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音楽指定で即興するけどお題ある?
294
:
保冷剤
◆xl4B3i0CLs
:2006/07/09(日) 21:54:21 ID:T8QZhQM6
_________________________________________________________
「なるほどねぇー。」
臼井が興味もなさそうに呟く。
「ええ……もう、自分には彼女しかいないんです。だから、こうしてこの電車に乗って。」
「なるほどねぇー…げぇえっぷ。」
ビール臭いガスを噴きながら、なんかもうこいつ最悪じゃねぇ?www的な座り方をした中年が、幾分若い男の向かいに座っていた。
ただの同乗者。
それだけだった。
だが臼井は何の気なしに、同じく辛気臭い顔をしながら転寝するこいつに酒を勧めてみた。
それが、以上の身の上話である。
「もし彼女にまで見放されたら、自分にはもう生きる意味はありません…」
「生きる意味ねぇー。そんなの、果たしてどこまであるもんかねー……」
臼井自身、生きる意味を持っていた男ではあったが、それは先に失ってしまっている。
嫁はもともと愛情などない冷め切った関係だった事もあり、彼から手切れ金(使い方間違ってないか?)をふんだくってどこかへ行ってしまった。大方、男のところだろう。別に良い。
年金も半分持っていかれた。
少々不服ではあったものの、確かに持っていかれる理由としては正しい。
彼は実際あの嫁に随分助けられていたと言っても良い。
ただ、言うなれば家政婦と言って良いような関係にそこまで払う義理があるかといえばそれは不明だが。
しかし、争う気も無かった。
どうでも良かった。
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