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駆け込み寺

140(* _ω_)...:2019/10/21(月) 23:38:16



実は今朝だね、私はもーめんの夢を見たのだ。いつかの少年の日に野球ボールをぶつけていた広い工場と駐車場があるのだが、
まさしく私は夢の中でその場所にいた。昼間のことだった。
あれは鳥類だと思う。その鳥類は青空を舞っていた。わたしはひどく興味を惹かれその空飛ぶ生き物の行くえを目で追った。
やがて鳥は少し離れた地上へと舞い降りた。何体かが一緒になってそこにいた。私は石か、ボールを投げた。投げたものは綺麗にバウンドしていたから
投げたものはボールということになるだろう。普通の私であればそんなボールを無駄にすることは考えられない。私はどうかしていたのかもしれない。
第一、どうしてそんな謎の鳥類へボールを投げつけるなどという挑発行為に出てしまったのか?ほとほと首をかしげるばかりだ。
先に言ったとおり、ボールは一度バウンドして、なんと鳥に当たった。ボールがストレートに標的に向かって伸びていくのを覚えている。数秒後、鳥に命中してしまうというのに、
そのボールの軌道の美しさに私は喜んだ。そしてボールが当たった鳥が、放った敵である私の方を向いた。鳥は一呼吸の間を置いて、何事が起きたのかを、ぶつけたその相手の敵意を、危険を、嗅ぎ分ける。
それらはいつのまにか四体になっていた。四体が私の方へ歩いてくる。飛ばない。その内の一体が「もーめん」であった。四体は怒りをもって近づいてきているように見えた。
「我々の平和を脅かす者はそなたか?」と鳥らしく賢い言葉で叱りつけてくるような気がした。もーめんはその瞳でわたしを見つめた。もうもーめんの瞳の色が分かるほど近くにもーめんがいた。
久しぶりのもーめん、やはり悪い人ではない。その目は黒く、わたしのなかに潜んでいる裏の心を読み取ることができる。その四体の中で一番賢い。
もーめんはわたしを片腕で抱き取り、「お仕置きだ」とでも言うかのようにわたしをどこかへ連れていこうとした。人に押されるチカラ。新鮮な感触がした。自分の体重を丁度超えるくらいの心地よいチカラだった。
「もーめんは怒ってない」と私は分かった。もーめんと…抱き合えた。




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