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【失敗】廃棄小説投下スレッド【放棄】

918 ◆wftYYG5GqE:2017/01/28(土) 19:20:14
続きです


そして二日後。公園で浩史と修士が対峙していた。


「えー、そんじゃ、今から決闘を始めます。
勝敗は、どっちかが能力使えなくなるまで。俺が3つ数えたらスタートです」
小堀がそう宣言した。


「1、2…」
その間に浩史は意識を集中させ始めた。
浩史の能力は「カウンター」。相手から攻撃されたときに真価を発揮する。
「3!」
修士はというと、地面にあった大きめの石を拾い、浩史に投げつけた。
(?能力使わないんか…?)
不思議に思いながら浩史はそれを見切り、修士の背後に回った。
そしてその勢いで修士を蹴ろうとした次の瞬間。
修士がくるりと振り返り、両手で浩史の足を掴んだ。
「うぉあああっ!?」
そして、浩史の足に激痛が走り、その場に崩れ落ちた。
「…くっそ、何やねん…。相手を痺れさす能力か…?」
「ちゃいますね。答えは『液体の流れを変える』能力です。今のは血の流れをちょっと。
あと、ジュニアさんの能力のことなら、靖史さんから聞いて大体分かってますんで」
「…そうかい」


「何や、もう勝負付きそうですねー」小堀が呑気そうな声を出した。
「…まだや!」そして浩史は再び石を使うために意識を集中させた。
「無駄なことを…」と修士は高をくくり、無防備になっている浩史に手を伸ばした。
しかし、そこに浩史の姿は無かった。
すぐさま修士は振り返ったが、後ろにも浩史の姿は無い。
「何処や!?」
浩史は、修士の周囲をかなりの速さでグルグルと回っていた。そして、
「うりゃっ!!」
そのままの勢いで修士の腕を掴み、地面に叩き付けた。


「痛ったあー…」
修士はすぐさま、黒真珠の付いた手で浩史に触れようとしたが、それより先に浩史が黒真珠を奪い取った。
浩史の石の力で、反射神経が数倍になっているために出来た芸当だった。
「あ!何するんですか!」
そしてそれを「ちょっと預かっとけ」と、小堀の方へ放り投げた。
小堀は条件反射で黒真珠をキャッチした。
「ちょっと、早よ返してや!」と、修士が小堀に詰め寄った。
「ここまでやな。小堀…判定」
「え?あ、はい…ジュニアさんの勝ちです…」


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