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手でイかされた!!

21GOLAL 功夫編 第3話:2010/08/01(日) 12:03:39 ID:???
「ああ、着きました。」
「おお〜・・・・」
「こ、こいつぁ・・・」

一際目立つ大きな道場を見てミナとノマは呆気にとられた。
それもそのはず、特に目立った装飾は無いものの、
太くがっしりとした柱が荘厳さを漂わせ、
それが「呉流拳」と書かれた看板の存在感を引き立てていた。

「さて、それでは・・・」
「待つニダ!」

老師が道場の中へ2人を招こうとしたその瞬間、市場で出会った青年が
3人の前に立ちふさがり、そして土下座した。

「お願いしますニダ!ウリを弟子にしてください!」
「・・・」

青年は秋老師に自分を弟子にするように願った。
その切なる思いに老師はこう言い放った。

「彼らを見返す気ですか?」
「・・・・!!」
「心配する必要はありませんよ。彼らはミナに倒された。
それにあの時、すでに貴方は勝っているんです。
だから・・・」
「違うニダ!」

老師の問いかけに対し、青年は突っぱねた。

「ウリは・・・・ウリは・・・・」

青年は唇を噛み締めた。そんな理由で弟子になろうと考えたのではないことを、
ただ自分がふがいないから、それらの悔しさに身を震わせて・・・。

そんな彼の思いが届いたのか・・・

「私の負けです。」
「えっ?」

老師はやれやれといった表情を浮かべた。

「貴方は明らかに勝ち目の無い彼らに勇気をを振り絞った・・・
貴方なら私のところにいなくてもきっと強くなれると思いましてね。」

老師は上を向いた。

「強さとは男だろうが女だろうが・・・
体が大きかろうが小さかろうが・・・そんなことはたいした問題ではないのです・・・。」

そして老師は再び青年のほうを向きなおした。

「強くなろうとする精神・・・それが強さそのものなのです・・・
・・・そういえば名前を聞いていませんでしたね。」
「ウリはニダ・・・ニダ・ハッカっていうニダ。」

ニダはすっと立ち上がり、名乗り上げた。

「そうですか、ではご案内しましょう。」
「はい!よろしくお願いしますニダ!」

ニダは意気揚々と老師の後ろについていった。

(・・・さて、誰が私の奥義を習得することが出来るのでしょうか・・・楽しみですね。)

老師は3人に気づかれないように静かに微笑み、道場の扉を開けた。

「・・・・・!皆の者ー!秋老師のお帰りだぞー!」

                          To be continued...


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