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手でイかされた!!

20GOLAL 功夫編 第3話:2010/08/01(日) 11:57:51 ID:???
竹林の奥深く・・・
継ぎ接ぎのチャイナドレスを身に纏っているおさげ髪の一人の少女が
男達から財布を奪い、のびている彼らを見下ろしていた。

「チッ・・・たったこんだけか、しけてるネ。」

財布の中身が少なかったのか、少女は苛立った表情を見せた。

「とっとと別の獲物でも探すとするか・・・」

少女は男達を置き去りにして竹林のさらに奥深くへと入っていった。

ガササッ!

『!!』

その時謎の悲鳴を聞き、駆けつけたノマがバッタリ少女と出会った。

「これは・・・・」

ノマが呆然としているところに少女がいきなり殴りかかって来た。

「い、いきなりなにを!?」
「ふん・・・ぼーっとしているほうが悪いアルヨ。」

ノマは間一髪のところで避けたが、少女の追撃は止めるところを知らない。
何度も何度も殴りかかり、そしてノマがその殴りを何度も何度もかわし続けた。

だが、そんな猛攻に耐え切れなかったのか、

グキッ。
(しまっ・・・!)

ノマは途中でバランスを崩し、地面に座り込んでしまった。

「もらったぁっ!」

少女はそんなノマの隙を見逃さなかった。

「まずい!やられるっ・・・・!」

ガシッ。

少女が殴りかかろうとしたその時、何者かが少女の腕をつかみ、制止させた。

「ん?何だヨオマエ?」

少女が振り返ると温和な表情の秋老師がそこにいた。

「秋老師!」

ノマは思わず声を上げた。
そして少女はノマから目を離し、老師に襲い掛かった。

「ふふふ・・・ちょうどいい!お前からも巻き上げるとするカ!」

少女は老師に向かって拳を振った。

「ハッ!」

老師は少女の拳をとっさにかわすと・・・

「獅子の手ッ!」

強力且つ速い突きで少女の腹を突いた。
少女に苦悶の顔が浮かび上がる。

「ぐうっ・・・・!」

少女は腹を抑えてその場に座り込んだ。

「このあたしが・・・!アンタみたいなジジイなんぞに・・・!」
「老人なら労わるべきでしょうに」
「ふんっ!知らないアルヨ!」

少女は腹の痛みなど無いかのように頬を膨れさせ、不機嫌な様子を表した。

「・・・あなた、拳法をやってみる気はありませんか?」
「ハァ!?」

秋老師の突然の勧誘に少女は戸惑ったような表情を見せた。

「冗談じゃないネ!あたしは・・・あたしは・・・・」

少女は断る理由を探すも特に断る理由も無かったことに気がつき、

「〜〜〜〜〜んっ!!////」

ニヤニヤと笑う老師の前で頬を赤らめ、
少女は照れ隠しのつもりなのかそっぽを向いた。

「ええい!こうなったら教えてもらうネその拳法とやら!」

少女はスックと立ち上がり、秋老師にビシッと指を指した。

「ただし!弟子になるためじゃないヨ!アンタをぶったおすためネ!」
「ふふふ・・・元気のいい娘さんですね。」
「娘って言うナ!あたしはミナ!"ミナ・クウゴ"っていう立派な名前があるんだヨ!」
「わかった、わかったそこまで怒らなくても・・・せっかくのかわいい顔が台無しですよ。」

秋老師は怒っている少女・・・ミナ・クウゴをそっと宥めた。

「グググ・・・!口の減らないジジイアルネ!さっさと行くヨ!」

ミナ・クウゴはバツが悪そうに秋老師の後ろについていった。

               *       *       *


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