小源太ちゃんへプレゼント

1：冗花子：2005/06/26(日) 13:04:41: 復活の書

プロローグ（祈り）

あなたの苦しみは無駄ではなかった。
すべての傷は癒され、
すべての苦しみは忘却の彼方。
苦しみの大きさだけ喜びがあり、
多すぎもなく、少なすぎもなく、
与えられ、
みんなで、そこで
楽しく過ごしましょう。

第一章審判

お前たちから生きる権利が剥奪される。
お前たちの嘆きは耳に障る。
お前たちは消滅させられる。
清くないからだ。
お前たちの首は荒縄できつく縛られ、
情け容赦なく死の檻へとしょっぴかれる。
そこでしばらくの間、
死なないように
僅かの水と餌が与えられ、
今はお前たちを死なせず、
お前たちがこれまで与えてきた
死にいたる苦しみと
同じだけの苦しみを
否、もっと多くの苦しみを
お前たち自身が身に受けて
お前たちが苦しむためだ。
そののち、お前たちは
お前たちがそれぞれに与えてきたのと同じやりかたで、
同じ回数の死の苦しみを
同じように苦しんで、
そして永遠に消滅する。
お前たちが今あったところも
もろともに永遠に消滅する。
こうして、罪の宿る心と場所は消滅し、
世界は永遠に清められる。

第二章ひかりの世界

春のここちよい眠り。
お花畑の中
蝶々が舞い、蜜蜂が奏でる。
バッタになった私、
トランプの兵隊さん。
蓮華の中をガシガシと
かきわけかきわけ前進だ。
蟻さんのすみかをみつけたぞ。
すべてこれでよし。

ゆらゆらと、ゆらゆらと
波が寄せたり引いたり。
浅い海底の底
私はひとつの牡蠣（かき）
ゆらゆらと、ゆらゆらと
波が寄せたり引いたり。

忘却のわたし
わたしは海藻
ゆらゆらと
波にゆだねて
ゆらゆらと

突然強烈な光
小さな小さな
微細な銀河のひかり
赤、青、緑
きらきらと、きらきらと
突然ひとつのかたちに収束する。
わたしはおどろく
至高のおどろき

過去は現在、
現在は未来、
未来は過去で
今は今
すべては夢のよう
きらきらと、きらきらと

ここは海中
わたしはくじら、
くじらのあかちゃん
真っ黒ででくの坊の
ちいさい、ちいさい
くじらのあかちゃん
ほかのあかちゃんもいるぞ
いっしょうけんめい、いしょうけんめい
おっぱいを追いかけて泳いでいるそ。
ゆかいで、ゆかいで
やさしい、やさしい
おかあさん。

きらきらと、きらきらと
赤、青、緑
ゆらゆらと、ゆらゆらと
虹よりもきれいなクリーム色
命のひかり
ここは時のない世界
至高の喜び

あなたのために今涙しています。
2：名無しさん：2006/11/06(月) 12:24:16: 他のものになって生き返れそして復習しろ

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