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【ミ】『コメットテイルの止まない町で』

449『相克竜頭龍尾ドラゴニュート』:2021/04/17(土) 16:31:01
>>447(村田)

『つもり』ではない行動が、人を救う事もある。
かつての『トライコーン』との戦いでもそうだ。
暴力の嵐と化し荒れ狂う獣を制した『棒術』は、
荒くれ者達の蛮行に対して、『必要』だった。 
目的は継矢を『救い出す』ための行動だったが、
荒くれ者達を、『日常』に引き留めもした。
そこに『ケジメ』が求められるとして――
その機会を与える事も、また『救い』だろう。

そして、それは『求められて』したのではなく、
『喜ばれると思って』したという事でもない。
間違いなく、『村田がしたいからしたこと』だ。
そうした積み重ねの中でこそ『心』は強くなる。

      ブロロロロ

           ォォォーー ・・・

いずれにせよ独言に答えるものは今はいない。
己の『心』を知るのは、『村田』自身だけ。
あるいは己の『心』を『決められる』のも――

『タクシー』は客を嗅ぎ付け、すぐに来た。
そう時間は要らない。『鉄火場』の熱が迫る。

    ・・・

         ・・・

              ・・・

――そして『歓楽街』の景色が窓の外に見える。
アカシと遭遇した頃よりは、いくらか日も落ちた。
今のところは、『小林』からの続報はないようだ。

ゲームセンターの位置は覚えている。すぐに『動ける』。

>>448(小林)

「ゲームセンターが拠点…………なのかしら?
 さっき喫茶店でも話させてもらったけど、
 ゲームセンターでも事件は起きていたし……
 最初私が事件を追うことを決めた時点では、
 『ゲーセンでの喧嘩』という認識でさえあったのだわ。
 後で調べていく過程で、それだけじゃないと分かったけど」  

       「可能性は、高いかも……
        過信はできないけどね」

言葉に推論を返しながら、
無音カメラで手早くメモを撮影する黒羽。
『小林』自身も、スマホの操作は終えられた。

「もしくは……相手も喧嘩は慣れていたって、
 追跡には慣れてないんじゃないかしら。
 単に『撒く手段』が思いついてないのかもね」

加えて、番号の登録も済ませたようだ。
最悪の場合にも、『連携』は断たれずに済む。

「とはいえ……そう、情報不足だわ。
 理想を言えばこのまま、
 拠点に入ってくれたりすれば…………」

配置を済ませた『カスタード水槽』は、
ビルに遮蔽されるようなこともなく、
問題なく女の動きを追跡し続けられている。
周囲を見張る水槽の方も、特に何も異常はない。
少し空は暗くなって来たが、むしろ追い風だろう。

――女は『ゲーセン』に面した路地に入る。そしてスマホを出した。


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