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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』
1
:
『幸せ兎』
:2019/03/08(金) 22:34:41
覚えていて悲しんでいるよりも、忘れて微笑んでいるほうがいい。
クリスティナ・ロセッティ
≪ ザザ――――z__________________ ..... ≫
「…………」
「キミも、そう思う?」
「いいや」
「おれは――――悲しくっても、覚えてたいよ」
「……この景色を。
いくつになっても。」
「はは。理由なんて。だって、生まれ故郷だぜ。この――――」
≪ザザ ――――― ≫
≪ プツン≫
―――――――――――――――――――――――――――――
★ここは『薬師丸』がGMのミッションを行うスレです。
☆過去スレ(星見板)
【ミ】『ハッピー・ハッピー・コメットテイル』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1455891211/
【ミ】『コメットテイル幸福奇譚』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1482053460/
【ミ】『コメットテイル、禍福の星巡り』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1511075107/
★過去スレ(黄金板)
【ミ】『黄金色ハッピーテール』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1427557344/
【ミ】『黄金色ハッピーテール』 #2
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1439137290/
45
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/03/22(金) 01:09:57
>>40
(小石川)
彼が扱う『刃』は、料理人の手に収まり、
他人を喜ばせるための食を作り出すもの。
小石川の忍ばせる、己を刻み慰む『刃』とは真逆とも言える。
――――もっとも、隠している瑕くらい誰にでもあるものだ。
ことさら、それを暴いて責め立てようとする者はいないだろうが。
「外、この道路をこの方向なら…………『西の方』かしら?」
天雨はそのように言いながら、小石川側の窓に視線を向ける。
挨拶をした相手である城井は後ろに座るサラリーマン風とも会話しているようだし、
距離も天雨を挟む形でやや遠い。小石川の話し相手としては彼女が一番手頃だろうか。
あるいは、後ろや斜め後ろ――――互いに話している様子の⑤と⑥の女性たちもいる。
>>41
(黒峰)
ササイアイ
「アタシ、『笹井愛』だから。名前。
ま、そこまで言うなら『仲のいい相手』になってあげるわ」
そこまで言っただろうか?
まあともかく、さっそく『知り合い』を作れたようだ。
「不思議とゆーか、タブン冗談なんだろうけど〜〜〜
だって旅行に『刃物』持ち込んでるヤツとかいたらドン引きでしょ」
「『サスペンス』じゃあないんだから」
手荷物検査などは、受けていないが……まあ、そんな心配はないはずだ。
>>42
(宗海)
「そーいうキレイな物をつくる単純作業、
ハマる人はとことんハマるんでしょうね。
ワタシも子供の頃ひたすら『綺麗な泥団子』を、
作ろうとしたような記憶がありますし――――」
「『禅』かは分からないけれど、
『精神統一』にはなりそうですしね」
パチパチパチ……
拍手を程々のタイミングで切り上げて、
美形の青年――――
「ワタシも、あんまり人前で自己紹介とかは得意じゃあないので」
「こっそりお返しします」
「『刈崎 柊』です。『稲刈り』の刈に、山偏の方の崎。
『シュウ』は『柊(ヒイラギ)』――――どうぞ、よろしく」
――――『刈崎』は、宗海の雑談に、共感を示す様子で返した。
46
:
『サヨナラ_エレジィ・タウン』
:2019/03/22(金) 01:10:41
>>43
(ヨロズ)
性格は――――今はまだ分からないが、見た目は千差万別。
印象一つとっても、城井のようにジャージ姿で来た者や、
先の喪服やロリータなど『コスプレ』めいた衣装の者、
横の男女のように一般的な『春服』でコーディネートする者、
よくは見えないが、最後尾の男二人のように明らかにガラが悪い者。
「えっ? あ〜〜〜、えっと、しようと思ったんですケド。
今の人の自己紹介、包丁とかインパクトすごめだったんで、
そのあとにしても、ちょっとかすんじゃうんじゃないかな〜ってぇ」
「ほら、あたしって地味めだし、暗めだから〜っ」
やや大ぶりな身振り手振りを交えつつ、ベレー帽の少女はそう返してきた。
「シャロはこういうヤツだから、ほっといていいすよ」
「ロッちゃんひど〜い!」
横からそのような口を出してきた三つ編みの『ロッちゃん』や、
お菓子を飲みこみつつこちらを見ている銀髪の『ホーちゃん』より、
服装という意味では『オシャレ』だし、声色や振る舞いも『明るい』。
「そういうあなたはしないんですか? 『自己紹介』」
するかしないかはともかく――――その頃添乗員は別の客の方へ近づいていた。
>>44
(城井)
「――城井さん、私は『小石川文子』という者です」
「どうぞ、よろしくお願いしますね……」
③に座る喪服の女性も、②の女性――――
「失礼、私としたことが申し遅れましたわ。
『天雨 智理』です、以後お見知りおきを」
ペコ
ロリータ服の『天雨』に続いて、挨拶を寄越してきた。人間関係の流れが良い。
ただ、天雨はともかく小石川は2席離れているのでやや『遠い』。
彼女と会話を交わすなら、やはり間にいる天雨も絡んでくる事になるだろう。
喪服とロリータ・・・車酔いしそうなほど『濃い』絵面だが、物腰が丁寧なのは救いか。
「お互い、勢いだけで上手く行くとも限らない、というところですね――――」
補足にそう返すサラリーマン風の視線は、自分ではなく『⑦』の青年に向かう添乗員を見ていた。
>全体
「 では〜〜〜〜 」
「 自己紹介どうぞッ 」
添乗員がマイクを向けたのは⑦に座る、『ポンチョ』を羽織る青年だ。
ワンレンボブの髪に、⑧とは毛色が違うがそれなりに整った顔立ち。
高校生か大学生か・・・城井と同年代か、少し上と言った所だろうか。
「は〜い。『緑里 主水(みどり もんど)』でェーーーーーーーす。
『私立清月学園』大学部1年生、去年までは高等部で『テニス部』してましたケド、
今は特にサークルとかやってなくって、バイトしてあちこち旅したりしてまーーす」
「趣味は『旅』」
「あとーっ……『恋愛』とかっ?」
ヘラッ
「実は先週、付き合ってた子と別れたばっかで〜。
傷心旅行ってカンジの意味もあるんでー、
目いっぱい楽しんでいい気分で帰りたいなーって。
そーいうわけで、特に女性陣の皆さん、よろしくお願いしまーーーす」
ヘラッ
ヘラヘラした軽い笑みには気負いや逸りは感じられず、
こうした人前でしゃべる事にも慣れているのが伺える。
「 はぁ〜〜いッ、ありがとうございました〜〜〜ッ 」
パチパチパチパチ……
内容が内容ではあるが、二度目だからかどこか事務的に拍手が起こった。
「 緑里主水クンでした〜 」
「 よく旅行をされるみたいですがっ
今回は『ミステリーツアー』ですので〜 」
「 きっと今までにない体験が出来ると思いまぁ〜す! よ! 」
彼の視線が向く先はやはり女性――――⑱に座る茶髪ロングヘアの少女や、
宗海、②の天雨、あとは⑥の笹井など、10代後半〜20代前半の、歳の近い女性陣だ。
そうこうしているうちに――――バスは知らない町並みを抜けて、高速道路に入ろうとしていた。
添乗員は引き続き自己紹介を求めているが、雰囲気からしてやるとしてもあと一人といったところだろう。
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