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【ミ】『忘れじの瑕、コメットテイル』

40 小石川文子『スーサイド・ライフ』 :2019/03/19(火) 16:19:56
>>38
>>39

会話に区切りがついたところで、少年の自己紹介に耳を傾ける。
そして、不意に聞こえた『包丁』という言葉に、やや表情を曇らせた。
自分が持参した『果物ナイフ』を、無意識の内に連想したからだ。

         ――スゥゥゥ……

軽く両目を閉じてから、また開く。
そうすることで、沈んでしまいそうになる気持ちを落ち着かせる。
楽しい旅行の最中に、暗い顔をしていては申し訳ないから。

  「――城井さん、私は『小石川文子』という者です」

  「どうぞ、よろしくお願いしますね……」

自己紹介を終えた少年に向けて微笑し、会釈と共に挨拶を送る。
バッグの中に入った『ナイフ』を意識してしまったが、それを彼に手渡すつもりはなかった。
この旅行中に、それを取り出す機会が訪れないことを心の中で静かに願う。


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