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【ミ】『想貌』

1『敗残者』:2019/01/18(金) 00:26:01
彼らは何処へ消えたのか――――

【過】『武闘列伝』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453728318/

945朝山『ザ・ハイヤー』:2020/10/28(水) 23:43:24
猛スピードで猛獣のような顔つきが見えたかと思うと、かつてない
衝撃が頭と、遅れて背中にも受けた。
 朝山の中の意識が何処か、この夢の中とも異なる遠くへと抜けてく気がする……。

……声がする。

――佐生 貴方は忘れるかも知れないけど。それで構わないんだ

――あんたは私達の事を忘れて。平和な場所で生きて行けばいい

――自分だけの幸せを掴み取るんだ。俺達の事なんて気にせずに

……嫌だ。

私は絶対に……皆の事を……くなんてない。

『――アダージョ さらばだ ……お前の事は』

『「忘れない゛ッ!!」』  カッ――!

仮面の割れた場所から覗く目は未だ死んでない。爛々と太陽のように
輝く両目と共に、朝山は残る肺の空気を絞り出し言い切る!!

「わ゛だじはっ゛ も゛ーにん゛ぐぅ゛ま゛ぅんでん゛ッッ゛
ばだひがっ! み゛んな゛の『居場所』にな゛るんだっっっ゛!!!」

 ――何時か、きっと戻って来て欲しい皆がまた姿を見せてくれた時
もう一度   お帰りなさいっス!! って笑顔で言う為に!!!

「ぱ  わ゛ーーーーーッッ゛!!!!!!!」

 『アダージョ……【怒りは魂を曇らせ、大事な事まで見逃す】』

 >931メ欄 左 狙い アダ 球 ス精EA

この時に『ザ・ハイヤー』は『アダージョ』を対象として
『ス精EA(追尾性を持つシャボン速度の球体)』モーション・キャプチャーを
ゴールデン・イアリングへ右手で放つと共に密かに放っていた!

そして、未だその直線状に居たアダージョは氷山や朝山の対応に激怒し
『そのまま突進攻撃』を繰り出した……と言う事は!

 キィィン―――――ッッ!!!

ザ・ハイヤー『さらばだ』 左腕『変動率』スA精E
『再分配』により『アダージョ』は『ス精EA』

そして、右腕『変動率』ス精EA・・・。

朝山「ふるぅっっっ!!!!!」 ドォ――ッガッッッ!!!

朝山は壁を蹴りつつ……目前の『アダージョ』へ頭からまっしぐらの。
奇しくもアダージョと同等の頭突き攻撃!!!(ス精AE)

946斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/10/28(水) 23:50:29
>>940

右腕の鎖を解除し、影の腕の発現
槍を影の腕で掴み、肩を貫通させ引きずり込む

左腕の鎖3mを振り、槍を拘束しつつ敵本体にまで鎖を絡め、結合及び拘束。
そのまま太門ごと手繰り寄せる。

身体を三脚で支えつつ、残りの1脚で無防備な敵本体を蹴り続ける。

947『その夕立に雨傘を』:2020/10/29(木) 01:00:35
>>938(塞川)
>「『刃』だ! 『夕立』のスタンド能力は、『刃』をひきつけ、扱う『能力』!」

『ホール全体』に響き渡るように、『塞川』は大声を張り上げた。
そして、『クリスタライズドD』により、傷付けた指から滴る『血』で、
鉄の『楽譜』を塗りつぶしていく。

       〜〜〜♪   ――――――……

『朝陽』は演奏を止めたが、その指は『鍵盤』に置かれたままだ。
……『演奏』を止めたのではない。今の楽譜通り、演奏しているのだ。
塗り潰された『楽譜』には、この文字『だけ』が残されている。

┌──────────────────┐
│ “Dal segno senza fine” (初めに戻る)   │
└──────────────────┘

>>936(氷山)
>「ひ・・・・卑怯者ッ! 怒ったのなら私を攻撃しろ―――――ッ!
> やめて・・・・・ それ以上、『朝山』さんを殴らないでください・・・・お願いですから!
     . .
    「殺すッってんだろうがッ!  ガキィ、そこで指咥えて見てろ!
     明け方のドブ溝にぶちまけられた、生臭ェゲロみてェにィ〜〜〜〜〜ッッ」

    「二度と見られねェ地べたのゴミに、なるんだよォォ〜〜〜〜〜ッッ!!」

『アダージョ』の濁った声は、無慈悲な『殺意』を漲らせている。
『氷山』に出来るのは、忍び寄る『曳舟』を信じ、

     ガシャンッ     グラァ

『エド・サンズ』に力を込め、籠ごと揺らして『硝子輪』を破壊することだけだ。

>>945-946(朝山)
> 『――アダージョ お前は愛y

     ボグシャァ!

『ザ・ハイヤー』の言葉は届くはずもない。
『アダージョ』は眼前の『詐称者』の抹殺に専念している。
ましてや、『アダージョ』自身のことを知らぬ者の言葉など、猶更だ。

強烈な『アッパー』が『朝山』の顎を揺らし、その意識を――――

>「わ゛だじはっ゛ も゛ーにん゛ぐぅ゛ま゛ぅんでん゛ッッ゛
>ばだひがっ! み゛んな゛の『居場所』にな゛るんだっっっ゛!!!」

いや、『朝山』の決死の言葉は、確かにホールに響いた。
言葉だけではない。地面に這わせるように、緩やかに放った『球体』。
激戦の最中、腕が折られても、確実に追尾する『自動操縦弾』。

     「そこにアダシはい゙ね゙ェ んだよォ!」

     ゴッシャァァァ!!!!

互いの『頭突き』がぶつかり合い、『アダージョ』はたたらを踏む。
リーゼントがグシャリと潰れ、ポマード交じりの血液が滴っていく。
それを見届け、『朝山』はその身が崩れ落ち、壁にもたれるように倒れ込む。

    シュォォォォォォ ・ ・ ・ ・

『アダージョ』の身体に『モーションキャプチャー』が憑依し、
スローモーションになって、ゆっくりと倒れていく。

>>940
>>946(斑鳩)

     ドバッ   ブシュゥゥ――――!!

傷口から血液が噴出し、『斑鳩』の意識が薄れていく。
――――意識が薄れるにつれて、肉体の内側から声がする。

    『冷笑主義! 冷笑主義!』  『おで、といっじょ……人間、きらい……』

    『だから、女の子、にんぎょうにして……あぞぶ……たのぢい……』

    『本気になれないヤツは、何やったってダメなの! なんでもいっしょ!』

    『ランドセル……背負わせたまま……うべべ……まだ……やりだぁい』

身に宿る『悪霊』達が『斑鳩』に囁きかけてくる。
それは即ち、肉体を支配する『意識』が薄れているに他ない。

     グググッ     グイィ――――

『鎖』で繋がれた両腕も、動かない『影右腕』も頼れない。
残った『左腕』の一本で、『サンダー』の穂先のすぐ真上を掴んだ。

>>937(一抹)
送った『サイン』に対し、『夕立』は反応を見せない。
『インダルジェンス』を飛び上がらせ、その『刃』を走らせる。

      ズバシュッ!!

逆さになった『太門』は、その一撃を『額』で受けた。
スピードで上回り、確かな技量を持つが故に出来る、荒業の防御だ。
出血は起こる。――――『槍』が停止した今、『反発』のエネルギーは生じていない。

948『その夕立に雨傘を』:2020/10/29(木) 01:01:32
>ALL

      パッ

そして、『アダージョ』が消えた。
再びの『瞬間移動』。そして、その身体は――――

    シュゥゥ……   「――――乞食、テメェ逃げてねェのか……!」

『鳥籠』の真下へ現れた。
そこには『曳舟』もいる。身を屈め、『アダージョ』の両足を掬い上げる。

    グラァァ      「お嬢様方より、多く『枷』をハメられている卑しい身故に、
              私めの愚鈍な頭でも、そのスタンドをちょっとは理解できましたわ……」

    バキキィィ――――    バァァァァァ!!!!

    「うおおおおおおおおお!!!!!!!」

倒れ込む『アダージョ』の眼前に『硝子籠』が落下する。
たまらず『ゴールデン・イヤリング』の両拳が唸り、突きの連打を放つ。

     ガシャシャシャシャシャシャ―――――!!!!

    「『愛』を『枷』に変え、――――愛する者に『寄り添う』能力。
     貴方自身や、貴方の『一部』を瞬間移動で傍に置かせる」

    「故に、姐さんに『肉声』を寄り添わせて『悪霊』を憑かせ、
     『サンズ』の旦那に貴方の『意識』を添わせ、意のままに動かした」

    「そして、私めを利用して『瞬間移動』で攻撃を回避。
     ……故に、『猿轡』が破れた時、『回避』を察したのでごぜぇます」

『硝子籠』の真下に移動した『曳舟』の傍に、『アダージョ』は瞬間移動した。
そして今、能力の『解除』で元の位置に戻るのは、間に合わない。

     ズバババッ!!!

硝子の破片は容赦なく、『アダージョ』の肌を裂いていく。
そして、超重量に対抗するラッシュに、『朝山』がヒビ割らせた『左肩』は耐えられない。

      ボギャッ     「がああああああああ!!!!!!」

ガラス片を割り尽くした今、『アダージョ』の眼前に迫るのは――――

           | !/
           トォ       ンッ!!!

ガラス片を浴びながらも、未だに闘志失せぬ『エド・サンズ』ッ!

    グィィィィィ――――

    「この姿勢は既に、攻略しているッ!」

一方、『太門』は額から血を流しながら、
身を捻らせ、『サンダー』の石突近くを持ち、『斑鳩』の肩に体重をかける。
『サンダー』は『太門』の自重を受けて大きくしなり、片腕一本では支えきれない。

    『計算高いんじゃなくて臆病なだけ! だから無言だったんでしょ!』

    『それじゃあ生きててもつまんないじゃん! 俺達に早く、身体寄こしなよ!』

『斑鳩』の『右肩』を支点とした『シーソー』は、
『穂先』の近くを握る『斑鳩』と『石突』を持つ『太門』では、
掛かる負荷の違いは明白だ。――――これが『梃子』の原理。
『太門』の身体が落下し、それにつれて『穂先』が跳ね上がろうと暴れ始める。

    「その身を犠牲にして、『サンダー』を止めたヤツ全て!
     息の根諸共止めてやった! ――――チェーンマン、お前はここで逝けッ!」

    「この俺の前で、二度と『鎖』をブラブラ振り回すなッ!」

      ジャラララッ    ガシィッ

決死で振り回した『3m鎖』は『太門』の腕に絡むが、引っ張り切れない。
『左腕』一本では、人間の身体を引きずり込むには困難だ。
蹴り足も届かない。槍の間合いには足らなすぎる上、ここまでの『同時行動』に集中を割けない。

――――『斑鳩』と『太門』、『サンダー』を握り続けるのは、果たして……

(※『ロスト・アイデンティティ』の同時行動の保証は『実体』と『影』が同一部位の場合。
   右腕と『影腕』を同時に動かせるが、腕と脚を同時に動かすのは、肉体同様の『精密動作性』が必要。
   今回のシチュエーションでは、そもそも届かないとはいえ、両腕との同時行動は難しいと判定。)

949『その夕立に雨傘を』:2020/10/29(木) 01:01:55

   ■■■※※※※■■■
   扉□□□□□□□□扉
    扉□□┌──┐□□扉
  ■■□.陽.|    │□□■■
  扉□□塞└──┘□□□扉
  扉□□□□□□□□□□扉
■■□□□□□□□□□□■■
扉□□□□□□□□□□□□扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■□□柱□□□□□□□□□■
―─――――――――段―――
■朝□●□□□□□□□□□■
■席席氷席席席席席席□破★←上空1m弱に『太門』
■席席□席席席席席席一.イ斑■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席席□★←鎖の巻き付いた『座席』
■席席□席席席席席破□席席■
扉 ̄ ̄□□□□□□□□□ ̄扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■席席□席席席席席席□席席■

●:
       |/
     _/←『エド・サンズ』
      〇ヽ

    \/〇
   ーく _〇_ノ
    ↑    ↑
 『アダージョ』 『曳舟』

950『その夕立に雨傘を』:2020/10/29(木) 01:19:14
>>947(訂正)
>>938(塞川)
>「『刃』だ! 『夕立』のスタンド能力は、『刃』をひきつけ、扱う『能力』!」

『ホール全体』に響き渡るように、『塞川』は大声を張り上げた。
そして、『クリスタライズドD』により、傷付けた指から滴る『血』で、
鉄の『楽譜』を塗りつぶしていく。

       〜〜〜♪   ――――――……

『朝陽』は演奏を止めたが、その指は『鍵盤』に置かれたままだ。
……『演奏』を止めたのではない。今の楽譜通り、演奏しているのだ。
塗り潰された『楽譜』には、この文字『だけ』が残されている。

┌──────────┐
│ “fine” (演奏終了)
└──────────┘

――――『朝陽』の双眸に、意思の光が戻ってくる……。

951一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/10/29(木) 02:09:50
>>947-948
「やらせてたまるかァァァァ!!
 甘やかせッ! 『インダルジェンス』ッ!」

落下を始めた『太門』の首筋、或いは届く場所を掴んで『悪感情』の『鎮静』を発動。
『恐怖』『緊張』『殺意』を対象にすることで一瞬だけでも『太門』の判断を遅らせる。
邪魔となる『微塵』は斑鳩先輩の足元に投げ捨てよう。

「斑鳩先輩ぃぃッッ!! 貴方がスタンドを手にした
 理由を思い出して! 大切なものを奪われていいのかッ! 」

「理不尽に怒れッ! 自分を『見失う』なァァッッ!!」

抉られた臓物の痛みを堪えながら『太門』の額から両目に『慈悲の刃』を走らせつつ、強引に首筋を切り裂く。
片腕で邪魔するなら『慈悲の刃』の伸縮を繰り返し邪魔する片手ごと頭を滅多刺しにする。

「私たちはお前たちに比べたら弱いッ!
 しかし、そんなことは夕立先輩を助けに来た…私たち
 を引き寄せた夕立先輩の『強さ』に比べたらちっぽけ
 なものなんだ!」

952氷山『エド・サンズ』:2020/10/29(木) 19:09:11
>>947-950
    バキキィィ――――    バァァァァァ!!!!

   『ドウヤラ・・・・・ソコノ「おっさん」ガ上手くヤッテクレタミテーダナ・・・・』

曳舟の『策』とアダージョの瞬間移動を見つめて、呟く
落下する『籠』の真下に移動するなど並の『覚悟』では出来ないはずだ
内心で曳舟の『勇気』を称賛し・・・・己自身も『覚悟』を決めた

   ・・             ・・
この『機会』を決して逃さないという『覚悟』を・・・・・!


 『一つ、お前らハこの町デ悪行ノ限りヲ尽クシタ・・・・』

『籠』とともに落下する
アダージョのラッシュとともに、己を拘束していた檻が弾け飛ぶ

 『二つ、お前らハ地獄の閻魔様ノ目ヲ盗ンデ、世ノ中ノ摂理ッテヤツヲ曲ゲタ』

砕ける破片
煌めきの中で切羽詰まったアダージョの顔面が見えた


 『ソシテ、三つ・・・・・手前ぇらハ、あきはノ「友達」ヲ甚振リ、あいつヲ泣カセタ・・・・!
  「ブチ切れ」テんノガあいつダケダト思ウナヨ・・・・・・・・ッ!』

 『お縄ニツケ・・・・・地獄の閻魔様ト再開サセテヤルゼ・・・・・・ッ!!』


この間合いに至っては長物である『鉄鞭』はむしろ邪魔だ、放り投げ、解除する
新たに掌中に収めるのは最も有名な『捕物』の代名詞・・・・『十手』だ


     『オラオラオラオラオラオラ――――――――ッ!』

右手に握りしめた『十手』と怒りを握りしめた左手で
             ラ ッ シ ュ
アダージョの顔面に渾身の『突きの連打』をブッ放す! パス精BCC

953塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/10/29(木) 19:45:58
>>947-950
「『演奏』が止んだッ。
だが 『悪霊』どもは、どうだ……?」

『クリスタライズド』C・Dを手元に呼び戻しながら、
背後を振り返り、客席の『悪霊』、そして二人のスタンド使いの様子を伺う。
そして、客席の方を向いたまま意識を取り戻したとおぼしき『朝陽』に話しかける。

「『朝陽』……『悪霊』の声が聞こえるか?
やつらの『問い』には気を付けろ。『身体を貸せ』というニュアンスの言葉に対しては、明確に『言葉』で拒絶をしろ」

「………これは『夢』だ。
あんたの『演奏』には、ここじゃあない、もっと相応しい場所がある。
だから今はジッとしてな。目覚めの時までな」

『エド・サンズ』の攻撃に間に合いそうなタイミングであれば、
『客席』に残した『クリスタライズド』Bを、地を這うように『アダージョ』へ特攻させ、全身を『ガラス化』させる。

954朝山『ザ・ハイヤー』:2020/10/29(木) 20:36:46
>>947-950

「……………………」

――佐生

優しい声が遠くから聞こえてくる。

それは、とても泣きたいぐらいに優しくて 暖かくて。
もう一度、その声を聞けるのならずっと動かず、このまま瞼が下りた
暗闇の中にずっと居ても良いと思える程に。

――目を開けて   佐生   


その声は、少し厳しく自分を叱咤激励するように告げる。


――貴方が守りたいものは、この中でなくて先にあるでしょう?

……私は…………。


パチッ

「……ぅ…………ぐ…………パワ……フ……ル」

瞼を開け、何とか立ち上がろうと足に力を込める。

955斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/10/29(木) 22:47:25
>>947-948

流血が身体を濡らし、点火した如くに熱していく
雑音が随分と喧しい、何を言っている物かよくわからないというのに。

 (父さん、母さん…まったくどいつもこいつも好き勝手言いやがるよ……)

人生は退屈だ、何をやっても完了できる
缶ジュースを買う手軽さで、血を吐くような努力を尻目に栄光と勝利は手に入る
そんな物に端から意味などみいださなかった、ただ 両親が喜んだので拾っただけだ。

そんな僕らを見るたびに彼らが好き勝手に言い、足を掴み、奪おうとする、その惨めさには恐怖するばかり
お前たちだけが悲しく、苦しいというのか?持つ者には痛苦など無いというのか?もう沢山だ、どうでもいい。

だから、そんな奴らにもう……『「NOだ』」

『お前ら死んだ負け組だろうが。何を言っても遠吠えにしかならん己の滑稽さに気づかんか?ゴミはさっさと消えておけ。』
「裏切者、我が名を抱いてただ安らかに死に絶えよ、『勝つのは僕だ』 ……僕が何故ここにいると思う?」

――自分の背後にあるのは『壁』、手繰り寄せ、敵が『重量をかければ』当然穂先の跳ね上がる先はそこに突き刺さり『固定される』。
保持の必要などもはやない、絡んだ鎖は勢いのまま伸ばせば5mまで伸縮し、敵本体を絡め捕って結合、手元を胴の鎖へと接続
後は無防備に落ちてくる、敵本体が見えるのみ。鎖は結合と連結を繰り返せば、本体の動きを邪魔せず、むしろ本体へのガイドレールだ。

速度は殺した、故に もはや槍は力を発揮しない、貫通するような力も無い。
腕の制御を本体頭部が、足の制御を影の頭部に任せ飛ぶ。

オ レ
 『僕が!』
  ワタシ

――翔けて

  エリアル
 『天翔!!!』
ショウ

――飛び

  レイジ
「『怒牙だァァァアアアア゛ア゛ア゛!!!!!」』
  イカルガ

――蹴り殺す。(パス精CCB)

956『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 00:00:02
>>953(塞川)
演奏が止んだのを確認し、『客席』を振り向く。
以前、闘い続ける二体の『悪霊』。そして、座席の『亡霊』達は――――

    『お、おしまいかよォォ〜〜〜〜ッッ』   『やめないでェェ!!!』

    『女ァ! 俺達の希望を奪うんじゃねェ!』  『嫌だ、暗闇に戻りたくない!』

    『アン・コー・ル!』  『アン・コー・ル!』  『アン・コー・ル!』  『アン・コー・ル!』

『悪霊』達は悲痛な叫び声を上げながら、必死になって『再演』を要求している。
それを尻目に『塞川』は『クリスタライズドB』を飛翔させながら、
『朝陽』へと声を掛け、事態を告げる。

    ―――――ニコッ

『朝陽』が目を向け、『塞川』に微笑みかけた。
言葉を発さない。『黒目』ではない。『硝子』のように透き通った双眸。
――――ここは『朝陽』の『夢』。……だが、目の前にいるのは……。

     モ ウ イ チ ド   エ ン ソ ウ シ マ ス
    「Вωl yЁ」  「Do ЖE Йα」

言葉の意味だけが浸透する、全く未知なる言語が『塞川』に響いた。
――――『テニメント・ファンスター』に引きずり込まれたスタンド使いの内、
『蛇尾川』と『夕立』は薄霧の向こう側へ。『曳舟』と『塞川』が『朝陽』の夢に残った。
……だが、あの『多目的ホール』にいる『スタンド使い』は、それだけではなかった。

>>954(朝山)

     ギギギ……   ググッ

朦朧とする意識、身体中を巡る鈍痛、それに耐えながら、
『朝山』はなんとか立ち上がろうと――――

      ギチチチィ!!    ドサァ

立てない。『ザ・ハイヤー』の全身に現れ縛ったのは『拘束衣』だ。
両手首を後ろ手に縛られ、『朝山』は芋虫のように倒れ込んだ。
『アダージョ』の頭突きによって『唇』が触れ、『拘束』が発動したのだ。

>>952(氷山)
『ラッシュ』によって砕かれた『硝子片』は『エド・サンズ』の肉体に刺さる。
全身をズダズダに割かれながら、『氷山』は己が心像の雄姿を見据える。

  ズ       『お縄ニツケ・・・・・地獄の閻魔様ト再会サセテヤルゼ・・・・・・ッ!!』
    ガ
  ガ       「なまぁぬるぅゥゥい、片腕で突破できるわァァァ!!!!」

   ガ      『オラオラオラオラオラオラ――――――――ッ!』

  ガ        「バラバラバラバラバラバラバラバラバラバラアアアアア!!!!」

   ガ   『ゴールデン・イヤリング』は右腕一本で『エド・サンズ』のラッシュに均衡する。
        それだけではない。ラッシュの最中、己の拳を『唇』に掠めさせ、
  ガ
            ズギャアアアア!!
  ガ
        「もう一度、唇を奪って、
   ガ    テメェをアダヂの『モノ』にしでやラァァァァ!!!」

  ガ     バグゥ!!!

   ガ    拳から現れた『トラバサミ』が『エド・サンズ』の右肩に喰い込んだ。
        そのまま『ゴールデン・イヤリング』の無情なる連打が『エド・サンズ』を襲う。
  ガ
   ァ
  /          ―――――ヒュォ
   ̄\                        。
   /                       ノ \ァ
  |                           ア
    //                     ァ
   ・ ・                    ン  /
                               ・

957『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 00:00:25
>>951(一抹)
飛び上がった『インダルジェンス』が座席の背もたれに着地し、
すんでのところで『太門』の握り手を掴み、『悪感情』の鎮静を試みる。

     ―――――シュゥゥゥンン……

     「『悪』に堕ちてでも、闘い続ける――――」

     「だが、死の最中で尚、死闘が出来るとは思わなかったぞ……」

『太門』の表情が和らいだ。だが、それは『隙』を意味しない。
『殺意』や『苛立ち』、本心を突かれた『羞恥』の消えた『太門』は今、
純粋なる『闘争心』だけを剥き出しにしている。

>「私たちはお前たちに比べたら弱いッ!
> しかし、そんなことは夕立先輩を助けに来た…私たちを引き寄せた
  夕立先輩の『強さ』に比べたらちっぽけなものなんだ!」

     「ならば、お前たちを倒し、その男とも
――――」

     ヒュォォンッ!!

『慈悲』の刃が首を狩らんと狙いを定め、――――届かないッ!

>>955(斑鳩)

     ジャララララララララ―――――

路地裏の不良狩りにも似た、自負を満たすための『虚栄』を憂う。
『才能』も『栄光』も『勝利』も『人格』も持て余した『斑鳩』にとって、
『悪霊』の囁きなど耳クソ程度に過ぎない。

絡めた『鎖』ごと『太門』の身を引き、砕かれた骨を圧す『槍』の重みに耐え、
六肢二首の全てを振り絞り、『太門』を引きずり込む。

958『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 00:05:02
>ALL

   ビキキキィ      バリリリリィィ――――

     「う、嘘よ……。この完璧なボディーが、透けて――――」

     「なんで、なんでよ!  みんな、なんでおぢえてぐれないのぉ!?」

     「『ハト』も、『球』も、コジキが近くに来てるのもォォ〜〜〜〜〜ッッ!!」

     『テメェが俺らの身体を残さねぇからだろぉが!!』   『どーすんだよこの始末!!』

     『盛ったホモジジイに期待したのが間違いだったぜ!!』  『テメェは所詮鼻つまみモンだよ!!』

追い詰められた『アダージョ』を突き刺さる、『悪霊』達の容赦ない罵倒の言葉。
                                   . .
『クリスタライズドB』の特攻は、『ゴールデン・イヤリング』のみを硝子像へと変じさせる。
ヴィジョンの機能は失われない。――――だが、『ゴールデン・イヤリング』の剛力そのものが、
振るわれる度に『硝子』と化した腕にヒビを入れ、亀裂を生み、

      ガガガガガガガガッ!!!!

     「お、女ァァァ〜〜〜〜ッッ   身体目当てで、生かしておけばァァァ!!

      グオォォォ、クソッ!   解除されろ、『寄り添い』よォォォ―――――z____」

       ガッシャアアアアアアン!!!!

『ゴールデン・イヤリング』の右腕は、煌めく『十手』によって無残にも制され、
バラバラに砕け散った後は、ステージの照明により、燦燦と光を浴びて散っていく。

       シュォンッ!!

     「くら   ゴッシャアアアアア!!!!

真下から見下ろす『エド・サンズ』の視界からは、近距離の『瞬間移動』なら見切っている。
故に、『エド・サンズ』の握り落とす『十手』の尖端は、『ゴールデン・イヤリング』の眉間を突き、

     ビシシ……    ブッシュウウウウウウ!!!

額が砕かれた『アダージョ』の顔に、真っ赤な『血華』が咲いた。

      ジャララララララ――――    ドスゥ!

『鎖』の引き戻しによって、その身を引き寄せられる『太門』。
まるで『バックブリッカー』のように、『槍』の捕先は壁へと突き刺さる。

      ゆらあああぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜

意識がグラつき、『斑鳩』はたたらを踏んだ。
その刹那、冷たく冴える『慈悲の刃』は生死の境を区切るように、

              i /
    ―――――ノ \   シ  ュ
                        ゥ

『太門』の首喉を切り裂いた。
振り下ろした『刃』は『太門』の着衣を切り裂き、座席へと突き刺さる。

    ドサァァ

『斑鳩』は倒れ、『太門』もまた、床へと崩れ落ちる。

959一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/10/30(金) 01:00:19
>>956-958
「これは…最後の一瞬だけ生前のしがらみから…」

余計なしがらみから解放された純粋な『闘士』の顔つき。
その最高の一瞬を『苦痛』を生じさせない『慈悲の刃』が切り取った。
意図したものではないが『インダルジェンス』は『太門』の渇望を満たし、救ったのかもしれない。

「ドミネ・クォ・ヴァディス(何処へ行かれるのですか?)」

「せめて最後だけは戦士らしく…裏切り者にはレクイエムを…」

二度と迷い出ることのないように『慈悲の刃』で『太門』の首を刎ねる。
最後の和らいだ表情に言い知れぬ何かを感じたのだ。
裏切り者ではあるが最後だけは安らかに…

「斑鳩先輩…まだ死ぬには早すぎますよ…」

『慈悲の刃』で斑鳩先輩の『人面痣』を斬り祓う。
続いて制服を切り裂き応急措置を施す。
アダージョとやらも氷山先輩たちに敗れたようだ。
消えないようなら祓いに向かう。

「『悪霊』たちが慌ててる…?」

『慈悲の刃』を出したまま『アルモニカ』の方向を見る。
誰かが演奏を止めたのだろうか?

960斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/10/30(金) 12:23:15
>>956-959

冷たい床に打ち付けられても、大量の血潮を首から流しても自分が何かは解らない、ただ舌の上に乗る血の味だけは、勝利の味だと知っている。
他人が自分を測定する物差しだというならば、生まれて人から違い過ぎた僕の物差しは、失われた家族だけだったのだから。
    ジ ブ ン ガ ワ カ ラ ナ イ ノ
―― ロスト・アイデンティティだ。

 「僕が死ぬかよ……いいから『朝暘』だろ 最初の目的はそれだ。」

首の傷口に無理やり鎖を押し込んで伸ばし 『―――■■■■■■ッ!』強引に血管を塞いで出血を止める
頸動脈が1本だけでもあるまいし、血が止まればこれで充分、その上からスカーフを巻くのは気が進まないが仕方ない、親の形見を自分の血で赤黒く染めるのは悲しい事だが。

 「向こうがどうにもできなきゃ目もあてられん。」

                      ショウリ
だから、価値が無いと解っていても『これ』を希求しなければならないのだ。
今の自分達に残っている『力』はこの『影』と『鎖』だけなのだから。

…影の頭部が悪態をついて喧しい、まあ悪感情だけで構成された人格に『鎮静化』なんて人殺しみたいなものだけど。

 (……あの槍に使われた力、『夕立』だよな まだ生きてるらしいが)
 (向こうは静かになった、アダージョは死んだ いや、砕けたか …後一回動ければいいんだが。)
 
 「増援の警戒、ピアノの停止、やるべき事は多々ある 浄化できるのは後輩だけなんだからな。」
 「……いや、ピアノは聞こえないな どうしたんだ?止められる程手の空いた奴はいなかった筈だが。」

961一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/10/30(金) 13:31:11
>>956-960
「あちらで比較的に自由に動けたのはスーツの女性
 だけですね。
『アルモニカ』が破壊された音もしませんでした。
 朝陽先輩の手を止めたのかな?」

「『悪霊』だけは斬り祓います。こいつらは何でもアリなんですから」

斑鳩先輩が『太門』より自分の近くに居るなら先に『人面痣』を『慈悲の刃』で斬り祓う。
『太門』の生死を確認し、既に息絶えている場合は『アルモニカ』に駆け寄る。

「『太門』と『アダージョ』は『アルモニカ』を
 少しも守ろうとしなかった。
 破壊しても勝手に直ったり反撃してくるかな?」

「『慈悲の刃』なら傷を感知できないし、『悪霊』由来なら…」

軽く『慈悲の刃』で『アルモニカ』を傷つけてみる。
『無機物』であろうと斬られた事を感知できない『慈悲の刃』は通用するだろうか?
傷つけて反応がなけれぱ鍵盤を深く斬りつけてみたい。

962朝山『ザ・ハイヤー』:2020/10/30(金) 13:41:12
>>956-958

(因みに質問として、最初にアダージョに放った『球体』から
もう三分程は時間が過ぎているでしょうか?)


>  ギチチチィ!!    ドサァ

「『グ…』」

拘束衣の前に朝山もスタンドも振り解く事は出来ない。
ただ何とかして移動は試みようと『朝陽』達の居る方面へ
全身を回転させて転がり移動しようと試みる。

963氷山『エド・サンズ』:2020/10/30(金) 19:25:45
>>956-958

檻の破片、『ゴールデン・イヤリング』の欠片が証明に照らされてキラキラと光を反射する
硝子によって全身が切り裂かれる苦痛、友を傷つけられた悲しみ・・・・そして、怒り
それらを心で抱えながら、なお、その光景は―――――

――――――美しかった

氷山は全力でスタンドパワーを振り絞る疲労感の中で、この一瞬だけ
目の前の光景に見蕩れていた


>    『テメェが俺らの身体を残さねぇからだろぉが!!』   『どーすんだよこの始末!!』

>    『盛ったホモジジイに期待したのが間違いだったぜ!!』  『テメェは所詮鼻つまみモンだよ!!』

そんな氷山の心をこの場に戻したのは『悪霊』たちの罵詈雑言であった
アダージョは・・・・・確かに反論の余地の無い程に『悪党』であった
理不尽な理由で『朝山さん』を傷つけ、私利私欲のために他人の体を奪おうとする

しかし、それでも・・・・・・それでもなお・・・・・・ッ!
『エクリプス』に対しての『愛』だけは・・・・それだけは『本物』だった!
同じ『エクリプス』の仲間たちからここまで言われるのは・・・・少しだけ『哀れ』に思えた

「うるさい・・・・うるさいうるさい!
 黙って聞いていればなんなんですか! あなた達は!」

―――吠える
この舞台に集った『エクリプスの悪霊』たちに

「あなた達は戦ってないじゃないですか!
 戦いは二人に任せて、『おこぼれ』狙いでわめいてるだけのくせに!
 うるさいんですよ!」

そして、告げる
アダージョに、『孤独を抱えた魂』へと

「アダージョさん・・・・あなたは『エクリプス』として『悪事』の限りを尽くしたのでしょう?
 かつて、戦い、誰かを傷つけ・・・・・・そして、倒された
 ・・・・・それでいいじゃあないですか! 悪さをして倒されて、それが終わりでいいじゃないですか!」

「それでもなお『居場所』が欲しいというのなら・・・・」


『俺ガ――――  ヤッテヤルゼ――――――ッ!
「エクリプス」ノお仲間ドモ全員残ラズ・・・・・「あの世」ニ送リ帰シテヤル!
てめえらノ「居場所」ハ「地獄」ナンダカラヨォ――――――ッ!』


額を貫いた『十手』を、地面への着地の勢いを利用してさらに下に押しつける!
『ゴールデン・イヤリング』の顔面ごと『唇』を割り砕くために!

964塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/10/30(金) 19:53:39
>>956
「なにッ……まさかこいつ、夕立の情報にあった『二人目』か!」

異形の『声』が響き、咄嗟に振り返る。
『硝子』のような『瞳』と目があった。

(待て……確かに『二人目』、そう考えるのが自然だ。
『舞台』のどこかに隠れ潜み『テニメント・ファスター』に巻き込まれた……。
だが、本当にそうか? あの舞台上、私が認識していたのは『4人』……。
しかし、私はもうひとつの『スタンド能力』ともいえる『現象』を見ている!)

目の前の『朝陽』の姿と、その眼前の『楽器』を見比べる。

「あんた………『アルモニカ』、か……?
まさか、って感じだが………」

965『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 22:33:42
>>959(一抹)
『座席』を迂回し、『一抹』は『太門』の下へと向かう。
『太門』の首を刎ねようと、『慈悲の刃』を喉下に宛がった。
ドクドクと血液が溢れ、喉を裂いた傷が見えない中、単純に刃物を振り下ろし

      キンッ

『太門』の襟奥に何かが隠れ、『刃』を弾いた。
破れた『着衣』の奥から、『太門』の肉体が垣間見える。

>>960(斑鳩)

      ググググ・・・    ブズズズ

『傷口』に無理矢理『鎖』を押し込むが、『止血』にはならない。
傷口の大小の問題ではなく、純粋に方法が間違っている。

>>962(朝山)

     ググ    ズリリリ

朦朧とする意識の中、『拘束衣』のまま地べたを這いずる。
そのスピードは遅い。先程までの『アダージョ』と同程度でしかない。(スE)

>>963(氷山)
>「あなた達は戦ってないじゃないですか!
> 戦いは二人に任せて、『おこぼれ』狙いでわめいてるだけのくせに!

    『ぅぅ……』   『ぐ……』

『氷山』の言葉は『悪霊』達の口を塞ぐには十分だった。
『口だけオバケ』が最後の主張を失い、彼らの輪郭はじょじょに透けていく。
――――『演奏』が止まったからだと、気付くのは難しくない。

> ・・・・・それでいいじゃあないですか! 悪さをして倒されて、それが終わりでいいじゃないですか!」

>「それでもなお『居場所』が欲しいというのなら・・・・」

    「フフフ、そうね……。
     強くて優しくて、チャーミングな娘……。
     貴方のこと、死んだって忘れないわ……」

『エド・サンズ』が飛び掛かり、『ゴールデン・イヤリング』の額に触れる。
そのまま『頭蓋』を砕き、能力の象徴である『唇』を引き裂くために……。

>『俺ガ――――  ヤッテヤルゼ――――――ッ!
>「エクリプス」ノお仲間ドモ全員残ラズ・・・・・「あの世」ニ送リ帰シテヤル!
>てめえらノ「居場所」ハ「地獄」ナンダカラヨォ――――――ッ!』

    「そうね……。
     アタシ達は、『現世』を『地獄』に変える」

      バシュンッ!

『アダージョ』と『ゴールデン・イヤリング』が、この場から姿を消した。

>>964(塞川)
>「あんた………『アルモニカ』、か……?
>まさか、って感じだが………」

      .ハ イ
    「ΕE e」

『朝陽』は寂しげに笑った。
彼女はステージ上から観客席へと一礼し、

      ドウゾ サイゴ ノ キョク ヲ タノシンデ
    「λμy TΓko νΘXαΖZz ψγο」

言葉を失った『悪霊』達に微笑みかけ、『朝陽』は『アルモニカ』に触れた。

966『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 22:34:12
>ALL

      ガシィ!

      「ナメた口利いてくれたわね、白子風情が……」

『首』を斬ったはずの『太門』が、『インダルジェンス』の右手首を掴む。
違う。『太門』から伸びる『ゴールデン・イヤリング』の右腕が、『インダルジェンス』を拘束した。

      「『枷』に嵌めれば嵌める程、アタシの『愛』は強くなる。
       ――――『全身』の拘束を続ければ、最も『愛』する者になる」

『太門』に嵌められた『首輪』、着衣の奥から現れる、裸体に喰い込む『縄』。
仰向けに倒れているので不明だが、背面にも何かの『拘束』がされているのだろう。
いや、既にこの男は『太門』ではない。

      ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ ズ

      「『太門』ちゃんは、アタシに身を捧げることで、『死』を免れた。
       だから、アタシがこの身体をどう使っても、構いやしねェのよ!」

『アダージョ』が立ち上がり、『ゴールデン・イヤリング』を構えさせた。
その復活を讃えるように、再び『アルモニカ』が鳴り響く。

     〜〜〜〜〜〜〜〜♪

          〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

     『アダージョが復活しやがったァァ!!!!』  『俺も復活してェ!!!!』

     『ガキ共がはもうボロボロだぞ!』  『クソガキ共を解らせてやれェ!』

アンコールに湧き上がる『悪霊』共の、汚い歓声が響き渡る。
『アダージョ』は地面に転がっていた『サンダー』を手に取った。

        ――――ドヒュンッ!!

『アダージョ』の視界の隅から、『サンダー』が飛来する。
あれは『夕立』が奪った『サンダー』の『殺傷力』だ。


   ■■■※※※※■■■
   扉□□□□□□□□扉
    扉□□┌──┐□□扉
  ■■□.陽.|    │□□■■
  扉□□塞└──┘□□□扉
  扉□□□□□□□□□□扉
■■□□□□□槍□□□□■■
扉□□□□□□□□□□□□扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■□□柱□□□□□□□□□■
―─――――――――段―――
■朝□□□□□□□□□一ア.■
■席席氷席席席席席席□破席■
■席席□席席席席席席□席斑■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席席□★←鎖の巻き付いた『座席』
■席席□席席席席席破□席席■
扉 ̄ ̄□□□□□□□□□ ̄扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■席席□席席席席席席□席席■

967『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 22:57:55
>>962(朝山)
>(因みに質問として、最初にアダージョに放った『球体』から
>もう三分程は時間が過ぎているでしょうか?)

まだ経過していません。
次々レスで経過となります。

968塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/10/30(金) 22:59:50
>>966
図上の『槍』は『サンダーの殺傷力』ですか?
また、『槍』の進行方向はアダージョ→塞川 でしょうか?
よろしくお願いします

969『その夕立に雨傘を』:2020/10/30(金) 23:07:41
>>968
>図上の『槍』は『サンダーの殺傷力』ですか?
>また、『槍』の進行方向はアダージョ→塞川 でしょうか?

『槍』は『サンダー』の殺傷力であり、
『薄霧』から現れ、『アダージョ』へ真っすぐに『飛来』しています。
※『塞川』は『槍』の射線上にはいません。

970塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/10/30(金) 23:20:12
>>965
「ちっ…今更、何があっても驚かねーが……。
だが、『朝陽』はどこへやった?
あいつは、実はこの『夢』へは来ていないのか?」

『アルモニカ』の能力によって、直接的な妨害は恐らく無意味となるだろう。
『アルモニカ』へと問いかけつつ、座席の方を見る。

(あいつ……あの『スタンド』は……『復活』、だと?
やばい、『悪霊』が言う通り、奴らにもう戦う力はほとんど残っていねえ!)

『クリスタライズドC』を、『朝山』の元へ向かわせ、拘束具を『ガラス化』する。
また、『クリスタライズドD・E』を『サンダーの殺傷力』の射線に入らないよう、『アダージョ』の方向へ。

「あんたがどういうヤツかは全く知らないが……。
その『演奏』は今、無数の『善くないモノ』を呼び寄せている。
それが、あんたの『望み』なのか?」

971一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/10/30(金) 23:49:48
>>965-966
「お前ッ!! 『太門』がアダージョに…!?」

生前に捧げられたと言えど死者の肉体を弄ぶアダージョに叫ぶ。
先ほどまで憎悪の対象だった『太門』の尊厳を踏みにじるような姿に怒りを覚える。
どのような悪人でさえ死を辱しめられることはあってはならない。

「どうりで誰にも愛されないはずだよッ!
 『自己愛』が強すぎるからッ!!」

遠目に見ていた限りではスピード以外は同等のはず。
『インダルジェンス』を掴む『ゴールデン・イヤリング』の手を掴み返して『悪感情』の『鎮静化』を発動。
同時に『慈悲の刃』を格納して『ゴールデン・イヤリング』の手首を狙って伸ばす(伸びる力&速度パス精:BCA)
さらに空いた片手で『ゴールデン・イヤリング』を掴みながら飛来する『サンダー』の『殺傷力』にぶつけたい。

「ここまで来て『折れて』たまるか:ァァァ!!」

972斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/10/31(土) 00:08:58
>>966

 スカーフで傷口ごと首を縛り、鎖を巻きつけ収縮で強く圧迫する
 息が止まりかねないが何もしなくても動けない身体だ、文句も言えない。口を動かすのも億劫だから。

 『直接圧迫止血法』だったか知らないが、これで止まらなければお手上げだ。
 腕の鎖を両肩に、胴の鎖を両足に、筋肉の伸縮で動かせないなら
 スタンドの鎖を筋肉代わりに伸縮させて外部から動かす。

 (とはいえ身体を動かしてどうするか……サンダーの機動力に奴自身のスタンド)
 (逃げ場もなければ防ぐ手段もないときた……何とか距離を取って、突進の隙を狙うしかないが。)

 (サンダーにはまだ鎖が絡まっている…出来る限り伸ばし、本体から切り離して…座席に絡めて接続しておくか。1秒の…時間稼ぎにはなるだろ。)
 (……後は考えるしかないな。後数秒でなんとかする手段を。)

973氷山『エド・サンズ』:2020/10/31(土) 00:38:18
>>965-966

    『ぅぅ……』   『ぐ……』

「・・・・・・。」

喧しい『悪霊』たちのがなり声が収まっていく
演奏が止まった どうやらあの女性(塞川)がやってくれたらしい

『・・・・・・ッ!? シマッタ!
 ヤベェ・・・・・逃ゲラレタ・・・・クソッ、アンダケ威勢ノイイ事言ッテオイテコノ様カ!?』

『アダージョ』が消え、離れた座席に再度出現する
見落としていた・・・・考えから抜けていた・・・・『太門』が意思を残しているという事はつまり

 ・・・・・       ・・
『アダージョ』に最初から『拘束』されていたという事に!

「『拘束』が残る限り、あの人はいつまでも逃げ続ける・・・・
 逃げ続ける限り、『本当の居場所』にはたどり着けないのに・・・・」

「そうだ、『朝山さん』! 『朝山さん』を助けないと!」

地面に落ちている『硝子片』を拾い、朝山のところに向かう
そして、『硝子片』の鋭利な部分を使って『拘束衣』を開放しながら、
朝山の怪我の状態を確かめる

974斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/10/31(土) 13:40:39
>>966
>>972

スカーフで傷口ごと首を縛り、鎖を巻きつけ収縮で強く圧迫する
『直接圧迫止血法』だったか知らないが、これで止まらなければお手上げだ。

 (後…もう一回くらいだな、仕方ない)

忘れているなら思い出せ、『太門とサンダーの拘束を解いた覚えは無い』
俺の鎖は胴体から未だ『5m』、奴の全身とスタンドを『拘束中』だ。アダージョ?そもそも戦場が別々だったのだから、太門の状態など見逃したのだろう
実際傍目に見れば、それは拘束具と違いが無いのだから。

切り離さない限りは、繋がっているなら『伸縮』できる。触れているなら『接続』できる。
槍を掴ませる必要も無い、既に腕というより、全身から離れないだろうから……既に太門の全身に絡ませて、接続済みなのだから。

スタンドで『鎖を引きちぎる』のにも、精密にやらなければ本体の身体が傷つくだろう
そして、目の前でそんな事をする隙を逃す奴はいない。

スタンドで一抹へ対処するなら、その間に鎖を縮めて絞め落とす。
二度とその場からは動かさせない。

 「…素直に死んどけ。』

975朝山『ザ・ハイヤー』:2020/10/31(土) 16:23:10
>>967(回答感謝)

>>965-966

朝山は懸命に芋虫のようにもがき、愚鈍なままに進もうとしてる。
だが、その動きも。劇変する状況によって静止した。

>   〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

     『アダージョが復活しやがったァァ!!!!』  『俺も復活してェ!!!!』

     『ガキ共がはもうボロボロだぞ!』  『クソガキ共を解らせてやれェ!』

・・・アダージョが復活した……?!」

「NO・・・っス・・・!」

 >>970による『クリスタライズドC』によって拘束衣が脆くなるのを
感じ次第、上半身で床を叩く感じで拘束衣を破壊しようと朝山は暴れる!

976『その夕立に雨傘を』:2020/11/01(日) 20:32:27
>>970(塞川)
>その『演奏』は今、無数の『善くないモノ』を呼び寄せている。
>それが、あんたの『望み』なのか?」

     イ イ エ
    「βαρ」

『朝陽』は悲し気に笑い、それでも『伴奏』を続ける。

     バヒュゥゥ――――

『クリスタライズドC』を『朝山』へ飛ばし、
同様に『D&E』を『アダージョ』へと飛行させる。

     ダ カ ラ   コノ キョク ハ アナタ ノ オカゲ
    「τυΑν καβγyρcQσ ξζV」

>>973(氷山)

     グググ ・ ・ ・   ブシュ  ブバッ

『エド・サンズ』に突き刺さった硝子片、生じる無数の『裂傷』は、
『氷山』の身体から『血液』を奪い、その身をよろめかせる。
握った『硝子片』もまた、『氷山』の掌を傷付ける。

>>975(朝山)
飛来する『クリスタライズド』を視界に捉え、
『朝山』は死力を振り絞って、地面を這いずっていく。

>>971(一抹)

     パシィ!

『インダルジェンス』の掌は、フルパワーの『ゴールデン・イヤリング』に弾かれる。
首からの出血が止まっている。乗っ取った『肉体』が完全に回復されている。

 ア ダ ー ジ ョ
『最も愛する者』に成り代わる以上、愛を注ぐ先は『完璧』が維持されている。

>「どうりで誰にも愛されないはずだよッ!
> 『自己愛』が強すぎるからッ!!」

    「その汚らしい口を閉じろォ、ハナタレの訳知り小僧!
     この『サンダー』は、テメェの蒙古斑にぶちこんでやるッ!」

払われた指先が、僅かに『ゴールデン・イヤリング』に触れ、『鎮静』を行った。
――――だが、『アダージョ』は怒りの表情のまま、『一抹』に罵声を飛ばす。
『悪感情』のみを鎮める『慈悲の力』、定義は様々とはいえ、『愛』は『悪』に含まれない。
『アダージョ』は今、己への『愛』に満ち足りたまま、『一抹』を殺そうとしている。

>>974(斑鳩)

     ジャララララ―――   ピタァ

    「チューボーのイキリチェーン程度で、
     アタシの『肉体』を縛れるかァ、ヴォケがッ!」

『アダージョ』の右腕に巻かれた『鎖』を引き絞るが、
それは『ゴールデン・イヤリング』の左手に握られ、止められる。
『パワー』が違う。最早、『ロスト・アイデンティティ』では『アダージョ』を止められない。

(※>>948の通り、『鎖』は『太門』の『腕』に絡んだのみ。)

977『その夕立に雨傘を』:2020/11/01(日) 20:33:02
>ALL
                                      ダブルパンチ
    「バカな。『サンダー』と『ゴールデン・イヤリング』の『両刀使い』……!」

身体中に『硝子片』を喰い込ませたまま、驚愕した『曳舟』は両目を見開いた。
言葉には出さずとも、この脅威に震えぬ者など、この場にいるはずもなかった。

    「あららァァ〜〜〜〜ッッ   驚くのは、早いわよォォ〜〜〜〜〜ッッ」

     ビュオッ!
             ―――――バチチチチッ!!

『アダージョ』は上空へ『サンダー』を投擲し、それに追従して『上昇』する。
肉体を守る『反発』のエネルギーと、『ゴールデン・イヤリング』の握撃により、
『ロスト・アイデンティティ』の『鎖』は、いとも容易く引き千切れた。

       シュオオオオオオオオオ!!!!

             ――――――ガキィッ!!

そして、飛来する『サンダー』の殺傷力を、『ゴールデン・イヤリング』は歯で食い止める。
前歯をへし折りながらも、長柄に『接吻』を施し、『拘束』をしたと誰もが理解する。
――――『微塵』と同じく、『枷』で拘束されたスタンドは、解除できない。

      トライホーン
     「『三槍流』だろォが!」     ギチチィ

『トラバサミ』が噛み付いた『サンダーの殺傷力』が、『アダージョ』の手に握られる。
二振りの『サンダー』を構えた『アダージョ』が、上空から『六人』を見下ろした。
この瞬間、この場にいる全てのスタンド使いは、『アダージョ』の間合いに入った。

    「ケツにツララぶちこまれたくれェ、ゾッとしただろォ!」

    「スピードは倍! 反発のエネルギーも倍ッ! アタシのプッツンも倍の倍ッ!
     今なら『タダヒト』も『ジャック』も『クァンガン』も、ズダズダに掘り放題だぜェ!」

    「十五、六のガキ共にしてやられたッ、ってブルーな気分だったがァァァ〜〜〜〜ッッ
     テメェらの無力さを、臓腑の奥まで刻み込んでやるぜェェェ〜〜〜〜〜ッッ」

    『あ゙あ゙あ゙ぁぁ!!!』   『アイツは最低最悪だけど、ムチャクチャ強かったァァ!!!』

    『頼むゥ! 奴隷になってもいいから、俺の身体だけは残してくれェェェ〜〜〜ッッ!!』

上空から木霊する『アダージョ』の宣告、阿鼻叫喚する『悪霊』達。
『絶望』がホールを支配する中、反旗を翻すように響いたのは――――

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

                〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

『塞川』がその曲を知っていたかは解らない。
だが、他の四人にとっては、芯奥に響き渡る『メロディ』であった。

『COSMOS』
ttps://www.youtube.com/watch?v=ZRYcXup6blY

978『その夕立に雨傘を』:2020/11/01(日) 20:36:37
『朝陽』は『楽譜』を追うように『演奏』を続けていた。
その呪縛から解き放たれた今、最も奏でたかった『音楽』を響かせていた。

    シュゥゥゥゥ...

『朝山』の意識が覚醒する。折れたはずの『鎖骨』が治り、割れた額も、顎も戻っている。
『氷山』の身体から奪われた『血液』が戻っていく。
『一抹』の脇腹を抉った傷は癒えていった。
『斑鳩』の肩口の傷は、『止血』の必要なくとも回復していた。

――――『塞川』の指のキズは癒えていない。
『曳舟』も同じく。この『音楽』は『四人』の中でのみ、『ハーモニー』を生んでいる。

    「コジキのお恵みかァ!?  ムダなあがきなんだよォ!」

       バシュゥゥ!!!

突如の『完全回復』を『曳舟』のスタンド能力と誤認した『アダージョ』は、
手にした『サンダー』を『朝山』目掛けて投げ放つ。

    『そのままでいい』    『――――まずは私に任せてくれ』

     バリリィィィ!!

『クリスタライズドC』が硝子に変えた『朝山』の拘束具が『破かれた』。
それは即ち、『アダージョ』のスタンド能力が発動したことを意味する。
一方、『サンダー』が迫る中、一人の『悪霊』が『朝山』へと話しかける。


   ■■■※※※※■■■
   扉□□□□□□□□扉
    扉□□┌──┐□□扉
  ■■□.陽.|    │□□■■
  扉□□塞└──┘□□□扉
  扉□□□□□□□□□□扉
■■□□□□□□□□□□■■
扉□□□□□□□□□□□□扉
扉□□□□□□□□□D□□扉
■□□柱□□□□□□□E□■
―─――――――――段―――
■朝□□□□□□□□□一ア←上空『8m』
■席?氷席席席席席席□破席■
■席席□席席席席席席□席斑■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席席□★←鎖の巻き付いた『座席』
■席席□席席席席席破□席席■
扉 ̄ ̄□□□□□□□□□ ̄扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■席席□席席席席席席□席席■

979朝山『ザ・ハイヤー』:2020/11/01(日) 21:09:01
>>976-978

〜〜〜〜〜〜〜♪

忘れる筈がない。『COSMOS』の伴奏
 この夢に、卓球部の皆が可笑しくなった時の前に
楽しく合唱した時と同じ……いや、それ以上に綺麗だ。

>『そのままでいい』    『――――まずは私に任せてくれ』

寝転がった状態で、自分に迫る槍『サンダー』に対し不思議と何も
恐怖も浮かべないまま、横から声が聞こえた。
『悪霊』……最初にクァンガンには、この夢の中で悪い霊の言葉には
耳を貸すなと口酸っぱく言われた。だから声が聞こえれば馬鹿な朝山は
NOを反復して叫んでいた。

……だが

「・・・わ゛か゛っ゛た゛っ゛す……ッ」

『信じる事』にした

980塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/11/01(日) 21:21:43
>>976
「ぐっ……あの、迸るような『スタンドパワー』ッ!
私の『クリスタライズド・ディスペア』ごとき、羽虫の如く払われて終わりだ……!
何かないか、なにか……!」

『アダージョ』の姿に戦慄し、『クリスタライズド』2羽はその場に滞空させる。
そのまま俯瞰視点で周囲を見渡しながら、『アルモニカ』の声を聞く。

「何………ハッ!
治っている………こいつは、一体………?
『曳舟』の能力では、こんな作用は起こせない筈。
こいつは、あんたがやっているのか……? 『アルモニカ』」

981氷山『エド・サンズ』:2020/11/01(日) 21:46:11
>>976-978

「・・・・うっ」

   ポタ・・・・   ポタ・・・・・

激闘に次ぐ、激闘で痛みを忘れていたが、
硝子片による裂傷は確かに氷山の体から血液とともに活力を奪っていた
制服に滲んだ血の量を見ても、ちょっとやそっとの傷ではないのであろう
頭に回る血が足りず、眼前が靄にかかったように視界が薄くなる
力が抜ける・・・・・ 脱力から、ふらりと体が崩れそうになり・・・・


        〜〜〜〜〜♪


薄れた意識の中で『その曲』を聞いた
この『5人』を結びつけた『メロディ』であり、自分がここに来た『理由』

――――『鉄 朝陽』を助ける
戦う理由を今一度思い起こし、絶対に倒れないように両脚に力を込めた
決して立ち止まらないように、負けないように・・・

「あ・・・・   あぁあああああああ!」

気合いを入れ直し、痛みを忘れるように声を張り上げる
・・・・・気が付くと体中の痛みが消え、傷が癒えていた

「あ・・・・・」
『コレハ・・・・ アノ「嬢ちゃん」ガ何かヤッテクレタミテーダナ』

はっきりとした視野の中で現状を認識する
『アダージョ』は・・・・最悪な形で『復活』を果たしてしまったようだ
『太門』の肉体を奪い、あまつさえ『サンダー』を両手に携えている

(斑鳩先輩や一抹くんでも手を焼くほどの『サンダー』が二本・・・
 『ゴールデン・イヤリング』も健在で・・・・)

2つの能力についてはある程度分かったとはいえ、
認識した事実は『最悪』のそのまた下をいくものだ、絶望が一瞬心中に飛来する
だが・・・・

「それでも・・・・あの人を止めないと」

『アダージョ』は・・・・居場所を求めている・・・・『古いエクリプス』を
だが、それはもはやこの世に存在しないものだ
存在しないものを求め続ける『悪霊』が現世に出てしまったらどうなるか・・・・
その『渇き』は決して充たされず、ただただ『暴力』を振るうだけの『何か』になってしまうのではないか・・・・?

「終わらせないと・・・・・・ッ!」

まずは現在、使っていない『捕具』を解除する
自分の手元の十手と一抹に預けた微塵を解除、またアダージョに拘束されていた微塵も解除を試みる
そして、新たに『エド・サンズ』の手元に『微塵』を出現させ、
中空のアダージョから見て円を描くように高速で回転させる

『サンダー』の突撃は凄いスピードではあるが直線的な動きだ
もし、此方に攻撃が向かってくる場合、突撃する刃先を絡めとる様に防御しようとする

使用捕具(2/5):『さんず微塵』『拘束された微塵』

982一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/11/01(日) 22:15:05
>>976-978
「グッ…素早さだけが負けているッ!
 それに行動原理が『自己愛』だから『鎮静』が通用しないッ!?」

どのような形であれど『自己愛』は当然のもの。
矛盾した形だが愛ゆえに他者を害するのも人間だ。
アダージョの『愛』と『鎮静』は絶望的に相性が悪い。

「『シヴァルリー』が奪った『殺傷力』をッ!?
 だけど、消えないなら夕立先輩は生きてるはず…」

「『慈悲の刃』を使ってるかもしれないのに死ねないッ!」

理不尽なら夢世界で幾度も体験したのだ。
かつて共に戦った小林先輩は決して心折れずに戦い抜いた。
それに生きながらにして無限地獄を歩む宗像さんの体験した絶望に比べたら生温い。

「これは…朝陽先輩が弾いてくれた…
 そこのおじさんのスタンド能力じゃないッ!
 鉄兄妹と私たちの手繰り寄せた希望ッ!」

「どうせ、太門との契約は弱った時に話を持ち掛けただけッ! かつての仲間から見捨てられる自分の薄っぺらさを自覚しろよッ!」

斑鳩先輩の方向に落ちているであろう椅子をスタンドに取らせつつも『サンダー』の投擲に備える。
停止しているもので勢いさえ殺せば何とかなるはずだ。

983斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/11/01(日) 23:27:19
>>976-978

 (……くそ、無理か。パワー負けしている、腕の圧迫でも握力がまるで下がらん。)
 (だが『無理』なのは5年前から変わらん、その程度で諦めるつもりは……!)

現実は非情である。
当たり前の事実を否応なしに叩きつけられる、この展開は変わらない

 (背後の奇襲も防がれた……8m、射程圏内。)

当たり前の『勝つ方法が無い』という事実 鎖を千切られて、敵が上へ、私が下へ。
『スタンド』そのものに強弱の差が無かろうと、扱う者の『精神力』は別の話

 (……僕も、この程度の男だったと言う事か。)

なぜもっと早くそうならなかったのか
何故 もっと早く父と母は…

 「……? これは?」

いつの間にか肩口の傷は止まっている
これは何だ?今響いているのはあの、耳にも止まらぬ何も響かない旋律では無い。
聞き覚えが有る。

 (解らん、解らんが…兎に角、治っているなら……!)

――自身のスタンドを解除、再展開。

984『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 00:03:07
>>979(朝山)
『音楽』が言葉の通り、『音』を『楽』しむはずだった頃。
四人が心を合わせた時の伴奏が、『朝山』の芯に響いた。

>「・・・わ゛か゛っ゛た゛っ゛す……ッ」

故にか、『朝山』は絶体絶命の中、声の主を信じた。

>>980(塞川)
>こいつは、あんたがやっているのか……? 『アルモニカ』」

     ワ タ シ  ト  コノ コ ヨ
    「νορ σ βηγχ」

『朝陽』は澄んだ瞳のまま、『伴奏』を続けている。

>>981(氷山)
流れる『旋律』は『氷山』の内なる熱を呼び覚ます。
『渇望』に支配された『悪霊』が生み出す、凄惨な未来。
現世に呼び起こしてはならないと、堅く心に誓った。

>>982(一抹)

      ドシュンッ!

『一抹』の晒した『慈悲の刃』から『エネルギー』が現れ、
『薄霧』の向こう側へと飛来し、消えていった。
『シヴァルリー』のスタンド能力であると理解できる。

    グイイ

『椅子』を手にし、『サンダー』の投擲に備える。
『アダージョ』は『一抹』の真上に位置し、何時でも狙い撃たれるだろう。

>>983(斑鳩)
目の前の敵は、暴れる卓球部員とも、
女を取られたと難癖を付けて襲って来た不良連中とも違う。
――――愛憎入り混じる『激情』を武器に闘う、スタンド使いだ。

     ジャギンッ

『ロスト・アイデンティティ』を解除し、再展開する。
『鎖』は全て回復した。『座席』に巻かれた『鎖』は解除される。

985『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 00:08:23
>ALL

      ドヒャァァ―――――ッッ!!!   バシィッ!!

『ゴールデン・イヤリング』の投げ放った、神速の『槍』。
『エド・サンズ』が『鎖』を絡めようとするも、容易く弾き飛ばされる。

     スゥゥ

『朝山』の傍に座る『悪霊』が立ち上がり、その掌を翳した。

        ――― ―― シュンッ

『火花』は散らない。『槍』は消失する。
胸に彫られた『天秤』の刺青を誇るように、
上裸の男は『アダージョ』を見上げ、睨み付けた。

    「この身に宿る『悪霊』が役立つとは思わなかった。
     ――――『悪霊』を引き寄せる『アルモニカ』に呼び寄せられ、
     今こうやって、エクソシストの真似事が出来るってわけだ」

    「『夕立』の夢には辿り着けなかったが、ね」

     『WOOOOOOAAAAAAAA . . .』

『男』の肉体にはビッシリと『人面痣』が貼り付き、
肩や指の所々に『電極』や『電気回路』が散見される。

    「誰だァ、テメェ!?
     次から次へと、ゲイバーの冷やかしみてェに沸きやがって!」

    「『鉄夕立』の協力者。――――そして、『蛇尾川祥悟』の被害者。
     『音無ピエール』。……スタンドの名は、『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』」

『クァンガン』のレポートにあった、『悪霊』の被害者。
『ピエール』の掌に掲げられた『盾』の表面には、
『稲光を散らす槍』の紋章が浮かんでいる。

        シュンッ

    「すまない。来て早々に、『悪霊』に身体の自由を奪われた。
     ――――だが、あの『アルモニカ』に救われた。……おかしな話だがね」

『アダージョ』が消え、すぐさま『ピエール』の真正面に現れる。
それを読んでいたかのように、対の掌から現れた『剣』が振るわれ、

         ドスゥ!

    「折角、君達が奪った腕だ。
     ――――そう簡単には戻させんぞッ!」

    「ゴッ、 アア゙  ァ゙  ァ゙!!!」

その肉厚の刃は『アダージョ』の右肩に深々と突き刺さった。
マスクの外れた『アダージョ』は悲鳴を上げ、無茶苦茶に腕を振り回す。

        ドゴッ!

『剣』ごと吹っ飛ばされた『ピエール』が、よろめきながらも体勢を整える。
激情に駆られた『アダージョ』が振り返り、『ピエール』を見据える。

    「失礼。――――私も、お邪魔させてもらうよ。
     ……久しぶりだね。『一抹』君。元気そうで何よりだ」

『一抹』の背後に腰掛ける『悪霊』が座したまま空中に浮遊する。
伸び切った長髪に顎鬚、紫色の法衣を着た男は、朴訥とした口調で『一抹』に話しかける。

    「『松本尊氏』。気軽に『タカ』と呼んでくれ。
     ――――訳あって、あの『ピエール』君に協力している」

    「……だが、私のスタンドは大して役には立たないが、
     ――――あれの『トドメ』を刺すのには、協力できると思うがね」

『エド・サンズ』の解除により、『拘束されていた微塵』も解除された。
既に『鉄球』が解除されており、通常解除が作用したのだ。
――――逆転しつつある状況の中、『アダージョ』は両目を血走らせる。

   ■■■※※※※■■■
   扉□□□□□□□□扉
    扉□□┌──┐□□扉
  ■■□.陽.|    │□□■■
  扉□□塞└──┘□□□扉
  扉□□□□□□□□□□扉
■■□□□□□□□□□□■■
扉□□□□□□□□□□□□扉
扉□□□□□□□□□D□□扉
■□□柱□□□□□□□E□■
―─―段――――――段―――
■朝□ア.□□ピ□□□□一□■
■席席氷席席席席席席□破席■
■席席□席席席席席席□席斑■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席破□尊席■
扉 ̄ ̄□□□□□□□□□ ̄扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■席席□席席席席席席□席席■

986塞川唯『クリスタライズド・ディスペア』:2020/11/02(月) 00:24:58
>>985
「あいつらも『味方』!
そして、『アダージョ』の能力、強力とはいえ底は知れた……!
ヤツの『スタンド』は未だ健在だが、ここで『攻める』しかないッ」

「……『アルモニカ』、あんたは守らなくても大丈夫だな?
つまり、『現世』と同じように、『自衛』できるか? ということだが」

『アルモニカ』に最後の質問をしながら、数歩前に進み出る。
そして、『クリスタライズド』D・Eを『アダージョ』の方向へと向かわせる。

(この人数での攻めなら、絶対に隙が出来る!
もう一度奴の『ゴールデン・イヤリング』にガラス化をぶち込んでやるッ!)

987斑鳩 翔 『ロスト・アイデンティティ』:2020/11/02(月) 00:39:33
>>984-985

 (……助けに来た相手に助けられる、か。)

例えそれがどれほど美しい感情と旋律に彩られた物だろうと
助けに行くと息まいた自分には耐えがたい屈辱だ、それは天地が裏返ろうと変わらない。

 「――『サンダー』が扱えるなら、敵に攻撃可能なタイミングは停止した時以外にない!下手に移動中に殴れば弾かれる!」

だが感傷に浸るのも理由を考えるのも後で良い
――恐怖を知らない自分にも、『皇帝』のような覚悟が欲しい。

 (そう、己を恥じるのも憎むのも怒るのも……後で良い。 故に今は、氷山の援護か…!)

右腕の鎖を5mまで伸ばし右腕に巻き付けて結合。
『切り離してい無い鎖なら5mは重量に関係なく十全に扱える。』…パワーとスピードが十全に乗るなら態々振り回す必要はない。

  「およそ約『9m』……射程内!」
 
思い切り右腕全体でアダージョに向けて殴り抜ける(パス精CCB)…その瞬間『纏った鎖を散弾のように切り離す。』
『鎖弾』は1mで約5発、5mで25発。合計8㎏のその全てが(パス精CCB)で『投擲』される。
もし弾いて味方に攻撃したとしても、当たる前に解除するだけの事。

 (とはいえ『アダージョ』のスペックなら腕を怪我していようが防ぐはできるだろう…だが片手間に後輩の相手まではさせん。)

988氷山『エド・サンズ』:2020/11/02(月) 00:52:37
>>984-985

『チィィッ! 悪ィ・・・・コイツハ予想以上ニ「重い」ゼ・・・・!』

『サンダー』による刺突の一撃を防ごうとするも、やはり速度が違い過ぎる!
あえなく串刺しにされるかと思った瞬間に・・・・助け船が現れた
正体不明の協力者ではあるが・・・・・この状況で援軍はありがたい!

「ピエールさんに・・・・タカさん・・・・ですね
 あの悪霊・・・『アダージョ』は『相手を愛で拘束し、それを乗っ取る能力』を持ってます
 気を付けてください」

突然、出現した二人に簡潔ではあるが能力について注意を促す
今のところ、『アダージョ』の『拘束』は全て解除している
『アダージョ』を追い詰めるチャンスかもしれない・・・・そう思った


   ダッ!

ピエールが『アダージョ』に一撃を入れ、吹っ飛ばされた瞬間に動き出す
右肩の機能は奪われた、『サンダー』を効果的に使うには投擲による速度が必要となる
だからこそ・・・・『アダージョ』の左腕に絡みつくようにタックルをして腕の動きを封じようとする!
その際に手に持った『微塵』を『アダージョ』の左腕に巻き付けてより強く拘束しようとする

「アダージョさん・・・・・もう止めましょうよ!
 無理なんですよ! 例え、現世に戻れたとしても・・・・
 あなたがいた『エクリプス』を元に戻す事なんてできないんですよ!」

989一抹 貞世『インダルジェンス』:2020/11/02(月) 01:34:58
>>984-985
「夕立先輩は生きているッ!! そして、私のスタンド
 の能力を知っているからには…」

「『サンダー』では貫けない相手となれば『悪霊』。
 ふふっ、あちらの敵は油断して最悪な気分かな?」

『ウル星』に『悪霊』を横流しするような奴だ。
『悪霊』による防御で油断したところを斬られて頭にキテいるだろう。
この時のために『悪霊』の巣にやって来た甲斐がある。

「あっ、レポートの人! 後で、『悪霊』を斬り祓ってあげないと!」

『サンダー』に対する天敵のようなスタンド能力だ。
『ゴールデン・イヤリング』の瞬間移動は条件さえ分かっていれば、誘発して先手となる攻撃を置ける。
太門の肉体に最大限の『愛』を注ぐ今、『拘束』の発現を多くは出来ないはずだ。
それなのに嫌な予感がする。彼に発現する『電気回路』に見覚えが有るし、『悪霊』も強引に従えそう奴に心当たりがあるからだ。

「あわわっ! タカっ!? ルンバとマスミの仇を取りに…って協力関係ですか。夢の世界で居場所を作ろうとしてたのに…?」

この男のせいで毒殺された挙句、夢の中でも真っ二つにされたことはきっちり覚えている。
次に顔を見た時は以前のように隙を見せずに斬ろうとも思っていた。
胡散臭い詐欺師を見るような眼差しをタカに向ける。

「『ゴールデン・イヤリング』が投擲する『サンダー』
 は太門が使ってる時より停止させる手段が無い。
 速度と膂力が合わさった一撃に対抗する盾が無いと
 死ぬと思いますよ?」

椅子を盾にしながらアダージョに向かって走る。
首が失くなっても蘇るなら八つ裂きにしてでも消滅させるしかない。
『強引具』が発現したなら『サンダー』の投擲を警戒して椅子を盾にしよう。

「アダージョ! お前は誰にも愛されないッ!
 現世にも、夢の世界でさえも味方は存在しない!
 嘘だと思うなら『悪霊』全員に聞いてみろォ!」

990朝山『ザ・ハイヤー』:2020/11/02(月) 19:45:49
>>984-985

足に力を込める、立ち上がれる。まだ両腕は動かせる。
『キャプチャー・モーション』の最初に『アダージョ』へ放った『二発』
その『球体』が回復する輝きが『ザ・ハイヤー』から朝山は感じ取れた。

「アダージョ……自分は馬鹿っスけど。わかる事はあるっス
――あんたには死んでも取り戻したい
エクリプス
『夢』があったんスよね」

ザ・ハイヤーの右腕を『アダージョ』が居る天空へ翳す。
朝山も立ち上がり、彼を見上げ……左腕の手を自身に向けておく。
腕の『変動率』をスB 精Dへと変える。

「…………私も、きっと取り戻したいものがあったと思うっス。
けど全然覚えてないっス。だから『アダージョ』
この中の皆は、あんたの『夢』を認めないかも知れないっスけど。
それでも確かに目指すものがあるのは、凄いっス」

991『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 22:14:03
>>986(塞川)
>「……『アルモニカ』、あんたは守らなくても大丈夫だな?
>つまり、『現世』と同じように、『自衛』できるか? ということだが」
 
     フィードバック   ソウホウ
    「ψεζηι λκθ」

既に『朝陽』は口を開かず、『演奏』に没頭している。
しかし、流れる音色に混じった『声』が『塞川』に意味を伝える。
――――言葉すら『答え』になっていないが、
『朝陽』の肉体が傷付かないと、『意味』だけを理解できる。

        ヒュォォ!!

『クリスタライズドD&E』を『アダージョ』目掛けて飛来させる。

>>987(斑鳩)
>「――『サンダー』が扱えるなら、敵に攻撃可能なタイミングは停止した時以外にない!
>下手に移動中に殴れば弾かれる!」

    「ああ、君達が『決死』で見つけた『突破口』だ。
     見逃しはしないッ  ――――何としてでも喰いとめるッ!」

『ピエール』が呼応し、『盾』を構え直した。
――――が、

>  「およそ約『9m』……射程内!」

    「私もかッ!!」

   ダッ  ゴロロッ

『ピエール』は『ステージ』の縁へ盾ごと手を付き、壇上へと転がる。
それによって射線が通り、『鎖』の散弾が『アダージョ』へ放たれる。

>>988(氷山)
>あの悪霊・・・『アダージョ』は『相手を愛で拘束し、それを乗っ取る能力』を持ってます

    「私が言うのもなんだが、恐ろしい力だね。
     ……だが、あの一撃。『拘束』する手間さえ要らぬようだが……」

      ドガァ!

『タカ』は『氷山』の言葉を聞き、思案顔を作った。
『エド・サンズ』は『アダージョ』の片腕にしがみつくように、体当たりを仕掛ける。

>>989(一抹)
>「あわわっ! タカっ!? ルンバとマスミの仇を取りに…って協力関係ですか。
>夢の世界で居場所を作ろうとしてたのに…?」

    「君は良く喋るね」

疑念の視線を浴びながらも、『タカ』は飄然としている。

    「私も『アダージョ』と似たような『スタンド』を持っている。
     場の『常識』による『洗脳』。……この場全ての『悪霊』が持つ、
     『アダージョ』を嫌う『共通認識』そのものを深層心理に『焼き付ける』」

    「自我を保てないほどの強烈な『自己嫌悪』により、
     『アダージョ』は再起不能になる。……悪くないだろう?」

    「何処かの『椅子』に座らせれば、それだけで作動する」

『タカ』はボソボソとした話し方で『一抹』に提案を持ち掛ける。
――――『アダージョ』を一撃で葬れる、現状打破には魅惑的な提案だった。

>>990(朝山)
>――あんたには死んでも取り戻したい『夢』があったんスよね」

    「取り戻したい? ――――違ェんだよ……。

     決して叶いやしなかった『夢』よ……。
     お前達の『身体』を得て、アタシは現世に返り咲いてやるッ!」

『朝山』は立ち上がり、『ザ・ハイヤー』の変動率を操作した。
そして、『真正面』にいる『アダージョ』の背を見据え、左掌を自身に翳した。

992『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 22:15:00
>ALL

     バシィ!

『エド・サンズ』の『タックル』を『ゴールデン・イヤリング』の『ローキック』が押し留める。
手にした『微塵』を絡み付けられない。――――『一対一』では手負いの『アダージョ』を止められない。
しかし、その隙を突き、『ロスト・アイデンティティ』の『鎖』の散弾が『アダージョ』へと放たれた。

     「片方奪ったら解決すると思ったかよォ!?」

    ブォンッ!
              ―――――バチチチィィ!!

『ゴールデン・イヤリング』が『サンダー』を振り回しただけで、
身に触れた『散弾』は弾かれ、四方八方に撒き散らされる。
寸前で『斑鳩』は解除するが、予め『想定』していたのが功を成した。
そうでなければ、周囲も『巻き添え』の被害にあっていただろう。

>例え、現世に戻れたとしても・・・・
>あなたがいた『エクリプス』を元に戻す事なんてできないんですよ!」

    「違うッ!」

>「アダージョ! お前は誰にも愛されないッ!
>現世にも、夢の世界でさえも味方は存在しない!

    「――――その通り、アタシは誰にもいなかった。
     ……だから、敢えて『死んだ』のよ」

    「『エクリプス』も『アリーナ』も同士討ちになり、
     有象無象だけが残った世界に『蘇り』……」

    「『太門』ちゃんのように、誰もが等しく『アタシ』になる。 . .
     『アタシ』が『アタシ』を産み、『アタシ』を好きな『アタシ』だけになる」

     ビュバッ!

振り回した『サンダー』が投げ放たれ、『アダージョ』もまた『追従』する。
座席の上を滑空し、『斑鳩』の方向へ真っすぐに突っ込んでくる。

     CHU!    ――――ガシャンッ!

『アダージョ』の投げキッスを浴びた『インダルジェンス』は、
その両脚に『鎖』で繋がった『鉄枷』を嵌められた。
――――『鎖』を纏った『斑鳩』には、『枷』がハメられない。

    「来るかッ」

           ――――スォォォ

『タカ』は空中へと浮遊し、『アダージョ』から逃げていく。
座したまま『浮遊』する彼を持ち上げるように、『電気椅子』のヴィジョンが現れる。
『手足』を拘束する『枷』の付いた『椅子』に座る彼を、『アダージョ』は狙わない。


   ■■■※※※※■■■
   扉□□□□□□□□扉
    扉□□┌──┐□□扉
  ■■□.陽.|    │□□■■
  扉□□塞└──┘□□□扉
  扉□□□□□□□□□□扉
■■□□□□□□□□□□■■
扉□□□□□□□□□□□□扉
扉□□□□□□□□□□□□扉
■□□柱□鳩.ピ □□□□□□■
―─―段――――――段―――
■朝□□□□□□□□□一□■
■席席氷席席席席席席□破席■
■席席□席席席席ア.席□席斑■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席席□席席■
■席席□席席席席席破□尊席■

鳩:『クリスタライズドD&E』

993『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 22:31:03
【ミ】『念然』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1604323728/

994『その夕立に雨傘を』:2020/11/02(月) 23:04:57

    ニヤニヤニヤニヤ

    「ムシャクシャしてたんスよ。マジで。
     女なら誰でも良くて、ナイフ振り回したッス」

路線バス内での『傷害未遂』で逮捕された『新塚』は、
『取調室』の中でニヤついた笑みを浮かべた。

    「実刑でしょ? よゆーッスよ。
     どうせ派遣切りされたオレみてェなクズなんて、
     世間にほっぽり出されても、末路はどの道『犯罪者』ッスから」

    「前も言ったけど、『星見横丁』でJC斬ったのもオレだって。
     今更、罪が増えてもかわんねぇーし、協力してやるよ、ポリさんよォ」

夢に囚われた『タカウジ』との交換条件で『新塚』は冤罪を被る。
夢に現れた『蛇尾川』との契約を鵜呑みにし、二つ返事で承諾した。
失踪した『タカさん』の所在が解って嬉しかった。役に立ちたかった。
居場所のない彼が安らげるのは、『詐欺グループ』で老人を騙す時だけだった。

    「そうか。こっちも調書が捗るよ。
     ――――だが、こっちの件は一向に話さないな」

    「老人を騙した『押し買い事件』、著名人にも当たっていたな。
     雑居ビルにアトリエを構える、『切江ギヤマン』とも接触してる」

    「あー、ソイツね。会った会った。
     『磁気ネックレス』を売りつけようとしたけど、買わなかったよ。」

事件を聴取する『安山』の声は低い。ナメた悪党には激昂し、掴みかかっていた。
その心は冷え切っている。眼前の男を刺す、据えた視線が熱を帯びる。

    「思い通りにいかず、激高したお前は『刃物』を手にし、
     ――――そして、『切江』を殺害し、『立石警部』をズダズダに切り裂いた」

    「はっ? いや、何それ? そんなニュース知らねェんだけど」

    「報道されたのは、お前が『逮捕』された後だ。
     裁判が終わった頃には、報道は沈静化していた。

     ――――とぼけるなよ、『当事者』だろ?」

    「はっ? し、知らねぇし! お、おれがヤったって証拠があるのかよ!
     おい! 誘導尋問だろ! おい! ヴぉい!」

         ガァンッ!

騒ぎ立てる『新塚』の椅子を蹴り、『安山』はレポートを差し出す。
医師の鑑定結果だ。犯行に使用された刃物の『切れ味』について記されている。

    「包丁やカッターナイフ程度じゃあ、こうはならない。
     『星見横丁』の通り魔と『切江』を殺害した刃物は『共通』している」

    「お前が『通り魔』を自白した以上、このヤマもセットで付いてくるんだよ!」

       バァンッ!!

    「お前は汚らわしい『殺人犯』だッ! シャバに戻ってこられるだぁ!?
     括り首だ、クソ野郎! 二度と世間に出しゃあしねェぞッ!」

    「ち、ちが、お、おれじゃねぇ! ちがう、そんなのしらない……
     だまされたんだ、クソッ、おれ、グズッ だまされ、ゥゥ…… ォ……」

    「騙したのはテメェだろうが、メソメソ泣いてんじゃあねェ!
     夫の形見を無理矢理奪って、メル力リで売りさばいて!
     その上、人の命まで……、ゴミクズが!」

    「のぞきがバレて中学でイジメられたのも、
     ルールを破って派遣切りされたのも、全部全部テメェのせい!
     オラぁ、泣いてんじゃあねェ! 本当に泣きたかったのは――――」

   ボロ・・・

    「本当に泣きたかったのは、お前が殺した『切江』さんと!
     ……ゥ…… 、今も病院で眠ったままの『立石』さんなんだよ!」

『新塚』は『グッドナイト・キッス』を手にした。
手錠をハメられても、『ナイフ』で『安山』を殺せば『脱走』できる。
だが、出来なかった。

    「(俺は欲望のままになんだってやった……。
      人を騙して、金を盗んで、……夢なら人だって殺せた……)」

    「(でも、コイツの思い通りに『殺人者』になるのはイヤだ……。
      ゥゥ……違うのに、オレは、やっでないのに……たずけで……)」

    「(だれか、オレを、たすけてくれよ……)」


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