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【供】『心音サイフォン』

1『音仙』:2016/05/14(土) 23:18:56

人は誰しも……本音を隠して生きている。
押し殺された声は、深くへ、深くへ沈んでいく。

・・・・そんな心の水底は、醜くて、とても聴くに堪えないけれど。
ささやくような『才能』の『産声』が、埋もれているかもしれない。
そういう『きれいなもの』だけを抽出することが、私にはできる。

長々と失礼しました私が『音仙』こと『藤原しおん』です。
ここは……キミの『心の声』を『聴いて』あげるための場所です。
さあ、どうぞ。その『椅子』に、お掛けになって……ごゆっくり。

【供与の手順】
#1.行列を見ながらでは、私の心が乱れてしまいます。
    前の方の番が終わるまでは……外で待っていてください。
   (※志願は常に『一人ずつ』受け付けます。よくリロードしてください。)
#2.部屋に入ったら……私の前にある、この椅子に座って下さい。
    そしてどうか、リラックスして、心を開いて。
#3.思うままに、キミの中にある『心の声』を教えてください。  
    それをキーにして、キミの心の奥底を聴いてみましょう。
    【即物的な欲求、深い欲望、切望、悩み】……何でもどうぞ。
#4.ああ……『お名前』と『性別』『年代』は、キミの口から教えて下さいね。
    その方が、ノイズが減りますから……よろしくお願いしますね。
#5.その他、何か言いたいことがあれば言ってくれても構いません。
    もっとも、必ず応えられるとは限りませんけれど……聞くことは出来ます。
#6.ああ……もし私がキミの『特別な才能』を見つけられなくても、
    どうか責めないでください。私のことも。キミ自身のことも。 
#7.もし何も目覚めなかったとしたら? ええ、そうです。
    何事もなく……今まで通りの日常に戻っていいのです。
   (※生存はしますが、一般人PCとしての活動は原則許可しません。
     また、そのPCを用いて再度志願することも、原則許可しません。)

……話が長い? 重要なのは、#1と、#3〜5ですね。

―――――――――――そして、テンプレを用意します。
1.名前
2.性別
3.年代
4.心の声
(5.もしあれば、何か言いたいこと)
―――――――――――――――使わなくてもいいですけど。


・・・他にも気になることが?結構、ではもう少し続けましょうか。
(※質疑、成長などは>>2にて。)

2『音仙』:2016/05/14(土) 23:35:17

さて、続きですが……キミが再びここを訪れるときの事。
つまり、スタンドの『質疑』と『成長』についてお話します。
大丈夫、長い話は……これで終わると思います。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【再聴/質疑】
#1.特別な才能が目覚めた方には……その『能力の詳細』をお教えします。
#2.まずはそれに従って……キミ自身の解釈で、
   自由に活動してみるのがいいのではないでしょうか。
#3.もしキミの解釈が通用しない時が来たら、あるいは疑問に思われたなら。
   その時にこそ……ここを、再訪することになるでしょう。改めて聴き直すために。

【再聴/成長】
#1.キミが『大きなこと』を成し遂げたと思ったら、また来てください。そして、それを教えてください。
#2.もしかすると、キミの『才能』にも何か変化があるかもしれません……ないかもしれません。
    確かめるために……改めて、奥底を聴き直してみましょう。
#3.大きなことの基準はお任せしますが、変化は……基本的に、期待はしないでくださいね。
#4.もちろん……望んで死地に飛び込むことだけが、『大きなこと』ではありません。
    平穏な日常の延長であれ……キミにとって『心』からの人生の契機であれば、あるいは。
#5.それと、無償です。賄賂も、受け取りません。

※質疑について補足※
・スタンド供与時に『能力詳細』をお渡しします。
・基本的にはこの『能力詳細』を参考にしてPCを動かして下さい。
・詳細を逸脱、無視しない範囲ならば、細部の認識は『PLの解釈』に任せます。
・解釈は自由ですが、認識が食い違った場合は『判定者』のそれが優先されます。
 つまりセルフバトルなら『相手PL』が、GMがいるなら『GM』解釈が優先です。
・『質疑』は、主にこの認識の食い違いを正す事を目的とします。
・一度でも板上で稼働したPC以外の『質疑』は、原則受け付けません。誤記などは対応します。

※成長について補足※
・金銭は受け取りません。金銭による成長はありません。
・基準は供与者の『主観』です。目覚ましい説得力が必要です。
・おおむねですが、高危難の方がどちらかといえば成長が近いです。

♪質疑・成長は下記のスレで行います。
【他】『心音サイフォン・質疑・成長スレッド』
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

これで、ひとまず……ね、話は終わりとしまして。
では……お互い待ち望んだ、『本題』に――――入ることにしましょう。

(※以後、志願と対応を行います。)

3名無しは星を見ていたい:2016/05/15(日) 00:35:58
1.山神毅(やまがみ たけし)
2.男
3.27歳
4.今の仕事は建設現場の土木作業員だが数年前まではプロボクサーをやってた。
  自分で言うのもナンだがデビュー以来負けなしの連勝で結構イイ線いってたのさ。
  だが、ある日の試合中に相手の繰り出した重い左ストレートを頭に食らっちまったんだ。
  そのショックで意識はブッ飛び、気付いた時にはレフェリーやらトレーナーが数人がかりで俺の体を押さえつけていて、足元には死にかけの対戦相手が転がってた。
  連中が言うには、頭に一撃を受けた瞬間、俺は『プッツン』したかのように猛烈な勢いで一方的に対戦相手を痛めつけ、もう少しで殺す所だったんだと。
  もちろん俺自身は、そんなこと覚えちゃいない。
  それ以来、俺は自分が恐ろしくなり、ボクシングをやめちまった。
  だが、あの一件以来、俺は厄介な病気にかかっちまったのさ。
  時々、無性に誰かを殴りたくなる時があるんだ。
  『相手をいたぶる暴力の味』ってヤツを体が覚えちまってるんだろうな。
  今のところは、週末の盛り場にでも出て行って適当な酔っ払いにケンカを売り、そいつを殴ることで済ませてるが……。
  いつか――近い内か遠い未来かは分からないが……いつか誰かを本当に殺しちまいそうで、それが『怖い』。

4『音仙』:2016/05/15(日) 03:03:57
>>1-2(テンプレに追記)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
※追記※
書き忘れ大変申し訳ございません。
性質上、このスレでは一人の人が続けて志願すると困ってしまいます。
ですので、以下のようなルールを設けます。

1.同一のPLによる二回連続の志願はお控えください。
  もし2週間ほど他のPLの志願が一切なければこの限りではありません。

2.同様の理由で、他の供与スレに志願中の志願もお控えください。

今後様子を見て、またルールを変えるかもしれません。
もしそうなったら大変すみませんが、よろしくお願いします。
―――――――――――――――――――――――――――――――――

5『音仙』:2016/05/16(月) 00:36:55
>>3(山神毅)

「……はい、聞きごたえのある心でした。ありがとう。
 『プロボクサー』……『努力』と『才能』の塊ですね。
 私ではどうあがいても『プロ』になど……尊敬します。
 この星見町にキミのような特別な人間は、何人もいない。
 今からでももう一度……『表舞台』に、戻ってみては……?
 シャバで喧嘩を続けるよりは……殺さずに済む率も高いかと。
 なにせほら、相手もプロですし……止める人も多いでしょう?
 決して無理強いはしませんけれど、そういう選択肢もあるのでは……」

         「……」

「……ええとつまり。怒らないでくださいね……
 私の言う『特別』な才能の声は、残念ながら。
 けれど……それだけが、特別ではないのですから、ね。」

            山神毅(やまがみ たけし)→日常へ戻る

6名無しは星を見ていたい:2016/05/16(月) 18:38:41
別のスレで志願していましたが取り消してキャラを再設定して志願です。

1.ハナブサイサミ

2.女

3.10代後半

4.
私、油を原料とした製品を作る自営業をやってるんですけどね。
石鹸や蝋燭をメインで造っております。
一人で回してるお店なので大きな工場ではないですけど。
その延長上で手作りのランタンなんかも…カラフルなガラスをはめ込んだ綺麗なやつです。
「人に優しく」をテーマにしてるもんで原材料は人肌に安心で馴染みやすい成分なんですよ。
近所の美容整形外科の裏にね、吸引した脂肪を溜め込んだパックが廃棄予定で転がってるのをちょっと---
って自己紹介が長すぎましたわ。

ええと本題ですよね私の。はい。

やり切らないといけない、性格なんです。
マラソンを走りきる。夕食を食べきる。商品を売り切る。やり切らないと気が狂いそうになるんです。
先日、その美容整形外科の裏でナースに見つかった時、口封じしなきゃって思ったらもう、殺し切るのを止められませんでした。
みんなと同じ喜怒哀楽のフツーの感情はあるんですよ。でもいつも通り凄い衝動で止められないんです。やり切りたいから。
素敵な個性でしょ。この性格好きなんです。みんな違ってみんな良い。
こんな性格でもこの世界で押し通せるような力を与えてくれませんか。

8『音仙』:2016/05/19(木) 19:50:59
>>6(ハナブサイサミ)

「はい、聴き終わりました……その、闇がお深いようで。
 キミ、本当にこの話、知られてよかったんでしょうか……?
 その……殺人は良くないですよね……ああ、バラしはしませんから。
 だから、どうか……私のことは口封じしないでくださいね……本当に、ね。」
 
「ええと……そう。拾ってしまいました。特別な才能の声、を。
 どうか上手く……そう、円滑に生きていってくださいね。
 ……ぎこぎこした不協和音を好ましく思わない者も、いますから。」

     「……話が長い?
      でも、ここからは――」

          「お聞き逃しの、ないように。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

機械的な外観の、人型のヴィジョンを有するスタンド。
生物、無生物を構成する『パーツ』に手で触れることで、
対象に『油を差し』、その動作を『円滑』にする能力。

対象としたパーツは『油』にコーティングされ、『滑りやすく』なってしまう。
が、パーツを動かすために必要なパワーが小さくなり、動きは円滑・快速になる。
この状態のことを――『円滑化』と呼ぶ。

この『円滑化』は、一度の接触で『10秒』間しか持続しない。
しかし、触れるたびに油が差し直され、時間が『残り10秒』までリセットされる。
また、常にそのパーツに触れ続けているならば、時間は減少しなくなる。

『円滑化』の持続時間が終わると、『油が切れた』ように動きが重くなる。
この状態は『円滑化』していた合計時間と同じだけ経過するか、再度油を差すまで続く。

『アンストッパブル・グルーヴ・マシン』The Unstoppable Groove Machine
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


               ハナブサイサミ → 己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

9『音仙』:2016/05/19(木) 19:52:23
触れた『パーツ』に油を差し、動きを『円滑化』する。
油に覆われて滑りやすくなった上で、動作が円滑・快速化する。

ただし油はすぐに切れてしまい、今度は逆に動きが重たくなる。
再度油を差すか、円滑化していた時間と同時間の経過で元に戻る。

『アンストッパブル・グルーヴ・マシン』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D

【基本情報】
1.人型のヴィジョン。ダメージのフィードバック、視聴覚のリンクを有する。
2.『円滑化』は、このスタンドの手で対象となるパーツに接触することで発動出来る。
3.『円滑化』は一度の接触につき『30秒』持続。再度触れると『残り30秒』にリセット。
4.手でパーツに接触し続けている限りは、円滑化の残り時間は減らない。
5.時間経過により『円滑化』が切れた場合、円滑化していた時間と同じだけ『油が切れた』状態になる。
6.能力のみの任意解除は『不可能』。
7.油を差した効果は、本体とスタンドのダメージフィードバックで共有される。

【制限】
1.パーツとは、"一つの物体を構成する『部品』や『部位』"の事。石ころなど『部品』を有さない物は対象外。
2.能力の対象は生物、非生物を問わず、スタンドでも『部品』『部位』があるなら対象に取れる。
3.生物を対象にする場合、原則『頭部』『胴体』『四肢(左右の腕・脚)』が基本的なパーツとみなされ、
  より大きい区分(ex:『上半身』)はパーツとみなせない。より小さい区分(ex:『左手』)は可。
4.生物を対象にする場合は、衣服はそれを纏うパーツの一部とみなす。脱げば一部でなくなる。
5.無生物を対象にする場合は、後述のサイズ制限を満たしている『部品』『部位』でさえあれば自由。
6.このスタンド自身と本体のパーツにも油を差す事が可能。
7.対象に出来るパーツのサイズは『本体の小指』程度から全辺が『2.5m』の立方体に収まる範囲まで。
8.対象にするパーツを含有する物体全体のサイズは、『電車1両』程度まで。
9.一度に油を差しておけるパーツは『4つ』まで。射程距離は『150m』。

10『音仙』:2016/05/19(木) 19:52:57
【円滑化/作用1】
1.『油を差された』パーツは常に『スタンド油』に薄くコーティングされ、『滑りやすく』なる。
2.この油は『実体化したスタンド物質』であり一般人でも視認、干渉可能。可燃性で無味無臭。透明。
3.油は何かに接触したり、片手間に擦る程度では落ちない。また、浸透もしない。
4.油落としを使う、しっかりと擦るなどすれば、落ちる可能性はある。
5.『50%以上』の油が失われると、『円滑化』は解除され残りの油も消える。その場合は『油が切れた』状態にはならない。
6.油は接触を阻害しない。仮に接触で能力を発動するスタンドの手が油で覆われたとしても、能力は問題なく使用可能。

【円滑化/作用2】
1.油を差したパーツ、およびパーツに含まれる可動部の目に見える動作は、『新品』のようにスムーズかつ滑らかになる。
2.具体的には、そのパーツが『設計通りに動く』ために必要なパワーが、一段階小さくて済む。
  これは外的要因でパーツが『動かされる』場合も、パーツを含有する者自身の意思で『動かす』場合も同じ。
3.副次的に、動作の『スピード』が上昇する。『ランク(A〜E)』は元から変わらず、『同ランクのスピードには競り勝てる』程度になる。
4.あくまで『そのパーツに定められた、目に見える動き』にのみ、この項目1〜と3の効果が働く。
5.パーツから『発射』される物のスピードや、『脳細胞の動き』など『目に見えない』スピードは変わらない。
6.例:パワー『C』で開けられるマンホールの蓋(マンホール全体に対する『蓋部分』)を対象にした場合→『D』相当のパワーで開けられる。
7.例:パワーが『B』の『左腕』を対象にした場合→『C』相当の労力で可動部である『肩』や『肘』を動かせる。
8.必要以上の力で動かされたパーツが、『自壊』を起こす事はない。

【油が切れる】
1.円滑化の時間終了と同時に、油のコーティングが消失する。よって、滑りやすさがなくなる。
2.可動部の動作が『錆びついた』も同然になり、動かすのに苦労する。
3.具体的には、そのパーツが『設計通りに動く』ために本来必要なパワーでは、少し動かすのに苦労する程度になる。
4.副次的に、動作のスピードが下降する。『ランク(A〜E)』は変わらず、『同ランクのスピードには競り負ける』程度になる。
5.あくまで、『そのパーツに定められた、目に見える動き』にのみ、この項目1〜4の効果は働く。
6.パーツから『発射』される物のスピードや、『脳細胞の動き』など『目に見えない』スピードは変わらない。
7.例:開けるのにパワー『C』必要な『瓶の蓋』が対象になった場合、パワー『C』では強く力を入れないと開かなくなる。
8.生命体のパーツの『油が切れた』場合、そのパーツの動作のみに意識を集中するならばギリギリ本来の速度を出す事が可能。
9.再度『円滑化』する場合、この状態の影響は残らない。

11『音仙』:2016/05/19(木) 20:05:46
>>8(再訂正)

「あ……すみません、一点『編集』し間違えてますね、さきほど聴かせた内容……」

【誤った表記】
>この『円滑化』は、一度の接触で『10秒』間しか持続しない。
>しかし、触れるたびに油が差し直され、時間が『残り10秒』までリセットされる。

「これはどちらも……『30秒』が正しいです。
 すみません、どうにも……耳が詰まっていたようで。気をつけますね……」

【正しい表記】
この『円滑化』は永続せず、一度の接触で『30秒』間しか持続しない。
しかし、触れるたびに油が差し直され、時間が『残り30秒』までリセットされる。

「つまり、こういうことですね……」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

機械的な外観の、人型のヴィジョンを有するスタンド。
生物、無生物を構成する『パーツ』に手で触れることで、
対象に『油を差し』、その動作を『円滑』にする能力。

対象としたパーツは『油』にコーティングされ、『滑りやすく』なってしまう。
が、パーツを動かすために必要なパワーが小さくなり、動きは円滑・快速になる。
この状態のことを――『円滑化』と呼ぶ。

この『円滑化』は永続せず、一度の接触で『30秒』間しか持続しない。
しかし、触れるたびに油が差し直され、時間が『残り30秒』までリセットされる。
また、常にそのパーツに触れ続けているならば、時間は減少しなくなる。

『円滑化』の持続時間が終わると、『油が切れた』ように動きが重くなる。
この状態は『円滑化』していた合計時間と同じだけ経過するか、再度油を差すまで続く。

『アンストッパブル・グルーヴ・マシン』The Unstoppable Groove Machine
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:D

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「まだ……おかしいところとか無いですよね? 無いとは思うんですけど……」

12名無しは星を見ていたい:2016/05/19(木) 20:25:10
1.三枝薫

2.女性

3.三十代前半

4.『お花屋さんになりたい』――それが小さい頃の私の将来の夢だったわ。
  その時は、別に本気で目指そうと思ってたわけじゃなくて、単に憧れていたっていう曖昧な理由なんだけど。
  ようするに『お姫様になりたい』っていうのと同じような意味よ。

  あれは……そう、中学生になった頃だったかしらね。
  私が『病気』を発症したのは。
  授業中に突然倒れて病院に運ばれて、そこで検査を受けて分かったのよ。
  大雑把に言うと『いつ心臓が止まるか分からない病気』というのが私の持病なの。
  それを知った時には本当に怖かったわ。
  自分の目に映る世界が一気に真っ黒に塗り潰されてしまったのよ。
  中学生なんて、これから色んなことをしてみたいと思ってる多感な時期でしょう。
  そういうこともあって、私の心は、これ以上ないくらいにドン底まで沈み込んだわ。
  楽しい毎日から、急に地獄の淵に突き落とされた気分だった。
  『まだ死にたくない、どうか心臓が止まりませんように』――起きてる間中そんなことばかり考え続けて、眠ってる時は心臓が止まる夢を見て、それで目が覚めるのよ。
  そして自分の心臓が動いてることを確認して、『お願いします、まだ止まらないで下さい』と祈り続ける毎日の繰り返しだった。

  でもね――何年か時間が経ってる内に、少しずつ考えが変わってきたの。
  『どうせいつ死ぬか分からない体なら何をしたって構わない。今の内に楽しんでおかなきゃ損だ』ってね。
  それからは今までの分を取り返さなきゃいけないと思って、毎日疲れ果てるまで遊び歩いたわ。
  自分の体を売ったお金でね。
  その頃の私は、もう完全に自暴自棄になってた。
  言ってみれば、麻薬で頭がハイになってる中毒者みたいな状態だったわ。
  本物のドラッグには手を出してなかったことは不幸中の幸いだったけれど。
  ブランドの洋服やアクセサリーを買い漁り、昼間から酔い潰れるまで強いお酒を呑んで、夜通し続く行きずりの相手との情事に溺れてた。
  そんな生活をしている中で、自分は満たされてると思っていたけど、実際には空っぽだったの。
  いつも心の中では、決して満たされることのない空虚さを感じてた。

  そんな時、珍しく早起きした私は、なんとなく散歩するつもりで、ふらっと誰もいない道を歩いてたのよ。
  そこで、小さな花が咲いてるのを見つけたわ。
  名前も分からない、地味で目立たない控えめな白い花だった。
  自分でも分からないけど、それを見て、なぜか私は目を奪われたの。
  そして鉢を買ってきて、それに植え替えて家に持って帰って、しばらく世話してた。
  いつの間にか、それが自分の日課になってたわ。
  でも、ある夜家に帰ってくると、それが枯れちゃってたのよ。
  気付くと私は泣いてたわ。
  自分自身どうしてこんなにショックを受けてるのか分からなかったけれど、流れる涙が止まらなかった。

  それが今の仕事を始めたきっかけよ。
  『自家栽培した生花の卸売り』が私の仕事なの。
  温室で手塩にかけて育てた、自慢の可愛い『子供達』を、この町の花屋さんに卸してるわ。
  花ってね……便利なものでもないし実用的なものでもないけれど、だからこそ人の心に潤いを与えてくれるものなの。
  だからこそ、人生には花が必要なのよ。
  私が生きている限り花を育て、その花を見た人の心にも花を植える――それが私の『生き甲斐』よ。

13『音仙』:2016/05/21(土) 23:54:21
>>12(三枝薫)

「ふう…………聴き終わりました。ありがとう。本当に……ええ。
 何とも……『生命的』な。美しいお話、と。……そう単純に形容したものか。
 まるで……『二時間ドラマ』を見終えたような、ネ……そんな気持ちです。
 花に憧れ、病によって花に狂い……そして花に救われた、女の半生……
 事実は小説より奇なり。習った時は疑問に思った物ですが……あれ、『至言』ですね。」

「今度ぜひ……花屋でキミの『子供達』を……見つけてみたいものです。
 きっと……そう、他の花とは、『声』が一味違う……そんな気がします……」

       「……はい、ええと……」

「……ええと、こんなところですね……お話することは。
 私の言う『特別な才能』は……その、残念ながら。
 ああ、お代金は取りませんから……何も、これ以上は……」

「……キミの人生はとても、『美しい』と、そう思います……心から、ね。
 世間から外れた『異能』など……そんな物、なくて良かったのではないでしょうか?
 少年漫画の『てこ入れ』じゃないし……キミには、きっと『雑音』になってしまいます。」

14名無しは星を見ていたい:2016/05/22(日) 19:08:30
1.藤心 舞(ふじごころ まい)
2.女性
3.20代
4.私は弱い。とてもとても弱い。体も心も弱い。
  でも、強くなりたい。守りたい人がいる。
  今は守られていても、隣に立って一緒に歩きたい人がいるの。
  いつかその人が困ったら、私が前に立って困難の壁を壊してあげたい人がいるの。
  私は弱い。とてもとても弱い。だけど、強くなりたい。
  変わりたい。自分を変えたいの。

15『音仙』:2016/05/25(水) 23:00:39
>>14(藤心 舞)

「『藤心』、さん――ですか。良い苗字だと思います。
 私も苗字に『藤』があるので、親近感を少し……ね。
 苗字が何だ、思うかもしれませんが、『言霊』は重要ですから……」
 
「あ……そういえば、それに関連して。キミはご存知でしょうか?
 あの、花の……『藤』の花言葉を……私もネットで見たんですが。
 『歓迎』の他に、『決して離れない』……と、言うそうです。
 友達にプレゼントするには……少し重いかもしれませんね。
 けど、キミが、いつか『守りたい人』と、その時まで離れないように……
 そのための祈りには……ぴったりの花かも、しれません。ええと、それで。」

「つまり上手く拾い上げられました。『特別な才能』の声を……
 キミは変わることを望んでいますが……まずは『気づくだけ』で十分。
 この力だけでは……『決して離れない』とは、行きませんが。
 キミ達を『離そうとする』邪悪に立ち向かう事は、出来るのではないかと……」

      「……話が長くなりました。
       では、そろそろ耳を澄まして。」

          「お聞き逃しの、ないように。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

藤の花の意匠を持つ人型のスタンド。
繊細な動作を得意とする他、侮れない怪力を有する。

手の平から『花の種』を発現することが出来る能力。
種はスタンドの手で、あらゆる物に『埋め込む』事が出来る。
埋め込まれた種は対象と同化し、その時点では特に何の影響もない。

種が埋め込まれた『宿主』に接触していた何かが『離れる』時、能力の真価は現れる。
『離れる物』を感知して種が『発芽』。藤の花に彩られた『蔓』を伸ばし、対象に接続して繋ぎ止める。

ただし、繋がれる二者――種の宿主と『離れる物』にとっては、蔓の強度は決して強くはない。
だが、外部からの干渉に対しては、蔓の強度は『無敵』と言えるほど『強固』である。

『ラヴィンチェインズ』Lovin' Chains
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:C

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                    藤心 舞(ふじごころ まい)→ 己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

16『音仙』:2016/05/25(水) 23:03:30

手の平から花の種を発現し、あらゆる物に埋め込める人型のスタンド。
種の宿主から何かが『離れる』時に種は発芽し、離れる物へと『蔓』を伸ばして繋ぎ止める。
蔓の強度は繋がれる二者にとっては『そこそこ』だが、第三者に対しては非常に『強固』。

『ラヴィンチェインズ』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:B 精密動作性:A 成長性:C

【ヴィジョン、種の性質】
1.本体とのダメージフィードバックを有する。
2.『種』はスタンドの手の平から、一度に一つずつ発現可能。見た目や強度は藤の花のそれに酷似。
3.『種』は同時に『3つ』まで発現可能。射程は『本体から30m以内』。持続力は『半日』程。
4.『種』は『遠隔での個別解除が可能』で、『スタンド物質』。『重さ』なども無い。砕ければ解除される。
5.『種』の位置は、感覚的に把握できる。
6.『発芽した種』や『蔓』も上記3〜5と同じ性質を持つ。射程に関しては種部分が射程内なら可。
7.『蔓』の太さは『1.5cm』程度。全体を飾るように『藤の花』が咲いている。

【種の埋め込み】
1.種はこのスタンドの手でのみ埋め込むことが出来る。埋め込みに対象の素材や硬度は無関係。
2.投擲や指弾など、このスタンドの手で飛ばして直撃させた場合でも埋め込める。
3.どちらにせよ、埋め込みには『パスCC』相当の勢いが必要。埋め込みが完了すれば種は対象と『同化』する。
4.同化によるダメージや痛み、加重などはないが、その箇所は常に藤色に淡く発光する。
5.種を埋め込める物の条件は、『3cm以上』の厚みがあり、なおかつこのスタンドの『手で持ち上げられる重さ』である事。
6.生物無生物は問わない。このスタンド自身や本体に種を埋め込むことも可能。
7.『1つの物質に2つ以上の種を埋め込む』ことは出来ない。

【繋ぎ止めと蔓の伸縮】
1.種が埋め込まれた対象(以後『宿主』と呼称)から何かが『離れる』時、種はそれを感知する。
2.感知と同時に種が『発芽』。『離れる物』を追って『蔓』を伸ばし、『接続』して繋ぎ止める。
3.離れるの定義は『宿主と一拍以上接触していた物が、宿主と一点たりとも接触していなくなる』こと。
4.伸びるスペックは『パスBC』で、具体的には走る程度の速さ。伸びる距離は『10m』まで。
5.伸びるコースは常に最短距離。第三者に阻まれ衝突した場合も、そのまま離れた物へ向かって伸び、押し続ける。
6.蔓の一部でも『離れる物』に接触すると、その部分に同化するように『接続』。伸びきっても接続できなければ『種』ごと解除。
7.蔓は宿主と離れた物――繋がる二者にとっては、その気があれば『パワーC』で破壊可能な強度。質感も植物的に柔らかく感じる。
8.反して、第三者に対しては蔓は極めて強固。『パワーA』でも破壊に本気の数撃を要し、質感も鉄に近い物となる。
9.蔓が破壊された場合、種に繋がっている部分は残る。繋がっていない部分は即座に解除される。
10.複数の物が同時に宿主から離れた場合は『接触していた時間』が最も長い物へ伸びる。それも同じなら判定者が決定する。

17名無しは星を見ていたい:2016/05/26(木) 19:16:37
1.小石川文子
2.女
3.二十代後半
4.最近、愛した人と死に別れました。
そして、私も後を追うつもりでした。
しかし、彼は私に「生きて欲しい」と言い残したのです。
だから、私は彼の最後の願いを叶えるために今日まで生きてきました。
でも、彼に会いたいという欲求は日に日に強くなっています。
このままだと、私は自分に負けてしまうかもしれません。
自分自身に打ち勝つためのきっかけを求めてここに来ました。

18『音仙』:2016/05/29(日) 22:42:13
>>17(小石川文子)

「…………はい、聴き終わりました。ありがとう。
 見た感じ、まだお若いというのに……大変なご苦労をなされて……
 いえ、私も変わらない年ではありますけれど……ええと、あー……それで。
 キミのことを慰める力は私には……ちょっと、ありませんね。残念ながら。
 それに、そんなことはキミも望んでは……いないでしょう、ね?
 あまり……知った口を叩くのも、憚られる話題ですし……何分経験がないので……」

        「…………」

「……キミの、その『迷い』が。この『才能』を生んだのでしょうか?
 それとも、この『才能』があるからこそ、キミの悩みは深まっている……?
 どちらにせよ、ここに来た以上……私の仕事は、この声をキミに伝える事。
 あるいはそれは、キミの……『尊い欲求』を、発散させてくれるかもしれません。」

    「さあ、どうか――」

           「お聞き逃しの、ないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本体の利き手に発現する、一振りの『ナイフ』のスタンド。
その道の『プロ』さながらの『ナイフ捌き』を本体に与える。

他者を切り裂く事も勿論可能だが、本質とするのは『自傷』。
己をどれだけ刺しても斬りつけても血は出ず、痛みもなく、刃を離せば元通り。
そして――この性質を以って『部位』を『切断』することで、能力は発動する。

そうして切断した際も切りこみと同じく出血や痛みはなく、
それどころか部位は『体』という鎖から解かれ『浮遊』すらする。
そして、その部位を『スタンド』のように、遠隔で操作することが出来る。

能力を解除する際、切り離されていた部位は崩れて消え、
切断面から切り離す前と等しい、元通りの部位が生えてくる。

『スーサイド・ライフ』Suicide Life
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(2m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

『スーサイド・ライフ』(部位)
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(10m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:―
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                        小石川文子→己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

19『音仙』:2016/05/29(日) 22:52:05

己の部位を『切り離す』事で、それを遠隔操作できるナイフ。
解除時に切り離されたままの部位は崩れ、切断面から元通り『生え代わる』。

『スーサイド・ライフ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:D(2m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:C

『部位』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(10m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:―

【基本情報】
1.刃渡り『25cm』、全長『35cm』ほど。発現は利き手にだが、持ち替えなどは可能。
2.刃の強度は『パワーB』のラッシュを無抵抗で浴び続けると破壊される程度。
3.ダメージフィードバックは利き腕。破壊されれば治るまでは発現できない。
4.斬れ味はよく研がれた包丁並。自分の体に限り、豆腐のように容易に斬れる。
5.本体のナイフの扱いに関する動作は、これを持っている限り『パス精CBB』と扱う。
6.自傷の際の切断に至らない切りこみは、刃を離せば何事も無いように消えるし、出血や痛みもない。
7.ナイフを解除せずに『切り離す』能力を解除することは可能だが、部位を個別に解除することは不可能。
8.能力の持続時間は『2時間』ほど。射程や同時に切り離せる数は後述。

【遠隔操作/性質】
1.ナイフで切り離した『自分の部位』は、遠隔でも自分の身体の一部のように操作できる。
2.同時に切り離しておける部位の数は『5個』まで。複数の部位を同時に操る事は、自分の身体でそれが可能である程度に可能。
3.部位の定義は『体の一部であること』以外は本体次第。なお、『切り離した部位からさらに部位を切り離す』ことは出来ない。
4.部位が受けた感覚は、通常通り本体にも伝わる。また、部位の位置は常に感知していられる。
5.スペックは部位問わず『パス精DCC』。スタンドに干渉可。射程は本体から『10m』。その半分の『5m』まで浮遊出来る。
6.切断した部位にこのスタンドを持たせることも可能。いずれかの部位の『2m以内』なら、射程外にはならない。
7.切り離した切断面はガラス質な赤い平面状になっており、中は見えない。面と面を合わせる事でくっつけ直す事が可能。
8.部位側の切断面が破壊されると、その部位は操作できなくなり、また後述の『再生』の時間が伸びる。
9.体側の切断面が破壊されると、後述する解除時の『再生』が起きなくなる。

【遠隔操作/解除後】
1.能力を解除する、あるいは意識が途絶えるなどで強制解除された際、切り離されたままになっている部位は、即座に灰のように崩れて消える。
2.同時に、体側の『切断面』から、その部位が元通りに生え代わって再生する。再生しきるまで、生存に最低限必要な以外の機能は失われる。
3.再生時間は『40秒』。指のように小さな部位は『20秒』。部位側の切断面が破壊されていた場合は、その倍かかる。
4.同時に複数の部位が再生する場合、全ての部位は同時に再生する。時間は、『全ての再生部位の合計分』かかる。
5.重要な器官などが『崩れた』としても死亡はしない。ただし生存以外の機能は損なわれるため、頭部が崩れた場合は再生しきるまで思考すらできない。
6.切り離す前からついていた破壊や傷、影響は、部位が消えて『再生』しても引き継がれる。切り離してからの物は全て消える。
7.たとえスタンドをナイフごと完全に解除しても、この『再生』に関しては必ず発生する。強制解除された場合ですらも。
8.再生中の部位の断面は、切断面と同じくガラス質な赤い平面状になる。そこを破壊されれば、再生は途中で止まってしまう。

20名無しは星を見ていたい:2016/06/01(水) 05:55:58
1.薔薇峰元親(バラミネモトチカ)
2.肉体的には男
3.18歳
4.『To be or not to be』!
  ……シェイクスピアの『ハムレット』のセリフね。
  日本では『生きるべきか死ぬべきか』って訳される名セリフ。このセリフ好きなの、アタシ。

  見ての通り……アタシは世間的に言うところの『オカマ』よ。
  男の体に女の心。バラバラでチグハグな出来損ないってワケ。
  『生きるべきか、死ぬべきか』……どっちつかずってわけにはいかない。
  アタシはどっちつかずの存在だけど、だけど魂ぐらいはまっすぐでありたいって思うわ。
  普通の人よりハンデ背負ってるんだから、人一倍必死に努力しなきゃダメでしょ?
  でも、それはツラい道でもある。
  自分の在り方に嘘をついて生きるか、正直に戦って死ぬか……魂の生死はきっと逆になるでしょう。

  ――ところで、貴女はアタシのことどっちだと思う?
  『生きるべきか、死ぬべきか』……それが『問題』ね。
  もちろん、アタシの答えはもう決まってるんだけど。

23『音仙』:2016/06/05(日) 00:40:10
>>20(薔薇峰元親)

「……はい、聴き終わりました。ありがとう。
 あの……全然関係ないんですけど、この前……ええと。あのお店。
 ああ、『オカマバー』って言うんですか……あれに連れてって貰ったんです。
 あれは中々……良いものですね、べつにオカマさんだからってわけではなく……
 プロフェッショナルだからでしょうが……とても、『聞き上手』な方ばかりで。
 まあ、今の話、キミの『特別な才能』には全然関係ないんですけど……
 誰かにこの話がしたかったので。オカマさんと聞いたら、どうにも思い出します。」

       クルクル

「ええと……そう、『生きるべきか』『死ぬべきか』でしたっけ……私の答えですか。
 私は本音を押殺し……自分にウソをついて生きていくことを、忌避していません。
 それもまた、尊い『生き方』……けれど、キミの心には、それは似合いませんよね。」

          「…………ええと。」

「キミの『特別な才能』は……
 美しくも……主観ですが。儚く、そして『激しい』。
 正直に戦って、『生きていられる』かもしれません……」

   「さあ、どうか――」

               「お聞き逃しの、ないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
華美な青色の衣で身を飾る、人型のスタンド。

触れた『無生物』から、『青い薔薇』を生やす能力。
薔薇は無生物の受けた破壊力を『吸い上げ』、緩和する。
そして、吸い上げた破壊力は花の中に蓄積していく。

限界まで破壊力を蓄積しても、決して暴発などはしない。
無生物という『花壇』に繋がって、花として生きている限りは。

つまり――このスタンドの手で『手折って』殺す事で、
薔薇は砕ければ蓄積された破壊力を炸裂させる『爆弾』に変わる。

『サム・フラワーズ・ブルーム・デッド』Some Flowers Bloom Dead
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(10m)
持続力:D 精密動作性:A 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
     
              薔薇峰元親(バラミネモトチカ)→己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

24『音仙』:2016/06/05(日) 00:40:31
『青い薔薇』を『無生物』に咲かせる能力。
無生物に『破壊力』が加わる時、それを一段階『吸収』して緩和する。

『吸収』した破壊力は、花の中に蓄積される。
その状態の薔薇を『手折る』事で、相応の破壊力を持つ『爆弾』になる。

『サム・フラワーズ・ブルーム・デッド』
破壊力:C スピード:C 射程距離:C(10m)
持続力:D 精密動作性:A 成長性:B

【基本情報】
1.人型のヴィジョン。視聴覚リンクと、ダメージフィードバックを有する。
2.手で触れた無生物に『薔薇』を生やすことが可能。薔薇が生えた無生物を、ここでは『花壇』と呼称する。
3.薔薇の花の大きさは『本体の握りこぶし』ほどで、茎は『30cm』ほどと、薔薇にしてはやや短い。
4.薔薇は基本的に『象徴ヴィジョン』。空気抵抗や風の影響を受けない。
5.同時に発現出来る薔薇は『2輪』まで。射程はスタンドから『15m』。持続時間は『10分』程。
6.すでに『花壇』になっている物に、さらに薔薇を生やす事は出来ない。
7.『花壇』に出来るサイズ『握りこぶし』〜『全辺1.5mの立方体』程度。花壇にした後に範囲から外れれば、薔薇は解除。
8.任意解除は薔薇が視界内にあれば可能。また、薔薇の位置は感覚的に把握出来る。

【破壊力吸収】
1.何かが『花壇』に対して能動的に干渉する時、干渉者の破壊力を『1段階』薔薇が吸収する。
2.吸収するたび、薔薇の花の中には『破壊力』が蓄積されていく。吸収回数『5回』で満タンになり、それ以上吸収できなくなる。
3.干渉の定義は『干渉者の方から花壇に接触し、破壊力D以上を加えること』。
4.物を使って殴るなど、『間接的』に接触した場合も、吸収の対象に含まれる。
5.『花壇』が『投擲』を受けた場合、『投擲によって投擲物に乗っている破壊力』を吸収する。投擲者の破壊力には変動が無い。
6.『花壇』に干渉せず、『空間ごと削る』場合は吸収出来ない。炎や電気、爆破、薬毒、自発的な崩壊なども吸収不可。
7.締め上げるなど持続的な干渉は、干渉開始時に『1回』だけ、破壊力を吸収する。そのまま投げても再度の吸収はされない。

≪吸収の例≫
例1.『破壊力A』で殴られる→殴った者は『破壊力B』になり、花壇には『B相当の被害』しか発生しない。
例2.『破壊力A』の投石が当たる→投石の威力が『破壊力B』になり、花壇には『B相応の被害』が出る。投げた者は変化なし。

8.破壊力低下は、対応する『薔薇』が解除されるまで続く。なお、低下の影響はスタンドと本体では共有されない。
9.破壊力低下によって自重を支え切れず『自壊』したり、『動けなくなる』ようなことはない。

【手折る→炸裂】
1.このスタンドの手でのみ、薔薇を好きな部分で『手折る』ことが可能。無生物側に残った茎は解除される。
2.手折ったあとの薔薇はガラス細工のような質感の『スタンド物質』。『破壊力:D』でも破壊できる。重さなどはない。
3.薔薇の『花部分』が砕ける際、もし『破壊力』を蓄積していれば、それを炸裂させ、またそれにより『破片』を飛散させる。
4.炸裂そのものの有効範囲は花部分を中心に『半径30cm』ほど。破片は威力に関わらず『半径1m』に飛び散る。
5.炸裂と、それによる破片の飛散は『スピード:B』で範囲を満たす。炸裂の威力は『破壊力』を吸収した回数によって変動する。
6.具体的には、吸収回数が『5回』で『A』。『3回』で『B』。『2回』で『C』。『1回』で『D』。
7.『破壊力』を一度も吸収せず、蓄積していない状態の薔薇は、砕けても特に意味はない。
8.炸裂の終了後、薔薇は破片含めて解除され、吸収していた分のパワーはすべて元に戻る。

25名無しは星を見ていたい:2016/06/05(日) 08:10:01
1.夏樹純
2.女
3.二十代半ば
4.実はあたしさぁ、昨日までは中学生だったのよ。
いや、別にジョーダンでもイカれてる訳でもなくって。
朝起きてみたら、まず寝てた場所が変だってことに気付いたわ。
壁も床も天井も真っ白で、まるで病院みたいな――って思ってたらマジに病室だったのよ。
で、そしたらなんか体にも違和感を感じるじゃない。
鏡を見た瞬間、思わずビビッたわ。
だって、まるで急に十年も経ったみたいに、いきなり大人になっちゃってたんだから。
んで、カレンダーの日付を見て分かっちゃったのよ。
中学の卒業式が終わった後、信号無視で突っ込んできた車にはねられたあたしは意識をなくして、そのまま十年も眠ってたってことを。
つーわけで、あたしが気付かない間に、本当に十年経っちゃってたってワケ。
同級生だった子達は『結婚』だの『妊娠』だの『第二子出産』だの……。
いやァァァ〜、マジに驚いた……。

つーかさ、あたしの青春は?
花の十代これで終わり?
それどころか二十代も半分近く過ぎちゃってるし!
あああああ!あたしの青春!カムバァァァァァックッ!!

26『音仙』:2016/06/08(水) 00:16:40
>>25(夏樹純)

「はい、聴き終わりました……ありがとう。
 何と言えば良いか……寝起きの割に……お元気なようで、なによりです。
 それに……現在(いま)に繋がる、絆もお持ちだったようで……
 ただ、もう少し安静にしておいた方がいいのではないでしょうか……
 それを押してでも、ここに来たというのなら、嬉しくは……ありますけど。」

「さて……10年の月日は、多くの変化をこの町に齎しました。
 例えば駅前のパン屋が潰れて……洋食屋になりました。
 少し寂しかったですが……『美味しい』のは間違いありません。
 もしよければ……ああ、そしてお金があれば、帰りに寄ってみては。
 私は……クリームシチューがおすすめです。野菜が大きくて。
 優しい味がしますよ。体も、急に激しい物は受け付けないでしょうし……」

         「…………」

「キミには……その、私が言う『特別な才能』はなかったようです。
 でも、これだけ町は変わりました。人も、変わりました。
 携帯電話やファッション、玩具も……今と昔ではまるで違います。
 キミ自身にまで大きな違いがあっては、きっと混乱してしまいます……
 それに……『才能』は、楽しかったあの頃を、取り返してはくれません。」

「さあ……きっと。待っている人が、いますよね。
 日常に……帰って、あげてください。
 キミの世界に……ただいまを、言ってあげてください。」

                  夏樹純→十年ぶりに、日常へ戻る。

27名無しは星を見ていたい:2016/06/26(日) 05:01:53
1.瑞郡 忍分(みずごおり しのぶ)
2.男
3.20歳
4.
なんにも無かったんだ。今まで20年間生きてきて、なにも。
平々凡々な人生を歩んできてたんだよな。全てにおいて。
自分から行動を起こせば、世界は変わるんだよ。って姉貴は言ってたけどよ。
でもそんな事するのもなんか違う気がする。って言い訳して生きてたんだ。
毎日をなあなあに、怠惰に生きるのも別に悪くはねぇだろ?
それが一番安全なんだし、安心なんだよ。
精神の安定が大事なんだよ。

でもな、どうも、本当はそう思ってねぇみてぇでな。
最近、疼いてんだ。
俺の心の奥で何かが。

その疼きにしたがって、なにか行動起こしてみるのもおもしれぇかもな。
って、最近はそう思ってんだ。

なにかを変えたいわけじゃねぇ。
なにかをしたら、なにかが変わるかもしれない。って事が本当にあるかが知りてぇんだ。

28『音仙』:2016/06/29(水) 04:12:50
>>27(瑞郡 忍分)

「……はい、聴き終りました。どうもありがとう。
 平々凡々……社会というレール通りの人生も、良いものです。
 良いものだからこそ……先人はそこにレールを儲けたのでしょう。
 安定し……恐れの無い人生を歩めるなら、それは素晴らしいこと……」

「ですが……キミには、『特別な才能』がありました。
 才能は……ええ、否が応でも、キミを『非日常』に惹きつけます。
 それならば……キミの、これから歩む『平々凡々』は……つまり、そう。」

「この力のように飛翔し、『何かを残す』物と、なるのかも……しれません。
 まあ、キミの人生なので、ね……私からとやかく言えやしませんけれど……」

   「さあ、どうか――」

               「お聞き逃しの、ないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

身の丈ほどのほうきを手に持つ、小さな魔法使いのスタンド。
ほうきの穂は、星空のようにきらきらと光っている。
地上での速度は平凡だが、ほうきに跨り高速で空を飛んで移動する。

『星屑』をほうきから発現する能力。
『星屑』は淡く輝くガラス状の物質で、『金平糖』に似る。
飛行時には飛行機雲のように、通ったところに『星屑』のラインが残る。
ほうきで掃いたところにも、『星屑』が敷き詰められる。

発現した『星屑』は、スタンドが触れることで『崩壊』させる事が可能。
その際には、繋がっている『星屑』達も連鎖するように崩壊する。
崩壊には小さな爆発を伴い、至近距離にあるものは傷付けられる。

『ティアーズ・フロム・ザ・スターズ』Tears From The Stars
破壊力:E スピード:C(B) 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D
※スピードの()内は『飛行』のスペック。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    
             瑞郡 忍分(みずごおり しのぶ)→己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

29『音仙』:2016/06/29(水) 04:15:42

ほうきに乗って飛び回る小さな魔法使いのヴィジョン。
ほうきの穂が通過したところに『星屑』のラインを残す能力。
そして『星屑』に触れることで、『崩壊』を引き起こせる。

『ティアーズ・フロム・ザ・スターズ』
破壊力:E スピード:C(B) 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D
※スピードの()内は『飛行』のスペック。

【基本情報】
1.身長『30cm』の小人型のヴィジョン。
2.ダメージフィードバック、視聴覚のリンクあり。
3.ほうきの長さは『30cm』。穂の一番広がった部分(穂先)の太さは『10cm』ほど。柄の太さは『2cm』程度。
4.形状は竹ほうきに似ており、強度も木製の箒と同等。重さはなく、非力なこのスタンドでも自由に扱える。
5.破壊されてもフィードバックは無く、全壊するとほうきのみ『解除』。一夜ぐっすり寝れば再発現できる。
6.穂は星空のようにきらめき、最高で松明程度の光度を持つ。きらめきは、星屑の残量(後述)に従って弱まる。
7.ほうきに跨ることで『スB』で飛行することが可能。飛行時にはどちらか片手は柄を掴んでおく必要がある。
8.ほうきはこのスタンドにとって体の一部のような物であり、持ちかえは可能だが基本的に手放せないし落とさない。

【星屑】
1.形状は『こんぺいとう』に類似。全方位に短い突起が伸びている。素肌で触れば痛い。
2.色は後述する『星屑群』ごと、虹の七色と白から自由に選択できる。デフォルトは白。
3.実体化しており、サイズは一つでビー玉ほど。重さはなく、淡い光を灯している。
4.耐久性は低く、ガラス程度。『パC』で破壊できる。破壊されれば解除され、破片なども残らない。
5.星屑の位置、破壊されたことは、第六感的に感知可能。
6.持続時間は『20分』。射程距離はスタンドから『50m』。越えれば解除される。

【星屑の発現と固定】
1.飛行時にほうきの穂が通った空間に、ラインを引くように発現出来る。ラインの幅は穂の太さに等しい。
2.ほうきで掃いたところにも、ラインを引くように発現出来る。
3.掃くことが出来れば生物の体表上に発現することも可能だし、空間を掃くことで空中に発現することも出来る。
4.発現できる量は、ラインに換算して『100m』分ほど。解除した分残量は回復するが、崩壊した分は戻らない。
5.星屑は、発現したところに固定される。固定のパワーは『C』程度。固定に支え切れない力が加わると解除される。
6.空間に発現したなら空間、物体上に発現したならその物体上に固定される。
7.星屑の任意解除は、後述する『星屑群』単位でのみ可能。

【星屑群】
1.飛行時に一つの『ライン』として発現された、または一度の掃く動作で発現された星屑を一つの『星屑群』とする。
2.『星屑群』内における星屑と星屑の隙間は、人差し指一本が入る程度。
3.複数の『星屑群』同士が人差し指一本の距離にまで近隣しているとき、それらはまとめて一つの星屑群とも扱える。
4.星屑の一部が破壊されるなどすると、『星屑群』が複数に分断される可能性はある。

【崩壊】
1.スタンドが星屑に触れることで、星屑を『崩壊』させることが出来る。崩壊は『星屑群』単位で行われる。
2.触れた直後、一瞬星屑の輝きが増す。その次の瞬間、小さな爆発とともに破片が飛び散り、崩壊が完了する。
3.爆発の熱は、ちょっと熱いという程度。火などは出ない。輝きが増した際の発光は豆電球に相当。
4.崩壊時の爆発の威力は『パC』相当。爆発時に星屑の破片は周囲に飛散し、静止した後解除される。
5.破片が撒き散る飛距離は『30cm』ほど。それを超えれば解除される。
6.このスタンドは、崩壊時の威力、光、破片などの影響を受けない。本体は受ける。

30名無しは星を見ていたい:2016/07/07(木) 13:31:26
1.遊部 玲実(あそびべ れいみ)
2.女
3.十代後半
4.
あっ…あの、わたし遊部 玲実です。学校では…ベソ子って、い、言われて ます。
じ、じぶん えぐっ…と、とっても泣き虫で。ときどき、ぼーっとしたと思ったら
何だか知ってる場所とも違うところに、いつのまにか居たりして…昔の事とかも
ところどころ靄がかかってる、と言うかジクソーパズルの幾つかを無くした
見たいに、抜けてる事があって……。
 変えたい、とかじゃないんです。い、いまの わ、わたしが変わらないように変わりたい。
い、いやっ人って経験を積んだら自然と変わってくと思うんだけど。わ、わたし自身
た、頼りないから。泣き虫のままじゃ いけないから
 だ、だから。変わりたいけど、変わろうとしてる意思だけは、変わりたく、ないんです。
弱虫の部分を、なくしたいけど。そ、その弱虫な部分も わ、わたしだから。
わ、わたしが わたしのままで 少しでいいから自分に胸張れるように
変わらなくちゃいけない部分を 変えたいです。

31『音仙』:2016/07/10(日) 00:51:36
>>30(遊部 玲実)

「はい、聴き終りました。ありがとう。
 さて……『特別な才能』の持ち主は……ね、なぜででしょうか。
 目に見えない『縁』のように、結ばれていると。よくそう言われます。
 証拠なんてありません……といいたいところでは、ありますが……
 ここを訪れる者には『特別な才能』の持ち主が、確かに多いのです。」

「それで……ええと。特別な才能を秘める者は、『不思議』に出会いやすい。
 その、縁でつながった相手のいたずらや、あるいは、無意識の暴発……
 そういった、一種の……そう、『事故』に、遭いやすいため……でしょうか?」

「……キミの体験も、つまりはそういった要因あってのことでしょう。
 そして、キミは……不幸にも自分の『才能』を。『隣人』を知らなかった。
 今日がその時です。少しばかり、ええ、『変わりもの』な『隣人』ですが……」

「彼女とうまくやっていくことが……『自分自身』の変化にも。
 あるいは、何か……人生の、少しでも良い影響に繋がるのでは。
 少なくとも……知らないまま、というのはお望みじゃないでしょう?」

   「さあ、どうか――」

               「お聞き逃しの、ないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
人型のスタンド。実体化しており、完全自立型。
その外見は『発現時の本体にそっくり』。
体をよく見ればあちこちにある『継ぎ目』が相違点。

一応の意志はあるようだが、感情らしい感情はなく、寡黙で事務的。
知識や知性も発現時点の本体と同等だが、自発的な行動はない。
また完全自立型ゆえ操作は出来ず、一見すれば単なる『マスコット』。

このスタンドの能力は――『与えた役の設定通りに演技する』こと。
本体が『役』を与えることで、その設定通りの『自分』を演技する。

『本体に忠誠を誓う騎士』の役を与えれば、どんな指示でも聞いてくれる。
『目に着く人間を端から襲う知性の無い狂戦士』ならば、その通り暴虐を尽くす。
より細かな設定を詰める事で、より望ましい演技をさせる事も出来る。
設定を詰めていない部分は己の判断で行動し、己の『役』を貫き通す。

そうして『役』を与えられ、『演技』の舞台にいるこのスタンドは、
本体が指定した『望まぬ相手』とは相互に、認識も干渉も不可能になる。
『一方的な干渉は可能』な一般人とスタンド以上に、『舞台』の壁は厚い。

『フラジール・デイズ』Fragile Days
破壊力:D スピード:C 射程距離:A(300m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                 遊部 玲実(あそびべ れいみ)→己の『奇妙な隣人』と出会う。

32『音仙』:2016/07/10(日) 00:54:41
完全自立型の、本体そっくりに実体化したスタンド。
『役』を与える事で、その設定通りの精密な『演技』を行う。
『演技』中、望まない相手とは相互に認識・干渉が不可になる。

『フラジール・デイズ』
破壊力:D スピード:C 射程距離:A(300m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:C

【基本情報】
1.実体化している人型のスタンド。一般人にも見え、干渉される。
2.このスタンドの姿かたちは『発現時の本体』をコピーする。服装も同じ。持ち物は複製されない。
3.完全自立型。『本体とは独立した意識』を持ち、通常のスタンドのような『操作』は不可能。
  →解除権は本体にあり、ダメージフィードバックは無いが、本体側の気絶はスタンドの解除に繋がる。
4.『演技』していない状態でも最低限の自衛と本体への追随は行うが、自分から行動はしてくれない。
5.意識はあるが感情は平坦で、無機質・無感動。知性・知識も発現時点の本体と同等。
6.自発的には発言しないが、『演技』中でなくても話を振られれば会話は可能。ただし無味乾燥で事務的。
7.スタンド側は睡眠含め気絶すれば即座に解除。解除時に致命傷を受けていると『一週間』再発現できない。
8.部位の破損などは、解除してから『一晩』睡眠を取れば修復されている。解除しただけなら、そのまま。
9.内部含め肉体の再現は完全だが、皮膚の所々には継ぎ目のような物が見える。『化粧』でごまかす等は可能。

【役を演じる】
1.本体が『役の設定』を与える事で、このスタンドは設定通りの『演技』を開始する。
2.『演技』中のスタンドは『状況』と『役の設定』に沿って自発的に、人間のように自己判断し、行動する。
3.例えば『言うことを聞いてくれる設定の役』を与えれば言った通りに動く。生意気な役なら本体に反発もする。
4.本体に不可能な設定は与えられない。習得していない言語や道具の習熟、また人外のスペック・能力など。
5.『特定の状況への反応を決めておく』など、『役の設定』を細かくすれば意のままに受け答えさせる事も可能。
6.人間と同じくスタミナの概念(持続力:C相当)はあり、疲労しきると演技や動作が乱れる可能性はある。
7.与えた『役』の解除は、その旨をスタンドに伝えれば無条件で可能。解除後は本体の元に帰還するよう動く。

【能力の制限】
1.同時に与えられる『役』は一つ。また、能力を使う事を意識した上で説明する必要がある。
2.『役』の設定が矛盾を起こしている場合、難しい場合は、不可能と判断されたり、演技が甘い事がある。
3.不可能な役は拒否する。後から不可能性が生じた場合は、『役』が解除され、本体の元に戻って来る。
4.『役』の設定の説明は、一方的では成立せず『スタンドに伝わるように』行う必要がある。手段は問わない。

※完全自立型としてのメタ的な部分※
1.場スレなどの判定者がいない場では、このスタンドはPLが『NPC』として自由にロール出来る。
2.ミッションなど、GMや判定者が存在する場では、原則的にGMが『NPC』としてこのスタンドを動かす。
3.そのため、ミッションなどでは、なるべく『GMに伝わるように役の設定の説明を行う』必要がある。
4.GMがそれを望むならば、ミッションやバトルであっても、場スレのようにPLに『ロール権』を与えてもよい。
5.そうする場合、このスタンドに与えられた『役』の設定的に不自然と断定できる行動があれば『失敗』させて構わない。

【望まぬ相手の指定】
1.『役を与える』際、それに併せて『演技の舞台に上げない対象』(以下『対象』)を本体が指定できる。
2.『対象』とする相手を名指しする、または『対象』を指さすなどで、指定をスタンドに理解させる必要がある。
3.『対象』と演技中のこのスタンドは、互いを五感で『認識』出来ない。また『干渉』も出来ず、触れてもすり抜ける。
4.お互いの『持っている物』も同じように、相互に認識・干渉不可。手を離れれば影響下を外れる。
5.お互いの『触れているだけの物』は認識、干渉できる。例えば、扉の開閉など。
6.お互いに存在を忘れたりするわけではなく、位置を察して投擲を命中させること等は可能。
7.『対象』とこのスタンドが重なっている際に『干渉不可』が解けると、『パスCC』で弾き合う。

33名無しは星を見ていたい:2016/07/11(月) 17:27:41
1.朱鷺宮笑美(ときのみや えみ)
2.女
3.39歳
4.どうもきになるのよねぇー。
  うちの子はずっと悩んでることがあるみたいなのよぉー…
  運が悪いっていうのかしらねぇー。それがとっても心配なのよぉー。
  私が運を吸い込んでるんじゃないかなんて、心配になっちゃってるのよぉー。
  だって私…面倒事をギリギリで避けられるし…宝くじにも…ハズレが起こったことはないのよ…
  ちょっと心配ね〜。どう思う?あなた…

34『音仙』:2016/07/14(木) 22:04:53
>>33(朱鷺宮笑美)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 娘さんの心までは、ここからは聴こえません。
 ですので、その、実際の所は、分かりません……
 どういった不運で、どのように困っているのか、とか。
 
「ですが、一つだけ確かな事が……私には聴こえています。
 キミの『特別な才能』は、ね。『運を奪う』事ではないんです。
 そう、『特別な才能』が……そういった形である以上は、その。
 キミまで一緒に悩んでしまう理由は、ないのではないでしょうか。
 キミの能力が娘さんを苦しめているということは、万に一つも……ええ。」

「……さて。『聴こえた』以上は。
 キミには知る権利が……あります。
 つまり、先ほどから言っている『才能』。」

       「百聞は一見に如かず。
        そうは言いますが、まずは。
        『見る』ために『聴いて』下さい。」

                「どうか――お聴き逃しなく。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン
  
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
人型のヴィジョンを持つスタンド。

手で触れた『無生物』を『3つ』まで『機雷』にする能力。
基本的にはその場に『浮上』し、何かが触れると衝撃を発する。
その後、機能を失って『沈没』していくまでがワンセット。

そして、この能力の真髄は『もう一つの機雷』にある。
その名は、『危機感知式機雷』。

機雷化して浮上するところまでは通常と同じだが、
本体に何か危機が迫るとき、そこへ衝突しに突っ込む。
そして衝突するや否や衝撃を発して、沈没する。

危機の幅は広く、『本体を騙そうとしている相手』等もターゲットになり得る。
ただし『機雷』は通常物質が元のため一般人にも見え、軽くないダメージもあり、
また『なぜ向かって行くのか』は分からない。『ウソ発見器』としては『乱暴すぎる』。

『トループス・アンダー・ファイア』Troops Under Fire
破壊力:B スピード:B  射程距離:E(2m)
持続力:D 精密動作性:D  成長性:B
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                朱鷺宮笑美(ときのみや えみ)→己の『特別な才能』を聴き、『把握』。

36『音仙』:2016/07/14(木) 23:20:19
触れた物を『機雷』に変える人型スタンド。
機雷はその場に『浮上』し『起爆』し終えると『沈没』する。

起爆の条件には、シンプルに触れれば起爆する『接触感知式』と、
本体への危機を感知し自ら衝突・起爆する『危機感知式』がある。

『トループス・アンダー・ファイア』
破壊力:B スピード:B  射程距離:E(2m)
持続力:D 精密動作性:D  成長性:B

【基本情報】
1.人型のヴィジョン。ダメージフィードバックを有し、視聴覚リンクを有さない。
2.触れたモノを『機雷化』し、後述の変化を起こさせる。
3.機雷の『接触感知』と『危機感知』の選択は、最初に触れたタイミングで行う必要がある。
4.同時に機雷化しておける数は『3つ』まで。機雷の射程はスタンドから『15m』。持続時間は『5分』。
5.機雷化出来る最少のサイズは『野球ボール』程度。最大のサイズは『このスタンドの片手で持てる』程度。
6.生物や普通のスタンドは『機雷化』出来ない。スタンド物質等は機雷化出来る。
7.機雷化した物が破壊された場合、その破片などは能力から外れる。粉々になれば解除される。
8.機雷の大まかな位置は、感覚的に把握できる。射程外に出れば能力の影響は解除される。
9.任意解除は『浮上』し、かつ停止している間のみ可能。解除された場合、起爆せずに『沈没』する。

【浮上→起爆→沈没】
1.機雷化した物はスタンド物質化し、その場で『1m』の高さまで『パスCC』で『浮上』する。
2.浮上した機雷はその位置で停止。『パC』で固定されており、風くらいでは動かない。
3.固定を超えるパワーなら一応、一時的に動かせるが、手放せばすぐに『パスCC』で元の位置に戻っていく。
4.下記のいずれかの条件を満たすと『衝撃を発する』。これを『起爆』と称する。衝撃はスタンドにも通じる。
5.発する衝撃の威力は『パスBBの殴打相当』。『機雷に触れている部分』全体に叩き込まれる。
6.衝撃を発した後、浮上が解け、『パスCC』で元通り地面に落下する。これを『沈没』と称する。
7.落下して地面に触れた時点で完全に機雷化は解除され、個数制限から外れる。

【接触感知】
1.読んで字のごとく、機雷に何かが接触することで即座に『起爆』する。
2.接触判定は『パスDD以上の勢いの接触』であれば発生し、どちらかでもそれ以下なら反応しない。
3.接触したのが本体であれ、条件を満たして接触すれば『起爆』してしまう。
4.『危機感知式』とは異なり、接触さえしなければ何も起こらない。
5.浮上中であれ、何かが接触すれば起爆する。その場合も、『起爆』し終えれば沈没する。

【危機感知】
1.浮上後、機雷から『半径3m』以内に『本体を害するモノ』を感知すると、そこに衝突しにいく。
2.衝突のスペックは『パスCC』程で、最短距離を目指し、もし何かに衝突すれば即座に『起爆』する。
3.移動出来る距離は、元の位置から『3m』まで。3m移動して何にも衝突しなければ、起爆せず『沈没』する。
4.害するモノの定義は、『放置して命中(成立)すれば本体が肉体や精神、社会的に損害を受ける事や物』。
5.ただしダメージに本体の自己責任が大きく付きまとう場合は判定から外れる。例えば『自傷』や『公正な賭博行為』。
6.複数存在する場合は、もっとも距離が近いものへと衝突しに行く。同じ距離ならランダム(GM判断)。
7.衝突しに行った理由、つまり『対象の何が、自分にとって危険なのか?』は本体にも分からない。
8.『意思』は感知できない。誰かが本体を『殺そう』と強く『思って』いても、行動に移していなければ感知しない。
9.逆に言えば、もし本体が気づいていようがいなかろうが、殺す為の行動が行われていれば感知し、衝突しに行く。
10.『接触感知式』とは異なり、危機を感知していない浮上中や停止状態では、何かが接触しても『起爆』しない。

37名無しは星を見ていたい:2016/07/15(金) 00:16:50
1.雑賀 華(さいか はな)
2.男
3.十代後半
4.芸は身を助ける。
  私、小さいころハブにされてたんですよ。
  理由は……私が世間とズレていたから、でしょうか。
  ともかく、私の周りに人はいませんでした。
  周りの思う普通とは違うのだと私は自己認識しました。
  だから、私は普通とは違う技を身に着けました。
  手品です。マジックともいうものです。
  偶然、手先が器用だったのと母がそういうの得意でしたので。

  手品で人を驚かせているうちに
  私の評価は『ズレたおかしなやつ』から『不思議なやつ』に変わりました。
  ミステリアス系、でしょうか。それでほんのちょっぴりみんなと仲良くなりました。
  トラウマというか、自己表現はまだ苦手ですが
  私を変えた手品がこれから先、私の大きな力になって欲しいと心から思います。
  私を変えたものが、私の人生を変えたものが、人を救えないわけがないんですから。

38『音仙』:2016/07/18(月) 23:14:58
>>37(雑賀 華)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 私も小さいころから……ハブにされる事が多かったです。
 なので、その点の共感が、ネ、ある程度はできますが……
 キミの前向きさは……羨ましいです。私には出来なかったから。」

「……キミの心の中で、この『特別な才能』は目覚めを待っていました。
 ……芸は、身を助ける。そしてこのスタンドはキミの芸を助けてくれます。
 決して強い力ではなく……『荒事』にはさほど向いて、いませんが……
 しかし、『注目を集め』『人を救う』事においては……『一流』でしょう。」

  「さて……それでは、ご清聴を。」

         「耳を澄ませて、どうか。
           ――お聴き逃しないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン
  

―――――――――――――――――――――――――――――――――

『白いカラス』のヴィジョンのスタンド。
飛行時、地上に向けてまばゆい『光』を投射。
その様子はさながら、『生けるスポットライト』。
これによって照らし出される丸い領域を『照準』と呼ぶ。

『照準』は、無生物の動きを『誘導』し引き寄せる。
雨のように放たれる弾丸の嵐を逸らす事にも、
投げ渡されるチップを回収する事にも使う事が出来る。

基本的には『形ない物』は誘導できないのだが、
例外的に唯一可能とするのは――『視線の誘導』。

あるいはこちらが先にある能力で副次的に、
無生物の誘導も可能……なのかも、しれない。

『イッツ・ショウ・タイム』It's Showtime!
破壊力:E スピード:C(飛行:B)  射程距離:B(15m)
持続力:C 精密動作性:B      成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――――――

             雑賀 華(さいか はな)→己の特別な才能を聴き、『把握』。

39『音仙』:2016/07/18(月) 23:18:50

空を舞う『白いカラス』のスタンド。
飛行時にスポットライトのように真下を照らし丸い『照準』を描く。
この『照準』には、無生物の動きや、『生物の視線』を誘導できる。

『イッツ・ショウ・タイム』
破壊力:E スピード:C(飛行:B) 射程距離:B(15m)
持続力:C 精密動作性:B      成長性:D

【基本情報】
1.白いカラスのスタンド。『ス精BB』で自由に飛行可能。歩く場合『ス精CB』。
2.体長『50cm』ほど、翼開長は『1m』ほど。下記の『光』は胴体から投射される。特別な部位ではない。
3.ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを有する。翼は腕にフィードバックする。
4.飛行時のみ、地面に向けてスポットライトのように光を投射。真下の位置が丸く照らされる。
5.この丸く照らされる領域を『照準』と呼称する。範囲は『半径50cm』ほどの円形。
6.光はスタンドとは異なり一般人にも視認出来る。近くで見ても、眩しいとは思わない。
7.スポットライトがそうであるように、『照準』外部は気休め程度にしか明るくならない。
8.飛行時であっても光の投射を止める事は可能。また、飛行時以外の投射は不可能。

【誘導灯】
1.上述した『照準』から『半径3m』以内の無生物の動きを、『照準』の中心に引き寄せるように誘導する。
2.動いていない無生物が勝手に動き出したりはしない。あくまで既存の『動き』を誘導する。
3.基本的に照準の中心に誘導するが、既に物がある場合は少しズレた位置に、照準内が埋まっていれば上に重ねる。
4.誘導のパワーは『C』。『パワーB』の動きまでなら誘導出来る。『パワーA』の動きには力負けし、誘導自体が不可能。
5.誘導は基本的に動きのスピードを保つが、『パワーB』の動きは『一段階減速』した上で誘導する。
6.空気や液体、熱、光など、『形が無い無生物』の動きは誘導出来ない。それらが入った容器などなら可能。
7.手に持った道具や乗り物、スタンドによる操作など、『生物が意思で直接動かしている無生物』も誘導出来ない。
8.同時に誘導できる物の重量には制限があり『合計15kg』まで。それを超える分は同時には誘導出来ない。
9.誘導中の物が外的要因で軌道を逸らされた場合、誘導再開は即座に可能。
10.誘導し終えた、または誘導中に停止した無生物は、再び動き出したりしなければ能力の影響から外れる。
11.光の投射が止まって照準が無くなれば、全ての誘導されている無生物が能力の影響から外れる。

【視線誘導】
1.生物や形の無い物は誘導できないが、唯一例外として『生物の視線』は無生物とみなして誘導できる。
2.生物と『照準』の距離に関わらず、対象が『光を視認』していれば視線誘導は行える。
3.ただし視線に目的――『強い意志』がある場合には『視線も生物』と判定され、誘導は行えなくなる。
4.明確に何かを求めて視線を動かしている、どこかを注視しているなどが主な『強い意志』のある視線。
5.視線には『重さ』が無いため、視認さえさせ、条件を満たすなら何十人もの視線を一挙に集める事も可能。
6.誘導した後の視線を照準に固定するような効果はなく、『強い意志』で目を逸らされれば誘導は中断される。
7.あくまで傾向だが、この能力に勘づいた者は往々にして『誘導させない』という強い意志を視線に持たせがち。
8.これも傾向だが、戦闘状況では意志の弱い視線の動きは減り、また視線を逸らそうと思えば一瞬なので意味は薄い。

40名無しは星を見ていたい:2016/07/19(火) 00:06:02
1.須々木 遠都
2.男
3.10台中盤
4.
「例えば自動車が、道路を制限速度よりちょびっとだけ速く走っている……
 歩行者も、周りの車も、それに気づかない。
 もし気づいたとしても、いちいちその車の傍まで行って注意はしないだろう。

 けれど一方で、電車の中の優先席でどっかと座っていると……
 すごく……居心地が悪く感じる。誰かが非難するんじゃあないかって……

 未成年がコンビニで買った煙草をスパスパ吸っているのを厳しく取り締まっても、
 一方で、クラスの中で誰かがいじめられていても見て見ぬフリをするし……

 残業が馬鹿みたいに多くったって、文句を言う人なんていないのに、
 一分一秒どころか、五分前には始めていないと『非常識だ!』って怒られる。

 僕が気になっているのは、つまり、

 『どうして世の中には、守らなくてもいいルールがあるんだ?』 ってコトだ……。」

42『音仙』:2016/07/23(土) 04:26:28
>>40(須々木 遠都)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 キミの疑問は……ええ、よくわかります。
 なぜルールを守らない事が許されることがあるのか。
 なぜ同じルール違反でも、感じ方が変わる事があるのか?」

「性格? 価値観……? あるいは、世間体? 虚栄心? 恐怖……?
 一言、二言でくくれる理由では、ないのかもしれませんね……エエ。
 ああ……すみません、当然、私は決して……全知というわけではないです。
 普通の人間ですし、私自身、煙草のポイ捨てに憤る日も時々ありますが……
 じゃあ、一度たりともルールを犯したことが無いとは、とてもとても……ネェ。」

「……話が長くなってしまいましたね、どうにもこうにも。
 キミの『特別な才能』の、話に移りましょうか……もっとも。
 この力も……その、答えをくれるというわけでは、ないのですが。
 しかし、キミが答えを出す事を、手伝ってはくれる、気がします……」

     「……さて、ここからは。」

               「――お聴き逃しないよう。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

発現時点では『纏うタイプ』のスタンド。
黒・赤を基調にしたヒロイックなスーツのヴィジョン。

誰かの『ルール違反』を視認した時、即座にヴィジョンを解除可能。
そうすると『違反者』の周囲に、『人型形態』として『再発現』出来る。

人型形態では、『違反者』を起点にした射程距離で行動する。
あくまで発現までが能力であり、手を下すか否かは本体の判断。
持続時間は短く、解除時、元の纏うタイプ――『装甲形態』として『再発現』出来る。

人型形態の発現中に違反者が再び違反を犯せば持続時間は伸びる。
あるいは、違反者とは別の誰かが新たにルール違反を犯せば、
人型形態をそちらに、『転移』するかのように『再発現』させられる。

『スモールタウン・ヒーロー』Small Town Hero
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:B 精密動作性:B 成長性:C

『人型形態』
破壊力:B スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                              須々木 遠都→己の『特別な才能』を聴き、把握。

43『音仙』:2016/07/23(土) 04:32:53
赤と黒を基調とした纏うタイプのスタンド。
『ルール違反』を視認した時、『人型形態』に移行可能。
『人型形態』は本体ではなく、ルール違反者の周囲に発現される。
『人型形態』の時間切れまたは任意解除後、元の纏うタイプに戻る。

『スモールタウン・ヒーロー』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E
持続力:B 精密動作性:B 成長性:C

『人型形態』
破壊力:B スピード:B 射程距離:D(5m)
持続力:E 精密動作性:C 成長性:C

【装甲形態→】
1.纏うタイプのスタンド(装甲形態とも呼称)。赤と黒を基調にしたヒロイックなスーツのヴィジョン。
2.この状態で『ルール違反』を『視認』した時、タイムラグなくスタンドを解除可能。ルール違反の定義は後述。
3.この方法による解除時、スタンドは下記の『人型形態』へと移行する。
4.人型形態発現の起点となった『ルール違反を犯した者』を、この詳細では『違反者』と称する。
5.自分自身がどんな違反を犯そうが、『違反者』とする事は不可能。
6.スタンドを未発現の状態で『ルール違反』を見ても、人型形態は発現できない。

【→人型形態】
1.ルール違反視認による解除から一拍後、『違反者』の周囲に『人型スタンド』として再発現される。
2.人型形態は纏う形態と比べ、精密さに劣るが、スピードは高い。本体が入っていない為かもしれない。
3.周囲とは、『違反者』から『3m』離れた正面、または真後ろの地点。何かに重なる位置の発現は不可。
4.該当する地点が壁などで完全に埋まっている場合は、ルール違反を視認しても纏うタイプの解除が出来ない。
5.外見は装甲形態と同一。ダメージフィードバック、視聴覚のリンクを有する。任意解除も可能。
6.人型の射程は『違反者』から『5m』。持続時間は『1分』。本体からの射程は無関係。
7.人型形態が任意か時間切れで解除されると、その一拍後に『装甲形態』として再発現する事が可能。
8.射程外、気絶などイレギュラーな解除の場合は『強制解除』扱い。再発現は不可能。
9.発現中に『違反者』が再びルール違反を犯した場合、持続時間が『1分』延長される。

【→新しい違反者へ】
1.人型形態の発現中、人型の視覚で現在の『違反者』以外の『ルール違反』を『視認』する事で可能。
2.現在の人型を即座に解除。その一拍後、『纏うタイプ』を経ず、人型を『新しい違反者』の周囲に再発現させる。
3.本体の視覚で視認しても、この『新しい違反者』への再発現は不可能。
4.再発現されるため、持続時間は『1分』まで回復する。

【ルール違反の基準】
1.『ルール違反』判定にはいくつかの条件や基準がある。
2.該当の『ルール』について、『本体』が把握している必要がある。
3.該当の『ルール』を、本体自身が『過去5分以内』には破っていない必要がある。
4.該当の『ルール』は、責任者などによって正式に定められ、公布されている既存の物である必要がある。
5.公布の手段は、張り紙、回覧板、ネット上での掲示など『形に残り広く見られる方法』なら可。
6.違反者とする対象が、『該当のルールが適用される存在』である必要がある。
7.対象が実際に該当の『ルール』を犯している必要がある。『冤罪』では不可能。
8.現行犯しか対象には取れない。過去に違反を犯したのが明確であっても不可能。

6の例)教師が定めた『小学校のクラス規則』は、大人や他の学校の生徒には適用されない。
    だが、学校が定めた『廊下を走るな!』というルールは全校生徒や教師に適用されるし、
    国や自治体が定めた『学内への侵入を禁ずる』ルールは、不法侵入者なら誰であれ適用される。
    あるいは、『アメリカの法』は『日本にいる日本人』には適用されない。

44名無しは星を見ていたい:2016/07/23(土) 11:03:51
1.名前
 梁上 笑理(りょうじょう えみり)
2.性別
 女
3.年代
 中学生
4.心の声
 『心の声』? それはもう、自分への自信に満ち溢れているに決まっているでしょう!
 このエミリさんに不可能はありませんからね。当然です。何なら貴方の悩みを解決してあげましょうか?

 …………いえ、すみません。多分、こんなこと言っても無意味ですよね。
 虚勢なんです。……どうしても意地を張っちゃって、大きなこと言って……。
 本当のことを言えばいいんですけど、それが怖くって……。
 今までは、それでもなんとかやってこれたんですけど、なんかもう、キツくて……。
 …………すみません、何言ってるんだろ、わたし……。

45『音仙』:2016/07/28(木) 00:15:55
>>44(梁上 笑理)

『藤原しおん』と名乗った女は、
『本題をどうぞ』と言ってから黙り込んだ。
洋室の内に、とっぷり、静寂が満ちた。

それから――

「…………」

   キィ

       ィィィ


――何か、難儀している?
もう少しだけ、時間がかかるようだ。

「あの、すみません。その……ネ……
 キミのはとても特別な……『特別な声』でして……」

       「もう少しだけ……ほんの。
        座っていて、くれますか……」

返答は望んでいないのかもしれないが、そこら辺は自由だ。

――――――――――――――――――――――――――――――
♪遅れており大変申し訳ございません。
  遅くとも今夜には『供与』する見込みです。

46梁上:2016/07/28(木) 00:41:24
>>45
   「………………」

梁上は不安そうに目の前の女性――『藤原しおん』を見ていた。

   「あっ? ……ええっと……はい」

突然の呼びかけに、やはり不安そうに、頷く。
しかしすぐに勝気そうな表情を浮かべた。

     「……分かりました!」 

  「どっ、どんと構えて待っていますとも!」

                     「あっ……」

                          「…………」

…………その態度が『無意味』だということを思い出して、すぐ引っ込めたが。

47『音仙』:2016/07/28(木) 23:52:54
>>46(梁上 笑理)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 時間がかかってしまいまして、申し訳ないです……さて。
 心の悩み、虚勢という鎧、本当の自分と演じる自分の乖離……
 そういった心の叫びとは、私にとって、一種の『専門分野』です。
 もっとも……その、いわゆる『聞き専』では、あるのですが……
 すみません、ネ……カウンセリングは小さくかじっている程度なので。」

「さて……私には。キミの苦しみを消す手段は無い……です。
 あるとすれば、それは誰にでも出来る……つまらないやり方だけ。
 解決の糸口は……月並みですが、『他者』との繋がりにあるのでは。
 ……演じずとも接せる相手がいれば。輝かしい糸によってつながれれば。
 もしかすれば少しばかりは……ネ。気休め程度でも、楽になるかも、しれません。」

「さあ。私に出来ることを、させていただきます……
 キミの『特別な才能』に、『おはよう』を告げることを。
 そうして、そう。その産声を……キミに、聞かせる事を。」

   「……この光が縁を結ぶことを祈ります。」

            「――さあ。お聴き逃しの、ないように。」

   キィ
      ィ

           ィィーー

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

光の糸を編んだような、スマートな人型のスタンド。
ヴィジョンは糸状に分解されながら『透き通る物』を透過。
向こう側に到達する事で形を取り戻し、干渉出来る。
また、その見た目に違わず動作速度は『神速』の領域。

その能力は――透明物への『風景の固定』。
透過対象になる透明物に触れる事で、その位置での『向こう側の風景』を固定。
透明物の位置が変わっても、固定した時点での位置に基づく風景を投影させ続ける。

固定中の透明物に伸ばした手は、その裏側ではなく固定された風景へと伸びる。
つまり――その場にいながらにして、固定された風景の場所へ干渉する事が出来る。

『ヴォヤージュ24』Voyage 24
破壊力:C スピード:A  射程距離:E(2m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
                   梁上 笑理(りょうじょう えみり)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

48『音仙』:2016/07/28(木) 23:54:33
透明な物を透過し、向こう側に干渉できるスタンド。
触れた透明な物に、その位置の『風景』を固定する。
固定している最中の透明な物を透け通れば、風景に干渉できる。

『ヴォヤージュ24』
破壊力:C スピード:A  射程距離:E(2m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:C

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを持つ。
2.ヴィジョンはガラス板、レンズ、澄んだ氷など、『向こう側の風景が透けて見える』物を『透過』する。
3.多少濁っていても問題ない。『向こう側に書いてある文字が読めるか』が基準。
4.この『透過できる物』を、以後『透明物』と呼称する。
5.透過中の部位は無数の光の糸のように分解され、向こう側に出ると部位の形を取り戻す。
6.透過の最中に透明物が砕かれるなどすれば、部位は即座に元の形を取り戻すが、一瞬ショックで動けなくなる。
7.透明物の内部で透過を取りやめるなどは不可能。また、透過中に透明物を傷つける事も出来ない。
8.持ち物は『握りこぶし』程度の大きさ(量)までなら、透過時に『光の糸』に変えるようにして巻き込める。
9.透明物の内部に物を置き去る事は不可能。不慮の事故で残ると『パスCC』で弾き出される。その際透明物は傷つかない。
10.元から透明物の中に埋まりこんでいる物を抜き取ることは可能。素手の場合、その物体に光の糸が触れたと同時に『巻き込み』に入れる。
11.なお、あくまで『透過』の能力。極めて分厚いガラスなどは、向こう側まで手や足が届かない場合もある。

【風景の固定】
1.透明物の面に触れる事で、その時点での『風景の固定』を行える。
2.ここでいう『風景』とは、透明物の向こう側に見える風景のこと。
2.固定を行った透明物には、常に『固定した位置』における『風景』が投影される。
3.電車の窓の風景を『駅』で固定すれば、電車がどこまで走ろうがその窓は駅の風景を見せ続ける。
4.風景が固定された状態の透明物を、『スクリーン』と呼称する。
5.投影はリアルタイムであり、ある時点で止めたりは出来ない。
6.触れていない面は『スクリーン』にならず、通常通りに向こう側を透けて見せる。
7.『スクリーン』にしておける透明物は『4つ』。能力射程は『200m』。持続時間は『24時間』。
8.『スクリーン』は半壊以上すれば、普通の透明物に戻る。また、破片も能力下から外れる。
9.『スクリーン』のサイズ下限は『ハンカチ』程度。

【風景への干渉】
1.上記の方法で作りだされた『スクリーン』も、ヴィジョンによる透過の対象。
2.その場合、投影された『風景』が実際にそこにあるかのように、スクリーン越しに手を伸ばして干渉出来る。
3.つまり、腕を『スクリーン』の向こう側へ突っ込むと、裏側ではなく『固定した際の位置』から腕が現れる。
4.『風景』の場所が射程外であっても、手や足、半身など一部だけなら動かす事が可能。
5.ヴィジョン全体を『風景』の場所へと飛ばした場合、行動するよりも早く強制解除される。

【図解】

      │
   ス.腕│手A
      │

         B

(ス:スタンド。腕と手はそのまま。)
透明部の向こうに物体Aが見える。
この状態でスタンドが手を伸ばせば、
透明物を透過してAのある側へと突き抜けられる。


      │
   ス.  │ A
      │

         B

そして、この状態で風景を固定(『スクリーン』化)する。
この時点では何ら変化はないが・・・

   ス    A
   
      │
      │ B(スクリーンの向こうからは『A』に見える。)
      │

『スクリーン』の位置がBの方向へずれても、
元の位置の風景(Aが見える)リアルタイムで映り続ける。

また、『スクリーン』に手を伸ばすと・・・

       手A
   
      │
   ス.腕│ B
      │

固定を行った際の位置から手が飛び出す。
そのため、スクリーンの向こう側には干渉できない。

49名無しは星を見ていたい:2016/07/29(金) 15:22:13
1.草壁 多聞(くさかべ たもん)
2.男
3.三十代前半
4.自分で言うのもなんですが、私は人様に迷惑をかけることが何よりも嫌いなんです。
というのは、私の実家が厳格な家庭でして、「人様に迷惑だけはかけるな」と
子供時分から厳しく躾られてきましてね……。
その結果、こういうような性分になった訳で、今まで「悪いこと」と言われるようなことは、
一度だってしたことはありません。
ところが……その反動でしょうかねえ。
最近になって、何か「悪いこと」をしてみたいという欲求が強くなってきたんです。
そういう欲求は昔からあったんですが、ここのところそれが抑えがたくなってきて、
仕事も手につかない次第でして……。
それで、生まれて初めてちょっとした「悪いこと」をしてみようかと考えているんですが、
人様の迷惑になるようなことはしたくないのです。
私がちょっとしたスリルを味わえて、なおかつ誰にも迷惑がかからないようにする……。
そんな上手い方法はないものでしょうかねえ。

50『音仙』:2016/08/02(火) 22:12:16
>>49(草壁 多聞)

「はい、聴き終りました……悩ましい『声』、ですね。
 ……殺人鬼に、『凶器の包丁』を、売った金物屋は悪くない。
 しかし『殺人に使うと分かって包丁を売る』のは……どうでしょうか。
 いえ、キミは殺人なんて、大迷惑は決して犯さないと、思いますけど……
 『悪い事がしたい』という、動機は……ネ、少しばかり警戒してしまいます。」

「キミの中で目覚めた『特別な才能』は……
 決して『誰にも迷惑をかけない』とは言えません。
 どうかキミが、その尊い『理性』を保つ事を……
 平穏な町の声の一つであり続けてくれる事を、願っています。」

「……さあ、これがキミの『悪戯』の道具。
 二十数年遅れの『悪い遊び』を存分に……エエ。」

         「――――そのためにもまずは、お聴き逃しなく。」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

枯草が絡まる、細い手足の人型スタンド。
やや非力であり、純粋な格闘には不向き。

手で触れた物に『騒ぎの種』を仕込む能力。
種は、周囲に人がいなくなると『発芽』する。
誰か一人でもその無生物を見ていれば、何も起きない。

騒乱の種が発芽した時、その宿主は『故障』する。
引き起こせる故障は、本体が知っている範囲なら自在。
誰かが故障や痕跡を目撃すると、故障は『無かった事』になる。
とはいえ、故障によって引き起こされた二次被害は元に戻らない。

『アンサング』UNSUNG
破壊力:D スピード:C  射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:D

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
              草壁 多聞(くさかべ たもん)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

51『音仙』:2016/08/02(火) 22:26:49

触れた無生物に『騒乱の種』を埋めるスタンド。
種は人目がなくなれば発芽し、無生物を『故障』させる。
『故障』を誰かが目撃した瞬間、それは無かった事になる。

『アンサング』
破壊力:D スピード:C 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:D

【基本情報】
1.人型のヴィジョン。視聴覚リンクと、ダメージフィードバックを有する。
2.手で触れた『無生物』に、『騒乱の種』を埋め込める。種の視認や抜き取りは原則出来ない。
3.一つの無生物には一つしか埋め込めず、同時に埋め込んでおけるのは『3つ』まで。
4.埋め込める無生物の最小は『ボールペン』程度。最大は『一辺が2.5mの立方体』程度。
5.『種が埋め込まれた無生物を、視界に入れている人間がいない』状態になると、『発芽』する。
6.発芽は、その無生物に任意の『故障』を引き起こす。故障については次の項目で。
7.種には射程距離があり、スタンドから『50m』離れれば解除される。持続時間は『10分』。
8.埋め込んだ無生物が半壊以上に破壊された場合も、種は解除される。
9.ダメージフィードバックも独立した意思も無いスタンドは『無生物』になりえる。

【故障】
1.その無生物に起こりえると本体が知っている故障であれば、埋め込み時に自由に選択できる。変更は不可。
2.一つの種で、一つの無生物に起きる故障は、『一つ』だけ。
3.石ころなど、故障という概念が存在しない(本体が知らない)なら、ひび割れて『ばらばらに崩れる』。
4.この崩れる形での故障のみ、どんな無生物にでも選択できる。崩れる際の勢いは『パスED』程と弱い。
5.一度起きた『故障』に『射程』や『持続時間』のような物はなく、後述の『復元』が発生しない限りは故障したまま。
6.なお、『故障』の内容の選択は本体の知識に因るため、本体にとって未知な物に複雑な故障は引き起こせない。

【復元】
1.『故障』そのものや、無生物に残った痕跡を誰かが『発見』すると、故障は無かったことなる。
2.無生物は即座に復元され、元の位置・状態に戻る。復元と同時に、離れた破片などは消失する。
3.木っ端みじんに消し飛ぶような故障を起こしても、破片一つでも目撃されれば元の位置で復元が起こる。
4.当然ではあるが、故障が大きく派手な物である程発見されやすく、逆に内部に留まる故障は発見されにくい。
5.元の位置に戻った事で無生物が何かと重なる場合、その何かの方が押し出される。勢いは『パスDC』。
6.勢いは前述の通り強くないが、重ならない位置への『押し出し』自体は、重なっている物の重さ問わず成立する。
7.押し出すスペースが無い場合のみ、『復元』は起こらない。
8.故障に巻き込まれた事で傷ついたり、移動した物については復元されない。あくまで無生物のみ。
9.故障した物が外的要因で修理、変形していた場合も元の形に戻る。その際、後付のパーツは『パスDC』で弾き出される。

52『音仙』:2016/08/02(火) 22:33:48
>>50(微訂正)

「あ……失礼しました、混線がありましたね。
 いえ、内容に間違いはないのですが……」

―――――――――――――――――――――――――――――

枯草が絡まる、細い手足の人型スタンド。
やや非力であり、純粋な格闘には不向き。

手で触れた無生物に『騒乱の種』を仕込む能力。
種は、周囲に人目がなくなると『発芽』する。
誰か一人でもその無生物を見ていれば、何も起きない。

騒乱の種が発芽した時、その宿主は『故障』する。
引き起こせる故障は、本体が知っている範囲なら自在。
誰かが故障や痕跡を目撃すると、故障は『無かった事』になる。
とはいえ、故障によって引き起こされた二次被害は元に戻らない。

『アンサング』UNSUNG
破壊力:D スピード:C  射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――

「……こちらの方が、意図が伝わりやすい、ですね。エエ。」

             「すみませんね……どうにもこうにも。」

53名無しは星を見ていたい:2016/08/22(月) 14:34:35
1.蛇喰 正義 ジャバミ マサヨシ

2.男

3.三十代中盤

4.槍術ってのが世の中にはあってね。うちの師匠は古武術とそれを教えてくれた。
昔は熱心にやってたよ。娯楽を捨ててね。でも怪我しちゃってドクターストップ。それからは荒れ放題。
ショックだった。いままでそれしか無かったんだから、無くなったら何も残らなかったんだ。
気付いたらこの歳までやりたいことも無くぶらぶらしてるだけ。

ちょっと前に爺さんと喧嘩になってね。酔ってたんだ、僕がだけど。
気付いたら見覚えのある所で寝てて、自分が負けたことに気づいたよ、それと喧嘩した爺さんが師匠だったことにもね。
色々話したよ。聞いたら門下生はみんないなくなったって。
でも辞めるって聞いてないから僕は所属扱いだったんだと。爺さん笑ってたよ「帰ってくると思ってたぜ」ってね。

そういうこともあってね。現役復帰することにした。もう技も全然できないし、知るものも語るものもいないような流派だけど、いいだろう。
もう一度人生をやり直すんだ。
僕らの武が世にその名を轟かせた時、僕の人生が生き返り、生きてることに意味ができるんだよ。

54名無しは星を見ていたい:2016/08/24(水) 17:53:12
1.警固屋 けいこ(けごや けいこ)
2.♀
3.30前半
4.清月学園高等部で体育の教師をしてる警固屋けいこだ。
  女子野球部と、後へヴィファイト同好会の顧問もやってるぞ。
  名前は漢字で書くとすごい変だし何でその字にしたのか理解不能なんでひらがなな。追求するやつはケツバット。
  あとけいこちゃんとか呼ぶやつもだ!警固屋先生と呼べ!!

  後は…後は………なんだろ。から揚げが好きとか…あーもー特にないや。終了。

55『音仙』:2016/08/27(土) 13:03:55
>>53(蛇喰 正義)

「…………はい、聴き終りました。ありがとう。
 槍術、ですか。私はその、ネ……詳しくはないですが……
 キミの心の声からは、深く刻まれた『熱』を感じました。
 それこそ、エエ、大きな言葉を使うならば……『人生』ですか。
 槍に捧げた人生……私には、エエとても、想像もつかない『武の道』」

「ブランクの存在は暗い影のようにも思えますが……ネ、
 これを幸と見るか、不幸と見るかはキミ次第、かもしれません。
 空白の時間に心の奥底へ、どろどろと溜めこまれた思いが……
 まるで『宝石』のように、この才能を生み出したのだとすれば……」

      「いえ、判断するのはキミの役目ですね。 
       それでは、どうか。お聴き逃しのないよう」

               「――――ご清聴を」

    キ ィ

         ィ  ィ ――― ン

――――――――――――――――――――――――――――――――

一本の『和槍』のヴィジョン。
槍の穂先は『20cm』程、柄は『2m』ほど。
太刀打ちの『30cm』は赤い鱗に覆われている。
本体はこの槍を扱う際、常人を超えた『怪力』を得る。

能力は――本体の周囲の無生物を『竜鱗』で覆う事。
範囲は『1m刻み』で調整が可能、最大で『半径5m』。
無生物が動いたり、射程から出たりすると剥がれ落ちる。

竜鱗は強固であり、また、『熱』にも強い。
動かされない限り、無生物は伝承の竜の如き守りを得る。

唯一、この槍の穂先は竜鱗を容易く裂いて貫き、
また竜鱗に覆われていた無生物をもまとめて貫く。

『ドラゴノート』Dragonaut
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:B

――――――――――――――――――――――――――――――――
       蛇喰 正義(ジャバミ マサヨシ)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

56『音仙』:2016/08/27(土) 13:06:54
一本の和槍のヴィジョンのスタンド。
本体の周囲の無生物を『竜鱗』で覆う。
このスタンドの穂先は『竜鱗』を容易く貫く。

『ドラゴノート』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:B

【基本情報】
1.和槍のスタンド。柄は利き腕、穂先は手にダメージフィードバックを有する。
2.槍を手に持った状態で発現され、手放すと『3秒』で解除される。持ち替えや片手持ちは可能。
3.槍の長さは柄が『2m』、穂先が『20cm』ほど、計『220cm』。
4.太刀打ちは柄の穂先側『30cm』程。この部分は赤い鱗に覆われている。
5.柄の強度は、『パB』をまともに受けると折れる程度。太刀打ち部分は『パB』にも数発は耐える。
6.穂先は鉄並の強度、生物の肉体程度ならば容易く突き刺さる鋭利さを有する。
7.刺突に向いた形状ではあるが、斬撃でも『ナイフ』程度には斬れる。
8.穂先は後述する『竜鱗』、および『竜鱗に覆われている無生物』を硬度を無視して裂き、貫ける。
9.この槍を握っている限り、本体は『パB』として扱われる。

【竜鱗:発現と解除】
1.槍を持っている時、本体の周囲の『無生物』は、表面を『竜鱗』で覆われる。
2.能力の範囲は、本体の任意で、半径を1m刻みで調整可能。最大で『半径5m』まで。
3.調整には、一呼吸ほどの間が必要。
4.『スD』以上で動き続けている物に対しては、竜鱗は発生しない。
5.覆われた無生物が『スD』以上で動く、または『範囲』から出ると即座に竜鱗は剥がれ落ちる。
6.剥がれた時点で『覆われている』とは見做さない。剥がれてすぐ、竜鱗は完全に解除される。
7.また、破壊されて物体上から剥がれ落ちた場合も、同様に解除される。
8.解除された場合も、再び無生物が範囲内で動きを止めたなら、竜鱗はそれを覆う。
9.射程を『0』にする事で、実質発現を『オフ』にする事は可能。個別での解除などは不可能。

【竜鱗の性質】
1.竜鱗は、実体化したスタンド物質。深い緑色で、岩のような質感。尖っていたりはしない。
2.『パB』以上で破壊・引き剥がし可能。『パC』でも道具などを用いれば砕ける可能性がある。
3.竜鱗自体に重さは無く、また、無生物を覆った際の分厚さの増加は『2cm』程度。
4.極めて熱に強く、不燃性。まず焼ける事は無い
5.先述したように、竜鱗は『ドラゴノート』の穂先には硬度を無視して抵抗なく引き裂かれ、貫かれる。
6.これも先述したように、竜鱗に覆われている状態の無生物もまた、項目5の状態になる。
7.覆う時、対象の形状を保ちはするが、可動部や機能性は考慮されず表出している全面が覆われる。
8.二つの密着している物体は、鱗によってまとめて覆われるため、実質『接合』に近い状態となる。

57『音仙』:2016/08/27(土) 13:14:11
>>56(詳細・追記)

【竜鱗:発現と解除】
10.『実体化していないスタンド』『不定形物』、『生物の衣服・それに準ずる物』は、竜鱗に覆われない。

58『音仙』:2016/08/27(土) 13:29:45
>>54(警固屋けいこ)

けいこちゃん……もとい『警固屋先生』。
心の声を秘め、彼女はドアを――――

   キィィ
      ィィイ
         ン


耳に鈍い痛みが走った。
何か――何か、声が聴こえたのだ。繰り返し。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【供与の手順】
#1.行列を見ながらでは、私の心が乱れてしまいます。
    前の方の番が終わるまでは……外で待っていてください。
   (※志願は常に『一人ずつ』受け付けます。よくリロードしてください。)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――


・・・つまり、先客がいるらしかった。

       ズキズキ

耳の痛みは中々取れない……
人と話すのに適したコンディションではない。

どうやら・・・・今日のところは、出直した方がいいらしかった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

☆当スレでの志願の際のルールは>>1-2 >>4をご参照ください。
★当スレへの警固屋PCでの再度の志願は、可能とさせていただきます。

59名無しは星を見ていたい:2016/08/30(火) 22:43:50
>>58
「出直して今日は飲みにいくか」

帰った。

60名無しは星を見ていたい:2016/09/04(日) 16:28:55
1.警固屋 けいこ(けごや けいこ)
2.♀
3.30前半
4.清月学園高等部で体育の教師をしてる警固屋けいこだ。
  女子野球部と、後へヴィファイト同好会の顧問もやってるぞ。
  名前は漢字で書くとすごい変だし何でその字にしたのか理解不能なんでひらがなな。追求するやつはケツバット。
  警固屋先生じゃなくてけいこちゃんと呼ぶやつもケツバット。
  好きな食べ物は唐揚げ。レモン汁じゃなくてマヨネーズ派。

  あとお前、こないだ私のことをけいこちゃんとか言ってなかったか?聞き違いか?聞き違いならいいんだけど。
  (素振りしながら)

61『音仙』:2016/09/07(水) 21:49:19
>>60(警固屋 けいこ)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 エエト……耳は治りましたか。それは何よりで。
 なにせ、その。『聴き違い』をする程度には、
 傷んでいたようですし……エエ、聴き違いですとも」

「キミにも……『特別な才能』がありました。 
 とてもシンプルで、しかし力強い才能……
 決して、これを『体罰』には、用いないよう……ネ。
 もちろん、そのようなことは、しないと思っていますけど」

「では……お伝えします。
 お聴き逃しの、ないように」

          「どうか、ご清聴ください」

   キ
      ィ

         ィィィ―――― ン

―――――――――――――――――――――――――――――

屈強な人型のヴィジョンを持つスタンド。
パワーに優れ、また意外に繊細な操作が可能。

殴った物を一時的に『全開状態』にする能力。
蛇口やシャワーは完全にひねられた状態に、
箱や本、ドアなども開きっぱなしの状態になる。
そしてこの全開にする力は、一時的に持続する。

全開を阻む施錠やダイアルロックも能力対象に出来、
まるで正しい手順を取ったかのように自然に解錠される。
ただし電子ロックなど、難しい物を『全開』には出来ない。

『生物』も基本的に難解であり能力の範疇外だが、
『ヤル気』のみ能力の範疇内であり、『全開』に出来る。
『ヤル気全開』では能力が向上するが、手が抜けなくなる。

『ザ・ブレイクスルー』The Breakthrough
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(2m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――――――――
        警固屋 けいこ(けごや けいこ)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

62『音仙』:2016/09/07(水) 21:51:46
叩いた物を、一時的に『全開』にする能力。
無生物だけでなく、生物の『ヤル気』も対象内。
電子ロックなど、難しい物を能力対象にする事は出来ない。

『ザ・ブレイクスルー』The Breakthrough
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(2m)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:B

【基本情報】
1.人型のヴィジョン。ダメージフィードバックを有する。
2.能力は叩いた・または殴った物に対して発動する。
3.能力射程は『10m』、同時に能力対象にしておける数は『3つ』まで。
4.同じ一つの開く機構、または生物に対して、能力を重ねがけする事は不可能。
5.能力の対象に出来る機構、生物の限界サイズは、『一辺3mの立方体』に収まる範囲まで。
6.持続時間は、能力の対象を問わず一律『30秒』。望むならば任意解除も可能。
7.本体自身も、能力対象にする事が可能。

【全開:無生物】
1.蓋、箱、扉、鍵、チャック、蛇口など物理的に『開く』機構を有する物が能力対象。
2.その対象が『全開』になる。つまり、可動域のギリギリの限界まで『開く』。
3.開くパワーとスピードは『パスBC』。この開くパワーは持続時間の間、持続して対象を開き続ける。
4.能力だけでは破壊は起こらない。無理に閉じようとする、開くのを阻まれる等の外的要因が絡めば起こりえる。
5.一つの物体の中に、多数の開く機構がある場合は、『3つまで』をまとめて開かせられる。
6.開く機構が複数の方向に開くことが出来る場合は、どちら側に開くかは任意。
7.鍵やダイアル錠など『物理的な理由で開かない』物は、能力対象にすれば、正しい手順を踏んだように動き自然に開く。
8.電子制御、指紋・声紋認証など『機械・電子的な理由で開かない』物は『難しい』と判定され能力の範疇外。

【全開:生物】
1.生物に対して発動すると、『ヤル気』を全開にする効果をもたらす。
2.能力対象は『手を抜く』事が出来なくなり、常に最大のパワーとスピードでの行動を強いられる。
3.ヤル気全開の行動時、パワーとスピードは、元のランクを超えない範囲で強化される。
4.つまり元のスペックが『C』の場合、同じ条件では『C』に競り勝つが、『B』には及ばない程度になる。
5.理性を全く損なうわけではなく、『行動しない』事で手を抜けない状態に対処することは可能。
6.精神的にも『ヤル気』が著しく向上するが、これの効きに関しては元の性格などで個人差がある。
7.効果はスタンドと本体の間でフィードバックする。ただし『能力』を無理やり発動させたりは出来ない。
8.ヤル気を除く人間の心や、肉体の構造などを『開く』事は『難しい』と判定され、能力の範疇外。

63名無しは星を見ていたい:2016/11/13(日) 05:49:06
1.常原ヤマト
2.男
3.24さい
4.復讐が終わったんです。
 高校生のころ、父さんも、母さんも、妹も弟も、みんな死んだんです。
 警察は取り合ってくれなかったんですが、俺の左目は見ました。
  俺の家族をみんな殺した奴がいたんです。
 俺、長男だったのに、誰も、護れなくて。悔しくて、悲しくて、犯人が憎かったんですね。
 復讐に駆られ、普通の人がやっちゃあいけない事を、
 たとえば人の殺し方とか、そういう法に触れるような事とかもいっぱい学んだんです。勉強熱心でしたよ俺は。
 何年も何年も、犯人を追い詰める事、殺すことだけを考えて生きてきました。
 目的のためダーティな事をいっぱいしました。暗くて苦しい人生でした。

  それが、ちょっと前に終わったんです。
 殺したのかって?それは…聞かないでください。言いたくないんです。
 とりあえず、俺の思うような形じゃなかった。それでも終わってしまった。
  終わって…俺は空っぽになってしまいました。
 虚しさすら…何ひとつ残ってなかった俺は、もう死んじゃおうって思って、自殺を図ったんです。
 でも俺は、死ななかったんです。

 何故かって?
 …笑わないで聞いてくださいよ。 

  ……『メイド』さんに助けられたんです。通りがかりの。
 しばらくその人の所にお世話になって俺は、
 何やってたんだろうって、何のための人生だったんだろうって、思ったりしてたんですけど、
 そのメイドさんに料理作ってもらったり、怪我の手当してもらったり…
  そしたら、何か、家族が生きてた頃を思い出して、涙が、溢れて、胸がいっぱいになっちゃったんです。
  
  空っぽだった俺の心が熱くなったんです。
 ずっと忘れていた愛を、俺は、『メイドさん』からもらって。
  人生が彩られた。忘れていたものを思い出しました。自分の愚かしさも。
 誰かを殺すことではなく、誰かを手伝い、助けるために生きる『メイド』はなんて…なんて、輝いているのだろう。
  道を外していた俺に、新しい道が示されましたように思えたんです。奪ったり奪われたりする生き方ではなく、与える生き方。


  俺のような悲しい人をふたたび世に出したくない……
 家族のいない人に…! おいしい料理を食べさせたり!! 部屋を綺麗にしてあげたい!!!
 俺は、もう復讐ではなく優しさに生きたいんです!!!!
 
  俺は拾ってくれたメイドさんを師匠と呼び『家政婦』の何たるかを学びました!!!!!勉強熱心でしたよ俺は!!!!!!
 自分用の『メイド服』を仕立て!!!!!!! とうとう『メイドさん』ですよ俺は!!!!!!!!
 みんなに愛を与えるんです俺は!!!!!!!!! 愛!!!!!!!!!!!

64『音仙』:2016/11/18(金) 20:40:57
>>63(常原ヤマト)

「はい、聴き終わりました――ありがとう。
 無数の糸がほつれきったような……複雑な人生。
 その全てを『盗み聞く』つもりは……ありません。エエ。
 それがようやくほぐれ始めた……と、言っていいのでしょうか。
 いえ、エエ……キミがそう思うなら、言っていいのでしょうけれど」

「『メイドさん』『メイド服』――その強烈な、エエ、強烈な体験が。
 少なからず、キミの『特別な才能』にも、影響しているのか……
 或いは形を与えたのが、その体験だったという、事でしょうか……?」

「いえ、私が想像を巡らせるよりも……
 キミ自身が一聞する方が、よろしいです……ネ。
 さて、それではお耳を拝借――どうかお聴き逃しなく」
 
「優しさに生きるにせよ」

     「……再び道に迷った時にも」

                「お役に立つ、才能かと――」

   キ
      ィ

         ィィィ―――― ン

―――――――――――――――――――――――――――――

小柄な人型スタンド。お伽噺のような衣装を纏う。
腕力は女子供並だが、精密な動きと長い射程が武器。

手の内に『裁縫道具』を自在に発現する能力。
針と糸をはじめに、手縫いに用いる物なら、およそ自在。

裁縫道具によって『手を加えた』物は、
その性質を『手縫い』に変化させる事が出来る。
薄い物なら見た目の特徴を残した布地に変化し、
立体物ならそういう形状の『ぬいぐるみ』になる。

『手縫い』になっても、対象の機能は損なわれないが、
素材相応におおむね脆く、軽く、柔らかくなってしまう。

『ドリーム・ウィーバー』Dream Weaver
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(20m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:B

―――――――――――――――――――――――――――――
        
               常原ヤマト→己の『特別な才能』を聴き、把握。

69『音仙』:2016/11/18(金) 21:04:26
お伽噺を思わせる小柄な人型のスタンド。
『裁縫道具』を発現し、加工した物を『手縫い製』に変える。

『ドリーム・ウィーバー』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(20m)
持続力:C 精密動作性:B 成長性:B

【基本情報】
1.小学生程度の背丈の人型のスタンド。
2.ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを有する。
3.一般レベルの『手縫い』に用いる『裁縫道具』を手から発現可能。
4.裁縫道具の発現は『5秒に1つ』程度が目安。解除は遠隔・個別で可能。
5.裁縫道具の持続時間は『1時間』。射程はスタンドから『40m』。
6.同時に発現しておける量は『このスタンドのパワーで持てる量』まで。
7.『糸』を除き、裁縫の材料(布など)は発現不可能。布やボタン、ジッパーなど。
8.指貫き、裁縫用接着剤、針山などの『裁縫の補助道具』は、発現可能。
9.収納容器などは発現できない。このスタンド自身が『生ける裁縫箱』。

【手縫い化/発動条件と制限】
1.裁縫道具および後述の『布地』を用いて『加工』した物を『手縫い製』に作り替える。
2.加工とは『目に見える変化』の付与。縫う、切る、後述の『布地』を裁縫ボンドで貼り付けるなど。
3.チャコペンシルによる線引きや、待ち針による仮止めなど、『加工の準備』では意味をなさない。
4.発動の条件となった加工部分が除かれる・直る(糸ならば抜糸など)と、手縫い化は解除される。
5.能力射程は裁縫道具と同じくスタンドから『40m』。持続時間は『1時間』。任意解除可能。
6.同時に『手縫い化』させておける対象の数は『4つ』まで。
7.壁や地面など、大きすぎる物は加工部分を中心に『2m』の範囲が手縫い化する。

【手縫い化/性質】
1.『0.3mm』(厚紙や段ボールほど)より薄い物は『布地』に変化する。
2.厚い物だと、外側が『布地』に、内部は『詰め物』に置換され『ぬいぐるみ』になる。
3.どちらの場合でも、元々の外見的な特徴や『加工』のあとは残る。
4.布地や詰め物の素材は、一般的な手縫いに用いられる範囲で自由に設定できる。
5.手縫い化された物は実体化したスタンド物質になる。
6.手縫い化された物が備える機能は損なわれず、自壊もしない。
7.材質の強度や重さといった、素材としての性質は布地や詰め物相応になる。
8.『ぬいぐるみ』や『布地』は他の布地や糸での修繕が可能。
9.解除時には即座に元の素材に戻る。受けた破壊や異物の混入、加工などは残る。

【手縫い化/例示】
1.生物の場合、皮が布地に、血や骨、内臓などの内部器官が詰め物に置換される。
2.骨折などは無いが痛みはあり、部位を壊されれば動作への支障はある。頭が飛べば意識が飛ぶ。
3.部位がちぎれても糸で縫い付ければ動かせるが、応急処置に過ぎない。
4.詰め物が抜けても解除しない限りは機能停止はしない。形を保てず動作困難にはなりえる。
5.水道管や電線は、問題なく伝導でき、ライターなど熱を伴う道具が自らの熱で焼けたりもしない。
6.手りゅう弾など、自壊を機能の内に含む道具については、問題なく自壊する。
7.拳銃や刃物などは、使用は出来るが、素材は変化しているため殺傷性や耐久性などは損なわれる。
8.『ぬいぐるみ』を水(液体)に沈めた上で解除した場合――
  A:水が染み込む無生物なら、内々にまで相応の量の水が染み込んだ状態になる。
  B:染み込まない無生物なら、内部に元から水が入り込んでいたかのようになる。
  C:生物なら、水分を大量に(吸った分だけ)摂取したような状態になる。

70名無しは星を見ていたい:2016/11/20(日) 00:54:33
1.チヒロ・イヴァーノヴナ・トカレフ
2.女性
3.二十代
4.チヒロ・イヴァーノヴナ・トカレフ。父はロシア人、母は日本人だ。
  子供の頃は親の仕事の都合で日本で暮らすこともあった。
  いつも冬に来るから『冬将軍』なんてあだ名もついた。
  
  私は私を最初に『冬将軍』と呼んだ人を探している。
  恨んでいるわけではない。むしろ感謝すらしている。
  自分で言うのもなんだがシャイな性格でな、日本にいる期間はいつも短い。なかなか馴染めなかった。
  表情も硬く、冷たい印象があるといつも言われていた。
  それでいいと思っていたが、変化があった。
  クラスメイトに体の弱いやつがいてな。入院していたんだ。
  私も体が弱かったから、辛い気持ちが分かると思って、クラスメイトについていって見舞いに行った。
  あいつはクラスの人気者だった、そいつに私をみんなは紹介したよ。
  そしたらあいつは初対面の私に『冬将軍』だといったんだ。
  思わず平手打ちを見舞ってしまった。
  自分でもあそこまで感情的になったのは片手で数えられるほどだ。

  まぁ良くも悪くもそれがきっかけでクラスに馴染めた。
  私がロシアに帰る時に泣いてくれる人がいてくれるほどにはな。
  私には目標がある。あいつの出会い礼をいう。『冬将軍』の名前をくれてありがとう、とな。
  それと、くれるならもっと可愛いあだ名にしてくれればよかったのにと文句も一緒にな。

71『音仙』:2016/11/22(火) 23:47:30
>>70(チヒロ・イヴァーノヴナ・トカレフ)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 とても……美しい、心の声でした。エエ……
 ぜひ、その目標は……追い続けてくだされば……ネ」

「……特別な才能、というものは。
 あくまで……一つの、才能でしかないので。
 それがないからといって、人生は今まで通り。
 美しいままでいられる……特別は、濁りを生みます」

「……キミの今冬が良い物になることは、
 私も、微力ながら……エエ、祈らせていただきましょう。
 インフルエンザも流行しています、お体にはお気をつけて」

            チヒロ・イヴァーノヴナ・トカレフ→日常に戻る

72名無しは星を見ていたい:2016/11/24(木) 18:53:53
1.トニー・ウィルキンソン
2.男
3.42歳
4.親父に連れられてこの国に来てもう30年近く経つ。おかげで英語より日本語の方が得意になっちまった
  漁師を初めて20年、小せぇが海鮮鉄板焼きの店を構えて10年、残念なのは嫁さんが居ないくれぇだな
  俺の周りにいるのは酔っぱらいと馬鹿ばっかりだ、まぁ愛すべき連中でもあるんだが……
  …あん?これかい?いいだろ、大漁旗のタトゥーだよ、良いことがある度に、一匹ずつ増やしてるのさ
  おかげで背中はもう一杯だ、次はどこに入れようかねェ

73『音仙』:2016/11/29(火) 23:02:03
>>72(トニー・ウィルキンソン)

「はい、聴き終りました……ありがとう。
 20年……それほどの時、或いはもっと……エエ。 
 海に向き合い続けた心。大漁旗を見ずとも分かります」

「……というより、どうか服を着てください。
 ここは温かくしていますが、冬ですので……ネ。
 身体を壊しては、愛すべき方々もお困りになるでしょう」

「さて……キミには『特別な才能』がありました。
 あった以上は……教えさせていただきましょう。
 どうか、耳を澄ませて……お聴き逃しの、ないよう」

「願わくば、この力がキミにより良い漁獲を与えるよう――」

   キィ
        
      ィィィィ  ―― ン

―――――――――――――――――――――――――――――

人型のヴィジョンを有するスタンド。
背中には本体と同じく大漁旗が刻まれる。
圧倒的な持久力を有し、長期戦を難なくこなす。

能力は『水面』から『漁具』を引き出す事。
漁具とは漁労に用いられる道具全般を指し、
範囲は釣り竿や網、銛、篭など多岐にわたる。

漁具の仕掛けが何らかの『動く物』を捕らえた時、
対象の動くパワーは漁具からスタンドに伝達される。
これによりスタンドのパワーは対象と同等まで向上。
ゆえに、捕えた獲物に『力負け』する事は絶対に無い。

『フィッシャーズ・ホーンパイプ』Fisher's Hornpipe
破壊力:C スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:B 成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――

        トニー・ウィルキンソン→己の『特別な才能』を聴き、把握。

74『音仙』:2016/11/29(火) 23:20:01
『漁具』を発現する事が出来る人型スタンド。
漁具で捕えた獲物に『力負け』を喫する事は無い。

『フィッシャーズ・ホーンパイプ』
破壊力:C スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:B 成長性:D

【基本情報】
1.人型のヴィジョンを持つスタンド。ダメージフィードバックを有する。
2.『水面』に触れることで、そこから『漁具』を引き出せる。
3.『水面』の大きさ以上の漁具や、このスタンドの手で扱えない漁具は不可。
4.純水の『水面』である必要はないが、『生物が口にできる液体』である必要がある。
5.一つの『水面』につき引き出しておける漁具は一つだけ。

【漁具】
1.漁具のサイズは実在するレベルに限られる。個数は同時に『2つ』まで。
2.発現のペースの目安は『5秒に1つ』程度。持続時間は『12時間』。
3.漁具の射程距離は『10m』で、遠隔での個別解除は可能。
4.『電子機械』や『実在しない物』『生き物』『漁船』などは発現不可能。
5.漁具は『このスタンドのパワーランク』にある程度耐える強度を有する。
6.後述の能力を含め、このスタンドのパワーが変化すればそれに応じて強度も変化。

【パワーの伝達】
1.漁具が『動く物』を捕らえている(仕掛けに掛けている)とき、能力を発動可能。
2.対象の動くパワーが漁具を介して伝達。このスタンドのパワーは動きと『同等』まで向上する。
3.対象の動くパワーがこのスタンド以下の場合は、伝達は起こらない。
4.能力発動からこのスタンドのパワー向上までには『一呼吸』程のラグが生じる。
5.漁具を介する性質上、このスタンドも漁具に触れていなくては伝達は起こらない。
6.対象が動きを止めていると、仮に捕えていても伝達は起こらない。
7.一般的な『パワーA』を超えるような超パワーに関しても、『同等』まで向上する。
8.伝達が停止した『一呼吸後』のタイミングで、このスタンドのパワーは元に戻る。
9.漁具が対象に軽く触れただけなどでは『捕えた』事にはならない。

75名無しは星を見ていたい:2016/12/05(月) 01:34:55
1.神原 幸輔
2.男
3.27歳
4.尊敬する人物はいる?
  僕は父さんを尊敬している。大きく、強く、揺るがない父さんを。

  父はレスラーだったんだ。リングに上がって闘う父さんは普段の優しい感じではなかった。
  鬼気迫る表情で闘っていたよ。そんな父さんが格好いいと思えたし
  声援を浴びる父さんが本当に誇らしかった。
  だからかな、僕もレスラーを志すようになった。トレーニングを欠かしたことはないよ。

  そんな父さんが亡くなったんだ。病気でね。
  寝たきりになって衰えていく父さんを見ていると悲しくなった。
  だけど、その代わりレスラーの心やトレーニングをたくさん教わった。
  父さんは死の間際、僕に言ったんだ。
  「世界で一番強い男になれ。誰にも負けない男に」ってね。
  
  父さんはもういないけど僕の心にその魂はしっかりと焼き付いている。
  僕の進む道はいつも父さんと共にある。
  親子で狙う王者への道だ。そう思うといつだって勇気が湧いてくる。
  誇り高い父さんが託してくれた魂があるかぎり
  リングの上にある夢を僕は掴みに行けるんだ。

76『音仙』:2016/12/11(日) 20:59:53
>>75(神原 幸輔)

「はい、聴き終りました…………ありがとう。
 キミがここに来たのが、幸なのか不幸なのか」

「すなわち――キミには特別な才能があります。
 エエ、特別な。常人には持ちえない、才能……
 それゆえに『競争相手』もまた、常人ではない。
 まっとうではない強さとも、ぶつかるときがくる」

「とはいえ……『彼』の能力は、ある意味『まっとう』です。
 キミ自身は……後腐れなく、最強を目指せるかも、しれません。
 というより……『彼』が、そうしなくてはうるさいでしょう、ネ」

「では……どうか、お耳を澄ませて」

            「お聴き逃しなく」

   キィ
        ィ

     ィ

            ィィン!

―――――――――――――――――――――――――――――

赤褐色の人型のヴィジョンのスタンド。
筋骨隆々としたヴィジョンに相応しく、
高度なスペックを持ち、近距離の格闘に長ける。

彼は生ける『トレーニングルーム』。
あらゆる『トレーニング器具』を発現できる。
小さな物ならば手の内に発現することができ、
大きな物は設置個所に触れる事によって発現する。
装着する器具は、触れる事で装着状態で発現可能。

トレーニング器具に肉体を強めるような効果はない。
鍛錬の道は地道な努力によってのみ拓かれるのだ。
逆に必要以上の邪魔にもならず、適切に鍛えられる。

それを体現するかのように、トレーニング器具を利用すると、
スタンドなどによる一時的な『スペック変化』は打ち消される。

なお、このスタンドは独立した意思を有する半自立型。
本体に鍛錬を経て強くなる事を望む性格は、まるで『コーチ』。

『ストロンガー・ザン・アイアム』Stronger Than I Am
破壊力:B スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

―――――――――――――――――――――――――――――

               神原 幸輔→己の中の『特別な才能』と出会う。

77『音仙』:2016/12/11(日) 21:03:16
『トレーニング器具』を発現する半自立型スタンド。
器具を利用した者の『スペックの変化』は打ち消される。

『ストロンガー・ザン・アイアム』Stronger Than I Am
破壊力:B スピード:B 射程距離:E(1m)
持続力:D 精密動作性:C 成長性:C

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックを有する。
2.半自立型。本体が鍛錬しどんどん強くなることを望んでいる。
3.あらゆる『トレーニング器具』を発現する事が出来る。
4.発現の方法は器具の種類により異なる。具体的には後述。
5.同時に発現しておけるトレーニング器具の数は『3つ』まで。
6.トレーニング器具の射程距離は『8m』で、持続時間は『10分』まで。
7.トレーニング器具の個別の任意解除は、スタンドから『2m』以内なら可能。

【トレーニング器具】
1.肉体を鍛えることを主目的とする道具・器具・機械を差す。
2.『プロテイン』『ステロイド』『スポドリ』など、飲食物や薬品は範疇外。
3.トレーニング器具は、このスタンドが手で触れた所に発現する。
  持ち上げに『パB』を要する物や、設置して用いる物はこの方法に限られる。
4.『パC』で持ち上げられる小さな物は、接触を介せず手中に発現出来る。
5.人間が装着する器具の場合、対象に触れることで、装着させた状態で発現出来る。
6.『パB』以上を持ち上げに要する器具は、発現に『3秒』以上の接触が必要。
7.いずれの方法であれ、発現は『5秒に1つ』程度のペースで可能。
8.射程外に出る、使用できない程に破壊されるなどした器具は即座に解除。
9.器具を用いた対象に起きている『スペックの変化』は、上下を問わず解除される。
10.『パB』でも持ち上げられないような重すぎる・大きすぎる器具は発現不可能。

78名無しは星を見ていたい:2017/01/15(日) 21:56:02
1.遠野 知織(とおの しおり)
2.女性
3.20代前半
4.私は『本を読む』事が好きです。

 ある日は有名な文豪の小説を読みました。
 またある日は無名の画家の画集を読みました。
 別の日になれば週刊少年誌の漫画を読みましたし、
 また別の日にはゲームブックを開いて1人で遊びました。

 私の生きがいとは、まさにそれなのです。
 しかし、『本を読む』という行為には限界がありました。
 物語を読んでいる中で出会う『既視感』や、
 外国の本を見ている中で出会う『知識不足』。
 そういった物に、囚われてしまうのです。

 嗚呼、もし叶うならば・・・
 本の為だけに狂気へ堕ちるこの身を、
 この哀れな『読書狂(ビブリオマニア)』をお許し下さい━━━

79『音仙』:2017/01/20(金) 19:43:48
?>>78(遠野 知織)

「はい、聴き終りました――――ありがとう。
 私も……『音』に耽溺しておりますので、
 イエ、それを悪い事だとも、あまり思っていません。
 ですので……キミの『懺悔』を聞き届けても、
 それを止める事はせず……いえ、する権利もないでしょう」

「キミには……『読書』に特化した、『才能』がありました。 
 とはいっても速読とか、暗記ではなく……もっと、『特別』な」

「百聞は一見に如かず……とは言いますが、
 まずは耳を澄ませて、聴いてみて……
 さあ、それから『見える』ようになるでしょう。
 どうか、キミの狂気の、助けになるように…………」

            「――――『許し』を」

  キィ
         ィ

     ィ

            ィィィ ―― ン

―――――――――――――――――――――――――――――

黒い『蜂』のようなヴィジョンを持つスタンド。
手のひらサイズであり、高速だがパワーは皆無。

見た目通り尾の針に『能力』を秘め――
それは『毒』にも、そして『薬』にもなる。

針は刺さった生物を『本の虫病』にする能力を持つ。
『本の虫病』は患者を『本を読みたい』欲求で苛み、
本を読んでいないと『苦痛』すら覚えるようにする病。
また『本を読むのを邪魔する者』に攻撃的になり、
自らの手での『本の損壊』などはもはやもっての外。

反面、本を読むにはこれほど良い『薬』は無い。
本を読むことに心から潤う新鮮な喜びを味わえ、
まるで本の世界に旅行するかのように、深く没入する。

深い没入は本との『対話』のような感覚すら生み、
理解できない言語の本すらも問題なく読んでしまえる。

『トリップ・トゥ・ノーウェア』Trip to Nowhere
破壊力:E スピード:B 射程距離:A(80m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:E

―――――――――――――――――――――――――――――

      遠野 知織(とおの しおり)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

80『音仙』:2017/01/20(金) 19:46:09
蜂に似たヴィジョンを有するスタンド。
針を刺す事で、生物に『本の虫病』を発病させる。
その病は本を読まない者を苛むが、読書を助ける。

『トリップ・トゥ・ノーウェア』
破壊力:E スピード:B 射程距離:A(80m)
持続力:B 精密動作性:C 成長性:E

【基本情報】
1.蜂に似た虫型のスタンド。射程内ならば飛翔する事が可能。
2.視覚のみ本体とリンク。ダメージフィードバックは『利き手』に来る。
3.完全に破壊されると、利き手が治療されるまで発現不可。
4.大きさは掌に乗る程度。具体的には頭の先から尻まで『14cm』ほど。
5.針の長さは『4cm』ほど。金属質だが、パCの全力ならば破壊可能。
6.針による刺突は生物相手なら硬くても貫通するが、痛みのみで傷にはならない。
7.生物を突き刺した時、針をスタンドの尾部から『切り離す』ことが出来る。
  針は生物の体に刺さったまま残り、除去されると解除される。任意解除も可能。
8.切り離した針は『10秒』待てば再び生えてくる。同時に存在できる『針』は『4本』まで。
9.強制・任意問わずこのスタンド自体が解除されれば針や『本の虫病』は解除される。
10.切り離した針の射程は『250m』まで。持続時間は『3時間』まで。

【本の虫病】
1.針が『2cm以上』刺し込まれている生物はこの状態になる。
2.針が刺さっている限り続き、抜けてからも『15秒』は続く。
3.複数の針が同時に効果を及ぼしている時、後述の『痛み』のみ重複する。
  二本ならば同時に二本の針に刺されるような、三本ならば……といった具合。
4.『本』の定義は、『装丁・製本されている』ものであること。
5.また『公式的に装丁・製本された事がある物』に限り『電子書籍』も範疇内。
6.『漫画』や『画集』など、本の内容が文章でなくても範疇内。
7.読書をやめれば苦痛は即座に再発する。痛みの広がりも再開する。
8.途中から読み始めてもいいが、逆から読むなど内容が頭に入らなければ読む内に入らない。

【病状一覧】
1.本の虫病の患者には『本』を読んでいない時、これらの病状が発現する。
2.常に『針で肌を刺されるような痛み』を感じる。
  痛みは刺された箇所から徐々に広がっていき、およそ『1分』で全身に回る。
  先述した通り、この症状のみは効果を及ぼしている針の数に従い悪化していく。
3.『本』の破壊や損壊を『知らない人をいきなり本気で殴る』程度に躊躇う。
4.『読書』を邪魔する存在に対し『いきなり本気で殴られた』程度の憎悪を覚える。
5.『読書』すれば症状が治まると理解し、可能な限り『本』を読もうとする。
6.3?6の病状は、どれも完全に精神的な物であり、ストレスにはなるが我慢は可能。
7.自らの手で『本』を汚損させてしまうと、精神ショックで一瞬心身が硬直する。
  DFがある場合は、スタンドの動作も硬直する。スタンドでの破壊の場合も同様。

【薬効一覧】
1.本の虫病の患者は『本』を読む際、これらの薬効を感じる。
2.個人差はあるが、読書行為に強い精神的うるおいを覚える。
  本の出来や展開にも左右されるが、良い本なら何度読んでも衰えない。
3.『本』を読む際、『本』の展開、世界に没入する深さが強まる。
4.集中を乱されなければ『2ページ』読んだ辺りで非常に深く『没入』出来る。
5.非常に深い『没入』中は、本と自分以外、この世界には存在しないようにすら感じる。
  優れた本・好きな本への『没入』では、まるで本の世界に入ったかのような感覚も味わえる。
6.理解出来ない言語で書かれた本ですら、『没入』状態なら理解し、読める。
  これを、患者は『本と対話した』『本が内容を語ってくれた』ように感じる。
7.なお、中毒性や常習性などは無い。

81名無しは星を見ていたい:2017/01/23(月) 01:42:26
1.レオナ(戸籍名 加賀美 玲緒奈)
2.女性
3.20
4.見てください。このタタウ。あ、いえ、タトゥー。この国では刺青、ですか。
  この国、タタウしてると変な目されます。
  でも、私にとってこれ人生。

  はっきり言います。私、記憶あまりありません。
  もっと言えば、覚えていたいことタタウに込められたことだけ。
  私、拾われました。父の代わり、兄みたいな人。
  タタウ、私の血筋、ルーツの証。トライバル、私まで繋がれたバトンの証。
  私頼んだら兄みたいな人、彫ってくれた。
  つらいこと、自分のルーツ、込められた思い忘れないため。
  そして、立ち上がり立ち向かうため。
 
  私の人生、今まで刻まれてきた。
  私の意志、だけじゃない。
  でもこれから私の人生、誰かのため違う。
  私の人生、彩るの私。
  私の人生、刻むの私。

  つまり、私の人生を終わりまで描きあげる。
  私のタタウ。この先祖代々の誇り、部族の、民族の、サモアの証。
  もっと広い世界を見る。
  このタタウを私の体に刻んだように、私の人生にたくさんのことを私が刻む。
  以上。

82『音仙』:2017/01/29(日) 01:07:07
>>81(レオナ)

「この『騒がしい声』――が、果たしていつから?
 記憶より先か後か、それとも、今なのか……
 キミの中に刻まれた多くのものが、これを生んだのか、
 それとも……故郷、好奇心、そういったものが……
 キミと、『この声』との間で……何か引き合ったのか。
 私には、声は聞こえても……その経緯までは分かりません」

「ですが……今、これは『キミのもの』となった。
 それについては……今のところ、間違いないでしょう、
 つまり……ええ、キミの中にある、『特別な才能』……」

「キミの人生は『キミだけのもの』ではない。
 私が聴いて……キミに聴かせる、この声によって。
 しかし、それは……キミが彩り、刻む助けとなるはず。
 どうか、呪いではなく……祝福になると、信じています」

           「それでは……」

  「キミが生きるのが……
   良い世界になりますよう」

        キィ
              ィ

           ィィ
                  ィ

            ィィ
                  ―――  
                       ン

―――――――――――――――――――――――――――――

本体の『目』と常に一体化しているスタンド。
瞳の奥に存在する『妖精』という像で認識出来るが、
その実態は『巣』。瞳から見えるのは一つの光景に過ぎない。

巣の中に何体の妖精がいるのかは、『不明』である。
自立した意思の有無も不明だが、本体には従う。
彼らとの任意の意思疎通は、今のところ不可能である。

妖精たちは『生物』『絵』『機械』問わず――
本体と『目が合った』対象の『目』の中に転位し『寄生』出来る。。
解除される時にはまた転位し、『巣』の中に戻ってくる。
この時に妖精が持ち帰った視覚的な情報は本体も得られる。

同時に巣から出られる妖精の数には制限があるようで、
ホームシックなのか、宿主に寄生出来る時間も長くはない。

なお、このスタンドたちの『巣』である本体、
およびこのスタンドが『寄生』している対象は、
スタンドを『守る』かのように『強靭』な状態となる。

具体的には肉体の強度が上がり、スタミナが切れない。
その強靭さゆえに、多少無茶な動作も可能になるだろう。
特に、『本体』はその力を引き出す術を本能的に良く知っている。

『ホームランド』Homeland
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E(一体化)
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A

―――――――――――――――――――――――――――――

                レオナ→己に宿る『存在』を聴き、『把握』。

83『音仙』:2017/01/29(日) 01:12:39

本体の目と一体化した『妖精の巣』のスタンド。
目が合った対象の目の中に、『妖精』を寄生させる。
妖精の『宿主』は、妖精の庇護のためか肉体が強くなる。
巣である本体も、もちろん例外ではない。

『ホームランド』
破壊力:なし スピード:なし 射程距離:E(一体化)
持続力:A 精密動作性:なし 成長性:A

【基本情報】
1.両目と一体化しているスタンド。常時発現している。
2.ヴィジョンは『瞳の奥』に存在する妖精という形で確認出来る。
  これは意図的に覗き込もうとしなければ、外からは見えない。
3.瞳は『妖精の巣』に繋がる『門』のような役割と思われる。
4.巣の中の妖精たちの自我の存在は不明だが、本体の指示通りに動く。
5.妖精たちとの意思疎通は『不可能』で、後述の『情報』のみ受け取れる。
6.妖精たちが実態を持って発現する事はなく、巣から出るのも後述の能力時のみ。
7.妖精たちは独自の視覚を持ち、これによって後述の能力の際情報を集められる。
8.妖精たちの視覚は一般的な人間と同等。強烈な光などでは『目潰し』される。

【寄生】
1.本体と『目が合った』ものの『目』の中に、妖精を一匹転位・寄生させられる。
2.対象になるのは生物に限らず『絵画、模様の目』や『機械のカメラ』も含まれる。
  ただし、それが目であるとはっきり分かる物である必要がある。こじつけは不可能。
3.妖精を寄生させられた対象を、この概要では『宿主』と呼称する。
4.妖精が『巣』である本体以外の宿主に寄生していられるのは『3分』まで。射程には制限無し。
5.持続時間、射程超過、宿主の気絶・消失で『巣』に再転位。
  その際、妖精が寄生先で得た視覚情報を本体はフィードバックとして得られる。
6.任意で寄生先から『巣』に再転位させることも可能。情報フィードバックは同じく発生する。
7.同時に他の宿主に寄生させて(=巣から出して)おける『妖精』の数は『3体』まで。
8.妖精が中にいる状態で宿主の『目』が『破壊』されると、
  その後『1週間』は寄生させておける妖精の数が1体減る。

【巣と宿主の強化】
1.妖精の宿主は、『頑丈』に、かつ生物の場合『スタミナ切れ』しにくくなる。
  なお、妖精の巣を有する『本体』は、常時この状態でいることが出来る。
2.具体的には『持続力』が『1ランク』上がり、頑丈さも『1ランク』上がる。
  例:『破壊力Cで破壊できるもの』は、『破壊力B』なくては容易には破壊できなくなる。
  痛覚などは通常通りであり、あくまで破壊に対する耐性でしかない。
3.生物の場合、常人以上の身体能力(破スCCプロアスリート並み)を引き出せる。
  限界を気にする必要の薄い頑丈さと、大きく増したスタミナに由来し、
  負担が大きく、この状態での行動は『本来の持続力』相応に疲労する。
4.本体に限っては、『超人』(破orスB)的な動作すら可能。
  これは負担のあまりの大きさゆえに『10秒間に1動作のみ』で、
  かつ一度に発揮できるのは『破壊力』と『スピード』どちらかに限られる。

84名無しは星を見ていたい:2017/02/20(月) 20:26:38

カキカキカキカキ…
 「――男は歩いていた。長針は鎌首をもたげている
次に親と子の印が交差する時には、あの川辺に生える葦も眠るのだろう」

   カキカキ   ガリガリ シャッ シャッ…

「一つの部屋に、褪せた靴底のスタンプ付けて残し。その椅子に座る
角ばった鋭利な目の中に、およそ似つかしからぬ虚空を蝕めて。
 だが、男は空っぽな中に何かを詰めたくて此処へ来たのだろう。
それが、また彼にとっての最良であろうとなかろうとも」

  グリグリ シュッ カキカキ キュッ キュゥッゥ…

「男の瞳の中で、彼の人は波紋を落とすように揺らいでいた。
欹(そばだ)てている そう、その姿を見て思えた。いや、思い込もうとしていた
どちらでも良いように振り子を揺らしていたのだろう。
だが、目に見えぬ高位なる者へ罪人が懺悔するように。その男もまた
聞き入れてくれる事を、実は切に願っていたのかも知れない」

 シャッッ シャッ カリカリシュリィ ガリガリカキ
 
 「そして、男は筆を走らせて彼女へと喋りかけ
……いや。
 ――書き綴りながら、心を彫り浮かべるのだ」

 ――――――――――――――――――
1.小林 丈(こばやし たける)
2.男
3.18
―――――――――――――――――――
5.カキカキカキカキ……ピッ キュ

 「彼は文字を壕(ほり) また時に埋めながら白紙に自分を誇示して……っと」


「……私の、あるかないか不明瞭な こころ と言う題名を
記す前に、貴方(藤原 しおん)に、一つだけ聞きたい」

 「此処の形式からは外れてる行為であるだろう事は承知してるし
失礼であるとも自覚ある。ただ、どうしても知りたい」

 「貴方が、今まで『こころ』と言う存在に触れ合った時に。
何を想い、何を胸と頭の中に浮かべ 産んで 描いたのか」

「不躾な詮索だとは思う。だが、一『作家』として。
私は、出会った人達の事を綴り、文章にする。
 物欲や自賛や名誉でない。謂わば之を表すとなれば『誇り』だ。
貴方『藤原しおん/音仙』の事を、少しで良い。私に教えて頂けないだろうか?」

85『音仙』:2017/02/21(火) 21:57:22
>>84(小林 丈)

『小林 丈』は広いとも狭いとも言えない部屋で問う。
室温は快適に保たれていて、インテリアは暖色系に揃う。
小規模なアクアリウムが時々立てる水音以外は、独壇場。

部屋には椅子が二つあった。
一つには『小林 丈』が座っていて、
そのように、物語を紡いでいる所だった。

相対するもう一つに『藤原しおん』がいた。
やや小柄で、あまり肉付きの良くない女性だった。
ロッキングチェアに腰かけ、毛布を膝にかけていた。

「私の話をして……キミの、その、何かの……空白を、
 埋められるような物かは、分かりはしません……
 エエ、卑下ではなく、私は……ネ、神ではないので。
 神話のようなものを期待されては、困ってしまいます。
 ですが、話す事は嫌いではないので……あまりご期待せず」

きっとこの部屋はしばらく無音だったのだろう。
静かな女性だった――しかし、虚無的ではなかった。
灰色の髪で半ば隠れた目は『小林 丈』に向いていた。

「ああ……私の持つ才能は……『触れ合う』事ではない。
 そうはいっても……その、あまり多くの事は、ネエ……
 とてもとても、人に明かす事では、ありはしませんが……
 私は、『聴ける』……そして、エエ、キミに『聴かせられる』」

ぽつぽつと発された彼女の声が、水音とシンクロする。
何かの熱帯魚だろうか――名前も知らない魚がそこにいる。
深い色をした水槽の世界の外に、音だけは届けられる存在。

「タイトルのない……音源のような物です、人のこころは。
 歌い手は人魚か、ストリート・ミュージシャンか、酔漢か……
 あるいは、名も知らない誰かのひそひそ話か……では、楽器は?
 コップを叩いた音か、習いたての笛、グァルネリ・デル・ジェス?
 単一の音ではない、混じり合う、無限重奏……ネエ、言葉ではとても」

           「……とてもとても」

ふ、と藤原しおんは笑みを浮かべた。
意図が読みづらい、あまり気の利かない笑み。

「……」

「どうです、満足いく答えですか……ネエ、
 それとも、何かまだ、私に話したいことが?」

それからまた、アクアリウムの魚が跳ねる音が部屋に響いた。
藤原しおんは、『小林 丈』が何か反応するのを待っているのだろう。

86名無しは星を見ていたい:2017/02/21(火) 22:43:13
>>85

 カッ カッ カリカリキュッ シャッ キリィ カカカリカリ…

「――命とは……いや、素は 元は 源が全て流動の螺旋の中に作り上げるように
大海に呼応する白砂に散りばめられる硝子の光の始原の在処を問いかけるように。
 そう、彼は答えとは 心とは 形骸の中にありし真実を突き止める事と同じなのだと
男は、彼女のフリー・リードを字の海と変えて白紙の上に散りばめていく。忘れないように……」

ガリガリ シャッ シャッ キリ キュッ…

 「……彼は筆を止めると、口を開き。字から自へ転ずる事を
文字を言葉へと変え……告発を自らに向け、そして貴方に語り掛ける ――心を」

 ――――――――――――――――――――
4.私は幼き頃に体験した出来事により 胸の中にあった確かな大事なものを
手に届かぬ場所へと追いやってしまった。また、それを取り返せるかも自信を以て宣言出来ない。
 日々の、この空つぽに感じる体を『小説』と言う形へ成し。心あると自分を騙し込み過ごしている。
 尤も……人並みに抑鬱した衝動を粒さに表す事がないと言えば嘘になるが。
五感で得たものを 誰かの姿形 情景 また形写せない何かを字にする事で 生きていると感じられる。
 それだけでも、十分私は幸せ足りえてる。これに評価付けるなら、名無しの審査員はそう批評するかも知れない
だが、私が少しでも欲を曝け出す許し得るならば。
 この、私と言う……そのもの、また存在を形成しえる取り巻く環境その他含め。
それを『文字』だけではない。幾らの年月が経とうとも、ふと目に移りこんだ人々に理解して貰いたい
心に少しでも、私と言うものが残した作品に心を奮わせる…讃歌を私のペンで描けるようになりたいのだ。

87『音仙』:2017/02/25(土) 23:25:52
>>86(小林 丈)

「キミの心の声は……少々、難解な音ではありました。
 しかしその根源は、『普遍的』……とも言えます、エエ。
 ポップな音楽を……それでいて凝った音を聴いたような。
 誰かに理解してほしい、己の何かを後世に残したい……と。
 創造というものは、そうした心にこそ芽生えるものなの、かも」

「……キミには『特別な才能』がありました。
 とても小さく、『儚い』キミの才能は……しかし、
 とても大切なものを、包み込んで生きる力であり……
 砕けても何かを残し……見る者に刻み込むのでは、と。
 私は思うのですが、キミは……イエ、感想は聴いてから」

       「――では」

              「どうか、耳を澄ませて。
               ……これがキミの音楽です」

 キィ
     ィ
         ィ

               ィィィーーーン

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

玩具の金魚のようなヴィジョンを持つ、群体型のスタンド。
サイズは、ラムネに入ったビー玉ほど。『6匹』まで発現可能。
特殊な発現条件を持ち、ダメージフィードバックはない。

液体か液体を納めた容器に本体が触れる事で『液中』に発現される。
液体が毒であれ、灼熱であれ、彼らは生存し、液中を自由自在に泳ぎ回る。
ただし、液中から出る事は一切できず、出た瞬間強制解除される。

彼らの能力は――自らを『水槽』に包む事。
触れている液体を球状に集め、ビー玉〜ソフトボール大のサイズに固定し、
外層に数ミリほどの薄いガラス質の膜を形成。これで『水槽』は完成する。

この『水槽』は、中の液体・金魚ごと自在に操作する事が出来る。
液中を脱し、宙を泳がせるかのように、空中に浮かばせての操作も可能。
ただし、ガラスはその薄さから極めて脆い。弱い衝撃で割れ、中身は飛び散る。

『リヴィング・イン・モーメント』Living in moment
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

                小林 丈(こばやし たける)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

88『音仙』:2017/02/25(土) 23:31:59
玩具の金魚のような小さな群体型のスタンド。
液中に発現し、周囲の液体を集め『水槽』を形作る。

『リヴィング・イン・モーメント』
破壊力:D スピード:C 射程距離:B(30m)
持続力:C 精密動作性:C 成長性:D

【基本情報】
1.玩具の金魚のような、『瓶ラムネ』の中のビー玉ほどの大きさのスタンド。
2.群体型であり、同時に発現出来るのは『6体』まで。
3.ダメージフィードバックは存在しない。視覚のリンクのみ存在する。
  複数の金魚の視界を得る場合、複数のテレビの同時視聴に近い感覚。
4.本体が液体、または液体の入った容器に触れる事で、液中に発現される。
5.通常の発現は不可能。液中から出れば強制解除される。液中なら操作は自由。
6.強制解除された場合、『30秒』は同時発現可能数が1つ減った状態になる。
7.液体が毒物や高温など生存が困難な性質でも、このスタンドは問題なく行動可能。
8.金魚が解除されると、対応する『水槽』も解除される。
9.金魚が『破壊』されると、その後『3日間』は同時発現可能数が1つ減る。

【水槽】
1.金魚が触れている液体を球状に集め、『ビー玉』〜『ソフトボール大』程のサイズに固定。
2.その際、球の外層に薄さ数mmのガラス質の膜を形成される。これで『水槽』が完成する。
3.水槽は中の金魚、および液体ごと、自由に操作する事が可能。
  また、水槽自体は動かさずに水槽の中の金魚を操作することも可能。
4.空中に浮かべる事も可能。何らかの理由で金魚が空気中に出ると当然、強制解除。
5.水槽の中の液体が何らかの理由で消え、金魚の所在が『液中』でなくなっても強制解除。
6.金魚・水槽が解除されても当然中の液体は残るため、その場に飛び散る。
7.水槽のガラス膜は薄さ相応の脆さ。ただし、中の液体の温度や性質では破損・変質しない。
8.水槽が完全に破壊された場合、ガラス膜は数秒だけその場に残った後、解除される。

89名無しは星を見ていたい:2017/03/07(火) 02:21:03
1.蝶野 幽(ちょうの かすか)
2.女
3.27
4.十分に発達した科学は魔術と見分けがつかない
  空を飛んだり火を付けたり、とかってさ昔じゃあ魔法だったのさ
  僕自身、子供の頃は魔法使いが将来の夢だった
  自然の中で息づく数列や図形、あらゆる色や匂いなんかを作り出すこと、人の生活を助ける機械
  そういうかつて魔法だったモノとか、本当に漫画みたいな魔法とかに憧れてね
  でも現実問題、魔法なんて使えないだろう? だったら学者になるしかない
  
  じゃあ、現実はどうなんだって話なんだけど……
  は、はは……ははは……
  い、色々……失敗しまして……その、今はサーカス団で……ナイフ投げ、とか……
  普段は事務ですけど……人手不足でナイフ投げ……はは……
  いえ、そのすごく不満ってことはないんですよ?
  人に驚いてもらえたりすると……ねぇ?
  でも、これ、魔法使いっていうより……道化師ですよ?
  だけど舞台上でだけ、憧れの魔法使いに近づけます……
  私、どうするのがいいんですかねぇ?
  道化師のままで魔法使いの気分を味わうか、それとも魔法使いになるために道化師をやめるか……
  ナイフ投げする魔法使い、知らないですけど……

90『音仙』:2017/03/11(土) 19:50:38
>>89(蝶野 幽)

「十分に発達した科学は、魔術と見分けがつかない。
 とても有名な、そして何か、深い言葉な気がしますね。
 高度に……と言う事もありますが、まあそれは、
 言い方の違い……些事ですね、エエ……つまり、
 本題としては……『高度な魔術は常に科学に優る』と。
 科学は高度になってようやく、魔術の模造品であるのだ、と。
 そのように考える事も、出来る言葉なのでは……そう思います」

「もちろん……魔術というものの高度さを崇めた上で……
 人間の科学はその域に達する、という、礼賛の意味も……
 そこには重なり合っているというのは、言うまでもないですが」

「ただ、魔術師……と言うのが現代日本に存在するのかは、
 怪しいところ、だとは思いますが……ネ、しかし。
 それに近しい存在は、『いる』……と断言していいでしょう」

        「……キミもその一人になります」

「魔法の名は『チケット・トゥ・ザ・ムーン』……キミの才能、
 活かすことが出来れば、また違う道も見える、かも……
 いえ、今見えている道が不吉、というわけでは、ありませんが」

              「まずは、お聴き下さい」

    キ
          ィ

                  ィィィィン

――――――――――――――――――――――――――――――――――

魔女のような衣装を着たロボットのスタンド。
大きさは本体の半分ほどであり、見た目通り非力。

手のひらで触れた物体に『印』を刻みこむことが可能。
この印は任意のタイミングで『起動』する事ができ、
その瞬間対象は『消滅』するが――すぐに『再出現』。
この時再出現した物体は、多かれ少なかれ損傷している。
そして、刻み込まれていた印は消滅している――――

消失している間も運動や状態の変化は続いており、
例えば投擲物は消えている間にも進み続けている。
一見すれば『透明になった』ようにも見えるが、
見えないだけでなく触れる事も不可能となっている。

印の正体は――物体の、重なり合う『別次元』への転送券。
別次元は月面のように何もなく、平坦な荒野の世界である。
しかし転送した物は別次元に受け入れられず戻ってくる。
加わっているダメージも、その際の拒絶反応の結果である。
また、戻ってきた際に何かに重なる位置であった場合、
元からあった物体が優先され、戻ってきた物ははじき出される。

またこの能力は印さえ描けば生命体も対象に出来るが、
当然、対象は小さくないダメージを負うこととなる。

『チケット・トゥ・ザ・ムーン』Ticket To The Moon
破壊力:E スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:C

――――――――――――――――――――――――――――――――――

              蝶野 幽(ちょうの かすか)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

91『音仙』:2017/03/11(土) 19:51:13

魔女のような衣装を着た小さなロボットのスタンド。
手のひらで触れた物に『印』を刻み込む事ができる。
刻んだ対象を任意のタイミングで『別次元』に転送できるが、
転送した物は何であれ別次元に拒絶され、即座に戻ってくる。

『チケット・トゥ・ザ・ムーン』
破壊力:E スピード:B 射程距離:C(7m)
持続力:D 精密動作性:B 成長性:C

【基本情報】
1.小人型のスタンド。身長は80cmほど。
2.ロボットが魔女の衣装を着たような外見。
3.部位などは人間と同じ。可動範囲なども人間に等しい。
4.ダメージフィードバックと視聴覚のリンクを有する。
5.衣装のデザインは『実益』が出ない範囲で自由とする。

【印を刻む】
1.スタンドの手の平で触れた物に、『印』を刻み込む事ができる。
2.印は『重なり合う円』のような紋様で、500円玉より一回り大きい。
3.一つの対象に対しては、同時には一つの印しか刻み込めない。
  生物の場合、『衣服』『装飾品』『手荷物』に関しては一部と扱う。
  ただし、『手荷物』に関しては、任意で個別の物体としても扱える。
  (対象本体にしか印を刻んでいなくても持ち物ごと転送できるが、
   持ち物は転送しない事も出来るし、逆に持ち物に個別で印を刻み、
   対象ではなく、持ち物だけを別次元へと転送することも可能である)
4.印を刻み込んだ時点ではダメージや刻まれた感覚などは無い。
5.同時に刻んで置ける印の数は『3つ』で、射程は『30m』まで。
6.印は擦ったり洗っても消えず、塗りつぶしてもその上に浮かんでくる。
7.印が刻まれた部位を抉る、彫る、破壊するなどすれば解除される。
8.印は任意のタイミングで『起動』出来る。その際には『印の視認』が必要。

【転送・別次元】
1.印を『起動』する事により、対象を『別次元』へと転送する。
  この詳細では、『星見板』の舞台となる次元を『基本次元』とする。
2.転送には重量制限がある。具体的には『破壊力C』で持ち上げられる範囲。
3.別次元は基本次元にぴったり重なり合う、異なる次元。
  『月面』を思わせる光景で、平坦な地面が続いており、
  『地形』については基本の次元と等しいが、生物がいない。
  また、地形を超えた人工的な建造物や、物品も、別次元にはない。
  (街路の場合舗装された地面たその凹凸は残るが、
   電柱や塀、通行人、虫や犬、建物、樹木は存在しない)
4.『液体』は存在せず、基本次元で液体があった場所には『何もない』状態となる。
5.『大気』は地球と等しく、この世界への滞在それ自体は対象に悪影響を及ぼさない。
6.『物理法則』についてはすべて基本次元と同じ。重力なども変わりない。
7.別次元の地面は、原則的には破壊不能な硬度。
8.転送された物が何もなくなれば、別次元の全ては瞬時に元通りになる。
9.同じ座標から転送された物は、必ず別次元の同じ座標に出現する。
10.別次元に行っても、『対象にかけられた能力』は『射程外』にならず、解除されない。
11.スタンド使いを別次元に転送した場合、通常のスタンドは共に別次元に送られる。
  遠距離型でも同様だが、本体の意思を外れた『完全自立型』や『自動操縦型』は例外。

【転送・帰還】
1.転送された対象は『一拍』ほどの間の後、強制的に基本次元に帰還する。
2.帰還する際、対象の全体に『破壊力Cの打撃』相当のダメージが走る。
  これは、帰還という現象それ自体が別次元の『拒絶反応』による物のため。
3.ダメージは衝撃を伴わず、対象の動きの軌道を変えたり、妨げたりはしない。
4.別次元への転送それ自体も対象の動きを妨げるような力はない。
  別次元に転送されている『一拍』の間も、対象は動きを続ける。
5.対象が戻ってくる座標が基本次元の物体に重なった場合、『パスEB』で弾き出される。
  弾き出される事に関しては確実。このスペックは『物体が弾き出される勢い』を表す。
6.弾き出される方向は、対象の運動の方向に従う。停止した状態ならば『ランダム』(GM次第)
7.別次元で何かを入手しても、それを基本次元に持ち帰る事は『不可能』。

92名無しは星を見ていたい:2017/03/14(火) 22:45:45
1.志田 忠(しだ ただし)
2.男
3.20代前半
4.眠れない。ひどい不眠症なんだ。
  いや、このクマだらけの顔を見れば誰だって分かると思うけど……。
  寝つきは悪くないんだ。でも、眠れない。
  慢性的なやつで、もう10年以上続いてる。
  原因は分かってるけど、ずっと解決できてない。

  子供の頃、僕には気の合う幼なじみがいて、そいつとは親友だった。
  梅雨の明けたある日、僕はあいつに誘われて学校の裏山に遊びに行った。
  そしたら、急に崖崩れが起きたんだ。連日の豪雨で地盤が緩んでたらしい。
  あいつが落ちそうになってたんで、僕は咄嗟に手を掴んだ。
  かなり高い場所だったから、落ちたらひとたまりもない。
  僕はなんとかして引っ張り上げようとしたけど、だんだん腕が痺れてきた。
  それで、手が離れてしまったんだ。
  あいつは落ちた時に頭を強く打って、帰らぬ人になった。
  僕はあいつを助けられなかったことを悔やんだけど、同時にこうも考えた。
  もし、手が離れなかったとしたら、僕も一緒に落ちてた筈だ。
  もしかしたら、僕は無意識の内に自分から手を離したのかもしれない。
  自分が助かりたいがために、あいつを見捨てたんじゃないかって。

  で……そこから不眠症が始まった。
  眠りに入ると、あいつが夢に出てくるんだ。
  あいつは何も言わないけど、顔を見れば何を言いたいかは分かった。
  僕を恨んで、責めて、呪ってるんだ。それを見て、僕は目が覚めて飛び起きる。
  延々その繰り返し。しかも最近は特に酷くなってきた。
  医者もカウンセラーも効き目がない。
  何か……何かのきっかけが得られるんじゃないかと思って……
  今……あなたの前に座ってる……。

93『音仙』:2017/03/21(火) 23:46:19
>>92(志田 忠)

「私はカウンセラーではない……というのは、
 ご存知の上でいらっしゃったと、聴こえています。
 ゆえに……その、私がキミに与えられるのは、必ずしも、
 キミの深い問題を解決するための、天啓とは限らない。
 心を聴く……私の才能に、『創造』の余地はあまり、大きくない」

「そして……この『特別な才能』が、いつからキミの中で、
 目覚めを待っていたかも……私には、分かりかねますが。
 エエ、特別な才能……私が聴いた、その産声は……
 あるいは、今私が起こしてしまった……それだけなのかも。
 何にせよ、才能の手綱は己で握るもの。判断はキミ次第……」
 
「私に出来ることは、聴き、聴かせ、ああ。祈る事だけ。
 今日がキミの、心の、魂の、あるいは別の何かの……
 救済の前夜に、なりますようにと。ただそれだけのことを」

       「さあ、さあ……
        御聴かせしましょう」

                   「耳を澄ませて」

       キィ

              ィィィ――――ン


――――――――――――――――――――――――――――――

深い黒色をした、人型のスタンド。
横に四つ並んだ、紫に灯る目が特徴的。
目は飾りではなく視力があり、視界が広い。
そして――この目は『能力』のカギも握っている。

四つの目は『レーザーポインタ』の役割を果たしており、
各視線の先に任意で能力の始点となる『サイト』を形成可能。

そして、サイトとサイトを繋ぐように『糸』を発現し、
三つ以上のサイトならば全てを繋ぐ『網』を生成出来る。

糸は飛び抜けて強靭な素材というわけでも、
驚くような特異な能力を有するわけでもないが、
人間一人を縛り、動きを阻害するには申し分なく、
網ならばやはり、人間一人を支える程度の強度はある。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』Eve of salvation
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

――――――――――――――――――――――――――――――

      志田 忠(しだ ただし)→己の『特別な才能』を聴き、把握。

94『音仙』:2017/03/21(火) 23:47:23
四つの目を持つ人型のスタンド。
四つ目それぞれの視線の先に球状のサイトを形成し、
それらを結ぶように『糸』や『網』を貼ることが出来る。

『イヴ・オブ・サルヴェイション』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:C 精密動作性:A 成長性:B

【基本情報】
1.人型のスタンド。ダメージフィードバックと視覚のリンクを持つ。
2.4つの目の存在により、視野は後方除く270°をカバーする。
3.目に見える物に視線を浴びせる事により、任意で『サイト』を形成できる。
4.ただし、視線を『1秒』は続けて浴びせなければ、サイトは形成できない。
5.サイトは同時には一つの目につき、一つだけ形成可能。
6.サイトを形成することは、射程を問わず視界内なら可能。

【サイトの特性】
1.『サイト』はビー玉サイズの球体。スタンド物質。蜘蛛の巣状の模様を持つ。
2.『破壊力C』で破壊可能な強度。破損すれば即座に解除。
3.形成された場所の表面上に極めて強く固定されており、引きはがせない。
  固定箇所を粉々に破壊する、消滅させるなどすればサイトも解除される。
4.ただし、固定箇所が大きな何かから切り離されただけならば、サイトは解除されない。
5.スタンドの視界から消え、完全に見えなくなったサイトおよび関連する糸は、即座に『強制解除』される。
6.任意解除も可能。そのサイトを用いて発現された『糸(網)』も、共に任意解除の形で解除される。
7.『糸(網)』の発現に用いられたサイトからは『蜘蛛の巣模様』が消える。
  模様を持たないサイトは、その後『糸(網)』発現を行う際に利用できない。
8.サイトの射程は『視界内』で、持続時間は『30分』。これは後述の糸や網も同じ。

【糸と網】
1.任意のタイミングで、サイトとサイトを繋ぐように『糸』を発現することが出来る。
2.サイトが3つ以上存在する場合、それらを頂点とする『網』としても発現出来る。
3.『糸(網)』共に、強度は『破壊力C』相当、およびそれ相応の重みに耐える。
  切断に弱く、多少鋭い道具を『破壊力D』で用いれば、かなりすんなり断てる。
4.『糸(網)』はサイト間で完全に張る長さに限らず、余裕を持った長さで発現する事も可能。
5.3つ以上のサイトを形成していても、2サイト間のみを使い『糸』を発現する事は可能。
  4つのサイトを形成している場合も、3つのサイトでの網や、2対の糸を張らせる事も可能。
6.サイトを残したままで、発現された『糸(網)』を『任意解除』する事も可能。
  この場合、任意解除から『5秒』前後で、対応するサイトに『蜘蛛の巣模様』が戻る。
7.『糸(網)』は破壊・切断されても強制的に解除されず、そのまま残る。
8.糸の長さは『7m』まで。ゆえに、網を形成する場合も一辺は『7m』まで。
  それ以上距離の離れたサイト同士の間には、『糸(網)』を発現すること自体が『不可能』
9.『糸(網)』の発現される空間上に障害物が存在する場合、対象を発現に巻き込む。
  巻き込まれた対象の表面に、『破壊力C』で引きはがせる強度で糸が癒着する。

★図解

S――――――――――S  ←2サイトをつなぐ『糸』の例。

S#############S                 
 #############            
 #############  ←4サイトをつなぐ『網』の例
 #############  
 #############   
S#############S 
 
         S
        ###
      #####     ←3サイトをつなぐ『網』の例
    ###○#### 
  ###########
S#############S

※Sが『サイト』。―が『糸』。#が糸により形成される『網』。
※○が巻き込まれた対象。接触部の糸が対象の表面に癒着する。
なおサイトの位置が明確なら、糸や網をAA化する義務はない。

95<削除>:<削除>
<削除>

96名無しは星を見ていたい:2017/04/12(水) 23:36:49
1.伊須河 梨央奈 (いすかわ りおな)
2.女
3.14歳だと思うんス
4.なんだか信じられないこと言うかもしれないスけど……聞いてほしいんス…
 学校の帰り道…信号無視した車と鉢合わせて…交通事故にあったようなきがするんスけど…

 なんデなのかあたし……その時からそのぉ…
 肌が白っぽくなるわ体がちょっと冷たいわ…
 お肉も食べたくなるわで…これってまるデ、ゾンビみたいなんスよね…
 あ、デも脳味噌がおかしくなったわけじゃないし…
 ほら…臭ってるわけでもないから…大丈夫…スよね?

 …正直ずっと不安なんデス…
 あたしがゾンビなのか…そうデはないのか…
 ぜひ確かめてほしいんデス!

97『音仙』:2017/04/20(木) 00:17:11
>>96(伊須河 梨央奈)

「聴き終りました――極めて特異な、キミの心音を。
 心臓は動いていて……脳の血流も、問題はないでしょう。
 臭くも、ないですよ。エエ……どうかそこはご安心ください。
 そして……その。『事故』については本当に、現の出来事です」

「…………ええと」

「結論から言うと、キミは……いわゆる『ゾンビ』ではない。
 そして、『特別な才能』を有している事も分かりました。
 その才能で……事故から。その、『生還』……? したのです。
 キミに自覚は無かったものとは、思います。『無意識』でしょう」

「詳しい事は今から『聴かせ』ますが……
 つまりキミは……『二度目の生』の中にいる。
 この状態を『延長戦』とするか、『二周目』とするか。
 少なくとも……『続ける事』を選ぶ権利が、キミにはあった。
 ……少なくともキミは、『死を望んでいた』わけではなかった」

      「……どうか己を呪う事のないよう」

               「耳を澄ませて」

     キ

       ィ
            ィ

                  ィ

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

不死鳥を思わせる、絢爛な紅色のスタンド。
人型だが『頭部』が存在せず、胸には大きな空洞がある。
当然視聴覚のリンクはないが、動作精度には問題はない。

半径『6m』以内の空間において何かが『死んだ』時、
その存在が何であれ『火葬』し、焼失させてしまえる。
その時発生する『遺灰』が、首の『断面』から吸引され、
胸に空いた空洞の中に渦巻くようなヴィジョンが発生する。

そして――もし望むならば、このスタンドは対象を『復活』させられる。
その際は胸の穴から吸引した遺灰が放出、『死の直前』の対象を形作る。
対象が生物ならば、記憶や意思など内面も生前と変わりなく再現される。
また、『6m以内』に復活した対象がいる時なら、遺灰に戻し吸引し直せる。

ただし、復活は先述した通り、死の直前の姿を再現する物。
衰弱・病・失血などで死んだなら、復活してもすぐにまた死ぬ。
数秒前は死に縁遠い程の『即死』である事が、完全な復活には不可欠。

復活は、ひとつの対象につき『一度きり』。

『ウィッシュフル・シンフル』Wishful Sinful
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:B

本体である『伊須河 梨央奈』は交通事故で『即死』し、
最期の瞬間にこのスタンドを無意識に発現、復活した。
だが、この能力は『完全な死者蘇生』を成す事は出来ない。

身体は死体のように冷たく、色は遺灰のように白んだ。
生前通り動き、食事や睡眠もとるが、肉体の成長は無い。
復活とは即ち、生前の対象の『複製』。そこに『魂』は無い。
つまり、『生物』ではなく『まるで生きたように動く人形』。
仮に別の生物が復活したとしても、これと等しい状態になる。

『伊須河 梨央奈(復活)』
破壊力:D スピード:C 射程距離:―
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E(肉体は『完成』)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

              伊須河 梨央奈(いすかわ りおな)→己の現状を『把握』する。

98『音仙』:2017/04/20(木) 00:19:49
不死鳥を思わせる人型スタンド。無頭で、胸に大穴。
能力射程内で死んだ者、機能停止した物を『火葬』。
その遺灰を吸引して蓄積、望むならば復活させられる。

『ウィッシュフル・シンフル』
破壊力:B スピード:C 射程距離:E(1m)
持続力:A 精密動作性:C 成長性:B

本体は既に死亡し、『復活』を経ている。
復活した存在は内面含め生前を『再現』しているが、
そこに『魂』は宿っておらず、『動く無生物』扱いを受ける。

『伊須河 梨央奈(復活)』
破壊力:D スピード:C 射程距離:―
持続力:C 精密動作性:C 成長性:E(肉体は『完成』)

【基本情報】
1.無頭で、胸にバスケットボール大の空洞がある人型。ダメージフィードバック有。
2.スタンドから『半径6m』で何かが『死亡(機能停止)』した時、対象に『火葬』を行える。
3.『火葬』を行った場合、対象としたものの亡骸が自発的、かつ瞬時に『炎』に包まれる。
4.亡骸が残らず死んだ場合、能力は発動不可。
5.能力対象に出来るサイズは、『100円玉』ほどから『成人男性』ほどまで。
6.機能停止の定義は『対象となる無生物が、故障や損壊で一切役目を果たせなくなる事』。
7.『火葬中のモノ』と『遺灰になったモノ』と『復活したモノ』は同時に合計『6つ』まで。

【火葬】
1.火葬の炎は消えず、燃え移る事もないが、触れれば熱いし焼け焦げる。
2.対象が可燃性の物体でなくとも、必ず焼き尽くす。素材は無関係。
3.炎が対象を焼失させるのは『一瞬』だが、任意で『10秒』まで伸ばせる。
4.対象が焼失すると『遺灰』が発生。即座にスタンドの首の断面から吸引される。
  遺灰は『象徴ヴィジョン』であり、干渉を受けたり、与えたりはしない。
5.吸引も『6m』圏内に作用。通常の物体には影響せず、遺灰が無ければ行えない。
  また、遺灰は発生したタイミングでスタンドが『6m以内』にいなければ消える。
6.この能力で吸引した遺灰は、胸の空洞の中で渦巻く。
  この状態でも象徴に過ぎず、外見以外での効果などは無い。
7.スタンドを解除すると、遺灰は全て解除される。
8.火葬を止めたりは出来ない。吸引した後の遺灰を任意解除する事は『可能』。
9.『復活する能力』の持ち主でも、一度死んだなら『火葬』の対象となる。
10.何らかの理由で火葬中に相手に『命(機能)が戻った』場合は、火葬は止まる。

【復活】
1.吸引した遺灰を元に、『火葬』した対象の『死の数秒前』の複製を作り出せる。
2.複製の際は空洞から遺灰が噴き出し、『一瞬』で対象を形成する。
3.復活した物は以下の特徴以外(姿、人格、能力、感覚、記憶、内部データetc)は生前通り。
4.疲労や痛み、苦しみなど感じていた事、や受けていた干渉は再現されないが、
  傷や病、失血など肉体自体の状況は再現されるため、再発する物はすぐ再発する。
  また、衣服や装飾程度はともに復活するが、生物の『所持品』は対象外である。
5.『二度目の復活』は、少なくとも現在、どんな対象でも、どんな例外があっても不可能。
6.復活を任意解除する事は、対象が『6m以内』にいる時に限り可能。
  その場合、対象は『遺灰』化してスタンドの中に再び吸引される。
  ただし、本体の復活を『任意解除』する事は現在のところ不可能。

【復活したモノの特徴】
1.生物であれ無生物であれ、色が全体的に白みがかる。これは内部まで及ぶ。
2.生物の場合、体温が死体並になり、肉体の成長・老化が停止する。
  自然治癒や体力の回復など、現状を保つ働きは問題ない。精神的成長はある。
3.食事や睡眠は、肉体の『維持』の為に依然として必要である。
4.特筆すべき事として、生物が復活しても『魂』を有していない。
  そのため『無生物』として扱われ、『生物』扱いからは免れる。
5.スタンドを解除しても復活は解除されない。射程や持続時間の概念もない。
  スタンドの本体が死亡した場合、全ての復活したものが無条件で即死する。
6.復活したものは、再び死ねば(機能停止すれば)遺灰に戻り、即座に消滅する。

99名無しは星を見ていたい:2017/04/20(木) 21:33:18
>>97-98
なるほど……ちょっと気になったんデスけど…

・やっぱり着てた服も真っ白なんデスか?
・髪色を染めたりなんてことは可能デスか?

100『音仙』:2017/04/20(木) 22:15:23
>>99
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1463236020/
『質疑』は『活動後』に限定し上記のスレで受け付けますが、
今回は『活動』に関わる部分の質問ですので、回答します。

>・やっぱり着てた服も真っ白なんデスか?

復活時に着ている服は『白みがかる』。
着替えに制限はなく、後から着た服は変化しない。
『白みがかる』だけであり、真っ白になるわけではない。

>・髪色を染めたりなんてことは可能デスか?

特に制限は『ない』。
髪の染色、散髪、植毛などは問題なく可能。
ただし、『新しい髪』が生えてくる事は無い。
(髪の生え変わりは『維持』の範疇では無い)


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