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【場】『 星見スカイモール ―展望楼塔― 』

1 『星見町案内板』 :2016/01/25(月) 00:02:24
今世紀に建造された『東海地方』を対象とする集約電波塔。
低層エリアには『博物館』や『ショッピングモール』が並び、
高層エリアの『展望台』からは『星見町』を一望出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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430 小石川文子『スーサイド・ライフ』 :2019/02/13(水) 22:49:19
>>429

  「……選び方ですか」

  「新鮮な野菜にも見分け方があります……」

  「――同じですね」

      ニコ……

彼女と自分は違う人間であり、歩んできた道筋や生活範囲は異なる。
ただ、その中には共通する部分が垣間見えることもある。
それを見つけられることは、きっと楽しいことなのだと思う。

  「私の実家は……トマト農園なんです」

  「――ジャムやジュースも作っていますよ」

  「私も学生の頃は手伝いを……」

それは、クレーンゲームの記憶よりも少し近い時代の記憶。
自分自身が、隣に座る少女と同じくらいの年齢だった頃のこと。
泥に汚れながら、忙しく立ち働く父の仕事を手伝っていた。

  「あ……ごめんなさい」

  「私ばかり話してしまいましたね……」

  「昔の懐かしいことを思い出してしまったもので……」

431 稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』 :2019/02/13(水) 23:07:07
>>430

「『収獲』しどきの目利きってやつだな……野菜?
 ラベンダーは知ってたけど……へえ、トマト農家……」

なんだか意外な感じだった。
恋姫的にも『農家』は大事な仕事だと思うが、
小石川のどこか垢抜けたイメージとは違うように思えた。

「前は僕も自分語りした気がするし……
 えひ、ここはおあいこってことでひとつ」

他人の人生に深い興味はない。
自分の人生だけでせいいっぱいだ。

だが、聴かせてくれる分には、面白い。

「というか……トマトジュースは分かるけど、
 トマトジャムって……『ケチャップ』じゃね」

「えひ、情弱でわるいんだが……
 やっぱり……ジャムの方は甘かったりするの?」

        「トマトトークもうちょい聞かせてくれよ」

特に農業なんていうのは全く知らない話だし……
動画サイトやネット番組で『ドキュメンタリー』を見るような好奇心はある。

432 小石川文子『スーサイド・ライフ』 :2019/02/14(木) 00:06:47
>>431

  「――ええ、喜んで……」

        クス

  「トマトのジャムは甘いんです」

  「グラニュー糖やレモン汁を入れるので……」

  「酸味があるので普通のジャムとは少し違いますが、美味しいですよ」

どちらかというと、自分は街育ちではなかった。
客観的に比較すると、田舎で育った方なのだろうと思う。
街の暮らしに慣れたのは、今は亡き『彼』の影響が大きい。

  「――他には……フルーツトマトも育てています」

  「肥料や水分量を減らすと、普通よりも粒の小さなトマトができるんです」

  「その代わりに栄養が凝縮されて、イチゴよりも甘いトマトになるんですよ」

普段よりも、いくらか饒舌に言葉を続ける。
農園の娘として生まれたこともあり、何かを育てることは昔から好きだった。
趣味で行うラベンダーの栽培も、幼少期の経験が関わっているのかもしれない。

  「何だか……たくさん喋ってしまいました」

         ニコ……

  「――楽しんでいただけましたか?」

433 稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』 :2019/02/14(木) 00:33:49
>>432

「へぇ……ちょっと興味出て来たわ。
 僕、どっちかというと辛党だけどさ。
 ……ジャムとかフルーツトマトとか、
 甘いトマトってのは面白そうだな……」

(まあ、そこまでして食いたいとは思わんけど……
 小石川サン、楽しそうだし……えひ、空気読んどこ)

       (…………でも、どんな味なんだ?
         もしかして『ダイマ』されちゃったか……)

意外にノリノリな小石川のトマトトークを聴き、
多少なり興味を煽られる恋姫だった。
ちなみに、トマト自体は特別好きでも嫌いでもない。
甘い物……それこそジャムなどは好きではないのだが。

「楽しかったよ……えひ、まじでギャップって感じ。
 トマトにめっちゃ詳しい知り合い、他にいないし…………」

「……僕もなんか語りたいとこだけど、今日はこの後用事あるんだよね」

腕時計に視線を向ける。ゲームキャラらしきデザインだ。

「また今度聞かせてやんよ。……まあ、いやじゃなければ……だけどさ」

434 小石川文子『スーサイド・ライフ』 :2019/02/14(木) 01:18:22
>>433

  「――はい」

  「またお話できる時を楽しみにしていますね……」

      ニコ

少女――稗田恋姫とは、これまで何度か顔を合わせてきた。
それらは偶然ではあったけれど、嬉しい偶然だった。
彼女との会話は、いつも楽しいものだったから。

  「その時は――景品の取り方を教えてくれますか?」

      クス

ほんの少し冗談めかした、やや明るめの微笑を少女に向ける。
そして、立ち去るらしい彼女に合わせてベンチから立ち上がった。
少女を見送るために、深く頭を下げる。

  「……ありがとうございました」

  「――また、いつか……」

435 稗田 恋姫『ブルー・サンシャイン』 :2019/02/14(木) 01:26:48
>>434

「ん…………勉強しとくよ」

       ザッ

「取りやすい台とか……色々な」

          トコトコ

ベンチから立ち上がり、2歩歩いて振り返る。

「んじゃ、またな……小石川サン」

            「……あ」

「……ナイフ、警官が見てるとことかで落とすなよな。えひ」

冗談のつもりでそんなことを言って、恋姫はエレベーターへ去った。

436 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/19(火) 22:56:10
(うぅん)
(やはり、無理せずもう一つ袋をもらうべきだったか…?)
(ただ両手を使って分けるほどの重さでもないからな…)

休日の午後。『テスト期間』につき、午前中だけで部活が終わった鉄は、
学生服のまま竹刀袋を肩に担ぎつつ、片手にギリギリまで詰められた買い物袋を持っていた。
もらった袋が思ったより小さくて、なんとか力技で詰め込みました、という感じだ。

(…しかし、思ったより治るのが早くて良かったな…母さんも)
(もう明日か明後日には完治しそうだ)

『ポトッ』

歩きながら、口につけた『マスク』の紐の位置を片手で直す。
その瞬間、買ったものの一部が袋から落ちてしまった。
しかし考え事をしている鉄は、気付かずに歩いていく。

437 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/19(火) 23:57:04
>>436

         ヒョイ


       「――――へい」


少し癖のあるショートカット。
ミニスカートと、そこから伸びる黒タイツ。
フライトジャケットのポケットに片手を突っ込んだ、ごく普通の少女。
それが、もう片方の手で『落とし物』を拾い上げて。
顔を上げ、若干三白眼気味の瞳を向けて――――


    「落としましたよ、お兄さん」


口の端を持ち上げて笑いながら、前を行く落とし主に声をかけた。

……ところで、彼女は高校二年生。
もしかするとキミとは顔見知りかもしれないし、そうでないかもしれない。

438 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/20(水) 00:10:55
>>437

「え?」クルリ
「ッ?!」
「………あ」

声をかけられて、振り向き。
それが女性であったので、思わず驚いて、目を逸らしてしまって。
そして投げられた言葉の内容を頭の中で繰り返し、慌てて右手の買い物袋の中身を見た。
一番上に入っていたモノがなくなっている。

「すっ、すまない」「お手数を、おかけして…」

なんとか言葉を紡ぎながら、熱くなっていく頭の中で、努めて冷静になろうとする。
拾って頂いたのだから、当然受け取るために近寄らなくてはならない。
なるべく警戒心を与えないように、自然な立ち振る舞いを意識しようとして、自然ってそもそも何だ?という問いに直面し─────。
ようやく、その声に聞き覚えがあったことに気付いた。

「・・・・・佐奇森さん?」

クラスメイトの名前を口にしながら、一瞬だけ顔を上げる。
ちなみに落とした袋の中身は、ホームセンターで買った『ポーチ』と『釘』だった。

439 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/20(水) 00:24:34
>>438

    「ええ、ええ、佐奇森さんですとも」

   「風邪、大丈夫? 顔赤いよ、夕立クン」

カラカラと笑って、『ポーチ』と『釘』を差し出す。
……ん、『釘』?
ポーチはまぁともかくとして……『釘』?

    「……テスト期間中に『日曜大工』?」

     「ってわけじゃないと思うけど、どしたのこれ?」

『ポーチ』もまぁ、変と言えば変な買い物だ。
テスト前に、風邪っぽそうな顔して、『ポーチ』だの『釘』だの買い込むかフツー?

440 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/20(水) 00:44:57
>>439

「…拾ってくれたのが佐奇森さんで良かった」「ありがとう」

ふぅ、と息をつき感謝の言葉を述べながら、マスクをズラす。
そして差し出された『釘』と『ポーチ』を受け取った。
クラスメイトなら、手で受け取る程度なんでもない。いや、なんでもないは言い過ぎたが。
やはり目は合わせられないし。

「オレは無事だよ。これは『予防』」「母さんが少し前に風邪にかかってね」
「とはいえ、もうすぐ治るだろうけど。念のために、今日の買い物はオレが来たんだ」

分かって言ってるのか、それとも素なのか。何となくからかわれているような気がしつつも、首を振る。
心配させてしまっているなら、それはそれで申し訳ない。


>    「……テスト期間中に『日曜大工』?」

>     「ってわけじゃないと思うけど、どしたのこれ?」

「・・・・・・・・・・」ビクッ

思わず、動きが止まる。しまった、せめてこれは袋の一番下に入れておくべきだった。
いや、そもそも落とさなければ良かったのだが。何か上手い言い訳を探さなくては。

「これは、その、ええと…」

「………」

「…佐奇森さんは、『非常食』とか買っておくタイプ?」

441 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/20(水) 01:00:02
>>440

     「ああ、なるほどね」

      「お大事に、ってお母さんに言わなきゃ意味ない気もするけど」

風邪は感染する病だ。
かかった本人、その身内、そしてまだかかっていない人すらも、感染を防ぐために意識するのは重要なことである。
うんうん、感心なことだ。
佐奇森も手洗いうがいは徹底しているが、体調を崩しやすい時期なのだし。

   「……お、妙な反応」

と、鉄が妙な反応を示した。
まぁ彼が挙動不審なのは今に始まったことではないのだが(失礼)。

       「『非常食』?」

    「ああうん、たくさん買い込んであるよ」

      「こないだ『乾パン』の賞味期限が切れたから買い替えたとこ」

     「それがどうしたの?」


              「……まさか……『釘』を……ッ!?」

食べるのか!?(そんなわけはない)

442 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/20(水) 01:14:44
>>441

「…いや、その気持ちだけでありがたいよ」「母さんにしっかり伝えておく」

佐奇森さんはその瞳の影響でか、やや気が強そうな女性に見えるが
責任感が強く、気配りもできる女性だ。『クラス委員長』を務めているのも納得だろう。
そういえば、『山岳部』にも所属していた気がする。


>              「……まさか……『釘』を……ッ!?」

「ないない」「それはない」

顔の前で手を振って真顔で否定する。
『釘を食べる人間!』みたいなオカルト的な話も意外と信じるタイプなのだろうか。
それならしっかり説明しても通じるかもしれないが、ひとまずは、安全策で行こう。

「そうなんだ、やっぱり佐奇森さんはしっかり備えておくタイプなんだな」
「オレもどちらかと言えばそのタイプで、色んな事態…特に自分にとって、都合のよくない事態を想定しておく方でね」
「できれば使いたくないが、いざという時のために準備しておいた方がいいもの」

「ええと」「まぁ」「『コレ』がそうなんだけれど」

そう言って、『釘』と『ポーチ』を指差す。
…何を言っているか余計分からないかもしれない。自分もよく分かっていない。
元よりウソは得意ではないが、女性相手だと尚更かもしれない。

「さ、佐奇森さんは今日は買い物でここへと?」

とりあえず話題を変えることにしてみよう。

443 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/20(水) 01:35:20

   「あはは、ジョーダン、ジョーダン」

『土』とかは聞いたことがあるが、どう考えても『釘』は食べるものではない。
ショートカットを揺らしながら、カラカラと笑う。

    「ははーん、もしもの時の備えってワケ?」

  「なるほどねぇ……」

うんうん、と神妙な顔で頷いて、

     「いやだからって風邪引いた母親に代わって買うこれ?」

   「っていうか全然説明になってませーん」

    「『コレ』が必要になる状況って何よ。ゾンビパニック? でなきゃ不良の『カチ込み』でしょ」

手首のスナップで虚空にツッコんだ。
露骨に不自然だ。それこそ日曜大工でもするんだろうか。テスト期間に?
流石にそれはこう、『テスト前に片付けが捗る』とかのレベルを超えてないだろうか。

      「私は『方程式』と向き合うのに嫌気が差して気晴らしがてらお菓子買いに来たとこだけど」

    「その言い方だとキミ、『僕は違う理由で来ました』って感じ出ちゃうぞー?」

444 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/20(水) 01:47:58
>>443

>     「いやだからって風邪引いた母親に代わって買うこれ?」

>   「っていうか全然説明になってませーん」

>    「『コレ』が必要になる状況って何よ。ゾンビパニック? でなきゃ不良の『カチ込み』でしょ」

「ごもっとも過ぎる…」

目線を合わせずに、頷いた。
仮に自分でもそう思うだろう。ここまで流暢に反論したりはできないが。
ここは覚悟を決めて話すべきか。
彼女には『頭がおかしいヤツ』と思われるかもしれないが、
仮にそうなったとしても、クラスに吹聴するタイプではないだろう。

「オレも買い物がメインではあるけど、察しの通りこれは『私物』でね」
「・・・・・そうだな」

辺りを見回して、人通りが今は少ないのを確認。
何本も束ねられている『釘』の包装を破いて、その内一本を取り出す。

「佐奇森さんは、『超能力』を信じるタイプか?」
「…いや、話がどんどんヤバい方向に向かってるのは分かってる」
「とりあえず最後まで聞いてもらえれば」

445 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/20(水) 01:57:28
>>444

    「お……」

……話が。
少し妙な方向に動き始めたのを感じる。
楽しげに口角を持ち上げたままポケットから両手を出し、その掌を上に向ける。
続けてどうぞ、のジェスチャー。

        「OK」

     「聞こう。聞くよ」

   「とりあえず最後までね」

面白くなってきた。
そんな感覚があった。

446 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/20(水) 21:26:48
>>445

「ありがとう」

頷き、釘の先端で軽く自分の指を刺す。ほんの僅かに、赤い血が一滴浮き出てきた。
その指を見せ、とりあえず、この釘は『本物』だということを伝えておく。

「先日、オレはとある人から、『超能力』に目覚めさせてもらった」

「それで自分の能力について色々と試行錯誤したり」
「目覚めさせてくれた人に対して訊ねたりしてみたんだ」

「オレの能力には、『刃』が必要なんだけど」

釘を握る右手と重なるように、『シヴァルリー』を発現。釘から『殺傷力』を奪い、『なまくら』とする。

『ビュンッ!』

そしておもむろに、左手へと勢いよく突き刺した。

「…家にある刃物は一通り試したし、『日本刀』も借りて試してみたが」
「あまり大きいものは邪魔になるし、普段から持ち歩くのは危険過ぎる」
「それに、殺傷力が高過ぎるしな」

左手を、佐奇森さんへと見せる。血どころか、傷一つない左手を。
そして彼女へと歩み寄り、その『釘』を渡す。

「それでひとまず出してみた結論が、コレなんだけど」
「…『能力バトル漫画』とか見たことある?それなら理解しやすい か も」

説明しつつも、はたしてこんな説明で理解できるかどうか、不安は残る。
傷付かない『釘』に関しても、途中で手品のように入れ替えたと言われてしまえばそれまでだ。
佐奇森さんの懐の広さに期待したいところだが、どうか。
チラリ、とクラス委員長の顔を伺う。

447 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/20(水) 23:48:00
>>446

   「……へぇー」

          「うわっ」

        「…………痛くないの? マジで?」

受け取った『釘』で、恐る恐る自分の手を刺してみる。
……刺さらない。
痛くない!

    「うへー、すごいね夕立クン」

      「『日本刀』借りられる先ってナニ? って感じだけど」

     「あ、剣道場とかだと結構置いてあるんだっけ」

すごいすごいと感心しながら、『釘』を自分のあちこちに刺そうとしてみて遊んでいる。
当然どこにも刺さらない。とても『不思議』だ。

        「……ん、OK」

       「納得した納得した」

          「『釘』よか『カッター』とか『ハサミ』でもいいんじゃないかって気もするけど」

    「にしても夕立クン、度胸あるよねぇ」

      「『自分は超能力者です』って、フツー信じてもらえないよ? ヤバい奴扱いされるって」

ケラケラ笑って――――佐奇森は、フライトジャケットのポケットに手を突っ込んで仁王に立つ。
超能力者とか、フツーは信じない。
フツーは納得しない。当たり前だ。
……けど。


            「――――『こーいう子』でも無ければね。」


傍らに、『スカイラブ』を発現する。

448 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/21(木) 00:28:34
>>447

「『シヴァルリー』は、能力の対象下に置いた刃物に傷付けることを許さない」
「そういう能力なんだ」

『スタンド』の説明を付け加える。
どうやら信じてくれたようで、一安心だ。女性にヒかれるのは慣れているが、
流石にクラスメイトにあまり距離を置かれると、悲しい。

「いや、『地下アーケード』に『骨董品屋』があってね」
「店頭に並んでいたものから、少し『殺傷力』だけ借りさせて頂いたんだ」
「顧問の先生は持っているのかもしれないけど、学生の手の届くところに置くと危険だからね」

実際振ってみて、リーチも扱いやすさも申し分なかったのだが、値段が高いしかさばるし、何より危険過ぎる。
もし仮に『そういう事態』になったとしても、相手の命を奪いたいわけじゃあない。
ただでさえ、『シヴァルリー』。その能力には、危険が伴う。

「カッターやハサミも、あれば便利だなとは思うけど」
「まぁ『釘』はな…色々な所に刺せるのがいいんだ」


>    「にしても夕立クン、度胸あるよねぇ」

>      「『自分は超能力者です』って、フツー信じてもらえないよ? ヤバい奴扱いされるって」

「その通りだとは思う」「でも事実だからな」
「…いや、ヤバい奴ってところじゃあないぞ」

「説明して、理解してもらえなければ仕方ない。それはオレの不徳の致すところだから」

自分は、あまり嘘は得意ではない。だから単純に話して理解してもらうのが得策だと思った。
この前の風紀委員の少女とのやり取りでも思ったことだ。

「でも、キミは信じてくれただろ?─────」

と、そう語りかけた少女の隣には。自分と同じ、『超能力のヴィジョン』。

「・・・・・・・・・・」
「ここのところ、そういう機会が多かったからな…目玉が飛び出るほど驚く!ってわけじゃあないが」
「『クラスメイト』にいたのは流石にビックリだな」

改めて、自分の隣に『シヴァルリー』を発現する。

449 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/21(木) 00:46:59
>>448

     「……キミは人見知りすごいけど、素直だよね」

   「私、好きだなぁ。夕立くんのそーいうとこ」

傍らに視線をやれば、スマートな宇宙飛行士――――『スカイラブ』が『釘』を手に取る。
それから視線は『シヴァルリー』に。
……なるほど、『おそろい』だ。

      「あはは、せっかく勇気出して信用してくれたのに、悪いことしちゃったかな」

    「あ、ちなみに私は初めて見るよ、『私以外』は。けっこーいるの?」

        「結構違うもんなんだね、能力って。私の『スカイラブ』は――――」

『スカイラブ』が握る『釘』に、刻印。
宇宙船のマークが『釘』の頭に刻まれ――――浮いた。
ひとりでに、ふわりと。

       「物を『宇宙船』にできる」

     「面白いでしょ? 派手じゃないけど、縦横無尽。ある程度ね」

『釘』はそのまま無重力めいた挙動で宙を滑り、鉄の目の前に移動した。

450 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/21(木) 01:06:18
>>449

「うぐっ」「・・・あ、ありがとう」

臆面もなく好きだと言われ、また視線を逸らしてしまう。顔も赤くなっているのを感じる。
当然そういう意味でないことは分かっているが、どんな形であれ、自分が評価されることは嬉しいものだ。

「人見知りというか、単に『女性』が苦手なんだ…」「他の男子が何故緊張せずに話せるのか、不思議なくらいだ」

ぼやきながらも、こちらも改めて『宇宙飛行士風』のスタンドに目をやる。
騎士風の『シヴァルリー』とは違った雰囲気だ。そういえば、確かこの少女の夢も、同じものではなかったか。
これが所謂、心象風景的なものなのだろうか?

「…まぁ仮に佐奇森さんが信じてくれなかったとしても、この事をクラスメイトに言うとは思わなかったからな」
「どちらにしろ、その点に関しては間違っていなかったと思ってるよ」

自分以外を見るのは初めて、という彼女に少し驚く。どうやら自分は中々の偶然に遭遇していたようだ。

「学校の中でいえば、中等部二年生の松尾さん」「高等部一年生の今泉さん」
「外なら、この前会った男性の平石さん」「それに『烏兎ヶ池神社』の巫女さん、鳥舟さん」
「鳥舟さんはまだスタンドを扱えるわけじゃあないけど」

とりあえず、この四人の外見を説明しておこう。いざという時に助け合えるかもしれない。
そして、『スカイラブ』と彼女が名乗ったスタンドの動きに注目する。
そういえば、直に他人の能力を見るのは初めてかもされない。
少しワクワクしてしまう。すると、ひとりでに『釘』
が浮かび上がった。
そしてふわりとした独特の挙動で、目の前に着陸した。

「・・・念動力・・・じゃあないのか」
「『宇宙船』・・・・スゴいな、そんな能力もあるのか」

思わず笑みを浮かべながら、『釘』を手に取る。

「佐奇森さんも、誰かの力を借りて『目覚めた』のか?」

451 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/21(木) 01:39:57
>>450

     「へー……気付いてないだけで、結構いるもんなんだねぇ」

そりゃあ、普通は生きていく中で『超能力』なんて必要なものでもない。
今回みたいなケースでもなければ――――親友がスタンド使いだって気付かないまま一生を終えることだってあるかもしれない。
……というか。

   「……夕立クン、女の子ニガテーって言うけどサ」

      「その感じだと、結構女の子とお話できてるんじゃない?」

    「やるねぇ。このこのっ」

鉄の手の中で、『釘』が軽く暴れる。
と言っても乱暴に動くわけでもなく、ちょっとくすぐるようなものだが。

       「ま、素直だしね、キミ。そういうとこなんだろーけど」

     「目覚めた理由は……んー」

ふと、ぽりぽりと頭を掻いて。

         「ぶっちゃけよく覚えてないんだよね」

    「前に通り魔的ななんかに襲われてさぁ。いや怪我とかは無かったんだけど気ィ失っちゃって」

        「起きたら使えるようになってた。夕立クンは違うの?」

452 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/21(木) 20:21:19
>>451

「いや、そういうわけじゃあ…」
「松尾さんは『女性』じゃなくて『女の子』だし」「今泉さんとは、『スタンド使い』だと知る前から何度か話しているし」

妹と同い年以下の子は『女の子』に属するので平気だ。以前に『子供』と言ったら
妹に蹴られたので、とりあえずは『女の子』と分類する事で納得してもらった。
また今泉さんは、人当たりの良く交友関係の広い子だ。初対面で醜態を見せても、ドン引きせずにまた話しかけてくれた。

「鳥舟さんは…まぁ、大人の女性だったからかな」「情けないが、オレの方に合わせてもらった感じだ」

実際に口に出してこそいないが、彼女にも苦手としている事は悟られているだろう。
よく考えれば、店頭の前で日本刀をジッと見て、話しかけても返事の一つもできない男によく対応したものだ。
それとも職業柄、色々な人の話を聞く機会が多いのだろうか。

「『スタンド使い』、なんだか人格者の方が多いのでは…?」
「うおっ?」

手の中に掴んでなお、動き回る『釘』。なんだか一種の生き物のようで、ちょっと可愛く見えてきた。
ゆるキャラにしてはあまりに飾り気がないのがマイナスポイントだが。

「不思議な『マーク』…これがキミの能力下に置かれたってことか」
「ぬいぐるみとかに能力を使ったら、子供がとても喜んでくれそうだ」「いい『スタンド』だな」

手の中で暴れるソレに微笑んで、暴れる釘を袋の中に戻した。


>         「ぶっちゃけよく覚えてないんだよね」

それを聞き。ああ、生まれついての『スタンド使い』というやつか、と思って。


>    「前に通り魔的ななんかに襲われてさぁ。いや怪我とかは無かったんだけど気ィ失っちゃって」

>        「起きたら使えるようになってた。夕立クンは違うの?」


「───────────────」


鉄が、その切れ長の目を見開いた。佐奇森の顔をしっかりと見て、口早に訊ねる。

「それは、いつ頃だった?」

453 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/21(木) 22:41:46
>>452

    「お、今の『レディキラー』っぽい」

   「そこで殺し文句のひとつでも言えるとさらにポイント高いよー?」

なんて、意地悪くからかいつつ。

   「あんまり精密には動かせないけどね」

  「素敵なコでしょ、私の『スカイラブ』。私もそう思います」

笑いながら、『スカイラブ』を引っ込めさせた。
私の『宇宙飛行士』。うん、お気に入りだ。 

   「……ん。いつってまぁ、『ちょっと前』だけど」

   「なーんも覚えて無いんだよね。急だったし……」

 「…………やっぱ心配?」

  「自分とか家族とか、友達とか」

454 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/21(木) 23:11:58
>>453

>   「……ん。いつってまぁ、『ちょっと前』だけど」

>   「なーんも覚えて無いんだよね。急だったし……」

> 「…………やっぱ心配?」

>  「自分とか家族とか、友達とか」


「・・・・・・・・・・」
「少し前に」「オレの妹が腕を『切られた』」
「人混みの中で。何が起きたか分からないと言っていた」

「命に関わるほどの怪我じゃあない」「『ピアノコンサート』に一度出られなくなる程度だ」

「妹が中学生になってから泣いたのを見たのは、あの時が初めてだ」
「だからオレは、『音仙』さんの所へと赴いた」
「その人が、オレを『スタンド』に目覚めさせてくれた人だよ」

一息に説明し、深く息を吐いて首を振る。

「でもソイツは違うみたいだな」「オレの妹は『スタンド使い』にはなっていないし」

455 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/21(木) 23:35:33
>454

      「……夕立クンってさ」


    「結構『タフ』だよね。やるときはやるぞーって感じ」


     「キミは『イイヤツ』だ。そう思うよ」


にっ、と。
笑ってみせて、彼の隣を追い抜く。

   「……やっぱさぁ」

      「あぶない奴も多いんだろうね。『スタンド』って言ったっけ?」

    「人に見えない超能力とか、悪さし放題だし」

     「私を襲った『なにか』も、夕立クンの妹ちゃんを傷つけた『誰か』も」

   「……いるんだよね。この街に。きっと」

……きっと。
そのために『備えて』いるんだろう。彼は。
また、妹が泣かないように。
くるりと振り向いた。ポケットから出した手を伸ばす。

       「荷物」

   「ちょっと持つよ。また落としちゃうでしょ?」

456 鉄 夕立『シヴァルリー』 :2019/02/22(金) 00:14:55
>>455

「…これでも『長男』だからな」

そう言って、笑ってみせる。女性が苦手でも、あまり欲というものがなくても。
譲れないものはある。


>   「……やっぱさぁ」

>      「あぶない奴も多いんだろうね。『スタンド』って言ったっけ?」

>    「人に見えない超能力とか、悪さし放題だし」

>     「私を襲った『なにか』も、夕立クンの妹ちゃんを傷つけた『誰か』も」

佐奇森さんの言葉に、ゆっくりと頷く。

「今のところ、会った『スタンド使い』は皆いい人だった」「キミを含めてな」
「…だから本当は、妹を襲ったのも奇跡的な『カマイタチ』とかで」
「悪い人間なんか元からいなかったっていうのが、一番いい」

「けれど、そうじゃなかった時のために、こうして『非常食』を買っておかなきゃな」

そして、手を差し出してくれる佐奇森さんに驚いた。
…スゴいイケメンだぞ、この子。
いや、見た目は当然可憐な女性なのだけれど。

「じゃあお言葉に甘えておこうかな」「…顔見知り以外の女性に拾われてしまうと申し訳ないし」

袋の中からなるべく軽めなものを選び、別の袋に入ったそれを渡す。

457 佐奇森 届『スカイラブ』 :2019/02/22(金) 00:39:46
>>456

     「……『オトコノコ』だねぇ」

           「じゃあさ」

      「なんかあったら呼んでよ」

   「私は『長男』じゃないけど、キミの『友達』だし」

……それはきっと、戦う理由には十分だ。
生まれてこの方、喧嘩なんてそう多くしてきたわけじゃないけれど。


   「『宇宙飛行士』は、チームの仲間が困ってる時は共同で問題解決にあたるもの……だからねっ!」


                 ニ カ ッ


うん。つまり――――そういうことだ。
荷物を受け取って、街を歩く。
とりあえず今日のところは、『通り魔』とかは出てこなかった。
それでよかったのだと、そう思った。

458 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/22(金) 01:15:19

カーキ色の作業服を着た中年の男が、ベンチに腰を下ろしていた。
革手袋を嵌めた手の中に、小さな光る物が見える。
それは、一枚の五百円硬貨だった。

親指で硬貨を弾き、真上に放り上げる。
銀色の硬貨が宙を舞い、再び男の掌中に戻る。
しばらくの間、その動作を繰り返す。

何度目かの後で、落ちてきた硬貨を受け止め損ねた。
手から零れ落ちた五百円玉が、床の上を転がって行く。
おもむろに顔を上げ、その行き先を視線で追った。

459 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/22(金) 02:13:35
>>458
行き先を視線で追うと小さく青白い手が硬貨を拾う。
血管が薄く見える透き通った肌に見覚えがあるかもしれない。

「写真の次はお金ですか?
物は大事にしなきゃ駄目ですよ」

一度はタッグを組んで戦ったが顔を忘れ去られたりしてないだろうか。
不安になりながらも宗像おじさんに微笑みかける。

「去年の1月でしたね。私達が出会ったのも。
宗像おじさんが生きてて嬉しいです。心配でしたから…」

小走りで駆け寄って硬貨を宗像おじさんに差し出す。

460 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/22(金) 13:40:42
>>459

「暇を持て余していたからな」

「街の景色を眺める事にも飽きてきた」

「今の所は二十九回が最高記録だ」

至って淡白な声色で、聞き覚えのある声に応じる。
硬貨を拾い上げた青白い手が、記憶の一部と重なった。

「拾ってくれた事には感謝しなければならない」

「一抹――久し振りだな」

「君も体調は悪くなさそうだ」

差し出された硬貨を受け取り、相手の顔に視線を向ける。
少年を見やる表情は、最初に出会った時と変わらなかった。

「死相でも出ていたか?」

「俺の方は特に大きな変化は無い」

「強いて言えば仕事を一つこなした程度だ」

461 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/22(金) 20:36:34
>>460
「スタンドに目覚めてから大病を患う事が無くなりました。
何事も気の持ちようですね」

青白い肌は変わらずだが身長は少しばかり伸びたと思う。
それに対し宗像おじさんは変わらない。
ただ、以前より目に見えない『重さ』のようなものが増した気がする。

「昔を思い出すから見に来てしまうんですよ。
何だかんだで街が好きなんですよ、きっと」

「うーん、見た目は全然変わりありませんね。
死相とは違う。見えない何かの『重さ』が増したような?」

宗像おじさんの顔を見上げ首を傾げる。
血生臭い事件に巻き込まれたのだろうか?

「そのお仕事で何か有りましたか?
人を深く傷つけるような事とか…」

462 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/22(金) 23:19:43
>>461

「ああ――」

「骨の折れる仕事ではあった」

投げられた問い掛けから、最初に会った時の光景が脳裏に浮かぶ。
記憶が正しければ、その時も似たような事を言われていた。

「君は少しばかり勘が良過ぎるようだ」

「やはり神父の息子だからか?」

一抹少年の言葉は事実だが、それを話すべきでは無いと考えた。
どんな理由があろうと、人殺しをした話は子供にしていい内容では無い。

「――『猫探し』だ」

「スタンドを持つ猫を捜して欲しいと頼まれた」

暴力的な部分に触れる事を避けて、仕事の内容を告げる。
嘘では無いが、少年の質問に対する答えになるかは分からない。

「スタンドに目覚めるのは人間だけとは限らないらしい」

「君も気を付けておいて損は無いだろう」

463 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/23(土) 00:38:37
>>462
「スタンドを使う猫の捜索ですか。
人間並の知性を持つ猫ならスタンドにも目覚める…?」

「スタンドは本体の精神を象徴する存在。
猫が本体なら能力は攻撃性より逃走、または飼い主に益が有るスタンド?」

本体が猫だとしたら対処に苦労したはずだ。
依頼主の意向次第では傷つけることが出来ない。
私のスタンドなら猫を『沈静化』できたかもしれない。

「攻撃性の高い猫なら殺処分。益が有るなら捕獲でしょうか?
気紛れな猫がスタンドを使うだなんてゾッとします」

「害虫を駆除するぐらいの可愛いスタンド使いの猫なら飼いたいです!
益が大き過ぎると争奪戦が勃発しますね。絶対に」

それにしても会話する前に感じた宗像おじさんの『重み』。
あれは懺悔室を訪れる人々が共通して持つ雰囲気だ。
程度の差はあれど罪を犯した者が持っていた気がする。

「勘は良くないです。積み重ねみたいなものです。
懺悔に来る人々を観察する内に気がつくように…」

464 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/23(土) 01:26:43
>>463

恐らく一抹は感付いているのだろう。
そう考えながら言葉を続ける。

「俺も詳しくは知らない」

「分かっているのは『金銭的価値を持つ物を増やせる』という事だけだ」

単純な破壊や殺傷のような直接的な危険性とは種類が異なる。
あの猫が秘めている能力は社会自体に害を及ぼす類の代物だった。
存在するだけで抗争の原因と成り得る能力だ。

「俺は処分するつもりだったが別の勢力に阻まれた」

「最終的に猫は他勢力の手に渡ったらしい」

「今は何処かの保護下にいるようだ」

あの猫が生きている限り新たな争いの火種が生まれる可能性は残る。
しかし少なくとも最悪の結末では無い。
今の所はだが。

「君は賢い――こちらが言わずとも大方の事情を察する事が出来る」

「それなら俺が話す必要は無いだろう」

猫は殺せなかったが猫を守る人間は殺した。
それも俺にとっては仕事の一部だった。

465 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/23(土) 03:09:46
>>464
「攻撃性を持たないスタンドなら『アヴィーチー』の追尾発動も難しいはず。
ダイヤは人工ダイヤのお陰で価格が大暴落したようです。残るは貴金属。
猫は無傷のまま行く先々で争奪戦の招き猫と化しそうです」

「可哀想に。死んじゃった方が楽だったのに…」

「顔を覚えた飼い主が延々と死に続けるなんて地獄だ。
どんな飼い主でも猫にとっては親みたいなもの。
捨てられた側は、ずっと『捨てられた』って『痛み』を捨てられないのに…」

不幸の連鎖を生むであろう猫を利用する無責任な者達に憎悪を覚えた。
自らを捨てた両親に似通った無責任さを連想してしまう。
自然と声に憎悪の念を込めてしまうのが抑えられない。

「宗像さんが死なずに済んで本当に良かったと思います。
そして無限の富を求めて集まった人たちも覚悟の上でしょう」

「新しく背負った『重み』を大切にしてください。
宗像さんなら途中で捨てないって信じてますから」

466 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/23(土) 07:43:35
>>465

少年の言葉に耳を傾けながら、無言で目を閉じる。
それに対して、俺が言える事は何も無い。
出来る事があるとすれば、彼自身の心からの言葉として受け入れる事だけだろう。

「さっきも言ったように俺自身に大きな変化は無かった」

静かに両目を開き、一抹に語り掛ける。
一人の命を奪い自分も死にかけたが、それは大きな変化とは呼べない。
俺の精神は、その前と少しも変わっていないからだ。

「これからも俺は今までと同じ考えで行動するつもりだ」

「その事を君が覚えていてくれると有り難い」

「俺も君の言葉を覚えておく」

手の中には、少年から渡された五百円玉がある。
曇り一つ無い銀色の硬貨が、日の光を受けて鋸刃に似た鈍い輝きを放っていた。
それを仕舞い、ベンチから立ち上がる。

「――君は何か用事で来ているのか?」

「邪魔で無ければ付き合う」

「何しろ暇だからな」

一抹少年は同じスタンド使いであり、一度は共に同じ場に立った事もある。
俺と彼は対照的のように見えるが、同時に何処か共通点のような物を感じていた。
あるいは、そう思うのは俺の考え過ぎかもしれないが。

467 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/23(土) 09:29:33
>>446
「あっ! ちょっと引きましたか?
感情の引き金が普通と違うから反省しなきゃいけませんね」

自分は普通の人たちと感情を発露する場面にズレがある。
『インダルジェンス』の刃も歪みの一部かもしれない。
『沈静化』の能力に反してスタンドの攻撃性が高いのも歪だ。

「今に至るまで宗像さんは色々有って精神的に完成しちゃってます。
そういったところが羨ましいし、悲しく思ったりします。
いつかは私も変われるかな。大人になりたいな…」

「あっ、忘れるところだった」

スタンドを発現して背負ったランドセルから財布を取り出す。
以前の親善試合で払わせてしまったタクシー代と同じ金額を取り出そう。

「親善試合の後に擦り付けたタクシー代です。
お金の問題は後が怖いですからね!」

学校で給食費が消えた時は酷い目に遭ったものだ。
どれだけ貧乏だろうが泥棒に落ちぶれるほど切羽詰ってない。

「一応、小学生だから暇です。遊び相手も居ません。
唯一の趣味と言えるレトロ自販機の撮影で来ました」

「変わらないって意味では宗像さんと似てるような?
けど、レトロ自販機は撤去されちゃうから微妙に似てませんね」

昭和から稼働するレトロ自販機は奇妙な物が多い。
かき氷にうどん、サンドイッチのレトロ自販機まで存在する。
近年は撤去が進み残り100台の物も少なくないそうだ。

「近くにラーメンのレトロ自販機が有るそうです。
撤去が近いと聞いて駆けつけましたが…」

468 宗像征爾『アヴィーチー』 :2019/02/24(日) 01:57:32
>>467

目の前に差し出された金を、黙って見つめる。
あの親善試合の内容は、良く覚えていた。
だが、その後でタクシーの料金を自分が支払った事は記憶の範疇外だった。

「ああ――」

「そうだったな」

少し考えてから、手を伸ばしてタクシー代を受け取る。
実際の所、今まで忘れてしまっていた。
その点に関しては、一抹少年の方が大人だと言えるだろう。

「君も暇か」

「なら同じだな」

「俺は無趣味だが」

淡々とした口調で呟きながら、少年の隣に立つ。
第三者から見ると、親子のように見えるかもしれない。
二者の間には、その程度の年齢の差がある。

「――探してみるか」

「撤去されない内に見つける事にしよう」

少年の歩調に合わせて、緩やかな速度で歩き出す。
スタンド使いの猫探しの次は、撤去間際の自販機探しか。
少なくとも、災いの招き猫を捜すよりは平和的に済みそうだ。

469 一抹 貞世『インダルジェンス』 :2019/02/24(日) 12:48:21
>>468
作業服の男と制服姿の小学生。
傍から見れば奇妙な組み合わせに見えるだろう。
二人の精神的な共通点を知らなければ…

「人間は生きてるだけで精一杯なんです。
趣味は余裕がある人々のやる事ですから」

「私達も生きてる以上に、何かをするなんて余裕は無いんですよ〜」

二人が見つけたレトロ自販機は二日後、撤去されたらしい。
後日、LINEに届いたURLの先には一抹の撮影したレトロ自販機の動画が投下されていた。
ttps://youtu.be/-DDjZWOHSKU

470 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/03/09(土) 23:49:59

         ガヤ

             ガヤ

「……」

    キョロ  キョロ

        キョロ  キョロ

別に首が痛いとかじゃなくって人を探してるんだ。
待ち合わせ場所、ここであってると思うんだけど。

   キョロ・・・

あんまりきょろきょろしてると目立っちゃうかな。
目立って知り合いとか友だちとかに話しかけられる分には、いいんだけど。

とりあえず、待ち合わせの相手が来るか何かあるまでもうちょっと、待とう。

471 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/03/11(月) 21:14:08
>>470

「――展望楼塔の下から見下ろす景色よりも 
ウィゴーちゃん お前のほうがよっっぽど美しいぜ
あぁぁぁぁ!! なんて美しいんだウィゴーちゃんっ!
100億ドルの景色なんぞ霞んじまうぐらいに今日もイカしてる!
はぁぁぁうぅうぅぅぅああああぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛……フゥ」

『アー ソウデスカ』

「? どうしたの、ウィゴーちゃん??
何時もなら わっ私はウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですっ☆(裏声)
って可愛らしい声で訂正してくれてるのによぉ〜。
体調悪いなら、今からにでもラブホ行くかい?」

『オメェの話に何時でもツッコミ入れると思ってんじゃねぇゾ 
それとウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですを、星マーク付けるような
キャラクターじゃない! 私はお前の望む偶像キャラにするんじゃない!!
ケツの穴に指突っ込まれて歯ぁガタガタ言わすゾ それ以上下らない事言うならナぁ!』

「……ウィゴーちゃん、やっと俺の事を掘ってくれる気になったか。
そりゃ 結ばれたいって言う許可が貰えたって事で良いんだよなぁ?」

『クソッ クソォォォオオ!!! どうやったらっっっ
どうやったら、こいつの性根を叩き直せんだ!! どんな薬を与えれば
真人間に戻るんだぁぁ!!!??! 
妖甘様!! comebaaaaaaacK!!!!!』ガリガリ!!

何かをキメてそうな危険な男と、その発言に狂乱して胃薬や精神安定剤らしきものを大量に
噛み砕いてる人型スタンドが通りかかって来た。

472 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/03/11(月) 22:25:28
>>471

うわ。

「うわ……」

間違えて声に出しちゃった。
それくらいフツーじゃないんだもん。

「……」

          ス  ゥゥゥゥッ  ・ ・ ・  →

目を思いっきり逸らしたけど、逸らしすぎたかな。
少なくとも私の方から、あの人たちに話しかける勇気はない。

というか私はあの『スタンド』が見えてるけど、普通は見えないよね。
警備員さんとか、呼ばれてるんじゃあないのかな。大丈夫なのかな。

473 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/03/11(月) 22:56:04
>>472

間違いなく正しい判断を貴方は行う。こんな危険なタッグに
勇気をもって話しかけるのは、ソレは勇気とは言えないのだから。

警備員が来る様子はないが、このまま騒げば。貴方が話しかけない限り
暫く(1〜2レス)すればやって来て、彼等? を追いかけるだろう。


「――あぁ! それにしても俺は悲しい! こんなに可憐で
空前絶後の美しさを担う、俺のウィゴーちゃんを見れるのが
限定って言うのはよぉ。『見える』派の人間以外にも俺達の
愛を見せ付けられねぇってのは こりゃアレだよな? 
女神様の僻みってやつだよなぁあ ウィゴーちゃん」

『まず間違いなく 私がアンタの側に降り立った事に関しては
邪神とか何かの介入があったんじゃないかと、心底思ってます。
それとmy name is ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
……ウッ  ウッウッウゥウゥ……』 ポロポロ

「んおっ!!? おい、おいおいおいおいおいどうしたってぇんだ
ウィゴーちゃん?!! 突然泣き出したりなんてして?
誰が、誰がウィゴーちゃんを傷つけたってんだ? それとも腹でも
痛くなったかい? よし、仰向けになってくれ。直ぐに俺のテクニックで……」

『そう言うセクハラ発言で私のフラストレーションがMAXになってるって
事をいい加減理解しろよ!!!!』  バキィ!

「ごふっ!!!」

『痛いっっ!! クソ! やっぱ半自立ってこう言う時は呪い染みてる!
自我なんてない操縦型になるか、自立タイプになりたかった!』

「ボディーはやめとけな、ウィゴーちゃん……君の何時か俺の子を宿す
腹に傷が付くってなるとなぁ。そう思うと目の前が真っ暗に」

『医者を呼んで欲しい。主に あんたの頭を早急に改善
いや完全に改造してくれる医者をな!!!』

スタンドがボディブローを本体に仕掛け、漫才とも言いつかせぬ
やりとりをし始めた……。

474 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/03/12(火) 01:14:00
>>473

あの男のひととは、フツーにあんまり話したくない。
下ネタが全く無理とかそういうのじゃないんだけど。
セクハラの中身が、フツーに『良くないと思う』ものだから。
でもユメミンなら最初っから話しかけるんだろうな。不思議だもん。

ズズ

             『〝先生〟ヲ』

「あは、呼んでないですよ、先生」
「あの人たちはお医者さんを呼んだんです」
「先生は、先生ですよ」

傷に反応してでてきた先生には、帰って貰う。
先生は改造なんてできない。
私の頭もあの人の頭も『改善』なんてできない。
できるのは『元通りにすること』だけだ。

あっ、今ので、私が見てたの……バレちゃったかな?

「……あのーっ」

「どうか、したんですか?」

だからこっちから、フツーな感じで声を掛けることにしたんだ。
知らないふりしてて話しかけられたら、ややこしいことになるかもだし。

475 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/03/12(火) 16:14:33
>>474

>どうか、したんですか?

貴方の声掛けに、危ない気配が発散している男は顔を向ける。

「ん? あぁ、そりゃあアレよ。仲睦まじき夫婦の
愛憎三文芝居って奴じゃねーの」 二ヒヒ

『初っ端から三下り半だよ。コッチからお断りだよ
一体全体何時から誰と誰が夫婦になったんだよ』

「そりゃーウィ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト。ウィゴーちゃんじゃ
あーりーーまーーーせーーーーん!
……ゴホン、あちらの末期患者はお気になさらず。既に付ける薬は無きもので』

「万病に効く一番の薬効ってのーは、愛だと思うんだがなぁ、ウィゴーちゃん」

『ポケットにある喉飴でも舐めておけば? 生産業者の愛が詰まってますでしょうに』

「生産より性産の気分……へいへい、OK マイハニー 暫く口を閉ざすさぁ 俺は」ガリポリポリ・・・

男は少々つまらなさそうに飴玉を噛み始める。それに溜息をついて、少し背丈の低いスタンドは
貴方へと自己紹介する。

『改めて、私 ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。妖甘様の元を離れて
今はこの社会倫理的有害の主を矯正する為に生きています』

「矯正より、おりゃあ嬌声……」

『喋んなって言ってるだろ』

本体の口に飴玉を再度投げて封じ込めつつ、今泉に溜息を少しつきつつ話を続ける。

『……前途多難ですが、このウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは負けませんとも。
いずれ、この何処ぞの大麻畑から産まれたのか知れぬ男を社会的模範の存在にしてみせます。
えぇ! このウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトの この手でね!!』

『……私ともは散歩をしておりました。今日は散歩日和で、私はこの町を練り歩き
色々と古い物を見るのが好きなのです』

「俺は、ウィゴーちゃんとデートがてら。ウィゴーちゃんに女友達が出来れば
良いなぁって思いつつ歩いてんだけどねぇ」 ガリガリ ゴクン

「俺ってば、まぁ世間一般から見て 頭可笑しい感じだろ?
それに話しかけるってこたぁ、余程のお節介焼きの善人か。
俺の事良いように利用してポイ捨てしようとするかどっちかだろうさぁ」 ニヒッ

今泉に、病的な笑った目を男は向ける。

「あんたは、前者って感じだよなぁ〜
ま、けども俺とお近づきになるのはNO Thanksって奴だろ?
 そんでもウィゴーちゃんとは仲良しこよしになってくれよ」

ウィゴーちゃんは なーんも悪くねぇからな

『……え? 飴玉腐ってました? もう一粒ぐらい食べます?
あと、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですから 自分』

「あぁ〜 まっ そう言う反応だろうなぁ〜よぉ」

スタンドと変な本体の掛け合いは小気味良いテンポで続いている。

476 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/03/12(火) 22:46:48
>>475

「へ、へぇーーーーーーっ・・・」
「ノーサンクスってわけでは、ないんですけど」

反応に、困っちゃうよね。
とりあえず私も笑うのがいいんじゃないかな。そうした。

「えーと、ともかく、よろしくお願いします」
「『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』さんっ」

でも、このスタンドの人はフツーな性格なのかもしれない。
それに――――この人、『妖甘』さんの所で生まれたんだ。
先生といいこの人といい、あそこで貰うスタンドに『意思がある』のかな。

     イマイズミ ミライ
「あ、私『今泉未来』っていいます」
「それで」

         シュルルル

                コール・イット・ラヴ
           『〝世界はそれを愛と呼ぶ〟』

「こちら、私の『先生』です」

          『ドウモ、ハジメマシテ』
          『〝先生〟カ 〝アイ〟トデモ オヨビクダサイ』

先生が挨拶したそうだし、もうスタンド使いだってわかってるし。

「仲良しになれるかは、ちょっとわかんないですけど……」
「せっかく会ったんですし、本体のあなたの方も、よろしくお願いしますね!」

それで、最後にそう付け加えたんだ。
仲良しになれるかはちょっとかなり怪しいと思うけど、フツーじゃないけど、『悪い人』じゃなさそうだ。

477 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/03/12(火) 23:21:21
>>476(お気になさらず)

『宜しくお願いいたします 今泉様 先生』ペコリ

『オォッ 先生も 私のように意思を持ってらっしゃるのですねっ
他のスタンドの見える方々は、これで三人目なのですが。
一人は、こちらの許容範囲外生理的嫌悪№1生物に気をとられて
どんな力かわからなかったですし。もう一人の方は、巫女様ですが
詳しい事情などは聞かなかったので……』

こうして 私と同一の存在に出会えたのは初めてですねと
はにかむように告げる。

「あーぁぁぁあ〜 カメラ欲しいな スタンドのカメラ。
それさえありゃあ、今のすげぇ萌えキュンなウィゴーちゃんを撮るのによぉ
しゃあねぇから心のフィルムだけに焼き増ししておくけどな」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。即刻ハートからデリートしろ
……ハァ もう少し強い胃薬を呑まないとやってられませんよ』

良い雰囲気を壊すなと、言外に含める諭しを。気が抜けた相槌で本体たる男は返す。

>せっかく会ったんですし、本体のあなたの方も、よろしくお願いしますね!

「え? 俺ウィゴーちゃんとしかよろしくしたくねぇし」

『鉄拳制裁!!!』 ゴンッ! 『痛イッ!! 半自立サノバビッチ!』

今泉の歩み寄る発言に対し、真顔で男は拒否り。それを諫めるべくスタンドは
跳びつつ眉間を叩くものの、DFの関係で共倒れだ。

殴られた箇所をさすりつつ、男は肩を竦め呟く。

「いや実際よぉ。ウィゴーちゃんが品行方正で、滅茶ラブリーだから
誤解されてるかも知れねぇが。俺ってば自覚ありの屑で、気に食わない奴にゃあ
平然と男女平等に怪我させる性格だしなぁ〜」 ガリガリポリ

飴を更に口に放り込み、噛み砕きつつ飲んで今泉に説明を男はする。

「もしウィゴーちゃんと出会わなきゃ、そのまま納得が心の中で整理つかねぇまま
通り魔か何かの鬱憤晴らす生き方してただろうなぁって思うしよぉ。
ただ俺がそう言う事しねぇのは、ウィゴーちゃんがそう言う事するとマジで嫌がる
からって理由だけなのよ。俺にとっての存在理由っつうか、悪い事は控えるってのは
ウィゴーちゃんの為だけなのよ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトです。
……ネェ 度重なる心軋むセクハラパレードワードは あんたん中でセーフなの?』

「?? 愛情表現の何が悪い事なの?」

『無自覚の最低下劣天然かよ! 出来ればそこは意図的であって欲しかった!!』

訂正だ。この本体は『悪い奴』だ。
ただ、『スタンドに偏愛』を持ってる故に、やってないだけで最悪の部類であるだろう。

「……あぁ、あと自己紹介流れする感じっぽいから言うが。
芦田 裕(ひろし) 28歳 探偵事務所の従業員やって金稼いでるわ」

『今の流れの何処にもそんな要素ないですけど!?』

あと、かなり『マイペース』な男のようだ。

478 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/03/12(火) 23:53:58
>>477

「へー、つまり『フツーじゃない』んですねえ」

        『今泉サン』
        『コノ方ハ アマリ・・・』

「あはは、ケガさせられるのは、いやですもんね」
「それじゃあ『ウェア・ディド・ウィ……えーと」
「あ、『ゴーライト』さんとだけでも、よろしくお願いしますっ」

私は笑った。
自分が危ないって教えてくれるこの人はフツーじゃない。
フツーじゃないし、きっとどうしようもないんだろうな。
セクハラとか、ケガさせるとか、ろくでもないのかも。

でも、『愛』の『こころ』は、本物なんだろうなあ。

「芦田さんとは――――知り合いの知り合い?」

「それくらいの距離なら、フツーじゃなくても」「悪い人でも」
「『ウェア・ディド・ウィ・ゴーライト』さんに免じて、大丈夫ですかね」

笑いをもう一度作った。

「――――あ」

そうして、どうやら待ち合わせの相手が来たみたいだって気づいた。

「それじゃ、私そろそろ行きますねっ」
「『ウェア・ディド・ウィ・ゴーライト』さん、またどこかで〜っ」

だから私はそっちに歩いていくんだ。なんとなく、この人たちとはまた会う気がするな。

479 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/03/13(水) 19:51:20
>>478

『えぇ! 今泉さんも先生も またいずれ!
ゴーライト……フフッ 中々良い語感ですね!』

手を振り、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトは貴方を見送る。

『……ハァ 何であーいう捻くれた言葉しか出さないんです?
友達とか、親しい絆を作ろうとしないのですか』

「そー言うがね、ウィゴーちゃん。あれらが何かの神様の手違いで
一緒の事件事故や、俺の死に目に偶然合うとかじゃない限り
長くはいねぇじゃねぇか」 ヒヒ

「どーせ 人間。産まれた時は混み混みと囲まれようと
死ぬときゃー、俺のような奴は一人よ。
最後には結局一人なのに、何でそこまでなる過程で友情なり信頼なり
築こうとすんのかねぇ。無くなるもんだってのぉによぉ
そんでも俺はウィゴーちゃんが居てくれるから、寂しいどころか幸せさ。
もし、俺から完全に自立して離れられる時になったら
――そんときゃあ殺してくれ」

『……悲しい人ですねぇ』

「慰めてくれんなら 近くの安ホテルで俺のいきり勃」

『セクハラは止めろっつてっんだろ』 バキィ 『痛い!』

今泉を見送り、一人と一体 光と陰のように対極な性格の二人は
別の道を進んでいく。また何処かで、貴方が思うように巡り会うのかも


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