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【場】『 歓楽街 ―星見横丁― 』

1 『星見町案内板』 :2016/01/25(月) 00:01:26
星見駅南口に降り立てば、星々よりも眩しいネオンの群れ。
パチンコ店やゲームセンター、紳士の社交場も少なくないが、
裏小路には上品なラウンジや、静かな小料理屋も散見出来る。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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557 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/02(土) 22:32:58
>>556

「――――おっ??『ウサギ』かな??」

         バッ

「いや、まてまて。あててみよう。
 『しずかでおちつけるみせ』をさがしているな??
 よし、まかせろ。こっちだ、こっち」

      スタ
            スタ

足音を聞いて振り返り、両目を開く。
そして質問の内容を聞かないまま、路地から出て歩き始めた。
傍らのスタンドの目は、相変わらず閉じた状態だ。

「まぁ、そこそこいるんじゃないの??
 『チャーハンにはいってるグリーンピース』くらいはいるとおもうよ。
 グリーンピースはスキ??」

先程の言葉に対する返事らしい。
しかし、二人の間にはそれなりに距離があった。
常人よりも音に過敏な成田には、少女の呟きが聞こえただろう。
だが、この少女は成田の言葉が聞こえる距離にはいなかったはずだ。
少なくとも、普通なら――――。

558 成田 静也『モノディ』 :2019/02/02(土) 22:50:55
>>557

彼女の素っ頓狂な受け答えに少し面くらいながらも彼女に質問に答える。

「ああ、チャーハンのグリーンピースか…好きだよ。俺の苦手は納豆だけさ」
「それとキミ耳が良いんだね。オレも耳の良さには少し自信があるんだ」

何気ない会話で間を繋ぐ。そうでもしないとまた彼女があの細く暗い裏路地に
フラフラと迷い込んでしまうように思ったからだ。

559 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/02(土) 23:33:26
>>558

「ほうほう、わたしは『あまなっとう』がスキだぞ。たべる??」

          ゴソゴソ

タイミングが良かったのか、ポケットから『甘納豆』を取り出す。
それを少年に向けて差し出してきた。
自分でも手に取って口に運んでいる。

「まぁな!!わたしのミミのよさは『セカイイチ』だし??
 『このマチのなかでのセカイイチ』ってイミだけど!!」

「サイテーでも『チョージンテキ』なぐらいにはジシンあるね〜〜〜。
 とおくでおとした『コゼニのしゅるい』もあてられるぜ!!」

何かしらの根拠があるらしく、やたら豪語している。
もしくは、単に適当な事を言っているだけかもしれない。
しかし、さっき少年の呟きを聞く事ができていたのは事実だ。

「――――あ、つぎのカドはミギにまがって」

560 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 00:16:19
>>559

もらった甘納豆を飲み込みながら彼女のスタンドについて考える。
ひょっとしたら自分と似たような能力なのでは?
試してみる意味と『セカイイチ』という言葉に何か感じるものもあり、
オレの能力…『モノディ』を自分と一瞬だけ重ねるように発現させ周囲を探った後、
彼女にちょっとした『賭け』を吹っ掛けてみる。

「ふーん…『セカイイチ』ね…じゃあさ、ちょっとした賭けをしてみないか?」
「キミが連れて行こうとする店に着くまでの道の曲がり角でに何人の人とすれ違うかを当てるんだ」
「勝った方がこの先にある店のメニューの一つを奢るってのはどうかな?」
「もちろん『セカイイチ』でも調子の悪いせいで負けてしまうかもしれないから賭けに乗らなくてもてもいいですよ?」

我ながら安い挑発だと思う。
だが趣味のミステリー好きからか、それとも最初にあったときに感じた彼女へのシンパシーからか
彼女のスタンドを知りたいと不躾ながらに思ってしまっていた。
この勝負次第で何か能力のヒントがつかめるかもしれない。何よりも自分の一番の特技で負けたくない。
そのような幼稚な対抗心があった。

561 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 00:57:44
>>560

「――『かけ』ぇ〜〜〜??」

少年の提案を受けて、ニヤリと不適に笑う。
相手の方にも相当の自信があるのだろう。
しかし、『耳の良さ』に関しては同じくらいの自信を持っているのだ。

「なんとぉ〜〜〜??『チャレンジャー』とうじょ〜〜〜う!!
 この『アリス』にショウブをいどむとは、かなりジシンがあるな??
 『アリス』にチョーシのわるいトキなどない!!いつでもパワーぜんかいだ!!」

「――――やったろーじゃん」

よって、賭けに乗った。
自身のスタンド――『ドクター・ブラインド』は、視覚以外の『四感』が『超人的』だ。
その中の一つである『超人的聴覚』に意識を集中させる。
足音を聞くことで、曲がり角の向こうから近付いてくる人数を特定する事は容易い。
もちろん、それは同等の『超聴覚』を持つ『モノディ』も同じことだ。

「――よし、わかった」

「じゃあ、どうじにはっぴょうする??」

「『にんずう』は――――だ!!」

自信満々に、『超人的聴覚』で導き出した答えを告げる。
そして、『モノディ』と『ドクター・ブラインド』の『聴覚』の精度は『同等』。
だから、二人の答えが『同じ』になったのは当然の結果だった。

「――――おん??」

呆気に取られたような表情で、少年の顔を見つめる。
自分が当てたのは当然として、相手も同じように当ててくるとは……。
予想外の結果に、驚きを隠せなかった。

「つまり??」

「『ひきわけ』か??」

562 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 01:15:56
>>561

「みたい…ですね…しまった引き分けの時のことを考えてなかった…」

熱くなり過ぎて引き分けの時にどういう処理なのかを全く考えていなかった。
なんと子供じみたことか。恥ずかしくなって顔を赤面させてしまう。

「とりあえず…どうするかは店についてからってことで…ね…?」

まあこの恥ずかしさを対価に彼女の能力も『モノディ』と同じ何かしらの超感覚である
と能力のおおよその見当がついたので良しとしよう。

そう思いこむことでいまさらながら遅すぎる体面を保とうとしていた。

563 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 01:35:19
>>562

「よし、『ドロー』のばあいは『ワリカン』だな!!」

そういうことにしたらしい。
断ることはできるだろうし、断ったとしても機嫌を損ねることはなさそうだ。
そんなこんなで二人は店に着いた。

「ココ、なかなかイイみせなんだ〜〜〜。
 『アリス』のオススメスポット『ナンバー75』!!
 あじヨシふんいきヨシで、おねだんもリーズナブル。
 『ツウごのみ』のかくれがてきレストラン!!」

辿り着いたのは一軒の『洋食屋』だ。
『隠れ家的』という紹介の通り、確かに分かりにくい場所にあった。
こじんまりした小さな店で、知る人ぞ知るという趣きも感じられる。

564 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 14:11:20
>>563

「おおっ…」

思わず言葉に出てしまった。
何しろ目の前の店はまさしくオレが求めていた
落ち着ける場所の条件を満たしていたからだ。

クイッ…クイッ…

彼女が笑顔で呆けている俺を手真似にしている。

彼女に誘われ店の中に入ってみると…
完璧だ。落ち着いた照明と音楽。清潔感ある内装。香ってくる料理のいい匂い。

『いらっしゃいませ、お席へどうぞ』

ウェイターの人も厨房の人もとてもやさしそうだ。

『メニューをどうぞ』『お決まりになったらお呼びください。』

接客もとてもいい。特に声がやわらかなのが特にいい。

「キミは何を頼む?オレはこのコーヒーとセットになっている
Bランチを頼もうと思うんだが…」

彼女に聞こうとした時、まだオレはまだ彼女に名前を聞いていないし、
自分の名前を名乗りもしていないことに気が付いた。
ここまで至りに尽くせりで「キミ」呼ばわりは失礼だ。
自分のあまりの浮かれっぷりに少し恥ずかしくなりながら名前を聞いてみた。

「ああ、すまない…まだ名前を聞いていなかったね…オレは成田静也っていうんだ」
「キミの名前を教えてくれないかい?」

565 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 17:12:47
>>564

「ところでさぁ〜〜〜。
 トシゴロのダンジョが、ふたりでレストランにはいってショクジするコトを、
 なんてよぶかしってる??」

        ニヤッ

「――――『ひるメシ』ってよぶんだよ」

『Bランチ』はハンバーグとコロッケのセットのようだ。
値段は980円。
ライスとスープも付いている。

「――あ、きまった??
 フフフフフ、わたしはコレだ!!ボリュームまんてん『Dランチ』!!
 ココにきたら、コレをたのむのが『ツウ』ってもんよぉ〜〜〜」

『Dランチ』のメインはステーキだった。
ハーブとオリーブオイルに漬け込んで鉄板で焼いたサーロインステーキ。
写真で見る限り、かなり食べ応えがありそうなサイズだ。

「おっと〜〜〜??さては、この『アリス』にヒトメボレしたな??
 シズナリくんはラッキーだぞ。いま、わたしにコイビトはいない!!
 さぁ、くどいてモノにするチャンスだ!!」

        ニヤニヤ

少年の態度を見て、笑いながら茶化すように煽る。
しかし、本気とは思えない。
おそらくは、ただの冗談だろう。

「トモダチからは『ユメミン』ってよばれてる。アリーナでは『アルカラ』。
 だいたいは『ユメミガサキ』か『アスミ』ってよばれる。
 『アリス』ってよんでもいいよ」

「――どれでもスキなのをえらんでくれ!!」

話している途中で、鼻をヒクヒクと軽く動かす。
厨房からは良い香りが漂ってくるが、細かく嗅ぎ分けることはできない。
『普通なら』だが――。

「きょうの『Bランチ』の『つけあわせ』は…………
 『ベイクドポテト』に『ザワークラフト』、『フライドオニオン』だな」

付け合せは日替わりで、何が出てくるかはメニューに書かれていない。
まもなく『Bランチ』が運ばれてきた。
そこには、言った通りの付け合せが乗せられている。

566 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 17:42:31
>>565

彼女のジョークで飲んでいたお冷を気管に入れかける。

「ゴホッ!ゴホッ!」

改めて水を流し込み一息ついた後に
彼女の呼び方について思案する。

「ふむ…」

あまり馴れ馴れし過ぎず、尚且つ他人行儀ではない呼び方…

「『アスミさん』って呼んでもいいですか?」

そう彼女に尋ねた後に自分の目の前にやってきた皿を見る。

うん、少しボリュームがあり過ぎる気もするが今日みたいな日にはガッツリといくのも
いいものだろう。ハンバーグも手ごねでソースはおそらく自家製だろう。
コロッケは揚げたてで油のいい匂いがする。付け合わせもスープもおいしそうだ。やはりここはいい店だ。

ここに連れてきてくれたアスミさんには感謝しかない。

それと同時に聞き捨てならないこともあったがその件は食後でいいだろう。

567 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 19:34:26
>>566

「そういえばさぁ、さっきの『アレ』だけど――――」

       ムッシャッ ムッシャッ

「『アレ』をあてたのは、わたしと『おなじやりかた』でしょ」

「――ちがう??」

食べやすく切り分けられたステーキの一片を口に運びつつ、声をかける。
『アレ』というのは先程の『賭け』のことだろう。
『同じやり方』というのは、『耳の良さ』のことを言っているようだ。

「ウチらのチカラって、チョットにてるのかもね〜〜〜」

          ムッシャッ ムッシャッ

料理は次第に減っていく。
食べるペースは、それなりに早い。
街を歩き回っていたのか、結構ハラが減っていたらしい。

「――――『ナマエ』は??」

尋ねたのは少年の名前ではなく、スタンドの名前だった。
『アリス』は『ウサギ』を追う者。
そして今は目の前の少年が、『アリス』である自分にとっての『ウサギ』なのだ。

568 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 20:18:48
>>567

コロッケを切り分けながら考える。
スタンドの名か、最初にもらった時に自分のスタンドは
極力他人に話さないのが不文律と聞いたがスタンド名くらいなら大丈夫だろう。

「――――コイツの名前は『モノディ』って言いうんだ。」
「オレもアスミさんとの会話でもしかしたら同じものかもとは思いましたがね」
「それは流石にオレのうぬぼれだったみたいです」

バツの悪そうに苦笑し、切ったコロッケを口に運ぶ。
サクサクした衣の中にホクホクのジャガイモとひき肉が引き立て会っていておいしい。

ハンバーグに至っては肉のジューシーさとほろ苦さが味を引き立てるソースのハーモニーで
箸が進み過ぎてもう一口分しか残っていない。とてもおいしい。

それに目の前の彼女の食べっぷりも見ていて気持ちのいいものだ。

569 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 20:40:29
>>568

「――――『モノディ』」

聞いたばかりの名前を繰り返す。
能力までは聞かない。
とりあえず『ドクター』と同程度の『超聴覚』を持っていることが分かれば十分。

「わたしのは『ドクター・ブラインド』っていうんだ。
 『ミミがいい』ってのは、わかってるとおもうけど。
 シズナリくんのも『ミミ』にはジシンあるんでしょ。
 わたしのとおなじくらいに」

「まぁ、『イロイロ』あるからね〜〜〜。
 『ハーゲンダッツのアイスクリーム』みたいに『イロイロ』と」

     ズズズズ

あらかた食べ尽くし、残ったスープを飲み始める。
聞き捨てならないことについて、そろそろ尋ねてもいい頃合かもしれない。
それを言った本人は、特に気にしていない様子だった。

570 成田 静也『モノディ』 :2019/02/03(日) 21:23:35
>>569

「………。」

アズミさんはどうやらこちらの様子を察したみたいだ。
ちょうどお互い食事はほぼ食事も済んでいる。
頃合いと読んで飲んでいたコーヒーを皿に置き、
ポケットからこの前自然公園で出会ったあの人からもらった
名刺を出し、テーブルに置いた。

「『これ』わかりますよね」

ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ……

「さっきの会話で『アリーナでは』って言ってましたよね?」
「聞き間違いじゃあないはずだ…」
「この町の地図を調べてもこの名刺に乗った住所を調べても『アリーナ』と呼べるような場所は『なかった』」
「『これ』には住所と時間とマークしか書いていなかった。」
「それがなんなのかわからないのにノコノコ行くほどオレは間抜けじゃあない。」
「だから知っているヤツをずっと探していたんだ。」
「まさかいきなりアタリを引くとは思ってもみかったですたがね」
「教えてもらいますよ、この『アリーナ』っていうものに関しての知っていることを…!」

この店を教えてくれた恩義は感じる。だがそれとこれは話が別なのだ。
オレはより強くならなければならない。特に精神的に強く。
弱い今と過去を乗り越えるためにも。

571 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/03(日) 22:08:21
>>570

「ん〜〜〜??」

食事を終えて、テーブルの上に置かれた名刺を覗き込む。
こんなのくばってるのか。
『アリス』は、またひとつおりこうさんになった。

「ああ、そんなコトいったっけ??」

そういえば、いったようなきもする。
ついウッカリして、ポロッとしゃべってしまったようだ。
まぁ、そんなトキもあるある。

「『アリーナ』に関して、ねえ……」

「――――『嫌だ』と言ったら?」

   ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 
               ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ …………

「言っておくけど『気安い場所』じゃあない」

「相応の『覚悟』が必要だよ。『そこ』に踏み込むにはね」

「『戦場』だからさ。『アリーナ』って場所は」

         ニヤッ

「――――なーんてね〜〜〜。もしかしてホンキにした??
 ちょっとした『オチャメ』ってヤツ。いや、わたしもそんなにくわしくしらないし。
 まぁ、さんかしたコトはあるけどさぁ〜〜〜」

                 トーギジョー
「スタンドつかいがたたかう『闘技場』なんだって。
 なんかしょかあるみたいだけど、わたしがいったのは『ちか』にあった。
 スゲーデカイかいじょうでさぁ〜〜〜。
 まわりにギャラリーがいっぱいいて、そこでなぐったりなぐられたりする。
 それをみて、ワイワイさわいでたのしむってカンジ??」

      センケツノリョーケン
「わたしは『鮮血の猟犬』ってヤツとたたかった。もちろん、かったけどな!!」

「なんかしりたいんなら、『アリーナ』のしりあいショウカイしてもイイよ。
 つかえねーボンクラだから、やくにたたないかもしれないけど」

何か隠している様子もなく、意外な程あっさりと喋りだした。
知りたいことは答えてくれるだろう。
『アリーナ』の連絡先も知っているようだ。

572 成田 静也『モノディ』 :2019/02/04(月) 17:57:02
>>571

アスミさんは嘘を言っていないだろう。
嘘を言ったなら例え詐欺師でも脈拍なり
声のトーンが変わったりする。
それを聞き分けることは『モノディ』の耳にはたやすいことだ
そしてなによりもアスミさんを信じたいからだ。

「ふぅ…よかった」

いくら情報が得たいとは言え、恩のある人に
こんな脅しかけるようなマネをしなきゃならないなんて…
こういうやり方はきっと永遠に好きになれない。
それに最悪、アスミさんがスタンドを出されたら
こちらも応戦せざるえなかった。
…そう考えただけでゾッとする
このオレのスタンド『モノディ』は人に能力を使ったことはあっても
人を『殴った』ことは、まだ一度もないのだ。
それでも『アリーナ』に行かなければならない。
そんな気がするのだ。

「いえ、こちらこそこんなマネをしてすみませんでした。」
「お詫びってわけじゃあないですがここの昼食代、オレが全部払いますよ。」
「ここを教えてくれたこと、『アリーナ』の情報と人を紹介してくれたことに比べれば
昼飯代を払ったってまだ有り余るほどですよ。」

全部紛れもない本心だ。

573 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/04(月) 19:38:18
>>572

成田少年は、拳を交える可能性を危惧していた。
だが、夢見ヶ崎に『その気』はなかった。
そして少年には、それが『分かっていた』。
『モノディ』の『超聴覚』なら、それを聞き分けることは簡単なことだ。
だから、少年が夢見ヶ崎の言葉の真偽を知ることができたのは『当然』だ。

「――――『わかってる』よ。うんうん」

「だって、ウチらは『おなじチカラ』をもってるんだから」

「――――ねえ?」

    ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド

夢見ヶ崎にも、少年が殴り合いなど望んでいないことが『分かっていた』。
夢見ヶ崎は、成田少年と『同じ力』を持っている。
『ドクター・ブラインド』の『超聴覚』なら、それを聞き分けるのは簡単なことだ。
だから、夢見ヶ崎が少年の言葉の真偽を把握できたのは『当然』だ。
だからこそ、少年のことを不必要に警戒することはしなかった。

 キンイチ
「『金一』ってオッサンなんだけどさ、そいつのレンラクサキおしえてあげるよ。
 『なぐりやすい』くらいしかトリエのない、ヒンセイのカケラもないボケナスだけど。
 あんなのでも、いちおう『アリーナ』のニンゲンだから」

『アリーナ』に所属する『金一』という男の連絡先を少年に教えた。
その番号やアドレスから、その男と連絡が取れるだろう。
少年に『その気』があるなら、試してみてもいいかもしれない。

「あ、そうだそうだ。わすれるトコだった〜〜〜。
 ココって、『スイーツ』もおいしいんだよね〜〜〜」

        チラッ

「たべたいけど、オカネがたりないなぁ〜〜〜。
 ダレか『シンセツなヒト』がおごってくれないかなぁ〜〜〜」

        チラッ

わざとらしく、あからさまに少年の方にチラチラと視線を向ける。
『まだ有り余る』という言葉を聞いて、注文を追加しようという腹積もりだ。
さぁ、どうする??

574 成田 静也『モノディ』 :2019/02/04(月) 20:15:12
>>573

>>ココって、『スイーツ』もおいしいんだよね〜

「もちろん、お好きなのをどうぞ」

そう言いながら財布の中身を思い出す。手持ちは貯蓄しているからそれなりにはある。
大丈夫だろう。そう思った矢先、アスミさんはメニューを指さし

「う〜んと〜コレと、コレと、コレもいいな〜」

『アリーナ』手掛かりは手にいれたが、しばらくは外で外食というわけには
いかなそうだ。

苦笑しつつもこの町で出来た予期せぬ新しい知り合いに
こういうのも悪くはないと思いながら飲みかけののコーヒーを口に運んだ。

575 御徒町『ホワイト・ワイルドネス』 :2019/02/10(日) 23:00:22

    ウィィ――――ン


「チッ、ここもダメか――――」

忌々しげに店の前に痰を吐き、歩き出す。
いかにも苛立った表情をした老人が、不動産会社から出ていく。


      「(まぁ、いきなり『地下オフィス』を貸せ、と言っても、
       こーやって門前払いが関の山か。……それはそれでムカつくが)」

重そうなホルスターから分厚い『手帳』を取り出し、
鉛筆の先を舐めてから、メモ書きを始めている。

576 矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』 :2019/02/11(月) 14:45:37
>>575
 
『敷き物』なんて言われてもピンと来ないし、
そもそもどんなもんが地面に敷かれてんのかねっつって、
その辺気にしながら歩いてみようかって表に出てみて、
それで分かった事って言えば、別に敢えてそんなことしなくたって、
俺は昔っから下ばかり見て歩いてたという事実だけで。
 
 
「あのさ」
 
 
まったく皮肉な話で、その皮肉が正面から直撃して、
それで俺は多分、だいぶ、苛立ってたんだと思う。
丁度通りかかった『不動産屋』にも、『仕事』でトラブルになった嫌な思い出もあったし。
きっとそれもまた良くなかったんだ。
 
下ばかり見て歩いてた俺の目に、まず地面に吐かれた『痰』が目に入って、
次に視線を上げた先で、機嫌の悪いじいさんの顔が目に入って、
その先はもう、どうしてそんな事をしたのか自分でも分からないし、
多分どうかしてたんだと思う。
 
 
「なんだって他所様の店の前に、そんなことすんだい」
 
 
痰のひとつくらい、好きに吐かせてやれば良かったんだ。
だけどそう思った時には手遅れで、別に正義感からでもなんでもないくせに、
どうにも非難するような声色で、俺はその『老人』に声をかけちまったんだ。

577 御徒町『ホワイト・ワイルドネス』【22】 :2019/02/11(月) 21:54:40
>>576
>「なんだって他所様の店の前に、そんなことすんだい」

    「ハァン!  軒先にカンバン並べて『店』っていうならねェ、

     駅前でクッサイ服着て『ビッグ・イシュー』売ってるルンペンだって、
     立派な『個人商店様』になってるでしょうがッ」

    「ええ!? そうでしょう!?」

ギロリ、と睨みを利かせ、不機嫌そうな風体でまくしたてる。
吐き捨てた『痰』を踏みつけ、ゴシゴシと靴裏で地面に擦り付ける。

    「大体ねェ、『不動産』なんて、自分の家も土地も持っちゃあいないくせにねェ、

     随分とまぁエラそうに、あっちのものをこっちに引っ張るだけの書類屋が、
     堂々と幅を利かせてるんですよォ! 海のものとも山のものとも付かない輩が!」

    「ましてや、私のような『客』をないがしろにねェ……、

     そう、そうですよ……。 私をねェ、誰だと思ってるんですかァ!」

『矢貫』の発した一つきりの問いに、矢継ぎ早に『妄言』を返していく。

578 矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』 :2019/02/12(火) 22:21:24
>>577
 
老人のあまりの剣幕に、俺は思わず言葉を返す。
 
「あ、いや……分かったよ」
 
嘘だ。
俺は実際のところ何も分かっていなくて、
そもそも滝のように浴びせられた言葉を理解することもできなくて、
とにかく、相手の勢いに呑まれてなんとかそれらしい事を言いたくて、適当な相槌を打ったんだ。
 
「ええと、だから、不動産屋ってのは、確かにロクな商売じゃないよな。
 分かる。俺にも分かる。あいつら、最低だ」
 
思考が追いつく順に、補足するように言葉を続ける。
確かに『不動産屋』には、俺も痛い目を見させられた覚えがある。
その点は分かる。本当に、分かる。
 
すっかり目の真の老人に呑まれちまった俺は、
情けないことに何一つ言い返す事が出来なくて、
なんとか辛うじて質問を返すのが精一杯だったんだ。
 
>「そう、そうですよ……。 私をねェ、誰だと思ってるんですかァ!」
  
「いや、誰……あ、その、『どちら様』……ですか。
  俺、あんま、芸能人とか詳しくなくて」
  
情けない限りではあるんだが、俺は自分より頭一つ小さい老人にすっかりビビっちまって、
着込んだダッフルコートが妙に頼りなく思えちまって、
マフラーを口元まで引き上げて、どうにか、それだけは言葉にできたと思う。

579 御徒町『ホワイト・ワイルドネス』【22】 :2019/02/12(火) 22:59:30
>>578
積み重ねた『年季』が産み出す『齢圧』と、
ヒステリックに上擦った『怒声』によって、
目の前の若者を黙らせてしまったようだ。

>「あ、いや……分かったよ」

  「う、ォ っほんッ!」   カーッ   ペッ!

  「まあ、貴方のような初対面の方にねェ、

   虫の居所が悪かったからって、どちゃくそに怒鳴り散らすのは、
   ――――ええッ、驚いたと思いますよ。配慮が足りなかったですねェ」

『矢貫』の同調に気分を良くし、語調を抑えて言葉を返す。
取り出していたメモ帳をホルスターバッグに仕舞い、『矢貫』を見遣る。

>「いや、誰……あ、その、『どちら様』……ですか。
> 俺、あんま、芸能人とか詳しくなくて」

   「あのような乱痴気騒ぎの『客寄せパンダ』と
    一緒にされたくはないですがねェ、……まあ、いいでしょう」

その仔細を訊かれれば、のそのそと歩道を横切り、
バス停用の『ベンチ』に腰掛け、『長話』をする準備を見せつける。

   「元々はねェ、私のような『プランナー』は、
    世間様にに出てくるものじゃあないんですよ。

    昨今は、なんだ『CG』の傘を借りてエラそうに振る舞ってる、
    芸術家気取りの輩が増えましたがねェ、断じてバカげたものだと……!」

   「そもそも、私の名前なんかよりねェ、
    『作品』の名前が知れ渡る方が、誉れと言うものでしょう。
    『ムンクの叫び』なんて誤用はねェ、私にしたら『勲章』ですよォ」

訊かれた質問に対し、回答に至るまでが留まるところを知らない。
ベラベラと言葉を並べては崩し、やがて咳払いを始める。

   「お゙ ぉ !  ゴホッ!」

    「ほら、お兄さんのね、知ってる『パズルゲーム』をねェ、
     何か二つ、三つくらいね、言ってみてくださいよ」 

自慢気な表情を作り、『矢貫』に向けて答えを促している。

580 矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』 :2019/02/12(火) 23:25:45
>>579 

目の前の老人が語調を抑えたことで、多分俺は辺に気を抜いちまったんだろうな。
適当に話を切り上げてこの場を立ち去るのが一番良いに決まってるって、分かっちゃいたんだが。

>「元々はねェ、私のような『プランナー』は、
> 世間様にに出てくるものじゃあないんですよ。

> 昨今は、なんだ『CG』の傘を借りてエラそうに振る舞ってる、
> 芸術家気取りの輩が増えましたがねェ、断じてバカげたものだと……!」

> 「そもそも、私の名前なんかよりねェ、
>  『作品』の名前が知れ渡る方が、誉れと言うものでしょう。
>  『ムンクの叫び』なんて誤用はねェ、私にしたら『勲章』ですよォ」


「『プランナー』に『CG』で『作品』っつーと……アレ……ッスか。
 『ゲーム作るヒト』……みたいな」
 

分かっちゃいたんだが、バス停の『ベンチ』に座り込む老人の傍らに突っ立って、
思わず話に乗っかっちまったんだ。
自分が質問した手前ってのもあるし、最初が酷かった分、いくらか落ち着いた雰囲気を見て、
意外と普通に話せるんじゃないか、なんて思った部分もあって。
 
 
> 「ほら、お兄さんのね、知ってる『パズルゲーム』をねェ、
>  何か二つ、三つくらいね、言ってみてくださいよ」
 
 
「俺が知ってる『パズルゲーム』っつーと……」
 
 
俺は何も知らない。
 
高校は出たけど出ただけで、中学英語だって怪しい始末で、
これといってヒトに誇れる特技や打ち込んだ趣味もなくて、
だからいっそ清々しいくらいにありきたりな答えを、返してみるわけだ。
 
「『降ってくるブロックを積んでいって……横一列埋まった段から消えてくヤツ』とか、
 『色違いの球が二つ一組で降ってきて、同じ色を四つ揃えると消える』とか。

 あと……ああ、アレか。
 『スマホ』の……『カラフルな球が敷き詰めれた画面をなぞって、一筆書きで同じ色を沢山繋げると消えるヤツ』とか」
 
大丈夫だ。
俺は無難な返しができたはずなんだ。
これまでも、厄介事はそれとなくこうやって回避してきた、筈なんだ。

581 御徒町『ホワイト・ワイルドネス』【22】 :2019/02/13(水) 00:09:00
>>580
>「『プランナー』に『CG』で『作品』っつーと……アレ……ッスか。
> 『ゲーム作るヒト』……みたいな」

     「まあ、今ではしがない講師の身ですがねェ。

      プータロー寸前の『ごくつぶし』共のケツを蹴り飛ばして、
      社会の何たるかを叩き込んでやってる、……不毛な職務ですよ」

腑抜けた生徒の面を思い返しては忌々しげに鼻を鳴らしながらも、
双眸を細め、何処か寂しげに呟いた。

>「俺が知ってる『パズルゲーム』っつーと……」

しかし、多少人間味を帯びたその表情も、
『矢貫』の言外に醸し出される『ビッグタイトル』の数々に、
表情を引き攣らせ、ハゲ上がったコメカミには『青筋』が浮かんでいく。

      「ハ、ハァン、 ……ま、まぁ、そんなところでしょうな。
                   .. . . .
       まあ、その辺りも、よく『出来た』方ですよ。
       対戦ゲームと称して、スピードを上げての『ライヴ感』に終始し、
       パズルゲーム特有の『知略性』に逃げを打ったのも、
       真っ向勝負から背を向けた、と、私は解釈してますがねェ……」

三つ上がったタイトルから、明らかに一作にのみ『敵意』を剥き出しにしながら、
ギリギリと奥歯を削ってまで擦り潰している。『無難』な返しとはならなかったようだ。

      「まあ、貴方はパッと見、25〜6と言ったところでしょうが、
       所詮は『娯楽』とはいえ、真に面白いゲームを知らないと見える。

       ネット回線を通じて、『贋作』が蔓延る世の中だからこそ、
       『審美眼』を磨いて、傑作を見抜いて頂きたいと、老骨ながら思いますがねェ」

大きなお世話を絵に描いたような言葉を口にしながら、悠々とベンチから立ち上がる。

582 矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』 :2019/02/13(水) 00:41:49
>>581
 
> 「まあ、今ではしがない講師の身ですがねェ」 
 
一発で合点が行った。
ヒトにモノを教える仕事ってのは教師を筆頭に、
まあ、ある程度こういう、なんだ、『偉そう』っつーか、こう、『こういう感じ』になりがちだよな。
 
「つまりアンタ、アレか」
 
質問ってワケじゃないんだ、俺はもう、ある種の確信を得ていて、
それを確かめるだけのために、敢えて口に出してみたってことなんだが。
 
「アンタ──『ゲームのセンセイ』っつーことか?」
 
往来で、感じの悪い爺さんに声を掛けて、そのまま上手いこと会話が続いたことがあるか?
俺は無い。
 
「す、凄ェよ。とんでもねえ」
 
自分でも驚くような事が起きて、それがどうにか上手いこと運んで、
だから俺はそう、なんというか、舞い上がってたんだと思う。
 
今度こそ切り上げるタイミングだったのに、
ここで別れるのがどう考えたってベストだったのに、
俺がたまたま声を掛けたこのヒトが、ひょっとしたら途轍もない大物なんじゃないか、なんていう、
そんな希望に突き動かされて、ベンチから腰を浮かせた老人を引き止めるように、
言葉を続けてしまったんだ。
 
「ひょっとして、とんでもない『有名人』なのか?
 だって、『アレ』や『ソレ』みたいな有名ドコロに対してその言い草……!
 
 なあ、セイセイ一体──『何者』だ?
 どんな『ゲーム』を作ったセンセイなんだ……?」

583 御徒町『ホワイト・ワイルドネス』【22】 :2019/02/13(水) 01:11:15
>>582
>「アンタ──『ゲームのセンセイ』っつーことか?」

    「あまりにも飾り気がない言い方で驚きましたがねェ、

     ……いかにも、その通り。
     正確に言えば『マルチクリエイティブインストラクター』とかいう、
     まぁなんとも舌を噛みそうな『肩書』こそ与えられてますがねェ、
     これも私の『実績』に類する『専門職』が存在しないが故に、
     経営陣がない頭を振り絞って、一生懸命考えた『カンムリ』ですよ」

肩書を敬遠するような言葉を吐きながらも、
口角をニヤつかせ、一発でスラスラと和製英語を唱えていく。

    「私は『御徒町満志』なんて立派な名前がありますがねェ、
     先ほども申した通り、これはもう覚えなくて結構ですよ」

        ブロロロロ・・・
                        ブシュゥゥゥ―――


ゆっくりと立ち上がり、勿体付けるようにのそのそと歩き始めると、
丁度いいタイミングで『バス』が停車し、その扉を開く。

    「まあ、興味があるのでしたら、
     DSでもなんでも、『移植』が出てますからねェ、
     
     貴方が、私をどういう目で『センセイ』と見るかはねェ、
     これはもう、『おかしなマーチ』をやってみる以外ありませんよ」

それだけを言い残し、パスカードを運転手に見せた後、
『優先席』に座る高校生を睨み付けて立ち上がらせると、
満足気にシートに腰掛けて、


                   ブシュゥゥ――――


乗り合いバスに揺られながら、去っていった。

584 矢貫 湊『ノーバディ・アンダースタンド』 :2019/02/13(水) 11:44:48
>>583
 
「『マルチクリエ……トラクター』……?
 ああ、その、凄いんだな……。凄いセンセイ……」
 
意味はひとっつも分からないが、なんであれきっと凄い肩書なのだろうと、
俺に学が無いだけで、きっとそうなのだろうと、適当に曖昧に相槌を打つ。
 
>「私は『御徒町満志』なんて立派な名前がありますがねェ、
> 先ほども申した通り、これはもう覚えなくて結構ですよ」
 
「ああ、『御徒町』センセイ……か。
 しかし『覚えなくて結構』ってのは、アレだな……」
 
『作品が広まることが誉れ』みたいなこと、確かに言ってたっけな。
ただ目の前のこのヒトから感じる強烈に『アレ』な感じ……なんて言うんだ?
こう、ゴリゴリっと来る感じ。なんて言うのかな、ええと、つまりこのこういう感じな。
そういうのからすると、自分の名前は名前で、広まって欲しいと思うんじゃないかって印象もあるんだけど。
 
「俺は『矢貫』。『矢貫湊』
 名乗られちまったから、名乗り返さないってのはこう、良くないだろ」

『挨拶はきちんと』。『名乗られたら名乗り返す』。
そのくらいのことはきちんと、きちんとやらないと、
俺みたいな『底辺』は、簡単に『本当の底辺』になっちまう。
それはマズい。『本当の底辺』になっちまったら、もう、誰も見下せなくなる。
 
 
>      ブロロロロ・・・
>                       ブシュゥゥゥ―――
 
 
そんなやり取りを続けてる内にいいタイミングでバスが来て、
どうにも御徒町センセイが乗り込む予定のバスだったみたいで、
いよいよこれでお別れ解散って具合になるんだよな。
 
感じの悪い爺さんに声掛けたと思ったら、とんでもない『業界人』に出会っちまった。
こういうことがあるんなら、下向いて歩くのもまあ悪いことじゃないんじゃないか、なんて思えて、
思えて、いたんだが……。
 
 
> 「貴方が、私をどういう目で『センセイ』と見るかはねェ、
>  これはもう、『おかしなマーチ』をやってみる以外ありませんよ」
 
 
「そんなゲーム、聞いたこともねえよ。
 アンタほんとに、偉い業界人なのか……?なあ、センセイ」
 
 
去りゆくバスの後ろ姿へ向けて、最後の疑問を、呟くように零してみた俺は、
腑に落ちないような釈然としないような気持ちを抱えたまま、歓楽街を後にする。

585 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/17(日) 00:31:02

             ブロロロロ…

「…………」

バスに、乗り間違えちゃったんだよ。
大通りに行きたかったんだけど。
早めに気づいて降りられてよかった。

「……」

「よいしょ」

とりあえずフツーに、逆向きのバス停で次のバスを待とう。
待ち合わせより早く家出てよかった。ギリギリ間に合うよね。

他にバス待ちをしてるのは、あの人(>>586)だけかな?

586 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/17(日) 05:04:50
>>585

他にバス待ちをしているのは一人だけ――『だった』。
なぜなら、視線を向けた直後に、もう一人増えていたからだ。
その人物とは……??

いや〜〜〜まいったまいった。
『ホシミカイドウ』にいきたかったのに、
まちがえて『ホシミヨコチョウ』にきちまったぜ〜〜〜。
それもこれも、バスのとまるバショがよくない!!
まったく、まえからまぎらわしいとおもってたんだよな〜〜〜!!
まぁ、はやめにきづいておりられたからヨシとするか。
まちあわせじかんより、ちょっとはやくでてきたから、ギリギリまにあうな!!
イズミンは、もうアッチついてんのかな〜〜〜??

「――おん??」

思いがけない場所で『待ち合わせ相手』の姿を見つけて、
ポカンとした表情を浮かべる。
まさか、偶然にも『同じ乗り間違え』をしていたなどとは夢にも思わない。
しかも、それに気付かなかったなどとは、そうそう起こることではないだろう。
さては『スタンド』のしわざか??
『ホンタイ』はどいつだ??

  「イズミン??あれ??」

       「ここ『ホシミカイドウ』だっけ??
        まちがえたとおもったけど、じつはあってた??」

                          「――そんなワケねーしな」

        キョロキョロ キョロキョロ キョロキョロ

辺りを見渡し、現在地を確認する。
もちろん、ここは『星見街道』ではなく『星見横丁』だ。
そのことを改めて把握してから、イズミンに向き直る。

587 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/17(日) 15:08:47
>>586

「あれっ!」

「ユメミン……!? あれ、今日こっち集合でしたっけ??」
「えっ?」「でも」「星見街道ってラインで」「言ってたし」

          キョロ  キョロ

これは、焦ると思う。

「こっちは星見横丁だし」「まぎらわしいけど」

行き先は『大通り』だった。
それは間違い無いはず、なんだけど。

「……あのー」

「ひょっとして」
「ユメミンも、バス乗り間違えちゃった……とか?」

フツーそんなことある?って思うけど、ユメミンはフツーじゃない友達だ。
もしかすると私と同じ間違いを偶然しちゃったってことも、あるのかもしれない。

588 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/17(日) 22:21:15
>>587

「――うん」

頷いた。
どうやら本当らしい。
何百億分の一の奇跡が起きたのかもしれない。

「でもまぁ、ちゃんとあえたんだし、よかったよかった。
 よのなか、めずらしいコトもあるもんだ。
 こんな『ミシュランみつぼしクラス』のハプニングがおきるなんて、
 きょうはツイてるな〜〜〜」

「そういえば、イズミンさいきんなんか『かわったコト』とかなかった??
 『バスのりまちがえた』ってコトいがいで」

いい感じに場が和んだところで、気分も新たに話題を変えてみる。
時間は立ち止まらない。
与えられた時間は十分に楽しむべきだ。
いつか自伝を出版した時に、この言葉を忘れずに入れておこう。
なによりも、『きりかえがはやい』のがユメミンのとりえなのだ。

「ユメミンは、やすみちゅうに『こもり』のバイトしてた!!
 とまりがけで『みっかかん』!!うん――まぁそんくらい!!」

589 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/17(日) 23:13:41
>>588

「へええっ」

「珍しい事もあるんですねえ〜っ」
「でも、そうですね、会えてよかったです」
「あは、そこのところはツイてますよね」

                ニコ

ハプニングをツイてるっていうのは、ユメミンらしい。
イズミンらしさは……そうだ。フツーであることだ。

「私は……そうですね、『旅行』行きましたよ!」
「なりゆきで、芽足さんと二人で」

ユメミンは同学年だし名前くらいは知ってるかな。

「日帰りですし」「お土産も買いそびれたんだけど」
「けっこう楽しかったですね」

ユメミンになら話してもいい気はする。
でも、先に向こうの話を聞いてみよう。
こっちの話は、ちょっと長くなるし。

「それにしてもバイト、いいですねえ。青春って感じで!」
「でも、『三日間子守り』って、知り合いのお子さんとかですか?」
「あんまり周りでは聞いた事ない仕事ですけど」

泊まりのバイトは、センパイで行ってた人がいた。
リゾートバイトっていうんだったかな。ユメミンのはちょっと違いそうだけど。

590 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/18(月) 00:16:44
>>589

「『チダリ』――??『チダリヨロズ』!!」

「まちがいなく『ウサギ』だな。よにもめずらしい『ロボットのウサギ』だ」

うんうんと納得したように首を縦に振る。
じつは『ロボット』だとかいうウワサをきいたことがある。
そのハナシがマジかどうか、いつかたしかめねばならんとおもってたところだ。
ちなみに『ウサギ』というコトバは、『キョーミのたいしょう』をイミする。
『アリス』は『ウサギ』をおうものであり、わたしは『アリス』だからだ。

「いや、ぜんぜん。しょたいめんで、カオもナマエもしらんかったコたち。
 わたしとサトリちゃんってコがいっしょにやったんだけど」

「じつをいうと、ちょっと『ワケありなシゴト』ってヤツでさぁ。
 イズミンの『センセー』とか、そういうカンケイのヤツっていうの??」

「かいつまんでいうと、『スタンドもってるコドモ』のせわをするっていうバイト。
 そこのシゴトは、ちょっとまえにも1かいやったコトがあってさぁ。
 そっちは『こもり』じゃなくて、『しあい』だったけど」

『試合』の方は、詳しく話さなくてもいいだろう。
そこからはなしだすと、スゲーながくなるからな……。
まぁ、それはそれとして――。

「コドモたちとあそんだりゴハンつくったりキョーボーなニワトリとたたかったり、
 あいまあいまにちょっとしたトラブルもありつつ、
 さいごに『ワルいヤツ』もでてきたけど、
 ふたりがかりでビシッとやっつけてハッピーエンド!!」

「――ってカンジ??」

バイトの流れを大雑把にダイジェストで語る。
だいたい説明できたと思う。
イズミンの日帰り旅行の話も気になるところだ。

「あ!!ふつかめのディナーはわたしがつくった!!
 『トマトとツナのパスタ』と『セロリとレモンのヨーグルトドリンク』!!」

「――イズミンは??いや、メシのハナシじゃなくて『リョコー』のハナシ」

591 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/18(月) 01:19:57
>>590

「そうそう、『ロボット』の芽足さんです」
「楽しい人ですよね」

ロボットじゃないかもしれないけど、ロボットなんだ。
ウサギ?っていうのはよくわからないけど。
ユメミンのことだし、なにか面白いことなんだろうな。

「えーっと」「話せば長くなるんですけど」
「『見たことのない町』にいきなり迷い込みまして」
「そこから出るためにいろいろ頑張ったりしたんですよね」
「あと、砂浜でお城作ったりとか」「クレープ食べたりとか!」

「『フツーの旅行』ではなかったわけなんですけどね」
「フツーじゃない部分がちょっと語りづらい感じでして」

カレンさんとタマキさんのことは言い触らす気はしない。
多分、それはフツーに、やるべきじゃない気がするから。

「それにしても」「ほんとワケありって感じですね」

ユメミンはフツーじゃない世界に飛び込んでいける。
それにしたって、なんだか危なそうな話だ。

「試合ってたしか、『地下闘技場』でしたっけ」
「まんがみたいな」「最初に会った時話してたやつでしょ?」
「フツーじゃないですよねえ」

闘技場が『子供のお世話』を依頼するなんて、フツーじゃない。
お客さんの『託児室』とか、そういう話でもなさそうだし。
それ、闘技場をする会社とかじゃ、ない気がするんだ。

なにか私が知らない『フツーじゃないもの』があるんだろう。

「……」

「ね。パスタ、今度私にも食べさせてくださいよ」
「私も」「そこじゃないけど、おすすめのクレープとか教えますから」

ユメミンはそういう世界を夢見てるんだろう。
私は……私は、じゃあ、どういうきもちに、フツーになるべきなんだろう?

592 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/18(月) 02:08:28
>>591

「きづいたら、『みたコトのないマチ』にいたって??
 つまり『フシギなセカイ』にリョコーしてたってコトか〜〜〜」

興味深そうな表情で、イズミンの言葉に耳を傾ける。
『不思議な世界』の香りを受けて、サングラスの奥の瞳は輝いている。
同時にバスに乗り間違えるよりも珍しいかもしれない。

「でも、ここにイズミンがいるってコトは、ぶじにだっしゅつせいこう!!」

「――ってことて、よかったよかった!!」

もうちょっと突っ込んで聞いてみたいけど、なんとなくイズミンの歯切れが悪い。
それを察知して、あえて深く質問はしなかった。
フシギなハナシはスキだ。
だけど、イズミンはトモダチだし。
せっかくこれからあそぼうってときに、
イズミンをイヤなキブンにさせてまでききたいハナシでもない。

「あ〜〜〜そうそう、ソレソレ。そのへんのつながりで、ひきうけたってカンジ??
 『しあい』のほうは、やるコトなくてヒマだったら、またいつかやろっかな〜〜〜」

「お??じゃ、こんどつくろっか??わたしんちでもいいし、イズミンのトコでもいいし。
 それか、ガッコーのカテイカシツでもいいけど。
 けっこうコウヒョウだったからな!!イズミンもきにいるハズだ!!」

「――しかし、なんつーかアレだな……。
 こうやってイズミンとしゃべってると『ホッとする』っていうの??
 『フツーのセカイ』にかえってきたってカンジがするんだよね〜〜〜」

「『フツーのセカイ』があるからこそ『フシギなセカイ』があるっていうか。
 わたしは『フシギなセカイ』がスキだけど『フツーのセカイ』もあってほしいんだよね。
 だって、『フツー』がなかったら『フシギ』もないワケだし」

「――って、ユメミンがいってたよ」

593 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/18(月) 02:42:39
>>592

「そうなんですよ、多分『スタンドの世界』?」
「詳しい事は全部はわかんないんですけど」
「でられたから、いいかなって」

白い本の正体とか。
これからどうなるのかとか。
あの世界は跡形もなくなっちゃったのかな、とか。

「うーん、どうせならユメミンの家でやりません?」
「キッチンとか、使い慣れてるでしょうし」
「まあ場所はともかく――――楽しみにしてますねっ」

分からない事はあるけど。
こうして出られて、友達と『今度』を約束できる。

「……もしですよ」「もし、また『試合』とか出たりするなら」
「フシギの国に行ったりするなら」「そうしたら」
「ちゃんと最後は、こっちの、フツーの側に帰ってきてくださいね」

「イズミンは、いつでもこっち側で待ってるんで!」

『今度』。
いずれユメミンは、また別の『不思議の世界』に行ってしまうに違いない。
だから友だちの私は、フツーの『日常』のひとつであるべきなんだ。
不思議の国のアリスは……フツーの現実に帰るまでが物語だから。

私は、そういうふうに思うんだ。

「……」

「あはは、大袈裟な事言っちゃった」

私は、こっち側にいるのでせいいっぱいだから。

「あっ、そういえば……今日は最初どこ行くんでしたっけ?」

そういえば予定とか決まってたっけ。ライン見たらわかるんだけど、一応聞いてみる。

594 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/18(月) 20:44:48
>>593

「おう、まかしとけ!!こんどのやすみ、あけとくから!!
 イズミンも、あけといてくれよな!!」

何はともあれ楽しみだ。
ユメミンのいがいなイチメンがあきらかに!?
こんしゅうまつのランチタイムをみのがすな!!

「――――うん」

「わたしはイロんな『フシギ』をみつけたいからさ。
 そのためには、いっかいもどってこなきゃいけない!!
 ひとつのばしょへいったきりじゃあ、ほかのトコいけなくなるし」

『フツーのセカイ』は、わたしにとって『中継地点』みたいなものだ。
たくさんの『フシギなセカイ』に繋がってる特別な場所。
ある日アリスが『ウサギ』を追いかけて別の世界に行ったみたいに、
時々『フツーのセカイ』に転がっている『ウサギ』を追いかけていくと、
こことは違った『フシギなセカイ』へ行くことができる。

「『こんなコトがあった!!』って、イズミンともオシャベリしたいしさ。
 だから、かえってくるよ。そんときは、またハナシきいてね!!」

      ニッ

そう言って、明るく笑った。
なんだか安心できた――――ような気がする。
上手く説明できないけど、なんとなくそう感じていた。

「『あそびにいこう』ってハナシはしてたけど、バショきめてたっけ??
 そういえば、『たまにはノープランもイイよね』って、ユメミンがいってたきがする。
 イズミン、どっかいきたいトコある??」

「あ!!じゃあさじゃあさ、『ざっかやめぐり』する??
 ざっかやさんって、かわったモノがイロイロあってオモシロイからさぁ〜〜〜。
 『マスキングテープ』もケッコーおいてあったりするし!!」

スマホを取り出して、近そうな雑貨屋を調べてみる。
『星見街道』だけじゃなくて、今いる『星見横丁』の方も当たってみよう。
こういうトコに、いがいな『あなば』があったりするもんだしな!!

「――――『かわったモノ』っていったら、
 『こもり』と『しあい』のあいだぐらいのタイミングでみかけたんだけど」

「『かわったほん』でさ、『しろいほん』だったんだよね〜〜〜。
 なかもそともまっしろだった」

「よくわかんないけど、『スタンドをつくるほん』だってカンケーシャがいってたよ」

595 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/18(月) 22:49:26
>>594

「それじゃ、次の休みはそれに決まりで!」

スケジュール帳にちゃんとメモしとこう。

「あは」「きっと、また聞かせてくださいね」
「ユメミンの……不思議の国の冒険の話」

フツーじゃない旅をする友達がいる。
私は……私はやっぱり、フツーの私でいよう。

「あ、決めてませんでしたっけ」
「どうりで記憶にないと思った」

         キョロキョロ

「それなら『横丁』で遊ぶのもフツーにありですね」
「この時間から、怖い感じでもないですし」

夜に来たことがないわけじゃない。
けど、あんまり来たいって思う感じではなかった。

「雑貨屋さんも、ちょっと珍しいのがありますよ」
「今日は私が案内しちゃおっかなっ」
「ネイル用品とかも置いてますし」「……?」

でも、昼にユメミンと遊ぶならすごくいい場所なのかも。
だから意気揚々ってきもちになって辺りの地図を思い浮かべてた。

「……本?」

そしたら。

「スタンドの白い本って」「え」「またすごい偶然ですねえ」
「私が『旅行』した世界を作ってたのも、白い本だったんですよ」

偶然にしては出来すぎてる、フツーじゃない話。

「まあ、真っ白ではなかったんで……別本かもしれませんけど」

とりあえず、雑貨屋さんに歩き出そうかな。
ユメミンが話に集中したそうなら、もう一回ベンチに座ろう。

596 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/19(火) 00:53:54
>>595

「うんうん、イイカンジに『ノープラン』っぽくなってきたぞ。
 じゃ、このヘンをテキトーにブラブラしようぜ!!
 ちょうど、あたらしいネイルパーツもほしいとおもってたし!!
 きょうはイズミンのオススメのみせをショウカイしてもらおっかな〜〜〜??」

スマホをポケットにしまう。
イズミンが歩き出したのに合わせて、こっちも歩き始めた。
その道すがら、話を続ける。

「え??マジ??
 バスのりまちがえたコトといい、きょうはグーゼンがおおいひだな〜〜〜。
 『ミシュランみつぼし』をこえた『レジェンドクラス』のひとさらじゃないか??
 『なんびゃくおくねん』にいちどの『チョーなんかスゲーきねんび』ってなづけよう」

「――――なるほど!!『ベツのほん』ってカノウセイはあるな!!
 わたしがきいたハナシだと、ひとつじゃないっぽいらしいし」

少なくとも複数あるという話は聞いていた。
だから、イズミンが見たのはユメミンが見たのとはベツのヤツだったかもしれない。
まぁそれでもスゴいグーゼンなんだろうけど。

「ユメミンがみた『しろいほん』は、ちっちゃいコがもってたんだ。
 このマチで、そのコをおいかけてる3にんぐみがいて、
 オモシロそうだったからユメミンも4にんをおいかけた」

「3にんは『しろいほん』にようがあったんだけど、なんかカンチガイされてたみたいで、
 『しろいほん』をもってるコににげられてたんだって。
 それで、ユメミンは3にんのテツダイをして、そのコをつかまえた。
 あとは、4にんがはなしあってゴカイがとけて、いっけんらくちゃく!!」

『スタンドを作る本』を使って、誰かが何かをしようとしているらしい。
そして、夢見ヶ崎こと『アリス』は三人に協力すると約束した。
その約束は、まだ続いている。

「そのコのナマエ、なんていったっけ」

「ああ、そうそう――――たしか『カレン』だった」

597 今泉『コール・イット・ラヴ』 :2019/02/19(火) 01:40:37
>>596

「マスキングテープとネイルのパーツだと〜」
「確かこっちの方にそれっぽいお店があったような」
「ファンシー雑貨みたいなお店で」
「確かほかのアクセも売ってましたよ」

ノープランだし、立ち止まって調べたりはしない。
ほんとに迷っちゃったらフツーに調べるけど。

「ね、すごい運命って感じしますねえ〜」
「今朝の占いは『6位』だったんですけども」

べつに運がいいってわけでもないけどね。
バスに乗り遅れたのはフツーに失敗だし。
雨降って地固まる、って感じの日なんだよね。

それから、歩きながら本の話を続ける。

「えっ、たくさんあるんですかっ!?」

大切なものって聞いてたからてっきり一つかなって。
でも、たくさんあるものでも『自分の』は大切か。

それに、結構危ないものだし。
いや……それよりその話の、子供って。

「カレンさん……やっぱり」

カレンさんを追ってた人たちは危なくないのかな。
普通に元気そうだったし、そこは心配いらないか。

「私もたぶん、そのカレンさんと知り合いですよ」
「例の『旅行先』で会いましたし」
「そうなると本自体は同じもので」
「後から表紙に文字が出てきた……のかな?」

「なんだか、本当にフツーじゃない本ですよねっ」

スタンドを作るだけじゃなく、生きてるみたいな本。
その仕組みもまた別の誰かのスタンド、だったりするのかな。

         スタスタ

「あっ、あったあった。ここですよユメミン!」

そうこう話してると、目当てのお店に着いていた。
あとのことは……ここで買い物しながら考えればいいかな。

598 夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』 :2019/02/19(火) 19:33:20
>>597

「カレンって、ソラにうかんだりできるカレンのコト??
 じゃあ、やっぱりイズミンのいうとおり、おんなじホンなんだろーねー」

まさか名前が一緒の別人ってことはないだろうし。
あの時に見た本が、イズミンの『旅行』した世界を作ったってことなんだろう。
ソレがどういう世界だったのかは分かんないけど。

「いくつあるかはわかんないけど、サイテーでも『2つ』はあったみたいだよ。
 さっきいった3にんぐみも、おなじホンをもってたみたいだから」
 
「『ふるほんや』からてにいれたとかナントカ。
 その『ふるほんや』は、このマチのはずれにある『おやしき』からしいれたって。
 カレンは、その『おやしき』のシュジンから『しろいホン』をあずかったんだってさ」

「わたしがみたときは、ナンもかいてなかったハズだから、
 『あとからでてきた』ってスイリがユウリョクだな!!
 3にんぐみも、おなじようなコトいってたし。
 『とつぜんモジがうかんできてバケモノがでてきたからたおした』って」

「その3にんは、ホンをみつけしだいショウキャクするきだったとか。
 だから、ジブンたちのもってたブンは、もうショブンしちゃったんじゃない??」

「――――で、3にんのハナシだと、そのホンはまだあるっぽくて。
 それをさがしてるみたい。ほら、ナニがおこるかわかんないモノだし。
 レンラクがあったら、またてつだおうとおもってるんだー」

「ね〜〜〜!!ホントに『フシギ』だよね〜〜〜ッ!!」

イズミンが言うように、確かに全然『フツーじゃない』本だ。
だからこそ、興味を惹かれる。
その不思議な香りに、好奇心を煽られる。
また、いつかあの本と遭遇したい。
イズミンの話を聞いて、改めてそう思った。

「――――おっ、なかなかセンスイイみせじゃない??
 イズミンもやるな〜〜〜。どっからみてこっか??
 せっかくだから、ゼンブみてまわりたいな!!」

でも――――今は『フツー』を楽しもう。
気の合う友達と街に出かけて、一緒に買い物したり遊んだりする。
それも、『フシギ』を楽しむのと同じくらい大切なことだから。

599 美作くるみ『プラン9・チャンネル7』 :2019/03/28(木) 23:28:16

ラフなアメカジファッションの女が、路肩に停めたスクーターのシートに腰掛けている。
片手には、ついさっき移動販売車から買ったクレープ。
最近、口コミで話題になっている店だ。

「バランスは丁度良いわね。クリームが多すぎて重たいって事もないし。
 五段階評価で『星四つ』って所かしら」

職業柄、流行には敏感でなければならない。
そのために、こうして時折チェックを入れている。
とりあえず、ここも『候補』としてキープしておこう。

「――あなたも今日は機嫌が良いみたいね?」

よく故障する愛車のボディに、ポンと手を置く。
幸いな事に、今日は一度もトラブルを起こしていない。
クレープを食べながら、何の気なしに通りを眺める。

600 美作くるみ『プラン9・チャンネル7』 :2019/04/04(木) 23:34:44
>>599

「さてと――――」

しばらくしてクレープを食べ切り、スクーターのエンジンを始動させる。
ここで何度か仕切り直す事も少なくないが、今回は一度で掛かってくれた。
自らも上機嫌で鼻歌を歌いながら、その場を走り去っていく。

「――――あら?」

調子良く街を駆け抜けている途中で、唐突にエンジンが停止する。
どうやら、また機嫌を損ねてしまったようだ。
軽く溜息を吐いて、愛車のボディに片手を置く。

「全く本当に手が掛かる子だわ」

「ま、そんな所もあなたのチャームポイントよね?」



【撤退】

601 竜胆『ブラックシープ・シンドローム』 :2019/04/16(火) 00:25:33
「はぁ……」

どうにもアガらない。
調子もうだつもだ。
酒を飲む気分でもなく、なんとなくでゲームセンターに足を運んでいた。

「テーマパークに来たみたいだ、テンション上がるなぁ��」

言ってみたが、やはりアガらない。
いい事やいい刺激があればいい。
それを探しに来た。

「ははっ」

適当に店内をぶらついている。

602 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/04/17(水) 21:23:49
>>601

「ウィゴーちゃん ウィゴーちゃん ウィゴぉ〜〜〜〜ちゃぁ〜〜〜ん
こっちの兎のぬいぐるみか、そっちの熊ちゃんならどっちが良いよ?」

『いや 別にぬいぐるみなんぞ欲しくありませんが』

「おいおいおい おいおいおい おいおいおいおいおいおいおいおぉぉいって
ウィゴーちゃん 可愛い女の子は一つぐらいフワフワなもんを所持しとくのが
乙女の嗜みってもんだぜぇ?」

『誰が乙女だ UFОキャッチャーの中に閉じ込められろや』

「そうツンツンすんのも良いけどよぉ〜 たまにゃー俺もウィゴーちゃんの
デレがそろそろ見たい時期だぜ。なんかとびっきりな血腥いインパクトが
欲しいよぉなぁ〜  ・・・あぁまた落ちた」

UFОキャッチャーでスタンドと共にぬいぐるみを獲得しようとしてる
危ない雰囲気の男がいる。貴方には気づいてない

603 竜胆『ブラックシープ・シンドローム』 :2019/04/18(木) 00:33:01
>>602

(うわ)

「うわぁ……」

あれは近づかない方がいいタイプだろう。
遠巻きに見つつ刺激しないようにしよう。

604 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/04/18(木) 20:07:16
>>603

『それと、ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト
私の名前は何回でも言うがウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト!
いい加減に脳味噌に叩き込まないと晩御飯は全部流動食にするからな!』

「ウィゴーちゃんが口移してくれんなら、俺はウンコでも喜んで……」

『シャラップ! 誰が誰の下痢を口移ししろって言うんだ?
私にも堪忍袋の緒があるからなっ。それを口にした瞬間に
げの語を喋る前に道連れ覚悟のボディブローお見舞いするからっ』

「……ちっ やっぱクレーンが甘いわ。しょーがねぇから
あっちの菓子取りメダルゲームにする?」

『話聞けよ! はぁーーーーーー・・・っ
えぇ 行きましょう。とりあえず今の話題からチョコレート以外で』

「何でチョコ駄目なのよウィゴーちゃぁん。おりゃあ三度の飯より
ウィゴーちゃんの手作りチョコ食べる為なら喜んで這いつくばって
ウィゴーちゃんの足先から股の上の臍まで舐め上げるってのぉに」

『それ、何の罰にもなってねぇよ! 私の尊厳もろとも全てが
ミキサーで粉々になる奴だわ、それ!
今の品性って表現皆無なワールド空間で茶色い連想ゲーさせるのとか
本当乙女的に無理だからね!』

「………ぅ ぐす。ウィゴーちゃん、やっと自分が雌だってことを
認知してくれて」

『アァ クソ コロシテェ』

「モンキーパンチの事は、本当 心底残念だぜ ファンだったってのぉによ」

『脈絡ゼロかパンチドランカーマスター けどソレは同感です』

喧嘩してるのか何なのか、よく解らない会話をしつつ貴方のいる方向に
奇しくも次にやるゲームの目的が近いようだ。
 このまま無駄に疲れる羽目が嫌なら……無視も最良だろう。

605 竜胆『ブラックシープ・シンドローム』 :2019/04/18(木) 20:40:21
>>604

(あれスタンドとやってんのかな……)

(クスリとかやってる系?)

横目に眺めつつ格闘ゲームのコーナーに向かう。
触らない方がいい。

(スタンドが何かは知らないけど、自分の半身だとしたらくっそでかい独り言だねぇ)

606 芦田『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライト』 :2019/04/18(木) 21:07:19
>>605

「今日もウィゴーちゃんと気ままにデートな刺激もなんもねぇ
一日だったねぇ」

『ウェア・ディド・ウィ・ゴー・ライトですって。
なんかどっかから視線もありましたけど、まぁ奇行が日常ですからね』

「別に話しかけられたら、普通に返事すんだけどな」

 そのままチロルなり何なり、適当なウィゴーちゃんの好きなもん
幾つか取って俺とウィゴーちゃんの愛の巣へ帰ったわ


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