■掲示板に戻る■ ■過去ログ 倉庫一覧■

エレン「おーいミカサ」 ミカサ「……」スタスタ

1 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:37:23 qGmblAdY0
エレン「あれ?」

エレン「なぁアルミン」

アルミン「……」スタスタ

エレン「な、なんで無視するんだよ!」

エレン「俺、何かしたか……!?」


2 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:40:41 qGmblAdY0
ミカサ「……」モグモグ

アルミン「……」モグモグ

エレン(き、気まずい)

エレン「ミ、ミカサ! パンくずいっぱい付いてるぞ。 取ってほしいな〜なんて……」チラッチラッ

ミカサ「……ごちそうさま」ガタッ

アルミン「ミカサ……」

エレン(うわああああ恥ずかしいいいい//)

ジャン「プークスクスwww」

エレン(うげっ、最悪なやつに見られちまった!)アセアセ

ジャン「とうとうミカサやアルミンにも愛想尽かされたのかよ」ニヤニヤ

エレン「う、うるせえよ!」

エレン(何でこんなことに……)


3 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:43:48 qGmblAdY0
エレン「なぁアニ、対人格闘俺と組もうぜ」

アニ「……」スタスタ

エレン「ライナー、俺と組んでくれよ!」

ライナー「……」スタスタ

エレン(なんなんだよ、まったく!)

ジャン「よう死に急ぎ野郎、誰も組んでくれる奴いないのかよ」ニヤニヤ

エレン(よりによって会話通じるのこいつだけかよ)

エレン「……お前も一人かよ」

ジャン「まあな」

エレン「……」

ジャン「……」

ジャン「……俺と組んでくんねぇ?」

エレン「最初からそう言えよ……」


4 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:48:06 qGmblAdY0
エレン「じゃあ、お前も無視されてんのか」

ジャン「あぁ。俺はこういう性格だから嫌がらせなんかは覚悟してるけどよ」

ジャン「マルコがこういうことするやつだとは思えねーんだよな……」

エレン「お前マルコしか友だちいないもんな」

ジャン「うっせ」

エレン「心当たりはないのかよ? マルコに何かしたとか」

ジャン「ねぇな。お前こそミカサと喧嘩でもしたのかよ」

エレン「いや、昨日も別に……そういや昨日の記憶があんまないな」

ジャン「あ、それ俺もだ」

エレン「とにかく俺たち二人は同じ状況にあるってわけだ」

ジャン「不本意ながらな」

エレン「ああ。とりあえず打開策を考えようぜ」


5 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:53:38 qGmblAdY0
ジャン「やっと午前の訓練が終わったぜ」ハァ

エレン「いろんな奴にアプローチしてみたけど全然だめだったな」

エレン「まさか教官にまで無視されるとは思わなかった」

ジャン「いいんじゃね? サボり放題じゃねえか」ケラケラ

エレン「よくねえよ! ちゃんと準備しとかねえと巨人が来たときに――

ジャン「あーハイハイ。ホントお前は巨人大好きだな」

エレン「お前は相変わらず腰抜けだな」

ジャン「んだとてめ」ズイッ

エレン「やるかコラ」ズイッ

ジャン「……」

エレン「……」

ジャン「……やめようぜ。なんか疲れた」

エレン「俺も……」


6 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 19:55:27 qGmblAdY0
エレン「……俺たち一生このままかもな」

ジャン「はぁ? 勘弁してくれよ。 お前と二人っきりの世界とか死んでもごめんだぞ」

エレン「俺だって嫌だよ! 畜生、みんなして無視しやがって……こうなったらやってやる!」

ジャン「何をだよ?」

エレン「とにかく目立つような行動を取るんだ。そうすりゃ何かしらの反応は帰ってくるはず」

ジャン「けっ、勝手にやってろよ」


7 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:02:02 qGmblAdY0
エレン「アルミンの教科書に落書きしてやるwwwwwwwwwwwww」

ジャン「小学生かwwwwwwwwwwwww」

エレン「キース長官の頭にズラ乗っけたったwwwwwwwwwww」

ジャン「ブフォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」

エレン「モノマネやりまーすwwwwwwwwwww『エレンは私が守る』キリッwwwwwwwwww」

ジャン「似てねえよwwwwww殺すぞwwwwwwwwwwwwww」

エレン「お前もなんかやれよwwwwwwwwwwww」

ジャン「『兵士には退けない状況がある……今がそうだ』キリリッwwwwwwwwwwwwww」

エレン「クオリティひっくwwwwwwwwwwwwww」

ジャン「見ろよエレンwwwwwww俺の編み出した斬新な動きwwwwwwwwwww」

エレン「ちょwwwwwおまwwwwww授業中に踊るのやめwwwwwwwwwwww」

ジャン「エレンwwwwwwwwww女子風呂覗きに行こうぜwwwwwwwwwwwww」

エレン「行く行くwwwwwwwwwwこうなったらヤケクソだwwwwwwwwwww」


8 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:04:49 qGmblAdY0
ジャン「ミカサの腹筋……凄かったな……」

エレン「ああ……鼻血止まんね……」ダラダラ

ジャン「ぷっwww童貞には刺激が強すぎたか?www」ダラダラ

エレン「お前も童貞じゃねーか」

ジャン「な、何で分かんだよ!」アセアセ

エレン「……ふふっwww」

ジャン「……ははっwww」

エレン「……なぁ」

ジャン「なんだよ」

エレン「お前って結構いい奴だな」

ジャン「はぁ!?」


9 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:10:02 qGmblAdY0
エレン「最初はいけすかねー奴だと思ったよ。いちいち突っかかってくるし、馬面だし」

ジャン「そりゃどうも」

エレン「自慢話ばっかでうぜーし意見は合わねーし馬面だし」

ジャン「馬面何回言うんだよ」

エレン「臆病者の敗北主義者でおまけに馬面だし」

ジャン「おいコラただの悪口じゃねえか」

エレン「でも、なんだかんだで今日一日付き合ってくれたろ。面倒見良いよなお前」

ジャン「……俺は、別に……」

エレン「正直、楽しかったんだよ」

ジャン「……」

エレン「俺一人が世界に取り残されたような感じがして不安だった」

ジャン「……」

エレン「でも、お前がいてくれてよかった」

ジャン「……」

エレン「こんな状況じゃなかったら絶対こんなこと言わねーけどな」


10 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:11:43 qGmblAdY0
ジャン「……俺もだよ」

エレン「え? 今何か言ったか?」

ジャン「なんでもねーよ」

エレン「俺これ知ってるぞ。アルミンから聞いた……確かツンドラとかいう

ジャン「うるせーな! なんでもねーつってんだろ! バーカ! 死ね! 寝る!」ガバッ

エレン「おやすみ」

ジャン「おやすみ」


11 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:15:01 qGmblAdY0
ミカサ「……」モグモグ

アルミン「……」モグモグ

エレン(くっそ、やっぱ状況は変わらずか……)

ミカサ「……エレン」ボソッ

エレン「!」

アルミン「!」

ミカサ「エレン……エレン……」グスグス

エレン「ミ、ミカサ!? どうしたんだよ!?」オロオロ

ジャン「てめぇ! ミカサ泣かしてんじゃねえよ!」ガタッ

エレン「お、俺は何もしてねえよ!」

アルミン「ミカサ、大丈夫。僕がついてるよ」ガシッ

エレン「俺もついてるぞ!」

ジャン「お、俺も……//」

アルミン「……」


12 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:19:26 qGmblAdY0
アルミン(立体機動の訓練の最中だった)

アルミン(エレンの装置が故障して、アンカーをつけ損ない落下した)

アルミン(ミカサは真っ先に飛び出したけど、ジャンがそれを制した)

アルミン(ジャンはエレンを助けようとしたミカサを助けようとしたんだ)

アルミン(二人とも落下した)

アルミン(二人とも死んだ)

アルミン(誰も悪くない、事故だった)

アルミン(ミカサは二人が死んだのは自分のせいだと思っている)

アルミン(昨日は気丈に振る舞っていたけど、限界が来てしまったんだ……)


13 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:26:08 qGmblAdY0
ミカサ「エレン……ジャン……ごめんなさい……」グスグス

ジャン「え、俺も!?」ドキッ

ジャン(でも、ごめんなさいって何だ?)

マルコ「……ミカサ」ポンッ

ジャン「マルコ!」

マルコ「大切な人を失って辛いのは分かる。けど、いつまでも立ち止まっているわけにはいかない」

ミカサ「……」グスグス

マルコ「残された僕たちは、彼らの分まで前を向いて生きていかなきゃならないんだ」

ジャン(すげえいいこと言ってるのは分かるけど意味が分かんねえ)

アルミン「ミカサのせいなんかじゃない。それは皆分かってるよ」

アルミン(こんな時にエレンがいれば……なんて言うんだろう……)

エレン「……おいミカサ!!」

ミカサ「……エレン?」ビクッ

アルミン「ミカサ!?」


14 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:29:20 qGmblAdY0
エレン「お前にどう思われようと、お前は俺の家族だ」

ミカサ(エレンの声が……聴こえる……?)

エレン「俺が絶対にお前のことを守るからな!」

ミカサ「!」

ミカサ「エレン……ありがとう……」

アルミン(エレン、君はそこにいるんだね)

エレン「!! やったぞジャン、ミカサと会話できた!」パァァ

ジャン(けっ、見せつけてくれやがって……)



ミカサ(エレン……あなたがいれば、私は何でもできる)

おしまい


15 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 20:30:57 qGmblAdY0
ホモが出ない話が書けて満足
幽霊たちは人や物に触ってる感覚はあるが、人や物の幽体に触っているだけで
実際には何も起こっていないという設定


16 : 名無し訓練兵 :2014/12/09(火) 21:19:35 KNMc2sJQ0


なんか前に似たSS見たことある


17 : 名無し訓練兵 :2014/12/10(水) 15:47:07 zjP95/tk0

こういうの好き


18 : 名無し訓練兵 :2014/12/12(金) 01:06:57 7i9j.gOE0
ツンドラがじわじわ来るwww
良かったよ乙です


■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■