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エレン「おーいミカサ」 ミカサ「……」スタスタ
-
エレン「あれ?」
エレン「なぁアルミン」
アルミン「……」スタスタ
エレン「な、なんで無視するんだよ!」
エレン「俺、何かしたか……!?」
-
ミカサ「……」モグモグ
アルミン「……」モグモグ
エレン(き、気まずい)
エレン「ミ、ミカサ! パンくずいっぱい付いてるぞ。 取ってほしいな〜なんて……」チラッチラッ
ミカサ「……ごちそうさま」ガタッ
アルミン「ミカサ……」
エレン(うわああああ恥ずかしいいいい//)
ジャン「プークスクスwww」
エレン(うげっ、最悪なやつに見られちまった!)アセアセ
ジャン「とうとうミカサやアルミンにも愛想尽かされたのかよ」ニヤニヤ
エレン「う、うるせえよ!」
エレン(何でこんなことに……)
-
エレン「なぁアニ、対人格闘俺と組もうぜ」
アニ「……」スタスタ
エレン「ライナー、俺と組んでくれよ!」
ライナー「……」スタスタ
エレン(なんなんだよ、まったく!)
ジャン「よう死に急ぎ野郎、誰も組んでくれる奴いないのかよ」ニヤニヤ
エレン(よりによって会話通じるのこいつだけかよ)
エレン「……お前も一人かよ」
ジャン「まあな」
エレン「……」
ジャン「……」
ジャン「……俺と組んでくんねぇ?」
エレン「最初からそう言えよ……」
-
エレン「じゃあ、お前も無視されてんのか」
ジャン「あぁ。俺はこういう性格だから嫌がらせなんかは覚悟してるけどよ」
ジャン「マルコがこういうことするやつだとは思えねーんだよな……」
エレン「お前マルコしか友だちいないもんな」
ジャン「うっせ」
エレン「心当たりはないのかよ? マルコに何かしたとか」
ジャン「ねぇな。お前こそミカサと喧嘩でもしたのかよ」
エレン「いや、昨日も別に……そういや昨日の記憶があんまないな」
ジャン「あ、それ俺もだ」
エレン「とにかく俺たち二人は同じ状況にあるってわけだ」
ジャン「不本意ながらな」
エレン「ああ。とりあえず打開策を考えようぜ」
-
ジャン「やっと午前の訓練が終わったぜ」ハァ
エレン「いろんな奴にアプローチしてみたけど全然だめだったな」
エレン「まさか教官にまで無視されるとは思わなかった」
ジャン「いいんじゃね? サボり放題じゃねえか」ケラケラ
エレン「よくねえよ! ちゃんと準備しとかねえと巨人が来たときに――
ジャン「あーハイハイ。ホントお前は巨人大好きだな」
エレン「お前は相変わらず腰抜けだな」
ジャン「んだとてめ」ズイッ
エレン「やるかコラ」ズイッ
ジャン「……」
エレン「……」
ジャン「……やめようぜ。なんか疲れた」
エレン「俺も……」
-
エレン「……俺たち一生このままかもな」
ジャン「はぁ? 勘弁してくれよ。 お前と二人っきりの世界とか死んでもごめんだぞ」
エレン「俺だって嫌だよ! 畜生、みんなして無視しやがって……こうなったらやってやる!」
ジャン「何をだよ?」
エレン「とにかく目立つような行動を取るんだ。そうすりゃ何かしらの反応は帰ってくるはず」
ジャン「けっ、勝手にやってろよ」
-
エレン「アルミンの教科書に落書きしてやるwwwwwwwwwwwww」
ジャン「小学生かwwwwwwwwwwwww」
エレン「キース長官の頭にズラ乗っけたったwwwwwwwwwww」
ジャン「ブフォwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」
エレン「モノマネやりまーすwwwwwwwwwww『エレンは私が守る』キリッwwwwwwwwww」
ジャン「似てねえよwwwwww殺すぞwwwwwwwwwwwwww」
エレン「お前もなんかやれよwwwwwwwwwwww」
ジャン「『兵士には退けない状況がある……今がそうだ』キリリッwwwwwwwwwwwwww」
エレン「クオリティひっくwwwwwwwwwwwwww」
ジャン「見ろよエレンwwwwwww俺の編み出した斬新な動きwwwwwwwwwww」
エレン「ちょwwwwwおまwwwwww授業中に踊るのやめwwwwwwwwwwww」
ジャン「エレンwwwwwwwwww女子風呂覗きに行こうぜwwwwwwwwwwwww」
エレン「行く行くwwwwwwwwwwこうなったらヤケクソだwwwwwwwwwww」
-
ジャン「ミカサの腹筋……凄かったな……」
エレン「ああ……鼻血止まんね……」ダラダラ
ジャン「ぷっwww童貞には刺激が強すぎたか?www」ダラダラ
エレン「お前も童貞じゃねーか」
ジャン「な、何で分かんだよ!」アセアセ
エレン「……ふふっwww」
ジャン「……ははっwww」
エレン「……なぁ」
ジャン「なんだよ」
エレン「お前って結構いい奴だな」
ジャン「はぁ!?」
-
エレン「最初はいけすかねー奴だと思ったよ。いちいち突っかかってくるし、馬面だし」
ジャン「そりゃどうも」
エレン「自慢話ばっかでうぜーし意見は合わねーし馬面だし」
ジャン「馬面何回言うんだよ」
エレン「臆病者の敗北主義者でおまけに馬面だし」
ジャン「おいコラただの悪口じゃねえか」
エレン「でも、なんだかんだで今日一日付き合ってくれたろ。面倒見良いよなお前」
ジャン「……俺は、別に……」
エレン「正直、楽しかったんだよ」
ジャン「……」
エレン「俺一人が世界に取り残されたような感じがして不安だった」
ジャン「……」
エレン「でも、お前がいてくれてよかった」
ジャン「……」
エレン「こんな状況じゃなかったら絶対こんなこと言わねーけどな」
-
ジャン「……俺もだよ」
エレン「え? 今何か言ったか?」
ジャン「なんでもねーよ」
エレン「俺これ知ってるぞ。アルミンから聞いた……確かツンドラとかいう
ジャン「うるせーな! なんでもねーつってんだろ! バーカ! 死ね! 寝る!」ガバッ
エレン「おやすみ」
ジャン「おやすみ」
-
ミカサ「……」モグモグ
アルミン「……」モグモグ
エレン(くっそ、やっぱ状況は変わらずか……)
ミカサ「……エレン」ボソッ
エレン「!」
アルミン「!」
ミカサ「エレン……エレン……」グスグス
エレン「ミ、ミカサ!? どうしたんだよ!?」オロオロ
ジャン「てめぇ! ミカサ泣かしてんじゃねえよ!」ガタッ
エレン「お、俺は何もしてねえよ!」
アルミン「ミカサ、大丈夫。僕がついてるよ」ガシッ
エレン「俺もついてるぞ!」
ジャン「お、俺も……//」
アルミン「……」
-
アルミン(立体機動の訓練の最中だった)
アルミン(エレンの装置が故障して、アンカーをつけ損ない落下した)
アルミン(ミカサは真っ先に飛び出したけど、ジャンがそれを制した)
アルミン(ジャンはエレンを助けようとしたミカサを助けようとしたんだ)
アルミン(二人とも落下した)
アルミン(二人とも死んだ)
アルミン(誰も悪くない、事故だった)
アルミン(ミカサは二人が死んだのは自分のせいだと思っている)
アルミン(昨日は気丈に振る舞っていたけど、限界が来てしまったんだ……)
-
ミカサ「エレン……ジャン……ごめんなさい……」グスグス
ジャン「え、俺も!?」ドキッ
ジャン(でも、ごめんなさいって何だ?)
マルコ「……ミカサ」ポンッ
ジャン「マルコ!」
マルコ「大切な人を失って辛いのは分かる。けど、いつまでも立ち止まっているわけにはいかない」
ミカサ「……」グスグス
マルコ「残された僕たちは、彼らの分まで前を向いて生きていかなきゃならないんだ」
ジャン(すげえいいこと言ってるのは分かるけど意味が分かんねえ)
アルミン「ミカサのせいなんかじゃない。それは皆分かってるよ」
アルミン(こんな時にエレンがいれば……なんて言うんだろう……)
エレン「……おいミカサ!!」
ミカサ「……エレン?」ビクッ
アルミン「ミカサ!?」
-
エレン「お前にどう思われようと、お前は俺の家族だ」
ミカサ(エレンの声が……聴こえる……?)
エレン「俺が絶対にお前のことを守るからな!」
ミカサ「!」
ミカサ「エレン……ありがとう……」
アルミン(エレン、君はそこにいるんだね)
エレン「!! やったぞジャン、ミカサと会話できた!」パァァ
ジャン(けっ、見せつけてくれやがって……)
ミカサ(エレン……あなたがいれば、私は何でもできる)
おしまい
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ホモが出ない話が書けて満足
幽霊たちは人や物に触ってる感覚はあるが、人や物の幽体に触っているだけで
実際には何も起こっていないという設定
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乙
なんか前に似たSS見たことある
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乙
こういうの好き
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ツンドラがじわじわ来るwww
良かったよ乙です
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