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緊急用本スレ5、THE UNSUNG WAR

1名も無き生徒:2006/04/02(日) 00:21:02
歴史が大きく変わるとき、ガンダムは現れる。
最初は火種持つ魔神として。
魔神はその力を以ってあらゆるMSを死に追いやり、やがて落ちる
しばしの眠りの後、ガンダムは再び現れる……英雄として現れる

ひろゆき仕事しろ

805子連れてない生徒:2006/05/20(土) 23:30:45
>801
「うっ………」

(その目の眼光に思わず目を背けてしまう。
 辺りに張り詰める緊張感が、彼の心拍数を上昇させ、額に汗を浮かばせる。
 本当に、微々たる数だが幾度か実戦を経験している彼―――。
 しかし―――どうにも、この緊張感などというのは馴れたり出来るものではない。
 少し不安げな眼差しで天井を見上げながら、
 流れる放送へ耳を傾けた)

806種馬の長男:2006/05/20(土) 23:35:46
いよいよ、か。
(重い空気は変わらないが、重さの質が変化する。

 守るべき人々の為に。

 来られない人々の分も。

 敵は幾万有りとても)

807受付係員@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:36:39
>804
・・・・応。期待に添えられるよう、全力を出し尽くさせてもらうよ。

(放送が聞こえてくる、そのスピーカーに向かって目を細め受け答えする。)

>803
・・・・しかし、「奇跡を起こせ」、か。
無茶言ってくれるぜ。

(そう、弱音のようなものを吐きながらも。
 その顔、特にその口の端は・・・つりあがっていた。)

808赤毛@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:37:40
>>803
 奇跡を起こせ、か。
 軽くいってくれちゃって。
 
 ま、どうってことないわよね。
 九分九厘?問題ゼロ。
 結果を残せば、それですむこと。
 それが奇跡と呼ばれようと、あたし達の知ったことじゃない。
 あたしたちはただ、あたし達の望むべき必然を、運命のばーさん
からむリやりにでも奪い取る。
 たったそれだけの簡単なゲーム。
 そう、簡単。やってしまうだけのことなんだから。簡単なもんよ。
だから・・・・
>>805

 ほら後ろからコオネちゃんが見てますよ。

 ・・・・・・それとも。

 震える背中が、見せたいの?

809 メガネの生徒リーディス@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:40:57
「ああ糞、最後の最後でトンでもなく難しい注文しやがって」
ドリンクを飲みながら、ブリーフィングマップを確認する

「まぁいいや、とにかく全力を尽くすだけだ
 今までよりちょっとばかり分が悪いけど、裁量のうちに入れてやる

 勝つ、って言っちまった以上は、約束守らなきゃダメだろ」

810赤毛@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:46:44
>>806
 は、この年で覚悟が決まってるなんて、たいしたもんじゃない。
お父さんよりよっぽど男らしいわね。
>>807
 でもそれがあたし達の流儀なのよね。
 無茶を可能と勘違いして突っ込んで、無理やりぶち抜いて
「ハイ可能でした」なんていいはるガキ。
 最大限の非合理に、最低限の合理性。
 
 だてに「特異点」だなんてあだ名を取ってるわけじゃないからね。

 ……MS,もちろん準備済んでるわよね?

>>809
 勝つなんて言葉は勝ってから口にしましょうかねー?
 まだあたし達は勝っちゃいないんだから。
 今回ばかりは問答無用の青コーナー。
 相手はチャンプで無敵のパンチャー。
 
 もしかしてびびってる?(にやにや)

811ついてない男&刀女@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:50:03
つ「まったく、ここは本当に騒がしい所だな」
刀「トラブルはしょっちゅう起きるし・・・再就職先間違えたんじゃない?」
つ「間違えたかもな。これまた分が悪そうだが・・・相棒、どうする?」
刀「今更降りれるわけ無いじゃない。こっちには分が悪いときは悪運がめっぽう強くなるバカ男が居るから大丈夫でしょう?」
つ「確かに悪運が強いとは思うがな・・・バカは無いだろ」

812 メガネの生徒リーディス@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:50:26
>810赤毛
「この状況でビビらなかったら、それはそれでバケモノだ
 今までよりは倍怖い、だけど震えるほどじゃねぇ

 ……ま、勝つしか無いだろ?
 負けたら負けたとすら言えないんだからよ

 シリウスの調子は完璧だ、良い仕事だぜフェイリーズ」

813種馬の長男:2006/05/20(土) 23:53:49
>810
父は、そういうところを見せるのが恥ずかしいだけですから。

(そっぽを向く父親。そう言えば子供たちの方が親より初陣早いな)

814受付係員@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:56:13
>810
ああ。
軍隊なんかじゃ学べんような事を、ここでは沢山・・・・教えてもらったよ。

あたぼうよ。ここまで切羽詰っておいてMSがダメなんてのじゃぁ、格好がつかねぇ。
最高のコンディションだ・・・俺も、相棒も。

815子連れてない生徒:2006/05/20(土) 23:56:15
>802
「はい………」

(少しばかり落ち込んだ声で、しかしはっきりと、天井を見つめたままそう返す。
 確かにもう後戻りは出来ないだろう。
 だとしたら、覚悟を決めなければならない)

>803
(放送を聞き終え、視線を戻す。
 目には絶望とも諦めとも違う色が宿っていた。
 ただ、それは希望に満ちた目でも無ければ勇気が溢れている目でも無い。
 どんな色をも写さぬ瞳で、彼はただ考える。


 総員、奇跡を起こせ―――。声は確かにそう言った。
 つまりは、全員が奇跡を起こさなければ九割九分負けるという戦い。
 全員とは、この場にいる全員の事だろうか?
 さっきいた教官も、この場にいる彼より何倍も強い人たちも奇跡を起こさないと勝てないというのだろうか。
 だとしたら―――。
 自分は、そんな相手にどうやって戦いを挑めばいいのだろうか。
 少なくとも、この人たち以上の―――とびっきりの奇跡でも起こさない限り、
 勝利も出来なければ、生き残る事さえも出来ないのではないか。
 そう考えると、彼の身体を恐怖が襲い、ぶるぶると震えだした。
 しかし―――)

>808
「――――――」

(その名を聞いて、びくりと肩を震わす。
 生涯を誓った伴侶、その名を聞くだけで不思議と震えが収まりはじめる)

「―――いいえ」

(まだ少し震えてはいるが、少し、ほんの少しずつ収まってゆく。
 戦う事は怖いが、怯えてはいられない。
 その名を聞いたからには、怯えてなどはいられない)

「―――大黒柱が、簡単に震えちゃ、まずいでしょう」

(そう言って、振り返る。
 その目は蛇に睨まれた蛙の目でなく、今から猫へ噛み付こうとする鼠―――。
 運命に抗おうとする、男の目をしていた。
 願うべくは、鼠がただ猫を噛むだけでなく、噛み殺す事が出来る事を―――)

816赤毛@アークエンジェル内部:2006/05/20(土) 23:57:42
>>811
 運がなかったとあきらめることねー。
『世界最悪の悪運を持つ男』にふさわしく、この養成所は
いつだって最悪の運命に巻き込まれてばかりおりますので。
 今回はそれはもうこれ以上ないほどぶっちぎりの最悪、
不運の中の不運、不幸の中の不幸。
 自称無限を生きる男の、無限を断ち切る決意の一戦。
 世界を滅ぼすと豪語するだけの力もコネもございます。
さてと逃げるなら今のうち。
 けれど逃げる場所なんかないわけで。
 
 となれば、不幸の中の紙一重を見切る男の力ってのは、
あたしらにとってどうにも捨てがたいものナわけで。
 できれば尻尾巻かずに立ち向かっていただけると、
もんのすごーくたすかるなー♪

(にこにこしながら胸にあたまをもたせかけてみせる)

>>812
 は、この程度で『ビビる』なんていうなんて。
 リーディス・沢渡・ラザフォードもお賢くなったことで
ございますわねー?
 戦場不殺なんて小児妄想を貫き続けてきたど阿呆に、

かしこぶるなんて似合やしない。
 
 正直あんたは何度も死んでて、その死を何度となく乗り越えてきた
男が、いまさら何をおそれますか。

817 メガネの生徒リーディス@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:01:16
>816赤毛
「……は
 言ってくれるじゃねぇかアンジェリーナ・ロッソ
 
 俺は死神に嫌われきってるんだ、言われてみりゃそうだった
 もう何度も死なねぇ、だが死線だけは踏み越える
 今までと同じだ、相手がなんであろうと変わらない

 アリガトよ、アンジェ
 おかげで、スイッチ入った

818赤毛@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:02:34
>>814
 今をベストと信じるならば、己のベストは発揮できる。
 すでに準備は万端、ってわけ。

 うん。その感じは……本気でベストって感じよね。
 
 まだ見ぬ強豪のまだ見ぬ強さ。
 この目にしっかり、焼き付けさせてもらうから!

(そして力強く、サムズアップ)

>>815
 鼠の牙には毒がある。
 それは鼠が生み出したものじゃなくて、鼠の口に棲む、病って名前の
最悪の猛毒。
 
 鼠だけでは勝てなくても、鼠とともにあるものの力があれば、
きっと猫にだって勝つことができる。

 ……一人じゃない人間の強さ。
 ……あたしは、それを知ってるから。

 だから、エイケズさんは選ばれた。
 ……皆、あてにしてるんだし。
 皆を当てにしてもいいし。

 ……がんばりましょ、エイケズさん。
 帰らなきゃ行けない場所を、あたし達がなくすわけにはいかないもんね。



 ……

 皆、準備は万端よね。
 それじゃ、不祥アンジェリーナ・ロッソ。
 恒例の挨拶、いかせてもらいますけれどよろしくて?

819赤毛@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:05:59
>>817
 死にそうで死なないあんただから、
平然と死を超えられんじゃない。
 はきちがえんじゃないわよ、ばーか。

(にこりと、笑って見せながら)


>>ALL
 それじゃ、いくわよーーー。

 養成所、ファイッおーーッ!!

820 メガネの生徒リーディス@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:08:21
>819赤毛
「だな
 こんな体になった長所だ」
少し笑って、すぐに表情を引き締める

「ああ行こうぜ、奇跡を起こしになぁ!」
言って、シリウスへと向かっていく

821種馬他:2006/05/21(日) 00:11:27
>819
(種馬父子が、作務衣が、クレイが、甲乙が、声をあげる。

 勝利を信じて)

822混血の艦長アール@アークエンジェルブリッジ:2006/05/21(日) 00:11:48
>All
通信モニタ起動
「――覚悟は出来たか?
  ま、最初から返答を聞くつもりはありませんがね」
帽子を胸にあて、苦笑いして
「配置が完了次第、アークエンジェル及び随伴艦は出航
 最終到達地点を何度も言うつもりは無い、あとは結果を出すのみ、ですよ」

823子連れてない生徒:2006/05/21(日) 00:16:48
>818
「―――はい」

(静かにこくりと頷くと、口を開く)

「―――俺の力なんて、皆に比べれば微々たるものですけど。
 でも―――それが皆の力になるなら。
 大好きな、皆の力になれるなら、戦います。
 大好きな、皆を守れるのなら、戦います。

 ―――大好きな人達の為になら、きっと、頑張れます」

(静かに言い終え、シュッと腕を振ってみせる。
 そして、にこやかに、笑顔を見せると、愛機へとゆっくり歩を進めていった)

824ついてない男&刀女@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:18:26
>赤毛
つ「運が無いのはとっくの昔に諦めてるよ。まあ、確かに俺にうってつけの場所だな」
刀「世界を滅ぼす? 人間なんてそう簡単には滅ばないし私達も滅ぶつもりないし」
つ「『世界最悪の悪運を持つ男』とこの前幸運を使い果たしたかもしれない『幸運の持ち主の女』が居るんだ。負ける気がしねえぜ」
刀「ちょっと、私のセイバーが大破したのは事故なんだから!」
つ「俺は尻尾巻いて逃げるってのはだいっ嫌いな性分なんだ。埋葬船団だろうが異星人だろうが巨大怪獣だろうが立ち向かってやろうじゃないか」
刀「私も力を貸すよ。おニューのG3セイバーもあるしね」

825受付係員@アークエンジェル内部:2006/05/21(日) 00:22:50
>818,819
応っ!

826操舵娘@ブリッジ:2006/05/21(日) 00:35:38
       バトルステーション
「総員Aクラス戦闘配置、完了しました」
 全てのクルーが所定配置についたことを、
オペレーターが艦長とフリエに伝えた。
「アークエンジェル、発艦プロセスに入ります」
 小さくうなずいたフリエは、ゆっくりと
アーク・エンジェルをかりそめの眠りから
解き放つための儀式を開始する。 
「機関、定格起動中。
 コンジットおよびAPU、オンライン。
 パワーフロー正常。
 サブリアクターコンタクト。
 外装衝撃ダンパー、出力30パーセントでホールド。
 気密隔壁および水密隔壁、全閉鎖を確認」
 その指が流れるようにして文字盤を滑るたびに、
アークエンジェルを構成する機構の一つ一つに
エネルギーが流れ込み、機能をよみがえらせていく。
「生命維持装置、正常に機能中。
 メインリアクターコンタクト、システム、オールグリーン。

 アークエンジェル全ステーション、オンライン」

 さらに、サブ・オペレーターたちが、それぞれの
担当する部署の状態をチェック。
 それらが全て完調であることを、フリエとアールとに
報告する。
 その言葉を受けて、フリエの作業速度がさらにあがる。
「ラミネート装甲、全プレート通電確認。
 融除剤ジェル、インジェクター圧力正常。
 APUコンジット、分離を確認。
 メインリアクター、巡航体制よろしいか」
 フリエの言葉に、機関長はまだ答えない。
 わずかずつダイアルレバーを調節しながら、
急速に、しかし繊細にミノフスキー・イヨネスコ
式リアクターの動きを確かめていく。
 そして、審問結果を告げる裁判官のように重々しく、
彼は口を開いた。
「メインリアクター出力レベル150、180…リアクター、
出力イエロー。巡航体制、いつでもどうぞ」
 そして、フリエは最後のプロセスを実行に移す。
「調圧弁30、FCSおよび全兵装起動。
 ミノフスキークラフト、サブレビテーターオンライン。
 リアクターフルゲージ。
 熱核エンジン、フライホイール接続……
 点火!」

 そして、彼女はアールをふりむき、叫ぶ。
 全ての儀式が完了したことを。

「アークエンジェル、発進準備よろし!」
 そして、機関長の

827操舵娘@ブリッジ:2006/05/21(日) 00:38:12
視線もまた、艦長たるアールを見つめていた。
オペレーターたちも同様。

 この最強たる艦を、あんたに託す。
 この艦が不沈艦たるか否かは、あんた次第。

 ……委細任せる。
 道具として使いこなせ。
 生死すら問題にするつもりはない。
 
 だが、その代わりに約束しろ。
 俺達に勝利を約束しろ。  
 生死のすべては、くれてやるから。
 貴様は必ず、勝利しろ!

828力天使:2006/05/21(日) 07:19:04
(その出撃を人知れず見守る者がいた)
 艦の気配が変わった。
 つまり、これが本命かしら。
(天使の二つ名を冠する女戦士が、やはり天使の名を与えられた戦艦を見送る。

 召集されたが事情により戦えぬ者、直接呼ばれてはいないが心得ている者、そう言った見送りが後何人かはいるのかもしれない)
 さて、帰って晩ご飯の支度しないと。今日は何にしようかしら。
(彼女は信じている。ともに戦う事もあった、愛しき者たちの勝利を)

829 隻眼のスペシャルズパイロット・アイン@トリントン基地郊外:2006/05/24(水) 01:56:31
「……くぁー! 良い青空じゃないか」
マンサー破壊作戦の数刻前、トリントン基地郊外の演習場で
一人の男が天を仰いで声を上げていた
長めの茶髪を後ろで結び、半そでの野戦服に身を包んだ男は
MSの足元からニュージーランドの方角を見る

「……理屈の上ではこれで大丈夫
 まぁ予測の範囲だからねぇ」
マンサーの破壊作戦は、一応だが知らされている
だが彼がそこに向かう気配は一向に無かった

見上げるMSは、太い手足を持ち、背中に巨砲を抱える重機動MSだ
あちこちにOZ製のMSである記号は見受けられるものの
OZの交戦記録には存在しないはずのMS

肩にペンキで“Hier bin ich”と刻まれたMS
名を“サジタリウス”と言う

830三つ編み ◆MOONewb5Yo:2006/05/24(水) 02:03:59
>>829
「ご機嫌だなぁエセバツイチ」

そこに現れるのは、OZの軍服に身を包んだ青年士官。
黒を基調としたそれは、アインのとは異なり、クラシックな装飾の施されたモノだ。
とはいえ、彼の態度も表情も、貴族というには少々粗野にして不敵であった。

「完成したんだな」

特徴的な三つ編みを垂らした背中を反らせ、彼は重MSの威容を感慨深そうに見上げた。

831 隻眼のスペシャルズパイロット・アイン@トリントン基地郊外:2006/05/24(水) 02:10:57
>830三つ編み
「ハハハハハ、エセバツイチ言うな
 まぁ良いや、半分正解だしな」

MSの足にもたれかかり
「死ぬほどデータ取らされたよ
 おかげさんで眼の最終アジャストも終わったし
 ケイオーンも3発までの制限つきで発射可能だ
 ……お前さんの方は? あっちもきな臭いんだろ?」

832三つ編み ◆MOONewb5Yo:2006/05/24(水) 02:18:33
>>831
「この御時世、きな臭くない所を探す方が大変だぜ」

やれやれ、と大げさに肩を竦めて見せる。

「ま、そんでも俺らはディフェンスだからな。
 オフェンスよりは楽なもんだ。
 後は……。
 いざとなった時に、俺の後ろの連中がお人形さんでした、なんてオチが無けりゃそれで万歳。
 その心配も少ないとは思うんだけどな」

言うまでも無く、スペシャルズとは精鋭部隊である。
エリート中のエリート。
所属する皆が、類い稀なレベルの能力を持つ集団。
であるならば、木偶の欠点たる「能力の劣化」は否応無しに目立つ。
つまりはそういう訳で、デュオは彼の同僚達をそれなりに信頼していた。

833 隻眼のスペシャルズパイロット・アイン@トリントン基地郊外:2006/05/24(水) 02:23:10
>832三つ編み
「それもそうだなぁ」
苦笑し
「まぁその辺は信頼してるぜ
 ああいうところに雇われるのは悪くないな、実力主義なら自身あるし
 頑張れよ、フロントラインでディフェンスするのはお前らの仕事だ

 俺はここから―――」
視線を向けるのはニュージーランドのある方角
勿論見えるはずも無い、恐らく彼の視力とMSのカメラを
掛け合わせても見えぬはずの距離
だが男は笑って
「―――支援するさ」
そう、言い切った

834三つ編み ◆MOONewb5Yo:2006/05/24(水) 02:33:28
>>833
「へいへい、精々気張らせて貰うとするさ。
 お前さんに情け無いトコ見せちまったら、義兄(あに)として威厳が保てねぇからな。

 『パパぁ、このおじちゃん誰?』
 『ああ、このおじちゃんはね、大事な時にはいっつもパパにお尻を拭いてもらってたおじちゃんなんだよ』

 だとかそんな未来が来たら、俺、情けなくて死んじまうぜぇ」

そう言って本当に肩を落としてみせるデュオ。
その様は正に道化。
けれども、男の本質は紛れも無く戦士で――

「気をつけろよ。
 知ってるとは思うが……アッチにも、アンタと同じレベルの奴が一人、いる。

 勝てよ。
 絶対に、な」

835 隻眼のスペシャルズパイロット・アイン@トリントン基地郊外:2006/05/24(水) 02:40:53
>834三つ編み
「ハ、お前がそんなタマかよ、オニイサマ?」
ニヤリと笑い
「まぁそうじゃなくてもお前のあること無いコト
 ガキに吹き込んでやる
 安心して情けなさで死ねよ」
対する隻眼の狙撃手も道化を演ずる
されど任ずるの、騎士でも戦士でも無い
ただの兵士

「負けたら死ぬんだ
 勝つのは当たり前、常勝でなければ戦争はやれない

 ……ハッ、弓が銃に勝てるかよ」

836三つ編み ◆MOONewb5Yo:2006/05/24(水) 02:54:51
>>835
「ハハッ、このクソッタレ」

笑いながら右手で「地獄に落ちろ」とかやる辺り、本気か冗談か定かではない。

もう一度上へと向かう視線。
けれども見上げるのは、目の前の重MSではなく、その向こう――青空。
遠く、果て無く。
けれども確かにそこにある。

彼は何も言わずに暫く空を眺め。
不意に、小さく笑みを零すとくるりと踵を返した。
その手が何かを、アインへと投げて寄越す。

「お姫様からプレゼントだ」

彼は去っていく。
アイン・バークライトの手の中に、東洋のお守りを一つ残して。

『交通安全』

お守りにはそう書かれていた。

837 隻眼のスペシャルズパイロット・アイン@トリントン基地郊外:2006/05/24(水) 03:01:46
>836三つ編み
お守りを受け取り
「まったく、コレじゃあ益々負けられねぇ
 ……まぁMSだしな」
懐に放り込み、コクピットへと上がっていく

「一射目は犠牲になってもらうしかねぇか
 それは、しょうがない」
そのままコクピットの中から空を見上げた
背中から回され、組みあがっていくのは大型のキャノン砲
コレが彼の今使う愛銃

―――彼が動くことはまだ無い
狙撃手の仕事はあくまで動かないこと

あとどれくらい待てば、彼の獲物は現れるのだろうか――

838赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/26(金) 01:35:58
ブラインド越しに差し込む光が、まどろむ少女の瞼を優しく撫でて朝の訪れを告げる。
ほんの少しの吐息と寝返り。
汗に濡れた白い肌。
赤い髪が微かに揺れる。
肌蹴た毛布から、華奢な肩と鎖骨、そして淡い乳房の膨らみが覗いた。

鼻腔に届く珈琲の香りに、少女は薄らと目を開けて傍らを見た。

そこには誰もおらず――
肌の熱も今は遠い――

けれど彼女は見つけた。
僅かに残るベッドの窪み。
そっと伸ばした手の平に伝わる湿り気と温もりの跡が、昨夜の出来事が夢では無いと教えてくれる。

口付けは甘く、温もりは甘く、痛みすらも肢体の奥へと甘く染み渡ったひと時。
お互いにきっと、心の奥で待ち望んでいた夜。
何がきっかけだったのか、それすら思いだせないほど自然に訪れた、特別な夜。

夢ではないのだ――そう実感した途端、顔が火照りだすのを感じた。
うつ伏せになり、ばふっと音を立てて勢い良く枕に顔を埋める。
カバーの冷たさが頬に心地良い。
だから、もう暫くそうしていることにした。

そう。
廊下を歩く足音の主が、もうすぐ大きな手の平で優しく揺り起こしてくれる、その時まで――

839赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/29(月) 23:54:05
――そうしておよそ15分後。

シャワーで汗を流したエリクシィは、
しっとりとした肌の上にワイシャツを羽織った姿でダイニングに足を踏み入れた。

「ムウさん……」

どこかぎこちないその声。
といって別段に含むところがあるわけでもなく。
こういう朝を、どんな風に迎えどんな風に過ごせば良いのかが分からないだけだったり。

起こしに来てくれた彼から逃げるようにシャワー室へと駆け込んだのも、
つまりは単純に顔を見られるのが恥ずかしくて、落ち着くために少しでも時間を稼ぎたかったというだけ。

けどまぁ、さして効果は無かったらしく。

「お、お待たせ……」

気恥ずかしそうに、中々目線を合わせられぬまま、彼女はそう言ってドアを入ったところで立ち止まっていた。

840可能にする教官:2006/05/29(月) 23:55:57
(珈琲片手に少しずつ視線を窓へと逸らしつつ)

……まぁ、立ちっぱなしも何だしこっち座れよ。

(エリクシィの様子とは対称的に、いつも通りのフラガである)

841赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:03:17
>>840
「う……うん」

至って平静なその態度に、ちょっとだけ残念そうに目線を伏せて。
促されるまま椅子を引き、ちょこんと浅めに腰掛けた。

「……」

842可能にする教官:2006/05/30(火) 00:05:09
>841

(ずずー)

あ、見りゃ分かると思うが珈琲そこな?

(ずずずー)

843赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:08:40
>>842
「あ……」

言われるままに見れば目の前に珈琲。
但し珈琲メーカーとマグカップ。

「うん」

冷めないように気を遣ってくれた……んだよね?

自分でマグカップに琥珀色を注ぎながら、ちょっとだけ不安そうに想い人の様子を盗み見た。

844可能にする教官:2006/05/30(火) 00:12:11
>843
ん?

(視線が合う。いつも通りの、穏やかな男の顔が其処にあった)

845赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:14:39
>>844
「っ!」

目が合った途端、真っ赤になって目線は手元のマグカップへ。

ずずー

間。

ちらり。

ずずー

間。

「えっと……。
 ど、どうだった?」

目線は相変わらずカップに。
顔も相変わらず仄かにピンク色。

846可能にする教官:2006/05/30(火) 00:17:18
>845
どうだったもなにも。

(一瞬だけ宙をみやり、そして照れくさそうに)

最高だったよ。

847赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:21:30
>>846
一瞬固まる。

「そ、そっか。

 ……。
 ……。
 ……。

 うん。私も……凄く、幸せだったよ」

ずずー

848可能にする教官:2006/05/30(火) 00:24:16
>847
(ずずー)

…………そうか。

(よくよく考えるとフラガの口数も相当少ない。
 彼は彼なりに照れている、と言う事なのだろうか)

(ずずー)

849赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:27:34
>>848
ずずー

「……な、何か、別のこと話そっか!」

このままではお互い間が持たないと判断。

普段ならムウの態度をからかったりするのだろうが、
コトがコトだけにそんな余裕などある筈も無く。

「ね?」

けれどもそんなお互いのテレ具合に幸せを感じたりしてるのは公然の秘密。

850可能にする教官:2006/05/30(火) 00:32:50
>849
そうだな……

今回の騒動が片づいたら、纏まった休みが貰えるらしいんだが。
何処か、行ってみたいとことか有るか?

851赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:41:06
>>850
「あっさり変えちゃうんだ」

小声でボソッと。
それが大人の男の態度だと理解しつつも、ちょっとだけ不満気かも。

ともあれ。

「行ってみたいところ……。

 ドイツ、かな。
 職人技で作られたフィルム式のカメラとか、まだあそこなら手に入りそうかなって。
 ほら、ヨーロッパって物持ちの良い貴族があちこちに残ってそうじゃない?
 欲しいんだ、そういうのが。

 でね。
 そのカメラでライン川の夕焼けを撮るの。
 ノイシュヴァンシュタインってまだ残ってるのかなぁ。
 あー、ニュルンベルクも良いなぁ……。

 ムウさんは?」

お互いの身長差ゆえにちょっとだけ上目遣いの質問。

852可能にする教官:2006/05/30(火) 00:45:21
>851
変えようとしたのは誰だ?(にっこり

そうだな……北欧には少し興味がある。
一回、フィヨルド遊覧船にでも乗ってのんびり揺られてみたいね。

853赤髪の健康優良児 ◆ZTW3DCLXVI:2006/05/30(火) 00:56:42
>>852
「それは……私だけどさ。
 ちょっとは名残惜しんで欲しいかな、とか……」

エリクシィにとってその笑顔は反則である。

ずずー

「私、ね。
 フォトジャーナリストみたいな職業に就きたいんだ。
 今度の戦いが終わって、世界が一応平和になったら。

 カメラ片手に世界中を飛び回ってさ。
 色んなモノを撮って、色んな人の笑顔や泣き顔を撮って。
 たくさん記事を書いて。

 でね?
 知ってもらうんだ。
 この世界は、こんなにも綺麗なんだよって。
 こんなにたくさんの綺麗なモノが、「当たり前」としてある世界を、戦争は壊そうとしてたんだよって。

 私が、何も知らないまま殺してきたたくさんの人たちにもさ。
 そうすれば、少しは報いる事ができるかな……とかそんな事もちょっとは思ったり。

 別に反戦運動とかじゃなくて。
 私自身この世界が大好きで、もっともっと好きになりたいからって、つまりはそれだけなんだけどね」

少しだけ恥ずかしそうに。
少しだけ、誇らしげに。
エリクシィ・ハイマンという少女は、己の夢をそんな顔で恋人に語ったのだった。

854可能にする教官:2006/05/30(火) 05:57:00
>853
(無言でその頭を撫でる)

……そうか。それは、楽しみだな。

(彼女がどれだけ辛い目に有ってきたかを知っている。
 それでも目の前の少女は、この世界が綺麗で、大好きなのだと、とても華やかに笑っていた。
 フラガにとって、世界とはただそれだけのモノでは無い。
 だが、エリクシィをこんなにも華やかに笑わせるのなら、
 それは疑うまでもなく確かに綺麗なのだ、とも)


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