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6502 東芝

208投資家さん:2009/01/16(金) 10:41:34 ID:wbWEOtjM
東芝<6502> (下)東芝は記憶装置でもフラッシュメモリとハードディスクの「複合経営」へ
 (上より続く)
 もとより東芝の記憶装置分野は「総合的な経営」たりえない。08年2月には次世代の光ディスク記憶装置となるはずだった「HD DVD」事業の終息を発表。それを受け08年8月に発表した液晶テレビや録画装置など映像事業の新製品でも、「光ディスクには頼らない」(藤井美英・東芝執行役上席常務兼デジタルメディアネットワーク社社長)方針が宣言され、その過程で「映像事業でも東芝製HDDの増販に協力してほしい、ということになった」(デジタルAV事業部)。つまり東芝の記憶装置分野は、必然的にHDDやNAND型フラッシュメモリといった記憶媒体への「集中と選択」となったのである。
 その後も東芝の記憶装置分野の戦略は必ずしも計画どおりに運んだわけではない。「もともとNAND型フラッシュメモリの用途は、携帯型音楽端末向け需要が一段落した後に、ノート型パソコン向けのHDDを代替するソリッド・ステート・ディスク(SSD)が拡大し、伸びを支える計画だった」(齋藤昇三・東芝執行役上席常務兼セミコンダクター社社長)。だがそのSSDの普及は遅れた。西田社長としても、「2010年にノート型パソコン向けの10%にSSDが搭載されるよう、09年初から手を打ってゆく」としながらも、「SSDがすべてのHDDを代替できるわけではない」とする。「むしろ、小型かつ低消費電力というSSDの特長は、企業のサーバー向けで生かせるはず」と語る。
 そこで、普及が遅れてきたNAND型フラッシュメモリを業績面で補完するうえでHDDの重要性が増す。これまで東芝のストレージデバイス事業部が手掛けるHDDは、相対的に小径品である直径2.5インチ品の特定分野向けで強みを発揮してきた。01年に世界で初めて車載用HDDを商品化し、07暦年時点では車載用HDD市場で約84%と推定される世界市場占有率を握ってきたのだ。そこへ、富士通のHDD事業が獲得できれば、高容量である企業のサーバーなどエンタープライズ向けそしてノート型パソコンを含むコンシューマー向けのHDDを一気に布陣に加えることが可能となる。
 つまり東芝は富士通のHDD事業買収により、エンタープライズ向けからコンシューマー向けの両方の記憶装置において、SSDの普及が速かろうが遅かろうが、それをHDDで補いうるという、業績変動リスクの低減策を獲得しうることになる。かくてフラッシュメモリとHDDという複合経営により、電子機器に搭載する相対的に小型かつ低消費電力の記憶装置において、東芝が覇権を打ち立てうる体制が構築されることとなる。
(石井 洋平)


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