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59 vixen ◆vixen/Ot0k :2008/11/02(日) 22:53:13 ID:l9Nh7tDo
何時しか裏の業界に馴染んだ時
私は狙う獲物が悪徳な人間や気に入らない人間に偏ってるせいか、いつの間にか祭り上げられていた。
伝説、絶対に外さない狙撃などとくだらない評判が蔓延していた。
狙撃を選んだのは、単純に私が臆病だったからだ。
評判は心底、面倒だと思った。
そんな時だった。胡散臭い、大臣とか名乗るガキが胡散臭い話を持ちかけてきたのは。

「なぁ、頼めないか? 63殿」

まだ若い男がバーで私に縋る様な目で話しかけてきた。
何で目がうるうるしてるんだ。 どうやったんだ一体。

「私は、理想も、忠誠も、全てを持たない人間だ。
 そんな男が私設軍隊に入れるとでも?」

その胡散臭い話というのは、革命家のある人間の直属の殺し屋になって欲しいという願い。
掲げている理想は随分と大層なものだ。
手の届けられる人は全て救うなどと、いまどきケツの青いガキですら抜かさない理論を大真面目に語りやがる。
一緒についてきた男はなにやら顔が見えない。
恐らく身体改造されたバケモノのようだが理論には疎いようだ。机に突っ伏して狸寝入り。ガキか。

「貴方も、現在の世の中には思うところがあるだろう。
 理想としては相容れないのかもしれない。
 けれども目指すところは近い筈だ。悪い話ではないと思うのだが」

「随分と酔狂な理想だな。 いまどき、子供でも口にしない理論だぞ」

その瞬間、バケモノが体を飛び起きてこっちを睨んできた。
随分とお怒りのようだ。
だが分別はあるらしい、襲い掛かってきたりはしなかった。
対して若い男は硬く口を噤んでいる。
思うところがあったのだろうか、ここで笑顔でも浮かべたら拍手の一つでも送ってやろうと思ったのだが。

「だが、閣下はそれを成さんとしている。
 だから、来てくれないか? 頼む。 この通りだ」

「簡単に人に頭を下げるもんじゃない。 今時、こんな理想を掲げる革命家など馬鹿に決まってる」

「だが!」

話の途中で反論する。
若いな。 だが、心地のいい若さだ。

「悪いが、俺も馬鹿だ。 ここの酒代お前持ちってことでいい」

「そのくらいなら、全く困ることはない。 いいだろう。 約束だぞ?」

打って変わって幼稚なことを抜かしやがった。 この野郎、今までのは演技かよ。

「本当か!? あんたいい奴だな! 後いくら酒飲んでもいいんだよな!?」

バケモノが嬉しそうに言う。
私は満面の笑みで答えてやった。

「そうだな。 ここで一番高い酒を持ってきてもらおうか」

「なっ! ……ぐぅ」

男は諦めたように苦笑すると、注文を始めた。

さて、俺も飲むかな。
他人の金で酒を飲んで、一緒に杯を交わすのは


笑える位 旨いからな。


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