1年目の伊藤智仁と握手する野村克也監督
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“ノムさん”の愛称で親しまれ、プロ野球のヤクルト、阪神、楽天で監督を歴任した野村克也氏(82)が、25年間抱え続けた後悔と謝罪を口にする。「俺が潰した。申し訳なかった」――。名将がプロ野球史上最高の天才と称した伊藤智仁(47)は、92年のドラフト会議で松井秀喜(4球団競合)に次ぐ3球団の競合を経て、ヤクルトに入団。1年目から獅子奮迅の活躍を見せ、一躍スターとなった。だが、デビューからわずか2か月半で右肘の靭帯を損傷し、表舞台からその姿を消した。その一因は野村氏の起用法にあった。