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川重

1：川重：2005/09/03(土) 09:13:54: 川崎重工業（7012）

☆持分法企業である「世界最強の造船所」

当社は中国での合弁造船所で持分法対象企業である「南通遠川崎船舶工
程（NACKS、江蘇省南通市）」に、建造ドックを増設すると発表した。同造船所は
税引利益率10％を誇る「世界最強の造船所」であり、今回の増強計画は評価できよう。

●　【NACKS】95年に当社と中国の海運大手である中国遠洋運輸集団（COSCO）が、
　　　折半出資で設立した。当社は造船大手で唯一、中国に合弁の造船所を有している。
　　　NACKSは船価が低迷した04年度でも売上226億円、純利益22億円（利益率10％）を
　　　確保している。当社の業績には、営業外損益の持分法利益（04年度は11億円）で
　　　貢献し、NACKSは純利益の10％を稼いでいる。

●　【世界最強】大連新船など中国ローカルの造船企業の生産性はまだ非常に低く、
　　　日本企業の0.1倍程度である。一方、NACKSは川崎重工の技術支援を受け、
　　　現在は日本企業の0.6～0.7倍まで、生産性が向上している。当社の高い技術力と、
　　　中国の豊富で安価な労働力を併せ持つNACKSは、主力建造船である5万トン級の
　　　バルクキャリア船などで「世界最強の造船所」と言えよう。

●　【投資の内容】20億元（約270億円）を追加投資して、大型タンカー（VLCC)換算で、
　　　年間2.5隻（推定売上で250億円程度）の生産能力を増やし、09.3期から新ドックを
　　　稼動させる。COSCOとの折半による増資（合計で約110億円）と、NACKSによる
　　　借入金（約160億円）で対応する。これまでのバルクキャリア中心の建造から、
　　　新ドックではVLCCやコンテナ船も生産する。

●　【業績押上げ効果】今回の投資により、NACKSについて10.3期以降、年間売上
　　　250億円程度、純利益で30億円程度の業績押上げが期待できると考える。
　　　当社の純利益には、50％の出資比率を乗じた15億円程度の追加貢献が見込まれよう。

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