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『プリキュアシリーズ』ファンの集い!2
491
:
一六
◆6/pMjwqUTk
:2021/08/14(土) 14:06:17
再び壮絶な肉弾戦が始まった。今度はイースとサウラーは至近距離から狙って来るロケット弾を打ち落とし、ウエスターが何度もトイマジンを地に這わせる。が、いくら戦っても決着が付かない。身体を打ち抜こうが、腕をもぎ取ろうが、トイマジンの身体はすぐに再生してしまうのだ。
次第に三人の呼吸が荒くなる。だが、トイマジンは変わらず重い拳を叩き付け、ロケット弾を放ち続ける。
何十回目かの手合せで、ついにウエスターがトイマジンの拳を受け止めきれずに吹っ飛ばされた。イースとサウラーも一瞬の隙を突かれ、地面に叩き落とされる。そんな三人を見下ろして、トイマジンが勝ち誇ったような声を上げた。
「残念だったな。いくらロケット弾でも、これだけ至近距離なら外す方が難しい。これで――終わりだぁっ!」
大量のロケット弾が、倒れ伏した三幹部に迫る――! その時。
「プリキュア! エスポワール・シャワー!」
「プリキュア! ラブ・サンシャイン・フレーッシュ!」
「プリキュア! ヒーリング・プレア・フレーッシュ!」
高らかな声と共に、青色の光の奔流と、桃色と黄色の光弾がロケット弾を受け止め、消失させる。驚くトイマジンが見つめる中、ラビリンスの三幹部を庇うように立っているのは、三人のプリキュアだった。
「ええい、お前たち、まだ邪魔するのか!」
忌々し気な声を上げたトイマジンが、次のロケット弾を発射しようとする。だが一瞬早く起き上がったウエスターとサウラーが、同時にトイマジンの両腕を蹴りつけた。バランスを崩したトイマジンに、イースがすかさず足払いをかける。
またも地響きを上げて倒れるトイマジン。その隙に、六人は公園の木々の奥へと退避した。
「さっきは助けてくれてありがとう!」
「別に。貴様らを助けたわけではない」
笑顔でお礼を言うピーチと目を合わせようともせず、イースがそっけなく答える。だがその掌を素早く掴み、ピーチが勢い込んで言った。
「ねえ、あたしたちも戦うよ。一緒にトイマジンを倒そう!」
「えっ?」
「ピーチ?」
パインとベリーが驚きの声を上げる。
「なんで貴様らと。必要ないわ」
「ええい、足手まといだ。お前らの助けなど要らん!」
イースもまた、一瞬でピーチの手を振り払い、ウエスターも即座に拒絶の声を上げる。
そんな中、ただ一人仲間たちをなだめたのはサウラーだった。
「まあ待て、イース、ウエスター。せっかくプリキュアがああ言ってるんだ。手伝ってもらおうじゃないか」
「サウラー、本気で言ってるのか!」
「もちろん。このまま奴と戦っても、倒せそうにないからね」
驚くウエスターにあっさりと答えて、サウラーが立ち上がろうとしているトイマジンの方に目をやる。
「ヤツの身体をひとつにまとめているのは、恨みの力、怨念の力のようだ。ならば、その力を緩め、それらを束ねている中心にプリキュアの浄化の力を当てられれば、ヤツを倒すことができるかもしれない」
「おお! ならばまたヤツの胴体を打ち抜いて、バラバラにしてやればいいんだな?」
「しかし、君の馬鹿力であまり広範囲に飛び散ってしまっても、どれが核となるパーツなのかわからなくなるね」
サウラーの作戦を聞いて目を輝かせたウエスターが、少しの間考え込んでから、イースの方に向き直った。
「イース。さっきのお前の技をヤツの核とやらに当てられたら、ヤツをバラバラにせずに、身体を束ねている力を緩めることができるんじゃないか?」
イースが無言でウエスターを見つめる。
「なるほど。ならば僕とウエスターとで、ヤツの攻撃とロケット弾を防ぐ。イース、君はヤツの懐に入って技を放て。あとはプリキュアの技がヤツの核に届けば……」
「トイマジンを倒すことができるんだね?」
ピーチの問いに、サウラーは小さく頷いた。
「じゃあ、最初は僕たちの番だ。イースが技を放った後、君たちが……」
「待って。あたしたちも手伝うよ!」
手順を説明しようとするサウラーに、ピーチが割って入る。
「足手まといだと言っただろう! お前たちは出番まで下がっていろ」
再び顔をしかめるウエスター。その顔を真っ直ぐに見上げて、ピーチは首を横に振った。
「トイマジンは強くて大きいし、ロケット弾も使う。きっとチャンスは多くないと思うんだ。だったら、全員で力を合わせた方がいいでしょう?」
「それは確かに……」
「そうね」
ピーチの言葉に、ベリーとパインも小さく頷く。そんな三人の様子を見て、サウラーも首を縦に振った。
「ならば、君たちは僕らを援護してくれるかい?」
「ふん、馬鹿馬鹿しい」
ピーチの顔を黙って見つめていたイースが、そう吐き捨てる。ウエスターはピーチたち三人の顔を睨むように見渡してから、ぼそりと言った。
「いいか。邪魔だけはするなよ」
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