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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 避難所ログ
92
:
虎飛び出し注意(2/4)
◆wVNPBvxl56
:2009/10/29(木) 00:24:34 ID:???
「え〜高須くんがバカだから分かんないだけじゃないのぉ?」
まるっきりバカにしきった調子で竜児の鼻を弾くと、亜美は踵を返した。
「まあ、よかったんじゃない? 逃げ道がなくなって。
実乃梨ちゃんもタイガーも、安心していいよ。亜美ちゃんそんなとこに割り込んだりしないから。
でも……高須くんがどうしても逃げたいっていうんなら、匿ってあげてもいいけどね」
その振り向きざまの意外に屈託のない笑顔はどういうわけか竜児の肌を粟立たせた。
これが魔性って奴か……感慨に浸るのも束の間、
「フム、あーみんめ中々やりますぞ?」
「ばかちーらしい姑息な手だわ」
敵もさるもの、などと頭越しに会話されている竜児である。
「まっ、気を取り直してお昼にしよっかね!」
自分の弁当箱を開ける実乃梨に倣い、竜児も蓋を取る。内容は当然大河のものと同じだが、
実乃梨はほうっ、とうっとり顔。
「た、高須くん! その美味そうに煮しまったがんもどきを……俺っちのから揚げ(冷凍)と……
トレードしちゃくれまいか……」
「え、ああ、いいけど」
「みのりん! これ同じだから! 交換しよっ!」
大河の箸が素早く竜児の目の前を往復し、自分のがんもどきとから揚げを入れ替えた。
入れ替えたが早いか、から揚げは大河の口の中に詰め込まれていた。してやられた表情の実乃梨を見て、
目を白黒させるばかりの竜児だった。
またしても水面下で何かが起きている。よく分からないが何かが起きているのは確実だろう。
うめーちょーうめーよなんつーのおふくろのあじっていうのーと悶える実乃梨を見ているのは楽しかったし、
実乃梨と一緒にお昼を食べられるのは嬉しいのだが、山積する疑問のせいで素直に喜べない。
まず席順が気になる。今までは大体この三人の組み合わせでは、どのパターンでも竜児が中央に来ることはなかった。
必ず大河と実乃梨が隣あうからである。数1の問題だ。ところが今竜児は二人に挟まれている。両手に華である。
見方によっては。
次に実乃梨の態度が気になる。これまでは友達とはいっても大河越しの遠慮のようなものがそこはかとなく
感じられたものだが、全くなくなっている。高須くん高須くんと、大河抜きに話しかけてくるのだ。正直ドキドキする。
大河は大河でそんな実乃梨の態度を受け入れているようで、且つ竜児に対する態度といえば、
ちょっと竜児ねえ竜児こら竜児竜児竜児竜児と、こちらはもとより変わらない様子だ。ひとり竜児祭である。
口もとにご飯粒をつけていたり、すぐに何かこぼしそうになったりと、気になって実乃梨との会話も楽しめない。
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