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大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所

1まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/16(火) 03:01:04
ここは とらドラ! の主人公、逢坂大河と高須竜児のカップリングについて様々な妄想をするスレの避難所です。
アクセス規制で本スレに書けない、とかスレに書けないような18禁のエロエロ話を投下したい時とかに
お使いください。

2まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/16(火) 03:03:42

    / _         ヽ、
   /二 - ニ=-     ヽ`
  ′           、   ',
  ',     /`l  / , \_/ |
  ∧    〈 ∨ ∨ ヽ冫l∨
    ',   /`|  u     ヽ
    ', /          /
    /  ̄\   、 -= /                   __
  / ̄\  `ヽ、≧ー                    _  /. : : .`ヽ、
 /__ `ヽ、_  /  、〈 、           /.:冫 ̄`'⌒ヽ `ヽ、 / 〉ヘ
/ ==',∧     ̄ ∧ 、\〉∨|         /.: : :′. : : : : : : : . 「∨ / / ヘ
     ',∧       | >  /│        /: :∧! : : : :∧ : : : : | ヽ ' ∠
      ',∧      |、 \   〉 、_       (: :/ ,ニ、: : :ィ ,ニ=、 : : 〉  ,.イ´
      ',∧      |′   ∨ ///> 、  Ⅵ: '仆〉\| '仆リヽ:|\_|: :|
      / /     |     └<//////> 、 八!`´、'_,、 `´イ. :|////7: !
    /_/       |、       ` </////>、\ ヽ丿  /. : :|//// : .丶
    ,'          |′         ` <//∧ : > </.: : :////〉: : : . ヽ
    ,'          |            / 个:<〉. :〉》《/.: ://///: : : : : : . \
   ,'           |、          〈 . : :│: |/. :/│/.:///////: : : : : : : : : . )
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本スレ
【とらドラ!】大河×竜児【クネクネ妄想】Vol10
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244280781/

過去スレ
【とらドラ!】大河×竜児【ラブラブ妄想】(1スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1231122796/
【とらドラ!】大河×竜児【ニヤニヤ妄想】(2スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1234443246/
【とらドラ!】大河×竜児【デレデレ妄想】(3スレ目)
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1236695653/
【とらドラ!】大河×竜児【イチャイチャ妄想】Vol4
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1237819701/
【とらドラ!】大河×竜児【ベタベタ妄想】Vol5
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1238865504/
【とらドラ!】大河×竜児【スキスキ妄想】Vol6
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1240317270/
【とらドラ!】大河×竜児【ドキドキ妄想】Vol7
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1241386432/
【とらドラ!】大河×竜児【アツアツ妄想】Vol8
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1242374673/
【とらドラ!】大河×竜児【フワフワ妄想】Vol9
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1243354181/

3まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/16(火) 03:04:46
まとめサイト
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/

4高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 13:20:07
乙でーす>まとめ人さま

5高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 15:35:14
非エロの避難スレも作って基本2本立てがいいんでしょうかね

6高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 15:41:44
それともあれか、もうここに来た以上は、1スレでエロ有無混合の進行を
覚悟すべきか。2スレにしたら閲覧の手間も2倍になるものね……

7 ◆WYBWMAxU3Q:2009/06/16(火) 15:49:40
トリップテスト

8◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 15:58:27
トリップ使えますね……手作りトリップどうしよう、ちょっと気に入りだしてたのに。
ペンネーム化か?w

9◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 16:02:35
◆eaLbsriOasです。代理投稿歓迎。

夕方にのそいたあなたになごみのSSS

・フラグ立て2

「大河ぁ、今日は何食べたい?」
「ドラゴンの丸焼き」
「はいはい俺の丸焼きね……まあな、結構めんどくさいんだよな。献立決めんのって」
「……そうなの? 迷ったら肉でいいじゃない」
「おまえも肉以外で好きなものあるだろ? いろいろ食わせてえんだよ、ちっとは考えてくれよ。なあ、ほかに好きなもんないか?」
「……ドラゴンの丸焼き」
「はあ……なんも考えちゃくれねえ……」


・お風呂ソング

 ちゃぷん……
「バッカ犬〜バッカいぬ〜♪ ほ〜んとはだ〜い好っきバッカ犬〜♪ ふっふふふ〜ん……♪」
「大河ぁ、新しいシャンプーとリンス、ここ置いとくぞぉ? 聞こえたかぁ?」
 どばしょわっ! ばしょわっ!
「っ! っ!? ……バカ犬が〜死んじゃった〜♪ むしろ殺す〜方向で〜♪ い〜ぬ地獄〜未練ない〜♪」
「っ!? おまっ……世話してやってるのになんて……聞こえてるぞこの野郎!!」


・告白の……

「好きだ、大河っ」
「もっとぉ!」
「好きだ! 大河!」
「もっと声を大きくっ!」
「好きだ!! 大河!!」
「もっと気持ちを込めてぇ!」
「好きどぅあ!! たいぐぅあ!!」
「もっとお母さんみたいにっ!」
「っ? す、好きよ、大河、ほら早くご飯たべなさい」
「もっと馴れ馴れしくっ!」
「っ!? 好ーきー、みたいな? 大河ちゃ〜ん、的な?」
「もっと機敏にっ!」
「っ?? すっ、たいっ……ってもうわかんねえよ何だ機敏て。そもそもなんで名前が櫛枝じゃ駄目なんだ?」
「め、目の前にいる相手に気持ちを伝える練習だからいいのよ」
「なるほどそうか!……そうかあ? ……おう、おまえどうした震えて。寒いのか? 顔色も悪いぞ」
「……暑いんじゃバカタレがぁ! さあ告白の練習っ! もういっちょう!」

10◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 16:03:52
SSS、3本立てでした。
省略かかるのがちょっとウザイよーな……?

11◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 16:11:15
「夕方にのそいた」だって。間違いです。代理投稿などして下さる際には
「夕方にのぞいた」によかったら直してやってください(´;ω;`)ドジ

12高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 19:39:04
乙&GJ

早速Janeに登録しました。

13高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 20:37:21
>>21
告白ワロタwww

14高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 20:44:38

まとめ人さまお疲れ様です。
>>9
代理投稿完了しましたー

15◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:26:42
「竜虎並び寝る」9章まいりまーす。次レスから。
本スレへの告知、誘導だけよろしくお願いします。
まだここが定着していないので(まとめサイトからも飛べない)
一応ここ新避難所のURLも添えて頂けると助かります。

--告知テンプレ--
「竜虎並び寝る」9章、新避難所に投稿されました
ドエロコメですので読みたい方だけどうぞ

大河×竜児ラブラブ妄想スレ 新避難所
http://jbbs.livedoor.jp/anime/7850/
--

16◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:28:28
  9

「大河、おまえ……つるつる……?」
「ちゃんと生えてるわボケがっ!」
「おう……っ……っ……っ……」
 ごつっ、と。
 竜児は至近距離からの大河の頭突きを食らった。瞬間、飛んだ意識は屋根を突き抜け、星またたく宇宙へと――



 それは銀河系のどこか、というかここ。かなり、かなり近い時の物語。
 竜児は左腕を、大河の頭の後ろにしいてやっていた。人の世に言う腕枕、添い寝状態である。大河はそれだけでめちゃめちゃはしゃいで、本能なのか、ぐりぐりとうなじを竜児の腕に擦りつけてマーキング。うっでま〜くら、うっでま〜くら♪ などと、即席の腕枕ソングまで歌いだす始末。
 はてさて、ふむ。この元気な動物をどうしたものかと思った竜児は、キスをして大河のアホ歌を止めたのだった。ついでにちっこい耳の匂いも嗅いで、キスしてやった。
 するとなんだか、大河のどこにもかしこにもキスしたくなった。竜児が触ってないところなどひとつも無いように、したくなった。大河の額にかかる髪にキスして、髪をかきわけて額にキスした。胸を隠す手をとって、雪色の指のひとつひとつを撫でた。引き寄せて、ひとつづつキスした。舐めて、しゃぶってやると、大河がまた腰を跳ねさせた。その顔を盗み見たら、どうしよどうしよ、と竜児にすがる時の表情をしていた。
 すべてが愛しかった。
 大河の首筋、耳の後ろのあたりに顔をうずめて思いっきり匂いを楽しんだ。キスして、宿り木のように細い鎖骨にキスした。胸の先の真珠だけでなく、大河はすべてが宝石なのだった。りゅうじ、りゅうじ……と、自分の名前を呼んでくれる宝物だった。
 月の光を吸って自ら光るもののように燐光を放つ、大河の美しくなめらかな腹筋を撫で下ろしながら、俺の手がこんなものを触って良いのかと、竜児は思った。だが口にはしなかった。たぶん、きっと、良いのだ。なぜなら大河が許しているから。大河がそれを望んでいるから。ほかの何よりも、自分よりも大切なものを、ひとはたぶん真実と呼ぶのだ。だから大河が竜児の真実だった。大河がすべてだった。
 ああ、それなのに。
 大河が竜児の手をとって、「竜児、いいよ……私の、触って」……そう言って竜児の手を、ひときわふくらんで丘となっている大河の股間に導いた、その時に。なぜか竜児は言ってしまったのだ。
 つるつる? と。そう記録にはある。
 そして竜児は大河の頭突きを食らって、今に至る――



「もう一度その言葉を言ってみな……抜くぞ」
 なにを抜くの!? と、宇宙帰りの竜児は痛む額をさすって怯えながらも、現にそうだと言いたくてたまらない。やっぱり大河を越える真実だってあるのだ。
「いや、だっておまえ……実際つ……」
「『つ』ぅうう〜〜? つ何だオルァ! 言ってみろいっ!」
「つ……いやなんていうか、すべすべで」
「同じじゃあああ――――いっっっ! もういい、やっぱ抜く」
「抜かないで!?」
「ちっ……惚れた弱みにつけこみやがってこの婚約者づれが……ほら、ちゃんと見てよ! 生えてるでしょ!?……ちゃんと見るな――――っっっ!」
「どっちなんだよ!?」
「……もう、ほらっ! 手、貸して!」
 大河はまだ額をさすっていた竜児の手をひっつかみ、ここじゃいっとばかりに自分の恥丘へと押し付けて、そして左右にこするように導く。
 ……さわっ
「おうっ!?」
「ね!」
 さっきまでの不機嫌はどこへやら、大河は笑顔を弾けさせる。

17◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:30:05
「おう確かに今なんか、さわっ、と。こりゃ少し手を浮かせた方が……」
 そうして竜児は手のひらを、大河の恥丘からほんのわずかだけ浮かせて、左右に。
 さわ…… 
 さわ……
「大河……すまんっ……俺が間違っていたっ……!」
「クックック……わかればいいのよ……!」
 さわ……
  さわ……
「思い込みで……目だけでなく、手の感覚まで曇らせたっ! 俺は……やはり負け犬っ……!」
「そう、あんたは犬……犬の竜児は今日で死ぬの……だけどそれは蘇りのための死っ……!」
 さわ……
  さわ……
「死んで、蘇る……違うっ……俺はおまえに出逢うまでこそが犬っ……死んだも同然っ……!」
「竜児……嬉しいけど……なんかこのしゃべり方息苦しい……っ」
「おうそうだな、やめるか」
「うんっ」
 手を動かせばさわさわと、たしかにちゃんと大河の毛は生えていた。見れば、丘に宿ったちいさな焔のよう。髪と同じ淡い色で、短いけれどちゃんと髪よりもちょっとだけ太く……太く?
 竜児は不意に大河の前髪をかきあげる。大河の額は髪の生え際にも淡色の可愛い産毛がふわふわとたくさん。そう、
猫っ毛の大河はかなりの産毛ちゃんなのだった。竜児はその産毛をなでなで。うむ、と頷く。
「なによ」
 産毛デコ越しに睨みつける大河も無視して、竜児はふたたび大河の恥丘をさわさわ。うむ、と納得する。
「だからなんなのよっ!」
「おう大河、気にするな。俺はこれすっごく好きだぞ? 気に入った」
 などと言っては、またさわさわ。
 大河ははっと目を見開いて、朱を頬に散らして。次の瞬間、瞳を眇めてそっぽを向く。好きとか言えばおとなしくなると思って……などと、薔薇の唇も蕾にして突き出しぶつぶつ言う。そうかと思えば、すごく好きだ、って……と呟いては、にへらっと笑う。なんだかんだ言って結局、大河はちょっとおとなしくなる。
 そんな大河に、竜児の双眸は狂乱の閃光をまき散らす。この娘こそ実は隠された魔術の奇跡、錬金術の奥義たる石の石、世界の命運を握る息づく鍵よ。そして今やこの娘の身も心もわが淫蕩の手管に堕ちたが、さていかに用いて神々の城を落としてくれようか……などと考える魔人になったわけではない。たんに愛しく眺めて、決意を固めようとしていただけだ。
「大河、触るぞ。脚、開いて」
「えっ!? あっ、ちょ、まっ……ど、どうぞ……っ」
 大河はぴったり閉じていた内腿の力を緩めて膝を立てるや、わりとパカっと大開放。
 チューリップが咲いた、パチンコ的な方の。頭の方から見るとそんなふうにしか見えない。大河の白いももまでもが華奢な美しさはさておき、なんだかとっても出そうな新台爆誕。
「いや、そんなに広げなくてもいいんじゃないか……?」
「えっ、あっ、違うの?!」
 チューリップが閉じた。フィーバーは終わった……じゃねえ。
「おう、閉じてどうする……少しで、いいんじゃないか? 俺の手さえ入れば」
「りゅうじの手を入れるの〜〜〜〜っっっ!?」
 今度は真っ赤になって大河がフィーバーしていた。
「バカっ、手が入る隙間を開けろってことだよ!」
「なーんだ……こんな感じ?」
 拍子抜けしたように大河は言って、ふとももをそろっと広げる。おまえは俺にいったい何を期待しているんだ……。
「おう、そんなもんかな……」
 アホなやりとりをしていても、実は竜児の心臓はのどから出そうなほど、高鳴り続けていた。ついにその時が……大河の秘部に触れる時が来たのだ。とはいえよくわからない初心者の竜児は、とりあえずそっと茂みに置いた中指を、そろそろと大河の身体の中心線に沿って、丘のむこうへと降ろしていく。

18◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:31:25
 その指の腹が、ぷにゅっとした何かを。
「ひゃっ」
 大河の声に思わず竜児は指を止めて顔を向ける。薔薇の唇を小波に結んでド緊張、耳まで真っ赤にした大河が竜児を見上げていた。
「……な、なんでもないっす! つつつ続きをどうぞす!」
「……おう」
 竜児は微笑んで、大河に軽くキスしてやる。応えるように笑顔になった大河の潤んだ瞳を見ながら、意識を指先に集中させる。ここからでは大河の性器は見えない。ぷにゅ、ぷにゅ、と、その感触だけを頼りに慎重に指を進める。
 大河の耳たぶか。いや、まぶたか。それとも唇……唇か。指先に集中するために目を眇め、いつしか視線を宙へとそらし、竜児は触れたことのある大河の部分と、そこの感触を脳内で比べていた。どこに似ている? 俺は、どこを触るようにしてここを触ればいい?
「竜児……かっこいい……」
「おう?」
 大河の声に呼ばれて、ふたたび視線だけ向けると、大河は瞳を熱っぽくしてうっとり、陶然として竜児の顔を見上げていた。
 こんなふうに大河にかっこいいなんて言われたのは初めてのような気がする。それがよりにもよってこんな時とは。けれど指先にかつてなく神経を集中させている今の竜児には、恥らったり嘆いたりする余裕さえ無かった。ふたたび探索を開始した、その時竜児の指の腹に。
 ぷにゅの裏に、何かが、こりん、と。
「あっ!」
 それは凄い信号で、竜児の神経を一気に奪い去る。それは大河が感じた声。甘く、竜児を中毒にする声。竜児は今度こそまじまじと大河の顔を見てしまう。
 淡色の眉根をひそめて、長い睫毛を震わせて、少し驚いたように見開かれた星揺れる瞳は竜児をとらえて、もう新しい涙を用意して潤みを増している。桃色を散らした頬、神の細工になる鼻の下には、散ることのない薔薇の唇も震えて儚く。それを見た竜児は、ただひたすらにその唇からその声が聴きたくなってたまらなくなる。
 竜児は指先で、その裏にある、こりん、としたものを……大河のクリトリスを、こりん、こりん、と優しくくじる。
「あっ! あっ! あっ!」
 大河の肢体は震えて、とうとう腰が跳ねる。唐突な動きに追いつかず、竜児の指は一気に大河の性器を端まで撫で下ろしてしまう。
「はあっ!」
 それは濡れている。それは熱い。大河の口の中のようだと竜児は思う。一度に竜児の指が濡れそぼったのがわかる。指がそれに触ることを欲しているのを強く感じる。大河の性器は全体でも竜児の中指一本にも満たないちいささだった。
「大河……」
 愛しい名を、なぜ呟いたのかすらわからない。竜児はぬめりを帯びた中指を硬くして、もう一度大河のクリトリスをくじりだす。手のひらを茂る恥丘に重ね、跳ねる腰を男の力で押さえつける。
「りゅうじっ……りゅうじぃ……っ」
 喘ぐ大河が名前を呼ぶ。切なくて甘い響き。
「……おまえはぜんぶ甘いんだな、大河」
「そこだめ、りゅうじっ、そこばっかり、だめっ……そこ……そこっ!」
 身をよじる大河を、竜児は枕にしていた腕で抱きしめるようにして押さえつける。鞘の中の豆のように大河のクリトリスが逃げるのを、指先を硬くして追いかける。逃がさねえ、と思う。
「おまえはぜんぶ、お砂糖みたいだ、大河……」
「と、とけちゃうっ! とけちゃうよ……っ!」
 大河は額にまで大粒の汗をかいて、産毛まで濡らして、哀願する。
「そこ、そんなに……そこ、そんなにっ! あーっ! し、したら、だめ……私、だめに、なる、う……っ!」
 立てた膝も震わせて、大河が足の指先をシーツに突き立てる。伸ばした竜児の右腕に、ぎゅっと痛いほどにしがみついてくる。汗で濡れた額を汗で濡れた竜児の胸板にこすりつけるようにして、顔をうずめる。

19◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:33:08
「イキそうか? 大河」
 大河はびくんと震えて、コクコクコクと何度もうなずく。
「イっちゃえ、大河。イっちゃえ……イけ」
 囁かれた竜児の甘くひどい命令に、驚いたように大河は顔をあげる。切なそうに、恨めしそうに竜児を睨んで、けれど大河は命じられたままに、
「りゅう、じ、ひど……っ! あ……い……く……っ!!」
 きつい絶頂を迎えてしまう。股間がひときわ強く跳ね、竜児の手を突き上げる。竜児の、男の力でも押さえきれない。
 ぬめる竜児の中指がその時、事故のようにして大河の性器の中にすべりこんだ。
 危ない! 驚いて指を引き抜こうとした竜児を、転びかけた大河を助ける時のような直感が襲う。竜児は思わず、挿入した指と手のひらで大河の恥丘を包むように掴んでいた。跳ねる腰の動きとズレないようにしっかりとあわせる。
「はぁあっ!」
 驚きか、喘ぎか、大河がひときわ高く吐息する。煌く瞳を見開いて、震える薔薇の唇で竜児に言い募る。
「りゅ、りゅう、じ……わ、私、イって……イってる、よ……っ?」
「お、おう……わかってる」
 身体を痙攣が襲う度に、竜児の指を熱く、きつく、大河は締めつけてくる。
「い、イってるのに……っ りゅうじ……指……ゆびっ 挿して……つかん、で……っ」
「な、なんだ? どっちだ? 挿していた方がいいのか? 抜いた方がいいのか?」
「そ、こ……つかんじゃ……あうっ! す、すごい……っ! す、すご……っ!」
 腕の中の大河の肢体を走る力の強さに竜児は驚く。腹筋を浮き出るほどに硬く締めて、押さえる竜児の手を恥丘で何度も突き上げては、あう! あう! と大河は甘く叫ぶ。竜児の腕にしがみついて、ガクガクと震えて顔を押し付ける。
「りゅ、りゅ、じ……」
「な、なんだ、大河? ど、どうして欲しい? 俺に、どうして?」
「りゅう、じ……あの、ね……あの……ま、また、イク……イクの……き、来ちゃう……っ!」
「イくのか? く、来るのか? どどど、どっちだ?! てか、抜いた方がいいんだな? 抜くぞ?!」
「い、いま抜いちゃ、だめっっっ!!」
 遅かった。予測不能に跳ねる大河の腰の動きを避けて、余計なところに指を突き立てて傷つけないように、竜児は一気に大河の股間から手を離した。ぬるんと一息に抜ける指が大河の最後を刺激してしまう。
「い……くっ!!」
 押さえるものを無くした大河の腰が空を突き上げ。その瞬間。
 大河のあそこから、何かが、ぷしゃっ、と。
「おう!?」
「……っ! ……っ!」
 おしっこなのかなんなのか、大河は腰を突き上げるたび、二度、三度と、透明な液体を噴き出させて――
 竜児は知ってしまった。
 大河は、ただ「派手に」イく娘なだけではなくて、何度もイく娘で、しかもイきすぎてちょっとおもらしまでしてしまう娘なのだ。

20◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:34:33
 これはやばい、と竜児は思った。誰にもこのことは……特に、他の男には知られてはいけない、と。
 やたらと小さいけれど、大河はこんなに綺麗で、可愛くて。その上さらに、
「はうっ! はうっ!」
 大河はこんな可愛い声で鳴いて、こんなにえっちなカラダなのだった。そのことだけでも知れば、男ならだれでも大河を欲しがるに違いない。奪いたくなるに違いない。竜児が見つけた女は、竜児を見つけてくれた女は、そんなとんでもない宝玉のような女なのだ。
 竜児は大河を抱きしめる。目が眩んだ者のように瞳をきつく閉じる。
 しかもこの宝玉はその中に、外に漏れ出る輝きよりも輝くものを――宝の宝、秘密の秘密を、この世の誰よりも竜児だけが知っているものを、竜児がこの世の誰よりもそれをわかりたいと願うものを、つまりは大河の心を、宿しているのだ。
 決して離すまい、と竜児は誓う。
 誰にも渡さねえ、と心に叫ぶ。
「りゅ、りゅう、じ……っ」
 大河が俺を呼んでいる。竜児が目を開けると、そこには。
 大河は産毛も濡らした顔を上げて、自ら光るもののような煌きを宿した瞳を、痙攣にさらわれまいと抗うように必死に竜児に向けていた。なんて愛しい女。
 竜児は今まさに知った真実を、抱いた決意を伝えたくて。どこから話したものかと迷って。
 竜児はつい、とりあえず最初から話してしまう。
「大河……おまえはエロすぎる……」
「……! ひどっ!」

(9章おわり、10章につづく)

21◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:39:31
今夜はここまで。別に避難所に隔離されたからドエロくなったわけでなく、
元からの仕様です……(ノ∀`)

全部読むorスレのアドレス
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7850/1245088864/
に飛べばウザい省略かからないのね……初めて知りましたor2

22◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/16(火) 21:42:25
>>12
ありがとう! 最初のひとレスがもらえると安心します。ウサギか私……。

>>13
なごみってかギャグでしたねw

>>14
代理投稿ありがとうございます<(_ _)>誤字修正もお世話になりました

23高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 21:49:34
GJ!

知ってるかもしれないけどレス番をハイフンでつなげるとその範囲だけリンクできる
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/anime/7850/1245088864/15-21

24高須家の名無しさん:2009/06/16(火) 21:54:12
GJついでに一つだけ指摘すると
改行は適度にした方がいいかも

個人的には職人の方々には投稿を期に専ブラを導入していただきたい
圧倒的に便利だから

25◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 00:24:36
>>23
ありがとう! おおなんというハイテク……。

>>24
ありがとう!
改行、悩みどこですね……_ノ乙(、ン、)_お察しください

専ブラ、Jane入れてみました。
こうやって私、変えられていくのね、って思う。

26まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/17(水) 01:54:20
まとめサイトを更新して、ここの避難所のリンクを追加しました。
本スレに案内を告知してくれた方、本当にありがとうございました。

>◆eaLbsriOas氏
9章の告知をしてきました。
つーか今回もエロイなこりゃ。こいつはお子様には読ませられねえぜ…

27<削除>:<削除>
<削除>

28まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/17(水) 02:18:21 ID:???
コピペをミスったため削除…嗚呼恥ずかしい…

29◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 02:42:46 ID:???
>>26
告知ちょっと気になってました。本当にありがとうございます<(_ _)>
平日なのにまとめサイトの更新まで。緊急事態に即応して頂いて、なんて。そんなの……
好きになっちゃうじゃないっ!

>つーか今回もエロイなこりゃ。こいつはお子様には読ませられねえぜ…
感想もありがとうございまーす(゚∀゚)ねーもう……次もまたやばいんだぜ……

30高須家の名無しさん:2009/06/17(水) 08:48:04 ID:6miKcgqg
>>25
使い方わからんかったら気軽に聞いてくれ
画像付でわかりやすく教えたるよ

31◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 10:29:53 ID:???
朝はプレパラード流して目覚める◆eaLbsriOasです。
今はオレンジ流れてる……泣くっちゅうのね!

>>30
ありがとう! 竜児みたいにやさしいひと。
でも、まあ、うん。なんとか一人で頑張ってみるよ…
…だからあんたも読みに来るのよ! 必ず!

32◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 10:39:16 ID:???
◆eaLbsriOasです。
>>9
に続き、お昼に来たあなたになごみのSSS。
なごみSSSシリーズ第3弾。本スレへの代理投稿歓迎です。

***

・歩道にて

「ねぇ竜児、あんた何なの? やっぱ犬なの?」
「なんだよいきなり」
「さっきからちょいちょい私の右行ったり左行ったり。落ち着きないったら。うざいんだけど」
「ああ……昔、泰子にな、教えてもらったんだよ。男は車道側歩くもんだって。
 車から少しでも女の子を守れるようにって」
「……」
「ちょ、おまえ、何だよ!? 人の話聞いてなかったのか? なんでそっち歩くんだよ!」
「聞いてた。うっさい。どこ歩こうと私の勝手でしょ。この駄犬……」


・告白の……2

「なんだよ」
「なによ」
「いいじゃねえか。練習につきあってやるってんだからさ。
 俺にばっか恥ずかしい思いさせて、ずるいんだよおまえは。逃げんなよ」
「あーはいはい。わかったわよやればいいんでしょやれば。北村君好きでーす。はい終わり」
「おまえね……あらゆる意味で失礼かつ雑だぞそれは……」
「なによ」
「それにおまえ、俺に告白するんだろ?」
「えっ! ……あんたに!?」
「そうだよ。俺の練習の時はおまえに告白するようにさせたんだから、そうなるだろ?」
「えっ……そう……だけど……」
「目の前にいる相手に告白する練習なんだろ? さあ来い!」
「あんたに、告白……っ」
「おう、なんだおまえ唾なんか飲んで……なるほどそうか、そっから入るのか! いいぞ、次は?」
「……」
「おう、手で胸を押さえるのか。いい、すごくいいぞ。ナイス演出。
 参考にしてえくらいだ。って俺は男だから無理か。それで?」
「りゅ、竜児……」
「なるほどどもるのか。いいぞ大河、すごく伝わるもんがある。すごいじゃないか。それで……」
「竜児……私」
「……真っ赤になって、な、涙ぐむ、のか……?」
「私……りゅうじ……っ」
「おう……す、すごいぞ、大河。それなら、どんな奴だって、イチコロだ。どんな男だって……」
「私……竜児……あ、あんたの、あんたの、ね?」
「どんな男……お、俺? 俺、だって……?」
「私……あんたの……りゅ、竜児っ!」 
「た、大河……っ」
「私……あ、あんたの……あんたのっ……あんたのっ!バカっっっ!!」
「いでえ――――――っっっ!? ……っなんで突き飛ばすんだよバカっ!?」

33高須家の名無しさん:2009/06/17(水) 12:26:25 ID:???
告白2828した

34高須家の名無しさん:2009/06/17(水) 18:13:45 ID:sPrY.LqI
>>31
一応この避難所もJaneに登録出来たみたいね
ヘルプちゃんと読む子は偉いぞ

あとJaneといってもいろいろある
今は亡き本家のOpen Janeがオープンソースだったからってのもあるけど主流なのはViewとStyleだ
結構違うところもあるのでどっちを使ってるのかも教えてもらえばありがたい

35高須家の名無しさん:2009/06/17(水) 18:18:00 ID:sPrY.LqI
ID任意にしたのねなるほど

>>32
(*´Д`)ポワワ

36◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 20:00:58 ID:tPFwIwb.0
「竜虎並び寝る」最終章書いてるうちに、もう一章増えそうな◆eaLbsriOasです。
クリアすべき課題が多すぎる……さすが処女と童貞。
しかも書いているうちにギャグに走る……さすが大河と竜児。

>>33
さっそくありがとう! 少し寿命が伸びました。

>>34
私が使っているのはStyleですね。オープンソースだったのか……。

>>35
ヽ(゚∀゚)ノ

あと、どなたか知りませんがSSS第3弾の代理投稿ありがとうございました<(_ _)>

本スレで感想下さったみなさん、ぜんぶ読んでます。すごく嬉しいんだぜ。
ありがとう! 避難所から愛をこめて。あとロシアからも。

37◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:07:56 ID:tPFwIwb.0
さーみなさん、学芸会の時間がやってまいりましたよー?
◆eaLbsriOasです。「竜虎並び寝る」10章を投下します。
ドエロです。でもコメです。実は愛なのです。

本スレへの告知、誘導のみ、よろしくお願いいたします。

38◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:09:01 ID:tPFwIwb.0
  10

 大河の言ったとおりだった。
「ほら、次は、みっつだ。大河……」
 竜児は大河の瞳の前に自分の右手かざす。中指に人差し指と薬指を寄り添わせる。
 二本の指をきつく締めつけて、何度もイったばかりの大河の身体は、その揃えられた竜児の指を見ただけで反応してしまう。腰がおねだりをするように跳ねる。大河の言ったとおりだった。竜児に性器を拡げられて、その間に何度もイって、
「あっ、そんなっ、そんなっ」
 大河は駄目になっていた。
「竜児っ……も、もう大丈夫、だからっ……きっと……竜児の、おちんちん、入れてっ……さ、さんぼん、なんて……っ」
「……っ! ……だめだよ、大河。これが終わったら、ハメてあげるからね」
 大河の言葉に反応した股間の激しい疼きに耐えながら、荒くなった呼吸を整えて、竜児は努めてあやすように言った。喘ぐために閉じることを忘れた、大河の薄い花びらのような口もとから白い顎へと、しどけなく垂れた朝露のような涎を、竜児は舐めとってやりたくてたまらなくなる。
 今や大河に比べて自分にどれほどの理性が残っているのかも、竜児には正直疑わしい。ただ大河を傷つけないこと、それが今や竜児の理性のすべてだった。大河の痛みは、もう随分と前から竜児の痛みになっていた。育てたその感覚だけが最後の理性だった。
 挿入する指をひとつずつ増やし、大河に締めつけさせながら、少しずつ奥へと進めていく。指の付け根まで入れて、大河に絶頂させて、その太さに馴染ませる。上手くやれているのだろうか。痛みも、怖れていた出血も、これまでのところはないようだった。
 竜児は自分の三本の指を口に含んで唾液をからませる。そしてそれを、確認をとるように大河のちいさな口に含ませる。観念したように瞳を閉じて、頬を上気させて大河は竜児の指に甘やかな舌をからめる。そのちいさな舌を少しつまんで、愛撫してやる。
 喘いで大河は、またもう少し駄目になる。
 竜児は横になった大河の傍らに跪いていた。ここからはすべてが見渡せる。淡色の髪雲に浮かぶ大河の顔や華奢な肩も、薄くうすく仕立てたプリンのようなちいさな乳房も、くびれてしなやかな腰も、雫の形をしたヘソを持つなめらかな腹筋も、はっきりと肌を突き上げている腰骨も、そして。
 淡く茂った恥丘の下で、濡れて艶めきひっそりと息づく大河の秘唇も。
 小柄な大河にあわせて、それもまたちいさいのだった。それは竜児の小指ほどしかない。まだミルク色のぽってりとした肉に挟まれているそれを、竜児は左手で少し拡げる。
 ひっ、と、大河がのどを鳴らす。
 それは大河の舌の色に似た桜色。丘の茂みが割れてそこから続く大河のクリトリスを隠した鞘から、肉厚の花びらのようなちいさな陰唇が二手に分かれ、息づくおしっこの穴と、そして、竜児の指に何度も犯されてわずかに開いた、白い蜜をたたえた大河の肉の穴を、囲んで消えるように結ばれている。
 見れば、すぐにハメたくてたまらなくなる。
 髪の付け根がチリチリとするのを竜児は感じる。目をつぶって頭を振り、それを振り払う。
 大河の恥丘が跳ねないように竜児は左手で押さえる。揃えた指を白蜜の泉にあてがう。覚えた方向にゆっくりと突き入れる。狭くて熱く、きつい穴。
「はあ……っ!」
 揃えた指を束ねるように、大河はさらにきつく締めつけてくる。
「息を吐いて、大河。力を抜いて……」
 締めつけがわずかにゆるむタイミングを狙って、竜児はさらに指を奥へ沈めていく。
「あっ! あっ!」
 大河が驚いたような、甘やかな声をあげる。竜児の腹の芯がそれに応えて甘く疼く。もう俺も駄目なのだと、竜児は思う。すっかり中毒だ、俺は。

39◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:10:22 ID:tPFwIwb.0
 ふたつ目の関節まで揃えた指を大河にうずめてから、竜児は恥丘を押さえた左手をはずして、右の手のひらにスイッチする。指の付け根を曲げて、挿し入れた指と手のひらで恥丘を掴むようにしてはさむ。
「あーっ!」
 もう知っている。大河はこれが好きなのだ。
 ここから先、三本の指の付け根までは急に太くなる。それはほとんど竜児の男根の太さに近い。だからここからは、ゆっくりと馴染ませなければならない。大河の股間を掴んで固めたので、もう見なくても進めることができる。
 竜児は上体を倒して大河に寄り添うようにする。髪を踏まないように左ひじをつき、大河の頭を左腕でかき抱く。親を見つけた迷子のように驚いた顔をして、大河は竜児を見上げてくる。
「ほら、入ったよ……指、みっつ。痛くないか? 大河」
「そんな……っ。痛くない……痛くないの……っ!」
「そうか、よかった」
 竜児は微笑む。気持ちいいか、などと、辱めるような訊き方をする必要はもう無かった。
 竜児は指先を鉤のようにして、大河のクリトリスの裏の奥のあたりを、ぐっ、ぐっ、と押してやる。
「大河はこうされるのが好きなんだもんな」
「あうっ! あうっ! な、なんでわかるの……っ!」
「おまえが教えてくれたんじゃないか」
「教えてないもん……っ! あーっ! そこっ、すごいの……っ!」
「ほら、そうやって、教えてくれたんじゃないか」
 わかって、大河はくやしそうに口を結んで、竜児を睨みつける。
 おう、望むところだ、と、竜児も大河を見つめ返す。
「ぜんぶ覚えてやるからな、おまえが可愛い声、出すところ。おまえの気持ちいいところ、見つけて、ぜんぶ覚えてやる。すぐに、誰よりも、おまえを上手に可愛がれるようになる。この世で一番、誰よりもだ。俺はおまえを上手に可愛がれるようになりたいんだ、大河。おまえの上手にさえ、俺はなれればいい。おまえの上手に、俺はなりたいんだよ」
 揺らめく視界の中、竜児を睨みつける瞳から、大河は急に涙をポロポロとこぼし出した。
 ポロポロ……ボロボロ……どぼどぼ……どぼぼぼぼぼぼぼぼ……!
「た、大河……?」
「うぐぐ……おのれ……私を泣かせて……ひっく……そんなに、ひっく、楽しいのか……?」
「いや、まて、俺はそんな、泣かせるつもりで言ったんじゃ」
「どぅわ……っ!」
「どぅ、どぅわ?」
「うぐ……どぅ、どぁ、どぁ、どあっ! だ! だ! だ!」
 大河は 発声練習を 始めた!
「よし、だ、だな? だ、だ! わかるぞ大河! だの次はなんだ?」
「だ! よっしゃあ!」
「おう!」
「黙れっ!」
「おう……っ」
 発声練習しているうちに大河、大復活であった。ぜんぜん、駄目になんかなってない。
「ふーっ……いい、竜児、あんたはね」
 いつしか泣き止んでいた大河は、息を整え、涙で睫毛もぐしゃぐしゃの瞳で竜児をあらためて睨みつける。
「もう、一番なの」
「……え?」
「え、じゃないっ。竜児はもう一番なの! そうに決まってるの!」
「一番って……おまえを可愛がるのの、か?」
「そうよ……ほかに何があるっていうのよっ!」
 叫んで、大河は竜児の首根っこをつかまえて抱きついてくる。

40◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:11:32 ID:tPFwIwb.0
「だって私、変な子だもん! 変なことばっかりするし、変なことばっかり起きるし。今だって、なにしてんだろ、って……」
 その今、っていうのは……と竜児は一応、確かめずにいられない。今と言ってもいろいろあるのだ、竜児の右手の行き先、とか、そもそもこの、いわゆる「えっちの練習」全体、とか。その今、っていうのは……
「……発声練習、のことか?」
 大河はコクコクとうなずく。
「……竜児、だけだもん。最初から、変なことする私、受け止めてくれたの、竜児だけだもん。ずっと受け止め続けてくれたの、竜児だけだもん」
「大河……」
 まあ、たしかに最初におまえの木刀を真剣白刃取りして受け止めたけどな……なんて、竜児はつい思ってしまったけれど、もちろんそんなことは言いはしない。
 変なこと、という言葉に、大河はたくさんの意味を――たぶん、竜児に見せてくれた大河のすべてを込めて使っていた。だから、受け止める、という言葉もまた、そういう意味で――竜児が大河にしてあげられたすべてという意味で、使っているのだろう。それがわかるから、竜児は黙って大河の続く言葉を待つ。
「別に私のこと、好きじゃないのに。たいした得もないのに。それなのに竜児は私のこと、最初からぜんぶ受け止めてくれた……ずっと……そんなの、そんなの、って……」
 好きになるに決まってるじゃない……大河の最後の言葉は消え入りそうな声。竜児の首筋に額をくっつけたまま、大河はきっと、表情を隠そうとしている。
「大河……」
「竜児、って、ひどいよね」
 ここに来てなんと真逆の評価であった。
「ひ、ひどい?」
「うん、ひどい。竜児はひどいの。ひどい顔してる……」
 ここに来て顔か――――!? さっきなんか褒めてくれてたのに、と竜児は愕然。罵られるのはやっぱりこの目か? 目を狙うのか?!
 しかし大河が責めてきたことは、竜児の思いもよらないことだった。
「ひどい顔して、ひどい女たらし。天然ジゴロ、大橋高校のドンファン、歌舞伎町のホストも真っ青。他に……本命、いるのに、傍にいるってだけで、私を誘惑しまくって。しかもその気もないの。私のために恥かいて、私のために怪我して、嘘ついて、笑ってくれて、闘ってくれて、逃げてくれて……美味しいチャーハンつくってくれて、優しく慰めてくれて、いつも一緒にいてくれて……私、もう、きっと、その時、落ちてた……」
「大河……」
「私、もう落ちてるのに……竜児ったら、ずっと傍にいる、なんて、将来のことまで……追い撃ちかけるんだもん。虎と竜は並び立つものだ、なんて、わけわかんないこと……運命みたいなこと、かっこいいこと、言っちゃって。……名前、呼んでくれたの。大河、って……だから、嫌いだった名前まで、好きになっちゃう……」
 大河は竜児の首筋に、猫みたいに頭をこすりつける。
「でも、それなのに。竜児が好きなひとは私じゃないの」
 私じゃなかったの……苦しげに声をくぐもらせる。大河の肩が震えだす。呻いて、呻いて、竜児の胸元に落ちる大河の涙は、蝋のように熱かった。
 竜児は慌てる。心にも甘い告白だと感じて聴いていた俺はなんて馬鹿なんだと思う。馬鹿で、犬で、ひどくて、ひどい。大河の罵るとおりだった。反省に似た自虐の淵が竜児をさらおうとする。竜児をさらおうとするのは、もう一人の竜児。ではそいつは何から俺を奪い去ろうとしている? 見失う前にその名を叫べ!
「大河」
 そうだ、大河からだ。古い蛇のようなもう一人の俺は、いつもこんな時に大河から俺を奪おうとする。大河のことを思わせるようなふりをして自分のことを思わせる。大河を大事にさせるふりをして自分を大事にさせる。そうしてそんな時こそ俺が――ほかでもない俺が大河を傷つける。

41◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:12:28 ID:tPFwIwb.0
 なんてこったと、竜児は気づいた。俺は世界から大河を守るなどと、猛り立つ血も心地よく誓った。それが敵のすべてだと思っていた。時に俺自身が、大河と俺の敵になる、そんなことがあることを忘れていた。もう一人の俺、俺しか愛さない俺こそが、大河とともにありたい俺の最小にして最大の敵なのだ。まただ。見失うな、愛する者の名を叫べ!
「大河……」
 何か言えることがあるはずだ。泣いて苦しんでいる大河にかける言葉が。
 だけど、何を言ったらいい? 俺が他のひとにも恋をしていたのは事実で、大河が苦しんだのは過去で、それはやっぱり変わらないのだ。だから今でも大河は苦しんでいる。それに何が言える? まだ何も、ひとつも、かけるべき言葉が見つかっていないじゃないか。
 黙れ、蛇!
「大河っ!」
 竜児は大河の顔を上げさせる。桃色の頬に幾筋もの涙の跡、しかしそのわりには
「なに?」
 大河は声もしっかり、大きな瞳もぱっちり、きょとんとした顔で竜児を見上げている。
 あれえ? と竜児は思う。大河の表情はまったく想像と違っていた。なんかもっと、こう、苦しいの、切ないの、みたいな……のかと、備えていたのに。それで竜児は、愛してる! なんて、せめてそれだけでも伝えよう、なんて思っていたのに。
 予想がはずれて、竜児の受け答えもぐっと間抜けになる。
「いや、なに、って、おまえ」
「あ。さっきの話? さっきの話はおしまい」
「え?」
「だってちょー長くなるんだもん。一晩あっても足りないわよ。やめやめ。あー泣いた泣いた。気持ちよかった。たまにはがっつり泣くのもいいよね、竜児!」
「お、おう」
 竜児は苦笑していた。大河の明るい笑顔に、さっきまでのことはもうどうでもよくなっていた。大河は、たしかに変な女だった。たいていこんな風に、予想もしない奇妙なやり方で、大河は竜児を救ってくれるのだ。だからいっそう、愛しくなるのだけれど。
「それにね、さっきの竜児の極道ジゴロ話。なんだかんだでハッピーエンドなんだ」
 そう言って、大河は薔薇の唇をむにゅむにゅと波に結んで、上目遣いにはにかんで見せる。
 えへへ、聞きたい? 聞きたいでしょ? 聞きたいよね!……なんて、いつもどおり勝手に決めつけて、大河はエヘンと咳払い、あらたまった口調で、
「最後はこうなの……『ひどい女たらしの竜児は、結局、私を選んだのです。竜児は大河のものになりましたとさ』」
 めでたしめでたし、なんて言う。
「おう!」
「竜児は私のものだもーんっ」
 だからいいんだもーん……なんて、瞳も閉じて澄ました顔で大河は歌うように言う。
「おう、俺はおまえのもんだぞ、大河」
 ぼんっ、という音が聞こえたような気がする。大河の顔が真っ赤になった。なにやら小鼻もふくらませてふがふがと大興奮。
「……とととところがこの物語には続編があるのです!」
「おうっ?」
「竜児はただのひどい女たらしなだけでなく、なんとひどいスケベでもあったのです」
「スケベって、おまえね……」
「竜児は大河を手込めにしようと、虎視眈々と狙っていたのでした。まあやらしい」
「虎視眈々って……てか虎はおまえじゃねえか」
「竜児はひどい童貞でもあったのです」
「無視すんな! てかおまえがひどいっ」
「竜児は童貞なのに……えっちがとても上手で、大河は可愛がられて……いっぱいイきました……」
「……」
 大河は伏せた目蓋も薄紅色に、竜児は合いの手も入れられない。
「しかも竜児は、おっきなおちんちんを大河にハメようと、大河の、を、指で拡げようとするのです……」
 竜児の指を、大河がきゅっと締めつけてくる。
「なぜなら大河は竜児のものだからなのです……」
「……ああ、おまえは俺のものだ、大河」
 瞳を閉じて、大河はぶるぶるっと震える。竜児の手の中で股間を跳ねさせる。竜児の指を、痛いほど締めつける。
 はあっ、と一息大きく吐いて。大河は長い睫毛も美しく、うっすらと目を伏せる。
「……大河はすっかり手込めにされてしまいました。竜児とつながりたくてたまらなくなるように、仕込まれてしまったのです……あやうし、大河。今に至る。……ねぇ、竜児」
 つづけて……と、懇願する大河は、もう竜児に顔も向けられない。

42◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/17(水) 21:13:36 ID:tPFwIwb.0
「……おう」
 竜児は微笑んで、届く大河の額にキスをしてやる。そして、右手の指を……
 指、を?
「……どうしたの? 竜児。いいよ、続けて……?」
「ああ、いや、なんていうか。もう、ぜんぶ入ってるみたいだ」
「ぜ、ぜんぶ?」
「そう、ぜんぶ。三本とも、指の付け根まで」
「え……うそ、三本とも、って」
 大河の頭の上から、こんな感じの、と、竜児は左手の指を三本、揃えて見せる。大河は寄り目で確認。
「うそ、そんなの……」
 想像しちゃった様子の大河はまたもぶるぶるっと。竜児の指をぎゅうぎゅう締め付けて。反射なのか内もももぴっちり閉じてしまって、竜児の手を股間でぎゅうっと。
 待て大河、何をしたい? そんなふうにしたら、ますます。
「あうっ! ふ、深い……っ!」
 そりゃそうだ。そりゃそうなる。
 なんだかよくわからないが竜児も観念した。ゆっくり馴染ませながらここまで指を深く沈めるつもりだったが、いつのまにかそうなっていたということで、つまりはショートカット。挿入した指で大河の好きな裏のところを押してやる。
「あーっ! そ、それするの……っ?」
「するよ、大河。イってぎゅって締めろ。太さに馴染ませるんだ」
「そ、そんな、もう、いいじゃない……っ? ね、りゅうじ……っ、も、もう拡がった、よ? 私の、もう、拡がったの……っ! そこっ! そこっ!」
「駄目だよ、俺のはもうちょっと太いんだから」
「えーっ! も、もっと太いの……っ!? そ、そんなの……指で、こ、こんなに……こんなにっ! すごいっ! すごい……のにっ! 私……っ!」
 竜児は左手で大河の手をとって、自分の股間に導いてやる。大河は竜児の滾ったものを握り締める。大河の手はやっぱり特別で、握られたところにきつい快感が爆ぜて、竜児は呻き、吐息せずにはおれない。
「ふ、太い、竜児の、太い……おっきい……心臓みたいに、どくどくして……っ」
「そう、だよ、大河……イったら、これ、ハメてやるから……」
 応えて大河の股間が跳ねて、竜児の手を突き上げる。竜児の指をきつく締めつけて、
「あーっ!」
 それは大河にも快感をもたらすようで、ひときわ甘い声をあげる。竜児は大河の穴を指でくじりながら、大河の淡色の髪に鼻をうずめて、ちいさな耳元で命令するように囁く。
「さあ、大河、イくんだ。イっちゃえ、イけ」
「ひっ、ひど……っ! そ、そんな……あっ! あーっ! おかし、い……わ、私、イっちゃう、の……りゅうじ、にっ……命令されて、イく娘に、なっちゃ……うっ!」
 足を上げて空を掻き、腰弓をぐっとそらして浮かせ、大河はぎゅっと瞳をつぶって、
「っく! っく!」
 絶頂する。
 足指の先をシーツに突き立てるように下ろし、一息に腹筋をしめて丸まるようにして股間を突き上げる。淡色の髪が揺れて、甘やかな大河の匂いも色濃く立ち上る。汗が玉となって散る。恥丘を突き上げるたびに二度、三度、おしっこを噴出して、竜児の手の中を熱く濡らす。
 大河の膣は搾るように断続的に竜児の指を締めつけ続ける。それは挿入された男性器から精液を搾り取るための反射。いやらしい、動物の穴だった。指を搾られながら竜児は期待を禁じることができない。大河のこの熱くてきつい穴に、イくと締まるいやらしい穴に、この後、俺はこれをハメることができるのだ。期待に股間は驚くほど漲り、大河の手の中で跳ねようとするのを止められはしない。竜児のそこもまた、動物のものなのだった。
「り、りゅう、じ……っ」
 痙攣に抗って、大河が竜児を呼ぶ。揺れる瞳、震える唇で呼びかけてくる。
「お、おねが、い……が……ある、の……っ」
「なんだ、大河」
 竜児は優しい声を出す。なんだって叶えてやる、と思う。おまえの、大河の願いなら。
 だけどその、大河の願い、とは――
「おね、がい、りゅ、りゅうじ……っ。は、はじめて、は……なに、も……つけ、ないで……して……っ!」

(10章おわり、11章につづく)

43sage:2009/06/17(水) 22:16:33 ID:GcTiD1Ik0
新作きたー!!

鼻血とまりません><

44高須家の名無しさん:2009/06/17(水) 22:20:39 ID:GcTiD1Ik0
sage間違えた・・・orz

45◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 00:19:25 ID:.DHi/QdQ0
>>43
反応ありがとう! 一発目にはいつも救われます。いやエロい意味でなく。
鼻血止まりましたか……?

>>44
間違えましたか……or2
まあ、ここはsage無くても大丈夫、なのかな?


なんてか本スレにもいろいろ面白い投稿があるのに、
レスが付けられないのが悲しい色やねん(´;ω;`)

46高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 00:29:53 ID:LDuLLikw0
あっ名無しが変わってるぞ
ID強制にしたのか

>>36
Styleはオープンソースじゃなくなったけどね
結構いろいろ悶着とかあったんだよ

>>44
専ブラ使おうぜ

>>45
二つしかスレ無いのにsageの意味無いしね

あとレスつけたいなら代理投稿したるねん

47高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 00:39:28 ID:LDuLLikw0
一応まとめ人にも伝えておきます
したらばは最大10000レスまで設定が出来ます
容量の上限は正直わかりません
たいていの管理者は1000に設定しているようですが、
実はそれだと専ブラがエラーを起こすので1001に設定した方が良さげです

個人的にはIDは任意の方が良かったなー

48まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/18(木) 02:08:29 ID:???
>>47
1スレの最大レス数を1001に設定、そしてIDを任意にしました。
アドバイスありがとうございましたー。使いながら覚えている最中ですわ…

>◆eaLbsriOas
まったくエロすぎるザマス!

49◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 02:28:03 ID:???
>>46
>あとレスつけたいなら代理投稿したるねん
ありがとう! いずれその時は、よろしくお願いしまっす<(_ _)>

>>48
>まったくエロすぎるザマス!
ありがとう!
あ、いや、でも、ほら、笑えたり、下手するとちょっと感動したりするところもあるよね……?

ガチエロじゃなく、ドエロコメと自称するのは、そんな気持ちの表現だったり。
ドエロコメつまり超弩級エロコメ。

50高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 02:41:46 ID:???
>>49
頻繁に投下するとネタ練るのも大変だろけど末永くSS描き続けて欲しい
続き待ってるよ!

51高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 08:39:04 ID:zQ/qkISA
>>44
ありがたいのですがレス指定URLを貼られると
マウスカーソルが重なっただけでポップアップしてしまうのです
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113204.jpg
こうなるとすんげー見づらいし

避難所へはまとめサイトからも行けますし
もうみなさん避難所のURLをブックマークするなり登録するなりしてるので
告知が来たことを知らせるだけに留めておいてください

携帯の人はこちらのURLをブックマークしてください
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/anime/7850/
避難所の板URLです

52高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 08:39:25 ID:zQ/qkISA
本スレに書くやつを誤爆したぜ

53高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 08:41:26 ID:zQ/qkISA
>>48
俺は常にアゲアゲだしここは管理人にリモホ見えるからID隠して自演はしてもしょうがないけどねw
もっともそんなことする人はまずいないか

54高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 09:20:28 ID:CXrvzkGU
>>49
感想なら代理投稿じゃなくて自分の携帯で書けばいいじゃない
定額にしてないとか、携帯持って無いとか、使い方自体がわからないとか、
2chの携帯メニューへの行き方がわからないとか、そもそも携帯で書き込むという発想が無かったとか
いろいろな理由は考えられますがね

55◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 09:37:25 ID:???
おはようございます、◆eaLbsriOasです。いや、もっと早く起きてましたよ? ほんと。

>>50
ありがとう!
今週中は「竜虎並び寝る」を毎晩うpるのでフィバってますが、大丈夫です。
末永く、は望みたいとこだけど、こればかりはどーなるものか……人間だもの。
ただ、お別れを言っていなくなったりはしないつもりなのでご安心を。

消えるときは大河みたいに消えます。

>>51
実はJane導入して一番最初にびびった出来事がこの、
私のSSの全画面ポップアップw

おとといの夜に、おかげさまでまとめサイトからリンクも張られたので、
本スレへの告知をして頂く時にも、もう、URL無しで
「読みたい方はまとめサイトのリンクから新避難所へ」
とかで、充分ありがたいです。


てかあんだけドエロコメだって言ったのに「ガ・チ・エ・ロ」とか言って本スレに
告知したのは誰じゃあ――――いっっっ!?
……告知は、ありがと。

56◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 10:13:37 ID:???
>>54
あ、そーか、携帯からレスつけるって手があるのね。教えてくれてありがとう!

アク禁にまきこまれていることが判明して、並び寝るをどーしようかと思っていた時、
携帯にSSをメルって直接投稿するとかは最後の手段として考えていたけれど、
レスつけるという発想はなぜか浮かびませんでしたw

とはいえ携帯打つの苦手なので、そのうち名無しでGJ!とかだけレスるのに
使おうかな……

57◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 10:33:02 ID:???
◆eaLbsriOasです。いつ来るかわからないあなたのためになごみSSS
第4弾は、梅雨どきだしちょっとしっとり。

***

・あいあい傘なんて

「雨だね……」
「雨だな……」
「傘、一本だね……」
「ほら。どうせ奪う気だったんだろ? おまえ使え。俺は走るからさ」
「……おまえ使え! 私が走るっ!」
「ちょっ、待てって!」
「っ!? 気安く触んじゃないよ痴漢犬……っ! どうしたの竜児? 頭押さえて、痛いの……?」
「いや。思い出したんだ。……俺、小学生の時さ、帰りに雨に降られて。やっぱ傘、無くてさ。
 そしたら同じクラスの女の子が、入れたげようか、って言ってくれてさ。嬉しかった」
「う、うん……よかったね……?」
「ところがさ、すぐにその子、『あいあい傘になるからやっぱやだ。じゃあね』って、行っちまった」
「げ……」
「喜んだ分、すげえ悲しくなってさ。別に、好きでもなんでもない子だった。けど、嬉しくて
 ……悲しくて。あいあい傘って、その時初めて知ったんだ。後で、くだらねえって、思った。
 もっと大事なこと、あるだろ? って……なぁ、大河」
「……うん」
「傘、一緒に入っていこう」
「……うん、わかった。さあ行こう竜児! その傘を開くがいいっ! そして入れ!」
「おう! って入るのはおまえだよ……」
「行くぞ! あいあい傘なんかくそくらえだ!」
「っそうだ! 誤解する奴なんかくそくらえだ!」


・夕食後

 ごろごろごろ……
「ひ〜ま〜だ〜ね〜え〜……っと」
「っ!? おまえひっつくなよ、腰熱いっ」
「はーお腹あったか……冷やすと痛くなるんだもん、あっためないと」
「おう、そうか……なら仕方ねえけどよ……」
「そーそー。仕方ない仕方ない。飼い主の体調管理は犬の仕事!」
「逆だろそれ……なあ、大河。腹巻きとかいるか?」
「はあ? 何それだっさ。いらない」
「腹冷えないぞ? あったかいぞ?」
「いらないってば」
「おしゃれなやつ作ってやるからさ。ダサくないようにさ」
「いらないって言ってるでしょ!?」
「なんでキレんだよ!? せっかく俺が作ってやるって」
「うっさい黙れ。ずっと私の腹巻きしてろ……馬鹿犬」

58◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 10:34:01 ID:???
忘れてた。上の、代理投稿歓迎、です。お世話になります……

59高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 11:28:32 ID:???
2++では他掲示板を登録するときに板名を入れないといけないんだが、
とりあえず竜虎ギシアンと入れてみた。
板一覧の中で異彩を放っているw

60高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 12:36:10 ID:???
>>56
携帯で長文はきっついしね
てかネット自体初心者か!!

61高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 12:40:42 ID:???
>>59
本スレに代理投稿するとかえってうざがられやしないだろうかと思ったり思わなかったり
この板登録してこのスレをお気に入りに入れて新着来たらすぐにわかるようにしてる人もいるしね

でもあえてしてくるの

>>59
俺は 大河×竜児 でStyleに登録した

62高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 12:51:42 ID:GnzvRAHA
>>57
(*´Д`)ポワワ

63◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 14:08:59 ID:???
>>59
アク禁の清純派向けのスレとか立てといた方がいいのかしらと。

>>60
いえ、ネット暦0079、いやネット歴は長いんです。だから逆に、
携帯でネット見る習慣がほぼ無い……。

>>61
代理投稿ありがとうなの!

本スレ住人でこっちは絶対覗かない嫌エロのひととかかなりいそうなので、
エロでないSSの時はやっぱり代理投稿ありがたいです。

>>62
ありがとう!
いままでのSSSと違って今回のは萌えが隠され気味なので、
でもしっかり仕込んだつもりなので、読み解いてポワワして頂けるとありがたく。

64高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 18:22:25 ID:???
>>63
あっしは10年前に契約した携帯がネットライフの始まりやよ
当時はまだ定額制無くてきつかった
その2年後にPCでのネット生活の始まり
2chはさらにその3年後

65◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:15:33 ID:???
さて、「竜虎並び寝る」11章、いきます。
後半、ついに大河の語り(地の文)登場。可愛いんだぜ。

本スレへの告知誘導のみ、よろしくお願いいたします。

--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」11章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------

自分で氏とかつけてますが、なんてか慣習ということで失礼……。
ではいきます。

66◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:16:31 ID:???
  11

「だーめだ」
 足もちいさいのだった。本当に人形のようだと、竜児は思う。足の指もちいさくて、その先に大河の手の指の爪と同じ色をした、けれど竜児のどの指の爪よりもちいさな、桜色の爪がちゃんと生えている。
 竜児は捧げ持つようにして、大河の足の指にキスをする。
「いいじゃないケチ……あっ」
 口づけするほどに近づいた竜児から見れば、それはミルク色の細くなめらかな柱。立てられた脚の向こうに拡がる淡い色の髪の雲に浮いて、大河が薔薇色の唇をとがらせて不服そうな表情を向けている。
「ケチとかそういう問題じゃねえだろ」
「いいじゃない減るもんじゃなし……だめだってば、そこ、汚い……っ」
「おまえに汚いところなんかひとっつもねえ。……減るもんじゃなし、なんて、普通男が言うセリフだろ……」
「差別、ヨクナイ……キ、キスだけでいいでしょ? しゃぶっちゃだめだってばっ。あう……っ。……もー、いいもん、右手の匂い嗅いでやる」
「は? 右手の匂いって……わっ、バカ、おまえ、よせ!」
「ふんがふんがふんがふんがふんが……はー……竜児のソレの匂いがするわ……」
「嘘っ、マジで!? バカやめろ汚いっ」
「あんたに汚いところなんてひとっつもないんだぜ」
 そう言って大河は、ニヤリと。
 議論中、なのだった。二人は。これでも、一応。



 お願い竜児、初めては何もつけないでして……そう、甘やかにも切れぎれに、大河は竜児に懇願したのだった。避妊具を、ゴムを、つまりはコンドームを、最初はつけないで竜児のを挿入してくれと、そういうことだった。
 大河はしかもそれを、挿入予定の穴で竜児の指をぎゅうぎゅう締めつけて、あのいかにも大河らしく滅茶苦茶でやらしくて可愛らしい、イく姿を晒しながら頼んできたのだから、たまらなかった。竜児は本当に、脳裏にせめぎあう天使と悪魔を見た気がする。
 ねえねえ竜児、このえっちな穴にナマでハメるとすっごい気持ちいいんだって! 射精もオッケーだってさ! いこいこ!……と、文字通り手乗りサイズの裸の大河の姿をした悪魔が言い。
 だだだだめだっての! ちゃんと避妊しないと赤ちゃんができちゃうでしょ!?……や、やぶさかではないけど……そう言う、やっぱり超ちっこい天使の大河の方は全身ピンクのあやしいラバースーツを着ていた。なんか逆じゃねえ!? とすかさずつっこんだ竜児だったが、逆ではないのかと一人で納得した。
 やがておちついた大河にさっそく問いただしたところ、竜児の早合点があったことも発覚した。
 大河のお願いは正確にはこういうものだった。
 最初に挿入する時だけゴムをつけないで欲しい。そしたらすぐ抜いて欲しい――つまり中で射精してはいけないのである。当然だよな当然ははははははは……そう空笑いした竜児だったが、むしろ当然中出しかと最初に考えてしまっていた自分の欲望の深さに内心、恥じ入るばかりであった。
 さてそこで問題なのは、ゴム無しで挿入して射精せず抜いた場合、それも避妊したことになるかどうかだった。
 遺憾なことに(?)、大河も竜児もその答えを知っていた。いわゆる膣外射精と呼ばれるその行為は、避妊とはとても呼べない確率で妊娠することもあるのである。勃起した男性器の先からにじみ出てくる透明な分泌液(大河に吸われた……)、透明な蜜みたいと大河が呼んださっきのあれ(大河に吸われたんだよ……)、あれにも精子が混じっているからだ、と二人の知識も一致していた。
 さてそこで議論になった。
 大河は、処女を捧げるのにゴム越しなのは抵抗がある、妊娠の確率もちょっとは下がるだろうしいいのではないか、と主張し。
 竜児は、処女ゴム云々についての大河の気持ちもわかるが、やはり避妊とはとても呼べないやり方はよくない、と主張した。
 そんな意見の違いはあれど、それでもやっぱりどうしてもつながりたい、そこは二人は共有していて。
 どうしてもつながりたいから、いちゃいちゃは止められなくて。
 自然と、ながら議論になっていた。

67◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:17:24 ID:???
 かくして変態爆発竜児の大河全身清掃、もとい、全身キス責めの続き(特に下半身)は着々と進む一方、議論の方は平行線、遅々として進まないのである。



「ねえ、ちょっとだけ。ちょっとだけだから。先っぽだけでもいいから。大丈夫、中で出さなきゃ妊娠しないから」
「だーめだ、って。可能性あるのおまえも知ってるだろうに。てかだからそれ完全に男側のセリフだろ!?」
 筋肉も美しい、流れ落ちるミルクのような大河の細っこいふくらはぎに口づけしながら、竜児の凶眼は狂おしく火花を散らす。大河のこの白い脚を流れる血潮に牙を突き立てたいと、吸血鬼としての眠れる本性があらわになったわけではない。食べちゃいたいくらい可愛いとは思っているが、たんに困惑しているだけなのだ。
 争う天使と悪魔を見たと思った竜児たが、実際のところ目の前には悪魔しかいないのだった。しかもこの悪魔もやっぱり裸で、やたらと小柄だが元気で可愛い。そんな降臨した裸の悪魔こと大河は、堂々巡りに踊る議論のはしばしで、
「お願い、初めては竜児をナマで感じたいの……」
 とかと、祈るみたいに両手を組んではちいさな乳にぷにゅと押し付け、さらにはその大きな瞳を、腹黒美少女としてお馴染みのどっかの悪友ばりにキラキラキューンと輝かせたりなんぞしてまで、哀願してくるのだから竜児には厳しい。惚れた弱みにつけこむとはまさにこのこと。脳裏にお住まいの方の悪魔な大河ミニさんまで「お願いりゅうじぃ〜」なんて復唱してきてこれじゃ二対一じゃねえかと。あやうし竜児、なのである。
 実はむしろ、大河がまだふざけ半分に腹黒様のマネとかしているうちはマシなのだ。それがわかる分、竜児としても冷静になれるというものだった。だけど、もし。
 普通に、素の大河にあの寂しそうな切なそうなツラで同じ言葉を吐かれた日には――本当に俺は狂ってしまうかもしれない、と竜児は思う。それを思うと、おまえどこまで本気なんだ……なんて引き金を引くようなことは、怖くて訊けたものではないのである。
 とはいえ、それとこれとは話は別とばかり、竜児は大河の足の裏にだって唇を捧げる。せっせとちゅっちゅと。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ! くすぐったいわバカタレ!」
 大河は身をよじり足をひっこめようとするが、竜児は両腕で足をがっちりホールド。もう片方の足でげしげし蹴られようとひるまない。なにせそんな大河の蹴りからは普段の暴虐の力がすっかり抜けていて、
「……もう、竜児の変態……っ」
 かわりに大河の声には切ない乙女の響きが宿ったりもするのだ。なんだかんだで大河は大河なりに竜児に「手込め」にされてしまっているのである。
「だいたいコ……コンドーム買ってきたのはおまえじゃねえか」
「だから後でそれもちゃんと使ってって、言ってるじゃない。それに買ってこなかったら、竜児はえっちなんかしようとしないでしょ? なんか見てると辛くって」
「当然だ。……って、何だって? 見てると辛い? 俺をか?」
「そう、竜児を。だーってさ、もうずっと。竜児ったら、手は握ったら汗だく、目は血走ったまま、そのくせ私のこと盗み見しまくり。ちょっとでも近寄ったら顔は真っ赤にするし、鼻息は荒くするし、なんかハァハァしてるし。私にやらしいことしたい、えっちがしたい――――っっっ!……って、バレバレなんだもん」
 手が、と言われては手を離し、目が、と言われては目を手で隠し、顔が鼻息がハァハァがと言われては隠しようもなくなった竜児は大河の足元で丸まって貝になる。もし生まれ変わることが出来たなら、俺は貝になりたい。大河とえっちが出来ないような貝に……それは嫌だ! と自己完結して、引きこもるすんでのところで貝殻の隙間から気管のように話すための唇を出す。
「……俺、そんな、だったか?」
「うん! すっごくそんな感じ! まあ、嬉しかったんだけどねへへへ……って、こーら貝、閉じるな。ちゃんと人の話を聞け」
 力も抜けているためかひどく優しい具合で、大河は竜児の頭にこんこんと踵を下さる。
「……ほっておいてください。俺は深海の一介の貝。大河さまをえっちな目で見まくった罰で、貝に生まれ変わったのです。ほっておいてください……」
 はあ……と大河がため息をつくのが聞こえる。やれやれ……ともおっしゃられたかもしれません。

68◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:18:00 ID:???
「それじゃあ、私も貝にならないとね」
 そうおおせになって、大河さまも貝に……って、
「え?」
 つい、竜児は貝殻をわずかに開いて聞き耳を鋭くする。
「私も、竜児のこと、えっちな目で見てたもん。貝にならなきゃ。竜児と一緒に」
「大河……」
「竜児が私のこと意識してるの、観察している時はわりと平気なの。嬉しいな、楽しいな、って……からかう余裕もあるくらい……だけど、それ以外の時は、だめ」
 そこで言葉を区切って、つい大河は唇をそっと噛んでしまう。伏せ目にした長い睫毛も震わせ、大河は少し迷ってから勇気を出して言葉を続ける。
「竜児が物思いにふけっている時とか……竜児は何考えてるんだろうって、竜児のことわかりたいって、思うんだけど、気づいたら竜児の唇を見てるの。竜児の唇のことばかり考えてるの。髪の毛を見て、触りたい、って思うの。腕を見て、抱っこされたい、って思うの。手を見て、撫でられたい、って思うの。背中を見て、しがみつきたい、って思うの。竜児のこと、ぜんぶぜんぶぜんぶ欲しいって……そう思うの」
 だから、私も貝にならなきゃね……なんて、大河は言う。
 大河のひとつひとつの欲望の告白を聞くたびに、胸があたたかくなるのを竜児は感じる。少しもいやらしいなどとは思わなかった。竜児は嬉しかった。自分のこの、なんのへんてつもない身体を、美しくもなければ取り柄もないこの身体を、その髪の毛の先までをも、大河は欲してくれるのだった。狂おしいほどに恋人の身体を求めることが、自然なことかどうかなんてわからない。けれど、好きなひとから求められることは、心から幸せなことだと竜児は知る。だから貝になる必要なんてないのだ、大河も……そして、自分も。
「貝になんてならなくていい」
「竜児……」
「嬉しいよ、大河……」
 竜児の殻が割れる。顔を覆う手を解き、顔をあげた竜児は目の前の光景を見て、
「……大河さまが貝になられた……」
 ちょっと狂っていた。
「ヘ? 私が貝?……あんた貝ってまさか!?」
 顎を引いた大河は見た。
 大河の股間に鼻を突っ込むようにして見入っている、寄り目も血走って鼻息も荒い凶悪犯ヅラの最低男(恋人・17)の姿を。
「貝とか死ねこの変態っ!」
 危機を察知した動物の本能が人間の愛を越えた悲しい瞬間であった。迷わぬ罵倒に振り上げた足を一閃、大河の渾身の踵落としが竜児の後頭部に決まる。だが、しかし。
「あひっ!」
 叫んで意識が飛びそうになったのは大河の方だった。渾身のはずの一撃はやはり脱力していて、竜児の頭を後ろから押す格好、竜児の顔面を大河の股間に突っ込ませたのだ。しかも鼻先はモロに大河の秘貝(命名・竜児)に突っ込んでいた。そのうえ。
 何をされたのかはわからないまま、どうなっているのかはわかった竜児は、やっぱりちょっと狂っていたのかもしれない。
「……」
 竜児は無言のまま、ぺろり、と。
「あはっ!」
 口からも鼻からも盛大に息を吐いて大河は悶絶。一度だけ腰を跳ねさせる。二度目が無いのは、大河のふとももを竜児が両腕で下からがっしりホールドしてしまったからだ。
「……なぁ大河、ここ、キスまだだった。キスしていいか?」
「ななな舐めてから言うなっ! やだだめだめ絶対汚いからだってそこ」
 ぺろん。
「あひゃっ!」
 格別に変な声が出てしまうのだった。跳ねるはずの腰が固定されているものだから、腹筋をするように大河の上半身が逆に跳ねてしまう。
 上体を起こしたまま静止するという腹筋運動じみた姿勢で、大河は触りたかった竜児の髪を存分にわしづかみして、押しはがそうとする。

69◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:18:44 ID:???
「だ、だめだってば竜児! そこおしっこするところだしそれにそれに」
 ぺろん。
「あーっ! 違うの舐めて欲しいとこ言ったんじゃないおしっこの穴舐めちゃだめ」
 ぽかぽかと竜児の頭を叩くけれど、どんどん力が入らなくなっていく。
 ぺろぺろ。
「あーっ! あーっ! へ、へんたいっ、りゅうじの、へんたい……っ!」
 そんなとこを舐められるなんて、大河は想像すらしたことはなかった。恥ずかしすぎた。そこがこんなに気持ちいいなんてことも、知らなかった。もう一度竜児の髪を掴もうとするけれど、嬉しくてもっとしてって撫でているみたいにしかならない。違うの、って言おう。言わないと。おしっこの穴を舐められるのが好きな変態だって、大好きな竜児に思われちゃう。
「ち、違うの、りゅうじ……」
 大河の茂みに鼻をうずめるようにしていた竜児が目を開く。そんな光景も恥ずかしすぎた。大河は大きな瞳を開いたまま竜児の視線を受け止めるのも辛くて、つい目をそらしてしまう。
「おう、そうか。すまん……」
 大河の言葉は通じたのだろうか、竜児は謝ってくる。べつに謝らなくていいのに、って思う。
 竜児は大河のふとももを抱えたまま、右手の親指を恥丘の茂みの下に押し当てる。大河は震えて、なにをされるのか気になって、盗み見てしまう。きっと竜児にえっちなことをされると、教えるように奥のところが甘く鋭く疼いて、切なくなる。その時、竜児の親指が持ち上げるようにわずかに動いて。
「……っ!」
 大河は剥かれてしまった。もう裸なのに、もう一度丸裸にされてしまったかのようだった。大河は驚いて息をするのも忘れて、煌く瞳をめいっぱい大きくする。大河からは見えないけれど、そこがひんやりとした空気に触れて、剥き出されていることがわかる。竜児がそこをじっと見ていて、殺したいほど恥ずかしい。まだ熱くなれたのかと驚くほど顔中がほてって、耳まで熱い。そこはさっき包む皮の上から竜児の指にさんざん弄ばれたところ。大河の、クリトリス。
 そんなこと竜児にされるなんて、信じられない。さっきお風呂に入った時、ちゃんと綺麗にできていただろうか。でなきゃ死んじゃう。竜児はじっと見つめるばかりで、黙っていて、大河は怖くて何も言えない。あんな変なところ、竜児の目にどう映るかなんて。もし褒められたって、信じない。真珠なんて言ったら殺してやる。
 竜児の口が動く。お願い何も言わないで!
 ふっ。
「はあっ!」
 大河の身体が跳ねる。身体は快感が爆ぜたように反応して意識が薄れてしまうけれど、なんて……なんてなんてなんて屈辱。
 ふっ、ってされた。竜児にそこを、ふってされた。息を吹きかけられた。ふってふってふってふってふって!
 なんなの? 馬鹿にされたの? それともそれも愛撫なの? 優しい目をして微笑んだって駄目! もう決めた。もう決めた絶対決めた竜児を殺して私も死ぬ。
 大河は本物の殺意をこめて竜児を睨みつける。竜児が何を言ったって駄目。二人で死ぬのこれ決定。問答無用、聞く耳はもたない。
「大河……ここにキスしたい」
 もうやだ。なんなのこのカラダ。その言葉を聞いた途端、そこの奥がずきずきずきずきっ、って熱く疼いてたえられない。がくがく震えて止まらない。聞く耳もたないって何なの? 意味ないじゃん私聞いたし聞こえちゃったし。竜児が私のそこにキスしたいって。可愛がりたい、愛したいって。そこ変なとこなのに。頭がぼうってする。だって、キスなんて、
「キスなんて……っ」
 駄目って言わないと。だってずきずき止まらないんだもん。もう溶けてるみたいなんだもん。竜児は可愛いなんて言ってくれるけど今も変な声が出そうなんだもん。まだキスされてないのに。キスされたい。うっさい黙れ! もうこんなに溶けてるのにキスなんかされたら私だけ死んじゃう。そんなのずるい。竜児も一緒に死んでくれないんならやだ。やでしょ?! キスされたい。だから駄目って言うの。キスして。だから駄目って!
「だ、め……っ!!」
 い、え、た、よ……?
 竜児は大河のクリトリスにキスしていた。唇をすぼめてわずかに開き、唇にはさむように。ちゅっ、と。そして唇を離して様子を見る。
「……っ! ……っ!」
 大河は瞳をぎゅっと閉じて息も詰めて、竜児の頭を抱えるようにして何度も跳ねた。淡色の髪が揺れ、肌に結んでいた汗が飛び散る。

70◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:19:44 ID:???
 竜児に剥かれたそこを、キスされたのだった。ぜんぶしてね、と大河は言った。ぜんぶあげる、と大河は言った。でも、そこを剥かれてキスされるなんて、考えてさえなかった。でも何かをあきらめて、大河は嬉しかったのだ。そこも竜児のものになったんだって、思う。もっとキスしていいよって、思う。だってもう、そこも竜児のものだもん。でもやっぱり駄目かも。だって、そこ。
 ちゅっ。
「あうっ! そこ、すご……っ!」
 ……すごいの。一瞬、頭の中真っ白になる。身体が勝手にあばれちゃう。竜児が悪いの。竜児の唇が特別なの。気持ちいいとかそんな穏やかなのじゃない。触れたら熱くて甘くて中毒になる。もっとして欲しくなる。もっとして欲しくて、同じところを捧げてしまう。カラダが勝手に大河の股間を竜児に突き出してしまう。知らない筋肉が動いて、息するみたいにそこを何度も疼かせる。おねだりするいやらしい身体。なのに。
 なのに、竜児は、キスをやめてそこを見ているだけ。
「や、やめちゃう、の……?」
 大河は言ってしまう。言って、おねだりに聞こえたろうかと心配になる。すぐに、どうして竜児はやめたのかと不安になる。今までの時は、駄目と言ってもやめないで、最後まで……イクまで、可愛がってくれたのに。これが竜児の意地悪だったらいい。でも、もし。
 嫌になったのだとしたら。
 嫌になったのだろうか。やっぱり変なところだから。だってまだ竜児、褒めてくれてない。可愛いって言ってくれてない。綺麗だよって言ってくれてない。真珠みたいだ、なんて言ってくれてない。別な涙が瞳にあふれそうになる。要らないと思っていた言葉が今は欲しい。キスがだめなら息ででもいいから可愛がって欲しい。
 だって好きだから、怖いんだもん。
 とうとう竜児は、目をぎゅっとつぶってしまった。
「りゅ、竜児……?」
 大河は焦った。ぜんぶひっくり返ってしまう。息でもいいから愛撫が欲しくて、なんでもいいから褒めて欲しくて。そして今は、せめて見ていて欲しいのだった。でも竜児はぜんぶ止めてしまった。でもどうしたらいいのかわからない。怖い。もう、竜児の中断は意地悪なんかじゃない。もし、嫌になったのだとしたら……嫌にならないで、なんて、言えない。言っても意味がない。どうしたらいいのかわからなくて、大河は名前を呼ぶしかなくなる。
「竜児……」
「駄目だよ、大河……」
 苦しそうな竜児の声。
 駄目って、竜児は言った。駄目って、駄目って。やっぱりそうなんだ。とうとう涙があふれてしまった。瞳をめいっぱい拡げたのに、溜めておけない。嫌われたんだ、竜児に、あそこ、変なところ……大事な、ところ。身体からは力が抜けてしまっていた。涙を流す機械になった。何も考えられなくて、きっと私、消えてしまいたい……。
 違う。私、こんな子じゃなかった。しくしく泣いて消え入ろうとするような娘じゃなかった。変えられてしまった。竜児のせいだ。私は怒る子だったのに。どうしたらいいのかわからなくて怒る子だったのに。そうだ。
 大河は、怒る子。
「駄目なんて駄目えっ!」
「大河……!? うわなんでおまえ泣いてるんだ泣くな泣くな!」
 声に驚いて竜児が目を開けると、大河はものっすごい睨み目でしかもどばどば泣いていた。竜児は大河のももを抱えていた腕を解いて、焦って大河の身体を駆け上がる。顔に顔を寄せる。睨む大河に竜児の凶眼、はたから見れば竜虎抗争勃発、流血必死逃げろや逃げろのガンつけである。
「どうした大河、泣くなよ……」
「うるっさいっ! 嫌われたら泣きもするわ! なんで見ないのよせめて息吹きかけろ真珠とか言え! 駄目とか許さん変えた責任をとれ責任を! よっしゃなんか元気出てきたあっ!」
 大河が言うことは滅茶苦茶だった。
「おう、元気になったなら嬉しいが、おまえが何を言っているのかさっぱり意味がわからねえ」
「なら考えて! シンク! 間違えたら噛む! ……目をそらすなっ!」
 噛むなよ……と思いながら、何と言われたか記憶をまさぐろうとして、竜児が目を斜め上にそらすのも大河は許さない。大河はその間も竜児の目をねめつけ、間違えるなよ、間違えるなよ、と繰り返しては、こうだとばかりにちいさく並んだ綺麗な歯をカチンカチン噛み鳴らすのだから、何かを考えるにはこれ以下はない最悪の環境だった。

71◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:20:23 ID:???
 だがここは是非とも俺にお答えいただきたい。大事な大事な……大河、は。
「……嫌われた、とか言ってたな、おまえ」
「ちっ、正解……そうよ、あんた嫌いになったんでしょ私の……あそこを。だからキスもやめて……だから駄目なんでしょ……うぐぐ」
 泣くのがくやしくて、歯を食いしばって我慢するけれど、大河の瞳は星を揺らして涙を落とす。それでも一切ごまかされはしないと、視界に揺らめく竜児を睨みつける。けれど。
 竜児は笑いも、苦笑も、微笑みもしなかった。
 謝りもしなかった。褒めもしなかった。まして怒ったりもしなかった。
 ただ竜児は頬を赤くして、ぼそっと。
「おまえのを見てると、つながりたくてたまらなくなるんだよ」
「嘘っ! ……ん、ん?」
「おまえのにキスすると、気が狂いそうになるんだよ、俺は」
「んんん……? もうちょっとわかりやすく言って」
「おう……つまりだな、なんもつけないでいきなり、ハメ、たくなるんだよ」
「……そうすればいいんじゃない?」
「だから、俺はちゃんと避妊したいの。なのにそうしたらおかしいだろ? それじゃ俺が狂ったっていうことになるだろ?」
「……おお、なるほど」
 左手を臼に、右手を杵にして、大河はポンと手を打つ。
「わかったか?」
「いやちょっと待ってくださいよ……?」
 と、大河は今度は右の人差し指を額に当てて推理の構え。別に俺は犯人でもなければ、クイズも出しちゃいねえよな……? と、竜児は思わずにはいられない。
 やがて探偵大河は竜児に人差し指を突きつけて。
「……するとあんたは別に私のあそこを嫌いになってない、と?」
「と?じゃねえ。嫌いなわけねえじゃねえか」
「『嫌いな、わけねえ、じゃねえ、か』?……嫌い、否定、否定、疑問……難しいっ! 好きか嫌いかでどうぞ!」
「好きだよ」
「……ほんと? あ、じゃなくって。あの、特にその、最後にキスしてたあたりなんかは?」
「最後に、って……す、好きだぞ?」
「おお……っ。ちなみにたとえて言うと何? 比較的いい感じのが嬉しいんだけど。宝石とか素敵なのがいい」
「大河……おまえは一体何を言って」
「あーっとひとつ忘れてたあ! こっち大事かもこっち優先で。ねぇ竜児、何が駄目なの?」
「おう……すまん、今度は俺だ。もうちょっとわかりやすく言ってくれ……」
「察しの悪いボンクラねえ……だからさ、竜児が私のあそこにキスするのやめて、駄目だ、とかなんとか言ったでしょ? あれ何?」
「そこに戻るのかよ!? ……だから、俺がおまえのにキスするだろ?」
「ふんふん」
「おまえは可愛い声とか出すだろ?」
「ふんふん……っ」
「おまえは可愛く震えたりするだろ?」
「ふっ、ふんふん……っ」
「すると俺の、が、すごく勃起するだろ?」
「……そ、そうなの?」
「そうなの。……すると俺はまさにそれをハメるところにキスしてるわけだろ?」
「……っ」
「唇で触れているところ、目の前がそうなわけだろ?」
「……」
「そんなとこにキスしてたら我慢できなくなるだろ? 議論の結論も出てねえのに」
「……」
「だからキスはしたいけど出来ない、だからもう駄目だ、と。ほらつながった」
「……」
 ところどころで律儀にふるふる震えたりしながら、大河は竜児の説明をおとなしく聞いていた。毒気は完全に抜けてしまっていた。あそこが嫌われたわけではないと知って、嬉しかった。けれど。
 元気も消えてしまっていた。竜児にそんなに我慢させていたということも、知ってしまったから。

72◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 20:20:59 ID:???
「そんな顔するな」
 竜児はそれでも微笑んでくれる。竜児の我慢を大河は勘違いして、ドジな早合点して、変な難癖に付き合せたのに。
「嫌われたなんて思ったのか、バカだなおまえ……」
 バカと言われて、やっと大河の気持ちは少し軽くなる。竜児は頭を撫でてくれて、大河の額にキスしてくれたから、やっと大河も唇をむにゅむにゅ波に結んで、微笑むことができる。やっぱりこのひとが世界で一番、私を上手に可愛がってくれる、って思う。
「もっといっぱいキスしたかったよ、大河。おまえのに」
 大河はつい竜児の唇を見てしまう。思い出して、すぐにへその下がずきずきと甘く疼き出す。顔がほてって、つい鼻息を漏らしてしまう。
「おまえはどこもかしこも可愛くて……可愛すぎて、俺にはもったいないくらいだ」
 はっとして、大河は瞳を大きくする。せっかく竜児が止めてくれたのに、また涙があふれてしまう。なんて泣き虫。
「そんなことない! 何度言ったらわかるの!? 竜児じゃなきゃだめだもん! 竜児じゃなきゃ、私……っ!」
 大河はとうとう絶句してしまう。いっぱいいっぱいいっぱい伝えたいことがあるはずなのに、胸につかえて出てきてくれない。どれも的外れに感じてしまう、あいまいな言葉の雲みたいなところから、ようやく思い浮かんだことを、大河は唇をとがらせて、ひとつ呟くのがやっと。
「……何度もなんども好きになるの、竜児だけだもん……」
 竜児は涙で頬にはりついた大河の髪を指で梳き取って、親指で目元を拭ってくれる。
「あんまり泣くな、頭痛くなるぞ」
「あんま泣かせんな、竜児のバカ」
 言って、悪口だけは快調なのに、って、大河は思う。そして思いつくのはぜんぜん関係のないことばかり。
「ねぇ竜児。のど渇いた」
「おう、そりゃそうだろ。お茶とってやる」
 そうしてよつんばいになってペットボトルに手を伸ばした竜児を見て、また大河はそれとあまり関係のないことを思いついたから、言ってみる。
「あのね、竜児」
「おう」
「ゴムつけて、していいよ」
 竜児の手からペットボトルが落ちた。

(11章おわり、12章につづく)

73高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 20:52:36 ID:???
やっぱり凄いわ。竜児がちゃんと竜児してる。
意味はエロパロ住人ならわかると思うw

74高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 21:08:29 ID:???
はい新作きたー!!

結論:エロスは愛

75高須家の名無しさん:2009/06/18(木) 22:50:18 ID:???
愛があってこそのエロス

76◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/18(木) 23:58:30 ID:???
>>73
素敵な褒め言葉をありがとう!
どこまでも竜児らしく大河らしく、というのが目標なので、
最高の褒め言葉かも。

>意味はエロパロ住人ならわかると思うw
これは、かつてそんな議論とかがそこであったりしたとか……?

>>74
ありがとう!
エロと愛って分けちゃいけないと思うのだけどね……。

エロがあるから読まないと斬り捨てるには、ちょっとはもったいないようなことも、
書いているつもりなんだけどなー……ばっさばっさ斬られましたがw

>>75
ありがとう!
愛がなかったら、あそこらへんは神経学的にはわりと鈍感な部分だった
ような気がするので、それ相応の快感しかないですよね。

愛のかわりに心理的な支えになるのが妄想でもよかったりするところがアレですがw

77高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 00:05:25 ID:???
大河と竜児だからこそだよ

78◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 00:12:51 ID:???
そうだ、どなたかわからないけれど、
可愛い大河のAA付きで本スレに告知出して下さった方、
ほんとうにありがとうございました!

大河のAAって可愛いのが多くていいよね……。
ある意味一番大事なはずの、スレの看板にも使われている
竜児と大河のAAの出来が微妙なのが、ときどき思い出したように
くやしいです!! だが嫌いにはなれない……

79高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 00:17:12 ID:???
>>76
いやー、他のSSで中田氏してるのとか見るとね。違うだろうと。
それを言っちゃ同人誌一般もだけど・・・。

80高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 00:50:36 ID:???
>>78
あれ前スレでまとめ人が使ったやつそのままコピペしただけだお
あとスレトップのAAは顔文字板のアニメAAスレで作られたやつで
アニメで大河が昇降口で北村におーはーってやったやつ
もう11スレも続いてるし変えると文句言うやつ出そうなのでそのままにしてるんだが
案外あのスレの住人なら意見を募れば変えても大丈夫そうな気がする
良くも悪くも2chに毒されきってない一般の人間が多いからなあ

あとJane Style導入したとのことなのでこれあげる
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113243.zip

これは解凍すればわかるけど本スレのJane用datとidxファイルだ
まず一度Styleを終了させてJane.exeをインストールしてあるディレクトリに
「Logs」ってフォルダがあるからそこの中にある2ch→漫画小説等とあるから
その中のアニキャラ(個別)ってフォルダ内にファイルをぶちこんでください

参照画像 都合によりJane Viewでの表示だがJane系なら全部適用
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113244.jpg

これでJane上で過去スレを読めます
余談だけどログ保存ディレクトリは設定で変更可能

さらに余談だけどJane用のdatファイルはなぜかギコナビでも読めます

>>79
正直ゴムはつけて欲しいですwwww

俺の妄想設定だと竜児は絶対に安全日にしかセックスしない上に絶対ゴム装着する性格のはず!
そして初めての生性交は結婚してからで目的も赤ちゃんを作るためのはず!

81◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 02:22:57 ID:???
>>77
大河と竜児のキャラを大事にしたいところ。
てか別人になってると私がつまんないんで。

>>79
中田氏させるにはいろいろ用意周到な準備がないと
特に竜児のキャラが割れて、ただの同名別人になりそうですもんね。

まあ、大事なのはたくさんとらドラ!SSが書かれることなので、
ハードルは低いほどいいと思ってるんですが。

>>80
なるほど、おっはーが元とは気づかなかった。
教えてくれてありがとう!

ログもありがとうございました。ぶちこんでみました。
問題は見れないということ……_ノ乙(、ン、)_見方がわからなくてw

82高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 09:32:22 ID:LOqeDkDQ
>>81
datとidx両方入れた?
datだけじゃスレ一覧に表示されないよ
あとファイル入れるディレクトリ間違えてるとか
まさか解凍しないで圧縮ファイルだけ入れたとか言わないでしょうね

83高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 09:32:39 ID:LOqeDkDQ
>>81
datとidx両方入れた?
datだけじゃスレ一覧に表示されないよ
あとファイル入れるディレクトリ間違えてるとか
まさか解凍しないで圧縮ファイルだけ入れたとか言わないでしょうね

84◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 11:12:41 ID:???
>>82
そこらへんは出来てます。素直なんだぜ。

で、Jane立ち上げて、ログを見ようと
板一覧>漫画・小説等>アニキャラ個別
とクリックして、リストを出すと、
今現在2chからひろえるログだけが出て、
フォルダに入れた頂いたログが出ない←イマココ

とかまあ。ていう。
アドバイスストレスなどお感じにならず、
のほほんと教えてやって下さいましまし。ラーメン二郎(食べたことない

85高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 11:24:39 ID:LOqeDkDQ
午前中なんだから仕事しろよw>俺

>>84
ログ保存ディレクトリはデフォルトのままなんですね?
「既得スレ」でソートしても出ないなら現行スレの過去ログリンクを開いてみて
一番楽なのは現行スレにある過去スレリンクを範囲選択→右クリック→選択範囲のURLを全て開く
でやってみて

86◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 11:28:28 ID:???
◆eaLbsriOasです。暑くなるのが嫌なあなたに贈るSS。2レス使用。でも。
アツくなれよ! 代理投稿歓迎。

・本当はこわいの

「……」
「……あ」
「なに? 見つけたの? どこどこどこ?」
「この電車が通る直前のとこ。踏み切りのむこう側。待て、今リプレイくるだろ……来た来た。
 ナレーション怖えよだから……あ来た!」
「え、なに、どこ……っこわっ!!」
「こぉわっ!! こえー! ははは、笑っちゃうな!? あーこわ! ははは」
「……」
「ん? どした大河?」
「……私、おしっこ」
「ブッ! ゲホッ! だ、だからおまえ宣言すんのやめろって言ったろ!? 女子が!
 おまえ最近幼児化しすぎだぞ!?」
「……」
「……まあいいよ、行って来いよ。DVD止めといてやるから、耳もふさいでるから」
「うん……」
「……どうした? 早く行って来いって」
「……ついてきて」
「おう……ってトイレにか!? ままマジでか!? ……っは〜ん、わかったぞ、おまえこわ……」
「……」
「わかった言わねえわかった! 睨みながら泣くな! な!? ついていくから!」
「……うん」
 とことことこ……
「ったく、ウチじゃ3メートルもねえのに」
「……」
「3メートルも……だめなのか? だめなんだな? だから睨みながら泣くなって。
 わかった行く行く……ほれ、来たぞ」
「……」
「おう、どした。早くドア閉めろ」
「……閉めない。後ろ向いてて」
「っ!? マジか!? トイレのドア開けとくのか!? ……ま、じ、なんだな……?
 はあ……わかった。ようし後ろ向いた! 耳もふさいだぞ!」
「……」
「っておまっ!? 背中つっつくな! マジでびびったぞ!?」
「だって耳ふさいでるから」
「おう、まあ、そうか……しょうがないか……で? 今度はなんだ?」
「こっち向いてて。目つぶってて」
「うっへええええっっっ!? なんでだよっ!? 俺の背中見えてるだろ! いいじゃねえかよ!?」
「だって振り向いたら竜児じゃなかったらどうすんのよっ!? こわいでしょ!?」
「んなわけあるか!! あ、あー……あああ……わかった。お願いだからその顔やめてくれ、な?
 泣くなよ、それ弱いんだよ……」

87◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 11:29:04 ID:???
「泣いて、ない、もんっ……ね……竜児、お願い……」
「あーもーだめ! だめだ。わかった。まいった。負けた。なーんでも言うこと聞く。
 なーんでも叶えちゃう。……よし! おまえの方、向いた! 目も、つぶった! 耳も」
「ありが……」
「ふさいだ! ん? なんだ? なんか言ったか? いいんだな? ……はーもう喋っちゃう!
 竜児くん喋っちゃうわ! 大サービスだ! ったくおまえさあ、俺のこと男だと思ってねえだろ?
 思ってなさすぎなんだよ! 気づいたけど心臓すげえぞ俺? どくどくどくどくって早すぎ!
 やばいわ! さっきのDVDよりよっぽどこっちのがこええよ! あーいや、こわくない! 
 こわくないぞ大河! 俺ここにいるからな! 見えてるだろ!? 大丈夫だ! 大丈夫だぞー?
 ……おーい、大河? ……終わったかあ? やべえな。合図決めんの忘れてた。はあ……
 大河ぁ、終わったらさあ、適当に俺の身体つっついてくれよ。っとやさしくな! やさしくだぞ?
 ……ん? なんだ。おまえ今、胸のあたり触ったか? 触ったんならもっかい頼むわ。
 ……触ったな? 触ったな? やさしすぎんだよ。極端なんだよおまえは。……よし触った!
 絶対触った! 目ぇあけるぞ! 耳も……おう、大河。近いな……」
「……なによ」
「おまえ、顔、あか……いいやなんでもねえ! まったくなんでもねえ!
 おまえは怖がっちゃあいねえ! ……そうだ、胸触ったのおまえだよな?」
「……」
「え? おまえだよな? 私じゃないとか言うなよマジで! こええから! そういうのナシ!」
「……うん、私」
「はー……よかった。そうだよな幽霊なんかいるわきゃ……って、げえっ!?
 なんか濡れてるぞシャツの胸んとこ!? こ、ここここだよな? これおまえだよな!?」
「うん、そう」
「ふー……そうか、ならいい……いくねえよ! なんで濡れてんだよ!?」
「お礼」
「はあ? お礼?」
「そ、ご褒美」
「ご褒美? ご褒美でなんで濡らすんだよ? わっけわかんねえ……これ何の水だ?」
「……手洗う水」
「うわっ、きったね!! なにがご褒美だよ!? っざけんな! ……ったく……笑いやがって……」
「竜児だって、笑ってるじゃない……さ、とっとと、そこどきなさいよ駄犬」
「はあ……はいはい。戻ろもどろ。ちゃんと手拭けよおまえ。……ったく、どっこいしょとか
 言っちゃうわ。なんかすげえ疲れた……おーい大河。どした?」
「なんでもなーい、待っててえ?」
「……おまえ、なんでまたもう一回手洗ってんだ? ……あ、くっそ。嘘か。
 手洗いの水じゃねえんだな、これ。なんなんだ……?」
「……な、に、してんのあんた……っ! そこ、嗅いだのっ!?」
「おう、大河。おまえ嘘ついただろ、これ……どうした大河? なんで、突っ立ってんだ?
 唇なんか……押さえて……」

88高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 11:54:22 ID:???
JaneSでしょ?
datとidx入れたら
11スレでいいから過去スレURLクリックしてみ?
一度読み込まれないと一覧に出ないぞ

89◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 12:34:07 ID:???
>>85
仕事中なのにありがとう!

>>88
ありがとう!

匠たちの指示通り、過去スレURLをクリックして開くと……
なんということでしょう、
そこには、dat落ちしていたはずの過去ログの全貌もあらわに。

大河と竜児の妄想SSがあますことなくちりばめられた過去ログは、
まるで宝石箱のよう。不毛な議論などひとつも無いのです……

真新しい過去ログに感動する私の前に、匠たちが現れます。
「どうですか?」「気に入って、頂けましたか?」
「ありがとうございます! 祖父のSSまで残して頂いて……!」
匠たちの手をとり握手する私。
子どもたちははしゃぎ、祖母は涙をこらえられないのです……


おわれ。

90高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 12:39:49 ID:???
>>85の操作の参照画像
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date113265.jpg

91高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 12:40:35 ID:???
>>86-87
涙をふいたのですね
わかります

92高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 12:41:13 ID:???
>>89
お前も仕事しろよw

やっと見れたか
良かったなり

93高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 13:43:13 ID:???
>>89
そのボキャブラリを仕事に活かしてくれ頼むw

94高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 13:50:28 ID:???
仕事したら負けかなと思っている(24歳・ニート)

彼女を泣かせたら負けかなと思っている(17歳・主婦高校生)

べ、別に泣いてなんかいないんだから!(17歳・手乗りタイガー)

95高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 13:56:02 ID:???
結婚したら負けとか思わなきゃやってらんねえ(30歳・教師)

96高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 15:44:11 ID:TWnINBRQ
>>89
童話語りワロスwwww

97◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 19:30:21 ID:???
>>90
ありがとう! 一足遅く、ひとつずつ開いてしまいまんたが(ノ∀`)

>>91
意地悪さんめが! まあでも、涙でもわりといいよね。
顔面押し付けることになるので触覚で気づかれないようにするのは難しそうだけど。
ともあれコメありがとう!

>>92
仕事はしているつもり。つもりだけなら負けないぜ!

>>93
活かしているつもり。つもりだけな(ry

>>94
泣かせると負けます。

>>95
だけどいつかは、ちゃんとそれを見つけられる。
そういう夫婦が出来ている。

>>96
ありがとう! しかもナイス指摘。
元ネタはテレ朝系列の住宅改造番組「大改造!!劇的ビフォーアフター」の
ナレーション。とらドラ!原作小説4巻の冒頭にも使われたネタですが。

しかしそのナレーション自体が元にしているのは確かに童話の語りですね。
言われてむしろ初めて気づいた鈍感さん☆

98高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 20:06:11 ID:???
>>97
画像大量に開くときこの選択範囲全部開くコマンドは重宝する

99◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:03:58 ID:???
ほいほい、「竜虎並び寝る」12章、いきます。
ついにふたりは秘境ギシアンにたどりつくことができるのか!?

本スレへの告知誘導のみ、よろしくお願いいたします。

--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」12章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------

100◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:05:13 ID:???
  12

「うっふ〜ん」
「……」
「あっは〜ん……」
「……」
「りゅ〜うじぃいいいいん……どう、上手くいった?」
「……いや、だめだ。これもう使えねえな……」
 がっくりと竜児は肩を落とす。ついでといってはなんだが股間の手乗り竜児もしょんぼりしている。そんな竜児の手には裏も表も無くぐにょぐにょと丸まって使えなくなったコンドーム。これで2個目であった。
 ゴムなんて当然のごとく今まで一度も着けたことなどない絶賛童貞中の竜児である。
 ゴム着きで挿入して良い――大河の許しをついに得て、竜児はドキドキワクワク、意気揚々と、装着すべく箱を開け、はやる気持ちを抑えながらしっかり説明書を読んだ。それでもその時までは股間のミニ竜児だって意気揚々としていたのである。ところが。
 袋を切ってゴムを手に取り、竜児がいざ勃起した自分のモノへと乗せてかぶせようとすると、なんだか上手くいかないのだった。上手く着けられないから萎えるのか、萎えるから上手く着けられないのか、とにかくと焦れば焦るほど、萎えてしまって失敗する。後に残るゼリーでべたべたするゴムの情けない残骸がまた、おのれ自身のさまを思わせて、竜児にはひときわ物悲しい。
 そこで「よし、私もひと肌脱ぐわ!」と協力を申し出たのは、ひと肌も脱ぐものとてないまっぱの恋人、大河であった。「私の性的魅力であんたのおちんちんを勃起させ続けてあげる! それはもうビンビンにね!」と、恋人の口から聞くにはいささかキツい表現ではあったが、それでもそんな大河の気持ちに竜児は素直に感動していた。「おう、頼んだぞ!」なんて、竜児も元気に応えたのだった。
 そして、その結果が、さっきの「うふ〜んあは〜ん」なのだった。棒読みではないにせよ、そんな如何ともしがたく紋切り型のヨガリ声を上げながら、竜児の前で大河がとるポーズもまた、どこかのギャグマンガにでも出てきそうな紋切り型のセクシーポーズ。この上さらに大河の性知識の仕入先まで心配することになった竜児である。
 こいつのする「協力」ってそういえばそんなだったな……と、お互いに別の恋を応援しあっていたあの頃の大河クオリティを思い出す竜児は感慨もひとしおだが、そんな感慨では当然、勃起しないのである。今や大河と相思相愛、大河にメロメロ(つられて紋切り型)の竜児だから、やばいエロ人形みたいになっている大河を見ても、こいつすごく可愛い、くらいは思う。写メで仮撮りしまくりデジカメで永久保存したいとも思う。思うが、それもやっぱり勃起の方向からはななめにズレているのだった。
「……なあ、大河。協力してもらっているところ悪いんだが、せめてその『うふ〜んあは〜ん』だけでもなんとかならないか?」
「なによ。私にこんな恥ずかしいことさせといて、その上注文するって言うの? あんた何様のつもり? 婚約者? 恋人? 私のご主人様?」
「おう……『様』はともかく、だいたいそこらへんではあるようだぞ」
「ちっ……どうすればいいわけ」
「本当にありがたいと思ってるんだ、大河。だからそうヘソを曲げるなよ……なんていうか、いつものおまえの可愛い声でいいんだが」
 竜児の言った「可愛い」の言葉に律儀にふるふるして、でも大河は不服そうに言い張る。
「じゃあさっきのでいいんじゃない」
「おまえは『うふ〜んあは〜ん』なんて言ってなかったぞ……?」
「そんなこと言われたって、よくわかんないもん」
 言って、大河は薔薇色の唇をつんと蕾にとんがらせる。

101◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:05:51 ID:???
 そういうもんなのか……と竜児はひと思案して、
「おいで、大河」
 優しく声を落として、手をさしのべる。
 なにやら大河は急に頬を上気させて、唇は蕾からむにゅむにゅと波形に、照れたように瞳も伏せてしまう。ああ、この顔なんだよな……と竜児は思う。
 片手で胸を隠しながらにじにじと膝歩きしてきた大河を、竜児はその大河の熱い両腋に手を差し入れ、ひょいとお人形のように持ち上げて、あぐらをかいた自分の膝に横座りさせる。ちいさな尻まで隠すほど長い大河の淡色の髪が、竜児の太ももをふわふわと撫でて心地よくくすぐる。
 いったいなにがそんなに嬉しいのか、さっきまでのお冠はどこへやら、大河は頭を竜児の首もとに、ごんすりすり……と頭突きアンド擦りつけの猫コンボで懐いてくる。もちろん竜児だって嬉しいのだが。
「大河、ちょっといいか?」
 言って、竜児は手ブラをしている大河の細い腕をそっと掴む。見上げてくる大河の、長い睫毛に縁取られた、鳶色がかった煌く瞳を、竜児は夕空に向ければカラスをぼとぼと落とせそうな禍々しい眼光で眺める。優しく見つめ返しているのだ。もちろんそれは大河も知っているはずで、コクンとうなずき、
「あんまり見ないでよね……」
 そう言って大河は、胸を隠す腕を解く。薄く可愛くふくらんだ、ミルク色の胸があらわになる。竜児は大河の華奢というにも細い腰を抱き寄せて、反らせたその胸に顔を寄せる。予感に震える大河の、つんと上を向いた桜色の乳先をそっと唇に含む。
「あっ」
 竜児は胸から顔を離して、大河の顔を見て言う。
「その声だよ、大河」
「えっ……よく聞いてなかった、から……もう一回……」
 竜児は微笑んで。
 ちゅっ。
「あっ!」
 ふたたび、腰を跳ねさせる大河の顔をうかがう。
「お、覚えるから……もう一回……」
 ちゅっ、ちゅっ。
「あっ! あっ! りゅうじ……っ」
「その声……その顔だ。可愛いよ、大河……覚えたか?」
「……も、もうちょっと練習するから……もうちょっと……」
「……おまえわざとやってるだろ」
「ん……えへへ」
 途中からおねだりしていた大河はバツの悪そうに舌をぺろっと出して照れ笑いするが、
「あっ、竜児!」
 と、竜児の股間を指さすや、ぴょんと竜児の膝から跳び降りて、
「わーい、勃った勃った! 竜児が勃った!」
 にわかにお下劣なアルプスの少女・大河になっていた。
「さ、竜児、早く!」
「おう!」
 はしゃぐ大河にうながされ、竜児はこれが最後と三つ目の袋を開けて、ゴムを装着しようとする。
 ああ、だが、しかし。
 先端に載せて、輪のように丸めてあるゴムの端を竿に沿って降ろそうと焦るほどに。
 膝をそろえて屈み、わくわくと覗き込む大河の目の前で。
 しくじって、やがて竜児の男根は硬さを失い。
 しおしおと、おちんちん形態に。
 オゥマイガッ……。
 ジーズ……。
 シッ……。
「……」
 がっくりと竜児は肩を落とす。振り出しに戻っていた。
 振り出しどころか、箱に入っていた最後のゴムが死んでいた。
 終わり、なのだった。

102◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:06:34 ID:???
「竜児……」
 首も折れよと俯いた竜児の顔を、下から覗き込んでくる大河の、心配そうなツラがまたこたえる。まだ失望や軽蔑を向けられる方がマシだった。何も面白いものなどないのに、細かく吐くように竜児は笑っていた。
「はは……いいんだぞ、大河。罵ってくれて。いつもみたいに、言ってくれよ。このグズ、ノロマ、不器用……不器用……はは、おまえはすごいや。俺なんにも思いつかねえ……」
 竜児の顔は正真正銘、ひどい顔であった。歯を軋るほどに噛み締めた唇は引き攣れ、涙をこらえて凶眼はゆがみ、星の断末魔にも似た滅茶苦茶な光を四方八方へと放つ。一人の男の思いが遂げられなかったのなら、全世界はそれに対して涙すべきだ、そしてこれ以降の歴史において一切の詩を歌うことは野蛮である……なにがなんだかよくわからないが、ものすごくそんな感じだ。
「竜児、泣かないで……」
「大河……な、泣かねえ。泣かねえぞ畜生……俺は幸せなんだ、おまえがいるから。最高の、幸せ者なんだ、俺は。泣くわけがねえ。決めたんだ、俺は。これから先、あとは、もう、おまえのためにしか泣かねえ、って。……でも、畜生……最後だった。最後を駄目にした、俺は。俺が、駄目に」
「最後……?」
「最後の、ゴムだった……駄目にした。大河……」
 もう限界だった。両手で顔を覆う前に、せめてひと目と竜児は揺らめく視界に大好きな大河を捕らえて、
「大河、俺、おまえとつながりたかったよお……っ!」
 はらわたを搾るようにして言った。そして顔を覆おうと、竜児は手を持ち上げようとするのに、手は震えて、どこまでも馬鹿にするように不器用になって、満足に持ち上がりもしないのだ。
「最後じゃないよ、竜児……」
 大河はそう言ってくれる。また今度がある、そういうことだろうか。もちろんそうだ。また今度がある。しかし愛しい女のその約束すらも、とてもすぐには慰めになりそうもなかった。
 また今度はある、だがそれは今夜ではない。
 それが我慢ならないほどに、自分を追い詰めてしまった自分を竜児は感じていた。その時。
 大河はその、震える竜児の手の上に、白くてちいさな両の手をのせるようにして。
 だけど、その大河の両手のひらは上を向いていて。
 そこには、箱が――ゴムの箱が、二つ、も?
「ほら、竜児。まだあるよ? まだ、いっぱい」
 綺麗な顔を子どものようにあどけなくして、大河は教えてくれた。
「あ、ある……のか?」
 うんうん、と大河はうなずく。
「あのね、いっぱい買っておいたの。棚にあるだけぜんぶ買ったの。竜児が失敗するなんて考えてなかったけど。念のため……でもなくて。ていうかなにも考えてなかったの。いっぱいいっぱい買わなきゃ、って、それだけしか覚えてない」
「そうか……そうか……そうかあ……」
 そればかり繰り返して、竜児はもう、鼻と口からゆるゆると息を吐くばかり。
「ごめんね。意地悪するつもりなんてなかったの。竜児がどうしてそんなに落ち込んでるのかわかんなくって。最後、って言うの聞いて、ようやくわかったの。……えっと、私どうしたらよかっ」
 言葉尻ごと、竜児は大河を抱きしめていた。
「よかった……よかったああああああああ……っっっ!」
 大河のつむじに頬を寄せて、安堵の息をこれでもかと吐きかける。唐突に掻き抱かれた大河は戸惑って。
「お、おこってない?」
「怒るもなにも……もう、おまえ……っ。よかった……うああ、すげえよかった……」
 助かった、助かった……竜児は馬鹿みたいに繰り返す。

103◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:07:41 ID:???
「助かった……?」
「そーうだよ、助かった……大河……でかした……おまえ最高だ……」
 安堵のあまり息切れしながら竜児は言葉を吐き出していた。
 望みがつながった。今夜、大河とつながるという望みが。エロガキと呼びたければ呼べ。発情しやがってと罵りたければ罵れ。セックスしたいだけだろうと嘲るなら嘲れ――そう竜児は思う。
 ただつながりたいという思いだけで、竜児と大河はここまで来たのだった。それだけはふたりで見失わないようにして、眠れば消え去る一夜を長く引き伸ばして、初めて得た熱く儚い炎を絶やさぬように、炎を手と手で覆い守るようにして、ふたりはここまで来たのだ。
 涙の雨にも負けず、悲しみの風にも負けず、シラケの雪にも混乱の狂熱にも負けないよう、何度も互いのカラダに火をともし、欲しがり、怒りも微笑みに変えて、ふたりでここまで来たのだ。生半可な欲望なら、未熟なふたりがいつ転げ落ちてもおかしくはなかった狭い谷だった。ふたりが育ててきた互いへの想いが、心に刻んだ永遠の誓いが、支えてくれていなければ消えてしまう杣道をたどって、ふたりはここまで来たのだった。
 心に刻んだ永遠の誓いを、身体にも刻むために。なぜなら。
 なぜなら――
「竜児……」
 竜児の心を呼び止める声がした。
 暗がりに差すひとすじの日の光に咲いた花のように、大河の顔がそこにあった。竜児が自分に気づいたことを喜ぶように微笑んで。そして大河は薔薇色の唇を寄せて、
「大河……」
 竜児の左目の目蓋に、右目の目蓋に、キスをする。お返しよ……なんて言って、少し驚いている竜児にまた笑いかける。幸せそうに、目を細める。はたして、
「……ありがとうね、竜児。私、幸せだ……」
 そう、大河は言うのだ。言って、目蓋を伏せて、薄紅に染めた頬に長い睫毛の影を落とす。
「ふたりとも初めてなんて、どうなるんだろうって思ってた。もっと滅茶苦茶で、慌てて、少し乱暴にされて、痛くて、気まずくて……でもそれでもいいのって……相手が竜児だから、それでもいいことなんだって……好きなんだから我慢しなくちゃ、って……そんな感じかもって、思ってた」
 そこで大河は言葉を区切って、言葉を捜すようにして。伏せた大きな瞳が見つけたのは、言葉ではなくて、竜児の手。
 大河はその、竜児の手をとって、大切なもののようにそっとキスをする。愛しそうに、頬を寄せる。
「竜児の手……お料理してくれる手……お裁縫、してくれる手。髪を梳いてくれる手。頭を撫でてくれて、手を握ってくれる手……私を、抱きしめてくれる手。優しい、手……私のことを知ってくれてる、優しい手……」
 そして大河の身体が気づいたように震える。
「……びっくり、しちゃった。ちっとも乱暴じゃなくて、少しも痛くなくて……いっぱい撫でられて、頭がぼうって、なっちゃう。竜児ったら、めちゃくちゃ緊張してるくせに……私のこと一生懸命、可愛がってくれて……口も……」
「口?」
 問い返す、まさにその竜児の口もとを、上目遣いに大河は見つめる。
「ん……そう。その口も……竜児の口も、大好き。素敵なこと、いっぱい言ってくれるの……びっくりするくらい」
「……俺、なんか、素敵なことなんて言ったか?」
 聞いて大河は、こらえきれず、ぷっと吹き出す。クスクスと笑う。なんとか笑いを飲み込んで、はー……と一息をつける。
「あんたって……ヤバイね、竜児は。これからは気をつけさせないと、この女こましさんには」
「スケコマシって、おまえね……俺がモテない奴だってことくらい、おまえなら十二分に知ってるだろうに」
「……ま、そういうことにしといた方がいいか」
 ふたたび吹き出しそうになるのをこらえるように顎をしゃくって、かわりに大河は不敵な笑みを竜児に向ける。
 まだ何か言い返そうとして息で胸を張らせた竜児は、けれど口を噤み、目も伏せて胸も落として、あきらめたように呟くしかない。
「仕方ねえ……おまえのそんな意地悪そうなツラだって、もう俺は気に入っちまってる」
 大河の口もとから笑みが消えて、入れ替わるように頬の白に朱が混じる。瞑想するように瞳を閉じるや、ぶつぶつと呟いて、
「……やばい、ほんとにやばい、やばいやばいわこいつ、早くなんとかしないと……ええいっ、とにかく!」
 いきなり大河はくわっと瞳を見開く。
「竜児、私は幸せよ!」
「おう! 俺もだ、大河!」

104◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:08:19 ID:???
「さあつながりましょう! 竜児!」
「おう! つなが……つなが、って……いや、つながりたいんだが、これじゃあ……」
「大丈夫! 一生懸命ゴムをつけようとして連続失敗するあんたも素敵よ!」
「おう、そうか!……そうかあ?」
「そうなの。さあ、がんばってゴムつけよう! 私も協力するから!」
「おうっ、またやってくれるのか!?」
「あったりまえじゃないっ!」
 竜児は感激していた。とてもことに及ぼうとしている男女の会話とは思えない勇ましさだったが、それでも感激したのだ。
 行為を始め出したころとは違って、もはや中断はないと信じて、怖れてはいなかった竜児だが、男がこんな情けない事態に陥っても白けることなくノリノリで臨んで来てくれる女、大河の不屈の気概が、ありがたくて嬉しくてならない。やっぱり大河も俺と心を同じくしてくれていたんだと再確認。俺たちゃ同志だ、一心同体だ、なんて感動する。
「よし! じゃあ頼んだぞ、大河!」
「まっかせとき!」
 そう言って大河は、やおらむんずと竜児のふにゃちんを掴んだ。
 驚きすぎて凶眼も白黒させ、声もあげられない竜児を一顧だにせず、大河は残る片手で頬にかかる前髪を押さえ、口をあーんとめいっぱい拡げて――
 食われる!?
 逃れようと身をよじる竜児の自己防衛の本能よりも、大河の猛獣としての本能の方がやっぱりどうにも速かった。声が出るのも遅すぎた。大河は竜児のふにゃちんを、
「ひっ!?」
 ぱくっ、と。
 予想外、であった。てっきり竜児は、大河はまた「うふ〜ん、あは〜ん」の改良版で協力してくれるつもりだとばかり思っていたのだ。ちっとも一心同体なんかではなかった。いや、咥えられているから同体ではあるかもしれないが、むしろ二心なのだった。だが、しかし。
 痛みはなかった。最初の恐怖の時も過ぎ去って、よくよく下半身の感覚を確認すれば、大河はちゃんと歯も立てず、ただ竜児のを口に含んだだけなのだった。大河の口のなかは暖かくて、ぬちゅぬちゅと濡れた感じがして、驚いたからかまだ勃起前だからか、鋭い快感こそないが、不快なわけではもちろんない。そこだけをぬるいお風呂につけたらこんな具合だろうか、なんてつい竜児は思ってしまう。
 ともあれ大河を信じたいものの、一抹の恐怖というか不安を拭い去れない竜児は、あぐらをかいたおのれの股間の上に大河のふわふわの髪が生えて豊かに広がっているという、地球大紀行ばりの神秘の光景を眼下にしながら、神秘の根源たる大河のつむじに向かって、一応言っておくことにする。
「い、痛くするなよ……あと無理もするな」
 お約束、であった。
「はいひょうふひょ、はんほひおふふふはは」
「……大丈夫よ、ちゃんと気をつけるから、か?」
 大河はわずかにコクコク頭を振る。
 さすがの竜児は驚きもしなかった。咥えたまま喋るな、とも言わなかった。大河とはこういう奴なのである。舌の上で竜児のふにゃちんを躍らせて、しかしお見事に歯で痛めることもなく、大河は咥えたまま喋ったのだった。
 けれど大河は竜児のその沈黙を全肯定の意味とでもとったものか、なおも、
「ひひはは、はんふぁふぁひうひうひへへ」
 咥えたまま喋りまくりである。
「わかった、俺も集中するから。もうおまえも咥えたまま喋らないでくれ……」
 ぐっ、と親指を立て、それにサムズアップで返す大河。

105◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:09:24 ID:???
 まだ竜児のが小さいのもあって、大河はそれを根もとまで咥えてくれていた。大河の鼻息が、薄くはない竜児の陰毛を揺らしてくすぐる。嬉しいかといえば、嬉しいに決まっていた。フェラチオ、とかいう、言葉はあまり好きになれないその行為があることは、竜児も当然知っていたし、映像で見たことならあった。しかしそれを好きな女に、大河に、してもらおうなどとは望むべくも無かった。なにせそれが気持ちいいかどうかもわからないのである。望むどころかほとんど念頭にすら無かったのだ。
 竜児が気持ちを落ち着かせるのと、それはひきかえだった。
 大河はおもむろに、竜児のそれを舌にまっすぐ載せるようにして、口腔の天井と挟むようにして、ちゅっちゅと吸い出したのだ。
「おう!?」
 驚いた。にわかに気持ちいいのである。自分のものが漲ってくるのを竜児は感じる。
「おまえ……そんなやり方、どこで」
 問われた大河は、ちょいちょいと上の方、竜児の顔あたりを指差してくる。
「……俺?」
 竜児を指しているのだとすれば、意味がわからない。しかし大河もそれ以上はジェスチャーでは答えられないらしく、あきらめて、またちゅっちゅと。
 巧い、と言うべきなのだろうか。本格的に、よくなってくる。竜児は大河にそのことを伝えたくなる。なるのだが。
「ああ……大河……」
 溜息して、呼んで、大河の淡色の髪をやさしく撫でるのが、竜児にはせいいっぱいだった。いいよ、の一言がまだどうにも恥ずかしい。
「大河……ああ……たい、が?」
 なにやら大河がぺちぺちと竜児の胸を叩いてくる。気づけば、淡色の髪からのぞく小さな耳は毒々しいほどに真っ赤。陰毛にくすぐったかった鼻息も感じない。胸を叩く力はにわかに強まりべちべちべち!べち!と……これは。
「……タップ、か? いでえっ!?」
 べっちーん! とすごい力で胸を突き飛ばされる。ふとんへと仰向けに倒れこみながら、竜児は見た。目もとにうっすら涙を浮かべて赤鬼のように睨んでくる大河の口から、いったいその小さな顎のどこに収まっていたというのか、勃起した竜児の陰茎がずろろとばかりに吐き出されたのを。年明けてわずかふた月あまり、早くも今年度の衝撃映像ベストワンが決まった瞬間であった。
「っぷはあっ! はー……っ! じぬがどおぼっどわっ! はーっ!」
 もう何も咥えていないのに、大河の言葉は翻訳が必要なのだった。
「……死ぬかと思った、か? じゃねえっ! 無理するなと言っただろう俺おまえ……っ! ひょっとして俺、おまえの頭抑えちまってたか?」
「黙れ下郎っ! ふおお……貴様のミスではない、私のミスだっ! だが衷心はありがたく思う! はーっ!」
 握った竜児の勃起が棍棒がわり、赤鬼大将軍・大河閣下の降臨であった。
 すると竜児の胸に赫かくと残るもみじの痕は、さながら地獄行きの通行手形か。しかし竜児はその痛みも忘れて、ひたすら大河が心配でならない。赤鬼大将軍様の正体は、ただ真っ赤になってはあはあ息を切らした愛くるしい少女なのだと、竜児は知っているから。腹筋だけで起き上がり、大河を抱こうと両手をオロオロとさまよわせ、
「だ、大丈夫かほんとに、おまえもう……いだあっ!?」
 べっちーん! ともう一発、胸をはたかれ竜児はふたたび仰向けになる。左右の胸に仲良く並んだ手形は二つ、地獄にだって二度行けるんである。一度たりとも行きたくはないが。
「ふー……大丈夫だってば。気持ち良かったんでしょ? 竜児。私嬉しいの。大丈夫、続けさせて?」
 息切れと一緒に赤鬼様も去って(棍棒がわりの竜児の勃起は残っている)、そこには頬もぷにっとリンゴ色にした、いつもの上機嫌の大河がいるのだった。竜児を大きな瞳で眺めるその微笑みからは、たしかに無理からくる痛々しさのようなものは微塵も感じられないのだが。
「おう……でももう、充分じゃねえか? おまえのおかげで、ちゃんと勃……」
 そう言って起き上がろうとしかけた竜児を、片手を上げて大河が制する。さすがの竜児も胸のもみじを三つにはしたくないので、ここはひとまずと退いて、素直に寝に戻った。どうせ三度なら地獄ではなく仏の顔を拝みに行きたいではないか。
「駄目よ。竜児の勃起はまだ完全体じゃない。続けさせて。大丈夫、もう無理はしないから」

106◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:10:22 ID:???
 竜児のそれを人造最強生物みたいに呼んではいるものの、大河の表情は真剣そのもの。大きな瞳に星を散らせてまっすぐ竜児を見つめてくる。これは、竜児にはお手上げの目つきであった。
「……わかった。頼むよ」
 竜児の答えを聞いて、すぐに大河は目を細め、えっへへ〜♪ なんて笑いながら、さっそく竜児の勃起にちゅっとキスをくれたりなんぞする。よかったな、おまえ大河に気に入られたみたいだぞ……竜児はつい、大河に握られてキス責めされている手乗りドラゴン(たぶん第2形態)に心の声で語りかけてしまう。嫉妬はしていないとも……たぶん。
 しかし、これは。
 勃起と戯れている大河の顔を眺めていて、竜児はわかったような気がした。もちろん大河の手は特別で、その唇も特別で、触られれば格別な快感を感じるのは確かだが、わかった。これは眺めだと。この眺めが精神的に来るのである。背筋がなにやらゾクゾクとする。
 なにしろ自分の股間に顔をうずめているのは、好きな女、惚れた女、大河なのである。宝石のように煌く瞳を半ばうっとりと目蓋で隠し、優美なラインで彫られた鼻をこすりつけ、薄い花びらのような薔薇色の唇から桜色の小さな舌を一生懸命伸ばして舐め上げ、薄紅に染めた頬を可愛らしくふくらませたりすぼませたりして、せっせと頑張る大河はそれはもう美少女なのだった。くんかくんかと、竜児の陰毛に鼻をうずめて付け根の匂いを嗅いでも……、
「わあ嗅ぐなっ!」
「ん……臭いといえば臭いような……不思議と嫌いになれないような」
 気持ちとろんと微笑んだりしてちょっと変態の気があるにせよ、大河はすごい美少女なのだ。
 いやもうこの際はっきり言おう、この世で一番美しくて一番綺麗で一番可愛い娘なのだ、大河は。ちっこいけど、ちっこいから一番なのだ。ちっぱいけど、ちっぱいから一番なのだ。惚れた欲目なんじゃない。大河流に言えば、絶対絶対絶対絶対ずぅえぇええええぇ――――――っっっ!たいにっ!!そうなのだ。本当なのだ。マジなのだ。と、竜児は思う、とかは無しなのだ。
 その大河が、である。その、神の造物の奇跡、降り来たった天空の花嫁、息づく結晶となった無限の慈悲の証、真理も正義も頭を垂れるべき美の天使……もういいか? まあ、そんな可愛い可愛い大河が頬擦りしたり舐めたり咥えちゃったりしているのは、持ち主の竜児からしても、なんでおまえはそうなった、と、昔は可愛かったじゃないか、と、それが今や鬼の棍棒もそう遠くない馬色の青筋も馬並みなのね、と、お父さん僕のおちんちんはどこに行ってしまったんでしょうね、と、パパドゥユーリメンバー、と、本当にそれくらい凶悪な感じに勃起した男根、肉棒、まあそんなものなわけである。
 最愛のお姫様があろうことかおのれの股間に跪き、聖なるものであるかのように凶悪醜悪な肉棒にかしずくというこのコントラスト。この眺め、これがたまらないのだ、たぶん。主人と奴隷の反転、めまいを覚えるほどの美醜の無限の弁証法。しかも大河は小柄なお姫様で、背徳感もサイズの逆比例の二乗で増加するというもの。竜児。何をいっているのかなんだかよくわからないが、何かを考えていないといけないのだ俺は。竜児。意味はこの際、二の次だ。そうでもしてないとやばい感じがするんだ。「竜児」なんだ大河、俺を呼ぶな。俺は我慢しているんだ……!
「な、な、なんだ、大河……?」
「だから、さっきの答え。おちんちんの舐め方、竜児がえっちなキスで教えてくれたんじゃない」
「お、おう、そうか……と、ところで大河、もうそろそろ……おおぅ……っ!」
 薔薇の唇も半開き、桜色の舌をめいっぱい伸ばして、大河は竜児の肉棒を根もとから先端まで、つぅーっと舐め上げる。しかもうっとりと瞳を流し目にして、竜児の顔をうかがいながら、つつぅーっと。
「そ、それは反則だ大河っ……こっちを見ながらなんて……俺はそんなのは教えてないぞ……っ!」
 大河は小悪魔みたいにクスクス笑って、
「だって、竜児の反応見てないと、どうされるのが好きなのか知りようがないじゃない? これもあんたが教えてくれたことだけど」
 いい生徒でしょ、私……なんて微笑みながらのたまって。ああっ、また……っ! つつぅー……っ。こ、こっち見んな!
 逆だった。お姫様が奴隷のようにかしづく、のじゃなかった。どう見ても今や竜児は大河に支配されていた。やっぱりお姫様はお姫様で、下男は弄ばれるばかりなのだ。いけない、その認識はそれとして、変な喜びが湧いてきそうになって竜児は背筋がゾクゾクしてしまう。このゾクゾクが快感でないと信じたい……。

107◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:11:15 ID:???
 それはともかく、思考の抽象的で清浄な天界から、肉体の具体的で淫靡な下界へと、こっち見んな大河に引きずりおろされた竜児はいきなり大ピンチなのだった。
 男の腰の奥のどこかにあるような無いような、入ったら最後の発射スイッチこそまだオンされてないが、大河はまるでそのスイッチのまわりでくるくる回って踊ってヘヘイ!な踊り子状態。いつスイッチをカチリと踏んで、あらやだ、3、2、1、爆射! 遺憾だわ殺す方向で……となってもおかしくない。言いたいことをなんとかお察し頂きたい。その時。
 察しの悪い踊り子に身をやつしたお姫様こと大河が、あーん、と大口を開けて――やばい、ここで先っぽをパクり、なんぞされたら――
「大河さま!」
 叫んだ竜児は言い間違い、下僕そのものになっていた。
「……さま?」
 パックリ寸前で大口を閉じて、大河がけげんそうに訊き返す。ひとまず助かったと竜児は思う。大河、と普通に呼びかけていたらそのままパックリの後、はひ?、とでも先っぽを口の中で転がされていたかもしれない。怪我の功名であった。
「あ、いや、なんでもねえ……っなんでもねえんじゃねえ、大河っ!」
 あっそ、と、やり直しとばかりあーんと大口を開けた大河をあわてて呼び止める。
「なによ」
「いや、もう、本当にいいんじゃないか? もう……そうだ、完全体! 完全体になったぞ俺は、大河!」
「えーっ。ほんとう?」
「本当だ、だからもうゴムを、をををおまえそれやばいいいい……っっっ!」
「だってこうしてないと維持できないじゃん、完全体」
 そう言って大河は、小さな手で握り具合も絶妙に、竜児のをゆっくりしごきあげる。このわずかな時間でさまざまなノウハウを開発、吸収して、完全体へと近づいているのはむしろ大河の方なんじゃないのかと竜児は思う。面白くなって来たところなのに……なんて、唇を蕾に尖らせて、末恐ろしいことまで、進化する大河さまはおっしゃる。
「いやだから……これ以上はもう、本当に、やばいんだって。完全体どころじゃなくて……」
 そこまで言ったところで、あの言葉を口にしたものかと、竜児の舌は重くなるのだったが、
「わかった! 竜児イキそうなのね? 射精しそうなのね!?」
 大河はいきなり察しもよく、その言葉を迷い無しに言い切って、ぱあっと笑顔の花を咲かせる。よりにもよって大河、本日一番の笑顔であった。しかも、はしゃぐついでに竜児のを、りゅんりゅんとしごくのだからたまらない。
「そ、そうだよ……だからやばいやばいやばいっ! だからもう止めよう、ゴムつけよう……っ!」
「えーっ。私見たいなー竜児のイクとこ。竜児の射精。見たーい見たーい私見たーい。ううん、見たいのは私だけじゃない。きっと誰もが見たがるはずよ。真のヒロインになるチャンス!」
 なんて一気にたたみかけて来る大河の言うことは、さっきの竜児の思考をも越える意味不明ぶりだった。
「射精したらそれはヒロインじゃねえだろ……とにかく、な? ひとまず止めにしようぜ。後でいくらでも見せてやるから……」
「えー、ほんとう? 後っていつ? 何時何分何秒? ていうか一回くらいいいじゃないよ、ねぇ? 竜児、あんたってさあ、ときどきずるいよね……私のはいっぱい見たくせに。ケチよねケチケチケチケチドケチ」
 痛いところを大河は突いてきた。たしかに大河はイクところを竜児に見られまくっていた。それからすると不公平なのは明らかだった。だがその不公平をここはなんとしても通したい竜児である。そこでなんとか論理のアクロバットを探すのだが、大河の手にりゅんりゅんされている刺激もあいまって、竜児の考えはなかなか焦点を結ばない。
 そうして黙ってしまった竜児を見て、長考は許さないということか、たんにしびれを切らしたのか、大河がふたたび口を使うべく、あーん、と……!
 窮地のさなかに開かれた、その大河の口の中を、竜児が見た時だった。
「待て大河! 最初はおまえの中で射精したい。おまえの中でイキたいんだよ!」

108◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:12:12 ID:???
 大河は動きをとめて、きょとんと。
「最初は、私の、中で……?」
「そうだ。最初は、おまえの、中で」
 大河の大きな瞳を覗き込んで、竜児は慎重に言葉を区切って繰り返す。通じるか、はたして――
 大河の頬に朱が散る。瞳を開けているのも辛そうに目蓋をふるわせて、薔薇色の唇は小波に結んで何かを耐えるよう。
 通じた! 竜児は心で快哉を上げる。これは大河がほだされた時の表情、無意識に胸を片手で押さえるのはときめきの証。よつんばいになっていた大河は小さな尻すら跳ねさせて、
「ひゃっ! な、なんで……? 竜児を責めてる時は、平気だったのに……っ!」
 ふるふると震えだし、跳ねる尻を抑えられなくて困りだす。
「く、くやしいけど……わ、私も限界、だったみたい……こ、興奮、してたみたい……っ」
 竜児にしてみれば、してやったり、なのである。優しい声を作ってみせるも、魔界の欲情大浴場の番台に座っている若手ナンバーワン詐欺師のように凶眼がギラついているのは、今ここにおいては誤解だとはとても言えない。
「そうか……嬉しいよ、大河。さ、早くゴムをつけさせ」
「待って!」
 きっ、と大河は、驚くべき気丈さでもって竜児を睨みつけて言う。
「私にさせて。ゴムつけるの私にさせて」
「お、おう、そりゃかまわないが。おまえそんな状態じゃ……」
「大丈夫」
 そう断言して、震える大河はぎゅっと目を閉じる。竜児のモノもぎゅっと握り直す。
「おう……っ」
 漏れてしまった竜児の声は快感のものか感嘆のものか。どちらともつかぬ早さで大河の震えがぴたりと止まった。人体の不思議を目の当たりにして竜児は驚く。大河の瞳がすうっと開き、
「……ね!」
 竜児を見つけて確かな輝きを宿す。かっこいい、とすら竜児は思ってしまった。
「おう……すげえな、おまえ」
「まあ、そういうものだということよ。さ、竜児、袋を切って、ゴムを載せて。後は私がやる」
「お、おう」
 進化の止まらぬ大河の得た、新しい悟りの中身も気にはなったが、とりあえず竜児は言われるまま、ゴムを取り出し、精子袋をねじって勃起の先端にかぶせる。ここからが難しい……
「オッケー。後はまかせて」
 神技、であった。
 大河はまず空いた片手で筒を作って、上から下へするりと輪になったゴムを落とす。そのまま根もとを握っていた手とスイッチして空けた手でまた上からするり。その手をスイッチしてまたするり。するりするりと五回こすって、最後に始めに握っていた手を戻して、完成。
「おおう……っ!」
 竜児の勃起は薄いゴムに見事に包まれていた。罵倒と暴力と身だしなみのほかに、コンドーム着けが新たに大河の得意技に加わった瞬間であった。
「おおおおおう……っっっ!」
 感嘆するほかない。パチ、パチ、パチパチパチ……やがて竜児は拍手さえしていた。
「どう?」
 得意気に顎をしゃくった大河は、どうだ見たかと言わんばかりの表情で竜児を眺める。
「……すげえ」
「すごい?」
「すげえ! すげえなおまえ! なんだ、なんなんだどうやった!?」
「先にあんたのトライを見てたからね、きっとこうかなって。でなきゃ無理だったかも」
 なんと竜児のフォローまで忘れない、冴えまくりの大河は、
「惚れた?」
「おう、惚れた! 惚れ直した!」
 ふにゃんと目を細めて微笑む。そして大河はなぜか頭を垂れてつむじを竜児に向けてくる。

109◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/19(金) 21:12:55 ID:???
「……どうした、大河?」
「撫でて」
「お、おう!」
 竜児は慌てて、だけど優しく、淡色の髪に包まれた大河の頭を撫でてやる。
「もっと。いいこいいこして」
「おう、よーしよし。いいこだ、いいこだなー、大河は」
 竜児は犬か猫にするように両手で撫でてやる。大河も髪が乱れるのも気にせず竜児の両手にぐりぐりと頭を押しつけてくる。ほどなくふたりは、
「よーしよしよしよしよし、かーわいいですねー、可愛い虎ですねー……」
「うー……ぐるぐるぐる……」
 ムツゴロウと、あやされてのどを鳴らす虎になり果てていた。
 やがてようやく満足したのか、顔を上げた大河は満面の笑み。それを迎えた竜児も、絶対にスキは見せない、俺はおまえの上位の獣なのだ、従え! と、無法な地下サーカスの若手ナンバーワン調教師の鋭い眼で見つめ返す。微笑んでいるのだ。
 もう頼むことも頼まれることも要らない。
 竜児はくしゃくしゃになった大河の淡色の髪に何度も指を入れて、丁寧に梳きおろしてやる。大河はその間、瞳を閉じて髪を竜児にゆだねる。充分に梳いて、竜児は大河の頭にぽんと手を下ろして仕上がりを伝える。
「よし、いいぞ」
 長い睫毛に縁取られた目蓋を開けて、星振る瞳で竜児を見つけた大河は微笑む。
 瞳が語って言葉は要らない。どちらともなくお互いに顔を寄せて、口づけを交わす。二度、三度、唇をついばみあうけれど、それ以上、深いキスはしない。それでよかった。
 唇を離して、見つめあう。閉じそうになる目蓋を必死で支える。頬に薄紅が差す。高鳴る心臓。きっと。
 あんたも。
 おまえも。
 そしてもう、言葉は、
「して、竜児」
「しよう、大河」
 それだけで、いい。

(12章おわり、13章につづく)

110高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 22:44:22 ID:???
俺「…して///」

111高須家の名無しさん:2009/06/19(金) 23:10:07 ID:???
規制で書けない
こっちで何か書こうかな

112◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 01:03:06 ID:???
>>110
黒マッスル「やら(ry
あ、ありがとう……?

>>111
おおーついに職人さんが。いらっしゃいましまし。
ぜひぜひどうぞっ

113◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 10:36:48 ID:???
◆eaLbsriOasです。思いついたら止まらない、それが恋心に似たSS心。
他意は無いの。代理投稿歓迎。

***

・避難所

「避難所にいるぞ」
「避難所……」
「避難所にいる。エロも書いてやる。今までみたいに、うちに来い。なごむSSも書くし、
 朝は寝ているけれど。だから、」
「なにを言ってるの!? そんなことしたら、また誤解されるじゃない! 嫌エロの人はまだ、
 納得し切ってないんだから! あんた、本当に嫌エロの人にどう思われてもいいの!?」
「いいよ。そうしたら今度は俺が暴れるから。まとめ人もいるところで、
 俺が誤解を解くために暴れてやる。アク禁にまきこまれて本スレには書けねえけど」
「な……な、んでよ……っ? なんで、そんなこと、するの! ……もうエロだけじゃない
 って言ってるじゃない! そんなこと、する必要はないんだったら!」
「……俺にだって、わからねえよ。でも、そうしたいんだ。……おまえ、泣くから。
 放っておけねえよ。SS腹へらしてないかとか、心配でたまらないんだよ。
 優しい避難所くんとしては」
「なっ……なによ、それ! 誰が、そんなこと頼んだ!? 子どもじゃないんだから
 放っておいてよ! 別に心配なんかしてほしくないっ!」
「――ああ、そうか。俺はエロだけじゃないから。……だから、おまえの傍にいるんだ」
「……はあ!?」
「エロだけじゃ、本当にはおまえの傍にはいられないんだぞ。俺は……
 俺は、避難所だ。おまえは、本スレだ。――本スレと並び立つものは、昔から
 避難所だと決まってる。だから、俺は避難所でやる。おまえの傍らに居続ける」

 本スレと並び立つために、避難所でやる。そう決めたのだ。笑われたって、
 バカにされたって――だが。

「……本、スレ……?」

 誰もバカになどしなかった。笑っている奴もいなかった。
 それじゃむしろ困るんだよな……と、避難所にいる奴は思った

114高須家の名無しさん:2009/06/20(土) 10:41:25 ID:???
>>109
いつもGJ
最初から読み直してみたけど、こいつら泰子の実家の2Fって状況を忘れているんだろうか…?

襖│∀・)ニヤニヤ ←泰子
襖│∀・)ニヤニヤ ←園子
襖│∀・)ニヤニヤ ←清児

115高須家の名無しさん:2009/06/20(土) 11:12:15 ID:???
>>113
登場人物がさっぱりわからないのwww

116◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 14:27:06 ID:???
>>114
こんな長いの、最初から読み直してくれたなんて嬉しすぎる。
本当にほんとうにありがとう!

ちなみに私は推敲がてら何度もなんども読み直して、
おもしれーとか自画自賛しているw

>こいつら泰子の実家の2Fって状況を忘れているんだろうか…?
大河と竜児は途中から忘れてる、っていうかそのことを考えたくないみたい。
考えようとしないから。

ちなみに私は忘れていませんw

つまりなんというか、このSS、大河と竜児が勝手にいろいろやっているw
私は方向を指示する種をあたえて、あとは大河と竜児が勝手に展開してる。

基本的には脳内でシミュレートされているし、脳内だけで会話させることも
できるんだけど。感覚的には、大河と竜児は、私の指先とキーボードの間
あたりに棲んでいる感じ。

>>115
避難所くん(避難所にいる)と本スレちゃん(本スレにいる)w
スレチの可能性大w

117◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 14:36:25 ID:???
まあ、というわけで、

>>113

のSS「避難所」は代理投稿しないでやってください。

たんに思いついて書いてみたらツボったんで、
避難所のみんなに見てもらいたくなっただけ、ということで。

やっぱまだほとぼりさめてないのかもしれないしね……。
失敬いたしました。

そうそう、大事なことを書き遅れていました。
昨夜、「並び寝る」12章の告知を本スレに
して下さった方、ほんとうにありがとうございました!

118高須家の名無しさん:2009/06/20(土) 16:21:01 ID:???
>つまりなんというか、このSS、大河と竜児が勝手にいろいろやっているw
>私は方向を指示する種をあたえて、あとは大河と竜児が勝手に展開してる。

恥ずかしいセリフ禁止!
でもいいぞもっとやれw

119高須家の名無しさん:2009/06/20(土) 19:22:00 ID:???
でも基本的に登場人物がいろいろやってくれる方が筆は乗りやすい

120◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:48:40 ID:???
◆eaLbsriOasです。「竜虎並び寝る」13章をお贈りいたします。
いよいよ終わりも近づいてまいりました。泣かせるかも。

本スレへの告知誘導のみ、よろしくお願いいたします。

--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」13章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------

121◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:49:20 ID:???
  13

「いだあっ!」
「いでえっ!」
 ふたりとも、同時に叫んでいた。それで竜児の動きも止まるのだから、やっぱり言葉は必要なのだ。
 驚いたのは、むしろ大河の方。
「えっ、竜児も痛いの?」
「いや、痛い、わけねえよな。何で俺、痛かったんだ……?」
「はあ? 何言ってるの? 意味わかんない。痛いから痛いって言ったんでしょ?」
「いや、でも、別にこいつが痛んだわけじゃねえし……」
 と、竜児はゴムに包まれた自分の勃起を見下ろす。
「ごたくはもういいわ。あんたが痛かろうと私が痛かろうと、そんなの我慢あるのみ。さあ来い犬っころ!」
 カモーン、なんて猪木ばりに両手で誘い、大河は威勢も良く竜児を犬呼ばわりする。とてもムードなんてあったものではない大河は、でも。
 痛みもあって涙目なのだ。恥もあって真っ赤なのだ。猪木だろうと犬呼ばわりされようと、もう竜児にはぜんぶひっくるめて大河が愛しくてたまらない。ムードなんか要らなかった。いや、これでムードは満点なのだった。
 ただ、なかなか、上手く挿入できないだけで。
「大河、脚、ひろげるぞ」
「お、オッケー!」
 竜児の目の前で仰向けになって、ふとんに広がった淡色の髪の小さな海原に浮かんだ大河は、恥ずかしさからか自然と膝を胸に寄せて折りたたんでしまっていた両脚を、ふたたび竜児の手にゆだねる。
 強く握れば壊れてしまうんじゃないかと怖くなる、白くて細い足首だった。竜児の手首ほどの太さもない、その左右の足首をそれぞれの手に握って、竜児は大河の脚を開く。眼下に、大河のミルク色の股間が、恥丘の淡色の茂みが、舌の色に似た桜色の秘唇が、あらわになる。
 ひとつ甘やかに吐息して、大河は竜児から瞳をそらす。
 最初に大河の裸身を見たときもそうだったと、今夜のことなのに遠いことのように竜児は思い出す。今はもう、なぜ大河が目をそらしたのかがわかる。恥ずかしくてたまらないから、ときめいてたまらないから、大河はそうするのだ。竜児を翻弄していた最初から、すでに大河は可愛かったと知ってしまう。だから竜児は、つい、
「可愛いよ、大河……」
 こぼしてしまう。大河を震えさせてしまう。
「も、もういいから……っ」
 大河は睨んでくるけれど、愛しくてたまらなくなる。
 竜児はふたたび大河の股間に視線を落として、大河の両脚を押し広げて。そして。
 そして、やはり戸惑う。
 繰り返し鍛えたはずのおのれの妄想も及ばぬところに、竜児は来てしまっていた。だから。
 どうすればいいのかが、よくわからない。
 たとえば、今。挿入するためには両手で両脚を広げていなければならないのに、挿入するためにはさらに手で自分の勃起を支えなければならない。どう考えても、手がもう一本必要ではないか。手が三本要る……そんな馬鹿な話はない。きっとやり方があるのだ。しかし。
 どうしてこんな大事なことを、大人たちはちゃんと教えてくれなかったのかと竜児は苛立つ。大河なのだから――大切な、誰よりも大切な女なのだから、初めから大事に扱いたいに決まっているというのに、誰もそのやり方を、竜児には教えてくれなかった。あるのは曖昧な教育と、猥雑な画像や動画、商品のようなものばかり。この先、大学に行ったところで、そしてその先であっても、それはきっと変わらないような気がする。無知な清い身体でいろと言う。そしてそんなふたりならば、痛めあうほかないとでもいうのか。
 無知な清い身体同士だから、ふたりで見つけるしかない。
 苛立ちを優しさに変える、魔法の力をふるうしかない。

122◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:50:03 ID:???
「大河、左脚、持っててくれるか? 自分で」
「う、うん……」
 竜児は右手でつかんでいたミルク色の大河の脚をゆだねて、大河に膝をかかえさせて。そうして自由になった右手で、竜児は自分の勃起をつかむ。快感など無く、膝でいざって、ゴムで包まれた勃起の先端を大河の股間の秘めた花唇にあてがう。あてがえばもう、秘唇は勃起の先に隠れてまったく見えなくなる。大河の身体がびくりと震える。そして、
「いくよ、大河」
「うんっ……」
 ぐっ、と。
「痛っ」
「いてっ」
 ほぼ同時に小さく叫んで、ふたりは顔を見合わせる。
「また……?」
 それだけで、大河の言いたいことは竜児に充分伝わった。
 また、あんたも痛かったの? と。
 そして、今度は竜児も見つけたことがあった。
「わかった、大河。どうも、おまえが痛いと、俺も痛いらしい」
「……なに、それ……?」
「だから、おまえが痛むと、駄目なんだよ俺。どこがって、わけじゃねえ……強いて言えば、胸のあたりかどっかが。ぎゅっとなる。しめつけられたみたいに、なる」
「そんな……そんなこと、嘘でしょ……?」
「ところが嘘じゃねえんだ。なんだろうな? 思い出した。たまにしか無いからか。だけど、もう、だいぶ前から、俺はおまえが痛いと駄目なんだ……それがわかると、駄目なんだよ……」
 そしてそれが、俺には嬉しいんだ……とは、竜児は口にはしなかった。
 大河が、静かに泣き出したからだった。笑っているような、困っているような、そんな顔をして。竜児を見つめて、鼻をすすりながら言う。
「もう、やだ……やだよ竜児……あんた変。今日、あんた、おかしいよ……やめてよ……なんで、なんでそんな、素敵なことばっかり言うの……?」
「大河……」
「……言ったでしょ? 私、もう、落ちてるって……ずっと、ずっと前に、私もう落ちてたって。だから、もう、口説かなくていいんだってば……誘惑、しないでよ……私、おかしくなっちゃう」
「口説いてなんかいねえぞ、ただの事実だ」
「ほら……っ! もーっ! ……はあ、だめだ。あんたバカなんだった。思い出した。何言っても無駄だ。そーだった、うん。竜児ってバカなんだった」
 バカバカ、と繰り返して、大河は空いているちいさな右手の甲で涙をぬぐうものだから、
「素敵とか、バカとか。おまえ滅茶苦茶だぞ、言ってること」
 つい、竜児は薄い唇を尖らせてしまう。
 いつの間にか泣き止んでいた大河は、まだ濡れている瞳の星を縮めて、そんな竜児に微笑みかける。
「そんな顔しないでよ。怒んないで、ね? 竜児のそんなとこも、ぜんぶ、私、気に入ってるんだからさ」
 なんて言って、大河はひと瞬き、薔薇色の唇を蕾に変えて、ちゅっ、とキスまで飛ばしてみせるのだ。
「っ!? バカっ!」
 焦ってしまう。竜児は耳まで赤くしてしまう。
「ふふん、おあいにくさま。私はバカじゃないね。まあ……そんなこと、いいからさ……ねぇ、竜児、とどめをさしてよ、私に」
 偉そうに顎をしゃくってみせてから、大河はそんなことを言って、また竜児に耳を疑わせる。
「おう、と、とどめ!?」

123◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:50:40 ID:???
「そ、とどめ。私がおかしくなっちゃう前に……もう、おかしくなってるんだけど……とどめ、さしてよ。ちょっとくらい痛いのなんて、我慢するから。だから竜児のを、ね? こう、おりゃっ! と」
「おりゃっ……と!?」
「そう、ずぶっ! と」
「ず、ずぶっ……と!?」
「そう。そんな風にして。私に、挿して……ね、つながろ? 私、つながりたいの、竜児と。すごく、すごく、すっごくすっごくすっごく、つながりたいの。もう、それが夢みたいになってるの……ううん、夢なの、竜児。だからお願い、叶えて? とどめをさして? ねぇ、お願い。お願いなの、竜児……私と……つながって、下さい……」
 下さい……と、明るかった声音もやがて切なくして、儚くして。大河のそれは確かにお願いだった。
 大河にお願いされたことなら、竜児には何度もあった。重く、切々としたお願いだって、その中にはあった。しかし、下さい、なんて……と竜児は驚く。
 それは初めてのはずだった。そんな言葉を、大河が口にしたのは。大河のことだから、それは最後なのかもしれなかった。こんな大河の瞳は見たことがないと感じた。一生に一度の、お願いなのかもしれなかった。
 とてもそんな途方もないことに、返す言葉など竜児に用意があるはずもなかった。この世のどこにも、そんな言葉はないように竜児には思えた。もちろん。
 答えは、決まっていたにせよ。
 おう、とだけ、竜児は言ったのかもしれない。それは口ぐせ。もしそれが口をついて出ていたのだとしら、それはきっと大河のために――きっと大河に応えるためだけに、竜児を作った者が竜児にしつらえておいてくれた言葉のはずだった。だから、きっと。
 仕掛けが働いてくれたのだろう、大河は満足そうに微笑むのだ。
 だから竜児も、微笑みを返すことができる。頷いてみせる。
 もう一度、竜児は手にとった自分の勃起の先を大河の秘唇にあてがう。大河はやはり震えて、息を大きく吸い込む。けれど。
 今度は、竜児は腰を進めない。進めずに、ゴムに包まれた勃起の先端で、大河の秘唇を優しく割るようにして、そこを優しくこすりはじめる。
 大河は痛まない。
「……えっ、えっ? 何……っ?」
 かわりに大河は甘い驚きの声をあげて、腰を跳ねさせる。
 大河の中を隠す泉から湧き出た、白い蜜をすくうようにして勃起の先に絡めて。むしろからめるために、竜児は勃起の先端で優しく秘唇を縦に舐め上げて、舐め下ろす。秘唇の上の方の敏感なところがくじられて、大河が腰を跳ねさせても、丹念にする。
「あっ! あっ! りゅうじっ、ひどいっ! そんなの、そんなの……っ! とどめ、さしてくれるって、言ったのに……っ!」
 大河の抗議も甘やかな声に、中毒になってしまった竜児は脳髄を痺れさせる。手の中で勃起が漲るのを感じる。
「ゴムが、引っかかるんだ、濡れてないと……きっと、たぶん。それでおまえが痛むんだ」
「そ……っ。う、うん……わかった」
 目を伏せて作業を眺める竜児の視界の端で、愛撫の意図を理解した大河が睨みを解くのが見える。
「角度も、あるのかもしれない」
 喘ぐのは止められずに、大河は訊きかえす。
「はっ、はっ……かく、ど……?」
「ああ、つまり……挿入する、角度だ。それが、わからねえ。誰も教えちゃくれなかった。俺が、自分で、見つけるしかねえ」
 言いながら、苛立ちが蘇るのを竜児は止めることができない。
「……私たちで、でしょ?」

124◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:51:12 ID:???
 大河の言葉にはっとして、竜児は顔を上げる。苛立ちが刻んでいた眉根のひそみが、散って消えていくのを竜児は感じる。大河の言葉が沁みたからだった。大河の表情を見たからだった。
 竜児はもちろん一人ではなかった。そこには、傍には大河がいるのだった。大河は穏やかな顔をして竜児を見上げてくれていた。羞恥と快感に頬を桃に染めて、震えていたとしても、それは大河が竜児を信じてくれている顔、信じてゆだねてくれている顔。竜児の知っている、ありがたい表情だった。
 俺の方が、何度もなんども好きになってしまうよ、と、竜児は思う。
「腰、もっと上げたほうがいいのかな……?」
「えっ、おう、そうか。まあ、そうか、そうだな……」
 大河の尻はまだ敷ぶとんに近い低い位置にあった。だから大河の言うとおり、上げる以外にそこの角度を変える方向はないのだけれど。
「ふんっ」
 と大河は鼻息一発、薔薇の唇もへの字にして、腹筋を搾って宙にかがむように腰を折り上げる。
「おう……上げすぎ上げすぎ」
 途端に空へと晒された大河の股間の、今まで尻肉の内側に隠されていた秘唇の下向こうまで見えたような気がして、今さらながら目のやり場に困った竜児は、視線を宙にさまよわせてしまう。
「そう? じゃあ、こんくらい……?」
 大河は溜めた息をそろそろと吐きながら、尻を微妙な位置まで降ろして。さすがというべきか、ビタリと止めてみせる。
「むむ……これ結構キツイ……腹筋使うよね……」
「これでどうだ?」
 竜児は掴んでいた大河の右足首を、少し大河の頭の方に押すようにする。思い出したように、大河が脚に力を込めたのがわかる。
「おお……楽かも……」
 大河のそんな声に、まるで組体操でもしているような気持ちになって、つい竜児は笑ってしまって。それを大河に咎められる。
「なによ。笑うんじゃないよ」
「……いや。楽しくってさ。楽しくなっちまって、つい」
「楽しい……?」
 まだ、大河は瞳を眇めてくる。
「うん、楽しい……おまえといると楽しいよ、大河。いつでも……今でも」
 それは本当に竜児が思ったことで。思っていることで。そして、間違った言い訳では無かったようだった。
 反応も早く、大河は眇目も笑みの瞳に変えて、ちょっと鼻の下を伸ばすように唇も小波に結んで。照れているのか、ちょっと挙動不審に頭を揺らして、
「わ、私もっ……私も、竜児といると楽しいよ? 今だって……いつだって……っ」
 竜児を見つめて、なにか頑張るようにして言う。本当に頑張ったのかもしれなかった。なにせこいつは、俺の好きなひとは――大河は素直じゃない奴なのだ。だからいっそう、稀に見せてくれる素直さが、嬉しくもあるのだけど。
 その、嬉しさを携えるようにして、竜児は、
「よし、じゃあ、またやるぞ?」
「うん、さあ来いっ」
 勃起を秘唇にあてがった。
 もう一度、こすりつけるつもりだったのだ。大河も、そうだと思って返事をしたはずだった。なのに。
 魔法は、いつふるわれていたのだろう。
 無知の苛立ちを、ふたりで優しさに変える魔法は、いつ。
「おう……」
「は……っ」
 入って、いた。

125◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:52:25 ID:???
 滑らかに、ひっかかりもなく。勃起の先は大河の秘唇を丸く押し広げ、その、中に埋まっていた。未知の感触。竜児は見た。むしろ見て確認できたのだった。顔を跳ね上げて大河を見た。
 はっ、はっ、と、薔薇色の唇をせいいっぱい大きく開けて、子犬のように細かい息を吐きながら。驚きに見開かれた大きな瞳の星も散らして、大河もまた、竜児を見返しているのだった。大河にはわかるのかと、竜児は思う。見ることなく、感覚で、大河には入ったことがわかるのか。
 竜児を見返して、大河は、細かく首を横に振る。
 伝わる。わかる。
 けれど、竜児は訊かないではいられない。
「痛く、ないか?」
「うん……痛く、ないよ……キツいみたい、だけど……痛くない……」
「そうか……よかった」
「入って、るの?」
 子犬のように喘ぎながら、大河は訊き返してくる。
「ああ、入った」
「……やったね」
 なんて、大河は言う。微笑む。嬉しいな、なんて言う。
 竜児もまた喜びながら、だが、しかし。
 なぜなんだろう、と思わずにはいられない。さっきまでの苦労が嘘のようだった。あまりに滑らかに挿入に成功していた。ゴムを濡らしたせいか、角度を変えたせいなのか。ふたりが交わした穏やかなやりとりで、勃起の漲りが少し緩んでいたことも、幸いしているのかもしれなかった。
 ともあれ、これを失うわけにはいかない。
「じゃあ、いくよ」
 言って、竜児は大河のうなずきを見て確認、腰を進める。
「はっ!」
 跳ねた大河の声に、竜児はわかった。今度は痛いのだ。腰を止める。戻そうと
「駄目っ!!」
 するのを、竜児を驚かせてすべての動きを止めるほどに、鋭い声で大河が叱咤する。
「駄目、駄目、駄目駄目駄目駄目駄目駄目っ! 駄目よっ! やめちゃ駄目っ!!」
 叱る声が、息がさえもが、中に埋まった竜児をキツく締めつけてくる。それはただの事実の感触。快感は無かった。竜児は大河の叱咤に意識を集中していた。叱咤を充分に心に沁み込ませながら、身体の不思議に馳せられる思いもあることを竜児は感じる。
「大河……」
「やめちゃ駄目……竜児、やめないで。やめたら、私、許さない」
 燃えるような、瞳だった。
 真剣、という。
 真剣となった大河の瞳は、だが、怖くはなく、ただ、絶対の覚悟となって竜児の目から心までをも貫く。折り返されて、竜児は自分の目にも真剣が宿るのを感じる。
「わかった。やめない」
 言って、なんて女だと竜児は舌を巻く。大きな瞳に光る真剣を宿したまま、大河は薔薇の唇を端に引いて笑ってみせるのだ。そして、こんなことまで言ってくる。
「よし、それでこそ私の竜児。さあ、言って。私はどうすればいい?」
「……そうだな、なるべく力を抜いてくれ。息を吐くと、いいと思う」
「わかった」
 言って、大河はすっと息を吸って、はあ……っ、と吐いてみせる。
「よし、いく」
 とだけ竜児は言って、勃起の先に意識を集中する。指を進めた時のことを思い出して、かすかな弛緩をうかがう、けれど。そこはひたすらにキツく狭く、そんな弛緩などは気配も見えない。
 迷いをふりはらい、竜児はむしろ大河が息を吐くのを読んで、そのタイミングで。
 押し進める。

126◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:53:04 ID:???
「はっ! はっ!」
 伝わる。痛みがある。竜児は歯を食いしばってこらえる。大河にもらった真剣で、弱る心を斬り伏せる。鼓動は高鳴り、鼻息を荒くする。
「大河……息を吐いて……」
 出したためしの無い汗が竜児の額に結ぶ。すぐに雫となって、顎まで滑って大河の白い腹に落ちる。竜児は固唾を呑んで、大河が息を吐くのを読んで。
 また進める。
「はっ!」
 大河の吐息が跳ねる。痛い。辛い。
 おのれが杭か、針になったように竜児は感じる。虫を……美しい蝶と刺し止めるピンに。一切のロマンも無く、ただ酷薄な認識として、そう感じてしまう。
 そこは狭い。そこは熱い。大河の中に挿し込んだおのれから、幻のように大河の鼓動すら感じられるような気がする。幻ではないのかもしれないと、大河の小さな腹を見る。心臓までわずか20センチもあるか知れない。それを刺し止める……馬鹿なと首を振る。怖気づきそうになるのを真剣で払って、返した刀を大河に届ける優しい声に変えてみせる。
「息を吐いて……大河……息を吐いて」
「はっ、は……りう゛じ……」
 痛む声とも違う、吐きしぼるような妙な声。見れば、
「……た、大河?」
 はたして大河は顔面蒼白。いっそ青いほどで、
「も゛、も゛う゛、はげない゛……」
 もう、ハゲない……もう、吐けない、か?
「馬鹿っ! 吸っていいんだ! 吸え吸え! 息しろ!」
「い゛い゛の゛? ……っすー……うう……ううう……うううううう」
「吸ったら……吐くんだぞ? 忘れるなよ? 吐けよ?」
 薄い胸も小鳩のように膨らませて、大河は竜児を見てコクコクと。
「……うっ。っんはああああ〜〜〜〜っっっ! すうっっっ、はーっ! ふいーっ。はぁ……助かったんだぜ、竜児……ぐっじょぶ……」
 助けても、グッジョブも、ねえだろと。しかし。
 こいつは、ほんとに……竜児は思わずにはいられない。こいつは、ほんとに、こいつは、ほんとに、こいつは、ほんとに……。吹き出そうになる笑いを、折れた真剣の最後の仕事とばかり、なんとか斬り伏せて。切られた欠片を微笑みにして。
「よく、頑張ったな、大河」
 言ってやる。大河がどれだけお馬鹿でも、それは本当なのだから。
 だから竜児は大河を撫でてやりたい。右手を勃起から離し、さしのべて。なんともいえないいい笑顔でニコニコしている大河が、さあ撫でれ!とばかりに、あごを引いてつむじをその手に寄せるの見て、竜児は気づいた。
「あ、やべ……手……」
 気づいて、右手のひらを見る。勃起はつかんでいたけれど、見た目に汚れは無い。見た目、には。
「汚れちゃ、いねえけど」
「じゃあ気にすんな。気にしない。許可する。さあ、この頭を撫でるがいい! 撫でろ!」
「はいはい……」
 お馬鹿な上に偉そうで、でも痛みに耐えてよく頑張った大河の頭を、竜児だって感動して、撫でてやるのだ。
「返事は一回っ!」
 大河は叱るのも上機嫌な声音。

127◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:54:04 ID:???
「おう……はい」
 そう叱られても、気をつけて返事しないと、なぜかはいはいと繰り返してしまいそうになるのを、竜児はなんとか一回に収める。そして撫でなで。
「よしよし、いい子だ。いい子だな、大河は」
「きゅーん……」
 なんと聞いたことのない声まで出してくる。本当に可愛いのだった。
 ほどなく大河は顔を上げて、竜児が撫でるにはその頭は遠くなる。満足するにはまだ早かったんじゃないのかというタイミングで。すると大河は、
「あのね竜児、ご褒美、足りないと思うの」
 子どものようにあどけない顔を竜児に向けて、そんなことを言う。
「おう……」
「あのね竜児、ちゅうとかあるべきだと思うの、ご褒美」
 頬すら赤らめず、ひたすらにあどけなく、大河はそんな恥ずかしいおねだりを平気でしてくる。
「お、おう……ちゅう……」
 赤面が移されたのか、かわりに竜児が倍は赤くなる。ついでに馬鹿も移されたのか、ちゅう……なんて復唱までする。
「ねぇ竜児、お願い」
 桜色の舌先をぺろと出して、乾いた唇を潤して薔薇の艶めきを取り戻させて、大河は準備万端よ、と。
 思わず固唾を呑んで、くやしく心臓をドキドキさせながら。それでも竜児は大事なことを確認しなければと思う。
 竜児の股間を、そしてそれとつながった大河の股間を、見る。
 勃起は半分ほども、埋まっただろうか。
 指の長さほどは、入っているようだった。
 大河の奥がどこまでなのかも、知れない。ひとまずこんなところではないかと、竜児も思う。
 幸いなことかもしれない。小さな大河の狭くてキツいそこは、それでも――勃起の先半分ほどでも、がっちりホールドしてくれているように感じる。なんというか、結合部さえこの位置で維持できれば、すぐに抜けるものでもないように、竜児にも思われた。
 この位置、この角度で、維持できれば。
「大河、枕、取ってくれ」
「へっ? ……枕?」
 いいかげんしびれでも切らしていたのか、薔薇の唇も蕾にして突き出し、うちゅ〜っ、とでもいうように、アピールタイムに入りかけていた大河は、まったく予期していなかったのだろう、竜児の依頼に一瞬、目を白黒させる。復唱してようやくわかったのか、これ? と自分の頭にしいた枕を右手で逆手ぎみに掴んでみせる。
「いや、隣の俺の……は、無理か、逆か。いや、大河、こっちの脚を持っててくれ、右手で。そう。それで、かわりに左の脚を俺が持つから、手を離して……そう。その左手で、届くか? 左の、俺の方の枕」
 ふたりでなにをやってんだか、だが、竜児が言ったとおりのことをふたりでやっているのである。
 ていていっ、と、股間を竜児に縫いとめられた大河は、左手を伸ばして隣のふとんの枕を掴もうとする。つかまえる。
「届いたっ!」
「よし……ああまて! ゆっくりだ、ゆっくり俺に渡してくれ……」
 細腕とも思われぬ力で、この枕であんたをぶっ叩いたろかいっ、的な速度で持ち上がった枕の勢いを、竜児は声で制して、自分の左手で譲り受ける。ふたりの股間が微妙につながっている今は、叩かれてはマズイのである。もちろん、普段だって叩かれたくは無いのだが。
「大河、こっちの脚も持っててくれ。そう、両手で、両脚とも……」
 いたって真剣ではあるのだ。あるのだが、大河のその格好を見て、連想の記憶というやつ、竜児の脳裏をやらしい言葉のカケラがふとよぎる。たしかそれは、まんぐり……まんぐり……なんとか。つまり今の大河の格好は、まんぐり……なんとか、のちっこいバージョン……いやいや、と竜児は首を振って妙な言葉を追い払う。
 自由になった両手で、竜児は浮いている大河の尻の下に枕を差し入れる。枕を両側から押して硬くし、しっかりと大河の尻を宙に支えられるようにする。
「よし、これでいい。大河」

128◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:54:54 ID:???
「うん……」
 竜児の意図を知って、大河もそろそろと力を抜いて、枕に腰をゆだねてみる。薔薇の唇を結んだ大河は、ときどき、ふっ、ふっ、と鼻息を漏らす。わずかな具合の変化が大河にもたらすのは、痛みなのか、それとも。
 大河の動きに竜児も付き合って、膝を左右にいざり開いて、大河とのつながりを保つようにする。
 枕はちゃんと大河の腰を浮かし支えてくれたようだった。
「よし……」
 そうして竜児は、ようやく、上体を大河の方に倒していく。つながりの具合にあまり響かないように、腹筋と背筋に力を込めて、傾いていく。筋肉だけで支える限界が来る前に、竜児は大河の両わきに広がる淡色の髪海を手でかき分けて、髪を踏まないように手をつく。
 すべて今夜学んだことを竜児は生かす。
 ひたすらに大河を痛めないようにする。
 両手をついた自分の影に、光る大河が収まる。
 ちいさくて、綺麗で、可愛い大河。竜児の大河は、影の中でも煌く瞳を少し潤ませて、竜児を見上げて、
「おかえりなさい、竜児……」
 言って、微笑で迎えてくれるのだ。
 だから竜児は少し驚いて。
 素敵なこと言ってくれるじゃねえか、なんて思って。
 微笑みを返して、おう、ただいま、大河、なんて言って。
 ちょっとキメてやろう、なんて思ったのだ。
 なのに。
 ぼとぼとぼとっ、と音を立てて、大河の額に大粒の雨が降った。
 なんで雨がと、思う竜児の視界が急に歪む。
 可愛い大河をもっとよく見たいのに、これじゃ困るじゃねえかと思う。
 気づかせてくれたのは、優しい、優しい大河の声。
「泣かないで、竜児……」
「えっ? 俺、泣いてるのか……?」
 言われてみれば、肺が熱くて喘いでいるのだ。まるで泣いた時のように。
 泣いているのだ。俺は泣いているようだ。
 わけがわからない。
 泣く理由がない。
「あれ? 泣いてるなあ、俺。なんでだ……?」
 間抜けな声を出す。声はまだ、泣き声じゃないのに。
「泣かないで? 泣かないで? 竜児……」
 大河の声音が心配の色を帯びだす。そっちの方が竜児にはよっぽど気がかりだった。
 ぼたぼたと、まだ雨は降り止まない。たしかに、竜児は泣いていたけれど、
「おう、大河。気にするな。俺は泣いているみたいだけど平気だ」
 そんなことを言って、われながら変なことを言っているな、とすら余裕で思えるのだ。
 余裕で、だから、竜児は思い出す。
「おうそうだ、大河、俺、おまえに言わなきゃ」
 今度こそ、キメるのだ。なんか泣いているみたいだけど、俺は。
 言うんだ。
 ただいま、大河。
 これを。
 そう思って、言おうとして。
 急に喘ぎがきつくなった気がした。

129◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:55:36 ID:???
「た、ただい、っは、はっ、はっ、はあっ! ああっ! うう、ううう……うぐううううう……っ!」
 雨が、どしゃぶりになった。
 もう、竜児は喘ぐか、呻くことしか出来ない。呻いて、呻いて、呻いて。
 ――大河、って、呼びたい。
 大河、って、呼ばなきゃ。
 でないとこいつ、心配しちまう。
 こいつまで、泣き出しちまう。
 こいつ泣き虫だから。
 俺は平気だって、伝えなきゃ。
 そうだ、キス。
 大河、って、優しく呼んで。
 俺はキスをするんだ。そして大河を、安心させる。
 呻きは、収まった。
 雨はまだ降っているけど、喘いでいるだけ。
「た」
 喘いだせいで、のどがへばりついていた。固唾を呑んで、のどをなんとかする。
「た、大河……」
 ようやく、そう呼んで。
 ひじを曲げて、背中も丸めて、大河に顔を近づける。
「竜児……だいじょうぶ……?」
 不思議と雨も止んで、視界が開ける。
 大河は慌てたような、心配そうなツラをして、涙目にこそなっていたけれど、大丈夫。
「よかった……間に合った。まだ泣いちゃいねえな?」
「っ!? 馬鹿っ! なに私の心配してんのよ!」
「いや、俺、ほんとに平気なんだ。なんだったんだろな……?」
 謎だよな、怪現象だな……なんてさも不思議そうに、あっけらかんと言って、竜児は大河を唖然とさせる。
「そうだ、おまえ、痛くないか? 大丈夫か?」
 さすがの大河も、これには、はああ……と盛大にため息するほかない。
「あんたさあ、いいかげんにしなさいよ? 私の心配はもういいっての。だからさ……だから、竜児……だから……」
 ちょっとは私にも、あんたのこと心配させてよ……そう、大河は言い募って、言葉のしまいには、もう、ほろほろと泣き出していた。
 大河のその言葉を聞いて、竜児には、なにかわかったような気がした。
「大河……」
「ね、竜児……もう、一人で、頑張んないでよ……私の、ために、だから、嬉しいけど……やだよ……だって、だって、ふたりで、生きていくって、決めたんだもん……っ!」
 大河が、手を自分の脚から離した。わかって、竜児は大河の頭を抱えるように抱きしめる。大河が竜児の胴に両手をまわしてしがみつく。熱い熱い額を、竜児の首に押しつける。
「大河……」
「ふ、ふううっ……ふ、ふた、ふたりで、生きていくんでしょ! 私たち、ふたりで、生きていくんでしょ! 私、ドジだし、乱暴だし、ろ、料理も、出来ないし、なんにも、なんにも出来ないけど! でも、頼ってよ! お願いだから、頼りにならないけど、頼ってよ……っ! 心配、あんたのこと、私にっ、心配、させ、てよ……っ!」
「大河……大河。大丈夫だよ、大丈夫……」
 泣いて、喘いで、それでもさっきの自分なんかよりもよっぽどちゃんと言葉を紡いで、吐き出してくる大河に、竜児がかけた言葉は、しかしいっそう大河の怒りに火をともしてしまう。
 大河の泣き声を、怒りの声音が塗りつぶす。
「だい、じょう、ぶ、なんかじゃ、ないっ! 大丈夫じゃ、ないっ! 違うのっ! 違うでしょっ!? 私の心配をするんじゃないっ!」

130◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:56:27 ID:???
「ちがうちがう、大河、ちがうんだ」
「なにっ! なにが違うっていうのっ!? 違ってないっ! 適当なこと言うなこの……ばっ! ……だっ! ……あっ! えっ! ……りゅっ! ううう……なんかどれもイマイチなんだわ……」
 いきなり何の発声練習かと思いきや、大河はどうやら竜児を罵る呼び方の候補を探しては、この場ではいまいちと、順に放棄していたらしい。おいなんか最後、俺の本名までそのイマイチに入ってなかったか……? と竜児は思わずにはいられなかったのだけれど。
 これでも竜児は名うての、いや世界で一番の猛獣使い。まっすぐに、一言。
「頼ってるよ、大河」
「だから頼ってなんか……っ!? た、なに? 頼って、るの?」
 急に大河の声はあどけなく、可愛くなる。
 竜児は少し、身体を起こして。あごを引いて、暖かい大河の顔を覗き込む。一生懸命にあごを上げた大河が、また涙でぐしゃぐしゃにした大きな瞳を上目遣いにして、やはりあどけない顔をして竜児を見返している。
 ふたりの間で温められた暖かく湿った空気の中に、竜児は言葉をしっかりと送り出す。
「頼ってるよ、大河。もう、頼ってるんだよ」
「うそ……だって……っ。私……嘘つきは嫌いよ……? 竜児でも……」
「嘘じゃないよ。なあ、大河。俺、さっき、すげえ泣いただろ?」
「うん……泣いた。さっきあんた、死ぬほど泣いてた。うん。それは嘘じゃないね……」
「なんで泣いたのか、俺、わかんないって、言ってただろ?」
「うん……言ってた。それも、嘘じゃないね……」
「なんか俺、なんで泣いたのか、わかったような気がする」
「おお……それはすごいね。実に、興味深いね……じゃなくて、ほんとう? 聞かせてよ!」
「おまえが、おかえりなさいって、言ってくれたからだよ」
 ついと大河は瞳を眇める。
「えーっ? ……またまた、このスケコマシが。天然ジゴロ犬が。私を喜ばせようったってそうはいかないっての。……はっ、そうだ! あった! あったんじゃんまだ!」
「な、何がだ?」
「あんたを罵る言葉よ。このスケコマシ! ジゴロ犬! ……なによ、余裕で笑ってんじゃないよ。婚約ってのはこうもひとを変えるものかねえ」
 やだやだ、こわいこわいねえ婚姻制度は……なんて大河は言う。立っていれば、きっと外人みたいに肩をすくめて首を振っていたところか。
「……いや、悪い。まあ、俺の話を最後まで聞いてくれよ。……あの時、おまえにさ、おかえりなさいって言われてさ……おまえが言ってくれてさ、俺、すごく嬉しかったんだよ」
 大河が怒りと違う紅潮を頬にのぼらせる。それでも瞳は眇めたままで、今度は搦め手から来たよ、なんて言う。
 竜児はまた少し、ウケて笑って。
「搦め手じゃねえ、って……それでさ、俺は、おまえにしちゃあ素敵なこと言うじゃねえか、なんて思ってさ。だから俺も、ちょっとカッコつけて、おう、ただいま、って言おうとしたんだよ。そうしたら、そのかわりに……言えないかわりに、涙がどばっと出てきた」
「おお……それはすごい。ほんとに不思議……」
 頬を染めたまま、今度は大河も素直に大きな瞳をまあるくする。
「泣いてても、気分はさ、平気なんだよ。嬉しいだけで……嬉しすぎて泣いた、ってんでもなくて。そう、穏やかに、嬉しいだけでさ。でもまあ、どばどば涙が出てきて。それでまあ、平気だから、思い出して、もう一回、言おうとしたんだ。ただいま、大河、って。そしたらあれだ。本降り。どしゃぶり。また言えなくて、すげえ呻き声しか出てこねえ」

131◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 20:57:52 ID:???
「そうだったそうだった。すっごいびっくりしたんだから! こいつとうとう狂ったか!? って」
「狂ったはひでえな……まあ、そんなだったわけだよ。しかも号泣してても、気分は平気なんだ。むしろおまえがつられて泣くことの方が心配だったりしてさ」
「奇怪千万……あとあんたいいひとすぎ」
「まったくだ……いや、奇怪千万の方な? でな、つまり……俺、頑張ってたんだよ、自分で言うのもなんだけど……さっきまで。おまえが裂けたりしないように、って。つながりたいけど、ちっこいおまえが、痛くなんかならないように、って」
 聞いて、もう、茶々入れもできず、大河はとろけてしまう。
「竜児……」
「おう、俺、おまえのその顔、大好きだぞ。たまらないよ……あれ? なんだ、どこまで話した?」
「えと……ちっこい私が、痛くならないように、って」
「そう、そうだ。ずっと、ずうっと、この夜の初めから、俺、頑張ってきたみたいなんだよ。……口説いてんじゃ、ねえぞ? ただの本当の話だぞ?」
「うん……うん……」
「うわあ、だめだ。その顔、おまえ、すげえ好きになる。あれ? ちょっとまて、なんだ、バカか俺は。悪い、どこまで話した?」
「ん……初めからね、ずっと頑張ってきた、って」
「そうそう。ほらな、すげえ頼りになるじゃん、おまえ。……あっぶね。また忘れるとこだ……でさ、まあ、自分でも気づいていないほど、頑張ってたんだろうな。気づいてたけど、それ以上に。でさ、それがさ、ようやくこうしてつながって……おまえと、つながることが出来て、さ……そうしてようやく、おまえに……ちょっと泣くぞ……心配すんなよ……いや適当に心配しろ……心配してくれ、ほどよく」
「うんっ……うんっ……」
「……おまえに、さ、帰ってきて、さ。わかるよな? 傍にいたけど、ずっとくっついていたけど、それでも、おまえに帰ってきて。帰ってきたらさ、おまえ、ちゃんと、っは、は、はあっ、はあっ、そのこと……っは……わかってたみたいに、さ、ぜんぶ、言ってもいねえのに、ぜんぶ、知っててくれたみたいに……!」
 大河は涙に抗うようにして微笑んで、しっかりと、やさしく、言ってくれるのだ。
「わかってたよ……知ってたよ……竜児……」
「そっ、そうか……っ。そうだよ、な、おまえ、ぜんぶ、わかってて、知ってて、くれて。だから、おかえりって、言って、くれて、俺、ただいまって、言おうと、して……あ、あ、あっ、あっ、あっ」
 なんだ、またかよ……言わせて、くれよ……
「あ、愛してるんだ、大河……っ!」
 大河はどうしたらよかったのだろう。
 私も愛してるって、言わなくちゃと、思って。


 でも、唇は、震えて、震えて。
 ふたりは、ようやく。


 キスを、するだけ。


(13章おわり、14章につづく)

132◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/20(土) 21:06:36 ID:???
泣いた子は素直に自己申告するように。

……はーい!(゚д゚)/

>>118
やばい、自分が言ったことのどこが恥ずかしいセリフだったのか
わかんない……天然じゃないはずなんだぜ。

>>119
そんなこと言うあなたも職人さんね!?
よーまーせーてーくーれーろー。

133高須家の名無しさん:2009/06/20(土) 21:07:49 ID:???
>>132
読ませてあげたいのはやまやまだが光景が降りてこなくてねぇ

134高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 00:24:51 ID:???
           ノノノノノ
       ≡ ☆ノ゛゛゛゛ヽ
       ≡.ノノ*∂Д∂'ル <えっちだぁーーーーーああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!
       ≡. ⊂   ,,O
       ≡. ⊂\_)

135高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 08:16:14 ID:???
>>132
こんな朝から昇り竜・・・
なんてことをしてくれるんだ!

136◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 10:38:02 ID:???
雨でどんよりですのう。

まとめ人さん、まとめ作業お疲れ様でした。
まとめサイトへの収蔵、ありがとうございまーす!


>>133
光景で入るタイプでしたか。私は言葉とか出来事とか、かなー

>>134
落涙必至の感動編のはずが……ありがとう!

>>135
ラスト際なのにあんまえっちでなくて逆に不安だったんですが、
まったくの杞憂というやつだったようで……ありがとう!

137高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 11:11:24 ID:???
>>132
ナマ挿入中出しはまだですか(´;ω;`)

138高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 14:43:59 ID:???
>>137
りうじはそんなことする子じゃありません(´・ω・`)
いや待てよ、結婚後の猛烈ラブラブがあってもいいはず…!

なっ、中で出すまでやめないんだから!w

139◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 18:08:42 ID:???
中田氏、それは男の欲望番外地……

>>137
「並び寝る」内ではそれは無いのう。すまんのうすまんのう。

>>138
結婚後とかに、まあ、なりますよね。婚前で、という設定の場合の
奥の手もいくつか無くは無いんですけどね……

でも今のとこは「並び寝る」終わったらエロ書く予定は中田氏、
いや無かったり。

140◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 18:10:15 ID:???
・もんじゃ焼きタイガー

「なんかゲロみたい」
「どうもすいません。すいません。ちょっと残念な子なんで、ええ。本当にすいませんでした。
 ……ほらみろ、隣のお客さん吹いちまったじゃねえか。おまえ絶対言うと思ってたけど、
 迷いなく店内に響き渡る声で言うとは思わなかったわ……」
「なんか食べる気なくなった」
「自業自得すぎるだろ……だいいち、おまえが、もんじゃ食ったこと無い食べたい食べたいーっ、
 って言うから来たんだろ!? まあ、ためしに食ってみろって。美味いから」
「いい。ぜんぶあんたにあげる」
「おまえ一度に6つも頼んどいてそりゃねえだろ!? そうだなあ……見た目か……そうだ、大河、
 おまえちょっと目つぶってみろ」
「な、なんでよ。はっ、わかった、あんた私の唇を奪う気ね!? あんたってなんて色情狂犬病なの。
 しかもこんな油っくさい場所に誘い込んでだなんて。今日ほどあんたの異常性欲に
 驚かされたことはないわ、このオイルプレイマニアのダーティドッグ淫蕩犬!」
「ただの勘違いのせいで死にたい気分にまでなるのは嫌だからやめてくれ……。
 まあ、いいから、目つぶってみろって、騙されたと思って」
「騙すんならせめてもっとムードのあるところにしてよっ!?」
「だからキスなんかしねえって!」
「なんでキスしないのよ!?」
「して欲しいのかよ!?」
「あんたがしたいんでしょ!?」
「あー……ほら、まあ、頼む、落ち着いてくれ。どう見ても俺たち迷惑系だ。
 店員見てる。追い出される。なあ、俺も、いや、俺が悪かった。後でデザートもおごるから」
「……わかったわ。ホテルのデザートで手打ちよ。パークハイアットの展望ラウンジ。
 あそこすっごく眺めがいいの! 夜がいいかも! そこでなら……考えてあげてもよいわ……」
「真っ赤になって上目遣いか……大変貴重なものが見られてまことにありがたいが、
 絶賛勘違い継続中なのはわかった。……まあ、さておき、もんじゃだ。とにかく目を……
 いや、この際、鼻でいい。鼻に意識を集中してみろ。美味そうな匂いがするから」
「鼻!? あんたってどこまで変態……くん、くん、くんくんくん……っ」
「そう、そうだ。プレイじゃないぞ。匂いを嗅げ」
「くんくん、くんかくんかくんかくんかくんか……っはー……くんかくんかくんか……」
「そーう、そう。目もつぶってもっとちゃんと……ようしいい子だ、いい子だなー大河は。
 美味しそうな匂いだねー? 美味しそうな匂いがするねー? いーい子だ!」
「くんかくんか……はーっ……する……美味しそうな匂い……する……食いもの……」
「美味しいぞー? 食べるともっと美味しいぞー? 大河は、おこげのとことか好きだろう?」
「うん……好き……おこげ……美味しいよね……石焼ビビンパ……はっ、わかったわ竜児!
 私、石焼ビビンパが食べたい! カルビのつ」
「はいそこでストップ! ビビンパはまた今度な。今はもんじゃ焼きだ。おこげが好きな
 おませな少女のおまえに教えてやろう大河、もんじゃ焼きとはな、すべてがおこげだ!」
「おお……すべて……」
「そうだ。これがぜんぶおこげ。美味しいおこげだけで満腹したいという人類の夢をかなえた
 偉大なB級グルメだ!」
「おお……だけで……もはや神だね、考えたひとは……食べよ! 竜児! 早く食べたい!
 ほら早くっ! 世紀の大魔術に成功してマフィアのボスどもから万来の拍手を浴びて恍惚に
 うち震えるアングラ奇術師みたいな顔してないでさ!」
「お……おう、そうだな。食べよう、大河!」
「うんっ! ……で、どうやって食べるの、これ?」
「おう、食べ方な。それはこのヘラを使って……ああまて、いいか、まず俺が何回か、
 手本を見せるから、ちゃんと見て覚えてから、おまえもまねて食べること。
 そして絶対忘れちゃいけねえことは、火傷に注意すること、これだ。いいな?」
「うんっ、わかった!」
「よし、じゃあ、見ててくれ。このヘラで、まずこうして……火傷に注意な、押さえて……
 こうくるっと返して、熱いからふーっふーっとしてから、ぱくっと……うん、美味いなこの店」
「あう……ずるい竜児っ」

141◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 18:11:55 ID:???
「ずるいっておまえ、手本なんだからしょうがねえだろ。いいか、もっかいやるぞ。
 よく見てろよ……こうして……火傷に注意な、絶対な……こう、ふーふー、ぱく」
「あー……も、もう、わかったよ! 完璧! 私も食べる!」
「待て! 念のためもう一回! 最後の手本だ!」
「えーっ!? うう……ひどい……変態……サド犬……っ」
「わあ泣くな泣くなおまえ! おまえのためだ! おまえが火傷するなんて俺は嫌なんだよ!
 な? な? ……よし、最後の一回、よく見とけよ……こう、火傷に注意して、こう、ぱく。
 わかったか?」
「ひっく……わ、わかった……」
「よし! じゃあ食べてよし! 火傷に注意な」
「わーいっ! うんっ! いっただっきまーす! っとこうしてこうあっっちゃああああっっ
 っってんめえふざけんなこのクソ餓鬼ゃあっっっ!? 訴えてやるっっっ!!」
「ダチョウ倶楽部か!! 馬鹿っおまえ火傷してないかちょっ手見せてみろ!
 あー赤い、やったな。ほら、俺の水飲んでないからこれに指つけろ。
 すいませーん! 店員さん! お水いただけますか? 氷入れて下さい!」
「うう……だ、大丈夫よこれくらい」
「いや、駄目だ。いいから冷やせ。火傷は最初が肝心なんだよ。……あ、すいません。
 ありがとうございます。……ほら」
「えっ、なに?」
「チェンジ。こっちのが冷ますのにいい。ちょっと冷たいだろうけどしばらく我慢だ。
 ……そう、赤くなったとこ、ちゃんと浸けとけ」
「うん……。えっ!? あんた、その水、飲むの? 替えてもらったら?」
「おう、なんでだ?」
「え、だ、だってその水、指、浸けたし……私の」
「俺はべつにかまわねえよ、おまえなら」
「っ!」
「……あ、それともあれか、おまえが嫌なのか? なら替えるか。ってもう口つけちまったけど」
「そんなことない! もん……嫌とかじゃ、ないもん。竜児がいいなら、いい。
 ……あのね竜児」
「おう、なんだ?」
「わ、私もっ……私も、ね? 今度、竜児が火傷したら、その指冷やしたお水、飲む」
「おう……べつにそんな無理することは」
「無理じゃない、もん……べつに……」
「そ、そうか……よし! じゃあ気をとりなおして、もんじゃ食べようぜ。早く食わないと、
 ほんとに焦げちまう」
「うん……でも私、もういいから。手、こんなだし……竜児食べて」
「……こうして、こうして、こう、ふーっふーっ」
「……」
「ふーっ、っと、ほら、大河」
「えっ、なに?」
「なにじゃねえよ。口あけろ。あーんしろ」
「っ! でも、これ……いいの……?」
「いいに決まってるだろ。俺一人じゃ食い切れねえし、それに……
 なんだよ、大河、おまえらしくもねえ。さ、いつもみたいに命令してくれよ、俺にさ。
 偉そうに、おまえらしく」
「う、うん。そうね、わかった。えと……りゅ、竜児っ! あ、ああああんたなんか……あれ?
 んと……かっ、飼い主の私が指を火傷したら、したら……その……
 すっ、素早くお水で冷やしてくれて……えと……てっ、店員さん呼んで、その……
 お水も気にしないで飲んでくれて……そ、それで、それで、
 あーんとかして、優しく食べさせてくれるの……」


***おしまい***

◆eaLbsriOasでした。代理投稿歓迎。

142◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 18:39:26 ID:???
代理投稿お願いいたします、のがいいのかな……かも。
お願いいたします<(_ _)>

そういや、本スレで「並び寝る」12章の告知して下さった方、
ありがとうございました!
見落としてお礼が遅くなって申し訳ありませんor2

13章はまだ告知自体されてない、はず……。

143高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 18:39:37 ID:???
貼ってくる

144高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 18:40:31 ID:???
>>142
すぐに貼られないからって焦らないように

145◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/21(日) 19:01:29 ID:???
>>143
ありがとうございました!

>>144
肝に銘じます。

ちなみに「もんじゃ」が代理投稿されないよーとか考えて
書いたのではなく(さすがの私にしても気が早すぎ……)、

代理投稿の通例のようなものを知らない私なんで、
歓迎とか書いてきたけど、こりゃ希望とかお願いしますとかのが
いいのかな、と思ってつけたししてみた次第でした。

催促にとれるタイミングで書いてしまってごめんなさい。

146高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 20:17:47 ID:???
通例というか代理投稿自体あまり無いね
それにほら、このスレお気に入り登録してる人もいるからこっちで読んじゃうって人もいるし
ただそのことについていちゃもんつけてくる人がいないあたり正直嬉しく思う

147高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 20:33:55 ID:???
>>140
相変わらず脳内で竜虎が喋りだすいい文章だなぁ。
しかも夫婦漫才までw

148高須家の名無しさん:2009/06/21(日) 22:11:43 ID:???
13章告知しておきました。
でも、テンプレ使うの忘れててごめんなさい。

149◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/22(月) 00:00:35 ID:???
ひょっとしたら今夜も待ってくれてる方がいるかもしれないので……

「並び寝る」は次の14章かその次あたりが終章になります。
14章はだいぶ書けてますけど、とりあえず執筆(なんてな!)と推敲に
数日頂きたいと思ってます。まったりお待ち頂けると幸いです。

>>146
やっぱこういうのは稀なんですね。いつもお世話になっております……

>>147
ありがとう!
エディタには常に何本か漫才が書かれてたりします。
イチャコラしだして、オチがついたら完成、みたいな。

>>148
告知ありがとうございました! テンプレでなくてももちろん結構です。
テンプレは告知の文面を考えるお手間をとらせないためのものなので、
むしろお手数痛み入ります……

150◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/22(月) 08:16:52 ID:???
本スレの◆fDszcniTtkさんの討ち入り、いいよね……

ゆゆぽ文体に寄せてて。洞察があって。GJ

151高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 12:31:24 ID:???
ただあの人は改行って何?状態だからな
それだけが唯一にして最大の欠点だが
あんだけすばらしい内容の前にはそんなことどうでもよくなってくる

152高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 12:59:59 ID:???
◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g氏も長い文章は途中で改行してくれると読みやすいのだが

153高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 13:01:38 ID:???
と思ったが上の短編ではちゃんと改行されてた

154高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 19:06:13 ID:???
Style導入してプレビュースキルを得たらしい

ちなみに書き込み欄は枠をドラッグすれば大きさ変えられますよ

155◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/22(月) 19:59:50 ID:???
>>151
◆fDszcniTtkさんが改行しない理由は、わからないんですが、

>>152
私の「並び寝る」が改行できてないのはこういう理由です。

SS書きにもいろんなタイプがいると思うんですよ、たとえば、

大河と竜児って名前だけどセリフがぜんぜんぽくない、とか、
セリフは大竜っぽいけど、地の文がゆゆぽっぽくない、とか、
セリフも大竜っぽいし、地の文もゆゆぽっぽい、とか。

私の好みはタイプで言うと最後の、地の文もゆゆぽっぽい方がいいというクチで。
で、まあ、成果はともかく、書くときは似るように心がけたりもするわけです。

すると、どうにも改行しずらいんですよ。
ゆゆぽ文体って、たとえばこういう特徴があります。

--
例1:
なんとかと竜児は思う。かんとか。すんとか。
--
この場合、後ろの二つの主語は竜児で、「と竜児は思う」が省略されています。

--
例2:
あれして、これして、
「この馬鹿犬」
大河は言って微笑むのだ。
--
これはセリフの前の「あれして、これして、」の主語は、セリフの後の大河になります。

で、これがひと続きになるところとかがよくあります。「けれど」などの接続詞が
例1文の最後に置かれたりして、接続されます。

--
例3:
なんとかと竜児は思う。かんとか。すんとか。けれど。
あれして、これして、
「この馬鹿犬」
大河は言って微笑むのだ。
--

これがゆゆぽ文体の特徴のひとつです。

ではこれを、句読点で改行を入れて、スレで読みやすくします。

--
例4:

なんとかと竜児は思う。
かんとか。
すんとか。
けれど。
あれして、これして、

「この馬鹿犬」

大河は言って微笑むのだ。
--

なんというか、だいぶ意味あいが違ってきます。

まず、「かんとか」「すんとか」が、竜児の思ったことなのか、地の文の報告なのかが、
改行されたせいで主語が切れてしまってピンと来ません。

それでも一応、主語は竜児なんだなと思って読み進めます。
すると今度は「かんとか」「すんとか」に、けれど「あれして、これして」が並列されます。
するとセリフ前の時点では「あれして、これして」は、
まるで竜児が「あれして、これして」したかのように読めます。

ところがセリフをまたぐと大河だったのねー、みたいな文章になります。

というわけで、地の文にはうまいこと改行できない箇所が出てきます。
てか意味あいが変わるのが、書いた私には非常に辛いわけです。

改行して、意味あいの変化を補正する作業を全編にほどこせばいいわけですが、
ゆゆぽっぽさはさらになくなるし、私の能力と暇を越える作業量になります。

というわけで、「並び寝る」は私には改行できません。ごめんなさい……

156◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/22(月) 20:10:47 ID:???
>>153
>>154

SSSはエディタ上ですでに適度に改行されて書かれています。

なぜそれが出来るかというと、それはずばり、地の文がないからですw
地の文がないから、>>155で説明した問題が起こりません。

それともうひとつの理由は、「並び寝る」がテーブル命令による改行もしくは
印刷を想定して書かれた(つまり本スレに投稿するとか初めは考えて
いなかった)のに対して、

SSSは、特にその一回目は、本スレが議論で、ぎすぎすしていた時に、
議論を流すために書いたものだったということ、つまり、

SSSは初めっからここのみんなや本スレなど、2chのスレで読むことを
想定して書いたものなわけです。だから郷に入ればなんとやら、
適度に改行させていただいてます。

157高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 20:11:00 ID:???
そんなに変わらないけどねえ

158高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 20:13:11 ID:???
>>155
気持ちはわかる

だが


読みづらい

まあ内容はいいし作者がこだわり持つのは良いことです
というかこういうメーラーにも似たスクリプトの掲示板が悪い!

って結論でいいですかw

159◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/22(月) 20:29:47 ID:???
>>157
うまいことやれば、改行を入れるだけでもそうなのかも知れません。

前に●さんに4,5章の改行を入れてもらった時は、
さほど違和感なく。へーこうなるのか、なんて新鮮でした。
あれは●さんの技量によるのでしょう、きっと。

つまりまあ、私は改行が入れられないだめ人間だもの_ノ乙(、ン、)_
ということで。

ちなみに、次に地の文入りの次回作をここにうpる時は、
改行を使うつもりです。郷ひろみに従え。

あと、今回のここでの話とは関係なく、「並び寝る」の次章は、
改行がわりと多用されています。いつもどおりのとこもあるけど。

>>158
ごめんなさいね……ブラウザで見るとぐっと読みづらいんだよねまたこれ。
フォローありがとうございます……

160高須家の名無しさん:2009/06/22(月) 20:29:50 ID:kARerzm.
>>155
そこまで研究していたのですか……
ただただますますもって敬服するばかりですよ。

161高須家の名無しさん:2009/06/23(火) 02:48:18 ID:???
今さらながらの感想なので恥ずかしいのでこっちに。
◆fDszcniTtk氏のクリーム・ソーダからSundays,Octorberまでの一連作品は、
個人的にとらドラ!アフターストーリーだと思っている。

なんつーか、自分が想像していた原作版終了後の竜虎のラブラブっぷりが、
想像以上に描かれていたので、かなり満足してしまった。
まさしく、『これが読みたかった!』状態。我が人生に悔い無し。

うっは、俺キメエwwっうぇ

162◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/23(火) 11:11:05 ID:???
>>160
あ、あんたなにこっぱずかしいこと言ってんのよっ……あ、ありがと。

>>161
◆fDszcniTtkさんが読んだら喜んでくれますよ、きっと。

でも2chだと感想って案外難しいものだということも、みなさんから学びました。
エロパロスレとか、テンプレでマンセー禁止してますもんね、たしか。
感想マンセー過ぎるとアンチが湧いて荒れるってことですよね、たぶん。

--
あなたの作品が好きです、ただあなたの作品だけが好きなのです。
職人にそう伝えたいと、名無しは思う。
ひとつひとつの言葉をあげて、褒めてあげたいのだ。
想いの深さを示すように長く、長く感想を書いてあげたいのだ。けれど。
それはできない。アンチが湧いてしまう。
それは結局、職人を傷つけることになってしまう。
大好きな、あの職人を。

名無しは本当はマンセーしてあげたくて。きっと職人も、本当はマンセーが欲しくて。
でもそれは場所が許してくれなくて。
ふたりに出来るのは、ただ。
GJ、と。
ありがとう、と。
そうして。
穏やかでかすかな好意を、装うことだけ。
--

切ないわー、ゆゆぽ風に書いたら2ch切ないわー。泣けるわー。
勘違いだったら私恥ずかしくて死ねるわー。

163高須家の名無しさん:2009/06/23(火) 12:01:21 ID:Bo7XoS5.
本人かと思ったわwwww

164◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/23(火) 16:24:34 ID:???
>>163
ありがとう!

……これだと、俺は思った。きっと、ずっと――俺たちは、こうなんだって。

165◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/23(火) 16:28:27 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
大河と竜児に「もんじゃ食べてきて」と言ったら、『もんじゃ焼きタイガー』になった。
「トランプしてみて」とだけ言ったら、こうなった。

***

・トランプしないの

「りゅうじぃ〜、ねぇ〜、つまんない男ぉ〜?」
「おまえって、俺呼ぶとき必ずなんかひでえこと付け足すのな……なんだ、大河?」
「なんかな〜いのぉ〜? も〜て〜な〜し〜な〜さ〜い〜よぉ〜」
「いでででっっ! おまっ、足の親指で巧みに肋骨狙うよやめろよ!? ……そうなあ、
 トランプでもすっか?」
「トランプぅ〜? ……暇ここに極まれり、ね。ま、いいか、そういやあんたとは
 やったこと無いし! やってやろうじゃないの!」
「おう、ようやく起き上がったか……ってまた寝っころがるのかよ!?」
「で、なに? なにすんの? ババ抜き?」
「ババ抜き二人はキツいだろ。そうだなあ、ブラックジャックとかどうだ?」
「おっ、いいわねえ。どこを切開するといいのかしらねえ、あんたの馬鹿を治すには。
 やっぱり頭骨?」
「頭の骨のことを言ってるんならそりゃ『ずこつ』じゃねえ、『とうこつ』だ。
 馬鹿に教えられるおまえはなんなんだ大河……てか、つまり、一言でいうとおまえ、
 トランプのブラックジャック知らねえな?」
「そうなのよさ!」
「だからそれマンガの方だろ……じゃあ、ポーカーは? ……いや、アホヅラ作るな、
 ぽ〜か〜とか俺にどうしろってんだ。おまえせっかく綺麗なんだからやめろよな。
 ……なんでそっぽ向くんだよ?」
「うるっさい。気にすんな。とっととトランプしろ」
「俺一人でどうしろってんだよ。おまえとするんだろ。いいからこっち向けよ」
「……」
「なんで顔赤くなってんだよ……ははあ。ま、気にすんなよ」
「きっ、気になんかしてないもん。……あんたの言うことなんか」
「まあ、そうだな。いろんな手があるからな。覚えてないと話にならねえし」
「い、いろんな手があるの? ほ、ほ、他のとかだと、どんな? び、美人とか?
 か、可愛い、とか? ひゃあっ、恥ずかしっ! もう、このシベリアンオンナスキー犬!」
「すまん、おまえが何を言っているのか、俺にはさっぱりわからねえ」
「えっ、何? も、もっと違う方向なわけ? なんだろ……なんだろ……」
「な、なんだなんだ、どうしたおまえ!? 鼻息荒くてトランプ飛ぶだろうが!?」
「うっさいっ!! 言うんじゃないよ!? ぜ、絶対あててみせるんだから……
 基本はいい感じの方向よね……素敵? なんか違う感じ……元気? つまんないわ、
 そんなの……繊細? なんか嬉しくない……うーん、ううーん、ううんうううううん……っ!
 ああっ! もうっ! くやしいけど降参よ! 降参してやるわこの視姦犬めがっ!」
「おう、わりと早かったな降参……」
「うっさいっての。で、何? 何なの? あんたの目には一体私はどう映っているわけ?」
「はあ? なんだ? 俺の目には……おまえが、どう映っている、か、だって?」
「すっとぼけんじゃないよこのスットコドッコ・イメクラ野郎! はっ、やばい!
 今のナシ! いい印象いい印象、えっと……ねぇ〜ン、竜児ぃ〜ンっ♪」
「うはあ!?」
「あんたってさぁあ? 私のことぉ、えっと……どぉんなふうにぃ、思ってるのぉ? ……えいっ☆」
「ぐはあっ!? う、ウインク……!」
「ねえぇんっ、ンもう……じらさないでよぉこのイケズぅうううンっ、教えてぇ?」
「……い、今か?」
「そぉ、い、ま! さっきのはぁ、ナシでぇ、ねっ☆」
「はっ、はあああ……い、今は……」
「っんうンっ、今はぁ?」
「今は……とりあえず……」
「んもうぅ、じ・ら・さ・な・い・でっ☆」
「とりあえず、キモい」
「ぅんんんだとごるぁああああっっっ!? ひとに生き恥晒させてさんざじらしまくった挙句に
 『とりあえず、キモい』たぁなにごとだてンめええええええ――――――――――っっっ!!」

166◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/23(火) 16:30:10 ID:???
「ひいいいいいぃぃぃぃ――――――――――ぃひいひぃひっっっ!?
 こっ、こっここここ殺さないでくれええええ――――――――っっっ!!」
「………………とりあえず、折る」
「具体的な感じがもっと嫌ああああっっっ!?」
「……」
「ひっ、知らねえ動き!?」
「……ぅ」
「ま、ま、待ってくれ、大河!! 言わせてくれ! 俺に! 俺がっ!!」
「問答無用っ!! 骨と一緒にキサマの心も折るっ! ほどよく5ケ所ちょちょいとねえっっっ!?」
「っおまえを普段どう思ってるか言わせてくれえええええ――――――っっっ!!」
「……あ、それ、聞きたいかも」
「たっ……たっ、たたた助かった……2度目……助かった……」
「ね、竜児っ、早く教えてよ! もうっ、なに17才の性欲過多のヨボ犬みたいにハァハァ息なんか
 切らしてんの? さっきなんかあったわけ?」
「さ、さすがの、俺も、つっこめねえ……っは、はあ……」
「……やっぱり一本くらい折っとく?」
「やっぱわかってんじゃねえかこの野郎!? いや、失言でした。ほんとどうもすいませんでした。
 許してください大河さん、いや大河さま、いや大河さまさんちゃん」
「よくてよ。さ、聞かせなさいよ」
「おう。その前に、命がけついでに、ひとつ訊きたいことがあるんだが……
 大河、おまえは何で、俺がおまえをどう思っているのか聞きたくなったんだ?
 馬鹿に教えると思って答えてくれ」
「えっ!? そ、そりゃあ、ほら、あんたが、私のことを、きっ、ききき綺麗だ、
 なんて言うから……」
「……で、他の印象も知りたいと?」
「そ、そう……だってあんた、他にもいろんな褒める手があるんだぜむひひっ、
 なんて言うから……」
「むひひっ、はねえだろ……なんだって? 褒める、手……それかあああ、手かあああああ……?」
「な、なによ。頭なんか抱えちゃって。大丈夫よ、今回は頭骨割るのは勘弁してあげるから」
「そう、『とうこつ』、良く出来ました……じゃねえよ、おまえ……俺は、
 ポーカーの手がいろいろある、って言ったんだよ。手、ってのはつまり……そうな、
 勝ち方、ってことだ」
「え? ……えっ、嘘っ!? あ、あんたポーカーの手だなんて言ってない! 言ってなかったよ!」
「その通りだ。俺は、『手はいろいろある』みたいな言い方をしちまった。
 『ポーカーの』を、省略したはずだ。それで、綺麗だって俺に言われた直後のおまえは、
 ポーカーのかわりに、そこに『褒め方の』を読み込んだ、ってわけだ。
 これが、まあ、その後に続いた滅茶苦茶の、原因、てか真相ってわけだ……はあ……」
「げ……生き恥さらしたこっちはため息も出ないっての……で? あんたはどっちが悪いって
 言いたいわけ。あんた? 私? ……それとも遺憾な事故だ、とか言うわけ」
「俺が悪い」
「そっ! えっ……?」
「まあ、多少は事故ってとこもある。でもまあ、俺が言葉を省略したのが原因だ。俺が悪い。
 ……ごめんな、大河。恥ずかしい思い、させて」
「っ! ……あ、そ、そうよっ! あんたが悪い! の、よ……わ、わかってんなら……
 いいの……ゆ、許す。……なによ、あんたの優しい微笑みとかマジキモい。
 どっかですずめが大量死するわ。折るよ?」
「折るのは勘弁な……でだ、俺はおまえのこと、綺麗だと思ってる」
「ひゃ……! な、な、なによそれっ!? なんなのいきなりっ!? そ、そ、それに、
 そんなこと、し、ししし知ってるってば! きっ、聞いたし! 何度も言わなくていい!」
「美人だな、とも思ってる」
「ひゃあっ!」
「美人てか、まあ、おまえは……美少女だよ、すごく」
「ひゃあっ! ひゃあっ! な、ななな、なに? どっ、どうして」
「可愛い、とも思ってる。すごく」
「はひゃっ! な、ななななんでっ!?」
「なんでって、おまえ、可愛いもんは可愛いんだよ。理由はねえ」
「きひゃあっ! ち、ちちちがうの! な、なんでそんなこといきなり言うのよっ!?」

167◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/23(火) 16:30:49 ID:???
「いきなりじゃないだろ。ほかの褒め方知りたかったんだろ、おまえ? だからだよ。
 褒め方、っていうか……まあ、たんなる俺の感想だけどな、おまえについての」
「は、は、恥ずかしいっ! そんなの、も、もっと、恥ずかしいじゃないっ!」
「おう、大河、そんなに座布団ぐしゃぐしゃっと抱きしめるな。駄目になるだろ?」
「うるっさいっ! こっ、こうでもしてないと、は、恥ずかしくって、私が駄目なの!
 お、おか、おかしくなりそうなの! ていうかなに!? あんたこそなによっ!
 そ、そそそんなこっぱずかしいことばっか言って! なっ、なのにあんたってば、
 しれっと顔色ひとつ変えないだなんて! あんたのがおかしいよ! くやしい……っ!」
「おう、そうか。恥ずかしがるはずなのか、俺は。そうか、そうかもな。まあ、なんてか、
 いたって平常心だ。たぶんあれだ、死線をくぐりぬけたせいなんじゃねえかな」
「そ、そんなのって……ずるいよ! くっ、くやしいくやしいくやしいっ! くやしいのっ!」
「おう……じゃあ、まあ、こんなところでやめとくか」
「えっ……ま、まだあるの……?」
「ある。聞きたいか?……それはうなずいてるのか? うなずいてるな? 聞きたいんだな?
 ……そうだなあ、お人形さんみたいだな、とはよく思う。おまえはちっこくて可愛いから」
「はう……っ」
「なんだその手は……座布団か? 座布団追加か? 仕方ねえ……ほれ。俺のも持ってけ。
 あーまたそんな、ぎゅっとかしやがって。……あとはな、まあ、おまえのナリもあるんだが、
 童話に出てくるお姫様みたいだ、なんてよく思ってる。……おまえ大丈夫か?」
「はあっ、はあっ……だ、だいじょぶ、なの……よ、さ……あとは?」
「あと、か……あとはな」
「あ、あと、は?」
「ドジ、だな、おまえは」
「ひゃあ……えっ?」
「そこはひゃあじゃねえだろ、ドジ……あとは、怒りんぼで、口が悪くて、泣き虫だ、おまえは」
「……な、なによっ! いいわよ、私の中身の話は! どうせ良いとこないもん!
 私知ってるもん! わざわざ鈍くさドンブリ野郎のあんたの口からなんてねえ!?
 あ、あんたの! あんたの……あんたの口からなんて、聞きたく、ない、もん……っ」
「まあそう怒るな。おい……泣くなよ、大河。ちゃんと続きがあるんだ」
「ひっく……な、なによっ……?」
「おまえはすごいドジで……だから、放っておけねえ、って思う」
「っ!」
「……あ、これ、ずいぶん前に聞かせたかもしれないな……あの春に、一度」
「竜児……っ」
「その顔も、可愛いぞ、大河……聞いたのは、要らないんだったよな? 俺もたいがいドジだな。
 おまえのこと言えねえ」
「い、嫌だよ……要らなくなんか、ない。要るの、何度でも……何度でも! 何度でも聞きたいの!」
「大河……」
「竜児……お願い。何度でも、いいから……聞かせて、欲しいの……」
「そうか、わかった。あとは――そう、おまえは……怒りんぼで、ひでえことばかり言うけど、
 でも……そうだな、難しいな。なんて言ったらいいのかな……」
「い、言って! 竜児、言って……っ」
「……一緒にいたい、って、思うんだ、それでも。俺は、おまえと一緒に、ずっと」
「っ! うぐ……っ」
「なあ、お願いだから泣くなよ、大河……泣かせるために言ってるんじゃねえんだ。やめちまうぞ?」
「駄目っ! っく、ま、まだ、さいごの、泣き虫、残ってるもん……言って!」
「……俺は、おまえが泣くと、駄目なんだ。今だって辛い。おまえの涙を止めたくてたまらなくなる。
 おまえを元気にしたくて……おまえの笑顔が欲しくて、たまらなくなるんだよ。
 俺はおまえの涙を止めるためにいるんだ、大河。……なのに、馬鹿だな、俺は。こんなに……
 こんなに、おまえを泣かせちまって……そうだ、大河」
「な、なによう……っ」
「トランプ、するか?」
「しないわよっ!! ……もうっ、竜児の、バカ……」


***おしまい***

168高須家の名無しさん:2009/06/23(火) 17:19:13 ID:7TMOdQrs
ニヤニヤが止まらねぇーwww

169高須家の名無しさん:2009/06/23(火) 17:49:20 ID:???
……なのに、馬鹿だな、俺は。こんなに……
 こんなに、おまえを泣かせちまって……そうだ、大河」
「な、なによう……っ」
「するか?」

ギシギシアンアン

正直すまんかったwww

170高須家の名無しさん:2009/06/24(水) 00:12:57 ID:???
投下してきてみた
仕事終わって夕方から眠ってたからさっきPC起動させたばかりなんだよ
昼休みはレンタルマギカ見てたし

>>162
こっちに作品の感想スレ立てればいいんじゃね
荒らしとか嘲笑とかは管理者判断でアク禁にされるしリモホも見られるし

171高須家の名無しさん:2009/06/24(水) 01:54:43 ID:???
>>170

>>162も分かるが、作者がこっち見ない場合もあるだろうし
何より、本スレが静かになったら寂しいとおも

172◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/24(水) 09:10:16 ID:???
>>168
ありがとう!

……これだ、って、私は思う。きっと、ずっと――私たちはこうなんだ、って。


>>169
アホかw ていうか、鋭い指摘だとも思いました。

竜児が死線をくぐりぬけてwおかしいほど冷静になってないと、
ギシアンはともかく、決定的なところまでいっちゃうんだよねこの流れ。
キスとか、告白とか。

実はこの「トランプしないの」は10行くらいのSSSにしたかったんだけど、
指先に棲む大河と竜児が漫才から勝手なことやりだして、こんな風に長くなった、
ある種の失敗作だったりします。

結果、笑い、萌え、泣き?と3つ揃ったものにはなって良かったんですけど。

ちなみに、そうやってふたりが勝手に長くしていって、竜児が最後の長い
セリフを言っているときに、自分の中の大河が自分の身体を使って泣き出したので、
ああここで終わるんだな、と気づいたという。


>>170
代理投稿ありがとうございました!

投下が多少遅れても、もうやきもきしたりはしない、はず。


>>171
直近のSSの感想は本スレでおkとして、

作品庫にある古いSSに遅まきながらとか、ややあらたまった感想つけるとかは
本スレでは向いてなさそうだから、そういうもののための
「季節外れの感想スレ」みたいなものはあってもいいのかも。

173高須家の名無しさん:2009/06/24(水) 11:41:40 ID:???
俺、この戦いが終わったら(どの戦い?)
能登×麻耶スレのまとめサイトを立ち上げようかなと思うんだ…

>>172
オムライスさんところとか感想スレとかあるしな
あそこは書き手にもまとめる側にもいろいろと参考になるから見て置くと良いだろう

174◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/24(水) 12:54:09 ID:???
>>172
おう、と、そのオムライスさんのとこの感想スレをぐぐって探したけど、
……わかんにゃい(涙

URL、教えて欲しいの……(能登のチワワ目、かわいくない

175高須家の名無しさん:2009/06/25(木) 00:19:41 ID:???
>>174
オムライス
ttp://vipmain.sakura.ne.jp/



掲示板
ってところから入るのだ
作者さんに感想一言というスレッドがある

176◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/25(木) 00:58:58 ID:???
>>175
URLありがとう!

飛んでみて、むしろブーン系小説なんてのがあるのかと、そのこと自体に
目が眩みそうですが。あったような気もしてきましたが。

作者さんに一言感想、とりあえず1の書き方は参考になるかな……。

177高須家の名無しさん:2009/06/25(木) 01:03:55 ID:???
>>176
いろいろ作品読んでみることをおすすめする

178まとめ忍 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/25(木) 02:18:30 ID:???
感想スレを作ってみました。


そしてオムライスのサイトを見ていたらこんな時間に…
時間泥棒か。

179◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/25(木) 09:07:36 ID:???
>>177
ありがとう……でも小説読むの苦手なんだ、実は私……
ぜんぶ読んでるのはグレッグ・イーガンくらい。

>>178
お疲れさまでーす。さすがまとめ忍さま。
やっぱりここは私めがスレを立てないとだめなのかと思っておりましたが、
下忍の私にはとうてい及ばぬことでございます。

そしてさっそく感想スレに書き込もうと、パーティードレスを着て
まとめサイトを見ていたら、こんなTシャツにスウェット姿に。

おしゃれ泥棒か。

180高須家の名無しさん:2009/06/25(木) 09:48:03 ID:uroKtE4k
>>178
どうもどうも

>>179
読むのは苦手だが書くのは得意ってのはある意味うらやましい

だが読み手の気持ちになるのも大切だ
まあ小説と言っても短編か長編までいろいろあるし
興味あるジャンルから読んでその世界観に浸れたらいいさ

181高須家の名無しさん:2009/06/25(木) 12:11:32 ID:???
>>179
とらドラも原作は読んでないの?

182◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/25(木) 13:21:24 ID:???
>>180
私が小説読むときに一番心理的にコストになるのってキャラを覚える、
というか自分の中でキャラの存在を立ち上げることだったり。

それがどうも面倒くさいらしく。小説はとりわけ最初の数ページがつらい。
スティーブン・キングとかだと100ページとかになってていよいよつらいw
「呪われた町」とか好きです。

まあ、小説読むのが苦手といっても多少は生きてきたので、ちらほら
読んではいます。でないとさすがに書けません……と言いたいところだけど、
小説って読んで無くても書けば書けるっぽいよね……


>>181
もちろんとらドラ!は原作読んでます。でないとゆゆぽ文体の模倣なんか
できないし、あり得ないw 今は2週目の9巻。大竜派にはキッツイっすね。

入り口はアニメだったんですけど。

というわけで私の大河と竜児は原作直系?なのでご安心を。
もちろん声は鈴宮&間島コンビでw

183高須家の名無しさん:2009/06/25(木) 15:23:02 ID:???
声誰www

184◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/25(木) 15:32:05 ID:???
>>183
いえーい、まちがえすぎw 道理でなんで一発変換されないんだろうと。

釘宮ですくぎゅううううううううううううううううううううううう……っっっ!

185高須家の名無しさん:2009/06/26(金) 09:28:12 ID:u3o545j2
ギシギシアンアン


「もう一度…」


ギシギシアンアン


「もう一度…」


ギシギシアンアン

……


「……もうだめ…」

「すまん、もう一度だけ…」

ギシギシアンアン

…………


「………竜児のえっち…」

「おぅ…」


終われ

186◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 10:39:31 ID:???
>>185
意外な新鮮さw

しかしついに私以外のSSが避難所に(感無量

187◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:37:29 ID:???
◆eaLbsriOasです。「竜虎並び寝る」14章をお贈りいたします。
お待たせいたしました。クライマックス、前半です。終章じゃねえのかよ!?

本スレへの告知誘導のみ、よろしくお願いいたします。

--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」14章、投稿されました。
ドエロコメですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------

188◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:38:12 ID:???
 14

 泣きながら、震えて。ぎこちなく、歯も閉じて。
 初めての時よりも、よっぽど初めてするような、竜児のキス。
 その唇に、大河もまた蕾と閉じた薔薇の唇を捧げる。逢わせる。
 潤いも無く荒れた竜児の唇が、途方もなく愛おしい。
 きっと私のために、格別に、喘いで、干からびて、割れた、竜児の唇。
 愛しています。
 愛しています。と。
 大河は自分の唇に想いを込めて、震えるその唇に届けようとする。
 やがて離れれば、微笑み。
 竜児のこわい、優しい目。こわくて、穏やかな目が、大河の魂を撫でる。
 愛を口にすべきだろうかと、大河は迷いながら薔薇色の唇を、そっと開く。
 その唇を竜児に吸われて、おねだりと思われたのだと気づく。
 今度はやらしいキスをしようねと、竜児の舌が誘うから。
 大河も桜色の舌を出して、捧げようとして。


 キスが魔法を解くと、物語は言う。


 その舌が、お砂糖になる。
 唇が、頬が、鼻が。
 目まで届いたとでもいうかのように、大河は瞳を大きく見開く。星を振るわせる。キスの、最中なのに。
 はたして。竜児も細い目をこれでもかとばかりに見開いていたのだ。
 竜児も、なの?
 お砂糖へと変わっていく波は止まらない。変化の震源は、もうひとつ。
 竜児の熱くて硬い肉をきつく包む大河の肉が、お砂糖へと変わる。途端に甘く甘くとろける。
「あっ!」
 大河はとうとう声を漏らす。瞳が甘い涙の雫をこぼす。
 腰が、のどが、ももが、胸が、すねが、腕が、足が、手が、お砂糖になっていく。
 気づけば、指の先、髪の毛の先までもが甘くなっていた。
 お腹の底、へその下に、とろけた砂糖が流れ込み、ふたたび流れ散る、濃くて甘い疼きの溜まりが現れる。
 ずきずきとそこが激しく疼く。
「あっ! あっ! あっ!」
 止められない声は、溶けて吐息となった砂糖の欠片だったのだ。
 竜児。
「り、りゅうじ……っ」
 私をお砂糖に変える、特別なひと。
 竜児だけにとろける、お砂糖の私。
「たっ、大河……おまえの中、熱くて、キツくて……とけそうだ……っ! へ、平気なわけが……っ!」
 無かったのだ、平気なわけが。
 平気なわけなど。
 大河の唇にまで振り落ちてくる、竜児の汗。
 桜色の舌を出して舐めてみれば、やはりしょっぱいのだ。でも、これは、きっと。
 お砂糖になった、竜児の雫。
 竜児も、なのだ。
 きっと大河だけにとける、お砂糖の竜児。
 竜児をお砂糖に変える、特別な私。
 嬉しい。
 嬉しい。
 私たち、こんなにくっついて。
 とうとう、つながっていて。
 平気なわけなど、無かったのだ。
 キスが魔法を解くと、物語は言う。
 キスが魔法を解いたのか、それともキスが魔法をかけたのか。大河にはわからない。竜児にも、きっとわからない。
 けれど、きっと、何が解けたのかはわかる。
 痛めないようにと思う竜児の気持ちが、痛がらないようにと思う大河の気持ちが、解けたのだ。
 心から身体が取り戻されたのだ。
 今や大河は、身体じゅうが甘かった。指の先まで甘いのだった。性器とそうでないところの区別など無かった。それは甘やかさの濃淡のようなもので、竜児に触れたところだけが格別に甘い。つながるところをひとが性器と呼ぶのだとしたら、竜児が触れたところは、そこがどこであろうと、大河の性器なのだった。だから。
 キスが途方も無く気持ちいいのだ。
 撫でられればそこが甘くなるのだ。
 乳を吸われるだけで絶頂しだのだ。
 つながるところは、身体ですらなくても、言葉でさえも、性器なのかもしれない。だから。
 可愛いと言われて震えたのだ。
 命令されて絶頂したのだ。
 ただ竜児だけが、大河のすべてを性器に変えることができる。
 ただ竜児だけに、大河はおのれを変えることを許したのだ。
 それを、好き、という。
 竜児、好き。
 竜児のことが、好き。
 私は竜児のことが好きなの。
 がまんできない。

189◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:38:55 ID:???
「りゅ、竜児……っ!」
「た、大河……?」
 ふたりは動いてなどいなかった。しかもふたりは動いていた。
 ただ、つながったままでよかった。動く必要なんてなかった。
 それだけで、つながったところから、激しい快感がふたりの身体を貫く。貫く。貫く。
 大河の腰はひたすらに跳ねて、竜児のものを締めつける。竜児の尾骨から脳天へと快感が走る。
 ふたりは喘ぎ、震え、涙と汗を散らす。
「もう……がまんならないわ……」
「た、た、た、たい、が……?」
 狂おしい快感の嵐の中で、竜児はさらに驚かずにはいられない。
 さっきまで快感に苛まれて眉をひそめ、切なそうに目蓋を震わせ、桜色の舌を薔薇色の唇からのぞかせて甘く可愛く喘いでいた大河が。
 なんてちいさく、華奢で、熱く、濡れて、震えて、白く、淡色で、桃色で、甘やかに香り、可愛く、可愛く、可愛いのだと、竜児の脳髄を痺れさせていた大河が。
 その、大河が、大きな瞳にほとんど殺意の光すら溜めて、虎も虎、猛獣もいいとこの、ものっっっすごおおおおっっっい目つきで、やおら竜児をガン睨みしてきたのだ。
 わけがわからなすぎた。
 謎多き今宵においても、最高の謎の出現であった。
 大河は声音も低く、低く、低く。獣のように唸って。
 吼えた。
「この……犬っ!」
「ひっ!?」
「駄犬!」
「ひっ!?」
「グズ犬! エロ犬! 馬鹿犬! ドジ犬! ブス犬!」
「ひっ!? ひっ!? ひっ!? ひっ!? ひっ!?」
 なに犬、かに犬、あれ犬、これ犬、それ犬……と、ひたすら大河は竜児を罵り、睨む凄まじさもあいまって。
 ひっ、ひっ、ひっ、ひっ、ひっ……と、ひたすら竜児は大河の罵りにのどを引きつらせて合いの手を入れるばかり。
 なんとここに来て深夜の罵倒のスーパーメドレー、悪口の天才・大河オンステージの開幕であった。
 やがてさすがに犬メドレーが終わったかと思いきや、
「グズ犬野郎! エロス野郎! スク水野郎! ドグズ野郎! ドブス野郎! ドエロ野郎!」
「ひっ!? ひっ!? ひっ!? ひっ!? ひっ!? ひっ!?」
 意味がかぶろうがおかまいなし、野郎メドレーのスタートなのだった。
 しかもその間、大河が叫ぶのにあわせるようにして、大河の熱くて狭い穴は竜児の勃起をぎゅうぎゅうと甘くきつく締めつけてくるのだ。ひとたびキスで解けてしまった魔法は、大河の罵倒の嵐の中でも絶賛解消中なのである。
 目と耳からは大河の罵倒、鼻と肌からは大河の愛撫、それもこれもと竜巻のごとく入り混じり、怒涛のごとく竜児の身体に流れ込む。地上にあって人の身体にこれ以上の混乱があるものかと。
 罵倒にあわせてひっひと律儀にのどを鳴らしながら、竜児の凶眼すらただひたすらに白黒と明滅、過剰する意味、絶対の無意味の狭間で狂気の淵に立たされる。右を向いても大河、左を向いても大河、上も下も前も後ろも大河大河大河大河。心も大河によって完全包囲、針すら立たぬ零次元に風前の灯火となったわずかな意識で竜児は思う。
 地獄の罵倒に天上の快楽、いったい大河は俺の身体に何を刻み込もうというのか。もしこの罵倒の渦の中でおのれが絶頂を迎えてしまったら、いったい俺の身体にどんな不滅の刻印が焼きつけられるというのか。もしこれでなくては――大河の天才的な罵倒に晒されながら、大河のめくるめく甘美な身体に包まれながらという、もし、コレでなくてはイケないカラダになったとしたら。どう考えても、どう考えても、どう考えても、それは。
 ド変態。
 弩のつく変態、ド変態。
 超々々弩級ドドドド変態。間違いない。
 もちろんそれも大河とのこと。愛だとは思う。愛があるとは思う。愛である。ただし。
 愛だとしても歪んだ愛。愛があっても歪んだ愛。歪んだ愛である。間違いない。
 永遠に続く罵倒、無限の濃度の愛撫にさらされながら、しかし竜児は思い始める。
 それでもいいのかもしれない、と。
 それでもいいのだろう、と。
 それでいいはずだ、と。
 それでいいのだ、と。
 それがいい、と。
 ド変態、歪んだ愛、なんであろうと。
 大河がそれを望むのであれば、それがいい、と。
 大河とともに在れるのなら、それでいい、と。
 心の中心、面積無し、線分無しの零次元の頂から、宇宙のすべてとなった大河という名の真っ暗闇の底なしの淵へ。
 落ちよう。堕ちよう。堕ちてしまおうと。
 あふれる愛を抱いたまま、竜児が一歩を踏み外そうとした。その時。

190◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:40:59 ID:???
「竜児っ!!」
 最後にして最強の罵倒と見まがう大音声で、大河が竜児を竜児の名において呼び止める。
 一切の段階もなく、一挙に宇宙が晴れ上がる。
 晴れわたる透明な宇宙にひとつ、ちいさなちいさな光。あれこそは。
 あれこそはと、竜児は眼をかっと見開く。
 あれこそはと、竜児は落ちるのもかまわず足を踏み出す。狂おしく走る。
 あれこそはと、竜児は肩もはずれよと腕を伸ばす。指よちぎれよと空を掻く。
 あの光。あれは光の光。星の星。
 ただあれだけが欲しいのだ。
 俺はただ、あれだけがあればいいんだよ、と。
 命をさしだし、無限の距離を走りぬけ、絶対の距離を握りつぶし。
 竜児はついに、光をつかまえる。
「つかまえた!」
 光の名を叫ぶ。
「大河!」
 竜児がその手をひたすのは、淡色の髪の海。
 胸をあわせるのは、ミルク色の息づき。
 目をあわせるのは、星振る大きな瞳。
 自分の罵倒は棚に上げ、いきなりつかまえたと宣言され、大声でその名を呼ばれて驚く、ちいさくて華奢で、可憐な少女。
「りゅう、じ……?」
 驚きのあまり、大河は毒気と一緒に肝まで抜かれたように、そう、切れぎれに呼んだのも、つかの間。
 えいやと気合を入れなおすかのように睨み目、眉根もしかめて竜児を見返し、ふたたび気合一閃。
「竜児っ!」
「おうっ!」
 途端に大河は涙をぽろぽろこぼしだす。謎の極致である。
「やっと……返事、してくれた……」
 気合はどこへ行ったのやら、大河の声は安心のあまりに可愛く震えるのだ。
「大河……」
「ど、どうして返事してくれなかったのよお……っ! 呼んだのに……いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい呼んだのにっ! あんたってば、ひっひっひっひっひ〜っ、なんて、キモい笑い声で笑ってばかりで、ちっとも返事してくれないんだもんっ!」
 それはおまえの呼び方が悪かったからじゃねえのかと、竜児は唖然として思う。だいいち、あれはひきつったのどがあげた悲鳴で、そんな珍妙なキモい笑い声じゃねえぞ、と。ひょっとしたら、ショックのあまりの狂気の淵で、大河の言うとおり本当に笑っていたのかもしれないが。
 しかしすると、言われてみれば。
 あの、凄まじい罵倒の嵐は、たしかにすべて、俺を呼んでいたのだと竜児は気づく。竜児のどこかを貶すだけの罵倒はひとつもなく、罵りとともに必ず竜児そのものを呼ぶ声であったと気づく。犬の、野郎のと、それはまあひどい呼び方ばかりで、それを耐えて受けとめてやれるのはたしかに竜児くらいのものだろうが。でも、たしかに。
 それはすべて、ひどかろうとなんだろうと、大河が竜児を呼ぶ声なのだった。
 大河の言葉が過去すら変える。
 宇宙の晴れ上がりが過去にまでも伸びてゆく。
 言葉の暴力の荒れ狂う不透明な闇に包まれていたとばかり思っていたのに、すでにそこは透明な宇宙で、竜児の傍にはずっと、ずうっと、あの光が。光の光、星の星が、またたいていたのだ。
 大河は、竜児を呼んでいたのだ。
「おまえは、俺を呼んでくれていたんだな……」
「そうよっ!」
 だけど、きっと、竜児はもう、愛に狂っていたのだろう。
 宇宙の晴れ上がりは先の罵倒の嵐を抜けて、今夜にひろがり、今日にひろがり。
 昨日へと、おとといへと、ひと月前へと、去年へと、秋へと、夏へとひろがり、ついには春へとたどりつく。
 大河が初めて竜児を犬と呼んだ、あの日のあの時へと。
 きっと、すでに恋に落ちていたのだと、大河が言ったあの時へと。
 忌々しくも苦々しくも感じたはずの、過去のすべての罵倒がひっくり返される。
 すべてが大河の甘く切ない呼び声であったと勘違いして、それが真実になる。
「おまえは、俺を呼んでくれていたんだな……」
「そうよっ! なんで二回言うのよっ!?」
 竜児は返事をかえす。大河の甘く切ない呼び声をひっくり返していたすべての罵倒にむけて、甘く優しく返事しかえす。
「おう」
「な、なんで今度は呼ぶ前に返事するのよっ! あっ! ……やだ、どうして……っ!?」
 応えるように大河の身体はふるふると震えるのだ。可愛いと言われて悦ぶ時のように、へその下が甘く疼いて、大河は驚いてしまう。
「う、うそ……私、やばい……どうしよ……りゅ、竜児の、返事、だけで……なんて……そ、そんな」
 あわあわと、大河は慌てだす。

191◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:41:49 ID:???
 それでも見失うまじ、と竜児をふたたび睨みつける。
「竜児!」
「おう」
「あっ、あうう……っ」
 やっぱりもう、駄目なのだった。ただの竜児の返事だけで、大河のへその下はずきんと甘く疼くようになってしまった。そんな馬鹿なことって、あるわけない。でも、あるのだ。大河の身体は、本当にそうなってしまった。
 身体の奥まで、竜児のものになってしまうなんて。
 嬉しくて、くやしくて。
 でも大河は負けるわけにはいかないのだ。
「竜児っ!」
「おう!」
「竜児っ!」
「おう!」
「竜児っ! 竜児っ! 竜児っ! 竜児っ! 竜児っ!」
「おう! おう! おう! おう! おう!」
 ずきずきずきずきずきずきずきずきっ!
「へ、返事、も……だめ……っ」
 竜児の返事におへその下をぐっちょんぐっちょんにかき混ぜられ、とろけたお砂糖は一挙に脈打ちながら全身に散る。指の先ざきまでもが、へその下と同じ濃度で甘く甘く疼いて、もし今、竜児に触られたら、指先だけでもイってしまいそう。
 薔薇色の唇を開けたまま、大河はもう喘ぐことすらできなかった。気絶しないのがやっとだった。
 でも大河は負けるわけにはいかないのだ。
 愛してる、って言うの。
 愛してる、って言わなきゃ。名前を呼んで。
 竜児、愛してるって。
 そのために、一生懸命、全力で。
 私の竜児を呼ぶすべての呼び方で、この鈍くさいこと極まる最愛の男を呼びつけたのだ。
 快感に震える奥歯も噛み殺して、私は猛獣。
 睨みつける、愛しいひとを。
「竜児っ、い、いい? いいい一度しか、いいい言わないからね!」
「おう」
「へ、返事はいいから……」
 ずきずき。
 すごくキマらない、猛獣の私。
「りゅ、竜児っ!」
「おうっ!」
「……い、いいい一度しか言わないからね!」
「おう……でもそれさっき聞いたぞ……?」
「う、うるっさいっ! 黙ってろ!」
 ずきずき。
「りゅ、竜児っ!」
「……」
「返事っ!」
「お、おう……返事はいいのか?」
 ずきずき。
「へ、返事は、だめ……いい」
「ど、どっちなんだ……?」
「……いい、許す」
「おう、わかった」
「はう……」
 ずきずき。
 駄目なの。駄目すぎ。
 いかんともしがたく駄目であった。
 このままじゃ埒があかない。
 ひょっとしたら竜児は、との思いが大河にきざす。
 ひょっとしたら竜児のやつは、ぜんぶわかってやっているんじゃないの……? と大河は疑い出す。
 こいつは、この愛しの男は、もろもろ込みで、ドエロセックステクニックの限りを尽くし、私に、愛してると、言わせないつもりなんじゃないの……? と。
 それは許せない。
 そいつは許せないわねえ。
 そいつは許しちゃあおけませんわねえ。いくらこのアイラブドエロまんじゅうでも。
 ふつふつと、怒りが湧き起こってくる。
 なんだか、イケそうな気がしてくる。
 イケそうな気がする。エロでない意味で。
 駄犬が。この駄犬ふぜいが。犬めが。馬鹿犬めが。
 怒りよ。
 怒りよ怒り、出ておいで。
 出て来い。
 オルァ出て来んかい。
 来い、来い、来い、来い、来い――――――――来ぉいっ!
 来た、来たっ、来た来た来た来た来た来た来た来たっ――――――っ来たあああああぁぁぁぁっっっ!!

192◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:42:32 ID:???
「――っよおっっっ! しゃあっ! 来たあっ! この野郎言ったらあっ! やいっ! やいやいやいやいやいっこの竜児っ!?」
「おうっ!」


 怒りよ。このひとにたどりつくまで、
 私を支え続けてくれた力。


「っ!? く、一度だけよ! 一度しか言わないからその犬耳かっぽじってよおおおおおっっっく、聞くことねえ!?」


 怒りよ。もう要らない力。


 涙を吹き飛ばして。お願い。
 怒りよ、私に、あんたの最後の力を、頂戴……!


「わっ、私はっ! 竜児っ! あんたのっ! ことが……っ!? ことを……っ!? ことがっ!? をっ!? がっ!? をっ……!?」


 怒りよ。お願い。


 愛に変わって。


「す、き」


 ――私の、ドジ。


「大河……」
「……好き」
「た、大河? 一度じゃ」
「好き……好き、好き好き好き好き好き好き好き好きいっ! あんたのことが好きっ! 私、あんたのことが好きっ! 好きなの! ずっと好きだったの! ずっとずうっと好きだったのっ! 大好きなの! 大好きでたまらないの! 許さない! なんでここにいるのっ!? 嬉しくて死んじゃうわこのっ、だっ、だっ、だだだ大好きなひとっ! 大好きっ! 竜児っ! だあい好きいっ! わ、私っ! 私っ、わた、し、は、ね? りゅうじ、あんたのこと、だいすき、なの……しゅ、しゅき…………」
 燃料切れ、であった。
 泣く力すら残ってなかった。
 ただ、ゆるゆると、大河は竜児の首に力なく腕を巻きつけ。
 口づけする力すらなく。
 ただ熱くなった目蓋を閉じて、竜児の頬にくっつける。
 鼻息で竜児の胸をくすぐる。


 大河は滅茶苦茶だった。
 愛してると言うんじゃなかったのかと。
 一度しか言わないんじゃなかったのかと。
 しかもいらんことも言ったんじゃないのかと。
 でもなんか、それなりに大満足なのだった。
 いいかげんな、女なのだった。
 はぁ、幸せ。
 はー、しゃーわせぇ、と。
 気だるい幸福感に包まれて。
 なんか疲れたし。
 竜児は最高の抱き枕だし。
 このまま寝ちゃおうかな、なんて。
 思ったり、思わなかったり。
「大河」
 なんか、ちょっと呼ばれたね。
 かなり気に入ってるの、この声。かなり、っていうか。
 最高だよね。誰にもやんない。独り占め。
「俺も、おまえのことが、す」
「ちょおおおっっっっと待ってくださいよおおおおっっっ!?」
 大河、再起動。
 体力が尽きたのじゃなかったのかと。
 きっと、たぶん、別体力。
 ご飯を2合食べて満腹しても、デザートはどんとこい。これが別腹。
 竜児に告白して体力が切れても、竜児の告白はどんとこい。これが別体力。
 竜児の頬から目蓋をひっぺがし。
 竜児の首に巻きつけた腕も解いて。
 睫毛よ整えと念じながら手の甲で涙をぬぐい。
 どさくさにまぎれよと鼻水も手で押さえてすすり。
 額や頬にはりついた髪だけでもせめて梳き。
 油断して竜児と目があって照れ笑いし。
 ああつまり鏡が欲しい。
「可愛いよ、大河」
「あう……っ」
 ずきずきと、震えて。
 今はこのひとが私の鏡。
 こわくて優しい目を星揺れる瞳で見つめて。
「じゅ、準備オッケーです」
「おう、そうか」
「は……っ」
 ずきずき。
 返事だけでこうなるなんて。慣れなかったらどうしようと、大河は将来がちょっと心配になる。
 慣れなければ、私はきっと、ずっとこのひとの奴隷。
 そんな思いまで嬉しいなんて。

193◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:43:41 ID:???
「好きだよ、大河」
 準備なんて、出来ていなかった。
 準備しても、何度でも不意打ちなのだった。
 涙が出る。顔がくしゃくしゃになる。
 こんなことが私に起きて良いのかと思う。
 狂おしいほどに想えるひとが、私を想ってくれるなんて。
 私よりも大事に想えるひとが、私を自分より大事に想ってくれるなんて。
 竜児が、私を、好きだなんて。
 おかしくなりそう。
 また変なことしそう。だから。
 このひとに、頼るしか。
「た、助けて、竜児……」
「た、助ける?」
 告白したら救助を求められるとは、誰も思うまい。竜児だって思ってもみなかったのだ。さすがに慌てるほかない。
「な、なんだ? どうした? どっかヤバイのか? どうすればいいんだ? 大河?」
「ど、どうしよ、竜児、どうしよ……う、嬉しくて、わ、わ、私、おかしくなりそう……っ。ま、また、変なこと、しちゃいそう、なの……っ」
 だから助けて、助けて、竜児、と。
 あわあわと、開いた薔薇の唇も曖昧に蠢かせ。
 大河は可愛く懇願してくる。
 竜児の胸に途方もなくあたたかいものがこみ上げてくる。満ちる。
 この地上でただ俺にだけこの幸せが許されているのだと噛み締める。
 なんだってしてやろうと竜児は思う。
 なんだってしてやれると力を錯覚する。
 大河には。
 俺の大河。
「して、いいぞ、大河」
「え、えっ……?」
「していいんだよ、大河」
「りゅ、竜児……?」
「おかしくなっていい。変なことしていいんだよ、大河。俺がぜんぶ受け止めてやる。どんと来いだ」
 言って、竜児は優しく、いっそ朗らかな笑みを見せてくれるのだ。
 バカね、竜児って……そう大河は思う。
 本当に、どん、なんてしてやろうかしら、なんて。
 そうしたらびっくりして、なにすんだ、とか言うくせに。
 そう思って、そんなことが思えることが、すでに穏やかな心なのだと大河は気づく。
 やっぱりこのひとが、一番上手に私を助けてくれる。
 私の竜児。
 そう、思ったのに。
「大好きだよ、大河」
「はう……っ」
 好きだよと、大好きだよと、一体なにが違うという。
 竜児の言葉は今度は大河のへその下を直撃する。きついほどに甘い疼きが跳ねて、大河は思わず吐息してしまう。そして。
 前言撤回。
 竜児のバカ。
 助けて、って、言ったのに。
 嬉しくておかしくなるって、言ったのに。
 追い打ちかけてくるなんて。
 嬉しい。
 嬉しい。
 大好きだって、言ってくれた。私のこと。
 大好きな竜児が、私のこと。だから。
 お返し、しないと。 
「わ、私も、ね? 竜児のこと……」
「愛してるよ、大河」
 低く、甘く、落とそうとしてくる竜児の声音。
 今夜まで、こんな声を出すひとだなんて、大河は思わなかった。知らなかった。
 女の子なら、誰であってもきっと耐えられない。
 私は、もう駄目。
 竜児のバカ。
 お返しもさせてくれないなんて。
「わっ、わっ」
 ずきずきして、身体が勝手に上げる声を聞いてしまう。
 竜児のバカ。
 竜児ってば、ずるい。
 もう、二回も、ううん、三回も。愛してるなんて、言うんだもの。
 一度目は慌てて、二度目は涙して。
 そして三度目ときたら、優しくかき口説くようにして。なんて余裕。
 憎らしいったら。
 だから。
 ずるい、と大河は言おうとしたのだ。
 ずるい、竜児、と。ほんとうに。おねだりではなかったのに。
 薔薇色の唇を、そっと開いて。
 そこにすっと唇を寄せられて、大河は竜児に吸われてしまう。


 キスが魔法を解くと――


 ずきずきっ!

194◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:45:04 ID:???
「あう……っ!」
 舌を竜児に嬲られる、その唇の合わせ目から、大河はひどく甘い声をあげた。
 お砂糖の涙を流す。
 がくがくと震えて、お砂糖の汗を散らす。
 竜児の腕の中で、ちいさな地震のようになる。
 へその下の甘い疼きが大河の全身を支配する。
 竜児を感じよ、と。
「大河……?」
 竜児の吐息のような呼び声を、顎をひいた大河が額で受け止める。
 子犬のように桜色の舌を出して、甘く嗚咽する。
「あっ! あっ! あっ!」


 おまえの肉に挿し込まれ、おまえの肉で締め上げる竜児を感じよ!


「りゅ、りゅうじ、だめ、お、おっきくしないで……っ!」
「すまん……っ! で、でも、駄目なんだ、おまえ、可愛くて……可愛いと……大河っ!」
「あーっ! お、おっき……おっきいの! ひ、ひどいっ、ひど……あーっ! す、すごっ!」
 ふたたび魔法が、解けたのだった。
 最後の怒りが大河にかけてくれたかりそめの魔法が。
 大河が竜児に愛を告白するために、身体から心を取り戻させてくれていた、怒りの魔法が。
 大河の尻が竜児を求めて跳ねる。


 これ以降は身体がおまえを支配するだろう。


「だ、だめっ、わ、わっ、私っ、ま、まだ……っ!」


 舌の根まで甘く震え、おまえはひとつの確かなことも言えない。


「ま、まだ、りゅ、りゅう、じ、に、い、言って……いって、いっ、て……っ!」


 おまえの甘い喘ぎは、愛する者の心からもまた、身体を取り戻させるだろう。


「たっ、大河っ、す、すごいよ、おまえの……穴……す、すごい……っ!」
「そ、そんなっ、そんな、えっちなこと、言っちゃ、だめっ! りゅ、りゅうじ……っ!」


 おまえの愛する者もまた、ひとたまりもなく身体に支配されるだろう。


「大河っ! だ、だめだ、よ……そんなに、腰を、おまえの、腰、動かしちゃ……っ!」
 感じる大河が腰を跳ねさせていた意味を、快感にとろけた脳で竜児は知る。
 つながりを深くするために。
 何度も何度もつながりを深くするために、勝手に。
 竜児とのために、ふたりのためにそうするように大河の身体は出来ていたのだ。
「だ、だめっ! りゅ、竜児っ! こ、腰、動かしちゃ、あーっ! さ、挿しちゃ、だめっ!」
「ご、ごめん、大河……で、でも、だめなんだ……っ。お、俺、ハメたい……大河に、ね、根もとまで、挿したい……!」
「あっ! あっ! あーっ! ひ、ひどっ! りゅ、りゅうじ、の、えっち! い、痛くしない、なんて、嘘つき! お、奥っ! あっ!」
「い、痛いのか? 痛いのか? た、大河……っ?」
「ひ、ひどいっ! ひどいっ! 痛く、ないのっ! き、きつくて、お、おっき……こ、こんなのっ!」
 指だけで、竜児の指を挿されただけで、大河は何度も激しく絶頂したのだった。
 竜児に優しく慎重に指を増やされながら絶頂させられて拡げられ、ふたりで痛みに耐えながらようやくつながり、そしてつながったまま愛しく言葉を交わして竜児の太さに馴染ませられた、大河の穴。
 竜児に変えられてしまった大河の穴
 竜児の勃起を熱く、硬く、きつく感じて。
 限界であった。
「い、イキそう、なんだな? 大河……」
 大河はコクコクとうなずいて、潤んで星の揺れる瞳で竜児を見上げる。
 薔薇色の唇を震わせて言う。
「い、言わないで、ね? 命令、しないで、ね? め、命令しちゃ、だめ。わ、私、命令、竜児に、命令されたら、イク娘に、なっちゃった、ん、だから……」
 可愛くてたまらなくなる。
「うん、うん……命令しないよ、大河。可愛いよ、大河、すごく……」
「わ、わた、私、りゅうじ、に、ちゃ、ちゃんと、言いたいこと、あるの」
 可愛くて、可愛くて、竜児は心を取り戻す。優しくなる。返事をかえしてやる。
「うん、うん……」
「あ、あの、ね、わた、し、りゅ、りゅうじ、の、こと、あ……」
 その時、大河の身体を襲う甘美な地震がにわかに激しさを増す。
「あ、あ……」
 甘い涙が眦から吹きこぼれる。
 大河は高まってしまう。
「あっ、あっ……!」
 その言葉は竜児の命令に似ているとでもいうのか。
 大河は高まる。


 高まる。
「大河……」
 高まる。


 私。
 駄目。
 無、理。


「あ、あっ! あ、あい、し、て……イ、ク……っっっ!!」


 なんだ、それ――


 大河は絶頂した。
 絶頂して、何度も何度も締めつけて。
 大河の穴は竜児の形になっていく。

(14章おわり、15章につづく)

195◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/26(金) 20:53:46 ID:???
というわけでもうちょっと続きます。次で終わりかな……?

196高須家の名無しさん:2009/06/26(金) 21:46:57 ID:???
感情表現がうますぎる!
エロと言うより愛を感じるなぁ。
ラストも楽しみに待ってます!

197高須家の名無しさん:2009/06/26(金) 23:33:46 ID:???
大河カワユスww

198まとめ忍 ◆SRBwYxZ8yY:2009/06/27(土) 01:57:15 ID:???
 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、
  | |  (・)。(・)|  
  | |@_,.--、_,>  
  ヽヽ___ノ  今週は忙しくてまとめサイトが更新できそうにないでござる
                             の巻

199◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/27(土) 02:38:49 ID:???
まとめ忍さま、今回ちょっと改行つかって書式で表現するところあったので、
まとめサイトに収録の折には、レス末尾と次レス一行目をそのまま離さないで
つなげてやって頂けると助かります。てか愛してます。ちょっとだけ……

>>196
ありがとう!
感情表現と言われて、むしろなるほどと。
今回、あらかじめ決めてあったことは、すべての罵倒の果てに告白、という
ミッションだけで、あとは大河と竜児が例によって勝手にやってます。
かなりカオスになりました……

ていうか、ほんとうにありがとうございます。褒められると伸びる子です。
あと貶されてもわりと書く子です(目標

>>197
ありがとう!
大河可愛いよね……まったく構想してなかったことをけっこうやってくれました。
告白のとことか、もっとなんか、まっすぐロマンティックにキメなくていいのかと。

自分で書記しといて吹き出しながら、これでいいのかと問えば、
大河は、いい、と言うので、まあそのまんまに……

200◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/27(土) 02:44:49 ID:???
>>198
お疲れさまです。どうかお気をつかわず。

……本当に、寝るんだよ。
私も寝るから。……おやすみなさい。

201◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/27(土) 14:50:12 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見していまーす。ありがと!
暑いから、ぬるめのSSS3本。
***

・フラグ立て3

「大河ぁ、今日は何食べたい?」
「なんでもいい」
「まあ、そう言わずにさ。あるだろ? 肉ーっ、とか、魚ーっ、とか」
「べつにない。なんでもいい」
「それかほら、ごはん系がいいー、とか、麺がいいー、とかさ」
「うっさい。なんでもいいって言ってるでしょ!? あーなんかもうあったま来た! 言ったらあっ!
 あんた作るものぜんぶ美味しいから、なんだっていいの!」
「おう……っ。そりゃ……う、嬉しいけど、よ……」
「喜ぶな。キモい。前髪いじんな。ハゲんぞ。ニヤつくな。誰か死ぬ。あと転べ。ケガしろ」


・温度差

「あ〜つ〜い〜ね〜え〜……っと」
「ぎゃあ! おまっ、暑いのになんで触ってくんだよ!」
「竜児は触られて熱いんでしょ?」
「あちいよ! おまえ体温高けえんだよ、小鳥か!」
「てことは、私は冷たく感じるわけよ」
「おう……そうか、じゃあ仕方……なくねえよ!? おまえにだけ都合いいんじゃねえか!」
「あら、そんなことないわよ?」
「じゃあ、俺の得はなんだよ」
「竜児のふともも、冷たいかわりに汗でべとってして気持ち悪いし」
「それもおまえに都合悪いだけじゃねえか!? じゃあ触んなよ!」
「……」
「無視すんな!」
「……ちっ、あったまっちゃった。次こっち」
「冷えてるとこ潰してまわるな! あつぁっ!」


・夏のカップめん

 ずるずる……っ
「……やっぱ暑いね、カップめん」
「だろ? だから俺が冷麦茹でるって言ったじゃねえか。それをおまえが買ってきて、これじゃなきゃやだって」
「私も暑いんだから、いいじゃない」
「……?」
「夏に台所で火使うの暑いって、こないだあんた言ってたじゃない。汗だくで」
「大河……おまえまさか」
「……」
「俺が……台所で、火に張りついてなくていいように」
「カップめん食べたかったの。冷麦あきたの」
「おう……そうだよな」
「うん、そう……それだけ……はー、暑っ」
「そうだな……暑いな……」

***

202◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/27(土) 14:54:02 ID:???
そうそう、どなたが存じませんが「並び寝る」14章の本スレでの告知、
ありがとうございました! ポゥ!(マイケル追悼

203高須家の名無しさん:2009/06/27(土) 22:46:45 ID:???
名無しの世界でどなたか存じませんがって言葉自体あり得ないよ

204高須家の名無しさん:2009/06/27(土) 22:47:59 ID:???
>>201
     )、._人_人__,.イ.、._人_人_人_人_人
   <´ツンデレじゃ、ツンデレがここにおる! >
    ⌒ v'⌒ヽr -、_  ,r v'⌒ヽr ' ⌒'⌒ヽr ' ⌒'
// // ///:: <   _,ノ`' 、ヽ、_ ノ  ;;;ヽ  //
///// /::::   (y○')`ヽ) ( ´(y○')    ;;|  /
// //,|:::     ( ( /    ヽ) )+     ;| /
/ // |:::     +  ) )|~ ̄ ̄~.|( (       ;;;|// ////
/// :|::       ( (||||! i: |||! !| |) )      ;;;|// ///
////|::::    +   U | |||| !! !!||| :U   ;;; ;;;| ///
////|:::::       | |!!||l ll|| !! !!| |    ;;;;;;| ////
// / ヽ:::::       | ! || | ||!!|    ;;;;;;/// //
// // ゝ:::::::: :   | `ー----−' |__////

205◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/27(土) 22:48:46 ID:???
>>203
おお……確かにそうだ。またひとつ学ばせてもらいました。

206高須家の名無しさん:2009/06/27(土) 23:05:06 ID:???
でも感謝の心は必要です
いつも楽しい作品をありがたう

207◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/28(日) 11:41:32 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
今回はゲーム買いに行かせてみた。
***

・ゲーム欲しいの、あとなんかも

「りゅうじぃ〜、ねぇ〜、つまんない男ぉ〜?」
「『つまんない〜』だけでいいだろだからそこ!? なんだよ、大河」
「ね、ゲーム買いにいこうよ!」
「おまえまたかよ。つい二週間前に買ったばかりじゃねえか。あれどした、あれやれよ」
「あきた」
「はあ? 俺おまえがやってるとこ見たことねえぞ?」
「だってあれ謎解き推理ゲーでしょ? わかったの私、あのゲームが駄目だって。
 なんかこう、やってたらキーっ!ってなって、画面に虹が出るの」
「『私が駄目だってわかったの』だろそれ言うなら!? 虹が出るのはゲームの仕様じゃねえぞ!?
 おまえ馬鹿力で液晶ひねっただろ! こないだから俺のやつの画面おかしいの、
 私知らないよーとか言ってたくせに、やっぱおまえか犯人は!?」
「よかったじゃないの」
「なにがだよ!?」
「謎解けて。犯人わかって」
「そんなリアルクソゲーやりたかねえよ!?」
「そんなどうでもいいことよりさあ、ねぇ、竜児ぃ、ゲーム買いなさいよぉ?」
「俺が買うことなる話の流れじゃねえだろ!? 逆だ、ぎゃく! だいいち俺には
 今月はもうそんな金ねえよ」
「ちっ、この甲斐性無し。その分だとあんた一生、いや1億年後もひとり身のままだね。
 配偶者さえ死に至らしめる猛毒持った独犬よ、悪魔のモンスター毒独犬!」
「進化のオーダーで貶すのやめろよマジで……ひょっとしたらなっちまいそうで嫌だ」
「ま、よかったわねえ、今は私がいて。あんた幸せもんだわ」
「えっ……大河……?」
「なによその顔キモい。魔女かと思いきや実は神の道を示すためにつかわされた聖女に導かれて
 神の愛を感じながらついでにその聖女にも猛烈な劣情を催したサイテー般若みたいな顔して
 ひとのこと見るのやめてくれる? ……ははあ、あんた勘違いしたね。この恥知らず。
 小遣いぜんぶエロ本につぎこんでド貧乏のあんたにかわってゲームを買うお金に満ち
 あふれたこの私が今ここにいてよかったね、あんた幸せだね、っていう意味よ! 
 この身のほど知らずの進化知らずの地獄行き般若が!」
「え、エロ本なんざ買っちゃいねえぞ!? ……ていうか、そ、そうだよな。そういう意味だよ、な。
 はは、すまん、なんだろ……おまえのひでえ文句には慣れてるはずなんだが……なんでだ?
 なんか俺、心が折れそうだ……」
「……」
「な、なんだよ大河!? いきなりてて手なんか握ってきて……痛てていででででいどぅあっっ!?
 な、なにしやがんだおまえっっっ!?」」
「心の前にあんたの腕を折ってやろうって私の聖女の心よ」
「なんでそれが聖女の心だよ!? くっそ、いくらおまえでも今日という今日は許さねえぞ!」
「元気でたんじゃん」
「はあ? 元気だあ!? なんだくっそ、笑い……やがって、ご、ごまかされねえぞ、俺は……」
「まだ足りないってわけ? ふうん……」
「足りないって、なにがだよ? 罵倒と暴力は転売したいほど足りてるわ!」
「ん、ごめんね?」
「ごめんねとかおまえもういいかげんに……おう……えぇ!? おまえ今、あ、謝った、よな?
 聞き間違いじゃねえよな?」
「うん。ごめんね、竜児。私ちょっと言い過ぎたよ」
「おうっ、明確なお詫び文言、しかも的確な謝罪点……」
「あんたとじゃれてる楽しくって、つい……ごめんね?」
「しかも心理的慰謝まで……」
「じゃあ、お詫びのしるしに、今日買うゲーム代、私が持つね?」
「しかも経済的補償まで……」
「だからお願い、許してね? 竜児……」
「ぐはっ、しかも破壊力抜群の寂しげな泣き笑いフェイス……だめだ、負けた。許すよ、大河……」

208◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/28(日) 11:43:14 ID:???
「許してくれるの? 嬉しい! ありがと! さ、ゲーム買いにいこ! 竜児!」
「おう! 俺もおまえの人間的成長を知って嬉しいぞ!」
「ささ、そうと決まれば急げよ! 行った行ったレッツゴー! ……ぷくくっ、なんて操縦しやすい男……」
「おう! 行こう行こう! ……は? おまえ今、後ろでなんか言ったか?」
「じぇーんじぇん?」
「おう、そうか……よし、忘れ物ないか? 財布と会員証持ったか?」
「おっけー! そこのブサ鳥っ! 限りなく死に近い眠りを貪りつつ私たちの帰り待つがいい!
 よーししゅっぱぁーつっ!」
「インコちゃ〜ん、ちょっとお出かけ行ってきまちゅよ〜?……あ、そこで待ってくれ大河」
「えー、また?」
「……よし鍵しめた、と。よしじゃあ降りよう。俺、先な」
 タン、タン、タン……
「……またそうやって。私が転んだ時のため、とか言うんでしょ。あんた過保護すぎ」
 タン、トタン、トタン、トタン……
「そういうのはな、ここで転んだことのない人間が言うことだ。あの時こそたまたま月面宙返り
 決められたからおまえ、無事だったようなものの。俺はもうあんな肝冷やしたくないんだよ」
「おあいにくさま。次はたまたまじゃないね。もう月面宙返りマスターしたもん。転んだって
 ぴゃっとおわっ!っぴゃああぁっっっ!?」
「おうっ……!」
 トサッ!
「っ!?」
「……ほれみろ。最後の段とかがあぶないんだよおまえは」
「っ……と、とっとと離せこのっ!」
「はいはい……」
「……っ」
「なんだ、どした大河。ほれ、早く行こうぜ」
「……う、うん」
 テクテク、トコトコ……
「はー……夜はまだ涼しくていいよな……」
「う、うん……あ、あのね? 竜児……っ」
「おう、なんだ」
「ありがと……って、要らないの?」
「なんだそれ。要るかって訊かれたら、そりゃまあ要るだろうよ。……でも、まあ、いいよ。
 やっぱり俺が下でよかったって、そう思うだけだ」
「っ!……」
「……なんだ。どした。歩こうぜ」
「あ、あのね竜児っ……あ、ありがと……その、受け止めてくれて……」
「おう……どういたしまして」
「……あんたの笑顔キモい」
「また憎まれ口叩きやがって……ほら、行こうぜ。店、閉まっちまうぞ」
「う、うんっ!」
 テクテク、トコトコ……
「……で、今度は何買うんだ?」
「っそう! それよそれ! えっとね……えっと……なんとか……なんかね、すっごく売れてる
 ゲームみたいなの! 初出荷分はすぐに売り切れちゃって、再出荷分もすぐ売り切れちゃって、
 今お店にあるの再々出荷分なんだって! だからその……えっと、ア、アマゾンとかでも評価
 高いみたいよ? ええっと……アニメが元でね! あれ、小説だったかな……とかが元なの!
 だから、んと……」
「まあつまり、タイトルは忘れたわけだ」
「あう……」
「ジャンルは?」
「っそうそう! 恋愛シュミレーション……? 恋愛アドベンチャー? ……そんな!」
「そこも曖昧なのかよ……てか、恋愛シュミレーションねぇ……恋愛、おまえが」
「な、なによ。キモいニヤけヅラこっち向けんな。ほら、街路樹が青葉のままバタバタ朽ちてくよ!」
「そんなわけあるか。……まあ、でも、なんだ。そういうとこはちゃんと女の子なのな、おまえ」
「はあ!? あんたのその目は害虫駆除専用の節穴? でなければ手持ちの変態洗剤で目洗ってでも
 ちゃんとこの私を見ることねえ。あーあ仕方ない、今夜は特別に視姦を許可してやるしかないみたい。
 なんて幸福なエロ犬だこと! ほら、ほら! どこからどうみても心の清い女の子でしょ、私は!」
「くるくる回って頂けてまことにありがたいが心はどうやっても見えねえだろ。あと視姦もしねえ。
 でも、まあ、そうやってりゃ、確かにおまえは可愛い女の子だよ」
「えっ、なに? かわ……うひっ!? あんたっ! こ、この視姦っ!!」
「この痴漢、みたいに言うな。あとおまえ胸と股間を手で隠すな! 服の上からでも恥ずかしいわ!?」
「こ、こっち見んな!」
「はいはい。見ねえ見ねえ。ほら行くぞ」
「……ふう、油断もなにもあったもんじゃない……可愛い、なんて……」
「ほーら、置いてくぞ? てかおまえが買うんだから、キリキリ歩け」
「はぁい……なによ、偉そうに」
 トコトコトコトコ……
「おう、来たか……で、おまえはその恋愛なんたらゲーを買う気まんまんなわけだ」
「っそ、そうよ。なんか文句ある?」
「文句はねえよ。ただな……そうそう、そうだよ、そう。恋愛シミュレーションも結構だけど、
 おまえそんな金遣い荒かったら、旦那になる奴ぁさぞ大変だろうなあ、とね」
「はあ?……えっ、なに……な、ななななんですってえ!?」

209◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/28(日) 11:44:08 ID:???
「いい旦那さんが捕まえられるかねえ、おまえに」
「ほおお……こぉんのクソおかま犬があっっ! そのキモい笑顔すら二度と出来ないように……
 っはぁ! はっはーん……あんた、さっきの仕返ししようってんでしょ。あんたは一兆年独身だって
 私に言われた仕返しのつもりね! モロバレもいいとこ、お見通しよ。見たかこの大河さまの推理力!」
「ケタひとつ上げんなら宇宙の心配しろよ、ったく……まあ、ご明察だよ。あたり。仕返しだ」
「はん! 私の心配は要りまっすぇ〜ん。結構ですぅ〜。ちゃあんと素敵なひと捕まえてみせるもん!
 ぷくくっ! あんた、素敵ってどんなだーとか、どんなひとだーとか、聞きたいでしょ?」
「ほうほう、そうすかそうすか。んじゃま終わりで」
「ちょっとあんたねえ!? 失礼にもほどがあるでしょ!? ちゃんと絡みなさいよ! 責任とれっ!」
「はいはい。で、なんだ、あー、どんな素敵な男を捕まえるって?」
「えっとねえ、まず貧乏でもいいの! ウチお金だけはあるみたいだし、いざとなったらお婿さんに
 ウチに入ってもらう!」
「おうそりゃ、またなんと怖ろしい話で……で、だ。それでおまえの金遣いの荒さはクリアって
 言いたいんだろ? それで、じゃあそいつは貧乏だとして、どう素敵なんだ? 外見か?
 イケメンてやつか?」
「外見も……べつに。私が気に入ればそれでいい」
「そこで俺見ても基準にはならねえだろ。おうでも、そりゃまあ、外見は気に入ればいいってのは
 うってかわってまっとうなご見識だが。しかし逆にわかんなくなってきたぞ。そいつどこが素敵なんだ?」
「あのねえ、お料理が出来るの! すっごく美味しいもの、毎日まいにちいっぱいいっぱい
 作ってくれるの!」
「ははあ、おまえ確かに料理できねえもんな。食いしん坊のおまえにはさぞやありがたいだろう。
 ようやくちょっとは素敵か、それで?」
「あとねえ、お掃除が上手なの! いっつもおうちはピッカピカ! ちょー快適!」
「おう、いいねえ! そいつは俺も好きになれそうな男だ。男でそれは素敵だぞ。それで?」
「あとねえ、お洗濯とか、洋服の整理とかも上手なの! 柔軟剤とか使いこなしてぇ、
 私のこれとかみたいにすっごくいい匂いでぇ、お洋服いっつもふっわふわ! お日様の香り!
 それでね? しわにもならないように、ちゃあんと収納とかもしてくれるの!」
「おう、いいねいいね! そいつは素敵な奴だ! 友達になりてえよ! 俺もなんかノッてきたわ!
 たしかにおまえそこらへんも苦手だしな、ベストなチョイスだよ! それで、ほかには?」
「あとねえ、すっごく優しいの! 私がドジしてもね、たとえばお洋服に食べ物こぼしたりしたら、
 すぐに染み抜きに走ってくれたりしてね。あとなんか、転んで怪我しそうになっても、
 どんな時でも身を挺してかばってくれたりするの!
 ……なに? なんか変? どしたのあんた」
「……ああ、いや、なんでもねえ。まあ、そりゃ……素敵、素敵だわな、いい奴だ」
「ううん、そのひとの良さなんてね、こんなもんじゃないの。もっともっと優しいひと!
 気の短い私がかーっとなって、どんなひどいこと言ったり、つっかかったりしても、
 ぜんぶ、ぜーんぶ受け止めてくれるの! 私の機嫌が悪くてもね、面白くつっこみ返したり
 してくれてね? 私を笑わせたりして、機嫌もなおっちゃうの……」
「ははあ、それすげえ大変だぞ……いや、じゃなくて。なんてかそれは、かなり、めったにいない奴、
 の、ような……」
「そう。そうなの。それでね、泣き虫の私がね、泣いたりすると、ぜったい放っておかないの。
 一生懸命、慰めてくれたり、いっぱいいっぱい頑張って、決して私のことあきらめないで、
 必ず涙を止めてくれるの。……たとえ喧嘩になってもね? 次の日にはけろっとして、
 挨拶してくれて、話しかけてくれて、それで、美味しい朝ごはん、作ってくれて……」
「……」
「ずっと、ずっと一緒に、いてくれるの。ずっと一緒にいるよ、って、言ってくれるの。
 だからそのひとといると、ね。寂しくないの。辛いことも、苦しいことも、ふたりで一緒に
 必ずきっと乗り越えてみせるの! だから毎日まいにち、楽しくって……私、幸せなの……」
「……あ、わかった! 『ただしあんた以外のひとね!』って言うんだろおまえ? それがオチだろ!?」
「……うん、そう。あんた以外のひと……い、いなかったら、どうしよ……」


***おしまい***

210◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/28(日) 12:13:58 ID:???
あ、「と」が抜けた……なんて不覚_ノ乙(、ン、)_

1レス目下から6行目、訂正文

「あんたとじゃれてると楽しくって、つい……ごめんね?」

です……ひきつづきしばらくしおれてみる_ノ乙(、ン、)_

>>204
ありがとう!
むしろツンギレてますが。そこが大河のいいところ。

>>206
ありがとう!
いつも生暖かく見守ってくれて。

211◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/28(日) 23:07:34 ID:???
「ゲーム……」の代理投稿ありがとうございました!

212高須家の名無しさん:2009/06/29(月) 00:45:04 ID:???
気が向いたらでいいので能登くんと麻耶ちゃんの物語も希望

213◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/29(月) 02:55:18 ID:???
>>212

まとめサイト作るんだ……とか死亡フラグ立ててたので、実はもうJaneSt.に
能登×木原スレはお気にしてあったり。

麻耶はもともとわりと好きです。ギャル系おしゃれで根は真面目いちず、いいよね。

能登のデータがシミュ走らすにはやや少ない感じなのが難しそう。
音楽ライターという人生の目標があって、そこそこおしゃれには興味がある、とか?
クリスマスぼけーっとしたかっこしてきてるのが惜しい……あそこで服装にポリシーが
あれば違うんだけど……。

語尾は「でしょ」「〜の」「〜よ」「〜ね」ちょいフェミニンな感じ。

「何やってんの」
「何だってひどくない?」
「……んなわけないでしょ、バカだよ木原は」
「何弱気になってんの」
「そんなのって全然木原らしくないよ」

「木原はさ、真面目で一途なのがいい……ところでしょ? おしゃれしてさ、
 華やかでさ、明るくてさ……一生懸命、自分磨いてんでしょ?
 素敵な女の子になれるように、って、真面目にさ。そういうの、
 俺にはすごくいい……ところ、だと思うよ。それにさ、それに……
 こ、恋にもさ、一途だよね、木原は……それもいい……ところ、だと思うよ。
 ちょ、長所っていうかさ。長所って変だよね、み、魅力、かな? うん。そう。
 だからさ……だから、木原はもっと自信持ってればいいのよ。
 真面目におしゃれして、一途に恋して……そうしてなよ。
 いつもの木原らしくしてなよ。それでじゅうぶん、木原は魅力的で……
 だからそうしてれば、いつか……きっと、
 あの北村鈍感大先生だってさ、いつか……必ず……かならず、
 おまえの魅力に、気づいて、くれる、よ……」

 しまいには目に宿ったかもしれない辛い何かを麻耶に悟られないよう、
 眼鏡よ隠せと、能登は顔を伏せずにはいられなかった。 
 意地でも頬に血を上らせず、能登はすべてを言い切れたはずだった。
 その場に居合わせたたんなるクラスメイトとして、麻耶を元気づけるという役を、
 能登なりに完璧にこなせたはずだった。けれど。
 おまえ、と。
 そう、最後に麻耶を呼んでしまったことには、能登は気づかないまま。


とかですか。よくわかりません。

214高須家の名無しさん:2009/06/29(月) 12:24:27 ID:???
いいよーいいよー

これ能登麻耶に転載しても良いかね?

215高須家の名無しさん:2009/06/29(月) 13:22:55 ID:13HYSPoM
能登の特徴の一つとして、「xxよyyxxよ」という台詞の多さもある
「座ろうよみんな座ろうよ」(7巻、ファミレス勉強会)
「心配だよ高須心配だよ」(8巻、引きこもり高須の見舞い)
「おかしいよタイガーおかしいよ」(9巻、おしべめしべ)
バリエーションもある
「先生大変だよ先生」(10巻、集団エスケープ)

216◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/29(月) 15:29:49 ID:???
>>214
こんなんでよければどーぞ!

>>215
あるよ能登にはそれあるよ。

ていうか巻数対照調べたのが偉いよ名無しさん偉いよ!

217高須家の名無しさん:2009/06/29(月) 17:34:56 ID:???
>>216
じゃあお言葉に甘えまして

218高須家の名無しさん:2009/06/30(火) 00:26:22 ID:???
>>215
「能登かわいいよ能登」が元ネタかw

219高須家の名無しさん:2009/06/30(火) 10:38:35 ID:GoqlVXTg
麻美子はかわいいが久光はかわいくないからな

220◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:12:23 ID:???
>>217
あいあい。でもあそこだけ切り取るとさすがにイミフだったようで……

>>218
あー、なるほど。鋭いっ! 言われれば、なんで気づかなかったのか……

>>219
ねー。だから(かわいくない)連呼されるんだね。なるほど……

さて、こないだのSSは本スレに代理投稿していただいた後、
直後に事実誤認のケチつけられて(神とか毎回言われてねーよ!)
大事な大事な直後のコメ付くかもな流れをぶっつぶされて、
実は大激怒&消沈してましたが、めげない私。

「本当はこわいの」の続編、うpします。

221◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:13:13 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想、少しだったとしても嬉しいです。ありがとう!
新避難所>>86本スレ>>77「本当はこわいの」の続編です。ちょと長いの。
***


・本当はこわいの その2なの

「いや〜見た見た! やっぱ暑くなったら心霊DVDだよな。お手軽クーラー、風物詩!
 でもこのシリーズもさすがにちょっとクオリティ落ちてきたよな。10本ほとんどモロ合成、
 素人の俺たちにもつっこみどころ満載で、笑うとこのが多かったくらいだし。
 今回唯一、怖かったのはやっぱあれか、線路の……いや! あれもたいしたことなかったな!
 ぜんぜんだ! あれもどうせよく出来た合成……いやイマイチな合成に決まってるし!
 いや〜笑った笑った、なあ大河!」
「……」
「……たい、が?」
「……うん、笑った」
「……そっ、そうだよな? なんかおまえ今、顔固まってフランス能面みたいになってるけど。
 おまえも、わ、笑ってたもんな?」
「……うん、そうだね。笑ったね……」
「そ……よ、よおし、じゃあ、今夜はこれで解散にしようぜ。目疲れたし! 眠くなったし!
 ……ね、眠くなったよな、大河?」
「……」
「ぉぅ……」
「……うん。たぶん」
「おう、そ、そうか! そうだよな! あくびとかも出ちゃうもんな? ふあぁ〜ふ……」
「……」
「あ、あくびってつられたりするよな? 不思議だよな? 移ったり、な?」
「……」
「ほらほら大河、あくびあくび。ほら、あ〜ふ……」
「……」
「……ま、まあ移んないこともあるか。あるよな。……まあでもだ! じゃあ夜遅くもなったし!
 ふたりとも眠くなったし! 今夜はこれでかいさ」
「やだ」
「……や、だ……?」
「うん、いや」
「い……やっぱり?」
「うん、まだ解散しない」
「まだって、おまえ、なんだかんだで、もう夜の1時まわってんだぞ?」
「いいじゃないべつに。充分まだじゃない。私、3時だか4時だかまでいたことあるでしょ?」
「たしかにそんなことも何度かあったけどよ。そりゃおまえあれだろ? たとえばついこないだとか、
 テレビで新作ルパン映画見出したらものの10分でおまえが沈没、俺も頑張ったけどまさかの
 クライマックスど真ん中ラスト10分で耐え切れず轟沈。そのまま二人でド爆睡決め込んで、
 俺がうはぁと飛び起きたら4時10分前だった、とか、そういう場合だろ?」
「そうだっけ? あんま覚えてない」
「そりゃそうだろうよ。記憶もねえだろうよ。大変なんだってそういう時のおまえ。
 まあ起こしても全然起きやしねえ。涎もたらして人事不省、機嫌も悪くならねえくらいボケーっとして、
 偶然なんだかなんなんだか、振り回す拳は俺のレバーやテンプルやチンとか的確に急所突いてくるし」
「えっ? 嘘!? 私あんたのチンP―!とか殴ったわけ!? なんてことさせんのよこのドマゾ変態野郎!」
「いやもうほんと勘弁してくれ。それは拾えねえわさすがの俺も。チンだよチン、ここ、顎!」
「いやあっ! ばっちいっ! 腐るっ! あんたちょっと消毒っ! おっ、オキチドール!」
「オキシドールだろそれ!? 狂った和人形みたいになってんぞ!? ってかだから顎だって!
 ひとの話聞けよ!?」
「それそれ! いいから早くあんたのその、お、オチチドール! よこしなさいよ!?」
「もっとヤバイ人形になってんじゃねえかしかも俺所有!? てかだから顎! おまえ殴ったのはここ!
 顎だっ!こおおおっっっ!? ……痛ぇっっ! な、なんでいきなり殴るんだよっ!?」
「えっ? だってあんた、消毒より先に俺の顎を殴ってウサを晴らせって言うから。
 私が寝惚けてるのいいことに、ほれほれうひひってあんたのチンP―!を触らせたお詫びだからって」
「俺が言ったことが残って無さすぎで竜児くん的にももうどうにもならねえよ……
 寝惚けたおまえに触らすとかもう単なる犯罪じゃねえか。まあ、いいから落ち着いて聞いてくれ、大河。
 おまえはたしかに寝惚けてはいたが」
「ふぁ〜あ……騒いだらなんだか眠くなっちゃった。私、帰って寝るわ。じゃね竜児」
「お、おおおおおぉぉぉぉ……ぅ。な、なんて……なんて雑な女なんだ、おまえって奴は……
 眠けりゃ話は聞かねえわ、誤解したままなのに消毒もしねえで寝るだとか、ど、どんだけ」
「あ、忘れてた。消毒も明日の朝する。あんたもろもろ覚えときなさいよ、この駄エロ犬!
 ふあぁ……っふ。んにゅ。じゃあおやすみなさーい……」
 バタン。カンカンカン……

222◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:18:35 ID:???
「はああ……ま、まあ、帰ってくれたから良しとするか……? あー、顎いてぇ……」
 ……ガンガンガンガン!
「おう階段!? なんだなんだひでえ!?」
 バッターン!!
「りゅうじぃぃぃっっっ!!」
「バカおまえ大声出すなっ! 大家がってうげぇっ!? ボロ泣き!? なんだおまえどうした大河!」
「やっばまだがいざんじないのおっっっ!」
「……やっぱまだ解散しないの、か? って、えっ、おまえ、なんだ、こっち、近寄って……?」
「だっご!」
 ぎゅむ〜っ!
「うへあっ!? ……だっこ、か? じゃねえよおまえ! なななんだ、どっ、どうした、大河……?」
「……」
「た、たい、が……?」
 んぱっ!
「ふー、落ち着いた! あらやだ鼻水のアーチが綺麗……あんた何その手?」
「へっ? あ、いや。お、俺も抱きしめかえした方が、おまえ慰めてやれるのかな……? とか」
「げ! やめてよ気持ち悪い。私を慰み者にするとかどんだけエロいの!? 欲情すんな!
 あんたってばほんとにオールシーズン不眠不休で発情してるから参っちゃう。どうせなら
 24時間エロってないでテロと闘え、ジャックみたいにさ」
「……怒っていいんじゃねえかな俺怒っていいんじゃねえかな俺怒っていいんじゃねえかな俺……」
「っ? どうしたの竜児、足元睨んじゃって。ぶつぶつ何言ってんの? 大家が死ぬよ? 呪いが床貫いて」
「ねえよ!ってわあバカおまえ顔近ぇよ! ったく罪の無い子どもみてえな表情しやがって……!
 おまえ……ほら、涙。拭いてやるよ……で、どうした? あんなに慌てて、おまえ、なにがあったんだ?」
「……えっ? な、なにもないよ?」
「嘘こけ。あんなに泣いて取り乱してるおまえなんか久しぶりに見たぞ。3日ぶりくらいじゃねえか?」
「短か……」
「……なあ、大河。言ってみろよ。いや、言ってくれよ、何があったのか。どんなことでも隠すな。
 いいか? 俺はおまえの味方だ。たとえ何があってもだ。俺に出来ることならなんだってやってやる。
 俺は誓った。おまえは虎、俺は竜、永遠に並び立つと。なあ、大河。言ってくれよ、お願いだ……」
「……」
「……それとも、そんな俺だから……俺だから……言えねえこと、なのか……?」
「……」
「ああくっそ!! やっぱりそうか!? くそおおおぉぉうっ!! そいつぶっ殺してやりてえ!!
 おまえ怪我は無いのか!? なんてこったちくしょおおうっ!! おまえを送ってやれなくて、
 本当に………………………………………………………すっ…………すまなかったと思う……っ!」
「長っ……へっ、なに、怪我? 怪我なんてないよ……?」
「そうか、ならよく……ねえよ!! くそっ! そいつどんな奴だった!? 覚えてるか!?」
「へっ!? そいつ……?」
「そうだよ、だからそいつどんな……っ! そうか……思い出したくはねえよな、襲われたんだもんな……」
「へっ!? 襲われ……私、襲われてなんかないよ!?」
「いいんだ、大河……今は何も思い出さなくていい……ただ、起きたこと、そのことだけは俺には
 隠さなくていいんだ……隠さないでくれよ、なあ、大河……」
「もーっ! だから襲われてなんかないってば!! ってか、そうね、強いて襲われたって言えば……」
「っ!? なんだ、思い出したのか!? 言えるのか! わかった指さすんだな!? そっちの方向か!?
 ……って俺ぇええええっっっ!? 俺を指さしてるのか!? この家にいた俺なわけねえだろ!?」
「ううん、さっきじゃなくて。チンP―!触らせたのと、あと抱きつかれそうになったこと」
「だから触らせてねえよ!? あと抱きついてきたのおまえだろ!? 冗談じゃねえぞ、ったく……
 なんだ? 冗談……てことは、ほんとに、おまえ、ほんとに、外で誰にも襲われてないのか……?」
「うん!」
「危ない目にあっても、いないんだな?」
「うん! ……うぎゃっ!」
 ぎゅうううううっ!
「よ、よかった……よかったああああ……おまえ、無事だったんだああああぁぁぁ……っ」
「ちょっ!? やだ! やめてよ離して! へ、変態っ! 痴漢! 現行犯! 襲われるっ!
 今危ない目っ! この……っ! う、嘘……っ。な、泣いてるの? 竜児……」

223◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:19:29 ID:???
「っぐ、泣いて、なんか……あれ俺泣いてるわ……心配すんな、大河、これ、安心して、
 おまえ、無事で……泣いてるだけだ……心配、いらねえ……」
「っ! 竜児……っ」
「わ、わかった。離すよ。悪かった、抱きついたりして……すまねえ、本当に………………すまねえ」
「え、もう……い、いいけど、べつに……あ、謝んなくたって」
「はー、ちょっと待ってくれ。はあ……はあ……っはーっ……よし、もう大丈夫! 落ち着いた!
 すまなかったな、大河。……たい、が?」
「ほら、涙……拭いたげる……」
「あ……お、おう、ありがとよ。……なんだよ、笑うなよ」
「竜児だって、笑ってるじゃない……ほんと、つられてすぐ笑うんだから……」
「いいじゃねえかべつに……ふーっ! さて……そうだ、なんだ? なんかあったぞ? あれ……
 そうそう! 襲われても危ない目にもあってねえんなら、なんでおまえ泣いて帰ってきたんだ?
 あ、いや、戻ってきたんだ?」
「……はあ、仕方ない。言うしかないね」
「おう、そうだよ、言えよ」
「……あのさ、竜児。聞いても……怒んない?」
「おう、そりゃもちろん。おこらねえおこらねえ」
「聞いても、すぐ帰れとか、言わない?」
「おう、言わねえ言わねえ」
「……じゃあ言う。あ、あのね? 竜児……ほんとは、私……ちょと、こわいの……」
「……」
「あのね? ここにいるとね? 平気だけど。外、出て、ひとりになったら、だめみたい……」
「……」
「りゅ、竜児……?」
「んあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!! やっぱそーれなーのねーっ!? 早く言えよ!?
 おまえトイレ一人で行けねえとかで、終わったら顔がフランス能面とかで、こわがってるのなんて
 こちとら最初からわかってんだよ! バレてんだよ! ったく早く言えよこのバカ!」
「うーっ! 怒んないって言った!」
「ああまあいいよ! 怒って悪かった悪かった。さ、じゃあおまえ帰れ。俺、送ってくからさ」
「うーっ! すぐ帰れって言った!」
「だっておまえ、しょうがねえだろ。もうすぐ2時だぞ?」
「うーっ! この……竜児の嘘つきっっっ!」
「いや、だっておまえ……」
「嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つきいいいいいぃぃぃ――――――――っっっ!!」
「わあおまえ睨みながら泣くな泣くな! ウサギみたいに床だんだんするな! 大声もやめろ!
 な、頼むから、な! 後生だ大河! お願いだ! な? 大河。大河、大河、大河……な?」
「うぐ……わ、私、帰んないもん! 今夜はここで寝る!」
「わあやっぱり……! なあ、でも大河、いやそれやばいって。一応ほら、決まりだろ?
 泰子も、だめだよ〜☆って、言ってたろ? な?」
「……『俺はおまえの味方だ。たとえ何があってもだ』」
「あおう……」
「……『俺に出来ることならなんだってやってやる』」
「うおう……」
「……『俺は誓った。おまえは虎、俺は竜、永遠に並び立つと』」
「おおう……け、けっこう記憶力いいのな、おまえ……」
「……嘘つき」
「ぐおう……」
「……う、そ、つ、き!」
「んおぅ……わ、わかった大河。まいった。俺の負けだ。悪かった……ほら、とりあえず、涙拭けよ」
「すんっ……拭いて」
「おう……はい、拭き拭き……これでよし、と」
「……ふんっ。で、なにしてくれるわけ。竜のあんたは虎の私に」
「はああ、誓うんじゃなかった……」
「なんですってえええええぇぇぇぇっっっ!?」
「わあ嘘ごめんすまんごめんっ! だから睨み泣きうさぎストンピングはやめてええええぇぇぇっっ!?」
「ふん! あんたがどれほど後悔しようとあの誓いは一生守ってもらうよ! 一生死ぬまで……いや!
 私は天国行くから地獄行きのあんたはなにがなんでも這い上がって天国の私の傍に来ることね!
 いいこと!? わかった!?」
「わあほんとに永遠だ……わ、わかったよ」

224◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:20:34 ID:???
「で? わが忠実なる地獄の犬よ! いま、あんたはなにしてくれるわけ?」
「いいよ。とりあえずここで寝ろよ、おまえ」
「えっ……やたっ!」
「おまえ嬉しそうな……でもな、大河。寝ても、泊まりはナシだ」
「えぇっ!? どういうこと……?」
「おまえは今ここで眠ってもいいけど、それは泰子が帰ってくるまでだ。それまでには起こす。
 そして帰ってもらう。おまえも熟睡中で辛いだろうが、俺もおまえにぶん殴られようが耐えて、
 必ず起こす。その途中か、起きれなくて泰子が帰ってきたら、その時は事情を説明して、
 あるいは泊まりが許可されるかもしれねえけど……まあそれは例外だ。期待するな。
 まあ、これが条件……ていうか、俺に出来る限りのこと、ってやつだ、今のところの。
 いいか? それで、大河」
「……うん、わかった。それでいい」
「よし! じゃあ、ふとん敷いてやるよ。泰子の部屋でいいか?」
「あっ、えーと、それはちょっと……酔っ払ったやっちゃん、別な意味でちょっとこわいの……
 申し訳ないけど。万が一起きるの失敗したらの話だけど」
「ああ、いや、言いてえことはわかる。俺も小さい頃、泥酔して帰ってきた泰子に懐かれて
 妙に怖かったなんてことがあった。だから気にすんな。よしじゃあ、ここかなあ……
 居間もけっこう、そうなった場合、泰子に踏まれるなんて可能性もなくはないんだよな……」
「ね、竜児。私、ベッドがいい」
「……え? ベッドって……俺のか!?」
「うん」
「おまえずうずうしいにもほどが……てか、俺のだぞ!? 俺がふだん寝てるんだぞ!?
 いいのかおまえ、それで」
「うん。臭そうだけど我慢する」
「わあもうおまえってほんとにえんりょのないひどいやつだなあ……臭そうとか。清潔だぞ? 一応。
 まあ、いかんともしがたい染みついた匂いとか、もう俺が慣れててわかんねえとかあるだろうが、
 でもまあ、それでもおまえがいいってんなら……いいよ、俺のベッドで寝ろ。俺はふとんで寝るから」
「やたっ!」
「なんだかほんと嬉しそうな、おまえ」
「そ、そう? ふとんが慣れないだけ。だからベッドのが嬉しいだけ」
「わかってるよ、言われなくても。……じゃあほら、俺の部屋、来い」
 すーっ……パタン。
「わ、男くさっ」
「おまえね、部屋入っただけでそうなら、ベッドとか無理じゃねえかやっぱ?」
「大丈夫。鋼の意志で耐えてみせよう!」
「なんだろ、竜児くんちょと傷つく感じ……ほら、じゃあ、ベッド入れ」
「わあ……!」
「歓声みたいな悲鳴とか……おまえほんとに大丈夫か?」
「だっ、大丈夫だってば」
「あ、あー、そんな。顔半分までタオルケット持ってったら、きつくないか、に、匂い?」
「ほんと臭あいっ……やだやだっ……鉄と血で私は耐えてみせよう!」
「ビスマルクに俺のベッド使われるのは勘弁だよ……まあ、おまえならいい……じゃなくて、
 おまえがいいんなら、いいや。じゃあ、そうだな、1時間半くらいで起こすぞ」
「うんっ!」
「よし。じゃあ、おやすみ、大河」
「お、おやすみ、竜児……って、えっ? 出てっちゃうの……?」
「そりゃそうだよ。おまえだってその方がいいだろ? 俺は居間にふとん敷いて仮眠するよ」
「えっ、あっ、そ、そう……うん……そうだね……」
「……電気、どうする? おまえんとこと違って段階ねえんだ。これがふたつ、でひとつ、でまめ球」
「い、いいよ。これで、まめ球で」
「そうか? おまえ……まあ、明るいと寝にくいしな、じゃあとりあえずこれで。おやすみー」
「お、おやすみ、竜児」
 すー……パタン。

225◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:22:55 ID:???
「はあ……っふあ〜ぁ……さ、て、と、だ……泰子んとこの押入れからふとん出すのめんどくせえな……
 ま、座布団並べてでいいか。俺が爆睡してもまずいし、寝にくいくらいでちょうど」
「りゅ、竜児……っ!」
「おう……!」
 すっ!
「ど、どうした大河?」
「竜児っ、竜児っ」
「どうしたおまえ、両手出して……っ! わかった、だっこだな? いいな? だっこするぞ?」
「うんっ、うんっ、して、して……っ」
 ぎゅ……っ
「ほら……なんだ、どうした大河……。こんなに震えて……こわかったのか?」
「う、うん。お、お外じゃないのに、竜児のうちなのに、こ、こわいみたい……」
「そうか、おまえほんとに……大丈夫だよ、ほら、もう、大丈夫……な?」
「う、うん。大丈夫……お、落ち着いたみたい……ありがと、竜児……」
「よし、じゃあ……離すぞ、だっこは終わりだ。いいな?」
「う、うん……」
「ほら、もう泣くな。拭いてやるから……目、腫れちまうぞ。おまえ、せっかく綺麗なんだからさ……」
「竜児……っ」
「あれ? なんだ、なんでまた涙出てくるんだ……ほら、こわくないって。な?」
「うんっ、うんっ」
「よし……じゃあ、大河。なにして欲しい?」
「えっ……?」
「言ってくれよ、大河。な?……いつもみたいにさ、命令しろよ、この地獄の犬に」
「っ! 竜児……っ」
「なーんで涙出てくるかなこれ。ほら、こわいの止めてやるから。どうして欲しいんだ、俺に」
「……ここにいて、欲しいの、竜児……」
「おう、わかった。ここにいるよ。ずっと」
「あ、ありがと、竜児……っ」
「……なーんてな。おまえがすやすや寝付いたら、俺はむこうで寝ちまうよーだ」
「えぇっ!? なによそれ!? 嘘つき! ひどいっ! 喜んで損した! あんたってば……
 なんで、笑ってるのよ……?」
「……いや、涙、止まったろ? 元気でたみたいだし、おまえ」
「っ!」
「そんな驚くな、こわい思いはさせねえから。大丈夫、ここにいてやるよ。それは嘘じゃねえ」
「……ほんとう?」
「ああ。おまえが寝付いたら、俺もここの床にふとん敷いて仮眠するよ。もし……怖い夢見たら、
 とにかく俺を呼べ。起きちまってても、まだ夢の中でも、どっちでもいい。怖かったら俺を呼べ。
 すぐ起きてやる。夢の中にも出張ってやる」
「……そんなこと、できるの?」
「俺を信じろ。おまえが信じてくれたら、きっと出来る。やってみせる。夢の中だろうと……
 そうか……泰子が出来たんだ、だから……泰子ゆずりの力で俺にも出来る。夢だろうと必ず行く。
 そして怖いのがなんだろうと睨みつける。だから安心しろよ、な。さ、眠れよ。大河……」
「……睨む、だけ……?」
「うん、睨むだけ」
「ぷっ、あはは……っ」
「よし、ようやく笑ったな。いい感じだ。もう大丈夫……さ、目をつぶって……そう……
 おやすみ、大河……」
「……うん。おやすみなさい、竜児……」
「……」
「……」
(ふう……かわいそうに、あんなにこわがっちまって。こいつこわいの、そんな苦手なやつじゃ
 なかったはずだよな……? それにしても……なんだろな、心配すると、妙な気分も吹き飛ぶものかね……
 ふー……っ。心臓うるせえよ。ばくばく言いやがって、おまえだけだよ、盛り上がってんの……)
「……クスクスっ……ふふ……」
「? た……っ」
 すう……すう……
(っぶねえあぶねえ。起こすところだ。なんだ、寝ながら笑ってやがる……ったく、いつもどおりの
 幸せそうなツラしやがって……よかったな、ちゃんと寝付けたな、大河……)
 すー……すー……
(寝てりゃ可愛いもんなんだが……寝顔は好きだとか、言ってやらねえけど。ド変態扱いされるし。
 ……なんだよ、心臓うるせえって。勝手に盛り上がんな。俺は妙な気分になんかなっちゃいねえ。
 妙な気分に、なん、か……だめだ、大河見てるとやばいみたいだ。いればいいんだろ、ここに。
 目をそらせ……ほら、目を……目ぇそれろよこの野郎! 心臓といい、言うこときけよ身体どもが!?)
「んうっ……ううん……クスクス……」
(……寝てりゃ声まで可愛いとか、勘弁してくれよおい……耳もふさがなきゃなんねえのか……?)
「ふふ……おもしろ……覚えちゃった……」
(……寝言か。なにを覚えたんだか)

226◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:23:56 ID:???
「……『櫛枝実乃梨さま』……」
「はぁ?……っぶね……」
 ……すぅ……すぅ……
(やっべ……思わず声出ちまった。なんだ、なんでその名前が……しかもフルネームに様つきで……?
 大河なのに、みのりん、じゃなく……?)
「……汝、愛を込めし視線、投げよこせば。俺様、ボウゼン。……」
(うげえええええぇぇぇっっっ!? それっ!? これっ!? 俺の禁じられた恋愛妄想箱のっ!?
 櫛枝あての禁じられたラブレターっっっ!?)
「……俺様、汝の愛に応えるべく。報復の愛の視線、ダブルフラッシュ。おお櫛枝、アイラブユー。
 ホールミータイ、ホールミータイ。……」
(ぜんぶ諳んじてるうっ!?」
「……ぷくく……いきなり最初に出せないラブレター書いて……愛かぶりすぎ……」
(しかも的確な批評ぅっ!? ……ほんとにこいつ寝てんのか? 大河のやつまさか……)
「ぉぃ……ぉぃっ……」
 ……すぅ……すぅ……
(寝てるわ。ガン寝だ。やっぱ寝言か……驚きの寝言師だなこいつ……)
「……『実乃梨の季節』……」
(わあ二発目来たあ!?)
「……冬に耐えて。春の到来に喜び。夏の暑さにも負けず。そして季節は今、実乃梨の秋。
 でも櫛枝、君の季節はやっぱり夏。……」
(わーこれ最低のやつだ……がくっ)
「……ぷくく……まんますぎ……しかも意味わかんない……」
(まったくおっしゃる通りでございます……死ねる……)
 ……すぅ……すぅ……
(ったく、なんだこいつの記憶力。一回見ただけでこんな……ひょっとしてまさか、俺の目を盗んで
 ちょくちょく読んでやがったのか!? だとしたら許せねえ……問い詰めねえと……
 あとで起こして……いやいっそ、今、起こしてやろうか? ……かわいそうだが、
 これ以上は、今度は俺がもちそうにねえ……!)
「……『恋は素晴らしい』……」
(おう、三発目……っ!)
「……恋は素晴らしい、たとえ実らなくても……


  恋は素晴らしい
  たとえ実らなくても
  このおのれの本当の大切さは
  ただ恋だけが教えてくれるのだから
  ひたすらに焦がれて、切なく
  想いは届かずに、悲しく
  実ることもなく、哀れに
  そうして

  誰もこのおのれを知るものはないと
  ただおのれだけが知っているのだと
  おのれでおのれの身をかき抱き
  切なく、悲しく、哀れよと
  ひりひりと、燃えるよう
  ぎりぎりの、ところまで
  おのれへのおのれの愛を
  この上もなく強くする

  ただ恋だけが、そうして
  この世にふたつとて、並ぶもののない
  おのれの本当の大切さを教えてくれる

  だから、君よ、にもかかわらず
  僕が君を愛するときは、その
  この上もなく恋によって高められた
  おのれへの愛を、越えて
  この上もなく大切だと恋が知らせた
  おのれへの愛を、越えて
  それよりもなお君が大切なのだと
  おのれよりもなお君が大切なのだと
  それほどに想いたいのだ

  ただ君だけを、僕は
  それほどに想うのだ
  恋は素晴らしい
  たとえ実らなくても
  だから僕は
  君に逢いたい


 ……君に逢いたい……」
(……っ)
「……ちょっと、好きかな……これは……」
(……ちょっと、かよ……ったく、すげえぞ。寝言の魔女め……)
「……竜児……」
(おう!?)

227◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/06/30(火) 16:24:27 ID:???
「……竜児……こんな……恥ずかしいこと……よくも……」
(う、うるせえよ!?)
「……よくも……こんな……恥ずかしいこと……大切なこと……大切な……自分のこと……見せてくれて……
 私を……慰めてくれて……」
(おう……春のことか? あの、おまえが木刀持って夜襲に来て、北村へのラブレターを知られて、
 恥で死にそうに落ち込んでいた……あの、春の……夜の……?)
「……竜児……優しいひと……」
(大河……べつに優しかねえよ、俺は……)
「……わあ……っ!」
(っ!)
「……逢いに、来てくれたんだね……ほんとうに……私のとこに……竜児……」
(な……なんだ、よ。寝言……夢の話か……わかってねえのか……でも、そうか……よかった、
 俺、おまえの夢に行けたか、大河……ったく、こわくもねえのに呼ぶなよ……)
「……なんでここにいるのよ……この駄犬……」
(ぶっ! っくはは……笑えるわ……こ、こいつ、夢の中でも俺を罵るのか……?)
「……ありがと……来てくれて……」
(……おう)
「……あのね……竜児……ほんとは……ほんとはね……私……竜児……ほんとは……」
(おう……ほ、ほんとはなんだよ大河……なんだようるせえぞ心臓! き、聞こえねえだろが……)
「……ほんとは、ね……竜児……」
(お、おう……)
「……ほんとは……こわいの……大好きなの……竜児……」
(……)
 ……すぅ……すぅ……
(え? ええええええぇぇぇぇ……? 大河おまえ、その、大好き……どっちにかかってんだよ!?
 前か? 後ろか? どっちも大問題だぞ!? こわいのが大好きなのか? それとも……それとも、
 あー……だめだ、どうにもならねえ。寝言だ。知りようがねえ……はあ……どっと疲れた……
 いいや、もう、このまま畳で仮眠しよ……)
 ……すぅ……すぅ……
(おやすみ、大河……)
 ……すぅ……すぅ……
(……)
「……竜児、だよ……」
(……)
 ……すぅ……すぅ……
(……バカ野郎この野郎寝れるかっっっ!! どっちなんだよだから!? その竜児だよはなんなんだよ!?
 ちくしょうっ! 大河っ! 俺は……俺だって! 最初から……おまえ……ほんとは……おまえ……
 ほんとは、おまえより、眠かったはずなんだあああああああぁぁぁぁぁぁ―――――――――っっっ!!」
「……やだ……クスクス……」


***おしまい***

228高須家の名無しさん:2009/06/30(火) 18:52:10 ID:???
もう恐山ってレベルじゃねえwww

229高須家の名無しさん:2009/06/30(火) 19:16:29 ID:???
>>220
なんつーか、2ch初心者なのか目くじら立てるやついるんだよなぁ
でも嫉妬に狂ってスレ潰すために言い掛かりつけてくる気ちがいに目をつけていないだけまだマシ
それに2ch長くて言い争いが常な方々もあのスレでは自重してるからな
まあ面白い作品を投下し続ければそんな連中もねじ伏せられます

230高須家の名無しさん:2009/06/30(火) 23:20:10 ID:???
>>220
あんたはいい人だな

231◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/01(水) 00:23:33 ID:???
>>228
ありがとう!
大河の竜児(よめ)いびり……は、とらドラ!ではわりと基本か……

>>229
なんてか、その時正直思ったことは、
「うおいっ、ここにも代理投稿直後の雰囲気潰されてがっくり来てる「ピュア」な書き手
 とやらがいるんだけど!? 「ピュア」な書き手(除く私)かあ!?」
とかでしたw 

ほとぼり冷めるまで荒れる種なんかまいてはいけないと、レスの草稿をいくつかつぶし、
最後にたどりついたのが、代理投稿してくれたひとも悲しんでるはずだとの思い。

そんでまあ、この一言だけ感謝して>>211
さめざめと枕を濡らしたのでございます……嘘です、激怒に心臓バクバクさせながら
エスニック料理食ってましたw 落ち着くよね……タンドリーチキン(ねえよ

>>230
またまた……このおだて上手。なんも出ないよ? まさかまさかの腹黒ですぜ私は。
……ありがとう。

いい人はたくさんいますね……ただ、あんまり奥ゆかしい切ない世界なので、
かすかな好意に異様に敏感になってちょっとしたヤンデレ気分?を満喫中。

232高須家の名無しさん:2009/07/01(水) 08:53:33 ID:???
>>231
別に悲しくはないし普段いる板がキチガイだらけの場所だし
もう2chに8年近くいるから別に気にもしていないよ

233◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/01(水) 21:55:51 ID:???
虎の恩返しってのを考えてたんだよね……。

大河が奥で機を織ると、虎柄グッズを持って出てくるの。

「おまえこれ、機で織れねえんじゃねえか?」
「うるさいわね。あんた細かいのよいちいち。いいからとっとと市で売ってきな、
 この柴刈犬!」

とか。肉を食いたがって、無いとわかると軽くウサギを狩ってきます。


>>232
なんて優しいひと……(ヤンデレ

234228:2009/07/02(木) 00:04:38 ID:???
>>231
イタコ並みに色んなものが降臨してるって意味ですわw

235◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/02(木) 00:24:57 ID:???
>>234
大河のモーレツな寝言がイタコみたいってことですよね?

236高須家の名無しさん:2009/07/02(木) 22:14:15 ID:???
むしろ二人が書き手に降臨してる気がw
あぁー、ギシアン書きてぇ。

237◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 11:10:01 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想ありがとう! 嬉しいんだぜ。
今回は実乃梨と亜美を降ろすテスト。スレチにはならないはず。
***

・あみのり

「おお汝、自販機の狭間にて凍える少女よ、何を思う。ただモノだけが私をかき抱き、
 暖めてくれるとでも? だが、おまえを温めるものはモノばかりではないはず……!」
「っ!……ちっ」
「ねえねえ、あーみん!」
「……」
「はあ……まだ怒ってんのか。まあいいや、そのまま聞いてよ」
「……」
「あーみんってさ、高須くんのこと好きでしょ?」
「っぶべらぶううううううぅぅぅぅ――――――――――――――――――――――っっっ!!」
「おおレインボー……お茶でも虹が出るもんなんだねえ。綺麗に魅せるテクニック。
 さすがモデルさんだこりゃあ、うんうん」
「ッブホッ! ゲホッ! ゴホッ! あ、あんたねえ!? ……っ話しかけないでくれる?
 みの……櫛枝さん」
「……じゃあ、ひとりごと言うよ。……あーみんはさあ、高須くんのこと大好きなんだぜぇ。
 ウヒョー、バーレバレー。恋の香り薫る紅茶ホット……」
「……」
「おお、あーみんが白く固まって……レインボーと来て……わかった! ヨガの眠りだね!?
 あーみんはレインボーウーマン! さあ目覚めるのだ、タケシよ……インドの山奥でっ♪」
「ってコラ! つっつかないでよキモい! つかタケシって誰だよ!? ちょっともう、なに!?
 マジウザイ! あんたの言ってることトリプルくらいでわけわかんないんだけど!? 消えてよ!」
「まあつまり、高須くんのことが好きってのは図星なんだね……」
「ちょっ、なんで決めつけるかなあ!? それもトリプルに入ってるっての!」
「じゃあ、あーみん高須くんのこと、嫌いなの?」
「っそ、そんなの、嫌いに決まってるじゃん! あ、あんな、あんなバカ……嫌いだっての!」
「ピコピコピコピコピコ……ジージジージジジジージー……ピーガガガガッピーイーイーイー……」
「……ほんとキッツいわー。どーしたらいいんだろ、こいつ……」
「ケイサン ノ ケッカ ガ デマシタ。ケッカ ヲ キキマスカ?(PUSH ANY KEY)」
「……亜美ちゃん頭痛い……」
「アーミン ハ タカスクン ノ コトガ カナリ スキデス」
「結果聞きたいなんて言ってねーだろ!?」
「ノンノンノンだよあーみんくん。PUSH ANY KEYはね、何か言ったら結果聞かせるっていう意味なんだよ」
「きったね。もういい。あんたが消えないんなら、亜美ちゃんが消えたげる。じゃね」
「高須くんってさ、バカじゃないよ」
「はあ!? バカじゃんあいつ。バカバカ! ……あんたも。だから嫌い」
「バカじゃない子をさ、バカだから嫌いって女の子が言うのはさ、好き、ってことだよ」
「……」
「あーみんはさ、吹いて虹なんて作んないよ。白く固まったりも、しないよ。他の子だったらさ」
「……」
「そんな顔しないでよ。私さ……あーみんと話したかっただけなんだから。高須くんのこと。
 だって……私もさ、高須くんのこと、好きだからさ……」
「っ! 実乃梨ちゃん……」
「てかさ! シケた話じゃないんだよこれ! ぱーっといきたいんだけど!?」
「ぱーっと……?」
「いかに高須くんがヤバイかって話がしたかったんだよ、あーみんと!」
「あいつが……ヤバイ?」
「うん、そう! あいつ、いいね! 私もあいつで行く! ねえあーみん、あいつってさ、ヤバイよね……?」
「……うん、ヤバイね」
「あのさ、あいつと、ふたりっきり、とかになると、マジヤバくない?」
「っそう! マジヤバイ! ふたりっきりがやっばいんだよねぇ!?」
「おお来たね来たね! ……ふたりっきりになるとさあ、あいつ……ボソっと言うでしょ?」
「それ! 言う言う! ボソっと! やっばいの!」
「ふたりっきりになるとさ、こわい目してんのに、照れて赤くなったりしてさ、そんで、
 ボソっと言うじゃない……なんての、こう……胸を打つようなこと」
「っキャー! それそれ! 赤くなって、こわい目しかもそらすっしょあいつ! それで、
 『えっ、なに? こいつ、どうしてそんなこと私に言うの……? 私に、こんな、素敵なこと……』
 なんてな! キャー! ざけんな! 乙女るっちゅうねん!」

238◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 11:10:56 ID:???
「あー、やっぱあーみんもそれなんだねぇ。やられたんだねぇ、うんうん」
「てことは実乃梨ちゃんも!?」
「トーゼンですよ! いやーおっかね! 高須竜児……おそろしい子……ですよ!」
「えっ、なに? それもなんかなの? 亜美ちゃんわかんねーけど、まあいいや! いやーおっかね!」
「てことはさ……ふっ……てことはさ……ふふっ……てことは……ふふふふっ……」
「えっ、なになに? 言ってよ、実乃梨ちゃん! もー亜美ちゃんもったいぶっちゃやーだ!」
「大河やばいよ」
「ヒューキターっっ!! そーれ! タイガーやばいよ!」
「ねえ? だって……ふたりっきりなんて、私、数えるくらいしかないよ?」
「うんうん、私だってそうだよ!」
「それが、大河……毎日だよ? 毎日あの、た、か、す、りゅ、う、じ、と」
「ギャー! ま、い、に、ち。た、か、す、づ、け! やーばっ! タイガーとける! とけちゃう!
 バターになる!」
「おお、ちび黒サンボ、やるねあーみん。……でさ、そうなの。毎日だよ? しかも高須くんの
 美味しいご飯とか食べちゃって、だよ? 夕飯後とか夜遅くまでふたりっきり、とか」
「ウッホウッ! 気ぃ狂うね! それは落ちるって! あんだけ祐作のこと好きなタイガーでも!」
「落ちるよねー。私ら、つぶやき高須喰らったの何発かでしょ? 何発かでこれだもんよ」
「うんうん!」
「大河なんて何発喰らった?」
「えぇ? 一日一発としたって……余裕で二百発は越えてね? おっほ……死ねる」
「しかもほら、ときたま特大のあるじゃん。たとえばほら、文化祭の……」
「福男! あっ、れ、は、やばい! あれはタイガーマジウラだって! 女の子なら!」
「まったくですよあーみんさん。いやあ……走ってもらいたいよねえ、男には。あんな風に」
「もらいたいもらいたい! 私のために、あいつ、あんなに……っ! ズッキューン来るってのこれ!
 一撃だね!」
「てかさーなんかもーさー、春あたりで一撃っぽかったんだよねー、大河」
「あっ、なにそれ、私まだいなかったころっしょ!? 知らない知らない! 亜美ちゃんちょー聞きたい!」
「聞きたあい?」
「聞きたぁいン! お願ぁい、実乃梨ちゃあんっ!」
「もう、しょうがないなあ。ほかならぬ可愛いあーみんのためだ。知らざぁ言って聞かせやしょう!」
「よっ! 待ってました! 櫛枝!」
「あっれ、いつだったかなあ、正確な日付はわかんない。でも4月の上旬? 中ごろ? そんくらい」
「うんうん!」
「まあ、ある日の朝よ。いきなり大河と高須くんがツーショット。登校中」
「ほっほーう、いきなり……ツーショット?」
「やだなあ、あーみんったら。ほら、アベックってことよ。カポー」
「ア、アベック? カポー?」
「もう。だから、ふたりづれ、ってこと」
「いや、それはわかってんだけどさ……ま、いいや。それで?」
「まあその、登校中に見かけた時には、大河たち、『いや、家が近所だったみたいでたまたま』とかって、
 ごまかしてたんだけどさ」
「ふんふん!」
「まーその日から大河がすごいわけよ。めちゃ明るくなってさ、元気になってさ、よく笑うようになってさ!」
「へえ……前は違ったわけ?」
「あっ、そうか。あーみんは高須革命以前の大河、知らないもんね。あーみん知ってる大河は高須革命以降」
「おお、高須革命……コワスギ」
「その前はね、1年の時とかはね、まあなんだろ、ずっと苦虫噛み潰したみたいな顔してたの、大河。
 ずっと苦虫噛んでておまえ、苦虫汁でも売る気かぁ!? マズい、もう一杯! みたいな?」
「うぷ……そっち行かないで実乃梨ちゃん。亜美ちゃんちょっと苦手……」
「あーごめんごめん! そうね、もうちょっとロマンティックに言うと……戦場から帰ってきたら、
 暖かく迎えてくれると思っていた愛する家族などおらず、友人にも街の人たちにも皆に冷たくあしらわれ、
 これ以上傷つくことをおそれるあまり、だれも俺を受け入れてはくれないだろうと
 あらかじめあきらめることでしか自分を守れなくなって、毎日昼から見知らぬ場末の酒場に入り浸り、
 苦い酒とタバコを噛みながら、こうしてこのまま俺は駄目になるのだ、朽ちてゆくのだと、
 汚れたガラスの向こうに降りてくる夜の闇をただ睨むベトナム帰還兵みたいだったの、大河は!」
「……ごめん、亜美ちゃん苦虫でいいや。なんとなく、わかったし」

239◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 11:13:15 ID:???
「そう? ちょっと意外……まあ、とにかくそんなだったのよ、大河は! ……まあそれでもね、
 そんな1年のころに私は大河と友達になって……わりと私には、けっこう……きっと、ちょっとは、
 大河は心を開いてくれたけれど。でも、それは私にだけで」
「へえ……それが、高須革命で」
「そう! 今の大河になったの! 基本的にはおとなしいままだけど、明るくて元気で可愛くて、
 ちょっとおてんばなところも魅力の、あーみんと並ぶクラスのアイドルに!」
「……それもちょっと、なんてか、ほかのみんなの印象とは微妙に違うんじゃね的な……?」
「やだなあ、そりゃもちろん、あーみんは超高校級の美女! マジアイドルだよ! だけどさ、まあ、
 そうして大河はいつも楽しそうに、幸せそうに笑う子になったんだよ……うん……そう……
 高須くんの、傍でさ……」
「高須くんの……うん……」
「ふっふっふー」
「な、なによ実乃梨ちゃん、ニヤニヤしちゃって」
「いやあ……あーみんも、高須革命の洗礼受けちゃったクチなんじゃねーの? って」
「えっ? なに? わ、私!? ちっ、ちげーよ! そ、そんなわけ……」
「まあまあ……あーみんもさあ、転校してきてちょっとたってから、ほら、急に可愛くなったじゃん」
「えっ?……かわ……やだちょっと実乃梨ちゃん!」
「ほうほう、両手でおさえて、そんなにほっぺたが熱いのかい? おじさんクラクラ来ちゃうよ……」
「もう! 実乃梨ちゃんってば!」
「ふふ……まあ、いつだろうあれは。夏の旅行……よりはぜんぜん前だね。そう、ストーカー騒ぎ……
 あ、だ、大丈夫かな?」
「へっ? あ、なに? ストーカー? ああ! もち、大丈夫よ! ちょー過去!」
「……うん、よかった。あのストーカー騒ぎあたりからかなあ。……あれ? って思ってさ。
 あーみん可愛くね? って。もちろんもともと美人だったけどさ。なんてか、こう、
 あーみんの本当が見えてきて、ああ、本当に素敵な子なんだなあ、可愛い子なんだなあ、って。
 ……だから、うん、そう。友達に……私は、櫛枝実乃梨は、川嶋亜美と、友達になりたいなあ、
 って……」
「み、実乃梨ちゃん……っ」
「またそんな。若く美しすぎる君が簡単に頬を染めてはいけないよ……あまりこの年寄りを
 惑わさないでくれたまえ……」
「み、実乃梨ちゃん……年寄りじゃねーし」
「おおっとまっすぐなつっこみ。だが、筋は悪くない。ふっふ、鍛え甲斐がありそうじゃて……」
「もうっ! 私、帰るよ?」
「まあつまり、やっぱり、なにかあったんだね。その頃、あーみんも、高須くんと」
「っ!」
「ああっと誤解しないで下さいよ? この櫛枝め、もちろんそのことに興味が無いと言ったら
 嘘になりましょうが、それはまたいずれ、おいおいお聞かせ頂くだけでもありがたき幸せ……。
 もちろんその時には……もし、あーみんが、私に話してもいいと思ってくれた、その時には……
 私も、話せる限りのこと、話すつもりだよ……」
「実乃梨ちゃん……」

240◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 11:14:07 ID:???
「またそんな。若く美しすぎる君が簡単に頬を染めてはいけないよ……あまりこの年寄りを
 惑わさないでくれたまえ……」
「み、実乃梨ちゃん……年寄りじゃねーし」
「おおっとまっすぐなつっこみ。だが、筋は悪くない。ふっふ、鍛え甲斐がありそうじゃて……」
「もうっ! 私、帰るよ?」
「まあつまり、やっぱり、なにかあったんだね。その頃、あーみんも、高須くんと」
「っ!」
「ああっと誤解しないで下さいよ? この櫛枝め、もちろんそのことに興味が無いと言ったら
 嘘になりましょうが、それはまたいずれ、おいおいお聞かせ頂くだけでもありがたき幸せ……。
 もちろんその時には……もし、あーみんが、私に話してもいいと思ってくれた、その時には……
 私も、話せる限りのこと、話すつもりだよ……」
「実乃梨ちゃん……」
「それよりさ! まず大河なんだよ! 俺たちのネタは!」
「っそうそう! そうだった! タイガー!」
「あいつらが晴れてカポーとなった暁には……しゃぶるぜ〜? ちょーしゃぶるぜ〜?」
「うっは! 実乃梨ちゃんやば!」
「そう、俺たちも負けちゃいられねえのさ。あいつらと同じくらい、やばくなってやるのさ……」
「うんうん!」
「まずはだから、春の一撃からだよねえ。ツーショット登校前日、大河たちに何があったのか」
「ヒョー! やっばい亜美ちゃんちょー楽しくなってきた!」
「なんかさあ、私ひとりじゃ探るの大変だけど、あーみんとふたりがかりだったら、けっこうあっさり
 イケそうな気がするんだよね……」
「うん、いいね! 実乃梨ちゃんとふたりががりで! きっとイケるよ!」
「おう! あーみんもそう思うかい?」
「うんうん!」
「じゃあさ、これからスドバあたりにしけこんで、ラテりながら作戦会議なんか立てようじゃないの!」
「キャハ! いいねいいね! 行こう行こう! 私、思い切ってメープルシナモンラテ! クリームつけて!」
「おう、甘いのを……奢るねえ、意気込みだねえ。じゃあダイエット戦士の同志である私めも……っと、
 あっ! あひゃあっ! ごーめんっ! あーみん、私バイトだ! もうこんな時間!」
「えーっ!? 実乃梨ちゃんたらひどーいっ! こんなに私たきつけといて!」
「ごめん! ほんとごめん! ぎゃー! あーみんとスドバちょー行きてーっ! でも、私、行かなきゃ!」
「あっ、じゃあ、私も行くよ。帰るし」
「でも私走るから! あーみん、明日! 必ず! 続き話そ!」
「あっ、待って…………明日ね! 必ずだよ! ……もう、実乃梨ちゃんったら……私、走ってもいいのに……」
「…………ごめんね!! あーみん大好きだよ!! 明日ね!!……」
「っ! ……なんて大声。聞かれちゃうじゃない……もう、実乃梨ちゃんの、バカ……っ」


***おしまい***

241◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 11:16:38 ID:???
>>236
名無しさん……(←フラグ立った

ギシアン書きなはれはれ。

242高須家の名無しさん:2009/07/03(金) 12:52:06 ID:???
おつんつん

243◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/03(金) 13:05:04 ID:???
>>242
おつんつーん!

代理投稿ありがとうございました! しかし私のペーストミス発覚!!

--
◆eaLbsriOas@避難所です。
ごめんなさい。「あみのり」最後の4レス目冒頭12行、3レス末尾とかぶってました_ノ乙(、ン、)_
私の方のミスです。うまく3レスにおさまんなくて、あせったっぽい。ほんとごめんなさい……ちねる。
--

よかったら代理投稿に付け足してやってください……。

244高須家の名無しさん:2009/07/03(金) 18:23:41 ID:???
>>243
なんかおかしいなと投稿してから気付いた
これからはちゃんと読んでから投稿すっぺ

245◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/04(土) 05:12:23 ID:???
「あみのり」本スレでリクエストがあったので、
重複部分の4レス目上から12行までをカットした修正版を、
みのりんスレに代理投稿お願いします(´;ω;`)ウゥ

--
◆eaLbsriOas@大竜スレ避難所です。リクエストがあったので
みのチワSSを出張投下。代理投稿して頂きました。
--

【とらドラ!】櫛枝実乃梨SSスレ【まったり妄想】
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1244966136/


>>244
これからも気をつけます……てか、基本ドジなので今までのコピペで一度も
ミスがなかったのがむしろささやかな奇跡。

246高須家の名無しさん:2009/07/04(土) 13:56:34 ID:???
>>245
これで性別が女で身長が145cm未満だったら完璧だったのに

247◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/04(土) 14:20:06 ID:???
>>246
またこれ。あとほら、美形で栗色ふわふわロングで腕も立たねーと……
大河道、けわしす。精進……また、次の世界で!(光の渦へ

248高須家の名無しさん:2009/07/04(土) 14:45:22 ID:???
>>247
そこまで贅沢は言わぬ

249高須家の名無しさん:2009/07/05(日) 11:06:18 ID:???
ヤンデレはちょっとやだなあ
まあ書くのは自由だからね
それを止める権利も無いし強制排除する手段も無い
独り言独り言

>>241
朝からお疲れんす

250◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/05(日) 17:38:44 ID:???
>>248
いい心がけだぜ……そうかあ?

>>249
ヤンデレ大河なんて、書きませんよ。原作とアニメからDLした大河が私の標準だし。
てか、そもそもヤンデレがキャラとして誰が模範かとか、よくわかってないし。ねーし。

でも今、並行して2,3本書いているSSの中には、イヴのその後というシチュで
死ぬほど切ない大河を書いているのがあったりはするけれど。

もちろん最後はスーパーアクロバットでハッピーエンドw

251高須家の名無しさん:2009/07/05(日) 18:13:23 ID:???
>>250
ヤンデレうんぬんは独り言だから別にコメントいらんです
でもコメント書く書かないは自由です
新作も楽しみです

関係無いけど俺の作品には誰もコメント書かない件
逆にそれはそれで面白い!

252◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/06(月) 01:37:42 ID:???
ウインブルドン見てたり。大河テニス出来るんだよね……

>>251
むしろ本スレでのヤンデレリクとかがきっかけだったのかしら頭。


そーかここもたくさん作家さん覗いてはくれてるのね……
でもアク禁でもないから本スレやエロパロ板に投稿してしまうのね……
つくづくヘンテコな境遇のタワシ

253高須家の名無しさん:2009/07/06(月) 08:50:12 ID:???
>>252
そりゃあんたの作品読みたいから板登録してんもん

254◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/06(月) 12:28:38 ID:???
>>253
またまた。そんなこと言うと、倉庫から駄作をひっぱりだして来ちゃうよ?
ありがと。

255高須家の名無しさん:2009/07/06(月) 22:30:26 ID:???
本スレでヤンデレ大河リクした者だけど盛大に叩かれててクソワロタw

ヤンデレに縛ったのは謝る。純愛が好きな人のが大多数だしね。
…でもさ、嫉妬タイガーって可愛くないかい?そんだけ竜児を愛してるという一種の愛情表現とも取れる。
まとめでヤンデレタイガーを読んで心臓をマシンガンで撃ち抜かれたような
錯覚に捕らわれたんだ。きもいでしょ?
嫉妬タイガー可愛いよ嫉妬タイガー

256◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/06(月) 22:51:54 ID:???
>>255
ヤンデレのキャライメージがつかめない私。リアルヤンデレは知人にいますが……
包丁あぶないよ?……くわばらくわばら。

たしかに嫉妬タイガーは可愛いですね。木刀ぶん回して半狂乱……包丁よりはマシ、
なのか? まあどっちも逝けますが。

まとめにヤンデレタイガーいましたっけか。後で探してみよ。

257◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 10:20:24 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。いつも暖かい感想ありがとう!
今回はとうとうアフター、新居にお住まいの新婚さんを召喚。
***

・奥さまは虎女

 奥さまの名前は大河。そして、だんな様の名前は竜児。
 すごく微妙なふたりは、しごく異常な恋をし、ごく普通の結婚をしました。
 でも、ただひとつ違っていたのは、奥さまは虎女だったのです……なんて読むんだよ!?


「ただいまー。大河……大河ぁ?」
「わぁ……っ! おかえりなさぁい、竜児っ!」
 だだだだっどん!ごん!
「痛ぇ……っ! お、おまえさあ、抱きついてくれるのは嬉しいんだけど、突進してくんのやめねえか?
 後頭部の形、変わっちまうよ……」
「っ!? も、もう、愛は冷めたのね……?」
「いやだから、抱きつかれるのは嬉しいって言ってんだろ? 加減でものをだなおまえ……」
「いやっ! 離婚しても私離れないから! ずっと一緒に暮らすんだから!」
「ひとの話聞けよ!? だいいち離婚の意味ねえだろそれ!?」
「うぐ……っ」
「わあ泣くな泣くなおまえ! 愛してるよ、大河!」
「っ! ほ、ほんとう?」
「ほ、ほんとだほんと。ちょー愛してる。冷めてねえ。激アツだ。特に後頭部のあたりが」
「ん……じゃあ、ただいまのちゅう、して?」
「おう……ただいまのちゅう……」
「そ。いつもみたいに、して?」
「……」
「……なに? なにあんた、きょろきょろしてるわけ」
「あ、いや、なんか今すごく、どこかから見られているような感じが……」
「はあ? なに言ってんの。やだもう竜児ったら、ネット中継でこれを見ているおまえの脳を
 逆にハックして北村くんの全裸画像まみれにすることも可能なんだぞスキャナーのこの俺には
 みたいな目してきょろきょろするんじゃないの! だいいち私は誰に見られたって平気よ!
 だって……竜児と、だもん……」
「おう……だが俺は嫌だぞ? そうしてるおまえすげえ可愛いから、誰にも見せたくはねえ」
「は、はう……」
「おうなんだ、まだおまえ震えるのか。慣れねえもんだな……」
「りゅ、竜児が悪いんでしょ! か、可愛いとか、言うから……」
「……ただいま、大河」
 ちゅ。
「っ! お、おかえりなさい、竜児……っ。えと……こ、これだけ……?」
「これだけ? ってなんだよ」
「ちゅ、ちゅう……これだけ?」
「っ! そ、そうだよ、今はこんだけ。これ以上はだめだ」
「ど、どうして……?」
「どうしてもこうしてもねえよ。が、我慢できなくなるだろ?」
「わ、私はべつに……いいけど。こ、ここでも……」
「うえぇっ!? た、大河……?」
「っち、違うの! べつにあのっ、いつもそのっ、帰ってきた竜児にいきなり玄関でとかっ、
 か、かかか考えたこともないから! そ、想像したりあああ憧れたりなんてしてないから!」
「……あ、いや、そこはつっこまねえ。あぶねえ。と、とにかくだ、大河。ここはだめだ。
 ここではすっごいまずいって俺のゴーストがささやいてる。な、大河、とにかく……そうだ!
 メシにしよう! な?」

258◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 10:22:06 ID:???
「っあ、う、うん! そうね! ご飯ね! 腹が減っては夜の戦もなんだかだって、言うし!」
「そっから離れねえかな……まあいいや。さ、ご飯にしよう、大河」
「うん! で、どこ食べに行くの?」
「へ? どこに?」
「そう、どこ行くの? だってウチ、ご飯ないよ? お昼にあんた、夕飯の用意はいらないぜ大河
 竜にゃん愛でお腹がいっぱいだからはぁと、なんてメールくれたから」
「竜にゃん以降の記憶はねえが……まあそれでいいんだよ。ほら」
「あっ、エコバッグ! ……でも竜児、エコは食べ物じゃないよ? あと袋も」
「俺おまえのそういうとこほんっとに大好きだけど、概念も布も食わせる気はねえ。
 食材買ってきたんだよ。今夜は俺が作る」
「えぇ!? わーいっ! 竜児のごっはんーごっはんーっ♪ ……あ、でも、すっごく嬉しいけど……
 お仕事で、疲れてるでしょ……? 朝食だって、いつも竜児だし……」
「朝飯作るのはその方が目ぇ覚めるからだ。それに、たしか料理はそれ自体がストレス解消になる、
 って話も聞いたことがある。あと、あらかじめ言っとくが、俺はおまえが毎日4時間くらいかけて
 作ってくれてる夕飯が大好きだ。死ぬほど嬉しくて腹が下る時もあるが毎日楽しみにしてる。
 今夜もおまえの手料理を食べられないこと自体はまあ、残念なんだが、俺が作りたいんだから
 仕方がない。というわけだ、今夜は俺が作る」
「う、うん! えっと、あれ? きょ、今日、何の日だっけ……?」
「は? 何の日?」
「ご、ごめん竜児! 私、忘れちゃって……な、何の記念日だっけ?」
「おう……い、いやだな、大河。おまえと一緒にいれば、ま、毎日が記念日だよ」
「それは嘘!」
「早っ!」
「みえすいたご機嫌とりなんていいからさ。ね、竜児、何の日だっけ?」
「ご機嫌とりじゃねえんだけどな……今日はべつに、何の日でもねえぞ、大河」
「そ、そうなの? なんだ、よかった……」
「そうなの。よかったの。記念日でもねえけど、とにかく俺が作りたくなっただけなの。
 てか、大河。そろそろ抱きつくのやめねえか? いいかげん上がらせてくれよ、俺を」
「あらやだ。そうね。さ、どうぞどうぞ、お上がりになって? いやねえもう遠慮なんかしないで……」
「遠慮しねえよ俺たちの家なんだから……てか抱っこしたまま移動なのかよ!?」
「竜児ったら、エコバッグも私も抱えて大変ねえ?」
「わかってんじゃねえか……何の二人四脚だこれ……ドアあけるぞほら……おう、ナイス誘導だ大河、
 だいぶコツがつかめて……そっちベッドだろこの野郎!? ちっ、じゃねえよ、ちっ、じゃ……
 ソファでもいいとかじゃねえ!? キッチン行くのキッチン! この変態とか言うなおまえが!?
 料理しかしねえよ!?」
「ちっ」
「ち、じゃねえよだから……はー、ようやく着いた。すげえ疲れた」
「……」
「ん、どした?」
「……疲れた、だけ?」
「……そんなわけあるか。楽しいよ、大河……」
「竜児……」
「って、うちゅー、じゃねえよタコちゃんが。それは後。ぶーぶーじゃねえ。さ、メシ作るから。
 上だけ脱ぐわとりあえず……だからさ、大河……わかるだろ、な?……いいかげん腕ほどけって!?」
「やーだ」
「こらぁ、大河……いい子にしろよお願いだから」
「やーだ。私悪い子だもん」
「ったく……ほら、いい子にしてくれたらさ、後でたっくさん、可愛がってやるから」
「は……っ」
「よしふるふる来た。力抜けた。ほーら、抱っこおしまい」
「ひ、卑怯者……っ」
「おう、なんとでも言え。さ、エプロンとってくれ大河」

259◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 10:23:23 ID:???
「もぅ……はい、竜児、エプロン」
「おう、サンキュ。……おー、落ち着くわ。で、一応聞こうか、大河。何が食べたい?」
「っ決まってるでしょうが! チャーハン!」
「おまえね……インプリンティングもたいがいにしろよ? チャーハン俺のベストメニューじゃねえんだぞ。
 おまえって奴は俺の潜在能力の1%も使わせちゃあくれねえ」
「だってしょうがないでしょ!? あ、あんたが私をチャーハン漬けにして手込めにしたんだから……」
「チャーハンやばい薬みたいに言うな!?」
「あんた薬混ぜてたの!? 最低!……でも、もう私、それでもいいの……」
「混ぜてねえよ!? あとなんか堕ちたけど幸せオチみたいな言い方やめろよ!? ……てかさ、
 どっちにしろ、買ってきた食材で制限されるんだよ、作れるものも」
「えーっ!? チャーハン作れないの?……なによ、ニヤニヤしちゃって。キモいよ、大好きだけど。
 他のひとに向けちゃだめ。特に女の子には、感じちゃうから」
「俺はバンコランか」
「ううん、性犯罪の気配を」
「やっぱそっち系か……作れるよ、作るよ、チャーハン」
「えっ!? 作れるの? 作ってくれるの? やたっ! ……てか、それならそうと最初から言いなさいよね、
 竜児の意地悪……」
「おまえの拗ねた顔が見たい程度にはな」
「っ!……」
「……よし、満足した。でもチャーハンだけで満腹はさせねえ。あと二三、作らせてもらう。
 ホイコーロー、卵とトマト炒め、ピータン豆腐サラダ、ワカメの中華風スープ、そんな感じでどうだ?」
「えっ!? そんなの作れるの?」
「作れるよ。3秒だよ。3秒は嘘か、まあ、10分でいける」
「わあ、竜児ってすごーいっ!」
「そうだよ。わりとすごいんだよ。だからたまに作らせろよ、な? 冷凍のご飯はあるよな。
 解凍頼むわ」
「はーい!」
「さて、キャベツとレタスから行くか……」
 ジャー、バタン、ガラガラ……、ジャッ、ジャッ!
「おお……ねぇ竜児、あと手伝うことある?」
「おう、解凍終わったら、レンジに豚バラかけてもらう。強で2分。また後で言う。それまでは、
 まあ、俺の後ろにいてくれ」
「うん、わかった!」
 トントントントン……
「……初めてだね、こうして竜児に夕食作ってもらうの」
「だろ?」
「うん……引っ越してきて、一緒に暮らすようになって、初めて」
「だろう? やっぱいいよな」
「うん……」
「これがやりたかったんだよ……ようやくここまで来たって感じ、するわ……」
「うん……」
「やっぱいいよ……俺が夕飯作ってて、おまえが後ろにいてくれて」
「うん……」
「俺たち、告白もしねえで、いきなり家族になったようなもんだったよな……」
「うん……」
「……ようやく、ここに、戻って、これ、た……」
「竜児……っ」

260◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 10:24:22 ID:???
 トン、トン……カチャ
「ごめん、大河。10分も嘘だわ……おまえを、抱きしめさせてくれ……」
「竜児っ……竜児っ!」
 ぎゅう……っ
「大河……ああ、大河……長かったなあ……」
「うん……でも、あっという間だったよ……」
「そうだな……でも、めんどくさかったなあ……」
「うん……でも、簡単だったよ……」
「結婚なんて、くそくらえだよ。なあ、大河……」
「うん、うん……」
「結婚なんてしなくてもひとは幸せになれるって、俺たちは知ってる……」
「うん、うん……」
「結婚してても、ひとは幸せになれないことがあるのを、俺たちは知ってる……」
「うん、うん……」
「結婚なんざ、方便だ……俺たちのまわりに関係があるだけだ……ほんとはどうでもいい。
 俺はただ、おまえと一緒にいたいだけなんだ……大河、おまえさっき、いいこと言ってたよ。
 結婚なんざ、しようがしまいが、俺はずっとおまえの傍にいたい。一緒に暮らしたい。
 一緒に生きて行きたいんだよ……大河」
「竜児……っ」
「ただな、大河……そんな俺が結婚するとしたら、おまえしかありえねえ。ありえなかったよ」
「竜児っ、私も……っ」
 ピーッ!
「と、あらやだ、ご飯解凍できた……竜児、豚肉……ほら、うちゅーとか、してないでさ」
「え? えぇ……? キスくらい、いいじゃねえかよ……?」
「だめだめ。キスだけで済む流れじゃないでしょ? キッチンがエロくなるよ、油断大敵!」
「……敵はおまえだけどな、この場合……ま、いいや、豚肉な? 切るわ……なんだ?
 なんだよおまえ、エプロン引っ張るなよ。肩ひも伸び」
 ちゅ。
「っ!」
「……こんだけで、我慢してね?」
「お……おう……」
「あんまニヤつくんじゃないの。ほら、レンジ壊れるよ?」
「ねえよ……てか、おまえが笑ってるからつられたんだろうが……」
「っそうだ! ね、やっちゃん呼ぼうよ!」
「お、おう! そうだな、帰ってきてるかな。メシまだかな。おまえちょっと連絡して……
 てか、いいのか、大河?」
「もちろん! ……だって、あのころにようやく戻ったっていうなら、やっちゃんもいないと」
「おう……あ、いや、そりゃあそうなんだが。そうじゃなくて、つまりその、メシ食ったら、
 なんてかその、すぐに……ってわけには、いかなくなるぞ?」
「あらやだ。竜児ったらすっかり発情期。この新婚エロス犬!」
「どっちがだよ!? 理不尽きわまるわ……」
「……私は、いいよ。今夜はやっちゃんにいて欲しい。大事なことだもの……それも」
「大河……」
「あとね、竜児。私はね、べつにいいの……やっちゃんの目の前で、しても……」
「俺がよくねえよ!?」


***おしまい***

261高須家の名無しさん:2009/07/07(火) 13:48:33 ID:???
はっきり言う。たまらん。
結ばれたあとのデレデレタイガーをもっと書いてくれええええ!

てか並び寝るマダー?

262◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 13:49:07 ID:???
代理投稿ありがとうございました!

でもなんか、ヘッダ?の転載をお忘れになられてしまったよーで(´;ω;`)
1レス目冒頭のコレ

--
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。いつも暖かい感想ありがとう!
今回はとうとうアフター、新居にお住まいの新婚さんを召喚。
--

もう、まあ、いいのかな……

263◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 15:34:33 ID:???
>>261
ありがとう!
書くひとによってふたりの結婚観や役割分担も違うだろうけど、私の場合はこれ。
一応シリーズにしてときどき書く予定。

冒頭は往年の海外ドラマ「奥さまは魔女」のOPを脳内再生しつつお楽しみ下さい。


で、「並び寝る」の15章は難産中。難産といっても書けないのではなく、
3分岐した形でゆうに1章分は越えて書いていて、ライト&パズルの最中。結局難産だけど。

***

――はい、そこでストップ。集合。君たち集まって。
「はい!」
「へーい……」
――君たち、いろいろやりたいのはわかるけど、収拾つかないし、
あんまり長くなられるのも先生、困るのだけど。
「そう……ですよね」
「えーっ。でも、私は竜児に、いろんな体位で責められてみたいけど……高須大サーカス」
「た、大河……」
「竜児……」
――いやあなたたちね、あんまり感動するような話してないから。
まあ、できる限り君たちの要望には応えるつもりだけど……
「せ、先生……」
「先生……」
――ちょっと。変な感動の環に巻き込まないでくれる!? あと、あなたたちがまた
勝手に漫才してくれるのはほんと嬉しいし、今までもそこからすごく大事なことや
展開が開けたりもしてるのだけど……今回、大ミッションのための細かいミッションが
多い上にそれだから、断腸の思いで切らないと厳しいの。
とくに、逢坂さんの「えっちの王子さま」発言は、活かせないかも……
「ブッフォ!」
「えぇっ!? あれ面白いのに!? はっ、わかった! あんたまた、かわりに私に
 どーでもいいえっちなことばかり言わせる気ね!? このドエロ職人! エロ事師!」
――どっちでもえっちなこと言ってるでしょうよ!? あと先生はエロ小説なんて書いたの
これが初めてなんですから!
「そうだぞ大河! 失礼だぞ、あんなに真面目に書いてくれてるのに。
 先生は俺が泣けば一緒に泣いてくれるし、大河が感じれば一緒に」
――わあわあちょっとタンマ! 高須くんななななに言ってるのかなあ!? デマはナシ!
「だって本当のことじゃないですか!」
「キーボード打ちながら涙と鼻水まみれになって悶えてるなんて、最低よね……」
――うるせえよ!? てか嘘! 嘘ばっかつきやがってこんの……あんたたち解散!
散れ! とっとと持ち場に戻れ!
「は、はあ……」
「けーっ! さ、竜児いこ」
「おう……っておい大河、そっちふとんじゃねえか。アパートの方がよくねえか?
 さすがにまっ昼間からはまずいだろ……」
「いいのよ。どうせ恥かくのこの先生野郎なんだからさ……ね、竜児……」
「お……おう、そうか……そうかあ?」

***

まあ、そんな……というわけで「並び寝る」次章もうしばらくお待ち下さい……

264高須家の名無しさん:2009/07/07(火) 15:37:06 ID:???
すごく…良かったです

265高須家の名無しさん:2009/07/07(火) 15:38:32 ID:???
>>262
そういうの書くのはかえって自己主張強すぎてうざがられるよ
だから省かれたんじゃないの

266◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/07(火) 15:54:25 ID:???
>>264
ありがとう!

>>265
なるほど、そうかも……

一応、本スレのトリップ付き書き手の例は越えないように、
ならってるつもりではあったのだけど、次からはちょっと考えてみます。
最低でも偽トリップと代理投稿のマークだけあればいいのだし。

267高須家の名無しさん:2009/07/07(火) 21:40:55 ID:???
>>263
気長にお待ちします
そういえば今夜は七夕

268高須家の名無しさん:2009/07/07(火) 21:53:49 ID:???
>>266
まあ文句も出てないし今まで通りでいいんじゃないの

269◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/08(水) 03:19:58 ID:???
>>267
ありがとうございまーす。

七夕、◆fDszcniTtkさんのがよく計算できてて切ない版としては完成度高かったですね。

ただ原作補完のラインだと、七夕の時点では、大河が竜児の分の願いことを書くときは
「竜児とみのりんが上手くいきますように」的なのを、なによりまず先に念頭に浮かんで
書いてしまうと思ったり。

もちろんそれは、竜児のことが大好きだから、竜児の幸せを願って。だからそう書いたのに、
なぜかわれ知らずポロリと涙したり。もちろんそれも、竜児のことが大好きだから。


あれでもこれでもないヤツが出来るものかなと、ちょっと七夕で走らせてみたら、
えらいバカスな感じのが出来そうに。私ってお笑い系……? もし出来上がったら投下します。


>>268
SSSは地の文がないから、ものによってはシチュを外から指定しないといけないのとかも
ありますしね……アフターは特にそうかも。まあ感想ありがとうんぬんとかが我ながら、
先にお礼言ってる形になってしまってどうしたもんだと毎回思ってたので、そこらへん難。

270◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 09:34:24 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
暑くて寂しい夜に書いてみた。
***

・初夏のベランダ


 ガラガラ……
「ふう……さすがに夜になると外は涼しいな……てかマシか……おう、大河」
 カラカラ……
「なに? まだ起きてたの、あんた」
「そりゃこっちのセリフだよ。もう2時だぞ、大河。早く寝ろ」
「だって、あんま眠くないんだもん……」
「あれ? おまえ眠いからって帰ったんだろうが。12時前だっただろ、たしか」
「うん……だけど、シャワー浴びたら、目が覚めちゃって……竜児こそ、どうしたの?
 あんたもあくびしてたじゃん」
「いや、それがさ。俺もシャワー浴びたら……なんて、おまえみたいに優雅な理由じゃなくてさ。
 おまえいなくなったし、まだ早いだろってエアコン切ったんだよ。省エネ。でさ、駄目だ。
 どうにも暑くて、寝苦しくてさ。窓開けててもほら、ウチ換気悪いんだよ。キッチンの方の網戸、
 ねえし。だめだな片面だと。ちっとも空気抜けていかねえ」
「じゃあ、エアコンつければ?」
「いやあ、もうちょっと我慢するわ。どうしようもなくなるのはまだ先だ」
「……ウチ、涼しいよ?」
「おう、またおまえ、エアコンがんがんつけてんだろ」
「がんがんじゃないよ、寒いもん。28度くらい」
「おう、おまえにしちゃあ、そりゃまた適正な……そうか。まあ、いいんじゃないか? 
 おまえんとこのエアコンにまで文句はつけねえよ。てかさ、でもさ、そんな風に窓開けてたら、
 冷気逃げるぞ。閉めねえとさすがにMOTTAINAI」
「大丈夫だよ。冷気、逃げてないもん」
「逃げてんだよ。閉めたほうがいいって」
「いや。閉めない。逃げてないもん」
「おまえも強情だなあ……よっ、おっ」
「っ! ……なにしてんのあんた。手なんか、こっちに伸ばしちゃって」
「おまえの窓の下から逃げてるはずなんだよ、冷気が……おう、ほら、ほら! 涼しいぞ!
 やっぱ逃げてんだよ、冷気……っ!?」
 ぎゅ。
「た、大河……なんで、握手だ……?」
「な、なんか、つかんだだけ……手、あるから」
「おう……そうか。おまえ、あんま身ぃ乗り出すなよ。気をつけろ。あぶねえぞ」
「う、うん。大丈夫……あのっ! りゅ、竜児も、気をつけてね……?」
「お、おう。ありがとよ」
「……竜児の手、熱いね……」
「そうだろ? 俺はおまえの手、冷たくて気持ちいいもん」
「っ!」
「おまえ熱くて嫌じゃないか? 手、離そうか? そろそろ」
「い、いいの。嫌じゃ、ないもん……あんた、気持ちいいんでしょ? え、遠慮せず私の冷気を
 奪うがいい……」
「おう……ありがてえ、のかな。なんだそれ……。おまえ、顔赤いぞ? 結構、落ちねえように
 ふんばってないか?」
「だ、大丈夫。ふんばってないから……あ、じゃなくて、その、ふ、ふんばってるから……」
「どっちなんだよ……結局なんだ、ふんばってるんだろ? じゃあもう、握手おしまいにするぞ」
「やだ」
「なんでだよ。だっておまえ」
「い、や、だ」
「おう……でもさ、やっぱあぶねえよ。おまえちっこいから、落ちそうに見え」
「シャワーで目、覚めたんじゃないもん!」
「……え?」

271◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 09:35:39 ID:???
「っ……あの、あのね、竜児。わ、笑わないでよ? 笑っちゃいや、なんだから……」
「お、おう。笑わねえよ。なんだ、どうした? 大河」
「あ、あのね……なんか、その……さ、寂しかったの……」
「大河……」
「……ひどい。あんた笑った」
「笑ってねえ。これは微笑んでんの。笑ったうちに入んねえの」
「……じゃあ、なんで微笑んでるわけ」
「それはさ、俺も寂しかったからだよ」
「っ! ほ、ほんとう……?」
「おう、ほんとほんと。……俺さ、ほら、泰子は夜の仕事だろ? だからさ、夜はずっとひとり
 だったんだよ、物心ついてからは」
「うん……うん、わかるよ」
「おう、そうか、おまえも……そうか。でさ、まあ、正直ガキのころはさ、寂しかったけどさ。
 小学の終わりころになったら、さすがにいいかげん慣れて。逆にひとりで過ごす楽しみとかも、
 わかるようになってさ」
「うん、うん……」
「わかるのか。なんか嬉しいもんだな……微笑んでんだぞ? 笑っちゃいねえぞ? まあ、というわけでさ、
 それからはずっと、ひとりの夜に慣れてたんだ。寂しいからって、もう泣いたりなんかしねえ……
 しまった。そう、ガキのころは泣いてたんだよ、ときどき。いや、笑っちまうな、さすがに……」
「ううん……うん……」
「でさ、まあ、慣れたんだよ。ひとりの夜に、慣れた、はず、だった……あれ? ちくしょう、
 見るな……」
「竜児っ……な、泣かないで……っ」
 ぎゅう……っ
「っはあ。あぁれぇ〜っ? ……っ大丈夫。心配すんな。おまえは泣くなよ……」
「うんっ、うんっ。な、泣かないよ?」
「ほんとか……? うわ、やべ、涙目……いや! 泣いてねえ! おまえは泣いちゃあいねえ!
 大丈夫! 泣き虫は俺!」
「……ふふ……っ」
「よし、笑ったな。大丈夫だ。えっと、どこまで話した……ああ、だからつまり……駄目だわ俺!
 ぜんぜん慣れてねえ! ガキのまま! だから……寂しくなっちまったんだよ、お、おまえが
 帰っちまってから……」
「っ! ほ、ほんと……?」
「ああ、ほんとだよ……ああ、いや、だから、違うぞ? おまえのせいとか、言ってるんじゃねえんだ。
 おまえが帰っちまったせいで寂しくなったとか、そういうんじゃ……ねえ。……あれ? ちょっと、
 わかんねえけど、なんだ? どういうこった、何が言いたかった、俺……?」
「竜児っ!」
「たい、が……?」
「私はっ! ……私は、ね? 帰ってきたら、寂しくなったの……あんたの家から帰ってきたら、
 寂しかったの……」
「おう……そりゃあまあ、そうだよな。おまえの家、だだっぴろいし、ひとりだもんな……
 あ、いや、なんだ、その、悪ぃ……」
「謝んなくていいよ……それに、違うの。私も慣れてるの。この家にひとりは、慣れてる……
 だから、そうじゃなくて……寂しくなったのは、そうじゃなくて……あ、あんた、が……」
「おう、そうだ! それだよ! 俺が言いたいのは!」
「竜児……?」

272◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 09:36:18 ID:???
「おまえがいてくれて、よかったよ、大河」
「りゅ、竜児……っ!」
「おまえのせいで寂しさがぶり返したとか、俺は言いたいんじゃねえ。……逆だ。
 おまえがいるから、俺は寂しくなくなったんだ……本当に。おまえがウチに来てくれるから、
 もう俺は、寂しくなんかねえぞって、カラ元気出さなくて済むようになった。本当に、
 寂しくなくなったんだ、俺は、おまえがいるから……だから、おまえがいてくれて、よかった……
 いてくれて、ありがとうな、大河……」
「竜児っ、竜児……っ! わ、私も、なの! 竜児、いてくれて、よかった……」
「おう……そうか。……馬鹿だなあ、泣くなよ、おまえ」
「うぐ。う、うるさい。先に泣いたのはあんたでしょ。馬鹿とか言うんじゃないよ、馬鹿犬……」
「そうだった。馬鹿は俺だ。すまんすまん……なあ、大河」
「な、なによっ」
「……ベランダに出たの、俺、ちょっと期待してたんだよ。おまえの部屋、電気ついてたからさ。
 おまえ、起きてるんじゃないかって」
「っ! ほ、ほんとう……?」
「ああ、本当だ。だから……嬉しかったよ。おまえ、起きててくれて。窓に出てくれて」
「竜児……っ」
「まあ、というわけだ。なあ、大河……俺たち、寂しくなんかねえぞ、な?」
「うん、うん……っ」
「おまえが帰っても、おまえと俺はすぐ傍にいる。ほら、こうやって、手だって伸ばせば届く」
「うん、うん……っ」
「な? 大河」
「うん、竜児……」
「っふあ〜ぁ……さて、寝るか……おう、あくび、移ったな。ちゃんと手あてろよ、おまえ」
「……っあ、あててるでしょ!? ちゃんと!」
「ちょっと遅かったぞおまえ……はいはい、俺うるさいうるさい。さて、じゃあ、寝ようか、大河」
「うん!」
「よし、いい返事だ。さて……じゃあ、手、離すぞ」
「う、うん……ね、竜児……?」
「ん、なんだ?」
「もうちょっとだけ、手、つないでて……」
「……おう。わかったよ。いいよ、大河……微笑んでんだぞ? 笑ってんじゃねえぞ?」
「うん、わかってる。ありがと、竜児……」
「おう……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……なあ、もうそろそろ、よくねえか?」
「やだ」


***おしまい***

273◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 09:56:28 ID:???
迷って結局、ヘッダ1行目を最初期のままいじらないことにしてみた。

代理投稿して下さって、かつ、うぜーと思われた場合は、
「◆eaLbsriOas@避難所、代理投稿」だけでもマークしてやって下さい……
まとめ人さんや、保存庫で奇特にも私の書いたのをおっかける方がいた時の
便宜のために。

274高須家の名無しさん:2009/07/09(木) 10:05:43 ID:???
後に一緒に寝るようになったときはずっと手を握るようになったそうです
でめたしでめたし

275高須家の名無しさん:2009/07/09(木) 13:14:46 ID:YEYAcKpw
後に一緒に寝るようになったときは竜児.Jrも握るようになったそうです
でめたしでめたし…?

276◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 20:25:40 ID:???
エロパロスレのリレーSS、面白いね……
長編書く力のあるひとが粒よりでいるからかな。

>>274
いいネタ出しありがとう!

>>275
安心棒……いいネタ出しありがとう?

277◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:35:41 ID:???
◆eaLbsriOasです。「竜虎並び寝る」15章を投下いたします。
お待たせいたしました。クライマックス、後半です。
竜児大苦戦。まあ、一貫してそうですが。

本スレへの告知誘導のみ、よろしくお願いいたします。

--テンプレ--
◆eaLbsriOas氏のSS「竜虎並び寝る」15章、投稿されました。
ラブエロス注意! ですので、読みたい方だけ
まとめサイトの新避難所のリンクから、どうぞ。
-----------


まとめ人さま、
この章も前回14章同様、行間空けての表現がありますので、
作品庫収録時は、レス末尾と次レス一行目をそのまま離さないで
つなげてやって頂けると助かります。

てか前回もありがとうございました。バッチリです。

278◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:37:53 ID:???
  15

 つながってから、これがもう何度目だろうか。
「りゅ、竜児……っ! またっ! またっ!」
 竜児の方を向こうと必死で細く白い首をのけぞらせ、大きな瞳を困ったように眇めて星を縮めて、大河が絶頂する。
 また、という大河の言葉が、とても可愛いと竜児は感じる。
 またイクの、という意味の、竜児に報告してくれるその言葉が愛しい。
 座るように上体を起こした竜児の眼下で、ミルクのように白く、驚くほどに滑らかな大河の裸体が、絶頂の痙攣に何度も貫かれる。
 跳ねる大河のちいさく丸い尻には、竜児の股間が縫いつけられている。
 絶頂によって、大河の尻は何度も跳ねる。大河の穴は何度もきつく締め付けてくる。
 精液搾取の反射。
 驚くほどの刺激が、竜児の勃起にもたらされる。
 だが喘いでも、竜児はそれでは射精しない。
 射精していないのだ。
 まだ、竜児は一度も。

 * * *

 つながってからの、最初の大河の絶頂。
 月の影を照り返しながら。
 喘ぎ、震え、跳ねて、匂いと汗を空に散らす。
 竜児の腕の下。
 滑らかな腹筋を硬く引き締め、ちいさな乳を揺らして丸くなり。次にはのけぞり、背中と腰を橋のようにして美しい弧を描く。
 見開かれた瞳は宝石のように光を吸い込み、星ぼしのきらめきに変えて散らす。
 瞳は目の前にいる竜児に向けられても、揺れて見ることもおぼつかない。
 薔薇色の唇を大きく開くことさえできず、桜色に艶めく舌をひかえさせて子犬のように喘ぐ。
 絶頂するまでは、きつく竜児の腕をつかんでいた指も、おののいて硬くなり、添えられているだけ。
 大河の身体をただ痙攣だけが支配していた。
 絶頂に何度も貫かれる大河のちいさな裸身。
 ちいさくても、それはたんなる美を越えた崇高なもののように竜児を畏怖させる。
 白く濡れた、稲妻のようであった。
 熱く滑らかな、怒涛のようであった。
 竜児の腕にすっぽりと収まるほどの、ちいさな自然が見せる驚くべき仕草。
 稲妻であり、怒涛であり、そして。
 可愛くて。可愛くて。可愛くて。
 なんと、なんと、なんと可愛いのだろう。
 竜児は涙を流す。
 愛しい大河を苛む激しい快感を想ってしまう。
 大河の快感が竜児の身体に流れ込んでくる。
 それは狂おしいほどに甘く優しいものとなって、竜児の胸をいっぱいにする。
 竜児は涙すら流す。
 おうおうと呻いて、嗚咽する。
 大河に夢中になる。
 大河の尻は竜児を深く求めて何度も跳ねる。大河の穴は竜児を何度もきつく締めつける。
 精液搾取の反射。
 これほどとは。
 股間を波のように襲う刺激に、震える顎をだらしなく落として、喘ぎながら竜児は思う。
 大河の精液搾取の反射を、竜児は最初に指で経験したのだった。
 大河の穴を拡げるその指を、絶頂に何度も締めつけられながら、俺はこのいやらしい穴に挿入するのだと、その時の竜児は期待に勃起が漲るのを禁じえなかった。
 今やその、精液搾取の反射に襲われた大河の中に、竜児は勃起そのものを深く深く根もとまで埋めているのだ。
 大河が上げる甘い声を燃料として激しく漲っていく勃起が、大河を喘がせる絶頂の反射によって何度も何度もきつく締め上げられる。
 これほどとは――

279◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:39:08 ID:???
 絶頂する前に伝えたいことがあるのだと、哀願する大河の可愛らしさによって、竜児が心を取り戻していなければ。もしそうでなく、竜児もまた高まっていたとしたら。
 耐えきれず、確実に射精したに違いなかった。
 それを耐えたのも、また竜児の欲だった。
 まだ果てたくないのだ。
 竜児は大河とのつながりに魅了されていた。
 もっと長く、それを感じていたいのだった。
 大河を感じさせ、何度でも絶頂させて。
 可愛い、可愛いと、何度でも涙を流したくてたまらない。
 長い睫毛にふちどられた目蓋をきつく閉じて、甘い涙を滲ませながら、いまだ絶頂の余韻に震える大河に、竜児は決意して語りかける。
「大河」
「りゅ、竜児……」
 瞳を開いて竜児を見つけて、大河は嬉しいと、ひとつ、安心したように微笑んでみせてから、
「ご、ごめんなさい……」
 なんとびっくり、泣きそうな顔をして謝ってきた。
「おう!? な、なんで謝るんだ?」
「だ、だって、私ひとりで、イっちゃったんだもん……」
 竜児、まだでしょ……? なんて、眉根までひそめて、大河は本当にすまなそうに言う。
 竜児はつい、優しい笑いを鼻から漏らしてしまう。
「なんだよ。気にすんな。おまえがすぐイっちゃう、えっちな子だってのは折り込み済みだ」
「えぇっ……ひど……」
 謝っていたというのに、すぐに大河は唇を蕾に尖がらせる。
 そんな大河の拗ねた顔が、またたまらなく愛しくて。
 竜児は声を甘く低く落として、狙う。
「大河はすぐイっちゃう子だもんな? いっぱいイっちゃう、えっちな子だもんな……?」
 好きだよと言い落とす、同じ声音で言う。
「はっ……はう……っ」
 狙われてしまった通りにへその下をずきずきと疼かせて、大河は甘く吐息してしまう。
「ほら、すぐにそんなふうに感じて。えっちな子だな、大河は……」
 ようは、不意にいじめたくなったのだった。
 竜児は大河をいじめて可愛がりたくなったのだ。
 ふだんの大河が相手なら、それはまさしく虎をも恐れぬ所業であったが。
「あっ、あうぅっ……ひ、ひどい……りゅ、竜児がいけないんだもん。わ、私、えっちな子じゃなかったもん……あっ!」
 大河は涙目になって抗議するけれど、まさにいやらしく竜児の勃起を甘く締めつけて。跳ね返る快感に甘い声すら上げてしまう。
「ほら、すぐそうやって、俺のから精液搾り取ろうとする」
「そ、そんな……っ! っ! か、勝手になるの! あっ! あっ!」
「そんなえっちな声出して、俺の、おっきくしようとしやがって」
「し、してないもん! 声だって、か、勝手に出るの! うぅ、りゅ、竜児の意地悪っ!」
 言い募って、震えながら涙目。竜児の子虎は唇もへの字にして睨んでくる。
 愛しくてたまらなくなって、竜児の方が根負けしてしまう。
 意地悪は終わりだった。
「おまえ、えっちで、可愛くて。俺はたまらないんだよ、大河」
 竜児は顔を寄せ、結んだ桃薔薇の唇を唇でついばむ。
 つんと蕾にしていた大河の唇は、それだけですぐにほころんでしまう。
「りゅ、竜児……」
「おまえの感じるのを、見たくてたまらないんだ」
 言って、もう一度キス。
「おまえのイクところを、見たくてたまらないんだよ」
 その言葉を言われるとあまりにきつく疼いて、大河は震えて、瞳を眇めるようにして喘いでしまう。
 それでもすぐに、伝えたいと、
「りゅ、竜児……わ、私も、ね? 私も、竜児の感じるの、見たいの……」
 疼きに耐えて一生懸命、切れぎれに大河は言うのだ。
「わ、私も、竜児のイクところ、見たい……」

280◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:39:59 ID:???
 これは思いもよらぬ逆襲で。
 竜児は不意にときめいて、のぼせた血が耳や目蓋まで熱くするのを感じてしまう。湧いた生唾を飲み下す。
 竜児とは違って、大河はちいさく、華奢で、美しく、可憐で、可愛くて。だから。
 どうしても、つい忘れてしまうのだった。
 竜児が大河の身体を求めているように、大河もまた、竜児の身体を求めてくれていることを。
 しかし、大河におのれの絶頂を晒すとは、想うだけでもなんと恥ずかしいのか。
 大河に口で愛されてもなお、射精を拒んだおのれの気持ちは、きっとこれだったのだと竜児は気づく。
 俺はやはり、美しくもなんともないというのに。
 もし竜児がそう言えば、大河は違うと言うだろう。怒ってくれさえ、するだろう。けれど。
 今や大河こそがおのれを越えた真実と、わかっていてもなお、俺は――
「竜児……?」
 大河に、呼ばれて。
 大河に竜児と呼ばれるようになってから、俺は自分の名前が本当に好きになったのだと、不意に竜児は思い出す。
 竜児。この、きっと父の臭いをまとわせられた名前。
 求めるにも憎むにも遠くて。他人のようにぼんやりとしか思うことの出来ない、血の父。
 うすうすと気づいて、竜児はおのれの名前に対してもぼんやりとした愛着を持つばかりだった。
 悪くはない。だけど……悪くはない、とでもいうように。
 大河が変えたのだった。
 竜児、竜児、竜児、と。
 なんか他にもひでえ呼ばれ方もされまくったけれど、とにかく、大河が。
 竜児、竜児、竜児、と。
 ちいさな身体に見合わぬ、少し大人びた低い成分をもった、けれどとても可愛い、あの声で。
「大河……もう一度、俺の名前を呼んでくれ」
「えっ? りゅ、竜児……?」
 そう、この、声で。
 まんざらではなくなった。やがてはっきりと好きになっていた。俺の名前。
 俺は、竜児。
 高須竜児。
 そういえば、大河もそんなようなことを言っていた――
「大河、俺はおまえの名前が好きだよ」
「えっ? あっ、なに? 私の……あ、ありがと」
 あまりに唐突で、さすがにきょとんと目を丸くして、でも大河は嬉しそう。そして、
「あっ! わ、私も……竜児の名前、好きだよ……大好き」
 上目遣いに頬も染めて、またも大河はすぐにお返ししたがるのだった。
 ここにもなにか魔法の力があるのだと、竜児は思う。
 愛するものに照り返されて、おのれへの愛にも目覚めるとでもいうような、魔法の力が。
 おのれの名前がそうであるならば、また――
「大河、俺のイクところ、見せてやるからな」
「っ! りゅ、竜児……っ」
「大河、俺はおまえの中で射精して……射精したい。射精する。そして、俺はおまえにイクところを見せる」
「は、はい……っ!」
 大河はまた、柄にもない素直な返事をして。嬉しくて。たまらなくて。ずきずきと。震えて。吐息する。
 竜児は、大河の震えて喘ぐ薔薇色の唇を、薄い唇でまたひとつ、ついばんで、
「動くよ、大河」
 宣言する。
 うん、と、大河はうなずく。
 またもやいつのまにか、ふたりで到達していた深い結合で、大河が痛まないことは確認していた。
 竜児は、ゆっくりとおのれの意志によって慣れない腰を使い始める。

281◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:40:38 ID:???
「はあっ!」
 深いところから引き抜かれて、大河がひときわ甘く吐息する。それだけで竜児は漲ってしまう。けれど。
 腰を使うというのも、またどうにもよくわからないのだった。
 大河の穴はきつすぎるほどで、ともすれば竜児の勃起を押し出しかねないと感じる。
 激しく腰を使うなどというのは、まだ竜児自身にとっても無理だと思われた。
 だから慣れるまで。とりあえず、慎重に。
 先に指で探った時と同じように、大河が悦ぶやり方を見つけ出そうとする。
 指で押すと大河が悦んだ場所を刺激するために、探りながら浅い注挿を繰り返す。
「あっ! あっ! りゅ、りゅうじ、そ、それ、好き! 好きっ! い、いい、いいの……っ!」
 快感に襲われて甘く応えるだけでなく、恥ずかしさを越えてとうとう素直に報告してきた大河のあまりの可愛らしさに驚きながら、竜児は漲りを増した勃起を使う。
 何度も浅く注挿しながら、竜児はときどき、おのれが我慢できなくなって、大河の中に深く勃起を押し込んでしまう。根もとまで、ぴっちりと埋める。思わずため息するほど、大河の穴は良かった。
 大河は深くされるのも好きなのだった。
「あぁっ!」
 悦んで、勃起をぎゅうぎゅうと可愛らしく締めつけて、大河は登ってきた竜児の背中にしがみついてくる。たまらなかった。
「可愛いよ、大河」
「りゅ、りゅうじ……っ」
 瞳の星もとろけさせ、頬も桃色に染めて、大河は竜児を見つめ返してくる。
 愛しさをこめて、薔薇の唇をついばんでやる。
 そして、竜児はふたたび勃起の先端が浅くなるまで、腰を引く。そして浅い注挿を何度も重ねてやる。
 慣れるまでと、とりあえずは、その繰り返し。
 幾度めかの深い挿入の時だった。
 見つめ合っている、時だった。
「あ、あのね、竜児……ま、まだ、イかないの……?」
 そんなふうに、大河は竜児に訊いてくる。すぐに、大河は薔薇の唇を小波にきゅっと結ぶ。
 なにかに耐えるように。
 だから、竜児にはすぐにわかった。
「大河、おまえ……」
 それだけで、大河にも伝わった。コクンとうなずいて、
「ご、ごめんなさい、竜児……わ、私、だ、だめ……ま、またイクの、また…………い、イって、いい?」
 大河はなんと、許可を求めてきたのだった。
 竜児は心底びっくりした。あんまりに大河は可愛すぎた。
 こいつはどこまで俺のものになりたいという。
 驚きに目を見開いたまま絶句した竜児を、許可しないとでもとったのか、何かこらえるようにして、少し不安げな瞳の色で大河は見上げてくる。
「おう……いいよ、イっちゃえ」
「わ、わぁい……んじゃ、ちょっと、お先に……っ!」
 そんな、おバカなことを言って。
 ありがと、嬉しいな、と、大河はお礼をするように目を細めてから絶頂の痙攣に身をまかせる。
 竜児が深く刺さるように恥丘を突き上げ、竜児を何度もきつく締めつけてくる、精液搾取の反射。
 もう絶頂しているのに、さらに刺激される身体。
 大河にはそれを拒めない。
「はうっ! はうっ!」
 少しずつ、おしっこを吹く。竜児の股間をも熱く濡らす。
 大河にはそれを拒めない。
 股間の刺激よりも強烈に、五感から脳へと流れ込むその様のすべてが可愛くて、可愛くて、竜児を痺れさせる。
 背筋がゾクゾクとする。
 駄目なのだった。がまんができそうにない。
 もっと見たくて、たまらないのだ。
 大河がどうなってしまうのか、もっと見たい。
 もっと、知りたい。

282◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:43:45 ID:???
 竜児は大河の絶頂とともに止めていた腰を使って、精液搾取の反射に襲われている大河の穴に注挿を始める。
「んあっ!」
 大河はすぐに反応する。
 反射で締まってきつく狭くなったところを狙うようにして、勃起をぬるっとこじ入れる。
「あっ! う、そっ! そん、なっ! りゅ、りゅ、じ……っ!」
 痙攣すら越えて、大河は瞳を大きく見開き、驚きの声もひときわ甘く、
「わ、私っ! イってるの! い、イってる、のに、そんなっ! やっ! やぁん! ひ、ひど……っ!」
 ひどい、ひどい、と切れぎれに竜児に言い募る。
 すごかった。
 大河の反応も、大河の穴の感触も、すごい。
 竜児は眉もしかめて歯を食いしばって苦しいほどの快感に耐える。
 耐える隙間を見つけて、訊ねる。
「痛いか? 大河……」
「いた、痛く、ないの、おーっ! き、きつい、の! りゅう、じ、お、ちんちん、きつ、い……っ!」
 大河に性器を呼ばれて、竜児は驚くほど漲らせてしまう。
「やん! やん! も、もう……っ! ぐ、ぐって、したら、やあっ! お、おかしく、なる……っ!」
 それなのに、大河の身体は恥丘を何度も突き上げて、竜児を深く欲しがってくるのだ。
 俺の女はなんて可愛い動物なのだろうと、竜児の頬を涙がつたった、その時。
 勃起の裏側にあたる、何かがあることに竜児ははっきりと気づく。
 少し腰の位置を変えて、探るように突き入れる。
 勃起の先端の裏あたりで、その、大河の中にしては不思議と硬い何かをつつく。
「あっ!?」
 はっきりと驚いた成分のある声を大河が上げる。
 その硬いものは、なにかまるで、大河の中に備わったビー球のよう。
「大河……これ、なんだ?」
 勃起でつつくようにして、訊ねる。
「あう! あう!」
「なあ、これ……ここも、気持ちいいのか?」
「う、うん! そこ、おっ! お、奥! わ、わかんない、けど、き、きっと、たぶん」
 し、子宮かも……と、大河は、どこか恥ずかしそうに言う。
「こ、これが……!」
 言って、竜児は絶句してしまう。
 神秘の多い夜ではあった。けれど。
 これは神秘の神秘。
 こんなところにあるものなのか。
 こうして、それに触れることがあるものなのか。
 触れてよいものなのか。
 畏怖の念が湧き起こる。ほとんど感動すら、竜児はしていた。
 われ知らず、けれどすべてを知って、竜児は言っていた。
「大河、大河……きっとこれに射精してやるからな、大河。結婚して、おまえを養えるようになって、そうしたら……俺は、きっと、これに射精するからな、大河……」
 つまり、それは。
 それが意味するところは。
 大河は嬉しかった。
 そんなことまでも嬉しいのだった。
 このひとだからそうなのだった。
 竜児だから。
 ただ竜児だけに、大河は。
 嬉しくて、とろけそう。
 だから、ただただ微笑んで、
「うんっ、うんっ……してね? してね、竜児……っ」
 と、だけ言う。
 大河は微笑めば、竜児もまた微笑むのだった。
 なぜそうなのか大河は知っているのだろうか。
 大河の微笑みは、それ自体が竜児の喜びだから、竜児は微笑むのだ。
 そして、大河の肯定の返事はそれ以上の喜びとなってあふれかえり、竜児の胸をいっぱいにする。
 けれど今は、これだけと、
「じゃあ、いくよ、大河」
「う、うん……っ」
 言って、大河の可愛い応えを得て、竜児はふたたび腰を使い出す。
 今までに得たコツと勘にすがって、徐々に注挿の速度を上げる。

283◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:45:32 ID:???
「あっ! あっ! あっ! あっ!」
 必死で甘く応える大河の声が、速度を上げた注挿と同期する。
 それもまた可愛いのだった。
 竜児は高まっていく。
 竜児はやがて激しく腰をふりたくる。
 大河の身体を信じて、遠慮なく貫きまくる。
 大河の胸の上で、ちいさな乳が薄いプリンのように揺れる。
「っ! っ! ! ! ……!」
 喘ぎ声すら追いつかず、大河は目蓋をきつく結んで、ただただ唇からちいさな桜色の舌を出したまま震えるばかり。
 なにもかも可愛い。
 竜児は高まる。
 おのれも息を詰め、歯を食いしばって汗を散らす。
「し、死んじゃう! 死んじゃう!」 
 かつて知らないほど高められてしまった大河が叫ぶ。
「イって! りゅうじっ! イって!」
 必死で懇願してくる。
 果てることで応えようと、竜児は目すらつぶって、獣のように尻をふりたくった。
 ひたすらに、ひたすらに、ふりたくった。
 けれど。
 竜児は不意に、その動きを止めてしまう。
 驚いたように双眸をかっと見開き、大河の向こうの畳を見やる。だが畳など見ていないのだ。
 息を詰めていた分、ただただ激しく喘ぐ。
 射精はしていない。
 先に竜児の体力の限界が来たのだった。疲れ果てた。いささか情けなかった。
 一方、大河はといえば、動きを止められるのも駄目なのだった。
「あ……っ! りゅ、じ、ご、ごめ、なさい、ま、またっ!」
 切れぎれに詫びて、絶頂してしまう。
 白く激しく美しい、大河の絶頂を眺めて。感じて。
 喘ぎながら竜児は涙を流す。
 涙しながら、竜児は気づいたのだった。
 おのれが大河の絶頂にも、精液搾取の反射にも、射精しなかったのは、耐えていたせいではなかったらしいということに。
 初めて体験するつながりによって、大河の身体によって、知らぬところまでおそろしいほどに高められているのは感じていても、なお、竜児は。
 どうやら俺は、たんに射精できないのかもしれない――

  * * *

 つながってから、これがもう何度目かはわからない。
 けれどそれは、何度見ても素晴らしかった。
 大河の絶頂を眼下にしながら、汗まみれに喘ぎながら竜児はやはり涙を流す。
 初めて遠慮なく激しく腰を使った後も、竜児は体力の回復を待って、注挿を再開した。
 二度、三度と、狂おしく腰を振りたくり、挑戦した。そして。
 挑戦して、敗北するたびに、確信は深まっていく。
 俺は射精できない。
 大河にだけは気づかれまいと、楽しむ素振りすら見せて、竜児は休憩をはさんで体力の回復を待つ。
 それまでに大河からは何度も、射精するよう懇願された。哀願された。
 これが竜児の責めであると、遊びであると意地悪であると、大河には思われた方がいい。
 そう大河には思っていて欲しい。
 勃起が萎えないことだけが、唯一の救いだった。
 大河に気取られまいと、快感に苛まれてとろけきった大河の瞳に微笑みを見せて、ふたたびゆるやかな注挿を開始しながら。
 竜児はまったく困惑していた。

284◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:46:28 ID:???
 なぜだかがわからない。
 驚くほどに高まっているはずなのに、どうしても射精のトリガーが身体の内部で引かれる気配がない。
 下腹部のどこか、勃起の付け根、睾丸の奥あたりに感じるはずの、やはりスイッチを連想させる、あの感覚だけがまったく遠い。
 どうすればいいのかがわからない。
 想像の中で大河を犯し、射精したことなら幾度もあった。なのに。
 想像をはるかに越えて素晴らしい、大河との心と肉のつながりをこの現実に得ているというのに、なぜおのれは射精できない。
 こんなことがあるものだとは思いもよらなかった。
 他の男も、こんな困難に見舞われることがあるのだろうか。
 なにか技術があるのだろうか。
 まったくわからない。教えられても、知らされてもいない。
 やはり、おのれで解決法を見つけるしかないのだ。
 しかも、これこそ、今度こそ、自分ひとりで見つけるほかはない。
 今夜、竜児が学んだ多くのことは、すべて大河とふたりで見出して来たのだった。
 大河を可愛がる方法、大河とつながる方法。
 未熟な竜児に、大河はこの上もなく大切なはずの自分の身体のすべてを捧げてくれた。ゆだねてくれた。
 そうして、すべてをふたりで探り当てて来たのだ。
 だが、これこそ、今度こそ、竜児はひとりで見出さねばならない。なぜなら。
 竜児が射精できないと知れば、きっと大河はむしろ自分に問題があると、大河の身体に問題があると、考えるはずだからだ。
 竜児をひどく罵りもするくせに、もっとも大事なぎりぎりのところで大河はいつも優しい。
 竜児を傷つけるくらいなら自分が傷ついた方がましだと、常に迷わず選ぶような女なのだ。
 しかしその想いは、逆に竜児のものでもあった。
 竜児は自分が優しいなどとは思わない。だが、大河が傷つくくらいなら、おのれが傷ついた方が全然ましなのだった。
 愛しているから、だと思う。
 愛しているから、隠さねばならない。
 けれど、また。
 大河も竜児を愛しているのだ。
 そして大河は竜児よりも何倍も鋭い。
 遅かった。
「竜児、どうしたの……?」
 愛してくれる者から、隠しきれるものなどないのだった。
「大河……」
 大河の眼差しがこわくて、竜児は一瞬、目を泳がしかける。
「竜児っ」
 優しく叱咤されて、竜児は観念して大河の瞳を見て、おのれの目の奥を晒した。
 大河の宝石のような瞳が吸い込む光とともに、俺の心も吸われていくなどと、竜児はつい思ってしまう。
 本当に、そうなのかもしれなかった。
 大河はもう答えを得たのかもしれなかった。けれど。
「どうしたの? 竜児。教えて、私に」
 声音こそ穏やかに、しかし大河はあくまで竜児の口から聞かせて欲しいと、挑んでくる。
 震えていても、喘いでいても、猛獣の瞳。
 場違いにも、竜児はちょっと痺れてしまった。これが俺の女なのだ。
 そして今は、ふたりですべてを生きていく同志。
「おう。どうも射精できないらしい」
 応えて、素直に告白する。大河は震えない。
 竜児が素直に言ったことに対して、大河は微笑んでくれたようだった。まるでご褒美のようだった。
「そう……で、竜児は、どうしたいの?」
 どうしたいの、と来た。
 なるほどと竜児は思う。
 射精をしない、と決める手もあるのだった。
 ふたりは確かにつながることに成功したのだ。
 だから射精をせず、このまま終わるという手もある。けれど。
 竜児には欲もあった。愛もあった。
「さっき言った通りだ。俺は射精したい。おまえに、それを見せたい」

285◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:47:29 ID:???
「……うん、わかった。私も竜児に射精して欲しい。私で、気持ちよくなって欲しい」
 惚れぼれとする猛虎の瞳はそのままに、大河は頬を薔薇色に染めあげた。
「さて……どうすればいいんだろね……?」
 そう言って、大河は瞳を眇めて竜児からも視線をそらし、唇も結んで思案顔になる。
 つまりは、ふたりで見つけようね、ということなのだった、大河は。
 今度こそはひとりで、などと悩んでいた竜児は、また危うくヘマをやらかしかけていたらしい。
 大河が呼ばわるとおり、俺はまったく馬鹿な奴だと、竜児は思う。
 ふたりで生きていくとはどういうことなのか、いまいちよくわかっていない。
 ふたりで生きていくとはこういうことだと、大河の方がよっぽどわかっているようだった。
 おまえがいなければ駄目だと、竜児は思う。
 おまえが愛を教えてくれるのだと、竜児は思う。
「愛しているよ、大河」
「へっ? なに? なによ……っ! あ、愛しているわよ、私だって。……あ、言えた」
 あれほど妙に、言うのに苦労していた言葉を、さらっと言ってしまって大河は気づいた。そしてコロコロと表情を変える。
 やった言えたわーい、と瞳を細めて唇をほころばせ。そうかと思えばすぐに、えーでもこんなん……? と、瞳も眇めて唇もつんと尖がらせる。そしてまた微笑んで……と表情のセットを繰り返す。つまりはまったくいつもの大河であった。
 さすがの鈍で鳴らした竜児も気づく。
「おまえひょっとして、さっき言いたかったことって、愛してるってことか?」
 でもそんな指摘自体がまさに鈍感であるのには気づかない。これまたいつもの竜児なのだった。
「うわあ、あんた。モロに言わないでよ。なんかさらに台無し感が……まあ、そうよ。言いたかったの、それを、あんたに。あーあ、だけどなんかもっとこう、激しくロマンティックな感じで言いたかったな……」
 などと言って、結局、大河は薔薇の唇を蕾と尖らせたところで表情を落ち着かせてしまう。
 べつにおねだりと勘違いしたわけではないけれど、竜児はその大河の唇を、唇でひとつ、ついばんで言った。
「じゃあ、俺がおまえの中でイッた時に、聞かせてくれよ。もう一度」
 そんなことを言われたら、想わずにはいられなくて。大河はまたへその下を熱く疼かせて、つい竜児のものをきゅっと締め付けてしまう。跳ね返ってきた快感に、震えながら切なげに耐えて、
「い、言いたいけど……自信ない」
 恥ずかしいのか、照れたように微笑んで大河は言う。
「きっと私、そんなの……だ、駄目だもん……」
 竜児に射精されたら、私もイクに決まってるもん……と。
 竜児は少し驚いたように眉を上げて、それからまた優しげに(大河にはわかる)目を細めて、もう一度、大河の唇をついばんでくれた。
 優しい竜児、大好きな竜児。
 気持ちよくなって欲しい。でも、どうすれば。
 考えるだけではよくわからないから、大河は訊いてみるしかない。
「竜児は、射精したことあるんだよね?」
「おう……そりゃあ、あるよ。もちろん」
「ん……じゃあ、その方法は使えないの……?」
 すると竜児は、急にどぎまぎして、頬なんか気持ち悪い(でも大河は可愛いと思う)ピンク色にしてみせる。
「方法って、手でこする、とかか? あ、いや、そうじゃねえよな……」
 ほうほう手でこするとは。
 思わず大河は興味津々、詳しく訊きたくなる。
「そうじゃない、ってことは……ほ、他の方法とかも、あるの?」
 すると竜児はいよいよ耳まで真っ赤にして、薄い唇を尖らせて。本当のことを言ってくれる時の顔をして、ぶつぶつと呟く。
「方法ってか……お、おまえなんだよ」
「へ?……わ、私?」
「おう……ほんとにわかんねえのか? わ、わかんねえか……ああくそ、だからな」
 とうとう竜児は目をつぶり、急に痒くなったみたいに頭なんか掻きだして。
 やがて、うしっ、と決意のうなずき。目を開いて大河を見つけて、それでもやっぱり唇を突き出して。なんで不平でも漏らすように言うのだか。
「お、おまえを想って、するんだよ……」

286◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:49:42 ID:???
「え? ……えーっ!?」
 竜児の言葉が腑に落ちて、大河は驚いて、絶句してしまう。
 驚いたけれど、やっぱりずきずきしてしまうのだった。なんだかすごく、嬉しいみたい。
「そんな驚くことじゃねえだろ……。とっ、当然じゃねえか……と、当然、なんだよ」
 当然というわりには何度もどもって、竜児は今度は正真正銘、不服そうに言う。
 大河はなんだか胸もどきどき。
「とっ、当然なんだ……わ、私で、したの……一回、だけ……?」
 ふう、と竜児がついたため息は、観念のため息のようだった。
「何度もしたよ。数もわかんねえくらい。おまえを想って、何度もした……射精した」
「はっ、はうっ。はう……っ!」
 ずきずきがきつくなって、大河は思わず喘いでしまう。竜児はすぐにおちんちんを大きくして、私のあそこは勝手に竜児のを何度も締めつけて、困ってしまう。思わず言ってしまう。
「りゅ、竜児の、えっち……っ」
「……ほんとな。俺も驚いた。おまえにはえっちなんだよ、俺」
 そんなことを言われても、やっぱり嬉しいのだった。
 そう、でも。だけど、すると。
「じゃ、じゃあ、なんで射精できないんだろ……?」
 つながってるのに……と大河は独り言してしまう。
 私を想って何度も射精したというのに、その私とつながってさえいるのに、竜児は射精できないというのだった。
 じゃあ、すると。やっぱり。そんなのやだけど。
「わ、私の身体がいけないのかな……?」
 そんなことしちゃだめなのに、我慢できなくて。つい大河はすがるように上目遣いで竜児の顔を見てしまう。
「いや、それはない」
 一切、躊躇も間もなく、竜児は断言する。
「おまえの身体は最高だよ……まあ、おまえが最高なんだが、とりあえず……おまえの身体は最高だと思う。こんなにえっちで可愛い女、ほかにいるわけねえ。おまえで射精できなかったら人類が滅ぶ」
 いきなり人類の命運とか担っちゃたりして、でも竜児は本気なのだった。大真面目で淀みなく言ってのける。
 そんなの嬉しいに決まってるけど、バカだとも思ったり。
「ほ、褒めすぎ。他の娘なんか、知らないくせに……」
「まあな、確かに他の女は知らねえ。おまえが初めてで……最後の女だ、俺には」
 こんなの駄目。まっすぐ、ほだされてしまう。
 名前を呼ぶのがせいいっぱい。
「竜児……」
 けれど負けじと、大河も一生懸命に言う。
「わ、私も……私もなの。竜児が初めてなの……竜児にしか、あげないの……」
 竜児は嬉しそうに、優しい目(私にはそう見えるの!)をして、微笑んでくれた。
「そうか……じゃあ」
 そこで竜児は言葉を区切って顔を寄せ、またひとつ、薄くて熱い唇で大河の唇をついばんで、
「いっぱいえっちなことしような、大河」
 吐息の届く近さで語りかける。
 大河は驚いて、嬉しくて、声も甘くとろけてしまう。
「りゅ、竜児……っ」
 ずきずきっ! と、大河のへその下が甘く激しく疼く。あまりの刺激に閉じた目蓋の長い睫毛も震わせて大河は耐える。
「これからずっと、たくさんえっちなこと、しような、大河。……ずっと、ずっと、いっぱい可愛がってやるからな、大河……」
 そんなの、嬉しくて。駄目。
「あう……っ、りゅ、りゅうじ……っ」
 あまりにずきずきして、大河はとうとう甘い喘ぎを漏らす。指先までも甘く痺れる。

287◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:50:24 ID:???
 目蓋を開けば、潤んだ瞳に星を揺らして竜児を見つめて、大河は応える。
「う、うんっ、うんっ。う、嬉しい……っ。い、いっぱい、可愛がってね? わ、私、可愛くするから、がんばるから……だから、ずっとずっと、可愛がってね? 竜児……っ」
「がんばんなよ。遅いんだよ。おまえもう、とっくに可愛いんだよ。この世で一番可愛いんだよ、ダントツだよ、おまえは……俺に、とっては」
「竜児……」
「離さねえぞ」
 こわくて優しい眼差しで大河の瞳を捉えて、声音も低く優しくして、竜児はそう言った。
 その短い誓いの一言が、瞬間、誰も――竜児さえも大河すらも思わぬ重さと鋭さを得て、心も身体も貫いて大河の魂に届く。



 かつて愛があったようだった。
 なぜならば離されて、そこが癒えぬ傷となったからだ。
 いつまでも思い出したように血を吹き流す、ふたがれることのない傷があるから。
 先に心の傷があるのだった。そしてそれより先には遡ることができない。
 遡っても、かつて一度も愛などなかったとしか思えない。
 ただ傷が――不思議と血を止めぬ傷が心にあるから。
 私はどうも、もがれては癒えない何かをもぎ取られたらしいと。
 離されてはいけない何かから離されてしまったらしいと。
 大河はときどき他人事のように、血を流す心の傷を眺めてきた。
 へえ、まだ出るものなのねと。
 もう私は痛くないのに。
 不思議、と。
 もがれたもの、離れたものは何なのか。
 愛かと思えば、鼻で笑ってしまうのだ。
 そんなものなわけはない。
 なぜならそんなものは心のどこにも見当たらないからだ。
 ただ傷しか、見当たらないじゃない。



 それは言葉に過ぎない。
 けれどそれは大河が愛する者の言葉だった。
 自分よりも、大切に思えるひとの言葉だった。
 想い人から好かれない私は切なく悲しく哀れだと、恋が否応無く鍛え上げたおのれ自身への愛を越えて。にもかかわらずそのおのれよりも大切だと、心の底から初めて想えた、ただひとりのひとの言葉だった。
 ただ見ているだけで、生きてさえいけると思えたほどの、ひとの言葉だった。
 だから、だというのか。
 魂に届いた言葉はひるがえって、大河の心の傷を焼いた。そして求めていたものが何かを大河に知らせた。
 身体へとひるがえったそれは、大河の唇をわななかせ、瞳から涙となって出た。
 この涙を見ても竜児は驚かない。
 ただひたすらに優しく、愛しさを込めた眼差しで大河を見つめてくれるだけ。
 竜児は幾多もの大河の涙たちから、きっとこの特別な涙を見分けることが出来ない。それでも。
 知らずに、大河すら知らなかった求めているものをくれるひと。
 愛している、私の奇跡。
 竜児。
「竜児……嬉しい」
 ようやく微笑んで、大河が言った言葉は、ただそれだけ。
 離さないで、とも言わないで。なぜなら。
 離さないで、なんて言っても、意味はないから。
 離さないで、と言っても、離れるものは離れることを、大河は知っているから。
 だから。
「私も、離さないよ、竜児……」
 今は、それだけと、誓って。
 いつか、教えてあげると思って。
 こみあげる愛しさにまかせて。
 大河はおのれから薔薇色の唇を竜児の唇に逢わせた。

288◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:54:24 ID:???
 衝撃で取り戻してしまった心。その心から身体を取り戻したくて、唇を唇でついばんだ。
 魔法よもう一度解けてと、竜児の舌に舌を絡めた。
 竜児の言葉に貫かれたように、竜児の身体に貫かれたくて。
 竜児の舌を必死で貪った。けれど。
 なかなか魔法は解けなくて。
 どうして、と。
 大河が焦りを感じ始めた時、竜児が舌を絡めるのを止める。
 駄目、駄目、と。
 大河は竜児の舌を追いかけるけれど、竜児の舌は退くばかり。
 やめてはいや。やめてはいやなの。
 けれど、とうとう竜児は唇を離す。
 大河は悲しくて涙を流す。
「やめちゃいやぁ、竜児……っ」
 懇願する。
 どうしたのだろう。嫌がられたのかと不安になる。
 けれど。
 竜児はちゃんと、愛しそうに大河を見つめてくれていて、
「やめねえよ。舌、出せ、大河」
 そう、命令してくれるのだ。
 だから大河は思わず、
「はい……」
 と返事をして。
 濡れた唇から桜色の舌を出す。
「もっと、口開けて。もっと舌、伸ばせ」
 ずきん、と、来た。
 とうとう、魔法を解除する甘い疼きの呼び声が身体に響いたのだった。
 嬉しくて、大河は別の涙を流す。
 はい、と、
「はひ……」
 口を開けたまま恥ずかしい返事をして、大河は自然と目蓋を閉じて、一生懸命、舌を伸ばす。竜児に捧げる。
「いい子だ」
 なんて、竜児は言って。
 唇と唇が触れるほど近づいて、宙に竜児へと捧げられた大河の舌の裏を、竜児の舌が舐め上げる。
 ずきずきっ!
「はっ! はっ!」
 甘い疼きがきつくて、大河はとうとう喘いでしまう。
 やっぱり竜児は助けに来てくれたのだった。
 魔法を、解きに来てくれたのだ。
 まるでおとぎ話の王子さまのよう。
 なんて素敵なの! 嬉しい! と、そう、素直に思って。
 大河は舌を竜児に嬲られるがままにゆだねる。
 へその下は毒のように甘くずきずきと疼き。
 大河が声をあげるたびに、挿し込まれた竜児が太くきつく漲っていくのが分かる。
 竜児のえっち。
「あっ! あっ! お、おっきい、の……りゅうじ、の、おっきく、なって……っ!」
「おまえが可愛い声なんか出すからだよ」
 だって、竜児なんだもん。
 竜児、大好き。
「あうっ! あうっ! 好きっ! 好きっ!」
 快感に貫かれて、大河は夢中になって竜児にしがみつく。
 それがさらに竜児を激しく勃起させる。漲りを取り戻したそれを、大河の熱く濡れたきつい穴に深く深く挿し込む。ぴっちりと、根もとまで。
 たまらなくなって、竜児も喘いでしまう。
「ああ……大河……っ」
「あっ! 奥っ、深いの! お、おっきい……っ!」
「最高の穴だ、おまえの穴、最高の穴だ……くそっ、この穴に射精してえ……!」
 射精のあの感覚を必死でとりもどしたいと、竜児は大河の奥までぴっちり挿入した勃起を、意志の力で息づくように何度も漲らせる。

289◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:57:14 ID:???
 大河は竜児のいやらしい言葉に身も心も貫かれてしまった。初めてそれとわかる感覚、漲らされて脈打つようにきつくなる快感に苛まれながら、大河は必死で応えた。
「してっ! してっ! 私のに、射精して! 竜児のなの! 私の、竜児の穴なの! 竜児のためだけの穴なの! なにされてもいいの! なにされても! 私の穴、使って! 射精してっ!」
 涙をちぎって叫ぶ、驚くほどいやらしい言葉に、大河の愛があふれる。伝わる。
「た、大河……」
 竜児は涙を流す。
 その愛しい涙を見つけて、大河は一瞬、微笑んだ。
「優しい、私の竜児……遠慮しちゃ、だめ……! 私はあんたのものなの! あんたのものにして! なにしてもいいの、竜児! 私、なにされてもいい! お、おも、おもちゃみたいにして! 私を、おもちゃみたいに使って! 私の身体、私の穴、使って! 私の穴、竜児のおもちゃにして! わ、私、なりたいの、竜児なら、私、竜児の、おもちゃになりたい……っ。だって、あ、愛してるの……っ!」
 喘ぐように一気に告白して、大河は驚いたように瞳を大きく見開いた。見開かれても星を揺らして、涙もとめどなく。
 竜児もまた、眦が裂けるほどに目を見開いて、あふれる涙をこぼす。
 涙して、ただ抱きしめた。
 いったいそうするよりほか、これほどの愛におのれの何で応えられるという。
「大河……」
 大河もまた、せいいっぱい腕をまわして、竜児をきつく抱きしめ返す。
「竜児……さ、お願い、ね? おちんちん、挿して……」
「お……おう」
 うながされて、竜児は応えて腰を使い始める。勃起を引き抜いて、また深く挿し込む。
「あぁっ! りゅ、竜児、好き。愛してるの……」
 引き抜く、挿し込む。
「あっ! 好き、愛してるの……っ」
「好きだよ、愛してるよ、大河……」
 徐々に注挿の速度を上げていく。疲労は完全に消えているようだった。
「あっ! あっ! あっ! りゅ、りゅうじっ! しゅ、しゅき、あいしてるのっ!」
 快感に突き上げられ、大河は舌の根まで甘く震えさせる。
 可愛くてたまらなかった。大河の声は何度でも竜児を漲らせた。
「あーっ! りゅ、竜児……っ! あ、あのね? あの、イけって、ゆって? 命令して、欲しいの……」
 これは初めてのお願いのはずだった。竜児は少し驚いて、訊ねかえす。
「た、大河。イキたいのか?」
 大河はコクンとうなずいて、
「うん。イキたいの……イけって、め、命令して? 竜児……そしてね、私がイったら、その穴、使って……」
 竜児は息を呑んだ。
「っ! た、大河……」
「だめ、腰、止めちゃ……挿して? 挿して? あっ! あっ! そ、そう……っ!」
 うながした注挿に甘やかに応えてから、いっそ大河は微笑んで言うのだ。
「め、命令、してね? 竜児……私、いっぱいイクから。いっぱい、可愛い声、出すから。だからね? イってる時の、私の穴、使って? イってる時の穴で、おちんちんしごいて? イってる時の、私の穴、竜児のおもちゃに、して……」
 こいつをどうすればいいのか。
 たまらなかった。
「うん、うん……わかったよ、大河。するよ。イってるおまえの穴、使うよ……」
「うん……挿して! 挿して!」
 竜児は大河の悦ぶやり方で腰を使う。責めを詰める。
 大河は入り口を何度も擦られるのが好きだった。
「あっ! やっ! やっ! 竜児の、好きに動くの! 私じゃ、なくて……っ」
 大河は奥まで深くゆっくりハメられるのも好きだった。
「あーっ! りゅ、りゅうじ……っ!」
 大河は素早く引き抜かれるのも好きだった。
「あーっ! め、命令っ! 早くっ!」
「だめだよ、大河。我慢するんだ……」
 大河は子宮をつつかれるのも好きだった。
「やぁんっ! やぁんっ! ひ、ひど……っ! だ、だめだってば……っ! め、命令、してっ!」
「だめだ。まだイクな、大河」

290◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:57:53 ID:???
 ぜんぶ、してやる。
「うぐ、うぐ、うーっ! んっ、んっ、んぐ! ひ、ひどっ! ひどいの! も、もう、許して! め、命令してっ! りゅ、りゅうじっ! ひ、ひど……許して、許してっ……あーっ!」
 耐えきれず舌を出して声をあげる以外、ちいさな歯を食いしばって耐え続けている大河の頬を、竜児は手のひらで優しく撫でて、
「可愛いよ大河。俺のおもちゃ。愛している。イけ」
 命令した。
 絶頂をこらえて辛そうに眇められていた大河の瞳が、わあっと花が咲くように見開かれて星を散らした。こらえて硬くしていた薔薇の唇もふわりと開いて、その一瞬の自由に、大河は、
「愛してるの。使って」
 驚くほどはっきりと、そうとだけ言って。
 絶頂した。
 痙攣して、匂いと涙と汗を散らして、大河は白く美しい動物になる。
 淡色の髪雲を従えた、熱く滑らかな動物になる。
 その動物のいやらしい穴に、竜児は漲り切った勃起を突き入れた。
 熱くきつく濡れて狭い穴に、竜児は何度も突き入れた。
「おーっ! おーっ!」
 大河が可愛い獣の声を上げる。
 精液搾取の反射に白い尻を跳ね上げる。何度も竜児をきつく締める。
 切れぎれに放尿して、竜児の股間を熱く濡らす。
 すべて捧げてくれているのだ、この女は。
 途方もない。
 おのれに何が返せるというのか。
 絶頂する大河を貫きながら、絶頂を越えて貫かれる大河の快感が竜児に流れ込んでくる。
 今夜何度もそうしてきたように、またも竜児は涙する。
 涙すら流す。
 そして、気づいた。


 俺は大河の涙を流しているのだと。


 泣きながら、突き入れて。
 竜児はとうとう気づいたのだった。
 大河がすべてを捧げてくれたから、竜児は大河の涙すら流すのだと。
 俺の身体を流れる甘い疼き。身体の奥の知らない臓器に流れ込み散る、毒のように甘い流れ。
 知らぬはずだった。そんな臓器など、俺には無い。
 それがあるのはきっと大河だ。
 大河から、来ているのだ。
 大河がすべてを捧げてくれるから。
 泣きながら、突き入れて。
 いまや今宵の初めてのキスの謎すら解けたのだと思う。
 唇におのれのすべてを込めて。
 大河は最初から竜児にぜんぶを捧げてくれていたのだ。
 だから竜児は大河の涙を流す。
 大河を苛む快感に想いを寄せて、大河を貫く快感をこの身に受け止めて。
 だから竜児は大河の涙すら流す。
 それこそが愛だと思っていた。
 これほどに愛しているのに、なぜ射精できないと思っていた。
 泣きながら、突き入れて。
 竜児にはわかった。愛はそれだけではないと。
 おそらくふたつの愛があるのだ。その両方がないと完成しないような、ふたつの愛が。
 大河が捧げ、俺が受け止める。これは愛だ。ただし奪う愛だ。
 いけないわけではない。それも無くてはならない愛だ。
 けれど、わかった。
 俺はわかっていなかったことが。

291◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 22:59:26 ID:???
 ヒントはいくらでも、そこらじゅうにあったのだ。
 大河のように俺は美しくない。
 大河のように俺は可愛くもない。
 かといって格好良くもない。だから。
 俺は俺の身体が恥ずかしい。
 なにを考えていたというのか。
 身体にまつわる恥も哀れもなにもかもを投げうって、大河は竜児に自分のすべてを捧げてくれていたというのに。
 与えてくれていたというのに。そうだ。
 大河の愛は与える愛だ。
 それが、奪う愛と対になる、もうひとつの愛なのだ。
 泣きながら、突き入れて。
 竜児はついに決意する。
 逆にする。逆にしなければならない。
 おのれのすべてを大河に捧げる。与える。
 おのれのすべてを大河に受け止めてもらう。
 射精ができるかどうかなぞ、知ったことではなかった。とにかく。
 俺のすべてを大河に捧げなければ、愛は完成していない。
 俺のすべてを大河に奪わせなければ、愛は完成しない――
 泣きながら、突き入れて。
「大河!」
「りゅ、りゅう、じ……」
 途切れぬ絶頂に震える大河に呼びかける。
「俺はおまえのものだ、大河!」
 あふれる涙を吼えて散らす。
「俺はおまえに俺のすべてを捧げたい! 俺のすべてを奪ってくれ! 俺の涙を流して欲しいんだ、おまえに! 大河!」
 唐突な上になにがなにやら滅茶苦茶だが、竜児は思ったとおりの思いのたけをぶちまけた。けれど。
 唐突なのに、滅茶苦茶なのに。
 大河は痙攣に抗って、微笑んですらみせて。
「うん、わかった……」
 一片の謎もないかのように応えてくれたのだった。
 わけがわからないが、こいつは最高。
 俺の女は最高の女。
 思って、竜児は、優しさもここまでと、
「じゃあ、いくよ。大河」
 穏やかな声でひとつ、言って。
 大河の返事も待たずに。
 腰を激しく使い出す。
 動物になった大河を追って、おのれも動物になるために。
 獣に、なるために。



 竜児に激しく貫かれて。
 大河は狂おしい快感の中、必死に目蓋を開いて竜児を見つめていた。
 私の甘い声を燃料にして、私を貫く愛しい獣。
 渦巻き貫く毒のように甘い快感も、愛しくて大河が微笑むことを止めることは出来ない。
 喘いで、汗を散らして。私の竜児ったらひどい顔。
 月の影に下から蒼く照りかえされて、竜児の顔はスペースお化け屋敷ライド全開。
 汗が目に入ってぎゅっと閉じ、かっと見開いては私を見つめる竜児の目なんて、血走って、もう。
 殺すぞ――――――っっ!
 犯すぞ――――――っっ!
 奪うぞ――――――っっ! てなもん。
 奪ってくれとか言ってたくせに、奪う気まんまんの鬼畜犯罪者にしか見えない。
 私じゃなかったらきっと気絶モノ。心臓の弱い方はお控え下さい。
 竜児ったら汗だくで、必死で腰をふりたくり、息を詰めたり喘いだりで口も歪んでひんまがり、インコちゃんみたいなイマイチ色の舌も踊らせて、次には歯も食いしばって、まるで間近に警察が迫ってとにかく大忙しの、全力疾走の凶悪逃亡犯。
 もう笑っちゃいそう。だって竜児ったら、まるで。
 全力疾走、の。
 大河は笑わなかった。
 泣いた。

292◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 23:05:39 ID:???
 竜児に向けた大きな瞳は光を揺らす泉になった。
 気づいたのだ。気づいて、とめどなく涙があふれる。
 大河はこの竜児を知っていた。
 私を目指して、死に物狂い。
 ひどい顔して、全力疾走。
「竜児……っ」
 文化祭のミスターコンテスト、福男レース。
 父に裏切られて、だけどミスコンテストで優勝して。
 たったひとりになった私のために。
 たったひとりになった私を目指して。
 私の傍に俺がいてやるんだ、って。
 竜児はレースに参加したのだ。参加して、そして。
 走ってくれた。
 ひどい顔して、死に物狂いで、全力疾走。
 ゴールにいる、私を目指して。
 私の、ために。
 二度と無いと、思っていた。
 あんな素晴らしいこと。
 こんな素敵なひと。
「来て……っ!」
 立ち上がらなきゃ。
 立ち上がれないけど、立ち上がらなきゃ。
 立ち上がって、今度こそ竜児を迎えるの。
 今度こそ、遠慮して座りなおしたりなんかしない。
 今度こそ、私は立ち続ける。
 私のために走ってくる、竜児のために。
 竜児が走ってくる。私のために。
 素直に叫ぶの。何度でも。
「来てっ! 来てっ!」
 そして立って迎えるの。
 ゴールに飛び込んだ竜児の胸に飛び込むの。
 涙を隠さず、甘えるの。
 大好きって、今度こそ言うの。
 今度こそ。絶対。
 そうしないと。絶対。
 こんな素晴らしいこと。
 こんな素敵なひと。
 竜児の熱く濡れた胸に、手をあてた。
 竜児の激しく振りたくられる腰に、両脚を絡めて締めつけた。
 両手を必死に伸ばして、竜児の首にしがみついた。
「来てっ! 竜児っ、来てっ!」
 私を深く貫いて、その時。
 竜児の動きが、ぴたりと止まった。
 止められるのも、駄目なのだった。
 瞬時に大河は高まって、甘い声ひとつ上げずに絶頂しそうになる。
 寸前の反射で締めつけて、跳ね返ってきた快感のあまりのキツさに息も止まって、大河は気づいた。
 驚くほど先の方まで、竜児の勃起がかつてないほど太く凄まじく漲っていることに。

293◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/09(木) 23:07:32 ID:???
「りゅ、りゅう、じ……っ」
 竜児は歯を食いしばって、静かに喘いでいた。
 すべての殺戮に勝利して、周囲を埋め尽くす亡骸をひと眺めする、勝ち誇った獣の中の獣のような目をして、薄暗い部屋のぐるりを見渡して。
 そんな目のまま、大河の瞳に目を落とす。
 そんな目のまま、優しい光を宿してみせる。
 月光の中、凄まじく、美しく、
「来たよ、大河。来た」
 とだけ、言う。
 ふたたび勝利した獣となって、来てくれた竜児。
 大河は痺れてしまう。
 なんて凄まじいのだろう。
 なんて美しいのだろう。
 これがこのひとの絶頂なのだ。
 私の竜児の、絶頂なのだ。
「じき射精する。おまえの舌をくれ、大河。俺に射精されてイっている、おまえの舌を吸いたい」
 こんなものまで、奪われるのだ。
 そんなところまで、奪ってくれるのだ。
 最高の男。
 嬉しくて、とろけて。
 来てくれた竜児を迎えるために、すべてを奪ってもらうために。大河はそっと桜色の舌を竜児に捧げた。
 大河の絶頂が来る。



 絶頂する大河の舌を吸いながら。
 絶頂する大河の穴めがけて最期と尻をふりたくる。
 すでにスイッチは入っていた。
 竜児は瞬時に高まっていく。
 俺の涙を、おまえに注ぎ込むのだ。
 俺の血を、おまえに注ぎ込むのだ。
 獣のように腰をぶつけて、なおかつ愛しいと思うおのれを、どうすればよいのか。
 俺は、魂は、どこにあるという。
 どきどきと鳴る心臓も足りはしない。
 俺の心臓を手に取り出して、大河の心臓にのめり込ませても。
 くっつけ、こすりあわせても足りはすまい。
 なにも及ばない。捧げ足りない。
 だから俺はせめてと、涙を、血を注ぎ込むとでも。
 大河。
 大河。
 妹のように思った女だった。
 娘のように思った女だった。
 そして今は、やはりどんな言葉も及ばない。
 酔った大人の女の声だろうか、窓の外、誰かが遠くで大きな笑い声でわめいている。
 苦しくてたまらない。
 苦しくてたまらないと、大河も瞳をきつく閉じる。
 苦しくてたまらないと、大河も声をあげる。
 大河の目蓋の上に結ばれた雫は、俺の汗か、おまえの汗か。
 美しいおまえ。
 俺の女。


 いま、俺の涙が、大河の中に。
 俺の血がおまえの中にあふれる、と竜児は思った。


(この章終わり、16章につづく)

294高須家の名無しさん:2009/07/10(金) 00:16:56 ID:???
竜児と大河の愛し合う姿にすごく感動した!
時間をかけた?かいあって今回一番地の文が
かがやいていたと思います。

295高須家の名無しさん:2009/07/10(金) 00:28:28 ID:???
おつかれんす
本スレに厄介なの来てるから困る

296◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/10(金) 01:29:45 ID:???
てかなんというか、次こそは終章のはず。驚きの?長編になってしまった……

>>294
感想ありがとう!

14章が内的世界が多いために地の文のスタイルをポエムっぽく変えてわりと
成功していた(自己満足)ので、否応無く現実世界が多くなる(エロい?)15章が、
どうすれば14章に負けないテンションを維持できるのかと、ちょっと迷ったりしてました。

実作業の時間はあまりかかってないんですが、ここで大河と竜児がミッションの他に
何がしたいのか見極めるためもあって、少し寝かしたりもして、それで投稿の間が
空いた感じです。空いた時間にSSSを書き散らしていたという。

一番いい、と言ってもらえてありがたいです。そう読んでいただけて、とても嬉しい。

>>295
ありがとんす!

ああ、見ました。なんかいますね……あれ前のと同じっぽいけど、コピペ?

まあ、告知は、よかったらほどよい頃合で……。

297◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/10(金) 18:05:28 ID:???
大河は胸はちいさいままでおk。

298高須家の名無しさん:2009/07/10(金) 19:43:03 ID:???
ここにもペタンコ信者が!!

299高須家の名無しさん:2009/07/10(金) 21:01:23 ID:???
電車の中で読んでたら気づいたら目的地から2駅も過ぎてた。
くやしいのうwwくやしいのうwwGJした!あと時間返して!

300◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/10(金) 22:04:50 ID:???
>>298
大河にはひとの好みすら変えてしまう魔力があるという……!
というわけでぺたんこ信者ではなかったり。

もとからちっぱい好きのひとは、たまらないのねきっと……!


>>299
ありがとう! 
読んでて乗り過ごさせるとは、くっくっく、作者冥利に尽きるわ……!

時間は書くときに先払いしているらしいよ?(思いつき発言

301高須家の名無しさん:2009/07/11(土) 21:30:20 ID:???
現本スレにレスしようとしたらIP規制が来ました。ということで、こちらにレス
して届くかどうか?

現スレの>>188です

>>213
QHsKY7H.TYさま 
ありがとうごさいます。
前半の大河の勘違いな方向に突っ走っちゃうところが大好きです。
ややパワーダウンはさせていますけれどそのシーンはほぼ残っています。
性交渉的なものはありません。キスが4回のみです。
後半竜児が大河をテイクダウンしてしまうシーンはありますが、
それはある意図に基づいたものでそのつもりはありません。
大河が竜児の心を繋ぎとめるためのシーンとなります。

IP規制も来てしまったので避難所の方で進めてみようと思います。

302◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/11(土) 21:46:21 ID:???
>>301
わぁ、いらっしゃいましまし
このレスは代理投稿希望ってことでしょうか。ど、どなたかがきっと……_ノ乙(、ン、)_

SS本編の方もこちらで進めるとのことですが、本スレへの代理投稿を希望するなら
一応、その旨も添えた方がいいかもしれません。トリップも生成した方がいいのかな……?

303高須家の名無しさん:2009/07/11(土) 22:13:43 ID:???
>>301
すみません。レス先をミスりました。
本スレへは告知しておいたので心配ないと思います。

304高須家の名無しさん:2009/07/11(土) 22:52:41 ID:???
こっちに投下するなら、元々現本スレに投下するはずのやつだから
代理希望出しておいたほうがいいよ。
トリップは複数の人が代理投下するかもだからタイトルだけでおk

できれば代理したいけど携帯からがほとんどなのが悔しい…。

305◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/12(日) 03:51:25 ID:???
結局、今夜は投下無しかしら……

QHsKY7H.TYさんの、逢坂大河〜Remember竜児〜も続き楽しみだよね。

306◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/12(日) 11:08:53 ID:???
なるほど、だからタイトル「 - た い が - 」なのかと感心した……GJ

307高須家の名無しさん:2009/07/12(日) 12:08:44 ID:???
なほるどなっとく

308◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/12(日) 23:23:16 ID:???
ちょっと大河にもらい泣きしそうになった。
QHsKY7H.TYさんぐっじょぶ。

309高須家の名無しさん:2009/07/12(日) 23:28:35 ID:???
本スレに書いたほうが喜ぶと思うぜ?

それとあなたの並び寝ると本編後のニヤニヤも期待してるでがんすよ

310◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/12(日) 23:49:25 ID:???
>>309
クックック、私がOCN全面アク禁にまきこまれているとは知らないようだね……!
というわけで半永久的に避難所暮らし。本スレには書けません(泣

携帯試したら、こちらも一時的?規制_ノ乙(、ン、)_wwwぐったりと草植えるしか

>それとあなたの並び寝ると本編後のニヤニヤも期待してるでがんすよ
ありがとうでがんす!

311高須家の名無しさん:2009/07/13(月) 00:15:05 ID:???
携帯まで巻き込まれてるとは…

もう●買ってしまえ!!!!

312◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 02:05:57 ID:???
>>311
まあ、携帯は一時的なものなはずだけど……

●買っても、アク禁抜ける保証はないと、風の便りで聞いたの……ねん

313高須家の名無しさん:2009/07/13(月) 07:58:07 ID:0YmJtPtc
●買ったけど全然使ってないや。Jane自体使ってないし…。

安心しろ!ドシドシ代理投下しちゃるきん!

314◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 11:17:52 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
暑いので、ぬるめのSSをと思ったら……
***

・今年の夏なの

「暑……ちょっと、近寄んないでよね、あんた」
「……近寄ってねえだろ? 1メートルは離れてるだろ?」
「じゅうぶん近いのよ、あんた犬赤外線出すから。5メートルは離れて」
「遠赤外線みたいに言うな。てか、それじゃ居間の外じゃねえか……仕方ねえ、じゃあ俺、
 自分の部屋行くわ」
「駄目。却下。居間にいろ。許す」
「……ったく。こんくらい離れりゃいいか? はいはい、おありがとうございますっと……」
「……」
「……」
「……あーつーいーっ! もーっ、竜児なんとかしてよ! エアコンエアコン!」
「そんな暑っ苦しい格好してっからだろ。ったくしょうがねえな。窓閉めるか……ほれ」
 ピッ……ブーン……
「ひゃあ! 竜児っ、風向っ、真下向けて真下! ……おっけー! さあ来い冷気! 苦しゅうない!
 ……来た来た、来たよ竜児っ!」
「それはそれは姫、良うござんした」
「うんっ!」
 ……ブーンウンウンウン……
「……なにこれ、うるさ……ねぇ竜児、あんたんとこのエアコン、壊れてない?」
「おう、どうした。冷たい風、来ないか?」
「ううん。冷たいのは来てるけど……ブーンブーンうるさくない?」
「ああ、そりゃ今年からのウチの仕様だ、うるせえのは。掃除もなんも、いろいろしたけど
 だめだった。やっぱ古いんだよ、ウチのエアコン」
「え? なに? ちゃんと聞こえなかった」
 ……ウンウンウン……
「おう……ウチのエアコン古いの! だからうるせえの!」
「へー、古いのってそうなんだ。私の家のって、あれでもかなり静かなのね……」
「は? なんつった? 微妙に聞こえねえぞ?」
「っんもぅ! だから……! いいや、めんどくさ。竜児っ、ちょっとこっち来て!」
「なんだよ、犬赤外線はいいのか?」
「いいの! もう涼しいから! 早くこっち!」
「へいへい……ほら来た」
「そんなとこじゃあんた、涼しくないでしょ? もっと近う寄れ! 苦しゅうない!」
「……はいはい。ほら来た……おう……涼しい……」
「でしょでしょ! うっさいけど!」
「おう、涼しい……な……」
「ん……ねぇ、竜児」
「な、なんだ? 大河」
「……抱っこ、して?」

315◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 11:18:49 ID:???
「おう……なんだ、もういいのか?」
「うん、去年ごっこはもうおしまい。ね、竜児……だから、抱っこ……きゃっ!」
 ひょいっ
「ほらよ、膝の上っと」
「わ、腋、持っちゃだめだってば、もぅ……えっ!? 嘘っ!? 嗅いだ!?」
「嗅いでない嗅いでない……でも、こっちは嗅いでいいだろ?」
「えっ……首筋?」
「いや、耳の後ろのとこ」
「えーっ……でも、汗かいてるし……っ!」
「……いい匂いだよ、大河。大好きだよ、おまえの匂いも」
「りゅ、竜児……っ。ね……その、暑くない? くっついて……」
「熱いよ、おまえは。小鳥みたいだ」
「ご、ごめんね。竜児、暑がりだもんね……。でも、くっつきたかったの。離れてるの……いや」
「……いや、俺こそごめんな、大河。さっきは、暑いからくっつくな、なんて言って。ちょっと……
 照れちまったんだよ」
「っ! ほ、ほんとう?」
「ああ、本当だ。辛かったな、去年ごっこ。くっつかないなら去年と同じじゃないの、って、
 おまえに言われて。じゃあ去年と同じにしてみるか、なんてやってみたけど……」
「うん……でも、もう、同じじゃないの……も、もう、変わっちゃったの……」
「……そうか? 俺は、なんてか、そんなに変わってねえ」
「えーっ!? そこは変わってよ、あんた。せめて変わったって言いなさいよね。もーっ!
 竜児ったら、あいかわらず鈍犬ちゃんなんだから……」
「おう……すまねえ。でもさ、ほんとにあんま変わってねえんだよ。その、なんて言ったらいいのか」
「うう! まだ言うかこの……っ。ひ、ひどい……わ、私はこんなに変わっちゃったのに……
 あ、あんたのこと、大好きで……大好きなの、わかって。両想いになれて、こ、こんなに……っ」
「大河……泣くなよ、泣くな……な? ……ふー……これ、問題あるから今まで黙ってたけどさ。
 だから……変わってねえってのは……つまりさ、俺、おまえと出逢った頃から……なんてか、その、
 駄目、だったんだよ……」
「うっく……だ、駄目? 駄目って、なによ……っ」
「……つまりさ、俺、おまえに触りたくてたまらなかったんだよ……出逢ったころから、ずっと」
「え……えぇっ!?」
「ああやべ! やべえよな、やっぱ! 駄目だったか!? 言うんじゃなかったか!?」
「そ、そそそそんんあの、やあ、や、やばっ、やばばああいに、っき、きま、決まっってるるう」
「お、落ち着け大河! どもり方まで変わってるぞおまえ!? ショックだったか。ほら、どうどう……」
「すーはー、すーはー……っすうううっ……はあぁ……おっけー、もう平気。喋るれ……れる……」
「おう、大丈夫か。大丈夫かあ?」
「だっ、大丈夫じゃないっ! さあ続き! 聞かせなさいよ!」
「おう、続き……だからな、ああもう言うわ! ずっと我慢してたんだよ! 最初のころから、
 おまえに触りたくて、くっつきたくて! おまえの寝顔見て、キスしたくなって我慢したことも、
 何度もある! ん、だ、よ……ずっと、しちゃいけねえって、ぜんぶ、我慢してたんだよ……俺は」
「あっ……あっ、あっ、あっ、あんた! あんた、だって、みのりんのこと好きだったんでしょ!?
 そ、それなのに! それじゃあ、あんた、あんた、ふ、ふま、ふまたた!」
「ふ、ふまたた……?」
「ち、違うっ! ふ、ふた、ふたまま!」
「ふ、蓋ママ……?」
「わわわわかってるでしょ? あんた! だから、そのっ、みのりんのこと好きで、そ、それで、
 わ、私のことは……え? 寝顔で……え? 寝てて、触りたくて、くっつきたくて、キスしたくて……
 えぇ!? あ、あんた、ずっと、最初っから……最初……えぇ!? さ、最初っから、ずっと、
 あんた、私のこと、やっぱり、そんな、え、え、えええ、えっちな目で見てたわけ!?」

316◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 11:19:35 ID:???
「おう……えっちってか……まあ、そうだよ」
「そうだよって、あんた……こ、このっ! えっち!変態!ドスケベ!エロ犬!ふたまた野郎!
 あ、言えた……じゃなくて、なんで!? なんであんたそうなのよ!?」
「な、なんでって……おまえが可愛いかったからに決まってんだろ」
「え……えーっ……そ、そんな、そんなの。だ、だって私、ち、ちびだし……」
「なんだそれ。可愛いじゃねえか」
「うう……む、胸も無いし……」
「好み変わっちまったじゃねえか、おまえのせいで」
「えーっ、ど、どしよ……く、口、悪いし」
「声が可愛いんだよ、おまえ卑怯なんだよ」
「ら、乱暴者だし……」
「マゾじゃねえがどうしても嫌いになれねえ」
「わーん! ど、どうしよ……ど、どうしても、駄目。どうしても、どうしたって、う、嬉しいの……っ!」
「大河……」
「さ、最初からなんて、あんた、ただのえっちで、ドスケベで、ふたまた野郎で、最低なのに……
 さ、最初から、なんて、私、嬉しい……」
「ただのえっちって、おまえね……。俺はさ、櫛枝のことだって本気だった。でも、どうしてもおまえのこと、
 可愛いって思うのもやめられなかった……やめられるわけがねえ、おまえ可愛いんだから。
 だけどおまえは北村のことが好きで、だから、俺は我慢したんだ……おまえに触りたくても、
 キスしたくなっても、我慢した。ずっと、なんとか我慢し続けた……」
「竜児……」
「もちろん、櫛枝のこともある。北村への俺の思いもある。でもな、大河。俺が俺の欲を我慢できたのは、
 きっと、たぶん……結局は……おまえのことが大事だったからだ。おまえの想いを大事にしたかったからだ。
 他の誰かのことよりも、俺の欲よりも、おまえの……あれ? おかしいな……そんなこと、あるのか?
 そんなことだったのか……? あれ? いくらなんでもおかしいぞ。だって、だけど、それじゃあ……」
「りゅ、竜児……?」
「だけど、それじゃあまるで……俺、おまえのこと、最初から……」


 最初から、愛していたのか……?


「っ!……う、そ。……嘘っ! 嘘っ! 嘘っっっ!」
「……なあ? 嘘っぽいよなあ? さすがにそんなの、出来すぎてるよなあ。でも、でもさ、考えたら
 そうなった……どうしても、そうなる。おかしいのに、ありえねえのに……俺、おまえが可愛くて、
 だけど俺、おまえが大事で、だから俺、ずっと我慢できて、だから俺、最初から、おまえのこと……
 あ、愛してたんだ、大河……っ!」
「りゅ、竜児……っ! わ、私もっ、私も、なの! きっと、最初から……っ」
「……と思ったけど、そういやそんなことして単純におまえに嫌われたくないって俺の欲もあったな。
 落とし穴だ」
「ズコー!」


***おしまい***

317◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 11:27:08 ID:???
>>313
ありがてえ……た、たのんだ、ぜ……_ノ乙(、ン、)_バタ...ッ

318高須家の名無しさん:2009/07/13(月) 12:50:43 ID:???
>>313
2chするならJane使おうぜ!

>>314-316
去年ごっこわろた
オチもわろた

しかし地の文無しの会話だけでここまで丁寧に情景を描けるとは…
俺も見習わなければならないね

319高須家の名無しさん:2009/07/13(月) 12:56:50 ID:???
代理してきたぞい。

いいねいいねー。会話だけでここまでニヤニヤできるとは思わなんだ。
ふははは、これで夏の暑さにも負けねぇ!

320◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/13(月) 19:00:49 ID:???
竜児、たぶん嗅いだね……

>>318
感想ありがとう!

>見習わなければ
恐縮です……(私 
恐縮でーすっっっ!(梨本

会話SS、音声ドラマ(ラジオドラマ、CDドラマ)のホン書く要領と近そうです。
音楽使えないから、長い間だけはとれないのが欠点ですけど。


>>319
ありがとう!

季節ネタを大事にしたいタワシ。そうすればほら、この同じ暑さの中を
大河と竜児も過ごしてんのか……なんてなごんでみたり。

321 ◆askgvpoGB.:2009/07/14(火) 00:51:17 ID:???
>>306
感想ありがとうございますー
並び寝るの続き、楽しみにしてますね。

322◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/14(火) 20:38:11 ID:???
みんなやさしいのね……ん

>>321
どういたしまして。
あまりに感心してへぇボタンが手元にあったら満へぇ押してました(懐かしい

同じ時期に相前後して竜虎の夜ネタ書いていたのも今ではちょっと懐かしく。
私の方はまだ終わってませんが(゜∀。)アヒャ

「並び寝る」も読んでいただけてるようで、ありがとうございます。
さすがにこれほど長くなると、もはや読んでもらえてるだけでありがたいレベル……


みんなもありがとよっ

323◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 06:52:45 ID:???
◆fDszcniTtkさんの正体を見た。パンツに反応するひと。

324高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 07:08:51 ID:???
そりゃ女の三大神器は「生パンツ」「生胸」「生尻」だからね。
文豪も生パンツには反応する男ってことよ。ちょっと親近感

325高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 08:37:44 ID:???
パンツなどただの布きれに過ぎん!

326◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 11:49:04 ID:???
>>325
パンツなんてただの飾りですよ、大佐。エロい人にはそれがわからんのです。

327高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 15:43:43 ID:???
エロパロが最近荒らしにあってるな、投下が竜×亜しかないからか?
竜虎スレに来たらどうしようかと不安でいっぱいだ…。

328◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 15:49:22 ID:???
お世話になります。告知のみ代理投稿、お願いします……

--
◆eaLbsriOas@避難所です

>>384
おかえりなさい。待ってました! GJ!


>>372が不意にパンツ祭りを始めたと聞いて、本スレ代理投稿用に書いてみたら、
どうにも微妙に本スレにはあげられないシロモノになった気がする、そんな夏。

微エロ注意、読みたいひとは新避難所へ。大丈夫かもしれないけど自粛する。あと、
親父、先に涅槃に行く。タイトルは「洗濯こわいの」
--

329◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 15:49:55 ID:???
というわけでパンツ祭り参加作品。何のひねりもない。竜児はパンツをひねりたいらしいけど。
微エロ注意、なので代理投稿はナシでお願い。午前中には書きあがっていたが、実は悩んでた。
***

・洗濯こわいの


「パンツ見せろ、大河」
「……はあ!? な、ななな、なんですってえ!?」
「おう、聞こえなかったか。悪ぃ。パンツ見せろ、って言ったんだよ」
「きっ、聞こえてるわよ!? あんた気でも狂ったの!? なっ、なんであんたなんかに私がパンツ
 見せなきゃなんないわけ!?」
「そりゃおまえあれだよ。洗濯するからついでにさ」
「ついでぇ!? ついででパッ、パンツ見られたらたまったもんじゃないっての!」
「おう、そうか、すまねえ……」
「あっ、謝って済むことじゃないっ! このっ、え、え、えお、えおろ……っ! いだぃ、じだがんだ……
 っお、覚えてなさいよ! もう! まったく、なんだってのよ……」
「大河」
「なによ!?」
「ついでじゃないからパンツ見せろ」
「うぎゃあ!? あ、ああああんたっ! 謝ったじゃないよ!?」
「だから、ついでじゃないって言ってるじゃねえか」
「そっちだけ!? パ、パンツの方は!?」
「おう、だから見せろよ、パンツの方を」
「はああああああ!? だっ、だから、な、なで、なでんっ!?」
「なでん……?」
「違うっ! なんでよっ!?」
「だからさ、チェックするんだよ。汚れてたら洗うからさ」
「っいいいいいい!? し、ししし失礼にもほどがあるっての! 汚れてなんかないわよ!
 ちゃんと朝、履き替えたもん! そっ、そそそれにっ、じ、自分でチェックできるってば! 馬鹿っ!」
「いやあ、どうだか。おまえ雑だからさ。やっぱ俺がチェックした方がいいって」
「っひいいいいいっ!? な、なんでそうなるのよ!? なんなの!? なんなのよ一体っ!?」
「まあそう赤くなるなって。変なことするでなし、あんま気にすんな。さ、パンツ見せろ、な? 大河」
「そっ、それ自体が変なことだっての! あっ、赤くも、なるっての! あんたこそ何よ!? 何なわけ!? 
 かっ、顔色ひとつ変えないでそんなことっ! ああああんたのがおかしいよ!」
「おう。そりゃあだって、俺、おまえの保護者だもん。赤くなったらおかしいだろ?」
「ほ!? ほおっ!? ほごっ!? ほごおっ!?」
「北斗の拳ごっこはいいからさ。ほら、じゃあ、触んねえから。自分でスカートめくれよ、大河」
「っ!? め、めくるわけないでしょっ!? この馬鹿い……いいいいいっ!? な、なんでっ!?」
「よーしよし、いい子だ、大河。もうちょっとめくって……いい子だ」
「て、手が勝手にっ!? な、なんで……っ!?」

330◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 15:50:18 ID:???
「おう、今日はクマさんか。可愛いな、大河。しかしこれじゃあ……大河、ちょっと脚、開いてくれよ」
「はあ!? ば、馬鹿言って……う、嘘っ!? ま、まさか……っ!?」
「よし、いいぞ、いい子だ、大河……ほら、もうちょっと開いて……どれどれ……」
「う、嘘だ……あは……ゆ、夢よね、これ……りゅ、竜児の息が内ももにあたってる、けど……あは、
 な、なんてリアルな夢……」
「夢じゃねえよ……うーん、表は大丈夫だけど、裏地のあて布はわかんねえな……」
「っ! 嘘……うそ……うそでしょ……?」
「ちょっとめくってくんねえかな、大河」
「や、やだ! やだ、やだよ……っ。そんなの……ひっく……いやあ……っ!」
「馬鹿だなおまえ、泣くなって。そんなに嫌なら、おれがめくってやるからさ」
「ち、違うの! ま、待って、待って竜児っ! そ、それだけは、それだけは駄目……それ、それだけは、
 や、やだあ! そ、そんな、あんたになんか、嫌っ! そんなあんたになんか、見せたくないのっ!」 
「大河……?」
「うぐ……やだよお……だって、あんた、へ、平気なんだもん……ひ、ひどいよ……チェックだ、なんて。
 どうでもいい、みたいに、なんて……ひ、ひどい……っ。そんなの、絶対だめ……やだあ……っ!」
「……嘘だよ、大河」
「え……っ?」
「ついでとか、洗濯とか、汚れてるかもとか、ぜんぶ嘘だよ、大河。平気でも、ねえよ……俺」
「りゅ、竜児……?」
「見たかったんだよ、俺。おまえの……パンツを」
「え、えぇっ……」
「やべえよ、俺。心臓すげえよ。ばくばくいってる。な? 顔も熱くてひでえ……平気じゃ、ねえよ……
 おまえのパンツ……パンツ見せてるおまえ、可愛くて、駄目なんだ……たまらねえんだよ……」
「っ! や、やだ……りゅ、竜児……っ」
「見たいんだ……見たかったんだよ、ずっと、俺、おまえの……」
「そ、そんな、ずっとなんて……そんなの、嘘っ。や、やだ……う、嘘じゃ、ないの……?
 ず、すっと、なの……? りゅ、竜児のえっち! す、すけべ……こ、困っちゃう……」
「大河……俺、見たいんだ……もっと、見たい……」
「え……えーっ……も、もっと? もっと、って……えーっ……」
「可愛いよ、大河、その声……震えて、可愛い……な? 大河、パンツ……めくっても、いいだろ?」
「えーっ……だ、だめだよ……っ!」
「見たいんだ、大河。おまえの……見たい。見たくてたまらないんだ、俺……な?」
「えーっ……えーっ……み、見たいとか、だめだってば、竜児……そんなに、いっぱい、見たいなんて、
 言っちゃいや……こ、困っちゃう……ど、どうしよ……だ、だめえ……っ」
「見せてくれ、お願いだから、大河」
「えーっ、お願い、なんて……こ、困っちゃう、困っちゃう……っ。み、見たい、なんて……
 み、見るだけ? 竜児、へ、変なこと、しない?」
「おう……し、しねえよ……」
「は……っ。ほ、ほんとね? み、見るだけだからね? へ、変なことしちゃ、いやなんだから……
 で、でも……えーっ……や、やっぱり、だ、だめえ、だめだよ……っ。竜児に、見られたら、私……
 それで、も、もし、へ、変なことしたいって、竜児に言われたら、私……えーっ……えーっ!
 や、やっぱだめ! だめえ、竜児……っだ、だめだってば………………っ!」

331◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 15:50:43 ID:???

  * * *

 むくり……。
「……夢、じゃんよ……嘘つき……竜児……いないし……ベッド、だし……夢じゃん……嘘つき……
 やっぱ、夢だったんじゃないよおおおおおぉぉぉぉっっっ!?」
 ガチャ
「大河ぁ、どした騒いで?」
「っひいいいいいいぃぃぃぃ――――――――――っっっ!?」
「わあうるっせ!? おまえ叫ぶなよ!?」
「く、来んなああああっっっ!!」
「わっぷ! おまっ、枕投げんなって! いきなりひでえなおまえ……どうしたんだよ?
 どうせまたうたたねして、嫌な夢でも見たのか?」
「ゆ、夢……そう、夢……夢なのね? 竜児……夢、だったんだよね?」
「いや、わかんねえけど……そうなんじゃねえの? 俺が見たわけじゃねえから、あれだけど」
「よ、よかったあ……ってか、竜児っ! なんであんたここにいんの!?」
「またひでえなおまえは……さっきからいるだろ? 掃除洗濯しに来てやったに決まってるじゃねえか」
「ひ……っひいいいいいいいぃぃぃぃぃぃっっっ!? 洗濯っ!?」
「わあ!? 叫ぶなってだから! 洗濯がどうしたんだよ? 洗濯はこわかねえだろ?」
「洗濯こわいの、今は! ま、待って、あんた、ひょっとして……」
「おう、そうそう。おまえの……なんての、下着とかだけどさ」
「いやああああああぁぁぁぁぁっっっ!? ぱ、パンツ!?」
「うるっせ!? 叫ぶなって。あとパンツとは言ってねえだろ俺!? し、下着っつったろ?」
「だから!? パ、パンツがなによっ!?」
「パンツパンツ言うなこっちが恥ずかしいわ!? あ、ああ、だからさ、パ……いや、下着はさ、
 洗ってねえから。やっぱ自分で洗った方がいいんだろ?」
「……へ? あ、うん。うん、そう……当然、そう。……よかった……よかったあ……っ」
「は? 何がだよ」
「よかった……あんた、夢と違ってて、まともで……よかった……」
「おう……どんな夢見たんだか」
「あ、あのね、竜児っ。あ、あんたがね、いきなり……って言うわけないでしょ!? 馬鹿!
 このヘンタイ! エロ犬! ドドドドスケベ野郎っ!」
「逆ギレんなよ、まったく。いいよ、聞かねえよ……おう、そうだ、大河」
「な、なによ……」
「おまえ、新しいパンツ履けよ?」
「ま、まだ言うかこの……っ!? え、なに? 新しい……なに!? えっ? 嘘っ!? 嘘でしょ!?
 わ、わ……わ、わた、し……嘘、うそ……わ、私、パンツ、はいて……」


***おしまい***

332◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 16:00:40 ID:???
>>327
あれまだ続いてるの? おっかね……くわばらくわばら。

333高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 16:02:56 ID:???
流石俺仕事が早いぜ。リロードしてフルボッキ余裕でした。GJ!

334高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 17:40:54 ID:???
>>327
でもなぜか回避されてるよね
つーかアニキャラ個別板ってそんなにローカルルールにガチガチじゃないし
アンチスレもあるしキャラスレでも変態紳士な書き込みあるし
2chらしいっちゃ2chな普通の板なのになぜか竜虎スレはオアシス状態
俺自身もそうだけど喧嘩売るような書き込みを自制してるせいか?

335◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 18:39:30 ID:???
>>333
ありがとう! てか、やっぱおっきでしたか。やっばw
代理投稿不可にしといてよかった……。

なんかさあ、ギシアンネタとかも考えてみたりするんだけど、どうもね、
ギャグにならないんだよね。まっすぐときめきずきずき導入部になる、気がする。


>>334
オアシスだよね……みんなが自制してる様なんか見えてくると、もはやね、
風雨の中で大竜のともし火を絶やすまいと、みんなで手に手を寄せて覆って
守っているようにすら見えてきて、orange気分。泣けるよ好きだよ泣けるよ……

336高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 19:05:36 ID:???
>>335
なかなか良いこと言うじゃねえかよおお

337高須家の名無しさん:2009/07/15(水) 21:15:38 ID:???
>>335
それはおおげさすぎるだろお

338◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/15(水) 22:05:18 ID:???
>>336
腹黒だからな……(-ι- ) クックック


>>337
大河×竜児スレは元気だけど、他スレとか見てるとね……ちんぱい

339◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 01:27:25 ID:???
本スレのパンツSSは健全でいいよね……(軽い自己嫌悪

340高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 02:46:32 ID:???
(注:本スレ>>434のネタバレです)



「ねえ高須君」
「おう、川嶋か。何だ?」
「さっきの実乃梨ちゃんの占いの時、なんだか微妙な表情してたわよね。何で?」
「あー……大河と櫛枝には黙っててくれるか?」
「わかったわ。約束する」
「実はさ、あのネタのカラクリわかっちまったんだよ」
「……ネタ?カラクリ?」
「最初の二桁の数の十の位の数をa、一の位の数をbとすると、二桁の数ってのは10a+bってことになるだろ。
 で、十の位と一の位を足した数はa+bだ。こいつを元の数から引くと(10a+b)-(a+b)=9aになる。
 aは一桁の自然数なわけだから、最終的に得られる数は9から81までの範囲内での9の倍数になるわけだ」
「あ、ひょっとしてあの表って」
「ああ、9の倍数は全部『愛』になってた」
「なるほど……今度誰かにやってみようかしら」
「理数系が得意な奴にはやめとけよ。すぐバレるから」

341◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 02:52:40 ID:???
>>340
おお、これは新しい避難所の使い方……

ワンアイデアでさらっと終わるSSもいいですねっ

342高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 07:20:49 ID:???
やはり全部愛になるのかw


これはまとめる時どうなるんだ?本スレまとめだよな?

343高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 09:19:19 ID:???
関係無いが能登ってどう妄想しても失恋フラグしか思い付かない
本編でも春田の方が優遇されてるし
名前がある背景キャラ扱いが否めないのが共感出来るお
ゆゆこはスピンオフで救済してくれよと思う

344高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 09:34:29 ID:???
能登はなんか男らしくないんだよね
主に麻耶-北村-大河-竜児関連において

人間らしくはあるんだけど

345高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 10:50:34 ID:???
>>343
スピンオフは来るでしょ。
春田も群馬で拾われなかったらあんなしっかりしたところを持ってたとは
思えなかったキャラだし、能登も巧く作って書いてくれるかと。

>>344
モテにも彼女作るにも男らしさは必須ではないんだぜ

346◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 10:55:50 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
1年目の夏もこいつら楽しくなかったわけがない
***

・扇風機ぐっじょぶ

「ね、竜児……暑くない?」
「……」
「ねぇ、竜児ぃ……もーっ、あーつーいー!」
「わあだからおまえ大の字になって畳バタバタすんな! 下大家なんだぞ、ったく」
「無視するあんたが悪いんでしょ! うぅ、もっと暑くなった……」
「自業自得だろ……」
「ねー竜児ー、エーアーコーンー!」
「まだ午前中だろ。早ええよいくらなんでも。ウチ一番暑くなるの4時だぞ」
「ちぇ、このエコバ街道まっしぐらの犬っころめ……」
「……仕方ねえ」
「えっ? なになに、エアコンつけてくれるの?」
「いいや。だけど……よっと……これをおまえにやろう」
「なになに? ……えー、扇風機ぃ?」
「おう、おまえ今、こいつを馬鹿にしたな? 覚えとけよ……コンセント届くか……よし。ほら」
 カチッ、ブィーン……
「ひゃあ! 涼しーい!」
「そうだろそうだろ……なにやってんだ、おまえ?」
「えっ、だ、だって、この子、首、振る、んだもん……」
「それで扇風機の前をあっちこっちと膝歩きか……ちょっと見ていたい気持ちがムラムラと湧き起こって
 俺さまも複雑な気分を持てあまし気味だが、かわいそうな気もするから言おう。大河、首振りを止めろ。
 ……いやおまえは首振ってない。扇風機の方だ、そっち止めろ」
「え、止まるの? ……どうやって止めるの、これ」
「おう、マジか。なんちゅうお嬢様だおまえ、どこの姫だ、ったく。これ、引っぱんだ、よっと」
「おお、止まって、わー、涼しーい!」
「そうだろそうだろ。いらん運動をして汗かいた分、涼しかろう」
「別にあんたが威張ることないでしょ。偉いのはこの子」
「その偉い子を最初、馬鹿にしたのは誰だったかねえ?」
「……さあ?」
「……いや、まあ、べつに今さらおまえに何も期待しちゃいねえ。すまんな扇風機くん、かわりに俺が謝る」
「……」
「なんだ、大河。わかってる。おまえのやりたいことは。さあやれ」
「……」
「存分にやれ」
「ワ〜レ〜ワ〜レ〜ハ、ウチュ〜ジンダ〜アヨ〜〜〜〜〜〜〜っとこれ。きゃは!」
「……ぷっ」
「……ア〜ン〜タ〜ハ〜ワ〜ラ〜ウ〜ナ〜」
「マイクかそれは、おまえの」
「うん、そう。コ〜ノ〜バ〜カ〜イ〜ヌ〜ガ〜」
「ったく、幸せそうな、おまえ……」
「うん、楽しい……っそうだ、竜児! あんたもこっちきてやんなよ! 宇宙人!」
「おう? お、俺はいいよ」

347◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 10:57:46 ID:???
「なによ、私見てニヤニヤキモく笑ってたじゃんよ。うらやましいんでしょ? さ、ほらほら!」
「お、おいおい。手、ひっぱんなって」
 ブィーン……
 ぶわ……っ!
「っ!」
「おう……」
「っみ、みみみみ、見た!?」
「み、いや、え? なに、見たよ、スカートがぶわって広がったのは」
「りゅ、りゅうじいいいいいぃぃぃぃ……っ!?」
「な、なんだよ、そんだけだよ! 俺が見たのは!」
「う、嘘つけっ! あ、あああんた、っみ、見たでしょ、そんだけじゃなくて、わ、っわわわ、私の……!」
「っ!? ば、ばか! 見えるわけねえだろ!? おまえこっちに頭向けてよつんばいになってんだぞ!?
 俺から見えるわけねえだろうが!?」
「……ほんとぉ?」
「ほ、ほんとだ、ほんと。この目を見ろ、な? ほら、嘘ついてる目に見えるか?」
「……見えない、けど。性犯罪者の目にしか……顔も赤いし」
「嘘つき越えてるじゃねえかそれ……か、顔赤いのは、なんだ、なんてか、ほれ……関係ねえけどおまえ、
 そろそろ、手、離さねえか? か、関係ねえけど。手、熱いし」
「っ!?」
 ぱっ。
「……エロ犬。手が腐る」
「腐んなよ。腐るもんそんな大事そうに抱えんなよ」
「……もーっ! あー暑っ!」
「おう、あたれあたれ。今こそ存分に風にあたれ」
「もぅ、余計な汗かいちゃったじゃない……はりついちゃって……はー、涼し……」
 ぱふぱふ……
「っいっ!? 胸……っ」
「は? っ!? み、見た!?」
「み、見てねえ見てねえ!」
「嘘っ! なんか今あんた言ったでしょ!? む、胸とか!」
「見てねえってだから! 見えそうでやばいって意味だよだから! だいたいおまえが悪いんだろが!?
 胸元とか指でぱたぱたすっから!」
「うぬぅ〜……っ。こ、こっち見んな!」
「あ、ああ、ああ! 見ねえよ! ほら、後ろ向いて座ればいいだろ!? これで完璧! 見えねえ!
 ったく……」
「な、なによ。私が悪いみたいに……ふんっ!」
「……」
 ブィーン……
「……ふーんだ……」
「……」
「りゅ〜う〜じ〜の〜ば〜か〜……」
「……」
「……ねぇ、竜児……」
「……なんだよ」

348◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 10:59:58 ID:???
「あんた、暑いでしょ」
「暑くねえよ」
「嘘。だって、シャツの背中、びっしょりだよ。汗でべったり」
「……」
「こっち来て、扇風機あたんなよ……涼しいよ?」
「……いいよ。おまえ、あたってろよ。涼しいんだろ?」
「うん……涼しい、けど……」
「……」
「……もうっ! あったま来た! うるあああっっっ!」
「え!? わあばか、おまえっ!? やめろ、扇風機投げ……」
 どす。
 ブィーン……
「……どうよ、涼しいでしょうが」
「……ああ、涼しい……」
「至近距離で背中直撃だもんね、風」
「おう……」
「どう? 気持ちいい? 竜児……」
「ああ……でも、おまえ、つっ立って。今度はおまえが汗びっしょりじゃねえか……なのに、
 なんで笑顔だ、おまえ……?」
「……」
「……な〜ん〜で〜わ〜ら〜って〜る〜ん〜だ〜?」
「クス……ッ」
「宇宙人」
「宇宙凶悪犯」
「うるせえよ……な、大河。おまえも風、あたれよ」
「いいの、私は。あんたあたってろ」
「……じゃあ、ふたりであたるか」
「えっ……な、並んで? そ、それとも……」
「ばか。何赤くなってんだ。そのためにこれがあるんだろ、っと」
 ポチ。
 ブイィ〜ン……
「わあ、首振り!」
「そーだよ、これで風もおまえに……!」
 ぶわああああぁぁぁ……っっ!
「っひい!?」
「おう!?」
「……み、見たね……?」
「……す、涼し……」
「見たわよね、か、完璧に、今、あんた……!」
「す、涼し……げな、水色」
「っ! 見たね……!」
「……と、白」
「どぅあからっ! 見たんじゃんよおおおおおぉぉぉぉ――――――っっっ!!」
「わあおまえ飛びかかってくんな!? そ、そこにつっ立ってたおまえが悪いんだろが!?
 いでっ、いでえっ! 耳取れる! 耳無罪だろ!? わ、だからおまえ、ケツそっち向けたら……!」
 ぶわああああぁぁぁ……っっっ☆
「っひいいいいいぃぃぃぃ――――――っっっ! もぅ、あんたも殺しておまえも死ぬううううっっっ!!」
「死ぬの俺だけじゃねえか!? うっぎゃあああああぁぁぁぁ――――――――っっっ!!」


***おしまい***

349◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 11:04:04 ID:???
すいません、代理投稿時、できたらタイトル「扇風機の恩返し」に差し替えお願いします……

350高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 12:14:33 ID:???
あぶね、タイトル変更するの忘れるとこだった。
扇風機一つでニヤニヤさせられるとは流石。GJ!

351高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 12:59:48 ID:???
しまぱんなの!?しましまなの!?

352◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/16(木) 20:55:46 ID:???
扇風機とだけ考えて書いてたら、思わずパンツ祭りにつながっていた……

>>350
ありがとう! そしてありがとう!

>>351
書いてたらこうなった。しまぱんらしい。竜児のしわざ。

353高須家の名無しさん:2009/07/16(木) 23:33:56 ID:???
エロパロスレ、ニセドラ!の人、可哀相だなあ。面白いのに

354◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/17(金) 01:45:34 ID:???
元祖と三題話と、いい調子だね、パンツ祭り……w
元祖どう落とすのかどきどき。
三題話ははだわいとかニューアイテムが出てきてますが。

やっぱこういう時にワンテーマで盛りあがるのが場所が元気な証拠だよね……

355◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 02:02:06 ID:???
>>301
本スレ>>490
本スレにうpすればよかったのに。ラブレター事件が起きないという着想は万人のものだし、
QHsKY7H.TYさんの独創はむしろその前後の展開にあるのだし。

第一章だけ見たけれど、同じ着想から充分に独立したものを書いていると思うけれど……

356◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 05:10:24 ID:???
QHsKY7H.TYさんの元と並べて第一章を精読してみたのだけど、

基本はQHsKY7H.TYさんのを借用して、
語りを俺から竜児へみたいに、一人称視点から原作寄りの三人称限定視点に変えて、
改行をつぶして段落化して組版かえて、
その上で全体的にアレンジと、大幅な加筆を加えてるわけね。

それで印象がかなり違って感じられたのだけど、

>>355で言ったみたいには「独立したもの」と言えるかは微妙で、
私の早とちりでQHsKY7H.TYさんには失礼してしまった(ごめんね!)けれど、
こんな大規模なアレンジ、私は寡聞にして知らないから、かなり感心してます。


ちなみにこんな時間に起きているのは、一度寝たけど頭痛で目が覚めたから_ノ乙(、ン、)_いでぇ

357高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 06:09:59 ID:???
>>301です
>>356
最初から文化祭の終わりまで同じです。後の都合のために書き加えて
いる部分があるだけです。ですのでまったく独創性などありません。
SSと言うには独創性がなさすぎます。その癖だらだらと長いため、
スレへの投稿は控えました。
スレが荒れて、他の作者の方々に迷惑を掛けたくなかったからです。
その危険性はゼロとは言えません。
それでは私は読者に戻ります。みなさんの作品によって、とらドラ!を大いに
楽しむことができました。ありがとうございました。

358高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 07:58:20 ID:???
>スレが荒れて

それはあまりにも人を信用しなさすぎな気もするがな
まあ投稿しない自由もあるから強制するつもりもないし権限も無いが

359高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 08:04:50 ID:???
『まとめには保管しないでください』
と書いてあるけど
『転載はしないでください』
とはひとことも書かれていないな

360高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 08:45:54 ID:???
そうだな。転載ならいいんだよな。

それよりちょっと気になった事があったんだけど、一話目で◆odaAq0EgoE氏の
『1話if』のが交じってるような気がするんだが…許可は取ってあるのか?

でも面白いし、URLをまとめに貼るってのはどうだろうか>まとめ人さま

361高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 08:55:06 ID:???
>>301です
>>360
見返してみてご指摘の通りでした。まったく不徳の致すところです。
odaAq0EgoEさん。申し訳ありませんでした。

362◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 11:32:43 ID:???
まあ、私もスレに投稿するかどうかについては>>358と同意見

>>360
>◆odaAq0EgoE氏の『1話if』のが交じってるような気が

すごいね、ちゃんと読んでいて。読み手としても素晴らしいわ。ドジな私と違って。

作品庫にURLを貼るってのに一票。
元ネタが作品庫にあるのだから参照関係作っとくのはいいことかも。

>>357
初SSが大作になってるあたりに、とらドラ!への自分の想いにケリをつけたい
という強烈な意志すら感じちゃうわけですが、なんか思いついたらまたSS書いて下さいよ


チラ裏。頭痛なおた。瞬時に二日酔いが来ただけだったぽく。

363◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 12:30:54 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
タイムリーとかどだい無理。
***

・七夕なの


「おう大河、短冊書いたか」
「もっちろん! われながら名文よ。ぷくくっ、あんた聞きたい? 吊るす前に知りたい?」
「聞かなくてもわかるよ。どうせあれだろ? 『北村くんの恋人になれますように』とかだろ?」
「こぉんのドスケベまんじゅう蟹があっっっ!」
「おうっ!? あっぶね! おまえいきなりローリングソバット繰り出すのやめろよ!?
 本物すぎるんだよおまえの!」
「いきなりだからローリングソバットなんじゃないよ。あ、あんたがこっこここ恋人だなんて
 破廉恥なこと言うから悪いんでしょ! この公然ワイセツ野郎! 刑法175匹ワンちゃん大行進っ!」
「おまえの中で恋人ってどんな言葉なんだよ……じゃあおまえなんて書いたんだ?」
 ひょいっ。
「あっ、こら! 巧みに取り上げるな! 勝手に見るな! 竜児のくせに!」
「勝手にゃ見ねえよ。見ていいだろ?」
「えっ……うん、いい」
「よし、じゃあ見るぞ。なになに『北村くんと突きあえますように』……いいのかこれで? おまえ」
「は? なに? いいに決まってるじゃないよ。名文でしょ!」
「名文もなんもねえだろ……」
「え? 竜児、どうしてそんな顔するの……? っや、やだ! ご、誤解しないでよ?
 すぐじゃないのよ、すぐじゃ! き、北村くんとはゆっくり仲良くなれればいいのよ! 
 それまで、あ、あんたにもちゃあんと手伝ってもらってさ! ゆっくり……なんての? そう!
 もうね、一生かかってもいいの! す、素敵よね? そんな恋も! だからその、それまで
 ずっと、一生、あ、あんたにも手伝ってもらって、その、ついでに美味しいご飯も作ってもらって、
 えと、ずっと、傍にいてもらって、ずっと、一緒にね?……あれ? なにそれ意味わかんない……」
「俺だっておまえの言ってることの意味わかんねえよ……」
「どうしてわかんないのよっっっ!?」
「どわっ!? あっぶねえ! だからソバットやめろって!? おまえのタイガーマスクばりなんだよ!」
「私はマスクじゃなあいっっっ!!」
「おおっ!? すげえ俺3度かわした……いやだから、タイガー……あーまぎらわしいっ!?」
「はあ、はあ、つ、次は逃さないわよ。あんたのレバーをもらう……」
「あげねえよ!? だから落ち着けって、なあ、すげえな、完全猛獣モードだ。なんだ? こりゃあ一体、
 どうすりゃいいんだ……?」
「い、イケニエ!」
「ひいっ!? い、イケニエ……?」
「そうよ! イケニエをよこせ! あんたの短冊! よこしなさいよ!」
「うわ、いいけどよ。おまえなんか、歯ぁむき出して、俺の短冊渡したら食っちまうんじゃねえだろな……?」
「だれが食べるかそんなもん! 私は虎! 羊じゃないっ! 見るだけよ! さあよこせ!」
「見るだけでなんでここまで凄まじいんだ……? ま、まあ、イケニエな? イケニエ。
 これで俺のレバーは無し。な? よーし、どうどう……わ、渡すぞ? 俺の短冊……ほら」
「ぐるるるる……なになに『櫛枝と恋人になれますように』……………………………………?」
「……ふ、普通だろ? な?」
「……ぅ」
「……た、大河?」
「うぎゃ――――――――――――っっっ!」
 バツンッ!
「うわあ食った!?」
「もぐもぐもぐもぐもぐ……うぇ、マズ……ぺっ!」
「わあぺっした!? 俺の願いごと……」

364◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 12:31:47 ID:???
「あんたが悪いのよ!? みのりんとこここ恋人とか、この私を差し置いてあんただけドエロ
 決めようったってそうはいかないっての! さあ、とっとと書き直すがいい!」
「だからおまえの恋人の定義おかしいよ!? ああくそっ、なんてわがままでひどい女なんだ、
 おまえって奴は……う、唸るなよ……か、書くよ。新しいの、書けばいいんだろ?」
 サラサラ……っ
「よし、書けた」
「よこせ!」
「なんでおまえのチェックがいるんだよ!? ……だから唸るなって。わかった。ほら、見ろよ」
「ぐるるるるる……なになに『櫛枝を彼女に出来ますように』……………………………………?」
「ま、まさか……?」
「うぎゃ――――――――――――っっっ!」
 バツンッ!
「わあまた食った!? もぐもぐぺっした!? なんでだよ!?」
「『彼女』なんて言葉はこの世にはぬぁーいっっっ!! 次っ!」
「あるよ!? くっそー、ええもう……さらさら……じゃあいいよこれで!」
「……『櫛枝と付き合えますように』……うぎゃ――――――――――――っっっ!」
 バツンッ! もぐもぐぺーっ!
「なんでだよ!? おまえと同じだろ!? うぅ、ひどい、あんまりだ……も、もうどうすりゃ
 いいんだよ……っ? お、おまえ、お互いの恋を支援しあうんじゃなかったのかよ……?」
「するわよ、支援! してるよ、すでに! ほれ!」
「なに、なんだ、おまえ、もうひとつ短冊作ったのか……なになに……
 『竜児とみのりんが恋人になれますように』……!」
「……っく」
「大河……ってか、こっちは恋人でいいのかよ?って、うわあ!? なんでどばどば泣いてんだおまえ!?」
「うぐ……し、知るかっ! 身体の事情なんて! 勝手に出るんだっ! 気にすんな、このっ、
 ば、ば、か、犬……りゅ、竜児……竜児っ、竜児……っ。ねぇ、ど、どうして、私、泣くの……?」
「大河……」
「ちゃ、ちゃあんと、応援、するよ? 竜児と、みのりんのこと……短冊に書いたの、本当の気持ちだよ
 ……め、名文、でしょ……?」
「っ! た、大河……っ!」
「竜児のことも、ね、お願いしてやろうって、思ったの……短冊、書こうって……じゃあ、って思って、
 私、迷わずそう書いた……そしたらね、私、泣くの……泣いてたの。あれ、あれ? って、
 わけわかんないのに、涙が止まらないの……お、おかしいよね? なんで、だろね……?
 ん……短冊も、ごめんね、竜児。た、食べちゃって……」
「大河……」
「お、おかしい、よね……? 私が書いたら、泣いちゃって。竜児が書いたら、怒っちゃって……
 ご、ごめんね、竜児。七夕、台無しにして……私の、せいだね。私が、変な子なだけ。でも、もう、
 気にしないで。私、なんだか、おかしいから、帰る……」
「お、おう……」
「ん……じゃあ、竜児……さよなら……っ」
「おう……」
 ガチャ、バタン。カンカンカンカン……

365◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 12:34:25 ID:???
「……って何がさよならだあの馬鹿っ!!」
 ガチャッ! ガンガンガンガン……ッ!
「大河っ! ちょっと待ておい、大河っ!」
「りゅ、竜児……っ!? は、離してっ!」
「いいや離さねえ。おまえ取り消せ」
「はあ? な、何を……?」
「っさよならをだよこの馬鹿っ! 何がさよならだ、二度と言うな! またねって言え大河! またね!
 おまえの挨拶はまたねしか受けつけねえ。受けつけねえぞ、俺は!」
「りゅ、竜児……ま、またね……?」
「おう、またな、大河」
「……いいでしょ? これで。じゃあ、手、離して」
「いいや離さねえ」
「なんでよっ!? 私帰るの! 手、離し」
「離さねえし、帰さねえ! おまえ放っとけるかよ!」
「なんで!? 放っといてよ!」
「放っとかねえよ! そんな、おまえ、そんなに泣いているおまえ……俺は、放ってなんか、
 いられねえんだよ……」
「竜児……。いいよ、大丈夫だから。すごく、泣いてるけど、変なだけ。意味なんか、ないから……
 変な子な、だけ……同情なんて、しなくていいから……同情、もう、私、ど、同情じゃ……」
「同情じゃねえよ、馬鹿たれ。同情なんかしてねえ。俺が帰って欲しくないだけだ、おまえに」
「っ!」
「帰って欲しくねえんだよ。俺が一緒にいたいだけなんだよ、大河。ただ、そんだけなんだよ……」
「りゅ、竜児……っ」
「……だから帰るな、大河。まだ、帰んないでくれよ。まだ、一緒にいようぜ、な? 七夕とか、
 どうでもいいからさ。いらねえからさ。捨てちまおうぜ、あんなの、くそくらえだ」
「竜児……」
「大河……おまえの言うとおりだよ。恋人とか、知るかよ。彼女とか、ねえよ。今はどうでもいいんだよ。
 今はどうだっていいんだ。大河、今は俺、おまえと一緒にいたいんだよ……」
「竜児……っ。……ね? そろそろ、手、離して」
「っ! い、いやだ、離したくねえ……」
「竜児……大丈夫だから、ね? 手、離して……」
「……」
「……ちょっと、痛いの」
「おうっ!?」
 ぱっ
「す、すまん……」
「……クスッ」
「……あ、くっそ。おまえ騙したろ。痛くねえな?」
「ぬるいね、馬鹿犬……あっと、待って。近寄らないで。離れて。……まだ、3メートル守って。
 ……そう」
「な、なんなんだよ……ったく」
「そんなに怒んないでよ、竜児……だって離れないと、私、あんたに抱きついちゃいそうなんだもの……」
「っ! た、大河……」
「駄目、手のひらも見せないで。そう……おかしいでしょ? それこそ……だって……
 抱きついちゃうなんて、おかしい……ほんとは、今だって、3メートルなんて、こんなの、
 私になら、すぐ……」
「大河……」

366◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/18(土) 12:35:27 ID:???
「……顔赤い。エロ犬。ん……じゃあ、私、やっぱり帰るね?」
「っ、そ、そんな、大河」
「だっておかしいもん。おかしくなっちゃうもん。私、抱きついちゃいそうで、あんた、エロ犬で。
 今夜、一緒にいたら、おかしくなっちゃう……だから、帰るの」
「そんな……べ、べつに、なんもしねえよ、俺は」
「……して欲しかったら、どうする? 私が」
「っ!……」
「……ほらね、やっぱりあんたはエロ犬。しちゃうぞ、って、顔に書いてある」
「おうっ!?」
「隠しても無駄。ん……じゃあ、竜児、また明日」
「お、おう……また、明日……」
「……また明日、だけど。明日、この続きはしないよ? して欲しいとか、嘘。冗談だから……
 冗談に、なるから……」
「っわ、わかってるよ馬鹿……っ!」
「どうだか……ま、揺れる笹の葉の音でも聞いてせいぜいエロ犬脳みそを冷ますことね」
「くそっ……すっかり調子取り戻しやがって……」
「うん……ありがと、竜児」
「た、大河……」
「……じゃあ、またね、竜児」
「お、おう。またな、大河……まただぞ? またな、だぞ? またな! 笑ってんじゃねえよ!?
 確認させろよ! またな!」


「……またね、竜児……」


 大河の後姿を見送って。竜児はひとつ、ため息をしてふり返り、夜もぬるい空気の中をとぼとぼと歩いて、
 階段をのぼる。ドアはなんと開けっぱなしだった。いろいろやばすぎだ、俺は。
 ひとりの居間。ベランダに笹が揺れている。
 捨ててしまおうかと悩んでいるふり、ベランダに出た竜児は大河の部屋の明かりがともるのを待つ。
 窓に出てくれなどとは思わない。竜児はただその光が欲しい。けれど。
 恋しい光はなかなか灯らないから、竜児は大河の短冊を二つとも笹にくくりつけた。もちろん誤字も直してやった。
 少し考えて、竜児は自分の短冊を作ることにする。
 迷いなく願いを書きつけて、それも笹に吊るした。その時。
 大河の部屋の明かりが灯り、竜児の目は殺意の光と照り返す。嬉しいだけだ。
 これで安心、安らかに眠れると竜児は思う。
 竜児も安らかに眠るだろう。


 ふたりの家の光が落ちて、星ぼしだけがかすかに煌く。
 夜の下で矛盾した三つの願いの短冊たちが、ぬるい風の中で仲良く笹の葉と揺れている。
 「ずっと」で始まる竜児の願いを大河が知ることはない。


 その願いだけが、本当になったのだ。


***おしまい***

367高須家の名無しさん:2009/07/18(土) 14:50:17 ID:???
GJ!

『北村君と突きあいたい』
というのは一体どういう事かね?ゴゴゴゴ
10文字以内で説明して頂こうか

368◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/19(日) 11:01:52 ID:???
>>367
ありがとう!

>『北村君と突きあいたい』というのは一体どういう事かね?ゴゴゴゴ
>10文字以内で説明して頂こうか
ただの誤字です。10文字以内成功。


竜児相手の場合は誤字じゃない。

***
「ねぇ、竜児。私、竜児と突きあいたいんだけど」
「はぁ? つ、つきあってるじゃねえか。俺たちとっくに」
「ううん、そうじゃなくて……竜児、好きよ。愛してるの」
 ドスドスドスドスドス!
「おうううううっ!? な、なんでいきなりボディーブロウ……」
「だから、突きあうから」
「そっちかよ!?」
「うん。竜児も愛してるって言いながら私を突くから」
「しねえよ!?」
「嘘つき。竜児が突くのは、ここ……それで」
「おう……くぱぁ」

ギシギシアンアン
***

こうですかわかりません。

369高須家の名無しさん:2009/07/19(日) 11:23:01 ID:???
むしろ大河が突っ込まれている

370高須家の名無しさん:2009/07/19(日) 18:02:09 ID:???
くぱぁじゃねえよ顔面凶器wwwwwwww
ワロタwwww

371◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/20(月) 12:05:21 ID:???
お休みだってのに、みんなおとなしいね……
リア充か? リア充なのか? あとうな重か。

372高須家の名無しさん:2009/07/20(月) 15:59:01 ID:???
      __________
      /| ゚_ο________/|
    | ̄,:ヘ  。    oノハヾo. .|  |
    | {非}    ゜. 从*・ 。.・) .|  | うなしげなの
    |  |ヾ゙ 〜'⌒ヽ(彡   ,ノミ) _|_|
    |/ ̄`〜'^ヽ、   _,ノ 。ο| /
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

373◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/20(月) 18:45:19 ID:???
むう、また実乃梨スレDAT落ちしたのね……(-人-)ナムナム

>>372
それさあ、食べたら絶対……

***
「な、なんだ、こりゃ……」
「優作?」
「誰だそりゃ。な、なんなんだこれ、大河……?」
「うな重に決まってるじゃないよ。私特製。さあ、ありがたく食べるがいい」
「う、うなぎか? これ。頭落とせよ……てか頭小猿みてえでこええよ。UMAか」
「う、うなぎよ、多分……大丈夫、火は通ってるから」
「ど、どっちかってと、人魚みたいな……」
「ええぃ! つべこべ言わずとっとと食べなさいっての! うおりゃ!」
「むぐうっ! ……っう。の、飲み込んじまった……」
「くっくっく、食べたね。竜児……これであんたは不死になったの」
「た、大河!? てか、不死って……やっぱ人魚かこれ!?」
「そう。これであんたは永遠に私につかえる犬よ」
「な、なんだって……永遠に、おまえに……まさかおまえも!?」
「う、うん。た、たべちった。てへ。あ、味見で」
「てへじゃねえよ……なんてドジなんだおまえは」
「だ、だってずっと一緒にいて欲しかったんだもん……」
「大河……」
「というわけで、永遠によろしく」
「お、おう。こちらこそ……?」
「あとね、竜児。なんかもう、ついでにさ……私を食べて」
「おう……比喩表現」

ギシギシアンアン
***

違うか。

374高須家の名無しさん:2009/07/20(月) 19:44:01 ID:???
うなしげを食べると腹黒ナルシストになっちゃうの

あれそんなキャラとらドラにいたような…

375高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 00:35:34 ID:???
pixvのとらドラ!タグに、まとめサイトの9スレ目に掲載されている眼鏡大河の絵があったんだけど
本人かしらー。

本人にしては今までの絵が登録されてないし、
色塗り希望とかタイトルについているから、勝手に転載なのかしらー。

376◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/21(火) 02:24:05 ID:???
>>374
北村ですねわかります……全裸ナルシストか

>>375
ちょっと検証する余裕ないけど、たしかにちょっと転載ぽいかしら……

377高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 05:22:07 ID:???
本スレの勢いも落ちたな

378◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/21(火) 08:59:46 ID:???
>>377
そだね……みんななにしてんだろ
長編で次スレ待ちのひととかいると思いたく

379高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 10:44:00 ID:???
容量が微妙なラインだからみんな牽制してんだよ

380高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 15:57:57 ID:???
大河 竜児 好き で検索したらこんなサイトがヒットしたわけだが…

手乗りセーブル
ttp://sandworks.blog.shinobi.jp/

やっぱり大河×竜児は良いものだな

381◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/21(火) 16:33:23 ID:???
本スレでみんなが元気なのを見るだけで私は2828

>>380
作品庫ですね。細々とやってます。レスポンスほとんどないw

こっちの方が投稿先行させていて、収録追いついてません。追いつかせる気もない。
いくつかのSSはむこうが最新推敲版になってます。ちょろっと変わってる。

サイトだけでやってたら、書き溜めてた「並び寝る」はともかく、
私はSSSとか、こんなに書けなかったでしょう。てか書かなかった、たぶん。
反応ほとんど無いもんw 拍手くらい?

バレたらこの楽園を去らないといけないのかな……とか思ってた。そろそろかな、とも。
今までみんな本当に、ほんとうにありがとう……ん、じゃあ……さよなら……っ


……嘘。冗談。

382◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/21(火) 16:53:42 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
そんな日ごろの感謝を込めて……
***

・お礼するの

「なんだよ」
「なによ」
「お礼言えよ、おまえ」
「はあ!? なんで私がお礼言わないといけないわけ」
「ありがたいことなんだぞ、こうしてもらえるの。とにかくお礼言わないといけねえんだよ」
「なによそれ偉そうに。お互いさまでしょ? むしろあんたがお礼しなさいよ」
「まあ広い意味じゃお互いさま……なのかあ? いやもちろん俺もするけど。
 おまえのお礼が欲しいんだよ、たぶん」
「……じゃあふたりともお礼する、ってことね。まあいいわ。なんの?」
「おう、なんの、っておまえ。そりゃあれだろ、日ごろの感謝というか……」
「日ごろの感謝ぁ? 駄犬のくせによくもまあ……仕方ない、いいわよお礼、
 してやろうじゃない、先に。あんたも後からかならずお礼しなさいよ!」
「おう、するする。必ず後でする。ささ、どうぞ」
「……」
「……どした? ほら、早く」
「……」
「そこまで赤くなる必要なんかねえから、ほら……待ちくたびれちまうぞ?」
「……」
「……言えねえんなら、俺が先に言っちまうぞ?」
「うるっさいっ! 言えるっての! 私が先に言う! あんたは後!」
「おう……じゃあ、ほら、言えよ」
「……」
「……頑張れ、大河」
「っ! ぅるあっ! 言ったらあっ! そこで耳かっぽじってよっく聞くがいい!」
「おまえよくそんなこと言えるな……」
「うっさいっ、竜児っ! いっ、いいいいつも、その、あっ、ありがと……」
「えっ? ……いや、そうじゃねえだろ」
「えぇ? なに? もっと、ちゃんとしろっての? うぐ……わ、わかったわよ!
 なによ、わ、私だってちゃんとお礼くらい言えるっての! なめんな!
 だからそのっ! き、きき聞いて、竜児……っ」
「た、大河。聞くけどよ、いやだからそうじゃ」
「い、いいいつも、その、や、優しくしてくれて、ありがと……だっ、だからその、ね?
 ま、毎日、朝、起こしてくれて、その、お、美味しい朝ごはん、作ってくれて、
 お、お弁当も、美味しくて、その、ば、晩ごはんも、美味しいものいっぱいで……
 えと、あと、っそう! こぼしたら、すぐ染みぬきしてくれて、えっと、あと……
 私がドジしたら……あっ! こ、転ばないように、助けてくれて……んと……待って、
 いっぱいあるの、まだいっぱい、嬉しいこと、楽しいこと、っそう! 悲しくて、
 私が泣いたりしたら、一生懸命、慰めてくれるの……お、怒ったら、止めてくれて……
 ど、どうしよ、まだいっぱい、あるはずなのに、ほ、ほんとに! いっぱい、
 いっぱい……なのに、わ、わた、し……」
「た、大河、泣くなよ、な? いや、だからさ」

383◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/21(火) 16:54:13 ID:???
「待って! うぐ……待って、竜児、い、言えるの! 言える、はずなの!
 い、言えないと、だめなの……なのに……駄目。もうさっきから、ひとつくらいしか、
 思い浮かばないの……同じことばかり、思っちゃうの……同じことしか、ひとつだけしか
 ……だから、もう、これ、しか……」
「た、大河……?」
「ん……竜児、竜児、竜児……っ。いつも、一緒にいてくれて、ありがと、竜児……
 私、嬉しいの……幸せ、なの……」
「大河……おう、どういたしまして。俺も、おまえと一緒にいれて、楽しいよ。嬉しいよ、
 大河……」
「りゅ、竜児……っ!」
「おう……あー……そこでだ、大河。俺はまことに言いにくいことを言わなくちゃならねえ」
「な、なに? なによ、言いにくいことって……。っ!? や、やだ! 竜児、どこか
 行っちゃうの!? いなくなっちゃうの!? や……いや、そんなの、急に、そんなの、
 いやっっっ! 駄目えぇ――――――――っっっ!! 一緒にいて! 置いてかないで!
 竜児っ、竜児っ! ずっと一緒にいてったら! あんた、ずっと一緒にいてくれるって、
 約束したじゃない! 竜とか、虎とか、言ったじゃない! やだ! ずっと一緒にいるの!
 いや! いや! やだよ、竜児、私、ずっと、一緒に、いるの……っ」
「っ落ち着け大河! どこにも行かねえし、置いていきもしねえって!?」
「っ!? ほ、ほんと? ほんと……? よ、よかった……」
「あー、しかしますます言いにくくなったぞこりゃ……なあ、大河、いいか、落ち着いて、
 今から俺が言うこと、よーく聞けよ」
「うんっ、うんっ」
「いいか。大河。おまえが、お礼を、言わなきゃいけねえのは、俺じゃ、ねえ」
「うんっ、うんっ……へっ?」
「おまえが、いやおまえと俺とが、お礼を言わなきゃいけねえのは、いっつも俺たちのこと
 見守ってくれてるすべての人たち、今この瞬間も、優しく微笑んで見てくれてるはずの、
 すべての人たちに、なんだよ……俺じゃあなくて」
「……すべ、ての……はあ!? なにあんた、騙したわけ!?」
「騙してねえ。ばっちりおまえの早とちり、ドジだ。ドジだおまえは。途方もないドジだ」
「うるっさいっ! あんたわかってたんでしょ!? なんで早く止めてくんなかったのよ!」
「止めようとしたよ!? おまえが無理くりぜんぶ言ったんだろが!?」
「うう、ちぐぞぉーっ……か、返せ! あんたにしたお礼、ぜんぶ返せ! てか嘘!
 あんなの、ずぅええええぇぇぇ……っんぶっ! 嘘! 嘘なんだから! ぜんぶナシ!」
「嘘なわけねえだろどうみても。あと返すわけがあるか。てか、いーやーだーねー。
 そうかそうか、おまえは日ごろ、そんなに俺のことを想ってくれていたのか。
 いやあ、ありがたい。ぜんぶまるごと、美味しく頂きました」
「っひ――――――っっっ! 死ぬ! 死んじゃう! 死んじゃうんだからっ!」
「こらこら、死ぬな死ぬな。死なない死なない。そんなに髪もわやくちゃにするな。
 さてと……というわけで、どう見てもいいものでした、どうもありがとうございました」
「あんた誰にお礼してんのよっっっ!?」


***おしまい***

384高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 18:30:31 ID:???
なんか悲しみと焦りが混じった大河を見ると心臓の辺りにロケットランチャーを打たれた錯覚に…。
いえいえどう致しまして。GJ!

あのな、誰も注目してないのなら誰も代理なんぞしないよ?
信者でもそうでない人でも少しは期待してるはず。俺なんて場つなぎなモノしか書けないから嫉妬するほどなんだよ。
投稿を控えるような事があったら…コロす!

385高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 18:42:27 ID:???
メメタァな内容だぜ

386高須家の名無しさん:2009/07/21(火) 18:42:44 ID:???
>>384
通報しませんでした

387◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/22(水) 02:31:36 ID:???
>>384
ありがとう!

>誰も注目してないのなら

いや、ここのみんなには、ROMのひとも含めて、見てもらえてないなんてまったく思ってなくて。てか逆。
本当によくしてもらってるし、読んでくれてるだけでもありがたいし、嬉しい。このエデンの東でw

というわけで、ここでは変わらず、のほほんと投下し続けます。
ちょっとコミケあるんで休み気味にはなるかと思うけど。「並び寝る」とか特にw


SSサイト開いて状況を調べて見えてきたことだけど、とらドラ!オンリーのSSサイトって、
ほとんどない、ってか見つけにくいんだよね……オンリーとまで贅沢言わなくても、
とらドラ!のSSが沢山あるってとこも、どうも少なそう。10も無い?

ググっても、上位にくるので現在稼動中なのはウチくらいかも。

他ジャンルみたいに告知誘導のための自動登録型のSSリンク(リング、でなく)ひとつできれば
ガラっと変わると思うのだけど。cgiとか勉強して組むのはさすがに私の手には余るし。
他ジャンルの例でアレだけど、マリみてのSS活動とかはこのSSリンクひとつで巨大化していった。

ttp://www8.big.or.jp/~gaterar/rufus/mariass/

今は下火だけど、かつて数年もの間、毎日数十以上のSSがうpされていた目も眩むような状況を思い出す。

とらドラ!SS活動においては、2ch、特に本スレは掛け値無しで生命線になってると思う。今現在。

長文スマソ

>>385
元ネタはわかるのだけど、感想として肯定的か否定的かがわからなく。
肯定的なら、ありがとう。否定的なら……忘れてっ(だだだだだっ……

388高須家の名無しさん:2009/07/22(水) 09:35:33 ID:???
アニメ製作とかに携わっていたらこのスレのネタを元に二期を作るのに…。
あれ?そうしたら絶壁じゃね?>oor

389◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/22(水) 20:42:47 ID:???
というわけでまあ、絵も描くんですが。
やばいやばい、SSばっか書いてたから大河の描き方忘れてるw

しばし?らくがきに付き合ってもらいたく。

http://imagepot.net/view/124826199473.jpg

390◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/22(水) 21:00:48 ID:???
>>388
公式とか、なんか絶対考えてると思いたいのだけど。今どきはタイトル(キャラ)にファンがつく時代だし、
ゆゆぽに新作書かせるよりもとらドラ!伸ばしたほうがリスクが少ないはずだし。

TV二期とまでは言わないにしても、OVAで1.5(DVD1と2の間の意)とか、2.5とか、TV版の間を埋めるような
スピンオフベースの補完エピソードとかは、わりといけるかも? 

>>384
言い忘れ。場つなぎが大事だよね……私も場つなぎだし。ひとりじゃあ、なんも出来ね……

391高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 00:13:33 ID:uMYRNxAo
絵も( ゚д゚)ウマー………
誰だ天は二物を与えずなんて言った嘘つきは

392◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/23(木) 01:29:52 ID:???
>>391
ありがと。初レスにはいつも救われます。初投稿の時も、今も。

まあなんてか、筆慣らしというか、下書きも清書もしてないので(効果は入れてる)、
それでみんなにちょっとでも楽しんでもらえるのなら、それだけで幸い。

***
竜児が知らずにまたなんかいいこと言って、大河きゅんとするの図。

http://imagepot.net/view/124827974545.jpg

393まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/07/23(木) 02:11:02 ID:???
>>389,392
半端じゃなく上手いっすわ…溢れんばかりの才能にシット!

と思ったら本職の方でしたか!
夏コミ新刊にwktk!

394高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 06:34:09 ID:???
流石にこれは嫉妬せざるを得ないな
上手すぎる!

395高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 11:02:37 ID:ToVGKqHo
>>392
手練れですな。
アナログな人間なのでよく判らないんですけど、これはPCで描いてるのよね?
液晶タブレット?ってやつ?それともペンタブ?

396高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 14:06:59 ID:???
世の中ではペイントで油絵風画像を描く猛者もいるがシャーペンで下書きしたのをスキャナで取り込むやり方もある

397◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/23(木) 15:10:23 ID:???
よかった。なんかとりあえず、らくがき、ひかれてはいなかった様子。
SS書けなくなったらみんなのに挿絵つけたりしよ……

>>393
ありがとう! って、おお、まとめ人さま。いつもお世話になってます。

本職は、ここひと月半はむしろとらドラ!応援団……_ノ乙(、ン、)_ウヘヘ

夏コミではマンガ描きます。もう余裕ないのに、まだぎりぎりで、内容をエロにするか
一般にするかで迷ってたり。普段はエロ描くんですけどね……しかも巨乳www

とらドラ!でしかも一般だといろいろ方向性大転換になるので、正直こわいっす。
まったく売れないってのも困るので……みんなの無責任な意見を聞きたいw

>>394
ありがとう! でも、上手くなくてもいいんだ……ただ萌えてもらえれば。
俺にはただ、萌えだけが大事なんだよ……

>>395
ありがとう! これはPCで描いてます。ペンタブですね。液タブホスイ……。
ツールはSAIです。

>>396
さすがに仕事柄、スキャナもあるんですけどね。
シャーペンで描く方がまだ速いです。ペンタブの2,3倍は速く描ける。
上のらくがきは時間見てませんが正味30分。シャーペンなら10分以内ですね。

398高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 17:56:18 ID:???
夏コミ行きたいけど…無理だ…。
あなたの作品は是非読みたいのに放置プレイなんて!ビクンビクン

無責任な意見だけどエロがいいね

いっそ並び寝るをry

399高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 20:24:46 ID:???
>>397
18禁のとらドラ本希望
もちろんラブラブエッチな
もちろん全裸でお風呂でエッチな
高須家の居間で着衣性交は見飽きた

400高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 20:25:25 ID:???
>>398
そこで通販ですよ
おっとお子さまは18歳になるまで我慢しな

401高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 20:27:31 ID:ToVGKqHo
並び寝るがマンガ化されたら、凄まじい程の長編になりそうだw

なぜ手元を見ずに画面を見ながら絵を描けるのか、全く理解できない
ペンタブはニュータイプじゃないと無理なんだろうか。それともやっぱり慣れなんだろうか…
…大分スレ違いでした、すみません

402高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 20:36:06 ID:???
>>400
二ヵ月後!俺は18になる

403高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 21:11:46 ID:???
>>402
セックスは30歳を過ぎてから&hearts;

404高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 21:17:53 ID:???
>>401
慣れ

405◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/23(木) 22:00:59 ID:???
逢坂大河〜Remember竜児〜完結したね……いやもう、多少ねじまげても両想い、
これが大河×竜児の正義。GJ!

てかおっぱい祭りなの? 三題話のひとの罠なの? GJ……

>>398,400
虎の穴とメロンあたりには通販委託は出します。あと、DL販売もする……はず。
エロに一票ね……(u ・ω・)φ

>>399
エロに二票ね……(u ・ω・)φ しかしなぜに全裸お風呂えち限定w
見飽きたとか買いすぎでしょGJw

ちなみに私は着衣派ですw てか着エロしか描いたことが無いという筋金入り。
でも大河はやっぱ、ニーソオンリーかな……いや、エロの場合はという話。

>>401,404
並び寝るは元はたしかに夏コミ用のネームだったんだけど、無理!w
心理描写とかそれこそニュータイプ同士のバトルみたいになるしw

ペンタブは慣れですね。脳が適応します。でも紙とか液タブには及ばないけど。


え、なんだろ、エロ以外の票ないの? ……しまったここ避難所かw
でも自分で買うとしたら非エロなんだよね……

406高須家の名無しさん:2009/07/23(木) 23:44:34 ID:???
>>405
非エロやるとしたらアニメ版のアフターストーリーっしょ!!
こないだメロンさ行ったっけ一般向けは5タイトルぐらしかとらドラ本無かったんらもん
しかも全部持ってるやつだったし

お風呂エッチの方はエロパロに二作品ほどあったし
竜児の性格からしたら汚れてもすぐ洗えるから、という理由もあるし
一番見たいのは一緒にバスタブ浸かってる二人だったりしたりするわけですよあなた
もちろん行為後な

407◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/24(金) 00:36:34 ID:???
>>406
なるほど詳しいね。非エロアフターかあ、アフターは考えてなかったな……。
お風呂、一瞬説得されかけたけど、ようは好みだね!?
ちゃぷちゃぷ……っ、とか、聞きたいわけだね!?

***
らくがき投下。お腹がすいてツンツン美女な大河。

http://imagepot.net/view/124836288298.jpg

408高須家の名無しさん:2009/07/24(金) 01:23:00 ID:???
Styleで画像キャッシュ取れないと思ったらそういうサイトか
こっちの書式なら取れる
ttp://imagepot.net/image/124836288298.jpg

409◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/24(金) 10:00:30 ID:???
さすが(じゃない)の私も埋め立てだけはできない……_ノ乙(、ン、)_
頑張れパンツさん。あと……忘れないよ。永遠に。

410高須家の名無しさん:2009/07/24(金) 16:23:25 ID:???
キーボードがギシギシ鳴るのはギシアンばかり書いてるせいか…?

埋めネタをリアル進行で書く人って凄いよね。
どこで終わるかわからないし下手したら不消化気味に終わるし…。
でも今回のはメモ帳のをコピペしたっぽい…?

411高須家の名無しさん:2009/07/24(金) 17:41:37 ID:???
残り容量から何文字以内で書けばちょうど良いかはわかるからね
でもそのために書き足したり削ったりが大変だよ

412高須家の名無しさん:2009/07/24(金) 22:57:52 ID:???
>>407
デレて!お願いww

413◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/24(金) 23:33:29 ID:???
>>408
なるほど。実はしかしブラウザで見ないとタイトルにつけたSS的仕掛けが
読めなかったり。40字以内だからたいしたタイトルつけれないけど。

>>410
これからも頑張ってキーボードをギシギシ言わせるといいと思うよ!

>>411
そんな裏事情を知ってるってことは……あなたパンツ先生ね!?

>>412
デレの前にはこのツンの洗礼が……てか、ありがとう!
レスが無いと怯える欲しがりさんで、ごめ、ん……っ(だだだだっ

414高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 09:20:25 ID:???
エロパロスレ、もうダメみたいだね…。

eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g 氏の絵を見てから、「俺にも書ける!」
って思って書いたんだけど大河がビッグボインになったり竜児と身長が同じだったりしたから
焼却炉に入れときました…。

415高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 09:45:44 ID:bLmbzzIg
>>414
10年以上絵で食べる方ですからねぇw

416高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 09:46:46 ID:bLmbzzIg
>>414
誤:食べる
正:食べてる
スイマセン

417高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 11:01:06 ID:ZHaXuzAM
絵にご飯よそって絵に味噌汁よそって絵に焼き魚を乗せて絵を使って口に運べば何の問題もない

418高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 19:07:27 ID:gHDHye3I
本スレ落ちたー 保守ついでに何か書こうかなと思ってたが

419高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 20:12:41 ID:ZZ7ib2j2
ここでいいのかわからんけど
まとめの10スレ目「大河がおとなしい女の子だったら その1」に繋がらないよー
ちょっとチェックしてみてプリーズ

420高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 20:26:57 ID:???
俺も繋がらないな
出でよまとめ人様!

ところで本スレがどうとかって書き込めなくなってたの?

>>418
期待

421高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 21:00:35 ID:gHDHye3I
>>420

「どうやらdat落ちだって竜児」

「おう やっぱ小ネタ書くべきだったかな いや新参者が空気読まずに書いたらまずいよな」

「ちなみに何投下しようとしたの?」

「そりゃ おまえとのラブラブ物だろ?」

「///バカ」

「(本当は仮面ライダーネタ考えてたとのは言えないな・・・)」

「それより26時間TV見よ? ネプリーグ大好きなんだ 私」

「おう 録画しとくか?」

「うん!」


場汚しごめんなさい

422高須家の名無しさん:2009/07/25(土) 21:22:02 ID:???
>>421
新参者とか関係ないっしょ。
どんなネタだって全然問題ないぜ!

前スレVol12は500KB越えてたから書き込めないっしょ
確かにdat落ちがいつもより早いなとは思ったけど

423高須家の名無しさん:2009/07/26(日) 02:07:13 ID:???
今の本スレはここね

【とらドラ!】大河×竜児【ナツナツ妄想】Vol13
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1248388647/

424◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/26(日) 02:36:47 ID:???
◆Eby4Hm2eroさんGJ! とうとうトリップどうりエロるのかとドキドキしたw

◆fDszcniTtkさんGJ! 村瀬萌え……?
ゆゆぽ二部書くとしたら視点人物ってか主人公変えて大竜から距離取る可能性大だもんね……

>>414
エロパロスレ、みのドラSSで鎮火?

なぜ大河がビッグボインにw あ、でも、絵師には得意の胸のサイズとかあるもんね。
身長はフォトショとかで縮小でw

>>414
でもちょっと前までじぇんじぇん違う絵柄だったり。あまり探るでないよ……

>>421
ぐっじょぶ!

425◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/26(日) 02:43:49 ID:???
>>417
だいたいこんな?

ほら、ちゃんと座れよ大河。こぼすぞ?
ttp://imagepot.net/view/124854348065.jpg

426高須家の名無しさん:2009/07/26(日) 02:56:41 ID:???
>>425
きゃわわ

427高須家の名無しさん:2009/07/26(日) 02:58:39 ID:???
>>419
PCからはつながった
携帯からはわからん

余談だけどその2のタイトルタグの間にタイトル入ってないお

428まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/07/26(日) 03:41:50 ID:???
>>419,420,427
修正しました。指摘サンクスっす!

そして12スレがDAT落ちでオレ涙目。
まとめサイトの更新は…来週中にはなんとか…
コミケのとらドラサークルチェックとかでいそがしいお…
◆eaLbsriOas氏のサークルはチェックしたので当日買いに行くお!
エロでもロリでもおっぱいでも縞パンでもバッチコーイ!

429高須家の名無しさん:2009/07/26(日) 06:20:54 ID:???
まとめ人に12スレ目のログ差し上げたいけど
コピーしただけだったら荒れるかもしれんし、どうしたらいいんだろ

430高須家の名無しさん:2009/07/26(日) 15:43:06 ID:???
ギコナビ用のログだけど
ttp://sakuratan.ddo.jp/uploader/source/date115666.zip

431まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/07/27(月) 03:15:59 ID:???
>>430
ログありがとうございました。
本スレでも頂いたのですが、無事に前スレのログを取得することができました!
これでまとめ作業ができるぜヒャッハー!

432高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 09:26:30 ID:???
たぶんギコナビ使いだと思ったからギコ用のdat用意したけど合ってたようでよかった
一応かちゅーしゃ、Janeシリーズ、ギコナビ、live2ch、ホットゾヌ2、えまのん、A Boneシリーズ、壺など主要なものは全部ありますので

433◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/27(月) 09:36:25 ID:???
◆fDszcniTtkさんは作品庫とか作んないのかしら……

虎注のひとはあるんだよね。ちょっと忙しいらしいけど。
「無意識は言いわけを許容しない」って続きが楽しみなSSとかある。

>>426
ありがとと!

>>428
いつもお世話になってます。ログあるけどメアド知らないし……とか右往左往してました。
夏コミがんばりまっする!

434◇fDszcniTtk:2009/07/27(月) 12:44:36 ID:oxhLS6Ok
あるよ。俺にしか公開してないけど。

匿名で投稿したのもあるから、全部で25くらい作品がある。
社会人として終わってる気がする。

原則投稿した作品はまとめサイトで読んでもらってる。まとめを
してくれてる人への義理ってのもあるから、読者を分散させたくない。
ああ、それは作品庫での2重公開に反対ってわけじゃなくて、虎注の
人のサイトは俺もすごく楽しみに読んでる。何が言い退化というと、
「無意識…」、身もだえして読みました。続き待ってます。

あと、パンツって言うな!

435◇fDszcniTtk ◆jiU/yhcjWs:2009/07/27(月) 12:48:24 ID:oxhLS6Ok
ああ、そうか。トリップ難しいな

436高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 14:50:36 ID:???
……どうしてここは2ch慣れしてない人ばかりなんだ
いやはや、名作を書ける人は2ch慣れしていないのが必須なのかもしれない
バルバルさんとか林さんとかそうだったなあ
てか林さんはAAストーリー書きだったけど元々は自作TRPGのストーリーをまここんにアレンジしてたし
いずれにせよ7年間の2ch生活でいくつもの才能を目の当たりに出来たことはまっこと幸運だぜ

残念なのは俺がその才能のひとりにはなり得ないことだがそれもまたよし!

437高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 16:08:01 ID:???
くっ…>>435は本物か…偽者か…

俺が崇める◆fDszcniTtkは>>435なのか!?
本物かどうか調べる術はないのかー!?俺の明日はどっちだー!

あーなんでこんなに薄汚れたんだろ。信じれなくなったら終わりなのに

438高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 19:11:14 ID:???
>>437
管理人ならリモートホスト見れるよ
まあわざわざ公開しない人だろうけど

439◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/27(月) 21:16:34 ID:???
>>434
あるのね。未公開なのは残念だけど、◆fDszcniTtkさんのお考えもよくわかるから……

でも社会人が書かずしてどーするとか言っちゃうよ?

私としては、現状とにかくとらドラ!メインで現役のSSサイトって少ないから、
◆fDszcniTtkさんのがあったらいい場所になるのにな、と思っただけ。

虎注のひとは本スレすら覗けてないっぽい(15スレくらい行きましたか?なんて言ってた)ので、
ここもたぶん……。虎注の続きも出来てるけど投下する暇がないのだそう。

>あと、パンツって言うな!
うん。もう言わないよ、パンツさんとか、パンツ先生とか。
ごめんね。ちょっと気を引きたかっただけ。

440◇fDszcniTtk ◆jiU/yhcjWs:2009/07/27(月) 21:44:34 ID:trPgxhfE
む。やっぱ掲示板は難しいな。

>あと、パンツって言うな!

じゃなくて、気分的には

>あと、パンツって言うな(w

と書くべき所だった。

441高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 22:19:04 ID:???
したらば掲示板だとトリップキー同じでも別のトリップに変換されちゃうのかなぁ?
でもしたらばも10ケタトリップ対応して同じに変換されるはずだったよーな
トリップキーの中にある何かしらの文字が全角になってるのが半角になっていたり
あるいはその逆になってるのかもしれないし

442 ◆uWEgEar/CI:2009/07/27(月) 22:50:14 ID:trPgxhfE
いや、単に違う掲示板で同じキーを使いたくなかっただけ。

443◇fDszcniTtk ◆jiU/yhcjWs:2009/07/27(月) 22:51:31 ID:trPgxhfE
あれ、だめじゃん。もういいや。本スレに戻るね。

444高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 23:27:41 ID:???
なりすまし防止用なのにそれじゃ意味無いじゃーん

まるで一時期の瑞鶴みたいだ

445高須家の名無しさん:2009/07/27(月) 23:34:30 ID:???
正直、鳥なんてどうでもいいと思うんだけどなぁ・・・
レスの内容見れば本物だって分かるだろ?

例え偽でも誰得って話だし、本スレで反論だって容易。

446◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 00:15:11 ID:???
>>440
大丈夫。「あと、パンツって言うな!」って言われて、キタ――(゚∀゚)――!!って思ったから。
そんで>>440見て萌えたから。

うんと、あれ? しかし、すると。たまにはそう呼んだ方が……?

ん、じゃあ、また呼んだら来てね、パ……◆fDszcniTtkさん!

447高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 00:47:46 ID:???
>>445
2chには想像と想定を超える愉快な人がたくさんいるのれす…

まあここに限ってはそんな人たちも来ないから大丈夫だけどね

448まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/07/28(火) 02:33:40 ID:???
ぬおお、前スレの「もしもラブレター事件がなかったら」のアナザーを書いてくれたサイトが公開を辞めている…ッ!
まとめサイトのトップページにリンクを張って、後でゆっくり読もうと思ったのに!
ぬおおおお…

449高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 08:29:15 ID:???
なにいいいい!?
俺好みのシーン盛りだくさんだったのに…。
断固抗議するッ!!

450高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 09:55:51 ID:???
早めに転載しとけば良かった
こういう目に遭うのは二回目だなあ

451高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 11:37:48 ID:/OZxfYKM
いや、画面右側のカテゴリを選べば見れたはず。さっき確認した。

452高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 11:52:43 ID:???
パクリうんぬんで悩むなら
同じ設定だけ使って自分の文章で全部書き直せばいいのに
原作からそれをやるのは良くて
SSからそれをやるのはダメなんてことはないんだから
SSの作者に対するリスペクトというのなら
それはリスペクトする相手と方法を間違えてるよ

453高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 12:33:58 ID:???
>>448
既存SSと原作からの丸パクリをまとめにリンクされるては…
オリジナルの部分がまったく無いという指摘が複数届きましたので、
公開はストップしました。

454高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 12:55:42 ID:???
文句言ったやつちょっと来い
裸族ぶつけんぞ

公開を再開してくれええ

455◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 13:12:50 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。感想いつも拝見しています。ありがとう!
新居の新婚さんを覗く第二弾。
***

・奥さまは虎女 その2

 奥さまの名前は大河。そして、だんな様の名前は竜児。
 すごく微妙なふたりは、しごく異常な恋をし、ごく普通の結婚をしました。
 でも、ただひとつ違っていたのは、奥さまは虎女だったのです……人間だよ、美人だよ!?


 ガチャ、バタン。
「ただいまー。大河……大河ぁ?」
「きゃは……っ! おかえりなさぁい、竜児っ!」
 だだだだっどす!がん!
「ぐぇ……っ! お、おまえさあ、突進して抱きつくのはいいんだけど、胴タックルに切り替えれば
 いいってもんじゃねえぞ? たしかに後頭部は無事だが、腹と、こ、腰が……」
「っ!? も、もう、愛は冷めたのね……?」
「またですか……だから、抱きついて欲しいよ、俺も。突進もいいよ。だけど加減がなおまえ……」
「ひどいっ! 愛に痛みはつきものだって、あんたが教えてくれたんじゃない!」
「はあ? 俺、そんなことおまえに教えたことなんかねえぞ?」
「嘘っ!? もう忘れたの!? ひどいっ! 竜児ったら、愛してるよ愛してるよって言いながら、
 初めての時あんなに私に痛い思いさせたくせにっ!」
「ブッフオォッ! お、おまえ、それとこれとは話が別だろ!?」
「なんてこと……っ! も、もう、妻の私に二枚舌使うなんて……夜の舌は一枚なのに……」
「おまえの舌こそ減らねえな……だいいちマジで舌二枚あったら俺やべえだろ? 妖怪か!?」
「べ、べつに、私は竜児に舌、二枚あってもいいけど……やさしく舐めてくれるなら……」
「真っ赤になって上目遣いか……愛しくてたまらないが、言ってることはドエロでどうしたもんだか。
 てか、大河……おまえやっぱり、痛かったのか……?」
「えっ? なに? 痛くするの? 舌が二枚だと……ん、でも、私、我慢するよ? 竜児だもん……」
「いいかげん舌の話から離れろ。あと変態話で俺を感動させるな。変なクセがついたらどうする。
 だからさ、大河。そうじゃなくて、その、初めての時だよ……痛かったのか? おまえ、あの時は
 ちょっとだけって、言ってたよな? ……隠してたのか? やっぱ」
「う、ううん、隠してないよ! ……ほんとにちょっと、ちょっとだけ、痛かっただけなの……
 だって竜児、すごく優しくしてくれて、私のゆ」
「わあああああぁぁぁぁ――――――――――っほおぉおぉうっっっ!!」
「わっ!? な、なに!? なんで竜児、急に叫んだの!? や、山びこ!? 山びこすればいいの!?
 わ、わっほー……?」
「ああ、いや、違う。べつにここでハイキングごっこするつもりはねえ、おまえ可愛いけど。
 まあ、うん、とにかく、わかった! ちょっと痛かっただけだって確認できて、よかった!
 初めての時の話はこれでおしまい! さ、メシにしようぜ。キッチンまでウォーキングだ、な? 大河」
「う、うん、いいけど、べつに……じゃ、じゃあさ、竜児。その前に、いつもの……して?」
「おう? い、いつもの?」
「んもぅ! まだしてないでしょ? 忘れちゃやぁだ! だから、その……ただいまのちゅう、して?」
「おう……ただいまの……てかこの流れでか……」
「うん、して? ちゅう……い、一枚舌で、いいから……」
「うはあぁ……お、おまえね、そんな、舌とか、そんな、真っ赤になって、可愛くてたまんない顔して、
 い、言うなよ……」
「はう……っ」
「わあおまえ、ふるふる震えるとか、まで、か、勘弁してくれよ……や、やばいよ、俺、負けそうだ。
 こ、ここで、玄関で、なんて、やばいって……」
「ん……負けて? 竜児、負けて、欲しいの……」
「くそっだめだ! おまえ可愛すぎる! 大河っ!」
「竜児……っ!」
 ピンポーン!
「と、あらやだ、誰か来た」
「うへえぇ!? そんなんありか……!?」

456◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 13:14:39 ID:???
 ピンポーン!
「わ、やばいやばい! 深呼吸深呼吸! すうっ……はー……ちょ!? ちょちょ、ちょっとあんた!?
 それ! どうにかしなさいよ!? どうすりゃいいのそれ!? ジャ、ジャンプ? ジャンプ!?」
「そりゃおまえここ打った時だよ!? やべえ、これ、すぐはどうにもなんねえんだよな……くそっ!?」
 ピンポーン!
「じゃ、じゃあ、いいから! あんたとっとと居間に行って! 隠れてて!」
「お、おう! わかった! く、靴、揃え……ああもういいや! 居間な……よし、オッケーだ……!」
 キィ……パタン。
 ピンポーン! ピンポーン!
「ふう……はぁい、どちらさま……うげ、お母さん……!」
 ガチャ!
「わーお母さーんどーしたのー急にー嬉しーいー」
「なによ、大河。いいわよ棒読みで歓迎のふりなんかしなくても。それよりとっとと出なさいよね。
 いるのはわかってたんだから、気配で」
(げええええっっっ!? お義母さんっ!! さ、最悪だ……)
「ごめんなさい。ちょっとキッチンにいて、お水使ってたものだから、聞こえなくて……」
「へえ、あなたが、キッチン。ふうん……あらやだ、あなたの駄目亭主、帰ってきてるの。
 やあねえ、こんなに靴脱ぎ散らかして。躾がなってないったら。は!」
(……さ、最悪だ……)
「竜児のこと、駄目亭主だなんて言わないで! そんなこと、いくらお母さんでも許さないんだから!
 それから靴を揃えるのは私の仕事。私の躾がなってなかったみたいね、お母さん……!」
「あら、言うわねえ。……へえ、あなたのそんな目、久しぶりに見たわ……結構ね。結構だこと!
 そんなにまで愛されて、幸せ者ねえ、あなたの駄目亭主は」
(っ! お、お義母さん……)
「っ! お、お母さん……だから、駄目亭主って言わないでよね……」
「はいはい。お母さん悪かったわ。言わない言わない。でも、そろそろお出迎えくらいあっても
 良いのじゃないかしら? いくらボンクラ亭主でも」
「お、か、あ、さ、ん……っ!」
「あら。駄目亭主とは、言わなかったわよ?」
(すげえ……やっぱ親娘だ……親娘すぎる……)
「……竜児ぃーっ? 来てぇ? お母さーん!」
(おう……わあまだちょっとやばい!?)
「……竜児ぃーっ?」
(ああくっそ、行くしかねえか、こうなったら……!)
 カチャ!
「ああ、お義母さま! ごっ、ごきげんよう! ご無沙汰しております! せんだっては、
 この家のことでも助けて頂いて」
「ごきげんよう、ようやくのお出ましねこのボンクラ亭主。いいわよ、堅っ苦しい挨拶は。
 どうせ電話でも手紙でもメールでも聞いたことの繰り返しでしょ? あなたいちいち細かいのよ。
 そんな目つきで日々世間さまを脅しつけて平気でいるんだから、もうちょっと図太く
 構えているくらいでようやくつり合いがとれるというものじゃないの。違う?」
「た、大河?」
「竜児、ちゃうちゃう。私はこっち」
「あ、お、おう、そうか。いや、圧倒的な聴覚情報につい視覚が流されてしまったらしい。
 っと、率直なご意見痛み入ります、お義母さま。あのう、それで、今日はどういったご用向きで……?」
「どういったもこういったもないでしょこのボンクラ亭主! 新居暮らしの娘夫婦の顔を見に来たに
 決まってるじゃないの。それともなにかしら? 義理の母が連絡も無しにいきなり顔を
 見に来てはいけないとでも言う気? はっ! なんて冷たい義理の息子なんでしょ!
 大河、あなたのとっつかまえた旦那は目つきどおりの冷血漢よ。とっととわかれるがいい!」
「た、大河?」
「ちゃうちゃう、私はこっち。っもう、お母さん! 竜児はね、見かけは凶悪犯で最低最悪だけど、
 とーっても優しい素敵なひとだってこと、お母さんだって知ってるでしょ!? わかれろだなんて、
 冗談でも言わないでよね!」
「見かけはやっぱそうなんだよな俺……ふっ……」
「はん! どうだか! 大河、見て御覧なさいよあなたの旦那の格好を。帰ってきたというのに
 これ見よがしにカバンなんか抱えたまま私を出迎えに来て、さも『僕は今ちょうど仕事から
 帰ってきたところなんですぅ〜、お義母さんタイミング悪すぎですぅ〜、また出直して来て
 くださいませんかねぇ〜?』なんて言わんばかりじゃないのよ。どう? 図星でしょあなた?」
「おう!? あ、いや!? 違いますお義母さま! こ、これはですね、あ、あのですね……
 (カバンで股間を隠してるんですぅ〜なんて言えるかよ!?)」

457◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 13:15:55 ID:???
「ちっ、違うのお母さん! りゅ、竜児はね、今、仕事に熱中してるの! 仕事に夢中なあまりね、
 カバンを手放せなくなっちゃったの! ふぇ、ふぇら、フェチになったの。カバンフェチなの! 
 カバン抱えてないと落ち着かないちょっと小粋な変態なの! だっ、だから竜児はこうやって、
 大好きなお母さんに挨拶するからって、落ち着いてなきゃって思って、だからカバン抱えてるの!
 だよね? 竜児! お母さん大好きだから、緊張しちゃうんだよね!?」
「うげえっ!? あ、いや、そ、そうなんです、お義母さま。失礼しております。いやまったく
 お恥ずかしい……(そんな言い訳あるかよ大河!? どうだ見たかヅラしてんじゃねえよ!?)」
「あらやだ。大河、あなたの旦那、そんな変態までこじらせているの? というか、いやだわ、
 や、やめてよね。そんな変態娘婿から好かれても、私はちっとも、う、うう嬉しくなんかなくてよ……。
 ねぇ、竜児くんも、仕事を頑張るのはよいけれど、それは早く治しなさいね。カバンフェチだなんて、
 みっともない」
「は、はい! 恐縮です! 治します! すぐ治ります! 5分後くらいに!」
「5分後なんて無理でしょ。もぅ、意気込みだけは一人前なんだから、あなたの旦那は……
 なによ、大河。ニヤニヤして」
「えへへ。だってお母さん、笑ってるんだもん」
「なに? 目の錯覚よ。私は微笑んだりなんかしていません。だらしない笑顔はおやめなさい、大河。
 ……ん、結構。さて……では、わたくし、そろそろお暇するわね」
「えっ!? そ、そんなお義母さま! どうぞお上がりになって下さい! お茶か、よろしければ
 お食事なんかもご一緒にいか」
「はっ! これだけ玄関で立ちぼうけさせておいて、いまさらお上がり下さいもないでしょうよ!
 わたくし、お昼は遅かったし、お茶も済ませて来たところ。だからお茶もお食事も結構。
 まったく間が悪いったら……。よくてよ、どうせ近場に来たから思いついて寄ったまで。
 また日をあらためて出直してくるわ。あなたたちもよく覚えておくことね!」
「そ、そうですか。し、失礼しました……き、肝に銘じます……?」
「はーい。じゃあねお母さん!」
「それでは、大河、りゅ、ボンクラ亭主、ごきげんよう!」
「ごっ、ごきげんようお義母さま! お、お義父さまにもよろしくお伝え」
 ガチャ、バタン……
「くださ、い……?」
「……」
「……か、帰った、のか?」
「うん、帰ったね。お母さん」
「……大丈夫、か?」
「ん? どしたの竜児?」
「……あへ」
「りゅ、竜児?」
「あへあへあへあへあへあへあへあへあああああああぁぁぁぁぁ………………………………っ」
「どっ、どうしたの竜児!? 変な声出して、くずおれてっ? や、山びこ? 山びこなのね?
 あへあへ……?」
「ああ、いやあ、大丈夫だ大河……山びこじゃねえ、おまえ可愛いけど……はあぁ……疲れた……
 お義母さんいきなりなんだもんなあ……」
「ご、ごめんね? 竜児。お母さんには今度から連絡してから来るようにして、って、ちゃんと
 言っておくから……」
「ああ、いや、まあ、いいんだけどさ……大丈夫かなあ、大河?」
「へ? 何が?」
「いや、俺さ、やっぱおまえのかあちゃんに嫌われてんじゃねえか? それが心配でさ……」
「へ? なに言ってんのあんた。お母さん竜児のことすっごく気に入ってるよ?」
「えぇっ!? そ、そうかあ? それであんな口ぶりになるかあ? 駄目亭主とかボンクラ亭主とか」
「なるよ。ほら」
「……なに? なんだ、大河? ニヤニヤしたり、親指突き立てたり」
「私を見たり、しなさいっての。私を産んだのは誰? あのひとでしょ? ほら、私だって、
 高校で出逢った最初のころから、もうあんたのこと大好きだったってのに、
 さんざん犬呼ばわりとかしてたでしょ?」
「おう、そうだな。今でもたまにされるけどな……てことは、あのお義母さんの悪口も、
 同じだっておまえは言うのか? なんてか、好意の表れ、ってやつか?」
「そうよ。お母さん男のひとにあんな口叩くの、あんたの他は今のお父さんくらいのもんよ。
 お母さんお父さんのこと愛してるから、つまりあんたのことも、愛してるとまでは言わないけど、
 特別、気に入ってるってこと」
「おう、そうか。まあ、そうだといいんだけどな……」
「そうだといいじゃない。そうなの。嫌われてたらあんた、最初のころみたいにばっちり他人行儀か、
 完全無視よ。ウチの血筋は」

458◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 13:16:58 ID:???
「そうか……うん、わかったよ、大河。信じるよ、おまえを」
「竜児……」
「あー……でもそうなら、やっぱお義母さんに上がってもらった方がよかったかなあ? なあ大河、
 おまえはどう……あら、おまえ、うちゅーって、いつからタコちゃんだ……?」
「……さっきからよ」
「おう、そうか、すまねえ……」
「ぷいっ」
「な、なんだよ大河。キス、いらないのか?」
「いらない。ぷいいいーっ!」
「ど、どうしたんだよ、なあ? 大河。そんなぶんむくれて、ふくらんだほっぺも可愛いけどよ……」
「ふっ、ふるふるなんかさせても、駄目なんだから! なによ、もう! お母さんお母さんって、
 そんなに好きならお母さんとキスでもすれば!? ぷいいいいぃぃぃ――っっ!」
「おまえ……」
「な、なによっ?」
「大河……」
「だ、だからなによっ?」
「大河……」
「なによ、ほっぺた撫でないで!」
「大河……大河。大河。大河、大河……」
「なによ……っ! なによ、そんな、や、優しい声で、いっぱい名前呼んだって、だ、だめなんだから……
 そんな、竜児、いっぱい、大河って、だ、だめ……いっぱい、だめ……」
「大河……」
「りゅ、竜児……っ。声、好きなんだもん。だめ……っ」
「大河……」
「わーん! ひどいっ! 抱っこ! 抱っこして! お、おかしくなるの!」
 ぎゅ……っ
「大河……」
「ひどいの、竜児、ひどいの。その声で、いっぱい優しく、されたから、私、だめなの……
 だめに、なっちゃうんだから……」
「この声はおまえだけのものだよ、大河」
「っ! りゅ、竜児……っ」
「だからさ……やきもちなんか焼くなよ、な? 大河」
「うん、うんっ。やきもち、焼かないよ? 竜児……っ」
「……あ、いや。やっぱたまに焼いてくれ、大河。やきもち焼くおまえ、すげえ可愛いからさ」
「う、うん……っ。じゃ、じゃあ、たまに、焼く……」
「よし、じゃあ……おまえの唇、俺にくれよ、大河」
「っ! は、はい……っ」
 ちゅ。
「……ただいま、大河」
「っ! お、おかえりなさい、竜児……っ。その……忘れて、なかったの……?」
「忘れるわけがあるか。……よし、ようやく笑ってくれたな?」
「だって、竜児がニコニコしてるから……ね、竜児。もう一回、して……」
「お、おう……」
 ぐきゅるるるるるるる〜〜〜〜〜〜っ!
「あらやだ。……ちょっとあんた、笑いすぎ……笑いすぎだってば、もうっ! あんたって最低!
 愛してるけど」
「……いや、すまねえ。おまえのお腹の虫にはかなわねえわ」
「もーっ! かなわないって、なによ!?」
「だっておまえ、そいつも俺たちのキューピッドじゃねえか」
「っ!」
「な? そいつが鳴って、俺はチャーハン作ったんだ。真夜中に、おまえのために」
「うん、うん……っ」
「さ、じゃあ、メシにしよう。な? 大河」
「うんっ! ……あ、そういえばね、竜児」
「おう、なんだ?」
「お母さんだけど、よかったのよ。あれで帰ってもらって」
「おう……どうしてだ?」
「お母さん、すぐ帰るつもりで来たのよ、初めっから。じゃないとこんな、夕食時になんか
 顔出さないわよ。あれはお母さんの手。どうとでもできるように狙って襲撃してきたのよ。
 お昼遅かったとか、お茶も済ませたなんてのもたぶん嘘。お母さんいまごろご飯食べてるはず」
「はああああ……やっぱおまえのかあちゃんにもかなわねえわ……」


***おしまい***

459◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 13:26:50 ID:???
おお、空気読まなさ炸裂w

とりあえずうpしただけなので、議論続けて下さい、どうぞどうぞ。私も後で参加するし。

460高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 13:48:02 ID:???
おお久しぶりだw
奥様は虎女大好きだ!GJ!
無視したらバチが当たるよ!携帯だから代理できないのが悔しいのビクンビクン

461高須家の名無しさん:2009/07/28(火) 14:44:41 ID:???
>>460の者です。PCから来れたので代理投稿したのですが
文章が中途半端な所で切れてしまいました…。
今後は気をつけたいと思います。申し訳ありませんでした。

462◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 15:26:49 ID:???
>>460
ありがとう!
これはだいぶ前に書きあがっていて、新スレ元気がなかったら投下しようと思ってたけど、
杞憂だったので投下せずしばらく寝かせておいたヤツです。

>>461
代理投稿もありがとうございまーす!
いえいえ、どうかお気になさらず。切れたとこも問題ないとこですし。

463◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/28(火) 17:47:24 ID:???
なんか、議論に加わろうかと思ったんだけど、本人の愛が冷めたんなら仕方ないね……

おかげで私は◆odaAq0EgoEさんや◆QHsKY7H.TYさんのSSを読み返す
いい機会になって良かったんだけど。

「 リュウジチュウドク。」エロくていいよね……てか、◆QHsKY7H.TYさんは基本的に
えっちっぽかったんだね。再発見! さて「とらドラ・if!」の続きでも読むか……

464◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/29(水) 03:36:40 ID:???
いいね、エロパロスレの「キスして2」……かなりの腕前

465高須家の名無しさん:2009/07/29(水) 07:45:40 ID:???
あれ俺も大好きだよ。
上が楽しみだ!ヒャッハー!

466高須家の名無しさん:2009/07/29(水) 08:38:03 ID:???
あ、違った下だったw

467高須家の名無しさん:2009/07/29(水) 15:05:24 ID:???
つまり大河は下になるのが好きだと

468高須家の名無しさん:2009/07/29(水) 17:29:09 ID:???
ギシギシアンアン

469高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 11:02:01 ID:???
「竜児のエッチ!」

「おう!?なんだ唐突に?」

「あんたみたいなエッチなやつは本当見たことないわ」

「なんだと」

「ステイ!いいから聞きなさい。
 あんたみたいな万年発情犬が余所で女に盛ったりしたら問題よ!」

「お前なあ、そんなわけないだろう」

「ふん、どうだか。
 まったくなんでこんなエロ犬のこと好きになっちゃったんだろう。一生の不覚よ」

「………?お前、顔赤くなってきてるぞ」

「うう、うるさい!だからあんたはエロ犬なのよ!
 だから、ね…わ、わたしでそのあふれんばかりの性欲を発散させなさい!!」

「あー…もしかしてお前…その、したいのか?」

「!!なななななに言ってんのよあんた!!そそ、そんなわけないじゃ…ひゃー!!」

「はいはい。じゃあまずシャワー浴びないとな」

「うう…馬鹿ぁ…」


そうつぶやきながらもしっかりと竜児の首に腕を回して
お姫様抱っこされてシャワールームへと運ばれる大河なのであった。


「まったく…素直になれない女だなお前は」

「うぅ…うるさ、あっー!だって…えっちな、あんっ、女の子だなんて…お、思われたくないも、あぁっー!!!!!!」

ギシギシアンアン

その晩は正常位で二回、騎乗位一回しましたとさ。
竜児はイッた後もちゃんと抱きしめてくれる男なので大河はとろけました。
竜児はますます大河のことが大好きになりました。
翌日は大河の大好きな肉料理のフルコースでした。
嫁バカにも程がありますね。


それ以来、肉を普段の倍近く大河がカゴに入れるのがエッチのサインになったそうです。
ちゃんと野菜も食えよ。

470◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/30(木) 11:17:42 ID:???
いきなりGJwww

大河の可愛いボイス収録なのでこっち投下?

471◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/30(木) 11:50:22 ID:???
>>469その後……

「おっ買い物っ、うー♪ おっ買い物っ、うー♪」
「SEIBUのまわし者か、おまえは」
「だってあれ可愛いじゃんよ……っと、お肉♪ お肉♪」
 ぽぽぽぽいっ
「おう……」
「なに? なにあんた、ニヤニヤしてるわけ」
「い、いや。だって……」
「っ!? っち、違うの! これはただっ、こ、今夜はお肉がいっぱい食べたかった、だ、け……あう……っ」
 ふるふるっ
「ば、ばか。おまえ、こんなとこで」
「ち、違うんだってば! ふるふるしたけど、違うの! お、お肉食べたかっただけ! ほ、ほんとなの……」
「あ、ああ、いや、うん。わかった、けどよ……」
「けど、なによ……?」
「な、なんてか。今ので、俺の方がおまえを食いたくなったんだが」
「は、はう……っ」
「……」
「ね、竜児……」
「な、なんだ? 大河」
「は、早く買い物、済ませて。おうち、かえろ……?」
「お、おう……」


]柱[
「……この公然ワイセツカップルどもが。なんでこんなん、見かけるかな。亜美ちゃんサイアク……」

472高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 11:59:46 ID:???
くわっ!貴様ッ!勝手に続きを書きおって!

ぐっじょぶだゆー

473高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 13:42:33 ID:???
タイトルは「肉食は正直なエロス」でお願いします

474高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 23:13:12 ID:???
「あんあんあん♪とっても大好き、りゅう〜ぅじぃ〜」
「た、大河!」


ギシギシアンアン



「ねえ竜児 こっち向いて? 恥ずかしがらない〜で〜。もじもじしな〜いで〜」
「…っ…」


ギシギシアンアン



「ベッドでは〜誰でも〜二人二人きり〜私の快感を〜誰も〜分かぁって、くれ〜なぁ〜い〜」
「少なくとも俺は分かってるつもりだぞ、大河?」


ギシギシアンアン

475高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 23:43:03 ID:???
三番目の元ネタが分からない俺は年なのか

476高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 23:54:19 ID:???
エースをねらえです\(^o^)/


上から
ドラえもん
ムーミン
エースをねらえ

歌詞事態全く覚えてないから…許して…

477高須家の名無しさん:2009/07/30(木) 23:56:19 ID:???
あれもしかしたらこんな歌詞ない?エースをねらえじゃなかったり…

もしかしてやらかした?

478高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 00:28:21 ID:???
事態→自体

479高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 00:29:27 ID:???
             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   こまけぇこたぁいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

480高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 00:43:28 ID:???
あれ、ギシアンこっちになったの?w

481◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/31(金) 00:51:46 ID:???
>>477
ううん、エースをねらえ!であってる。ちょっと歌詞が抜けてるけど

***
「ベッドでは〜誰でも〜一人ひとりきり〜私の愛も〜私の苦しみも〜誰も〜分かぁって、くれ〜なぁ〜い〜♪」
「おまえ歌ったら冗談にならねえぞそれ!? いる! もういるから、ベッドには俺も! マジで!
 おまえひとりじゃねえから!」
「ふっ……昨日の晩、ひとの乳首に吸いついたままいびきを立てて眠りくさったのはどこの犬かしらねえ?」
「晩じゃねえ、もう朝だったぞ朝。しょうがねえだろ徹夜で、いくら三連休だからって寝かせてもくれねえ」
「あーっ、ひどい竜児っ! それ私が言いたかったセリフ!」
「寝かせてくんねえのはおまえなんだから無理だろ!?」
「いやっ! さあ、私に言わせろ! 私からそのセリフを引き出すがいい!」
「おう!? こ、こここ今夜もなのか!? いや、待って、し、死ぬ! 死んじゃう!」
「っそれも私が言いたいセリフじゃああああぁぁぁ――――――いっっっ!」

ギシギシアンアン
***

もしかしてやられた?

482高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 01:02:30 ID:???
ヤラレチャッタ

このバトンみたいなノリ大好きだ。
氏愛してる!

483高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 08:00:37 ID:???
エロパロの新作…
どうやら読まないほうがよさそうだ…。

でも読んじゃう 胸痛いけど

484高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 08:14:30 ID:???
なぜわざわざ幸せ壊すような設定で話作るのかわからん
絶対読まない

485高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 09:33:06 ID:???
今さら春になったら群馬に行こうを読んだ
春田の野郎、全裸おっぱい見てるじゃねえか畜生め

あと身長178cmあるんだな
アニメ絵でも背が高く書かれてるからそんくらいはあるとは思ってたけど
竜児意外とそんな長身でもないけど脚が長くて嫁が小さいからでかく見えるんだなー
てか同じ系統のキャラだと響大鉄とか財津操とか190cmあるから
もしも竜児がそんなに長身だったとしたら…


たぶん最初ぶつかったときに股間やられて悶絶

486◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/31(金) 10:40:31 ID:???
>>482
>氏愛してる!

やだ、ど、どしよ……氏愛してる……しあいしてる……試合してる!?(くわっ

***
「17対1。私の勝ちね、竜児」
「おう。そ、そうか?」
「だってあんた1回しかイかなかったのに、私は17回もイったんだもん。この圧倒的な数字の差を
 見るがいい! どうみても私の勝ち」
「なんか逆じゃねえ!?」
「う、うっさい! さあ次のゲームよ! 次もままま負けないんだから! 大差で勝ぁつ!」
「だから逆だろ!? って次も大差かよ!?」
「う、うん。大差、つけてね? あ、圧倒、して……竜児……」
「お、おう……」

ギシギシアンアン
***

わかりました!

487高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 10:45:10 ID:???
>>483
読まないほうがいいような内容なら報告しなくていいよ
設定と冒頭だけ読んだけど
胸が痛くなるんじゃなくて
胸がムカムカするだけだった
前作の竜児の、原作アフターとは思えない不実さとか
大河のピエロっぷりとかも見てて嫌な気分になったし
エロパロはもう巡回から外してたけど
ついにあの人の鳥をNGに入れたわ

488高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 10:48:34 ID:???
その発想はどこから沸いてくるんだww

氏の書く大河は沢山イっておもらししちゃういやらしい大河だけど
17回とかw


いいぞもっとやれ

489高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 11:29:38 ID:???
>>487
巡回やめるのはMOTTAINAIぞ?
「きすして」みたいな神作品とかあるんだからさ。
あのスレは良作ばかりだけど大河が不幸になるやつも多いのが竜虎ファンにとっては難点だな。


さて大河の胸が成長してないか確認する作業に戻るか。
別にしなくてもいいんだけど仕事だし。

490高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 11:58:10 ID:???
>>489
巡回する必要は感じないな
原作がああも強固に結びついちゃったせいか
最近は大河を力ずくで脱落させようとする
書き手の必死さが見える気がしてな……
かえって不自然に感じる作品が多い

ただ大河側からの脱落はある意味では原作通りなんだよね
「誰と付き合うんでも竜児を見ていたい」ってね
まあその場合は強制転校発動(止める人=竜児がいないから)でそんな些細な願いすらも叶わないんだろうけど
反対にエロパロの竜児は一発やったら大河のことはきれいさっぱり忘れました!
見たいな感じで嫌

竜虎好きの琴線に触れる作品はこっちでも話題に出るから
そのときだけ見に行くか保管庫で読んだほうがストレスが少ない


っていうかSSとはいえ大河が傷つくと俺の心がマジで荒む訳ですよ!
とらPもみのり100点の後はあまりのショックに起動する気すら皆目起きないんだぜ
相当ヤバイのは自覚してるんだけどさ
こればっかりはもうどうしようもない


>>486
>「なんか逆じゃねえ!?」
ワロタww

491◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/31(金) 12:30:30 ID:???
まあ、なんてか、最近つくづく思うのは、読者それぞれの中にそれぞれのとらドラ!があるってこと。
私もどっちかってと真のとらドラ!らしさを書く時に求める方だけど、私の正解はあっても、
みんなの正解にはならない。てかそんなもんない。原作ですら多様に読まれるのだから。

理屈ではわかっていたことだけど、最近ほとほと実感して。
正解のなさに目が眩む思い。

>>485
群馬いいよね。そ、そんだけ……

>>488
なんてか、それはあり得ることだ、とだけ言っておくw

>>489
「キスして2」初エッチはあっさりだったね……期待してたんだけど、やっぱ難しいところだよね、
エロでらしくって……

492高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 13:05:02 ID:???
氏のエロースは大のお気に入りだから並び寝る期待してるよ。
催促みたいで申し訳ない



そうだね。ななドラなんだねちわドラなんだね。でもやっぱりとらドラなんだよね。

493高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 13:25:29 ID:???
>>490
あー、俺も竜虎でないのが多過ぎてエロパロ見なくなった。
というか、「大河のエロ」が見たいんではなく「幸せな大河」が見たいんだとつくづく思い知らされた。

494高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 13:45:47 ID:???
>>489
その仕事楽に思えるが見つかったときのリスク高そうだな

495高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 16:14:02 ID:???
「うああ…竜児ぃ…」
「ただいまー大河…っおう! な、何してんだ大河!?」
「はっ!ななななんで!? いつからそこに!?」
「普通に仕事から帰ってきただけだが…それよりお前…」
「い…いやあああああああ!みみ見られたぁぁああぁ!!」



誰かここから素晴らしい展開に持ち込んでくれないか

496高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 16:59:51 ID:???
>>483-484
竜×虎好きな方は絶対読まないでください。

497高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 17:04:30 ID:???
【何年】嫁さん大好き【たっても】★14年目★を見ると
結婚後の竜×虎みたいなネタがあってほのぼのできるんだぜ

498高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 18:00:59 ID:???
ちょw俺そこ常連ww
コスプレ用にセーラー服持って帰ったときの嫁の反応が忘れられないぜ

499◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/07/31(金) 18:12:29 ID:???
そんなエロパロスレ、475から始まる◆TNwhNl8TZYさんの「NOET 2ページ目」は、
信じて最後まで読むと大河が楽しそう。

しかしあそこの奈々子萌えは、ミクとか東方とかみたいなイマドキの二次主導のもの、だよね?

まあとらドラ!のファン活動に厚みが出てこりゃなんでも正義なんだけど。
大河好きだから大河大事にしてるのしかちゃんと読まないけど、逆のを「書くな」とも言わない。
「書くな」で喧嘩してるうちはともかく、それで疲弊してとらドラ!SS活動全体が細るのがこわい

>>492
ありがっとん! でも続きは夏コミ以降になっちゃうんだよ……

>>495
きっと誰かが、続きを書いてくれる。そういうふうになっている。

500高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 19:29:34 ID:???
>>497
そのネタVol.6でも出たな

>>498
こらー!

もちろんセーラー服はミニスカで下にブルマ履かせたんだろ?

501高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 23:17:15 ID:???
なんで俺とらドラなんて物にはまっちまったんだろ
どうせ下らない恋愛物だと思ってたらなんだこれ面白れえwアニメ見てからの原作全巻買い余裕でした。

何が楽しくてエロパロ板覗いて胸痛めないといけないんだよ!
板は大河のスタイルだけで十分だよ!

502高須家の名無しさん:2009/07/31(金) 23:32:11 ID:???
もうエロパロの話はいいよ

大河が好きすぎて生きてるのがつらい俺にはあそこは地獄だ

503◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/01(土) 00:25:32 ID:???
真夏のシンデレラGJ! 続きちょー楽しみ。

エロパロのアレはやっぱしんどいね……どでもいいんだね……

504高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 02:18:34 ID:???
とらドラ!ノ全テ!のゆゆぽのQ&Aでさ、一番動かしにくかったキャラクターは?って質問の答えが竜児なんだよ。
真面目すぎて、自分の欲のままに素直に行動するということがあまりなく、なにかする前に『それが正義である理由』みたいなものを探し、納得してからじゃないと動けないキャラだったって。

考えると、これほどエロパロに向かないキャラって無いと思うんだよね。
浮気もさることながら、原作終盤やアフターで心が通じてからならともかく、それ以前に手を出すとか絶対にありえないの。
寝てる大河に思わずイタズラとか考えてみたことあるんだけど、
いいとこキスまでで限界。しかもその後死ヌほど自分を責めちゃうんでどうにも出来んかった。

505◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/01(土) 03:31:50 ID:???
>>504
>寝てる大河に思わずイタズラとか考えてみたことあるんだけど、
>いいとこキスまでで限界。しかもその後死ヌほど自分を責めちゃうんでどうにも出来んかった。

そのシミュは正しいと思う。

それはそれとして。

大河と竜児はすぐにすでに強く惹かれあっているので(竜児に焦点化している地の文は、
相当、故意の語り落としをしている、いわゆる「信用できない語り手」だと私は考えていて。
証拠はいくつも挙げられるし、そもそも原作のあの、三人称限定視点って話法はもともと
故意の語り落としを目立たなくするものだし)、

相手が好きなのは自分ではないという恐れと、それがふたまたという不実になってしまうという思いとの
両方をクリアする分岐を作れば、途中であっても大河×竜児のエロパロは可能だとは思うのだけど……。

まあ、されどSS所詮SSでもあるので、そこまでハードル高くすることを人には求めないけど。

大竜なら、なんかもーとにかく両思い達成しちゃったてへ☆いざギシアンへ!ってのでもぜんぜんおっけーw

506高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 07:09:50 ID:???
>>505
よく読み込んでるなあと感心したけど最後の一行で元通り下ネタ大好きな氏になってしもうた…。
てへ☆ギシアンww

507高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 09:41:45 ID:???
>>504
俺からエロを取ったようなキャラだな竜児
だから俺には動かしやすいのかも
逆に大河が動かしづらい
テンプレ通りの行動や感情しか俺には思い浮かばなくて
大河の魅力がいまいちうまく表現出来ない

508高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 09:49:28 ID:???
>>505
逆にね、既婚者となると本能的に浮気したくなるんだ
妻を性の対象として見れなくなるってやつ
もちろん家族は愛してるけど性欲は別、みたいな
そいつがイケメン長身安定職で上から目線タイプだと殺意をどこに持ってけという気分になる


逆に竜児は大河以外の女を性と愛の対象として絶対に見ないと思う
だから逆にセックス書きやすいよ俺の場合

でもああいう性格だから結婚するまで安全日にしかセックスしない気がする
しかも絶対ゴム装着

さすがに結婚するまでセックス無しってほど枯れてもいないし
人並みに性欲はあると思うからこんな感じだと推測

そういうわけで竜児は大河限定でエロスはあるという結論

509高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 10:22:25 ID:???
「竜児のスケベ!ド変態!淫乱色魔!」

「はぁ…今度はどうしたんだよ」

「ああああんたが欲望のままにわたしを弄ぶから、た、大変なことになったじゃない!」

「ちょ、お前何を」

「うるさい!いいからちゃんと聞け!
 わたしを傷物にした責任取りなさいって言ってるのよ!」

「ちょっと待て。もう俺たち結婚してるんだぞ」
「け、結婚したからって全部終わったと思ってるわけ?」

「そんなわけないだろう!俺は一生かけてお前を幸せにしていくんだ!」

「何嬉しくなること言ってんのよ!そんなに私の顔真っ赤にしたいわけ?/////」

「す、すまん(正直赤面大河は大好きだがな)」

「わたしだけ幸せにするだけじゃだめなの!」

「当然だろ。俺たちの子供だって幸せにしてやるつもりだ」

「ふん!どうだか!あんなにわたしにいやらしいことばっかりして!このエロ犬!」

「仕方ないだろう。俺はお前が大好きで大好きでしょうがないんだ」

「ななななにさらっと愛の告白してんのよ!////おかげで今月来なくなっちゃったじゃない!
 このドスケベ!性欲大魔神!全身性器!」

「ちょっと待て。お前今なんつった」

「え?このドスケベ性欲大魔神全身性器…」

「違う、その前だ」

「今月来なくなっちゃった…」

「…マジか」

「マジよ…」

「うをををををををを!やったーっ!大河、でかした!」

「り、竜児?」

「大河ありがとう大河!俺たちの子供が出来たんだな!?」

「…そ、そうよ。さっさと気付きなさいよ!」

「そうかぁそうかぁ♪ありがとう大河!よし今夜は肉だ!」

「ええ!?竜児のエッチ!」

「なに勘違いしてんだよ!お祝いだお祝い!」

「何よ!わたしを抱いてくれないの!?」

「いやそういうわけじゃなくてだな…そういうことは控えた方がいいんじゃないのか?」

「大丈夫よ。まだ一ヵ月くらいだし」

「ま、まあお前がしたいなら俺もやぶさかではないというか…///////」
「もう…やっぱり竜児のエッチ!♪」


その晩は豚の角煮とチャーハンでした。
大河にとって竜児のチャーハンは唯一ぬにのご馳走です。
そしていつにも増して暖かくて優しい夜を過ごしたそうです。
大河の肉体は吸い上げるように収縮し竜児の細胞を受け入れ
その熱をいつまでも感じていました。


んでだいたい9ヵ月後。
かわいい女の子の赤ちゃんが生まれました。
よく泣いてよく飲むのでパパもママも大変でしたが、
二人の間に思ってもみない変化が起こりました。

ギシギシアンアンギシアンアン

「…ーっ!!!!うぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!いゃあぁぁぁぁぁん!!!!!」

「くっ…!大河!大河ぁ!」


大河の快感が倍増してたそうです。
翌年には男の子が生まれました。
最終的に高須家は6人(双子含む)の子沢山になったとか。
めでたしめでたし。

510高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 13:12:18 ID:???
抱きなさいって恥じらいながら懇願する大河かわええのうw
高須。貴様に魔法使いになる資格は無かったようだな!ははは!あーはっはっは!

511高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 13:20:17 ID:AicZHnao
まあ、あんまり頭ガチガチな人はパロディ作品を読まない方が良いね。
パロディ執筆者も原作やアニメの読み手なんだから価値観や解釈も
執筆者毎に異なる訳だし、生み出される作品の傾向も違う。
自分の固まった考え方以外を受け入れられないだけならともかく、執筆者を
攻撃するのは余りに失礼だよ。

512高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 14:18:04 ID:???
>>510
魔法使いになるには家をつぶす覚悟が必要だよ

513◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/01(土) 14:47:49 ID:???
>>506
え、嘘。下ネタ大好きってわけじゃ……ない、はず。

>>507
>逆に大河が動かしづらい
>テンプレ通りの行動や感情しか俺には思い浮かばなくて
基本的には原作読み込んでテンプレってかパターンを身体に沁み込ませるとかで
いいと思うのだけど……でもあれか、大河の内面の動きがつかめないのか、
たんに読むだけだと。たいがい視点人物が竜児だから。

大河の感情線を吸い出せれば、一見唐突な行動や言動とかも出るようになって、
いきいきとしてくると思う……まあ、自分のことは棚に上げてますが。

>>508
>逆に竜児は大河以外の女を性と愛の対象として絶対に見ないと思う
>だから逆にセックス書きやすいよ俺の場合
ささ、書いちゃえ☆

>>509
GJなのでした。
なんか終盤で唐突に入ってくる「ですます調」のト書きがなんともイイ味を出しています。

514高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 15:39:45 ID:???
>>513
最近セックスしてる?

515高須家の名無しさん:2009/08/01(土) 16:39:32 ID:???
>>514
そりゃああの自慢の文才なら女なんてイチコロだぜ?



SSの中でな! まさに外道

あんまりそういう事は聞くもんじゃないぞw

516◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/02(日) 04:11:39 ID:???
ありがと。

なんか、土曜の夜は寂しいね、本スレ。不思議。リア充タイム? 執筆タイムか。

517高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 09:31:27 ID:???
今ニコニコでとらドラPのEND(あるやつは全部)見てきた。
大河が北村に告白(死語)するシーンみてもなんとも思わなかったな
アニメも原作も漫画も大河ENDだから別にあってもいいかなぁって思えるようになってきた
最初は悶えるほど嫌だったんだけど、エロパロスレ見てから耐性がついたみたいだw

しかし政略結婚は許せん

518高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 09:45:33 ID:???
ここは竜虎スレ(しかも避難所)だぜ
自衛でエロパロ見るのやめたのに話題に出されたら困る
俺は耐性がつくどころか益々嫌いになっていくんだ

519高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 11:10:29 ID:???
名は逢坂大河。
気高き手乗り族の末裔だ。丸で手に乗る程体が小さく、細胞も細かく繊細な民族だ。
しかし、容姿とは裏腹に優れた身体能力、『神の本』と呼ばれる程知識の量、学習能力の高さはどの亜人族も凌駕する。
とある国の南に住まう彼女は、民の間で流行する感染病を
治療する事ができる『裸族』を求めてこの地へとやって来た。
この感染病は祖国の隣の国に住まう民族にも治療する事が
できるのだが、何百年と刃を交えてきた為幾分仲が悪く、
曰く「ホビット族の治療なぞすると思っているのか?」
等と野次が飛んでくる始末。
ホビット族とは、東の大陸に有する身分が低い民族の事だ。
背丈や戦闘スタイルが酷似している為、やつらには日々『ホビット族』と
罵られる苦痛の毎日。


旅立ちから52日が経ち、ようやく私は見つけたのだ。
『キタムラ』と呼ばれる裸族を……。




頭冷やしてくるぜ!

520高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 13:41:29 ID:???
>>517
とらドラPの巧みなところは、あの時期に竜児が記憶喪失になるという設定だよね
竜児の中で人間関係がリセットされるわけだから、無理なく大分岐になる

それでも実際のプレイでは、大河が北村にENDは辛かったけど

>>518
とはいえ、鬱屈のはけ口がないとたんに鬱になりそうだ
とらドラ!鬱:病名。とらドラ!を追っかける元気がなくなること
エロパロスレに凸られるくらいなら、ここで愚痴を聞いてあげた方がマシという気もする


いずれにせよ傷心のおまいらを、大竜まとめ作品庫1スレ目から読み直しの刑に処する
大竜の不滅の愛に癒されるがいい! ちなみに俺はすでに刑に処されている

521高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 14:17:31 ID:???
毎日毎日読んでるよー
たまには感想スレにでも書いてやれ

522高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 14:51:52 ID:???
同意。それでやる気になる書き手もいるだろうしな

523高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 15:10:54 ID:???
>>520
いやいや、向こうで言えばいいじゃん。感想として
嫌なら見るなといわれたから見てないのに
ここで愚痴られたら行く所なくなる

とはいえ吐き出すことですっきりするのも確かだな
ということで俺もとらPについて愚痴る
嫌ならスルーかあぼんでよろしく











とらP評価高い意見が多いけど俺は逆なんだよね

まずとらP最大の失敗は発売時期だと思う。原作アニメ完結後ってのがもうだめだったわ
どうしても比較してしまう
まあ7巻以降は大河に感情移入しまくってたから完結前発売でも同じだったかもしらんが

クリスマス後の記憶喪失も賞賛されることが多いけど俺には疑問
キャラ攻略の期間も短すぎてギャルゲーとしてもとらドラ!としても違う気がする
なんつーか設定負けというか原作を活かそうとして活かしきれていないというか
原作を見てもクリスマス後の人間関係が如何に大変か分かるというのに、それに加えて記憶喪失って……
リセットされてるのは竜児だけだからリセットとしては機能してなくて結局ギクシャクしてるし

記憶喪失は無理なく分岐させるためのギミックではなく
無理やり分岐させるためのギミックだったと思う

記憶喪失無し、夏休み後〜クリスマスの設定でじっくり各個攻略の方が
自然な展開で分岐できると思うんだが

大河100点と実乃梨100点の分岐が
直前のマップイベントで会いに行く順番だけってのもな……
明確な個別ルートが存在しないシステムとはいえもっと上流で分岐すべきだろ


……俺も大概に大河厨だな
もはやとらキチというべきか
原作貸しちゃったせいかな

524高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 15:37:51 ID:???
>>495
ギシギシアンアン

これでおk



とある事情で絶叫も全テも買えない…誰か泣く場所を提供してくれ

525高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 15:44:29 ID:Ysteub/I
北村の裸の胸を貸してやる。

526高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 16:31:20 ID:???
全テが届いたのだ
公式でまとめサイトを作ったって感じだなー

527高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 19:21:02 ID:???
アク禁解除されたか
よかったよかった

528◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/02(日) 20:41:35 ID:???
>>527
ありがとう! ほんとに。

でも投下の時しか本スレにはいかなそーな……

529高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 20:55:50 ID:???
感想も書いてやれよ

530高須家の名無しさん:2009/08/02(日) 21:15:59 ID:???
トリップの特定ワード晒さないようにw

531◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/02(日) 21:19:49 ID:???
書くよー、もちろん! 鳥無しで。

532◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/03(月) 02:49:34 ID:???
怪我人はどこだーっ!?
***
 ガチャ、バターン!!
「竜児っ!!」
「おうわあ!? た、大河!? なんだ、どうしたおまえ、こんな遅くに!?」
「親捨ててきた! しばらくよろしくね!」
 ドサッ!
「おう、その荷物……てことは、なんだって? 親、捨ててきたって、えぇ!?
 おまえほんとか!?……ほ、ほんと、なんだな……よし。来い、大河!」
「っ! 竜児……っ!」
 だだだっ!ぎゅう……っ!
「竜児っ、竜児……っ!」
「大丈夫だ、大丈夫だ、大丈夫だ……な、大河……な?」
「ひっく……う、うん、竜児……っ」
「さ……言えるか? 大河……ゆっくりでいいぞ。うん……何が、あった?」
「ふぐっ、あ、あのね、母さん、トチ狂った、の」
「おう、お義母さんが? トチ狂ったって、そりゃまた……どういうことだ?」
「あ、あのね、私を、竜児と、別れさせるって……別な婚約者に、あてがうって……
 大企業だかの、馬鹿息子……政略結婚、なんだって……」
「……」
「ど、どうしたの? 竜児、そんな、逆らう奴は皆殺しだーっ、みたいな目して。
 不審火が相次ぐよ?」
「おう、そうだよ。皆殺しにしてやるよ。おまえを俺から奪う奴は皆殺しだ、大河。
 ちくしょう、ふざけんなよ、ちくしょう。なめやがって……許さねえ、誰も許さねえ……」
「わわっ、竜児、その目で言ったら冗談になってないよ……じょ、冗談じゃ、ないんだね……
 う、嬉しいよ、竜児……っ。でも、皆殺しは、だめ」
「大河……」
「ん……だって、そんなことしたら、竜児も私と一緒にいられなくなるもの……ね?
 私、そんなの許さない……たとえあんたでも、あんたを私から奪うのは許さないの」
 ちゅ。
「っ! た、大河……」
「……ね、竜児。大丈夫だよ、ほら。私、ここにいるし……」
「お、おう、そうだな、大河。すまねえ、俺がとりみだしてどうするんだ……もう、大丈夫だ。
 考える。そして行動する。俺はおまえを守る。必ず、おまえを守ってみせる、大河」
「うん、うん。う、嬉しい……でも、ごめんね、竜児……」
「は? なにがだ?」
「あんたの夢、駄目にしちゃって……みんな幸せになるっていう、夢」
「おう……なに言ってんだ、馬鹿たれ。俺の夢は、おまえがいて、そしてみんなで幸せだ。
 逆じゃねえ。逆はねえ。逆なんか知るか。おまえがいないみんなの幸せなんか、
 くそくらえだ……おう、どうしたおまえ……いい笑顔だけどよ」
「えへ。竜児、大好きだあ、って。あんたで、よかったあって」
「おう、なんだそりゃ……俺も、大好きだよ、大河。おまえじゃなきゃ、駄目なんだよ俺は」
「わ、わ、わぁい。やったあ……でね、竜児。私、考えたの」
「お、おう、なんだ……ひょっとして、対抗策か? なんだおまえ、すげえな……いいよ、
 聞かせてくれ、早く」
「うん、ちょっと待って……うしっ! いいこと竜児っ! 心して聞くのよ、そして従うがいい!」
「おう!」
「あんた私に中出ししなさい!」
「おうっ!……おうっ!? なかだし!? なかだし、って、アレか!? あのアレか!?」
「そーよアレよ! さあ、一刻を争うわ! うりゃ脱げいっ!」
 すぽーん!
「うおうっ!? いや、ちょ、ちょっと待て大河! それほんとに今すべきことか!?」
「問答無用っ! あんたは射精! 私は受精! そして記念写真をネットに流出!
 縁談なんか即破談! どうよこれ見事でしょうが!」
「おう!? ちょっとマジ対抗感が……って、いやいや! なんかもっといい手あるだろ!?」
「黙らっしゃいっ! さあ竜児、喜びの時よ! 私のものになるがいい!」
「おううううううぅぅぅぅ……っっっ!」

ギシギシアンアンドビュパシャポチポチピーガガガッピーイーイーイー……

533◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/03(月) 02:50:49 ID:???
勢いで書いたら本スレはすでに癒えていた……_ノ乙(、ン、)_

534高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 03:06:51 ID:???
ネットに流出させたらダメーっ!

みゃは☆で乳揉んでる写真を相手に送りつければいいだけではw
おおっと揉めなk(ry

535高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 05:06:25 ID:???
>>534
またスレ民が1人散ったか

536高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 08:49:47 ID:???
>>532
オチが酷いwwwww

537高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 10:08:01 ID:???
>>532
これはひどいwwwww
いいぞもっとやれ

538高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 21:03:49 ID:1rvtc0qM
モデムかよ

539◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/03(月) 21:45:09 ID:???
>>534
***
「よくわからないけど、もし政略結婚の相手側の旨味が大きければ、
 相手に送っただけじゃ揉み消されるだけよ!」
「おう……そうか。なるほど、そういうものか……?」
「それにね、竜児……ネットに流せば、全世界に私が竜児のものになったって、
 アピールできるもの……」
「お、おう……え? ちょっと待て大河。お、俺の顔も写ってんのかそれ!?」
「トーゼンよ! もはや私たちは一心同体! 一蓮托生!」
「むしろそれ俺たち一緒に終了のお知らせじゃねえ!?」
「なんかこれ、写りがイマイチよね……撮りなおさないと! ね、竜児! うりゃ!」
「ひとの話聞けよ!? おう、まだだめへぇ……っ!」

ギシギシアンアンドピュパシャ(ry
***

>>536,537
その声を待っていた

>>538
そのツッコミを待っていた

540高須家の名無しさん:2009/08/03(月) 22:16:52 ID:???
>>539
こ れ は ひ ど い

541高須家の名無しさん:2009/08/04(火) 08:31:58 ID:???
オチwwwwだがそれがいいwwwww
これはエロパロスレの作品に対するアンチテーゼといったところでしょうかw

542高須家の名無しさん:2009/08/04(火) 11:50:36 ID:???
539でっす。

>>540
反省すた

>>541
もちろんメディックになったつもりで書いたのだけど、
まあ、独立したギシアンということで……

543高須家の名無しさん:2009/08/04(火) 14:23:02 ID:???
>>497
これ、どう見ても嫁が狩野の兄貴にしか見えなくてワロタw
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/tomorrow/1245868456/902-929n

544高須家の名無しさん:2009/08/04(火) 21:24:58 ID:???
> 「やりたいのか?」
> 「まだいけるのか(苦笑)じゃあいくか」
> 「そんなこと言っても襲うぞ」

どう見ても兄貴ですwwwwww俺もこんな嫁さんなら欲しいわwwww

545高須家の名無しさん:2009/08/04(火) 21:27:12 ID:???
北村にこんな未来が待っていて欲しい

546◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/06(木) 00:33:33 ID:???
アクセス規制がフッカシしたみたいお……_ノ乙(、ン、)_夢、だったんだね。竜児……みたいな

というわけで、本スレ【リップサービス】すごくGJ!

547高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 00:49:53 ID:???
今夜はすごいなw

とりあえず新スレ立つまで全裸待機

548高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 01:02:09 ID:???
こっちにも告知したほうがいいかな?

本スレの新スレ
【とらドラ!】大河×竜児【ユラユラ妄想】Vol14
http://changi.2ch.net/test/read.cgi/anichara2/1249487623/

549高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 06:54:20 ID:???


1KBしか残り容量がなかったからこっちで待機させてもらったぜ
そしたらほんとにギリギリだったみたいだね
ぴったり埋まってら

550高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 09:05:23 ID:???
リップサービスがいい仕事したな。
夢じゃねえよ大河!

551高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 10:24:33 ID:???
頻繁に規制されるのはSoftbankかdionくらいなんだけどね
地元プロバイダに換えるという手もあるよ

552◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/06(木) 11:28:10 ID:???
んん? なんかあったかいな、ここ……

>>551
やっぱもーそれしかないのかしら

***らくがきじゃない***
竜児っ!いいからちょっとこっち来て!
ttp://imagepot.net/image/124952537067.jpg

553高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 12:22:06 ID:???
>>552
きゃわわ

契約者が自分じゃないとかいう理由なら難しいけどね
乗り換えなんて簡単っしょ簡単

554高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 13:37:48 ID:???
携帯の俺は悶々するしかないのか…

555高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 16:57:37 ID:???
携帯のキャリア変えればいいじゃん
あるいは2ch用に別キャリアの端末契約するとか

それ以前にPC買えばいい
安いやつだとかなりハイスペックなのに5万くらいで買える

556高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 17:06:49 ID:???
いや、携帯とパソコンどっちともあるんだ。
でも兄弟がやってたから悶々するしかない、と。

朗報をありがとう。調べてみるよ。

557高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 17:08:33 ID:???
つか>>522うめええ!
アニメ画で書ける人マジ尊敬するわ

558高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 19:15:55 ID:???
>>556
自分用買いなよ
お金はかかるけど

559高須家の名無しさん:2009/08/06(木) 19:26:51 ID:???
今近くのアパートからMOTTAINAIって聞こえた

560◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/07(金) 03:22:16 ID:???
>>553
ありがっとん!
暇とタイミングを見つけて考えてみるのこころ>プロバイダ変更

>>557
ありがとう!
これが同人誌の表紙になるはずだけど、夏コミに間に合う気がまったくしない_ノ乙(、ン、)_

アニメ塗りは手順は決まっているので、難しいのは影の取り方くらい。
影も線で決めるので、塗りより線に自信があるひとはアニメ塗り向きかも。
かわりに影の取り方にセンスが必要で、それ次第で魅力や迫力が決まるのだけど。

561高須家の名無しさん:2009/08/07(金) 06:46:48 ID:???
【警告】エロパロにけいとらっ!の続きが投下されました。【警告】

竜虎好きの方はしばらくエロパロ板の出入りを控える事をおすすめします。

お節介で思い出させるような事があったらごめん。

562高須家の名無しさん:2009/08/07(金) 06:55:34 ID:???
長編が2つも終わってしまった……
でも続きが楽しみな未完作品もまだまだたくさんあるという事実

563高須家の名無しさん:2009/08/07(金) 07:09:10 ID:???
>>560
>難しいのは影の取り方くらい。

やっぱりアニメ塗りのお手本はアニメですかね
一度習得したら早そうですよね
そのためのアニメ塗りだから当たり前かw

結局どんな塗りもセンスを要求されることには変わりないですが

564高須家の名無しさん:2009/08/07(金) 10:06:59 ID:???
>>560
毎日暇だろ

>>561
親切にありがとうございます
次からは警告しなくても大丈夫ですょ

565◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/07(金) 20:52:04 ID:???
odaさん1話ifの続きぐっじょーぶ。2828な後半を期待
QHsKY7H.TYさんも戻ってきてくれるとかで嬉しいのう嬉しいのう

>>563
セル塗りは、動かす前提の塗りと、動かさないこと前提の塗りで少し違っていて、
動かさない一枚絵を作るときは、影の数や輪郭の微妙な凹凸とかを少し増やして
映えるようにする、とかで、

アニメ塗りイラストを描くときはアニメ本編よりも、アニメーターの描いたイラストを
参考にするといーかも。

566高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 00:53:06 ID:???
>>561
ちょっと過剰反応なんじゃ……w

567高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 01:22:52 ID:???
本スレの変態度がアップして来たのでうれしい

568高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 01:23:58 ID:???
>>566
いや、万が一見るとひどい事になる
今さっき投下されてたから注意だ

569高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 05:40:16 ID:???
開けたら全部みちまうだろ?だから警告するのさ

それにしても最近「君と2人で」以外投下なかったから
このまま過疎になるのかな、なんて思ったけど小ネタの人のおかげで活性化してきたな

570高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 11:17:34 ID:???
>>568-569
まさに余計なお世話だな
2ch初心者&夏休みにはよくあること

571高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 11:20:06 ID:???
>>566
若い頃にはよくあることだ
年取って世の中の矛盾や自分ではどうしようもないことに気付くと変わってくもんだよ

んで変わらないまま年取っちゃったのがいわゆる左巻き

572高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 11:27:27 ID:???
もはやエロパロなんて見てねえっつーの

573高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 11:29:34 ID:???
来週は東京ビッグサイトなわけだがとらドラ同人の新作が楽しみだ
セーブルさんとか締切大丈夫?
メロンとかとらに委託出す?

574高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 17:41:33 ID:???
あーもうすぐコミケかぁ
これだから田舎は嫌いなんだよぅ

くやしいのうwwくやしいのうww

575高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 19:03:35 ID:???
コミケ行っても全部買えるわけじゃなし
ショップでゆっくり買うのが一番やよ

576高須家の名無しさん:2009/08/08(土) 23:47:48 ID:???
「なあ大河?」
「なによそんな怪訝な顔して」
「お前妊娠した時に産婦人科行ったんだよな?」
「当たり前じゃない。妊娠検査なんて個人じゃできないし」
「だよなぁ…はあ…」
「何よ、何か不満でもあんの?受信料がMOTTAINAIなんて言ったらぶっとばすわよ?」
「い、言わねえよそれどんだけケチなんだよ!?」
「どうだか。じゃあ何が言いたいの?はっきり言いなさい、イライラするから」
「…内診」
「内診?…あーなるほど」
「…」
「知らない男に膣やアナルを見られたんじゃないかって?」
「…」コクッ
「いやぁあれは屈辱的だったわ。赤の他人に恥ずかしい所みられた上に指挿れられたんだもの!それに加えて器具やらなんやら!ああもう思い出すだけで…」
「ぐあああ!それ以上言うな!死ぬ!普通に死ねる!」
「でも40歳くらいの同性よ?それに全然感じなかったし」
「受けた内診、相手全部女性なのか?」
「うん。受付の人脅して全部同性にして貰ったわ。竜児以外に見せるもんですか」
「うおおおーー!!大河、俺は今物凄く感動しているぞ!その性格でよかったなぁほんと!」
「なによ器小さいわねえ。その犬頭には心底呆れるわ。でも流石に出産のときは男だったけど…ごめんね」
「んな毎月毎月触られるよか何百倍もマシだひゃっほー!」
「てゆうかあんたそんな事気にしてたの?もうちょっと男らしくなさいよ」
「すまん…実は最近ふと思い出して気になって仕方がなかったんだ」
「ふうん…。でもね、新しい命の芽生えの手伝いをして貰ったんだからそういう浅ましい考え方はだめよ」
「う…それは分かってる、本当にすまない」
「まあいいわ。てゆうか最近私の事抱いてくれないと思ってたらもしかしてこれが原因?」
「…おう」
「じゃあ悩みも解決した事だし、久々に内診でも受けようかしら…ね、竜児?」
「よし、では高須さん内診始めますねー」


ジロジロアンアンギシギシアンアン

577高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 00:50:53 ID:???
竜児の内診ww

578高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 04:52:16 ID:???
ジロアンw

579高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 09:03:47 ID:???
本スレ

580◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/09(日) 11:08:22 ID:???
どしちゃったの本スレこれ
ifモノ読みたいってひとは原作補完は読みたくないのか謎w

>>573
ご心配をおかけしております。ただいま寝ねーでやってるの進行……寝てますが

ふだんなら虎やメロンに卸してますけど、
今回のはもし夏コミで出てもペラいし少部数になりそうなので微妙かも。
ちなみに一般向けです。同人人生初

そもそも間に合うのか謎……_ノ乙(、ン、)_ええ、落ち込んでます
一般かエロかで迷いすぎた。本スレが燃えた時のトラウマがw

>>576
ぐっじょぶ。竜児がサラっと「膣やアナル」とか言うようになったあたりが性徴?

581高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 11:39:40 ID:???
>>580
一般にしたんですか。
確かにエロにすると辛口読み手が沸くでしょうし、いい判断だと思います。

ちなみに「膣やアナル」と言ったのは大河なんだぜ?
アナルって書くか迷ったんだけど避妊所だからいいやってなった

582高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 11:50:46 ID:???
>>580

シラネ。幼児化とかおとなしい大河が原作基調でアフターがやりたい放題とか、
分けわからん。よほどアフターを見下してるんだろう。

583高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 12:20:34 ID:???
>>582
やりたい放題には「ある意味」と留保がついてるし、そこまでの悪意はないんじゃないかな

ifと原作補完の区別もついてなさそうだし、無邪気というか、たんにおマヌケな
意見だったんじゃね?

584高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 14:26:27 ID:???
>>580
一般向け初めてだと!このすけべ!

メロンにおろしてくれないと僕ちん買えない!
てか通販出来るならして欲しいものだがちょっと無理かぁ

585高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 14:26:40 ID:???
>>581
避妊してねえしwwww

586高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 14:28:04 ID:???
AT-Xでの放送も来月で終わりか
二度目だけどやっぱり何か寂しいものであるけど
そのぶんラブラブ大河になってくのがいい

>>582
まあまあ
いっちょ何か物語書いてみましょ
ギシアンでも小ネタでも

587高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 14:29:23 ID:???
>>580
基本議論は読み飛ばす俺
ホイールスクロールって便利ねー

588高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 16:49:09 ID:???
>>582
一通り投下終わって軽く燃え尽きてるところ。
つか、物語をジャンルごと足蹴にされたようなものなので、
正直あまり気分が乗らない。

589高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 20:58:43 ID:???
>>588
100人の村で例えてみるんだ

竜虎が好きな人口=100人

原作同時期が好きな人口=98人
原作同時期が好きじゃない口=2人

原作アフターが好きな人口=98人
原作アフターが好きじゃない人口=2人

エロが好きな人口=50人
エロが嫌いな人口=50人

ギシアンが好きな人口=100人

ほーら、こういう事だっ!(謎

まぁあまりいい気分はしないけど、あのレス自体ちょっと意図が見えないし、情熱が先走っちゃったのかなと。
竜虎好きなのは分かるし、あまり悪意も感じないし、生暖かい目で見るのが正解じゃないかな、と俺は思う。

590高須家の名無しさん:2009/08/09(日) 22:30:00 ID:???
>>588
つまりみんなに愛されているから大丈夫だよ、パ(ry

591高須家の名無しさん:2009/08/10(月) 07:59:23 ID:???
まとめ人さま乙さまーです。
えっといくつかミスがあったみたいなので書いておきます。

避難所の「手乗り族の末裔」と「怪我人はどこだーっ!?」の内容が同じみたいです。
それと「お医者さんごっこプレイ」が見れなくなっております。
暇な時修正お願い致しますっ。

592まとめ ◆SRBwYxZ8yY:2009/08/10(月) 19:14:32 ID:???
>>591
ご指摘ありがとうございます。
修正しました。


コミケ期間中にログがDAT落ちしませんように…

593高須家の名無しさん:2009/08/10(月) 19:16:44 ID:???
あ、まとめ様 あと3KBなので次スレを・・・
俺立てた事無いので、お願いします

594高須家の名無しさん:2009/08/10(月) 19:26:47 ID:???
したらばって500KB制限あるの?

595高須家の名無しさん:2009/08/10(月) 20:37:38 ID:???
あ、そうなんだ。無知でスマソ

596高須家の名無しさん:2009/08/11(火) 01:46:41 ID:???
>>594
無いね

597高須家の名無しさん:2009/08/11(火) 08:47:17 ID:???
ごめんなさい…。スレが変になってしまったのは私のせいもあります。
作者の方々ごめんなさい。
トリップはないのですが、管理の方には多分書き込みIPで分かると思います。

598高須家の名無しさん:2009/08/11(火) 12:25:55 ID:???
後ろめたい気持ちになるのは何となく理解出来るが、もう静かなもんだし謝る必要も無いと思うな。

ある作品を持ち上げて、同時にある作品を落としたら両方いい気分はしないよねって話だ。

599高須家の名無しさん:2009/08/11(火) 13:15:26 ID:???
さよう
みのりんのおっぱいを持ち上げて大河のおっぱいを落としたら両方いい気分はしないって話だ

600高須家の名無しさん:2009/08/11(火) 14:19:36 ID:???
僕は奈々子と泰子のおっぱいを持ち上げる仕事がしたい
大河のおっぱいは竜児に任せる

601◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/12(水) 21:30:01 ID:???
>>581,584
夏コミはオフセットは落ち、10pくらいのコピー本になります。
寝ないでやってもダメなもんはだめだった……_ノ乙(、ン、)_

コピー本は1pマンガ5本とイラスト5枚くらいで出来た本になります。
作れても100部くらいなので、わりとすぐ消えてしまうかも。わかんないけど

というわけで、ここのみんな用に取り置きを少し用意しておきます。
「避難所から来ました」とか申し付けてください、ごめんね……

で、まだ描いてる途中なんだなこれが。寝ねーで……寝てるけど
仕上げ前の1pマンガの一部。3日で消えます

ttp://imagepot.net/image/125007896205.jpg

ttp://imagepot.net/image/125007896413.jpg

602高須家の名無しさん:2009/08/12(水) 21:58:39 ID:???
>>601
俺は行けないけどまあ楽しいことになることを願うよ

603高須家の名無しさん:2009/08/12(水) 23:22:25 ID:???
本スレ、「びーぴー」すごくいいね。GJ

604まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/08/13(木) 03:33:52 ID:???
明日からコミケだヒャッホーッ!
そんなわけでしばらく音信不通になりますので、よろしくお願いいたします。

>>601
買いに行きますね!
次回はオフセ期待しております!!

605高須家の名無しさん:2009/08/13(木) 14:36:44 ID:vdwSm9oI
>>603
本スレで言ってやれよ。って、規制か?

606高須家の名無しさん:2009/08/15(土) 18:01:16 ID:???
メロン行ってきたが夏コミ新作は東方ばかりでとらドラ本は無かったなあ

607◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/18(火) 21:46:40 ID:???
夏コミお疲れさまでした。
ウチは折本出してたのだけど、来てくれたひとのお手元には行き渡りましたか?

あとなんか、同人誌の収穫あったら教えて欲しい……もちろん大河×竜児の。

608◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/18(火) 21:51:05 ID:???
再びアク禁巻き込まれの◆eaLbsriOasです。代理投稿歓迎。
***
・キャラチェンするの

「っ! む、む、むむ むむむ、むむむむむ、むむむむむむむむー…………ん……っ」
「顎に手をあてて目つぶって唸っても、脳みそがなきゃ名案は浮かばねえんだぞ、大河」
「あら……今日はまたずいぶんと生意気につっかかってくるのねえ。
 畳に残った飼い主の私の足の匂いを嗅いでようやく安心ウレションぶっこく駄犬が」
「嗅がねえしウレションもしねえ。てかぶっこくとかも言うなよ、女の子が。
 ……どうした、大河?」
「そうかそれがいけないのねそういうのがいけないのねそうなのねなのねのねのね……」
「た、大河……?」
「ちょっと、聞きなさいよあんた!」
「聞いてるよ!? それ聞いてねえ時に言うセリフだろ!? ふつうは『聞いてよ』からだろ!?」
「っ!? むむ、むむむ、むむむむむ、むむむむむむむ、むむむむむむむむむむむ、
 むむむむむむむむむむむむむ、むむむむむむむむむむむむむむむむむ……」
「……素数、か? 素数をむの回数で表現しているのか? さっきは……フィボナッチか?
 大河、おまえはサヴァン症なのか? CUBEで生き残るクチか?」
「違うのっ!! 悩んでるの! どうしてわかってくれないのよ竜児の意地悪っ!!」
「悩んでんのはわかってるよ!? ……なあ、俺も悪かったよ。だからさ、おまえ何で悩んでんのか、
 俺に教えてくれよ。な? だからさ……泣くなよ、弱えんだよ、おまえのには、俺」
「泣いて、ないもんっ……あのね、竜児。私って、まだ、浮いてる?」
「浮いてる? 浮いてるってあれか、あの、空気読めてねえとか、悪い意味で妙に目立つとか」
「ボケるのはやめてよ!」
「ボケてねえよ!?」
「あれ? あ、う、うん。そう……ばかちーがさ、言ってたじゃんよ」
「……ああ、あれか。文化祭のプロレスショーの、練習の時の、あれか」
「そう……はっ! ひらめいたわ竜児! 私、キャラを変えればいいのね!?
 オッス! オラ悟空!」
「名前まで変えてどうすんだよ。キャラ変えるってそうじゃねえだろだいいち……」
「……じゃあどうすればいいわけ」
「そのままで、いいんじゃねえか?」
「えっ……?」
「キャラとか、べつに変えなくて……気にしなくて、いいんじゃねえかな。おまえは、そのまんまで」
「竜児……でも、それじゃ、浮いたままじゃん……」
「おまえは浮いてなんかねえよ……と、言ったら嘘になるか。まあ、目立ってんのは事実だし。
 でもさ、そう、悪い意味でもねえ。おまえは……好かれてるよ、結構、みんなに」
「ほんとう? ……みんな、って?」
「みんなってのは、みんなだよ。クラスの奴らぜんぶ。櫛枝は当然、能登や春田や男子ども、
 木原や香椎、女子たちだって、みんな……
 川嶋だって、そうだ。ほんとに嫌ってたら、相手になんかしやしねえもんだろ?」
「……それだけ? みんなって、それだけ?」
「あ、いや、もちろんクラスの奴ら以外にも、おまえを好きなのは結構、いやかなりいるはずだぞ?
 なんせほら、なんだかんだ言ってもおまえは、ほら、ミス大橋高校、に、選ばれたんじゃねえか。
 好きってか、まあ、つまり、ファンは大勢いるってことだろ?」
「……それだけ? それで、ぜんぶ?」
「……あ、そうそう! 大事な奴を忘れてたな! 忘れちゃいけねえよな! すまんすまん!
 もちろん……北村、だって……おまえのこと、好きな、はず、さ……」
「……それで、ぜんぶ?」

609◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/18(火) 21:51:58 ID:???
「えぇっ!? 違うのか!? あ、いや……まさか、今、あげたやつ全員の名前を言えって……
 いうんじゃねえ、よな……」
「うん……違う。ひとり、たんない」
「……」
「大事なの……けっこう……ちょっとだけ……少しだけ……大事なの、抜けてる」
「……俺、か?」
「……うん」
「俺か! ほんとに俺なのか! ……俺は、決まってるだろおまえ。言うまでもねえよ……
 言えっ、てのか……?」
「うん……」
「言って、ほしいのか?」
「うん……」
「す、好きだよ」
「……なに、を?」
「それ言うなら誰を、だろ……それこそ決まってるだろ? 話の流れからして! お、おま、
 おまえ、を、だよ……」
「……私を、なに?」
「あーくっそなんだそれ!? わかった、おまえ俺をからかってんだろ!? 言わせて、
 後で吹き出して! あざ笑うんだ! そうだろ!? ……そうじゃ、ねえ、のか……よ……
 泣くなよ……わかったよ。俺が悪かったよ。言うよ、ちゃんと。……大河」
「……っ!」
「おまえのことが、好きだよ……」
「っ!……」
「……ああいや、だから! 誤解すんなよ!? 大泣きすんな! 誤解だ誤解! 忘れてた、
 『俺も』だ! 主語を忘れてた、『俺も』だぞ? みんなと一緒に『俺も』だぞ? 
 変な意味じゃないぞ? 変な意味じゃ……」
「……嫌」
「……い、や? ……嫌、か? 俺に好かれるのが、嫌……じゃ、ねえ、ん、だよな……」
「うん……ちがう」
「……ひょっとして……いや待てまさか……でももう……えぇ? マジかよ……っ?
 な、なあ、大河、おまえ……ひょっとして、ひょっとしてだ、ひょっとしてだぞ?
 ……も、が、嫌なのか? 『俺も』の『も』、が、嫌なのか……?」
「……う、ん……」
「うん、って、おまえ……や、やめろよ大河。そ、そそ、そんな顔で俺を見るなよ。そんな、真っ赤で、
 そんな、涙目で、そ、そんな、まるで、そんな……」
「……言って? 竜児……も、じゃないので……言って」
「うへぇっ? ももも、も、じゃないので……?」
「うん……へ、変な意味で……言って」
「えぇ? え? えええ? ええええ? えええええええ? ええええええぇぇぇぇぇ……?
 ちょっと、ちょっと待ってくれよ、大河。なんだ? なんだ? ちょっと待て、
 おまえさっき、むむむ、って、素数で、悩んでて、浮いてて、好かれてて、なんだ?
 なんだ? なんだどこだ、ここ? 家か、俺の家だ。だから、どこだ、おまえ、俺を……
 俺を、どこへ……連れて、行く、気だ……?」


***おしまい***

610高須家の名無しさん:2009/08/18(火) 23:27:24 ID:???
代理しましたがタイトルを入れ忘れてしまいました。
名前欄に入れた状態で書き込んだはずなのに入ってなくて・・・
どちらにせよ私のミスです、ごめんなさい。

611高須家の名無しさん:2009/08/19(水) 00:04:01 ID:???
>>607
夏コミ新作は2タイトルだけとらとメロンで発見した
大河×竜児は一冊だけでみやんちさんの「ひるドラ!」だけだったなー
一応18禁ね

612◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/19(水) 10:24:14 ID:???
>>610
いえいえ、お気になさらず。
これ実はSS書き出した最初のころに書いてお蔵入りしてたやつで、
静かな本スレの賑やかしになればと思ってうpった、だけっちゃだけなのです。

ともあれ代理投稿ありがとうございました!

>>611
委託の開始は本それぞれなので、9月までぽつぽつ委託開始されそうですね。
みやんちさん……なるほど、これか。お、巧い……情報ありがトン!

あとはスーパーハンターまとめ人さん情報を待つか……w

613高須家の名無しさん:2009/08/20(木) 21:42:36 ID:Xo9nu54.
幸福屋さん更新してるぞ

614◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/20(木) 22:54:48 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。
***
・薄明

 夜というには何も出来ないほど遅く、朝というにはまだ闇の明ける気配も無い、曖昧でどうしようもない時間に私は起きた。
 目を開けてすぐ、出かけようと思う。なにしろ旅に出るのだ。タクシーを呼んで、駅に行かなければ。旅立つ私を待っている列車が出てしまう。
 ときめいて、起きたばかりだというのにいつになく血を上げて、私は跳ねるように上体を起こす。薄暗がりの中、大きすぎる天蓋付きのベッドのシーツの海をいそいそと端まで這いずって、フローリングの床に素足をつけて。床板に足を跳ねるほど冷やされて、私は気づいた。
 私は旅になんか出ないのだということに。
 なにも起こらない。なにも変わらない。なにもやって来はしない。駅には私を待っている列車などない。
 なにも、なにも始まりはしない。
 不意に涙があふれそうになって睨んで止める。なんで旅に出るなどと思ったのかと唇を噛む。
 きっと何か夢を見たのだ。目覚めれば憶えてさえいない、くだらない夢。それは騒ぐ血だけを残して消えたのだ。それがひときわ、いまいましい。夢め。
 くしゃみする。鼻水をすする。頭が痒くなって頭を掻く。
 スリッパを探して履いて、凍える床から足だけでも救い出す。
 ぬるい風を吐くエアコンの音。ため息をつく。
 立ち上がり、ぺたぺたと歩いて冷たいドアノブをひねって。ドアを開けて廊下の冷気に顔を洗われて、私は馬鹿かと思う。
 なんでもう一度、ベッドに戻らなかったのか。もう一度、寝ようとしなかったのか。
 けれどもう、廊下の冷えた空気が無駄に私を冴えさせて。二度寝の思いを過ぎ去るべき思いつきに変えてしまう。
 ぺたぺたとスリッパを鳴らして、洗面所に向かいながら、なんでそうするのかといまいましく思う。
 騒いでいた血がいけないのだ。
 阿呆らしい旅の予感が消えなかったのだ。
 ぜんぶ、ぜんぶ身体のこと。身体が先に動いて、いまだ寝惚けた心がのろのろと追いつく。
 どうでもいい。
 もうどうにでもなれ。と。
 馬鹿に豪勢な大きすぎる洗面台の電気をつける。途端にまぶしくて舌打ち、光を睨み返す。
 鏡の中には、ちびたみすぼらしい子。
 栗色の髪はぼさぼさで、まるでライオンのよう。
 はれぼったい上目蓋で睫毛を縮めて、大きいはずの瞳を眇めてこっちを見ている。なによ。
 なによあんた、睨むんじゃないよ。
 うざいよ、ブス。寝起き?
 哀れなやつ。
 顔、洗いなよ。顔洗ったげるよ。ブスも少しはマシになるでしょ?
 髪もひどいよ、あんた。ライオン丸。
 かわいそうだから、髪も梳かしてあげる。
 誰もいないんでしょ? 誰もしてくれないんでしょ?
 かわいそうなあんた。
 大丈夫、私があんたを綺麗にしてやる。
 ほかに誰もいないんだから、せめて私だけでもあんたを綺麗にしてやる。
 綺麗にして、やらなきゃね。
 私は顔を洗う。
 私は髪を梳く。そして。
 鏡の中には、だいぶんマシになった女の子。
 栗色の髪は艶やかにうねる雲のよう。大きな瞳はよく光を返して星ぼしの煌き。そっと小さな唇は薔薇の花びらに似て、まるでキネンシスの蕾。なのに。
 なんであんた、そんなつまんなそうな顔してるわけ。
 笑いなよ、と、私の親友の声が聞こえる。
 そうだ、笑いなよ、あんた。もったいない。
 ぎこちなく頬を引いて、私は微笑もうとするけれど。
 鏡の中の女の子は頬をぴくぴくとさせて、唇を横に引き攣らせるばかり。
 なにそれ。キモ。やめやめ。むしろ台無し。つまんなそうにぶすったれてた方がマシって。
 なにあんた、笑い方も知らないわけ?
 私……笑い方も、忘れたわけ……?
 かわいそうな……!
 湧き出る涙を睨んで殺す。
 鏡の中には歯を食いしばって私を睨む、こわい、こわい女の子。
 こわくて、かわいそうな女の子。
 朝が来る。
 高校二年生の、始業式の朝が。

615◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/20(木) 22:55:17 ID:???
  * * *

 私はその時の私に教えてあげたい。
 あのひとのように優しい声で、あのひとのように優しく名前を呼んで。
 大河。大河。
 大丈夫。泣かないで。
 旅に出るのよ、大河。ほんとうに、旅に。
 あなたのための列車が来るの。
 あなたのためだけの列車がちゃんと待ってるの。それは駅でなく、学校に。そして。
 すべてが始まるの。すべてが変わるの。あのひとが、あのひとがやって来るの。
 さあ、涙を拭いて。もう一度、綺麗にして。一生懸命、綺麗に。時間をかけて。そのためにあなたはびっくりするくらい早く起きたの。ちゃんと、そうなっていたの。そうして。
 綺麗にして学校に行きなさい、大河。味気ないコンビニのサンドイッチでも食べて。ぶすったれててもいいから。
 校庭に張り出された表を見て、ちゃんと新しいクラスを確認して。だけどちゃんと間違えて1年の時のクラスにお邪魔したり、広くも無い校舎をきちんと迷ったりしながら、しっかりとのらくら2−Cの教室に向かうの。
 親友や想い人と一緒のクラスになれたと知った時にはあったときめきも、そんなうち続くドジでしぼませて。どうせなにも変わりはしない、どうにもなりはしないんだって。そうして、ちゃんとふてくされて俯きながら廊下を歩くこと。
 ああ、つまんない。ああ、つまんない。ああ、つまんない。って。なんだかムカムカしてきて、ちゃんと腹を立てながら廊下を突き進むの。
 ちゃんとふてくされていてね。
 ちゃんと俯いていてね。そう、そして。だから。
 決して、けっして気づいては駄目。
 ほら、大河。運命が来る。
 こわい顔をして、驚くほど甘い運命が。
 あのひとが。
 あのひとがすべてを始めてくれるの。あのひとがすべてを変えてくれるの。
 あのひとが食べることの喜びを、甘えることの喜びを取り戻させてくれるの。
 あのひとが涙を止めてくれるの。あのひとが笑顔を取り戻させてくれるの。
 あのひとが怒りにかわる支えになるの。
 あのひとがあなたの世界のすべてになるの。そうして。
 あのひとがほんとうにひとりになることを、そしてほんとうにふたりになることを教えてくれるの。だから。
 気づいては駄目よ、大河。気づいては駄目。
 ふてくされて!
 俯いて!
 歩いて! 進んで! 突き進め!
 さあ、あのひとの。
 高須竜児の胸に飛び込め!


***おしまい***

616◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/21(金) 09:23:23 ID:???
代理投稿ありがとうございました!
GJや乙くれたひとにもありがとう。

お、本スレでアドバイスが。これは新展開……

>後半部分の独白、「あのひと」を「あいつ」にするだけで大河らしさがぐっとあがると思うよ。

アドバイスありがとう。けれど一応、呼称は検討済みだったり。このSSで「あいつ」は違うと思う。
なんでそうなのか説明するのも野暮な感じがするので、ご容赦。

617高須家の名無しさん:2009/08/21(金) 10:12:37 ID:???
鹿児島のオンエアも終わるしAT-Xの再放送も来月で終わるしDVDも最終巻出るし
20年生きた飼い犬は死ぬし外付けHDDはデータ移す前に壊れるし
夏の終わりの雨と相俟って寂しさばかりが募ってくるよ

618高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 00:17:09 ID:???
セーブルさんの作品は一番好きですね
本人の人柄が現われています

619高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 00:49:46 ID:J5flciiM
本スレじゃ愚痴り難いのでこっちで愚痴らせて!
今回書いたのは自分では結構良く書けた方だと思ってたのにな…
それをスレチを自覚して竜虎じゃないの貼るんだもんな、せっかく感想書き込んで貰えるかな?って楽しみにしてたのに話題を全部持ってかれたよ。
まあ、自分の文章力が無いからレスが付かないって分かってはいるんだけどね。
昼間にもう一つ貼ろうと思って投稿終わる待っててもなかなか終わってくれないし、もう貼る気も無くなっちゃったよ。

ああ愚痴ったらスッキリした!皆さんゴメンね。

まとめ人さん久しぶり!忙しくしてるみたいだけど身体に気をつけてね。

620高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 01:08:24 ID:???
まーまー落ち着けってw

何個か感想が付くだけでも御の字だよ。ここのところ人も少なかったし、何となく書き込みしずらい感じだったと思うし。
でもまぁ、どんな感想であってもレスがたくさん付けば嬉しいから、お互い今後とも頑張りましょうってことだね。


大河の恋が終わって竜児の恋が終わらない微妙な時期を描いてるわけだから、それほどスレチじゃないと思うんだよね。ラブラブ2828だけじゃないってこった。
作者コメでもあるように、あえて大河との絡みを減らす事によって際立った「幸運を鳴らした大河」の心境を慮るのが、竜虎スレの正しい読み方だと思う。

621高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 01:46:31 ID:???
まーそこら辺は文章力しだいだな
書かないことで引き立てる書き方とはちょっと遠い感はあった
その大河の心境をうまく竜児にフィードバックしてあればぐっと良くなるんじゃないかな
原作だと大河のクリスマスに対する思い入れを聞いてどうしようもなく街を徘徊した竜児みたいにさ


>>619
普段ROM専だけどがっつり感想書いてやろうか

別荘の夜再来、というかバージョンアップみたいな感じでとてもよかったよ
お互いの心を半歩ずつ、合わせて一歩分でも踏み込んで素直になったらこうなるんだろう
それだけ近いんだよな

原作で起きたいろんなイベントが起きなくて平穏に3年生になってたらきっとこんな風になっていたんじゃないかな
ドラマチックな展開で急激に感情は動くんだろうけど
そうじゃない穏やかな時間でもちゃんと想いは育つんだよね

622◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/23(日) 02:28:46 ID:???
もはや何をどー書いても二つ以上GJをもらえる気がしない私が来ましたよっとw

>>619
SSが集中するのがスレのいいところだけど、ひとつの流れをみんなで共有するから
手狭な感じになるのが厳しいところでしょうか。ん? あれ? でも、もし、3つ以上
GJ来てたら……この贅沢者っ!w

まあ、気を取り直して、次の機会にその「もう一つ」を投下してやって下さい。
待っているひとがたくさんいるはずだし。

>>620
とらドラ!SSとしては悪くなかったよね、キャラも広く使っていて。
大河×竜児かと問われると、読み手側の読みの深さとか想像とか妄想とかは計れないものだから、
ごく計量的に、キャラの描かれた分量で考えると……みのドラかな?w
甘く分岐させろ!それがこのスレの掟!……とは言わないけれど、大河分は欲しいかな。特にラスト。

>>618
光栄です。光栄すぎてあやうく見逃すところでしたw
でも人柄はダメです。腹黒です。亜美ちゃん級……ってそれ、ちょっといい印象にしようとしてねえか?
そして黒い腹の内に渦巻く嫉妬と不満の嵐……この欲深さをどうすればいいのか。
頭を丸めるか、どこかの法子を越えて。

623高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 09:23:33 ID:CR09ymMo
>>619
わがままだねえ…
でも◆Tw0dVfiTgMyjさんは巨乳女子高生だから許す!

>>622
腹黒というけどそれを表に出さないあたりはみのりんだと思うよ

624高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 12:21:02 ID:???
え?巨乳女子高生なの?
貧乳女子高生にしか興味ないからどうでもいいんだけどね。

20分で書いた小ネタに5レスもコメ貰った時は泣きそうになったよ

625高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 12:52:15 ID:rahhYA4c
>>619
イライラを他の作品にぶつけるなよ。12時間後に投稿された作品に
「全部持って行かれた」って、どれだけスレをブロックするつもりなんだ。
コメント欲しければ欲しいって書け。人にあたるな。

626高須家の名無しさん:2009/08/23(日) 22:00:53 ID:O1EwqvU.
前もラブセックスネタでブチ切れてもう書かないとか言ってた人だからね…

627◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 10:02:07 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。
シチュは冬の修学旅行前の教室だけど、甘々。
***

・解決

「おう、どした大河。なんでそんな、どん暗い顔してファッション誌見てんだ」
「なんだ駄犬か。はぁ……やっぱ私、もうちょっと背、欲しかったな……」
「最短罵倒来たな……おう、そうか。お、俺はおまえの背、伸びたら嫌だけどな」
「え、なに……はあ!? あ、あんたの好みなんか、かっ、関係ないっての!」
「おう……まあ、そう。そう、だわな……」
「そうよ、ったく……はぁ……せめてもうちょっと胸、あったらな……」
「……俺、おまえの、むっ、胸、それよかデカくなったら嫌だけどな」
「っだからあんたの好みなんか聞いてない! てかひとの呟きまで聞いてんじゃないっ!」
「おう、そうか……すまん」
「すまん、じゃないわよ。なによ、ぼーっとして……ん? んん? ねぇ、竜児」
「な、なんだ? 大河」
「あんた、私の背、伸びたら嫌なの?」
「おう」
「……んで、えと……私の、む、胸、このまんまがいいの……?」
「お、おう」
「そ、そう……なら、しっ、仕方ないわね……が、我慢してやっても、いい……」
「……あー、その。な、なにがだ?」
「っ!? な、なにがだじゃないこの……っひ、秘密だボケぇっ!!」
「わあおまえ、雑誌投げんな!? 殴るな蹴るな!? な、なんなんだ、なんなんだ!?
 おまえ、満面の笑みで怒るってなんの芸だ!?」


***おしまい***

628高須家の名無しさん:2009/08/26(水) 17:14:17 ID:rvF/TGPA
新作きたこれで勝つる!

629高須家の名無しさん:2009/08/26(水) 20:49:34 ID:XvOwbGeA
竜児w
ぐっじょぶ!

630◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 21:57:21 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。10レスくらい? 代理投稿歓迎。
季節は夏。
***
・ひそみにならうの


 右を向けば右を睨み、左を向けは左を睨む。これぞ「手乗りタイガー」、逢坂大河だ……じゃねえよ。
 竜児は声をひそめて呼びかける。

「おい、大河」
「なによ」

 そのくせ鈴みたいな可愛い声を出して大河が応えて、そして竜児に向かえば竜児を睨む。これが逢坂大河だ……まあ、そうだ。

「あまりきょろきょろガン垂れるなよ。乗客引いてんぞ」
「いいのよ、引くぐらいで」

 などと言って、大河は薔薇の唇もへの字に結んでみせるのだが、

「おわっ!?」

 カーブにさしかかった電車の床に足元を掬われ、見知らぬおっさんへとつんのめりかけるのを、竜児が襟を掴んで止めてやる。

「あぶねえぞ。ちゃんと足、踏ん張ってないと」
「踏ん張ってるわよ、ちゃんと。限界があるっての」

 竜児に首根っこを捕まえられて、吊り下げられたにゃんこみたいになったまま、

「……つかむとこ、ないんだもん」

 大河は不服そうに呟いて、今度は薔薇の唇を蕾と尖がらせる。

631◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 21:57:57 ID:???
 日曜日のお昼前。

 休日だというのに、いやむしろ休日だからだろうか。ラッシュというほどでは無いにせよ、都心へと向かう急行電車はわりと混んでいて。竜児と大河の二人はいわゆる電車の中ほどというやつ、押し込められてしまっていた。
 竜児はそれでも斜めに手を伸ばして、つり革をひとつ、なんとか確保していたが、

「てか、気安く触るんじゃないよ、このエロ犬」

 助けてやったというのにお礼も言わず、首を振って竜児の手をはじいてみせる、このろくでもないちっこいの……こと、大河の方はつり革に手が届くはずもなく、座席前を縦に走るポールも微妙に遠いのだった。
 仕方ない。

「じゃあ、いいぞ。俺を掴め……そうじゃねえだろ。ここらへんで勘弁しろ」

 掴めといえばここね!とまるで喧嘩腰、胸倉をつかんでちびのくせに竜児を吊り上げようとしてきた大河の手首を指でつまんで、シャツの腹のあたりに誘導する。

「うぅ……なんか、湿ってない? ここ。ばっちい……」
「仕方ねえだろ、夏なんだから。ちっとは汗もかく」

 ばっちい、ばっちいと繰り返し呟き、大河は綺麗な顔立ちをしかめてみせるものの、竜児のシャツを掴んで離す素振りはない。転ぶよりはマシ、ということなんだろう。

「おまえのほうがおかしいんだよ。そんな格好でなんで汗、かかねえ」

 そう言って、竜児は大河の「そんな格好」を眺め降ろす。

632◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 21:58:35 ID:???
 街に出て、お気に入りブランドのショップに行くからだろう、大河が着ているのはいつにも増してフリルをたっぷりと決めたそのブランドのツーピース。

 ガーゼ折りだから通気性はいいらしいが、それにしてもふんわりと膨らんだスカートは足首丈で、そりゃ夏じゃねえだろと竜児はやっぱり思ってしまう。思うだけでなく家を出る時、実際にそう口に出して突っ込んだら、ほら夏でしょうよと大河はミルク色の華奢な肩を示して見せた。たしかに上はノースリーブ、それだけが救いだと竜児は思った。自分で着ているわけでもないのだが。

 まあ、しかし。まさにその、自分で着るでもない大河の服を買いに行くために、竜児は大河に付き合って汗をかきかき、真夏の電車に揺られているのだった。竜児はもちろん荷物持ち、お買い上げになるのは大河である。値段のことは考えないことにした。そのトリプルガーゼブラウス一着で俺たち三人が何ヶ月、とか。

 やめやめ。

 電車に揺られて、大河の髪もふわふわと揺れる。天然の栗色に艶めいて、それはまるでわた雲のよう。ミルク色の肌を白いコットン地のドレスで包んで、大河は人ごみの暗がりでも輝くようだった。

 身体にあわせるように小さな顔だって、綺麗なものだ。ガラス細工のような優美な顎のライン、美しい鼻立ち。やはりミルク色に滑らかな頬、薄紅の薔薇の花びらを思わせる唇。なんともまあ、休日返上の美の女神に毎度のごとくド贔屓にされて、今日も大河はびっくりするほど美少女だ。鳶色に輝く宝石のような大きな瞳だって、裡に星屑を秘めてきらめかせて……

「……ふんむっ!」

 睨んでいる。右も左もガン睨みである。

「だから睨むなって、大河。さっきからなんだ、なんでそんな警戒する?」
「なんで、ですって? 当然でしょこのド鈍犬。女はね、外に出れば七人の敵がいるっての。言うでしょ? 知らない?」
「それ男だろ……」
「は! 男の敵なんか電車のどこにいるんだか。女にはいるわよばっちり、痴漢っていう敵がね」

 大河の口からそう聞いて、竜児も思わず眉をひそめる。

633◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:00:13 ID:???
「痴漢って、おまえ……まさか、あったことあるのか?」
「あるよ。お尻触られた」
「許せねえ……!」

 呟くや、まったく瞬間、たちどころに竜児は怒っていた。
 ふだんは大河の罵倒にも、暴力にさえもびくともしない温厚さで鳴らす竜児である。怒って、こんなあっという間に血をのぼせた試しなどない竜児は、むしろそのことに驚いたくらいだった。

 そりゃあいくら俺でも怒るのは当然だ、大事な……とつい考えて、大事ななんだ?と竜児は首をひねる。大事な、なんだというのか……大河は。そう、大河は……大事な飼い主だ。だから飼い犬の俺が激怒するのは当然なのだと、なんとかたどりついたわりには屈辱的なその答えに竜児は妙に安心、珍しく鼻など鳴らして納得する。

 そういえばこの路線、急行は特に痴漢が多いとか聞いたことがあった。今までは――竜児に出会うまでは、大河はきっと、ひとりでこの電車に乗って、服を買いに行っていたのだ。そして……

 そして。

 竜児はふたたび沸き立つ怒りもそのままに、誰をというわけでもなく、つい車両の中をぐるりと見渡してしまう。
 ばさばさ、あわわと、途端に車内は謎の喧騒に波打つ。本を持っていた客は本を取り落とし、携帯を持っていた客は携帯をお手玉し、本も携帯も持っていない客はいっせいに目を伏せた。え? なんだこれ、俺のせいか……?

「あー、あー、だめだめ。あんたは睨んじゃだめ。そっちシルバーシートだし。ペースメーカー止まるよ?」
「お、おう。そうか……って、俺の目は電波は出しちゃいねえぞ……たぶん」

 たしかに竜児は遺憾ながら、心穏やかに眺めても無駄に殺意をふりまくほどの凶眼持ちだけれど。さすがに電波はねえだろうと、でも竜児はなんだか心細くなって大河を見る。すると。
 大河はどうしたことか、愉快そうに瞳も細めて、小首を揺らして微笑んでいるようだった。よっぽど今の騒ぎが楽しかったとみえる。

634◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:01:19 ID:???
 ともあれ、普段はこれまた凶暴で鳴らす大河の機嫌がいいのは、竜児にしてもいいことなのだ……被害が減るからだ、もちろん。
 そして大河の微笑みに、腹に岩のように湧き上がった怒りもゆるりと解けて。解けてとけて、ちょっと待てよと怒りの最後のひとしずく。

「……で、そうだ。その痴漢はどうした」
「小手を掌握してひねりつぶしてやったわ。わかる? 掌握」

 そう訊いて、シャツを離した右手で、大河はやおら竜児の右手を握ってくるのだ。「手を握る」といえば聞こえは甘いが、

「ああ、いいよ! わかんねえけど、遠慮しとく」

 小指の付け根側を、小さな指を揃えて掴む大河のその力にはそんな甘やかさなど微塵も無い。それどころか瞬時に「あ、やばい、決まる」という確かな恐怖を竜児は感じて、焦って手を振りほどく。格闘技だか護身術だかの講釈をご遠慮されて、大河はたいそう不満げだが致し方あるまい。というか、やめろマジで。

 大河は不服そうに唇を尖らせたまま、振りほどかれた右の手を、汗で湿ってばっちいはずの竜児のシャツに戻して、掴みなおす。そしてふたたび、綺麗な眉根に縦じわを刻んでの360度やぶ睨みを開始。

「でもよ、もう睨まなくてもいいんじゃねえか、今日は。俺もいるし」
「あんたがいるから、なんなのよ」

 すかさず、なんなのよ、と来た。言われりゃたしかに、なんなのだろうか。俺が守る、とでも? とてもそんな柄じゃないが……とまで考えたところで、竜児は思いつく。

「そうだ。かわりに俺が睨んでやるよ」
「あんたがかわりに? だめよ、さっきの騒ぎを見たでしょ? あんたの目にはフォースがあるの」

 自分で言って面白かったのか、大河は意地悪そうにぷくくと笑う。

「俺はジェダイか」
「違うよ。物理力。まあ、暗黒の力ではあるわね……ぷっ」

 などと憎まれ口、大河はコロコロと本当に楽しそうに笑うものだから。申し出をすげなくされた上に小馬鹿にされたというのに、どうにも竜児は怒れない。かわりにつられて苦笑してしまう。
 やがて大河は、はぁ、とため息。私くらいの眼力でちょうどいいのよ、なんて言って。結局。

 またも右を左をガン睨みするのだ、大河は。大きな瞳を眇めて星ぼしの輝きを縮め、眉根も寄せて白い額には深い縦じわを刻んで。やっぱりどうにも、竜児にはそれが気に入らない。まったくそこが問題だ。それさえなければ大河は本当に――

635◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:02:22 ID:???
 どうしてそんなことをしてしまったのか。ほんとうに、つい、

「大河」

 呼びかけて。正面を向いた大河の眉根のひそみを、竜児は撫でていた。
 右手を伸ばして親指の腹で、優しく。

「なに?」

 さしもの反射神経を持つ大河も不意を突かれたのか、ただただきょとんと大きな瞳をまあるくしてみせる。撫でた瞬間に竜児が予期したようには、振り払うことも、手ではじくことも、罵ることもせず。おとなしく竜児の指に撫でられるにまかせている。

「睨むのはいいけど、縦じわやめろよ、大河。クセがつくぞ。本物のしわになる」

 言って、なんとも妙な声が出るものだと竜児は思う。まるで低くて優しい声。

「なんないよ」

 それを聞いた大河はといえば、消えかけていた縦じわを竜児の指の下でぐっと深くしてみせるのだ。この天邪鬼が。

「なるよ。近所の不味いラーメン屋のおばさんみたく」
「近所のって、あの札幌ラーメンの?」
「そうだよ。大橋で札幌もねえだろって、前通るときいつも必ずおまえが言う」

 そうだ、と竜児は思う。苦労して、嫌なことがあって、その度に眉根を寄せて。そしてあのおばさんの額からはしわが消えなくなった。

 そうだ、だから、気になっていたのだ。竜児は、ずっと。

 大河が綺麗な眉根をしかめて縦じわを刻むたびに、出会った頃から竜児にはそれが嫌だった。大河はまだ少女で、だから苛立ちを解けば、そのしわも跡形もなく消える。けれどもし、このままなら。
 このまま、大河がしょっちゅう苛立ってばかりでいるままに、年をとっていったのなら。いつしかそれは消えない本当のしわとなって大河の額に刻まれるだろう。働かなくなった旦那に代わって不味いラーメンを作り続けている、あのかわいそうなおばさんのように。

「いやだろ?」

 俺は嫌だ。

636◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:03:26 ID:???
「うん……嫌だね」

 ろくでもない例えに使ってしまいまったくもって申し訳ないが、おばさんのダシはさすがに効いたようだった。大河の縦じわが解けて消えたのを、竜児は撫でる親指の腹で感じる。

「よし」

 と竜児は、すっと大河の眉間から手を離す。目で見てもしわが消えたことを確認して、竜児が満足げに微笑んだのもつかの間。

「ふんむ!」

 と大河は気合一閃。ぎんっ、とばかり眉根をしかめてみせる。

「なんでだよ!?」

 竜児は手を戻し、ふたたび大河の眉間を親指で撫でる。さすがの竜児もこれには腹が立ちそうになるが、

「ふっ」

 怒るかわりに、軽く吹いて笑ってしまった。撫でれば途端にひそみは消えて、大河は細めた瞳にいたずらっぽい光をたたえている。これは、つまり……。

 今度は無言で、竜児は撫でていた指をすっと離す。
 いっそ微笑んでいるのかと見まがうような表情もつかの間、

「んむ!」

 またも大河は、ぎんっ、と。

「だからおまえさ……」

 竜児は苦笑して、大河の眉根をまたまた優しく撫でてやる。

637◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:03:59 ID:???
 つまり、大河はふざけているのだった。いったい何が気に入ったのか、じゃれているというか、つまりは撫でろ!ということなのだ、大河は。その、証拠に。
 竜児に眉間を撫でられれば、途端に大河はひそみを解いて、やはりそうだ。今度ははっきり、上目遣いに竜児を見ながら、にこにこと微笑んでみせる。本来の美貌を輝かせる、そんな大河はなんというか、とても……とても……

 とても、なんだ?

 今度の竜児はちょっと当惑、手を離す。
 大河は微笑んだまま、一瞬、時を止めてみせて。やっぱりまたもや、

「む!」

 ぎんっ、と。おねだり。

「だからしわ刻むなって」

 こんなのは、面白いに決まっている。だから竜児はやっぱり笑って、だから竜児はやっぱり愉快で、拒むなんて出来っこない。揺れる電車はあぶないから、大河の髪をあまり乱さないように気をつけながら残る指を猫っ毛に挿しいれて、親指の腹で大河の眉間を撫でてやる。優しく、優しく。

 優しく、撫でられて。

 大河はまるでうっとりとしたかのように目をつぶって、長い睫毛を上向かせる。眉も持ち上げ、顎も上げて雪色ののどを晒して、大河はまるで竜児に撫でられてふわりと持ち上がるようだった。

 竜児のシャツをしっかりと掴んで、竜児に撫でられて持ち上がって。大河の滑らかにふくらんだ頬はもちろんミルク色で、よもや赤くなんかなっていない。だから竜児はときめいても、勘違いなんてしない。大河の白いのどから子犬のような声が漏れたように聞こえたのも、きっと錯覚。そうだ。

 大河は撫でられて、まるで犬か猫みたいに、ただ心地よくなっているだけだ。だけど。
 だけど、そんな大河は、なんというか、ほんとうに。

638◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:04:46 ID:???
 そっと、ゆっくりと。雪色の肌を痛めないように撫でながら竜児は思う。ああ、言ってやらねえが、思ってやるとも。ほんとうに、大河。おまえは、なんて、なんて、なんて。

 なんて馬鹿なんだ、おまえは、大河。そんな顔を俺に見せてどうする。そんな顔は、惚れた奴に……北村にこそ、見せるべきじゃないか。瞳を閉じておもてを捧げる、美しくて小さなおまえ。そんな、まるで、おまえがキスをする時のような顔は、大河。おまえは、なんて、なんて、なんて。

 可愛いんだ。
 薔薇の唇。
 ちくしょう。

 震えそうになった親指を離す。ぽん、と、そっけなく大河の頭を叩いてやる。

「おわりだよ、大河」

 ゆっくりと目蓋を開けて、大河の瞳が竜児を見つける。すかさず竜児は、

「もう撫でねえからな。やめろよ?」

 先手を打って、大河は不服そうに唇を尖らせる。唇を尖らせて、眉をひそめかけて――
 おっとっと、とでもいう感じ。大河は瞳も大きくして眉を晴れさせる。アホの大河は、それでも顔の下だけで不服を表現しようとして、薔薇色の唇をなんだかもにょもにょしている、その顔といったら。

 よっぽど竜児は安心する。微笑む。

「腹減っただろ、大河」
「……ううん、すいてない」

 ぐきゅ。

「……すいた」

639◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/26(水) 22:05:23 ID:???
 真実を告げる大河の腹の音に、つい、肩まで揺らして竜児は笑いを噛み殺した。大河はあいかわらず不服そうなツラだったが、

「……じき、駅だ。降りたらまず、なんか食おうぜ」
「うんっ!」

 飯の時には良い返事。大河もようやく笑顔になる。

「なにがいい? 大河」
「んとね……っそう! とんかつの老舗の本店があるの! 表参道の方!」
「おう、とんかつ来たか……いいよ。じゃあ、それだ」
「うむ!」

 大河の返事に応えるように、窓の外にホームが流れ込んでくる。駅に入る速度なのかこれがという、毎度のスピードだ。やがてブレーキがかかり、電車が制動に入る。

 竜児は大河の肩を抱いてやる。倒れないようにだ。自然なことだ。大河も別段、気にはしない。電車が止まれば、俺はすぐに手を離す。

 電車が止まって、竜児はすぐに手を離す。

 ドア付近の乗客が降りる後について、

「さあ、行こうぜ」
「うん!」

 竜児は大河に先に立たせる。ドアの下から吹き上がる熱気にスカートもフリルも揺らめかせて、ホームを焼く日差しに一瞬、大河はほんとうに白く輝く。
 いつしかまわりの乗客が微笑んで見守っていたことにも気づかないまま、ふたりは真夏のホームへと降り立つ。


***おしまい***

640高須家の名無しさん:2009/08/27(木) 00:42:59 ID:???
というわけで、新レスに代理投稿しました。

自然な感じの二人が素敵でした。
DVDスピンオフの竜虎成分が足らないところをこれで補完しますねw

641高須家の名無しさん:2009/08/27(木) 01:45:42 ID:nPpYUBEw
×新レス
○新スレ

レス=レスポンスの略
スレ=スレッドの略
キス=大河がふにゃらけるもの

642高須家の名無しさん:2009/08/27(木) 03:06:17 ID:???
うほwこれはいいなwww
久々にヤス絵の大河が浮かんだ
原作の雰囲気が感じられてGJ!

643高須家の名無しさん:2009/08/27(木) 11:39:38 ID:???
GJでした!
夏も終わって再開?期待してます

644◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/27(木) 17:36:23 ID:???
>>628,629
ありがとう! どもりながら竜児、頑張った!?

>>640
代理投稿ありがとうございました! というか、改行の面倒まで、お手数おかけしました。

今回はセリフと地の文のある小説形式なので、代理投稿してもらうことも考えて、
比較的読みやすいように、文豪さんとか見習って行間空けてみたのだけど、
一行の文字数限界とかまであるとは……or2

感想もありがとう!

>>642,643
ありがとう! 「並び寝る」以来ひさびさの?文体模倣でした。


本スレでレスくれたひとにも、ありがとう……

645◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/27(木) 21:41:01 ID:???
◆askgvpoGB.さんの「とらドラ!百物語 高須家番外編」
GJ! セリフの組み立てが上手くなりましたよね。お蔵にならなくて読者として良かった。
おまけの最後、大河の「竜児は私のだぁ――――っ!!」が気に入りましたw
しかしあいかわらず乱暴がすごい……w

◆Eby4Hm2eroさんのお題 「CD」「借家」「プルトップ」
大河のからかいで入ってるので、一瞬アフターとわからなかった。
だがそれがいいw 竜虎の誓いの記念日に指輪はオツですね……ぐっじょぶ!

現スレ22
8巻のそこ、大河そーだよね……てかむしろ、抱きしめられてる時の内面とか、
妄想はふくらみますなあ!?……自重しる。なんというゆゆぽの罠。GJ!

あと、遅れたけど、
◆fDszcniTtkさんの「君と二人で」
テクニックもそうだけど3年の文化祭をまるごと仮構しようという意志が凄まじい。GJ!
仲直りのとこが大河が我慢する形になっているので、最後にもう一段、
喧嘩と仲直りくるのかなーとか、正直、期待してました。

646まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/08/28(金) 02:42:50 ID:???
お久しぶりです。
忙しさもひと段落してやっと夏コミの戦利品を読めるように…

今さらですが夏コミの収穫物でオススメな奴を

「チワワと小虎と竜のホシ」 サークル:ペピーチェ
 実は亜美ちゃん本。竜虎END後の話で結構好き。

「Tiny Little Fracture」 サークル:Maniac Street
 お風呂でエロス!
 ここのサークルの既刊本は2冊とも大河×竜児なので、持ってなければオススメす

「大河の上手なしつけ方」 サークル:志望推定時刻
 調教もの。

「ままドラ!」 サークル:G-Power!
 やっちゃん×竜児×大河 これはこれで!

「とらコレ」 サークル:Pigmy Hedge Hog
 竜児お手製衣装に身を包んだ大河がカワユス

これ以外に「幸福屋」と「さかいのき」のサークル本を買う予定でしたが売り切れで買えず…
後日通販とかしてくれるみたいなのでチェックッスよ。

夏コミじゃないですが、5月のとらドラオンリー即売会でアニメの原画をやった人が出した
「大河写真集!」が買えなかったのが心残りでゴザル。
夏コミで再販すると思ったけどそんなことはなかったぜ!
サトステさんェ…

647◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/08/28(金) 16:45:23 ID:???
>>646
仕事にとらドラ!にいつもお疲れさまです……!
オススメ同人誌リストありがとうございます、委託で探してみたりしまする。

サトステさんとこの、むしろ今回のC76新刊のが気になるんですが。
特にゲストが……こっちは買えました?
まあ、なんてか、これも終わった後で気づいたんだよね……だみだな私。

648高須家の名無しさん:2009/08/29(土) 14:42:38 ID:OQxUfObA
>>641
これ、間違い多いな。次スレからテンプレに頼む。ついでに追加しといてくれ。
スキ=そういや言われてなかった

649高須家の名無しさん:2009/08/29(土) 22:49:46 ID:???
>>648
テンプレに入れるようなもんでもねーよ

650高須家の名無しさん:2009/08/30(日) 07:33:49 ID:???
そんなテンプレ入れるようになったらチャット池って言われちゃう

651高須家の名無しさん:2009/08/31(月) 10:44:35 ID:???
大河「竜児、テンプラ作りたいんだけど」

竜児「おう!」

652◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/02(水) 11:29:32 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。
初心に返る新学期。
***

・寝言 レベル1

 恋ヶ窪ゆり(独身・30才)は授業をしていた。
「This is a pen...」
 高須竜児は焦っていた。
「起きろ、大河……! おい……起きろって……!」
 逢坂大河は居眠りしていた。
「……むにゅ……あによ……」
 クラスの連中はひそひそと沸き立った。
「うひょー……!」
「来るよタイガー来るよ……!」
「おまえらまだ授業中だぞ……!」
「アホくさ……」
「寝言は寝てからイェア……!」
 竜児はさらに焦った。
「大河……! 起きろって……大河……!」
 大河は 寝言を 吐いた!

「……うぅん……もぅ、竜児ったら、寝かせてよ……このエロ犬……」

 クラスの連中はざわざわと沸き立った!
「むひょ――――っっ!?」
「寝かさないの高須寝かさないの!?」
「おまえらまだ高校生だぞ!?」
「マ、マジで……!?」
「夏休みに花は散るもの……私、やっぱり幽霊なんか……うんうんっ!」
 竜児は焦って叫んだ!
「ち、ちげえって!? 流れ的にふつうだろ!? あとエロ犬ってのはあいつの口グセだ!」
 大河はまだ眠っている!

「……竜児の……美味しい……」

「「「「「うおおおおおおおぉぉぉぉぉ――――――っっっっっ!?」」」」」
「メシのことに決まってんだろが!?」
 独身(30)は授業をしたかった。
「うぅ……もぉ、このクラス、いや……っ!」


***おしまい***

653高須家の名無しさん:2009/09/03(木) 01:37:51 ID:D5kZbpc6
>>652
OTOSHIGORO

654◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/03(木) 12:46:32 ID:???
◆eaLbsriOas@避難所です。代理投稿歓迎。
選ぶ美味しさ……
***
・牛丼屋に来たの

「牛丼一丁ぅっ!」
「おい、おまえ……! こっちだ、こっち……!」
「なによあんた、うっさいわね。へいお兄さんっ! 牛丼一丁……へ? なに? 券売機? あれ?
 あれはウチの駄犬……売機……」
「だから言ったろ……」
 とことことこ。
「竜児、頭出して」
「はぁ、頭? こうか?」
 ぽかっ。
「いてっ!? おまっ、なんでぶつ!?」
「どうして券売機のこと教えてくんないの!? 恥かいちゃったじゃないよ!?」
「俺呼んだぞ!? おまえが入るなりカウンターに突進したんだろが!?……あ、あー、俺としたことが
 ……大河、以後ひそひそ声だ。マジ頼む、追ん出される」
「わ、わかったわよ……」
「……で、なんにする? 大河」
「え? なんにするって。牛丼以外、なんかあるわけ?」
「おまえどこまでわき目もふらねえんだ、外にポスターもあったろ? ほら、ご覧の通りだ、
 ここは他にも定食とかカレーとか、選べんだよ」
「外のポスターって、別の店の宣伝だと思ってた……おお……」
「さ、なんにする?」
「どっ、どどど、どうしよう? な、なんにしよう? なんにしようねえ竜児っ!?」
「おまえほど券売機前でときめいた女もいねえだろな……まあ、牛丼でいいんじゃねえか?
 おまえ、牛丼目当てで来たわけだし」
「うむむ、そ、う、だ、ね、え……」
「じゃあおまえ、牛丼な」
 ピッ。
「あ、せめて大盛りに……」
「遅えよ。てか、並でも結構量あるから充分、って泣くほどのことじゃねえだろ!?」
「うぐ……りゅ、竜児は何にすんのよ」
「まあ、俺も牛丼かなあ。ひさびさに試すか」
「えーっ、そんなのつまんない! あんたはこっち!」
 ピッ。
「おま、勝手に押すな!? だいいちつまんねえってなんだよ……って、あー、豚焼肉定食ね。
 まあいいか……」
「あとカレーも」
 ピッ。
「だから勝手に押すなって!? もうおしまい! 返金!」
 チャリチャリチャリーン!
「えーっ、もっと……」
「もっとじゃねえよ。あーあこれ、食いきれんのか……? マジで量あるんだぞ、結構」
「大丈夫大丈夫! さ、しけたツラしてないで、とっとと座る! あ、んん……んみゅ?」
「変な声出すな。どした」
「ね、竜児、どこ座るといいの……?」
「迷子ヅラすんなよ、どこでもいいんだよ。店員さん困ってるだろが。まあ、カウンタ……あれ、
 奥、テーブル席あるな。あっちにしようぜ、せっかくだ」
「うん!」

655◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/03(木) 12:47:11 ID:???
 てくてく、とことこ。
「よっと。テーブル席なんて出来たんだな……」
「よっこらしょーい! ふいーっ!」
「なんでひと仕事終えた感だおまえ……あ、食券。これ、お願いします」
「お水、飲ぉーもおっと……んぐ、んぐ」
「宣言もいらねえぞ……」
「……あれ? ちょっと、竜児。汚い耳かして……!」
「汚い余計だよ……おう、なんだ……?」
「おしぼりないの? ここ」
「ああそうだ、ここは……出ないかな。まあ、こんなこともあろうかとだ。持って来てる、これ使え」
「合点だ! ……おててを拭きましょうねーっと」
「なんかおまえテンション高けぇな……ああ、そうか、はしゃいでんのか……」
「ん? なに? なんか言ったキモ犬?」
「ひでえのは変わらねえか……なんでキモ犬だ」
「だってなんか、ニヤニヤしてんだもん」
「え? してたか俺。してねえだろ」
「ううん、してた。私見て、キモキモ! やめてよね、食事前なのに!」
「おまえの食欲が落ちるほどなのか、俺の笑顔は……あ、サラダ来た。豚定、俺です。ありがとうございます」
「……あれ? サラダ私のは?」
「おまえ牛丼単品だろ? サラダはねえよ。ああ、そうか、サラダはつかねえんだった」
「えぇっ、ひどい……っ。しかも二回言った……うぐ」
「いやいや。おまえ食え、これ。野菜は大事だ」
「えっ? くれるの? ぜんぶ?」
「ぜんぶかよ。まあいいよ、それでも」
「あ、ありがと……竜児は、どうすんの?」
「なにがだ? ああ、サラダか。まあ追加で買ってもいいんだが……」
「買いなよ、追加で。野菜は大事!」
「ふっ……まぁ、いいわ。俺は」
「えーっ。じゃ、じゃあ、半分こする……」
「いいんだぞ、全部食べても」
「やだ、半分こするの!」
「なんでムキだ……いいよ。じゃあまあ適当に残せ。てか、取り皿もらうか? あんのかなここ」
「いらないよ取り皿なんて……あんた、いるの?」
「俺か? いや、俺は……俺はべつにかまわねえけど、おまえがいるかと思ってさ」
「私はいらない」
「お、おう。そうか。イマイチおまえの基準がわからねえが……ま、いいや。食え食え」
「うん。んじゃお先に、いっただっきま」
「お、来たぞ。カレーこっちです、牛丼はそっちで。ありがとう」
「わーい、牛丼!」
「おう、まさしくな。じゃあ、食おうぜ」

656◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/03(木) 12:48:09 ID:???
「うんっ! いっただっきまーす!」
「よしよし、いただきますっと」
「あーん、っと」
 ぱく。もぐもぐもぐ……ごくん。
「……どうだ? ってか、テンションモロ下がりだな……」
「わかる? あのさ、竜児……」
「なんだ、耳か……どした」
「……牛丼って、こんなん……?」
「……こんなんじゃねえか? どした、不味いか?」
「……不味くはない、けど……あんたの牛丼のが美味しい……」
「おう……そ、そりゃあ、嬉しいけど、よ……」
「……照れんな、キモい」
「……耳元で罵んなよ……っと、あ、すんません。豚定、えっと。ここらへんに置いて下さい。どうも」
「うわあ……け、けっこう、ありますな……?」
「ありますなじゃねえよ、言ったろ? どれも基本、ウチで言えば大盛りなんだよ、ここの。
 まあ、おまえの食欲に期待……」
「……」
「……できねえのか……? まあ、がんばるべ。食うぞ、大河」
「……」
「……マジか、一口で牛丼だめか。あー、じゃあほら。カレーと交換だ、大河」
「いつもすまないねえ……」
「それは言わない約束だろ……どうだ、カレーは」
「おお? これは……もぐもぐ……なんか、意外に、わりと……?」
「おう、そうか。まあよかった。ここ、むしろカレーのファンってのも多いらしいからな」
「えっ? じゃあ、牛丼は? やっぱ吉牛とかのがいいわけ?」
「いやあ、どうなんだろうな。そう言う人もいるけど、俺は正直たいして違わねえと思う。
 てかな、牛丼てのがそもそも、どうにも完成した食い物だって感じがしねえんだ、俺には」
「完成……?」
「うん。たとえばな、カツ丼とか親子丼とかは完成した丼だと思う。素材だ卵のとじ具合だとかは、
 まああるけど、そりゃ腕とかの問題でさ。基本は変わらねえ、てか変えようがねえ。変えたら別モンになる」
「ふんふん」
「あとな、豚丼ってのもある。いや、ここにもある牛丼の煮汁で煮ただけの、ぶっちゃけ適当な
 ヤツじゃなくて。北海道の豚丼だ、十勝だかの。これはいっぺん食ったことがあるだけだけど、
 よく出来てた。基本はうな丼のたれで豚ロースを焼く、いわば豚の蒲焼なんだが、
 こげも香ばしくて美味いし、なにより火が通っても豚は充分に柔い。これも基本、完成してると思う」
「おお……豚丼食べたい。食べに行こ、竜児っ!」
「こ、今度な……? そこでだ、問題の牛丼なんだが。俺の牛丼食べたろ? 大河」
「うん。てか、食べたに決まってるじゃないよ。そんで、専門店と比べたいーって、ここ来たんだもん」
「比べたいとか言ってたか? おまえ。ひとりじゃ入れない、入ったこと無いから連れてけ連れてけー
 って、駄々こねられた記憶はあるんだが……」

657◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/03(木) 12:48:38 ID:???
「う、うっさいよ!? そっ、それで、あんたの牛丼食べたから、何?」
「おう、それさ……いや、さっきはおまえ、俺のが美味いって褒めてくれたけど、それでもまあ、
 あのくらいにしかならねえんだよ。ぶっちゃけ、すげえ美味いってんじゃ無かったろ、俺のも?」
「うん!」
「うおお、いい返事傷つくな……まあでも、そうなんだよ。俺もわかってる。でな? 俺はあの煮汁、
 砂糖炒ってカラメル作るところから入ってる。牛もまあ、そこそこのヤツの切り落としだけど、
 しゃぶしゃぶの要領でささっとくぐらせて、レア気味の食感にして。レシピ的には完璧なはずなんだ、
 てめぇで言うのもなんだけど。それでまあ、ようやくここよりちょっとは美味くなるわけだ。
 でも、そんだけだ。どうしてもそれ以上にならねえ」
「な、なんか難しい話になってきたね……科学?」
「料理だよ。まあ、科学……いや、料理だ。まあつまりな、基本のレシピがまだ弱いって感じがするんだよ、
 牛丼は。未完成なんじゃねえかな、もっと詰めれる気がする」
「ふんふん」
「てかな、牛がそもそも難しい肉なんだよ。薄切りにしても、火が通ればすぐ固くなる。牛はやっぱり、
 厚めに切ってレアに焼くか、煮込んだ方が柔らかくて旨い。火がしっかり通るやり方で薄切りにする
 ってのは、薄くしねえと固くてしょうがねえから、仕方なくそうしてるだけなんじゃねえかって気が」
「竜児……竜児……!」
「するんだよなあ、まさに苦肉の策……って、なんだ、どうした大河」
「店員、睨んでるよ……」
「うわやっべ。俺、声大きかったか? す、すんませ……」
「店員、奥に逃げたよ……あんたチラって見たから」
「お、おう。う、うん、まあ、なんだ? しばらく来れねえなここ……って、あれ? 俺の豚焼肉定食は?」
「食った」
「うぇ!? か、カレーもたいらげた後でか?」
「うん!」
「じゃ、じゃあ俺は……この、牛丼か」
「そう、あんたはその、イマイチと力説していた牛丼を食べるがいい! ……ぷくくっ!」
「鬼かおまえは……」
「ん……でもね? 竜児。ほんとはね?」
「なんだよ?」
「あんたの牛丼、とっても美味しかったよ? すっごく、美味しかった」
「おうっ? おう、そうか。そりゃ……あ、あんがとよ……」
「うん……牛丼だけじゃなくてね? いっつも、いっつも、美味しいの……あんたのご飯、大好き。
 ありがとね、竜児……」
「あ、ああ。そうか。な、なんだよ、大河、急に……いや、なんてか、ま、まいったな、俺。
 す、すげえ嬉しい……ぞ……」
「ん……だからね? 竜児……」
「お、おう。なんだ? た、大河」
「だから……今はそのイマイチな牛丼を食うがいい……ぷっ!」
「お、おお、おおお、おおおおお……この、鬼っ! てかおまえ、サラダどうした?」
「ぜんぶ食った」
「やっぱ鬼だ! 鬼だおまえは、大河!」


***おしまい***

658高須家の名無しさん:2009/09/04(金) 13:33:11 ID:???
甘い鬼だ

659高須家の名無しさん:2009/09/05(土) 12:56:02 ID:???
大河「べ、別に私が好きだから竜児と付き合ってるんじゃなくて、
 竜児が私のこと好きだから付き合ってあげてるのよ!飼い主の義務だからしょうがないじゃない!」

亜美「ふ〜〜〜ん。じゃああんたが今しがみついてるのは誰の腕なの?」

大河「こ、これはバカ犬が発情して誰彼構わず襲わないようにしてるのよ!」

亜美「ハァ…てかさー高須くん。こいつなんなの?」

竜児「いや、なんか最近読んでる小説の影響受けたらしい」

亜美「その小説ってもしかして異世界に住むピンクの髪の毛の女の子が高校生の男子召喚したりするやつ?」

竜児「おう、よく知ってるな」

亜美「……呆れて言葉に詰まるわ…で、高須くんはちびトラがそんなんでいいの?」

竜児「いやあ、これはこれでなんつーか…かわいい/////」

大河「!!!!!べべべべ別に、うっ嬉しくなんかないんだから!!!////」

竜児「おう/////」

亜美「つかおまえら二人とも顔にやけてるんだっつーの!キモ!一生やってな!!!」

大河「あらばかちーが何か吠えてるわよ」

竜児「すまん」

亜美「なんであんたが謝るの」
大河「なんであんたが謝るの」

竜児「いや俺みたいなのが大河みたいなかわいい彼女持って、すまん」

亜美「だめだこりゃ」

660◇eaLbsriOas ◆dvuHYisf.g:2009/09/05(土) 14:06:49 ID:???
「並び寝る」の続き書いてたら滂沱の涙で中断。命削れてる感じしてきた

「寝言 レベル1」と「牛丼屋に来たの」の代理投稿、ありがとうございました!
本スレでレスつけてくれた人たちにも、ありがとう!

>>653
ありがとう! って意味が微妙にわからん。思春期ってこと……?

>>658
甘鬼タイガー

>>659
吹いたw GJwww
ラスト、ドリフのもしもシリーズみたいだ(古っ いかりやあーみん
「もしも大河がゼロ使を読んだら」

661高須家の名無しさん:2009/09/06(日) 18:55:05 ID:???
「…はあ〜…お風呂気持ちいい」

「おう。だいぶ汗かいたからな」

「もぅ、竜児があんなに激しく攻めるから…////」

「す、すまん////」

「つくづくエロ犬なんだから////」

「大河がかわいいからつい、な////」

「ふふ、竜児大好き&hearts;」

「俺も好きだ&hearts;&hearts;&hearts;」

「うん、知ってるもん」

「おいw」

「あーでも不思議。まさか私たちエッチしちゃうような関係になっちゃうなんて…」

「確かにな。最初の出会いからして大河に殴られたり殺されそうになったりだ」

「悪かったわよ」

「結果だけ見たらレイプだな。責任取って婿にしてもらわないと」

「あら、それは当然じゃない。竜児以外となんか結婚したくないもん!」

「じゃあ北村はどうだ?」

「何言ってんのよアンタ。もし北村くんが私と結婚しようとしたら全力で阻止するでしょ」

「当然だ。逆に櫛枝が俺と結婚しようとしたら止めるんだろ?」

「そうね。あんたをボコってね」

「おお、こわいこわい。でもそれだけ好きなんだってことだな。俺は幸せだ♪」

「私だって幸せだもん!」

「おう!もっともっと幸せにしてやるぜ!」

「やだ。これ以上の幸せなんて想像もつかないわ!」

「期待してもらっていいぜ。俺は絶対やってやる」

「あんたその顔で言ったら違う意味で殺るって聞こえるわよ」

「そんなわけないだろ!」

662高須家の名無しさん:2009/09/06(日) 18:56:15 ID:???
「ところでさ、竜児ってみのりんとエッチしたいって思ったことあるの?」

「いや、なんか櫛枝に対してはそういう気分になれなかったな」

「本当〜?だってみのりんスタイルいいし胸も大きいし…あんただってお年頃の男の子だし」

「そりゃ俺だって性欲はあるし、ぶっちゃけるとオナニーはしていた。でも櫛枝は違うんだよ」

「オナニーしていたですって。やらしい〜」

「おい、茶化すなよ。大河だからこんなこと言えるんだ」

「ふふ、わかってるわよ。逆に性欲も無かったら私とエッチしてくれないもんね」

「まあ大河が好きだからこそエッチがしたくなるんだ。他のカップルは知らんが俺は少なくともそうだ」

「あんたって本当、さらっとそういうこと言うわよね。そんなんでときめくのが悔しいわ」

「おう、もっと悔しがれ悔しがれ。その間に俺はもっともっとお前が好きになるぜ」

「うう〜、バカ」

「すまんすまん」

「話を戻してさ、本当にみのりんにエッチな気持ちは抱いたことないのね?」

「おう。ついでに言うと大河にもそういう気持ちにはならなかったな」

「ひどーい。私ってそんなに魅力無かったわけ?」

「その逆だ。お前が大事だから嫌らしい気持ちで汚したくなかったんだよ」

「あんたってつくづく真面目!でもその反動で今こんなにエッチになっちゃったんだ」

「まあ、それは認める///」

「遺憾だけど私もだからおあいこね。竜児とエッチしてるときって気持ち良いし」

「俺も気持ちいいし、大河が気持ち良くなってくれるのも嬉しいし」

「ああ本当、エッチする相手が竜児で良かった♪」

「俺だって大河で本当に良かったぜ」

「あら、どうして?」

「だってよう…俺の……小さいから…」

「ゑ!?あれで小さい!?通常状態でもこんななのに!」

「北村はもっとすごいぞ。春田も能登も俺のより…」

「ゑゑゑゑゑゑゑ!?りゅ、竜児のより大きいなんて…むりむりむり!絶対むり!痛くて泣いちゃう!」

「安心しろ。俺以外の男とは絶対エッチなんかさせねえ」

「当然よ!私とエッチしていいのは竜児だけ!あーでも遺憾だわ…」

「なんでだ?」

「北村くんと付き合えなくて良かったって思ったのよ。こんなことで」

「俺も複雑な気分だけど同意するぜ…」

「結局、お互い運命の相手だったってことよ」

「おう?」

「あんたは私の哀れ乳も馬鹿にしないし好きだって言ってくれるし
 私だって竜児のが小さいなんて少しも思っていないもん」

「イチモツのサイズが運命のサイズってのもおかしな話だけどな」

「それに初めてのときだって血も出なかったし、チクっとしか痛みも無かったし」

「そりゃ大河に痛い思いさせたくないからな。でも結局泣かせちまった」

「バカね。嬉しかったからに決まってるじゃない」

「そうか…ありがとうな」

「どういたしまして。でももうだいぶ慣れたからあんまり長いこと舐めなくても大丈夫よ」

「おう、すまん。嫌だったか。今度から自重する」

「その代わり、今度は私にももっと舐めさせて」

「いいのか?そんなにいいもんじゃないぞ?」

「あんたのだから汚いなんて思わないわよ。出したら飲んであげるわ」

「それはMOTTAINAIな〜」

「変なところでMOTTAINAI精神発揮するのね、あんたって」

「性分だからな。さてそろそろあがるか。のぼせちまう」

「もう充分のぼせてるわよ、あんたに」

「誰がうまいこと言えとw」

終わり。

663高須家の名無しさん:2009/09/07(月) 00:00:08 ID:DLmjeAIc
ニヤニヤ。いかん…鼻血が止まらん。

664高須家の名無しさん:2009/09/07(月) 12:35:37 ID:nd770/5o
第15スレ、書き込み状況

8/26 4 □
8/27 41 □□□□□□□□□
8/28 9 □□
8/29 7 □□
8/30 30 □□□□□□
8/31 15 □□□
9/1 20 □□□□
9/2 9 □□
9/3 27 □□□□□□
9/4 26 □□□□□□
9/5 47 □□□□□□□□□□
9/6 51 □□□□□□□□□□□

665高須家の名無しさん:2009/09/08(火) 23:58:21 ID:???
添い寝王か……

>>664
数字は書き込み数として、□はなんだろ?

666高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 00:55:16 ID:???
>>665
グラフだろ

667高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 07:36:31 ID:???
少し前まで小ネタとかいっぱい書いてたけど最近はめっきり書かなくなった

なぜかって?ゼロ魔に絶賛浮気中なんだ

また気が向いたら書く

668高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 11:38:31 ID:???
実はあれは髪の色変えた大河なんだぜ
証拠としておっぱいがペッタンコではないか

669高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 16:47:16 ID:???
ルイズは正真正銘のぺったんこ。ないの。

大河はささやかながらもあるじゃないか。

キャップをつけたペットボトルとつけてないペットボトル並みの差があるんだぜ?

670高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 18:22:18 ID:???
真相は竜児のみぞ知る、か

671高須家の名無しさん:2009/09/09(水) 21:01:38 ID:???
とらドラにも、双月の騎士の4話みたいな2828が欲しかったZE

672高須家の名無しさん:2009/09/11(金) 20:19:07 ID:???
とらドラ!, again
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS11/578.html

の、作者コメント部分

>今日はここまでです。
>出だし暗くてすいません。
>でも「とらドラ!」でありたい、と思っていますので、救いの無い話では絶対にありません。
>
>板とスレの区別もつかなかった、2ch超初心者で、物語を書くのも生まれて初めてですが、
>「とらドラ!」とこのスレが大好きなので、ここに投下させてもらいました。
>他のスレはあまり合わず、ここしか見ていません。
>
>明日ちょっとニヤニヤいけるかも

ここまでまとめに入っちゃってますね

673まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/09/12(土) 22:00:24 ID:???
>>672
おおう、マジだ。何たる間違いを…
ご指摘ありがとうございましたー。修正いたしました。

>>647
実はサトステさんの所はイラスト本だからいいやーと思って行かなかったんですね。
そしたら…とらドラ!のキャラデザである田中将賀様のイラストがあるというのを後で知って…orz
ええ、後悔先に立たずですよ。
本スレでどんなイラストか紹介されてて、それを見て更にorzっすよ。

  _..,,.,,.
  「r',. 、
 d ´c`/ ちくしょう・・・
  i ' ∋

ぉち 彡 ,.-,ニユ、
ぉ く .三  { ,.= r、
|し 三 (6' r',ニ7
|ょ 三. | !| { {
|お 三. | ミ‐ニ)
! ! ぉ ミ !   {

674高須家の名無しさん:2009/09/14(月) 10:46:22 ID:???
647ですが
>>673
ええ、そーです。その後、私、八方手を尽くして入手いたしました。
いや、たんにふつーにヤフオクで倍額程度?で買っただけですが(汁

ふだんはそんな根性もない私ですが、
あの田中さんの大河だけはどーしても欲しかったもんで。
田中さんアニメ終わってからますますキレがいい……

675高須家の名無しさん:2009/09/16(水) 18:35:18 ID:0KYZFqJk
こちらも活気がないですなぁ…(´・ω・)

676高須家の名無しさん:2009/09/17(木) 19:03:13 ID:???
まとめ人様いつもご苦労様です

以前作品が多すぎてページが長くなるからとかで
スレごとにまとめるようになったと記憶してるんですが
ずらっと長いリストも別ページで作ってもらえると
作品検索が楽だなと思うんですがどうでしょう?
お手すきのときにでも検討してみてください

677◇fDszcniTtk:2009/09/19(土) 22:05:19 ID:8K0I2gHI
まとめ人さん、いつもお世話になっております。

先日「作者別に…」と書いていらっしゃるのを見ました。
大変な作業だと思います。もし、進められるのであれば、
名無しとして投稿した物のうち、私の物であるとIDで確認
可能な物をリストアップしましたので、お使いください。

姉さん女房の大河
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS06/336.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako06.html#R278

フロイト提唱 心理・性的発達理論 第1段階「口唇期」
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS06/340.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako06.html#R323

おっぱいバレー・アフター
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS07/400.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako07.html#R82

大河巻き
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS07/432.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako07.html#R493

メガネと三つ編み(文)
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS09/522.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako09.html#R327

678まとめ人 ◆SRBwYxZ8yY:2009/09/21(月) 23:32:22 ID:???
そんなわけで、作者別一覧を試験的に作成しました。

>>676
すみません。作者別一覧を作ってたら力尽きてしまいました…
本当はサイト内検索でもあれば楽なんでしょうが、自分にはそこまでのスキルがなくて…
うおお、Javaスクリプトって何だ…?

>>677
作者別一覧に加えさせていただきました。
文体とかでなんとなく氏の作品かなーと思っていたのですが、確信が持てませんでした。
ありがとうございました!

以下の作品も氏の作品かなーと思っているのですが、どうでしょう?

雨降って地固まる…どころかコンクリート舗装
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS06/370.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako06.html#R686

虎と竜 竜児と大河 豚カツと脂身と乙虎女心
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS07/410.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako07.html#R182

シュレーディンガーの虎
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS09/539.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako09.html#R546

竜撃虎 / 虎破竜
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS09/541.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS09/541b.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako09.html#R572
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako10.html#R7

世界で一番おひめさま
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/SS10/547.html
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/kako/kako10.html#R109

679◇fDszcniTtk:2009/09/22(火) 09:09:11 ID:VD.FF1Tg
>>678
まとめ人様、作者別ページ拝見しました。膨大な作業量を考えるだけで
頭がクラクラします。言葉もありません。ありがとうございます。

また、指摘いただいている作品はすべて私のです。さすが(でも全部を
探し当てることは出来なかったみたいですね!ふふふ)。IDで証明
出来ないので掲載なさるかどうかはお任せします。掲載する場合も
名無しとして投稿されたと書き添えた方がいいでしょうね。

さて、私の作品ページですが「きわめて原作に忠実な脱線竜児」は
私の作品として、「R.2より派生」は、他の方の作品です。そのむね
書き添えていただくか、リンクを外してくださいますようお願いします。

それから、作品投稿時にイラストを描いていただくことがありました。
今回それらも一緒にリンクされており、嬉しい限りです。が、逆に
まるで私がイラストを描いたように読み取れることが気にかかりました。
イラストを描いてくださった作者さんが気分を害さないといいのですが。

特に◆wVNPBvxl56さんは、絵と文両方投稿している上に、他の方へ
贈った絵もあるために、作者別ページが混乱しているように思えます。
スレ別ページだと問題にならないのですけど、作者別ページでは
「この人の作品」って言い切っちゃってますものね。
ttp://tigerxdragon.web.fc2.com/index/Author_wVNPBvxl56.html

折角の連休に骨を折っていただいたのに重箱の隅ばかりつついて
申し訳ありません。こんな意見もある、程度に読んでいただければ
と思います。

680高須家の名無しさん:2009/10/01(木) 10:26:10 ID:THC/VXXs
「竜児、誰もいないみたいよ」
「って、本当にここでするのか?」
「いいじゃない別に。シャワーだって浴びれるわよ」
「そうだな…じゃ」
「あんっ♪竜児、竜児」

ギシギシアンアン

681高須家の名無しさん:2009/11/01(日) 23:00:51 ID:???
次スレ

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