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リリカルなのはクロスSS木枯らしスレ
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「はい?」
思わず聞き返したフェイトに、淳は鬱陶しそうにため息を吐きながらも、同じことを繰り返した。
「だから儀式が失敗したから、俺達は異界に放り込まれたんだよ」
思わず足取りが止まりかけた。なんとか歩みを続けながらも、フェイトは口を開けたまま絶句した。
とりあえず、その儀式とやらとこの状況が直接的に関わりがあると淳が言っていることは分かった。しかし、神に『だたつし』、異界……話が突飛過ぎるが、淳に嘘を言っているような態度は無い。
混乱して口を噤んだフェイトの方に、淳は怪訝そうに目を細めて振り向いた。
「どうした?今度はだんまりか」
「いや……その」
色々聞きたいことはある、が、ありすぎて逆になにから聞けばいいのか分からないというのが、フェイトの心境だった。
「驚いたにしても、お前は表情が分かりやすいな。流石は外国人だ」
冷ややかに笑う淳を前に、フェイトのこんがらがった思考回路は徐々に解けていった。だたつしとは?ここが異界なのか?異界とはどういう意味なのか?
質問は多々あるが、先程の言葉をそのまま受け取るなら、淳は自分から、自分がこの状況の原因と関わっていると自ら白状したようなものだ。
本当にそれが原因なんだとしたら、その秘祭とやらは管理局で言う重犯罪に判定されかねない危険なことなのかもしれない。
それに原因が分かれば、この状況への打開策が見つかるかもしれない。なんとしても、その秘祭とやらの全容を知っておかなければ。
「……その儀式はなんのための儀式なんですか?」
「お前は俺の話を聞いていなかったのか?秘祭の内容は一切教えられない」
やはりそう簡単には教えてくれないだろう。歯がゆくて、苛立たしく拳を握り締める。もし魔法が使えたなら、局員を名乗って少々強引だとしても話を聞き出せるのに。
「じゃあ、だたつしってなんなんですか?なんて書くんですか?」
「ふん、それを知ってどうする?」
更に小馬鹿するように鼻で笑う淳に、流石のフェイトも語調が強くなる。
「知りたいから聞いているんです!」
「それが人に物を聞く態度か?」
フェイトの大声に反応し、淳も表情に冷たい怒りを見え隠れさせる。しかしフェイトも、この期に及んで傲慢な態度をとり続ける淳に対し呆れにも近い苛立ちを覚えた。
「物を聞く態度って……こんな状況なのにどうしてそんなことを言えるんですか?」
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