にこ「日本橋の交差点」 - 1527957386

1：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 01:36:26 ID:cy3dtotc: ラ板が大規模メンテの影響で機能していない
今書いてる本スレのSSが更新出来ないからちょっと寄り道
2：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 01:40:41 ID:cy3dtotc: にこ「大阪の日本橋は東京の日本橋とはちょっと違くて」

にこ「駅から少し歩くと10年前のアキバって感じの通りになる」

にこ「オタク、ギャル、外国人観光客…多様な人々が行き来する中」

にこ「私は日がな一日客引きをしています…」
3：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 02:01:07 ID:cy3dtotc: にこ「どうですかぁ～新規割引してまぁ～す！」

にこ「よかったら…

ｽｯ

にこ「何よ。わざわざ近づいてスルーしなくたって…」

にこ「こんにちは～よろしくお願いしまぁす！」

ﾊﾟｯ

にこ「ありがとうございま～す！」

「なぁ」

にこ「はい？」

希「このお店、メイドさん指名出来るん？」

にこ「はい、もちろん！」

にこ（最近増えたわね女の子の客…じゃないお嬢様）

希「じゃあウチ、にこっち指名したいんやけど」

にこ「えぇっ本当ですか⁉︎ありがとうございまーす！」

にこ「あと、にこにーって呼んで欲しいにこ～♪」

希「にこっちいつ行ったらいるん？」

にこ「あと15分したらお店に戻るにこ～。あと、にこにーって呼んでほしいなぁ～？」

希「オッケー。15分後な。じゃあウチセブンで700円くじ引いてガリガリ君当ててくるから」

にこ「はぁい。待ってま～す！」

にこ（めんどくさそ…）
4：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 02:14:08 ID:cy3dtotc: ｲﾗｯｼｬｲﾏｾｺﾞｼｭｼﾞﾝｻﾏ-!

希「おお、ご主人様って言われるのもいいなぁ」

にこ「ようこそ起こしくださいましたお嬢様！」

希「あ！にこっちいるやん！」

にこ「にこにーですよお嬢様」

希「にこっち指名で」

にこ「ありがとうございます！」ｲﾗｯ
5：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 04:38:18 ID:cy3dtotc: 希「よいしょ。ふぅ～疲れた疲れた」

にこ「あら？お疲れですか？」

希「そういうのいいから」

にこ「ぬぁんでよ！あっ…」

希「おお？お嬢様に向かっていいご身分さんやなぁ」ﾜｼﾜｼ

にこ「ぎゃ～！やめてくださいー！」

希「………はぁ」

にこ「な、なんですかぁ？そのため息」

希「いや、無いもん求めてもしゃあないなって」

にこ「ちょっとそれどういうことよ⁉︎」

希「…ほぉ」

にこ「こ、今度は何…！」

希「にこっちバイト何時に終わり？」

にこ「に、2時間後…です」

希「じゃあウチも2時間後また来るから、今はもうオムライスだけ食べて帰るわ」

にこ「は、はい」

希「あれだけやってよ、萌え萌えきゅん」

にこ「かしこまりましたぁ！」

希「そういうのいいから」

にこ「ぬわ…！やりますか？」

希「ほーいお願い」

にこ「美味しくなぁーれ…」

希「何やそれ全然美味しそうに見えんよ！」

にこ「くぅ…！」

希「こうやるんや！美味しくなぁれっ！萌え萌えきゅんっ‼︎」

希「はいっ！」

にこ「萌え萌えきゅん！」

希「いいやん！」

にこ（何これ…）

希「…ぷっふふふ！面白かったよ、にこっち！」

にこ「あ、ありがとうございます」

希「2時間後な！待ってるで」
6：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 04:53:36 ID:cy3dtotc: 「にこちゃん時間は？」

にこ「はい！上がらせてもらいます！」

「お疲れ様～」

にこ「お先に失礼します！」ﾊﾞﾀﾝ

にこ「はぁ。疲れた…」

希「お！にこっち終わった！」

にこ「…！」ｷｯ

希「おわっなんで睨むん⁉︎」

にこ「あんたのせいで回らなくなったじゃない！」

希「うん？地球は常に回ってるよ？時計もいつも同じ向きにな。なぁにこっちこんな名言知ってる？」

希「『時計の針は元には戻らない。だが、自らの手で進めることはできる』くぅ～カッコいい！」

にこ「知らないわよ！大体今の流れと何も関係ないでしょうが！」

希「もぉ～にこっちはいらちなんやから」

にこ「うっさい！それとにこにーよ！にこっち言うな！」

にこ「あと何？こんなとこ呼び出して…」

希「ふふん、今日にこっちを呼び出したのは他でもない、ウチと一緒に漫才やってもらうためや！」

希「改めて、にこっち…ウチとコンビ組んでくれん？ウチな、ずっと芸人さんに憧れてん」

にこ「ふざけてるなら私もう帰るわよ」

希「いやふざけてない！ウチは本気や！」

希「どうしても相方が見つからなくて…」

にこ「なんで他でもなくよりによって私？他を当たりなさいよ」

希「なんでって、にこっちが可愛いからに決まってるやん！」

にこ「えっちょ…うそ」

希「うん、嘘」

にこ「ぬぁんでよ！」

希「それや！」

にこ「はぁ？」

希「そのツッコミのキレに、ウチは惚れた。喋っててこの子しかいないって思ったんよ」

にこ「…仕方ないわね。大銀河宇宙No.1アイドルにこにーへの依頼は安くないわよ」

希「ホンマに⁉︎ありがとう！ありがとうにこっち‼︎」

にこ「そ、そんな喜ぶ⁉︎」

希「だってもうウチにはにこっちしか目に映ってなかったから！」

にこ「…はぁ。なんでこんなこと引き受けちゃったのかしらね」
7：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 05:07:30 ID:cy3dtotc: にこ「そういえば、あんたの名前聞いてなかった」

希「ウチは希！のんたんって呼んでくれたらええよ！」

にこ「希はなんでそんなに必死だったのよ？なんかすごい焦ってるような気がしたけど」

希「そう、ウチには時間がない…」

にこ「親に退職つけって言われてたり？」

希「ううん、そうやない…」

にこ「ふーん。じゃあ何なの？」

希「ウチな…もうじき、しばらくの間喋られなくなるんや…」

にこ「はぁ？」

希「ウチな、喉頭癌らしいんよ。そこそこ進行してて、手術の為に喉取らんともうアカンって…先生が…」

にこ「そういう嘘はやめてくれる⁉︎心底気分が悪…⁉︎」

希「うっ…うっ…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

にこ「のっ希⁉︎」

希「にこっちな、ウチの話はほとんど全部嘘やと思ってくれて構わん、けどな…これだけはホント…」

希「もう、ウチの声なくなる…」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

にこ「ちょ、ちょっと…見られてるわよ？泣くならもっと人のいないとこで…」

希「じゃあにこっちの胸の中…ないけど」ｶﾞﾊﾞｯ

にこ「…今だけ怒らないわ」

にこ「ねぇ、手術はいつなの？」

希「一週間後」

にこ「…本気でやるわよ！」
8：名無しさん@転載は禁止：2018/06/03(日) 08:48:57 ID:iYuoOCgs: いいじゃない
9：名無しさん@転載は禁止：2018/06/04(月) 22:09:14 ID:7EPgN9jQ: テンポ良き◎
10：名無しさん@転載は禁止：2018/06/07(木) 21:34:46 ID:gScrE.yw: ドン・ファンの隠しネタ
http://bit.ly/2JVc7to
11：名無しさん@転載は禁止：2018/06/09(土) 01:51:49 ID:0u5drpjc: >>7
×退職
⚪︎定職
12：名無しさん@転載は禁止：2018/06/09(土) 02:00:45 ID:0u5drpjc: にこ「まずコントってどんな風にやるのよ。私全然わかんないわよ」

希「ま、そこは人それぞれや。日常で思いついたこと全てメモしてネタに使ったり、ネタ作りは完全に相方と話し合いの時間だけって決める人もおるな。ウチらはどうする？」

にこ「どうするって…私ボケなんて考えられるかしら」

希「ウチの理想は…いや、ウチらに合ってると思うのは、ネタ中にボケとツッコミが入れ替わるシステムやね。これで行きたい」

にこ「わかったわ。う～ん…難しいわね」

希「次の日までにネタ考えといて。ウチも頑張るから」

にこ「まぁ明日はバイト休みだし夜通し考えてみるわ」
13：名無しさん@転載は禁止：2018/06/09(土) 02:25:45 ID:0u5drpjc: ～翌日～

希「おはよっどう？」

にこ「作ってきたわ！」

希「ほぉ～見せてほしいけど、いい？」

にこ「いいわよ！はいこれ台本！」

希「おっありがと！どれどれ…」

希「…ええよ。やってみよか」

にこ「流石にこにーって言わせてやるわ！」

にこ「始めるわよ！」
14：名無しさん@転載は禁止：2018/06/09(土) 08:35:30 ID:9wC.q6to: http://goosgle.seesaa.net/article/458261070.html
15：名無しさん@転載は禁止：2018/09/08(土) 11:55:05 ID:LuAeQiE6: いや始めろよ