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穂乃果「変人クラスの高坂さん」
先生「で、あるからして……」
穂乃果「……」ポケー
キーンコーンカーンコーン
先生「ん、もうチャイムか。じゃあ授業はここまで、今日の部分はテスト範囲に入ってるからな、きちんと復習しておけよ」
穂乃果「……」ポケー
きりーつれーい
穂乃果「……」ポケー
先生「……高坂?」
穂乃果「……」
先生「高坂ァ!」
穂乃果「うぇ!? は、はい!?」
先生「なんだ、ボケっとして。授業ちゃんと聞いてたんだろうな?」
穂乃果「うぇ、いひっ!? は、ひゃい、聞いてました!」
先生「ならいいが……ノート、取ってないところは友達に見せてもらえよ。テストに出るからな」
穂乃果「はい……」
穂乃果「……」
穂乃果「……友達?」
穂乃果(私がこの音ノ木坂学院に入学してからもう一年になる)
穂乃果(花も恥じらう高校二年生の春、友情に恋に青春に……忙しい季節だ)
穂乃果「……」
モブ女「それでさー」
ことり「うん、うん。分かる分かる」
穂乃果「……」
モブ女B「その時我が眼前に曇り一つなき絶景が……海未っち話聞いてるー?」
海未「聞いているといえば聞いていますし、聞いていないと言えば聞いていませんね。しかし私が聞いているか聞いていないかは重要なことではありませんよ」
モブ女「なるほどね」
穂乃果「……」
穂乃果(まぁ私……)
穂乃果(彼氏どころか)
穂乃果(友達もいないんだけどね!)
第一話『高坂さんは友達がいない』
穂乃果「けど、まずいよね」
穂乃果(さっき先生は『ここはテストに出るぞ』と言っていた。授業の内容を知らなきゃテストは解けないことになる)
穂乃果「また赤点取ったらお母さんに叱られるよ……」
穂乃果「だ、誰かに範囲を聞こう!」
穂乃果「……」チラッ
ことり「ふふーん♪」カチャカチャ
穂乃果(隣の席の南ことりちゃん……今日も可愛いなぁ。お化粧道具の手入れしてる。きっと毎日しっかりとメイクしてるんだろうなぁ)
穂乃果(それに比べて私、化粧品なんて買ったことも無いよ……)
穂乃果「うぅ……」ドヨーン
ことり「ん? 高坂さん、どうかしたの? 悲しそうな顔してるけど」
穂乃果「えっ、あっ、ひぃっ!?」ガッシャーン
ことり「高坂さん!?」
穂乃果(ははは話しかけられた!? み、南さんにっ!?)
穂乃果(ちょ、丁度いい! ここでさっきのテスト範囲を教えてもらおう!)
穂乃果「あ、あの、実はね。私、さっきの……」
モブ女「ことりんー、何やってんの? 早く行かなきゃ遅れるしー」
ことり「すぐ行くー! ごめん高坂さん、また後でねー」
モブ女「������」
ことり「������」
穂乃果「あ……」
穂乃果「う……もうちょっとだったのに……」
穂乃果「あのケバギャル女め……」
モブ女←ケバくてギャルくて女に近い
穂乃果(……って、あれ? そういえば何だかクラスの皆、いないような……)
穂乃果(そういえば、モブ女が早く行かないと遅れるって言ってたけど)
穂乃果「……」
穂乃果「あ……体育か……」
穂乃果(誰か教えてよ……)
体育館
体育教師「えー、本日は皆さんにバスケットボールを……」
穂乃果「ぜぇ……はぁ……」
穂乃果(な、何とか間に合った……)
穂乃果(けどバスケットボールかぁ……嫌だなぁ。個人プレーが出来る競技なら良かったのに)
体育教師「じゃあ早速準備体操だ。二人組を作ってくれ」
穂乃果「!」
穂乃果(来た、いつもの!)
穂乃果(このクラスは41人、常に誰か一人が余る……大体私だけど)
穂乃果(普段は先生と体操し恥をかいてきた私だけど、今回は勝機がある。大人しそうな子に声をかけるんだ、大人しそうな子は断れる筈が無いからね)
穂乃果(ええと……)
海未「……」
穂乃果「あ、あの……園田さん?」
海未「はい? 今私に声を掛けましたか? 珍しいですね、高坂さんが私に声を掛けるなんて。確か前回話したのが一年の秋終わり、つまり半年近く前ですから一瞬声で誰か判断がつきませんでしたよ」
穂乃果「あ、うん……そうだね。ところで、準備体操なんだけど、良かったら私と組んでーー」
海未「それは難しい相談ですね、私はモブ女Bと常に準備体操のペアを組んでいます。私が高坂さんとペアを組むとなれば、モブ女Bは新たなペアを探すか先生と組み恥をかかねばなりません。流石に友人にそんなことはさせられませんね」
穂乃果「け、けどそれじゃ……」
海未「高坂さんは残念ながら私の友人というわけではありません、貴女が恥をかいたところで私の心はちっとも痛みませんし、一切揺れ動きはしません。つまるところ、私は貴女と組む意志はこれっぽちも無いということです。では、失礼」
モブ女B「海未っちー、我の肉体は最早準備体操のその瞬間を待ちわびておるよー」
海未「すいません、高坂さんと話していたのもので」
穂乃果「うぅ……園田さん酷いよ……一回の会話が長すぎて疲れるし……」
穂乃果「け、けどいいもん! 園田さん以外にも大人しい人はいっぱい……」
体育「おい、高坂。お前以外は皆組み終わってるぞ、先生のところに来なさい」
穂乃果「……はーい」
体育「そらっ、ふんっ」ギュウッ
穂乃果「ぐうっっ!! 先生痛いですってぇ!」
体育「バカっ! お前は身体がやたら固いんだ、少しでも柔らかくしておかないと将来的に足が動かなくなるぞ!」
穂乃果「将来より今動かなくなりますってぇぇ!」
ことり「……」
ことり「やっぱり高坂さんって面白いなぁ」
モブ女「ことりん? どしたー?」
ことり「何でもないよー」
体育終わり 放課後
穂乃果「ぐぉ……うぅ……」
穂乃果(身体バキバキだよ……普段運動してないせいもあるけど、体育教師め!)
ことり「高坂さん?」
穂乃果「ん……南さん? どうしたの?」
ことり「これ、私のノート。貸してあげるから、明日返してね」
穂乃果「へ?」
ことり「さっきの授業、聞いてなかったんでしょ? 必要だよね?」
穂乃果「あ、ありがとうございます……」
ことり「んーん、大丈夫。じゃあ、また明日ね」
モブ女「ことりーん、あーし買い物に行きたいんだけどー」
ことり「はいはい、買い物ね」
穂乃果「……」
穂乃果「南さんのノート……」
穂乃果(これは……あれなんじゃないかな)
穂乃果(友達と呼んでいいんじゃないかな!? ノートの貸し借りしてるし! 貸してはないけど!)
穂乃果「えへ……うぇへへ、友達……」
穂乃果「っとぉ、危ない。意識何処かに行きそうだったよ。持って帰って忘れちゃ最悪だし、家に帰る前に書き写せそうなら書き写して……」ペラッ
幺力 少 其月 レニ 孑 イ共 カゞ 架空 @ 友人を イ乍 ゑ ⊇ ー⊂ を ィ マ ゙/″ ナ └| ─ ┐ ∠ ・/ ├″ ー⊂ レヽ レヽ ます
穂乃果「!?」
穂乃果「……!?」
穂乃果「!?!!!??!?」
第一話 完
第二話『高坂さんには後輩がいる』
通学路
穂乃果「くぁ……ねむ……」
穂乃果(結局解読に朝までかかっちゃったよ……何だったのあの暗号)
穂乃果「まぁいいや、助かったのは本当だし。学校行ったら南さんにお礼言おう」
凛「凛もそうした方がいいと思うよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「だよねぇ、お陰で寝られなかったけど……」
凛「しかしそれが無ければ穂乃果ちゃんはテストが解けなかったにゃ。睡眠と点を等価交換したと思えば、一夜漬けみたいなもんだよ」
穂乃果「うん……ところでさ」
凛「にゃ?」
穂乃果「いつからいたの? 凛ちゃん?」
凛「くあ……ねむ……の辺りから」
穂乃果「最初からじゃん……」
凛「まぁいいじゃん穂乃果ちゃん。細かいこと気にしてると友達が出来ないよ」
穂乃果「気にしてなくても出来ないよ」
凛「まぁ仕方ないよ、穂乃果ちゃんだし」
穂乃果「えっ、もしかして今私、友達が出来ないような奴だって遠回しに言われてる?」
凛「遠回しかな……?」
穂乃果「まぁいいや。そんなことより、何で凛ちゃんが私と一緒に登校してるの?」
凛「今日はかよちんが日直で、早めに行っちゃったんだよ。気怠い朝の通学には、暇潰しが必要だとは思わない?」
穂乃果「私は暇潰しの道具なんだね……」
穂乃果(この星空凛という女の子)
穂乃果(一つ年下の一年生だ。初めて通学路で顔を合わせた春先から、何故か懐かれたまにこうして話している)
穂乃果「まぁ私も暇だったしいいよ。そ、それに……」
穂乃果「こうして仲良く歩いてると、と、友達みたいだし!」キャー
凛「いや凛は後輩だから友達じゃないよ」
穂乃果「あぁ、うん」
凛「それにしても、高校二年生にもなって何で友達が一人もいないの? 凛には信じられないよ」
穂乃果「そんなの私の方が信じたくないよ。一体どうしてこうなったのか、私が聞きたいくらい」
凛「穂乃果ちゃんが一年の時って、何してたの?」
穂乃果「何って?」
凛「いや、一体どういう道を辿れば友達が一人もいないなんて結果に繋がるのか気になるだけにゃ」
穂乃果「凛ちゃんは酷いことを言うね。事実を言っても名誉毀損は成立するんだよ?」
凛「名誉毀損は不特定多数が認識しないと成立しないよ? まぁ穂乃果ちゃんに友達がいないことは不特定多数が知ってるけど」
穂乃果「分かった、やめよ? 私もう泣きそうなんだけど」
凛「そう言うならやめるよ」
穂乃果「けど一年の時かぁ……今と特に変わりないよ?」
穂乃果「朝教室に行って誰とも話さず席に座り」
穂乃果「昼は一人で隠れてお弁当を食べて」
穂乃果「放課後は複数人でいるように見せかけた画像を写メってSNSに……」
凛「ごめん、凛が悪かったよ。泣きそうになってきたからやめて」
凛「凛が思うに、穂乃果ちゃんは積極性が無さすぎるよ」
穂乃果「積極性?」
凛「うん、朝は一言も話さず席に座ったってのがもう駄目にゃ。挨拶をしないと」
穂乃果「えぇ、でも緊張するし……」
凛「今日、教室に入ったら開口一番、大声で挨拶してみたら?」
凛「それに返してくれたら友達だよ。多分、きっと、うん」
穂乃果「け、けどそれは……」
凛「ここでやらなきゃ穂乃果ちゃんは一生友達が出来ないままだよ。ここが友達が出来るか出来ないかの分岐点だと思うにゃ」
穂乃果「うう……」
凛「やるだけで友達が出来る」
凛「一瞬の恥で、一生の友達だよ。やらなきゃ損にゃ」
穂乃果「わ、分かった……やってみるよ」
凛「その意気にゃ! これで穂乃果ちゃんも明日からリア充の仲間入りだね!」
凛「スタバで難しい注文もちょちょいのちょいだよ」
穂乃果「スタバ……一人でしか行ったことが無かった、あのリア充の聖地スタバに……」
穂乃果「よっし! やるぞぉ!」
凛「うんうん、穂乃果ちゃんが元気になって凛も嬉しいよ」
教室
穂乃果「……」ガラッ
クラスメート「……」チラッ
ワイワイガヤガヤ
穂乃果「……」スゥッ
穂乃果「おっはよー! 皆、今日もいい天気だねっ!」
クラスメート「……」
穂乃果「……」
クラスメート「……」
穂乃果「……」スタスタ
穂乃果「……」シュン
ことり「おはよう、高坂さん」
穂乃果「ぅおっ!?」
ことり「あはは、何その声。さっきはびっくりしたよー、大きな声出してたから」
穂乃果「えへへ……お、おはよう。あ、そうだ、ノートありがとう。助かりました」
ことり「ううん、全然大丈夫だよ。役に立って良かったよ」
モブ女「ことりん、ことりーん。今日の放課後なんだけどー」
ことり「うん、放課後何かするの?」
穂乃果「……ぁ」
穂乃果「……」
穂乃果「……」
ことり『おはよう、高坂さん』
穂乃果「……おはよう」
穂乃果「えへへ……」
第二話 完
今日はここまで。不定期更新です
明るいわたモテ感
期待がある
期待だが友達いない俺が見ると心が痛む…‥…
面白い
第三話『高坂さん、廃校するってよ』
学校
穂乃果「……」ポケー
先生「……では、HRはこれで終わりだ。週番」
穂乃果「……き、起立っ!」ガタッ
穂乃果(あ、危ない! 完全に意識飛んでた!)
先生「うんうん。あぁ、先程言った廃校の件だが、恐らく来週には詳細が決まるだろう。クラスが別れる可能性もあるので、悔いのないように」
ガララ
穂乃果「ふぅ……」
穂乃果「……」
穂乃果「廃校?」
穂乃果(えっ? 音ノ木坂廃校するの? 何で?)
穂乃果(いやいやいや、流石に無いよ! 一年生だってそこそこいるし、多分聞き間違いか何かで……)
ことり「廃校だって。大変だねー」
モブ女「こんなことって本当にあるんだね。あーし、マンガの中だけだと思ってたわ」
穂乃果「聞き間違いじゃないなこれ……」
穂乃果(廃校かぁ……)
穂乃果(音ノ木坂が廃校になったら、私はどうなるんだろう? 近くの浦女か虹女に転校とか?)
穂乃果(高校で転校するときって、また入学試験受け直す必要があるのかなぁ)
穂乃果「そうなったら転校じゃなく、編入? よく分かんないや……」
ことり「? どうしたの、高坂さん?」
穂乃果「むぃ!? い、いや南さん……廃校したらどうなるんだろうって」
ことり「廃校したら? 先生が言うには、皆バラバラになって色んな高校に行くだろう」
穂乃果「離れ離れ、なんだね」
ことり「うん……友達や、お世話になった先輩達や後輩とも離れ離れ。少し、悲しいことかもしれないね」
穂乃果(皆バラバラになって、かぁ)
穂乃果(友達も世話になった先輩もいないし、全然悲しくないや……)
モブ女「高坂さんむぃ!? ってマジ受けるんですけどぉー」
ことり「たまに奇声を上げるんだよ、高坂さんは」
家
穂乃果「ただいま」
ほの母「あら、おかえり。どうしたのよそんな微妙な顔して」
穂乃果「微妙な顔?」
ほの母「悲しんでるような、喜んでるような微妙なところね。顔の作りも微妙だわ」
穂乃果「お母さんがこの顔に産んだんじゃんか!?」
ほの母「はいはい、それで何があったの?」
穂乃果「うん、実はね……」
ほの母「へぇ? 廃校?」
ほの母「音ノ木坂が……?」
穂乃果「そうなんだよ。今日クラスの「友達」や、先生が言ってたんだ」
穂乃果「離れ離れになって、皆違う高校に行くんだってさ」
ほの母「あんた友達いたの!?」
穂乃果「そこに驚くの!?」
雪穂「お姉ちゃんに友達が出来るなんて、明日はきっと台風だね。むしろ隕石が落ちてくるかもしれない」
穂乃果「雪穂も帰ってきて早速そんなこと言って……」
雪穂「だってお姉ちゃん、過去17年間友達いたことないじゃん」
穂乃果「い、いたよ! 過去にはいたって!」
雪穂「過去には、ってことはやっぱり今はいないんだね……」
穂乃果「あっ……」
ほの母「誘導尋問に引っかかるなんて、我が娘ながらまだまだね」
穂乃果「ぐうう! 酷いッ! 酷すぎるよ二人ともッ!」
穂乃果「廃校で落ち込んでる私に何でそんなことするのっ! もういいよ!」ダッ
ほの母「穂乃果!? あぁ、行っちゃった。店番頼もうと思ってたのに」
雪穂「あれだけ小馬鹿にした後に店番頼もうとするなんて、お母さんも根性あるね」
ほの母「けど、あの子本当に大丈夫なのかしら。青春を知らないまま大人になると悲惨よ」
雪穂「大丈夫だよ、お姉ちゃんは可愛いし器量も良いし優しいし私によくしてくれるし私は大好きだし、きっと友達にならない周りの目か頭がおかしいんだよ」
ほの母「雪穂、五千円あげるから脳外科に行ってきなさい」
雪穂「お母さんのお姉ちゃんに対する厳しさは群を抜いてるね」
ほの母「……ところで雪穂、穂乃果に昔友達がいたって話、本当だと思う?」
雪穂「さぁ? 私も見たことないし。けど、普段すぐに嘘がバレるお姉ちゃんがあそこまでムキになるってことは本当なんじゃない?」
雪穂「保育園ぐらいの頃に友達だった『いなみ ことみ』ちゃんと、『そうだ ゆみ』ちゃんでしょ? 近所だからよく遊んだって話してたけど」
ほの母「けどこの辺、イナミさんもソウダさんもいないのよねぇ。あの子、何と遊んでたのかしら」
ほの部屋
穂乃果「お母さんのバーカ! 雪穂もバカッ!」
穂乃果「……それにしても廃校かぁ」
穂乃果「私も何か廃校してほしくない思い出を探さないと……」
穂乃果「……」
穂乃果「何だこれ、何一つ思い浮かばない」
穂乃果(むしろ廃校して転校した方が、新しい地で友達出来やすいんじゃ……転校生って皆仲良くしたがりそうだし)
穂乃果『転校してきた高坂穂乃果です。趣味は裁縫と映画鑑賞を少々』ファサ
女の子『きゃあ素敵! 私と友達になって!』
イケメン『僕はもう君に夢中さ! 今すぐ付き合って……いや、結婚してくれ!』
穂乃果「いやー……穂乃果困っちゃうー……うふっ、ぐふふっ」
雪穂「……」
穂乃果「……」
雪穂「なんかごめんね」
穂乃果「ううん、いいよ……」
雪穂「それより、廃校って本当なの? 音ノ木って人多くなかったっけ?」
穂乃果「いやー、私もそう思ってたんだけどねぇ」
雪穂「廃校したら、お姉ちゃん何処の学校行くつもり? もしくは辞めて家を継ぐとか……?」
穂乃果「い、いや継がない継がない!」
穂乃果(毎日接客とか私に出来るわけないでしょ!? かといってお菓子作りも今から勉強したくないし!)
穂乃果「んー、浦の星か虹ヶ咲じゃないかな? 立地的に……けどあの二つも女子高なんだよねぇ。共学がいいよ……女子高だと出会いがないし」
雪穂「絶対浦の星がいいよ。虹ヶ咲は偏差値少し高いからお姉ちゃんじゃ難しそうだし」
雪穂「浦の星行こう? お姉ちゃんが行くなら私も行くからさ、ね? 浦の星だよ絶対」
穂乃果「う、うん……じゃあそうしようかな?」
雪穂「じゃあお姉ちゃん、そういうことでよろしくね。私も浦の星用に勉強しておくから」ガチャ
穂乃果「うん……」
穂乃果(浦の星……どういうところだっけ? 飛び込みの選手がいるってのは聞いたことあるけど)
穂乃果「検索してみよっと」
穂乃果「浦の星……浦の星……」
穂乃果「……ん?」
穂乃果「これって……」
学校 教室
穂乃果「……」ガラガラ
クラスメート「……」チラッ
穂乃果「……」スタスタ
クラスメート「……」
ことり「うんうん、それでさー。その時……あっ、高坂さん。おはよう」
穂乃果「ふぎぃ!? お、おはようございます」
モブ女「なんか最近ことりんと高坂さん仲良くね? あーし妬けるわー」
ことり「そんなことないと思うけど……」
穂乃果「あ、あの……南さん、モブ女さん。聞きたいことがあるんですけど」
ことり「何? 私で答えられることなら何でも聞いて」
モブ女「言っとくけどー、勉強ならあーし無理ぽよだからね?」
穂乃果「ぽよ……? え、えと。昨日の先生の話、廃校するのって……」
ことり「え、うん? 浦女が急遽廃校決まったって話だよね?」
モブ女「ここにも転校生来るっしょー? 転校生来るのマぁジ楽しみなんだけどー」
穂乃果「あ、うん。だよね、ありがとうございます……」
穂乃果「……」
穂乃果(廃校するのは浦女……うん)
穂乃果(浦女かぁ……)
穂乃果「つまり、昨日の行動は」
穂乃果(ただの一人相撲か! ……死にたいなぁ)グデーン
海未「……」
モブ女B「我は座学前にお花を摘みに……海未っち? 我の話聞いておる?」
海未「あー……お花でしたら中庭のマリーゴールドが摘み頃です。東條副生徒会長が咲くのを今か今かと楽しみにしている一品ですね、摘んだらどんな顔するんでしょう」
モブ女B「我は最近海未っちが怖くて仕方ないよー」
海未「……」
海未(高坂さん……)
第三話 完
第四話『高坂さんは陰キャを脱却したい』
街
穂乃果「……」テクテク
穂乃果(今日も無事学校が終わった。明日も生き残れるといいなぁ)
カップル「ーー」イチャイチャ
穂乃果(うざいなぁバカップル。公衆の面前でイチャイチャしてるカップルは罰金刑にした方がいいよ)
穂乃果「……!?」
穂乃果(いや、違う……この思考は陰キャのそれだよ! きっとこんなことばかり考えてるから友達も彼女も出来ないんだ!)
穂乃果「きっとそうだよ!」
カップル「!」ビクッ
穂乃果(考え方を変えてみよう。もっとリア充っぽい行動や考え方をすれば、私もリア充になれるはず!)
穂乃果「よーし! 私、ファイトだよ!」ダッ
カップル女「何あれ……怖い」
カップル男「春先にはああいうのが増えるんだよ。可哀想に」
穂乃果「そうと決まれば早速まずは!」
穂乃果「まずは……」
穂乃果(あれ? リア充ってどんなことしてるんだろ)
穂乃果「リア充から遠い存在すぎて、リア充が何なのか分からなくなってきたよ……」
穂乃果(ええと、ええと……リア充と言えば)
穂乃果(南さんとケバギャルモブ女はリア充だよね。あの二人がよく話してること……)
穂乃果「思い出せ! 思い出せ私ッ! 多分そこに陰キャラ脱出のヒントがある……!」
モブ女『あの雑誌に載ってたコーデさぁ』
ことり『春色悩殺のやつでしょ? あれは……』
穂乃果「そうだ! ファッション雑誌!」
本屋
穂乃果「ファッション雑誌……ファッション雑誌……普段マンガコーナーしか行かないから分からないよ」
穂乃果「っと、あそこか。よーしファッション雑誌を読んで私もリア充に……」
「……」ペラリ
穂乃果「……」
穂乃果(ヤバい……あの赤毛の子、同じ制服だ……音ノ木だよあの子。なんでよりによって今日ファッション雑誌立ち読みしてるの……)
穂乃果(リボンの色見る限り後輩だけど、ファッション雑誌読んでるってことはリア充だよね?)
穂乃果(リア充に、私がファッション雑誌読んでるとこなんて見られたら……)
赤毛の後輩『昨日ー、本屋でファッション雑誌読んでたら二年の陰キャが隣に来てさー』
眼鏡の後輩『うっわ、陰キャは雑誌読むんじゃねーよ気持ち悪ぃー!』
猫後輩『そうにゃそうにゃ。穂乃果先輩は陰キャのまま死ねばいいよ』
『『『きゃはははは!』』』
穂乃果「うぐううううっ!」
赤毛「!?」
穂乃果(うわっ! リア充と目があった!)
赤毛「ヴェ……ヴェェ……」
穂乃果(ヴェェヴェェ鳴いてる……怖いよ、リア充って怖いよぉ!)
穂乃果(けど目があったのに逃げるのも不自然だよね。ここは先輩として、堂々とリア充っぽく……)
穂乃果「ああああのっ! と、となっ! 隣で雑誌読んでも、おぐっ、いいきゃなっ!」
赤毛「ヴェ!? う、うう、うん! いぃんじゃにゃいきゃしらっ!」
穂乃果「うぁ、りがとっ!?」
穂乃果(リア充と自然に会話しちゃったよ! 凄い、凄いよ私!)ペラリ
赤毛「え、えと……その制服、せ、先輩よね? 私も音ノ木坂で……」
穂乃果(話しかけてきたよっ!?)
穂乃果「え、うんっ! おとっ、オトノキザカッ! 私、二年の高坂穂乃果だよっ、よ、よろしっ!」
穂乃果(うわぁぁ! 予想外すぎて声裏返っちゃったよぉ!)
真姫「わ、私は一年の西木野真姫っ! よ、よろしくねっ!」
穂乃果「真姫ちゃんだねっ、ぅおおよろしくぅ!」
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果(会話終わっちゃったぁ! き、気まずい……何か、何か話題……)
穂乃果「真姫ちゃんは、ファッションとか興味あるの? どの雑誌おすすめ?」
穂乃果(よ、よし、どもらず言えた!)
真姫「は?」
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果(は? って言われた……)
穂乃果(マジかよリア充……初対面の、しかも先輩にそんなこと言えるなんてハートが強すぎるよ)
穂乃果「えっと……ごめんね……」
真姫「ぅあっ! いえっ! そうね、ファッションには詳しい方よ、友達にもよくコーデを教えてあげてるの」カミノケクルクル
穂乃果(答えてくれたよ……さっきのは? は何だったんだろう)
穂乃果「ふ、ふーん……そうなんだ。わ、私もファッションには詳しい方で、クラスの友達皆にファッション女王として慕われてるんだ」
真姫「ファッション女王……!?」
穂乃果「うん、ファッション女王!」
穂乃果(一年生だし……下手したらもう会うこともないかもしれないし、これくらいの嘘はいいよね。ふふん、ファッション女王だよ、崇め奉って)
真姫「穂乃果先輩、ライン交換してください!」
穂乃果「えっ、あっ、うん!」
穂乃果(あれぇぇぇぇぇ!?)
穂乃果(ライン交換? ライン交換!? なんでライン交換してるの私!?)
穂乃果(真姫ちゃん凄いよ、いきなりライン交換なんて……私には出来ない芸当を……)
真姫「あ、ありがとうございます! それでは!」ダッ
穂乃果「うんっ! ばいばいっ!」
穂乃果「……」
穂乃果「やっちゃった……ヤバいよ、本当にヤバいよ」
穂乃果「嘘がバレたら一年のカースト上位達に嘲笑われるよ!」
穂乃果「どうすれば……どうすれば……あっ!」
穂乃果「ここにある雑誌の最新号、全部ください!」
店員「3800円になりますー」
ほの部屋
穂乃果「……ふむふむ」ペラリ
ピコーン
穂乃果「!」
真姫『初めてのライン失礼します。穂乃果先輩をファッション女王と見込んでお願いがあります。今最新のカッコいいコーデを教えて下さい! 何卒よろしくお願いします』
穂乃果「ふふん、簡単だよ。これは」
穂乃果『ラインありがとう、真姫ちゃん。春先の今は、春色悩殺コーデで決まりだよ! 詳しい着こなし方は、URLと写真を添付するからそれを……』
穂乃果「むふふ……私だって学習能力くらいあるんだよ。これでファッション女王としてはばっちりだね」
穂乃果「そ、それにしても……後輩とはいえ初の家族以外のライン交換……」
穂乃果「友達みたいだよぉ!」キャー
学校
穂乃果「ふぁぁ……」
穂乃果「何とかファッション雑誌全部読めたよ。これで私もリア充の仲間入りだね」
ことり「あのファッション雑誌、いつもねぇ……何というか」
モブ女「そうなんよね……」
穂乃果「あ、二人ともおはよう! ファッション雑誌の話?」
ことり「お、おはよう。何だか今日元気だね」
穂乃果「春色悩殺コーデがさぁー」
ことり「あー、あれ無いよねぇ。編集者センス無さすぎ!」
穂乃果「えっ」
モブ女「あんな服着てるやついたら、あーし笑っちゃうわ。変でしょ明らかに」
穂乃果「え……」
穂乃果「あー、うん……そっかー」スチャ
穂乃果「……」ペラリ
『今年の春はこれで決まり☆ 春色コーデで、世のイケメン達を悩殺しちゃお! 全てのイケメンをその手に収めるまで止まるんじゃねぇぞ……』
穂乃果「……」
穂乃果(ごめん真姫ちゃん……)
ヴェェェェェェ
第四話 完
多分今日はここまで
乙
楽しみにしてる
面白い
突っ込みが追い付かないけど好きだぞ
待っておるぞ
第五話『高坂さんとキングオブぼっち』
朝
穂乃果「それで、春色コーデを勧めたんだけど友……クラスの子から変だって言われちゃって」
凛「あー、うん。凛もあの雑誌読ませて貰ったけどあれは変だと思うにゃ」
凛「けど凛のクラスにも、校外学習の私服であれ来てきた子いたし信じる子は信じちゃうんだろうね」
穂乃果「もしかしたら私がオススメしたのってその子じゃない?」
凛「違うと思うよ? だって穂乃果ちゃんが春色悩殺を勧めたのはリア充のファッション女王なんでしょ?」
凛「それ着てきた子、友達いないぼっちだもん」
穂乃果「うーん、じゃあ違うかぁ……」
凛「穂乃果ちゃんとは仲良くなれそうな子だし今度紹介してあげるよ」
穂乃果「えっ……いいよ。ぼっちと友達になっても、相互関係ぼっちが二人に増えるだけだし」
凛「だから穂乃果ちゃんは友達ができないんだよね」
穂乃果「むしろあの子紹介してよ、えーと、はな、かよ……はよちん?」
凛「かよちんこと小泉花陽ちゃんだよ。凛の幼馴染の名前を混ぜないで」
穂乃果「そうそうその子! 凛ちゃんと仲良くしてるくらいだしきっと優しい子だよね、私とも仲良くしてくれる筈だよ」
凛「穂乃果ちゃんのそういうとこは結構好きだよ」
凛「けどかよちんはあんまり紹介したくないんだよねー。穂乃果ちゃん知らない人の前だと異常にテンパるし」
穂乃果「テンパらないよ! リア充と書店で話した私を甘く見ないでほしいね」フフン
凛「テンパって変なこと言いまくる人の後輩やってると思われると、今後の学校生活に支障が……」
穂乃果「むうう! 後輩がいのない後輩だよ凛ちゃんはぁ!」
凛「大体一つ下の子に友達紹介してほしいってプライド無さすぎにゃ。こういうのって普通先輩が後輩に紹介したりするものでしょ」
穂乃果「紹介してほしいなら紹介してあげるよ。凛ちゃんの一つ下の子だけど」
凛「それ妹じゃない?」
凛「本当に穂乃果ちゃんは……このままじゃ都市伝説になっちゃうよ」
穂乃果「都市伝説?」
凛「知らないの? ……あぁ、穂乃果ちゃんは都市伝説を聞く友達がいなかったんだね。ああいうのって友達の友達から聞くものだから」
穂乃果「う……い、いや! 知ってるよ? うん、凄い知ってる知ってる。むしろ私以外知らないんじゃないかな?」
凛「自分以外知らない都市伝説って、創作とか洒落怖って言うんじゃないかな?」
穂乃果(さっきから何さ……言いたい放題言って腹立つなぁ)
穂乃果「分かったよ、降参。それで都市伝説って?」
凛「この音ノ木坂に百年伝わる伝説だよ」
穂乃果「音ノ木坂って創立してから百年も経ってないよね?」
凛「なんと今、音ノ木坂の三年生にぼっちの中のぼっちがいるらしいんだ。その名もキングオブぼっち」
穂乃果「何その今年限定の都市伝説。百年前に語り継いだ人は予言でもしてたの?」
凛「さっきから何にゃ……言いたい放題言って腹立つなぁ」
穂乃果「それ私の台詞だからね!? それで、キングオブぼっちって何なの? ぼっちってことしか伝わらないよ」
凛「ええと、クラスの子に聞いただけだから凛も詳しいことは知らないんだけど……その子曰く」
・黒い二本の角
・小悪魔のような顔
・名状し難き鳴き声
・幼子に似た体躯
・排泄物を模した帽子を好む
凛「らしいよ」
穂乃果「ごめん、それ本当に人間なの? ベルゼブブの化身とかじゃないよね?」
凛「いやー、凛も少し聞いただけだからねぇ。けどいることはいるらしいよ、目撃証言がよく上がってるから」
穂乃果「生徒なのに目撃証言ってレベルなんだね……不登校とか?」
凛「ううん、毎日学校には来てるけど存在感を消し去ってるからまともな人間には感知できないらしいんだ」
穂乃果「だからそれ人間じゃないよね!? 人外か何かだよねぇ!?」
凛「穂乃果ちゃんもうかうかしてるとそんな噂されちゃうよ? 二年生に伝説のぼっちがいるとか」
穂乃果「流石にそんなレベルでぼっちしてないよ……」
凛「だから今からでもぼっちを脱出して、リア充まっしぐらにならなきゃ」
凛「凛もやれることは協力するからさ」
穂乃果「うん、ありがとうね。私も友達出来たら凛ちゃんに恩返しするから」
凛「……」
凛「その時には焼肉でも奢ってもらうにゃ。叙々苑がいいよ」
穂乃果「そ、それは厳しいかなぁ。ほら凛ちゃん猫みたいだし、お魚の店とか」
凛「凛に魚を見せたら穂乃果ちゃんといえどただではおかないよ」
穂乃果「えっ、何でそんな」ドンッ
「……!」
穂乃果「あ、ぅえぁ! ご、ゴメンナザッ!」
「グェ」
穂乃果(グェ!?)
「……に、ご。げほっ」
穂乃果「ちょ、えっと! ほ、本当に大丈夫ですか!? どうしようどうしよう!」
「気にしないで……久々に同年代の人間と話したから、声の出し方を忘れていただけにこ」
穂乃果(声の出し方って忘れるものなの……?)
にこ「私、三年の矢澤にこよ。あんたこそ怪我はない?」
穂乃果「あっ、えっと……はい。私は大丈夫です」
にこ「あんたも音ノ木よね? リボンの色からして二年生で、そっちの子は一年? 後々怪我とかクリーニングとか必要あったら、三年B組の矢澤を訪ねなさい」
穂乃果「は、ふぁい……ありがとうございますっ」
にこ「じゃあ、私は行くから……にっこにっこにー」
穂乃果「にっこ……?」
穂乃果(何だろう……変わった先輩だなぁ。最初見た時ツインテールだし小柄だし、小学生かと思っちゃったよ)
凛「穂乃果ちゃん、朝からツイてないにゃ」
穂乃果「ううん、凛ちゃんと話し込んでた私が悪いから」
凛「けど凛も、ぶつかるまで人がいるって全然気付かなかったんだよね……武道の師範とかなのかな、あの矢澤って先輩」
穂乃果「うーん……そういうこともあるんじゃない?」
凛「気配がない……小柄、ツインテール……にっこにっこにー?」
凛「ねぇ、穂乃果ちゃん。さっきぶつかったのって、例のキングオブぼっちの人なんじゃ……」
穂乃果「えぇー? それはないと思うよっ」
穂乃果「だってぼっちだったら、もっとぼっちらしい雰囲気とか喋り方してるもん」
凛「穂乃果ちゃんみたいに?」
穂乃果「凛ちゃんと話してる時は普通でしょ!?」
凛「いや、まぁそうなんだけどにゃ」
穂乃果(けど確かに気になるなぁ……矢澤先輩かぁ。何だか話し方も姉御肌っぽかったし、リア充かもしれないよっ!)
にこ『さぁ、穂乃果。ここがリア充パーティの会場よ』
リア充達『わいわーい』
リア充穂乃果『わぁ凄いですわ! おリア充達がワイワイしておりますわ! わたくし、リア充ですわね!』
にこ『皆ー! 今日から私達の仲間になる、リア充の穂乃果よー! よろしくしてあげてね!』
穂乃果「えへへ……リア充の穂乃果です……よろしく……ふへ」
凛「穂乃果ちゃん? 穂乃果ちゃーん!」
穂乃果「うぉ!?」
凛「もう……登校中にトリップしないでよ。遅れちゃうよ?」
穂乃果「ご、ごめんごめん。リア充パーティに参加してたよ」
凛「あー……っと、ね。穂乃果ちゃん。こんなこと言いたくないんだけど、さっきの人は少なくともリア充ではないと思うにゃ」
穂乃果「へ?」
凛「ぶつかった時に言ってた言葉、思い出してよ」
穂乃果「ぶつかった時の言葉? えーと……」
穂乃果「グェ」
凛「いや合ってるけどさ」
凛「あの人、同年代と久しく話してないって言ってたじゃん。多分ぼっちよりだと思うんだよね」
穂乃果「……じゃあリア充パーティは?」
凛「開催されないよ」
穂乃果「そんな……」
凛「そもそもリア充パーティってなんなの……? それに参加してる奴がリア充とは程遠いってことしか分からない存在にゃ」
穂乃果「何とも上手く行かないもんだねぇ人生は」
凛「どうしてもリア充パーティをしたいなら、穂乃果ちゃんがリア充になってリア充パーティを開くのが一番早いんじゃない?」
穂乃果「んー、確かにそれもそうだね」
穂乃果「あれ、でも私はリア充になりたいからリア充パーティに参加したくて……けどリア充パーティは私がリア充にならないと開けないから……」
凛「じゃあ学校着いたし、凛は教室行くね。ばいばい穂乃果ちゃん」
穂乃果「リア充パーティを開くにはリア充で、リア充だから……」ブツブツ
穂乃果「……」ブツブツ
穂乃果「……そっか! リア充はパーティという概念だったんだ!」
先生「昇降口で何叫んでんだ高坂」
第五話 完
安定のボッチ矢澤パイセン
真姫ちゃん…
アイドルなんて100年経っても始まらなそうなこのメンツ
この世界の3年生組は全員ぼっちでも不思議ではない
はよはよ
まだ?まだなの?
第六話『高坂さんとこの生徒会長』
学校
穂乃果「ふぅ……」
穂乃果(昼休みかー……今日は何処でお弁当食べようかな)
穂乃果(屋上でいっか。先に場所取られるとそこでは食べられないし、早めに行っちゃお)
キャーキャー
穂乃果「ん?」
穂乃果「何だろう、騒がしいなぁ。昼休みに騒ぐやつは極刑にすればいいのに……」
絵里「ーー」
キャー
穂乃果「あぁ……生徒会長と副会長か。相変わらず凄い人気だなぁ」
穂乃果「少し背が高くて顔が良くてコミュニケーション能力があって頭が良くて生徒会ってだけで皆にチヤホヤされて……」
穂乃果「うぐぐ……駄目だ。ここにいたら嫉妬に押しつぶされちゃうよ……」
穂乃果「はぁ……絶対生徒会長とは気が合わないんだろうなぁ……きっと、皆とつるんでウェーイってやるの楽しむタイプだろうし」
穂乃果(まぁ私も出来るならやりたいけど……)テクテク
絵里「……ということよ。だから、中庭の花壇は園芸部じゃなくて希が手入れをしているの」
絵里信者「そういうことがあったんですね!」
希信者「あぁ……東條副会長の思慮深さ! 素敵すぎますぅ……!」
希「あはは、ウチはそこまで考えてないって。絵里ちの勘違いや」
絵里「何よ希ったら、謙遜しちゃって。そろそろ行っていい? まだ生徒会の仕事が残ってるのよ」
絵里信者「は、はい! お引き止めしてすいません!」
絵里「ところで希、今回の部費の件でーー」
希「ああ、アイドル研究部のーー」
絵里信者「はぁぁ……絵里お姉様本当に見目麗しい……彼氏とかいるのかしら」
希信者「何言ってるのよ、絵里お姉様は希お姉様と付き合ってるに決まってるじゃない」
絵里信者「そうよね……。全校生徒の模範たる絵里お姉様と、気さくなのに気品のある希お姉様……あんな絵に書いたようなカップルいないわ」
キャーキャー
絵里「……」
希「……絵里ち、そろそろ大丈夫やん。もう人はおらんよ」
絵里「本当? はぁー……」
絵里「ふふ……最悪よ……あんなに付き纏われて……」
絵里「私人と喋るの嫌いなのに……うふふ……あぁ、きっとあの子達は帰ったら、今日の私をオカズに自慰をするんだわ……」
絵里「ふふふ……死にたい……手首を切ったらきっとスッとするわ……」
希「死んだらあかんよー。絵里ちにはまだ書類に判子を押す役目が残ってるんやから」
希「第一、人と話すのが嫌いやったら生徒会長に推薦された時に断れば良かったのに」
絵里「そんなこと出来ないわ……皆は私に期待しているもの……」
希「お婆ちゃんからの言いつけやっけ? そこまで来ると呪いやんなぁ」
絵里「お婆ちゃんを悪く言わないで……」
絵里「お婆ちゃんは優しいのよ……ただ、私に……」
絵里(5歳)『うふ……うふふ……』
絵里婆『エリーチカや。またそんな湿った隅っこにいるのかい』
絵里『湿ったところ……好きなの……私と同じじめじめ……』
絵里婆『私の可愛いエリーチカや。隅っこを好むのは構いません』
絵里婆『けれど、その姿は本当に心許せる人の前でしか見せてはいけません。普段は賢く可愛いエリーチカとして振る舞うのです』
絵里『え……何で……?』
絵里婆『そっちの方が、生きるのに楽だからですよ。いいかいエリーチカや、もう一人の自分を作るのですよ。そして、皆の前ではその自分を出しなさい』
絵里『は、はい……』
絵里「きっと……こんな私を心配してくれたんだろうけどね……」
希「それで疲れてもうたら元も子もないわなぁ」
絵里「あぁ……辛い、一人でプラネタリウムにでも行って死ぬまで星を眺めていたい……」
希「全く絵里ちはネガティブさんやなぁ。ウチの前でもキリッとしてくれたらええのに」
絵里「嫌よ……希はこの学校で唯一地を出せる人間なんだから……」
希「と、そろそろ生徒会室やで。ほら顔上げて」
絵里「ええ、そうね。片付けなければならない書類はたくさんあるわ」
絵里「私がハラショーにてんてこ舞いにならないよう、希もきちんと業務遂行をお願いするわ」
希「この変わり見の速さだけはいつ見ても感心するわ」
生徒会室
絵里「……ところで、アイドル研究部の方はどうなっているの?」
役員「はい、現在部員は五名となっていますが……そのうち四名は別の部活と掛け持ち中。部室には顔を出さない幽霊部員です」
絵里「なるほど。それで、残る一名は?」
役員「分かりません」
希「分からないってどういうことや? 実態を調査してくれたんよな?」
役員「えぇ。部室の前までは行きました、しかしドアに鍵がかかっており中の様子は伺えませんでしたね」
絵里「中に人が居る様子は?」
役員「ありました。扉に耳を当てたらアイドルソングが聞こえてきましたので」
希「中に人がいるのに答えず、ね。その、えーと部長の矢澤さんやっけ? がいる教室とかにも行ってくれたんやんな?」
役員「行きましたが、存在を確認できませんでした」
希「どういうことやそれ、存在確認できんって」
役員「確かに矢澤にこさんは三年B組にいます。しかし、教室を覗いても姿が見えなかったんです」
絵里「学校を休んでいるということ?」
役員「いえ、担任教師曰く朝からいるとのことです」
絵里「じゃあ丁度トイレにでも行っていたとか?」
役員「いいえ、彼女は教室から一歩も出てはいません。ただ姿を確認できなかったんです」
希「えっと、それはつまり?」
役員「隣の席の方曰く、出席の返事をした後彼女はスッと存在を消すらしいんです。そうなると誰からも知覚できません」
希「えーっと……それ、人間やんな? ステルス生命体とかじゃなく」
絵里「忍者じゃない? 前に漫画で見たわ」
希「いや忍者でも目の前から姿消さんやろ……」
役員「とにかく、私はこの件からは手を引かせてもらいます。あれは人間が手を出していいものじゃない」
希「ウチら、アイドル研究部の実態調査しようとしただけなのに何でUMAを発見するみたいなテンションになってるんやろな」
絵里「しかし厄介ね、矢澤にこ。アイドル研究部が何をしているかさっぱり分からないじゃない、部費を減らしたいのに迂闊に手が出せないわ」
希「そうやなぁ……会議とかには出席してるんやっけ?」
絵里「ええ。姿は見えないけれど、会議終わりにいつの間にかアイドル研究部の活動報告書を提出してるわ」
希「一回呼び出してみたら?」
絵里「希ならそう言うと思ったわ。先手を打ってもう呼び出してあるの、今日の昼休みに生徒会室に来なさいって」
役員「そうだったんですか?」
絵里「えぇ。これに応じなければ、実態不明の上応答無しで部費削減を申し出せるし……こっちに損は無いわ」
希「なるほどなぁ。絵里ちも結構考えてるんやね」
にこちゃん…
ステルスにこ
絵里「昼休みの終わりまで後15分。来たら問い詰める、来なかったら強制。ふふ、どうなるかしらね」
ガラララ
絵里「あら、大人しく来た……の?」
希「誰や? おかしいな、扉が開いたのに誰もおらん」
役員「扉が傾いてるんですかね?」
矢澤「……それで、私を呼び出した用ってのは?」
絵里「っ!?」
役員「な……」
希「どういうことや……何で、矢澤さんが席に座っとるんや……? いつからそこに?」
にこ「あによ、あんた達が呼び出したんじゃない。普通に扉開けて、ここまで歩いて座っただけよ」
希「全く気付かんかった……何者やねん」
にこ「それで今日の用件は? アイドル研究部のこと?」
絵里「え、ええ……アイドル研究部の部員はほぼ幽霊部員と聞いているけど?」
にこ「そうね。けどそれはマンホール観察部も同じよ。あそこは部員15人中14人が幽霊部員だから、私のとこよりタチが悪いわ」
絵里「ぐ……最近の活動については?」
にこ「活動報告書は提出してる筈だけど? アイドル文化を、ポピュラーカルチャーとして総合的に研究しレポートにして発表したりしているわね。自分でスクールアイドル活動もしているわ」
絵里「……確かに報告書に相違ないわね。アイドル活動って言うけど、何処でやっているの? 文化祭なんかでは見ないけれど」
にこ「録画して、にこにーって名前で動画サイトにあげたりしているわ。CDの通販もやってるわよ」
絵里「にこにー……ああ、あったわ。これね。コメントそこそこ多いわね」
『何で5分間壁映してんの?』
『謎動画』
『ツインテール可愛いじゃん、応援するわ』
『↑お前には何が見えているんだ』
『シークバー動かしても壁見えてるだけで草』
絵里「えぇ……」
にこ「まぁそういうことよ。分かってくれたんなら、私は帰るけど」
希「ちょい待って。役員ちゃんを部室に入れんかったのは何でなん?」
にこ「……あの部室、誰にも入ってほしくないのよ。それだけ」
希「じゃあ入部希望者とかは」
にこ「もういいでしょ? 私、教室戻るわ」スッ
希「ちょ、待っ……ああ、見えんくなった」
絵里「ねぇやっぱり忍者じゃない? 人間ってあんな綺麗に消えるものじゃないわよね?」
希「さぁ……けど、これでアイドル研究部から部費を減らすわけにはいかんくなったな。活動自体はきっちりしてるし」
絵里「仕方ないわね、マンホール観察部から部費を減らすことにするわ。あそこ廃部にしても問題ないくらいだし」
役員(マンホール観察部部長)「えっ」
希「人間、諦めも肝心やと思うで? ここまで来れたのが奇跡みたいなもんなんやからなあの部活」
役員「分かりました……私も教室戻ります……」
希「あーあ落ち込んでもうたな。まぁしゃーないけど」
絵里「はぁ……驚いたわ……」
希「何がよ」
絵里「矢澤さん……もっと……気持ち悪いと思ってたのに……うふふ」
絵里「私より気が強そう……ふふ、うふふ……」
希「どうなんやろな。根性はありそうやったけど」
絵里「はぁ……何だかどうでも良くなってきたわ……死にたい……」
希「はいはい、判子押して。昼休み終わってまうよ」
ウワァァァァン
希「うおっ!? なんやっ!?」
穂乃果「屋上も人がいっぱい! 中に輪も人がいっぱい! 理科室も音楽室も使用中!」
穂乃果「今日に限ってトイレも列が出来るほど盛況だし……もうお弁当食べる場所が無ーい!」
穂乃果「あぁ……昼休みもう10分もないよっ! どうしよう、どうしよう。食べられないよ……」
穂乃果「うわぁぁぁぁぁん!」バタバタバタ
希「何やなんや、忙しい子やなぁ。走ってったで、あの子」
絵里「……」
希「どしたん絵里ち?」
絵里「なんかあの子……私と同じ気配がする……」
絵里「気が合いそう……ふふ……」
希「えー? そうかぁ?」
穂乃果「うわぁぁぁぁぁぁん!」
第六話 完
どんな世界線でも絵里ちゃんが無理してるのは変わらないのな
ここまで
今晩中に二話分書きます
>>98
ミス
×今晩中に
○今日の晩に
更新予告ありがたい
待っとります
続き楽しみ
いい金曜日になりそうな予感
じめじめしたところが好きには流石に腹筋がやられた
クソおもろい
第七話『高坂さんと園田さんは仲が悪い』
教室
先生「つまりここの数にxの値を代入して」
キーンコーンカーンコーン
先生「ん、もう授業終わりか。この教室は毎回いいところで授業が終わってしまうんだよなぁ」
先生「じゃあ週番」
海未「起立、礼」
穂乃果「……」ボケーッ
先生「……」
先生「こうさ……いや、もういい。諦めた」
穂乃果「……」ボケーッ
海未「……」
先生「次回は小テストをするからな。きちんと今日やった範囲を勉強しておけ」
ガラララ
穂乃果「……」ボケーッ
海未「……」
モブ女B「海未っち、そんな睨みつけるような顔してどうしたー? ファイアーかー?」
海未「……」ツカツカ
モブ女B「海未っち?」
穂乃果「……」ボケーッ
海未「高坂さん」
穂乃果「……ふぇ?」
穂乃果「うぉ!? えっ、園田さっ!? な、にゃにか用!」
海未「先程の授業、聞いていましたか?」
穂乃果「授業……あれ、そういえば知らない間に終わってる」
海未「知らない間ではありません」
海未「その様子では、私の号令も聞こえていなかったようですね。貴女は呆けたように外を向いていましたし」
穂乃果「えっ、いやっ、えっと……」
穂乃果(あ、あれ? 怒られてるよね、これ。授業まともに聞いてなかったからかな……園田さんって面倒くさいけど真面目みたいだし)
穂乃果「う、ううん! バッチリ聞いてたよ、授業も号令も!」
海未「……と言うことは」
海未「貴女はわざと私の号令を無視した、ということでしょうか?」
穂乃果(ドツボにはまったよ!? うわぁ……敵意100パーセントだよこの顔……私何かしちゃったかな)
穂乃果(考えてみれば、この前も園田さん私に当たりキツかったし……きっと私が覚えていないだけで何かやっちゃったんだよね? よーしここは……)
穂乃果「ご、ごめんなさい……」
穂乃果(謝るが勝ちだよ! 素直に謝れば園田さんもきっと……)
海未「へぇ……無視をしたことを素直に認めるんですね。ふぅん、そうですか、なるほどなるほど。貴女はわざと私を無視していたんですね」
穂乃果「おぉ……ぐぉぉ……」
穂乃果(何やっても空回りしてる……これ今日はもう駄目な雰囲気のやつだ……)
穂乃果「そ、そんなことしてないよ……私が園田さんを無視する理由なんて何もないよ!」
穂乃果「えっとだって私、園田さんのこと全然知らないし! ほら、一緒に何かしたこともないしさ、知らない人を嫌うわけがないじゃんっ!」
海未「……っ!」
海未「貴女は……やはり、貴女、は……」
海未「……」
穂乃果「そ、園田さん……?」
穂乃果(我ながらカンペキなリロンだった筈だけど……だってそうだよね? 去年もクラス一緒だっただけだし、その時も一回か二回話しただけだし、ほとんど知らない人だもん)
穂乃果「えっと、あ、あの……そういうわけだから」
海未「……私は貴女のことが嫌いですよ」
穂乃果「へ?」
海未「この地球上の誰よりも……大嫌いです」
穂乃果「え……それ、って」
モブ女B「はいストーップ! ほら海未っち、我は共に花を摘みに行きたがっておるよー!」ガッ
穂乃果「!」ビクッ
海未「うぁっ!? ちょ、ちょっとB、引っ張らないでください! 制服の袖が伸びてしまいます!」
海未「それに私は、高坂さんと話し終わっては……」
モブ女B「あーそうだ! 我教室に忘れ物しそうだから、先にトイレに行っておいてもらおうぞー。ほらほら海未っち早く早く!」
海未「いや、だから……そんな力強く……」
ガラララ
ピシャッ
モブ女B「ふぅ……」
モブ女B「すまぬぞー高坂さん……海未っちは情緒不安定なところがあるのだよー。多分今日はあの日だよ」
穂乃果「い、いえ……そっかぁあの日……」
モブ女B「海未っちはよく高坂さんの方見てるし、さっきの言葉も本心では無いと思っておるよー」
モブ女B「我も謝るから、許してあげてほしいのだよ」
穂乃果「あ、そなゼンゼンっ! 怒ってないですっ! あの、園田さん待ってると思うのでっ! 行ってあげてください!」
タッタッタッ
穂乃果「はぁ……」
穂乃果「嫌い、かぁ」
海未『この地球上の誰よりも……大嫌いです』
穂乃果(これやっぱり私何かしてるよね……? 普通、一緒の教室いるだけでここまで嫌われないもん)
穂乃果「けど……本当に、園田さんに何かした覚えないんだけどなぁ」
穂乃果「二年生で同じクラスになって初めて顔知って……春に一度話して、次は文化祭で必要があったから一回話して」
穂乃果「それからこの前の体育の時間……うーん。特に失礼なことした覚えはないんだけどなぁ」
穂乃果(園田さん、リア充でも無さそうだから別に恨んでもないし。むしろ友達が厨二のモブ女Bさんくらいだし、非リア寄りというか)
穂乃果(私に限りなく近いと思うんだけどなぁ……)
穂乃果「ん? 限りなく近いってことは……そっか、同族嫌悪か!」
ことり「えっと、高坂さん?」
穂乃果「おぶぃぉ!」ガシャァァ
ことり「高坂さん!?」
穂乃果「ご、ごめんなさい……まだ南さんから声掛けられるの慣れてなくて……」
ことり「机ごと転んでたけど大丈夫……? ごめんね、今度から声をかけるって予告してから声かけするよ」
穂乃果「う、ううん大丈夫。考え事してなければ平気だから。何か私に用ですか……?」
ことり「あーっと……えっとね。盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど、海未ちゃんとの話聞こえちゃって」
穂乃果「うみちゃん?」
ことり「園田さんのこと」
穂乃果(そういえばあの人、下の名前海未だったな……絡みなさすぎて忘れてたよ)
ことり「私、海未ちゃんとは結構家が近くてね。小さい頃は仲良くしてたんだ」
穂乃果「そうなの?」
ことり「うん……海未ちゃん子供の頃一回引っ越しちゃって、そこで離れちゃったけど。小さい頃は私と海未ちゃんと、もう一人男の子と三人でよく遊んでたんだ」
穂乃果「ふうん……園田さん、引っ越しなんてしてたんだね」
穂乃果(いいなぁ……私は実家が和菓子屋だから引っ越しようがないし、何となく憧れるんだよね引っ越しって)
ことり「だから言える、ってわけでもないんだけど……今の海未ちゃん、少し変なんだよね」
穂乃果「あぁ……確かに園田さんは変な人だね……」
ことり「違うよぉ。そういうことじゃなくて、私が知ってる海未ちゃんと違うって言うか……」
穂乃果「んー、園田さんが引っ越したのっていつ頃?」
ことり「十年以上前かなぁ。再開したのは高校に入ってからだし」
穂乃果「十年あれば人間って変わっちゃうんじゃない? よくあることだと思うよ」
ことり「……そう、なのかなぁ。少なくとも小さい時は、あんなことを言う人じゃなかったのに」
穂乃果「引っ越し先で酷いことを言われて、人格が変わるくらいショックを受けたとか……?」
ことり「かもしれないね。ごめんね、こんな話聞かせちゃって」
穂乃果「あ、いえ……面白い? 話でした……」
穂乃果(引っ越し……園田さん、十年前?)
穂乃果(何か引っ掛かるなぁ。うーん……)
穂乃果「まぁいいや。忘れてるってことはきっと大事なことじゃないんだよ!」
穂乃果「そんなことより次の授業の用意しよっと。えっと宿題宿題……」
穂乃果「無い……」
穂乃果(おかしいな、確か忘れないように昨日机の上に出しておいて)
穂乃果(……出したまま置いてきちゃった!?)
穂乃果「ちょ……マズいよ、最悪だよ!」
穂乃果「次の授業は英語……英語の先生は」
穂乃果(普段は優しいけど怒ると修羅になるピーターソン先生……!)
穂乃果「誰かに写させてもらう? いや、そもそもノートが無いよ! 教科書も宿題やる為に出しておいたし一式無い!」
穂乃果(私は知ってるんだ! 一式忘れた子がどんな目にあったか……!)
穂乃果(口に出すどころか想像するのも恐ろしい所業……あんな目に合いたくない!)
穂乃果(せめて宿題だけでも新品のノートに書いておかなきゃ……)
穂乃果「え、えっと南さ……」
モブ女A「ことりーん。宿題写させてもらっていいー? あーしやってきてないんですけど」
ことり「えっ、ピーターソン先生の授業なのに!? それは駄目だよ、今すぐ写して!」
穂乃果「あ……」
穂乃果(ま、まずい……後頼れそうな人……頼れそうな……)
ガラララ
モブ女B「海未っちようやく落ち着いたー?」
海未「ええ、取り乱して申し訳ありません。私としたことが……また精神修行からやり直しですね」
穂乃果(来たよ救世主(メシア)!)
穂乃果(モブ女Bさんはさっき優しかったし、きっと見せてと言えば見せてくれる筈だよ。よーし、私もモブ女Aっぽく気さくに)
穂乃果「うひっ、エヘヘッ! も、モブ女Bぃーさんー! えっと、あっと、あのね、えっと……シュクダッ写させてモラテいいっ!?」
モブ女B「むむ? 我に暗号ぞ?」
穂乃果「あっ、ひぇっ! し、宿題……うつ、させって、ください……」
モブ女B「おー、英語の宿題であるかー? 悪いけど実は我もやってきていないのだよー」
穂乃果「えっ……」
海未「……」
穂乃果「……」
穂乃果「み、見せてもらっても」
海未「駄目です」
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「うぅ……」
海未「諦めるべきですね。やってこなかったのは自分でしょう、それに私がさっき言ったことも忘れたんですか? 全くいつも忘れっぽい脳味噌をしていますね」
海未「そういうわけで私が貴女に宿題を見せることは未来永劫無いと考えていただいて構いません。ええ、ええ。貴女はきっとピーターソン先生に怒られるでしょうが、私にとってそれはどうでもいいことです。では」
穂乃果「……」
モブ女B「……」ヤハー
英語授業中
ピーターソン先生「何? 宿題を忘れたんですか?」
ピーターソン先生「バケツに並々と水を注ぎ、手を水平に上げた状態で廊下に立っていなさい」
穂乃果「うぅ! こんなの授業終わりまで持ってたら死んじゃうよ!」
ピーターソン先生「だからこそ罰なんです」
穂乃果「ぐぅ……既に腕がぷるぷるしてきたよっ!」
穂乃果(園田さんめ……園田さんめぇ! 何の恨みがあって私にこんな……園田めぇぇ!)
穂乃果「大っ嫌いだぁぁぁ!」
ピーターソン先生「授業中に騒ぎましたね。バケツ一個追加です」
穂乃果「あ、はい……」
第七話 完
第八話『高坂さんと買い食い』
帰り道
穂乃果「あぁ……今日は散々だったよ。先生にも怒られるし、園田にも怒られるし」
穂乃果「こういう時はやけ食いしかないよっ! お小遣いもまだあるし……」
ほの財布(2000円)
穂乃果「うん……いけるいける……2000円あったら買い食いいけるよきっと……」
穂乃果(けど、何処に入ろう? 学校の近くの店は、音ノ木坂の子達が大量にいるし……)
穂乃果(かといって下手に足を伸ばすと浦女、虹女の子達がいる。流石に他校の子にまでぼっちと見られたくないし)
穂乃果「見極めが難しいんだよね……」
穂乃果「駅前のマック? 駄目だよ、電車通学の子達の温床だもん」
穂乃果「商店街のサイゼリア? 商店街の子達や部活帰りがよく利用してる……」
穂乃果「スタバは……前回入った時、緊張で意識飛んだからいいや……」
穂乃果(あれ……私の入れる店、ほぼ無い……?)
穂乃果「かといって、コンビニで買って家でやけ食いっていうのも何か違うしなぁ。どうしよ」
穂乃果「……ん?」
真姫「……」テクテク
穂乃果「……」
穂乃果「……」テクテク
真姫「……」テクテク
穂乃果「……」ソォー
真姫「ヴェ!?」
穂乃果「うぉぎっ!?」
真姫「あ、ああ……穂乃果先輩ね。いきなり顔を覗き込まれたから驚いたわ」
穂乃果「ごめん……声かけて間違ってたら嫌だから、顔をよく確認してから声をかけようと思って」
真姫「そ、それで……どうしたのよ? 声をかけてきたからには、何か用事があるのよね?」
穂乃果「……」
穂乃果(どうしよう……丁度知ってる子が目の前にいたから声かけたけど)
真姫「?」
穂乃果(一回しか話したことないんだよね、真姫ちゃんと……それで食事なんて誘っていいものなのかな?)
穂乃果「えっと……」
穂乃果(断られたらどうしよう……真姫ちゃんってリア充なんだよね?)
真姫『昨日、二年生のクソぼっち女がご飯誘ってきてさー。マジで気持ち悪かったしー』
穂乃果「うぐぅぅぅぅ!」
真姫「ヴェェ!? な、何よ!?」
穂乃果「ご、ごめん……何でもないよ。えっと、真姫ちゃんって今暇?」
真姫「暇? そうね……きょ、今日は帰るだけだけど」
穂乃果「えっと、その……よ、良かったら私とご飯食べに行かない? やけ食いしたい気分で……」
真姫「……」
穂乃果「……」
穂乃果(何も言ってくれないよ……え? これ断られてる? 遠回しに無視されてるの?)
穂乃果「え、えっと。真姫ちゃん?」
真姫「う……あ……」
真姫「……」ヒュバババ
穂乃果(えっ、何!? 鞄から雑誌!? 何このリア充感溢れる動き!)
真姫「食事!? 食事ってデザートでもいいの!? どうなの!?」
穂乃果(えぇ!?)
穂乃果「うん、デザートでも別に問題ないよ」
真姫「じゃ、じゃあここに行きましょ!? スイーツバイキング!」
穂乃果「あ、わ、分かったよ。じゃあそこに行こうか」
穂乃果(凄いなぁ……たったあれだけの言葉で、行き先を決めてくれるなんて。よく見たら雑誌に付箋も貼ってあるし……ちゃんと研究してるんだね)
真姫「行ってみたかったのよねー、ここ」ルンルン
穂乃果「じゃあ、この会場の……オトノキベイホテル? に行こうか」
オトノキベイホテル
穂乃果「……」
真姫「ここのホテル、よくこういうバイキングをしてるのよね。魅力的なものも多いし好感が持てるわ」
穂乃果(え……ちょ……)
穂乃果(何この滅茶苦茶大きいホテル……明らかに私とか入っちゃいけないよね……)
真姫「どうしたの、穂乃果先輩? 味が心配なのかしら、スイーツの質は私が保証するわ」
穂乃果「あ、うん」
穂乃果(真姫ちゃんに保証されなくても直感で分かってるよ……)
穂乃果「えっと、会場ここだね」
真姫「ええ、そうね。平日だからお客さんも少なめだし……良いタイミングで来られたわね」
穂乃果(さて、値段は……)チラッ
穂乃果(2000円。よし、セーフ! ギリギリ払えるよ! 後輩の前でお金が足りないとか言えないもんね)
真姫「さーて、一杯食べるわよ。ずっと前から目をつけてたんだから」
穂乃果「あ、あの……けど本当に私でいいの? ほら、真姫ちゃん友達多そうだし……その子達じゃなく」
真姫「ひゃい!?」
真姫「ととと友達? そ、そうね! こういう高級な場所は、ファッション女王の穂乃果先輩と一緒に行きたかったのよ!」
真姫「そういう穂乃果先輩こそ、友達と食べに行かずに私でいいのかしら」
穂乃果「えひっ! い、いやたまには後輩と話して視野を広げるのも必要だからね! 友達とはまた今度食べに行くよっ!」
真姫「そ、そう……」
穂乃果「うん……」
真姫「あ! わ、私穂乃果先輩の分もスイーツ取ってくるから、席で鞄見ておいてもらっていい?」
穂乃果「勿論だよ、ありがとう!」
穂乃果(良かった……何取っていいかとかわからないもん)
穂乃果「……」
穂乃果(皆身なりの良い格好してる……たまに制服の子もいるけど、何人かのグループの子ばっかりだ。自分へのご褒美ってやつかな)
穂乃果(……真姫ちゃんと私は、どう見えてるんだろう? 先輩後輩……やっぱり仲の良い友達?)
穂乃果「友達!」キャー
真姫「どうしたの?」
穂乃果「何でもないよ!」
真姫「穂乃果先輩のもたくさん取ってきたから、ほら食べて食べて。制限時間あるんだから」
穂乃果「う、うん!」
穂乃果「……」モグモグ
真姫「……」モグモグ
穂乃果「さ、最近学校どう?」
真姫「えっと、いい感じよ」
穂乃果「そう……」
真姫「ええ……」
穂乃果「……」モグモグ
真姫「……」モグモグ
真姫「穂乃果先輩、得意教科ってある?」
穂乃果「へ? え、私は理系だから……一応そっち系かなぁ」
真姫「へぇ……今度勉強教えてください……」
穂乃果「う、うん。勿論……」
穂乃果「……」モグモグ
真姫「……」モグモグ
穂乃果(滅茶苦茶気まずいよ……会話全然続かないじゃん)
穂乃果(ってまぁそりゃそうなんだけどね。だって私、真姫ちゃんのこと全然知らないし)
穂乃果(名前と顔と、リア充だってことくらいで……住んでるところも、どんなものが好きなのかも知らない)
穂乃果(それで話が盛り上がるわけないよね)
穂乃果(第一私話すの苦手だし……ん? 知らない?)
穂乃果「ねぇ、真姫ちゃん」
真姫「ヴェ!? な、何?」
穂乃果「この前私が紹介した春色悩殺コーデ……どうだった?」
真姫「え、あれ? ええと、その……」
穂乃果「趣味に合わなかったんじゃない?」
真姫「……本当のところを言うと、好きじゃないわね。ダサいし」
穂乃果「うん、だよね……だからさ、真姫ちゃん」
穂乃果「私に、真姫ちゃんのことを教えてよ」
真姫「わ、私の事……?」
穂乃果「うん。コーデの事もそうだし、私は真姫ちゃんのことを全然知らないんだよね」
穂乃果「真姫ちゃんも私の事、名前と顔くらいしか知らないでしょ? だからね、今日は二人でお互いの事を教え合わない?」
真姫「お互いの、ことを……」
穂乃果「うんうんっ! じゃあ最初に、真姫ちゃんの好きなことって何?」
真姫「えっと、そうね……実は私、ピアノが好きで……」
穂乃果(よぉぉぉし! よくやったよ私っ! これで気まずくなんてならないよねっ!)
穂乃果(凄い発想力だよ……会話も途切れないし、うん! もはやリア充並の会話力と言っても過言じゃないよね!)
ーーー
真姫「それで、私がね」
「すいません、そろそろ制限時間ですが……」
穂乃果「あっ、はい! えへへ、すっかり話し込んじゃったね」
真姫「ええ……久しぶりよ、こんなに楽しかったの。今日は来れて良かった」
穂乃果(喜んでもらえてよかったよ……これで先輩の面目躍如は果たせたね!)
「では……お会計、お二人で一万円となります」
穂乃果「……」
穂乃果「え?」
穂乃果「えっ、ちょ、2000円じゃ」
真姫「何言ってるの? それフルーツだけのコースよ、スイーツコースは5000円って書いてあったじゃない」
穂乃果(知らないよ!)
穂乃果「うぇ……その……」
穂乃果(マズいよ……財布の中2000円しかないのに……)
真姫「じゃあクレジットカードで」
「はい、ありがとうございます」
穂乃果「ふぇ?」
真姫「私がここに連れてきたんだもの。このくらい、私が持つわ」
穂乃果「ま、真姫ちゃん……」
穂乃果(ありがとう……一生着いてくよ……)
真姫「どうしたの? そんな泣きそうな顔して」
穂乃果「ううん、私真姫ちゃんの先輩で良かったよ……」
真姫「いきなり何よ……おだてても何も出ないわよ」
穂乃果「うん……」
穂乃果(次に何か食べる時は私が奢ってあげよう……後輩に奢られっぱなしってのも恥ずかしいし……)
真姫「次はフランス料理店でも行かない? 良いシェフのいる店があるのよ」
穂乃果「えっ」
第八話 完
今日はここまで
友達出来て良かったな!
おつおつ
やっぱ穂乃果は穂乃果だわ
本物の根暗はこうはいかない
イイね
いいぞ〜コレ
更新遅れてすいません
次回更新はコミケ後となります
しょうがないにゃあ…
待ってるぞ
年明けたね、あけおめだ
待っておるぞ
第九話『高坂さんと後輩の友人』
通学路
穂乃果「ふぅ……朝日が眩しいよ……」
穂乃果「久し振りに徹夜なんかしたなぁ。いや最近したけどあれは違う……」
穂乃果(真姫ちゃんとのLINEが止まらなくて気付いたら朝だったんだよね)
穂乃果(これはもうあれだよね。友達と呼んでも過言ではないよね……?)
凛「どうして通学路でニヤニヤしてるの? 不気味だよ」
穂乃果「不気味じゃないよ! って凛ちゃんか……おはよ」
凛「おはよう。何だかすごく眠そうだけど大丈夫なの? 目に隈出来てるにゃ」
穂乃果「えへへ……実はね、何と! 私こと高坂穂乃果はっ!」
穂乃果「とも……親友と一晩中LINEをしていたのでしたっ!」
凛「……」
凛「は?」
穂乃果「は? じゃないよ! 私に友達が出来たんだよ、凛ちゃんももっと喜んで然るべきだと思うけど」
凛「いやー……エイプリルフールも過ぎたのタチが悪い冗談だなぁと思って」
穂乃果「ふふん、言ってられるのも今のうちだよ。私はもう友達のいるリア充なんだから」
凛「まさか穂乃果ちゃんに友達が出来る日が来るとは思わなかったにゃ。幾らで買収したの?」
穂乃果「友達料金も払ってないって……ほら、前に言ってたファッション女王の子だよ」
凛「あー、一年生の?」
穂乃果「一年生の」
凛「それ聞いてずっと思ってたんだけど、そもそも凛のクラスにそんな子いたかなぁ……。クラスで人気者の、友達の多い子なんだよね?」
穂乃果「うんうんっ、そうだよ! とっても可愛いし話も上手いし、最高の友達だよ……!」
凛「どんな子?」
穂乃果「えっと、ピアノが上手くてお金持ちでね」
凛「うんうん」
穂乃果「頭が良くて、歌も上手くて将来はお医者さんを目指してて……」
凛「うん? ……うんうん」
穂乃果「綺麗な赤髪でくせっ毛な、パーフェクトな子だよ」
穂乃果「私は敬意を込めてその子をこう呼んでるんだ、パーフェクトまきちゃ」
凛「それぼっちの子だよ」
穂乃果「へ?」
凛「西木野真姫ちゃんのことだよね?」
穂乃果「そうだけど……やっぱり凛ちゃんも知ってるんだね! 流石はリア充のファッションじょお」
凛「いやその子ぼっちだって」
穂乃果「う……嘘だぁー。もう凛ちゃんったらぁー」
穂乃果「もしかしてリア充と友達になった私にヤキモチ妬いてるとか? 大丈夫だよ! 例え私がスクールカースト上位になろうと凛ちゃんは私の可愛い後輩だからね」
凛「いや真姫ちゃんは一日中誰とも話さず休み時間は机に突っ伏してるタイプのクソぼっちにゃ。スクールカーストで言うとピラミッドの最底辺だよ」
穂乃果「……本当に?」
凛「本当に」
穂乃果「……別のクラスの西木野真姫ちゃんと間違えてるとか」
凛「凛の学年は1クラスだけだよ」
穂乃果「……」
凛「ま、まぁ穂乃果ちゃんもどうせリア充の振りしてたんだろうしどっちもどっちだよ……」
穂乃果「……だ、だって昨日もこうして」
穂乃果:真姫ちゃんは友達何人くらいいるの?
真姫:そうね、リア充だから一年生だけでも百人はいるわね。穂乃果はどうなの?
穂乃果:二年生だけで二百人はいるよ。リア充だからね
穂乃果「友達百人いるって」
凛「一年生百人もいないし二年生二百人もいないよね……?」
穂乃果「そんなぁ……折角リア充と友達になれたと思ったのに」
穂乃果「これじゃただの相互ぼっちだよ……」
凛「この前から言ってる相互ぼっちって何なの……? まぁこれを機に友達を増やしていけばいいと思うにゃ、最初の一歩は踏み出せたんだから」
穂乃果:話は聞いたよ!クソぼっちだったんだね!嘘つき!
真姫:私もさっき園田って先輩から聞いたわ、何がリア充よこのぼっち女!もう話しかけてこないで!
真姫ちゃん を ブロック しました
穂乃果「え? 何が?」
凛「穂乃果ちゃんのそういうとこだと凛は思うよ」
凛「しかし穂乃果ちゃんも真姫ちゃんもぼっちこじらせすぎにゃ。何を思って今口論とブロックに至ったの?」
穂乃果「だって真姫ちゃん嘘吐いてたから……」
凛「穂乃果ちゃんも吐いてたのに……?」
凛「まぁ穂乃果ちゃんがぼっちに戻っただけだから凛はどうでもいいよ。もし真姫ちゃんが嘘吐いてなかったら友達になってたの?」
穂乃果「んー……多分。だって真姫ちゃんはとっても良い子だし、話も合うし、私がどんな話題出しても付き合ってくれるし……」
穂乃果「あれ……私とんでもないことしたんじゃ……」
凛「気付くの遅くない?」
穂乃果「まぁ過ぎたことはしょうがないよ、凛ちゃんの友達のかよちんを紹介してほしいなぁ」
凛「今の流れで紹介する奴この世にいると思う?」
穂乃果「駄目かなぁ……?」
凛「上目遣いしても駄目だよ。それにそういうのは可愛い子がしてこそ効果あると思うんだ」
穂乃果「遠回しに私が可愛くないって言ってない?」
凛「直接言ってるにゃ」
「えっと……えっと、あっ! 凛ちゃーん!」
凛「にゃっ!?」
穂乃果「うぇ!? おぅふぇ!?」
「おはよう凛ちゃん、ごめんね。アルパカ小屋の掃除変更になったの伝え忘れてて……」
凛「か、かよちん……おはよう……」
穂乃果「……ふぃ、みしゅ! かっ、かかかっ! かよっ!」
花陽「ピャアッ!? え、えっと……おはよう、ございます?」
凛「あぁ……最悪にゃ……」
花陽「凛ちゃん、この人……二年生だよね? 凛ちゃんの友達?」
凛「あー……」
穂乃果「えと……あの……」
凛「……いや、ただの先輩だよ。通学路が一緒だからたまに並んで登校してるの」
花陽「そ、そうなんだ……」
穂乃果「ふふっ、よろっ! よろひくぁねっ!」
凛「じゃ、じゃあ凛はかよちんと一緒に登校するから……ばいばい穂乃果ちゃ」
ガシッ
穂乃果「いやいや、ここはキチンと紹介する流れじゃない? 私もかよちんちゃんの友達にするべきでしょ?」ボソボソ
凛「お前開幕であの吃り方する人間と友達になる奴がいるわけねぇだろ」ボソボソ
穂乃果「凛ちゃん、先輩だよ」ボソボソ
凛「……分かったよ、紹介するだけするけど、後は自分でやってね」ボソボソ
花陽「?」
凛「えっと、二年生の高坂穂乃果先輩だよ。こっちの子は凛がよく話してるかよちん、小泉花陽ちゃん」
花陽「よ、よろしくお願いします……」
穂乃果「よっ! よろしくぇ!」
凛「……じゃ、じゃあ登校しようか」
花陽「う、うん」
穂乃果「ひひっ……ぎひふひっ!」
凛「……」テクテク
花陽「……」テクテク
穂乃果「……」テクテク
穂乃果(あ、駄目だこれ。死ぬほど気まずい)
穂乃果(何か話題……話題振らなきゃ……)
凛「……」
穂乃果(と言うか凛ちゃんリア充寄りの子でしょ!? こういう時に話題提供するのは凛ちゃんの役目でしょうが!?)
花陽「あ、あの……高坂先輩は、朝ごはんはパン派ですか? ご飯派ですか?」
穂乃果「ぎぉ!?」ドシャン
凛「ちょ……大丈夫穂乃果ちゃん!? 凄い音したけど骨折れてない!?」
花陽「ご、ごめんなさい……! 驚かせちゃいました……」
穂乃果「いたた……き、気にしないで。ふふふふひっいひひっ!」
穂乃果(後輩が何かした時に爽やかに笑うのは先輩の努めって何かに書いてあったし、これで大丈夫だよね……?)
花陽「は、はい……」
穂乃果(何か物凄く引かれてるよっ!?)
穂乃果「ご飯派かパン派かだよね? わ、わたひはっ! パン派かなっ!」
凛「あっ」
穂乃果「えっ?」
花陽「……ふぅん、パン派ですか。へぇぇ、ふぅん」
穂乃果「え、えっと……朝からご飯ってのもいいけどやっぱり女子高生はパンだよね。花陽ちゃんもそう思うでしょ?」
凛「あぁ……」
花陽「いやぁ……どうですかねぇ? 女子高生でもご飯を食べる人は多いと思いますけどねぇ……」
穂乃果(あれ……私質問に答えただけだよね……? 何だか不穏な空気が漂ってるような……)
穂乃果(嫌な予感がする……話題変えよう。一年生が好きそうな話題……一年生の話題……)
穂乃果「そ、そういえば……真姫ちゃんって子知ってる?」
花陽「へ? 一年生の西木野さんのことですか?」
穂乃果「そ、そうそう! その子!」
凛「……」
花陽「西木野さんがどうかしたんですか?」
穂乃果「えっと、花陽ちゃんって真姫ちゃんのことどう思う? やっぱりぼっちだなぁとか……?」
花陽「いや、人を見てぼっちだなぁと思うのは失礼ですよ……? 少し人付き合いが苦手な子なのかな、とは思ってます」
穂乃果「人付き合いが?」
花陽「入学してからずっと、西木野さんが誰かと話しているところって見たことないんです」
花陽「一匹狼、って雰囲気は出してますけど……きっと本当は友達が欲しいんじゃないかって思うんですよ」
花陽「クラスで誰かが話してるの見ると、少しだけ目を開けてそっちを羨ましそうに見てましたし……一人でいるのはつまらなさそうでした」
穂乃果「……」
花陽「けど、最近西木野さんとっても楽しそうにしてるんです! 携帯電話を見てニコニコしてたり、何処に行こうかななんて言いながらスイーツのお店を雑誌で探してたり!」
穂乃果「う……」
凛「あぁ……言われてみれば確かに……」
花陽「きっと友達が出来たんです。今はまだ話し掛けづらいけど、そのうち私も西木野さんとお友達になれたらいいなぁって……」
凛「……」
ガシッ
凛「心は痛まない?」ボソボソ
穂乃果「現在進行形でぼろぼろになっていってるよ」ボソボソ
凛「……確かに友達だと思ってた子に嘘吐かれて怒ったのは分かるけど、もう一回二人で話した方がいいにゃ」ボソボソ
穂乃果「うん……ブロック解除しとくよ。向こうもブロックしてるだろうし、今度会った時に謝って話してみる……」ボソボソ
花陽「……?」
ボソボソボソボソ
花陽「よく分からないけど、二人共とっても仲良しなんだね! えへへ、ちょっと妬けちゃうな」
凛「いやそれは未来永劫無いにゃ」
穂乃果「未来永劫無いの?」
第九話 完
今日はここまで
9人集まったら何が始まるんだろう
このほのか救いようがねえ…
反省しただけマシとも言える
パン派宣言に対してかよちんがブチ切れなくて良かった
ピュア組は平常運転な感じなのかな
ぼっちの思考はマジこういうのあるからな
だからいつまでたっても友達なんてできない
ソースは俺
待ってた
この改心しようがあるクズ感が良い
かよちんはご飯のこと以外だと相変わらず天使で安心した
面白いからエタらないでくれ
第十話『星空さんは先輩を慕う』
教室
ガララ
凛「おっはよー! かよちーん!」
花陽「ピャアッ! お、おはよう凛ちゃん」
凛「昨日の放課後からかよちんに会ってなかったから、かよちん分が不足してるにゃー。にゃふぅ……」ギュッ
花陽「あはは……最近、係とか小屋の掃除とかで一緒に登校出来なくてごめんね」
凛「んーん、大丈夫だよ。朝は穂乃果ちゃんで暇を潰してるから」
花陽「穂乃果ちゃん……ああ、あの『パン派』の先輩。『女子高生は朝はパンだ』なんて言ってた、あの先輩」
凛「う、うん。その先輩だよ」
花陽「けど凛ちゃん、あの先輩とどうやって知り合ったの?」
凛「どうやって、って?」
花陽「同じ中学だったわけでもない……よね? 高坂先輩の話を凛ちゃんから聞いたこと一度もなかったし」
花陽「それに高坂先輩も西木野さんみたいに人付き合いが得意なわけでは無さそうな気がして……どうやって仲良くなったの?」
凛「んー……高校に入ってから通学路で見かけて、凛が声を掛けたからかなぁ」
花陽「ふぅん」
凛「まぁ偶然だよ偶然。たまたま出会っただけの話にゃ」
凛(仲良くなる前……知り合った日なら、最初に声を掛けてくれたのは穂乃果ちゃんだったけどね)
回想
橋の上
凛(小学六年生)「ふふーん」
クソガキ「おい星空! やけに気分良さそうじゃねぇか!」
凛「うわっ、クソガキにゃ。凛に何か用なの?」
クソガキ「用も何もねぇよ! ……ん? 何だお前、男女の癖にこんな可愛いポシェット持ちやがって!」バッ
凛「や、やめるにゃ! それは大事なポシェットで……」
クソガキ「へへっ、誰が返すかよ。ほれほれ返してほしけりゃ……あっ」ツルッ
ドボーン
凛「あ……! り、凛の……」
クソガキ「お、俺知らねぇ! お前があんなもん持ってるから悪いんだ!」ダダダ
川
凛「うぅ……水冷たいにゃ……」ザバババ
凛(もう冬だもん……川辺に雪も薄っすら積もってるし、水の中に長く居たら凛死んじゃうよ……)
凛「……ひっく、うっ、見つからない……うぇっ」
穂乃果「ひひひ……今日は男子と話せた……」
穂乃果「高坂さん、まだプリント出してなかったよね? 今ある? だって……き、きっと私に惚れてるに違いないよっ!」
穂乃果「けど私あの子顔があんまり好きじゃないしなー告白されたらどうしよあかなー。きひっ、うひひっ……んん?」
凛「……」
穂乃果「何してんのあの子……こんな寒い日に」
凛「なんで……なんでクソガキ君は凛にいつもこんな……」
穂乃果「こここここここここっ!」
凛「うわぁっ!? なっ!?」
凛(な、何!? いつからいたのこのお姉さん!? こここ!?)
凛(何か怖い雰囲気してるにゃ……髪もボサボサだし目がらんらんと光ってるし……最近授業でやった羅生門の老婆みたい)
凛「え、えっと……?」
穂乃果「こ……こんなっ! ところっ、で。何をひているっゆでしゅかっ!?」
穂乃果「かかっ、風邪! 風邪引くよっ!」
凛「へ? あ、あの……ポシェット落としちゃって……」
穂乃果「ポシェット……?」
穂乃果「や、辞めた方がいいよ。冬だからもうすぐ日も落ちるし、み、水が冷たく……」
凛「けど、けど……」
凛「あのポシェットは、お婆ちゃんから貰った大事なものなの……」
穂乃果「……」
凛「うっ、ひぐっ……えぅ」
穂乃果「……」ザバッ
凛「お、お姉ちゃん……? 何してるの、風邪引いちゃうよ」
穂乃果「二人で探した方が早いでしょ……ど、どの辺に落としたの?」
凛「橋の上から落として、この辺りに落ちた筈なんだけど……」
穂乃果「流れはゆるやかだけど、流れて行っちゃったのかな。下流の方を探してみるよ」
凛「うん……ありがとうにゃ」
凛(あのお姉さん、怖そうだったけど良い人だったんだね)
凛(お婆ちゃんがよく言ってた「人を見かけで判断しちゃいけない」ってのは本当だったんだ)
凛(……足も手も冷たいのに、何だか暖かいや)
凛「んー……」
穂乃果「ねぇ、ねぇー!」
凛「にゃ?」
穂乃果「ポシェットってこれー!? 石に引っかかってたよー!」
凛「あーっ! それにゃ! ありがとうお姉ちゃん!」
穂乃果「あはは……やっぱり流されてたんだ」
凛「本当にありがとうね、お姉……ハクションッ!」
穂乃果「すっかり身体が冷えちゃったみたいだね。早く上がろうよ」ブルッ
穂乃果「ぁくしっ……私も冷えてきた……」
凛「えへへ、凛もお姉ちゃんも一緒だね!」
穂乃果「じゃ、じゃあ私はもう行くから……キミも早く家に帰って暖まるんだよ」
凛「う、うん……じゃなくて! 何かお礼を」
穂乃果「いやいや、いいよ! 小さい子にお礼なんか貰えないから!」
凛「けど……」
穂乃果「えっと……それなら、私が」
穂乃果「いつか私が困った時に、キミが通りがかったら助けてくれればいいよ。それでおあいこ、ね?」
凛「それでいいの?」
穂乃果「うん、それでいいんだよ。じゃあね、ばいばい」
凛「ばいばい、お姉ちゃん!」
凛(ああ、本当に良い人だったにゃ……)
凛(きっと友達も多いんだろうなぁ。凛もああいう人になりたいよ……)
穂乃果「……」
穂乃果「通りすがりに見知らぬ子を助ける……うん、ヒロインっぽい!」
穂乃果「きっとクラスの誰かがたまたま見てる筈だよ、それで明日格好いい男の子が……」
穂乃果「見てたよ、お前良い奴なんだな」キリッ
穂乃果「そ、そんなことないよイケメン君……」
穂乃果「ふふ、そんなお前を愛しているのさ狂おしい程」頭ポンポン
穂乃果「あふぅ! ふひっ、いひひっ! えひぃっ! きっとこうなるよ! ふひひひひっ!」
クラスの誰か「おい見ろよ、高坂が道の真ん中で一人芝居して笑ってるぞ」
クラスの誰か2「いつものことだろ。放っておいてやれよ、彼女には彼女なりの理由があるのさ」
現実
教室
凛(……あの時の穂乃果ちゃん、本当に格好よく見えたんだけどなぁ)
凛(まさかあんな根性ねじ曲がったクソぼっちだとは思わなかったよ)
花陽「……で、なんだけど」
花陽「凛ちゃん?」
凛「んにゃ?」
花陽「いや、凛ちゃんは高坂先輩のことからかって遊んでるみたいだけど」
花陽「あまり上級生に迷惑かけちゃ駄目だよって」
凛「あー。うん、そうだね。確かに凛もからかいすぎてる節はあるね」
花陽「上級生はもっと尊敬しなきゃ駄目なんだからね」プンスカ
凛「尊敬? あはは」
凛「大丈夫だよ。凛は穂乃果ちゃんのこと、尊敬はしてるから……友達出来なさ過ぎて精神おかしかなってるけど、根は優しいことも知ってるから」
花陽「それならいいんだけど……」
真姫「……」ガラララ
花陽「あ、西木野さんだ」
凛「……」
『私が困ってる時に、助けてほしいな』
凛「はぁ……」ガタッ
凛「おはよう、西木野さん。今ちょっといいにゃ?」
真姫「ひびぃ!?」ガタガタ
凛「西木野さん!?」
真姫「お、おはよう……どうかしたの?」
凛「いや、何と言うか……」
凛「良かったら今度、一緒に登校――」
第十話 完
第十一話「高坂さんと生徒会長」
穂乃果「……最悪だぁ」
穂乃果(最近凛ちゃんと登校していないと、学校に一歩一歩近づく度に気分が重くなるんだよね)
穂乃果(これきっと鬱病だよ……国は私に鬱病の診断書取らせて学校休ませるべきだよ)
穂乃果「というか凛ちゃんと登校するようになってからこうなったから、きっとこれは凛ちゃんのせいだ」
穂乃果「何かのアニメでも言ってたもん、友達が出来ると人間強度が下がるとか何とか」
穂乃果「あぁでも……あの主人公ぼっちどころかハーレム築いてるし……」
ガッ
穂乃果「うおっ!?」
穂乃果「あ、危な……転びそうだった……」
穂乃果(このマンホールに引っかかったのか……危ないなぁ、たまに靴の先っぽが引っかかるんだよね)
穂乃果「……」ジッ
役員「おや、君! マンホールに興味があるのかね!?」
役員「よければ我がマンホール観察部に入部しないかい? なんと今ならマンホールを観察出来る!」
穂乃果「あ……いえ、結構です……」
役員「なるほどね」
穂乃果(マンホール観察部……変な部活もあるもんだなぁ)
穂乃果「うん? 部活?」
穂乃果「そうだよっ! 部活だよー!」
役員「やっぱり入ってくれるのかい!?」
穂乃果「いえ、マンホール観察部は無いです」
役員「なるほど」
学校 昼休み
穂乃果「こ、ここが生徒会室……うぅ、緊張するなぁ……」
穂乃果(会長達がここで仕事をしてるのは、さっきウロウロしてた信者っぽい同級生から聞いたし……)
穂乃果「よーし!」コンコン
「はーい、開いてるやん」
穂乃果「し、失礼します!」
希「はいいらっしゃい。ご用件は?」
絵里「……」
穂乃果(う……この二人……リア充感が肉体から溢れ出ているよっ! 消し飛ばされそうな気分……)
穂乃果「え、えっと……部活を作りたくて」
絵里「部活を? 既存の部活では活動出来ないの?」
穂乃果「は、はい……えっと、ふひひっ!」
希「……ふうむ。書類は書いてきてくれたんやんな? 立ち上げるにはそれ必要なんやけど」
穂乃果「は、はい! こ、これですっ!」
希「うんうん、準備が良いのはありがたいやん」
『リア充活動研究部』
希「ん?」
『メンバー
高坂穂乃果
以上』
希「んんんんん?」
『活動内容
リア充になるべく
リア充を観察し
リア充らしくある為
リア充を研究す』
穂乃果「ど、どうでしょうか……」
希「いや普通に却下やけど何でこれで通ると思ったん?」
穂乃果「えっ!? 却下ですか!?」
穂乃果「マンホール観察部なんてクソみたいな部活があるのに!?」
穂乃果「マンホール観察部潰してその枠にリア研入れてください!」
絵里「……」
希「いやいや、マンホール観察部は最初からメンバー五人以上集めてきてたし、活動内容も古今東西のマンホールの材質、柄の研究や新素材での開発進めてる部活やからな一応」
穂乃果「そんな小難しそうなことしてたんですかあの部活!?」
希「まぁそういうことやから、既存の部活に入ることをオススメするやん。そこでもリア充になろうとすることくらい出来るやろし」
穂乃果「う、うぅ……」
穂乃果「け、けど私何も出来ないし……馬鹿だし、運動音痴だし……」
穂乃果「は、入っても、めめっ、迷惑しか……」
絵里「ふひ……やっぱ似てる……じめじめ……」
穂乃果「へ?」
絵里「何でもないわ、そうね、そんな貴女にオススメの部活が一つあるわ」
希「絵里ち?」
絵里「アイドル研究部よ、アイドルと言えばリア充に最も近い存在にして皆からきゃあきゃあ言われる天上人」
絵里「頭が悪くても歌は歌えるし、運動音痴でもアイドルのダンスなんて最初から誰も期待していないわ」
穂乃果「アイドル……ですか?」
絵里「そう、アイドルよ」
穂乃果「……いやぁ、そこまで興味ないかなぁと」
絵里「そう、分かったわ。また何かあったら生徒会室に相談しに来なさい、待ってるわね」
希「そういうことやから、期待に添えなくてごめんな」
穂乃果「は、はい……」
バタン
絵里「ふひっ……」
穂乃果「アイドル研究部……そもそもアイドル研究部なんかこの学校あったんだね」
穂乃果「マンホール観察部といい、黒魔術結社部音ノ木坂支店といい、天然記念物密漁部といい変な部活が多すぎて、色々部活があっても埋もれちゃうんだよね」
穂乃果「かといってソフトボール部とかロボ研とか普通の部活に入るのも違うしなぁ」
穂乃果(それに二年生から入ったら……二年生なのに一年生と同じ扱いされるしね。それなら入らない方がマシだよ)
穂乃果「えっと、音ノ木坂部活要項……アイドル研究部」
『アイドル研究部
メンバー
矢澤にこ
残り幽霊部員
アイドルになるべくして活動をしている
当然部屋の中はアイドルグループのDVDで一杯だ
攻略推奨レベル 65』
穂乃果「なるほど……」
穂乃果(……って矢澤にこ? 矢澤先輩?)
穂乃果「あの時ぶつかった姉御みたいな人だよね、矢澤先輩」
穂乃果「矢澤先輩と部活かぁ……」
にこ『ほら穂乃果、この曲を歌ってみて』
穂乃果『ららーらーふふー』
にこ『んまぁ! 穂乃果は音ノ木坂の、ううん日本のアイドルの鑑よ! この天才アイドル!』
穂乃果「ひひ……えへへ……天才だなんて」
穂乃果「っと、何はともあれ俄然興味が湧いてきたよ。アイドル研究部、一回訪ねてみようかな」
放課後
穂乃果「ここがアイドル研究部……」
穂乃果(いつでも出せるように入部届も書いたし、準備は万端! よぉし!)
トントン
穂乃果「すいませーん」
穂乃果「……」
穂乃果「あれ?」
トントン
穂乃果「すいませーん、誰かいますか……」
穂乃果「まだ矢澤先輩来てないのかな? けど中からアイドルソングが聞こえるし……」
穂乃果「あの、入部希望者なんですけどー」
ガチャッ
穂乃果「おわっ!?」
穂乃果「あ、開いた……けど誰もいない?」
穂乃果「お邪魔しまーす……テレビ付けっぱなしで何処に行ったんだろ、矢澤先輩」
にこ「コーヒーがいい? 紅茶がいい?」
穂乃果「あ、私コーヒーが……おぼぉあ!?」ガタッン
穂乃果(な、なんで隣にいるの!? 誰もいなかったのに!?)
にこ「ごめんね、またあの生徒会役員が来たのかと思ったのよ」
穂乃果「い、いえ……大丈夫です」
にこ「それで入部希望って聞いたけど……ってあんた、この間の子じゃない」
穂乃果「えっと、その節はすいません」
にこ「別にいいわ。私も前見てなかったんだから」
にこ「ところで何でまたこの部活に?」
穂乃果「私、元々リア充研究部を立ち上げようとしてたんです。そしたら生徒会長に、リア充になりたいならここに行けと勧められたんです」
にこ「生徒会長に? ……中々性格の悪いことするわね、あの女」
にこ「まぁいいわ。入部するなら歓迎するわよ、いい加減一人での活動も限界に来ていたし」
穂乃果「本当ですか!? 良かったぁ……」
穂乃果(これで私もリア充路線に乗れたよ……皆ありがとう! 私、ぼっち卒業しますっ!)
にこ「とはいえ、リア充になれるとは限らないけどね」
穂乃果「へ?」
にこ「あんた、今この日本にスクールアイドルがどのくらいいるか知ってる?」
穂乃果「すくーるあいどる? って何ですか?」
にこ「そこからなのね。スクールアイドルというのは、中学、高校、大学の生徒がそれぞれの学校内でグループを組んだローカルアイドルのことよ」
にこ「本物のアイドルとはまた違って、テレビ出演もほぼ無くレコード会社の後ろ盾もない……まぁアイドルの卵みたいなものね」
穂乃果「私がやるのは、そのスクールアイドルなんですね」
にこ「ここでもう一度質問、スクールアイドルは全国でどれくらいいると思う?」
穂乃果「んー……聞いたことも無かったし、50組くらい?」
にこ「一万組はくだらないわ」
穂乃果「……へ?」
にこ「そしてその中でもある程度知名度があるのは、上位の10組程度……それ以下のスクールアイドルグループは、一部のマニアに名前を知られている程度ね」
穂乃果「いちまんくみの中からじゅっくみ……!?」
穂乃果(単純計算で千分の一……? む、無理だよそんなの! 倍率がおかしすぎるよ!)
穂乃果(私が明日超絶イケメンの彼氏を作る確率の方がまだ高いくらいだよ……)
にこ「そんな中に私達は飛び込んでいかなきゃいけないの。どう? 勇気はある?」
穂乃果「え、えっと。ちなみに矢澤先輩は何位くらいなんですか?」
穂乃果(矢澤先輩の順位がかなり上なら私も最初から楽にいけるもんね)
にこ「そうね、ざっと9850位くらいかしら」
穂乃果「ちょ、嘘でしょ……」ポロポロ
にこ「私が動画を上げると、たまに背後の壁しか映ってないことがあってね……」
穂乃果「何でそんなことになるんですか?」
にこ「緊張するとそうなるのよ」
穂乃果「えぇ……どんな体質ですかそれ」
にこ「まぁそんなことはどうでもいいのよ、とにかく私と……あんた、名前は?」
穂乃果「高坂穂乃果ですけど」
にこ「私と穂乃果で、スクールアイドルの頂点を目指すわよ。いい?」
穂乃果「頂点って……いや、流石にそれは……」
にこ「穂乃果だってやるからにはいけるとこまで行きたいでしょ? そうは思わないの?」
穂乃果「いや私は……リア充になれればそれで……」
にこ「……スクールアイドルで一位になれば」
にこ「友達100万人彼氏作り放題年収一千万の完全リア充になれるわよ」
穂乃果「友達百万人……!?」
穂乃果「百万人で富士山の上でおにぎりを食べられる……これは……!」
穂乃果「分かりました、矢澤先輩! やりましょう、スクールアイドルをっ!」
にこ「ふふ、にこでいいわよ。敬語もいらない」
穂乃果「うんっ、分かったよにこちゃん!」
絵里「……」コソコソ
希「なー絵里ち、何であの子にアイドル研究部勧めたん?」コソコソ
絵里「うふふ……彼女は私と同じなの……」コソコソ
絵里「性格もそうだけど……能力も。きっと、人を惹き付ける力を持っているのよ……」コソコソ
希「ふぅん?」
絵里「適材適所ってやつよ……それに」
絵里「それに、彼女達がもしやってくれたら……あれを止められるかもしれないし」
希「あぁ……なるほどね。絵里ちも中々考えてはいるんやな」
絵里「うふふ……当たり前じゃない……」
絵里「私は賢く可愛いエリーチカぁ……なんだから……」
第十一話 完
今日はここまで
このえりち好きだ
ネクラだけど賢そう
この穂乃果現実ではボッチなのに自己評価甘くて理想が高いってリアル陰キャっぽくてすき
目指せ天上人
羅生門の婆に例えられる奴にアイドルが!?
賢いネクラなエリーチカ
エリーチカぁ…って言い方ねっとりしてそうで好き
面白い!更新待ってるぞ
第十二話『高坂さんと昔のお話』
穂乃果「……」ガバッ
穂乃果(夢を見たような気がする)
穂乃果(色褪せていて白黒で、音も何も無い無声映画のような夢)
穂乃果(それは確かに、確かにとても楽しい夢だった筈なのに)
穂乃果「あれ……私、何で泣いてるんだろ……?」
穂乃果(胸にぽっかりと穴が空いたような気分だった)
学校
穂乃果「……」ガラッ
クラスメート共「……」
穂乃果「……」スタスタ
穂乃果「ふぅ……」
ことり「おはよう、高坂さん。何だか今日元気がないね」
穂乃果「おはよう南さん、私はいつも元気がないよ」
ことり「? 今日は驚かないんだね」
穂乃果「驚けるほど心に余裕が無いんだよ」
ことり「ふぅん? よくわかんないや」
穂乃果「南さん、前に言ってたよね。園田……さんと昔遊んでたって」
ことり「え? うん、海未ちゃんと私と……もう一人、とっても強くて格好いい男の子と!」
ことり「オノダくんだっけ……? 確かそう名乗ってたような気がするなぁ、懐かしいなぁ……初恋だよ」
穂乃果「私も昔、似たようなことがあったんだ。私と近所の子達とヒーローごっこや缶蹴りをして遊んでた」
穂乃果「何でか今頃そんな夢を見ちゃって……何だかノスタルジックな気分に陥っちゃったんだ」
ことり「高坂さんに友達が!?」
穂乃果「そこそんなに驚くことかなっ!?」
穂乃果「ま、まあともかく……何とも何もする気がなくなっちゃって」
ことり「その友達とは別の高校に行っちゃったの?」
穂乃果「分かんないんだ。思い出そうとしても思い出せないの」
穂乃果「イナミちゃんとソウダちゃん……って名前だけは覚えてるんだけど、お母さんに聞いてもそんなご近所さんは昔も今もいないって言うし」
ことり「それってもしかして高坂さんのイマジナリーフレンドじゃない?」
穂乃果「へ? 何それ?」
ことり「えっとね、小さい頃しか見えない存在しない友人のことだよ」
穂乃果「怖い話? 怖い話は駄目だよ、夜寝れなくなるもん」
ことり「ううん、そういうのじゃなくって……通過儀礼っていうか、これを経て大人になるというか」
穂乃果「えっちなことなの?」ドキドキ
ことり「えっちなことでもありませんっ! もう、高坂さんったら……」
穂乃果「とにかく、私の知ってるソウダちゃんとイナミちゃんは本当は存在していなかった可能性があるの?」
ことり「んー、ご近所にいないんならそういうことになるのかなぁって」
穂乃果「そっか……私の生涯で唯一の友達、存在してなかったんだ……」
ことり「生涯で唯一だったんだね……け、けど大丈夫だよ!」
ことり「私ももう高坂さんのともだ」
モブ女A「ことりーんちょっといいー?」
ことり「あっ、うん! 今行くよ! ごめんね高坂さん、また後で」
穂乃果(……南さん最後に何言おうとしてたんだろ。まぁいいや)
穂乃果(それにしても……そっかぁ。あの二人存在してなかったのかぁ……)
ソウダ『もうっ、ろのかっ! あぶにゃいことはやめてくらしゃい!』
イナミ『しょうだよおのかちゃ、らめらよ』
ほのか『へへっ、オレにゃらへいきにゃよ!』
穂乃果(あんなに遊んだ筈なのになぁ……最悪だよ。私本当に一人切りだったんだ)
穂乃果(あ、いや真姫ちゃんが……けどまだ仲直りできてないしなぁ)
海未「……」
穂乃果「……」ポケー
海未「……高坂さん」
穂乃果「はっ!? うぇ、園田……い、いや、ううん園田さん! な、なにっ!?」
海未「貴女だけまだ提出物を出していません、今週の当番は私なので回収に来ました」
穂乃果「あ……えっと……まだやってない、というか……」
海未「はい? 私が当番だから嫌がらせでもしているんですか?」
穂乃果「い、いやそんにゃ、そんなこと……」
海未「……もういいです、出来次第私に渡してください」プイッ
穂乃果「あぁ……行っちゃった」
穂乃果「た、確かに私が悪いけどあんなに手酷く言う必要ないのにっ! なんであんなに嫌われてるのさっ!」
穂乃果「はぁ……」
穂乃果(放課後までに気分上げなきゃ。今日はにこちゃんが新作PVの撮影するって言ってたし)
にこ『にっこにっこにー! の新たなverを考えたわ。明日撮影よ!』
穂乃果(……最初は興味なかったけど、やってみると案外楽しいもんなんだよね。アイドル活動って)
穂乃果(早く友達百万人出来ないかなぁ。PV撮影したら少なくとも三千人くらいは出来そうだけど……どうだろ)
放課後
にこ「さぁーPVよPV! にっこにこでぷりてぃなプロポーションでプロモーションするわ!」スゥ…
穂乃果「言いながら消えないでよにこちゃん……また壁しか映らないよ」
にこ「そうは言っても消えちゃうものはしょうがないじゃない。緊張するのよ」
穂乃果「慣れてるんじゃないの……?」
にこ「こういうものは何回やっても慣れるものじゃないわ。新たなファンが見てくれるかもしれない、今までのファンが離れるかもしれない。そう思うと緊張せず手抜きなんてスゥ……
穂乃果「あーもう分かったから緊張しないで! ほら、撮影行こう?」
穂乃果「ところで私の曲とか衣装とかっていつ頃作るのかな? 私、結構わくわくしてきてるよっ」
にこ「んー……まだもう少し先になりそうね。今じゃどう頑張っても一人が限界だもの」
穂乃果「えぇ……そんなぁ」
にこ「仕方ないじゃない、うちの部には作詞家も作曲家もスタイリストもいないんだから外注するしかないのよ」
穂乃果「曲と衣装作るのにもお金結構かかるもんね……にこちゃんが秋元とつんく♂に依頼なんかするからだよ」
にこ「結局断られたから一円もかかってないしいいじゃない!」
穂乃果「それはそうだけどさぁ……」
穂乃果「まぁまぁそんなことより、そろそろ撮影地の中庭だよ。準備して」
にこ「はいはい、顔作って衣装のズレも直して……」
ヤイヤイ
にこ「……ん? 誰かいるわよ、中庭」
穂乃果「珍しいね、放課後にはたまに副生徒会長が花に水やりにくるくらいなのに」
穂乃果「って、にこちゃん隠れて!」ガッ
にこ「へ? あによ急に……」
穂乃果(あ、あれ園田と南さん……? 何でこんなとこに二人でいるのっ!?)
穂乃果(南さんはともかく……園田はいっつも私の邪魔ばっかりして! なんなのさっ!)
海未「……本気なのですか、朝の言葉」
ことり「ど、どうしたの海未ちゃん……顔が怖いよ」
海未「私の聞き間違いでなければ高坂さんと友達に、と聞こえたような気がしたんですが」
ことり「うん……そうだよ。だって高坂さん、反応が新鮮だし面白いし……」
ことり「きっと友達になっても楽しい子なんだろうなぁ、って」
海未「っ!」
海未「何を……何をいってるんですか」
海未「高坂さんは……高坂さんは私達に……! 私達を……!」
ことり「ねぇ、何で海未ちゃんは高坂さんのことをそんなに嫌うの?」
海未「ことりこそ、何故嫌わないんですか!? 高坂さんは自分の勝手で私達を!」
ことり「海未ちゃんおかしいよ! 昔はもっと……優しい子だったのに!」
ことり「海未ちゃんと私と、オノダくんの三人で遊んでいた時は……本当に楽しかったのに」
海未「ことり……」
にこ「何? 何なの……何の話よ、高坂ってあんたのことよね?」コソコソ
穂乃果「……」
にこ「穂乃果?」
海未「違います……ことりも、高坂さんも勘違いをしているんです」
海未「ことりと遊んでいたのはオノダくんなんて男の子じゃありません」
海未「高坂さん……いえ、穂乃果なんです」
ことり「へ……? だ、だってあの子は自分のことをオレって」
海未「子供が自分をオレと言うことはよくあります。特に穂乃果はヒーロー特撮をよく見ていましたから」
海未「高坂さんが言っていたソウダとイナミの正体ももう分かりましたよね?」
ことり「園田と南……なの?」
海未「私達はまだ幼く、舌が回りませんでした。だからお互いの名前を間違って覚えてしまっていたんです」
にこ「……よく分からないけど、何かが解決したみたいよ。ほら穂乃果、あんた出ていったほうが」
穂乃果「……」
にこ「ねぇ、さっきからどうしたのよ」
穂乃果「……何で」
穂乃果「そうだ、私は……あの時……」ガタガタ
にこ「穂乃果!?」
海未「!」
ことり「高坂、さん……?」
穂乃果「私は……私は二人に……」
海未「……高坂さん。思い出したんですね」
ことり「穂乃果ちゃん……私達勘違いしてただけだったんだよ! な、なら今からでも前みたいに仲良しに……」
海未「駄目ですよ、私達から離れたのは穂乃果の方なんですから」
穂乃果「……そうだよ、私は、園田さんのことも南さんのことも」
穂乃果「ずっと前から……」
海未「『大嫌いだ、裏切り者』」
穂乃果「……」ビクッ
海未「……私は一生忘れるつもりはありませんから、あの言葉」
穂乃果「あ……」
家
穂乃果(そこからどう帰ったのか、覚えていない)
穂乃果(気付いた時にはもう部屋のベッドの上だった)
穂乃果「裏切り者、大嫌い、か……」
穂乃果(本当はそんなこと、思ってはいなかった。ようやく私は思い出したんだ)
穂乃果(全ては私が引き起こしたことだった)
穂乃果(離れるのが嫌で、何で残ってくれないのか悲しくて……幼い頭では大人の事情なんて何も考えられはしなかった)
穂乃果「私は海未ちゃんのことも、ことりちゃんのことも」
穂乃果(……大好きだったから)
第十二話 完
今日はここまで
多分次の更新は明日です
ことほのうみ関連楽しみにしてたのでワクワクが止まらん
何があったのか…
更新は明日と言いましたが冷静に考えたら特にやることなかったので更新します
第十三話『変人クラスの高坂さん』
草
学校
穂乃果(教室内にぎくしゃくとした雰囲気が流れていた)
海未「……」
ことり「……」
穂乃果(園田さんと南さんと……私はいつものことだけど、この三人が無言で何とも言えないピリピリとした空気を出している)
穂乃果(それがクラスメート達にも伝染し、全体的に余所余所しい空気が滲み出ている)
モブ女B「あ……消しゴム落としましたよ」
モブ女A「あっ、ありがとうございますすいません」
穂乃果(その空気感たるやギャルも厨ニも思わず素に戻るほどだ。居心地が悪い)
ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。昼休み時間ある?」
穂乃果「えっ……う、うん。大丈夫だけど」
海未「……」
穂乃果(園田さんは誘われなかった。あれを思い出した上でどんな顔をすればいいか分からなかったから丁度いいや)
穂乃果(……私のせいとはいえ、嫌なことからは逃げたいもんね)
ことり「……穂乃果ちゃんは、海未ちゃんのことどう思ってる?」
穂乃果「どうって、それは」
穂乃果(好きだ、嫌いだ。そのどちらも陳腐に思えた)
穂乃果「南さんは、どう」
ことり「ことり」
穂乃果「へ……」
ことり「ことりって呼んで。海未ちゃんのこともだよ。私は穂乃果ちゃんのこと、友達だと思ってるから」
穂乃果「け、けどわたっ! 私っ、昔からみょ、名字でっ!」
ことり「いいから」
穂乃果「……ことりちゃんは、海未ちゃんのことどう思ってるの?」
ことり「私は昔から海未ちゃんのこと、好きだよ。勿論穂乃果ちゃんのことも……前にも言ったでしょ? 初恋だったんだよ?」
穂乃果「それは悪かったと思ってるけど……」
穂乃果(仕方ないじゃん、あの時はヒーローになりたかったんだから)
穂乃果「……それで言うなら私だって、大好きだよ」
ことり「じゃ、じゃあそれを海未ちゃんに」
穂乃果「けど……あんなこと言った手前、今更どうしてそんな風に伝えられるの?」
穂乃果「海未ちゃんは怒ってるんだよ、私のこと……私が大嫌いだって言ったこと」
ことり「けどあれは……あんな状況なら仕方ないよ。海未ちゃんだって離れたくなかった筈だし、穂乃果ちゃんだって……」
穂乃果「ごめんね、ことりちゃん」
タッタッタッ
ことり「!」
ことり「謝らないでよ、穂乃果ちゃんも海未ちゃんも誰も悪くないのに……何でこんなことに……」
屋上
穂乃果「……」
絵里「……うふふ、ポカポカ」
穂乃果「うぉぁっえ!? せ、生徒会長!?」
穂乃果「ど、どうしたんですか屋上なんかに来て」
絵里「貴女が……来るのが見えた……じめじめもいいけどポカポカもいい……」
穂乃果「何だか雰囲気違いません……?」
絵里「……っと、駄目ね。何でだか貴女の前だとついつい気を抜いちゃう。気にしないで」
穂乃果「は、はぁ……」
絵里「それで、何があったの?」
穂乃果「へ?」
絵里「随分顔色が悪いわ、それに今から私は自殺しますムードが全身から出ている……自殺……うふふ……」
穂乃果「そ、そんなムードが出てたんですか!?」
絵里「生徒から相談されることもよくあるから分かるのよ、落ち込んでる子はね。何かあるなら話してみて? 話すだけで楽になることだってあるんだから」
穂乃果「……」
絵里「……じめじめしてても……解決はしない」
穂乃果「じめじめ……?」
絵里「じめじめは心地良い……けど、本当はポカポカの方がもっと心地良い……」
絵里「貴女も本当は、ポカポカの方がいいんでしょ?」
穂乃果「……」
穂乃果(言っている意味はさっぱり分からなかった。けれど、何でだろう)
穂乃果(この人になら話してもいいか、何故かそんな気にさせられた)
穂乃果「……私がまだ子供の頃の話です」
穂乃果「舌の呂律も回らないほど、小さい頃の話」
穂乃果「私にはいつも一緒に遊んでいる幼馴染がいました」
回想
穂乃果「ねぇねぇ、二人とも! 向こうの山の方に行ってみない?」
海未「踏切を超えて向こうの山ですか? いいですね、わくわくします」
ことり「だ、駄目だよ、あそこは危ないからお母さん達が子供だけで言っちゃ駄目って……」
海未「平気ですよ平気! だって私達には穂乃果がいるんですから!」
穂乃果「そうだよ、オレがいればどんな危険からでも守ってあげる!」
穂乃果『あの頃は海未ちゃんも、活発な子で……よく二人で無茶をしてことりちゃんを困らせていました』
海未「さぁ早速行きましょう! 私達は冒険隊です!」
穂乃果「冒険隊! 昨日のアニメでやってたやつだ!」
ことり「かっこいい……!」
穂乃果『あの日私達は、こっそりと山の方へと向かったんです。山と勝手に呼んでいただけで、本当に山かは知りませんけど』
穂乃果『そこで、私は……』
穂乃果「さーて、お宝はどこかなー!」
海未「お宝があるんですね、ワクワクします!」
ことり「や、やっぱり危ないよ……帰ろうよ」
穂乃果「へへっ、平気だって! 怖がりだなぁ、ほらほらオレなんかこんな先に……!」
穂乃果『あっ、と思ったときには私の身体は宙に投げ出されていました。草に隠れて見えていなかっただけで、崖があったんです』
穂乃果『高さはそれほどでも無かったんだと思います、けど私は身体が痛くて自力で登れず泣きじゃくりました』
穂乃果「あ……うぁぁぁっ! いだいよぉぉっ!」
ことり「あ、あわわ……ど、どうしよう、どうしよう!」
海未「お、お母さんを呼んできます! 待っててください!」ダッ
穂乃果『……海未ちゃんは助けを呼びにいってくれたんです。けれどパニックになっていた私の目には、海未ちゃんが逃げたように見えたんです』
穂乃果「痛いよ……痛いよぉ……」
ことり「おのがぢゃ……うぁ……うぅぅ……」
穂乃果『私が助け出されたのは、三十分ほど経った後でした』
穂乃果『後で聞いた話ですが、腕の骨が折れていたそうです。そのくらいで済んで良かったと医者に言われたらしいです……』
穂乃果「うっ……うう……」
うみ母「穂乃果ちゃん!? な、何でこんな……あれほど危ないから行ってはいけないと言ったのに!」
海未「ごめんなさい……ひっく、助けてあげてぇ……」
ことり「うみちゃ……うぅ……」
穂乃果『病院へ行き、すぐに入院となったことは覚えています。そこから記憶が飛んで……次に覚えているのは、海未ちゃんとことりちゃんが御見舞に来てくれたとき』
海未「あ、あの……腕、大丈夫ですか」
ことり「痛そう……包帯でぐるぐるまきだぁ……」
穂乃果「……」
海未「大丈夫、ですよね……? 穂乃果はヒーローなんですもんね?」
穂乃果「……くも」
海未「……?」
穂乃果「よくも、にげたな」
海未「ほの、か……?」
穂乃果「わたしをおいて、にげたんだね。だいっきらいだ、うらぎりもの!」
穂乃果『それは……当時流行っていた特撮の台詞でした。主人公を裏切った悪役との決別のシーンで使われたものです』
穂乃果『海未ちゃんはすぐにそれを理解したようでした。何事か言っていましたが、最後には泣きながら去っていったのをよく覚えています』
穂乃果『そして二週間経ち、私は自宅療養とのことで退院しました。……帰って真っ先に向かったのは、いつも皆で集まっていた公園です』
穂乃果『あの時は気が動転していましたが、その時には海未ちゃんが自分のことを考えて助けを呼びに行ってくれたんだと気付いていたんです』
穂乃果『……だって、戻ってきた海未ちゃんの服はどろんこで、足だって傷だらけだったんですから』
穂乃果『けど……』
穂乃果「……今日も皆来ないなぁ」
穂乃果「早く謝らなきゃいけないのに……」
穂乃果『もう誰も、公園には来ませんでした』
穂乃果『親に聞いても、舌の回らない私では名字を上手く言えません。親も分からないと答えました』
穂乃果『……それでもずっと待っていたんですけど、海未ちゃんが公園に来るわけ無かったんです。海未ちゃんは引っ越していたんですから』
穂乃果『ことりちゃんとも会えず疎遠になり……そして』
絵里「この高校で再会した、というわけね」
穂乃果「はい……」
絵里「ところで、貴女はどうしたいの? 海未ちゃんって子とことりちゃんってこと子と、また仲良くしたいの?」
穂乃果「私は……」
穂乃果「私は謝りたいんです。海未ちゃんに、酷いことを言ってごめんねって」
穂乃果「けど、けど私は……謝って自分だけスッキリしたいだけなのかもしれないんです」
穂乃果「こっちは謝ってスッキリして、海未ちゃんは気分を害したまま……そんなこと許されるわけないんです!」
絵里「……ネクラ」
穂乃果「……」
絵里「やっぱり……私と同じ……うじうじ悩んで、行動も出来なくて……」
絵里「泥沼にハマっていって……」
絵里「……海未ちゃんが怒ってるのは、貴女に裏切られたと思ったから」
絵里「……貴女が怒ってたのも、海未ちゃんに裏切られたと思ったから」
絵里「根っこは同じなの……貴女はまだ、海未ちゃんに恨みを持ってるの?」
穂乃果「私は……持っていません。全部私が悪いんです」
絵里「……向こうも意地を張っているだけなのよ。だから、今すぐ謝った方がいいわ……うふふ」
穂乃果「け、けど! あんなに……人格が変わるほどに、私の言葉を……」
絵里「全てがじめじめになってからじゃ、遅いのよ。ね、一度謝ってきなさい」
絵里「それで無理だった時は、私も力を貸すわ。学園内の揉め事解決は生徒会の仕事だし……貴女にはこの賢い可愛い生徒会長がついている、勇気が出ない?」
穂乃果「……」
絵里「……」
穂乃果「ぷっ、あははっ。自分で言うんですね、それ」
絵里「そうよ、賢い可愛いは自認してるもの。……やっと、笑ってくれた」
穂乃果「あ……」
絵里「じめじめしてるのもいいけど、笑った方が良いわ。こんな天気の良い日にはね」
絵里「さっ、行ってらっしゃい!」
穂乃果「は、はい!」タタタ
絵里「ふふ……また迷える子を救っちゃった……やっぱり私は賢い可愛いエリーチカぁ……何だか死にたくない……うふふ」
教室
ガララッバンッ
クラスメート「」ビクッ
海未「……」
穂乃果「……」ツカツカ
海未「……何ですか? 提出物ならば」
穂乃果「海未ちゃん」
海未「……」
穂乃果「私ね、海未ちゃんに言いたいことがあるんだ」
穂乃果「ずっとずっと言えなかったこと、いっぱいあるんだ」
ことり「……穂乃果ちゃん」
海未「……私は」
穂乃果「私の言葉なんか聞きたくないかもしれない」
穂乃果「不快だったり、許したくないかもしれない」
穂乃果「けど、せめて。聞いてほしいんだ……私の言葉」
海未「穂乃果……」
穂乃果「私は、海未ちゃんに――」
.
.
ーーー
穂乃果「ふぅ……」
穂乃果(夏も近くなってきたからか、日が落ちるのが遅いなぁ。何で部活も終わったのに夕方にすらなってないんだろ)
穂乃果「まぁいいや、今日はさっさと帰ってマンガを……」
ワーワー
穂乃果「あ」
凛「げ」
花陽「げ、って凛ちゃん……」
真姫「そうよ、いくら相手が穂乃果だからって汚物を見たような声を出しちゃ可哀想じゃない」
穂乃果「真姫ちゃんの方が酷いよ!? うう、暑さと暴言で辛くなってきたよ……」
凛「穂乃果ちゃん、まだ部活中じゃないの? 昨日は夜までやってたのに」
穂乃果「いやー、それがにこちゃんがPV撮影の絵コンテ凝って作り直し決めちゃって。構図決まらなさそうだから先に帰ることにしたんだ」
花陽「へぇ……って、後ろ!」
穂乃果「へ?」
にこ「穂ぉぉ乃果ぁぁぁっ!」ガシッ
穂乃果「うわぁぁぁっ!? にこちゃん!?」
にこ「やっと決まったわよ、最高の構図が! 世界一のPVになるわよっ!」
にこ「って一年トリオじゃない。緊張しちゃうわね」スッ
穂乃果「唐突に消えないでよ……」
絵里「何だか随分賑やかそうね」
希「まぁ仲良いことはええことやん。にこっちは相変わらずみたいやけど」
にこ「……あんたら生徒会の仕事あるでしょ、何サボってんのよ」
希「もう終わったんやけどー? サボり扱いする悪い子はワシワシ……また消えよった!」
絵里「あはは、にこを捕まえるのは無理よ。……無理、うふふ、無理だと思うと何だか嫌になってきたわ……」
花陽「絵里ちゃん手首切ろうとしないで!?」
凛「手首切ろうとする生徒会長なんて本当に前代未聞にゃ……」
穂乃果「いやー、ははは……」
穂乃果(何だか不思議な気分だなぁ。別に皆、友達ってわけでもないのにこうして集まって帰宅して)
ことり「ちょ、ちょっと待ってよ穂乃果ちゃん! 帰るんだったら連絡してって言ったのに!」
穂乃果「うぉぇ!?」ドシャガラ
ことり「穂乃果ちゃん!?」
真姫「またやってるわ。よく飽きないわねぇ」
希「あれは生粋やろうから一生治らんよ」
凛「……あれ、そういえば海未ちゃんは」
海未「私もいますよ……はぁ。ことりが走っていくから何事かと思ったら、高坂さんですか」
穂乃果「あ……海未ちゃん」
海未「全く、連絡をしろと言われていたのならばきちんと連絡を取るべきです。何故貴女はそうやってすぐに忘れてしまうのですか? 大体普段からもっと……」
穂乃果「ご、ごめんって! 反省してるから許してよぉ!」
ことり「……えへへ」
海未「何を笑っているんです、ことり」
ことり「いや、何て言うのかな……また穂乃果ちゃんと海未ちゃんが仲良くしてるのが嬉しくて」
海未「誰が仲良くしてるんですか! 私は別に穂乃果と……あっ」
穂乃果「海未ちゃん、今無意識に穂乃果って……」
海未「こ、高坂さんと言おうとして噛んだだけです!」
凛「流石に無理があるにゃ」
にこ「無茶もいいところね」
絵里「私も同意よ」
海未「み、皆さんまで……!」
花陽「まぁまぁ、仲良きことは美しい、って言うじゃないですか♪」
希「せやせや、穂乃果ちゃんと海未ちゃんがラブラブでウチ妬いてまうわー」
海未「う、うう……!」
穂乃果「ねぇ海未ちゃん! もう一回穂乃果って言ってよー!」
海未「い、いまわの際に言ってやります」
真姫「一生言い争い続ける気?」
ことり「あははっ、それもいいかもね」
モブ女A「おっつー我ちゃん、何見てんの?」
モブ女B「おお、ギャルっち。我はあの集団を見ていたのだよー」
モブ女A「あー、高坂さんのあのグループ? 不思議よなー、あーし面子がどういう基準かさっぱりわかんね」
モブ女B「友達の集まりってわけでもないらしいからなー。我も不思議に思っておるよ」
モブ女A「……なんか、友達でもないのに集まるって教室みたいじゃね? クラスメートっつーか」
モブ女B「言い得て妙ぞー。つまりはあのグループは……」
穂乃果「皆と帰るとかリア充だよねこれ? リア充って言ってもいいよね?」
凛「友達じゃないから駄目にゃ」
穂乃果「そんなぁ……」
モブ女B「変人クラスってことだなー?」
モブ女A「あはは、言えてる言えてる。変な奴ばっかだもん」
穂乃果「うう……早くリア充になりたい……ぼっち卒業したいよ……」
モブ女A「まぁ一番の変人は高坂さんだけど」
モブ女B「それなー」
第十三話 完
今日はここまで
回収出来てない伏線って絵里の「あれを止められる」と「浦女廃校で転校生来るかも」以外ありましたっけ
おつ
しれっと真姫ちゃん出てきてるけど和解シーンあったっけ。それともこれからかな
サブタイトルと話の内容的に最終回なのかと思ったけど、まだ続きそうなのでひと安心
2期期待
変人クラスってそういう意味だったのね、綺麗なタイトル回収
一区切りっぽいのでここまで乙でした
続きも楽しみ
>>271
作中の話が「春」を描いていて、最後に「夏が近い春」に時間が飛んでますので、書かれていない間に9人皆が仲良くなったんだよーって感じを出したかったんです
ただ穂乃果も真姫も謝らないのは確かに何だかあれなので和解回も入れときます
>>275
そういうことか
ちゃんと読めてなくて申し訳なかった
追加エピソード楽しみにしてるよ
消えるにこちゃん好き
にこちゃんの設定が美味しすぎる
にこちゃんの人気に嫉妬
そんな私もにこちゃんの消える設定好き
ネクラだけど頼りになる賢い先輩が好きです
期待
まだかな
すいませんが今月中忙しくて更新難しいです、次の更新は2月入ってからになります
待ってるで!!
待ってる
待ってる
待ってる!!待ってるからな!!
根暗だがよく気の回るエリチカに草
2月だぞ
まだか
まだなの…?まだ?
お待たせしてすいません
少し遅くなりますが今日投下します
待ってたよ!!!再開嬉しい
第十四話『高坂さん部活辞めるってよ』
部室
にこ「……」
穂乃果「……」
にこ「退部届ねぇ」
にこ「あんた、これがどういう意味か分かってるのよね?」
穂乃果「勿論だよ」
穂乃果「私だって考えて考えて……ようやく決めたことなんだ」
にこ「何で今なの?」
にこ「私と穂乃果のグループは今や人気も鰻上り、なんと9998位だった順位が9750位まで上がったのよ?」
穂乃果「……それでも、決めたんだ」
穂乃果「私はアイドル研究部を辞めるって」
にこ「考え直す気は? ……なんて聞いても無駄みたいね」
穂乃果「ごめんねにこちゃん、けど私はもう決めたんだ」
穂乃果「ここを辞めて「youtuber部」を結成するって……!」
にこ「……」
穂乃果「この二ヶ月間楽しかった……にこちゃんとアイドル活動が出来て、本当に楽しかったよ……!」
にこ「一つだけ聞いてもいい?」
にこ「何でこのご時世に、下火になりつつあるyoutuberを?」
穂乃果「別にyoutuberをやりたいわけじゃないんだ。私はyoutuberにならざるを得ないんだよ」
にこ「なりたくないのにやらざるを得ない?」
にこ「頭がこんがらがってきたわ……本当にどういうことなの。一から話してもらっていい?」
穂乃果「うん……実は昨日、妹の雪穂と部屋で話してたときのことなんだけど」
回想
穂乃果「それでアイドル研究部とクラスの人で撮った動画が炎上してね、順位が上がったんだ」
雪穂「相変わらずお姉ちゃん達は頭のおかしいことをしてるね……」
穂乃果「そんなことないよ? す、少なくとも私だけはまともだもん」
穂乃果「そ、そんなことより雪穂、今年受験でしょ! 勉強しなくていいの?」
雪穂「今日の勉強は全部終わらせたよ、そうじゃなかったら今頃机に齧り付いてるよ」
穂乃果「雪穂は真面目だねぇ」
雪穂「将来的にお姉ちゃん養う為に良い大学行かなきゃいけないからね」
穂乃果「うん。うん?」
雪穂「ところでお姉ちゃん、前に音ノ木坂が廃校って話したこと覚えてる?」
穂乃果「えっと、結構前だよね? 春先の……覚えてるけどそれがどうしたの?」
雪穂「あれ、音ノ木坂じゃなくて浦の星だったんだね……何でお姉ちゃん後で訂正してくれなかったの?」
雪穂「お陰で学校で恥かいちゃったよ」
穂乃果「あはは……ごめんごめん、友達にからかわれたとか?」
雪穂「えっとね……」
雪穂『学校の夏祭りが近いとはいえ折り紙を丸めて繋げていく作業はもう嫌だよ……』
イケメン『あはは、こんなくだらないことやりたくないよね』
イケメン『そう言えば高坂さんは進路を決めたの?』
雪穂『お姉ちゃんが浦の星に行くかもしれないから浦の星にしようかなって』
先生『何ィ? 浦の星?』
先生『馬鹿なことを言うなよ高坂、浦の星は最近廃校したぞ』
雪穂『へ……?』
先生『何だお前、ひょっとして浦の星に行くために勉強を頑張っていたのか?』
雪穂『う……』
先生『残念だな。お前の……努力も……全て無駄……浦の星は……廃校の道を選んだのだ』
先生『ハッ、ハハハハッ……』
イケメン『くそ……笑うな……』
先生『ハーッハッハッハッハッ!』
イケメン『笑うなァァァァァッ!』
パァァァァァッ
先生『ハッ……?』
先生『何だ、あの折り紙の光は……金色……?』
イケメン『これは……』
イケメン『唱えれる! この呪文、術には俺の心の力はいらない……! この術を持っていたものの力が溢れている!』
イケメン『頼む! 雪穂を助けてくれ!』
イケメン『ジオルク!!!』
コォォォォ
『さ……もう一踏ん張りだぜ、雪穂』
雪穂『ダニーッ!!』
雪穂「ってことがあってね、恥ずかしかったよ」
穂乃果「色々言いたいことはあるけど何も言わないことにしておくよ」
雪穂「まぁ音ノ木坂に行くから別にどうでもいいんだけどね」
雪穂「私が浦の星を目指してたのも、お姉ちゃんが浦の星に行くんだと思ってたからだし……」
穂乃果「あはは……けど雪穂が音ノ木坂に来てくれたら心強いよ」
雪穂「へ?」
穂乃果「だって二人で一緒に登校出来るもんね、お弁当も一緒に食べられるし」
雪穂「一緒に登校……? 一緒のお弁当……?」
雪穂「お姉ちゃんのあーん……?」
雪穂「私勉強してくるね」
穂乃果「? うん、頑張ってね」
回想終わり
穂乃果「……」
にこ「……」
にこ「youtuberは……?」
穂乃果「その後何となく暇潰しにボイパしてみたら案外上手くいったんだ」
穂乃果「youtuberってボイパが出来たら一億円貰えるんだよね、イケメンでもない男がやって一億円なら私がやったら百億円だよ」
穂乃果「美少女金持ちyoutuber爆誕……友達になりたいとの声が殺到……彼氏が何と百人……」
穂乃果「うひゅ、いひゅひゅ……日本の未来は明るいよー!」
にこ「……」
穂乃果「というわけで、早速youtubeに動画をあげてくるよ。私が有名になったらにこちゃんのことも事務所に紹介してあげるね」
穂乃果「期待しててね��♪」
翌日
にこ「……」
『リア充の超美少女がボイパと食品レビューしてみた』
にこ「……」カチッ
『うひゅ! ひ、ひひゃ! こにゅちゃわ! ち、ちがっ! びゅんぶん、はろーゆーちゅぶ!』
『ぼ、ボイパしみゃす!』
『ズッ……ドッ……ツチッ……ビュン……ドゥン……』
『ドゥン……アレッナンカチガッ……ドゥブン……ブッ……あれ?』
『えっと、えひひっ! つ、ちゅぎは食品レビューを』
カチッ
にこ「……」
にこ「……」
ガラララ
穂乃果「お疲れ様ー、いやー今日も授業大変だったよ」
穂乃果「体育があってね、また先生が柔軟の時に無理やり抑えつけてきてさ」
穂乃果「大体奇数なのに二人組を作れっていうのがナンセンスで」
にこ「……」
カチッ
『食品レビュー……えっと、えっと、その、パン……うん、えっと、ひひひっ! キョンビニ! ふぁ、ヒャミマのっ、新商品っ! これが……うまい、パンがうまいっ!』
カチッ
にこ「……」
穂乃果「……」
穂乃果「えっとね、うん、それは違うんだよ」
穂乃果「いや何というかね、私が有名人になったら皆と一緒にいられないなと思ってね?」
穂乃果「うん……ほら……本来の力を出さなかったって言うか……」
穂乃果「……」
にこ「……」
穂乃果「ごめんなさい、アイドル研究部の退部無しにしてください」
にこ「……はぁ……」
にこ「……じゃあ新しいPV撮りましょ、もっと順位上げなきゃいけないんだから」
穂乃果「うう……にこちゃん……ありがとう」
にこ「別にいいわよ、それに多分今回のことで……」
にこ「ほら見て、こっちの動画再生数も上がってる」
穂乃果「え? や、やっぱり美少女だからかな……?」
にこ「あに言ってんのよ、珍獣見に来たようなもんよこいつらは。コメントも「ぼっちがボイパやってる動画からきますた」ばっかだし」
穂乃果「うう……」
にこ「……まぁ、いいんじゃない? 何ていうか、これであんたも少しは成長したでしょ」
にこ「一攫千金を狙うんじゃなく、コツコツとやるのが大事だって」
翌日
穂乃果「……」
にこ「……」
穂乃果「ニコ生主部を……」
にこ「今度は退部撤回しないわよ」
穂乃果「……」
にこ「……」
穂乃果「……」
第十四話 完
今日はここまで
遅れた分ペース上げます
おつ!待ってぞー!!
パイセンはステルス以外はやはり1番まともだなぁ…安心するわ
雪穂の先生とイケメンのやりとり草
乙
人生楽しそうだな
第十五話『高坂さんと意地っ張りな赤』
教室
穂乃果「んー」カチカチ
穂乃果「……」カチカチ
穂乃果「はぁ」
ことり「溜息なんてついてどうしたの?」
穂乃果「うぉあがぉっ!?」ドガッシャ
ことり「何か悩みでもあるなら、私が相談乗るよ」
穂乃果「う、うん……」
穂乃果(最近私が転んでも動じなくなったなぁ。強くなったんだね、ことりちゃん)
ことり「携帯電話触ってたけど……ニュースサイトでも見たとか?」
穂乃果「ううん……昨日ラインをしたんだけど、既読ついてるのに返事が来ないんだよ」
ことり「ライン?」
ことり「穂乃果ちゃんにラインをする相手が!?」
穂乃果「うん……いや、あの……真姫ちゃんなんだけどね」
ことり「あぁ真姫ちゃんね」
ことり「ごめんね、ちょっと驚いちゃったよ」
穂乃果「別にいいけどね……」
ことり「それで既読付いて返事が来ないって……どんなメッセージ送ったの?」
穂乃果「いや普通に放課後ご飯でも食べに行かないー? って」
穂乃果「えっと……ほら、普通」
穂乃果『明日の放課後暇かな?食事でもどう?』19:20
穂乃果『なんで返事してくれないの?』19:21
穂乃果『スマホ見てないのかな?』19:21
穂乃果『あ、既読付いたよね今。どう、食事行かない?』19:22
ことり「いやいやごめん凄く怖い凄く気持ち悪い」
穂乃果「ちょっと待って!? 勘違いしてる、多分勘違いしてるよ! そういうのじゃないよこれ!?」
ことり「今更言い訳は無理だよ……」
ことり「真姫ちゃん全く返事してないのにスクロール出来るくらいメッセ送っちゃってるもん」
穂乃果「ち、違うんだって……前はこれが普通だったんだよっ」
穂乃果「海未ちゃんが真姫ちゃんに色々言ったのと、私が馬鹿だったからこじらせちゃったけど……」
ことり「海未ちゃんが?」
穂乃果「うん……前に、真姫ちゃんに私がぼっちだって吹き込んだらしいんだ」
穂乃果「それと同時に私も真姫ちゃんがぼっちだって知っちゃって……それで一回喧嘩別れしたの」
ことり「一回ってことは今は?」
穂乃果「たまたま会ったら挨拶するくらいには仲を取り戻せたよ」
ことり「それは取り戻せたって言っていいのかな……?」
穂乃果「凛ちゃんが仲を取り持ってくれなかったら、今頃顔を合わせると同時に地面に唾を吐いていたかと思うと感慨深いものがあるよ」
ことり「ここはアメリカじゃないよ……?」
ことり「それにしても凛ちゃんが穂乃果ちゃんの為に行動するなんて珍しいね。からかってばかりなのに」
穂乃果「んー、確かにからかわれることも多いんだけどさ」
穂乃果「結構世話焼いてくれるんだよね、凛ちゃん。多分本当は優しい子なんだよきっと恐らくあるいは」
ことり「微妙に信じきれてない辺り穂乃果ちゃんらしいね」
穂乃果「も、もしかしたら私と凛ちゃんは友達なのかな……? これだけ優しくしてくれるし」
穂乃果「友達? って聞くと後輩だって言われるけど、あれも照れ隠しとか……だったらようやくぼっち卒業だよっ!」
ことり「穂乃果ちゃんはもうぼっちとは言えないと思うけど……まあいいや」
穂乃果「というかだよ。海未ちゃんが真姫ちゃんに私がぼっちだってバラさなきゃ、もっと丸くおさまったかもしれないのになー」
穂乃果「そう考えたらこの件は海未ちゃんも悪い……いや、海未ちゃんに6割くらい非がある気がする」
ことり「あはは……」
穂乃果「うむむ……海未ちゃんめ……」
海未「私が何か?」
穂乃果「ひゃいっ!」
ことり「う、海未ちゃん? いつからいたの?」
海未「高坂さんが溜息をついていたところからですね」
ことり「最初からいたんだね……」
海未「それより高坂さん、私が悪いとは一体どういうことですか? 自分が悪いのを棚に上げて責任転嫁するような……」
穂乃果「け、けど海未ちゃんが言わなかったらここまでは……」
海未「嘘をついていた高坂さんが悪いに決まっています。私はそれを正しただけですよ? 間違った行動をしたとは思っていません」
穂乃果「うう……裏切り者……あっ」
ことり「ちょ、穂乃果ちゃん!」
海未「裏……切り……」
海未「ううう……違うんです、私は悪くない……私は見捨ててなんかいないのに、う……」
ことり「あああ……またトラウマスイッチが……」
穂乃果「ご、ごめん海未ちゃん! 私が全部悪かったよ、海未ちゃんは何一つ悪くないから!」
海未「うう……そう、ですね……私は悪くない……」フラフラ
ことり「あ……行っちゃった」
ことり「もう、気を付けなきゃ駄目でしょ穂乃果ちゃん。海未ちゃんあの時のことフラッシュバックしちゃうんだから」
穂乃果「ごめんね……ついうっかり」
穂乃果「けど海未ちゃんやっぱり相当応えてたんだね」
ことり「転校先の学校でもあの時の恐怖に怯えるようにしてたらしいから、相当根深いよあれは……」
穂乃果「はぁ……」
モブ女A「高坂さん、ちょいいいー?」
穂乃果「はひゃぁ! も、モブ女Aさんっ!?」
ことり「私じゃなく穂乃果ちゃんに?」
モブ女A「そーなんよことりん。なんか一年の子が来てさー、高坂さんいるかって」
穂乃果「一年の? 花陽ちゃんかな、凛ちゃんは訪ねてくるわけないし」
モブ女A「廊下にいるからいってあげて、ほんじゃーね。ごめんごめん我ちゃんお待たせー」
モブ女B「我は既に手番を終わらせておるぞー。ふふ、どっちがババかギャルっちに分かるかー?」
穂乃果「何の用だろ……?」
廊下
穂乃果「えーっと……」キョロキョロ
真姫「……」
穂乃果「へ? 真姫ちゃん?」
真姫「これ」
穂乃果「これ、って……本? スイーツ店の?」
真姫「この赤い付箋の店、行くから。予習しといて」
真姫「じゃあね」
穂乃果「あ……」
穂乃果「……」
穂乃果(ぶっきらぼうで、無愛想で)
穂乃果(けれど照れくさそうに。そんな態度にあの日のことを思い出す)
穂乃果『ふぁー……眠い。今日は凛ちゃんいるかな?』
凛『でさー、その時に』
穂乃果『あ、凛ちゃんおはよ……って』
真姫『ヴェェ!? な、なんでここに……』
穂乃果『それはこっちの台詞だよっ! 何で真姫ちゃんが凛ちゃんと登校してるのさ』
真姫『わ、私は星空さんから一緒に登校しないか誘われて……』
凛『……』
穂乃果『う……えっと』
真姫『あの……』
凛『……二人共、いつまでも意地張ってないで仲直りするにゃ』
真姫『はぁ!? 私は意地張ってなんか!』
穂乃果『わ、私だって別に!』
凛『穂乃果ちゃんはこの間、真姫ちゃんに謝りたいって言ってたよね?』
穂乃果『う……』
凛『真姫ちゃんも教室で、仲良くしてくれた先輩に言い過ぎたって反省してたよね』
真姫『む……』
凛『二人共自分が悪いことしたって自覚してるんなら、お互いに謝った方がいいよ』
凛『一度こじれた関係は、時を経るごとに溝が深くなる。このままだと本当に戻れなくなっちゃうにゃ』
穂乃果『それは……』
穂乃果『……ごめんね真姫ちゃん、私嘘ついてた。少しでも尊敬されたくて……それなのに、真姫ちゃんのことを嘘つきだなんて言って』
真姫『……私も同じよ。自分を偽って、穂乃果のことを責めて……悪かったわ、また仲良くしてくれたら、その……嬉しい……』
穂乃果『真姫ちゃん!』ギュッ
真姫『ヴェッ!?』
穂乃果『良かった……嫌われたと思ったよ……』
真姫『穂乃果……』
凛『ふぅ……無事解決できて良かったにゃ。かよちんが心配してたからなぁ……』
穂乃果『一緒にぼっち脱出頑張ろうね!』
真姫『へ?』
凛『いや待ってなんか解決してない気がする』
穂乃果(……ふふ、けど真姫ちゃんも素直じゃないなぁ)
穂乃果(わざわざラインに返事せずにこうして本を渡すなんて)ペラッ
【スイーツ祭り!お一人様一万円で二時間高級スイーツ食べ放題!】
穂乃果「!?」
穂乃果「いちま……いや確か私奢るって……」
穂乃果「二万!? 二万円!?」
穂乃果「……」
穂乃果「貯金……降ろさなきゃ……ははは」
第十五話 完
今日はここまで
ほのまき仲直り編来たか!
乙乙
金銭感覚のズレが…
乙
あとは彼氏だな
乙
乙です
応援してます!
いいねぇ
>>331
彼女って手もあると思います
わたモテ化待ったなし
第十六話『高坂さんとラブライブ』
放課後 部室
にこ「ふふー……ふんふー……」
にこ「なんか違うわね、もっとこうキャッチーで俗っぽい感じの方が一般受けを……」
にこ「んー」
ガチャッ
にこ「遅かったじゃない穂乃果、新曲のメロディなんだけど」
絵里「そうね、もっとアップテンポの方がいいと思うわ」
希「ウチはさっきのままでいいと思うけど」
にこ「……」スッ
希「ちょ、待って待って! 消えるのは無しや!」
にこ「急に入ってくるから驚いたのよ」
希「半透明で止まらないで、一番怖いやつやんそれ」
にこ「しょうがないわねぇ……」スウッ
にこ「で? 生徒会のお二人がわざわざ何をしに来たわけ? お使いなら役員に頼めば対応したのに」
絵里「嘘つき……役員は百回来て百回とも貴女に会えないからって匙を投げたのに……」
にこ「知らない人が来たら姿を見せない、この世の常識よ」
希「思いっきり名前言ってたのにな」
にこ「そんなことより用件を言いなさい」
にこ「こっちは作曲で忙しいの。すぐに言わないと消えるわよ」
希「はいはい。ウチらがここに来たのには理由があってな」
絵里「今度開催される……ラブライブって大会……知ってる?」
絵里「うふふ……祭典、大会、どんちゃん騒ぎ……ああ……考えただけで嫌になる……」
にこ「希、そこの根暗会長すぐに元に戻しなさい。話進まないわ」
希「絵里ち、シャキッとしなきゃあかんよ」
絵里「背筋を伸ばすと疲れるのよ? まぁいいわ、ラブライブは知ってるわよね?」
にこ「当たり前じゃない。既にチェック済だしあらゆる手段を講じてでもチケットを手に入れるつもりよ」
絵里「此方からの要求は一つ。ラブライブに出場してほしいのよ」
にこ「?」
にこ「出場? ラブライブに?」
希「そうや、穂乃果ちゃんとにこっちにラブライブに出場して欲しいんよ」
にこ「えっと……それはつまり、どういう意味?」
絵里「意味が伝わらない……やっぱり私の説明が……雑だから……?」
絵里「家で飼ってるシメジと……もっと説明の練習を……しておくべきだったわね……うふふ……死にたくなってきたわ、あそこの窓から飛び降りて……」
にこ「ここは一階だしシメジは飼ってるとは言わないわよ」
希「ジメジメしてて似たもの同士やから馬が合うんやって」
にこ「シメジと?」
にこ「そんなことはどうでもいいのよ。あんた達無茶なこと言ってるって分かってる?」
希「無茶でもなんでもないやん。野球部だって甲子園あったら予選参加するやろ?」
にこ「募集要項はキチンと読んだ?」
絵里「えっと……確か上位の100組まで出場出来るって……」
希「スクールアイドルが何組あるか知らんけど、何とか滑り込めそうにないん?」
にこ「私達の順位9300位なんだけど」
絵里「え……?」
希「きゅうせん……?」
ガラララ
穂乃果「お、お疲れ様……あれ? 絵里ちゃんと希ちゃん……?」
希「……」
絵里「……」
穂乃果「な、何でそんな、死んだ顔してるの……?」
にこ「現実と言うものを知ったのよ」
「……」
にこ「……って穂乃果あんた誰連れてきたのよ。緊張するわね」スッ
穂乃果「うぁ、い、ちょっ! 消えないで! 私残されてもこまっ!」
「ここ、本当にアイドル研究部なのよね……?」
穂乃果「ひっ、うふっ! しょ、しょうでござんす!」
「え? 今消え……」
にこ「ん、あれ……ちょっと待って」スウッ
にこ「この声、聞いた覚え……いや、嘘でしょ? 嘘よね待って待って」
穂乃果「え? へ?」
にこ「う、ううう……嘘! 嘘!? な、なんで!? なんでここに、ここにっ!」
にこ「A-RISEの綺羅ツバサが!?」
ツバサ「あら……私のこと、知ってくれてるのね。嬉しいわ」
にこ「スクールアイドルランキング不動の一位……あ、貴女を知らないアイドルファンなんていないわ!」スッ
ツバサ「……私の見間違いじゃないわよねやっぱり。貴女、消えてない?」
穂乃果「う、しゅ、しゅごいひとっ! なんでしゅね!」
ツバサ「高坂さんも動画で見た通りね。何と言うか……保護したくなるわ」
穂乃果「へ……?」
絵里「その一位様が何の用なの? 私達はラブライブに向けて議論しなきゃいけないんだけど」
穂乃果(あ、賢い可愛いモードだ。相変わらず外面がいいなぁ)
ツバサ「何って、私が他校のスクールアイドルに会いに来る理由なんか一つじゃない」
希「まさか動画を見て潰しに来たんか……?」
穂乃果「うぇっ!?」
穂乃果(う、嘘……私の動画のせいでこの部活潰れちゃうの……!?)
ツバサ「いやいや……そんなことしないわよ。それに9000位代のアイドルを潰すメリットなんて何もないし」
ツバサ「えっと、代表は矢澤さんよね? 出てきてほしいんだけど」
にこ「な、何……? 何かお気に障るようなことが……」スウッ
穂乃果「う、うう……」
ツバサ「えっと、そっちが良かったらなんだけど」
ツバサ「私達A-RISEと合同ライブをしない?」
にこ「……へ?」
絵里「え?」
希「は?」
穂乃果「う……?」
にこ「ちょ、ちょっと待って……話に付いていけないんだけど」
にこ「もしかして今、合同ライブって言った?」
ツバサ「ええ、合同ライブよ。UTX学園にあるA-RISEの特設ステージは知ってる?」
にこ「何回も観客として行ってるわ、凄いステージだなぁってずっと思って……」
ツバサ「そこで合同ライブをやろうと思うのだけれど。どうかしら?」
希「ちょ、ちょい待ちぃなツバサさん! さっき言ってたやん、9000位代って……」
希「そんなところと合同ライブするメリットも、そっちにはあらへんやろ!? 何で急にそんな!」
絵里「……」
ツバサ「メリットで言うなら確かに無いわね。自慢のようになるかもしれないけれど、A-RISEの場合何処とやっても無いとも言えるわ」
にこ「な、なのに何で……?」
ツバサ「簡単に言うとね、私は貴女達二人のファンなの」
穂乃果「ふぁん? ファン……ファン!?」
にこ「あぁ……」バタッ
希「あかんにこっちが気ぃ失った!」
穂乃果(え、えっと……よく知らないけどこのツバサ? って人のあらいず? ってグループって)
穂乃果(スクールアイドルで1位なんだよね? そんな人にファンだって言われるなんて……)
穂乃果「え、えっと……さ、サインと握手くらいなら……」
ツバサ「大丈夫よ、私はそういうミーハーなファンじゃないから」
ツバサ「そうね……はっきり言って貴女達二人が上げているPV、あれはつまらないわ。……けど」
穂乃果「け、けど?」
ツバサ「何でかしらね、何処か光るものを持っているような……惹きつけられるような、そんな気がするのよ」
絵里「……ふうん?」
ツバサ「その輝きをもっと見たい、その正体を探りたい……だから、こうして合同ライブを申し出たのよ」
ツバサ「そちらにとっても悪くない話だと思うわ。どう?」
穂乃果「……」
ツバサ「?」
穂乃果(一位ってことはファンも多いんだよね。大勢の人の前でライブをするってことは)
ファン1『うおおー! 何だあの美少女は!』
ファン2『何て素晴らしい歌声とダンスなんだ! 俺を彼氏にしてくれー!』
ファン3『穂乃果ちゃーん! 私と友達になってー!』
穂乃果「やれやれ困るな子猫ちゃん達……ふふ、うひゅひゅ……」
ツバサ「高坂さん?」
穂乃果「ふぃ!? ぎ、びぃゃ! じぇ、ぜひっ、ヤラセテクダッさぁ!」
ツバサ「本当!? 断られるかもしれないって不安だったの、良かったわ」ギュッ
穂乃果「ぎひぃ!?」
ツバサ「詳細は追って伝えるわ、ホームページに書いてあるメールアドレスでいいのよね?」
ツバサ「今日はありがとう。当日はよろしくね!」
ガチャッ
穂乃果(い、いい匂いがした……あれが一位の貫禄かぁ……)
絵里「……」
にこ「ん、うん……」
希「ようやく目が覚めたんやな、にこっち。合同ライブが決まったで」
にこ「合同ライブ……夢じゃなかったのね……」
にこ「握手してもらえばよかった……」
穂乃果「ご、ごめんね勝手に決めちゃって……」
にこ「本当よ。断るつもりだったのに」
希「何でや? これってランキングを上げるチャンスなんちゃうん?」
穂乃果「そ、そうだよ! もしかしたら一気に十位くらいに入って世界的に人気者になるかもっ!」
にこ「私達がやるのはライブよね?」
穂乃果「え? う、うん」
にこ「……ライブに必要なのは?」
希「そりゃあ……曲やろ?」
希「けど持ち歌さえあったら出来るんやから、何の問題も……」
穂乃果「……」
にこ「……」
希「……なぁ、まさかとは思うんやけど」
にこ「私達が今までやってたのは他校のスクールアイドルのコピーや、碌に楽器触ったこともない素人レベルの楽曲よ」
にこ「ステージで大手を振って歌えるレベルのものは一つもないわ。今から作れるような実力を持った面子もいない」
絵里「……」
穂乃果「……」
希「……」
にこ「一言で言うと」
にこ「『詰み』よ、これ」
第十六話 完
今日はここまで
いや曲とかの前にパイセン確実に消えるやんww
わたモテはいいぞ
今月22日に最新刊が出るから皆買おう
乙
穂乃果は天上人とどこで会ったんだろう
急展開で面白いな乙
わたモテの宣伝草
乙
わたモテはもう予約済みなんだよなあ
消える矢澤ほんとすこ
最新刊からもこハー結成していくんだよなぁ
矢澤のキャラが美味しすぎる、絵里も具合いいわぁ 希の関西弁がコテコテすぎてちょい気になるけど
わたもてってなに…?
このスレのこと
人のわたを持ってこいって命じてくる神様のこと
人に命じて持ってこさせた
人のはらわたを喰らうのか…
第十七話『高坂さんと遅れてきた転校生』
教室
穂乃果(歌……歌かぁ)
穂乃果(私の作った曲とか駄目なのかな……)
穂乃果(自信あるのになぁ……)
穂乃果「ふぅ……」
海未「今日の高坂さんは何だか大人びて見えますね」
ことり「好きな人でも出来たのかな?」
海未「好きな人……高坂さんに? あはは」
海未「笑い死にさせるつもりですかッ!?」
ことり「そんなに!?」
穂乃果(歌詞……アイドルらしい歌詞を書ける人なんて知り合いにいないもんね)
穂乃果(にこちゃんも苦痛のあまり消えっぱなしだし私が書くしかないのかな?)
穂乃果「……」カキカキ
海未「何か書き始めましたね……」
ことり「ら、ラブレターかもしれないよ! ドキドキしてきちゃった」
海未「意外と清純派だったんですね。再開した時にはギャルになっていましたし私はてっきり……」
ことり「てっきり何? まさか私が男の人とあんなことやこんなことをしてる、なんて思ってたの?」
海未「昼の日中から破廉恥なことを言わないでください! 破廉恥な!」
ことり「ごまかしてもこの件については後で追求するからね……? そんなことより今は穂乃果ちゃんだよ」
海未「別に高坂さんに好きな人がいたりラブレターを書いていても私は気になりませんよ。高校生にもなれば彼氏の一人や二人欲しくなってもおかしくないですし」
ことり「それはそうなんだけど……あの穂乃果ちゃんだよ?」
海未「いや……まぁ……」
海未「そもそも好きな人が出来たのであれば、もっと身だしなみに気を使うのでは? 高坂さんを見なさい、いつも通り痩せこけた老犬のようではないですか」
ことり「うーん……ちょっと海未ちゃん、何書いてるか見てきてもらってもいい?」
海未「何故私がそんな真似を……」
ことり「私、穂乃果ちゃんの近くに行くとすぐに気付かれちゃうもん」
ことり「咄嗟に声かけてくるから、香水の匂いで瞬時に判断してるんだって」
海未「まるで本物の犬のようですね……賢くない犬ほのわんと言ったところでしょうか」
海未「そういうことなら仕方ありませんね。私が見てきましょう」
ことり「うん♪」
穂乃果「んー」カキカキ
海未(さて……見てくるとは言ったものの)
海未(本当にラブレターを書いていたとしたら、いくら穂乃果とはいえ見るのは可哀想ですね)
海未(視界の端にチラッと納めて……ラブレターだったらすぐに見るのやめましょう)
穂乃果「ここをこうして……」カキカキ
海未「……」チラッ
『貴方を監禁したいの! 目玉に映る全てが私なの!
貴方の中にいたいの! 考えていいのは私だけ!』
海未「ちょ、穂乃……高坂さん!?」
穂乃果「うおっぎぃ! ドドッ、ドシッ、海未ちゃ!?」
海未「い、いえ……何でもありません! 気にしないでください!」
穂乃果「うん……?」
穂乃果(何だろ……まぁいいや、アイドルっぽい恋愛ソングの続き書かなきゃ)
海未「……」フラフラ
ことり「あ、海未ちゃんお帰りー。どうだった?」
海未「……」ガシッ
ことり「え、何……」
海未「あれは恋文などではありませんでした。それに高坂さんの恋は応援してはいけません」ギュウウウッ
ことり「海未ちゃん!?」
海未「分かりましたか……?」
ことり「ひぇ……は、はい……」
海未「しかし……まさかあんな趣味とは……一体どうすれば……」ブツブツ
ことり「一体何を見たっていうの……?」
穂乃果(何だろう……関係ないところで物凄くややこしいことが起こってる気配がする……)
穂乃果(というか歌詞作っても作曲出来ないと意味が無いんだよね)
穂乃果(流石に今から楽器を弾けるように……ってなるには時間が足らないし)
穂乃果(そもそも楽器なんか練習したくないし……そういうのはやれる人がやればいいから……)
穂乃果「んー……どうしよう……」
穂乃果「楽器を弾ける……楽器……」
穂乃果「あれ? 楽器?」
穂乃果(そうだ! 楽器を弾ける子一人いたよー!)ガタッ
ことり「あれ? 穂乃果ちゃん書いてたもの持って何処か行くみたい」
海未「ことりは待っていてください。私が後を追います」
ことり「えっ、何で? 海未ちゃんが行くなら私も」
海未「ことりを巻き込むわけにはいかないんです。どうか分かってください」
ことり「う、うん……」
一年教室
穂乃果「ふふーん」
海未(一年生の教室……? あんなところで一体何を……)コソコソ
穂乃果「あ、真姫ちゃん! こっちこっち!」
真姫「何よ……恥ずかしいから教室来ないでっていつも言ってるのに」
海未(……遠くて声がいまいち聞こえませんね)
穂乃果「でね! ……が、……なんだ」
真姫「……は……だけど、……よ?」
海未(……え?)
穂乃果「はい、これ!」
海未(あれは……さっきのラブレター!?)
海未「嘘ォ!?」
穂乃果「ん?」バッ
穂乃果「今海未ちゃんの声が聞こえたような……気のせいか」
ダッダッダッ
海未(そんな……そんな、穂乃果がまさか……)
海未(レズだったなんて!)
海未「って……落ち着いてください私……そんなわけないじゃないですか」
海未「あれもきっと、添削をお願いしたとかそういうことだったんですよ。そうに決まってます……だって私も生まれてこの方、同性愛者の方に会ったことは一度も」
絵里信者「今日も絵里お姉様は美しかったわ……見た? あの日向を避け影になったところを歩くお姿。あぁ倒錯的……」スタスタ
希信者「希お姉様も素晴らしかったわ! 影が無くなった瞬間、次の影に飛び移れるよう近付いてひょいと手を貸して……そのまま手を繋いでいたから、きっと生徒会室に行ってキスを……」スタスタ
絵里信者「私もされたい……めちゃくちゃにしてほしい……」スタスタ
海未「……」
海未「おぉ……あ……がぁ……」ガリガリ
海未(そんな筈ないのに……そうとしか思えません)
海未(た、確かあの時……二人の会話……)
穂乃果『でね! ……が、……なんだ』
真姫『……は……だけど、……よ?』
海未「ま、まさか!」
穂乃果『でね! 私は真姫ちゃんが、監禁したいくらい大好きなんだ』
真姫『監禁は困るわね……だけど、私も貴女のこと大好きよ?』
海未「こういうことだったんですか!?」
海未「し、信じられません……穂乃果と真姫が愛し合っていたとは!」
海未「う、うぅ……涙が出てきました……彼氏が欲しいと常々言っていたのはブラフだったのでしょうか……」
海未「いや……むしろ男性に相手にされなさすぎて女性に……?」
海未「門下生の一人でも紹介してあげるべきでした……今更悔やんでも仕方ありませんが……うぅ」
海未「教室に戻りましょう……はぁ、ことりに何と説明すれば……」テクテク
穂乃果「えー、そうなの?」
海未「!」コソッ
海未(穂乃果……? 隣の教室……一年の教室にいた筈じゃ)
真姫「だからこうして別の人を紹介してるんじゃない」
穂乃果「んー、それはそうだけど」
海未(えっ、振られたんですか!?)
穂乃果「良い案だと思ったんだけどなぁ」
真姫「今から紹介する人、私だってそんなに親しいわけじゃないんだからキョドキョドしないでよね」
穂乃果「むぅー……昔の私とは違うんだよ?」
「えっと……あれ、西木野さん?」
海未(あれ……隣のクラスにあんな一人いましたっけ……?)
真姫「ピアノのコンクール以来ですね、お久しぶりです。ほら、穂乃果も挨拶して」
穂乃果「きょ、こんにっちゃぁ!
わ、わたっ! わた! あいどっるぅ!」
「え? あの……」
真姫「転校してきたばかりなのに、変なの見せちゃってすいません。この子はアイドル研究部の……」
海未(あぁ……廃校になった浦女から転校してきた子ですか)
海未(というか本当に廃校したんですねあそこ。転校生中々来ないからもう来ないものかと)
「えぇ……困るわ、急にそんなこと」
真姫「ですよねぇ……」
穂乃果「け、けど……」
海未(一体何の話をしているんでしょう……もう少し近付いて)
真姫「この人の方が上手いわよ。きっと穂乃果の希望通りにやってくれる」
海未(え? 上手い……ヤッてくれる?)
「西木野さんだって十分上手よ。何回も見たし一緒にしたこともあるけど、今も記憶に残ってる」
海未(何回も見たし一緒にシた!?)
穂乃果「あ……そ、そうだ。厚かましいかもしれないけど、二人が一緒にやってくれれば最高のものが出来るかも」
海未(3ぴ……)
海未「高坂さん!? 学校でそんな破廉恥なことを! 破廉恥なことを!!!」
穂乃果「う、海未ちゃん!? 破廉恥って……!?」
真姫「ちょ……何よ! 失礼じゃない!」
海未「真姫に監禁したいとラブレターを渡し!」
穂乃果「へ?」
海未「隣のクラスにまで行って夜のお誘いをして!」
真姫「はぁ?」
海未「あまつさえ3Pなど……高校生のやっていいことではありません!」
「え……?」
海未「はぁ……はぁ……」
穂乃果「……」
海未「……な、何ですかその目は?」
真姫「何ですかはこっちの台詞よ。海未はまとも寄りだと思ってたのに……はぁ……」
カクカクシカジカ
海未「え……歌詞を書いたから、それに曲を付けてもらおうと思った?」
穂乃果「うん、だから真姫ちゃんのところに行ったんじゃん!」
真姫「何をどう勘違いしたらレズで監禁で三人で、なんてことになるのよ……」
海未「じゃ、じゃあこの人は……」
穂乃果「真姫ちゃんが、作曲なんてしたことないから別の人紹介するって……」
真姫「少し前までは浦の星にいたんだけど、最近転校してきたのよ」
真姫「コンクールで何度か顔合わせたことあるくらいだけど、実力は知ってるから丁度いいって」
「あはは……お、面白い友達……ね?」
真姫「友達じゃないわ。こいつらはただの先輩よ」
海未「そ、そんな……じゃあ私は、私は……」
海未「ただの破廉恥女じゃないですかぁぁぁっ!」ダッダッダッ
ジャナイデスカァァァッ……
デスカァァァッ……
ァァァッ……
穂乃果「海未ちゃんは良い子なんだけど、ちょっと思い込みが激しいところあるんだよね……」
「それで……作曲の件なんだけど」
穂乃果「は、はい!」
「ごめんなさい!」
穂乃果「え……?」
「紹介してもらったのは嬉しいんだけど、私、ちょっとスランプ気味で……ピアノが上手く引けないの」
真姫「そうなの? この前のコンクールに出てなかったから、おかしいとは思ってたんだけど……」
「そういうことだから……ごめんね」
穂乃果「あぁ……頼みの綱が……」
真姫「……」
穂乃果「真姫ちゃん、こうなったら是が非でも真姫ちゃんに曲を」
真姫「嫌よ」
穂乃果「……」
真姫「あんな歌詞に曲付けたくないのよ……」
穂乃果「紹介しようとしておいて……?」
真姫「まぁ、あれよ。まともな歌詞を書ける人見つけてから来なさい」
真姫「歌詞が良ければ一晩で作ってあげるから」
穂乃果「本当? 絶対だよ?」
真姫「本当よ……私以外頼れる人いないんなら仕方ないじゃない」
穂乃果「えへへ……ありがとう、真姫ちゃん。大好きだよ」
真姫「……海未が言ってた通り、本当にレズなの?」
穂乃果「違うって!」
穂乃果(海未ちゃんめ……疑い晴らす為に絶対彼氏作ってやる……!)
第十七話 完
今日はここまで
おつ
ええのう
穂乃果ちゃん普段は痩せこけた老犬みたいなのかよww
乙
園田さん...
想像力が豊かすぎるんやな
嘘ォ!?で口調も保ってられない園田
だんだん僕らの知ってる愉快な園田さんになってきて草
愉快な園田に草
真姫ちゃんの成長が著しい
第十八話『高坂さん「ねんがんの カレシを てにいれたぞ!」』
街
凛「ふぅー……美味しかったね、あの丼物のお店。まさかラーメンも置いてあるとは驚きにゃ」
花陽「お米もすっごく美味しかったよね。また行きたいなぁ……」
凛「この後どうする? 凛かかよちんの家に行って遊ぶ?」
花陽「うーん……二人でこっちまで来るの久しぶりだし、もう少し見て回りたいな」
凛「確かに二人きりって久しぶりだね。最近は何処に行くにも誰かいたし」
凛「誘ってないのに当たり前のように着いてくる穂乃果ちゃんとか突如出現するにこちゃんとか、路地裏でケタケタ笑ってる絵里ちゃんとか」
花陽「えへへ……だからかな、何だかとっても楽しいんだ」
凛「凛もだよ。たまには親友水入らずで楽しむにゃ」
凛「かよちんは行きたいお店とかある? どこでも着いてくよ」
花陽「えっと……じゃあアクセサリーのお店、行っていい?」
凛「勿論にゃ。かよちんに似合う可愛いアクセサリーを探そう」
花陽「……お、お揃いのアクセサリーとかどうかなぁ?」
凛「お揃い? けど凛には可愛いアクセサリーとか似合わないし……かといってかよちんにクロムハーツは似合わないし」
花陽「クロムハーツ買う気なのぉ!?」
花陽「随分ゴリゴリだね、凛ちゃん」
凛「もっとシルバー巻いてみたいにゃ」
花陽「けど凛ちゃんになら似合いそうだよね、クロムハーツ。カッコいいもん」
凛「凛がカッコいいかはおいといて、かよちんは可愛いよね」
花陽「わ、私は可愛くなんてないよ……けど凛ちゃんはカッコいいよ!」
凛「かよちんは可愛いにゃ!」
花陽「凛ちゃんはカッコいいの!」
凛「えへへ……」キョロキョロ
花陽「うふふ……」キョロキョロ
凛「よし、こうしてキャッキャウフフしてても顕現しないってことは間違いなく穂乃果ちゃんはいないね」
花陽「褒め合ってるといっつも何処からともなくやってくるもんね」
凛「よーし! そうと決まったら早速アクセサリーのお店に行くにゃ!」
花陽「うん!」
凛「かよちんはー可愛いなー」
花陽「凛ちゃんもーカッコいいよー」
穂乃果「……」
凛「……っ!? かよちん、隠れて!」
花陽「えっ、へ? な、なんで……」
凛「言った側から穂乃果ちゃんだよ!」
凛「やっぱりにこちゃんや絵里ちゃんみたいに現れるんだ! 褒めあっちゃいけなかったんだよ!」
花陽「そんな……」
穂乃果「そ、それで……わたっ、私が……」
凛「……いや、こっちに気付いてないみたいにゃ」
花陽「誰かと話してる……?」
凛「遠くて見えないけど……あれは……」
外人男「ハハッ、穂乃果は面白い女の子デース」
凛「外人さん……男の人!?」
花陽「穂乃果ちゃんが男の人と……!?」
にこ「由々しき事態ね。信じられないわ……また消えそうよ」
凛「にこちゃんいつから居たの?」
にこ「丼が美味しかったって辺りからいたわよ」
凛「そっかぁ……」
穂乃果「あ、アイっ! アイドルを、しゅておる! 高校ッ!」
外人男「あいどぉる……オー、知ってマース。山口ももぉえ、小柳るみぃこ」
穂乃果「ふ、古い……」
凛「楽しそうに話してるけど、一体誰なんだろ……」
花陽「中々話の分かる男性ですね」
にこ「ええ、センスがあるわ」
凛「凛を置いてけぼりにして盛り上がらないでよ」
にこ「それにしても、変装もせずに男と街を歩くなんて危機感の足りない子ねぇ。スクールアイドルとしての自覚が足りてないわ」
花陽「も、もしかして彼氏さんなんでしょうか……?」
凛「彼氏? 穂乃果ちゃんにぃ?」
にこ「彼氏、彼氏ねぇ……」
花陽「はい……」
凛「……ふっ」
凛「あははははっ、うは、ぎゃはははっ!」
にこ「ひぃー……あははっ、ひひっ! お腹痛い……!」
花陽「うふ、ふふっ、笑っちゃ、悪いですよ……!」
凛「無理だよ、笑いが抑えられない! 驚天動地だ、歩く天網恢恢疎にして漏らさずを地で行く穂乃果ちゃんが彼氏!」
にこ「笑いすぎて凛の知能レベルが上がってるわね。意味間違って覚えてそうだけど」
花陽「と言うかこんなに笑ってると穂乃果ちゃんに気付かれ……」
穂乃果「あれ? 皆何してるの?」
花陽「ほらぁ……」
穂乃果「凛ちゃんに花陽ちゃんににこちゃんってまた、いつも通りの面子だね。絵里ちゃんはいないの?」
凛「今日はいないよ。多分家でブナシメジを栽培してるんじゃないかな」
外人男「オウ、穂乃果の友達でぇすか?」
穂乃果「しょ、そうっ……だよね?」
にこ「説明するの面倒だし、友達ってことにしときなさい」
穂乃果「友達、ふれっ、フレンズっ! ですっ!」
外人男「楽しぃそうな人たぁちですね。よろしくでぇす」
にこ「穂乃果、ちょっといい?」コソコソ
穂乃果「な、何……?」
にこ「あの外人さん、あんたの何なのよ。穂乃果が男と歩いてるだけでも驚くべきことなのに、ましてや外人なんて」
穂乃果「お、お店の常連……いや、私の彼氏だよ」
にこ「彼氏? 本当に?」
穂乃果「ほ、本当だよ。彼氏だよ、今日はデートに来ているんだ、誰が何と言おうと私は彼氏とデートをしているんだ」
にこ「自己暗示始めちゃってるけど……あの人に聞いてもいい? 本当に彼氏なのかって」
穂乃果「え! いや……それはやめておいた方がいいんじゃないかなぁ……」
にこ「なんでよ?」
穂乃果「いやほら……ええと、あの……そうだ、会ったばかりの人に付き合ってるのか聞くのは失礼だよ」
にこ「いやよくある話でしょ、『紹介するわ、私の彼氏よ』って。むしろ初対面以外にしない会話よそれ」
穂乃果「ええ……と、実は付き合ってるのは周りに秘密にしていることにしていい?」
にこ「自己完結させなさいよそれは。何ネタバラシしてるのよ」
穂乃果「うう……大丈夫だもん、こんなに話せてるんだから将来的に彼氏になるかもしれないんだもん……」
にこ「はいはい、分かったわよ。そういうことにしておいてあげるわ」
にこ「戻りましょ、凛と花陽もきっと困ってるわ」
凛「そうそう、その時かよちんがさー」
花陽「もう、凛ちゃんやめてよっ! 恥ずかしいなぁ」
外人男「あっはっは、凛もかよちぃんも楽しいハイスクール生活送ってますねぇ」
にこ「めっちゃ盛り上がってるわね」
穂乃果「……」
凛「あ、にこちゃん凄いよこの人! 凛が昔憧れてた短距離走の世界大会に出たことあるんだって!」
外人男「昔の話でぇす」
穂乃果「聞いたことないよそんなの……」
花陽「ゲイデさん、話も面白いし……何でだろう、他の男の人より親しみやすいんですよね」
凛「そうそう、大人っぽいのかな?」
にこ「ゲイデ?」
穂乃果「こ、この人の名前だよ……ゲイデ・オトコスキーさん」
にこ「ゲイデ・オトコスキーさん?」
外人「ゲイデ・オトコスキーでぇす」
穂乃果「いつもうちの店でお饅頭を買ってくれるんだぁ……」
外人「ほむぅらのおまんじゅ、デリシャスですもの」
にこ「ええと……今日穂乃果と歩いていたのは何でですか?」
穂乃果「男友達にプレゼントをあげたいから一緒に選んで、って言われたけど……」
外人「ボーイフレンドの誕生日が近いのですよぉ」
にこ「ボーイフレンド……あっ」
花陽「確か男性がボーイフレンドって言うと……あぁ」
凛「え? 何? 何が分かったの?」
にこ「えーっと、あれね。うん、何て言うか……どう声かけていいか分からないわね」
花陽「悲しいね、穂乃果ちゃん」
穂乃果「な、何が……?」
にこ「うん、デート楽しんできなさい。終わったら作詞出来る子探しも頑張りなさいよ」
穂乃果「う、うん……ってにこちゃんも探してよ! いっつも消えるんだから!」
にこ「嫌よ、誰かに声をかけるの恥ずかしいわ」スッ
穂乃果「ああ、もう……」
外人「ニンジャ!? ワッツ!? アメイジング・ニンジャマスター!?」
凛「凛達も行こうか」
花陽「うん、この事は忘れようね」
数日後 学校
穂乃果「……」
ことり「な、何か今日の穂乃果ちゃん……魂が抜けたような顔してるね」
海未「一体何があったんでしょうか……」
海未「信じられないようなものを見たような、自分の常識が崩壊したようなそんな雰囲気ですね」
穂乃果「……ぁがっ!」
穂乃果「男……ぉお……男同士でキス……あがぉ……」
穂乃果「ぎぎ……彼氏ぃ……おごぁ……ぎぃ……」
ことり「何か不穏なワードが聞こえてくる気がするんだけど……」
海未「気のせいですよ、きっと……気にしないであげましょう」
穂乃果「あが……ぎぃ……」
にこ「穂乃果いる?」
ことり「あれ、にこちゃん? 何かあったの?」
にこ「いや……バイト先のスーパーのおばさんネットワークで、穂乃果が見たくない現実を見たって報告来たから……」
海未「あぁ……やっぱり何かあったんですね……」
ことり「穂乃果ちゃんは何を見たの?」
にこ「具体的に言うと……」
にこ「ちょっと良いなぁと思ってた常連の外人男性が実はゲイで、店に彼氏を連れてきて、更に外でキスをしてるところ目撃して、よく見たら後ろポケットにコンドームが浮いてたらしいのよ」
海未「」
ことり「破廉恥通り越して言葉を失ったね」
にこ「しかも穂乃果と仲良くしてた理由は、昔こっそり飼ってたオポッサムに似てて愛着湧いたかららしいわ」
海未「オポッサムってあれですよね、あの猿の」
ことり「おばさんネットワークってやっぱり凄いね……」
にこ「穂乃果大丈夫かしら……心壊れてなければいいけど」
穂乃果「がぁ……おぉっ……」
穂乃果「おぉあぁ……ぎぉ……」
穂乃果「おぉ……」
海未「だ、大丈夫ですよ高坂さん! 失恋くらい何です、ほら、高坂さんもごく稀に言ってるじゃないですか! 何があってもファイトだよ、って!」
穂乃果「ふぁふ゛ぁ゛ふ゛ぁじ゛ゃ゛う゛あう゛ふぁあ゛ふぁ゛゛ああいあい゛あ゛゛ー゛ー゛ーーーーーーー!!」
にこ「壊れたわね」
ことり「穂乃果ちゃん、可哀想に……」
第十八話 完
第十九話『高坂さんと幻の作詞家』
部室
にこ「じゃあ……第一回合同ライブ対策会議を始めるわよ」
穂乃果「作曲家は」
にこ「発言がある場合は挙手をお願いします」
穂乃果「……はい」
にこ「高坂穂乃果さん」
穂乃果「作曲家は既に確保しています、後は作詞家とデザイナーを用意すれば何とかなりそうです」
にこ「はい、ありがとうございます」
穂乃果「ところで矢澤にこさんは誰か確保を」
にこ「では会議を終了します」スッ
穂乃果「ちょ、逃げないで!」
穂乃果「あぁ……もう、作詞家とデザイナーなんてそう簡単に集められるわけないじゃん!」
穂乃果「合同ライブも近いのに……というかもう三週間もないくらいなのに!」
穂乃果(練習時間を考えると今日中に……いや遅くても今週中には集めないとまずいよ……)
穂乃果(……よし!)
穂乃果「いざとなったらバックれよう!」
にこ「駄目よ」スウッ
穂乃果「うわっ!?」
にこ「第一、あんたが勝手に了承した話でしょ? 私も一応探してはみるけど……」
にこ「三年かけて誰一人集まらなかったから、正直私に集められるかは分からないわ」
穂乃果「うう……それはそうだけどさ……」
にこ「知り合いに歌詞が書けそうな人とかいないの?」
穂乃果「居たら今頃頼んでるよっ!」
にこ「それもそうね。まぁ……最悪、絵里と希に頼みましょ」
穂乃果「へ? あの二人歌詞書けるの?」
にこ「違うわよ、あの二人って顔が広いでしょ? 一人くらい見つけてきそうじゃない」
穂乃果「た、確かに! あれ? じゃあすぐにでも頼んだほうがいいんじゃ」
にこ「あの二人に借りを作りたいの?」
穂乃果「……あぁ、うん。作りたくない、絶対精神が擦り切れる」
にこ「ま、そういうことよ。私もネットで応募してみるから、あんたも探しときなさい」スッ
穂乃果「はぁい……」
穂乃果「歌詞を書ける人……作詞家かぁ」
穂乃果(自分でも前に書いてみたけど……自作歌詞って結構恥ずかしいんだよね)
穂乃果(あの時は背に腹変えられなかったからやったけど……個人でそんなことしてる人いるのかな?)
穂乃果「そんな恥ずかしいことをしてそうな人……は、一人いるけど」
穂乃果「ちょっと不安だなぁ……」
教室
穂乃果(覚悟を決めろ……もうこれしかないんだよ……)
穂乃果「ね、ねぇ……もっ、ももっ、モブ女Bちゃん」
モブ女B「んー? 我に何か用ぞー?」
穂乃果「え、えっと……詩とか興味な、ない?」
モブ女B「詩……? まぁ、興味はあるぞー」
穂乃果「ほ、ほんと!? えっとね、ひょっとしたらモブ女Bちゃん、詩とか書いてないかなって」
モブ女B「やめて」
穂乃果「え?」
モブ女B「やめて」
海未「なんです高坂さん、モブ女Bを虐めているのですか」
穂乃果「い、イジメテないって! 詩を書いてないかなって思って……」
海未「あぁ……詩」
海未「モブ女Bは中学の時書いていた詩集を「破滅の頁」と読んで地下深くに封印しているんですよ。それに触れられると精神にロックが掛かるんです」
穂乃果「そうだったんだ……ご、ごめんね、知らなくて」
B「気にしなくていいぞー。あれは我が創り出した罪なのだからなー」
穂乃果「けど……これじゃあ歌詞をお願いするのも無理だね……はぁ、どうしよう」
B「歌詞? 作詞家を探しておるのかー?」
穂乃果「うん……急に必要になっちゃって……」
B「ふうむ、我は無理であるが心当たりがあるぞー?」
穂乃果「ほ、本当!? 誰!?」
B「ええと……あったあった。このポエム投稿サイト、知っておるかー?」
海未「ん?」
穂乃果「ああ、有名だよね……前にCMやってたよ。それがどうしたの?」
B「このサイトのランキング上位に、「ダウミー」って人がいてなー?」
海未「ピャオッ!?」
穂乃果「ど、どうしたの海未ちゃん!? 花陽ちゃんみたいな声したよ!?」
海未「な、何でもありません……続けてください……」
B「うん、それでこのダウミーさんなんだんだがー……なんと音ノ木坂の生徒らしいのだよ」
海未「えっ……?」
B「前にポエムに書かれた光景がどう見ても音ノ木坂だったらしくてなー? 特定されたのさー」ヤハー
海未「あんな短いので分かるものなのですか……?」
穂乃果「海未ちゃん?」
海未「あ、いえ……わ、私もダウミーさんの詩は見ていますので……」
海未「気を付けよ……」ボソッ
B「後は……同じくランキング上位の「チカッチ」さんは浦の星の生徒だったらしいけど、今は何処の高校にいるか分かんないなー」
穂乃果「ありがとう! 一先ずダウミーさんを探してみるね!」
海未「ま、待ってください! 卒業生かもしれませんよ!? 卒業生でも音ノ木坂のことは書けますし!」
B「サイトに登録されてる誕生日が17歳だから卒業生ではないと思うなー」
海未「そ、そうなんですか……」
穂乃果「17歳ってことは同級生か三年生だよね? 探してくる!」ダッ
海未「……」
穂乃果「っと、そうだ。走っていっても私声かけられないや」
穂乃果「となると……」
海未(戻ってきましたね……諦めたんでしょうか)
穂乃果「紙も……色鉛筆もある、と。よぉし!」
穂乃果「ふふーん♪」カキカキ
ことり「穂乃果ちゃん何してるの?」
穂乃果「ダウミーさんを探す張り紙だよ」
ことり「ダウミー……あぁ、海未ちゃんのペンネームだよね?」
穂乃果「へ?」
ことり「え? 違うの?」
穂乃果「えっと……ポエム書いてるダウミーさんだよ?」
ことり「うん、ポエム書いてる海未ちゃんのペンネームだよね?」
穂乃果「……」テクテク
海未「な、何です……? ダウミーさんを探さなくていいんですか?」
穂乃果「海未ちゃん、ダウミーさんだったの?」
海未「はぁ!?!!?」
海未「ちょ、えっ!? 何処で知ったんですか!? というかこの短い時間で何が!?」
海未「……い、いえ。私はダウミーなどではありません」
穂乃果「い、いくらなんでも手遅れだよ……」
B「おー。海未っちがダウミーだったのかー」
穂乃果「ことりちゃんに聞いたんだよね、海未ちゃんがダウミーだって」
海未「なんでことりがそれを知っているんですか!」
ことり「前に海未ちゃんがスマホいじってる時、ちらっと見えちゃって」
ことり「あれ……これ言っちゃ駄目だった?」
海未「駄目に決まってるじゃないですか! ポエム投稿してることがリアルバレして平常心でいられる人間なんていません!」
穂乃果「なんで?」
海未「馬鹿みたいじゃないですか! ポエムですよ!?」
穂乃果「いや……そんなことは無いと思うけど。私は詩とかポエム書けないし……」
穂乃果(正直書きたくもないけど……)
穂乃果「それに私はダウミーさんに歌詞をお願いしようとしてたんだよ? ダウミーさんが馬鹿ならそんな人に依頼しようとした私も馬鹿になるしね」
海未「高坂さんは常に馬鹿ですが……本当に、私を恥ずかしい奴だと思ってないんですか?」
穂乃果「当たり前だよ! 私は絶対に馬鹿になんてしない!」
海未「うぅ……高坂さん……」
ことり「な、何だかよく分からないけど……良かったね、海未ちゃん」
穂乃果「そういえば、海未ちゃんってどんなポエム書いてるの? 見てみたいんだけど」
穂乃果(歌詞も依頼することだしね)
B「こんな感じのポエムだなー」
月でウサギがぴょんぴょこぴょん☆
ついているのはマシュマロかな?
マシュマロお口に入れたらトロン
溶けて甘々広がってくよ☆
可愛い可愛いウサギさん
マシュマロふわふわウサギさん
みーんなみんな、可愛いよ
ふるるんふるん 揺れてるよ
穂乃果「……」
海未「……」
穂乃果「イカれて……いや、うん……キチ……いや、凄いね、うん。凄い……」
海未「……」
海未「分かりました歌詞は書きましょう今決めました」
穂乃果「えっ、ちょ! いや、待って、もう少し考えてから……」
海未「いいえもう決めましたええ、ええ決めましたとも私は絶対に高坂さん達のグループの歌詞を書きますよもう拒否権はありませんよ早速描き下ろしましょう」
穂乃果「うわぁ……久々に面倒くさい感じだ……」
ことり「そういえば穂乃果ちゃん、衣装とかってもう決めてる?」
穂乃果「まだ決まってないよ。デザイナーがいないんだよね」
ことり「じゃあ私やってもいい? 将来服飾の方に付きたくて勉強してるんだ」
穂乃果「え、ほ、本当!? いいの!?」
ことり「うん♪ 是非やらせてほしいなって」
穂乃果「やったぁ! 私一人で全部集められたよーっ!」
部室
にこ「じゃあ第二回合同ライブ対策会議を始めるわよ」
穂乃果「えへへ、実は」
にこ「発言がある場合は挙手をお願いします」
穂乃果「……」
にこ「はい、高坂穂乃果さん」
穂乃果「作詞、作曲、デザイナー全て集まりました。これでライブ用楽曲は何とかなりそうです」
にこ「振り付けはダンスが得意な凛にでも考えさせればいいし、無事終わったわね……というかあのグループに全員いたのね」
穂乃果「いや本当に……もっと早く話しておけば良かったよ……」
にこ「後は練習を重ねるだけね。早速ランニングに行くわよ!」
穂乃果「ちょ、待ってよにこちゃん!」
穂乃果「ランニングやだなぁ」
にこ「そんなこと言ってる場合じゃないっての」
穂乃果「まぁそうなんだけどね……」
穂乃果(あーあ、何だか本当に大事になっちゃったよね)
穂乃果(友達作りたかっただけなのに、有名なグループと合同ライブなんて)
穂乃果(まあ……)
にこ「ほら急ぎなさい!」
穂乃果「はーい!」
穂乃果(……楽しいから、いっか)
バタン
僅かに空いた窓から風が吹き込む。
机の上に開かれたままの、音ノ木坂アイドル研究部日誌と書かれたノートがそれに煽られ、パラパラとページを捲っていく。
そして最後のページにはーー
笑いあう九人が並び歩く、一枚の写真。色褪せない思い出の記憶が残っている。
第十九話 完
今日はここまで
海未ちゃんのポエムレベル高すぎるw
最終回っぽいラストにドキッとしたわ乙
チカッチ…一体何者なんだ…?
やっぱりホモじゃないか(憤慨)
乙
綺羅を射止められれば十段跳びで天上人になれるから頑張れ
かわいいのは似合わないと思ってるけどかっこいいのは似合うと思ってる凛ちゃんほんと好き
>>405
名は体を表しすぎだろ
オポッサム画像検索してワロタ
毎回変なものに例えられ過ぎだろ
_____
/:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
l::::::::l::::::l_/l__l_l/l_l_llヽ:::ヽ
ヽ:::::l>l ∧ ∧ ヽ/l
. l:::/l:::::l""" _ "" l:/
l:::ヽl:::::l,,___・________ノl:l
おっけずれてない
テストスレ使えばよかった
次話AA使うんでスマホ勢だとズレまくる可能性高いから
すまんがPCか専ブラで読んでな
ダイヤさんでテストしたのかw
PCの別ブラウザで見てみたらずれまくりですねダイヤさん
ちょいPCでもまずいかも
第二十話『高坂さんは友達が皆無』
┏─────┓ . . ..::::::::::| || ./
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(◎) . ..:::| ||/ || .! : :
ヽ|ノ . .::| || || | : :
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 ̄||: || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| \ ノ .:::: :::::
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〔 ̄ ̄ ̄〕. \ `〜、
 ̄ ̄\ \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\.. \
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 ̄ ̄ ̄||~ ||\|| :=: || ̄. \
 ̄ ̄ ̄|| || || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|| \
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ずれてないよ◎
ありがとうございます
ではこれで1レスでき次第投下していきます
く7^Z/` `ヽ
|¦|ノ|ノ^Yリ
リi(| ゚ヮ゚ノリ なんだか今日は気分がいいなあ
. ⊂if丞{つ ライブ問題が解決したからかな?
くヒ士|>
しU
\
___ ) _
. _ _|\_,..: :⌒´: : : : : : : `丶/:ノ Zノ
Zノ /\>o〈:/: : : : : /: : : : : : : :く
. : : : :〈 /: : : : : : /: : : : : : : | : : : \ _
_ /: : : : : :/7: : : : : : : /: : : /: : : : | ┐ : : ハ Zノ
Zノ ∠ : : : : : : /: | : /: : : : :⌒/:/: : : : |ノ └| : : :|
/: : : : :/: : | 厶ィ: : //|/l: : :/ ⌒ :| : : :|
. /: : : : :/: : : :.ノ.: : :.|: : :/ ┃|/ ┃ |: : リ
〈//∠: : : :/⌒7: :.|: :│ ┃ .┃ _,ノ : / そうだよね……私、にこちゃんでも
( /: : : : : :.:八\{\| .::::: ──┐::: 厶ィヘ. 出来なかったことをやり遂げたんだもんね!
. _ ∨: : : r^^V个ー-、 { 丿 厶ノ └ァ 何だか身体が軽いや
. Zノ 〈人トく___/ _l^⌒≧=ー┬‐=≦ \/
\/ 〈└z'´ / _,人 _二ニ=┘
┌=ニ二 └ァ〈_,,人 r'´
∧ / } ト └ー┐
|__>‐ァー=彡 丿 ,ノ \丿 _
{╋╋ヘ、 -=〈__ ,广¨ ̄ Zノ
/)、╋╋≧=――=≦\
(/'//>、╋╋╋╋土士/
`¬く `¨フ⌒¨¨`、 ヽ
ー'´ ` _ノヘ、
∨// >‐┐
-=≡三三三三≡=- <///
-=≡三三三三≡=- ー'´
r== 、/ニゝ-─-
∧‐‐%.: .: .: : : :. :. :. ̄ヽ
. , .: :.∨.: .: : :./: : ,イ 「 `ヽ: : '
|i: : : ': : :./:./|.: :〃/ |: : : ,
|i : , : : :.A、Ll.: : |/ _,.. -‐|.:|:!
リ:/|!: :{ィfう圷、| f乍㍉: :|: |
. ,'.:L||: :{癶ヒリ 込ツ¶:/|/ 今の私ならきっと友達もすぐに出来るよ
#: : |个 、‘, 〃 ' 〃 从/:| うん……なんかそんな気がする
小.: :.八 [父ゝ ⌒ /ィ: ‘, 物凄い万能感に満ち溢れてるよっ!
ム|: :Ⅳ |: : 个 、 イ:|! ハ
| | |: l | r匕><j__ !/И:| リ
∨ 从 l | >--、_jⅤ_∠_/ 从
r' ¨ T¨¨`i‐‐‐‐Y----ト、
. / } }ニニハヽニニ| 「¨ヽ
/ } | ト、iハ | :
,, ―'´ ̄`ヽ、 _
. /{ ̄`ヽ. . . . ./:_:_:_{_ γ´  ̄ ̄ ` 、
/...}: : : :--‐… ´. . . . . . . . ヾ._._._. . . . . . . . \
⌒{....{/. . . . . . . . -----/. . . . . . .\. . . . . . \
. . ./. . . . . . /_____ 〃/. . . . . . . . . \. . . . . . ヽ
., '゜. ...../j/´ ` / ′. . . . . . ...|. . . \. . . . . .}
. . . ./ ≫===ミト、 { {. . . . . . . .......|. . |. . .リ. . . }ヽ
. ..../ 〃 x‐い‐ 、ヾハ ー- 、 . . ......|. . |. . . ..} . 人. }
/{/ {i//し゚/iハ 从 \_,,,,ノ. . j. . . .ノイ. . }ノ
.........⌒ヾ__0jノ \ /}. . . . . . . .ハ
(:::::::::::::ヽ ___ 丶. . . .}i.... . . :,
:::::ノ ≫==ミト、 \ ノ.}. . . . .′
\ ,:: x‐い 、ヾハ ∨ . . . . |
___ {//し゚小 }} .′. . . ...| ほーのかちゃんっ♪ おはよっ♪
/::::::::::\\ \/0/iリ }iニ/. . . . . . ′
´ ̄ ̄丶:::ーヽ ...... ヾィ 〃 /. /. . . . /
| ヽ:::::} (:::::::::::ヽ /イ. . . . ./
、 }::/ :::::::ノ / . . . ...イ
\ / /. . . . /....}
_人人人人人人人人人人_
> 穂乃果ちゃん!? <
-―――‐-  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
--´-、 / ̄ \\
. /: ∠ ̄ /| :,________________ ―‐ 、
// ̄ {::| / :,ヽ_ `ヽ ` /:::::::::::::::::::::}
r ミ 丶 _/ :, \\ \ \イ:::::::::::::::::::::::::::{
{ ′ ′ }\ \ \:::::::::::::::::::/:::ハ
乂炒' __ ト、│ ヽ│ } \> 、://::ノ
\ `¨XX ⌒' |: ‘ト、 }| 、 ヽ:.:.:ヽ:/|____
ヽXXXX j{__炒 ノ ∧ |: : | } 入__, ――<二二二>、´:::::::::::::::ヽ__,,.. --.、
XXX `¨¨¨¨´ /:..:}./: :..|_ノ ,, ´ ̄ /⌒: /¨Y ヽ 、::::::::::::::::,:::::::::::::::::::,
、 ⌒¨¨ ー-- / : : } : : ,:′/ ′ー'} .′ , } 丶::::::::::::::}::::::::::::::::::}ニヽ
:.\______,ノ⌒7⌒¨7: : : :/: : / {____,.イ /⌒':, | | | | | |::::::::::::::|::::::::::::::::::| 7: :}
/ノ: : :/: : : : : : / : : : /: : /\ |:.:.:.:| | |ー‐ l | | | | | |::::::::::::::|::::::::::::::::::|/:.:/
/\ ,,. : : : : : ̄: : : : : : : .
/`⌒> ´ . : : : : : : : : : : : : : : : : .`ヽ
〃⌒|く/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.
.' く⌒У . : : : : : : : : : : : : : .:|: : : : : :ヽ: : : : :. :. っ
{ :/\' . : .: .: .: .: .:|: : |: : : .: .:|^^^⌒⌒ヽ : : : : :. っ
'v⌒'7 . : : : : : : : :|: : |: .: .:|.:.:| V: : : :i:i
i : : i : : : : : .:|.: .:.|: : |: .: .:|.:.:| V:. : :}:}
| : : | : : : : : .:|: :.∧ :ハ : : |.:.:| 、__,,.. -‐ V:. :.|:{
| : : | : : : : : .:|: :.| :| :! V 人.:| }: : :}ヾ
| : : | : : : : : .:{: :.|_」ムイ:| jノ ,.斗そチ´: : :}、Y
| i : | : : : : : : :ヽ{ リ ∨ ` _ `´ム : :ム) }
| i : | : : : : : : : :| ,.斗そチ´ /. :/ ,人 あ、ああ……お、うぉ
| i : | :| : : : : :| :|、` _ `´ , 厶イ !´| : .`ヽ おはようことりちゃん……
| i : | :| : : : : :| :| ヽ ィ 从L: -‐‐==ミ、
| i :ノ : : : : : 八 {、込、 弋´ ,ノ イ i| ヽヽ ヽ
| ムイ: : : : : : 个' `ー-\ イ | i| } i} \
| : : 从人.: .:i :.|: : : : : : : :,>- - イ / │i| } i} \
| :i: :|:. :. :.\ト、{: : ,:x-=彡 vヘ \∧ 」 iL } i} /\
| :i: :|.:|:.:|: :.ヽ : :〃V∧ vヘ_, -=ィv≦´//} 八 ノ / /
j从人ト、ト、: : ∨ V∧ く/≫77ヘ〉////`> ヽ / ∧
` {⌒ヽ ‘。 | / i| ∨ |i | | | | | ,
\┘ 〉 ’ .l .′ 斗--{ | |リ | | | | ′
\/ .i | |,,.. ''"´ .リ ー― ト{..,,/ト. l .i
:, | | | 斗==ミ `ヽ| / |
′ | |∨ ィf斤(__ ヾ .斗宍ミ ノ.ィ } |
i | | く__乂辷ソ.,_ |irh(_,ヽ .} / ′
| i | | ゚ー'⌒⌒ ゝrっノ 〉/ ′ /
: : : : | | |: . l 八 \\\\ j \\ / / /./
: : : : : : │ | |: : {\ \_ /イ /イ ご、ごめんね……
: : : : : : : : : : : | | |: :: :八 ー _ノ´ 前に匂いで判断できるって言ってたから
: : : : : : : : : : :| │ 、}: : :|: ‘。 '⌒ー'^ヽ / 普通に声かけちゃった……
: : : : : : : : : : : | │ \ : |: : :ト、\ /
: : : : : : : :.: :/.:..{ │ :、 \: :..| } ィj{
: : : : : : : : : /: : ‘。 :{ \ ヽノ ノ ` ..,,__ ィ.......i| |
: : : : : : : :.:/: : : : ヽ ‘。: . い :, --―r― 、____{........| ......i| |
: : : : : : : : : : : : : : :. ‘。 ‘。: . } }│ } } \ | ......i| |
/ ̄ ̄`ヽ/ ̄/
/.: : : : : : :.| / ̄ ̄ ̄\
{.: : : : :. :. :.|\_}.: : : :./´ ̄ ̄ ̄\
|.: : : : :. :. :.|/: : : /.: : : : : : : : : :. :.\
./|.: : : : :. :. :.|: : : :/: : : : : : : : : /.: : : : : :.}
/: : : : : : : : : :}: : : |.: : : : : :. :. :.///}.:..:. :.|
{: : : /: : :.{: : /.:..:. :.|.: : : : :. :. :.//´ │: : :.|
|: : /: : : :.|: / : : : : }: : : : : |: :/ ̄`ヽ |.: :. :.|
|: /: : : : :.|/ : : : : /.: : : :. :.|:/芹云ミ j: : :./
|/: : : : : :.|: : ::r 7 {: : : : :.|{ ゝ._ヒハ {: : /
. /: i{.: :. :. :.|: : :∧ | : : : : | 乂
{: :八.: : : :.|: : : :∧__.|.: :.|: : | } と、ところで……デザインの件なんだけど
/.: .:.\.:.:/.: : :. :./ \ト、:.{ / 今どのくらいまで出来た?
./.: : : :. :.}/.: : :. :./ ‐ ソ
/{: : : : : : : : : : : / /
{.:.∨: : : : : : : :/ ̄\_ / ̄ ̄ ´
\∨.: : : :./\_ \
> ´ \ ト、}
/ ̄ ̄ ̄\ ∨ 厂{Y
/ \ ∨ 人
{ i } \\ \
| | | \\}
| | | \
/ .| |. \
. / | | ヽ
,,.-‐''二二 '、‐-、
_ , ‐'=´' ̄- : :―--:`、 ヽ、
/へ`:、、 _ ,.': :´:;:、-:´ニ : : : :丶、: : \, ' ,
l:;': : ,-_ヽ',`_;´フ://'´;;;;;;-ニニ二、ヽ; : : :ヽ:\ヽ,
{; : :V;;;;;;;;;`'〉=ニ(/-‐; : : : : : : : `ヽ;;;;,\ヽ: : :\', '
ヾ,!:V;;;;>/ __.ゝ: : : : ; .-γ : : : : :;;ヽヘ:',: : l','
/: :>‐‐; / //: : : :/:, : : : /: : : :lヘ: Vヽ\ ヽ l,'、
/: :/' : ://:レ´: /: : : :/ /: : /l :l: : : : :l: :V: : ::;; l ,' : ヽ
l: : / : : l:l;;;;!;: /: : : : // / |:l,: l : : : : : V: : ',l/:',: : :'、',
| : l:,': : :l |;;l;;ゝ: : : : //;/ _l:l_ll',: ; : : : :、V: : /;: ',: : :l',',
|: :|: : : : :',;;l;;|: l : : :,;;;/ ,. -''" ll ',',l :;; : : : :llV:ノ:;;; : : : l l ',
|: l: :l: : l: |;;;;|: |: : ; ;/. _,,,,,,、. .', ヽ,',l;;; ; ; +l十、;;;: : : : ll:| |
l:ノ/l: , l: |;;;;|: | : ; :| ミ,,'゙`)心 ミヽ 二_リl_,;;;ノ ,': Vl:l |
l/://ノ: l: l;;>、:',;; l: l,《.{!:::c::::ノ` ,イ示圦、ゝ;: :/ :/ l,'/
ノ;;彡/l: /:l l;{c',ヽ;;;;ヽ、`ヾー' .´{!、ノ:::,'ミ'/ノ/: / //
,. ','´'ソ / /:/,l;;ヽツ',ヽ;;; 、ヘ.,_、、、 `<ノ/'/;// // う、うん……
,. ''",.,'´/: :/ :/://i',,;;;;;ヽ-、`ヽヽ、 , 、、、ノ;;;/l',lソ,.' その件なんだけどね……
/,. '´´/: :/:ノ: // ll ', ;;;;l;;;;ヽ 、 -‐'',';;;;; l ', lハ やっぱり歌詞が出来てないと難しいかなぁって
..//´ ./ : :/ /;;/ ノl l : :l;;;;;;;| \ ` ‐ ´ .ノ;;l;; : | ', :lハ
/ ///:/;;;ノ/l ノ,'-' 、;;;;;;ノ ヽ、 , .,''";;;;/l;;;; :| ヽ、 \
./ / ////'´ ゝ´ ヽ´ ` ,‐ ´;;;;;;/;/;; l ',; ; l ヽ \
. /;;;/ /// / バ丶、 ヽ、;;;;;;;/;/;;; :l ',; ',l ヽ l、
/ / /// l ハ `丶 、 二ニ= ―-- 、ヾ、, | ヽ、
{: l// / /| ハ ` ´ ヽ\、 | ',
ヽl l /;;;;| ハ l ヽ ノ ,'
/\
/ ┬ミ>'´>‐ミ
〉-ミ{>''7⌒ヽ ヽ
/ / ^^'V }_ノ ヽ
/ `、
} ′ ● rュ i 一応仮デザインは書いてきたけど……
/厶 ┐ └' ● | どういう雰囲気にしたいのか分からないから
// / /\ ノ_ いくつか案を練ってきたんだ
. ⌒ノl / | \ { |
| | |
. 八 ,
/
\ /
'^^ニ=―┬―‐=彡
フ7
/} __ -‐‐-
x===ミV `ヽ/: : : : : : : : : : :`ヽ __
/: : x-=くヽ _ノ : : : : : : : : /: : : : : : \\
.′く ⌒}´ /: : : : : : : :/ / : : : : : : : : : : ヽ
| : : \ / :/: : : : : : :/ .′/: : : :}ーz: : : : :.
|/: : : :∨: :′: : : :.〃⌒ヽ|: :/: : : :/ 〉 : : : :.
l/: : : : /: : | : : : : / _ .|:/: : : :/ ⌒}: : : |
/: : : : / : : :|: : : : :i / _)ハミ|'|: :/ '⌒ヽ ′: : |
. /: : : : / }: :r 从 : : :| `弋_ツ^ | :/ x=ミ ∨ : : : ;
/.: : : :./ 从{/ ハ: : :| |/ " _)ハ∨: : : :/
. {i: : : :/ ./: :∧て } 从 , 乂ツノ:幺イ 本当!? ありがとう、嬉しいよっ!
从 : : { /: :/: : :ーヘ:{ \ 、 /:|:| ええと……どれどれ
{ \:∨: / : : : : :| \ { \ /: :|:|
ヽ〉 {: : : : _/{ \ ー‐ ´ ィ : : : |
从:_:/::{ 乂 ` .,s≦: : | : : :|:|
//::::{ `ー.、 厂\: : : : : :| : : :|:|
x≪::::/::::八 / ∨ヘ、 \: : : | : : 从,リ
. x≪:::::::::::::{::::::::::「¨}:}≧s.,r≦}¨¨}}≧x /
:′:::`ヽ::::::::\::::::∨}:} xく i|¨¨` ≪::::::::::\
|::::::::::::::‘,::::::/::::::::V/} ∨.|// // 〉::::::::::::ハ
|:::::::::::::::::‘,〈:::::::::::く }} Vト、 // /:}::::::: /:::
|:::::::::::::::::::: :::::\::::::::\リ リi \/:/:::::::/::::::|
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rvー- ミ 人
}゚`ー '゚⌒'ー- 、 `マ,&((⌒ヾ,
}゚`ー‐'゚⌒'ー=ァ _,8℃6[``'*、}
} ,.。*''゚ ゚⌒゚ア゚⌒``*、}8。
. _______},.。*''゚ ,.:'゚ ,.:'゚i.:}.:.:.:.:..: }:゚%,
{ `, ,.:゚ r'^''゚⌒レ}.:.:.:__/{.:.:.}.:.:,
i⌒゚'*、_j ,。*'゚ ,:゚*f⌒'斗=ミ }.:.:.ア゙` ,.: }.:.:}
. ‘:、 ¨¨´ ⌒V:::{ じノ }/劣ミ Vj:.:.;
,ノ⌒゚'*、,.:゚ r' -‐'7乂 ヒン } ノ.:./ 【ウエディングドレス】
く⌒'*、_,.:゚ ‘:、 {小 "" ′ ∠ イ モデル『園田海未』
. ヽ ,.:^ `'*〉,込、 ` - ""ノ.:.:.{
} ,:゚⌒'く{⌒i´.:.i゚ ,; ;,`'*。., .。s升.:.:.:.:.、
⌒^⌒''"´, 、'-‐'`'*。., ;, ;, ;, r'7恣㍉.:.:.:.:\
。゙ ゚''*c。.,, _,≧c*{i{r匂 }} .:.:.:.:.:.丶
_i゚^''*c。..,, _ ,,.。c*''^ゞ辷彡`寸 :.:.:.:.:.:.\
゙vー‐‐- ミjI斗 ‐…/(__)ヽ Ⅶ.:.:.:丶:.:.:\
|_____ i `7、_j_rく\j\:.:.:.:.:.\.:.:.\
厂{ ̄}``' 、jI斗-‐r辷z,、 V V :\.:.:.:.:.丶:.:.:.ヽ
′ ! i .; @ ⌒L@j }i.:.:.:.:\*。.,.:ヽ:.:.:.゚:,
{ { } ,ノ:, ,゙ `7=rr'゙ 从``:.、:.:\ ``''*。. ゚:,
乂_{rv'⌒'く ^, ′ / .|:| ′ 〉、.:.,`'*。.,:、 `ヾ,
} i: \ @, |:| ,@i⌒{ ゚:,゙, `ヾ, ゚,
} |: \ ゚'*:L!'゙ ! ゙, ゚,} } .}
} | \ i i :| ゙, } ,ノ ノ
} |: 、rく} .i :i | ゙, ノ
} | 、__,ノ \ i i {i⌒'rム
ノ l __,ノs。., \:i {i |ノ ,rv'ぅx、
________/ l __r'⌒゙} _j}〕iト , \ {i |゙ ァ7恣㍉包}} )扞㍉
} / { ⌒¨¨ア゚ r'^/ /`` 、 `' i}`'.《{{迴}}》rvく㍉厄}}
r‐'⌒ア゚ {r'゚⌒'' ゚、__j / / ヽ ,人:.:乂辷彡゙包}}圦爻ソ
| .′ `` 、 i / __/ /:i:i:i:i.:.:(Vァ7恣㍉ソr }'^゙
⌒i __V ./´ 「 ヽ,.:゙ ,;i:i:i:i:iノ.::.`《{{迴}}》炒'
⌒i i⌒゚ .、 ノ j}´ ⌒ーく.:.:.:.:.,乂辷彡'゙丶
/⌒i. i⌒________,ノ^⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y 辷彡く__j \ ゚''* .,
/ /⌒i_i⌒¨ ̄ ̄厂 ⌒¨⌒¨i゙⌒¨⌒¨Y. .}} /⌒ヽ ゚''* .,
. / / {. . . . . . . / | , . }}_____/{ ノ ,,.`` 、
. ′ 乂 . . . . / l ′.}}゙ . . . . { / ,,.。+''" . . . . ``ヾ,
``'*' i⌒^⌒℃⌒゙i、 ,゙. . .}}丶. . . .¨¨¨¨´ . .\ . . . . . . . . . }
{´ ̄i``ー--‐'゙i⌒^ ,。゚ | ^⌒^7 . . ノ´. . .\. . . . . . . . . . .\ . . . . . . ノ
‘,. .i. . . . . . .! ,.*゚ | ,゙. . . . . . . . . ..\ . . . . . . . . . . \. . /
. ‘:,! . . . . . . 。i ,。?゚ | ,゙ . . . . . . . . . . . . \. . . . . . . . . . .`{ \
,ノ゙. . . . . . .‰?゚ | .′. . . . . . . . . . . . .. ..\ . . . . . . . . . ``'*、ヽ
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ノ) / / ´ヽ
/ /ー つ-‐ ´== /
/ ニニつ二 -‐ 二 ̄ヽ
_ ノ ニヽ \ 」 ニ 二 _/ /⌒))、、、 ___
「7 ノ⌒ ヽ)\」\` 、 ヽ:⌒:'゙ ゙`y'´: : : :`ヽ.
「7 / ̄7: : : : } V \ ` 、 /ヽ::::゙、 ,,,. ;'-== ミミミヽi
「7 / /: : : : : '. V \ V:/ //彡: : : : :`ヽヽハl`ヽ
「7 // : : 。*: : :! V , \」: /:/: /:/ 川:l:l:l l:ll: }ノレ':ハ
「7 /: : : : :・: : : : : ノ V /:/:/:/: /:/ ⌒メ、从川l :}: :j: :j:.j
{/: : : : : :。.: : :./:\ V /:/:.〃l.:. l :l rテ行 `ナナメ、:.( )ノ)
\: : : +:*+: : : :l: : : |\ V / リ :l:.:小{ 弋.ツ ,rテ行: :(_)ヽ)
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(( |/ ( __ ノ) `>:.> <:.:l l.」//: : : : : : `ヽ人人: :\: : : : : : : :`ヽヽヽ '.
 ̄ _ ノノ.:(_ 人 _) ://: : : : : :/: : : : : Vハ: `丶ヽ  ̄ ``ヽ Vノ }
,. : ´イ: : : /: /´//:| ̄ヽ: : :/: : : : : : : Vハ: : : } } )ノ ノ
(人:( |::::::/: ///: : :|_ 」: :/: : :_ ノ ̄ ̄ヽ_}: : ノ ノ
|:::/: / /: : : : : : : : : ://\: : : :  ̄ ̄  ̄`ヽ_
「「#.* `ー--------- :イ \ `ー------- ニニニユ__
{:{#:*#:*:#:#:*:#:*#:*:#:7′ }: : \ : :* 。 : : *: : :* 。 : : *: : ー----- ュ
{:{( ^()´)*;#:#:#:*:#:#:( } ノ___ ノ > : +:。: : : : *: : : : 。:: +:。: : : : /_」:`7
{:{+:*:#:#`ー======‐'*:L_ `丶、.: :* 。 : : *: : : :* 。 /_」::::/
ノ^ヽ#:*#:*:#:#:*:#:*#:ノ: : \ \ : :* 。 : : *: : /_」::::/ ー -‐'フ
/ ̄\: `¨¨¨¨¨¨¨¨¨¨´|\: : : :\ \ : :+: *: /_」  ̄ `ーニニつ
/⌒ヽ::::\ _:_: : : : : : : : :|_ノ: : : : : :.\ \: _/_」::::::ノ ー--ニニつ
/: : : :人:::::::::::::::`ヽ: : : : : : : : : : : : ://\ __  ̄ ̄ ̄ `ヽ)
/_ ノ:::::::  ̄ ̄ヽ:::::\:_:_:_:_:_: _ ノ:::/ )
/::::::::::_ノ´ ̄\ : : : \::::::::::::::::::::::::::::_ノ ヽ __ ノ」
77´ ̄ / \: : : :  ̄  ̄ ̄`フ´ ヽ __ ノ:」
〃 / _/ i \ : : : : : : _ イ \ __ ノ:」
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{/V/V/V ヽ/ヽ/L_」___ 」 _ イ::」
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/ ヘ -───‐- / ヽ
′ |
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x≪ \ ..,s≦-こYYぅ⌒^⌒乙、 }ーく. . . . . . . ‘,\j ` __/} ヽ
_rr{⌒ーうー=≦/゚''*。.i:iこ{ {う \ /: 丶. . . . . . .‘, .ヽ ヽ 〈^iヽ }
f{ | |:i¨¨´:i:i:i:i:i:iく /:iこ{ {う )ん `ーヘ__/:⌒} }_} し} }
〈从jノ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:` xく:i:i:i:i:こ{ {う ⌒“''*、 }: ‘, ∨ し
{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ー==ミ:i/ \:i:iこ{ {う )ん ‘, :.
{:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:`i: .、 /i:i:iこ{ {う イ≧s., 〉 〉
\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\¨¨¬=== ┬――――==≦ ′: : :└く__彡
\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ | / : : : : :/
`'*。i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\ | //^⌒´
`'*。:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i \ | ′
`'*。i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\!¬¬¬¬¬ミ{
` <i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\=======ミぅ.}
` <:i:i:i:i:i:i:i:ア⌒''*。_」_」_」
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| 〈 \ { \
| /\_〕ノ\ }、___〉
////|| |: : 〈∨: : : : :..:.:/_|: : : : : :.|z, ゚, : : ′ l|////
////|| /: : : : |: : : : |: :..| |: : : : : :.|  ̄',:.:..: :i ||////
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////|| /: : : : : :/ ∧: : : jγ⌒ ∨: :/ '⌒ヽ |:..:.:∧ ||////
////|| {/|: : : / /: :ハ: :..:|{ (炒 }/ (炒 }|: :/: :.゚。 ||////
////|| 乂: :{ : : :い:.:.:{ :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. j_/ }: :.リ ||//// うわー! 凄いよことりちゃん、絵上手なんだね!
////|| ヾ { : /ニⅥ 「 ̄ ̄} /ィ{: : :ヘ l|//// それにとっても可愛いよ!
////|| ∨ニニニリ\ '. / イニニヽ}\〉 l|//// こういうの着てみたかったんだ!
////|| │ニニニニニ> ー'′<ニニ二二} l|////
////|| │ニ{ \ニ∩:.:./《∩:.}/ }二ニ.′ .||////
////|| ∨ニ\ ` {:.:.{ } ´ /ニニニ/ .||////
|: : : :/丶、 / : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :‘,
|: : く \/ : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : :|: : : : : : : : : : : : : : : : ‘,
|: : : : ー=ミ / : : : : : : : : : : : : / : : : : : : : : : : |: ,。*'゚廴__ : : : : : : : : : : |
| /: : : : : : :∨ : : : : : : : : : / : :/i : : : : : : : :|: : :|´ <i : : : : : : : : : :|
. /: : : : : : : : :}: : : : : : : : : / : :∧i : : : : : : : :|: : :| `ヽ: : : : : : : :|
/: : : : : : : : :/ : : : : : : : : / : :/ ∨ : : : : : : :|: : :} |: : : |: : : :i|
. /: : : : : : : : :/ |: : : : : : :|/ :/ ∨: : : : : :| / |: : : |: : : :i|
′: : : : : : ::/ .l: : : : : : :「¨|′“''*、 ∨: : : : :|: _,.斗*'" |: : : |: : : :i|
: : :/: : : : : / |: : : : : : :| { ` V : : : : |′´ |: : : |: : : 从
.′:/: : : : : / i|: : : : : : :| x≦f 笊苅ミV : : |:| 斗 笊苅ミメ | : : ハ: :/: :∧
{: : {: : : : : :{ 从 : : : : : ‘, \ ヒzzzソ ∨: :N 弋zzzzソノ : : /」}/: : : :∧
∨ ト : : 从 .′: :、: : : : ‘, \{ / : /,ノ : : : : : ∧
V{ \ : : ハ {: : : : :\: : : : :、 . : /: : : : : : : :} : ハ ってちょっと待って騙されないよ
. \ ヽ: : } ∨: : : : : \: : : \ ' /ィ" : : : : : : } : ∧ : :} 実現可能な案二つしかないじゃん
}: / ∨: : : : : : :`⌒ヽ} __ __ /: : : : : : : :/: / V } ハムスター着ぐるみ着てるアイドルなんて
ノイ ∨: : : : : : : : : 个 . . 个 : : : : : : : /: / V} 346プロでしか許されないよ
\: .,s≦ | i| 、≧s., __ .,s≦ :| i| ≧s.,/: イ り
x≦ | i| \ / :| i| ゚'*。.
/′ / V〉 `¨¨V¨¨´ / / V〉 \
/ | ′ V〉___ /`}´\ __/_/_ V〉:} 丶、
〃 | | {ニ//ニニ//:`Y¨Y´ /ニニ//ニニ} | |
{ | | ∨/ニニ//ニニ|ニi|//ニニ//ニニ/ | | }
/ ゙̄Y __ _,. ----ミ
. | \ _レiア´ --\
乂__ィ/ -――-ミ \、
∨i:i/ / ``〜、、| \
, `7 八∧ __」 ` ヽ
. / /  ̄ ̄ ',
. / ● ● i 駄目かなぁ?
∨ rコ | とってもかわいいとおもうんだけどなぁ
__ノ| └┘ \|____
\ | /
〉 :| ∠
`ー| ___/
{
. 人 \
. \ /
`丶、_ _,,.. ´
ヽ三厂¨マニニ厂
`´
rv┐
. /⌒Y  ̄ ̄ ̄`丶、
/ / /\ヽ
/ /l/l/′ | |
i イ゛ /レ'{ ・| { ・| l |
. l | ノ/ ¨ |ノ
. l | (_l / 流石にまずいかなぁ
. jハ∧_人 r┘ イ 踊れないもん着ぐるみ
/ >―z―个ト、 いや踊れてもこの歳で着ないけど
. | i >只< |
. | | \V/ l |
. | | lo | |
/\ ,,. : : : : : ̄: : : : : : : .
/`⌒> ´ . : : : : : : : : : : : : : : : : .`ヽ
〃⌒|く/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.
.' く⌒У . : : : : : : : : : : : : : .:|: : : : : :ヽ: : : : :. :.
{ :/\' . : .: .: .: .: .:|: : |: : : .: .:|^^^⌒⌒ヽ : : : : :.
'v⌒'7 . : : : : : : : :|: : |: .: .:|.:.:| V: : : :i:i
i : : i : : : : : .:|.: .:.|: : |: .: .:|.:.:| V:. : :}:}
| : : | : : : : : .:|: :.∧ :ハ : : |.:.:| 、__,,.. -‐ V:. :.|:{
| : : | : : : : : .:|: :.| :| :! V 人.:| }: : :}ヾ
| : : | : : : : : .:{: :.|_」ムイ:| jノ ,.斗そチ´: : :}、Y
| i : | : : : : : : :ヽ{ リ ∨ ` _ `´ム : :ム) }
| i : | : : : : : : : :| ,.斗そチ´ /. :/ ,人 ん、でもちょっと待って……
| i : | :| : : : : :| :|、` _ `´ , 厶イ !´| : .`ヽ 私が着ぐるみを着てライブをしたとすると
| i : | :| : : : : :| :| ヽ ィ 从L: -‐‐==ミ、
| i :ノ : : : : : 八 {、込、 弋´ ,ノ イ i| ヽヽ ヽ
| ムイ: : : : : : 个' `ー-\ イ | i| } i} \
| : : 从人.: .:i :.|: : : : : : : :,>- - イ / │i| } i} \
| :i: :|:. :. :.\ト、{: : ,:x-=彡 vヘ \∧ 」 iL } i} /\
| :i: :|.:|:.:|: :.ヽ : :〃V∧ vヘ_, -=ィv≦´//} 八 ノ / /
j从人ト、ト、: : ∨ V∧ く/≫77ヘ〉////`> ヽ / ∧
(高坂妄想中)
/ ./ / <........... |
. j!i / イ/ .i i_ `ヽ_j、
j/ / / ./ / .ハ ! ヾx 「i_|‘,
/ / / / 、 .i| / |i .| | |「_]_iL ←心の綺麗な人には着ぐるみに見える
/ / j!.i i∨ \| i /__,|iリ_ | iニ二]
. / //| ! .i/ _,_ヾ! ! .i/´ .!/ `ヽ.! ト、 {
//!.! ./ リ i i{ /斧心∨! ./ - _,、 .! ハ_〉.i} _
「从レ′ }i l| i |!ヽ.i丈リ ヾV{ .イ斧炒'、 |/ ./ } 1 ./ !
. ` / .ノ! i! ハ `¨´ ` i丈_りi〉 / /!∧! ‘,il ./ /
/// ハ ヾ.iヘ , `¨ ´ / ./ノハ \∧ji/ /
「i「i「i / {i {/ ヾ.∧ ____ ハ_ /イ/ ヽ .∨/ / イエーイ! 皆私達のライブに来てくれてサンキュー!
| i!ji |_/〉 i{ ! ハ, \ .\\ ∨ ノ //⌒ヽ_,,..ィ「i\j / 最高のパフォーマンスを見せるから、最高の思い出に
i __.〈 八! \ ヽ⌒ へ `= ´ ∠二乂_ノ .j>' i して帰ってね! 穂乃果との約束だよっ☆
⊂、'゙ /r‐‐'…―-、__,,..jハ...........\>'>ーァ ¨_/「i ̄i//⌒ヽi ./ .\|__
\{ 廴_ ´ ̄ 〉―、....../又「>、「i「 ̄j!‐ッ'゙/.:.:.:/ /  ̄ ´ ̄¨ …- ..
 ̄¨ ‐ _ 「 ̄¨ヽ.:.:./..又ニi::::::〉‐i´::::::/¨}ヽ.:/ ./ ____/ /___ `ヽ
` . !..... ___/...又{レ'::::::{i」「:::::::{又!:. / ノ_{ `ー辷二>― _ ノ
`''<___i|....|才ア´::7i_i::ヽ::_jノ又:,′//´ \ .「:.:| ¨¨´
「 i|../i:iX::::::/ |:::::::〉又i:/i .∧ノ\ 、 ノ:.:. }i
V__i|rh:i:{ {「i| ./ーャ'}i:i:i:i|:.:i i | i 丶 `ー r':.:. /
. `〈_jr‐、ヾ{ { i| / /癶i:i:i:乂\ヽ \ \ /:.:. /
<矢澤もそう思います
. :⌒ヽ /ヽ
:′: __rーvく -=ニニ=-
}ノく_/⌒: : : : : : : : : : : :`: .、
/ : 〃 : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
イ: : : :/ : : : : /: : : : : : : : : : : : : : : ヽ
|: : : /: :/: / ′: : : :/: : : : : : : : : : : :.
|: : 〃 / / /: : : :/:/⌒^ミV: : : !: : : : :}
j/: : /{/_ノ{: : : /{/ |: : : | : : : /
幺{: : i{ 从 / 、 : : :|: ∨
. / V从≧x ∨ \ / : : : |:`ーヘ もーうにこちゃんまた消えてるー
′/ { / : : : : 廴:ノ⌒ヽ にこちゃんも可愛いのになー私の次になー
xァ⌒ヽ{ 、 ' ≧x イ: : : : :从 xァー 、}
__// / / rヘ _\<__ーュ ノ /r_7´/ / /ヽ __
ーーー^¨^ー’ ー― -=彡幺イ ー‘ーー'¨¨′
/ ./ / <........... |
. j!i / イ/ .i i_ `ヽ_j、
j/ / / ./ / .ハ ! ヾx 「i_|‘,
/ / / / 、 .i| / |i .| | |「_]_iL
/ / j!.i i∨ \| i /__,|iリ_ | iニ二]
. / //| ! .i/ _,_ヾ! ! .i/´ .!/ `ヽ.! ト、 {
//!.! ./ リ i i{ /斧心∨! ./ - _,、 .! ハ_〉.i} _
「从レ′ }i l| i |!ヽ.i丈リ ヾV{ .イ斧炒'、 |/ ./ } 1 ./ ! まあいいやっ!
. ` / .ノ! i! ハ `¨´ ` i丈_りi〉 / /!∧! ‘,il ./ / いくよ一曲目、『わたしはリア充』!
/// ハ ヾ.iヘ , `¨ ´ / ./ノハ \∧ji/ / サイリウムよーういっ☆
「i「i「i / {i {/ ヾ.∧ ____ ハ_ /イ/ ヽ .∨/ /
| i!ji |_/〉 i{ ! ハ, \ .\\ ∨ ノ //⌒ヽ_,,..ィ「i\j /
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\{ 廴_ ´ ̄ 〉―、....../又「>、「i「 ̄j!‐ッ'゙/.:.:.:/ /  ̄ ´ ̄¨ …- ..
 ̄¨ ‐ _ 「 ̄¨ヽ.:.:./..又ニi::::::〉‐i´::::::/¨}ヽ.:/ ./ ____/ /___ `ヽ
` . !..... ___/...又{レ'::::::{i」「:::::::{又!:. / ノ_{ `ー辷二>― _ ノ
`''<___i|....|才ア´::7i_i::ヽ::_jノ又:,′//´ \ .「:.:| ¨¨´
「 i|../i:iX::::::/ |:::::::〉又i:/i .∧ノ\ 、 ノ:.:. }i
V__i|rh:i:{ {「i| ./ーャ'}i:i:i:i|:.:i i | i 丶 `ー r':.:. /
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\\ // r--- 、 //。゙´。゙、 ヽ _____ 〈r---ヾ/ trj 、、、 / い しリfZj/ \ \\
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____ `ーj゚〈、゚ u゙vヘ| !ヘト-゙ヽ | i| |゚L゚ u /j、 ヽフ_ノ/ !、| .ふ.u!fjヾV |! ノ ゙ヽ,、
/jヘ、 ヽ kii==ヾ | f!. ヾ==''/!ハ!''ー .,|!テヾ / ナ ゙ ⌒、 ゙、/ /`'' ̄---ミ==// /  ̄''ヽ、
〔゚}{゚〕uVi| 、-!i__,,,!jノ !゙ フィ、 / | | ''-" V ゚〈、 ゚ `!i .rミ, .|`-"/ /匸ヽ / /
ヾテヾ、〈| 〈゚i_゚ヒ,,/ / フ ̄//|ヘY、 | .| / ヽr (r 、 し ル!ソ人 / /  ̄ |
Y=ノ//ヽ-!-〉''不-" /〈 | : ト 、/ / | i、 ニ゙ ク"/゙''-,,_ | i
く7^Z/` `ヽ
|¦|ノ|ノ^Yリ
リi(|.^ヮ^∩ 私はリア充 どきどきずっきゅん♪
と}}非{{ン 友達百人 彼氏は十人♪ アッシー君は一万人♪
く爻爻>
(_ハ_)
/ \
/ ─ ─\
/ (●) (●) \
| (__人__) | なんて前衛的で心に響く歌詞だお!
/ ∩ノ ⊃ / やる夫はこの子のファンになっちまったお
( \ / _ノ | |
.\ “ /__| |
\ /___ /
/ ̄ ̄\
/ _ノ \
| ( ●)(●)
. | (__人__) まるで甘露! 女神の歌声を聞いているようだろ
| ` ⌒´ノ 常識的に考えて……
. | }
. ヽ }
ヽ ノ \
/ く \ \
| \ \ \
| |ヽ、二⌒)、 \
_ , ヽ, - -=..._
/__`ヽ-/ -‐ ¨  ̄¨ = 、
/ ヽ  ̄フ / ヽ \
/ ,i ./ , / / i i_ ヽ ヽヽ
i / / / /i / iヽ i `ヽ i ヽヽ
i `∨. ,' ,' / / i i i i i. ヽi ヽ i
i 〃〃 .〃.i./ i. i.i i i. i i i
i i i. i イ‐‐‐ヽム /-‐ナ  ̄.= i i
i i. i .i ./ _ ! ヽ / _ i
i .i i i i /ヽ ヽミ ∨ イ ヽ \. i ヽ. ヽヽ
i i i i ii. ハ`‐':: .i. i ¨´::: ハ i i i. 、
,',' / i i i ` ヽ==' .ヽ.= ' ' i ハ i. i
// / i i /i i. 、 i _ i\ i i
// ./ / ,i i i. i i.i. ' i/,'∧/ さあ君も♪ 私を好きになる♪
/ イ / / /i./i i.∧iiヽ ‐ -‐ っ//i i 私もあなたが大好きだよっ♪
// i / /// i i `i、J、 丿 ,...イ i i i お金がある限りはね
/ レ // 入ハi , ` 、 / i i. .i i iヽ
i / // i ソ / / `.i 、 , .イ i i. i 、i \
. i i / /__...フ i ,.j ‐ j、 / ,'. iヽ ヽ
i i i // / レ1 ` .、 _ / iヽ / j.ii i
,ヽヽ ,' / _..=-/ .i ハ i i i ヽ、 /,' i i
ヽ __... -‐'.¨ ̄ / ト、,--_i .V i..=-、/i ヽヽ<_./ /
,.¨ ̄ / i i/_/_フ.「 i_/./i i ヽ `'-、
i < i,- i i i. i_」 `ヽ、.i 、 .ヽ i i¨ ‐ 、
/ / \ \
V / / ∧ \ \
/ / / / //// ヘ |ヘ ヽ
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, , / / | 、 ヽ
| i : ::::: ― 、 i ,
| i : :::: ` 、 | | |
|:: i : :: マ===、、 -―-- | | ,
|:: r、 .. 、 ` Y__)ハ癶 ,___ | , ,'
ノ:: Y ヘ :: ∧ 乂::ツ 彡テ〒ミ ノ , ,
ノ:: | ヘ:: ∧ 乂::ツ " / / /
/:: ヽ ヽ:: ヽ\ / / / ふっ……負けたわ、高坂さん
/ / ヽ-ヽ:: ヽ `、 ` ノ .ノ 人 私達の完敗よ、貴女はアイドルになるべくして生まれた
|::/ | | , ヽ:: 、 ヽ ヽ ノ // | 奇跡と言っても過言ではない存在ね……
ヘ| ∧ λ ト |、 i i 、| ´ ノ / ∧ |
` `、 ` `| ヽ| N } ノ、 < / い |
` , | |::リ ヽ __ ィ ´x ,乂 乂 ノ
/ リノ Y、 イ― へ \
// ノ ` 、 / ∧ヽ、 _ ` `
/ぃ | /\/\ Y \` ――――- 、
> ぃ | 山ニニニ-山、 | ` ぃ / ヽ
> ぃ i / iニニニi \ | ぃ / ヽ
' `ぃ i/ iニニi | <ぃ / ヽ
> > ヘ /ニニヘ , \\ / i
. /: : : : : : :/: ! /: : : : : : : : : : : : : : : '": : : : : :\
/: : : : : : :/ :└‐/: : : : : : : : : : : :/: : :/ ´: : l|: : :\
/: : : : : : :/ : : : :/: : : : : : : : : : //: ://: : : : : :|: : : : ‘,
. /: /: : : :/ : : : : ′: : : : : : : :/___{/ .:′: : : : : |: : : : : ‘,
/ イ: : : : :/ : : : : : |: : : : : : : 〃´ `ヽ{: : : : : /: :|㍉: : : : :
/ { : : : /: : : : : : :i|: : : : : : :/ ,xー==ミ 、 {: : : : / : ノ ‘, : : :|
‘, : : {: : : :/⌒i: : : : : : :{ (:::::(__ハ}ヽ} ‘, : :/{/ }: : : |
‘, : :{: : :i{ rヘ リ: : : : :从 \z少 ‘,/ `ヽ/: : : ′
∧: ∨八 {う /{ : : : :{ .. .. .. { x==ミ /: : : :{
∧: ∨: :\__ ‘, : :从 {__)ぅ} }′: : 从
/: : ゝ \: : : { \{ , ゝ:::ノ": : : /: { ふぅ疲れた……
. / : : : : : : : : : :{ \ \ .. .. / ー=彡⌒\ >あ、あの……
. イ : : : : : : : : : : :ハ 丶、_ / はい?
|: : : : : : ∧ : : : : }ヽ イ
|: : : : : /ニ}: : : :/:\\ \ ,.,. :'" :ノ
人: : : :/ニニ从: /ニニ\\{: :`¨:¨´:/}: 八{
/_ヽ: :{ニ / }/ニニニニニ¨¨¨¨≧=く ノイ }}
. /ニニ\ ニニニニニニニニニニニ/ニニニニ\ リ
/ニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニ 、
. /ニニニニニニニニニニニニニニ〃ニニニニニニニニニ∧
/ニニニニニニニニニニニニニニ/ニニニニニニニニニニニニ∧
__)\_ノl__
....::´::::::::::::::::::::::<
/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
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/:::::::::::::::::l:::|::::::::::::::::::::`、:::::::::::.
/:::::::|::l::::|:::l;:::\|:::::|:::::::::::`、::::::::|
И::::::|::l::∧八::::::|:::::|\::::、:::l::::::::|
八::::|::|/x===\l\l===ミΝ:::::l:L
>、::| ` ’'/ l \`’´ l::l`Yl⌒
{{ /ミ | ミ' }リ
\ , 〈| _/ アイドルにスカウトさせてください
从 _ 从 貴女の笑顔はWe are 315でした!
/i込、 ´ - ` イ:|:i:\
_ -=7i:i:i| |\ /| |:i:∧``〜、、
_ -=:i:i:i:i:i:i/i:i:i:i| 八  ̄ ̄ / j:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i``〜、、
_ -=:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i|', \ / j{:i:i:i:i∧:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`丶
/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:〈:i:i:i:i:i:i:|:`、 `>‐<´ /{:i:i:i:i:i:i:i〉:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/:`、
. /:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:\/i:i:, \/「 ̄|\/j{:i:i\/:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:|
|:i:i{:i:i:i:i\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/:i:i:i:i:i:i:, ∨〈 j{:i:i:i:i:∧:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:/:i:i|:i:i:|
|:i:i:\:i:i:i:i`、:i:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:, ./: :∧ j{:i:i:i:i:i:i/:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i/:i:i:/:i:i:i〉
|:i:i:i:i:i``〜、`、:i:i:i:i:i:i:i∨i:i:i:i:i:i:, | : : : | j{:i:i:i:i:i:/i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:/:i/:i:i/〉
|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i`、:i:i:i:i:i:i:∨:i:i:i:i:i:, | : : : | j{:i:i:i:i:i/----i:i:i:i|:i:i/:i:i/:i:i:|
}/: / : : : : /: : /:/ /: : : : : : : : | : : : : : :‘,
/: :/ : : : : / : {: / :′: : : : : : : :|ミ : }: : : :‘,
. /: :/ : : : : / :/-‐{/" {: : : : : ∧: : | V: : : : : }
/: : ′ : : : { 从x==ミ ∨: : :/ V | }: : : : :/
. /: : :|i: : : : : :| 〃__)ハ ヽ ∨ / `}メ /: : : : /
/: : : :|i: : : : : :|{i 込zツ V x==ミ ∨: : : : :{
:' /i : :从 : : : : :. " " __)ハ } /: : : : :从
{/ {: : : : :\ : : : \ 込ツ,ノ/}: :|: : : :} \ きゃっ、アイドルのスカウト?
x===≦ニヽ: /⌒ __ ' " " ゚゚゚ /´|:N: : : ノ 穂乃果ちん困っちゃうよぉ☆
/ニニニニニ\ }∧丶 ‘ー’ イ:|ニ|リ },x ァ でもでも、興味あるかもなんだよっ
/ニ===ミニニニニヽニ 、 \___ .,s≦/ア´) ///
〃/ニニニニニ\ニニ∧ニ\\_ / } ///'´/ /
{ ′ニニニニニニニ\ニ∧ニニヽム/./// } /}
{ニニニニニニニニニニニ.ヽニハニニ〈 / ノ イ}ニ∧
{ニニニニニニニニニニニニi|ニ|ニニニ{ /{ ノVニハ
{ニニニニニニニニニニニニi|ニ|ニニニ{ イニ斗≦ニニVニ}
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/:::::::::::::::::::/:::::::::::八::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
,..::: /::::::::::::;::::::::::::::::::::/∧::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.
/:::::/:::::::::::::::/:::::::::::::::::: ′::::::::::::::::::::::::::::::::i|::::::::::::::,
.::::::;′::::::::::::::::::::: /:::::::::| ::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::::::::::::::′
::::::|i:::::::/:::::::::::::::/|:/::::/|::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::|:::::::::::::::|
j:/:::|/:::/:::::::::|::: /‐|' |:/_.|::::|:::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::|
/::/: イ:::::::: ∧/―‐=ミ.大 |::::::|::::: ∧:::i、:: i:::::::::::::::: |i
∠: イ::::/ j|/|:i∨ 丶、ヒ! _` j|\ハ:::/ ̄'_「\:! ::::|::::::::::||
⌒7:::;' ∧.|:| ___/ |N/f´ t! `寸::::八 ::: 小
Ⅵ {く lノ | \ー-‐ "|::/:::/\{
Ⅵ:,ヾ彡 u | イ }/|:::/ \
W:ハ , / 从j:/
W└┐ ′ / ./⌒}′
W:.∧ __ /イ せ、せめて名刺だけでも……!
W∧ _ 丶 ′ 貴女がプロとして活動しない世界なんて、間違っています!
j' ` 貴女は天上の神がつかわした天使に違いありません! 着ぐるみだって素敵だ!
r==7 、 .ィ
__ノ \ :, \ _ イ /
_/ ∨ 丶 :,  ̄ ̄ / ∧
_/: : : :| ` .._ ,/ {ノ :,
/7: : : : : : : :, r小 厂 ̄ |\
__
|\::::/ヽ__ ̄__- ____
L___//・ .= ・ ヽ__::::_ イ .7
γ⌒ヽ _ム__/ .イ: : ヽ ____ゞ __ /
. /::::::::::::|/:::::::ヽ-イ:/ !_____ハ: : : : |: ∨ ./::::ヽγ⌒ヽ
,-- 、::::〇::::::::〇/_: :_/  ̄ ̄ V:::V:::〇::::::::〇::|
i::::〇:::::,---、:::/7:/ ┃ ┃ |: : :|::::::::::::::::::::::::|
..人___::::::i .ノ:::/:/ ┃ ┃ A: :.!:::γ⌒ヽ:::::::ヽ そうでごぜーますよ! 穂乃果おねーさんこそ次世代の
(:::::: ̄::::::/:/(//) .--- 、 (//): : : !:::::、_ノ::::〇::| 着ぐるみもふもふアイドルでやがるでごぜーます!
ーァ´::::::イ人 | . A: : :.!::::::::::::::::, -- ´
L - 7:A: : :ゝ 、_ l !_ィA: : : :|::::::::::::::|
/:A: : : : : !::::::7 -V ̄::::::V: : : : :.|/≧-- ゝ、
. イ: : マ: : : :ノi::::/ ハ .V:::::::::!: : : _ノ: : : : : :-- ´
イ/|: : :ゝ=〈:|V / .ハ V ヽ_ノ/=マ: : : : : : : |
|: /: : : :∧_ノ¨ ¨ヽ_/_: : : :.∨: : : |\!
|: /|: /ー|::::i .(_) ∨|/ーヽ_:|\|
i/ ヽ/ヽ|:::::i! ∨::::::::::::\
|::::::i! .∨::::::::::::::::\
|:::::::i! (_) ∨:::::::::::::::::::\
|::::::::i! .∨:::::::::::::::::::::::\
|:::::::::i! .∨::::::::::::::::::::::::::\
>矢澤もそう思います
/ ̄ ̄`ヽ/ ̄/
/.: : : : : : :.| / ̄ ̄ ̄\
{.: : : : :. :. :.|\_}.: : : :./´ ̄ ̄ ̄\
|.: : : : :. :. :.|/: : : /.: : : : : : : : : :. :.\
./|.: : : : :. :. :.|: : : :/: : : : : : : : : /.: : : : : :.}
/: : : : : : : : : :}: : : |.: : : : : :. :. :.///}.:..:. :.|
{: : : /: : :.{: : /.:..:. :.|.: : : : :. :. :.//´ │: : :.|
|: : /: : : :.|: / : : : : }: : : : : |: :/ ̄`ヽ |.: :. :.|
|: /: : : : :.|/ : : : : /.: : : :. :.|:/芹云ミ j: : :./
|/: : : : : :.|: : ::r 7 {: : : : :.|{ ゝ._ヒハ {: : /
. /: i{.: :. :. :.|: : :∧ | : : : : | 乂
{: :八.: : : :.|: : : :∧__.|.: :.|: : | } 元祖着ぐるみアイドルのニナチャーン!?
/.: .:.\.:.:/.: : :. :./ \ト、:.{ / それににこちゃんまで後押ししてくれるの……?
./.: : : :. :.}/.: : :. :./ ‐ ソ ほ、穂乃果嬉しいよ……そんなに私って凄いやつだったんだね!
/{: : : : : : : : : : : / /
{.:.∨: : : : : : : :/ ̄\_ / ̄ ̄ ´
\∨.: : : :./\_ \
> ´ \ ト、}
/ ̄ ̄ ̄\ ∨ 厂{Y
/ \ ∨ 人
{ i } \\ \
| | | \\}
| | | \
/ .| |. \
. / | | ヽ
、 { { ゝ(\{`ヽ/ : : /ニニ/: : : : : /: : / : : : : : : : `: .、
. \ ‘, ‘, (__(\ \{: : :x==ミV: : : : /′:/: : : : : : : {: : : : : :\
\ ‘, ‘, __\__./ } : : : /__{_:〃 {: : : : :|: 从ーz : /: :ヽ
\ \ __‘, ‘, {ニニニ/ /: : : /´ V:{`ヽ{: : : :从: : { ∨: : : :
. 、 \´  ̄‘, Vミ、/: : :〃 / : : : 'x===ミメ V : : i} ∨:ハ i: : : : |
\ \___ノ \ \ : :/ 〃 : : : 〃__)心 ヾ ∨: リ⌒V :}、 iニ⊃ |
丶 ヽ.. ノ′ / / : : : :| 弋zツ }/___ }/ ヽiニ⊃: 、
// ヽ / {ャイ : : : : ト "__)ハ㍉ ∧: : : : :\
ニ=- __ ノ .: :´ ∧_:_:ゝ从: : : :i{ ゙ ゙ ゙ 辷ツ }} / ‘, : : : \: .、 ……うん!
/:: :: / ∧ `ヽ \:从 rー _ ' 〃 ‘,: : : : : \:〉 決めたよ、私っ! ねえ、みんなーっ!!
-=ニ _ /:: :: : /∨ } ‘, ヽj { 〉 ゙ ゙ ゙〃 { );ト : : :ト }
{ { 〕 /:: :: :: : / } }} ト\ 乂___ン /: : : ー==彡' \j
., ´ /:: :: :: :: : ィ リ リ | | \ イ⌒“''*、: \ /"}
., ´ ´ ノ / / | |{≧xヽ、__ .,s≦{.V〉 ゚'*。}____rーxく /
人 / / 〃/\ i「八ニニ\ __/ニニ/ ,〕V〉 ⌒ヽ i} /7
。*'゚ ゝ ゚'*。 / / //ニニ\ 八ニ〉ニニニ{ニ}ニニ〈 / V〉 } .,s≦/iリ,ノ
¨´ \ `ー ==== 彡 // -=ニニ=-/∧∨ニニニ/ Vニニニ}ト } } / ..,s≦ ,., '"
` . ____ ,., '" / イ V廴ニ/ \___ノニ〉 // /.,s≦ ,., '"
` ー=ニ ____.彡 ¨¨¨¨¨´ |! {ニニニ/ \ニ} /∧ノ ,., '"
| |i 乂_彡ヘ / ヽ」 ′},., '"
| |:i マ∨==彡:!// /i}
∧ |i:i ∨¨¨´ |/ /i/
/ ‘, ノi:i ○ / | ○ {i:{
_. -─‐-
/ ⌒ \
/ ⌒ (● ) \
/ ( ● ) 、_) ヽ なんだお?
| (__ノ / | また穂乃果ちゃんが出てきたお!
ヽ  ̄ _ノ
>  ̄ \
___ ━┓
/ ―\ ┏┛
/ノ (●)\ ・
. | (●) ⌒)\ アンコールはさっき終わったし
. | (__ノ ̄ | 何か発表でもするのか?
\ /
\ _ノ
/´ `\
| |
| |
, ´: `ヽ,´ ̄`ー一‐--、
,´: : : : : : : : : : : : : : : _: : : ヽ
ゝ: : : : : : ,: :i: ,: : : :,´_ ヽ、: ヽ
ゝ ,´: : : 人::ヽ!: : : i ` マ: i
,´: i.: : : / ヽi!ヽ:: ( ): i
∥: i: : : l! r=ミ ゞ .r=ミ i: i!
ゝハノ: : :i 乂cソ 乂ツ ノ:人
|,リ ゝ: ゝ ___ 乂:>ゝ あのね、私ね……
ハ川ヽ ( ソノ
,`ー::` ̄::´` ー‐-,-,
〈_m_ 〉≡〈 ゝ ̄
ヽr' /:::::::\ 〈
∠M_W_M ゝ
i__i ! ∨
ー ==',
`ー'
/ ./ / <........... |
. j!i / イ/ .i i_ `ヽ_j、
j/ / / ./ / .ハ ! ヾx 「i_|‘,
/ / / / 、 .i| / |i .| | |「_]_iL
/ / j!.i i∨ \| i /__,|iリ_ | iニ二]
. / //| ! .i/ _,_ヾ! ! .i/´ .!/ `ヽ.! ト、 {
//!.! ./ リ i i{ /斧心∨! ./ - _,、 .! ハ_〉.i} _
「从レ′ }i l| i |!ヽ.i丈リ ヾV{ .イ斧炒'、 |/ ./ } 1 ./ !
. ` / .ノ! i! ハ `¨´ ` i丈_りi〉 / /!∧! ‘,il ./ / アイドル事務所にスカウトされましたっ!
/// ハ ヾ.iヘ , `¨ ´ / ./ノハ \∧ji/ / 私、プロのアイドルになりますっ!
「i「i「i / {i {/ ヾ.∧ ____ ハ_ /イ/ ヽ .∨/ /
| i!ji |_/〉 i{ ! ハ, \ .\\ ∨ ノ //⌒ヽ_,,..ィ「i\j /
i __.〈 八! \ ヽ⌒ へ `= ´ ∠二乂_ノ .j>' i
⊂、'゙ /r‐‐'…―-、__,,..jハ...........\>'>ーァ ¨_/「i ̄i//⌒ヽi ./ .\|__
\{ 廴_ ´ ̄ 〉―、....../又「>、「i「 ̄j!‐ッ'゙/.:.:.:/ /  ̄ ´ ̄¨ …- ..
 ̄¨ ‐ _ 「 ̄¨ヽ.:.:./..又ニi::::::〉‐i´::::::/¨}ヽ.:/ ./ ____/ /___ `ヽ
` . !..... ___/...又{レ'::::::{i」「:::::::{又!:. / ノ_{ `ー辷二>― _ ノ
`''<___i|....|才ア´::7i_i::ヽ::_jノ又:,′//´ \ .「:.:| ¨¨´
「 i|../i:iX::::::/ |:::::::〉又i:/i .∧ノ\ 、 ノ:.:. }i
V__i|rh:i:{ {「i| ./ーャ'}i:i:i:i|:.:i i | i 丶 `ー r':.:. /
/ ̄ ̄ ̄\
/ ─ ─ \
/ (●) (●) \. お……?
| (__人__) |
\ ` ⌒´ /
/ \
/〜〜,
/呆然 /
/〜〜'
/ ̄ ̄\
./ ヽ_ \
(●)(● ) |
(__人__) | ま、マジかよ……
ヽ`⌒´ | き、き、き……
{ |
{ ノ
ヽ ノ
/ ヽ
,r'ニニニヾヽ、 //ニニニヽ、
("´ ̄ ̄ヾ)) _____ ((/ ̄ ̄`゙`)
| 、ィ_ノと)' / "\, 、/"\ (つ(_,,ア |!
i| ` イ_/ / (‐-、)、 ,(,-‐ ) \. \_Y |!
┏┓ ┏━━┓.ヽ、 ' ( / `゙(__人__)'" \ / ` /|. ┏┓┏┓
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\ \\. ┏┓ ┏━━.┓ ┏┓┏┓ /\\\\
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\-=ニ ┏━┛┗━┓┃┏┓ ┃ ┃ ┃ ┃┃┃┃ _- \\
\\\. ┗━┓┏━┛  ̄ ┃ ┃.┗━━━━━━━━━━┛ ┗┛┗┛  ̄二=\ \
\ -=ニ ┃┃ ┏┛ ┃ ┏┓┏┓ < \\ \
\\ / ┗┛ .┗━.┛ ┗┛┗┛ .,r-'" ̄丶、 \\\ \
\/ ィ ,.---- ,、r-- 、 / ̄\ / ̄ ̄ 、ミヾミ三ヽ_ //゙丶、 \ \\\
\/'''" / / \\\ /ハ!、 \ \\ ` \\ y゚j、゚ uV、 i \\ V'。゙"。 \ r.、 | \\\
\\ // r--- 、 //。゙´。゙、 ヽ _____ 〈r---ヾ/ trj 、、、 / い しリfZj/ \ \\
\\\ ,.-tニ=-、 \イ|〈__ u\ i ヘ ̄くヽ ,..r---! ̄ ̄| i f_ /。v。゙ミ化ニニニヾ H \ \ \
____ `ーj゚〈、゚ u゙vヘ| !ヘト-゙ヽ | i| |゚L゚ u /j、 ヽフ_ノ/ !、| .ふ.u!fjヾV |! ノ ゙ヽ,、
/jヘ、 ヽ kii==ヾ | f!. ヾ==''/!ハ!''ー .,|!テヾ / ナ ゙ ⌒、 ゙、/ /`'' ̄---ミ==// /  ̄''ヽ、
〔゚}{゚〕uVi| 、-!i__,,,!jノ !゙ フィ、 / | | ''-" V ゚〈、 ゚ `!i .rミ, .|`-"/ /匸ヽ / /
ヾテヾ、〈| 〈゚i_゚ヒ,,/ / フ ̄//|ヘY、 | .| / ヽr (r 、 し ル!ソ人 / /  ̄ |
Y=ノ//ヽ-!-〉''不-" /〈 | : ト 、/ / | i、 ニ゙ ク"/゙''-,,_ | i
/ヘへ / / ! / | : | `7.| /| | >.、___ / / 丶、 |ヽ
: : :|: : : : : : |: : : : :|: : :/ {:.| |: : : :|: : : :/ } / ____∨:: : : : : : |: :|: : : : |
: : :|: : : : : : |: : : : :|: :/ ̄ ¨¨l |¨¨|: : : :|: : :/ `//ー‐ ´ ̄ `V.: : : : : :|: :|: : : : l
: : :|: : l : : : |: : : :/|: ′ __リ |: : : :l : / // ______ 1.: : : : : |: :| : : : ,
: : :|: : l : : : |: : : :l |/ ,. ≠气ミト、:、: : }:/ ,: x=≠气ミト、 | : : : : : |: :l : : :,
: : :|: : l : : : |: : : :| __〃__,)o...ハ \ }i{/ / .__,)o...ハ ‘,__ j: : : : : :.| /: : : ′
: : :|: : l : : : |: : : :|.r《 |i...{//}...i| \ |i...{//}...i| 》t .: : : : : : :, :. : : /
: : :|: : l : : : |: : : :| `.乂ー―ノ 乂ー―ノ '′ ′: : : : /:.: : :/
: : :|: : l : : : l: : : :{ '¨¨¨⌒ ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::⌒¨¨¨` //:.:.:.:.:.:/、:.: /{
八:|v: l、:.:.:.:.:.:.、:.:.、 /::/::/::/::::::::::::::::::'::::::::::::::::::/::/::/::/::://:.:.:.:.:.: 、 j:イ , ありがとう、皆ありがとーっ!
l| lvハ:\:.:.:.:.\:.\ // :.:.:./ } |: :./ 応援してくれた皆のおかげだよーっ!
l| |: :,ハ: :{` ..,,:.:.:.\ /:.:.:/ 〉 イ: :′
乂: :.\ :丶 ` 丶.:\__ ,. ―---―‐ 、 ∠:.: ´ /.:.:.{: :| |
|: : | :.:\:.| ー‐ヘ、  ̄⌒ /ー:.´:.:.:.:./:.{: :| |
|: : | :.:.:.|.:.|.:.:.:.:.:.:. \ イ :.:.:i:.:.:.:.:.{:.:.{: :| l
,: :..:j . :.:.|.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.... ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.{:.:.:...:| 、
/: : / .:.:.|.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.〕> <〔:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:j{ \
>矢澤の目は間違ってなかった
___
/\ . ´ ̄ ⌒ ̄~` .._
/⌒ヽ j}/___/.:.:.:.:.-─ >、
/ .:.:.:.:.:∨/ /.::/ ⌒丶、
. | .:.:.:.:.:.:.:.}{, // .:.:.: ヘ \
. | .:.:.:.:.:.:.:.lハ\/ ..:.:.:.:.:/ .: :.:ト、_ ヘ ヽ
| .:.:.:.:.:.:.:.ll∧/ .:..:.:.:.:.:/ .:.: | .:.:| ^ミl ',
| .:.:.:.:.:.:.:.lハ:,゙ .:.:/.:.:.:/ ,'::/ l .:}:.:| :|:. ,
| .:.:.:l.:.:.:..l.:.:l .:.::l .:.:/ l:::{ ,{:.:. :.:ハ:|、 |:: |
. | .:.:.:l.:.:.:.l :.:l .:.:.:.:l.:.:厶斗匕ハ:.:.}.:.:}:|l ` ー-|:.:l |
. | .:.:.:l:.:.:リ:.:.:l:. .:.:.:::{:/ :l::{_ }ハ::/ リ,__ |:.:l |
. | .:.:.i::./{ .:.:.{:: .:.:.:从rf戎テラト / '戎ラア j.:.:l }.:リ
|l .:.:.j/ {::r‐ヘ :.:.:{ `弋_:::ノ ヒソ ,リ.:.: ,':/
リ .:.:.:.| }:{ ^∧ .:.:.ヘ ::::::.: , :.:::: 从.:.:// もうー、にこちゃんったらー
/ .:.:.:.:/ }::\ }ハ.:.:.{\ ハ:.:./ 調子いいんだからっ☆
. / /.:.:.:.:.{ 丿.:.:.:.`ー 八.:{ { ̄_, } 人// でもでもそんなにこちゃんが好きだよっ
/イ.:./l.:.:/ ̄~\^ ̄ ̄]ヘ> ._ V } } |、.イハ
/ |:/ {/ : : : : : : :ヽ: : : :| \ ` ∩/ / :l l 〉::}:.:.:.}
{: / : : : : : : : : : ', : : | \.ノ {' ムノ:.:.ノ}
l : : : : : : : : : : .', :∧/\/ { /: : \
| : : : 、: : : : : : : } : : {::.::.::.:::八 / : : : : }
| : : : : \: : : : : } : : >冖''{:::l〉 / : : : : : |
{ : : : : : : \: : :ユ/.:::.::.::.∧/ ,ハ: : : : : : |
/ ./ / <........... |
. j!i / イ/ .i i_ `ヽ_j、
j/ / / ./ / .ハ ! ヾx 「i_|‘,
/ / / / 、 .i| / |i .| | |「_]_iL
/ / j!.i i∨ \| i /__,|iリ_ | iニ二]
. / //| ! .i/ _,_ヾ! ! .i/´ .!/ `ヽ.! ト、 {
//!.! ./ リ i i{ /斧心∨! ./ - _,、 .! ハ_〉.i} _
「从レ′ }i l| i |!ヽ.i丈リ ヾV{ .イ斧炒'、 |/ ./ } 1 ./ !
. ` / .ノ! i! ハ `¨´ ` i丈_りi〉 / /!∧! ‘,il ./ / じゃあ早速記念に新曲っ!
/// ハ ヾ.iヘ , `¨ ´ / ./ノハ \∧ji/ / 『皆から搾り取った印税生活』っ!
「i「i「i / {i {/ ヾ.∧ ____ ハ_ /イ/ ヽ .∨/ /
| i!ji |_/〉 i{ ! ハ, \ .\\ ∨ ノ //⌒ヽ_,,..ィ「i\j /
i __.〈 八! \ ヽ⌒ へ `= ´ ∠二乂_ノ .j>' i
⊂、'゙ /r‐‐'…―-、__,,..jハ...........\>'>ーァ ¨_/「i ̄i//⌒ヽi ./ .\|__
\{ 廴_ ´ ̄ 〉―、....../又「>、「i「 ̄j!‐ッ'゙/.:.:.:/ /  ̄ ´ ̄¨ …- ..
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| : : | : : : : : .:|: :.| :| :! V 人.:| }: : :}ヾ
| : : | : : : : : .:{: :.|_」ムイ:| jノ ,.斗そチ´: : :}、Y
| i : | : : : : : : :ヽ{ リ ∨ ` _ `´ム : :ム) }
| i : | : : : : : : : :| ,.斗そチ´ /. :/ ,人 うふっ、ふふっ、いひひっ
| i : | :| : : : : :| :|、` _ `´ , 厶イ !´| : .`ヽ きひっ、ぎひひ、六億円……いや十億円
| i : | :| : : : : :| :| ヽ ィ 从L: -‐‐==ミ、
| i :ノ : : : : : 八 {、込、 弋´ ,ノ イ i| ヽヽ ヽ
| ムイ: : : : : : 个' `ー-\ イ | i| } i} \
| : : 从人.: .:i :.|: : : : : : : :,>- - イ / │i| } i} \
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j从人ト、ト、: : ∨ V∧ く/≫77ヘ〉////`> ヽ / ∧
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. 八乂 : : :\/i/i//: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \\: : :.:.|: : : : : :ヽ
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. |: : : : :.:.|: : : : : : : : | 斗‐ 冖¨¨ ̄ └―-ミ、|: : |: :|: :|:|
|: : : : : :|: : : : : : : : | / x===ミ |: : |: :|: :|:|
|: : : : : : |: : : : : : : : :.| x==ミ )::::心、 |: : |: :|: : :
|: : : : : : | : : : : : : : : | 〃 ): ハ トイ:: j゚ | }} :| : ;: : :.//
|: : : : : 八: : : : : :.:.:.八 {{ トイ::j゚| 乂辷zソ /: /: //:,′
|: : : : :./ :l`、: : : : : : :.:\ 乂.厶斗 // /Y:′
|: : : :./: : | \ : : : :\: : \ //) ,.:′
|: : :./:.:.:.| \ : \:\_\ ‘ / / | ほ、穂乃果ちゃん……?
|: :./: : : : | | : ト--\:\ / / : | どうしたの? いつもみたいにおかしくなったの?
l: /: : : : : | | : |\ー  ̄ ∠> /`=彡 :|
|/: : : : : : | | : |: : >-へ イ : : : : : :|
/: : : : : : : | | : |: : : : : : : :`: . ィ: : : : : : : : : : !
. /: : : : : : :.:.八 :| : | : : : : : : : : : : : ≧ト ,__,. < |`Y : : : : : : : : ‘,
|: : : : : :.:.:./ :| : | : : : : : : : : : : : 「く} / ∧ : : : : : : : : :‘,
|: : : : :.:.:./ | : |: l : : : : : : : :./| `ニ=、 -=ニ ∧\: : : : : : : ‘,
|: : :.:.:/:/ :| : |: |: : : : , '´/ / ∧∧ ∧ ',``〜、、:.‘,
|: :.:../:/ | : l斗 ´ lr――‐=ミ{ | ',/ ̄ ̄ ̄:| i ',`丶、__
|: : ::|/ ィ゙´ / ||ニニニニニニニY^Y二二ニニニニ| | ' } \
|: : | / { ′ :||ニニ>――|ニ:l―――=ミ=| | }: ヽ
|: : | / { | /二ニニ=八_八ニニニニ\/ l }
|: : :.| .′ { l /二二二二ニ∧ニニニニニニ\ l } |
. 八 : | i { l /ニニニニニ=/ ∨ニニニニニニ/ l / / |
く7^Z/` `ヽ
|¦|ノ|ノ^Yリ
リi(| ゚ヮ゚ノリ はっ!?
. ⊂if丞{つ
くヒ士|>
しU
ヘ { /__: : : : : : : : : : : : : : :゚'*。
{ \xく: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \
{ \{ / : : : : : : : : : \: : : : : : : : :` : : : ヽ
‘, ゝ': : : : :/: : : : : :{: : ィ\: : : : : : : : : :\: : ‘,
{‘,/: : : : : ′ : : : 从" 丶 : : : : : : : : : \: }
|: : ′: : : : |: : : : : :| __ \ : : : : : : \:‘,|
|: :i|: : : : : :i|: : : : : :| / \: : :: : :r 、V}、__
|: :i|: : : : : :iト : : : | 〃 __ , , V∧: }ぅハリ :\ニ=-
__丿: :|: : : : : :i| \ : :| / 〃__)うハ }: :}/し } : : : ゚'*。 __
´: : : : : : : :八: : : : :i|==ミ\{ V__ノ リノ __ノ: : : : : : : :゚'*。ニニ=-
. /: :____彡 ヘ : : : i| ¨´ / | : : : : : : : : : : : ヽ
.′´ / }: : : :i|、 z==- .: |: : : : : :-=ミ、 : : } な、なんでもないよっ!
{ リ : i|八 \" 丶 , / 人 /ニニニニニ\:/ それよりこの着ぐるみ最高だね
/|: : i|\\ 丶 ___ ノ 〃/ :′ニニニニニニ∧ うん、これしか有り得ないよ、うん
|: : i| /`¨`: :\ // /|ニニニニニニニニニ∧ 最高の着ぐるみだよ
_ rー┐ ∨八/ : /: : : :_:`¨¨¨ニ=-=彡く / ニi|:ニニニニニニニニニ∧
{ {⌒Y¨ヽ __\/\′/_ニニ∧ニニ/ ∨./}ニニ|ニニニニニニニニニニ∧
∧ ‘, ‘, ‘, ∨⌒¨` 〈 \/ V/ }ニ丿ニニi|ニニニニ\ニニニニニニi|
∧ \ /ニニ∧ ヽ、/ ノ/ニニニニ{ニニニニニニ\ニニニニ|
ゝ―‐┐ }′ニニニ〉 / /}ニニニニニ∧ニニニニニニニ`≪ニ人
_}≧s.,___ノ}ニニニ/ ‘ーz一彡ニノニニニニニニ∧ニニニニニニニニニニニ∧
|ニ≧s.,__ ノ}ニニニ{___彡 /ニニ/アニニニニニニ∧ニニニニニニニニニニニ∧
/: : : : : ://: : : : : : : : : : \|: : : : : : \
{rァ'゙¨ ̄/: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.\
八: \::::丿: :..|: : : : : : : : : : \:\: :ヽ: : : : : : `、
ゝィ:∨: :.:|:∧:.:|: : : : : : : : : :.\:ヾ |: |: : : |: : i
|: :′:.:.|′ヽ|\:\:\__,. ⊥:l 川: : :.:|: : |
. |:.:|: : : :| \`¨¨⌒ __ | : : :|: : |
. l: :| : : ∧/⌒ 〃⌒^' |: : : |: : |
|: :|: : : :∧ ___ ::::::::: | : : 八::|
|: :|: : : : :∧〃⌒^ | : ∧ : | 本当!?
|::∧: :\:.:∧ :::::::: ‘. -- ノ:./.ノ: :.| やったぁ!
|/: :.\:{ ト :\ 〈 | 彡イ : : : : |
. /: : : :/ \\込. \ .ノ イ: : : : : : :',
/: : : :/ | : : ≧ー ..,,_,. イ ト、: : : : :.:',
: : : : | |: : |: : : :_/\ __/ トミ: : : : ',
|: : : :.:| _,.厶斗/_/ /∨| _ /ニ|``〜、、___
|: : : :.:|/二ニニニ/ニ|:i:i:i: ̄「| ̄:i:i:i:i:i}ニニ|ニニニニニ=\
| : : : /ニ∨ニニ/=/ ̄ ̄i|」 ̄ ̄ \ニ∧ニニニニ/ニニ|
|: : : :}ニニ∨ニ\\:i:i:i:i:i:i八:i:i:i:i:i:i:i:/__|ニニニ/ニニ=|
|: : :.:{ニニ=|ニ__/ ̄\:/ \___/ニ\ニニニ={ニニニニ|
. /^<}_:.ノニニ=|ニ\ニニ∧ /ニニニ/二 |ニ/ニ_{>^\
| | | トニニ=|ニニ=\ニニ∧ /ニニニ/ニニニ∨ニ/ l | | |
| |ニニ|二二二\ニ∧ /ニニ/ニニニニ=V:| |
. \ lニニ|二二ニニニ`マヽニ/ニニニニニニ|八 /
\ ノヽ二|ニニニニニ()`7´ニニニニニニニ|ニハ ∧
,、__
{こZ⌒ヽ_)
. ノ ノ レ'{_j」_j
((ノト(|*^ヮノ| (けど……)
ノと}}非{{つ
. ( (<爻爻>))
しU
.ヘ, _
_,厶勺__》
///.:.:.:.:^フ:\
(.:/.:.:/.:./.:..:/.:..:.;ハ、
':.:.::l..:..:.:.:/.:./:.:.:.辷__ュ_
{ :l.:|:.:.:,ィヘ:.:.::}:.:.:ト、:.:.:.:..`ヽ、-、_ (ジョークで入れてたのが採用って心に来るものあるなぁ)
Vl:|:.:.:l ∨:.:. { \:.:.:.:..:..:ヘ \
リ:.:.:| |:.:.:.:} ハハ:.:..:. } \
l:.:.::| |:l:.:ノ 丿 ノハノリ `ヽ
|:.:.::|__{:{人 ∧
|:.:.:.:.l「~丁从:{ `T''< . -‐¬冖ヘ
|:{:.:{: | | } | 〈( /_, -‐¬冖勹,
从lハ::| |. | j{/イ「 l ヘ ハ '.
l| | |. | / :i | :} l } |
l | | ./ i :| :} | } |
l | |/ :i | :| | 厶'
| .| 《__r-┴--┴ァ‐-┴冖'′
_,_| .| l / /
`ー-┘ l / . '
l /{ /
{ ,ニ≧{ /^:::::....._
∨::::::::::}` .._{ :::::::::::::`丶、
':::::::::::} ~''‐- .._:::::::::::::rr‐x,
':::::::::| ~''‐::」{ ∧
V⌒'. `\ '^ヽ、
l:{ _{ \ ハ
{{ '⌒'. ` ー'
l{ l
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/: : :._ ノ≦´.: : : : : : : : : : : : : : :.\
/: :く: : : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
|: : :.入/.: : : : :.|.: : : : : :.i.: : : :.\: : : : : : :.\
|: :./ /.: : : : :. :./{.: : : : : :.|´´≦ミ: :ヽ.: : : :. :. :.}
| : ∨.: :. :. :. :./ .|.: : : : : :.| `Y.: : : : : :. :.|
|.: .:.{.: : : :.{:.|:.| .|.: : : : : :.| |: : : : : : : :.|
∨: |.: : : :.|人{⌒{.: : :. :. :.|´ ̄ ̄\.: : : : : : : :.|
}.:.:|.: : : :.| 芹云\: : : ノ芹云ミ |.: : :. :. :. :.|
|.:.:|.: : : :.|〈 辷リ \ 辷ツ ヽ|.:..:. :./ : : |
|.:.:|.i{.:. .:.| | : : /.i: : /
|.:.:|八.: :.| , /: :./ }.:.:{
|.:. :. .:.|\、 /: :./ .ノ : | どしたの?
|.:. :. .:.| }ト n 厶イ_/.:. .:.| 急に来ちゃった?
|八.:..:.| |: :\ イ.:. :.:.i.: :. .:.\
\{ /.: : : :.`>、_ <´ }.: :. .:.|.: : : :. :.}
/{.: :. :. .:./⌒\ _/i、.:..:.|.: : : :. :.|
|从 イ´ {_ ∧ ∧ 人: :/: : : :.八}
> ´ ̄´ | / ̄ ̄\/ ̄ ̄}⌒ </
/、 / { /}i | ∨ `\
{ ∨ { ノ ̄ ̄ 八 ̄ ̄ \ ∨ }
|. ∨ \\ / ∨ // |
| ∨ < \_/ ∨_/⌒\ i |
, --ミ
/⌒Y=-‐-ミj、
乂匚 o 。
//T´ 8 、 なんでもないよ……
/|:| :.
_/ 八| :.
/ :.
/ i
/ |
/ |
_{ |
. ‐=ニ二 ノ
‐=ニニニニニニ\ /
‐=ニニニニニニニ≧=- __ _,. ´
‐=ニニニニニニニニニニニ=―=¬冖¨
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
┃│ ,/´ ̄ ̄`丶、_,,./´`丶, .│ ┃
┃│ ,,...イ ...::::::::... ヾ, / /´`゙ヽ │ ┃
┃│ / /::...::::::::::::::::::::...::.│Y i {: ヽ,.. ......│ ┃
┃│ / /::::::::::::::::::::::::::::::::::::l リ .l:::...... \ .... │ ┃
┃│ ,λ../..::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l;;;ノ .l:::::::.. \ ∬│ ┃
┃下─---──-γψ::/..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::リ::::::::`ヽ,.:::::::::.... \ 。∬│ ┃
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┃│::::::::::::::::::::::::::::::::: /:::;イ:::;:::λ::::::,::::::::::/;:::リ::::::::::::::../│. \:::::::::::::::::::..._│ ┃
┃下、_ --───7::/ l::::l::::l..i:::/:;イ::::/./::/::::::::::::::ノ...│ \;;:::::::::::::::::::│ ┃
┃│ /::/ l:::ハ::ト∧/ ソリ /:/::::::::::::::::::......│  ̄``` ̄│ ┃
┃│ /:/ .l::i リ 乂 ノノ /:/::::::::::::::::::::.......│ │ ┃
┃│ .{::i リ ヽ::::/:/:i::::::::::::::::::::::........ト、 ζ
┃│ .l::l (ヘ::::{:/::│::::::::へ:::::::::.......ノ ノ
┃│ リ ゝ-v。:i_,,<,__,.ノl´ 彳
┃│ /´´ヽミΞΞΞΞΞ彡´ヽ 彡 バァンッ!!
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┃│ / │ ミ
┃│ ,/ .│ ゚ 。, ゞ
┃│ ,/´ .│ ミ
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r== 、/ニゝ-─-
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|i: : : ': : :./:./|.: :〃/ |: : : ,
|i : , : : :.A、Ll.: : |/ _,.. -‐|.:|:!
リ:/|!: :{ィfう圷、| f乍㍉: :|: |
. ,'.:L||: :{癶ヒリ 込ツ¶:/|/
#: : |个 、‘, 〃 ' 〃 从/:| う、うっ海未ちゃん!?
小.: :.八 [父ゝ ワ /ィ: ‘, おはよう……そんなに急いでどうしたの!?
ム|: :Ⅳ |: : 个 、 イ:|! ハ
| | |: l | r匕><j__ !/И:| リ
∨ 从 l | >--、_jⅤ_∠_/ 从
r' ¨ T¨¨`i‐‐‐‐Y----ト、
. / } }ニニハヽニニ| 「¨ヽ
/ } | ト、iハ | :
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|:l :::/ハ ::::::::::l: {,ンそ戈テト、 |:::::/,ィfそテト/::/.:::ハ/
| |:八 ∧ :::::l从 弋::::ノ / 弋:::ノ ノ/.:::/ /
|│::::\ \ ::::い、 ━━ ̄ ━━ 从 / /
ノ :} :::::::::`T::\\丶 ヽヾヽ , ヽヾ イ /
. / ,' :::::::::::::l:::::l \ //:/ 出来たんですよ……最高の歌詞が
. / : : / .:::::::::::::l:::::::l . ,. -‐、 .イ:::| ふふふ……久々に徹夜をしてしまいました
/ : :/ ..::::::::::::::l:::::::::l \ _ イ::::|:::|
/ . -‐…‐- 、::::::::ノ::::::::::}. ` .._ _,...:l:|:::: {:::::l:八
. // ⌒ヽ \::::::::::::/ / ̄{ { ̄ ̄¨¨`丶::.ヽ
/ / \ } \_,ノ / { { \
.::/ │ \\ { } } }
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::::} ヽ | `ー---‐'彡' { / リ
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7´ィ'入ミ、 ヾ `ヽ: : ::||:j.i: : :.l
{ {!.:こ::j}} 云ミュ ヾ:ル' j: : ::|
ゞ-- " .: 化心.ヘ У: : ::!
""" ' !:とり}} ji! /: /,: :j
-'"イリ /: //.:/
` ∠ ̄ヽ "" /// :/ うわぁ……凄い隈
/ `ヽ! 、_彡イ// 駄目だよ海未ちゃん夜更かしはお肌に悪いよ
、 { j `7ソ/ ´
. \ ` - ′ /,:ィi
、 `ヽ _ ィ.::´l: |
_, -──- 、.
, ´: : : : : : : : : : : : : : : : ` : 、
/: : : : : : :;: : :‘,: : :、:\: : : : : : \
/: : : : : :/: : |: : : :∧: : : :\\: : : : : : :、
/: : : : : : ': : :.i|;: : : : ハ\: : ハ. \.: : : : : :.
': : : : : : : | : : ハ/; : : : ハ \: ハ/ヽ: : : :i: :.
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|: : : : :.:├=キ| ̄二Ⅵ;:| ! イ V:しr}.' |: } : :|
|: : : : : :.| _, -:=ミ ヾ| `¨´ ! :' :./
, : ; :: : :{ ィ'¨Vしr} ,' 'イ
∨: ; : :‘,` `¨´ ヽ //'ノ!
∨: r:、:‘, //,~: | そんなことはどうでもいいんですっ!
Vハ {.\\ , -ー /|: :.| さあ、さあ読んでください! 私の最高傑作をっ!
iリハ\こiミ=- ´ イ/|: :.|
i' |: : ∨/// ヽ、 /|//!: :.|
' |: : i: Vハ////` |≧=- .|、/|: : |
/ .|: : |: : リ: ∨//__j≧s。 _ ノ¨‘≧=- ─── :、
' |_ ⊥ -'─≒7:: | {¨V´} _.‘,‘,:::::::::::::::::::::}::ヽ
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:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| /: : ∨: : : : : : ト , /: :/{: :/
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| /: : : : ∨.:: :: ::.∧ /:/.:..:.|:/ おはよう、海未いる?
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| /.:.:/.: :. :.∨.:: :. .:.∧ / : : : : | 歌詞のことで話がしたいんだけど
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| /.:.:/{: : : : : ∨.:: :. .:.∧  ̄` /.: : : : :.人
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| {:i{:.| .|.: : :. :. :.∨.:. :. .:.∧、_ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| |八{.人.:.\.:. .:.∨.:. :. .:.∧ >ー=≦:.// ∨
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| \ \ \.:.:∨ 、: : :.∧ ノh ∨ / / /___ , ∨、
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| > ´/个<\.:..:.} 、 / }.:.∨.〈 〈: :/ }: :.∧ /}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| r───── ´ / | }:ノ ∨∧ .|: : :.ヽマ }´ ///∧ / マ}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| / / .| 厂 ̄ ̄\_}_冫ヘ: :.//∧_〉 / ./ У /∧
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| / / ∨ ∧ __乂/ ヽ 〈 ̄´ ./ ∧
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| / / ./ ∨/ ̄ ∧ \/ ∧ / ∧
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|| . / \/ く / iト、 /. ∧/ ∧
_
〃⌒^ `ヽ
|{ |ノ|ノヘ}|
. |N| ゚ヮ゚ノl| 真姫! 丁度いいところに来ましたね!
. | /if丞{つ 歌詞が出来たんですよ!
. |(くヒ士|>|
し'J
_.. ‐''"  ̄ ̄ ̄ `''‐ .._
, ´ `丶、
/ . -‐=== .:.:.:.:.:.\
, / ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
/ / ..:.:.:.:.:.:_.. -‐¬ ..:.:.:.:.ヽ
/ ..:.:.:.:.; '´ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
,′ .:.:.:.:.:/ ..:.:.:.:.:.:.:.:.}:.:.:.:.:. ,
l .:.:.:.:/ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ィ.:.::ハ :.:.:.:. l
l .:.:.:./ ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.//.::/ l:.:.:.:.: l
l :.::/____:.:.:.-‐\''" /.::/ :l:.:.:.:.: l
. ハ .:{ :.:l v辷=-ミ、 ヽ、// l:.:.:.:.:. l
/ハ .:.: .:.:{ :.:l: {トrk:::)ハ / l:.:.:.:.:.: }
/ ', :.:l .:.', l.:.:{ 弋;;ン _  ̄` .:.:.:.:.:.: ,'
ー=彡 ∧ :.:l { :.:V{::从 ` xッ=v. / :.:.:.:.:.: /
/ ≠ 、 :.:l: 八 :.:∧:.:.ヾ゙゙ '' /ツソノ}/ .:.:.:.:.:.; ゙
. { / / .:. ヽ:l :.:.\:.:.:{\__ `´ / :.:.:.:/
/ { :.:{ \ :.:.:.\ . ゙゙'イ ..:.:.://\ 良かった……時間も無いし早く取り掛かりたかったのよ
. { :八 :.:.:.:.:ヽ r‐_ァ ー=彡 ' / \ どういう系統の曲なの? 格好いい系?
{ \ :.:.:.:.:.:} イ / \
\ \ \ :.:.:.:.ト、 _ .. -‐< ', / / >いいから見てください!
. _.. -─へ、 \ :.:.:.} /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: ハ / /
,. ''" ヽ ::ヽ.://__:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. } / / はいはい……ええと『君と二人で空の下』?
/ }:ト、 :.:.}」__ ハト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.: }リ / /
/ 丿 ヽ :.:.}⌒マ^r‐\:.:.:.:.:. jノ 〈 _/⌒l /
,′ ):.:リ -‐ヘ」_ }:.:.:/ ,// ∠ノ /
| i __彡イ } `メ/ \/ ユ、
| i i / } \ { }、
. l \ ヽi i \ /\ 〉 l{ /
V{ \ \ ヽ / o l\ / ∧ /
ヽ 丶 ヽ \/ l ヽ V〉 /
∧ \ 〈 l / /
(歌詞を読んだ穂乃果達の脳内)
`" `ー'" iiJi_,ノ
r-、
i" ̄`、
,:=┴ー-=i,,_
/ \
_,,,;-ー"-x, ,,,;=-+, ,/~ ̄`ヽ、
/ `i /" i / `i''==ニ''ーx,,,_
___,i || '' i, `x, \
_,,,,x=''''"~ ̄ ̄~| ,,,,, ,,==、 i, \ \
/",,x-'" { / `i { ● i, i, ヽ
,i / `i |● | ノ ノ i, | i,
| i, } `=='" - `ー" | | i,
| i, `i, '~ ,、 | | |
| i, i, ,、 /vi, | | |
.| ヽ ヽ, ノ::i, ノ>::;ヽ | | |
.| i, {`'ー"i;;;;::::`+-+=''V:;;::::Mヽ、 / | |
| ヽ }, ヽ,lr;;:::`"~::;::;i`:;;</ `-イ | |
.| ヽ ヽ `ー==='''"~ / | |
| | | | `i, / | |
i_,/し'`-' ` x, ,,x='" | , !
`ー=''" } i |、,/
`" '
___
/ \
/ \
/ \
| .????? |
| .????? |
\ "ー=〓=-'` /
/ ̄ ̄ ̄ ̄´\ / 餡鋳那合体俄簾喜軟蛇絽?
ノ ノ .____/
/´ |
| l \
ヽ -一''''''"~~``'ー--、-一'''''''ー-、.
ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) ) _(⌒)⌒)⌒))
,,...--─'''''"" ̄ ̄""''''─--...,,,
:{ _ )
| ~U ~'''"uU~~~`'''"""cU "`}
| ll l ;;;;;::::::l::::::::::::: |
| l ;;;;;::::::l::::::::::::: |
| ll~''"''。;'"。゚(●);'"゚。。'''.:;o.|-‐-- 、
| :・∴",,∴::::∴,,'- '| ".:/:.,l ヽ
| l-ゞ''".l` ::|||_=.:;;:;"'''l"'''゚ ' l'"⌒・、 ¥
| ll-ゞ,???∴:::: - '"-ゞ''".l | )) )
| l ∴:l :: .=.:;;:;"'''"'l=.:;;:;". | // /
| llノ );::''-ゞ'-'丿'"ゞ'-'`j:∴:l | // /
| ::::)〉≡?????,○);:リ::\ : | ノ /
| ll'!/ ; :l::''-ゞ'-'`'"ゞ'jlllllll)=l レ"' /
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|  ̄ ー 一  ̄ ; |
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::::::::::::::::::::::::::::::::::::i:∵| ..,-"""~"''-,,,::::,,,,,:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ミミミ::::::::::::::
::::::::::::;;:::;:;;::;;::::::::::::.\ -'" ; ; ;,,-''" ~"''- ,,,,_::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::::ミミ
__,,,, -(;);)(;);;)--'''""~ ; ; ; ;~'''-- ,,,,,,,, -'''''"ミミ~'⌒ヽ ,,,::
(;,(;,(;,(;,) ; ; ; ; ; ; ; ; , , , ⌒ヽ ⌒ヽ;
"''"''"ii:ii:ii::ii''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''"''ミミヽミミ'')
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(::*゚ー) ;, (Д゚;;) ; , ;
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しし' しし’
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,, /:.:‘。: : : : : 、: :..:ヘ 弋辷少 :.:.:.:.: {/: /: /
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|;;;;;;;;;;;|;;;;|,;;,,,;;,,,|!::::>if'チ",.γメミ\\ ,イ≦不、_ /;;;! し こ |
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|;;;/ ̄\;;;;; ,;;||::::ヾ ヾ、.う_ノ { し’ノ/' ,';;;;;,,! り う |
|/ と ゙;;;;;;l;;ヽ:::::::::::""" .......... ヾ=" {/,,,| に た .|
| さ !ヽ;;;;,,;;\::::::::::::............:::::::::::::::. /;;; /! : ? .!
| か |:ヽ\;;;\::::::::::::::::::::::::::::::::::::r' 彡チl /| : /
| に .!ヽ-ト、`ー:::::::::::::::::::::::::::::::::::: /:,' \ /
;, ! 来 |;;;;;;;|:::\:::::::::::::::::::::::::::─ - ,イ,,,'  ̄ ̄ ̄
;;;,,,,|ヽ. た !;;;;;;;}::::::::丶:::::::::::::::::::::::::::::: _,ィチ,'|,,,|
;;;;;;,|;;;;ヽ! /;;;;;;/ヽ::::::::::::::>:::::::::::::::::::: ィ;;,,! !;;! .!,,,!
;;;;;;;|;;;;;;;;`T´|;;;;ノ| >-、::::::::::::::`:::::::r‐≦;;;;;;,,| |;;| .|,,,|
./ ̄ ̄ ̄\ヽ
. /:: :: :: :: :: :: : : ∨´ ̄ ̄/ ̄ ̄`丶
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:: :: :: :: :: :: :: :: ::..::|:: :: :../:: :: :: :: :: :: ::..::./ i:: :: ::..::.|
:: :: :: :: :: :: :: :: :: /:: :: :: {:: :: :: :: :: :: ::..::/、 .!:: :: :: :..|
:: :: :: :: :: :: :: :: :/:: :: :: : |:: :: :: :: :: ::..::./ \| \:: :: }
:: :: :: :: :: :: :: ::/:: :: :: ⌒|:: :: :: :: : : : / 芹示 ∧::|j
:: :: :: :: :: :: :../:: :: / |:: :: :: :: :: :: { く r1 .! 八}
:: :: :: :: :: ::..::{:: :: ∧ .|:: :: :: :: :: :: | じ |
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: : ∧ │:: :: :: :: : : | \
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: : : ∧__:: :: :: :: :: :: :| /
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: :: : : { ∨:: :: :: :: :..| { ごめん海未ちゃん
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: :: : : | ∨:: :: ::..::.| ‐ァ' 流石にこれは書き直し
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: :: : : | \:: :: :..| /
:: :: :: :: :: ::..::|:: :: :: : : |. \厂` /
:: :: :: :: :: ::..::|\:: : : ∧ /从{ ̄ ̄ ´
\:: :: :: :: : /: : }\: : ∧\ /:: /人
::..::\从}../:: /⌒\ヽ::∧  ̄\八
:: :: :: :: ::../ \ヽヘ 厂i
:: :: :: :/ \ { |\
\/ \ | | j|
_/ \ ∨ \
\} ∨∧
/ / ̄\ }
\ 厂}
: :: : :: : :: : :: / : :/ |: :: : :: : :: : :| \: ヽ: : :: : :: : :: ::,
:: ::.: : :: : ::.__i::_;厶イヘ:.:: : :: : :|: ::ト、__|:_:: ':: :: : :: : :: : ::,
: :: : :: : :: ::./|::/____∧: :: : :: j: :リ ___|:: :ハ: :: : :: : :: : ::,
: :: : :: ::i:: /≫─宀ト ': : :: : : ァ宀‐≪. ∨: ::|: :: : :: :!
: :: : :: ::|〃 ,__)ハ 八: ::/|〃 ,__)ハ Vハ : i: : :: : ::|
: :: : :: ::|{{ 弋~ツ }/ 弋~ツ }} |:: : :: : :: : |
: :: : :: ::| \ -= =- 丿 |:/:: : :: : :;′
∧:: ::.八 ´“ ′ ”` 八:: : /: /
(ハ: :: : ::、 __ .: :: : ::/}/
__)、:: : ::\ /ー――ヘ /:__:: //
ト、 〈 \::\ \ /:::::::::::::::::::::::::::. '⌒Z八 /⌒ニ=- __
i :`ト--:、\:Z⌒ {⌒⌒¨¨⌒ヽ__| ,′ //※§※§※ニ=- 、
i: ::i:: : : ::.\ 、 リ .イ //§※§※§※§//
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. /!.:.l.:.:.:.:.:.;.|〃 '_.)゚小' ,'/ '"笊゙心 |.:.:.:.:.:.:.:| ゙,:!
//}.:.:';.:.:.:.:.:.| 弋 ンツ ,ノ : : . 弋ヾ,ツン !.:.:.:.:,'.:,' リ
/' |.:.:.:゙、:.:.:.:.゙、 , , , ,  ̄ j.:.:.:.:/!' !
/ j :.:.:.:.:\:.、ヽ , - 、 ' ' ' メ.:.// ノ な、なんでですかっ!?
. , " /"゙ヽ、'" ̄ ゙、 / ', /ノ:.:.:.:.', 仲睦まじい二人の男女が宇宙的狂気に侵され
, " / \ ヽ, f l / ゙ヾニj ヽ、 徐々に壊れる過程を書いた名文ですよ!?
/ /_ \. \ '、_ ノ , " / ``ヽ
, ' j'  ̄ ̄ ヽ、 \ ゙、`' 、,_ ,´ '" / / メ.
. / ,./ _ ヽ ヽ ヽ、 ' j ./ / ',
/ /{ \ \ ヾ、 ` ____j ,/ r―‐‐'ー-- { _人人人人人人人人人_
./ ,/ ハ  ̄ ' ー- ヾ, \f ̄ i / i } > だからだよっ! <
/ / /,:.゙、 ____, ゙、 | .{' /! |ゝ  ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
{ ,/ ,.".;.'.:.:.:|  ̄ヾ、 { | / ! |.:',
{ ,j/ ;.'.:.:.:.:.ヽ、 ゙、 } _ _ , 、 .|" .| r、fヽ., 、 !',:.',
゙,/ .:.,'.:.:.:.:.:.:.:.:.:', ', , - '" /l /j/ ./ .| | .| ', ゙、 ヽ, \! .i :',
. /.:/:.:.:' :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.', ゙、 " ,/ }" / ,' !.}┘ .└f ゙、 ヽ ヽ, \!,:.',
/:./j.:.i.'.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ',. ゙、 ,' ,' ./ f j .| {゙、 ゙、 ゙、 ヽ }.゙、',
:./ f :i .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:', ヽ {. f ' j ! / ! ゙, ', メ.:'、',:',
;' .{:.|', .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}, `ー- 、 ゙、 ヽ、 j , ' f ヾ.、_ , -'" .:.:.:} ';',
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|: : : : : :::|____,..斗子k/ /イ:い 》 | : : : | ヴェェ
|: : : : : :::ト-〃 r':::い 弋ソ 八 : :リ 深夜テンションのまま書き殴ったのね……
. 八:. : : : :::∨ 弋^ソ ///厶/: :人 風邪引いた時に見る夢みたいな映像が頭に浮かんだわ
ヽ : : : : 丶 //// ' /:イ : : \__
〉\ : : : \_ _____ ⌒7_ノ: : : : <⌒
/.: : :.\: : : <u { \〕 人: /: : : :ハ
/: : : : : : : : : :____> ー ´ /⌒´: : : : : : : |
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⌒7: : 八: : : : : : : :\|∧ /∨: : : :/ ̄^⌒\
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/∧ ::::::: くノ/f^}\」/__/_∧::::::::::| :::::::::::::::::::::::|
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_/ __,、_‘ーく\ ^ト-/ /:::::::::::〈]::::::::::::::::::::: ハ.____∧
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幺{: : i{ 从 / 、 : : :|: ∨
. / V从≧x ∨ \ / : : : |:`ーヘ
′/ { / : : : : 廴:ノ⌒ヽ なんだか頭痛してきたよ……
xァ⌒ヽ{ 、 ' ≧x イ: : : : :从 xァー 、}
__// / / rヘ _\<__ーュ ノ /r_7´/ / /ヽ __
ーーー^¨^ー’ ー― -=彡幺イ ー‘ーー'¨¨′
-=ニ ニ=-
´ `
/ \
/ / { ヽ
/ /′ / 八 、
/ { / { /{ :{ \\ト ‘,
′ /{ { ∨∧N /^\〉 \} :}
| ∨¨マー-∨∧ ___ ∨ }i }
| i{ i{ ___ \j 斗==ミ / 八 /
| i{、 八 斗==ミ / /ヘ{′
∨〉\ \ ' / んぅ}:{
∨〉 `ト 〈 r  ̄`ヽ 幺イ ~ ノ { あはっ、あはははっ!
`} ゝ个 V / / ¨´ { 分かりましたっ、また別の歌詞を書いてきます!
|\ ` '⌒} / , うははははっ、あはははははははははははっ
| ≧s.,{ {_..イ '⌒ヽ ‘,
从 ∧} } / / " ̄` ‘,
__厶 -‐/ ソ 个 ,xく-=ニニ=ミ \
/ / / 厂`マミ{ _ _ ヾ⌒`'*。\ ‘,
/ :/ / 〈__ .ノ 八{ 〈 マi}
く\" 「¨} { :{/ /′〈 `ー一¬ } } }ト
__\ヽj :{ xく /{ 〈\ __ / / 八
‘ーr- ` / \__/八_/^ __ ..。*'^ー==彡 イ ∧
/ } ニニつ ‘, `ー=≦} / ∧
〃" { __,ィ′ ∨ }i / ∧
/ ゝ 八. . . . . . ∨ 八 / ∧
.′ / ∧: : . ‘, . : : : : : : : . ∨ / ∧ / ∧
{__.,s≦ / } ‘, / / ∧ ‘,
/ / / /} j{ / ∧ }
. / / / / :} j{ / ∧ }
/ / / / } \ j{ } :}
/ ゙̄Y __ _,. ----ミ
. | \ _レiア´ --\
乂__ィ/ -――-ミ \、
∨i:i/ / ``〜、、| \
, `7 八∧ __」 ` ヽ
. / /  ̄ ̄ ',
. / ● ● i 海未ちゃん本当に大丈夫?
∨ rコ | 保健室行こう? 疲れてるんだよ
__ノ| └┘ \|____ SAN値ごっそりいかれてる気がするよ
\ | /
〉 :| ∠
`ー| ___/
{
. 人 \
. \ /
`丶、_ _,,.. ´
ヽ三厂¨マニニ厂
`´
___ _
>:: ´:: :: :: :: `:: :: :: `>、
/:: : : /:: :: :: :: :: :: :: :: : : : \
/:: : : /:: :: :: :: :: :: : : \:: :: :: :: ::\
/:: : : /:: :: :: :: :: :: :: :..//: : \:: :: :: :: ::\
. /:: : : /:: :: :: :: :: :: :: :: :://\:: ::...\:: :: ::..::.∧
/:: : : /:: :: :: ::../:: :: :: // \:: :: :\:: :: :: ∧
. /:: :: :: {:: :: :: /:: :: :: /}/ _\:: :: :: :: :: ::..}
{:: :: :: ::|:: :: /:: :: ::../ ./ / ̄ ̄ ヽ:: :: :: :: : |
|:: :: :: ::|:: :/: : : /` / ∨:: :: : : |
|:: :: :: ∧/ 芹云ミ 芹云≧、 ∨:: :: /
|:: :: :: : ∧く rタハ rタハ /: : : /
|:: :: :: : : ∧ 辷 ツ 辷 ツ /::.../:{
/:: :: :: :: :: ::∧ / イ:: : : \_
./:: :: :: :: :: :: :: :: ∧ ' /八:: :: :: :: : : \ 全く海未は……
./::../{:: :: :: :..\:: :: : ∧ //:: :: :: : \\::..::.\ 深夜テンションは危険だって言っておいたのに
{:: :../ .|:: :: :: :: ::...\:: :..∧ つ /}/:: :: :: :: :: :: ┌─=ミ}
|:i{::i |:: :: :: :: :: :: :: \: : }\ /i /:: :: :: :: :: :: : : `不.ヽ \
|八{ >:: :: :: :: :: :: :: : : | ` ─=≦7 .| i:: :: :: :: :: :..∧ヽ/厂 ` }
/ \:: :: :: :: :: :..| \ / | |:: :: : : : / ∧ 〈/⌒ .|
{. \:: :: : : : | /} iヽ | 人:: :: / i i 〈/ ̄ .!
|. \丶乂i ̄`>、∨/ ̄ ̄i \{ | | ゝク |
| \ < | i | | 〉 j ハ { |
| | \.│ / | | \ | / i } |
| | ∨/ ./{ \ / .|. /\ /
| | 〈 / .| / | / \{
| | \_ / |_ / / / \ ト、
| | / / ノ
-=ニ: : : :ニ=-
/⌒ヽ¨¨} /:., ´: : : : : : : : : : :`: .、
. : : : : :}ーく/: : : : : : : /: : : ‘, : : : :: ヽ
i : : : : :} :′: : : : : : /:|: : : : :|~\: : : ‘,
|: : : : んー{: : : : : : : /{: |: : : : :| ヽ: : :.
|: : : : しヘj : : : : :N′斗∨: N ¨¨` } : i|
| : : : : } : : : : : : : | ´ -‐ V:{ 笊 ハ : |
|: : : :.∧: : : : : : : | X斧ミ \ {リノ ′: :|
|: : : 〈 ‘, : : {l: : :|〈 弋ツ { ノり
|: : : ∧ } : 「∨从 ' } ごめんねぇ真姫ちゃん
|: :|: : ∧从人_∨{ \ , - / 歌詞はもうちょっと待っててね
|: :| : : :/ : : : : : :V≧s., イ あーあ、放課後の会議でにこちゃんにも謝らないと……
. 从乂{:/: : : : : : : : /} ≧=r-く从
/ {从{: : : : :/V 八: :}
V≪/i/ iヽ、 /i ∧ノ≧s.,
x≪ /i/ i i i i\/ i V∧ `ヽ
.′ {/ \i i i i i i 彡ヘ} ‘,
| `¨¨¨¨´ |
| ∨ ∨ :|
| / ‘, :|
\. |
________ ________. | ̄ ̄| |
| //. .:; || || | |. |. | | | | |. l二| ̄ ̄|| ̄ ̄|
|.// .|| || | |. |. | | |__| | | || |
| || || | |. |. |/ ./. | | || |
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| || || | | / / .\| || |
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| 〔i| || |,/ / \|| |
| || // || / .\ |
| ||. //./ / \,|
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| ./ ' /
| / /
|,/ /
/ キーンコーン
/
/
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` 、______/ | | /
. :;| / . . | | /
、| _/ . | | /
|| | | | /
||_______________| | | /
,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 | |______/
;≡≡≡≡≡≡_ | | | カーンコーン
,;三三三三三三三、 i i: |
: : ;三三三三三三三三;_゙. `| ̄| |
: : ,ニニニニニニニニニニニニニニニ、゙ : | |____|
:: ,ニニニニニニニニニニニ、゙ . | | \
: ,─‐─────────‐‐、゙ : | |______\
, 二二二二二二二二二二二二二L | |三三三三三三三ヨュ
| | | |ΞΞΞΞΞΞΞΞ三ヨュ
:. / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙̄、|_| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
-‐…‐-…‐-ミ
γ:::ア .:::::::::::::::::::::::::::.`ヽ:::.`ヽ /{
「`ヽ〃 .::::::::/ .:::::::::::::::::::::::::. v‐、:V〃⌒ヽ
〈 ,′.:::::; イ.::::: |、:::::::::::::::::::: } 'Y .:::::::::::::.
ア .:::: / | ::::: | ∨/::::::::::::::::}_彡{::::::::::::::: i
く__|:::::::/__,ノ ::::: | 、V/::::::::::::::}:/ ハ::::::::::::: |
|:::|::::i:i ,,=、ミト、:::| `ー-:::::::::::::} `¨7゙| :::::::::: |
|:::|::::i:|《 r沁 V ,ィfミメ、V/;リ:::::/ | :::::::::: |
|:::|::::i:| ゞ=' 弋rク 》}//⌒i i|::i::::::::::|
|:::|:::从 .:.::. .:.:.:. ノイ^' ノ j|::|::::::::::| じゃあ第十回合同ライブ対策会議
|:::|:::|:::|\ f ァ イ彡'⌒ヽi! |::::|::: | 早速始めるわよ
|:::|:::|:::| `> . _,. イ/ニニニ/ニニハ:j::::|::: | 今日は振付師の凛と花陽ちゃんも来てるわ
|:::|:::|:::{⌒¨´二{ {_,/ /ニ二/ニニニニ::::|::: |
乂ト ト、{ニニ『『77T/ミヘヘ彡ヘ11二ニニ人丿
/ニニニ|二《《77/ { Y⌒⌒Y } }ニニニニニ
/ニニ二jニニ《《_人 \ / }ニニニニニ
〈ニ二二{ニニxく У¨ `´¨ヽ/ >、ニニニニ
/ニ\ニニ∠ニニ\/}ニニニニく,/ニニ\ニニニ
〈ニニニニ`¨´ニニニニニVニニニニニVニニ二二\ニニ
j壬, ‐ 、 -、 ヽ
,∠∠ -<_-┴、 ゙,
, -=ニ , -=- 、 ` マ、. !
/ ` ′ ヽ ヽ l
' , / ‐- `ヽ \ ゙、ヽ
/ / / / ,j ト、 `ヽヽ , ゙, ヽ
' ' .// イ ! l ゝ、 ヾ、 ゙, ゙,、 ニ=-'
l ! ,','/ ! l  ̄`ヽ、_ィフ !ヽヽ
l ! !! ___ ヾ, `く | l l ソ、ヽ
! ! l! 、__ミ ヾ、 -‐ニニ ゙̄、} l l ヽ∨
l ! .lィヘ_)。::}ヾ \ ,イ゙_)::㍉_.リ // ゙, }
゙、゙,、 ゙,` `ー" L_゚.:ノ_ゝ'/ .〃 !. l
ヾ i 、 ヽ , /イ/ !.リ
∨ハ` 、 彡! ) } // 私達もいるわよ?
// ヽ マ _ フ ´イ lイ' /ハ! 無視はいけないと思うわ
{ ! >、 /l ハ. ,イ ./ `‐ 手首切るよ? 冗談じゃないよ?
l! !r'´}> _, イ| lハ ij ! レ'
ゝ-' ゙ リ ! >'/ {_
,-、_/ \_-'‐' ` ̄
, -‐ ´ ヽ ヽー- 、 , -―ノ゙フー- 、
/ ヽ ` ー---― ´ / ゙、
_,/. l ` ―-― ´ , ゙,
ト、 、 j, / ゙,
. `| ヽY , -_-―ァ ゙、 , イ
| ./ / (_| ! ゙、_/ |
| ., `7 n l } |
| .{ ./ /.l | } |
|八∠ j j_ゝ..........::::.............::::::::::::::::::::::...リ |
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x≦: : : : : : : : : : : : : : : : : :`: .
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. : : : :/: : : : : : : : }: : : : :}i : : : : : : : : : :‘, : ヽ
/: : : :/ : : : : : : : : ノ: : : : 从、: : : : : : : : : ‘, : :‘,
. / : : : :′: : : : : : /: : : //: }:\: : : : : : : : :‘,: : :
:′: : : |: : : : : : /: : : / ,ムく \: : : : : : : :} : : |
|: :|: : : |: :--=彡: : : '" \ ‘, : : : : : : : : : !
|: :|: : : |―‐一 '" 'ニニ }: : : : : /: : : |
|: :|: : : | ィ f茨苅 イ茨苅ヽ }: : : : / : : : ′
: :|: : : |. 乂辷zツ 乂zツ_ノ }: : : / : : :/
V∨: :‘, : : :/_: : :∧
\\: :〉 " " " i " " " ノ: Xぅ}: :/: ::.
/:ゝ八 /'ィ:|_ノイ: : : :}
i⌒V /:// : .、 __ _ /| |: : :i|: : : ノ そうやでーにこっち
{`ヽ { : : { { : : : \ ¨こ¨` イ: : :| |: : : : / ウチも無視されて悲しいわぁ
ーr八: : :{ :、: : : : :≧s., __ .,s≦}:_:i: : : り: : xく あ待って絵里ちカッター置いて部室汚れる
/{ /\_\〉{⌒¨/ \ ム:人_:_:_:_:ノ )
/: : `⌒VJ_j.,s≦{ \__ __/ |く_/ __xく
/: : /: :.,s≦ニニ|ニ∧ / ∨ } i|ニ\_j⌒´: : : :\
: : /:/ニニニニニニ|ニニ∧{¨¨¨¨ヽ__xく¨¨¨}ニニ≧s., : : : : ヽ
/ : ′⌒ヽニニニニi|ニニニ∧ x| |ー- (ニニニ‘, ニニ≧s.,: ‘,
: : : :iニニニニ\ニニ |ニニニニ∧/ iL.」 `\ ニニ}ニニニニ/!: : :‘,
: : : :|ニニニニニニヽ 八ニニニニく i|\ ノ、ニ人ニニニ' i| : : : :.
: : : :|ニニニニニニ∧ニニ> ´ニ`⌒ヽ_j‘,ー=彡!ニ\ニヽニ/ニ | : : : :|
: : : :|iニニニニ\ニハニくニニニニニ\ ‘, |iニニ\.∨ニニ|: : : : |
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/::::\...../::::::::::::/:::::、::::::::::::::::::::::\-冖7=‐-ミ
|::::::/∨:::::::::::/ |::::::|\:::::|::::::::::::::::::∨〈::::::::::::::.
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(\ |::::::::::|::::h ,,, ' ,,, ̄ ノ::::::::ノ :::::::::::::::|
. (\ \\ ┐:::::::::|::::|] __,,、____ /〉:::/ |:::::::::::::::::| あんたら遊びに来ただけじゃない……
... (\\ _) \_/ / ::::::::::|::::圦 V_,ノ^ u. /^7 |:::::::::::::::::|
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. 、 /八{㌃ニニ⌒㌻ |⌒ニ=‐----- ミ:::: /
\ | /, , , , , , ,_´ ? ? `_ , , , , , , , , ,マ
| |, , , | , , , , _´ ? ? `_, , , , , , , , , ,
| |, , , |/, , , ,´{ ? ? `, , , , , , , , , |
|, , , |, , , , [ { ‘☆’ }} ] , , , | , , , , |
>───<
/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`\
/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:∧:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:\
/:.:.:.:.:./´i:.|:.:.:.:| `\:ヽ:.:.:.:.:.:.∧
/:.:.:.:.:./ |:.ト:.:.:.| 、 ∨|!:.:.:.:.:.:.∧
.|:.:.:.:.:/_/ |:.|:.:.:.:! `ー_ヘ|∨:.:.:.:.:.:∧
|:.:.:.:.| r=ミ\:.{ 云ミ、 |:.:.:.:.:.:.:.:.:}
|:.:.:.:.{. /イ‐'}} ` {-ク} j}|:.:.:.:.:./|:.:|
|:.:.:.∧{ ゞツ , ゞツ '/:.:.:. /:.:|:.:|
∨:.:.:∧ "" "" /:.:.:/}:.:.j:.リ そんなことより歌詞と曲は出来てるにゃ?
\:.\≧=ー 「⌒´} 厶イ_ノ:.:/:/ ただでさえ素人なんだからそろそろ貰わないと
∨:\ ゝ ′ //://:/ 間に合わないかもしれないよ
__ >、> 、 _, <|/'/ ′
{´{ 斗y──ヘ
〈\ ∨、 >┐ /_/∨ヽ ∧、__ r'}
\\_∨ヘ / /_>─イ/广≧≦⌒Y/ j´⌒\_.| |. /〉
r───' > | 厶<⌒Y⌒>く __ | | / /
` ̄> / | ∨///////////〉 \`ヽ_,ノ .K { /〉
/ィ⌒∨ ′ j ∨//|\.//// } ` ∨ィイ
`´ 〉- / .∨ | トv/ .| //´
,. -‐ ': :'' : ー- 、,
_,. '"; : : : : : : : : : :、 : : \
/: : : : j : : : : : : : 、: : :\ : : ヽ
,." : : : : : {: :i,: : ',: : : : :\: :ヽ: : : ゙.、
. /: : : : :/´'; :',ヽ; :ヽ; : : : : :ヽ: ゙、: : : ',
': :i : : ,' '、:', `' 、: : : : : : ゙、:',: : :i.;
i : l : : i , '" ̄ ヾ、 "`ヽ、: : : ',i : : !:i
| : i: : :| \ __,,.,_``゙';!: : ;' |
|: : ', : | ,x==ミ "゙ ゙̄ヾ ,' : /: :!
'; ;.: ',: :', , 、 、 、 /:/: :j
ヾ゙、:'、: ゙、 ' ' ' ,. --. 、 /'" ,' : :ヽ, そ、そうですっ!
j:ヽ、;ヽ " i !メ: : ; :.゙、゙ー 私も見るのがとっても楽しみで……!
メ,: : `: .゙、 ゙、 ノ , :": : i :j: :i |
"´ '; f'; i: : ;`: .、,  ̄ , .:": ; : :.j /!:ノリ
_, -リ ゙、!ヽ;|゙、:i、l  ̄ | 、/' |/' "ヽ
/ ," j ̄/'、 メ ゙、,_',゙、 ゙、
/ j {''i" ,`., r';´ .l ! ! ゙、
f; } ',{ /'、_∨ '、 i. j. '、 }゙,
| ',_. -'" ',./ 、 ', ゙、/ ヽ,_j ,' `二ニ={ ハ
! / ,'.__ ,. -ー-、_`_‐_",ィーー、/, -ーi'"/ !
| `''i.f ー/ ,f'-ヽ"、・, ',ニ,ヽ/ ̄ヽヾ }/ j
| | ! j ,_ヘゝ !f::::::::jf,/ ̄' | 、,_ | h,
/゙ 、, |.l _, =} --} ゝニメ"ゝ' ̄ |` -,゙} .l ' }
', ` l ', (,"i rメl'  ̄ ̄ ̄ ゙、`゙i .',_ j ,' ! l
', /ニ,' ', } ヽ ト-‐ーーー‐! ゙、 〉}゙!- j j
! |', ./.{ ヽ_ツ| .!ーー―ー-j }゙、_ノ ! ', i ゙、 !
} j ゙、 ゙、 0 j || ! j f ', o/ / /i .i
〈 / ゙、 ヽ__/}| !,____l .〉ヽ‐' ./ ゙、 ',
〉" ヽ___//.| i l | ヽ、 / ヽ, }
. { ∧', ! ̄ ̄`! ゙、,メ" |
く7^Z/` `ヽ
|¦|ノ|ノ^Yリ
リi(| ゚ヮ゚ノリ あ、うん……それなんだけど
. ⊂if丞{つ
くヒ士|>
しU
/ ̄ ̄`ヽ/ ̄/
/.: : : : : : :.| / ̄ ̄ ̄\
{.: : : : :. :. :.|\_}.: : : :./´ ̄ ̄ ̄\
|.: : : : :. :. :.|/: : : /.: : : : : : : : : :. :.\
./|.: : : : :. :. :.|: : : :/: : : : : : : : : /.: : : : : :.}
/: : : : : : : : : :}: : : |.: : : : : :. :. :.///}.:..:. :.|
{: : : /: : :.{: : /.:..:. :.|.: : : : :. :. :.//´ │: : :.|
|: : /: : : :.|: / : : : : }: : : : : |: :/ ̄`ヽ |.: :. :.|
|: /: : : : :.|/ : : : : /.: : : :. :.|:/芹云ミ j: : :./
|/: : : : : :.|: : ::r 7 {: : : : :.|{ ゝ._ヒハ {: : /
. /: i{.: :. :. :.|: : :∧ | : : : : | 乂
{: :八.: : : :.|: : : :∧__.|.: :.|: : | } まず歌詞と曲はまだだよ、今日海未ちゃんが持ってきたけど
/.: .:.\.:.:/.: : :. :./ \ト、:.{ / 不定の狂気に満たされていてあれを流すことはテロだと思う
./.: : : :. :.}/.: : :. :./ ‐ ソ 今書き直しお願いしてるけどいつになるかは不明
/{: : : : : : : : : : : / / 海未ちゃんの歌詞が出来次第真姫ちゃんが曲を書いてくれるよ
{.:.∨: : : : : : : :/ ̄\_ / ̄ ̄ ´ ちなみに衣装はハムスターの着ぐるみに決まったんで
\∨.: : : :./\_ \
> ´ \ ト、}
/ ̄ ̄ ̄\ ∨ 厂{Y
/ \ ∨ 人
{ i } \\ \
| | | \\}
| | | \
/ .| |. \
. / | | ヽ
___ _
/ヘ _,...<::::::::::::::::::::::::::≧::..r-'/,l _
,.::: ̄:::.. {/,イ::::::::::::::::/::::::::::::::::::::::::::::::ヾ-{ィ:::::::::ヽ
/::::::::rf'///::::::::::::::::::::'::::::::,::::::::::::::ハ:::::::::ハ//`>:::::::::i
i::::::::::::ィ7V::::::::i:::::::::ア !::::i::ハ:::::::::::::ハ::::::::::W//ン:::::::l
|:::::::::::⌒゙i:::::::::l::::::/ l::::l{:l V::::::::::::i!::::::::::{':::::::::::::::l!
i!:}:::::::::::::!i::::::::::!:::,´ ̄ i:::l {l \:::::::::::::::::::::ll:::::::::::::::l
};:::::::::::::! !:::::::::{Vl _, Ⅵ i! _ヾ::::l::::::::リ::::::::::::::::l
l::::::::::::::i! l::::::::: ,ィr云ミ`゛、 'r云ミヽ l::::::/ {::::::::::::::l
|:::::::::::lリ i:::::::八 弋zノ 弋zノ ノ::/,< W:::::::::l:{
l::l{:::::::::l l::::::::i゛ 〃〃 , 〃〃 ノ ) ノ ∥::::::::ll:i
{:ハ:::::::ハ l::::::八 / ィ ∥{:::::::i:ll:}
{! W:::::ハ !:::l:::i个 ー イ { V:::jl:lリ
゛ V{:::{ ! i::::l!:ハ > __ < ゛ Wノ,/
ヾ丶 W:l ヾ、,ィ'ノ 弋 、 /' "
_ -ヾ≦゙ / V ≧=- r-v"
/ ` / ー 一 W { j ヽ
' ハ l,'l } l l i!
i { l l! ト _ 斗} l .l/ , l
| ゙{ l 、ヘ  ̄ ̄ /, l {f ; l
>───<
/´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.`\
/:.:.:.:.:/:.:.:.:.:∧:.:.:.、:.:.:.:.:.:.:\
/:.:.:.:.:./´i:.|:.:.:.:| `\:ヽ:.:.:.:.:.:.∧
/:.:.:.:.:./ |:.ト:.:.:.| 、 ∨|!:.:.:.:.:.:.∧
.|:.:.:.:.:/_/ |:.|:.:.:.:! `ー_ヘ|∨:.:.:.:.:.:∧
|:.:.:.:.| r=ミ\:.{ 云ミ、 |:.:.:.:.:.:.:.:.:}
|:.:.:.:.{. /イ‐'}} ` {-ク} j}|:.:.:.:.:./|:.:|
|:.:.:.∧{ ゞツ , ゞツ '/:.:.:. /:.:|:.:|
∨:.:.:∧ "" "" /:.:.:/}:.:.j:.リ
\:.\≧=ー ─ ー 厶イ_ノ:.:/:/
∨:\ //://:/
__ >、> 、 _, <|/'/ ′
{´{ 斗y──ヘ
〈\ ∨、 >┐ /_/∨ヽ ∧、__ r'}
\\_∨ヘ / /_>─イ/广≧≦⌒Y/ j´⌒\_.| |. /〉
r───' > | 厶<⌒Y⌒>く __ | | / /
` ̄> / | ∨///////////〉 \`ヽ_,ノ .K { /〉
/ィ⌒∨ ′ j ∨//|\.//// } ` ∨ィイ
`´ 〉- / .∨ | トv/ .| //´
/ / ∨// ∧ /´ ./
/ / :{ \ ヽ
/ / {:{ \ ヽ :l :l
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|.:l:{: l _,xr=ラト、 ン=ぅッx、ー| ..:} :}
|.:lハ l ,7^{(_,k:ノ]}` {(_,k:メハハ, | .:ハ.:リ
{ 从:. . |ハ(。ゞとノソ i、_::ソノ.ノ〉リ .::人/
,ハ{ト、:.:.:.:、 '゚´ ~`゚o / ,.:イ.:. ′
/ 八( \:.\::/:::/:: ' :.:/::/::://l } ::八
. _,ノ / .:..\__`ー- __ __ _/ ノ ノ :: \
{ / .:小、 ///へ、\ , -イ:.:.: }: }\_
V{::{ .:.:.:{:.:.\ / //'⌒\ \ \ イ:.:.:. }:.:.:.ハ:.:.,′
い{ .:.:.:.\:.:.`/ ⊂ニ.._^ヽ ヽ:.:.:.:.:.リ.:./ }/
\ ヽ::.ヽ〈 ヽ 〉:.:.://
___ __∧ { ハ/
/ ̄ \ ̄「⌒ヽ 「::::::, } ム,___
. / ヽ | {:::::∧ { {7/  ̄ ̄アフュ、
/ 、 ll \::-} ∧. l{ // \
. ′ \ ll /:::::j. 广ハ l // ハ
{ \ l /:::::::::/ .l:::::::::l l // / }
{ \ ノ} \::::::/ l::::::::::| l / / }
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/`⌒> ´ . : : : : : : : : : : : : : : : : .`ヽ
〃⌒|く/ . : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :. :. :.
.' く⌒У . : : : : : : : : : : : : : .:|: : : : : :ヽ: : : : :. :.
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'v⌒'7 . : : : : : : : :|: : |: .: .:|.:.:| V: : : :i:i
i : : i : : : : : .:|.: .:.|: : |: .: .:|.:.:| V:. : :}:}
| : : | : : : : : .:|: :.∧ :ハ : : |.:.:| 、__,,.. -‐ V:. :.|:{
| : : | : : : : : .:|: :.| :| :! V 人.:| }: : :}ヾ
| : : | : : : : : .:{: :.|_」ムイ:| jノ ,.斗そチ´: : :}、Y
| i : | : : : : : : :ヽ{ リ ∨ ` _ `´ム : :ム) }
| i : | : : : : : : : :| ,.斗そチ´ /. :/ ,人 あ、あれ……やっぱり駄目?
| i : | :| : : : : :| :|、` _ `´ , 厶イ !´| : .`ヽ け、けど歌詞と曲もハムスターの着ぐるみも
| i : | :| : : : : :| :| ヽ ィ 从L: -‐‐==ミ、 私のせいじゃないし……そんな目で見ないでよ
| i :ノ : : : : : 八 {、込、 弋´ ,ノ イ i| ヽヽ ヽ
| ムイ: : : : : : 个' `ー-\ イ | i| } i} \
| : : 从人.: .:i :.|: : : : : : : :,>- - イ / │i| } i} \
| :i: :|:. :. :.\ト、{: : ,:x-=彡 vヘ \∧ 」 iL } i} /\
| :i: :|.:|:.:|: :.ヽ : :〃V∧ vヘ_, -=ィv≦´//} 八 ノ / /
j从人ト、ト、: : ∨ V∧ く/≫77ヘ〉////`> ヽ / ∧
: : ;′八|:l|: |: : :`:、 _/ /|: // 冫 / | { { \ト、八___
: : | {: : }:l|: l: : : : `:、 7 〃{: ,' ′ / /ー─==ミ_ | ∧/∧ } У \
: : | |: :」八 i, : : : : : V ∥: {: . ∥ / / `ヽ、 | | V ハ }∨ ヽ
: : | |: :/ : }い : : : : ,′ ∥: :{: :.ⅱ /} ,;′__j____=㍉ `ヽ、| | ∨ ∧. j/ そ そ お
: : | |:/} :|从∧: : :_,′ ;j比慫;: :| | | l| _,ィ㌻¨”“寸ミ亥^ヽ:::.`ト{_ く\}i: ∥ う う 前 ⅰ
: : | |{丨:|l:八/\_7 j介:.、`i: : | | | l| `i【;;(●);;;;】 :`豕,_ ヽ{ \}|:./{. な 思 が !
: : | | } :|リ \_7 / LVヽ{: : | | | l| \__ノ ,: ヾ゛ \..:'⌒ヾj//| ん. う |
: : | | ':∥ ∥ 八 {「Y^」\| | ヽ{ : : : :`く__,、 _y矣=ミメ jレ゙ {. だ ん |
: :λ V: / ″ i: :l〉、之 ] l从 八 \: : : : :o: : /@;;】 ト_jし勿 ろ な |
: :{: ト、Ⅴ i { : :j: :/h-J }{小、∧\ : : : : : 【_;;ソ ,ィ^Ψ j({ う. ら |
: :|: |人{ | | : :|:「V小 | }{ |「)\ハ, \_, `冖'^厶イ ,;少,、 ,′
: :|: | \__,,| | : :|:| 狄: ∨乂} ヾt___, ; : : ー=圻彡仏ム心、 /
: :ト(| | | : :|:| } : : 〈 {  ̄ ′_,幺..ィジ /
: :| \ / ハ l :|:| ./'⌒ヽ:V |\ ,-=、 / ノ゙ で. お ・ 〈 ̄ ̄
v公─爻__,/ | | : :|:レ゙ }|: : : : 、 `ニぅ’ , ′/} は 前 ・ |
‘弐^` { | :, :j小,___ ノノ!: : : : :\ ,.ィ( 」 な. ん ・ |
´心、 \{_∧ 从ハ____辷彡'′: : : : : :.>、 ,.、ヾ} |И λ 中 ・ /
`'ー一'’√\_∨ '小,_______\ : : : : : :,ィ(〕lh、_,,. ィ" ソ} レリ \___/
:、 __/ `込、 ヾ\_______\i : : :/:|:{:;リ 丿 /イノ/
`\ / ̄二ニ=ー ⌒\ \\_______\:(∨:川:| //
/⌒ヽ/ / ..::::::::::::::{ ::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ\ _/::::. \
/ ..:::::r勺 .:::::::::::::/ | ::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::.. ヽ:::Y⌒{:::::::::. ヽ
l .:::/⌒' .::::::::::::/ | ::::::: |\\:::::::::::::::::::::. :.∨ \:::::. ',
| ::::::\_/ .::::::::::::/ | ::::i:::| \\:::::::::::::::::. :::.V ̄ ̄\::::. l
. | :::::「 | .:::::{:{::/ !::::l::| \\:::::::::::| :::::: ',__/ ̄:::::. l
. , :::::.\| .::::::从ト.._ ::::|リ _.. -‐ \::::::| :::::::::}八::::::::::::::::. l
. ,′/.:::::::::. | ::::::|:{/ `'ーヘ:::{ ´_,kうラト、\:| :::::::::} \:::::::::::::. 、
/ /.::::::::::/│ ::::::|l _,ァ弋うト、 ヽ| ト'゚:::ソ)})> Y::::::::::リ ヽ:::::::::::. ヽ
/ /.::::::::::/ .| ::::::|/(^ト'゚::ソ)} ゞ_:::ノ / | ::::::::/ ', :::::::::. ,
,′/.:::::::::::l | ::::::|ヘ. 弋:::ノ , /:::/^l | :::::::::::. l ……凛。拘束
{//.:::::::::::::l. | ::::::| "" /イ( } │::::::::::: }ハ:.|
{:{ .::::::::::::::l | :l ::::::::l "" r ⌒ ヽ ノ' ノ ハハ::::::::::} }:}
. {{ ::::::::/{:::l |.::l:::::::|ハ { } -‐' ノ |:::}:::リ //
八::::::::{ {:::l |.::l:::::::|:人 、 ノ / |从/ /
\::::、:::.\ l:::lハ::::| ` ..,_ '´ /
. \ \. ぃ{ \ ト .._ _, '{⌒
\ ヽ } 」_
/`ー--ヘ 厂 '.
. ,.-─- .._/ /\//\ 人__, ─-、
/ 厂~'ー-ミ_」ニ -‐'⌒フ ,
-‐'´ `丶、 / /
/ \ / /
, /| ハ \ \ / /
. / / | l l \ ヽ ヽ ヽ / /
/ { l | __\ , l , / ,/
. / ∧ l ll '´ \ | l l / イ
,' / / 、 |l __ ` ー| | | / /
| | l/⌒ ヽ | ,ィ≠=ミ | | / /
| | | _ \| | } 八 / /
l l {│ ,ィ=ミ、 :.:::::.: リ / //^ハ / /
. l l { い 〃 ' ノ从/ ノ / / はーい
l 从 \ :.:::.: , ⌒ヽ / ノ/ /
. V{ \ \\ { } '^T「/ /
\ヽ l八 ヽ ノ /イl 八 /
\ヽ {ト、 / {// 、 ∧
ヘ ┐ `ー-=≧‐- .. ´ ノ / 、 ,′ ,
. // /^]_ ⌒ヽ} // \ ′ |
〈 '´ }-─- .._ _ノ // \,′ |
. ', {ノ / / // \ │
. ト、 / /( // |
} ノ `''ー- --‐彡 ' /
__ ___
〃 `ヽく7^Z/` `ヽ
. {{ i人∧ハ|¦|ノ|ノ^Yリ
从(|*^ヮノリ リ(| ゚ヮ゚ノリ ちょ……だから私のせいじゃ……
{j_Kつ´ ⊂if丞{つ
⊂くヒ士「 くヒ士|>
(ノ¨ しU
____ ,ィ
.//:: {:: ヽ \ハ
{Y::::/∧::ト、:: Y::::i__}ヽ
_ /_j:::ィ´ ∨ じj :: |__j::::\
{_}ニY:::|:: { じ }ソ人:::::::::} いいわけはじごくできく
「ミ}i:从:人 - /ノ' \从
{yハ⌒}\{⌒ \个 、 }/
{´ ノ > 、__}
ゝ< _ .∨∧∨
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:′:: :: :: :′x=ミ 、 /" x======ミメ、:: :: :: :: :: :: :: :} :: :: :: ::|
|:: :: :: :: :| __ / 〃 {乂_ノ /刈:: :: :: :: :: :: :: ハ :: :: :: :|
|:: :: :: :: :| 〃_)心 込 斗 ' "|i:: ::/:: :: :: ::/:: :: :: :: :::ト
|:: :: :: :: :| 人_込ン リ: /:: :: :: ::/ :: :: :: :: :: |∧
∨:‘,:: :∧ .: /: /:: :: :: 〃⌒V:: :: :: ::|: ∧
V::‘,:: :∧ 〈 幺イ:: :: // てう}:: :: :: :i|:: ::∧ 穂乃果ちゃん、諦めたほうが良いと思うよ
. \}\: ハ ノ::/:: / / ノ: :: :: ::i|:: :: :∧ カードもウチに告げとるんよ。穂乃果ちゃんはここで
` } _ / "′::/ __/:: :: :: :: :: :: :: :: ∧ 一度酷い目に合うだろうって
八 こ¨¨` {: :: {:{:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: }
}\ 从 ::| {:: ::{ :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::厂¨¨}
/: :: \ . :个 ',:j {:: 人:: :: :: :: :: :: :: :: ::ノー- /
{:: :: ::/ 丶、 .,s≦ 人{ ゚'*。 ::_::_::,s≦\__/
从:: / ≧==≦. / Υ¨ヽ / } ‘,__ノ:: ::ニ=- _
V{ {_人:: ::‘, 。*'" }ニニニ}s.,j__r‐┘:: :: :: :: :: :: :: :: :ニ=- _
廴_≧=} ,., '" /ニニニ/ニニニ≧s.,:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :`: .
/::.,s≦ニ/∨‘, /ニニニ/ニニニニニニニニ≧s.,:: :: :: :: :: :: :: :: :: :: :: ::\
.,s≦ニrー=ミV } } .,s≦¨¨}〃ニニニ/ニニニニニニニニニニニニニ≧s.,:: :: :: :: :: :: :: :: :: :ヽ
〃ニニニニ}/ . ヽ厶s≦ / }′\ニ/ニニニニニニニニニニニ ´ニニニニ\:: :: :: :: :: :: :: :: ::
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. |:.:.:.:.:.: , :.:.:.::.:./_ノ ヽ:.:.} ニ -─ |:.:.:.:.:}:::|
. |:.:.:.:.:.:ハ :.:.:.从 _,ニ V 0 |:.:.:.:リ::::|
|:.:.:.:..l:.:.', :.:. { -‐ 0  ̄ ノ|:.:.:/^l:::l
|:.:.:.:.:l.::.:.' :.:.:.:、 / j/ )ハ::l
|:.:.:.:.:l:.:..∧ :.:.:.:.、 ' -、 _,ノ:.:.:.:l そ、そんな……
|:{:.:.:.:l:./ \:.:.:.\ く ) イ:.:.:.:.:.:.:.:} 海未ちゃんめ……
. い:.::.:l{ `7ー-r -‐' / |.:.:.:.:..:.:.,′
V{ハ {::レ个ー _ _/ {:.|.:.:.:.:.:.:/
\ }:.}.:.|:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ V:.:.:_/____
ノ ハ |:.:{:.:.:.:.:.:.:{ノ //
,.-ヘ.:.:. ノ //
r/ / ̄ { // /
| `'ー-( __」 -‐彡 {
儿 ` ー---‐
/ \
-‐──‐ _/ ̄| _
__/ ̄ >:'´:::::::―::::::::::::::::::―:::::``'く\ ::::\
/::::::::|-/::/:::::::::::::::::::::::\::::::::::::::::\::マ~ ̄ ∧
. /:::/⌒7゙::::/ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽー<:::::|
;::::::\ ,:::: / :::::::::: /::::/|::::::::::::「\:::::::::::::::::∨ 〉::|
|:::::::/ ̄| :::| ::::::::: /:|::: |::::::::::::| ヽ::::::::::::::|/:::::|
|::::く__,| :::|:| :::: / |/ | :::::::|::| |∧::::::::| ::::::: |
|:::::::::::::::|:::::::|::: / \ レ|:::/|/ / ∨:::| ::::::: |
|:::::::::::::小:::::|::::| 、______≧ト|/ ‐匕___, |:::::| ::::::: |
| :::::::::::::l∧::|::::|:{{ ̄Vツ`∨ ´Vツ ̄}}│ リ ::::::: |
| :::::::::::::| 人 ::::| ´´⌒¨ ¨ `` 厶イ:::::::::: |
| :::::::::::::| |::∧ ′ /ノ| ::::::::: | というか私が怒ってるの着ぐるみの方だから
| :::::::::::::| |:::小xァ‐ァ┐ )- ∧ |/| ::::: | 海未のせいじゃなくあんたの自業自得よ
| :::::: |::::| __j ::::|´( ( lく イ :| ::::: |
八::::::∧::∨ ∧:::|\. `Y=- -=升L_ | ::::八
\| ∨ 人| { ̄「 ̄「^トvr< 〉 /マ=ー- |:::/
. \√ ∨ |/_|/ ̄ ̄| ∨ ]∧
{ {二ニ=- |_え⌒ ̄ ̄\〉 ∧
. ∧ ノ ‐=ニ二〉-ヘ / ̄[ l ∧
{ { ,人 ∧ / ノヘ
l ヽ. / C/ ∨ 丶__/ ∧/ ∧
| ∨ C/| \ │ / | ヘ
| / ノ∧ (_,,)] │ ' |、 ヽ
_ノ _/ / | | | / 「\ \
-===ミvー .、
. : ": : : : : : : : : : : : : \
rヘ{`ヽ. / : : : : : : : : 〃: : \: : : : \
.:⌒ヽ| ヽ/ : : : : /: : : : : {x¬¬ミV : ∧:‘,
/: : /⌒ヽ〃: : : : : :/{ : : : : :‘, ∨: :∧:‘,
:′ : ≧=ー/ : : : : : { :| V: : : : |‘, 、_.ノ ∨: :∧:‘,
|: : :く | : : : : : :i{: | ∨ : : i: ‘, ∨ : ‘, :|
|: : : : `ー┤ : : : :_:」斗 " V: : |\} X笊うヽ∨ : }: |
‘,: : : : : : :i|: : : : : : { z=ミ\リ 弋_ツぅ} } :从 |
‘, : : : : : i|: : :|: : : ‘, V笊_刈 ¨´ j/}J:リ
} : : : : ∧: : | : : : ‘, {r弋ツ ' "" } x==ミ えっ?
} : : : / ‘,:∧: :\: } `¨ /′//⌒ 、
}i : : :{ } ‘, : : N、 "" r〜⌒^} 〃/ニ//ニニニ∧
从: : :{ }: : | ー\ ゝ〜'" ィ/ /ニ//ニニニニ∧
/{: : : 从 }: : | : x=Vニ¨¨ヽー--=彡/ /ニ//ニニニニニニ∧
{: : : :{ 从八/⌒j{ー Vニニニ/ /ニ//彡′ニニ/iニ∧
人: : :{ /⌒j{ー ∨マ./ / 厂′__彡′/ニ〃∧
\:ゝ {'⌒j」ヘ /ノi } V / 厂ニニニニ//ニニ∧
\ 人 }ー=彡ヘニi/ニ∨ //ニニニニ./´ニニニニ∧
}`ー=彡ヘ{ニ{ニ{∨ニニV./ニニニニ/ニニニニニニニ∧
{`¨¨¨´「ニニ¨¨¨´ニニ∧ニニニニ/ニニニニニニニニ∧
VニニニVニニニニニニニ.∧ニニ/ニニニニニニニニニニ∧
\ニニニ\ニニニニニニニニニニ.′ニニニニニニニニニニ.∧
 ̄ ̄ ̄^'⌒
//: : : : : : : : : : : : :\: : : : : :\
/llll{: : : : : : : : : :.:|.: : : : : :.\: : : : : :\
___ /lllllllllj.:.: : : : : :.:/´|:.l: : : : : : : :':,: : : : : : ヽ
「lllllllllll(\ll/´ : : : : : :/ ! ト : : : : : : : :':,: : : : : : :.
└─ァ:イllllヘ: : : : : :/ ──┤L : : : : : : : : ,: : : : : : :
//.|: |lllトVヘ : : / j:/ \: : : : : : :',.: : : : : :.|
/lll/ |: |lll|: :Vl〉:/ ,.斗=ミ \ : : : : |: : : : : : |
<lヘll/ /: |lll|.: : : :.| 才´ _ノ゚小 \: : :|: : : : : : |
/.: : 〉l|.: : : :.| 乂:/(ソ x=ミ ̄|: : : : : :/
/: : : : /ヘ.:. :.:.| _ノ小 |: : :./j/
/ : : : : l \: | , 弋(ソ ji:. :./,/
/イ.: : :.:从. \ /:.イ
i八: : |: : : \__ / ̄ ヽ ⌒ /| 貴様はスクールアイドルを嘗めたッッッ!
∧八 : : : : : ヘ l } /: : |:| 到底許されることじゃないんですよっ!!
\\ト、: : : :\ _/ イ: : :.从
\ : : 」\ -チ: : ィ: /
r─ 、 /⌒} /¨⌒ | >=--==チ/--彡: :/
─‐┐_ ∨/_ノ___ イ ソ / ⌒\
/ /./ )∠三=- 、/ _∠ \ / -───=ミ、
// //´ /) ! |/ 7ニ=- _\__ -=ニ / \
. | /_ // i| / / / 二コ「 | / ヽ
. | / | | l| ′ _ン / (//) / / 〈 | V
. r| 〔. | | l| / / / ./ .// / | | ∨
___
____r<},. ´: : : : : : : : :` ヽ
;′: : :ヽ{: : : : : : : : : : :¦: : : : :,
|: : : : : :|⌒> : : : : : : : : ! : : : : ハ
|: : : : : :l/ ´ ̄: : : : : : :ヽー: : : ヽ
|: : : : : i/: : : : : : : : : : : : : :, : : : :..:i
―|: : : : : ||: : : : : : : :|: : : : : : |: : : : :..|
/ │: : :..:.:||: : : : :| : /|: : : : :|: }ーz: : : |
/ .|: : :..:.fノ|: : : l/|.:/ 1: | : : |/ }: : :|
{ ノ{: : : :||_|: : : ト{/.,__ゝ|: :/j斗 イ : : |
/__ |: : :.:リ ハ:..:.:|-==ミ }/-==/}/|:..:.小、 とほほ……ハムスターの着ぐるみなんて
. /―― ‘,.八: :..:| |: :.:|、 , イ } / -―- 、 もうこりごりだよ……!
/---- ヘ ∨ ヽ | |:.:リ >号<7ヽ.{ イ/´ }
/ ` ‐-リ .,}__|/_}: : : /′ > ´ /
丶 \:/ ノ / }-- ´
`ァ…… ――― ---- 、 \ j ′__,,.. --==ニニ二
/ __,,..\ \ ////
-==ニニ二二 `ヽ\ツ///
._
\ヽ, ,、
`''|/ノ
.|
_ |
\`ヽ、|
\, V
`L,,_
|ヽ、) ,、
/ ヽYノ
/ r''ヽ、.|
| `ー-ヽ|ヮ
| `|
|. |
ヽ、 |
ヽ____ノ
/ / ^^'V }_ノ ヽ
/ `、
} ′ ● rュ i
/厶 ┐ └' ● |
// / /\ ノ_
. ⌒ノl / | \ { |
| | |
. 八 , 第二十話 ┼ヽ -|r‐、. レ |
/ d⌒) ./| _ノ __ノ
\ /
'^^ニ=―┬―‐=彡
フ7
今日はここまで
一回やってみたかっただけなんで次回から普通のSSに戻ります
上記AAの表記がずれていた場合、Jane Styleでご覧ください
おつおつ
マジでスゲーな
心底楽しませてもらってるよ
そういやラブライブでこういう方式見たことなかったな
新鮮で面白かった
jane読み込みできた
AAにワロタw
乙
しかしAAはたまにNGになっちゃうんで面倒・・・
あかん、AAに気を取られて内容が頭に入ってこない
すげーたのしかったわww
よかったらまたやってくれ
おつ
この性格のメンバーで成り立ってるのが摩訶不思議
乙
ほ
まだかなー?
第二十一話『高坂さんは地蔵』
部室
穂乃果「ふぁああ……お疲れー」
にこ「お疲れ。あんたいっつも眠そうにしてるわねぇ」
にこ「遅くまで何かしてるの? 勉強とか?」
穂乃果「漫○村でD○eams読んでた」
にこ「窓開けたわよ、飛び降りなさい」
穂乃果「冗談だって冗談……海未ちゃんの作詞を手伝ってたんだよ」
にこ「手伝い? 資料集めとか?」
穂乃果「ううん、海未ちゃんが眠気のあまりトチ狂って変な方向に走り出したら都度止める係」
にこ「あぁ……うん、必要よね……」
にこ「正直歌詞見て精神分裂症疑ったもん」
穂乃果「あれは徹夜で気が違ってたからだよ。海未ちゃんは普段ならもっと普通に……」
月でウサギがぴょんぴょこぴょん☆
穂乃果「普通にファンシー方向にイカれてる」
にこ「結局イカれてるのね」
にこ「で、よ。歌詞は出来たの? ライブまで後二週間も無いんだけど……」
穂乃果「ふふふ……それがね、なんと!」
穂乃果「じゃじゃーん!」
にこ「これは……歌詞! おおっ、アイドルっぽく出来てるじゃない!」
穂乃果「でしょでしょーっ? かなりアイドルって感じがするよ」
にこ「海未……頑張ったのね。正直海未のことだから最終的に演歌になると思ってたわ」
穂乃果「海未ちゃんが古式ゆかしい伝統を重んじてるからってそれはないよ……」
穂乃果「それに、ああ見えても可愛く振る舞うの結構好きなんだよ? 昨日も作詞の途中で頭掻きむしって、押入れの隙間に話しかけながらポーズ決めてたもん」
にこ「精神病院か霊媒師かどっちかに行くべきね」
にこ「ところでこれ、真姫には見せてる?」
穂乃果「もっちろん。朝の間にコピー渡してあるよ」
にこ「ふぅん……じゃあ後は凛に振り付けしてもらうだけね」
にこ「ふぅー……ねぇ、穂乃果」
穂乃果「んう?」
にこ「正直言って、私……こんなところまで来れるとは思ってなかったわ。私一人じゃ……ううん、あんたがいなきゃ無理だった」
穂乃果「どうしたのさ改まって。にこちゃんらしくもない」
穂乃果「お金なら千円までなら貸してあげるけど」
穂乃果「いややっぱ千円でも駄目だよ……卒業までに返ってくるか怪しいし……」
にこ「いやそういう冗談じゃなくってね」
穂乃果「え? ……ん、ああ、うん」
にこ「冗談よね?」
穂乃果「冗談だよ?」
にこ「ならいいけど……」
にこ「まぁあれよ、その……本当に」
にこ「何て言うか……」
穂乃果(……)
穂乃果(多分感謝の言葉を言われるんだろうけど、すっごい遮ってみたい……)
穂乃果(こういう風に感謝をされる機会って、私の人生で恐らくもう二度と無いだろうし)
穂乃果(その一回のチャンスで、思いっきり遮って鈍感なリア充っぽいアピールしたい……)
にこ「感謝してるわ」
穂乃果「そういえば……あ、うん。わ、私もにこちゃんに感謝してるよ」
にこ「何か言おうとしなかった?」
穂乃果「してないけど?」
にこ「ならいいけど……」
穂乃果「だって私、にこちゃんがいなかったら多分すぐに投げ出してただろうし」
にこ「あんた、目立ちたいけど人前に出たくないってタイプなわけよ。正直最初は期待もしてなかったし」
穂乃果「酷いなぁ……」
にこ「ま、けど……最近は頑張ってると思うわ。私以上にね」
穂乃果「……」
にこ「ねえ、穂乃果。……ラブライブだけど、今年が無理でもあんたには来年があるわ」
にこ「合同ライブできっと知名度も上がる。そうなったら、出場くらいなら出来る筈よ」
にこ「今年はもう手遅れかもしれないけど……新入部員も来るか分からないから来年は一人になるかもしれないけど……なんか考えれば考えるほど難しく思えてきたわね」
穂乃果「……えーと、にこちゃんさぁ。さっきから何言ってるの?」
穂乃果「調べてみたんだけど、ラブライブって夏と冬にそれぞれあるらしいんだ」
穂乃果「夏が無理なら冬に向けて! っていつものにこちゃんなら言いそうなのに……悪いものでも食べた?」
にこ「何言ってんのはこっちのセリフよ。冬なんて私いないじゃない」
穂乃果「へ?」
穂乃果「えっと……ま、まさか退学とか!? にこちゃん退学食らうレベルで馬鹿だったの!?」
にこ「あによ失礼ね! 受験だから引退するのよ!」
穂乃果「い、引退……?」
にこ「あんた中学で部活とかやってなかったの? 三年の夏には皆引退してたでしょうが」
穂乃果「私帰宅部だったけど……言われてみれば確かにそうだった気がする……」
穂乃果「え? じゃあにこちゃん、スクールアイドル辞めちゃうの?」
にこ「大学に進学するまでは辞めるわよ。大学行ったら再開するわ」
穂乃果「えっと……じゃあ来年の夏は出られるじゃん。スクールアイドルに戻ってるんだしっ」
にこ「あのね、スクールアイドルってのは同じ学校の子達が組むものなのよ? 私は大学で……ソロ活動ね。ここの活動も裏で協力は出来るけど、私が表に出ることは出来ないわ」
穂乃果「……ね、ねぇ。じゃあ……もしかして」
穂乃果「私とにこちゃんが一緒に立てるステージって」
にこ「……合同ライブが、恐らく最初で最後よ」
眠いので明日
キテター
明日が待ち遠しいよ
乙
真面目な話になってきた
なんてこった一番の常識人枠が…
原作で2回出場してしまった3年生組より真面目という衝撃
パイセンだと推薦は厳しいよなぁ…面接あるからなぁ…
穂乃果「最後……」
にこ「そう、今後一緒にステージに立つことはもうないわ。ライブに呼ばれるような知名度も無ければ、ライブをするお金も無いんだから」
にこ「まぁ、あんたが私と同じ大学行けばいつかは有り得るけど……」
穂乃果「な、なんで! なんで黙ってたの!?」
にこ「穂乃果?」
穂乃果「私、夏も冬も……にこちゃんが卒業するまで一緒にアイドルできると思ってたのに!」
穂乃果「もうすぐ終わりじゃん!」
にこ「いや黙ってるも何も夏で引退は当然でしょ。穂乃果も分かってると思ってたわ」
穂乃果「いや……そりゃそうなんだけど」
にこ「そもそも何で私が引退しないと思ってたの? 受験勉強せずに大学行けるほど頭良くないんだけど」
穂乃果「絶対怒るから言わないよ」
にこ「怒らないから言ってみなさい」
穂乃果「うん……にこちゃんクソ馬鹿だしクソ貧乏だから進学せずに卒業後はロリ専パブでも行って身体売るのかなって……」
にこ「驚いたわ」
にこ「人間って、これほどまでに殺意を抱けるものなのね」
穂乃果「冗談……冗談だから! 首折ろうとしないで!」
穂乃果「けど……そっか。にこちゃんいなくなっちゃうんだね」
にこ「仕方ないことよ。大学行く為に勉強は必要だし、奨学金を借りるにも最低限の勉強は必要だもの」
にこ「ま、引退するのは自然の摂理だからしょうがないわ。そんなことよりこれを見なさいよ」
穂乃果「チケット予約サイト「A+」……? これってあれだよね、歌手のチケット予約するとこ」
にこ「あんた、ARISEのライブって見たことないでしょ?」
穂乃果「無いよ。この前まで名前すら知らなかったもん」
にこ「よね。ということで今回、なんと! ARISEのライブチケットを私とあんたの二人分予約しておいたのよ!」
穂乃果「おお! ……って、そのライブって私達も出るやつじゃないの? 今度あるやつでしょ?」
にこ「それとは別のライブよ。ARISEは一週間に一回くらい定期ライブやってんの」
にこ「その抽選に応募したってわけ」
穂乃果「へー……楽しみだね。スクールアイドルのライブってどんな感じなんだろ」
にこ「それは見てのお楽しみよ。……と、抽選結果が来たわ」
にこ「と言っても私はファンクラブ古参だし落ちるわけ」
『チケットをご用意出来ませんでした。ざまぁみろ』
にこ「……」スッ
穂乃果「このタイミングで消えないでよ……めちゃくちゃ気まずいじゃん……」
にこ「マジでエープラ舐めてるわ。マジ舐めてる、マジで……」スウッ
穂乃果「えっと……あ、そ、そうだ! 花陽ちゃんは? 花陽ちゃんなら取ってるんじゃない!?」
にこ「取ってたとしてもソロでしょ……連番は無いと思うわ……」
穂乃果「き、聞くだけ聞いてみようよ!」
にこ「まぁ無理だとは思うけど……」プルルル
ガチャ
にこ「あ、花陽? 次のARISE公演なんだけど、チケットどうだった?」
花陽『その口ぶりだとそっちは……ごめんね、今回私ソロなんだ』
にこ「まぁ連れ合いいないのに連番は取らないわよねぇ……ありがとう、よかったらあんじゅブロマイド買ってきてちょうだい」ガチャ
にこ「無理だったわ」
穂乃果「ちぇー……まぁいいけど」
にこ「私まで行けないなんて最悪よ……転売は死んでも買いたくないし」
にこ「あーあ、生あんじゅの生声でリウム振りたかった……」
あんじゅ「今振ってくれてもいいのよぉ?」
にこ「今振ったところで意味なんてないわよ、大体リウムも無……」
にこ「……」
あんじゅ「あら。固まっちゃった」
にこ「……」スッ
あんじゅ「わぁ……本当に消えるのね。ツバサから聞いてた通りよぉ」
穂乃果「あがっ、らばばっ! あにしゅ、あに、だぁれでしゅっかっ!?」
あんじゅ「へ? 私のこと知らないの?」
穂乃果「し、シラナ!」
絵里「穂乃果……合同ライブをする相手くらい覚えておきなさい」
穂乃果「あれ、絵里ちゃん……? ご、合同ライブって……」
にこ「あ、あああARISEの優木あんじゅ……」
穂乃果「……え、この前のツバサさんの仲間?」
あんじゅ「そうよぉ♪ ARISEの優木あんじゅ、よろしくね」
絵里「校内をウロウロしてたから連れてきてあげたのよ」
絵里「全く……ツバサさんといいあんじゅさんといい、何で許可を取らずに当たり前のように入ってくるのよ……」
あんじゅ「まぁまぁ、それはいいじゃない」
にこ「な、何で……こ、今度の合同ライブの件……?」
あんじゅ「ううん、それとは別よぉ。はい、これ……今度私達がやるライブのチケット」
穂乃果「へ?」
あんじゅ「ツバサから贈っておいてほしい、って言われてね」
にこ「ひぇ……あ、お金……」
あんじゅ「これは贈り物だからいらないわぁ。じゃあ、また次のライブで……会えるの楽しみにしてるわ」
絵里「あ、ちょ……勝手に歩き回らないで!」
あんじゅ「このマンホール研究部ってのも見てみたいんだけど」
絵里「そこは最近、部長の役員が新素材の開発に失敗して20億の借金を――」
ガラ ピシャ
にこ「あ……ああ……」
にこ「サイン貰っておけば……よかった……」
穂乃果「にこちゃんって本当にARISEのこと好きなんだね」
にこ「当たり前よ! いやスクールアイドルは皆好きだけど!」
にこ「というかね、好きじゃなかったら三年もやらないわよ……こんなこと」
穂乃果「ふうん」
穂乃果「ま、そりゃそっか。それにしても楽しみだなぁ、ライブ」
にこ「来週までにコールと色替え全部把握しておきなさいよ。後家虎は禁止、やって首へし折られた人いるから」
穂乃果「家虎? 色変え? なんかよく分かんないけど分かったよ」
にこ「あ……言っておくけど基礎練習は疎かにしちゃ駄目よ。スクールアイドルの練習した後で覚えなさい」
穂乃果「時間無くなるじゃんそれ……いいけどさ」
にこ「ふふ……楽しみね……本当に」
穂乃果「……うん、楽しみだね」
二十一話 完
今日はここまで
マンホール部まだあったのかw
サラッと20億の借金負わされた役員ちゃんの無事祈る
なぜか優木あんじゅさんの脳内再生余裕だったわ
おのれイープ〇ス!
乙
穂乃果ちゃんはなぜ分かっていないのに頷くのか
そしてその口ぶりではやってこなさそう
やっぱり○ープラスはクソ
賑やかな場面の隙間に見える終わりの気配がたまらなく不安にさせるんんじゃ
乙
第二十ニ話『高坂さんは地蔵
ライブ会場
にこ「ちょっと穂乃果! 遅いわよもっと早く歩きなさい! 物販売り切れるわよ!」
穂乃果「待ってよにこちゃん……私、物販とか興味ない……」
穂乃果「それにしてもでっかい会場だよねぇ」
にこ「当たり前じゃない。スクールアイドルのトップなんだから、定期ライブとはいえ恐ろしい金額が動くのよ」
穂乃果「ふぅん……いつかは私もこんな大きい会場で歌うのかな」
穂乃果『みんなー! ラブライブ優勝した高坂穂乃果だよー!』
観客『うわぁぁぁぁ! 興奮しすぎて死ぬよぉぉぉ!』
観客2『神様は残酷だ。こんな美人を生み出し、俺の心を惑わせる』
観客3『ガチ恋になるしかねぇ! クリスマスはブログを監視だ!』
穂乃果「ぬふふ……みゅふふ……」
にこ「笑ってる場合じゃないわよ! あんじゅブロマイドの残り数量微妙なんだから!」
にこ「ところであんた、ちゃんとコールの練習はしてきたんでしょうね」
穂乃果「コー……あぁ! してきたよ勿論!」
にこ「本当にしてきたんでしょうね……いまいち心配なのよね、初めてだし」
穂乃果「コールサイト? とかいうので色変えもコールもイエイタイガも覚えたよ!」
にこ「イェッタイガーよ! そこもだけど、雰囲気に気圧されて地蔵にならないかとかも……」
穂乃果「お地蔵さん?」
にこ「ライブ用語よ。周りにノれず、音楽に合わせて動きもしない、コールを覚える努力もしないのに最前列にいる奴!」
穂乃果「いや……まぁ、ライブの楽しみ方は人それぞれだし、他人の行いを嘲るのは烏滸がましいよ」
にこ「急に正論言わないでよ。気が狂うわ」
にこ「別に静かに聞くのはいいんだけど、最前列でやられると演者の士気が下がったりするから微妙なのよね……」
穂乃果「そういうもんなんだね」
にこ「そうよ、それに折角のライブなんだからなるべく楽しんだ方が」
「あんじゅブロマイド完売しましたー! 英玲奈ドラマCD公園デート編、ツバサ抱き枕も残り数量僅かです!」
にこ「は?」
穂乃果「抑えて、抑えてにこちゃん」
穂乃果「ここで透明化したら大騒ぎだよ」
にこ「大丈夫よ……後日通販があるの知ってるし」
穂乃果「じゃあ何でここで買おうとしたの……?」
穂乃果(それにしても……にこちゃん楽しそうだなぁ。本当にアイドル好きなんだね)
穂乃果(……ラブライブに出場決まったら、にこちゃん喜ぶかな? ましてや優勝なんてしちゃったら……歓喜のあまり泣いちゃうかも)
穂乃果(にこちゃん、そんなに崇めなくていいんだよー。ああ、ツバサさんもあんじゅさんも、いくら私が偉大だからってかしずかなくても……むふふ……)
にこ「もう物販はいいわ。早く入りましょ」
穂乃果「うふっ、優勝……ラブライブの奇跡……むふふ」
にこ「あんたの妄想どんどん図々しくなってるわね」
穂乃果「……っと、あ、ぅぉ、ごめんごめん。ラブライブ優勝してた」
にこ「はいはい。早く行くわよ」
ツバサ「……」
会場内
穂乃果「暗い……」
にこ「しっ……もう少し声抑えなさい。ライブ前とはいえ集中してる人もいるんだから」
穂乃果「はぁい」
ワァァァァ
にこ「っと。始まるみたいね、準備はいい?」
穂乃果「サイリウムもちゃんと買ったし大丈夫!」
穂乃果(……とは言っても、そこまで期待してないんだけどね)
穂乃果(一位って言っても、アマチュアの学生だし。プロが歌ってるところ見てもふぅんで終わるくらいだしね)
穂乃果(まぁコール頑張ろ……)
ー
ーー
ーーー
にこ「穂乃果? ちょっと、穂乃果?」
穂乃果「……ぁ」
にこ「ライブ終わったわよ。あんた予想以上に地蔵だったわね」
穂乃果「……あ、うん。ごめん」
にこ「それにしても凄いライブだったわ……やっぱりARISEは最高よ! 合同ライブが出来るなんて夢みたいだわ」
穂乃果「……そう、だね」
にこ「……? どうしたの? 何か変よ、いつもの穂乃果なら妄想の世界に入り浸ってそうなのに」
穂乃果「な、何でもないよ。私、先に帰ってるね」
にこ「ちょ、穂乃果!? ARISEの皆さんにチケットのお礼を――」
穂乃果「はぁ……はぁ……」ダダダッ
穂乃果(コールどころか、何も言葉が出なかった)
穂乃果(ライブが始まってからの二時間、一瞬たりともステージから目を離せなかった)
穂乃果(瞬きをするのも惜しいくらいの、『本物』の輝きがそこにあったんだ)
穂乃果「ラブライブに出るには、優勝するには……あんなパフォーマンスをしなきゃいけない……?」
穂乃果「無理だよ……曲が出来たのもつい最近、振り付けが出来たのなんて昨日だよ!?」
穂乃果「合同ライブすら……うぶっ」
穂乃果(胃の奥から酸っぱいものが込み上げてくる。ARISEと共にステージに立つ、そう考えただけで……)
穂乃果「無理……無理だよ……馬鹿にされる、また……馬鹿にされて終わりじゃん……」
ツバサ「あれ、高坂さん。こんなところにいたの?」
穂乃果「ひっ……つ、ツツッ、ツバサさっ……な、なでっ! なんでっ、こ、こんなところっ!」
ツバサ「ARISEのライブ、どうだった?」
穂乃果「ぇ……」
ツバサ「私達のライブ、見てくれたんでしょ? 高坂さんから見て、私達のライブはどうだった?」
穂乃果「えっと……その……」
穂乃果「凄かった、です……私達のグループとは、くっ、比べ物に……ならないくらい」
ツバサ「そう……良かったわ」
穂乃果「……」
ツバサ「あのね、高坂さん。何で私が貴女達に合同ライブを申し込んだか分かる?」
穂乃果「え……っと。ど、動画を、見てくれて……」
ツバサ「うん、正解」
ツバサ「矢澤さんがまだグループだった頃の動画も、矢澤さんがソロになった頃の動画も、勿論貴女がアイドルを始めてからの動画もずっと見てきた」
穂乃果(グループ……? あれ、にこちゃんは確かずっとソロだったって……)
ツバサ「ずっとファンだったのよ? 頑張ったり笑ったりしてる姿を見て、元気を貰ってた」
穂乃果「……」
ツバサ「あのね、高坂さん。私、高坂さんのこと……」
.
ツバサ「この世の誰よりも大っ嫌い」
.
穂乃果「……」
ツバサ「高坂さん、前にyoutuberの真似事をしてたでしょ?」
ツバサ「あの動画、私も見たわ。雑なボイパに噛み噛みで要領を得ないレビュー、楽しかったわ」
ツバサ「けど貴女、動画の最後に何て言ったか覚えてる?」
穂乃果「私は……」
穂乃果「ラブライブに優勝するから、応援してください」
ツバサ「……そうよ。聞いた瞬間、楽しかった感情がどんどん冷えていくのを感じたわ」
ツバサ「私は、幼い頃からずっと練習をしてきたの」
ツバサ「歌や踊りは勿論、立ち居振る舞いまで気を使って。どんなに疲れていても、一日たりとも気を抜いたことはなかったわ」
穂乃果「……」
ツバサ「その結果、私はこうして立っている。スクールアイドルトップの、ARISEのセンターとして」
ツバサ「ねぇ、分かる? 私の気持ち」
ツバサ「たったニ、三ヶ月前にアイドル活動を始めて」
ツバサ「禄に練習もせず、遊びみたいなパフォーマンスばかりを動画にして」
ツバサ「そんな子に。軽々しく『優勝します』って言われた気持ち、分かってくれる?」
穂乃果「ぅ……」
ツバサ「もう分かった? 今度の合同ライブは見せしめみたいなものよ」
ツバサ「貴女が二度とこの世界に戻らない為の見せしめ。矢澤さんには悪いけど、ね」
穂乃果「……」
ツバサ「……言っておくけど、逃げちゃ駄目よ? もう合同ライブの開催は発表しちゃったんだから」
ツバサ「ファンを楽しみにさせておいて急なキャンセルなんて、それこそ本当に終わりよ。……じゃあね、高坂さん」
ツバサ「また合同ライブで会いましょ」
穂乃果「……」
穂乃果「……」
穂乃果「……ぁ」
穂乃果「ぅぁ……あああ……」
穂乃果「ひぐっ……う……うあ……うあああああっ!」
公園
穂乃果「……」
凛「あれ、穂乃果ちゃん。公園にいるなんて珍しいね、いつもは部屋の中にしか生息してないのに」
穂乃果「……」
凛「……穂乃果ちゃん?」
凛「いつもと違うみたいだね。目も赤いし……何かあったの?」
穂乃果「……りん、ちゃん」
穂乃果「私の……わたっ、私のせいで……にこちゃんが、にこちゃんが……」ポロポロ
主婦「ちょっと見てー、星空さんとこの娘さん女の子泣かしてるわよ」
主婦B「前々からそっちのケがある子だと思ってたのよぉ」
凛「ちょ……穂乃果ちゃん泣かないで! 誤解される! ご近所さんに嫌な誤解されるにゃ!」
ー
ーー
凛「なるほど。それでにこちゃんがもうスクールアイドルをやれなくなると」
穂乃果「うん……」
凛「それ、にこちゃん気付いてるんじゃない?」
穂乃果「え……?」
凛「だってにこちゃんは穂乃果ちゃんと違って、ドグラ・マグラに出てきそうな気ぶりじゃないもん。自分の身の丈を知ってる筈だよ」
凛「なら、ARISEと合同ライブをすることがどういう意味か分かってたんじゃないかな」
穂乃果「……」
凛「冬、じゃなく来年。って言ったんだよね、それってその頃にはほとぼりが冷めてるか良い方向に転がるかもって思ったんじゃない?」
凛「話題性はあるし、穂乃果ちゃんが辞めなきゃの話だけど」
穂乃果「……ねえ凛ちゃん。私、どうすればいいと思う?」
凛「どうすればいいって、凛に聞かれても困るよ」
凛「凛は部外者なんだから。相談には乗れるけど、答えは出せないにゃ」
穂乃果「そう、だよね。ごめんね、凛ちゃん」
凛「ただ一つ言えるとすれば」
穂乃果「……?」
凛「いつも通りを、少し変えることかな」
穂乃果「いつも通りを……少し変える?」
凛「ごめんそろそろ帰るね。凛は本気で真面目な話をすると十秒もたないんだ」
凛「今にもそこの鉄棒でポールダンスを踊りそうだよ」
穂乃果「うん……それは見たくない……」
穂乃果「いつも通りを少し変える、か」
穂乃果「私っていつも……」
穂乃果「うん、妄想しかしてないや」
『友達がいっぱい出来るかも!』
『イケメンに頭撫でて褒めてもらえるよぉ!』
『私が次世代の着ぐるみアイドル!』
穂乃果「あはは……馬鹿みたい」
穂乃果「ツバサさんの言う通りだよ。自分を高く見積もって、努力もせずに現実逃避して」
穂乃果「そりゃ嫌われるし友達も出来ないよね……」
穂乃果「……」
穂乃果「ふぅ……」
穂乃果『やったー! 百位以内だよ、ラブライブ出場できたよー!』
にこ『本当……やった! ラブライブよ、ねえ穂乃果! 私達ラブライブに出場出来るのよ!』
穂乃果「……妄想だよ、これは妄想」
穂乃果(ねぇ、神様)
穂乃果「……」
穂乃果(今まで私の妄想が叶ったことなんて一度も無かったよね)
穂乃果「……」
穂乃果(これからの人生も叶わなくていい。一生独りぼっちでもいい)
穂乃果「……」
穂乃果(どんな努力でもするから……)
穂乃果(この妄想だけは、実現させて!)
にこ「はぁー……最高だったわ。まさかあんじゅにネイルしてもらえるなんて」
にこ「頭が沸騰しそうよ……あら?」
穂乃果「ふっ……ほっ……」タッタッ
にこ「……今何時だと思ってんのよ。こんな薄暗い公園で練習なんて」
にこ「ねぇ、穂乃……!」
穂乃果「ふっ……はっ……!」タッタッ
にこ「……」グッ
にこ「何で……そんな一生懸命練習なんかしてんのよ……」
にこ「……この曲の練習なんてしても、来週から……使えないのに」
穂乃果「ふっ……あれ?」
穂乃果(にこちゃんみたいな人影が見えた気がしたんだけど……)
穂乃果「ま……いっか。ふっ……ほっ……」
にこ「……」
にこ「……」
にこ「穂乃果……」
二十ニ話『高坂さんは地蔵じゃない』 完
今日はここまで
更新おつおつ
ツバサの本音にヒエッて声出たわ
こういうツバサさんは珍しいな
乙です
良いゾ、続きが気になって気になってしゃーない
乙
ポテンシャルはあるだろうけどどうなるか
穂乃果の気づかされるシーンみて、穂乃果らしさを感じる
第二十三話『高坂さんはコーンフレークが食べたい』
高坂家 朝
穂乃果「……」ブルブル
穂乃果「うぅ……」
穂乃果「コーンフレークが食べたい……」
穂乃果(普段は別にコーンフレークなんて食べたくないのに)
穂乃果(何年かに一回無性にコーンフレークが食べたくなるんだよね……)
穂乃果「ああっ! もう! コーンフレーク食べたいよぉ!」
雪穂「買ってくればいいじゃん」
穂乃果「いつから私の部屋にいたの?」
雪穂「昨日の夜、お姉ちゃんが寝た辺りからいたけど……」
穂乃果「そっかぁ……」
穂乃果「コーンフレーク家に無いの?」
雪穂「この家にコーンフレークがあったことなんて一度も無いよ」
穂乃果「そうだよね……お父さん洋食嫌いだし」
雪穂「コーンフレークって洋食に入るの?」
穂乃果「知らないし知りたくもないよ」
穂乃果「じゃあ雪穂が買ってきてよ。コーンフレーク」
雪穂「何がじゃあなの? 何で私がコーンフレーク買ってこなきゃいけないのさ」
穂乃果「だって食べたいし……けど部屋から出るの面倒だし立ち上がるのも面倒だし歩くのも面倒だし」
雪穂「なるほどね。けど残念ながら私は買いに行かないよ」
穂乃果「なんでさ! お姉ちゃんのピンチだよ、ちょっと行って買ってくるくらいいいじゃん」
雪穂「クラスの友達と遊びに行くので忙しいんだって」
穂乃果「え……雪穂友達いるの……?」
雪穂「中学生活まともに送ってたら友達くらいいるよ……」
穂乃果「それ私の前で言っちゃう? ねえ、言っちゃうの?」
雪穂「お姉ちゃんには私だけ居ればいいでしょ。じゃ、遊んでくるから」トテトテ
穂乃果「雪穂め……友達がいるような子に育てた覚えはないのに……」
穂乃果「けど買い物かぁ……面倒くさいなぁ。誰か急にコーンフレーク買ってこないかな」
穂乃果「……ああ、もう! 考えれば考えるほどコーンフレークが食べたい!」
穂乃果「仕方ないよね、うん。にこちゃんはライブ前に間食しちゃ駄目って言ってたけど……」
穂乃果「コーンフレークは朝食だし、お菓子には入らないよね!」
ギィ
タッタッタッ
穂乃果「お母さーん。ちょっと買い物行ってくるねー」
ほの母「あら、そう? じゃあついでに昆布とマグロとヨーグルト買ってきてちょうだい、晩御飯に使うのよ」
穂乃果「何作る気なの?」
ほの母「マグロのヨーグルト和え昆布巻きよ」
穂乃果「ふぅん……じゃあ行ってくるね」
ほの母「頼んだわよ。……ほら、お父さんも早くご飯食べて仕込みしちゃって!」
ほの父「……」
商店街
穂乃果「さーて……コーンフレーク……」
穂乃果(って、コーンフレークって何処に売ってるんだっけ)
穂乃果(スーパーに置いてたような気がしたけど……朝だしスーパー閉まってるよね)
穂乃果(コンビニに置いてあるのかな)
穂乃果「んー……コーンフレーク……」
デサー、ソレデネ‐
穂乃果「ん?」
ことり「新しい生地を使ったらしいんだけど、私は前の生地の方が良かったんじゃないかって」
モブ女A「へー。あーしには同じに見えるわ」
ことり「きめ細やかさが違うんだよ。ほら新しい生地はなめらかに見えるけど粗が……」
穂乃果(ことりちゃんとモブ女Aちゃん……なんか声かけるの気まずいなぁ)
穂乃果(モブ女Aちゃんとそこまで交流ないし邪魔しちゃ悪いしね。それに遠目だから本人か分からないし、違ったら恥ずかしいし)
穂乃果「うん……やめとこ……」
モブ女A「んー、やっぱ同じにしか……あれ? 高坂さんじゃん」
穂乃果「ぐぇむ」
モブ女A「ど、どしたの? そんなヒキガエルがトラックに踏み潰されたような声して」
穂乃果(向こうから声かけてくるのが予想外すぎて変な声出ちゃったよ……)
穂乃果(落ち着いて……うん、向こうから声かけてきたんだし気まずくないよね。よし、元気に)
穂乃果「おおおおっ! おひゃよぉぉっ!!」
ことり「大丈夫!?」
モブ女A「心臓麻痺とか!? ちょ、AED!」
穂乃果「ちがっ! ちがっっ!!」
何気に寝たあたりからいる妹怖くないか
ことり「えっと……落ち着いた?」
穂乃果「う、うん……ごめん」
モブ女A「高坂さんの声聞いたの久しぶりだから吃驚したわ」
穂乃果「うん……」
ことり「穂乃果ちゃんが言ってたこと纏めると……コーンフレークを買いに来たんだよね?」
穂乃果「そうだよ。朝からコーンフレークが食べたくて仕方ないんだ」
穂乃果「今すぐ食べないと死んじゃうくらいに……」
モブ女A「つってもこの時間だとスーパー空いてないしね。あーしも他に売ってるとこ知らね」
ことり「コーンフレーク……んー……あっ!」
ことり「穂乃果ちゃん、パフェは?」
穂乃果「パフェ?」
モブ女A「あー、なるほど。パフェならコーンフレーク入ってるしね」
ことり「そうそう! それならスーパーが開く前にコーンフレーク食べられるよ!」
穂乃果「そ、それだよ! ううん、もうそれしかないよ!」
穂乃果「……けど、この時間にやっててパフェ食べられるところって近所にあったっけ?」
ことり「えっと、それなんだけどさ」
モブ女A「我ちゃんいるじゃん? 最近喫茶店でバイト始めたらしくてさー」
モブ女A「あーし達、そのバイト先に遊びに行こうとしてたわけ」
ことり「軽食とか、デザートにパフェもあるって聞いてたから……良かったら一緒にどう?」
穂乃果「本当? 私も行っていいの?」
モブ女A「いんじゃね? 知らない仲でもないし、人数多い方が楽しーし」
穂乃果「……」
穂乃果「……」ブワッ
ことり「穂乃果ちゃん!?」
穂乃果「ごめん……中学の頃、クラスの子達がファミレス行こうとしてて、一緒に行っていい? って聞いたら」
穂乃果「シッシッ、邪魔。って手振り付きで追い払われたこと思い出して」
モブ女A「人生ハードモードすぎじゃん」
ことり「前から思ってたんだけど、穂乃果ちゃん中学で何やらかしたの……?」
穂乃果「ありがとう……嬉しいよ……」
モブ女A「あーしも、喫茶店に誘っただけで泣かれることになるとは流石に思ってなかったよ」
喫茶店『昏き闇の底(テケリ・リ)』
穂乃果「着いたー! ……んだよね?」
ことり「ここ廃墟じゃないよね……照明ついてる?」
モブ女A「っかしーな。住所はあってんのに」
穂乃果「……テーブルに何人かお客さん座ってるし、合ってるんじゃない?」
ことり「す、座ろっか……」
モブ女B「ようこそ、昏き闇へ……我は専属黒魔術師のB……ってあれ? ギャルっち?」
ことり「……! 凄いよBちゃん!」ガシッ
モブ女B「へ? え?」
ことり「この手触り! このデザイン! 僅かな魔力の痕跡! 完璧な魔道士のローブだよ、誰なのこれデザインしたの!?」
モブ女B「し、知らな……」
ことり「どうやって縫ってるんだろ、裏にも跡はないし……」ピラッ
モブ女B「ことっち!? ちょ、やめ!」
穂乃果「お、落ち着いてことりちゃん! パンツ見えちゃってるから!」
モブ女A「他のテーブルの奴見てるって! おい!」
オタク「ふふっ、おやおやこれは。僭越ながら勃起してしまいましたよ。失礼ながら見抜きよろしいですか?」
穂乃果「変なのが近付いてきてるから駄目だって! ことりちゃん!」
ことり「……あ。ご、ごめんBちゃん……つい……」
モブ女B「困るよー……」
オタク2「おいオタク、この店で見抜きは厳禁だって……お前、この染み……」
オタク「触れずに……イケた……」
モブ女A「……店員さーん。変なのにセクハラされましたー」
「も、申し訳ありません……あの人間の屑共は出禁にしました。ご迷惑おかけしました……!」
モブ女B「謝らなくていいよー、店長。そもそもことっちが悪いんだから」
「店長じゃなくて堕天長よ! 何かそれぞれ一点サービスしますので……」
穂乃果「本当? じゃあパフェを……」
ことり「それじゃ、私もパフェかなー」
モブ女A「あーしもパフェ貰お」
「オーダー了解! さぁ、私のリトルデーモン達! 調理を始めるのよ、ギランッ!」
「「「「「ギランッ!」」」」」
穂乃果「は、はは……な、中々面白い職場だね……」
モブ女B「我以外皆厨二病で困るけどなー」
穂乃果「は?」
モブ女B「まぁ、店長さん年下なのに学校通いながら店やってるのは尊敬してるけどねー」タタタ
ことり「濃い喫茶店だねぇ……」
モブ女A「これあれじゃね? なんか、アキバ? とかにある喫茶店みたいな」
穂乃果「ニッチすぎるよ流石に」
「こ、この服で人前に出るんですか!? 無理です、私には無理です!」
穂乃果「……あれ? この声、聞いたことあるような」
海未「うう……何で私だけサキュバスの格好なんですか……」
「サキュバスというかイメージはモリガンだからヴァンパイアよ。いいでしょ?」
海未「どっちでも変わりませんよ……パフェお待たせしまし……」
穂乃果「……」
ことり「……」
モブ女A「うみうみ……お前……」
海未「……」
海未「死にます」ジャキン
ことり「穂乃果ちゃんAちゃん手を抑えて! 私はフォーク奪い取るから!」
穂乃果「早まらないで! 似合ってるから! お尻の食い込みとか綺麗だと思うし!」
海未「介錯は任せました」ブツッジュッ
モブ女A「何この力!?」
穂乃果「駄目だって! 刺さってる刺さってる!」
モブ女B「海未っちー、店長がコーヒー運べって……海未っち!?」
ー
ーー
ーーー
穂乃果「はぁ……はぁ……」
ことり「や、やっと落ち着いた……」
海未「すいません……気が動転してしまって……」
穂乃果「何で海未ちゃんがここにいるのさ……」
海未「モブ女Bから、良い仕事があるんだ天井の染みを数えてる間に終わるから、と誘われまして」
モブ女A「我ちゃんだからいいけど、それ言う男には絶対着いてっちゃ駄目だからね? 酷い目に合うから」
ことり「海未ちゃん、そんなに欲しいものとかあったの?」
海未「いえ……ちょっと勉強をしようと思いまして。講義を受けるのにお金がいるんですよ」
穂乃果「勉強?」
海未「作詞の勉強ですよ。にこと高坂さんに一曲は提供しましたが、ラブライブに出場するのであれば二曲目が要りますよね?」
穂乃果「……あ、えっと」
海未「前回は不慣れで皆に迷惑をかけてしまいましたからね」
海未「けれど安心してください! 今度はなるべく早く、ラブライブ優勝を見据えて頑張っている高坂さん達に相応しい曲を作りますから!」
穂乃果「……」
穂乃果「ありがとうね、海未ちゃん。楽しみにしてるね」
海未「ええ、期待しておいてください」フンス
穂乃果「……」
ことり「ラブライブとなるとまた新しい衣装が必要になるのかな? んー、大舞台に相応しい衣装となると……」
モブ女A「……高坂さん? 大丈夫か? 顔色悪いけど」
穂乃果「だ、大丈夫だよっ! ほら、皆パフェ食べよ!」
ことり「うんっ! ……んっ、これすっごく美味しい!」
モブ女A「本当……これ凄いね、材料が良いのかな。自然で柔らかい味がする」
穂乃果「アイスが舌の上でとろっととろけて……たまらないね」
穂乃果「まぁこれコーンフレーク入ってないんだけどね」
ことり「うん、思った」
モブ女A「案外入ってないもんなんだね」
穂乃果「……」
「店長、洗剤全部入れたら流しが溢れたずら」
「堕天長よ! ……って駄目! 水止めて、水止めてぇ!」
第二十三話 完
今日はここまで
時々コーンフレークが食べたくなるの分かる
乙
わかるコーンフレークとかチョコワとか
そのままでもミルクかけてでも両方味わいたくなる時が年に何回かある
現実で見抜きしてたら逮捕だろww
海未ちゃんがコスプレするならモリガンじゃなくリリスじゃないとポロリ不可避
>>579
うーん100点のキモさ
魔界淑女海未ちゃんとことリリスのダークネスイリュージョンが見たいでつ
ふひひ穂乃果を思い出した懐かしい
第二十四話『合同ライブ! さよなら高坂さん』
UTX学院
穂乃果「……」
にこ「ついに来ちゃったわね。合同ライブ」
にこ「衣装は大丈夫だし、曲もダンスも飛んでない……よし、いけるわ。穂乃果は?」
穂乃果「……」
にこ「穂乃果?」
穂乃果「ぇ、ぅぇへ!? わ、わたっ! 私も大丈夫だよっ!」
にこ「そう? ならいいんだけど」
穂乃果「……」
穂乃果(今日で……この合同ライブで終わり。にこちゃんはきっとそう思ってる)
穂乃果(……にこちゃんだけじゃない)
穂乃果(ツバサさんもきっと、そう思ってるんだろうね)
穂乃果「……ねぇ、にこちゃん」
にこ「あによ、今更逃げるとか言ったら承知しないわよ。先に言っとくけどソロだと私消えるからね」
穂乃果「最高のステージにしようね」
にこ「……分かってるわよ」
穂乃果(はっきり言ってしまえば、私達のレベルは低い)
穂乃果(ARISEと並べば、赤ん坊がバタついてるようなものだ)
穂乃果「……」
穂乃果(だから、私達は……)
>>595
��UTX学院
○UTX学園
俺ARISEエアプか?
にこ「確か迎えを寄越すから関係者入り口のところで待っててほしい、って書いてあったけど」
穂乃果「やっぱり芸能人の育成に力入れてるだけあって、スクールアイドル活動にも寛容なんだね」
にこ「うちが呼んだら……駄目ね、親鳥が体育館使用権貸すのがまず有り得ない」
穂乃果「理事長、反対してるもんね……ことりちゃんが数日拷問監禁して、ようやく遠征を前向きに検討してくれたくらいだし」
にこ「こうして迎えにスタッフ割くなんてことも無さそうよねぇ」
英玲奈「オッ、早いな」
にこ「」スッ
英玲奈「消えるのも早いな」
穂乃果「ええと……あっ、統堂英玲奈さん! この前ステージ見ました!」
英玲奈「ありがとう、嬉しいよ。私も今日君たちとライブが出来るのを楽しみにしていたよ」
穂乃果「ありがとうございます、嬉しいです」
穂乃果(……芝居がかったというか、なんだろうこの人の喋り方。物凄く違和感覚えるような……)
英玲奈「はは、よく言われる。違和感と言うならこちらもそうだけどね」
穂乃果「えっ、読まれ……違和感?」
英玲奈「君は、初めて会った人間には挙動不審になるとツバサから聞いていたが」
穂乃果「……あはは、そうでもないですよ。誇張されたんじゃないですか?」
英玲奈「そうか。じゃあ早速控室に案内しよう、着いてきてほしい」
穂乃果(……挙動不審どころじゃないよ。そんな、相手にどう思われるかなんて考えてる暇もないし、緊張してる暇もない)
穂乃果「にこちゃん着いてきてる?」
穂乃果「返事ないけど多分いるよね?」
英玲奈「一体どういう身体構造をしてるんだ?」
穂乃果「さぁ……」
英玲奈「勿体無いな。研究すれば科学は一歩先に進むだろうに」
穂乃果「動画とか投稿してもスルーされてるんで、学会からさじ投げられてるんだと思います」
英玲奈「と、さあ着いたぞ。ここでリハーサルまで待っていてくれ」
穂乃果「はい、ありがとうございます」
ガチャ バタン
穂乃果「……にこちゃん、まだARISEに話しかけられるの慣れてないんだね」
にこ「当たり前でしょ!」スウッ
にこ「天上人よ天上人! あんただって尊敬してる人に話しかけられたら身体消えるわよ!」
穂乃果「んー……そういうものかな?」
にこ「本当穂乃果は……」フラッ
穂乃果「ちょ、にこちゃんふらついてるって。もー眠いの? しっかり立ってよ」
にこ「……っと、ごめんごめん。これからライブだと思うと緊張するのよ」
にこ「穂乃果、今日がきっと私達の最後のステージになるわ」
穂乃果「……何言ってんの、ラブライブに出場すればまだまだ歌えるよ」
にこ「そういう夢物語じゃなくて、現実の話よ」
にこ「私達は今日ここで終わる。仕方ないことなのよ」
にこ「三年間何も出来なかった人間と、三ヶ月前から始めた素人。それがARISEと踊れるんだからむしろ、大金星と言ってもいいわ」
穂乃果「……」
にこ「最高のステージにしましょ」
にこ「誰の心にも、悔いが残らないステージに」
スタッフ「すいませーん、そろそろ準備の方お願いしますー」
穂乃果「あ、はい! ほら、にこちゃん行こっ」
にこ「分かってるわよ……」フラッ
にこ「……ッ!」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「……何でもないわ、早く行きましょ。ARISEの皆が待ってるわ」
穂乃果「う、うん……」
穂乃果(緊張して眠れなかったのかな……気持ちは分かるけど)
舞台
スタッフ「ではまずARISEの三人が袖から出てきて……」
ツバサ「ええ、最初はいつも通りね」
にこ「……」フラフラ
あんじゅ「? 矢澤さん、何だかふらついてるわぁ」
穂乃果「やっぱり眠いの? なら、私が聞いておくし始まるまで仮眠を……」
にこ「別に、こんな……」
バタン
にこ「……」
穂乃果「え……に、にこちゃん……?」
ツバサ「大丈……凄い熱じゃない! 担架と氷、水も用意して! 早く!」
スタッフ「は、はい!」
スタッフ「……」
ピピッ
スタッフ「39度、病院に搬送した方が良さそうですね」
穂乃果「何でこんな無茶したの!? 風邪引いてるなら安静にしなきゃ駄目じゃん!」
にこ「う……ステージ……」
スタッフ「演者の皆さんに風邪が伝染るといけません、矢澤さんは病院に運んでおきますので皆さんはリハーサルを続けてください」
穂乃果「にこちゃん……」
にこ「ステージ……う、ううっ」
にこ「ううー……うっ、ぐうっ……」
穂乃果(泣いてる……あのにこちゃんが涙を流してる。意識もはっきりしてないだろうに、声を上げて)
穂乃果「……」
ツバサ「……迷惑な話よ、全く」
英玲奈「ツバサ、やめろ。矢澤さんの気持ちを汲んでやれ」
ツバサ「私達に風邪が感染ったら最悪じゃない。しかも39度なんて高熱で無理やり動こうとして。それに」
あんじゅ「ツバサ、駄目よ。それ以上は……」
ツバサ「……それに、たかが学校でやる1ステージに本気になる必要なんてないじゃない」
穂乃果「!」
英玲奈「どうしたんだツバサ、普段はそんなこと……!」
ツバサ「本当のことでしょ?」
穂乃果「ツバサさん……」
ツバサ「何? 高坂さんもそう思」
穂乃果「私は、貴女に勝ちます」
ツバサ「……はぁ?」
穂乃果「私を馬鹿にするのは、別にいいよ。確かに……やる気もなくて、運動神経もなくて、ダメダメだから」
穂乃果「けどにこちゃんは……この三年間必死で頑張って、努力して、それで……ようやく掴んだステージだったんだよ」
あんじゅ「……」
穂乃果「……確かに、ツバサさんにとってはいくつもあるステージの一つかもしれません」
穂乃果「けど! だからって、たかが1ステージなんて……言ってしまう人には負けたくない!」
ツバサ「へぇ……ふぅん? だったら勝ってみれば? ねぇ英玲奈、あんじゅ、私達はたった一人に負けると思う?」
英玲奈「それは……」
あんじゅ「ムリダナ(・x・ ) 実力の差がありすぎるわぁ」
穂乃果「……それでも」
ツバサ「そうねぇ、じゃあ……今回のステージに投票ボタンを用意しましょ。前にイベントで使ったのがあったわよね?」
あんじゅ「え、ええ。確かあった筈だけど……」
ツバサ「今日のお客さんは三百人。そのうちの……三十人が高坂さんの方が良かったって投票したら、負けを認めてあげるわ」
穂乃果「10パーセント……」
英玲奈「そうだな……今日来る客はうちのファンばかりだ。そんな中で10パーセントの客を取られたなら、それは敗北といえる」
あんじゅ「……ツバサは意地悪ね。数字にして見せつけるなんて」
ツバサ「勝ち目を与えてあげたのよ? むしろ感謝されてもいいくらいじゃない」
穂乃果「……ありがとうございます。けど、50パーセント以上取られて恥をかいても知らないよ?」
ツバサ「……」ビキッ
英玲奈「……悪いが、私達をあまり舐めない方がいい。私達はARISEだ、そこらのスクールアイドルとは……違う」
覚醒くるか
本番
スタッフ「お客さん入り済み……じゃあ本番開始します。まずはARISEの皆さん、アナウンスに従って、舞台上に進んでください!」
ツバサ「……さぁ! 行くわよ!」
英玲奈「ああ!」
あんじゅ「ええ……ふふっ♪」
穂乃果(……客席、凄いな。これで三百人なんだ)
穂乃果(舐めない方がいい? ううん、舐めてなんかない。今の私の力では敵わない、そんなことはわかってる)
穂乃果(……あーあ、何であんなこと言っちゃったんだろ。ツバサさん達の言うことのが正しいし、にこちゃんが悪いのは間違いないのに)
穂乃果(……けど、しょうがないよね。つい口から出ちゃったものは。……それに)
ツバサ「そして今回のゲスト! 高坂穂乃果さん!」
穂乃果(……勝てないことは頭で分かってるけど。負ける気も、しないし)
穂乃果「はーい……」タッタッタッ
穂乃果「……!」
穂乃果(圧が凄い……皆、睨みつけてるような気がする。怖い、怖い……!)
穂乃果「ぐ……う」
ツバサ「あれあれー? どうしたの高坂さん、挨拶だよ?」
ツバサ「あー、緊張しちゃったかなぁ? 皆ごめんね、この子ステージに立つの初めてだから」
ドッ ワハハハハ
ツバサ「どう? 高坂さん」ボソボソ
ツバサ「皆あなたの情けない姿を見て笑ってるわよ。これでもまだ何かしようと思う?」ボソボソ
穂乃果(怖いし恥ずかしい……けど)
穂乃果「……ごめんね、笑われるの慣れてるんだ」
ツバサ「は……?」
穂乃果「うわー! 人がたっくさんいる! びっくりしちゃったよぉ、あっ、そうだ! 私ぃ、高坂穂乃果でーす! よろしくねっ!」
ツバサ「……!? なっ!」
ツバサ「ええと……じゃあ、高坂さんの調子も戻ったし一曲お願いしようかな? じゃあ皆、一旦ばいばいっ」タッタッタッ
ツバサ「付け焼き刃の覚悟で人前に立てたって、どうにもならないわよ」ボソッ
穂乃果「……えっと。曲の前に、一つだけ言いたいことがあります」
スタッフ「えっ……ちょ、そんなのリハになかった」
スタッフ「ああ……矢澤さんがいない理由説明か。まぁ、いるよな、うん……」
穂乃果「本来ここには、私と、グループの矢澤にこちゃんが立っている筈だったんだ」
穂乃果「けどにこちゃんは風邪を引いて、残念ながら今日は欠席になっちゃって……私は、たった一人でステージに立たなきゃいけないって思ってた」
穂乃果「初めてのステージ。それものんな大舞台で、たった一人……さっきも一瞬足が動かなくなっちゃったしね」
穂乃果「でもね、違ったんだ」
穂乃果「私は一人なんかじゃなかった」
穂乃果「今から歌う曲の歌詞は、園田海未ちゃんが夜遅くまで机に向かって書いてくれた」
穂乃果「作曲の西木野真姫ちゃんは、急いで作ってほしいって要求に文句も言わず、笑ってくれた」
穂乃果「この衣装だって、南ことりちゃんが少ない部費の中から最高のものを作ってくれた」
穂乃果「踊りは、星空凛ちゃんが慣れない中手探りで作ってくれて、ちゃんと踊れているか、魅力的かを小泉花陽ちゃんが確認してくれた」
穂乃果「絢瀬絵里ちゃんと東條希ちゃんが、アイドル部に入ったらどうだって後押しをしてくれたから私は歩き出せた」
穂乃果「そして――にこちゃんと出会って、にこちゃんに鍛えられて、私は今こうしてここに立ってる」
穂乃果「今、この舞台に……皆の思いが詰まってる。皆が助けてくれたから、私はまた前を向ける!」
穂乃果「私は、私達は一人じゃない!」
.
穂乃果「9人で、このステージに立ってるんだ!」
.
穂乃果「聞いてください! 『奇跡のハナシ』!」
ー♪
ーー♪
ツバサ「……」
あんじゅ「やるわね、あの子。言ってることはよく分からなかったけど、少なくとも空気は変わったわ」
英玲奈「伝わったんだろうな……必死な気持ちが。なぁツバサ、私達は偉くなりすぎたんだ」
英玲奈「一位だ何だと持て囃されて、いつの間にか……足元が見えなくなっていた。また昔みたいに、一つ一つのステージを大事に……」
ツバサ「気に入らない……」
あんじゅ「ツバサ?」
ツバサ「何が皆で立ってる、よ。そんなことで、気持ちなんかで! パフォーマンスが変わるわけない……!」
ツバサ「私は私の努力をしてきたんだ! 絶対にねじ伏せてやる……!」
英玲奈「ツバサ……」
ジャーン♪
穂乃果「……はぁ……はぁ」
ザワザワ
穂乃果「……っ」
穂乃果(精一杯……出し切れた。何も考える余裕も無かったけど、大丈夫、だったよね……?)
穂乃果(けど、ダメか。悔しいなぁ……私の歌は、誰の心にも届かなかったんだ)
ツバサ「ほらやっぱり! 拍手すらも……!」
パチ
穂乃果「!」
パチパチパチ
パチパチパチパチパチパチパチパチパチ
「期待してなかったけど……超良かったよー!」
「荒削りだけどやるじゃん! ラブライブ候補か? 聞いたことないけど?」
「何言ってるかよく分からなかったけど……必死なことは伝わったぞー!」
穂乃果「み、皆……」
穂乃果「ありがとうございます! ありがとうございます!」
ツバサ「なんで……」
穂乃果(やった、やれたんだ。にこちゃんが隣に立っていなくても、こんな大勢の前でやり遂げることが出来たんだ!)
穂乃果(こんな大勢の前で……)
穂乃果(前で……)
穂乃果「ひぎゃっ!?」
「えっ?」
「な、なんだ?」
穂乃果「あ、あああっ、あのっ! ありがとっ! ござした!」ダダダ
穂乃果(やらなきゃ! ってのが途切れたら……恥ずかしさが……)
穂乃果「うああっ、恥ずかしいよぉぉ!」
ツバサ「……」
英玲奈「……うん、ツバサが言ってた通りの子だな」
あんじゅ「本当。何て言うか……最後まで締まらない娘ね」
穂乃果「うわぁぁぁ! す、ステージで歌って踊るのって……こんなに恥ずかしいのぉ!?」
穂乃果「うわぁぁぁぁぁんっ!」
第二十四話 完
晩に更新なかったら今日はここまで
ツバサさんにはかっこよくあってほしいなぁ
ツバサさんはかっこいいよ
スクールアイドルの頂点に立つほどに、弛まぬ努力が出来る人間なんだから
最終話『高坂さん達』
十年後 音ノ木坂学院
教室
歩夢「……」ドキドキ
歩夢(今日から高校生一年生だ……友達百人、いや千人作ってやる……)
歩夢(うん、大丈夫。落ち着け私、落ち着け……可愛いし女子高生だし黙ってても友達が寄ってくるはず!)
愛「やっほー、お隣さん。私、宮下愛だよっ。仲良くしようねー」
歩夢「!」ビクッ
歩夢(ぎ、ギャルに話しかけられたっ!? 最初が肝心だよね……落ち着いて、落ち着いて……)
歩夢「おおおおっ! おはっ、おはっよぉらっ! わたっわたたたっ! うえっ! あゆっ!」
愛「どうしたの落ち着いて!? 心臓麻痺!?」
せつ菜「えっ、心臓麻痺? 私心臓麻痺好きなの、よく見せて」
歩夢「ちがっ、ちがっ! わったー! 上原っ! 上原歩夢!」
愛「あは、あはは……よろしく」
せつ菜「心臓麻痺じゃないのね。くだらないわ、くたばりなさい」
愛「このクラス変人しかいないの……?」
歩夢「うう……」
歩夢(入学一日目で引かれた……これはもう駄目かも分からんね……)
ガラッ
「はい皆ー、席に戻ってー」
歩夢(……ん? 先生、だよね)
「はい、起立、礼、着席。皆おはよう、出席……代わりに自己紹介してもらおっか」
歩夢(自己紹介……)
「伊藤です、伊藤と呼ばれてます。イトウとサメを掛け合わせて生まれました」
「はい、ありがとう。じゃあ次は……上原さん」
歩夢「ひゃ、はひゃい!」
歩夢「わ、わた……私は……上原歩夢! しゅみ、しゅっ、しゅっ、しゅ!」
「……はい、ありがとう。じゃあ次は」
歩夢(あ、ああ……最悪だよ……)
「はい、皆終わったね。じゃあ、HRついでにちょっとした話をしよっか」
「昔、この学校にとっても変な子がいたの」
「臆病で挙動不審で、なのに自信と誇大妄想だけは人一倍。土産物屋に売ってるダサいキーホルダーみたいな子だった」
「彼氏どころか、友達なんて一人もいない……そんな子だった」
歩夢(友達……)
「その子はある日、色んな偶然が重なって……アイドル研究部ってところに入ったんだ」
「そこでスクールアイドルを始めて……だけど、彼女は変わることはなかった」
「挙動不審で怯えて、努力もしないのに自信たっぷり。相変わらず友達は出来なかった」
「そうして日々を過ごしていたら、また色んな偶然のせいであの『ARISE』と合同ライブをやることになったの」
愛「ARISEって……あのアイドルグループのARISE!? 世界のARISEだよね?」
歩夢(えっ……ARISEって誰……?)
「まぁ結果はボロボロだったけど……張り合うことくらいは出来たんじゃないかな」
「その後はラブライブに出場して、決勝大会でARISEやSaint Snowと戦って……まぁ負けちゃったんだけど」
「冬には……皆Aqoursは知ってる?」
せつ菜「最近メンバーが集結したとかで、CD出してましたね」
「うん。そのAqoursと協力してまた決勝大会まで残ったんだ」
愛「へぇ……なんとも凄い話ですね」
せつ菜「けど挙動不審で臆病な変な子が、よくそこまでやれたわね」
歩夢「あ、ああっ、あのっ! しゅいませっ!」
「はい? 上原さん」
歩夢「そ、その子は……その子は友達が出来たんですか!?」
愛「はぁ?」
せつ菜「何言ってるのよ……」
「……」クスッ
歩夢「う、うう……」
「ううん、友達は出来なかった。一人もね」
歩夢「えっ……」
「親友は、いっぱい出来たけど」
歩夢「……!」
「……私はね、皆に楽しい学校生活を送ってほしいんだ」
「その子は一年生の時、高校が楽しくなくて、毎日学校に行くのがとっても嫌だったの」
「……今では、もっと早く行動してればって一年生の自分を後悔してるんだ。だから、私は皆に楽しんでほしいの」
「やりたいことを見つけて、信頼出来る仲間と出会って」
「ぼっちでも、挙動不審でも、臆病でも、自尊心の塊でも。悔いのない高校生活を送ってほしい」
歩夢「……」
愛「あのー、ところで先生。先生の名前って……」
「あっ、ごめん! 自己紹介忘れてたよ……」
「たまにうっかりするんだよね。えっと、私の名前は……」カキカキ
高坂 穂乃果
穂乃果「高坂穂乃果、このクラスの担任だよ」
飲み屋
海未「聞いてくださいよ! 聞いてくださいよ! ええ、ええ! 信じられません、信じられませんよ!!」
ことり「お、落ち着いてよ海未ちゃん……」
海未「落ち着いてなんて……」グビッ
海未「いられますか!」ダンッ
にこ「興奮してるわねぇ、飲みすぎると身体に毒よ?」
希「そうやん、ほらほら水飲んで」
絵里「……」
花陽「ちょ……皆! 絵里ちゃん息してない!」
凛「いつものことだよ、放っとけば蘇生するにゃ……っと、来たみたいだね」
バタバタ
穂乃果「ごめんごめん、お疲れー! いやー、生徒の顔とか性格とか覚えてたら遅くなっちゃった!」
ことり「あぁ……穂乃果ちゃん、お疲れ様。ママから聞いたよ、大変なところ任されたんだね」
穂乃果「理事長も酷いこと言うよねぇ。このクラスには問題児や変人ばかり集めましたので、変人の高坂さんに担任をしてもらいます、って」
にこ「相変わらず変人にしか縁がないわね、あんた」
海未「穂乃果ぁー……聞いてくださいよぉー……」
穂乃果「はいはい、ってお酒くさい! どれだけ飲んだの海未ちゃん!?」
海未「なんとですねぇ……なんと、私とにこと真姫で作った新曲が、次回ラブライブのメインテーマに決まったんですよぉ」
穂乃果「本当!? おめでとう……あれ、そういえば真姫ちゃんは?」
凛「真姫ちゃんなら三人を空港まで迎えに言ってるにゃ」
花陽「帰ってくるの今日だよ、穂乃果ちゃん忘れてたの?」
穂乃果「あー、そういえば……」
絵里「……」
希「ほら起きて、未来の総理大臣が飲み屋で死にかけてたら恥やで」
絵里「放っておいて……やっぱり私はブナシメジ農家が向いてたのよ……」
絵里「政治家は楽って言ってたのに……お祖母様……」
希「政治家が楽なわけないやん。だから絵里ちの希望聞いて、なるべく仕事減らしてるし」
絵里「今月の休み今日だけなのに……?」
にこ「大変ねぇ、私と休み交代してあげてもいいのよ?」
絵里「にこなんて朝から晩まで働いてるじゃない。テレビのレギュラー持ってる人間にはなりたくないわ……」
花陽「あはは……皆大変そうだね」
凛「凛とかよちんは平和に生きていこうね」
花陽「うん……流石にお休みは欲しいもんね」
穂乃果「二人で作った会社暇なの……?」
凛「この時期お米の発注無いし、田んぼは農家さんに任せてるしね」
花陽「私もアドバイザーだから時間もそこまで取られないし」
ことり「ふぅん……あ、そうだにこちゃん、今度の衣装お米柄とかどう?」
にこ「あんたは相っ変わらずネタ枠入れてくるわね。絶対着ないわよ」
穂乃果「皆頑張ってるんだね……私も頑張るよ」
高坂…お前、消えるのか……?
ガラララ
真姫「お疲れ、皆。あ、はいこれ、チップよ」
ハイヤー「ありがとうございます、西木野様。またのご利用お待ちしております」
穂乃果「あっ、真姫ちゃん久しぶり! ……と」
ツバサ「……」
穂乃果「……」
ツバサ「ほのちゃん久しぶり……! ギュッてしていい? ねぇ!」ギュッ
穂乃果「いいよ! あはは……久しぶりだね、ツバサちゃん」
ツバサ「ああ……何ヶ月ぶりの穂乃果エネルギー……落ち着くわ」
英玲奈「相変わらずツバサは穂乃果狂いだな」
あんじゅ「高校生のツバサに見せてあげたいわぁ」
ツバサ「私の黒歴史をほじくらないで。あの頃は馬鹿だったのよ!」
にこ「あああARISE!」スッ
あんじゅ「にこもそろそろ慣れなさいよぉ、一緒に仕事してる仲なのに」
にこ「ファンだから仕方ないじゃない! とりあえず握手とサインお願いします!」スウッ
英玲奈「そろそろ部屋がサインで溢れるんじゃないか?」
にこ「専用の倉庫借りたわ」
英玲奈「なるほどね」
穂乃果「あ、そうだ。見たよPV、凄いよねぇスピルバーグ監督、シュワちゃん主演の映画に出るんだよね」
ツバサ「えぇ、スター・ウォーズの衝撃を凌駕する作品を作るって監督も張り切ってたわ」
にこ「ずるいわ、私も出たい!」
英玲奈「にこも映画出てたじゃないか。『ステルスJKマシンガン』ってB級映画」
にこ「ハリウッドがいいのよ……」
穂乃果「あはは……」
穂乃果「……」
凛「どうしたの穂乃果ちゃん、神妙な顔して。ブルドッグみたいだよ」
穂乃果「……えっと、ね。私が受け持つクラスに、昔の私みたいな子がいたんだ」
穂乃果「それで、昔のこと思い出しちゃって」
にこ「あの頃のあんためちゃくちゃ変だったもんね……」
絵里「けど、そんな穂乃果のおかげで廃校が無くなったんだからいいじゃない」
穂乃果「それさぁ、もうちょっと早く言ってほしかったよ。何でラブライブ終わってから「回避されたわよ」とか言うかなぁ」
希「言ったら集中出来んかったやろ、優しさや優しさ」
穂乃果「そういうものなの……?」
穂乃果「あの頃はさぁ……こうして皆で集まるなんて思ってなかったよ」
穂乃果「友達もいなかったし、彼氏もいなかったし」
海未「おや? 確か彼氏は今も……」
穂乃果「は、はぁ? 彼氏はいるよ、百人くらいいる。うん、ヤりまくりだよ。本当だよ、処女かけてもいい!」
海未「破廉恥です!」バチン
穂乃果「何で!?」
凛「んー……けどさ、凛達がこうして集まってるのって」
真姫「まぁ、そうね。認めたくないけど……」
花陽「だよねぇ、信じたくないけど」
穂乃果「……」
ツバサ「高坂さんのおかげ、ってことよ」
ことり「穂乃果ちゃんがいたから、私達はこうして知り合ったんだもん」
海未「私とにこと真姫に至っては就く仕事まで変わったんですよ!? 昔なら作詞家とか絶対なってないですし」
真姫「まぁ、そうね。私も医者になってただろうし……医大出て作曲やるって言った時はパパが包丁持ち出してきて焦ったわ」
にこ「私もよ! 流石にプロのアイドルになれるとは思ってなかったし……」
穂乃果「……真姫ちゃん、本当にごめん」
真姫「いいのよ、医者やってるより収入も休みも多いから」
海未「私にも謝ってくださいよぉ!」
にこ「だーから酔っ払いすぎだって。明日朝から打ち合わせあるんでしょ?」
海未「あ……そうでした。どうしよう、間違いなく二日酔いですよこれ……」
にこ「酔いが冷めたわね、可哀想に」
穂乃果「人生って色々あるもんだねぇ」
凛「何が起こるか分からないのが人生だからね、こういうこともあるよ」
穂乃果「うん……」
絵里「あぁ……朝日なんて登らなきゃいいのに……」
希「弱音吐いたらあかんよー、ほらほら。顔上げて」
海未「うぷっ……」
花陽「海未ちゃん!?」
ことり「洗面器! はないし……ええと、ええと!」
にこ「これ使いなさいこれ、ジョッキ!」
真姫「トイレに連れて行くなら私も行くわよ。酔っ払い診るくらいは出来るから」
英玲奈「やれやれ……帰国早々騒々しいな」
あんじゅ「いつものことじゃない。それに、こっちの方が楽しいわ」
ツバサ「そうよ、この騒がしさが魅力なんだから」
英玲奈「いい加減穂乃果から離れろ。身動き取れてないぞ」
ツバサ「嫌よ」
穂乃果「大丈夫だよ、ツバサちゃんのこれには慣れてるから」
凛「……穂乃果ちゃんも変わったよねぇ」
穂乃果「皆が変えてくれたんだよ。私一人だったら何も出来なかったしね」
ギャーギャー
B「……」
A「我ちゃんおつー、大将ビールね。またハゲ部長がさー……って」
B「おお、ギャルっち。高坂さん達は相変わらずぞー」
A「なんつーか、十年も立ってるのに変わらないってのも凄い話だよ」
B「……ま、変人クラスは永遠に終わらないってじゃないかなー」
A「おっ、懐かしいねそのフレーズ」
B「だなー」ヤハー
大将「ビールお待たせっ」
A「お、来た来た……じゃあ」
「「乾杯っ!」」
完
拙作お読みいただきありがとうございました
別話『高坂さんは今が楽しい』
穂乃果(人々は社会に出る時歯車となる。それが出来ない人間は人として生きていく)
穂乃果(じゃあ、人にすらなれなかったら……?)
上司「高坂くんさぁ、やる気あるの?」
穂乃果「は、はい。も、もうし、申し訳ありません」
上司「反省してるならさぁ、こんなにミスしないよ? 見てよこの書類、全く駄目じゃん」
穂乃果「つ、つつ、次はこの、このような」
上司「もういいよ、席に戻ってさっさと仕事して。ちっ……気持ち悪い」
穂乃果「……」
穂乃果「はぁ……」
同僚「ぷっ……また怒られてる」
同僚2「仕方ないよ、高坂無能だもん」
穂乃果「……」カチッカチカチッ
穂乃果「……」カタカタッ
同僚「さっさと仕事辞めりゃいいのに、あの無能」
同僚2「給料泥棒がなぁ」
穂乃果「……」
帰路
穂乃果「はぁ……」
プルルル プルルル
穂乃果「も、もしもし」
雪穂『あ、お姉ちゃん? 仕事終わった?』
穂乃果「うん……今終わったよ」
雪穂『スーパーでキャベツ買ってきてくれない? 丁度切れちゃったんだ』
穂乃果「分かった……」プッ
穂乃果「……」
プァーーッ
穂乃果「……!」
キキィーーーッ
「のか……穂乃果、ねぇ穂乃果!」
穂乃果「うわっ! あ、あれ? にこちゃん?」
にこ「全く……急に倒れたから心配したじゃない」
海未「そうですよ、ラブライブが近いからって根を詰め過ぎです。もっと水分を取って……」
ことり「けど穂乃果ちゃんらしいよ、無理してでも頑張るところ」
穂乃果「あはは……ごめんごめん」
ガラッ
凛「ふふーん……あ、穂乃果ちゃん起きたの? ねぇ、新曲の振り付けなんだけどさー」
穂乃果「えっと……あ、これ? 凄いいいじゃん! 私とにこちゃんが踊れるかは別だけど」
にこ「私は出来るわよ! ここをこうして……こう……」
花陽「全然違います」
にこ「……」スッ
凛「出来なくても練習すれば大丈夫だよ。そんな無理な動きもしてないし」
穂乃果「う、うん……頑張ってみるよ」
絵里「穂乃果、にこ……あれ、皆いるわ……」
絵里「私と希だけ仲間外れ……ふふ、首を吊りたくなるわ……」
希「吊ったらあかんよー。さっき学校に封筒が来てな、ラブライブ予選の正式日程が決まったんよ」
穂乃果「本当? 見せて見せて!」
穂乃果「うわぁ……強そうなところがいっぱいいる……」
絵里「ふふ……絶対勝ち上がってね……」
にこ「そうよ、どんな相手でも私達ならやれるわ。そうでしょ?」
穂乃果「……うん!」
海未「その意気ですよ! さて、今度はどんな歌詞を……そうです、闇に狂った男の歌を」
真姫「それに曲付けるの私なのよ? 勘弁して」
ことり「私も衣装張り切っちゃうからね、絶対優勝だよ!」
穂乃果「あはは……ありがとうね、皆!」
ーーー
「バイタル異常! 意識戻りません!」
雪穂「お姉ちゃん! ねぇ、お姉ちゃん!」
穂乃果「ぁ……」
雪穂「お姉ちゃん!?」
穂乃果「ぅみ……ちゃ、にこ、ちゃ……」
「うみ……にこ? お友達ですか?」
雪穂「いえ……姉に友達はいません。中学も高校も、ずっと一人でしたし卒業して最近まで引きこもっていましたので……」
「駄目だ、心臓が止まりかけてる! もう、血が……くそっ!」
雪穂「……辞めてあげてください」
「妹さん……?」
雪穂「私は、ずっと姉と一緒にいました……けれど」
穂乃果「こと、ちゃ……」
雪穂「……こんな嬉しそうな顔、見たことありません」
雪穂「もう手遅れなら……せめて最期は、幸せな夢の中で終わらせてあげてください」
「……」
穂乃果「た……の、しい……」
雪穂「お姉ちゃん……」
穂乃果「……」
「……脈が、止まりました」
雪穂「……ばいばい、お姉ちゃん」
別話 完
オチはこれにしようと思ってましたがやめました
ではありがとうございました、過去ログ依頼出してきます
別話は、穂乃果がぼっちのままだった場合の結末?
>>653
ぼっち夢オチ?
ギャグ漫画でありがちなオチだしこれはこれで
おつでした
すいません見直しはしましたが気になるので、回収出来てない伏線あったら教えてください
>>598
ことりちゃんやべえな
とかレスしようと思ってたのに一気に完結してしまった…
やっぱ穂乃果ちゃんは穂乃果ちゃんなんだなぁと思ったぜ
1はほんとに乙乙
おもしろかったし色々新鮮で斬新だった
別話はあくまで別として消化させていただく
乙でした
こういうツバサはあんま見ないけど実際思ってそうだよな
だからこそアニメでもわざわざ勝った理由なんて訊きにきたんだろうし
とにかく面白かったおつおつ
>>656
役員ちゃんの末路だけ気になります!
乙です!毎回続きを楽しみにしておりました!!
いつの日か、合同ライブ後から最終話までの10年間の話を書いた「変人クラスの高坂さん超」が始まるのを期待しておりますw
>>659
役員「もう駄目だ……20億は流石に返しきれない……」
役員「首を吊るしか……あの矢澤にこの正体を知ることが出来なかったのが心残りだ……」
役員「あれ、矢澤にこ……? ステルス?」
役員「ステルスマンホール……これだ!」
10年後
役員「私が社長として成功したのは、透明化技術を持った一人の女子高生のおかげでした」
役員「彼女に協力を仰ぎ、何とか透明化技術のシステムを解明することに成功したんです」
役員「ええ、ええ。透明化技術の貸出で借金も少し前に返し終わり……矢澤にこのおかげですよ」
役員「……まぁステルスマンホールが一つも売れず、借金が50億に増えた時はどうしようかと思いましたが結果オーライですね」
>>661
役員ちゃんは無事だったんだね・・・良かった・・・
ありがとうございます
アリサはどういうポジションにいるの?
乙
ついに天上人を従えたか
乙
ついに完結か
まとめられないのがもったいなく感じるな
ユッキーのシスコンっぷりだけは不動か…
絢瀬総理大臣は心労で過労死しそうだから外務大臣くらいで
本当だ亜里沙出てねぇじゃん
ちょっと待ってて
第EX話『高坂さんとロシアからの来訪者』
合同ライブ終了後、ラブライブ出場決定前
通学路
穂乃果「んー……新曲どうしよう」
穂乃果「出場まだ分からないけど作ってもらうしかないよね……うん、大丈夫だよね」
穂乃果「ARISE相手に29票勝ち取れたからきっと……うん、大丈夫」
「あ、あの……」
穂乃果「ぽひぃ!? れ、ある!?」
「大丈夫ですか!?」
穂乃果(外人さん!? う、うわ……どうしよう)
穂乃果「ノー! イングリッシュ、ハナス、ノー! えーと……トーキングニッポン!」
「あ、大丈夫ですよ。日本語話せますから」
穂乃果「!? そ、そそそ、なん、何の用でっしゅか!?」
「ええと……音ノ木坂の生徒の方、ですね?」
穂乃果「う、うん……そうだけど」
「Erichika……絢瀬絵里、って知ってますか」
穂乃果「絵里ちゃん? 知ってるけど……」
「ハラショー! 良かった、Erichikaのところまで案内してください!」
穂乃果「え、え? えっと……けど、学校に部外者は……」
「私、部外者じゃないです!」
亜里沙「絢瀬亜里沙……Erichikaの、妹です!」
穂乃果「絵里ちゃんの妹? へぇ……絵里ちゃん、妹さんいたんだね」
穂乃果「よ、よろしくね。亜里沙ちゃん……」
亜里沙「はい! よろしくお願いします!」
穂乃果「……」テクテク
亜里沙「……」テクテク
穂乃果(いくつぐらいなんだろう……絵里ちゃんの妹って言ってたし、17歳以下だとは思うけど)
穂乃果(顔付きは……幼い気がするけど綺麗。外人さんは年齢いまいち分からないよ……)
穂乃果(ひょ、ひょっとしたら同い年かな!? 友達……友達になれるかも!)
穂乃果「そ、それにしてもー! 絵里ちゃんに妹がいるなんて、知らなかったなー!」
亜里沙「は、はい?」
穂乃果「……あ、でも私も絵里ちゃんに妹いるって言ってないや。私達、ひょっとしてそんなに仲良くなかったのかな」
穂乃果「だよね……友達じゃないし……」
亜里沙「よく分からないけど元気出して……」
亜里沙「……実はですね、姉は私のことを嫌っているみたいなんです」
穂乃果「え、絵里ちゃんが?」
亜里沙「はい……私は、こんなに姉のことが好きなのに……ううっ」
穂乃果「な、泣かないでよ。ほら、もうすぐ学校に着くから……っと、いくら休みでも私服は目に付くよね」
穂乃果「私のジャージだけど、これ上に羽織っておいて」
亜里沙「ありがとうございます! 穂乃果さんは優しいんですね」
穂乃果「いや……へへ、そんなことないよ」
穂乃果(ジャージの貸し借り。これは……)
穂乃果(もう友達だよね!)
部室
凛「それでかよちんと一緒に凛の部屋で遊んでたんだよ」
凛「そしたらベッドの下に気配を感じてさ、ひょいと覗き込んだら……」
凛「穂乃果ちゃんがすっぽり収まってたんだ」
絵里「怖い話ね……ふふ……」
にこ「全く穂乃果は……神出鬼没なんだから」
凛「その後にこちゃんもタンスの上にいたよね?」
希「にこっちも神出鬼没やからな。しょうがないやん」
凛「凛はかよちんと二人きりで遊びたいにゃ……」
ガラララ
穂乃果「皆おはよー」
希「ああ、おは……」
亜里沙「……」
希「ゲエッ! 亜里沙ちゃん!」
絵里「え、亜里……ああ、もうこの時期なのね……!」
亜里沙「お姉ちゃん……お姉ちゃん! 会いたかったよぉー!」ギュウウウウ
絵里「ぐ……う、離れて亜里沙……折れる、骨が折れるわ……」
亜里沙「酷いよお姉ちゃん……久しぶりに会ったのに!」
凛「だ、誰……? 絵里ちゃんの妹?」
にこ「ちょっと穂乃果、学外の子を中に入れちゃ駄目じゃない。親鳥にバレたら皮を剥ぎに来るわよ」
穂乃果「へ? 絵里ちゃんの妹だから部外者じゃないって言ってたよ」
にこ「家族が部外者じゃないなら学校なんて侵入し放題じゃない……」
絵里「ぐぇ……ぐうぅ……」メキメキ
亜里沙「お姉ちゃん……あぁ、お姉ちゃんのパワーが私の中に入ってくるよ……」
希「大変なことをしてくれたな、穂乃果ちゃん」
穂乃果「え?」
希「参ったなぁ……絵里ち一人だけが被害に合うと思ってたのに」
穂乃果「え、えっと……何が? あ、あの亜里沙ちゃん。絵里ちゃん苦しそうだしそろそろ……」
亜里沙「……」ヒュッ
穂乃果「えっ……」
穂乃果(な、何……? 頬の横を、鋭い風が掠めていった……拳? まるで、目で追えないスピードの……)
亜里沙「あのね、お姉ちゃんと話してる時に邪魔しないで。お姉ちゃん成分が薄れるでしょ」
穂乃果「な……なにを……」
希「……亜里沙ちゃんは、格闘技のプロなんや。ロシアで行われた様々な大会を総ナメ、世界大会でも成人男性に混じって上位に位置する実力の……」
穂乃果「えぇ……」
希「その上、絵里ちに会うと他の全てがどうでもよくなるんや……」
亜里沙「お姉ちゃん、座ろう? あ、テーブル邪魔だよね? どかすよ」ヒョイ
メギィ メキッバギ
にこ「机が……まるで飴のように!」
希「じ、じゃあウチは生徒会室戻ろうかなー。仕事あるしなー」
希「ばいばい皆……」ガシッ
絵里「……」ググッ
希「え、絵里ち?」
絵里「逃がすか……希も亜里沙被害を受けなさい……」
希「ちょ、やめ! 離して!」
亜里沙「あれ……お姉ちゃん? 亜里沙がいるのに何で他の子とおしゃべりしてるの?」
亜里沙「希さんずるいなぁ……亜里沙のお姉ちゃんなのに」メキメキ
希「ぐおおおおおっ!?」
希「」
凛「希ちゃんが棚から落ちたフィギュアみたいになってる……これはまずいにゃ、ここにいたら死んじゃうよ」
にこ「穂乃果! あんたがどうにかしなさいよ、連れてきたんだから!」
穂乃果「うぇ、ええ!? 無理だよぉ!」
絵里「が……ぎぎ……」
亜里沙「亜里沙……お姉ちゃんに会うためにロシアから遊びに来たんだよぉ? ハラショーでしょ?」
亜里沙「え? うん、うん! そうだよね、嬉しいよねっ! 大好きだよお姉ちゃん!」
絵里「たす、け……ぐ、がぁ!」
凛「部室から出ようとすると絵里ちゃんに声をかけられ、死に至る。……ふっ、ここから逃れるなんて簡単なことにゃ」
穂乃果「凛ちゃん! 話を聞くよ!」
凛「絵里ちゃんはまもなく意識が飛ぶよね? 意識失えば声をかけるも何もなくなる」
凛「その後に脱出すれば平穏無事って寸法にゃ」
にこ「かしこーい!」
穂乃果「流石凛ちゃん! やるじゃん!」
絵里「……凛、ねぇ凛。お話しましょ」
凛「えっ」
凛「ちょっと待……ぎぃぃぃやぁぁぁっ! やめるにゃ!」
凛「上半身はそんな方向に曲がらな……あぎごっ!」ベギィン
にこ「おかしい人を亡くしてしまったわ」
穂乃果「うん、本当におかしい人だった……」
穂乃果「けどどうしよう……次は私かにこちゃんだよ」
にこ「穂乃果、ここは黙って犠牲になりなさい」
穂乃果「何で!? やだよ、私この若さで死にたくないもん!」
にこ「にこは受験生にこ。受験生は身体が資本にこ」
穂乃果「えっ……何その喋り方……」
にこ「ラブライブに向けてキャラ作ってんのよ」
絵里「ねぇ、にこ! お話を!」
にこ「……っ! 私に来たわね!」
亜里沙「にこ、さん……?」
亜里沙「駄目だよぉ……私とお姉ちゃんの楽しい時間、邪魔しちゃ……」
にこ「……」
にこ「……甘いわ」スッ
穂乃果「ああ、ステルス!」
亜里沙「!? ど、どこ……?」
穂乃果「凄い……これなら亜里沙ちゃんに知覚されることなく脱出できる!」
穂乃果「にこちゃんならやると思ってたよ!」
亜里沙「ここかな?」グイッ
にこ「えっ?」スウッ
亜里沙「ここだけ空気の流れが違ったもん。透明になっても実体はあるからね、少し集中すれば分かっちゃうよ」
にこ「そんな馬鹿な話ぐわああああーッ!」
穂乃果「にこちゃーんっ!」ダインッ
穂乃果「ま、まずいよ……残るは私一人だよ……」
穂乃果「私だけ許してくれるってことは……」
絵里「……」フルフル
穂乃果「無いよね……」
亜里沙「ふふ……これで、私とお姉ちゃん……二人だけの時間……」
亜里沙「うふっ、うふふ……うふふふふ……!」
穂乃果「やめろ……来るな! 来るなァァァァッ!」
ガラッ
海未「すみません、遅れてしまいました……日本舞踊の妹弟子に稽古をつけていまし……」
海未「何ですこの惨状は」
穂乃果「海未ちゃん! 逃げて!」
穂乃果「キリングマシーンを連れてきちゃったんだよ!」
海未「は? ……と、見慣れない方がいますね。あなたは……?」
絵里「……私の妹よ」
亜里沙「……」
穂乃果(ああ……終わった。もう駄目だぁ……)
亜里沙「あ、あの……海未さんって言うんですか?」モジモジ
亜里沙「名字は……」モジモジ
海未「園田ですが。人に名を聞くときは自分から名乗るべきでは?」
亜里沙「ハラショー! ごめんなさい、私は絢瀬亜里沙です!」
亜里沙「園田海未さん……素敵な名前……」
穂乃果「あ、あれ……?」
絵里「殺人兵器が……停まった? 故障!?」
亜里沙「あ、あの……抱き着いてもいいですか?」
海未「はぁ……構いませんが」
亜里沙「あ、ありがとうございます!」ギュウウウウウッ
穂乃果「鯖折り……モロにキマった!」
絵里「終わりね。あれに耐えられた霊長類はハルク・ホーガンとアレクサンドル・カレリン以外いないわ」
海未「……」
亜里沙「あぁ……海未さんパワーが身体に入ってくるよぉ……」
海未「細い身体なのに結構力強いですね? 弓道やってみませんか?」
海未「良いパワーショットが撃てそうです」
亜里沙「は、はい! キュードー……? ぜ、ぜひやってみたいです!」
海未「そうですか! では亜里沙は借りていきますので。穂乃果、絵里、失礼します」
穂乃果「……」
絵里「……」
凛「」
にこ「」
希「」
穂乃果「よ、良かったね絵里ちゃん」
絵里「海未……亜里沙は、わ、私の妹なのに……」
絵里「ずるいわ……! 手首切ってやる……!」
穂乃果「厄介な姉妹だなぁもう!」
第EX話 完
亜里沙は長期休みにやってくるお騒がせキャラです
高海さんは高坂さんとは違うタイプのぼっちで山籠りとかしてそう
この世界の妹はヤンシスコンがデフォなのか
追加も乙
あーいいなあ
この亜里沙立ち中Pから
ファイナルアトミックバスターをキャンセルして使ってきそう(リアルで)
遅ばせながらおつかれでした
あーもうバッドエンドじゃなくてホッとしたわ
アリサはなんだろう、刃牙の世界から抜け出たのかなって感じたよ…それにしても海未ちゃん強い
おつ!裏女編も欲しいわ……
乙
終わりか〜毎日の楽しみがなくなったw
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