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梨子「カードキャプター」善子「さくらうち?」

1 名無しさん@転載は禁止 :2017/07/17(月) 12:32:22 ID:oW.7WQQk
CCさくらクロス
設定改変注意

114 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:28:09 ID:/7AsOgZw


善子「それで、千歌さんを連れてきたってわけね」ムー

千歌「私は梨子ちゃんのお隣さんで友達だもん」ムー

果南「こらこら、喧嘩しないで」

鞠莉「そうよ。梨子の話を聞く限り、私たち4人とダイヤでもどうしようもなかったらしいじゃない」

梨子「壁を壊されて、驚いてたから……」

善子「1回見たから、今度はびびっちゃだめってことね」

うちっちー「そうさ。冷静に相手を見極めれば、きっと勝機が見える。大事なのは信じる心さ」

梨子「うちっちー、たまにはいいこと言うね」


うちっちー「だろう? そういえば鞠莉。今回の衣装は?」

鞠莉「梨子に連絡もらってすぐ手配したわ! 安心して、善子の袖はないわよ!」

うちっちー「ああ、勝ったな」

善子「台無しよ! あとヨハネ!」






ピンポーン……


ダイヤ『はい、どちら様でしょうか』

鞠莉「シャイニー☆」


ブツッ


ガチャッ


ダイヤ『お待ちしておりました、輝きの勇者たちよ!』

善子「それ、私の専売特許だと思うのよね」



  ☆   ☆   ☆

115 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:28:37 ID:/7AsOgZw


カチッコチッ……


果南「さて、そろそろ3時だね」

鞠莉「じゃあ、作戦通りに!」

千歌「だ、大丈夫かなあ……」

梨子「千歌ちゃんは初めてだから、後ろの方に。私たちに隠れててね」

千歌「梨子ちゃん……///」

善子「むー……私たちも記憶ないんですけど……」

梨子「でも、よっちゃんは一緒に戦ってくれるんでしょ?」ニコ

善子「それは、そうだけど……///」

千歌「むー……」


善子「リリー! 『カード』の準備は?」

梨子「うん、そろそろ―――」



梨子『闇の力を秘めし「鍵」よ! 真の姿を我の前に示せ――』


梨子『契約のもとさくらうちが命じる―――』


梨子『レリーーーーーズ!!』パシッ



うちっちー「よし、これでいつでもカードが使える!」




果南「そろそろだよ……」

鞠莉「ええ。3時まであと3、2―――」


ダイヤ『今度こそプリンを食べますわ! いただきま―――』




ドゴオオオオオオォォォォォォ!!

116 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:29:09 ID:/7AsOgZw


千歌「ひ、ひゃあああああああ!!」

果南「ほ、ほんとに壁が……!」

梨子「果南さんもこの前壊してましたよね」

果南「うっ、ごめん」

鞠莉「言ってる場合!? 作戦開始よ!」



梨子(まずは……)


梨子『FLY!』キイイイン


梨子「杖の羽ばたきで煙を晴らす!」バサッバサッ



ヒュオオオオオオ……


影『』シュババッ


梨子「見えた! よっちゃん!」

善子「ええ、プリンはこっちよ!!」ヒラヒラ


影『!!』バシュンッ

梨子(飛んでるわけではない、みたい。地面を走ってる……? でも―――)


善子「速っ……!」

鞠莉「善子伏せなさい! 私が相手―――きゃあああ!!」ドゴオッ


梨子「よっちゃん! 鞠莉さん!」


梨子(2人とも跳ね飛ばされた……! でも、時間を稼いでくれたから!)



梨子『WATERY!』キイイイイン

梨子(攻撃カードで動きを止める!)


WATERY『……オオォォォッッッ!!』シュルシュル


影『……ッ』ググッ


うちっちー「少しスピードが落ちた!!」

梨子「で、でも『WATERY』が速さについていけてないよ! どうしよう!」

117 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:30:45 ID:/7AsOgZw


千歌(あわわわ、身体が動かないよ……! でも、皆はあんなに頑張ってる……!)


千歌「わ、私だって何かできるもん……!」フラフラ


影『ッ!』ヒュオオオオ


梨子「千歌ちゃん! 危ないっ!!」


千歌「いやあああああ」ズササッ




ポロポロコロコロ……




影『……?』


千歌「あ、千歌がいつも持ち歩いている飴が……!」


影『……アメ……アメ……ワタシノ……ルビィノ……』 



 ―――それは、ほんの一秒にも満たない時間だった。

 千歌の落とした飴が、彼女―――黒澤ルビィの琴線に触れた。

 飴。大人が子どもに与える無償の愛の証。

 幸運なことに、ルビィはそれを受け取ることのできる家庭に生まれ落ちた。

 両親と姉妹の幸せな生活。その中で飴を独り占めするのは、先に生まれた姉だろうか。

 否、妹である。

 ルビィは容赦なく姉から飴を収奪し続けてきた。それは下の子だからという倫理観の暴力であった。

 そんな環境下で醸成されるのは、名前の通り、宝石色の愛され体質。そして―――鈍く光る独占欲。

 飴は全て私のもの。傲慢にも似たその感覚が、黒澤ルビィの足を止めた。



ダイヤ『る、ルビィ……?』

ルビィ『あはっ』

果南「なっ……! 影はルビィだった……?」

鞠莉「ちょっとまって! あの足の筋肉! 普通じゃない!」


うちっちー「そうか! 『POWER』だ!」

梨子「『力』……?」

うちっちー「ああ、あのルビィって娘、カードの力で足の筋力が上がっているんだ!」

梨子「『POWER』はどうやって封印したらいいの?」

うちっちー「力比べと勝負事が好きなんだ! きっとルビィの目的を失敗に終わらせれば、『POWER』は諦めて出てくるはずだ!」


梨子(ルビィちゃんの目的……ダイヤさんのプリンを盗ること!)

梨子(ダイヤさんの目的は、プリンを食べること!)


梨子(それじゃあ、ダイヤさんがプリンを食べられれば、2枚とも封印できる!)グッ



ルビィ『うゅ……っ!』ダダッ


梨子『うぉ、WATE………』

梨子(と、止めなきゃ……! でも、間に合わ―――)

118 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:31:56 ID:/7AsOgZw


ガガガッッッ


ルビィ『え……っ?』

果南「見えてしまったら怖くない。悪いけど、ここからは私が相手だよ」シュウウウ


ルビィ『―――うゅゅっ!!』ドゴオ

果南「くっ……重い蹴りだね!」

果南「プリンくらい、後で買ってあげる、よっと……!」ガシッ

ルビィ『お姉ちゃんのものはルビィのものだもん! 絶対渡さない!』ブンッ


ズガガガ゙ッ、バキィッッ


果南「どうして足技ばっかり……。舐めてるの?」キッ

ルビィ『ううん、ルビィは力をもらったの。全てを手に入れる力なんだよ』



ルビィ『だから、手は空けておかなくちゃ』ニコ


ドゴオオオッッ


果南「ぐうぅっ……!」ザザッ




善子「す、すごい、手が出せない……!」

梨子「ダイヤさん! 今のうちにプリンを……!」

ダイヤ『え、ええ、でも手が震えて、うまくフタが……!』

果南「ダイヤ早く! 抑えておくのも限界がある!」グググ

ルビィ『プリンはルビィが食べるんだもん!』サッ


果南「ルビィ! ごめんね……!」ブンッ



スカッ……


果南「え……?」



ルビィ『あはっ、そっちは残像だよ』フッ


果南「やられたっ!!」




善子「果南さんが抜かれたっ!!」

梨子「ダイヤさん! 早く!」

ダイヤ『もう駄目ですわ。もう1回、もう1回やりなおせば……』

梨子「そんな……っ!」


梨子(ああ……ルビィちゃんが近づいてくる! ダイヤさんも諦めてる! どうしたら、どうしたら―――)


黒澤家の水墨画が描いてある壁『さくら……う……ち……』


梨子「!!」

119 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:32:24 ID:/7AsOgZw


水墨画の壁『諦めるのは……まだ……はやいですよ……』

梨子「水墨画の壁さん! まだ意識が……!」ヒシッ

水墨画の壁『黒澤ルビィに対抗する手段を、あなたはまだ持っています……』

梨子「そ、それって、何なの!? わかんない、わかんないよ!」


水墨画の壁『古代からの……言い伝えがあります……』


水墨画の壁『古代人は……壁や柱に文を書きますからね……よく知っています……』


水墨画の壁『目には目を……歯には歯を……』


梨子「目には目を、歯には歯を……!」


水墨画の壁『ええ、あなたなら大丈夫……きっと、対抗できる……』



水墨画の壁『未来へ一歩踏み出すことを、信じて……いま………す……』


水墨画の壁『』



梨子「う、うぐ、うううぅぅぅ……! でも、泣いてる暇なんてない……っ!」ポロポロ

うちっちー「……強くなったね、さくらうち」



梨子「まだ、戦える! 目には目を、歯には歯を! そして残像使いのルビィちゃんには―――」

120 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:32:54 ID:/7AsOgZw


ルビィ『オラァッ!!』ドカアッ


千歌「きゃあああぁぁ!」

善子「ちょっと! キャラ変わっちゃってるじゃない! もう限界よ!」

梨子「あと少しだけ! 私に考えがあるの!」


鞠莉「何でもいいからすぐ試すわよ!」


梨子「わかった、じゃあ―――『WATERY』!」キイイイィィィン


シュウウウウゥゥゥゥ


果南「わっ! 部屋全体に、霧みたいな……!」

善子「これでダイヤさんを隠そうって言うのね!」


ダイヤ『手元が見えませんわぁ! プリンが食べられません!』

鞠莉「くっ、このわがまま撫子……!」


ルビィ『声のする方……こっち!』バシュンッ


千歌「わわっ、また来たよ!」

果南「行かせない!」ガシッ


ルビィ『うゅ……』ムッ


梨子「皆! ダイヤさんを移動させるよ!」



ルビィ『移動……無駄だよ、ルビィすぐ追いつくもん』ググッ


シュバババッ


果南「また行ったっ! だんだん霧も晴れてきてる!」

121 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:33:44 ID:/7AsOgZw


鞠莉「止めて見せる!」

善子「私だって、リリーの相棒なんだから!」

ルビィ『ふふっ、善子ちゃん、教室で見るのと違うなあ』

善子「こっちだって必死なのよ!」ブンッ


ルビィ『あたらないよ』ヒョイ


ルビィ『それにルビィ、知ってるんだぁ。2人は囮。果南さんも囮。本命は奥の――』



千歌「ダイヤさん! 口開けて! ほら、あーん!」

ダイヤ『はい、あ――――』



ルビィ『あの人だって』シュバッ



ルビィ『プリン貰ったッッ!!』ガッ











スカッ……


ルビィ『え……』







梨子「ごめんね。それ、鏡像なの」バサッバサッ


ルビィ『て、天井近くに3人で……!』



千歌「あーん!」

ダイヤ「あーん……」パクッ



ダイヤ「ンまああああぁぁぁぁ!!!」キラキラ




ルビィ『……』

ルビィ『あ……ルビィ……負けちゃったんだ……』


ルビィ『やっぱり、お姉ちゃんのものは、お姉ちゃんのものだったんだね……』ホロリ



パアアアアアアア



うちっちー「やった! 2人の『同化』が解けるぞ!」

122 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:34:23 ID:/7AsOgZw


善子「リリー、今のうちに!」

梨子「うんっ!」



梨子『汝の在るべき姿に戻れ―――』クルクル


梨子『クロウカーーーード!!』パアア



TIME『……』

POWER『……』



シュルシュルシュル……




シュゥゥゥウン




カード『』フワッ


梨子「2枚とも、封印完了!」パシッ



果南「あ゛ーーーーーー! 疲れたああああ!」バタン

鞠莉「お疲れ様、果南!」

梨子「本当にありがとうございます……! 果南さんがいてくれなかったら……」

果南「松浦家は代々武闘派でさ。これくらい平気平気」


梨子「よっちゃんたちも、ありがとね」

善子「打ち身ばっかりよ、あいたたた……でも、何とかなってよかったわ」

うちっちー「まったくだ。それにしてもやるじゃないか、さくらうち」

うちっちー「『WATERY』で作り出した霧に、『MIRROR』で偽の像を映し出すなんて」


梨子「壁さんが教えてくれたんだ。残像には、残像で返さないとねって」

うちっちー「『FLY』と合わせて3枚同時展開か、成長してるなあ。このまま胸も――」

梨子「隙あらばそれだよね、ほんと」

123 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:34:54 ID:/7AsOgZw


ダイヤ「スゥ……スゥ……」


千歌「……」ポケー


梨子「千歌ちゃん、どうしたの?」

千歌「ね、ねえ梨子ちゃん、さっきの見てた?」

梨子「さっきの?」

千歌「私、私……!」




千歌「『あーん』ってしちゃった! ダイヤさんに! きゃー///」


梨子「へ?」

善子「んん?」

千歌「だって『あーん』だよ! 千歌そういうの曜ちゃんにしかしたことなかったのに!」

千歌「それに今だって膝枕だよ! ダイヤさん、生徒会長で網元さんだよ! それを千歌が膝枕!」キラキラ


千歌「この前の壁ドンとはまた違うんだけどさー……。うわあ、ダイヤさんの顔見るの恥ずかしい……っ!」カオマッカ


うちっちー「あー、えーっと、千歌ってそういう感じ?」

鞠莉「もう、恋に恋するって感じ? ウブでcuteね!」

千歌「そんなんじゃないよー! あ、そうだ! 放課後のお茶会、梨子ちゃんもダイヤさんもいるんだよね! 私も行っていいかなあ……」チラッ


鞠莉「Of course! 大歓迎よ! ね、善子!」

善子「ヨハネよ。あー、うん、いいんじゃない?」ポカン


千歌「やったあ! じゃあ月曜日からね!」クルクル

梨子「月曜日……。そっか、月曜日、ちゃんと来るんだ……」


梨子「はあ、なんかどっと疲れたかも……」グッタリ





  ☆   ☆   ☆

124 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:36:15 ID:/7AsOgZw


ダイヤ「本当に申し訳ございませんでしたああっっ!!」ドゲザ

ルビィ「でしたあああっっ!」ドゲザ


梨子「いや、そこまでしなくても……」

千歌「そうだよ、頭上げて……?」

ダイヤ「しかし! 皆さんに怪我まで負わせて、それもプリンなどのために……」

善子「あ、普段はそこの理性は働くのね。よかった」

果南「まあまあ。私もやっちゃったしさ。お互い様だよ」

鞠莉「果南がそれ言うのおかしくなーい?」

梨子「あはは、私は本当に気にしてないので……」

ルビィ「お姉ちゃんと一緒にお詫びしますっ!」ボロボロ

善子「いいわよ別に」

ルビィ「うう、でも……!」

梨子(この前暴れてたのが嘘みたい)クス


ダイヤ「あ、で、では今度の土曜日に出掛けるなんていかがでしょうか! 何かご馳走させてくださいな」

ダイヤ「ほら、駅前の洋菓子屋で限定スイーツが―――」



「「「遠慮します」」」






善子「こんな週末戦争は、二度とごめんよ、なんてね!」ウインク






第4話「仁義なきエンドレス・ラグナロク」終わり


  ♪   ♪   ♪

125 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 17:36:53 ID:/7AsOgZw
今日はここまで。少し長くて失礼しました。
続きはまた来週ごろに

126 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 18:01:23 ID:AsDF1lhI
乙乙
相変わらず壁さんナイス助言
ジャイアニズムなルビィちゃんワロタw

127 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/06(日) 22:01:37 ID:UI6krDys
原作の異常な恋愛観を巧く描写できてるな
あとは先生との密愛があれば完璧

128 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/07(月) 07:29:28 ID:W.CJcaF2
たまに本当に面白いSSに出会えると嬉しくなるね
次回も期待してます

129 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:35:05 ID:9RUTHuOU


モグモグ……モグモグ……


果南「美味しいっ!」パア

鞠莉「当然ね! このマリーの手作りマフィンだもの!」

果南「でも鞠莉、何で急に手作りのお菓子なんか……」

鞠莉「だ、だって……」

果南「だって?」

鞠莉「果南に食べてほしくて…///」

果南「そっか。ありがと!」ニシシ

鞠莉「うふふ」ニコニコ

果南「じゃあ、帰るね!」

鞠莉「えっ」

果南「え、どうかした?」

鞠莉「いや、帰るって、もう? まだ来たばかりじゃない」

果南「だって、食べ終わったし……。あ、美味しかったよ!」

鞠莉「あ、う、うん」

果南「じゃあ、また今度お返しするね!」フリフリ

鞠莉「OK……」フリフリ



鞠莉「……」


鞠莉「……はあ」ウツムキ


鞠莉「……ぁぁぁああああーーーーーーもうっ!!」

鞠莉「あのバカナン!! バカ! バーカ!」プンプン

鞠莉「せっかく頑張ったのに! 美味しく食べてもらって、いい雰囲気にって思ったのにぃ……っ!」バンバン


鞠莉「……」

鞠莉「はぁ……。全く進展ないんだから」ジワ




鞠莉「もっと、こう―――」




鞠莉『Sweetな世界に浸りたいわよね……』




???『クスッ……』





  ☆   ☆   ☆

130 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:35:48 ID:9RUTHuOU

第5話

「スイーツ・パラダイスへようこそ」




うちっちー「……」ボー

梨子「うちっちー」

うちっちー「……」ボー

梨子「うちっちーったら!」

うちっちー「え、あ、何だい、さくらうち」ビクッ

梨子「もう、さっきからずっとぼーっとしてるよ。どうしたの?」

うちっちー「あー、『カード』もだいぶ集まって来たなと思ってね」

梨子「『FLY』『WATERY』『MIRROR』『POWER』『TIME』……5枚だもんね」

うちっちー「ああ、それと……」

梨子「私の『カードのお守り』、かあ」

梨子(去年拾ったカードのお守り……相変わらず模様の所が真っ黒なままなんだよね)


梨子「何のカードなんだろう……。ずっと汚れが取れないままなのかなあ」ペラッ

うちっちー「……」

梨子の部屋の壁『……』

梨子「でも、もう名前は書いてあるし、別にいいんだよね?」

うちっちー「……ああ、他の8枚さえ封印できれば大丈夫さ。封印されたカードが9枚になることに変わりはない」

梨子「カードが元の世界に戻ったら、この汚れもちゃんと取れるの?」

うちっちー「そのはずだよ」

梨子「よかった、ずっと汚れたままは、可哀想だもんね」フフ



うちっちー「……ああ、そうだね」




  ☆   ☆   ☆

131 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:36:40 ID:9RUTHuOU


千歌「美味しーーーい!」キラキラ

善子「もう少し落ち着いて食べなさいよね」

梨子「千歌ちゃん口の周りベタベタだよ……」フキフキ

千歌「ありがと梨子ちゃん! でもずるいよー、毎日放課後にこんな贅沢してたなんて!」

梨子「ごめんね。果南さんたちとは、『カード』がきっかけだったから……」

善子「よく考えたら、ずっとおごってもらってるわけなのよね。いいのかしら」


鞠莉「いいのよ、皆の幸せが私の幸せだもの! ねー、果南♪」

果南「ねー♪」ダキッ


ダイヤ「……」

梨子「……」

善子「……」

千歌「……ほぇー」


曜「あ、あ、あのさ! 私まで呼んでもらっちゃって、よかったの?」

梨子「今日は飛び込みお休みなんでしょ? 大丈夫だよ、曜ちゃん」


鞠莉「そうそう、relaxしていいのよ! ねー、果南♪」

果南「ねー、鞠莉♪」ニコニコ


ダイヤ「……」

梨子「……」

曜「……」

千歌「……ほわぁ」

善子「…………あっま」ボソッ


梨子(梨子です。果南さんがおかしくなりました。……また)

132 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:37:33 ID:9RUTHuOU


鞠莉「果南! あーん!」キャッキャッ

果南「あーん♪ わ、美味しいケーキ! ね、鞠莉……今すぐお礼、したいな」ササヤキ

鞠莉「きゃっ、もう、果南ったら!」デレデレ



曜「千歌ちゃん、見ちゃダメだよ」メオサエ

千歌「曜ちゃん放してぇ!」ジタバタ


善子「口の中がじゃりじゃりする……甘いぃ……」

梨子「よく食べられるね、よっちゃん。私、甘いのはもういいや……」

ダイヤ「確か鞠莉さんは紅茶はストレート派でした。ポットを取ってきましょうか」

梨子「ありがとうございます……」



鞠莉「はい果南、Sweetsの後にTeaはいかが?」

果南「ありがと鞠莉! わっ、甘い!」

鞠莉「今日はお砂糖たっぷりよ! 甘い気持ちになってほしくて……どうだったかしら?」ウワメヅカイ

果南「そんなの……朝、鞠莉に会ったときから私はずっと甘い気持ちだよ」イケボ

鞠莉「やぁん///」クネクネ



ダイヤ「……」

善子「……フッ、私は絶望の堕天使、ヨハネよ……」

梨子「現実逃避しないで!」

ダイヤ「いいですわね、我慢、我慢ですわよ……!」ボソボソ

善子「つっこんだら負け。それくらい私にだってわかるわよ」ボソボソ

梨子「でも、これはどう考えても―――」



「「「クロウカードのせいだよね……」」」

133 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:38:21 ID:9RUTHuOU

トントン


梨子(お客さん? こんな時に……!)


ダイヤ「はい、どなたでしょうか?」


ガチャ


ルビィ「お姉ちゃんいる……?」

ダイヤ「あらルビィ、それと花丸さんも」

梨子(ルビィちゃんのお友達かな? 手に持ってるのは……のっぽパン?)

花丸「えーっと、ルビィちゃんと善子ちゃんと同じクラスの国木田花丸です! よろしくお願いするずら!」ペコリ

梨子「ずら?」

花丸「あっ、お、オラまた……あっ///」

ルビィ「花丸ちゃんはそのままでいいんだよ」ニコニコ

花丸「で、でもぉ……」

ダイヤ「ルビィの言う通りですわ。自分に自信を持ちなさいな」


ダイヤ「……それで、どうしたんですの? 今日は帰りが遅れると伝えてあったはずですが」

ルビィ「これ持ってきたんだぁ!」ガサッ


曜「あ、ブラウニー! 去年私たちも作ったよね!」

千歌「ほんとだ、懐かしー!」

梨子「へえ……そんなお洒落な物つくるんだ」

曜「あ、そっか! 梨子ちゃん知らないもんね。毎年恒例でさー」


ルビィ「ルビィ、お姉ちゃんに食べてほしくて。あ、もちろん皆さんの分もあります!」

花丸「マルのはちょっと焦がしちゃって、苦くなっちゃって……。でもでも、ルビィちゃんのは甘くできたから、食べてあげてほしいずら!」



鞠莉「かなーん!」イチャイチャ

果南「鞠莉♪」イチャイチャ



「「「……」」」



「「「花丸ちゃんので」」」



花丸「えっ」




  ☆   ☆   ☆

134 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:39:04 ID:9RUTHuOU


ダイヤ「さて、あの2人は放っておいて黒澤家にお越しいただいたわけですが……」

梨子「ほら、うちっちーも。せっかく連れてきたんだから挨拶して」

花丸「わわっ、しゃべるぬいぐるみずら! 未来ずらー!」ツンツン

うちっちー「まったく、さくらうちはすぐにけしからん娘を見つけてくるね……! 最高だよ!」ジー

花丸「え、え、何のこと……?」タユン

梨子「気にしないで」ハア


ルビィ「ごめんなさい梨子さん、うっかり花丸ちゃんに少し話しちゃって……」

梨子「ううん、秘密って言ってなかったから、仕方ないよ」

曜「それにしても魔法少女かあ、梨子ちゃんだいたーん」ニヤニヤ

千歌「だいたーん!」ニヤニヤ

梨子「千歌ちゃんは前から知ってたでしょ!」


ダイヤ「わたくしたちの多くは梨子さんに救われたのです」

ルビィ「善子ちゃんもすごかったんだよ!」

花丸「へえ〜、善子ちゃんが」

善子「だからヨハネよ! 私はちょっと手伝うだけよ。リリーみたいに『カード』が使えるわけでもないし」

梨子「でも、いつも助かってるよ、ありがとう」ニコ

善子「……ぅ///」


花丸「善子ちゃんがいつも話してる「リリー」って、梨子さんのことだったずらね」

梨子「え、そんな話してるの……? ちょっとよっちゃん、変なこと言ってないよね?」

ルビィ「大丈夫です! いつもすっごく楽しそうに――」

善子「た、ただ名前出しただけよ、ね、ね!?」アセアセ


うちっちー「君たちも大概だと思うんだけどね」

135 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:39:52 ID:9RUTHuOU


うちっちー「それで、果南と鞠莉の豹変が『カード』のせいじゃないかって?」

梨子「うん。だって果南さん、あんなことしないと思うし……」

ダイヤ「ええ。間違っても『ねー♪』などと」

うちっちー「今のもう1回」

梨子「変なこと言わないで」

うちっちー「冗談じゃないか、冗談」


善子「……何のカードかとか、わからないの?」

うちっちー「情報が少なすぎる。ただ、『カード』のせいなのは間違いない」

千歌「どうして?」

うちっちー「カードがだいぶ集まって来たからね。ボクにも力が戻ってきているのさ」

花丸「力……」

うちっちー「ああ、ボクの感覚では、今活動しているカードが1枚ある」

曜「1枚なの? 2枚じゃなくて?」

うちっちー「1枚さ。おそらくその1枚が、果南と鞠莉、両方に影響しているんだ」

梨子「じゃあ、もう少し2人を観察してみるしかないってこと?」


うちっちー「ああ、それしかない。だからボクも学校に行―――そんな嫌そうな顔しなくてもいいじゃないか、さくらうち」

梨子「ちゃんと静かにしててよ?」



梨子(このとき私たちは知らなかったんです。浦女が、もう私たちの知っている学校ではなくなってしまったことを……)





  ☆   ☆   ☆

136 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:41:11 ID:9RUTHuOU


テクテクテク……



うちっちー「こちらうちっちー。夢にまで見た女子高に潜入します、どうぞ!」キャッキャッ

梨子「ふんっ!」ゴスッ

うちっちー「い、痛いじゃないか!」

梨子「『どうぞ!』じゃないよ『どうぞ!』じゃ! 静かにしてって言ったよね?」

千歌「でもさー、千歌たちの前なら大丈夫でしょ?」

梨子「それはそうだけど……」


梨子「とにかく、学校に着いたら静かにしててね?」

うちっちー「もちろんさ」




ザワザワ……ザワ……


千歌「……あれ、あんなの浦女にあったっけ? ほら、校門の横に……」

梨子「え、何あのやけに豪華なワゴン車」

梨子(何だか、甘い匂い……。お菓子が焼けるみたいな――)


鞠莉「あ! 2人ともー! Welcome to Mary's Kitchen!」ブンブン


梨子「ま、鞠莉さん!? その、これは……?」

鞠莉「うふふ、クレープ屋さん始めちゃった☆」

梨子「」


鞠莉「ほら買って買って!」

梨子「ど、どうして急に?」

鞠莉「やりたかったんだもの! 果南と2人でお菓子屋さん、私の夢だったのよ!」

梨子「学校は……?」

鞠莉「私は理事長なのよ? ねー、果南!」

果南「ねー♪」

梨子「ええ……」


果南「あ、千歌これ食べる? 焼きたて包みたてのみかんクレープだよ!」

千歌「み、みかんクレープ……!」ジュルリ

梨子「ちょっと千歌ちゃん!」

鞠莉「あら、千歌っち食べてくれるの? だったらマリーの魔法の粉で―――」サラサラ



梨子「―――っ」ゾワゾワ

137 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:42:05 ID:9RUTHuOU


梨子(え、い、今の悪寒は……?)

うちっちー(さくらうち、クロウカードだ! 気配が一瞬強くなった!)ボソッ

梨子「え……」

梨子(悪寒がしたのは鞠莉さんが粉を振った瞬間……! ってことは!)


千歌「いただきま――」

梨子「千歌ちゃんっ! ダメぇ!」バシッ

千歌「痛っ!」ベチャリ


梨子「はぁ……はぁ……っ!」

千歌「ちょっと梨子ちゃん何するの! せっかくのクレープが!」

梨子「それは食べちゃダメなの!」

果南「梨子、それはひどいんじゃない?」

鞠莉「ど、どうして……? せっかく作ったのに……」ウルウル

梨子「ぁ……」


果南「―――梨子」マガオ

梨子「ひぅ……っ!」



果南「鞠莉を泣かせたね?」ハイライトオフ


梨子「あ、あの、その―――」

果南「」ユラリ


うちっちー「さくらうち! 走れっ!」

梨子「……っ!」ダッ


果南「……」


果南「鞠莉」クルッ

果南「もう大丈夫。私が守ってあげるからね」

鞠莉「かなぁん……」ダキッ

果南「ほらほら、よしよし」


果南「あ、そうだ千歌」


千歌「へ?」




果南「クレープ、作り直すよ。食べていくよね?」




  ☆   ☆   ☆

138 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:43:39 ID:9RUTHuOU

梨子「はあっ、はあっ……!」

梨子(ど、どうしよう……! 千歌ちゃんおいてきちゃった……!)

うちっちー「あのままだったら果南と争いになっていたさ。さくらうちのせいじゃない」

梨子「で、でも……」


ガラララッ


曜「た、たすけてえええええっ!!」ダダダッ

梨子「曜ちゃん!?」

うちっちー「さくらうち! 危ない! そこをどくんだっ!」


ズドドドドドッ

ヨウチャーーーーーンッ マッテエエエエエエエ

アイヲウケトッテエエエエエエ……


梨子(クラスの子たちが曜ちゃんを追いかけてる!?)


ドドドドドドド……


梨子「……行っちゃった」

うちっちー「あー、さくらうち、君は随分とアグレッシブな学校に通ってるんだね」

梨子「いつもはこんなんじゃないの!」


グチャア……

梨子「うわ、教室がクレープの包み紙だらけ……ちゃんと捨てておかないと」サッサッサ

139 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:44:41 ID:9RUTHuOU


先生(♀)「あら? 桜内さんじゃない」

梨子(あ、あれは美人で有名な国語の先生! あの人なら真面目だから――)


梨子「せ、先生! 助かりました! 皆どこかに行っちゃって――……先生?」

先生(♀)「恋愛って、人生で最も大事なものだと思わない?」

梨子「へ……?」

先生(♀)「あの子たちはね、そういうものに一所懸命なの。先生として見守ってあげなきゃね」ウフフ

梨子「あ、あの、何を言ってるんですか?」

先生(♀)「ああっ、でも私もいい歳なのに……あっ」

梨子(『あっ』……?)



先生(♀)「ねえ、桜内さん……」スッ

梨子「えっ」ビクッ



先生(♀)「先生と生徒の禁断の恋って、いいと思わない……?」ササヤキ

梨子「」

うちっちー「……ほう」



梨子「し、し、失礼します///」ダッ

先生(♀)「あ、桜内さん!?」




梨子「ちょっと! 今のは逃げろって叫ぶところだったでしょ!!」

うちっちー「いやあ、見てるのも悪くないかなって」

梨子「この不純妖精!」

140 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:45:44 ID:9RUTHuOU


ロウカ トボトボ


梨子「うう、クラスがめちゃくちゃだよ……授業も始まらないし」

うちっちー「早いところまともな人を探した方がいいね」

梨子「皆どうしちゃったんだろう……」ハア



ルビィ「あ、梨子さん……っ!」

梨子「ルビィちゃん!」


タタタッ

ダキッ


ルビィ「よ、よか、よがっだでずううぅぅぅぅ」ポロポロ

梨子「ちょ、る、ルビィちゃん!? どうしたの!?」

ルビィ「お姉ちゃんがおかじくなっぢゃっでえぇぇ……」ポロポロ

梨子「ダイヤさんが……」

うちっちー「詳しく話してくれるかい?」


ルビィ「は、はいぃ……」グスッ

ルビィ「お姉ちゃんと一緒に登校してたんですけど……」



  ☆   ☆   ☆

141 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:46:34 ID:9RUTHuOU


ダイヤ「な、なんですの、あの派手なワゴン車は!?」

ルビィ「まりーずきっちん?」

ダイヤ「ま、ま、ま、鞠莉さんんんっ!!」タッタッタッ


鞠莉「Oh! ダイヤじゃない! ほらこれ、食べて?」

果南「美味しいよ!」

ダイヤ「果南さんまで! どういうことですか! こんなところでこんなこと!」

鞠莉「いいじゃない、ほら、甘ーいクレープよ?」

ダイヤ「よくありません! 全部片づけてさっさと教室に―――むぐっ」

鞠莉「ダイヤうるさーい」

果南「うんうん♪」ニコニコ

ルビィ(うゅ……果南さんが変な笑顔……)


ダイヤ「……」モグモグ

ルビィ「お、お姉ちゃん?」

ダイヤ「……」

ダイヤ「」


ダイヤ「……ルビィ」ハアハア

ルビィ「」


ルビィ「お、お姉ちゃん顔怖いよ……?」ビクビク

ダイヤ「ねね、お姉ちゃんと手繋ぎましょ?」

ルビィ「え、やだよ」

ダイヤ「そう言わずに、ほらその可愛らしいお手々を出して?」ハアハア

ルビィ「」ゾワリ

ダイヤ「ルビィ?」ハアハアハア


ダイヤ「ほら……お姉ちゃんに全部任せて……?」フーッ


ルビィ「ぴ、ぴ、ぴぎいいいいいいいいいっ!!!」ダダダッ



  ☆   ☆   ☆

142 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:47:28 ID:9RUTHuOU


ルビィ「う、うぅ……っ、ほんとに、怖くて……っ」グスグス

うちっちー「さすがに不憫だと言わざるを得ない」

梨子(そういえばダイヤさん、ルビィちゃんを盗撮してる変態さんだった……)


ルビィ「あのクレープ、どういうものなんですか……?」

梨子「たぶん『クロウカード』が絡んでいるんだと思うけど……」

うちっちー「ああ、諸君の尊い犠牲により、たぶん正体はわかった」

梨子「ほんとに!?」

うちっちー「おそらく『SWEET』のカードだ」


梨子「『甘い』カード? そんなのがあるの?」

うちっちー「ある。効果は単純だ。料理を甘くできる」

ルビィ「料理を、甘く」

梨子「あっ、クレープをつくるとき、鞠莉さんが「魔法の粉」って!」

うちっちー「『SWEET』の能力のことだろうね」

うちっちー「あのカードはただ味を甘くするだけじゃないんだ。さくらうち、教室の机の上を見たかい?」

梨子「机の上?」

梨子(確か、机の上には『Mary's kitchen』って書かれた包み紙があって……)


梨子「ということは、あのクレープを食べた人がおかしくなった?」


うちっちー「そうさ、『SWEET』の力でつくったお菓子は、それを食べた人間を甘い雰囲気に誘って、惚れやすくするんだ」

梨子「そ、そんな効果が……」


うちっちー「そして、鞠莉と『同化』して暴走した『SWEET』は、食べた人間を―――」

梨子「食べた人間を……?」ドキドキ



千歌「あ、梨子ちゃんみーつけた!」

梨子「」ビクッ

千歌「ひどいよ梨子ちゃん、置いていっちゃうなんて」

千歌「でもいいの。だって、恋愛に障害はつきものだもんね……///」

梨子「は?」




うちっちー「恋愛至上主義のスイーツ脳にしてしまうんだ!!」

ルビィ「えぇ……」

143 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:48:34 ID:9RUTHuOU


千歌「梨子ちゃん、つかまえた」

梨子「ちょ、千歌ちゃん落ち着いて!」

千歌「ね、ね、運命のちゅー、いいでしょ? 私と梨子ちゃんは相性抜群だって占いで出たもん!」

梨子「ダメダメダメ! だいたい千歌ちゃんには曜ちゃんとかダイヤさんが、ね?」

千歌「よ、曜ちゃん……! ダイヤさん……! ああ、そんなの千歌どうしたら……!」

千歌「これが……愛の試練……」ガクッ


うちっちー「ほらね、見事にピンク色だろう?」

梨子「もともと千歌ちゃんそういうところあったから……」

ルビィ「それよりルビィはお姉ちゃんの恋愛観があんなのだったことに絶望しています」


「「……」」


ルビィ「何か言ってくださいぃ!」グスン




梨子「へたり込んでる千歌ちゃんは置いておいて、曜ちゃんを助けに行かなきゃ」

うちっちー「いや、その前に大元を封印するのが手っ取り早い」

梨子「『SWEET』はどうしたら封印できるの?」

うちっちー「辛いのが極端に苦手なんだ。塩をかければ一発さ」

梨子「そんなナメクジみたいな」

ルビィ「塩なんて学校にあるかなあ……?」

ルビィ「調理実習でも、わざわざ家から調味料まで持ってこないといけなかったし……」

梨子「確かに……」


うちっちー「それに、鞠莉から『SWEET』を引き剥がさなきゃならないって問題もある」

梨子「それはいつもの――」

うちっちー「そうさ。鞠莉の願いを解消してやらなきゃならない」


梨子「願い、か……。全然わからないけど……」

ルビィ「まずは塩の捜索、がんばるびぃ……!」



  ☆   ☆   ☆

144 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:49:05 ID:9RUTHuOU


ガララッ


梨子「手っ取り早くこの調理室にあるっていうのが一番ありがたいんだけどね」

うちっちー「見たところ何もなさそうだね」

ルビィ「あの大きな棚にあるのかもしれません! ルビィはこっちを見てみます」

梨子「お願いね、ルビィちゃん」


テクテクテク


ガチャ


曜「……あ」

梨子「」


バタン

梨子「……」


ガチャ


梨子「何してるの、曜ちゃん」

曜「あ、あはは……」



ピギィ!

梨子「る、ルビィちゃんどうしたの!?」

ルビィ「こ、こっちの棚から花丸ちゃんが……」


梨子「えぇ……」

145 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:50:09 ID:9RUTHuOU


梨子「ええっと、2人して逃げてたらこうなった、と」

曜「そうなんだ。何だか皆がすごい勢いで追いかけてきてさ、ひどい目に遭ったよ……」トホホ

花丸「マルは途中で曜さんに会って、巻きこま、いや、被害に、じゃなくて――」

曜「巻き込みましたごめんなさい」

ルビィ「花丸ちゃんも大変だったんだね……」


梨子「あれ、花丸ちゃんその包み紙は……」

花丸「これずらか? 鞠莉さんたちが作ってたクレープずら! 美味しかったあ……」ペラッ

りこるび「「!?」」


梨子「なっ、曜ちゃん離れてっ!」

曜「へ?」

花丸「え、マル何かした……?」ポカン

ルビィ「え? 花丸ちゃん、何ともないの?」

花丸「何ともって、何が?」

うちっちー「驚いたな、『SWEET』が効かない人間がいるとは」

梨子「そういう体質?」

うちっちー「どうだろう、ボクにはわからないな。とにかく、ここには塩はなさそうだし先を―――」


ズドドドドドドトッ!!


曜「ひっ」ガタガタガタ

花丸「ま、また来たずらぁ……!」ガタガタ


ズドドドドッ ピタッ…… 


ガララララッッ


「「「曜ちゃんみーつけた♪」」」


曜「ひいいぃぃぃ!」

ルビィ「り、両側の扉からたくさん……!」


「もう逃げ場はないよ、曜ちゃん。私たちの愛の言葉、受け取ってくれるよね」

曜「あ、愛って……」


「「曜ちゃん」」

「「曜さん」」

「「曜先輩」」


ワラワラワラワラ


梨子(曜ちゃんどれだけ人気なの……)

146 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:51:02 ID:9RUTHuOU


うちっちー「くっ、逃げる隙がない……!」

ルビィ「塩があれば、塩があれば……!」


梨子(何か探さなきゃ! この場にあるもので、使えそうな何かを……!)


「「曜ちゃん」」グイグイ

曜「嫌、いやあっ、怖いよぉ!」


「「ふふっ、泣いてる曜先輩も素敵……」」ペロ

曜「いやそれは本当に怖いよ!」


梨子(何でもいい、何でも―――あ、あれは花丸ちゃんの鞄……?)


曜「ああ、もう駄目だ、梨子ちゃん、千歌ちゃんに遺言が――」


梨子(私は、諦めないっ!!)


梨子「あ、あったっ! 塩があるよっ!」

うちっちー「何だって!?」


梨子「これっ! のっぽパン! 花丸ちゃんの鞄にたくさん入ってたっ!」

ルビィ「だ、ダメです梨子さん! のっぽパンは甘いんです……!」

うちっちー「そうだ、のっぽパンはクリーム、チョコ、ピーナッツ味が基本なんだ! いくら塩分があるとはいえ、その味じゃあ――」


梨子「違う! 花丸ちゃんが持ってるのは―――――」






梨子「のっぽパン塩キャラメル味(サンシャインコラボ版)っ!!」


花丸(買ってくれましたか?)

147 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:52:23 ID:9RUTHuOU


うちっちー「そ、そうか! 花丸は自分でそれを食べたから『SWEET』の効果が解除されてるんだ!」

うちっちー「いける! これがあれば乗り越えられる! 早くあの子たちの口にこれをねじ込むんだ!」


梨子「曜ちゃん、花丸ちゃん、ルビィちゃん!」シュババ


曜「うん、梨子ちゃん!」パシッ

ルビィ「ルビィ、闘います!」パシッ

花丸「うぅ、マルのパン、あげちゃうのかぁ……」パシッ


梨子「いくよ! のっぽパンブレード、レリーーーーズ(開封)!!」ガサッ


ようるびまる「「「レリーーーズ(ら)!」」」ガサッ



「「曜ちゃん曜ちゃん曜ちゃん」」ワラワラワラ


梨子「これを!」ブン


「むぐっ!?」


「……」モグモグ

「……」

「あれ、私たち、何でこんなところに……」


梨子「やった!」グッ


うちっちー「さくらうち! 数が多すぎる! 道が開けた今のうちに!」

梨子「うん!」バッ



梨子『闇の力を秘めし「鍵」よ! 真の姿を我の前に示せ――』


梨子『契約のもとさくらうちが命じる―――』


梨子『レリーーーーーズ!!』グググッ



梨子「皆捕まって! ―――『FLY』!」キイイインッ


うちっちー「よしっ! 調理室から脱出だ!」

148 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:52:55 ID:9RUTHuOU


――――バサッバサッバサッ


曜「た、助かったぁ……」ハア

花丸「これがカードキャプターの力……未来ずらぁ」

梨子「今日は衣装じゃないけどね」

うちっちー「何を言ってるんだい。学校が舞台なんだ。制服以上の衣装なんてないさ」キリッ

梨子「はいはい」


ピコンッ


ルビィ「梨子さん、携帯が……」


梨子「ほんとだ。誰だろう―――っ!?」

曜「ど、どうしたの?」




梨子「―――理事長室に、行かなくちゃ」





  堕天使†ヨハネ『たすけて、いま、りじちょうし』





  ☆   ☆   ☆

149 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:54:18 ID:9RUTHuOU


鞠莉『よく来たわね』


梨子(うっ、朝よりもカードの気配が強まってる……!)ゾワゾワ


梨子「よっちゃんはどこ?」

果南「……そこだよ。手は縛ったけど、跡は残らないようにしてあるから」


善子「リリー///」

善子「えへへ、来てくれるなんて嬉しい! やっぱり惹かれ合う運命なのね!」テレテレ

梨子「よっちゃん……」

うちっちー「遅かったか……。もうクレープを食べさせられた後だ……」


鞠莉『私たちがクロウカードに操られてるなんて、失礼なことを言うんだもの』

果南「私と鞠莉を引き離そうとするんだよ。そんなことあるわけないのにね」ダキヨセ

鞠莉『きゃっ、もう、果南ったら大胆なんだから』フフ


梨子「鞠莉さん、どうしてこんなこと……」

鞠莉『どうして? 果南と私が甘ーい世界を作るのに理由が必要?』

梨子「果南さんと、甘い世界……。それが『願い』なんですね」

鞠莉『あたりまえのことを聞くのね? 恋は女の子みんなの夢でしょ?』


うちっちー「がっかりだよ、鞠莉」

果南「何だって?」

うちっちー「君は何もわかっちゃいない」

梨子(うちっちーが、怒ってる……?)


鞠莉『面白いじゃない。聞いてあげるわ』

うちっちー「じゃあ、僭越ながら」ゴホン


うちっちー「もっと恥じらうべきだ!」クワッ


うちっちー「手だってさあ! そんながっしり繋いじゃうんじゃなくてさあ! もっと不安そうに! 白百合が絡むように!」

うちっちー「数秒ごとに名前を呼び合うんじゃなくてさあ! ここぞって時に耳元で囁くように!」

うちっちー「理事長室でおおっぴらにいちゃつくんじゃなくてさあ! 夕暮れの教室の片隅で身を寄せ合うように!」

うちっちー「ボクはそういうのを見にこの学校まで来たのにっ!!」


うちっちー「君たちは何もわかっちゃいないっ!!」


鞠莉『……』

果南「……」

うちっちー「どうだい、さくらうち?」ドヤ


梨子「私の方ががっかりだよ、うちっちー……」ハア

150 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:55:11 ID:9RUTHuOU


鞠莉『くふ、あっはははは! 面白いこと言うわね、このアザラシ!』

うちっちー「セイウチだよ」

鞠莉『幸せで何が悪いの? 甘々で何が悪いの? 私も果南も幸せなんだから、それでいいじゃない!』


梨子「果南さんを操ってまで?」


鞠莉『……』

梨子「鞠莉さんがしていること、そういうことだよ。果南さんに、学校の皆に無理させてる」

鞠莉『……』


鞠莉『果南、私、嫌』


果南「わかったよ、鞠莉」ポンポン



果南「梨子」スッ


果南「ごめんね」ダッ


梨子「……ッ!!」


梨子「ぱ、『POWER』!」キイイイン

梨子(やば、間に合わな―――)


果南「ふっ……!」ドゴオオオ

梨子「がはああっ!!」


うちっちー「な、何て速い……! 今の一瞬で3発も……!」



梨子「がっ……あっ……」ガクガク


梨子(壁に、叩きつけられて……)


梨子(だめ、意識が……)


善子「リリーーーー!!」





果南「松浦は内浦にて最強……」スウゥゥ


梨子「」グラッ


梨子「」バタリ

151 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:55:56 ID:9RUTHuOU


花丸「くっ、鞠莉さん、のっぽパンブレードを食らうずら!」ブンッ

鞠莉『あら、美味しいわね』モグモグ

ルビィ「ふ、普通に食べてる……」

曜「そんな……っ! 効かないなんて!」

うちっちー「他の生徒たちとは違うんだ! 鞠莉の『願い』を消さない限り『SWEET』に塩は届かない!」

花丸「で、でも……! 梨子さんも……!」


梨子「」グッタリ

善子「リリー! 起きてよ! リリーったら……!」ポロポロ

うちっちー「信じるしかない、カードキャプターを、信じるしかないんだ!」






梨子(身体が、重い……)


梨子(頭もぼんやりする……)


梨子(果南さん、あのままでいいのかな。よくないよね)


梨子(でも、全く敵わなかった。これ以上、どうすることも……)


梨子(ダメだな、私。力もなくて、すぐ諦めて)


梨子(でも、もうダメだよ。どうにもできないよ。もう、もう―――)




理事長室の荘厳な壁(さくらうち―――)

152 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:57:08 ID:9RUTHuOU


梨子「り、理事長室の……荘厳な壁さん……?」


理事長室の荘厳な壁『さくらうち、あなたはそれでいいのですか……? 松浦果南が、小原鞠莉があのままで……』

梨子「そ、それは……。ダメだよ、だって、前にダイヤさんが言ってたんだもん」

梨子「様々な想いを抱いてこそ一人の人間だって。今の2人は……見てられないよ。でも―――」


理事長室の荘厳な壁『ああ……それが真理なのです、さくらうち』


理事長室の荘厳な壁『人間だけではありません。この世の全てのものには、表と裏がある。2つの面がある。ちょうどこの私のように―――』


梨子「こ、この世の全ては壁だった……? 壁が、世界だった……?」ゴクリ



理事長室の荘厳な壁『ええ、近づいていますよ、さくらうち。そして、あの2人も、壁なのです。表と裏がある、いや、なければならない』


梨子「鞠莉さんは、甘い世界を願ってた……。それじゃあ、私は苦い世界を見せればいいのかな。でも……」


理事長室の荘厳な壁『発想の転換ですよ、さくらうち。そう、壁の中の仕掛け扉を回すのと同じ』

理事長室の荘厳な壁『彼女は今、逃げているのです。冷たい世界から、身を切る風から、肩を縮こまらせて……』


梨子「発想の転換、逆に考える……鞠莉さんは、逃げてる……」ハッ


梨子「そ、そっか! 『北風と太陽』!」


理事長室の荘厳な壁『……』ニッコリ


梨子「わかるっ! 理事長室の荘厳な壁さんが笑っているのが!」



梨子「苦い世界を見せるんじゃない! 太陽を、太陽を見せるんだ!」


理事長室の荘厳な壁『ええ、あなたならできます、さくらうち』



理事長室の荘厳な壁『私は、いつもあなたの傍にいますよ――――』


スウウ……

153 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:58:04 ID:9RUTHuOU


梨子「」パチリ

善子「お、起きたのね!」グスン


果南「あれ、まだやるの?」

梨子「……」


ズリ……ズリ……

梨子(身体が、痛い……! でも、行かなくちゃ!)


梨子「よっちゃん、じっとしててね……」ニコ

善子「何を……」


梨子(簡単だったんだ……。鞠莉さんは甘い世界を欲してる……)


梨子(苦い現実を直視できずに、夢を見てる……)


梨子(願いを消すなら、甘い世界はいらないって思わせるには―――)




―――善子『口の中がじゃりじゃりする……甘いぃ……』

   梨子『よく食べられるね。私は甘いのは、もういいや……』



―――花丸『マルのはちょっと焦げて、苦くなっちゃって』 

  
   「「「花丸ちゃんので」」」



梨子(お腹いっぱいにすればいいって、そういうこと、だよね)


ズリ……ズリ……


善子「ダメよ、リリー……。私のことなんて放っておいて、逃げて……?」


梨子「こんなに泣いて……。ふふ、涙の味で『SWEET』の魔法もすっかり解けちゃってるね」フフ

154 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:58:43 ID:9RUTHuOU


梨子「鞠莉さん、見ていてください……」

鞠莉『なあに? 現実を見ろとでも言うつもり?』


梨子(ううん、逆……今から見せるのは、甘い夢……)


梨子「よっちゃん」

善子「ひゃっ、私、手が縛られてて……って、何で押し倒されて―――」



梨子「……」スッ

善子「り、りー……? あ、手が、髪に……柔らかい――……」


梨子(白百合が絡むように、そうだよね。うちっちー)



梨子「私のために泣いてくれて、ありがとう」

梨子「いつもいつも、助けてくれて、ありがとう」


梨子「嬉しいよ、よっちゃん」ササヤキ

善子「……ぁ……///」


梨子(名前は耳元で囁くように)



善子「そんな、の、あたりまえよ……だって、だって……」

梨子「ううん、大丈夫。言わなくてもいいんだよ」ギュッ


梨子(身を寄せ合うように)



善子「リリー……」

155 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 00:59:22 ID:9RUTHuOU


梨子(よっちゃんの目が、潤んでる。怖くて、不安だったんだ……。でもね、苦さがあるから、甘さが引き立つんだよ)

梨子(色んな気持ちがある方が、甘いだけの世界より、ずっとずっと甘いはずだよ)


梨子(だよね、よっちゃん)


梨子「目、閉じて?」


善子「―――っ」ギュ


梨子(ごめんね、もっと好きな人とが良かったよね。ほっぺだから、許してね)








梨子「よっちゃん……」



梨子「んっ」チュ








鞠莉『ぁ……ぁ……』





鞠莉『甘ーーーーーーーーーーいっ!!』



パアアアアアアア





うちっちー「やった! 『同化』が解けた!」


うちっちー「曜、ルビィ、花丸! 今だ!」

ようるびまる「「うん!」」


ようるびまる「「トリプルのっぽパンブレーーーード!!」」


SWEET『』キュゥゥ

156 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 01:00:07 ID:9RUTHuOU


梨子「あとは、私が!」



梨子『汝の在るべき姿に戻れ―――』クルクル


梨子『クロウカーーーード!!』パアア


SWEET『』


シュルシュルシュル


シュウウウウン……


カード「」フワッ



梨子「……よかった」パシッ



善子「……リリー? あの……///」

梨子「あ、よっちゃん、その、ごめんね///」

梨子「怪我はない? あ、縄解いてあげるね!」アセアセ

善子「……」


うちっちー「……」

曜「……」

ルビィ「……」

花丸「……」


梨子「え、なんで皆黙ってるの?」


うちっちー「いやあ、まあ結果的に封印できたからいいんだけどさあ」

ルビィ「えっと、少し気になるっていうか、何ていうか……うゅゅ……」

花丸「うんうん、マルでもわかるずら」

曜「梨子ちゃんさあ、あれだよね、あれ」



善子「ねえ、リリー、どうしてほっぺだったの……?」


梨子「え、だって、ファーストキスは好きな人とがいいかなって……」



「「「……」」」


善子「リリーの、バカ」ジワッ


梨子「え、ええ、えええっ!?」




うちっちー「……はあ、幸せそうだなあ」


うちっちー「でも、それでもボクは―――……」トオイメ




  ☆   ☆   ☆

157 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 01:01:27 ID:9RUTHuOU


鞠莉「すいませんでした」

果南「重ねてすいませんでした」

ダイヤ「ほんっとうですわ!! 一日学校を崩壊させるなど、理事長の威厳はどうなるのですか!!」


ルビィ「お姉ちゃんの威厳はどうなったんですか……」ボソッ

花丸「ルビィちゃん、抑えて抑えて」


千歌「んー……、何か気づいたら廊下で寝てて、よく覚えてないなあ」

曜「あはは、梨子ちゃんが解決してくれたからね」

千歌「あー! 曜ちゃんは全部知ってるの!? ずるいよー!」

曜「ちょっと! 引っ張らないで千歌ちゃ―――あ、いい匂い……」スン


梨子(クロウカードがなくても大概あれな人たちだよね)


鞠莉「で、よく覚えてないんだけど、善子はどうして不機嫌なの?」

善子「ヨハネよ」プクッ

梨子「あー……、そのー……ね、よっちゃん」


善子「なんですか、桜内さん」

梨子「うっ、ぐっ……」ポロポロ

うちっちー「うわあ、泣いてるよ……」


曜「あー、平たく言うと……」

花丸「梨子さんが少し、その……」


うちっちー「へたれた」

「「それです」」



梨子「ちょっと、へたれたってどういう――あ、よっちゃん待って! 待ってえええ!!」





ルビィ「うゅ……魔法なんてなくても、甘ーいままです。善子ちゃん、がんばるびぃ!」グッ








第5話「スイーツ・パラダイスへようこそ」終わり




  ♪   ♪   ♪

158 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 01:02:09 ID:9RUTHuOU
今日はここまでです。
お盆挟むので次の話は一週間より少し先になるかもしれません。

159 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 01:05:10 ID:BLyCE8bE
乙、面白いぞ

160 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 01:24:04 ID:MR654Drw
乙です!
相変わらずみんないいキャラしてて面白い!

161 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 02:04:21 ID:ih2VwJus
乙 c||^ヮ^||��
今回も面白かったよ

162 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 16:09:06 ID:8WebRwnI
頼りになる壁さん!

163 名無しさん@転載は禁止 :2017/08/14(月) 16:12:34 ID:SN17EbzY
乙です!今週も面白かった。
次の更新も楽しみに待ってます。


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