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ことり「ついに時が来た!」海未「こ、これは...!?」
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???「問おう、あなたが私の"マスター"ですか....?」ことり「あ、あなたは...!」
ttp://hope.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1442920203/
「Fate/stay night」のパロです。
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屋上 放課後
凛「にゃああああ、やっと終わったにゃー」バタリ
海未「今日も頑張りましたね、凛」
希「凛ちゃんは最初から最後まで全力やからなぁ」
凛「リリホワに海未ちゃんがいる限り、練習で手を抜くことは許されないにゃ...」
希「ほい凛ちゃん、お茶」
凛「ありがとー」ゴクゴク
海未「今日はユニットごとの練習でしたけど、他のチームもそろそろ終えた頃でしょうか」
希「お、えりちからラインきとる」
凛「海未ちゃんお茶どうぞー」
海未「ありがとうございます」ゴクゴク
-
希「どうやらむこうも終わったらしいで」
凛「おーい!」ブンブン
海未「BiBiはグラウンドで練習していたのですね」
希「それじゃ部室に行こっか」
凛「はーい」
海未「凛、タオル忘れてますよ」
凛「おー危なかったにゃ」
希「ほら二人とも」
海未「なんですか?」
希「お日さまが沈む瞬間や」
凛「綺麗だねー」
海未「さぁ、早く行かないと真っ暗になってしまいますよ」
希「せやね、凛ちゃんタオル持った?」
凛「おっけーにゃ」
バタンッ
-
---部室---
ガチャ
にこ「おつかれにこー」
海未「お疲れ様です、にこ」
絵里「みんなもお疲れさま」
希「えりちもおつかれなー」
凛「真姫ちゃんはー?」
にこ「トイレに行ってからくるらしいわ」
絵里「海未、プランタンの3人はまだなの?」
海未「そうみたいですね、先ほどことりにラインをしたのですがまだ反応がありません」
希「プランタンは体育館で練習するって言っとったなぁ」
凛「りんもかよちんに連絡してみよー」
にこ「ほらみんな、おしゃべりもいいけどさっさと着替えなさい」
凛「にこちゃんのえっちー!」
にこ「なんでよ!」
絵里「とりあえず穂乃果にも連絡してみたら?」
海未「そうですね」
-
------
----
--
15分後
凛「かよちん電話でない」プルルルル
海未「ことりと穂乃果からも連絡ありません...」
にこ「どんだけ練習集中してんのよあいつら」
絵里「でももう下校時間過ぎてるのよ?」
希「うーん、なんかあったんかなぁ」
海未「まさか体育館で寝てたり...なんてことはないでしょうね」ゴゴゴゴゴ
凛「海未ちゃんの背後に鬼のオーラが見える...」
海未「なんですか凛」キッ
凛「な、なんでもないにゃ」ビクビク
海未「そういえば真姫もトイレ長くないですか?」
絵里「言われてみればそうね...」
凛「おなか痛いのかな」
希「プリンセスの日なんやない?」
凛「なにそれ?」
にこ「いや、タイミング的にそれはないはずだけど...」
絵里「なんでにこが知ってるのよ」ジーッ
にこ「え!?い、いや...ていうか練習の時そんな感じじゃなかったし」
絵里「まぁたしかに」
凛「ねープリンセスの日ってなにー?」
希「Love wing bell にもあるやろ凛ちゃん」
海未「そういう意味で書いた歌詞じゃないです!」ドンッ
希「冗談や海未ちゃん」
にこ「...」
-
絵里「そろそろ下校時間から30分過ぎるわ、みんなで迎いに行きましょう」
希「せやね」
海未「もしかしたら行き違いになるかもしれません、部室にも誰か残りましょう」
にこ「じゃあにこはここに残る、プランタンの三人はあんたらに任せるわ」
希「それじゃウチとにこっちがここにいるわ、そっちはよろしくなぁ」
絵里「わかったわ」
海未「まったく、ことりがついていながら...」ブツブツブツ
凛「いってきまーす!」
バタンッ
-
うみえりりん視点
シーン
絵里「日が暮れる時間も早まってきたわね」
海未「もう秋ですからね」
凛「秋といえばリリホワにゃ」
絵里「え?」
海未「スキなら♪」
凛「スキなら♪」
海未「スキだと♪」
絵里「スキだと♪」
うみりんえり「抱きしめてください はっきり知りたいあなたの本心〜♪」
凛「やるじゃん絵里ちゃん」
海未「希パート完璧ですね」クスッ
絵里「まぁね」ドヤッ
海未「ひそかに希パートを乗っ取る気では...」
凛「それはだめだよ、希ちゃんと三人でリリホワにゃ!」
絵里「ふふ、そんな気はないわよ」
海未「BiBiも裏切れませんしね」
凛「わーるかったわねぇ、今まで騙してっ♪」ドヤッ
海未「ブッ」
絵里「凛」ニコッ
凛「ご、ごめんにゃ」
-
海未「そういえば明日から秋休みですか」
凛「やったぁ!」
絵里「練習は結局やらないのよね?」
海未「やってもいいんですが、用事があるメンバーが多いのでやらないことにしました」
絵里「そうなのね、確かに希も何かあるからって誘いを断られたわ」
凛「そういえば凛もかよちんのこと遊びに誘ったら断られたにゃ」
海未「ふたりとも何か悪いことしたんじゃないですか?」
凛「え、りんなにかしたかなぁ...かよちんのおにぎりを勝手に食べたのまだ怒ってるのかな」
絵里「なにしてんのよ」
海未「さ、体育館につきましたね」
ガララッ
-
シーンッ
凛「誰もいないね」
海未「他の部活生徒もいないようですね」
絵里「まぁ下校時間とっくに過ぎてるわけだし」
凛「ねぇ、今なにか聞こえなかった?」
海未「ふむ、私にはなにも...」
絵里「私も聞こえなかったわね」
凛「気のせいかにゃ」
絵里「地震が来たと思ったら自分の心拍だったときってよくあるわよね」
うみ「ないです」
凛「ないね」
絵里「はい」
ガララッ
バタンッ
-
凛「どうする?」
海未「一度部室に戻りますか」
絵里「プランタンの三人が部室に戻ってるなら希から連絡があるはずだけど」
海未「たしかにそうですね...」
凛「もしかしたら教室にいるんじゃない、それか保健室とか?」
絵里「怪我をしたのなら保健室の可能性が高いわね」
海未「でも連絡がないというのはおかしいですが」
絵里「そうね...とにかく行ってみましょう、希には私から連絡しとくわ」
海未「お願いします」
-
のぞにこ視点
にこ「あっれーおかしいなぁ」ガサゴソ
希「さっきから何してるんにこっち」
にこ「リストバンドがないのよ」
希「前の合宿の時も無くしてたやろ」
にこ「あれはリスに盗まれたのよ...はぁ、あとで落し物コーナー行ってみなきゃ」
希「あ、えりちからラインきた」
にこ「なんて?」
希「体育館には誰もいなかったから保健室と教室回ってみるって」
にこ「いないってどういうことよ」
希「そういえば真姫ちゃんも遅いなぁ、不安やなぁにこっち」
にこ「ふんっ、ちょっと真姫の様子見てくるわ」
希「ほいほーい」
にこ「他のみんなが戻ってくるまでここの荷物お願いしていい?」
希「ええよー」
バタンッ
希「...」
ガチャ
希「どうしたん?」
にこ「にこのかばん、勝手に漁るんじゃないわよ?」
希「フリ?」
にこ「ちがう!」
バタンッ
-
期待
-
うみえりりん視点
絵里「どうやら部室には誰も戻っていないみたいね」
海未「希からですか?」
絵里「ええ」
凛「にゃー、りんお腹すいてきたー」
絵里「そうね、保健室にいなかったら放送室借りて連絡してみてもいいかもね」
凛「らーめんたーべたーい」
絵里「さっきからだんまりでどうしたの海未?」
海未「...ふたりとも、先ほどからなにかおかしくないですか?」
凛「りんなにか変なことした?」
海未「いえ、そうではなく...」
絵里「...あれ」
凛「どしたの?」
海未「ずっと気になっていたのですが、いくら下校時間を過ぎているといっても」
シーンッ
-
絵里「人の気配がなさすぎるわね...」
凛「そういえばさっき部室を出てから誰にも会ってないね」
絵里「なんだか怖くなってきたチカ...」
凛「放課後の夜の学校」ボソッ
絵里「ひぃっ」ビクッ
海未「どうしました絵里」
絵里「な、なんでもないわ...凛、後ろから話しかけるのやめてくれないかしら」
凛「わかったにゃ」
海未「保健室着きましたね」
ガラッ
-
絵里「誰もいない」
海未「保険の先生もいないみたいですね」
カシャー
絵里「ベッドにも」
海未「ベッドのカーテン思いっきり開けましたけど、ことりたち以外の人が寝てたらどうするつもりだったのですか」
絵里「えええ海未怖いこと言わないでよ」ガクガク
海未「怖いことを言ったつもりはありません、どうしてそういう解釈をするのですか」ハァ
絵里「ねぇ、一度部室に戻らない?希たちと合流しましょうよ」
海未「そうですね、行きますよ凛」
シーン
-
絵里「あれ?」
海未「凛はどこにいきました?」
絵里「し、知らないわよ私は!」
海未「保健室の前まではいっしょにいたはずですが」
ダキッ
絵里「うみぃぃぃ」ガクガク
海未「んなっ、いきなり抱きつかないでください!」
絵里「だって怖くなってきちゃったんだもん!」
海未「だもんじゃありません!ふんぬーっ!」
絵里「やだーやだー!!」
海未「(なんて強い力...!)はぁ、わかりました、それでは部室までは手を繋いでいきましょう、だから離れてください」
絵里「うん...」
-
海未「凛のことですから、そそくさとトイレにでも行ったのでしょう」
ガラッ
海未「窓の外はもう真っ暗ですね」
海未「さぁ絵里、手を...ん?」
シーンッ
海未「絵里?...絵里!」
海未(どういうことですか...凛に引き続き絵里も消えてしまいました...)
海未「凛!絵里!」
海未(なんだか怖くなってきました...いったいどうなってるんでしょう)
バターンッ
海未「わっ!?なんですかもう!」
海未「部室のほうからでしたね、行ってみましょう」
-
タッ タッ タッ タッ
ガチャ
海未「希!」
シーンッ
海未「誰もいない...みんなの荷物は置いたままですか」
海未「ん?さっきの音はこれですか、穂乃果の鞄が机から落ちたんですね...」
海未「...」
海未「...いけませんいけません、穂乃果の鞄から漂ってくるほのスメルの誘惑に負けるところでした」
海未(それに私にはことりがいますし...///)
海未「ってこんなこと考えてる場合じゃありません、みんなを探さなければ」
-
にこ視点
バターンッ
にこ「ひっ、なによ今の音」
にこ「てか、なんでこんなに静かなの...誰かいる気配もないし」
にこ(真姫のやつなにやってるのよ)
にこ(まさか学校のトイレで致してるんじゃ...)
.......
にこ「いや、いくらなんでもそれはないか」
にこ「うーん、ここのトイレよね、やっぱり誰もいないわね」
にこ(一度部室に戻りましょうか)
-
ガチャ
海未「わっ」ビクッ
にこ「なに驚いてるのよ」
海未「なんだにこですか」ホッ
にこ「ん、他のみんなはいっしょじゃないの?」
海未「にここそ、希といっしょではなかったのですか?」
にこ「私はトイレに行ってたのよ、そういえば希も見当たらないわね」
海未「希もですか...」
にこ「希も、ってことは他のみんなも?」
海未「はい、凛と絵里も突然姿を消しました...何が起きてるのやら」
にこ「妙ね...ドッキリとか仕掛けるにしては時間も時間だし」
海未「ドッキリって...まぁ穂乃果たちならやりかねないですね」
-
海未「どうしましょう...ことりからの返信もなければ、穂乃果の自宅にも連絡つきません」ポチポチ
にこ「ねぇ、海未」
海未「なんですか?」
にこ「にこの携帯、圏外なんだけど」
ゾクゾク
海未「わ、私のは圏外じゃ...あれ、なんで...さっきまで繋がっていたはずです!」ポチポチ
にこ「そっちもか...今までこの部室でこんなこと一度もなかったのに」
海未「...」
にこ「うーん」
海未「やはり放送室を借りましょうか、ねぇにこ」
にこ「そうね...あれ?」
海未「どうしました?」
にこ「海未、あんた体が!」
海未「こ、これは!?」
-
サァァァァァァァ
にこ「全身からなにか出てるわよ!」
海未「体が...粒子になって消えていきます...!?」
にこ「どうなってるのよ!」
海未「(これは、あの夏休みの戦いの時と同じ...)だとしたら」
にこ「海未!」
海未「にこ、わかりました、おそらくですが他のみんなは無事です、ただ...」
サァァァァァァァ
にこ「き、消えた...」
...
にこ「なによこれ...いったいなにが起きてるのよ!」
ハァハァ
にこ「いったん落ち着こう...まずは状況を把握しなきゃ」
にこ(さっきの海未のようすから察するに、海未には何が起きているかわかってそうね...)
にこ(その上で私に何か伝えようとしたけど時間切れってところかしら)
にこ「海未が言ってることが本当ならとりあえずみんなは無事ってことよね」
にこ(それじゃにこは...)
にこ「とにかくここから出よう」
-
------
----
--
---屋上---
???「まだ一人、残ってるみたいね」
???「矢澤さんか...このまま誰にも選ばれなかったらどうするつもりですか?」
???「娘さんに催促するよう西木野先生に伝えたから平気だと思うんだけど」
???「あの変態ドクターのことだしそこは抜かりなさそうね」
???「なら時間の問題でしょ」
???「...」
???「あなたもそろそろ準備に入ったほうがいいんじゃない、理事長?」
理事長「そうね」
ガチャ
にこ「あーもぉどうなってるのよ、玄関も開かなければ窓も開かないじゃない」ハァハァ
にこ「階段きっつ...」
???「あらら」
にこ「ん、だれ!?」
理事長「来ちゃったわね」
にこ「理事長!(...と誰だろう...暗くてよく見えない)」
理事長「どうしたんですか矢澤さん、もう下校時刻はとっくに過ぎてますよ」
???「ふふ、白々しい」ボソッ
-
にこ「...」
理事長「どうしました?」
にこ「...理事長、いま学校で何が起きてるか...わかりますよね」
理事長「なぜ私がわかっていると?」
にこ「勘です...が、この学校に今いるのはにこと理事長と...そこの方の3人だけです」
???「だからそう思ったと」
にこ「はい」
理事長「矢澤さん、あなたテストの点数は芳しくないけど、こういうところには頭が働くわね、賢いわ」
にこ「ありがとうございます」
理事長「そこはありがとうじゃないわよね」
にこ「うっ...す、すいません」
にこ「じゃなくて!」
理事長「でも残念ね、そろそろ時間切れよ」
-
にこ「え...」
???「自分の体をご覧なさい」
にこ「体が...消えてる!?」
にこ(さっきの海未と同じ...となると他のみんなも)
???「どうやら西木野先生のとこもうまくいったみたいね」
理事長「じゃあね矢澤さん、たぶんまた会うことになるだろうけど」
にこ「理事長!」
理事長「よい秋休みを」ニコッ
サァァァァァァァ
-
???「これで一安心ね」
理事長「まるで悪役だけど」
???「まんざらでもないでしょ?」
理事長「そうね...ねぇ、一つ聞いてもいいかしら」
???「ん?」
理事長「私がこの戦争に参加するのって、今回で何度目なの?」
???「そうね、数十年前に一回、この前の夏に一回、そして今回で三回目じゃない?」
理事長「そう...」
???「どうしたの?」
理事長「いえ、気になっただけです...」
???「ふふ、勝ち残れなければその時の記憶は消える...だからあなたには二回目の記憶はないはず」
理事長「ええ、若い頃に戦った覚えしかない」
???「懐かしいわね...今回も期待してるわ、理事長」
理事長「あまり期待されても困るのだけど...私もそろそろ行くわ、じゃあね、黒幕さん」
バタンッ
???「はぁ...夢を叶えるって大変ね...」
-
体育館
梨子「...行ったわよね」チラッ
...
梨子「咄嗟に隠れちゃったけど、さっきのμ's の絢瀬先輩と園田先輩と星空ちゃんだったよね」
梨子「はぁ、なにやってんだろ私...帰ろ」
ガラガラガッシャーン
梨子「うわっ、なに!?」
イターイ!
梨子「なに今の...体育倉庫から声が」
梨子「(しらんぷり)帰ろ帰ろ...」ガタガタ
ゴドゴドゴドゴド
梨子「!?」
ナンナノヨモォ!
梨子「中に誰かいる?」
アカナーイ!
梨子「閉じ込められてるのかな...というか」
-
梨子「すいませーん」コンコン
???「うわっ!?」
梨子「扉のとこにある鍵、回してみてください」
???「かぎ?...あっ」
ガチャ
ゴォォォォ
梨子(ただ鍵が締まってただけじゃない、人騒がせな)
???「ぐすっ...くっくっくっ、開いたか...やはり選ばれし堕天使はこのヨハネだったようね」グスッ
梨子(なにこの人...)
???「あれ、梨子じゃない、なにしてるの?」
梨子「へ?」
-
------
----
--
午後8時 ことり部屋
ブワァン
海未「...っと」スタッ
海未「ここは...」
ことり「海未ちゃん!」
海未「ことり、無事でしたか!」
ことり「ん?それより海未ちゃん、とうとうこの時が来たよ!」
スッ
海未「それは令呪(レーズ)、ということはやはり!」
ことり「うん、海未ちゃんの言ってた通り、聖杯戦争が再びやってきた!」
海未「やはり私の推測は正しかったですね」
ことり「はぁ、今回も海未ちゃんを召喚できてよかったよぉ」スリスリ
海未「ふふ、私もマスターがことりでよかったです」ナデナデ
ことり「まぁ今回は召喚にちょっと工夫したしね」ボソッ
海未「ん?」
-
ことり「さっそくだけど作戦立てよう、のんびりしてる場合じゃないよ海未ちゃん!」
海未「そうですね、今回はただ勝ち残ることだけが目的ではありません」
ことり「音ノ木坂の聖杯戦争の真実を暴かなきゃ!」
海未「その通り、というか絶対何か隠されてるはずです」
ことり「でなきゃ前回聖杯が現れなかったのもおかしいしね!」
海未「はい」
ことり「それじゃさっそく、今回の海未ちゃんのステータス確認からはじめよっか」
海未「よろしくお願いします」
-
---マスター---
南ことり
---スキル---
【お菓子作り:C】
お菓子作りが得意。
【おねだり:B】
おねだりをして自分の意見を通そうとする。
【レズノート:E】
対象の顔と名前が分からなければ使用できない。
使用時、対象者の顔を頭に浮かべながらその人物の本名を書く。
書き終えた40秒後、名前を書かれた者のレズランクがEまで下がる。
ランクがEになったことはノート所有者しかわからない。。
前回の聖杯戦争で拾った(?)ノートだが、本来の能力からかなり劣化している。
-
---サーヴァント---
クラス:アーチャー
真名:園田海未
中立・中庸
---ステータス---
筋力:B
耐久:B
敏捷:B++
レズ:B
幸運:C
---クラス別能力---
【単独行動:B】
マスターがいなくても2日はだいじょぶ。
しかし、宝具のような大掛かりなものは使えない。
---保有スキル---
【園田の血:B】
園田家に流れる血によって武の才能が抜群にある。
たいていの武術はある程度すぐに使いこなせるようになる。
【心眼(真):C】
日々の修行で培った洞察力でその場の状況に
すばやく対応できる。
【中二病(偽):C】
かつてひどく患っていた、そして前回の聖杯戦争でそのスキルは盗まれた。
しかし本当の意味で失われることはなかった...彼女は根っから(先天的=偽)の中二病だったからだ。
---宝具---
【レズ化の矢(ラブアローシュート)】
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:100 最大捕捉:1人
命中した相手ステータスのレズをAにする矢。
殺傷能力はほとんどなく、一般人相手でも少し気を失う程度。
【???】
ランク:? 種別:???宝具 レンジ:??? 最大捕捉:???
???
-
ことり「...」
海未「どうしましたことり?」
ことり「前も思ったけどさ」
海未「はい」
ことり「やっぱり海未ちゃんのステータス...低いよね」
海未「うぐっ、はっきり言いますね...」
ことり「全体的に平均的でバランスはいいけどさ、輝くとこがないよね」
海未「自分でも分かってるんですから言わないでください」シュン
ことり「海未ちゃんのそういう顔好き」ボソッ
海未「へ?」
-
ことり「(やば、声に出ちゃった)で、でもことりは海未ちゃんがきてくれて嬉しかったよ!」
海未「本当ですか?」
ことり「あたりまえじゃん、海未ちゃんはことりの恋人でもあるしね、絶対に誰にも渡しません!」フンス
海未「でも私には輝くとこがないと...」
ことり「んーまぁ、前回の戦いでも感じたんだけど、ステータスが全てじゃないとことりは思うな」
ことり「実際、海未ちゃんが最後まで勝ち残ったわけだし、やっぱり立ち回りとか作戦とか、他にも大事な要素はいっぱいあるよ」
海未「ふむ、それもそうですね」
-
海未「ことり、そのノートはなんですか?」
ことり「これ...前回の聖杯戦争でツバサさんの宝具だったやつ」
海未「あーそういえば...というかなぜあなたが持ってるのです」
ことり「うーん、ことりが所持したまま脱落しちゃったみたいで、今回も何故かことりの手元に」
海未「なるほど...でもそのノートがあれば百人引きですね」
ことり「って言いたいところなんだけどね」
海未「ンミ?」
ことり「本来の力からだいぶ落ちているみたいで、前回と同じ効果はないみたいなの」
海未「ふむ、それは仕方ないですね」
ことり「おまけみたいなものだと思ってて」
海未「わかりました」
-
ことり「そういえば海未ちゃん、宝具は前と同じなの?というかクラスもまだ聞いてなかったね」
海未「クラスは前回と同じく"アーチャー"のようです、本当は"セイバー"がいいのですが」
ことり「海未ちゃんは剣術もすごいからねぇ」
海未「まぁ前回同様、3本程度ならまぁまぁの物(刃)を生成できますから、基本的に戦闘では刀を使うかもしれないです」
ことり「うんうん」
海未「それでここからが本題なんですが」
ことり「ん?」
海未「私の宝具...実は一つ増えてます」
ことり「ほんと!?」
海未「何故かわかりませんが、これはラッキーです」
ことり「どんなのどんなの?」ワクワク
海未「使ってからのおたのしみです」フフッ
ことり「えー」
-
海未「作戦はどうしましょうか」
ことり「まずは仲間を作るところからでいいんじゃないかな」
海未「そうですね...」フム
ことり「またかよちゃんが仲間になってくれないかなぁ」
海未「花陽は前回は"ライダー"のクラスでしたね、今回はどのクラスなのやら」
ことり「サーヴァントじゃなくてマスターかもよ?」
海未「その可能性もありますか...ん?」
ことり「どしたの?」
-
海未「前回、花陽がサーヴァントで、そのマスターって...誰でしたっけ?」
ことり「えー忘れちゃったの海未ちゃん、あの子だよ、えーっと....」
ことり「あれ?」
海未「ことりもドわすれですか」
ことり「ん、おかしいな、なんでかわかんないけど出てこない...」ウムム
海未「まぁそのうち思い出すでしょう」
ことり「そだね」
-
海未「ではまずは手を組んでいただける仲間を探すところからですね」
ことり「うん、なんだかどきどきしてきたね!」
海未「とりあえず今夜はもう寝ましょう、明日に響きますし」
ことり「はいんみちゃ、パジャマ!」ボスッ
海未「あ、ありがとうございます」
ことり「ふんふーん♪」
海未「ごきげんですねことり」
ことり「だって海未ちゃんがお泊りしてくれるの嬉しいんだもん!」
海未「私もことりといっしょで嬉しいですよ」ナデナデ
-
ことり「えへへー」スリスリ
海未「....」
ことり「うーみちゃん♪」
海未「ことり」
ことり「んー?」
海未「今ちょっと思い出したから聞くのですが」
海未「ついさっきまで...ついさっきまでです、ことりに召喚される前、私が何をしていたと思いますか?」
ことり「うーん、リリホワでダンスの練習かな?」
海未「そうですね、その後です」
ことり「んー、凛ちゃんに誘われてラーメン食べに行ったとか?」
ことり「えーいいなぁ、ことりも海未ちゃんとラーメン行きたい!」
海未「ことり!」ドンッ
ことり「ぴぃ!?」
海未「ちょっとそこに正座なさい!」
ことり「う、うみちゃ...どうしたの?」
海未「早く!」クワッ
ことり「うぅぅぅ」
-
-----
---
-
ことり「....ってことです」
海未「どれだけ学校中を探しまわったと思ってるんですか!」
ことり「ごめんなさいぃ...」
海未「練習中にプランタンの3人だけで無断で帰宅するなんて」
海未「穂乃果ならまだしもことりが言い出したとは思いませんでした!」
ことり「だってぇ...早く召喚しなきゃと思って...」ボソッ
海未「はい?」
ことり「海未ちゃんが他の誰かに選ばれる前にことりが召喚したかったんだもん」
海未「うぅ...い、言い訳無用です!」///
ことり「海未ちゃんのばか!分からず屋!」
海未「ばかってことないでしょ!」
-
ことり「海未ちゃんのことが大好きでやったことなのになんで怒られるのさ!」
海未「んなっっっ////」
ことり「むぅむぅ!」
海未「はぁ...わかりました、まぁ無事だったのでいいでしょう...」
ことり「んみちゃ!」パァ
海未「ですが今後こういったことは控えてください、みなが心配します」
ことり「はい、ごめんなさい」
海未「いいこですね」ナデナデ
ことり「えへへー」
ことり「ちょろ」ボソッ
海未「今なにか?」
ことり「なんでもないです♪」
-
-----
-----
梨子「だから私はあなたのことなんて知りませんし、こうやってお話するのだって初めてですよ!」
???「えーひどい、なにその設定!私なにか梨子にひどいことした!?」
???「いや、そうじゃないわね...ふふふっ、梨子め、神に見放され記憶が混乱してるのね...」
???「でも大丈夫、この堕天使ヨハネがあなたを救ってみせるわ!」
梨子「私の話を聞いてください!」ドンッ
???「ひっ!?」ビクッ
梨子「はぁ...まずはあなたのお名前を教えてくれます?」
???「私の名前を聞きたいなんて、梨子どうかしたんじゃない?」
梨子(なんでこの子は私の名前を知ってるのよ...)
???「私の名は...堕天使、ヨハネよ!」
梨子「もぉ...さっきからそればっかりじゃないですか」ガクッ
ヨハネ「梨子はさっきからその質問ばかりね」
梨子「あなたがちゃんと答えないからでしょ!!!」
梨子「まぁいいわ...それより、なんで初対面の...あーヨハネさんは何故私の名前を知ってるんですか」
ヨハネ「当然でしょ、梨子はヨハネのリトルデーモンなんだから♪」
梨子「はぁ、もういいです」ガックシ
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-----
-
Aqoursも出てくるのね
期待
-
向こう落ちてないのになんで移った
偽物か?ハッキリさせろ
-
本人?
-
本人です。続きいきます。
-
午前10時 ことり部屋
ことり「あれから少し考えてみたんだけど」
海未「ん?」
ことり「仲間にするなら、やっぱりにこちゃんがいいと思うな」
海未「にこですか...」
ことり「うん、にこちゃんあー見えて結構策士だし」
海未「ふむ、学校の成績はよくなくても、ズル賢いみたいなところありますしね」
ことり「どうかな?」
海未「いいと思います」
海未「それににこは敵にしたら厄介そうです、早々に近くに置いておきたいですね」
ことり「そうと決まれば早速出発だよ海未ちゃん!」
海未「はい」
-
ことり「...」
海未「?」
ことり「着替えてよ、弓道の道着のまま出歩く気?」
海未「そのつもりですが」
ことり「えー、戦うときだけでいいじゃんそのスタイル」
海未「いつ敵が襲ってくるかわからないのですよ、常に戦闘態勢でなければ」
ことり「いいから着替えて、隣で歩くことりまで注目されちゃうし」
ことり「それに人にじろじろ見られるの苦手でしょ海未ちゃん」
海未「うぅ...たしかにことりの言う通りです」
ことり「はい論破、さぁこれ着て♪」ファサッ
海未「な、なんですかこの破廉恥な服は!」///
ことり「えーだめー?絶対似合うのに...」ブツブツ
-
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---
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タッ タッ タッ
ことり「今日もいい天気」
海未「昼の12時...結局あれから1時間も争ってたのですか」
ことり「うーみちゃん♪」ギュッ
海未「なんですか?」
ことり「むぅ、怒ってる」
海未「怒ってないです」
ことり「あ、クレープ!」
海未「食べませんよ」
ことり「ブーブー」
海未「デートじゃないんですから」
ことり「んみちゃ...」
ことり「おねがぁい」キラキラ
海未「うぐっ...ず、ずるいですそれ!」
-
ことり「ふぅ、満足♪」
海未「美味しかったですね」
ことり「ストロベリーバナナも美味しかったけど、海未ちゃんのちょこバナナも美味しかったね」
海未「ことりのわがままのせいでだいぶ時間を割いてしまいました、さぁ行きますよ」
ことり「むぅ、時間割いたって...海未ちゃん食べたあと何て言った?」
海未「ん?」
ことり「トッピングをスペシャルにすればよかったって言ったよね」
海未「い、言いましたかねぇそんなこと」
ことり「スペシャルなんかにしてたらもっと時間かかったよ?」
海未「うぐっ...」
-
海未「ここは...」
ことり「にこちゃんの家に突入です!」
海未「作戦があると言うから来てみれば、ずいぶん真正面からですね」
ことり「こそこそなんてする必要ないよ、別にことりたちにはやましいことなんてないでしょ?」
海未「そうですけど」
ことり「にこちゃんいるかなぁ」
-
ピンポーン
こころ「はーい、どなたですかぁ?」
ことり「あ、こころちゃんだ!」
海未「お留守番なんて偉いですね」
ことり「音ノ木坂学院2年生の南ことりです、にこちゃんはいらっしゃいますかぁ?」
こころ「あ、ことりさん!今開けますねー」
ガチャ
ことり「こんにちは♪」
海未「こんにちは」ニコッ
こころ「海未さんまで!」
ことり「にこちゃんおうちにいるかなぁ?」
こころ「お姉さまですか?」
こころ「申し訳ないですけど、なにやら昨晩から真姫さんのお家にお邪魔してるそうです」
海未(真姫の家ですか...)
ことり「そっかぁ、残念」
-
こころ「お姉さまに何かご用が?」
ことり「うん、今から海未ちゃんと二人でアイドルショップに行こうと思ってたんだけどね」
ことり「よかったらにこちゃんに案内してもらえないかなぁって思って」
海未(よくもまぁそんな嘘がべらべらと)
こころ「それは残念です、きっとお姉さまも喜んだはずです」
こころ「お二人がいらっしゃったことを連絡しておきましょうか?」
ことり「ううん、大丈夫だよ、ことりたちが電話しておくから♪」
こころ「そうですか?ならせめてお茶だけでも」
ことり「ふふ、ありがとこころちゃん」ナデナデ
ことり「でもまた今度お邪魔するね、お留守番がんばって!」
-
ことり「真姫ちゃんのお家かぁ」
海未「昨日の夜からということはおそらく...」
ことり「真姫ちゃんとにこちゃんもこの戦争に参加してるのは確定だね」
海未「ええ、しかも真姫がいっしょとは好都合です、あの頭脳はやはり仲間にしておきたいです」
ことり「問題は手を組んでくれるか」
海未「とにかく真姫の家に行ってみますか?」
ことり「そだね」
-
-----
-----
梨子(一晩経ってだいたいの状況はつかめた)
梨子(この手の甲にある紋章、令呪(レーズ)だよね...)
梨子(音ノ木坂にも聖杯が現れるってのは聞いたことあるけど)
ヨハネ「りこぉ、お腹すいたぁ」
梨子(となると、この子はサーヴァントってことか...よくわからないけど聖杯戦争に巻き込まれちゃったのね私)
ヨハネ「梨子!」ズイッ
梨子「うわっ!?」
ヨハネ「私の話、聞いてないでしょ」
梨子「なんだっけ?」
ヨハネ「もぉもぉ!」ポコポコ
-
梨子「ご、ごめんなさい、それで?」
ヨハネ「お腹すいたって言ったの!」
梨子「あーそうだったわね」
ヨハネ「むぅ」
梨子「外で食べましょうか、家だと家族に見つかっちゃいそうだし」
ヨハネ「梨子の家族に挨拶する!」
梨子「せんでいいです」
ヨハネ「ナンデヨー」
-
梨子「いってきます」
ヨハネ「おじゃましました」ペコリ
梨子「...」
ヨハネ「さぁ行きましょ!」
梨子「う、うん」
...
ヨハネ「ふーんここが秋葉原ね」キョロキョロ
ヨハネ「内浦とは大違い、おっきぃ建物いっぱいだし...」ワァァ
梨子「ヨハネ、あなた、私のサーヴァントってことでいいのよね?」
ヨハネ「ん?うん」
梨子「私からはあなたのステータスしか見えてないの、持ってるスキルとか宝具について説明してもらえる?」
ヨハネ「いいわよ!」ギュッ
-
梨子「なんで腕組むのよ!」
ヨハネ「いいじゃない、仲良しみたいで♪」
梨子(まぁ嫌な気はしないしいいか)
ヨハネ「それで、なに食べさせてくれるの?」
梨子「うーんどうしようかな」
ヨハネ「ちょこ!チョコがいい!!」
梨子「お菓子じゃないそれ」
ヨハネ「それじゃいちご!」
梨子「だめよ、ちゃんとしたご飯にしなきゃ」
ヨハネ「...んじゃ梨子のおすすめで」
梨子「おすすめかぁ」
-
---マスター---
桜内梨子
---スキル---
【音楽:D】
ピアノ、ビオラが得意。
【絵画:E】
趣味は絵画。画伯。
-
---サーヴァント---
クラス:ランサー
真名:津島善子
秩序・善
---ステータス---
筋力:D
耐久:A
敏捷:B
レズ:E++++
幸運:E
---クラス別能力---
【対ノンケ力:E-】
ほぼ意味がない。
---保有スキル---
【悪運:A】
いくら不運が降りかかっても致命傷にはならない。
【中二病(偽):A】
彼女のキャラそのもの。
自身を堕天使と謳っている。
先天的なものなので偽。
【匿名:B】
彼女の真名を知らない者から受けるダメージが半分になる。
【???:?】
???
---宝具---
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
梨子(中二病...なるほど納得)
ヨハネ「どうどう?」
梨子「あ、うん、ランサーってことは槍を使って戦うのよね?」
ヨハネ「そうよ」
梨子「槍、持ってないようだけど」
ヨハネ「持ってないから買って?」
梨子「何言ってるの?」
ヨハネ「なんでか分からないけど召喚で武器持ってこれなかったの」
梨子(幸運Eってこういうことか)
ヨハネ「えーどうしようね」
-
梨子「本当の槍はさすがに買えないけど、代わりになるものならなんとかなりそうかな」
ヨハネ「本当?」
梨子「ええ、早々に準備しないとね」
ヨハネ「まぁ宝具もあるし、戦えないことはないけど」
梨子「そういえば宝具はどうなってるの?」
ヨハネ「ひ・み・つ・よ♪」
梨子「うざ」ボソッ
ヨハネ「うざいってことないでしょー!」ポコポコ
-
ヨハネ「これ...」
梨子「文句ある?」
ヨハネ「大ありよ、物干し竿じゃないこれ!」
梨子「買ってあげたんだからごちゃごちゃ言わないの」
ヨハネ「まぁないよりマシね...おお、伸びる」
梨子「結構気に入ってるじゃない」
ヨハネ「伸びろ如意棒!」グイーン
梨子「街の中で振り回さないの!」
ドテンッ
ヨハネ「あ、ごめんなさい」ペコリ
梨子「なに壁に謝ってるのよ...ん?」
ヨハネ「どうしたの?」
-
梨子「あれ見て」
ヨハネ「どこどこ」
梨子「あの人、ステータスが見えるってことはサーヴァントよね」
梨子「ほらあそこ、今ドンキの角に隠れちゃったけど」
ヨハネ「どこ!!」
梨子「隠れちゃったわよもう、こっちから行きましょう、先回りよ」
ヨハネ「秋葉の街詳しいのね」
ヨハネ「前は秋葉原に住んでたって話は本当だったんだ」
梨子「秋葉原以外住んだことないですけど」
ヨハネ「何いってんの?」
梨子「?」
-
梨子「とりあえず追ってみましょう、うまくいけばあの陣営の情報がつかめるかも」
ヨハネ「りこぉ、私おなかすいちゃった」グゥゥ
梨子「少し我慢してよっちゃん、あとでごはん奢ってあげるから」
ヨハネ「またよっちゃんって呼んだ...だから私は堕天使ヨハ...」
梨子「はいはい、さっ、追うわよ」タッタッタッ
ヨハネ「もぉ、1つのことに集中すると回りが見えなくなるのが梨子のよくないとこよ」タッタッタッ
ヨハネ「ぶへっ!?」ズテン
梨子「しっ、静かに!」ヒソヒソ
ヨハネ「急に止まらないでよ!」ヒソヒソ
梨子「ちゃんと回りを見て走りなさい」
ヨハネ「むきぃぃぃぃ!」
-
梨子「あれは...」
ヨハネ「矢澤にこさんと星空凛さんじゃない?」
梨子「そうみたい...(μ'sってこの子が知ってるくらいには有名なんだやっぱり)」
ヨハネ「どうする?」
梨子「ちょっと様子見...」
ヨハネ「どっちもサーヴァントかな?」
梨子「ええ、二人のステータスが見えてるからおそらくね」
ヨハネ「うむむ」
梨子「どちらのマスターもあそこにはいないか」
ヨハネ「隠れてるんでしょ」
梨子「サーヴァントと離れてるってことは、今ならマスターを仕留めれるかも」
ヨハネ「物干し竿で?」
梨子「...やめておきますか」
ヨハネ「うん」
-
ヨハネ「なに話してるのかな...」
梨子「戦うって雰囲気ではないようね」
ヨハネ「ステータスどんなかんじ?」
梨子「大丈夫、忘れないようにメモしてるから...」ポチポチポチ
ヨハネ「教えてって言ってるのよ」
梨子「あとでね」ポチポチポチ
ヨハネ「むぅ...」
ヨハネ「あ、握手した」
梨子「ふむ...このステータスからだといまいちどのクラスのサーヴァントかは判断つかない...」
梨子「ただバーサーカーではなさそう...」ブツブツ
ヨハネ「ねぇ聞いてる?」
???「こんにちは、マスターさん、サーヴァントさん」
-
りこよは「!!?」ドキッ
???「こんなところでこそこそと何のつもりかしら」
梨子「あなた...」
ヨハネ「西木野真姫さん!」
梨子「ばか、声大きい!」
真姫「ん?あらあなた、うちのクラスの...」
梨子「あはは...こんにちは西木野さん」
真姫「そっちの方は...(他の学校の制服ね)」
真姫(それに...物干し竿?)
-
梨子(西木野さんのステータスは見えない...ってことは矢澤先輩と星空ちゃん、どちらかのマスターってことか)
ヨハネ「こんな状況、千歌だったら大喜びね」ボソッ
真姫「今から私が質問することに素直に答えなさい、もし私の見解と違う答えが帰ってきたら、敵とみなすわ」
梨子(すごい威圧感...同じマスターのはずなのに)
真姫「まずあなた」
ヨハネ「ん?」
真姫「名前、真名は?」
梨子(ここで西木野さんを敵には回したくない...)
梨子「答えて、よっちゃん」
ヨハネ「ふふふ...我は漆黒の宙(そら)よりこの地に堕ちた、堕天使ヨハネよ!」ババン
梨子(なにいってんの!)
-
真姫「なるほど」
梨子(なるほど?!)
真姫「桜内さん、あなたのサーヴァントの名前を伺っても?」
ヨハネ「ちょっと無視しないでよ!」
梨子「じ、実は私もわからないの、本当に...」
真姫「ふーん...」
梨子「...」
真姫「まぁいいわ」
梨子(ホッ...)
-
真姫「次、サーヴァントのクラスを教えなさい」
梨子「そ、それは...」
ヨハネ「ふふん、ヨハネがお答えしましょう!」
梨子「ちょ」
ヨハネ「ヨハネのクラスは...」
真姫「あ、むこうの話し合いが終わったみたい、質問はここまででいいわ、じゃあね」
ヨハネ「ちょっとぉ!!?」
梨子「やめなさいよっちゃん」
ヨハネ「むぐぐ...なんであんな偉そうなのあの人!」プンスコ
梨子「とりあえず助かったわね、これ以上の深追いはやめましょう」
ヨハネ「...」グゥゥゥ
梨子「あ」
ヨハネ「お腹すいた...」
梨子「ふふ、約束通り何か食べに行きましょうか」
-
真姫「にこちゃん、ちゃんと見た?」
にこ「ええ、宝具情報もしっかりいただいたにこ」キュピ
真姫「とりあえず家に帰って作戦会議よ、情報を整理しましょう」
にこ「そうね...ところで」
真姫「ん?」
にこ「あのサーヴァント誰、うちの生徒じゃないみたいだけど」
真姫「さぁ?」
にこ「ここら辺の子じゃなさそうね、着てた制服も見たことないし」
真姫「セーラー服かぁ」
-
梨子「いただきます」
ヨハネ「うどん!」
ヨハネ「ズズズーー、ん、うまい」
梨子「なにそれ」チュルチュル
-
-----
---
-
ピンポーン
海未「いつ見てもすごいお家ですね」
ことり「あれぇいないのかなぁ」ピンポンピンポンピンポンピンポン
海未「ちょ、やめなさいことり!」
ことり「うーん、おでかけ中かなぁ」
海未「ふむ、どうしましょうか、ここで待ってるといってもにこたちが戻ってくる保証はありませんし」
ピンポンピンポンピンポンピンポン
ことり「うおおおおお!」ポチポチポチ
真姫「ひとんちで何してるのあんたたち!」
ことり「あ、真姫ちゃん!」
海未「いるじゃないですか、居留守ですか?」
真姫「違うわよ!ていうか見るからに今帰ってきたとこでしょ!」
-
にこ「海未...あんた」
海未「昨夜ぶりですね、にこ」
ことり「ふーん、にこちゃんがサーヴァントかぁ、ステータス見えてるよぉ」
真姫「なるほど、にこちゃんが言ってた通り、海未はサーヴァントだったわね」
海未(やはりにこ...気づいてましたか)
真姫「まぁそれはいいとして...ことり、あなたここで何をしているの?」
にこ「まさか私たちに会うために敵の陣地に入ろうとしてたわけじゃないわよね」
ことり「その通りだよ?」
真姫「...」
-
海未「勘違いされたくはないので一応言っておきますが、私たちは戦いに来たわけではありません」
真姫「家のインターフォンを押しにでもきたのかしら?」
海未「ち、違います!」
ことり「ことりたちね、にこちゃんと真姫ちゃんにお願いがあって来たの」
にこ「お願い?」
海未「はい、私たちの仲間になっていただきたいのです」
にこ「ピンポン押しまくる変人と手を組めってこと?」
ことり「むぅ...」
ことり「にこちゃん...」
ズイッ
ことり「おねがぁい」キラキラ
にこ「うぐっ!!」
真姫「にーこーちゃーん」ギロッ
にこ「だ、平気にこ...」
-
真姫「とりあえず中入って、ここだと目立つわ」
ことうみ(やった!)
にこ「よく敵陣にのこのこ入って行けるわねあんたら」
海未「信用してますから」
ことり「うんうん♪」
真姫「ただいま」
3人「おじゃまします」
海未「お母様はいらっしゃらないんですね」
真姫「一昨日から出掛けたきり戻ってきてないわ」
ことり「心配じゃないの?」
真姫「よくあることよ、病院が忙しいんでしょ」
にこ「この子ったら本当は寂しいくせに素直じゃないのよねぇ」
真姫「余計なこと言わないで!」
...
真姫「はい、アールグレイよ、二人とも紅茶は飲めるわよね?」
ことり「うん、ありがと真姫ちゃん♪」
海未「お砂糖いただけますか?」
にこ「にこも」
サーッ
-
真姫「それで」ゴクッ
カチャ
真姫「詳しい話を聞かせてもらおうかしら」
海未「さっきも言ったように、にこと真姫に手を組んでいただきたいと...」
にこ「なんでにこたちなわけ?」
海未「理由は簡単です、頭がずば抜けて良いですからね」
ことり「この聖杯戦争はただサーヴァントの性能が良いからって強い訳じゃないとことりたちは思うの」
ことり「行き当たりばったり戦うわけじゃなくて、作戦や立ち回りをいかに考えて行動するかのゲームだって」
ことり「そのためにはことりと海未ちゃんの頭じゃちょっと不足かなって」
にこ「なるほどねぇ...」
-
真姫「ことりの言う通り、私たちも同じことを考えてるわ、決してステータスや宝具が有能な陣営が勝つわけではない」
にこ「まぁもちろん強い能力があることに越したことはないけどね」
真姫「私を仲間に引き入れたい理由はわかったわ...それより」
にこ「まさか真姫のおまけじゃないわよね私?」
海未「にこは真姫とは少し違った意味でその頭脳が欲しいと思ってます」
ことり「にこちゃんは学校の成績は良くないけど、こういうゲームの上でならすさまじく賢いと思ったから」
海未「学校の成績は良くはありませんけど、ずる賢いと言うんでしょうかこういうの、とても欲しい人材ですね」
ことうみ「「成績は良くないけど」」
にこ「うるさいわね!?!!?」
真姫「...」クスッ
にこ「そこ笑わないの!」
-
にこ「とりあえず理由はわかったわ」
ことり「それじゃ!」
にこ「でも無理ね」
海未「なぜです?」
にこ「にこたちにデメリット以上のメリットが見えないからよ」
にこ「第一いつかは戦うことになるかもしれないでしょ」
にこ「他にも理由はいっぱいある」
にこ「不意を突かれてやられるかもしれないし、こっちの情報を流されるかもしれない、既に何か罠を仕掛けてるのかもしれない、そもそも今あんたたちが言ったことが全て嘘かもしれない」
にこ「そういう負の可能性をあげればきりがないけど、だからこそあんたたちの提案には乗り気がしない」
真姫「...」
海未「ふむ...」
ことり「どうしてもだめ?」
にこ「どうしてもって言うなら、にこたちにどう良いことがあるか説明してみなさいよ」
海未「...仕方ないですね」
海未「にこ、ちょっとこっちへ」
にこ「ん?」
ことまき ?
-
海未「これと取引しましょう」ヒソヒソ
サッ
にこ「こ、これは...」
ことり「ねー、なにこそこそ二人で話してるのぉ?」
真姫「にこちゃん?」
にこ「仕方ないわねぇ、組んであげるわよ」
ことり「ほんと!?」
にこ「いいわよね、真姫」
真姫「にこちゃんがいいのなら構わないわ」
ことり「やったね海未ちゃん!」
海未「ええ」
にこ「ただし、あくまでもうわべだけの協力関係よ、本質は敵同士なのは忘れないでよね」
海未「もちろんです」
-
ことり「真姫ちゃんたちお昼ご飯食べた?」
真姫「そういえばまだね」
にこ「おなかすいたにこぉ」
ことり「キッチン貸して真姫ちゃん、ことりが腕をふるうよ!」
真姫「まぁいいけど...それじゃお願いしようかしら」
海未「ことりの料理は絶品ですよ」
ことり「もぉ海未ちゃんったらぁ」
海未「事実ですもの」
イチャイチャイチャ
にこ「うわ...」
-
ことり「それじゃ作ってくるねぇ」
海未「わ、私も手伝います!」
バタンッ
にこ「ふぅ...これで良かったのよね」
真姫「いいんじゃない、というか」
真姫「はじめから手を組むのには賛成だったくせして」
にこ「ふんっ...協力してもらえて当たり前だと思われるのが癪なだけよ」
真姫「損な立ち回りねぇ、それに素直じゃないんだから」
にこ「いいでしょ、別に」
真姫(まぁ...にこちゃんのそういうところ、好きなんだけどね)
-
にこ「でもやっぱり、この関係が切れたときのリスクが大きいわね」
真姫「もしそうでもしたら、宝具情報を全陣営にバラすとか言って脅せばいいわよ」
にこ「ゲスいわね」
真姫「ゲスくてなんぼでしょ、聖杯戦争なんて」
にこ「そうかしら」
真姫「まともに戦って勝ち残るなんて馬鹿がやること、卑怯な手でもなんでも使って楽に勝つ道を選ぶのが賢いのよ」
にこ「仲間を裏切ったりとか?」
真姫「まぁよくある展開よね...だからこそ今の私たちもその点では気をつけなきゃいけない」
にこ「そうね...」
-
真姫「あ、そういえば」ゴソゴソ
にこ「ん?」
真姫「はいこれ」
にこ「あ、にこのリストバンド!」
真姫「返すわ」
にこ「返すわじゃないわよ、なくしたかと思ったじゃない!」
真姫「ごめんなさい、昨日勝手に借りちゃったわ」
にこ「なんでよ!」
真姫「落ち着いてにこちゃん」
にこ「人の物を勝手に取っておいて」
真姫「まぁ聞きなさい、聖杯戦争でサーヴァントを召喚する時に必要なものって知ってる?」
にこ「え、うーん...膨大なレズ力とか?」
真姫「そうね、この音ノ木の聖杯戦争にレズ力は必須」
にこ「それとにこのリストバンドがどう関係してくるのよ」
真姫「他にもね、召喚の儀式の際に"触媒"を使うこともできるの」
にこ「しょくばい?」
-
真姫「そう、例えば穂乃果の家のおまんじゅうを触媒に使うとする」
にこ「ほのまんねぇ」
真姫「そうすると高確率で穂乃果がサーヴァントとして召喚されるはずだわ」
にこ「それってその触媒に対して縁のある者が召喚されやすくなるってこと?」
真姫「その通り、触媒を使わなくても儀式はできるけど、今回私はにこちゃんのリストバンドを触媒にした」
にこ「ってことは」
真姫「私はどうしてもにこちゃんをサーヴァントにしたかったの」
にこ「ふーん」
-
真姫「勝手に持ち出したのは悪かったわ、ごめんなさい」
真姫「けどそういう理由があったってことは知ってて欲しい」
にこ「ま、まぁ仕方ないわねぇ...許してやってもいいにこ」
真姫「(ふん、下手(したて)に出ればすぐ調子に乗るんだから)ちょろいわ」
にこ「おい、今なんて言った?」
真姫「やば、声に出てた」
にこ「ちょろいって言ったわねこのおおおおおお!!!」ポコポコポコポコ
真姫「ぐぎぎぎぎぎぎぎ!」
ガヤガヤ
-
トントントン
ことり「上手くいってよかったね」
海未「そうですね」
ことり「あのときにこちゃんに何話してたの?」
海未「あの...そのことでことりに謝らなければならないことが...」
ことり「ん?」
海未「実は、秋休みにことりと二人でデートする予定だったテーマパークのチケットを、勝手ににこに譲ってしまいました」
ことり「え!?」
海未「すいません...どーせ秋休みはこの聖杯戦争で潰れてしまうと思い...」
ことり「でもあのチケットって年中使えたはずでしょ!?」
海未「はい、それを承知で...」
ことり「もぉもぉもぉ、海未ちゃんのばか、すごく楽しみだったのに!」
海未「ごめんなさい...」
-
ことり「...ふふっ」
海未「ことり?」
ことり「なんてね、全然怒ってないよことり」
海未「本当ですか?」
ことり「当たり前じゃん、にこちゃんを説得するためでしょ?仕方ないよ」
海未「ですが」
ことり「それにね、デートなら海未ちゃんがいればことりはどこだって楽しいのです!」
海未「ことりぃぃ」ダキッ
ことり「やーん海未ちゃん危ないよぉ」
海未「ありがとうございますことり」
ことり「いいんだよ、そんなことより」ナデナデ
海未「ん?」
ことり「とっとと、野菜切って?」ニコッ
海未「は、はい」
海未(実はものすごく怒ってるんじゃ...)
ことり「ふんふん♪」
-
4人「ごちそうさまでした」
真姫「ふぅ、美味しかったわ」
海未「やはりことりのカレーは最高です」
にこ「ズズズ...ふぅ、なかなかやるじゃない」
ことり「ふふ、ありがと♪」
真姫「さて、それでは作戦会議を始めましょうか」
ことり「といっても、ことりたちはにこちゃんと真姫ちゃんと手を組んでもらうまでしか計画なかったし」
海未「お二人の意見を聞きたいですね」
にこ「そうねぇ...とりあえずお互いのスキルについて共有しときたいわ」
海未「ふむ、そうですね、そのほうが今後の立ち回りも考えやすいです」
にこ「いい真姫?」
真姫「ええ」
-
---マスター---
西木野真姫
---スキル---
【医者の卵:D】
自分を含め、一般人の治療ならある程度可能。
【中二病(真):E】
元々患っていなかったのだが、本人も知らずうちに何故か持っていた。
先天的なものでないため真。
【大金持ち:C】
女子高生にしてはとかでなく、そこらの社会人よりも金持ち。
財布にはそこまで入っていない、カードがあるから。
-
---サーヴァント---
クラス:???
真名:矢澤にこ
中立・中庸
---ステータス---
筋力:D
耐久:C
敏捷:D
レズ:B
幸運:C
---クラス別能力---
【単独行動:B】
マスターがいなくても2日はだいじょぶ。
---保有スキル---
【家庭の女神:E】
母親の代わりに妹たちの面倒や家事をしているうちに、
料理から洗濯から家事ならなんでもこなせるようになった。
お嫁さんとして将来有望だろう。
【ドルオタの眼:A】
アイドルをしている者、していた者のみが対象である。
サーヴァントを一目見ただけで一つの宝具について情報を得ることが出来る。
---宝具---
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
期待
-
にこ「ってな感じね」
海未(やはりにこは前回同様宝具を見抜くスキルを持ってきましたか...有能ですね)
海未(問題は2つのうちどっちの宝具を見られたか...)
ことり「にこちゃんさ、海未ちゃんの宝具1つ見えてるんだよね?」
にこ「そうね」
ことり「そのスキルを持ってるっていう証明の意味でも、得た宝具情報を説明してもらえるかな?」
真姫「...」
海未「別に疑ってるわけではないですけどね」
にこ「...まぁいいけど」
-
海未(ふむ、見抜かれたのはラブアローシュートですか)
ことり「嘘じゃないみたいだね」
真姫「...おかしい」
にこ「なにが?」
ことり「どうしたの真姫ちゃん?」
真姫「今までの話、とりあえず口を出さずに最後まで聞いてたけど」
真姫「いくつか違和感がある...けしてあなたたちの言っていることを疑っているのでなく」
にこ「なんなのよ」
海未「...」
-
真姫「まず1つ、にこちゃんがスキルで見抜いた海未の宝具情報」
ことり「ラブアローシュート(レズ化の矢)のことだね」
真姫「ええ、にこちゃんはどう思ったか知らないけど、私の予想では海未のクラスは"セイバー"じゃないのかと思ってたの」
にこ「剣術が優れてるから?」
海未「たしかに私自身セイバーで召喚されたかったですね」
にこ「セイバーじゃないとすると...うーん」
真姫「そこで海未のラブアローシュートを聞いて思ったの...まるでアーチャークラスのような宝具だなって」
にこ「そうね、矢って言ってるくらいだし」
ことり「ん?」
海未「真姫の言い方ですと、端から私がアーチャーだという選択肢はないような物言いですね」
にこ「当然よ、だってこのにこが"アーチャー"のサーヴァントだから」
ことうみ「え!?」
-
にこ「そんなに驚くことないでしょ?」
真姫「...」
海未「どういうことですか真姫」
真姫「それはこっちが聞きたいわ...にこちゃんは紛れもなくアーチャーよ」
真姫「それに今の様子だと、あなたもアーチャーのようだし」
ことり「アーチャーが二人???」
にこ「そんなことってあるのかしら」
真姫「さぁね、実際この戦争については謎が多い、私たちのような例外はあるのかもしれない」
-
ことり「でもアーチャーが二人いたところで問題ないんじゃないかな?」
にこ「大有りでしょ」
ことり「え?」
にこ「アーチャー陣営が二組いるとなると、他の陣営も二組いたっておかしくない」
海未「そうなると勝ち残るにはますます容易じゃなくなりますね」
ことり「うへぇ...」
にこ「まぁ推測の域を出ないけど」
海未(もし全クラス二組ずついるとなると14組...厳しいですね)
-
にこ「で、他には?」
真姫「そうね、あなたの令呪もう一度見せてくれないかしらことり?」
ことり「ん、いいけど」
海未「どうしました?」
真姫「これってもともとこの形だった?」
ことり「うん、そのはず...あれ?」
にこ「私にも見せなさいよ」
ことり「おかしいな、刻印が」
海未「1つ減ってるじゃないですか!」
にこ「あんたたちもう令呪使ったの?」
ことり「ううん、使った覚えはないよね、海未ちゃん」
海未「ええ...おかしいですね」
真姫「そこで、これを見て」スッ
-
ことり「真姫ちゃんの令呪?」
真姫「実はこれ、既に刻印が1つ減っているの」
海未「何に使ったのですか?」
にこ「使ってないわ、私たちもあんたたち同様、使ってないのに1つ減っているの」
ことり「んんん???」
真姫「令呪を使った"記憶がない"、アーチャークラスが"二組"、あなたたちとの共通点はそれくらい」
海未「令呪が減ったのはクラスが被ったせいかもしれないと?」
真姫「まぁ可能性の一つとしてだけど」
ことり「えー、使った覚えないなぁやっぱり」ジーッ
にこ「そこであの話、していいわよね真姫?」
真姫「ええ」
ことり「?」
-
にこ「にこたち実はね、もう既に他の陣営と手を組んでるの」
ことり「え!?」
海未「それは一番先に言うべきことではないですか?」
にこ「本来ならね...」
海未「どういうことか説明してもらいましょうか」
真姫「これにもちょっと事情があるのよ」
にこ「あんたたちがカレーを作ってる間、真姫とにこで今日あったことのおさらいをしてたの」
にこ「もちろんその手を組んだやつらのこともね」
ことり「手を組んだやつらって誰?」
真姫「最後まで聞いてなさい」
-
にこ「さっきも説明した通り、にこにはアイドル経験者の宝具情報を見抜くスキルがある」
にこ「だからそいつの宝具についても知ってるし、これから手を組んでいくにあたって作戦を考えようとした」
真姫「裏切られた時の対策も兼ねてね」
海未「それで、その方は誰なのですか?」
ことり「今の話の流れからだと、その人もアイドル経験者のようだけど」
にこ「実は」
にこ「そいつが誰だかわからないの」
海未「は?」
-
ことり「え、実際に会ってないってこと?」
真姫「いいえ、ちゃんと目の前で会ったわ」
にこ「握手だってしたもの」
真姫「まぁ正確に言うと、わからないんじゃなくて覚えてない、もしくは"忘れた"って言った方がいいわね」
海未「うわ...」
ことり「常々にこちゃんは馬鹿だ馬鹿だと思ってたけどさすがに忘れるのはちょっと」
にこ「ひねりつぶすわよあんたら」
真姫「最初は私もにこちゃんが馬鹿だからだと思ってたけど」
にこ「おい」
-
真姫「この天才西木野真姫ですら覚えてないから、たぶんそういう類いのスキルがあったんじゃないかって」
海未「自分の情報を記憶から消すスキルですか...」
ことり「ちなみに容姿以外の情報は?」
にこ「ステータスもだめね、何一つ覚えてない」
にこ「幸いなことに宝具情報だけはメモしてあるから忘れても平気だったけど」
ことり「海未ちゃんの宝具についてもちゃんとメモしてたねにこちゃん」
にこ「まぁね、ステータスはまた見れば済むけど、この宝具を見るスキルは一人につき一度だけなの」
真姫「忘れないようにメモしとけって言っといて正解だったわね」
-
海未「ちょっとまってください、だとすると、その"やつら"はいったい何のためににこたちと接触したのですか?」
真姫「そこが問題なの」
真姫「私たちと会って同盟を結んでも、自分達についての記憶は残らない」
にこ「同盟なんて端からどうでもよかった」
にこ「けど、にこに会うことには意味があった」
真姫「となると、やつらの目的は見えてくるわね」
海未「会うだけ、もしくは見るだけでいい、それが発動条件となるスキルを持っているということですか...」
真姫「おそらくね」
にこ「ただ、にこたちにも会うだけのメリットはあったわ、宝具情報を盗めたからね」
真姫「重要なのはやつらに何をされたか」
真姫「そこで令呪についての話に戻るけど」
-
ことり「令呪?」
真姫「そう、まだこの戦争が始まったばかりなのに私たちと同じく令呪を消費してるやつが現れた」
海未「わたしたちですね」
真姫「あなたたちも"やつら"に会ってたとしたら、令呪が1つ失った理由が絞られてくると思ったの」
にこ「そう考えてたんだけど、その反応だと会ってないみたいね」
海未「そうですね...残念ながらこの戦争が始まって初めて会った陣営があなたたちですので」
にこ「残念だけど原因は別にありそうね」
ことり「アーチャークラスが二組ってのも気になるなぁ」
真姫「そうね...まぁこんなとこかしら、私たちの確認しときたいことは済んだわ」
海未「私も特にはありません」
ことり「ことりも」
-
にこ「それじゃ改めて、これからのことを話しましょうか」
真姫「どの陣営から攻めるか...」
海未「といっても、私とことりはあなたたち以外には会ってないのでなんとも...」
ことり「強いていうならキャスター陣営から処理したいよね」
にこ「放置してる間に大きな陣地でも築かれたら面倒ね」
海未「でも居場所も分からないんじゃ...」
真姫「それじゃまずは情報収集から始めましょう」
ことり「そうだね」
にこ「今から行くの?」
真姫「いえ、夜まで待ちましょ、そのほうが動きやすくて都合がいいわ」
海未「異議ありません」
にこ「夜までなにしてよっか」
ことり「そうだなぁ、トランプとか」
海未「ババ抜きがいいです!ババ抜きがいいです!」
真姫(そんな?)
-
-----
---
-
夜9時
海未「それではここからは別々に行動しましょうか」
にこ「そうね、0時に真姫の家に集合でいい?」
ことり「いっぱい情報集めたほうが勝ち!」
真姫「楽しそうねことり」
ことり「真姫ちゃん楽しくないの?」
にこ「この子少し緊張してんのよ」
真姫「してないし!!」
海未「それでは3時間後に」
-
真姫「うぅ寒い、さすがに秋の夜は冷えるわねぇ」
にこ「ん」
真姫「ホッカイロ...」ニギッ
にこ「いくらか暖かいでしょ」
真姫「ありがと」ピトッ
にこ「んなっ、寄りすぎよ、回りの人の目気にしなさい」
真姫「回りのっていったって」
にこ「あれ」
真姫「人なんて誰一人いないわよ?」
にこ「...おかしいわね、まだ夜の9時よ、さすがに秋葉でこれはない」
真姫「もしかすると他の陣営の...」
にこ「可能性は大いにあるわね、気を引き締めるわよ、あんたは私の後ろに隠れてなさい」
真姫「うん」ピトッ
にこ「だからくっつきすぎよ!」
-
梨子「もぉどこよここ」
ヨハネ「秘密結社のアジトみたいでワクワクする♪」
梨子「しないです、だいたいここはUTX高校なのよ」
梨子「よっちゃんの観光ついでに見学しようと思ってきてみたけど...」
ヨハネ「ここがあのアライズの...ふむふむ」
梨子「楽しそうだからいいんだけど」
ヨハネ「梨子、あそこの部屋怪しそう!」ダッ
梨子「こーら、走らない!」
ウィーン
-
ヨハネ「おお」
梨子「何かあった?」
ヨハネ「これ...」
梨子「すごい大きな施設ね、UTXの地下にこんなものがあったなんて知らなかった」
ヨハネ「梨子、あれ見て!」
梨子「ん?」
梨子「これって...」
ヨハネ「μ'sのリーダー、高坂穂乃果さんじゃない?」
梨子「そうみたいね...(でもなんでこんなカプセルの中に)」
ヨハネ「閉じ込められてるのかな?」コンコン
ウィーン
-
???「誰かいるのか?」
...
???「気のせいか」
ウィーン
りこよは ドキドキドキドキ
梨子「なんで隠れるのよ、悪いことしてるみたいじゃない!」ヒソヒソ
ヨハネ「梨子だって隠れたでしょ!」ヒソヒソ
梨子「うっ...と、とりあえずここを出ましょう、何か良くないことに巻き込まれそう」
ヨハネ「それヨハネのせいってこと?!」
梨子「そんなこと言ってないでしょ(そういえばこの子の幸運はEだったわね...)」
ヨハネ「まーた不幸を呼んでしまったのね、わたしって罪な堕天使♪」
梨子「なにしてるの、さっさと行くわよ」
ヨハネ「ちょ、待ってよぉ」
ウィーン
-
???「ほう、さっきの気配はお前らだったか」
梨子(バレた!?)
???「ふむ、気配を絶つ特訓は怠ってましたね、勉強になります」
???「そんなこと言ってる場合じゃないよ海未ちゃん!」
梨子(私たちじゃない...あれは)
ヨハネ「南ことりさんに園田海未さん!」
梨子「しーっ!声がでかい!」ピトッ
ヨハネ「むぐっ」
梨子「ここは様子を見ましょう」ヒソヒソ
ヨハネ「うん」
ヨハネ(あっ、千歌のために穂乃果さんの写真撮っておけばよかった)
-
???「こんなところに何の用だ?見たところサーヴァントとそのマスターのようだが」
海未「いえ、用はありませんが、秋葉を歩いていたらなんとなく穂乃果の匂いが漂ってきたので」スンスン
ことり「ほのスメルを辿ってきたらここについたんだよね」クンクン
りこよは(犬かよ)
???「なるほどな、そういうことなら残念だ、ここに高坂穂乃果はいないぞ」
ヨハネ「いたよね?」
梨子「うん...」
-
海未「...そうですか」ブワァァアン
???「刀...セイバーのクラスか」
ことり「そういうあなたは、凛のお母さんですよね」
凛ママ「ん、よくわかったな、似てないことで有名なんだが」
ことり「凛ちゃんと同じ匂いがしたので」
りこよし(だから犬かよ!)
凛ママ「戦う気満々だな、目が怖いぞ園田海未」
海未「なにか隠していますね、あなた」
ことり「穂乃果ちゃんに何したの!!」
-
凛ママ「くっくっく、なにもしてないさ、私はな」
海未「そこを退いてください」
凛ママ「無理だな、ここを見張るようにと命令を受けている」
ことり「お願いしてもダメですか?」
海未「ふふふ、ことりのお願い攻撃は凄まじいですよ...」ドヤッ
凛ママ「といっても、マスターから"令呪"で命令されてるんだよ」
ことり「令呪で...?」
凛ママ「ああ、此処を通ろうとする者を全て薙ぎ倒せとな」
海未「なら...」スッ
-
海未「仕方ないですね」
凛ママ「ほう(空気が変わった...)」
凛ママ(ほどよい筋肉の緊張、呼吸のバランス、そしてなによりも集中力)
凛ママ(今の一瞬で自分に最適な体勢を建てたか...)
凛ママ「ふふっ、面白い...」
凛ママ「お前の力量、見極めてやる」
ことり「んみちゃ!」
海未「胸をお借りします、凛ママ」
凛ママ「おう、遠慮はいらん........全力で来い!!」
海未「それでは...いざ!」ダッ
-
---マスター---
???
---スキル---
【???:?】
???
-----------------------
---サーヴァント---
クラス:???
真名:凛ママ
混沌・善
---ステータス---
筋力:A
耐久:B
敏捷:A+
レズ:D
幸運:D
---クラス別能力---
【???:?】
???
---保有スキル---
【???:?】
???
---宝具---
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
こりゃつよいぞ
-
相変わらずにこに辛辣な3人www
-
鯖
海未にこ善子凛母(凛?)
マスター
ことり梨子真姫
-
真姫「にこちゃん寒い」
にこ「悪かったわねそういうキャラなのよ」
真姫「ちがくて...いや違わないけどその寒いじゃなくて」
にこ「あーほら、手かしなさい」
真姫「ん」
スポッ
にこ「どう?」
真姫「にこちゃんのポケットあったかいなりぃ...」
にこ「なにそれ」フフッ
ピトッ
にこ「そんなにくっつくと歩きにくいでしょーが」
真姫「にこちゃんのぽっけに手入れてるんだから仕方ないでしょ...あだっ!」ステン
-
にこ「ほら、言わんこっちゃない、平気?」グイッ
真姫「すごい声出しちゃった...ん?」
にこ「どうしたの?」
真姫「にこちゃん...あれ」
にこ「あれって?」クルッ
にこ「......え」
真姫「こんな風景...だっけ」
にこ「そんなはず...」
真姫「ここ、本当に秋葉よね?」
にこ「ワケわかんない...なんで」
にこ「なんでUTX高校がこんな沢山、何棟もあるのよ...?!」
-
にこ「はぁ...ふぅ...」
真姫「とりあえず入り口までは来れたわね...」
にこ「本物の建物よねこれ、他がそっくりすぎて間違えそうだわ」
真姫「あれ、もう1つ横の棟じゃない?」
にこ「にこが間違えるわけないでしょ、中入るわよ」
ビリビリビリ
にこ「うわぁっ!?」
真姫「なに今の音!」
にこ「こ、この自動ドア、紙で出来てる!」
真姫「なに言ってるのよ...」
ビリ
にこ「ね?」
-
真姫「まさか」
真姫「夜で薄暗くてよく見てなかったけど、もしかしてこれ」
ビリリ
にこ「うそでしょ」
にこ「この建物全部紙だわ...」
真姫「でも何のために...」
にこ「秋葉原駅があそこに見えるから、ここが秋葉なのは間違いないわね」
にこ「でもこのにこが本物の建物を間違えるはずない」
真姫「それじゃ本物のUTXはどこよ」
にこ「...わからない」
-
真姫「とにかくもっと中へ入ってみましょう、何か分かるかも」
にこ「そうね」ビリビリ
真姫「本当に何もかも紙で出来てるわね」
にこ「この階段って...あ、昇れた」
真姫「...」
にこ「なにしてんの、行くわよ」
真姫「にこちゃんは軽いからいいけど...」
にこ「は?」
真姫「...」タッ
真姫「あ、乗れた」ヤブレナイ
真姫「行きましょ」ズイズイ
にこ「ん」
-
にこ「気味悪いわね」
にこ「さすがに電気はないか」
にこ「ねぇ真姫」
真姫「どこ向いてるのよ、私はこっちよにこちゃん」
にこ「え?」
真姫「ん?」
にこ「でもこっちに...うわっ!」サッ
真姫「誰?!」
-
???「にゃはは、仕留め損ねたにゃ」
真姫「その声...」
にこ「凛!」
凛「ようこそ、折紙でできた世界へ」
にこ「思い...出した...!」
真姫「凛、あなた、私たちと同盟を組んでたはずでしょ、何の真似よ」
凛「同盟?ふふ、凛のこと忘れといてそれはないにゃ」
凛「しかも先に裏切ったのはそっちだよ?だからほら...」
???「こんばんは、にこちゃん真姫ちゃん」
-
真姫「花陽...」
にこ「あんたそれ!」
花陽「真姫ちゃんの令呪だよ?」
真姫「やっぱりあなたたちだったのね...」
凛「さっきまで忘れてたくせによく言うにゃ」
にこ「裏切ったつもりはなかったけどね」
真姫「...」
凛「さてさてさーて」
凛「二人にはここで舞台を降りてもらうよ」
にこ「は、なに言ってるのよ」
ドスッ
にこ「がはっ」ヨロッ
真姫「にこちゃん!」
-
凛「急所を外したか、よく今のキックに反応できたね、予め考慮してないとできない動きだよ」
にこ「はぁ...はぁ...」
凛「いつもにこちゃんのことバカにはしてるけど、こういうことに関しては賢いし勘もいいからなぁ」
真姫「また言われたし」
にこ「いてて...誰がバカよ」
凛「まぁいいや、これからじっくり料理していくよ」
凛「不安と疑心の恐怖に溺れながら散っていくといいよ、それじゃ」ダッ
-
真姫「逃げた!」
にこ「待ちなさい!」ダッ
タッ タッ タッ
にこ「見失った」
真姫「ストップにこちゃん!」
にこ「なによ、早くしないと逃げられるわよ!」
真姫「分かってるけど、逃げられるっていっても...」
真姫「誰を追いかけてるんだっけ」
-
にこ「はぁ?そんなの決まってるでしょ...」
にこ「...あれ、思い出せない」
真姫「ヤバいわよ、この状況...文字通り相手の姿が見えない」
にこ「自分の情報を記憶から消すスキル、間違いないわね」
真姫「でもそれがわかったところで」
ビリビリビリ
にこまき !?
凛「こっちにゃ!」
にこ(くっ!)
真姫「まずい!(避けれない)」
凛「はぁああああ!」
にこ『解け』ボソッ
凛 !?
にこ『伝伝伝!』
-
凛「っっっ!」ザーッ
にこ「ふぅ...」
凛「ありゃ、まーた失敗」
真姫「あれがにこちゃんの宝具...」
凛「へぇ...たしかにこちゃんはアーチャーのはずだったよね」
花陽(片手に斧、もう片方の手には銃)
花陽(あの銃がアーチャークラスの所以なのかな)
にこ「お喋りはここまでよ凛、次はこっちの番」
凛「ふんっ、そもそもりんの速さについてこれないでしょ」
にこ「それはどうかしらね」ブンッ
ビリリリリリ
-
真姫「んなっ、床を裂いた!?」
にこ「つかまりなさい真姫!」
凛「にぁぁあああ!?」
ヒュウゥゥ
スタッ
凛(下の階まで落とされた...)
凛(そんなことよりもにこちゃんの姿が)
ザッ
凛 !!
にこ「避けてみて、凛」
バンッ バンッ
凛「くっ、銃なんて卑怯にゃ!」サッ
にこ「間合いよ!」
凛「(斧!?)っっっ!!!」
-
にこ「はぁあああ!!」ブンッ
凛「ふんがぁぁぁあ!」
真姫「あの体勢で避けた!?」
にこ(さすがμ's一の運動神経ね)
凛「はぁ...はぁ...あはは」
凛「ちょっとにこちゃんのことなめてたよ、ここまでやるなんて」
にこ「一応あんたの先輩なんだけど」
凛「りんも出し惜しみしてらんないね」
スチャ
-
真姫「それは」
にこ「銃の形を模した武器...」
凛「ふふっ」
ジャラジャラ
にこ「うわぁっ!?」
真姫「鎖!」
花陽「ふふ、その鎖は折紙で造った鎖」
にこ「折り紙ですって!」
真姫「それにしたって頑丈すぎるでしょ!」フンガー
花陽「これで動けないね、にこちゃん、真姫ちゃん」
真姫「花陽...」ギリッ
-
???「我が娘ながらよく折れた街ね」
真姫「あなたは」
にこ「花陽のお母様!?」
花陽ママ「ふふ、楽しめていただけたかしら、全てが折紙でできた秋葉を」
にこ「すべて?」
花陽「うん、まさかこの建物だけかと思った?」
真姫「そういうことか」
花陽ママ「さすが西木野さんの娘さんね、頭の回転が速いわ」
-
花陽ママ「この建物だけじゃない、街全てが、UTXも道路も駅もメロンも虎も食べ物もぜーんぶが私と花ちゃんで折ったものなの」
にこ「そんなばかげた話」
花陽ママ「この建物だって花ちゃんが折(つく)ったなのよ」
花陽「さすがにお母さんの折り紙鎖みたいに本質まで本物に近づけるのは無理だけど」
にこ(こ、折紙でこんな鎖作れるわけ...)
凛「おかげでレズネーターをじっくり使えるよ」
真姫("レズネーター"...にこちゃんが凛から奪った宝具情報にあったものだわ!)
ブオォォォン
-
レズネーター『レズ鎮圧執行システム レズネーター 起動シマシタ』
レズネーター『標的ヲ 確認』
にこ「くっ、切れない!」
真姫「切れないじゃなくて破れないでしょ」
にこ「なにのんきなこと言ってるのよ!」
花陽「にこちゃんの筋力ランクじゃ無理かな、往生際が悪いよ」
花陽ママ「その鎖をただの紙だと思わないことね、既に金属そのものと変わりないですよ」
真姫「金属ですって...折り紙から本質まで似せた物を作るなんて魔法使いじゃない」
花陽ママ「まほうつかいはじめました!」
にこ「トラナイデ!」
真姫(それ私の...)
-
凛「このレズネーターはね、銃口を相手に向けて、まずはレズランクを量るの」
凛「レズランクがBのにこちゃんは標的対象」
凛「この銃に撃たれた者はたとえどんな強靭でも一発だよ、さよならだねにこちゃん」ニコッ
にこ「...なるほど...ふふ」
凛「な、なにが可笑しいにゃ」
にこ「あははははは、本当にそうかしらね?」
凛「え?」
にこ「早く試してみなさいよ、それでわかることだわ」
凛「言われずとも!」
-
カチャ ブオォォォン
凛「レズネーター、にこちゃんのレズランクを量って!」
にこ「...」
レズネーター『対象レズランク アンダー"ランクC" 執行対象デハ アリマセン トリガーヲ "ロック"シマス』
凛「な、なんで!」
花陽「にこちゃんのレズランクはBのはずじゃ!」
真姫「残念ね...今のにこちゃんのレズランクは」
にこ「...」
真姫「Eよ」
-
---マスター---
小泉花陽
---スキル---
【永遠フレンズ:C】
手を組んだ者をこちらから裏切った場合、
裏切られたことにできる。
【稲田姫様に叱られるから:E】
24時間に少なくとも1度ご飯を炊かなければ自身の全スキルが消失する。
-
クズいなw
-
---サーヴァント---
クラス:アサシン
真名:星空凛
混沌・中庸
---ステータス---
筋力:B
耐久:C
敏捷:A
レズ:D
幸運:C
---クラス別能力---
【気配遮断:C】
半径20メートル以内に入らない限り
場所さえ特定できない。
---保有スキル---
【神性:B】
星の神々の加護を受けている。
【薄情ロマンティック:C】
手を組んだ相手がこちらを裏切った場合、
そのマスターの令呪1画が自分のマスターの
ものになる。呪いの類。
【思い出未満になりたくて:B】
目撃者の前から姿を消した瞬間にその者の記憶から
彼女の能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。
マスターの小泉花陽は対象外。
---宝具---
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
?
【レズネーター】
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:1人
対象のレズランクを測定し、C以上だった場合発砲の許可が下される。
対象と20メートル以内でなければ効果がない。
命中した者は脱落する。
-
---マスター---
西木野真姫
※スキルは前参照
---サーヴァント---
クラス:アーチャー
真名:矢澤にこ
中立・中庸
---ステータス---
筋力:D
耐久:C
敏捷:D
レズ:B
幸運:C
---クラス別能力---
【単独行動:B】
マスターがいなくても2日はだいじょぶ。
---保有スキル---
【家庭の女神:E】
母親の代わりに妹たちの面倒や家事をしているうちに、
料理から洗濯から家事ならなんでもこなせる。
お嫁さんとして将来有望だろう。
【ドルオタの眼:A】
アイドルをしている者、していた者のみが対象である。
サーヴァントを一目見ただけで一つの宝具について情報を得ることが出来る。
---宝具---
【伝伝伝】
ランク:C〜A 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
日本各地の素晴らしいと思われるスクールアイドルを集めたDVD-BOXを武器に具現化させた宝具。
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
-
思い出未満とか薄情とか色々台無しになってらwww
-
乙
-
海未「はぁああ!」ドゴンッ
梨子「ひぃぃ何やってるのよっちゃん、早く逃げるわよ!」
ヨハネ「わかってるけどぉ!」ドゴゴ
凛ママ「ふんっ!」ドゴッ
ヨハネ「いろんなものがこっちに飛んでくるのぉぉぉお!」ヒィィ
凛ママ「やはり園田先輩の娘なだけある!」ハァ!
海未「ぐっ!」
凛ママ「おらぁ!!!」
海未「ぐわぁぁぁああ!!!」ザアアアァァァァ
海未(すごい力です、しっかりガードしたのに、まるでトラックに跳ねられたかのような衝撃!)
-
ヨハネ「うわぁあああ!?」ズテンッ
梨子「大丈夫!?」
ヨハネ「あぶなっ、また空から瓦礫が」
梨子(すごい不運ね...これでもう10回目よ、なんでこの子のところばかり)
梨子「おかげで私は助かってるけど」
ヨハネ「もぉ、見てないで手貸してよ!」イテテ
梨子「くっ、園田先輩と星空ちゃんのお母さんの戦闘がここまで凄まじいなんて!」
梨子「何か手はないのよっちゃん」
-
ドゴッ ドゴッ
ヨハネ「うえええぇぇぇ!!!」
梨子「ちょっと聞いてるの!」
ヨハネ「ごめんもう一回言って!」サッ
梨子「...」
ステンッ
ヨハネ「いだっ!」
梨子「もう!」パシッ
ヨハネ「ちょ」
梨子「早く逃げよ、こんなところにいたらいつか瓦礫の雨に呑まれる!」ギュッ
ヨハネ「う、うん」ドキッ
梨子(これじゃどっちがマスターかわからないじゃない)
-
タッ タッ タッ
ヨハネ「わあああああすごい飛んできてるよぉぉおおお!」
梨子「え...」
ヨハネ「瓦礫がすごい角度でこっちに降ってきてるんだけど!」
梨子「えええええ!?なによあれ!」
ヨハネ「やっぱりヨハネが不幸を集めてるんだ、さすが堕天使!」
梨子「なによ、故意でこっちに投げ飛ばしてるとしか思えないあんなの!」
よはりこ「うわぁあああああ !!!」
ヨハネ「宝具を出す許可を梨子、このままじゃ二人とも...」
梨子「確かにこれじゃ逃げ切れる気がしない...不幸を吸い寄せるにも限度ってものがあるでしょ...」
ヨハネ「ふふーん」ドヤッ
梨子「誉めてないんですけど...はぁ、仕方ないか」
-
ヨハネ「やっと覚醒の時がきたのね...ふふ、ワクワクしてきた!」
梨子「準備はいい、よっちゃん?」
ヨハネ「ええ、堕天の力...とくと見せてあげる!」
梨子「ん?」
ヨハネ「どうしたの、早く」
梨子「瓦礫の雨、やんだみたいだけど」
ヨハネ「あれ?」
梨子「もしかしてよっちゃんが宝具出すのを喜んだから」
ヨハネ「ええ!?必要なくなったのぉ!?せっかく出来ると思ったのにぃ」
梨子「なるほど、この不幸と中和されたのね、まぁ結果オーライか」
ヨハネ「ナニヨォ」
-
海未(くっ、なんて体力)
凛ママ「私ね、高校時代は結構やんちゃしてたのよ、はっ!」ドスッ
海未「ぐわぁぁああ!!」ザーッ
ことり「海未ちゃん!」
海未「はぁ...はぁ...」
凛ママ「悪いこともいっぱいしたし、喧嘩もそれなりにこなしてた」
凛ママ「音ノ木坂だけじゃない、他の学校のやつらとも何度も何度もやりあった」スゥー
海未「娘の凛からは想像できませんね」
凛ママ「ああ、あいつは私が思った以上に優しくてできた人間に育ってくれてるな」
凛ママ「凛には喧嘩なんてしてほしくないな、そういう私は街でも有名な程になってたらしいが...まぁ確かに負ける気はしなかった」
凛ママ「だけど、それでも、そんな私でも唯一勝てないやつがいたんだ...それもとても身近にな」
-
海未「街で騒がれてた程強かったあなたがですか?」
凛ママ「ああ、何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も挑んでは負けた」
凛ママ「結局そいつは先に卒業しちまってな」
凛ママ「だからこれは何かの縁なのかもしれない、園田海未」
海未「縁ですって...?」
凛ママ「お前の母さん、園田先輩を倒すための予行演習の幕開けだ!」
ゴォォォォォォ
海未「なるほど、そういうことでしたか」ポキッポキッ
海未「ならば私も答えねばなりません」
凛ママ「ふふ」コキッ
海未「数年の時を経てあなたの夢を叶えましょう...いえ、叩き潰してあげます...再び、園田の名で敗北を飾りましょうか!」
ことり(うわ、くっさ海未ちゃん)
-
ゴォォォォォォ
凛ママ「はぁああああああああ!!」
ボシュン
海未「その姿...」
ことり「上半身が...」
凛ママ「これが私の宝具、猫の妖怪の力を借りたこの姿がバーサーカークラスの由縁...」
凛ママ「さて、ここまでしたんだから楽しませてくれな」
海未「さっきより明らかに強い...!」
凛ママ「ふっ!」
海未(見えない!)
ドゴッ
パラパラパラ
海未「あぶな!?」
ことり「次来るよ!」
-
ドゴッ
ブフォォォオ
海未「くっ、土煙を使って姿を眩ませましたね」
海未(ただの馬鹿力だけが喧嘩じゃない、さすが過去に騒がれてただけのことはあります) スッ
海未 !?
凛ママ「もらった!」ドゴッ
海未「どわあぁぁああ!!!」ザーッ
凛ママ「ふん、まともには受けなかったか...おそらく土煙の異様な動きを目の端でとらえて反応したな」
海未「がはっ」
凛ママ「だけどパワー全開の私の猫パンチ、カスッただけでも致命傷になるはず」
ことり(バーサーカークラスだけのことはある、ただの一振りのパンチでこの破壊力...当たってないはずの後ろにある建物にすら亀裂が走ってる)
-
海未「...なるほど、少々甘く見てました」
凛ママ「ほう?」
海未「たいていバーサーカーというのは力任せのごり押しクラスだと思ってましたが」
海未「おそらく狂化のランクがものすごく低いのでしょう、これほど戦略的な戦い方をされるとは思ってもみませんでした」
凛ママ「その通りだ、だいたい狂化なんてしなくたって私は強いからな、いらないのさそんなスキル」
ことり「バーサーカーのアイデンティティーが...」
海未「ふふ、早々にこんな強敵に遭遇するなんて...」
海未「しかもパワー系の相手なんてラッキーですね...これならあれを試しても良さそうです」ボソッ
ことり「海未ちゃん、いったい何する気?」
凛ママ「ん?」
海未「すーはー」
ブォォォオン
-
凛ママ「刀の...鞘か、あれは」
スー カチャ
凛ママ「おいおい、刃をおさめて何のつもりだ、まさか逃げる準備か?」
海未「とんでもない...」スッ
凛ママ「!?」ゾクゾクゾク
海未「いきます...覚悟はいいですね」ザッ
凛ママ(抜刀の構え...)
凛ママ「まさか!?」
海未「縮地...!!!!!」ボソッ
ッパン
ズォォォォ
凛ママ「ぐぉぉお!??」サッ
ザァァァァ
-
凛ママ「はぁ...はぁ...」ドキドキドキ
ことり(ふふふ、ことりといっしょに特訓した技、完成したんだね海未ちゃん)
海未「ほう、避わしましたか...今の初動、予め私の繰り出す技が分かっていないと出来ない動き」
凛ママ(分かっていないと出来ない...?)
凛ママ(当然だ...昔園田先輩にも魅せられたその技に...幾度となく敗れた)
凛ママ「娘のお前が出来てもおかしくないな」
海未「やはりお母さま、高校生の頃からこの領域に立ってましたか...さすがです」
凛ママ(恐ろしい親子だ...)
海未「次で、決めます!」
-
凛ママ「はぁ...仕方ない」
海未 !?
凛ママ「これだけは、園田先輩とやりあうまでとっておきたかったんだが」
ダラーン
ことり「なにあれ...」
海未「...見事ですね...なんという脱力感」
海未「筋肉に無駄な緊張が一切ない」
凛ママ(まだ...まだ固体だ...)
凛ママ(イメージするんだ...固体を越えた液体まで...)
ことり「海未ちゃん」
海未(分かってます...おそらく次の一撃で決まる...)
凛ママ「ふぅ...」スチャ
ことり「あれは、クラウチングスタートの構え!!」
-
海未「...」
凛ママ「...」
ことり(すごい空気...ことりが一切入っていく余地がない)
海未「ふぅ」ギュッ
凛ママ「では...ゆくぞ」グイッ
...
ことり(動く!)
海未 !!
!! 凛ママ
ッパン
ことり「音だけが!?」
ことり(二人とも消えた!!)
バゴンッ
海未『縮地!』
『縮地!』凛ママ
ズサアァァァァァ
-
海未「...」
凛ママ「...」
ガハッ
凛ママ「......いけ」
海未「ありがとうございます」
ことり「海未ちゃん、だいじょうぶ?」
海未「ええ、それよりもにこたちが」
ことり「うん」
海未「しっかり捕まっててください」ダキッ
ダッ
凛ママ「はぁ...」
凛ママ「あーあ...また負けちまったなぁ...」
-
ダッ
ことり「海未ちゃん、さっきの凛ママの攻撃、平気だったの?」
海未「平気...ではないですね、ガードした左腕の骨が何本かいってるみたいです」
ことり「え、全然平気じゃないじゃんそれ、ことりを抱えてる場合じゃないよ!」
海未「普段なら重症でしょうが、今はサーヴァントの体なのもあってそこまで致命傷じゃないんですよ」
ことり「そなの?」
海未「ええ、まぁ戦闘にはそれなりに支障は出ますけどね」
海未「とにかく急ぎましょう、手遅れになる前に」
ことり「うん!」
-
梨子「はぁ、此処まで来れば...なんとか逃れたみたいね」
ヨハネ「うわーん、服が汚れたぁ」
梨子「お家帰ったら洗濯してあげるから泣かないの」ナデナデ
ヨハネ「うん、さすが私のリトルデーモン」エヘヘ
梨子「うーんリトルデーモンかぁ...」ガチトーン
ヨハネ「ナニヨォー」
梨子「よっちゃんって、あんなすごい人たちと戦えるの?」
ヨハネ「ん?うん」
梨子「自信は?」
ヨハネ「堕天使のヨハネに倒せない敵なんていない!」
梨子「ほんと?」
ヨハネ「いや、少しはいるかも...いやいやでも、さっきの人たちはちょっと...」
梨子「本当に大丈夫かなぁ」
-
ことり(うわ、くっさ海未ちゃん)
ところどころで畜生発言は草
-
海未ちゃん強いな乙
-
-----
凛「どういうことかよちん!」
花陽「わかんない、わかんないよ、たった今だってにこちゃんのレズランクはBって表示されてるし!」
花陽ママ「ふむ、お母さんにもそう見えてるわね」
にこ「確かにその通り、にこのレズランクはB...元々はね」
花陽「元々って...」
にこ「あの時、真姫の令呪を盗んであんたらだけが得をしたと思ったら大間違いよ」
花陽「え」
-
にこ「にこにはね、宝具を見抜くスキルがあるの」
にこ「だからレズネーターについてはあの時メモしてたのよ」
真姫「だから記憶から消されても平気だったし、一晩のうちに対策もうてた」
真姫(ことりのあのノートがあったからこそなんだけどね)
凛「対策か...いったいどうやったかはわからないけど」
凛「やっぱりにこちゃんの賢さと、真姫ちゃんの天才頭脳は厄介だね」
にこ「あら、降参してくれる気になった?」
凛「はは、まさか...戦いはこれからだよ」カチャ
-
真姫(銃口を自分にむけた...!?)
にこ「なによ、本当に降参する気になった?」
花陽「な、どうしたの凛ちゃん!」
凛「ふふ、にこちゃんに頼らなくても、これでいいんだよね、実は」
ウィィィィン
レズネーター『対象ノ レズランク判定ガ 更新サレマシタ』
真姫「!?」
レズネーター『レズランク オーバー"ランクC" 執行対象デス "セーフティ"ヲ 解除シマス』
にこ「なん...だと...!?」
真姫「まさか自分のレズランクを計らせて!?」
花陽「でも凛ちゃんのレズランクはDのはずだよね、許可範囲外なんじゃ...あ!」
-
凛「そう、凛はね、星が出てる夜に限り、全ステータスが1ランクアップするの」
真姫「全ランクアップですって!?」
花陽「なら...」
にこ「今の凛のレズランクは発砲許可範囲のC...」
真姫(くっ、そんな使い方があったなんて!)
凛「計る相手なんて誰でもいいんだよ」
にこ「ふん、花陽のことが好きなくせして、レズランクDなんて、ずいぶん適当なステータスね」
凛「凛はノンケだよ、好きになった相手がたまたま女の子のかよちんだっただけ」
花陽「は、恥ずかしいよ凛ちゃん」カァァ
-
凛「それじゃさよならにこちゃん、何か言い残すことはある?」
にこ「...」
凛「ふん、つまんないにゃ、もっと悔しがると思ったのに」
真姫「にこちゃん...」
凛「ふふ、真姫ちゃんはそこでにこちゃんが脱落する瞬間を見物しててよ」
真姫「そうだ凛、今度あんたの好きなあの野菜もりもりなラーメン奢ってあげるわ」
凛「...」
真姫「だから、この折り紙の鎖を解いてくれないかしら」
凛「ほう」
花陽「え」
-
凛「ちなみに店舗は?」
花陽「えええ、凛ちゃん!?」
凛「池袋かな、それとも品川、歌舞伎町、目黒...はたまた川崎かな、大宮かな?」
真姫「.........野猿」
凛「なん...だと...!?」
花陽「ちょっと凛ちゃん!」
真姫「もちろん交通費も全部出すわ、だから」
ビリリ ペタ
真姫「んーんー!!」
花陽「真姫ちゃんは少し口閉じててね」
-
凛「あ、危なかったにゃ」
花陽「さすが真姫ちゃん、頭脳派だね」
凛「ちょっと話が反れたけど」
凛「やっと終われるね」カチャ
ヴォォォン
凛「さよならにこちゃん
」
凛「お前のレズを数えろ」
海未「あなたは星でも数えてなさい」
りんぱな「!!?」
ドゴッ
凛「にぁぁあぁぁああ!!!」ザーッ
海未「ふぅ、間一髪といったところでしょうか」
花陽「凛ちゃん!」
にこ「まったく、遅いわよ海未」
海未「すいません」ザッ
-
ビリリ
真姫「ありがとう海未」
にこ「これで自由ね」
花陽「凛ちゃん大丈夫?」
凛「いててて、なんで海未ちゃんが」
海未「簡単なことです」
にこ「にこがSOSを投げたからよ」
真姫「ふふ、あなたが着てる猫パーカーのフードを調べてみなさい」
凛「え...」
花陽「これ...盗聴器!?」
凛「なんでこんなものが!」
-
海未「にこから話は伺ってるんですよ、記憶を消すスキルを持つサーヴァントがいると」
にこ「だからこんなときのために持ってたってわけ」
海未「あなたのことを忘れたとしても、声を聞けば思い出せますからね」
海未「以前ことりが穂乃果の部屋に仕掛けていた盗聴器」
海未「それと穂乃果の鞄に仕掛けていたGPS機器、こんな時のために捨てないでおいて良かったです」
にこまき(こんのほのキチどもが)
花陽「ことりちゃんが海未ちゃんのマスター...くっ」
にこ「おかげで難を逃れたわ」
-
カチャ
海未「ふむ、これが凛の宝具、レズネーターですか」
凛「か、返して!」
真姫「ならまずは私に令呪を返しなさい」
海未「花陽」ニコッ
花陽「...わかりました」
ブォォォン
真姫「ふぅ、これで一安心ね」
凛「これでいいでしょ、返してよ」
海未「はい」
カチャ
凛「ありがと...海未ちゃん」ニヤリ
凛「そしてさよならにゃぁぁあああ!!!」
パシッ
凛「うわっ!?」
海未「しょうもない、そんな行動、予想できないはずないでしょう」
凛「くっ」
にこまき(ゲスッ!!?)
-
海未「自分の宝具で脱落なんて...皮肉なものですね」
凛「ごめんかよちん...」
海未「ゲームオーバーです、凛」ブォォォォォン
花陽「やめてぇええええええ!」
海未「さよなら」
ドゴンッ
海未「んなっ!」
凛「え...」
凛「やられて...ない?」
花陽「な、なぜあなたがここに...」
凛ママ「平気か、凛」
凛「おかあさん!」
-
凛ママ「あーあ、ぱなママが呼ぶから来てみたはいいものの」ガハッ
にこ「凛を庇った...」
真姫(凛のお母さん)
海未(くっ、トドメを刺すべきででしたね)
凛ママ「いやぁ、娘の宝具なら耐えられると思ったんだけどな...甘く見すぎてた」ヨロッ
凛「な、なんで...りんを庇って...」
凛「どうして!」
凛ママ「そりゃお前...あれだ...娘を護るのも...母親の義務...だから...な」
バタッ
サァァァァァァ
にこ「凛ママ、脱落」
凛「そん...な...」
-
花陽ママ「凛ちゃん花ちゃん、今のうちに逃げなさい!」
凛「くっ、ごめんなさい...おかあさん」
花陽「凛ちゃん早く!」
にこ「そうみすみす逃がすわけないでしょ!」
花陽ママ「させないわ」
パラパラパラ
花陽ママ「折紙結界!」
にこ「なにこれ、ほんとに紙!?」
花陽「お母さんも早く!」
花陽ママ「後から行くから先に逃げなさい!」
花陽「...ごめんなさい!」ダッ
-
にこ「くっ、さすが敏捷が高いだけあって逃げ足も素早いわね」
花陽ママ「...」
にこ「花陽のお母様、覚悟は出来てますね」
花陽ママ「ふふ」
海未「なにを笑っているのです」
花陽ママ「覚悟が試されているのはあなたたちのほうよ」
真姫「どういうこと」
-
花陽ママ「園田海未ちゃん、あなたもお気づきの通り、この聖杯戦争の鍵はママライブが握ってるわ」
にこ「...」
海未「やはり」ギリッ
花陽ママ「でもね、それが分かったところでもう遅いのよ、計画は着々と進んでいる、後戻り出来ない程にね」
にこ「どういうこと、μ'sメンバーの母親たちがなんで聖杯戦争なんかに」
花陽ママ「ある一人のしょうもない願いを叶えるため...そのためにあなたたちは利用されてるだけなの」
真姫「...」
海未「何が言いたいのです」
-
花陽ママ「園田海未ちゃん、あなたもお気づきの通り、この聖杯戦争の鍵はママライブが握ってるわ」
にこ「...」
海未「やはり」ギリッ
花陽ママ「でもね、それが分かったところでもう遅いのよ、計画は着々と進んでいる、後戻り出来ない程にね」
にこ「どういうこと、μ'sメンバーの母親たちがなんで聖杯戦争なんかに」
花陽ママ「ある一人のしょうもない願いを叶えるため...そのためにあなたたちは利用されてるだけなの」
真姫「...」
海未「何が言いたいのです」
-
海未「...」
にこ「海未」
真姫「とりあえず家に戻りましょうか、これ以上ここにいても仕方ないわ」
にこ「そうね」
真姫「ところで海未」
海未「なんですか?」
真姫「ことりはどうしたの?」
海未「......あ」
-
---マスター---
花陽ママ
---スキル---
【折り紙の達人:A】
形や見た目だけなら本物に劣らないものを作ることが出来る。
極めすぎて魔術に近い。
-
---サーヴァント---
クラス:バーサーカー
真名:凛ママ
混沌・善
---ステータス---
筋力:A
耐久:B
敏捷:A+
レズ:D++
幸運:D
---クラス別能力---
【狂化:E-】
ほとんど狂化したとはいえない状態。
こどものようにハメを外せない大人になって数十年、
この狂化でその引き金は無力と化した。
---保有スキル---
【パワフル:E】
彼女の覇気に圧倒される者も少なくない。
昔よりも落ち着いたが、狂化をしていることで
全盛期の彼女がここにいる。
---宝具---
【初代猫王の号令】
ランク:E 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
猫の大軍を呼ぶ宝具。
かつてオトノキの猫すべてを統べる少女がいたという。
猫語を習得した幼い彼女は、猫同士の争いのない街を作った。
伝説となった彼女のことを猫たちはこう呼んでいる..."初代猫王"と。
【二尾の化け猫】
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
彼女の中には猫が住んでいる。
旅行先でしっぽが2本ある猫の妖怪にとり憑かれたのだが、
驚くほどに仲良くなってしまった。その妖怪の手を借りた力。
筋力、耐久のランクがA+になる。
-
---マスター---
小泉花陽
---スキル---
前参照
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:アサシン
真名:星空凛
混沌・中庸
---ステータス---
筋力:B
耐久:C
敏捷:A
レズ:D
幸運:C
---クラス別能力---
【気配遮断:C】
半径20メートル以内に入らない限り
場所さえ特定できない。
---保有スキル---
【神性:B】
星の神々の加護を受けている。
【薄情ロマンティック:C】
手を組んだ相手がこちらを裏切った場合、
そのマスターの令呪1画が自分のマスターの
ものになる。呪いの類。
【思い出未満になりたくて:B】
目撃者の前から姿を消した瞬間にその者の記憶から
彼女の能力・真名・外見特徴などの情報が消失する。
マスターの小泉花陽は対象外。
---宝具---
【星空の加護】
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
星が見える夜に限り、全ステータスが1ランクずつアップする。
【レズネーター】
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:10 最大捕捉:1人
対象のレズランクを測定し、C以上だった場合発砲の許可が下される。
対象と20メートル以内でなければ効果がない。
命中した者は脱落する。
-
これ奪った宝具て所有者以外使えるのか?
-
>>183 誤
正
花陽ママ「私と凛ママを倒したからって終わりじゃない」
花陽ママ「私たちはママライブの中でも最弱...あなたたちが聖杯の秘密を暴こうとする限り、第2、第3のママたちが立ちはだかる」
海未「ふん、なら全て凪ぎ払うまでです」
花陽ママ「ふふ、頼もしいわね、それじゃ行くわ、私もゲームオーバーですし」パラパラパラ
海未「待ってください、黒幕はいったい誰なのですか!!」
花陽ママ「さよなら」ニコッ
サァァァァァ
にこ(花陽ママ、脱落...)
-
乙
りんぱなが地味にゲスい能力だなw
-
ことうみなの?ほのキチなの?
-
>>191
ほのキチだったが共に過ごすうちにことうみ両想いにってのが前作
-
ここの世界は自然にママライブという単語が受け入れられてるのか…(困惑
>>177は海未に銃向けた凛が読まれてて銃奪われたってことであってるのか?にこまきのゲスってのがよう分からん
-
タッ タッ タッ
花陽「はぁはぁ」
凛「んっ...はぁはぁ...」
花陽「はぁ...凛ちゃんストップ」ゼェゼェ
凛「かよちんだいじょぶ?」
花陽「もう、無理、疲れちゃった...はぁ」ゼェゼェ
凛「さすがにここまでくれば大丈夫かな」
花陽「うん」
-
凛「お母さんたちに助けられちゃったね」
花陽「うん...」
凛「お母さんの願い、かよちんママの願い、なんだったんだろう」
花陽「...」
凛「凛のせいだよね...凛のせいで...」
花陽「凛ちゃん!!」
凛「わっ!?」
花陽「だめだよそういうの」
花陽「凛ちゃんのせいじゃない、だれもそんなこと思ってない」
凛「だけど」
花陽「でなきゃ、凛ちゃんのお母さんも、はなよのお母さんも」
花陽「味方してくれなかったはずだよ」
凛「...うん」
-
花陽「お母さんたち言ってたでしょ、はなよたちが勝ち残るのが望みだって」
花陽「だったら勝たなきゃ...こんなところで落ち込んでる場合じゃないよ!」
凛「うん...うん!」
凛「そうだよね、お母さんたちのためにも...」
花陽「そしてはなよと凛ちゃんの願いのためにもだよ」ニコッ
凛「ありがと、かよちん」
花陽「よしっ、それじゃお家に帰ろっか」
花陽「はなよの特性おにぎり作ってあげるよ!」
凛「うん!」
???「話は終わりましたか?」
りんぱな !?
-
???「こんな時間に散策とは、褒められたことではありませんね」
凛「誰にゃ!!」
ブオォォォォン
凛(剣...いや、刀)
凛「セイバー...ってことは海未ちゃん!」
花陽「ううん、海未ちゃんじゃない、あの人は...」
???「こんばんわ、星空凛さん、小泉花陽さん」
凛(どこかで見たことある雰囲気だけど...)
花陽「なに...このステータス...」
凛「かよちん、ステータス情報を凛にも!」
花陽「こんなの...勝てっこない...」ガクブル
凛「かよちん!」
-
???「ふむ、なかなか良いレズ力ですね...」
???「さすがレズばかりを集めた戦争」
凛「凛はレズじゃないにゃ」
???「おや、自分のマスターを愛しているのにですか?」
凛「凛はノンケだよ、好きになった子がたまたま女の子のかよちんだっただけだ!」
???「ふふっ、面白い子ですね、それをレズだと言うんですよ」
凛「違う!」
-
???「なぜそこまでレズでいることを拒むのですか」
凛「...かよちんに失礼だから」
???「は?」
凛「それを認めたら、かよちん以外の女の子にもってなっちゃうから」
凛「凛はかよちんが好きなんだよ...かよちんだけ愛してるんだよ!」
凛「だから、凛はレズじゃない、ノンケだ!」
???「ふふっ、なるほど...」
???(ですが、あなた自身のレズ力は素直ですよ)
???(そんな純粋なもの、ノンケには出せませんから)フフッ
-
スチャ
凛「くっ!」
???「少しは楽しませてくださいよ、凛ママの娘さん」
凛「はああああああああ!!!」ゴゴゴゴゴゴ
???「ふふふっ、求めていたのはその目です、そそりますねぇ...とても良い顔です」
凛「かよちんには指1本触れさせない」
???「ならばあなたの全力を賭して私に挑みなさい」
凛「いくにゃああああああ!」
???「これだから聖杯戦争はやめられません!」
???「かつて私に挑み続けた者の娘よ、私の渇きを癒してみなさい!」
-
西木野家 夜10時
プクゥー
にこ「はぁ...」
海未「こ、ことり、そろそろ機嫌直してくださいよ」オロオロ
ことり「ふんだ、どーせ海未ちゃんはことりよりも凛ちゃんのほうが気になってたんだ」プクゥ
海未「そんなことは」
真姫「助けられてこう言うのもなんだけど、海未が悪いわ」
海未「ま、まきぃ...」
ことり「そだよ」
-
にこ「だってずっとあの建物の中を迷ってたってことよね」
ことり「うん、すごい怖かった」
海未「うぐっ...」
ことり「海未ちゃん、ことりを置いて先に行っちゃうんだもん」
にこ「いい海未、ことりの気持ちもだけど、そもそもあんたのマスターなのよこの子は」
にこ「あんたが無事でも、マスターのことりに何かあったら元も子もないでしょ」
海未「おっしゃる通りです...」
-
ことり「ことり、もう寝るから、真姫ちゃんお部屋貸してくれてありがとね」
真姫「え、ええ」
バタンッ
海未「ひぃっ」ビクッ
真姫「はぁ、面倒なカップル」クルクル
海未「すいません」
真姫「今夜あったことは明日の朝に話し合いましょう、それでいいわよねにこちゃん」
にこ「いいにこぉ」
真姫「だからまずは、ことりの機嫌を直しておいてちょうだい」
真姫「いい、明日の朝までになんとかしてよ...頼むわね」ギロッ
海未「で、ですがあの様子だと」
真姫「い い わ ね ?」
海未「うっ...わかりました」シュン
バタン
-
にこ「ふぅ」
真姫「あの二人のことはいいとして、とりあえずバーサーカー陣営を倒せたことは大きな一歩ね」
にこ「まさか凛の母親が出てくるとは思わなかったけど」
真姫「事前に情報を得てた凛のレズネーターに対しても作戦成功だったし良かったわ」
にこ「そうね」
真姫「ねぇにこちゃん、さっき花陽のお母さんが言ってたことなんだけど」
にこ「μ'sメンバーの母親がってやつ?」
真姫「ええ」
にこ「うーんそうねぇ、少なくともうちの親は絡んでないと思う」
真姫「どうしてよ」
-
にこ「そもそもあの人は仕事で忙しくてこんなことしてる余裕はない、それに」
にこ「...こんな茶番に参加する時間があるのなら、こころたちと一緒に過ごしてほしい、ほとんど家にいないから」
真姫「...そっか」
にこ「ただ、あんたの親は絶対絡んでる」
真姫「にこちゃんもそう思う?」
にこ「ええ、だいたいあんたがこの戦争に参加してんのって、おばさまに言われたからなんでしょ?」
真姫「そうね、参加したのは自分の意思だけど、きっかけはママが催促してきたから」
にこ「ならまず疑うべきだし、花陽ママの発言で可能性はより大きくなった」
真姫「...」
にこ「もしかしたら戦うことになるかもしれない、覚悟は決めておかないとね」
真姫「...わかってる」
-
-----
凛「う...あ...」バタッ
花陽「凛ちゃん!!」
???「ふむ、良い運動神経をしてますね」
???「まだ発展途上ですが...しかし、昔を思い出しました」
キィィィィィン
花陽「やめてください!!」
???「そこを退きなさい小泉さん、共に切り捨てますよ」
花陽「っっっっ!」
???「ほう、それでも星空さんを庇いますか」
???「よきパートナーを持ちましたね」
-
凛「にげ...て...かよちん...」
花陽「やだよ!」
凛「なんで...」
花陽「好きな人を置いてなんていけない!」
凛「もう...仕方ないなぁ...」
凛「頑固なかよちんも...好きにゃ」
花陽「うん」ギュッ
ザスッ
サァァァァァァァ
???「アサシン陣営脱落...」
???「フン...最後までノンケのフリですか...」
???「ですが、堪らぬ狩りでしたよ」
-
誰だかわからないけどママさんつおい
-
西木野家 午前9時
海未「おはようございます」
ことり「おはよぉー」
真姫「おはよう二人とも」
にこ「...」
海未「おや、どうしたのですかにこ」
ことり「目の下、すごいクマだね」
海未「よく寝れましたか?」
にこ「よくねられた?すごいクマ?.........だぁぁれぇのせいだと思ってるのよ!!!」
-
海未「ん?」
ことり「ん?」
にこ「いくらあんたらでも、ひとんちで夜中にぎしぎしあんあんおっぱじめるなんて思わなかったわ」
ことり「きゃああ恥ずかしいぃ」ギュウウゥ
海未「ことりが声を抑えないからでしょう」イチャイチャ
ことり「海未ちゃんだってぇ」イチャイチャ
ピキッ
にこ「ねぇ真姫、今すぐ宝具を出す許可を」
真姫「落ち着いてにこちゃん」
-
真姫(とりあえずことりの機嫌が直ったみたいでよかったわ)
にこ「むぅ、真姫は寝れたのね」
真姫「相当疲れてたみたい、逆に良かったけど」
にこ「ぐぬぬ」
ことり「今日はどうしよっか」
真姫「そうね...昨日脱落したバーサーカーの凛ママ、そして逃げたアサシンであろう凛、残りはセイバー、ランサー、ライダー、キャスター、そして私たちアーチャーの6組」
にこ「海未とことりを合わせれば7組か」
真姫「本当なら昨日逃したアサシン陣営を早々に倒したいとこね、他陣営に情報が流される前に」
海未「一ついいですか?」
にこ「ん?」
-
海未「実は昨夜、にこと真姫がいた場所でないところで凛ママと戦ってたのですが」
にこ「は?」
真姫「そうなの?」
ことり「でもにこちゃんたちに呼ばれて戦闘を中断したんだよね」
にこ「よく逃げてこれたわね」
真姫「凛ママの敏捷ランクは海未よりも高かったはずだけど」
ことり「んー逃げたというか」
海未「もうトドメを刺すことができたんですけどね」
ことり「にこちゃんが緊急のSOS投げてくるからさぁ、せっかくトドメさせたのになぁ」
海未「あーあ」
真姫「最悪ねにこちゃん」
にこ「なによにこのせいみたいじゃない!!!」
-
海未「まぁそれは置いておくとして」
海未「凛ママはあそこでなにやらマスターから令呪で命令を受けていたみたいで」
にこ「令呪で?」
ことり「門番としてここを見張れ、みたいな感じだよねあの様子だと」
にこ「見張り...」
真姫「何処なのそれ」
ことり「たしかUTXの地下だよね?」
にこ「なんでそんなところに」
真姫(本物の建物にたどり着けたのかこの二人は)
-
海未「穂乃果の匂いがしたので辿ってったんですよね」
ことり「そうそう、そしたらいつの間にかそこにいて、かと思えば凛ママにとうせんぼされるし」
にこ「穂乃果の匂い?」
ことり「うん、どんどんほのスメルが強まってたから、絶対あの先に穂乃果ちゃんがいると思ったのに」
真姫「何故そこに凛ママを門番として置いてたのか気になるわね」
にこ「穂乃果か...(てか匂いってなによ)」
海未「だから私たちはそこに穂乃果が捕らえられてたらと思うと一刻も早く向かいたいのです」
真姫「海未とことりの言い分は分かったわ」
ことり「さすが真姫ちゃん」
海未「さすまきさすまき」
-
真姫「でもだめよ」
海未「何故です?」
真姫「私もそこから手を出すのは問題ないと思ってる、穂乃果のこともあるけど何か隠されてるような気がするし」
真姫「ただ今すぐはだめよ、決行は夜、一般人が寝静まった後」
にこ「そっか、もしママライブたちが協力してその場所を隠してるとしたら、凛ママに代わる者を置いてるはずだし、戦闘は避けられないのね」
ことり「でももしかしたら門番の代わりがいなくて穂乃果ちゃんが別の場所に連れてかれちゃう可能性だって!」
海未「そ、そうです、だから早々に...」
真姫「頭冷やしなさい、もしそうだとすると、この一晩のうちに対処されて、既に穂乃果はそこにはいないわ」
海未「確かに...」
-
にこ「穂乃果のこととなるとすぐ熱くなって回りが見えなくなるのがあんたらの悪い癖よ」ハァ
ことり「ごめんなさい」
真姫「まぁでも方針は立ったわね、今夜UTXの地下に攻め込む、それでいい?」
にこ「問題ないわ」
海未「はい」
ことり「ことりもおっけーです!」
海未「はぁ、きっと穂乃果は今頃私の助けを待ってるはずです、なんせ私のことが大好きですからね穂乃果は」
ことり「は?」
-
海未「ん、どうしましたことり?」
ことり「いやまってよ、なんで海未ちゃんの助けを待ってるの?そこはことりが助けにくるのを待ってるんでしょ穂乃果ちゃんは」
海未「はぁ、これだから鳥の脳みそと呼ばれるんですよことり、どう考えても私ですよ?」
ことり「堅物の脳みそコンクリートの海未ちゃんにはわからないだろうね、穂乃果ちゃんが本当に好きなのはことりだよ、どう考えても」
海未「はぁ!?わかりました、ことり、屋上へ行きましょうか」
ことり「いいよ...ことりも久しぶりにキレちまったよ...」ポキッポキッ
にこ「はぁ...やかましい」
真姫「てかこの二人はほんとに付き合ってるのかしら...」
-
ことり「あ、そうだ海未ちゃん、昨日一回家に帰りたいって言ってなかったっけ?」
海未「そういえばそうでしたね」
にこ「今のうちに行ってきたら?」
ことり「どうせ夜までやることもないしね」
海未「そうさせていただきますか」
真姫「それじゃ秋葉原駅に夜0時に集合ってことにしましょうか」
海未「わかりました」
ことり「はーい」
-
にこ「昼だからってくれぐれも油断しないこと、いいわね?」
海未「はい」
ことり「おじゃましましたー」
海未「では」ペコリ
バタンッ
にこ「はぁ...鬱陶しい連中が居なくなってスッキリしたわ」
真姫「でも合宿みたいで楽しかったわね」
にこ「へぇ珍しい、真姫がそんなこと言うなんて」
真姫「べ、別にいいでしょ!」///
-
ことり「真姫ちゃんのお家楽しかったね」
海未「ええ、ですが少し広すぎるといいますか、落ち着かなかったですね」
ことり「えー海未ちゃんの家もおっきいよぉ」
海未「ちょっとうちとは違いますよ」
ことり「あ、ことり少しだけ家に用があるんだけど」
海未「ふむ、それなら先にことりの家に行きますか」
ことり「ごめんねー」
-
ことり「よし、おっけー!」
海未「外で待っててほしいなどとずいぶん寂しいこと言うんですね」
ことり「だってすぐ済むことだし」
海未「ですが」
ことり「あ、もしかして海未ちゃん、ことりに素っ気なくされて不安なんじゃ」
海未「そ、そんなことないです、ほら早く行きますよ」プイッ
ことり(ふふっ、可愛いなぁ)
海未「ことり、荷物持ちますよ」
ことり「うん♪」
-
海未「ただいま帰りました」
ことり「おじゃましまーす」
シーン
ことり「誰もいないみたいだね」
海未「両親とも一週間前から泊まりで出掛けてるんですよ」
ことり「一週間も!?」
海未「ええ、なにやらお婆様の田舎の道場がなんちゃらかんちゃらで」
ことり「ほへぇ...」
海未「そういえばことりの家にも誰もいなかったですね」
ことり「そういえば...そうだね...」
海未「ことり?」
-
ことり「うん、もしやとは思うけど...お母さんも前回みたく聖杯戦争に参加してるんじゃないかって」
海未「なるほど...というかむしろそれしか考えられませんね...」
ことり「なら、海未ちゃんのお母さんも」
海未「はい、可能性は十分あります」
海未「サーヴァントで召喚されているとしたら、まず間違いなくセイバーのクラスでしょうね」
ことり「ひえぇ、海未ちゃんのお母さん強すぎるからあんまり戦いたくないね」
海未「ふふっ、でもそんな時のために今まで特訓してきたんですよ、ことりに付き添ってもらってまで」
ことり「そうだけと...」
-
ことり「ことり、もうあんなボロボロの海未ちゃん見たくない」
海未「ことり...」
ことり「...」
ことり「いや、ちょっとは見たいけど」
海未「え?」
ことり「いやいやまてよ、ちょっとどころの話ではないですな、あんな海未ちゃん滅多にみれないちゅん」
海未「馬鹿なこと言ってないでさっさと部屋に入ってください」ガラッ
ことり「はーい」
-
ことり「ねぇ海未ちゃん」
海未「なんですか?」
ことり「これはいつか話さなきゃいけないことだから、いま聞いちゃうけど」
海未「ん?」
ことり「にこちゃんと真姫のこと、いつ裏切るの?」
海未「...」
ことり「...」
海未「そうですね...私の希望では、最後の残り二組に私たちが勝ち残り、お互い文句なく対決できるのが一番なのでしょうが」
ことり「そりゃそうだけどさ、ことりたちだっていつ裏切られるかわからないんだよ」
海未「そうですね...」
-
海未「なんて...前回の私ならここで裏切る算段をたてていたところでしょうが」
ことり「え?」
海未「いいですかことり、今回の目的は、音ノ木坂の聖杯戦争の真相を暴くことです」
ことり「うん」
海未「勝ち残ることはその過程に過ぎません」
海未「私たちは黒幕の正体を暴き、倒さなければならない」
海未「そして、凛のお母さまと花陽のお母さまと同様おそらく理事長も、私のお母さまも敵として立ちはだかるかもしれません」
-
海未「そんなとき、私の力だけではいくらなんでも無茶です...だからこそにこたちとは手を組んだまま、最後まで勝ち残りたいのです」
ことり「たしかに...」
海未「裏切られたら裏切られたでその時考えましょう、たとえそうなったとしても、私は勝ちます」
海未「そしてあなたを守りきってみせますよ、ことり」ギュッ
海未「だから、私を信用してください」
ことり「あはは、かっこいいなぁ海未ちゃんは」
-
ことり「あっ、そーだ、海未ちゃんにこれ返そうと思って」
海未「ことりに何か貸してましたっけ?」
ゴトゴトゴト
ことり「これ」
海未「ふむ、どこかで見覚えのある...ってなにしてるんですかあああ!!?」
ことり「海未ちゃんが中学生の時に書いてたポエム帳だよ、こっちは中二病ノートでー」
海未「な....な....」
ことり「こっちが聖典インビジブルブックで、こっちが月の書かな」
海未「ななななななななんであなたが持ってるんですか!!!?」
海未「もしや...」ガサゴソガサゴソ
-
海未「な、ない...ここに封印してあったものがなくなってます!!?」
ことり「だからこれでしょ?」
ことり「実はこの前海未ちゃんのお部屋から勝手に持ち出しちゃったのでしたー」
海未「ことり」
ことり「ん?」
海未「こうべを垂れなさい」
ことり「へ?」
海未「絶対に許しませんっっっ!!!」ブォォォォン
ことり「待って待って誤解だよ、刀しまってぇ!!」
海未「誤解もくそもありません、今すぐそのこうべを垂れなさい!!!」
ことり「ひぃぃぃぃ!!?」
-
-----
海未「なるほど、儀式の触媒としてそれを用いて、私を召喚したと」
ことり「そうです」
海未「はぁ...あなた以外の者に見られなかったからいいものの、万が一があれば私は社会的に死んでましたよ」
ことり「ごめんなさい」
海未「まったく、これは再び封印しておきます」
ことり「見られたくないなら捨てればいいのに」ボソッ
海未「何か言いましたか?」ニコッ
ことり「い、いえ...」
海未「まさかこれを返すためにことりの家に行ったなんて」
ことり「借りたものはちゃんと返さないとね」
海未「黙って取っておいてそれを借りたなどと...やはりおしおき、山頂アタックが必要ですね」
ことり「冗談だよぉ」アハハ
-
秋葉UTX前 夜12時
にこ「昨日の偽UTXはなくなってるわね」
真姫「...」
海未「どうしたんですか真姫、さっきからだんまりですね」
ことり「緊張しておなか痛い?」
真姫「まぁ、そんなとこよ」
にこ「...」
真姫「やっぱり人の気配がない、誰かの仕業としか思えないわね」
にこ「そうね、秋葉にいるのは私たちだけみたい」
...
海未「着きました、UTX高校の入り口です」
ことり「入っていいのかな」
にこ「罠があるかもしれないわ、警戒を怠らないように」
海未「わなワナ罠、罠なんだー」ボソッ
にこまき「は?」
海未「え?」
-
ことり「よーし入るよぉ」
真姫「待って」
ことり「どうしたの?」
真姫「海未とことりは先に行ってて」
ことり「え?」
にこ「...なるほど...海未たちは穂乃果を頼むわ」
海未「どうしました?」
にこ「門番」ボソッ
海未「...まさか」チラッ
-
真姫「私たちが足止めするから、あなたたちは先へ行って」
海未「...にこだけで大丈夫ですか」
にこ「三年生なめんじゃないわよ、それに」
にこ「あんたらとは、くぐった修羅場の数が違うわ」
真姫「さぁ、とっとと行きなさい」
海未「...ありがとうございます」
海未「行きますよ、ことり」
ことり「え?う、うん」
タッ タッ タッ
-
にこ「まったく、損な役回りよねぇ」
真姫「ごめんなさい、でもこれは私たちが戦うべき相手だと思う」
にこ「そうね...それに、私は足止めなんかじゃ済ませるつもりはないから」
真姫「ん?」
にこ「別に、倒してしまっても構わないんでしょ?」
真姫「ふふっ、もちろんよ」
にこ「それじゃ...」
にこ「いつまでそこに隠れてるつもりですか!」
ザッ
???「なんだ、気づいてたのね」
にこ「こんばんわ、おばさま」ペコッ
真姫「ママ...」ギリッ
-
真姫ママ「こんばんは矢澤さん、丁寧な挨拶ありがとうね」
にこ「いえ、とんでもないです」
真姫ママ「そんな怖い顔しないで真姫ちゃん、せっかくこの舞台で親子運命の出会いを果たせたんだから」クスッ
真姫「運命の出会いですって...よく言うわよ、この戦争に参加するように催促したのは他でもないママじゃない」
真姫「しかもにこちゃんを召喚するようにってね」
真姫ママ「ふふっ」
-
真姫ママ「そういえば海未ちゃんとことりちゃんはどうしたの?」
真姫「先に行かせたわ、ここはにこちゃんと私で十分だから」
真姫ママ「ふふふ...あはははははは、真姫ちゃん正気?」
真姫ママ「仲間の海未ちゃんを使わず、にこちゃんと自分を捨石にするの?戯けめ」
にこ「おばさまはいったい、何が目的なんですか」
真姫ママ「つまらない質問ね」
真姫「...」
-
真姫ママ「これは聖杯戦争なのよ、聖杯を手にいれて願いを叶えるために戦うものでしょ?」
にこ「それと私や真姫ちゃんの参加を催促する理由にはならないと思いますが?」
???「予想はしてたけど、やはりやっかいねぇ、あなたは...」
真姫「だれ!?」
にこ「この声...」
カツ カツ カツ
真姫ママ「ふふ、来てくれたのね、嬉しいわ」ピトッ
にこ「理事長...」
理事長「あなたの為じゃないわよ、離れなさい」ドスッ
真姫ママ「もぅつれないわねぇ」
真姫「まさか理事長まで...」
にこ「理事長...何かあるとは思ってたけどやっぱり」
理事長「矢澤さん、一つ忠告しておいてあげるわ」
にこ「なんでしょうか」
-
理事長「世の中にはね、知らなくていいこともあるのよ...あまり詮索すると」
理事長「早死にすることになるわよ」
真姫「それはつまり、理事長がこの戦争の真相に近い人物だととらえていいってことですね?」
にこ「今やこの聖杯戦争そのものが怪しいとにこたちは踏んでいます、そこに理事長自らヒントを出してくださるなんて」
真姫ママ「と言っているけど?」
ハァ
理事長「矢澤にこ、西木野真姫...あなたたち二人は音ノ木坂の中でも桁外れに質の良いレズ力を宿している存在だわ」
真姫「いったい何を言って...」
理事長「とっても純粋なレズ力...あなたたちが望んでいる願望器の中身を満たすにはうってつけのね」
にこ「...」
-
理事長「だからこそ、あの人はあなたたちをこの聖杯戦争に参加させた...」
にこ「"あの人"...ね」
真姫「今まで得た情報から察するに、おそらくだけどこの戦争、穂乃果が大きく関わってる」
にこ「私たちと敵対するママライブ、理事長たちに捕らえられてるであろう穂乃果...」
にこ「そして聖杯戦争開始前夜、理事長と一緒に学校の屋上にいた者...これらのピースを組み合わせれば、自ずと黒幕の正体は見えてくる...」
真姫「白状してください、もう隠し事は無意味です理事長」
理事長「...ふふっ...あははははは...」
理事長「はぁ... まったく、これだから」
理事長「勘のいいレズは嫌いだよ...!!」
-
---マスター---
ことりママ(理事長)
---スキル---
【職権濫用:E】
学園理事長の地位がある。
【レズの輿:B】
彼女が召喚するサーヴァントはレズのランクがA以上になる。
または、元からA以上のサーヴァントが召喚される。
-
---サーヴァント---
クラス:???
真名:真姫ママ
混沌・中庸
---ステータス---
筋力:D
耐久:C
敏捷:E
レズ:A
幸運:A
---クラス別能力---
【???:?】
???
---保有スキル---
【治療スキル:A】
一般人相手の治療なら一瞬で治せる。
サーヴァント相手ならある程度の傷は治せるが、
治療時間はその時の状態と状況による。
【超大金持ち:B】
世の中に金で手に入らないものはない...。
それが本当なら、彼女がこの戦争に参加することはなかっただろう。
【超美スタイル:E】
出るとこは出る、引っ込むとこは引っ込んでいる。
彼女が手にした美貌は、自身の敏捷ランクを下げている。
---宝具---
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
-----
海未「ここです!」
ウィーン
ことり「ほ、穂乃果ちゃんは...!」キョロキョロ
海未「ことり!」
ことり「うん!」
ことり「すーはーすーはー」スンスン
海未「どうですか?」
ことり「だめ、濃度からして、もう連れ去られた後みたい...」
海未「くっ、やはり」
ことり「たぶんこのカプセルの中に閉じ込められてたんだと思う」
-
海未「ふむ、というか、これはなんの機械なんでしょうか」
ことり「海未ちゃんこれ見て!」
海未「んなっ、なんですか...これは!!?」
海未「た、大量の...」
ことり「穂乃果ちゃんのパンツ...!」
ことり「うひょー!!」
海未「待ちなさいことり!」
ことり「なんでさ、ここは天国だよぉ!?」
海未「どこに罠が隠されているかわかりません、それに」
ことり「あだっ!」ゴチンッ
-
海未「落ち着いて見てください、透明な壁の中ですあれは」
ことり「うううう、目の前に宝があるのに!」
海未「もう、ほのパンは卒業すると約束したでしょう?」
ことり「それは穂乃果ちゃんの部屋から盗らないってことでしょ?」
ことり「でもあれは落とし物だよ、拾ってあげなきゃ!」
海未「...一理あります」
ことり(あるんだ...)
海未(でも何故でしょう...近くで見たわけでもないのに、どうしてあれが穂乃果のパンツだとことりも私も分かったのでしょうか)
海未(それになんでここにほのぱんが大量に...)
ことり「あー!ここに1つ落ちてるよ、もーらい!!!」
海未「なにぃぃいいい!?」
-
ギュッ
ことり「あ、あれ?」
ヨハネ「ん?」
ことり「誰ですかあなた、これはことりの物ですよ?」
ヨハネ「あ、そうなの?」
ことり「うん」
海未「離れてことり!!」
ことり「うわっ!」バッ
ヨハネ「あ、南ことりさんに園田海未さん!」
ウィーン
ことり「だれ?!」
梨子「もぉ先に行かないでって言ってるでしょぉ」ゼェゼェ
-
ヨハネ「梨子おそーい」
梨子「はぁ...はぁ...」
海未(うちの高校の制服ですね...サーヴァントのほうは他の学校みたいですが)
ヨハネ「みてみてー、ぱんつ拾ったの」
ことり「あーいつの間に!!」
梨子「ぱんつなんて捨てなさい!」
梨子「...........あれ?」
梨子「南先輩と園田先輩じゃない!!!」
ヨハネ「そうみたい」
梨子「そうみたい、じゃないでしょ!」
ことり「ことりのぱんつ返して!」
海未「ことりのではないです」
ヨハネ「南さんのでないならやっぱり警察に届けないと!」
梨子「ちょ、変なこと言ってないで返しなさいよっちゃん!」
-
海未「たしかあなた、音ノ木坂一年生の桜内梨子さんじゃないですか?」
梨子「あ、はい」
海未「よかったらそのぱんつ、私たちに譲っていただけないでしょうか」
海未「あまり手荒な真似はしたくありません」
梨子「ももももちろんです、ほらよっちゃん!」
ヨハネ「でもおかしくない梨子、なんでそこまでこのぱんつにこだわるのかな」
ことり「あ?」
梨子「ちょっと!」ヒソヒソ
ヨハネ「そんなに欲しがるってことは、聖杯戦争に大きく関わるものなんじゃない?」
ヨハネ「もしかしたら、すごく強くなれる超レアアイテムなのかも!」
海未「いえ、それは幼馴染のただのぱんつですよ、だから...」
ピキーン
-
梨子「え?」
海未「ん?」
ことり「令呪を以って命じる」
海未「ちょっとことり!」
ことり「あいつを倒して、ほのぱんを奪い取って!!!」
ブォォォォォォ
海未「何してるのですかあなたはあああああああああああ!?!????」
梨子(令呪を使った!?)
ヨハネ「うおおおおお!!」
-
海未「はぁ...仕方ないですね、やってしまったからには」
海未「どちらにせよ油断はできません、ことり、私の後ろに」ブォォォン
ことり「うん」
ヨハネ「なに今の、かっこいい!」
梨子「え?」
海未「?」
ヨハネ「手から剣を作り出すなんてやはりただ者じゃない」
梨子「セイバー...かな」
ヨハネ「前から感じてたけど、園田海未さんって私に近しい何かを感じる...ふふ、この堕天使ヨハネのリトルデーモンにふさわしいわ」ククク
梨子「何言ってるのよ」
-
ことり「変な子だね...」
海未「はい」
ことり「中学生のときの海未ちゃんにちょっと近いかな」
海未「え、どこがですか?」
ことり「痛いところ」
海未「...」
ヨハネ「構えなさい、園田海未」
海未(物干し竿...あんなもので戦う気ですか)
ヨハネ「一瞬でも気を抜いてはだめよ...さもないと」
シュッ
ヨハネ「あっさり終わってしまうから」ボソッ
ことり「いつの間に!」
海未「ぐぬっっっ」
ヨハネ「ふんっ!」シュッ
-
ガキンッ
海未「ぐわぁぁぁあ!」
ドゴンッ ドゴンッ
梨子「天井を貫いて地上まで吹っ飛ばした!?」
ヨハネ「はぁあああ!」
梨子「ちょ、待って!」タッ タッ タッ
ピラッ
ことり「ん?」
ことり「わー、空からほのぱんが!」
ことり「ふふっ、戦いに夢中で落としたんだねあの子、ラッキーです」ホクホク
ことり「あ、追いかけないと」タッ タッ タッ
-
-----
真姫「くるわよにこちゃん!」
にこ「わかってる...はぁぁぁあ!」ブォォォォン
理事長「ふむ、斧ですか...それもとても巨大な」
にこ「さすがに重いわね」
真姫ママ「ふふっ、面白い」ブォォォォン
真姫(あれは...)
真姫ママ「矢澤にこちゃん」
真姫ママ「あなたが将来、真姫ちゃんの相方に相応しいかどうか」スッ
にこ(剣...ってことはセイバークラス...)
真姫ママ「ここで確かめさせてもらうわ!」
にこ「いきます!」ダッ
真姫ママ「良い瞳ね」
にこ「はぁあああ!」
-
真姫(ママは剣術の経験なんてなかったはず...)
真姫ママ「ふふっ」
真姫(あの剣、一目でわかるくらい物は上等だけど、使い手がママなら)
にこ「ふんっ!」ブンッ
真姫ママ「はっ!」
キンッ
真姫「あのにこちゃんの巨大斧をあんな細い剣で受け止めた!?」
にこ「計算どおり」
真姫ママ「!?」
バリィィィン
-
理事長「矢澤さんの斧が砕け散った!」
真姫「まって、砕けた斧から何か...!」
真姫ママ(銃!?)
カチャ
にこ「避けれますか?」
ドゴンッ
理事長「西木野先生!!」
ズドォォォォォ
真姫(あれは...!?)
にこ(なに...)
真姫ママ「避ける?」
サァァァァァァ
-
にこ「な、壁...」
グイッ
にこ「いや、これは...盾!」
真姫ママ「避ける必要なんて何処にあるのかしら」
真姫「にこちゃん上よ!」
にこ「!?」
シュッ
にこ「間に合え!」ブォォォォン
ガキンッ
真姫ママ「ふふっ、よく防いだわね」
真姫(なんで頭上から槍が)
-
にこ(真姫の声がなければやられてた)ドクンッドクンッ
真姫ママ「先ほど攻撃、見事だわ」
真姫ママ「圧倒的なまでの攻撃力を持つであろう巨大な斧」
真姫ママ「だけどそれは見せかけ、むしろ硝子並みの強度」
真姫ママ「本命はその中に仕込んでいた銃ってことね」
理事長(西木野先生の剣一振り後、隙ができた一瞬の間を物にできる戦法)
理事長(なんてえげつないこと考えるのかしら...やはり西木野さんに劣らず賢いわね、矢澤さん)
にこ「くっ、早々に決めたかったけど」
真姫「そう易々とはいかせてくれないみたいね」
-
真姫ママ「いくら武器を具現化して出せるとはいえ、それなりに時間が必要なのね」
にこ「...」
真姫(今の一手で見抜かれたか)
にこ(その通り...にこの伝伝伝は自分の好きなように武器を具現化できるのが強み...だけど)
にこ(その反面、武器をイメージする時間が必要...いくらその形を成していても、イメージを疎かにすれば質が落ちる)
にこ(その質をわざと落として生成した作戦がさっきの斧なんだけどね)
理事長「とっとと終わらせなさいドクター、のんびりしている暇はないのですよ」
真姫ママ「せっかちねぇ、娘の将来の相方を測るせっかくの機会なのよ、もう少し楽しませて」
-
真姫(不可解なのはにこちゃんの頭上に出現した槍...なぜ槍?)
真姫(ママの手には今も剣が握られている、なのに降ってきたのは槍...)
真姫(いや、そもそもにこちゃんが銃で攻撃したときの盾はなんだったの...)
にこ「真姫」
真姫(考えれば考えるほどわからない...槍ならランサーになるけど)
真姫(前に会った物干し竿を持ったサーヴァント、あれがランサーにあたるのかと思ったのだけど...)
にこ「真姫!!」
真姫「うわっ!?」
にこ「考えるのに夢中になりすぎ、回りをもっと見て、戦闘中なのよ」
真姫「あ、うん、ごめんなさい」
-
にこ「相手の能力を見極めるのは確かにあんたの役目だけど、マスターのあんたが攻撃されて脱落でもされたら元も子もないでしょ」
真姫「...わかってる」
にこ「で、作戦は?」
真姫「え?」
にこ「考えがあるんじゃないの?」
真姫「ああ、そうね...それじゃ」
真姫ママ(矢澤にこ、真姫ちゃんの欠点を無意識ながらも把握してる)
真姫ママ(あの子頭は良いんだけど、時々考えすぎて回りが見えなくなるのよね)
真姫ママ「まぁそうなるように立ち回ったんだけど」クスッ
-
にこ「ふむふむ、なるほどね」
真姫ママ「話し合いはもういいかしら、待ちくたびれたのだけど」
にこ「すぅ...ふぅ...」
真姫ママ(雰囲気が変わった)
理事長(目を閉じて、何をする気)
にこ(イメージするのよ...)
真姫(...)
にこ(そこにあるのは、武器を握る自分の姿ではない)
ブォォォォン
真姫ママ「へぇ...」
理事長「なんですか...あれは」
-
にこ(具現化させるのは手の片じゃない)
にこ(にこの上に浮かぶ...無数の武器...)
理事長 !?
にこ(真姫ママを囲む、無数の武器!) パチリッ
にこ「これが」
にこ「伝伝伝の本当の使い方」
真姫「終わりよ、ママ」
理事長「西木野先生!!」
にこ「その憎たらしいほどのぼっきゅんぼん魅惑ボディ、肉片一つ残しはしない!!!」
にこ「発射!!」
ズドドドドド
-
真姫「うわっ!!」
理事長「くっ、なんて数の暴力!!」
ズサァァァァァ
にこ「ふぅ...」
真姫 ヨロッ
真姫(結構な量のレズ力を持ってかれた...さすが必殺技ってとこね)
真姫ママ「なるほど、それがあなたがアーチャーである所以ですか」
にこ「なん...」
真姫「だと...!?」
サァァァァァ
-
真姫ママ「ふふっ、なかなか良い攻撃だったわ、自身の宝物を具現化してるだけのことはある」
真姫「無傷ですって...」
にこ「おかしい、確かに手応えはあった!?」
真姫「にこちゃんもう一度よ...今度は」ボソッ
にこ「...わかった」
真姫ママ「ん?」
ブワァァァン
理事長「さっきとは違う、真姫ママを囲わずに矢澤さんの頭上だけに武器を展開させた」
真姫(気にしなくていい...勝つためには)
にこ「発射!!!」
真姫(これくらいズルくってもなんてことない!)
真姫ママ「私でなく理事長へ攻撃ですって!?」
-
理事長「うわっ!?」
ズドドドドドドド
ザァァァァァァ
にこ「ふぅ...」
真姫「やったか!?」
パラパラパラ
真姫「...え」
にこ「にこが放った武器が...」
真姫ママ「...」
にこまき「「砕け散ってる!?」」
-
理事長「あなた、黙っていればカッコいいんだけどねぇ」
真姫ママ「マスターの理事長を狙うなんてずいぶん余裕のないことするのね」
にこ「なんなのよ...おばさまの後ろに浮いてるの...」
真姫「に、にこちゃんの武器の比じゃない...」
にこ「私なんか素人が見ても分かる...」
にこ「あれは...本物の宝...」
真姫ママ「そうよ...にこちゃんの言う通り」
真姫ママ「この子たちはね、古今東西から集めた本物ばかり...」
にこ「くっ...」
-
真姫ママ「あなたの宝具、宝物のDVDボックスを武器に具現化させる...なかなか良い発想だわ、だけどね」
真姫「...」
真姫ママ「おばさんからしたら所詮その程度なのよ...所詮はお遊び」
真姫「ママ!」
真姫ママ「所詮は庶民の財、知恵、発想」
理事長「ひどいこと言うわねぇ」
真姫ママ「私の剣、槍、盾、矢、それら宝どれ一つあげても、あなたのそれに敵わない物はない」
真姫ママ「いい真姫ちゃん、この世はお金なの、あなたが稼いだところでパートナーが地にいるんじゃ話にならないわ」
真姫「そんな言い方、いくらなんでもひどすぎる!」
にこ「...」
真姫「にこちゃん、ママの言うことに耳を傾けちゃだめよ!」
-
真姫ママ「あなたが本当に真姫ちゃんの相方に相応しいか少しは期待していたのだけど」
真姫ママ「武器は偽者だとしても」
真姫ママ「私の体に傷を負わせる気があるのなら、その3倍は持ってきなさい!」
理事長(3倍って)
にこ「真姫、ちょっと無理させるわ」
真姫「ん?」
にこ「さっきの3倍、やってやるわよ!」
真姫「は?」
にこ「さっきの3倍数の武器を具現化してやろうって言ってんのよ!」
真姫「ちょろろろ〜ん♪」
にこ「なにそれ」
真姫「なんでもない」
-
ブォォォォォン
にこ「はぁぁぁぁぁぁ...」
真姫「うっ...」ヨロッ
理事長(ものすごい武器の数...)
真姫ママ「冗談で言ったのだけど、本当にできるなんて」
にこ「覚悟は...いいですね」
スッ
真姫「きめて!!」
にこ「連続投射!!!」
ズドドドドドドッ
-
理事長(また私のほうに...いやこれは!)
真姫ママ(具現化した武器の7割を私、3割を理事長へ撃った!?)
にこ(そう...マスターの理事長は所詮人間、一撃決めれば問題ない)
真姫(重要なのはママのほう、7割の武器で足止めさえ出来ればいい)
にこ「さぁおばさま、自分の体か、理事長の体か、どちらを守るか選びなさい!」
ズダダダダダダ
ザァァァァァァァァ
-
理事長「くっ!」
真姫「理事長は無事...傷一つ負ってない」
真姫「ということは」
にこ「おばさま、マスターの理事長を選びましたか」
真姫(まぁ当然といえば当然ね)
真姫ママ「まさか、そんな手でくるとは思わなかったわ」
にこまき !?
ズサッ
真姫ママ「...」ッポイ
カランカラン
-
にこ「何故...」
真姫ママ「...」シュゥゥゥゥゥ
にこ「どうして、剣が刺さったのに」
真姫「傷が」
にこ「剣の傷が...塞がっていく」
真姫「なによ今の...あんなの」
真姫ママ「ふふっ」
真姫「そんなのチートもいいとこじゃない!!」
にこ「...宝具か」
真姫ママ「あら、勘がいいわね」
-
真姫ママ「そう、これは私の宝具、傷を受けてもすぐに修復するの」
真姫ママ「だからあなたたちに勝ち目はないのよ」フフッ
にこ「くそっ、そんなのあり?!」
シュンッ シュンッ
ビュッ
にこ「はぁっ!」
ドドドドドドドド
真姫ママ「だから無駄なのよ!」ビュンッ
にこ「っ!?」
真姫ママ「はっ!」ドスッ
にこ「にごっ!」ヨロッ
真姫「にこちゃん!」
-
真姫ママ「あなたの宝物、じっくり体験させていただいたわ...お礼に私の宝物もお見舞いしてあげる」
にこ「ぐっ...はっ...」
真姫ママ「ふふっ、いいにこちゃん、これが庶民のあなたと私との差よ」
真姫「金色の扉...」
真姫ママ『タカラモノズ』
にこ「武器の数も質も...にこの比じゃない」
ブォォォォン
カチャ カチャ
真姫「来るわよにこちゃん、立って!」
にこ「くっ...はぁっ!」ブワァン
真姫ママ「連続投射」スッ
にこ「はぁ!!」
-
ズドドドドドドド
キンッ キンッ
真姫ママ「ちっちぇえな」
ドドドドドドドド
にこ「にごぉぉおおおお!!」
真姫「にこちゃぁぁああん!」
にこ「う...あ...」バタッ
真姫「うそ」
-
タッ タッ タッ
真姫「にこちゃん、にこちゃん!」
真姫ママ「所詮庶民の力なんてその程度だわ...これで真姫ちゃんの将来のパートナーだなんて」
真姫「にこちゃん、お願い目を開けて!」ユサユサ
にこ「...」
真姫ママ「矢澤にこ、あなたの敗けです...私に勝てないようじゃ、真姫ちゃんを任せていくことは出来ないわ」
真姫「にこ...ちゃん...」グスッ
真姫ママ「まぁ、聞こえてないか...」ボソッ
-
にこ「聞いて...ますよ」
真姫ママ !?
理事長「なにっ!?」
真姫「にこちゃん!」
理事長「あれを受けてまだやれるというの...」
にこ「ぐっ...はぁはぁ...さすがに効いたわ」イテテ
真姫ママ「は、あははは、やるじゃないあなた!」
真姫「大丈夫なのにこちゃん?」
にこ「大丈夫かと聞かれれば微妙だけどね」ヨイショッ
ザッ
-
にこ「こんなところで倒れてられないわ...だって」
真姫「にこちゃん」
にこ「あんたの母親に、にこのことを認めてもらわないといけないからね」
真姫ママ(ふふっ、良い子見つけたわね...真姫ちゃん)
にこ「真姫、あんたとの約束、守れそうにないわ...」
真姫「やくそく?」
にこ「たぶんにこはここで力のほとんどを使い果たす...そして、あんたのママを必ず倒す」
理事長「...」
にこ「だから、海未と戦うことになっても、勝つことは出来ないと思う...あんたを勝ち残らせるのは無理そう...ごめん」
真姫「なんだ、そんなことね」
-
ギュッ
にこ「真姫?」
真姫「構わないわ、そんな約束...」
にこ「いいの?」
真姫「ええ、ただし...」
グイッ
真姫「絶対にママに勝ちなさい、そして私のパートナーとして認めてもらいなさい、いいわね?」
にこ「ふふっ、端からそのつもりにこ」チュッ
真姫「ヴェェ///」
にこ「ありがとう、真姫」
真姫「...うん」コクン
ザッ
-
理事長「お熱いわねぇ」
真姫ママ「懐かしいわぁ...私たちもする?」
理事長「遠慮しときます」
真姫ママ「つれないわねぇ」
にこ「おばさま、次で最後です...これがにこの最後の技、私の全ての力を注ぎます...あなたに認めてもらうために」
真姫「...」
にこ「真姫の隣にいられるように...」
真姫ママ「ふふっ、いいわ、来なさい...あなたの全身全霊を賭して、私を倒してみなさい!」
ザッ
にこ「すぅ...はぁ...」
にこ(集中するのよ)
にこ(にこがイメージするのは、常に最強のアイドル)
真姫ママ「...」
真姫(空気が)
理事長(変わった...)
にこ「...」ボソッ
-
にこは笑顔で出来ている
血潮は夢で 心は愛弗
幾たびの勧誘を越えて連敗
ただの一度も勝走はなく
ただの一度も理解されない
彼の者は常に独り 部室の隅で己に酔う
故に その悲壮に意味はなく
この体は
無限の笑顔で出来ていた
-
乙
面白い
-
-----
ヒュゥゥゥゥ
ゴロゴロゴロ
真姫ママ「ここは...」
理事長「音ノ木坂学院の...校庭」
真姫ママ「さっきまで秋葉にいたはずでは」
理事長「これ...まさか」
真姫ママ「どうしたの?」
理事長「たぶん、固有結界だわ...でもどうして」
-
パラパラパラ
真姫ママ「雨...」
理事長(何故こんなにも天気が悪いのかしら...曇天のせいか雰囲気も暗い感じ)
真姫ママ「校舎、入らない?」
理事長「そうね」
バタンッ
真姫ママ「わぁ...」
理事長「懐かしいなぁ、あなたと二人でこの玄関を踏むのも久しぶり」
理事長「って、なにのんきなこと言ってんの、とっととあの子たち探すわよ」
-
真姫ママ「ふふっ」
理事長「なにがおかしいの」
真姫ママ「口調」
理事長「え?」
真姫ママ「口調が昔に戻ってるわよあなた」
理事長「えっ、うそ!?」
真姫ママ「私の横にいるときくらい自然にしてたら?」
理事長「そうはいきません、私は生徒の見本となる理事長なんですよ?」スンッ
真姫ママ「あっ、戻った」
理事長「まぁでも」
ピトッ
-
理事長「久しぶりにこういうのも...いいかもしないわね」
真姫ママ「ふふっ、そうやって若い頃みたいに素直ならいいのに」
理事長「だめよ、今だけ...今だけだから...」
真姫ママ「あなたが昔のようにしてこなくなったから、私の魅力が落ちたのかと思ってたのだけど」
理事長「その体で何言ってるのよ、羨ましい」
真姫ママ「そう?」
理事長「あなたと違って、歳をとるにつれて私は体も廃れてってる」
理事長「それにね、娘にこんなとこ見られたくないもの、私の性格、あなたが一番良く分かってるでしょ?」
真姫ママ「忘れもしないわ...授業中に我慢できないっていきなり言い出して...」
理事長「それは忘れてって言ってるでしょ!」
-
真姫ママ「こうやってあなたを弄るのが生き甲斐だったわ」
理事長「性格悪い」
真姫ママ「でもあの後の休み時間にちゃんとしてあげたでしょ」
チュッ
理事長「えっ...!?」
真姫ママ「こうやって」クスッ
理事長「......ばかっ」
真姫ママ「歳とったわね、私たちも」
理事長「今のあなたは宝具のせいでほぼ不老不死なのにね」クスッ
-
カツッ カツッ カツッ
真姫ママ「なんて寂しいところ...」
理事長「あなたもそう思う?」
真姫ママ「ええ...学校って明るくて楽しいってイメージだったけど」
理事長「それとはまるで逆ね」
理事長「みんなあなたみたく明るく映ってればいいのだけど」
理事長「学校のイメージって生徒みんながみんな、そうはいかないから...」
真姫ママ「...」
......
-
理事長「あら?」
真姫ママ「なにか聴こえてくるわね」
理事長「向こうの部屋から...行ってみましょう」
真姫ママ「音楽......?」
理事長「歌だわ」
理事長「あの子たちの部室...」
真姫ママ「あら、ここが」スッ
理事長「待って!」ガシッ
真姫ママ「何よ?」
理事長「罠かもしれない」
真姫ママ「大丈夫よ、今の私は不老不死なんだし...」ギュッ
理事長「ん」
真姫ママ「傍にはあなたもいるから」ニコッ
理事長「なによそれ」クスッ
真姫ママ「開けるわね」
-
ガチャ
理事長(なんとなくだけど、そんな気はしてた...)
ビュッ ビュッ
ズドドドドドドド
真姫ママ「南さん、はぁ!」ブワァン
キンッ キンッ
理事長(私たちは...たぶん敗ける...)
ザァァァァァァ
理事長「西木野さん!」
真姫ママ「がはっ...」ヨロッ
理事長「どうして」
理事長「傷が癒えない!?」
にこ「いらっしゃいませ、アイドル研究部の部室へ」
-
理事長「矢澤さん!」
真姫「ママ、理事長...あなたたちの敗けです」
真姫ママ「何故...傷が癒されないの...」
にこ「説明しましょう」
にこ「これはにこの固有結界...」
にこ「私の高校生活...心象風景を具現化したもの」
理事長「こんな寂しくて悲しい世界が...あなたの心象風景ですって...?」
にこ「といっても、理事長たちが見てきたものはにこが2年生までの風景...そしてこれが」
真姫ママ「曇天が...」
理事長「晴れていく」
にこ「今のにこです...」
-
にこ「この結界の中で絶対にしてはいけないことがあります」
理事長「してはいけないこと...?」
にこ「後ろを振り向かないこと...過去を後悔しないこと...泣かないこと...」
にこ「不安にならないこと...暗い気持ちにならないこと...マイナスの思考にならないことです」
理事長「それって...」
にこ「それらは、にこが2年間ずっとしないように心がけていたこと...」
にこ「アイドルの夢を諦めないために」
真姫ママ「...なら、私たちはここに来てからずっと」
にこ「そうです、まぶしい過去を懐かしみ、あなたたちのレズ力はこの世界に吸いとられた」
真姫ママ「なんですって」
にこ「現におばさまの傷は癒えてない...マスターの理事長共にレズ力が不足してる証拠です」
理事長「たしかに...いや、でも」
真姫ママ「私の武器であなたの具現化した武器を弾けなかった理由にはならないわ!」
真姫ママ「あなたのは所詮イメージから作り出した駄作、私の本物には敵わないはず!」
-
真姫「にこちゃんが武器に具現化したものはさっきとはまるで別よ」
真姫ママ「真姫ちゃん...」
真姫「思い出」
理事長「え...」
にこ「そう、にこが具現化した宝物は、μ'sのみんなが作ってくれた思い出」
にこ「にこの最高の宝物が、お金で手に入る武器なんかに負けるはずありません」
真姫ママ「...ふふっ、なるほど...敵わないわけね」
理事長(矢澤さん...)
真姫ママ「(認めるわ、矢澤にこちゃん...)真姫ちゃんを頼むわね」
にこ「...これが、にこの全て」
にこまき『ゲート・オブ・ニコニー』
にこ「思い出の中で...じっとしていてください」
-
---マスター---
ことりママ(理事長)
---スキル---
前参照。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:ライダー
真名:真姫ママ
混沌・中庸
---ステータス---
筋力:D
耐久:C
敏捷:E
レズ:A
幸運:A
---クラス別能力---
【騎乗:D】
トナカイに引かせたソリで空を翔る程度。
夫にも跨る。
---保有スキル---
【治療スキル:A】
一般人相手の治療なら一瞬で治せる。
サーヴァント相手ならある程度の傷は治せるが、
治療時間はその時の状態と状況による。
【超大金持ち:B】
世の中に金で手に入らないものはない...。
それが本当なら、彼女がこの戦争に参加することはなかっただろう。
【超美スタイル:E】
出るとこは出る、引っ込むとこは引っ込んでいる。
彼女が手にした美貌は、自身の敏捷ランクを下げている。
---宝具---
【空飛ぶ雪舟】
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
トナカイに引かせたソリ。宙を飛んで移動できる。
いったいあと何年娘のサンタクロースを演じなければならないのだろう。
そんな気持ちから生まれた宝具。
サンタクロースを信じている者にしかダメージが通らないので
実質ただの乗り物。
【タカラモノズ】
ランク:E〜A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
自分を含め血族が今に至るまで古今東西から集めた貴重品を格納した部屋の扉を開く。
ランクは品によりけり。
【不死鳥の加護】
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
理事長のパンツ。装備している間、傷を負った瞬間に回復する。
-
UBWとGOBの合わせ技とかにこにー強い
-
---マスター---
西木野真姫
---スキル---
前参照。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:アーチャー
真名:矢澤にこ
中立・中庸
---ステータス---
筋力:D
耐久:C
敏捷:D
レズ:B
幸運:C
---クラス別能力---
【単独行動:B】
マスターがいなくても2日はだいじょぶ。
---保有スキル---
【家庭の女神:E】
母親の代わりに妹たちの面倒や家事をしているうちに、
料理から洗濯から家事ならなんでもこなせる。
お嫁さんとして将来有望だろう。
【ドルオタの眼:A】
アイドルをしている者、していた者のみが対象である。
サーヴァントを一目見ただけで一つの宝具について情報を得ることが出来る。
---宝具---
【伝伝伝】
ランク:C〜A 種別:対軍宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
日本各地の素晴らしいと思われるスクールアイドルを集めたDVD-BOXを武器に具現化させた宝具。
【ゲート・オブ・ニコニー】
ランク:E〜A++ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
彼女のたくさんの宝物が詰まった部室の扉を開く宝具。
中にある様々なものを武器に具現化させ飛ばすことができる。
伝伝伝はその中の一つ。
宝具、"笑顔の少女が見た景色"を発動中、100パーセントの能力を発揮できる。
【笑顔の少女が見た景色】
ランク:- 種別:- レンジ:- 最大捕捉:-
彼女の高校生活最初の2年間の心情を映した固有結界。
彼女がその2年間でしないように心がけていたことをしてはいけない。
2年間守り続けたアイドル研究部がなければ、9人の伝説は生まれなかったかもしれない。
-
-----
海未(後ろ...!!!?)
ヨハネ「...」ニヤッ
ビュッ
海未(なんて速い槍...いや、物干し竿ですが)
ヨハネ「はあっ!」ッポーン
海未「ふんっ!」ガキンッ
海未(なるほど...プロは筆を選ばないということですか)
海未「っ!」サッ
梨子(あの園田先輩が自ら間を置いた)
梨子(うちの子が圧倒してる!)
ヨハネ「逃がさない!」
-
ブォォォオオン
梨子「まってよっちゃん!!」
ヨハネ !?
海未「...」ビュッ
ヨハネ「え!?」
ドッ ドッ ドッ
ヨハネ「ふんぬっ!!」
キンッ
梨子(魔術...いや)
海未「よく見切りましたね、今ので仕留めるつもりでしたが」
梨子「あれは弓...ってことはアーチャーのサーヴァント!」
-
ヨハネ「はぁ...はぁ...」ドクンッ ドクンッ
ヨハネ(梨子の声でなんとか踏みとどまったけど)
ヨハネ(あと半歩踏み込んでいたら...)
ヒュー
スタッ
梨子(園田先輩はアーチャーだったのか)
梨子(近づけば剣術、かといって離れれば弓矢...)
海未「ふぅ」
ことり(むこうのサーヴァント、あの武器(物干し竿)があの子がランサーの由縁になるものとは到底思えない)
ことり(まだ何か隠している...だとしてもここまで海未ちゃんと互角にやりあうなんて)
-
ヨハネ「弓兵が剣士の真似事とはね!!!」ブンッ
海未「はっ!」スタッ
ヨハネ「力を解放したヨハネについてこれるなんて、やっぱりただ者じゃないわ園田海未さんって」
ヨハネ「どうしても私のリトルデーモンにしたくなったわ」フフフ
ことり「なんか言ってる...」
海未「言動はどうであれ、強さは驚異的です...一瞬でも気は抜けません」
ブォォォン
海未『我が心の剣に 夜空の瞬きを...』
海未『未知なる海の水面(みなも)に映せ』
海未「はあああああ!」
ことり「いてててててて!」
ことり「海未ちゃんの中二病くそ詠唱炸裂だぁ!」
ヨハネ「剣を強化した、かっこいい!」
梨子「園田さんってあんな人だったんだ...」
-
ヨハネ「ふふふ...あはははは、面白くなってきたじゃない!」
海未「いきます...!」シュッ
ヨハネ「うおっ」サッ
海未「はぁぁあ!」
キンッ
梨子(思ってたよりあの子は強い...だけどその分だけ私の中からレズ力が吸いとられてる...)
梨子(よっちゃんが勝つか...私が先にダメになるか...)
梨子「遊んでないで早く倒してしまいなさい!」
ヨハネ「焦りは禁物よ梨子、せっかくなんだし楽しまなきゃ!」
-
ビュッ
海未「逃がしません!」
スタッ
ヨハネ「ふぅ...」
ことり「止まった...」
ヨハネ「刮目しなさい園田海未、これが堕天使ヨハネの...真の力よ!」
ことり「っっっ!!?」ゾクゾクゾク
梨子「あの子いったいなにを...」
ヨハネ『雷鳴と共に堕ちよ 天仰ぐ悪魔の槍よ!』
梨子「いててててて!」
ことり「海未ちゃんに劣らぬ中二病くそ詠唱だと!?」
-
海未「なん...ですか...あれは」
ヨハネ「よもやこの技を出す時が来るとはね」フフフッ
ヨハネ「雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)!」
梨子「うわっ」クラッ
梨子「はぁ...はぁ...なんなのあれ...レズ力をこんなに持ってかれるなんて...」
ことり「雷の...槍」
海未「すさまじいエネルギー...あんなのまともに受けたら」
ヨハネ「そう...肌で感じてわかる通り、この槍の威力は」
ヨハネ「街1つ滅ぼすことさえ容易なの...だから」
ことうみ !? ゾクゾクゾク
ヨハネ「あまり近くで撃ちたくないのよ」
海未「撃つって...まさか!?」
ことり「海未ちゃん逃げて!」
ヨハネ「しっかり避けなさいね♪」シュッ
-
ズロロロロロ
海未「うわぁああ!!」ザッ
ドッッッッ!!
ゴォォオオオオオ
ことり「うわぁあああ!!」
海未「空で破裂してこの爆風...なんて力」
梨子「きゃぁあああ!?(飛ばされる!!)」
ギュッ
ヨハネ「ちゃんと捕まってて!」
梨子「こんなの聞いてないわよバカぁぁぁ!」
ザァァアアア
梨子「はぁ...はぁ...」
ヨハネ「大丈夫?」
梨子「ちょっと...タイム...」ゼェゼェ
-
海未「平気ですかことり」
ことり「う、うん...海未ちゃんは?」
海未「少々カスッってしまいましたが、なんとか...しかし」ガハッ
ことり「海未ちゃん!」
海未(槍本体に当たったわけでもないのにこのダメージ...)
海未(逆に言えばむこうのマスターは相当力を消費してるはずです)
海未「あのランサーのほうが私よりも純粋に力は上でしょう」
海未「しかしおそらくですが、実践経験は私のほうが遥か上...というよりむこうは無いと言っても過言ではないでしょう」
海未「そこを突きます、次で決めてみせます」
ことり「でもさっきの槍がまたきたら...」
海未「その心配はないでしょう」
ことり「え」
-
梨子「いいよっちゃん、さっきの技はもう使わないで」
ヨハネ「ナンデヨォー!」
梨子「なんでもなの、いい、約束よ?」
ヨハネ「ぶー」
梨子「言うこと聞かなきゃ令呪使ってでもやめさせるから」
梨子(またあれを使われたら、私の意識がもたない)
ヨハネ「もぉ分かったわよ」
梨子「お利口ね」
ヨハネ「むきーっ、年が1つ上だからって偉そうに」
梨子(中学生だったんだこの子...)
-
海未「いきます」
梨子「来るわよよっちゃん!」
ヨハネ「もうせっかちね!」
海未「はぁ!」
ヨハネ「ふんがーっ!」ボォッ
海未(すごい風圧!!)
ヨハネ「あはは、水色だ!」
海未「ん?」
ヨハネ「水色だったよね、梨子?」
ことり「ううううみちゃ!」
梨子「なにやってるのよもう」ハァ
-
海未「まさか...見ましたね...」ギロッ
ヨハネ「見えちゃったのよ、事故よ事故」
海未「問答無用!」ハレンチビンタ
ヨハネ「うおわっ!?」
ゴォォオオオオオ
梨子「ただのビンタなのにさっきのよっちゃんと同じ威力の風圧!?」
ことり「スカートが...」
ヨハネ「うわぁぁぁスケベぇ!」バッ
梨子「危ない!」
ヨハネ「へ?」
シュッ
海未「黒」
-
ズサッ
ヨハネ「う...あ...」
梨子(切ら...れた...)
ヒュゥゥゥゥ
ドサッ
梨子「よっちゃん!」ダッ
海未「呆気ないものですね...」カチャ
ことり「やったぁ海未ちゃん」ダキッ
-
梨子「やだよ...」
タッ タッ タッ
梨子(心のどこかで思ってた)ハァハァ
梨子(あの子が負けることはないだろうって)
梨子(負けたとしても、別に聖杯に興味があるわけないし、いいかって)
梨子「やだよ...」
梨子(でも...)
梨子(あの子が傍からいなくなるなんてこと、この2,3日で考えたことなんてなかった)
梨子「いやだ...!」
タッ タッ タッ
-
ことり(あの子たち、どういう関係なのかな)
ことり(もしかしたらことりたちみたく恋人関係で...)
ことり「悪いことしたかな」
海未「ことり、どうしました?」
ことり「ううん、なんでもないよ」ニコッ
海未「よくわからない方でしたが、強敵でしたね」
海未「さぁ、真姫の家に戻りましょう、あまり遅くなりすぎるとにこたちが心配します」
ことり「ぱんつも取り戻したことだしね!」
海未「この戦争のなにかヒントになればいいんですけど」
ことり「...そだね」
-
梨子「うそ...うそうそうそ」
梨子「よっちゃん、よっちゃん!!」ユサユサ
梨子「ちょっと...嘘でしょ...おきてよ」
梨子「やだよ...こんなお別れの仕方...」グスッ
梨子「.......」
ヨハネ「もういたーい!!」ガバッ
梨子「うひゃ!?」
ヨハネ「どうしたの梨子、目赤いよ?」
梨子「へ?」
ヨハネ「くぅぅ油断したわ、まさかぱんつを見られた上に攻撃まで当てられるなんて」
梨子「平気...なの?」
ヨハネ「え、うん、全然平気」
梨子「......ばか」グスッ
-
ヨハネ「どうしたの?」
梨子「なんでもない...」
ヨハネ「ん?」
梨子「...」ギュッ
ヨハネ「園田海未さんは?」
梨子「もう帰っちゃったよ」
ヨハネ「なんでよぉ」
梨子「こっちが脱落したと勘違いしてるんでしょ」
梨子(私でさえ負けたと思ったけど)
梨子(無事ならよかった...ほんとに)
ヨハネ「んーなら帰ろっか」
梨子「ほら、立って」
ヨハネ「うん」ギュッ
-
西木野家
にこ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"疲れ"だに"ごお"お"お"ぉ」
真姫「やっと帰ってこれたわね...はぁ」
にこ「海未とことりはまだか」
真姫「...お風呂、入るでしょ?」
にこ「うん」
...
チャポン
真姫「はぁ...」
にこ「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
真姫「親父くさ...」
-
にこ「あんたんちのお風呂は大きくていいわねぇ」
真姫「そう?」
にこ「毎日こうやって足伸ばしてお風呂に入れたらどんだけ幸せか」
真姫「ほらにこちゃん、背中洗ってあげるから座って」
にこ「...いいわよ別に」
真姫「早く」
にこ「嫌よ、あんたいつもそう言って変なとこまで触るんだもん」
真姫「...だめなの?」
にこ「......」
にこ「...だーもうわかったわよ」チャプン
真姫「ふふふ」
にこ「よっこいしょーいちっと」
-
真姫「んしょんしょ」ゴシゴシ
にこ「あ"あ"あ"いい感じ」
真姫「その声出すのやめたら?」
にこ「いいでしょあんたしかいないんだから」
真姫「もう」ムニッ
にこ「どこ触ってんのよ!!」ベシッ
真姫「ばれたか」
にこ「ばれるわよ!」
真姫「さっきの戦いで疲れきったにこちゃんならいけると思ったんだけど」
にこ「疲れてるの分かってるならむしろやめなさいよ!」
-
真姫「ねぇにこちゃん」
にこ「ん?」
真姫「私...我慢できない」ウルッ
にこ「にこっ!?」
真姫「だめ?」
にこ「だ、だめ!いつもそうやって流されるんだから!」
真姫「ちぇ」
ムニッ
にこ「ぎゃあああ!!」
真姫「だとしてもいくわ!」
にこ「もぉにこも我慢できなくなるでしょーが!」
真姫「もう辛抱たまらん!」
???「あーお風呂わいてるー!」
???「おお、にこたちも帰ってきてたんですね」
-
ガララッ
ことり「あ、まきちゃーん!」
海未「お疲れ様です、にこ」
にこ「た、助かった...」
真姫「ちっ」
チャポン
ことり「ふひー、大きい湯船はいいねぇ」
海未「はぁ...ですねぇ」
にこ「でしょ?」フフンッ
真姫「なんでにこちゃんが得意げなのよ」
ことり「ふひー、にこちゃんのお胸は小さいねぇ」
海未「はぁ...ですねぇ」
真姫「でしょ?」フフンッ
にこ「おい!!!!」クワッ
カポーン
-
梨子部屋
梨子「電気消すよ?」
ヨハネ「うん」
ポチッ
梨子「おやすみ」
ヨハネ「うん」
...
梨子「...」
モゾモゾ
-
梨子「...ん?」
ヨハネ「ぷはっ」
梨子「うわっ!?」
ヨハネ「ねぇ、いっしょに寝てもいい?」
梨子「もうこっちに入ってきてるじゃない」
ヨハネ「へへーん」
梨子「まぁいいけど、おいで」
ヨハネ「うん」ギュッ
-
やこ畜
-
梨子(妹ができたみたい...実際年が一つ下らしいし)
ヨハネ「...」
梨子(こうやって大人しくしてればなんだか可愛く見える...)
梨子(って何考えてるの私、ちがうちがう!)
ヨハネ「どうしたの?」
梨子「え!?」ドキッ
ヨハネ「ん?」
梨子「な、なんでもないわよ」
ヨハネ「ねぇ梨子、1つお願いしてもいい?」
梨子「なに?」
ヨハネ「電気、夕方にしてほしい」
-
梨子「(ゆうがた...ああ、薄暗いやつね)いいよ」ポチッ
ヨハネ「うおお!」
梨子「ふふっ、なんなのよ」クスッ
ヨハネ「ううん、これで梨子の顔が見えるなぁって」
梨子「んなっ、何言ってるのっ」カァァ
ヨハネ「梨子顔赤いよ、熱い?」
梨子「電気のせいでしょ」
ヨハネ「そっか」
梨子「もう...」ボソッ
-
ヨハネ「梨子っていつも一人で寝てるの?」
梨子「そうだけど...よっちゃんは、まだ一人で寝れないの?」
ヨハネ「寝てるよ?」
ヨハネ「私ね、深夜にアクマの儀式をよくするんだけど、大抵その時に寝オチしちゃって」
梨子「なにそれ」クスッ
ヨハネ「だからこうやって誰かと同じ布団で寝るのなんてすごく久しぶり」
梨子「本当は寂しかったりしてね、アクマのくせに」
ヨハネ「ナニヨォー」
梨子「ふふっ」
-
ヨハネ「寂しくなったりはしないの?」
梨子「うーん、私はだいたい一人でいることが多いから、そういうのも慣れちゃってるかな」
ヨハネ「それじゃヨハネといっしょね!」
梨子「えーアクマと一緒はちょっとなぁ」
ヨハネ「ナンデヨー」
梨子「ただ、よっちゃんと一緒に寝るのは、悪くないかも」
ヨハネ「そうよ、こんなこと他の人じゃ一生体験できないんだから」
梨子「はいはい、幸せだなぁ私は」ナデナデ
ヨハネ「もぉ子供扱いしてぇ!」
梨子「私より年下なんだからいいじゃない」
ヨハネ「むぅ、絶対いつかヨハネのリトルデーモンにしてやるんだから」
梨子「せいぜい頑張ってね」
ヨハネ「むきぃぃぃぃ、その余裕ぶった態度!」
-
梨子「やっぱりよっちゃんを弄るのは楽しい」
ヨハネ「ふんだっ」プイッ
梨子「あー怒っちゃったか」
ヨハネ「つーん」
梨子「案外堕天使ってのも、心が狭いのね」
ヨハネ「うぅぅうぅ」
梨子「ごめんごめん、機嫌直してこっち向いてよっちゃん」
ヨハネ「ん」ズズズ
-
梨子「髪、きれいね」
ヨハネ「な、なななななにいってるの///」
梨子「あれ、そこは『当然でしょ、堕天使のヨハネの髪よ!』とかじゃないの?」
ヨハネ「あ、そうだった」アセアセ
梨子「もう遅いよ」
ヨハネ「くっ、さすが私が見込んだリトルデーモン、なかなか手ごわい」
梨子「だから私はリトルデーモンじゃありませんから」
ヨハネ「でも本当は?」
梨子「じゃないです」
ヨハネ「むぅ」
-
梨子「なんだかこの昨日今日でよっちゃんのことが色々わかった気がする」
ヨハネ「ほんとかなぁ」
梨子「ええ」
ヨハネ「知ったかぶりはだめよ」
ヨハネ「心の目で見なければものごとはよく見えない、肝心なことはいつも目では見えないんだよ?」
梨子「わっ、どうしたのよっちゃん」
ヨハネ「え?」
梨子「突然まともなこと言い出すからびっくりしちゃった」
ヨハネ「ひどい!」
ヨハネ「星の王子様を書いた人の言葉なんだよね」
梨子「へぇそうなのね...いい言葉」
ヨハネ「梨子がヨハネに教えてくれたんでしょ?」
梨子「あれ、そうだっけ?(そんな覚えないけど)」
ヨハネ「あははは、ボケてきたお婆ちゃんみたい、りこバァりこバァ」アハハハハ
ベシッ
-
ヨハネ「いたーい!」
梨子「もう知りません!」
ヨハネ「ごめーん梨子ぉ」
梨子「反省してますか?」
ヨハネ「してます」
梨子「まったく...」
ヨハネ「ん」ギュッ
梨子「そろそろ寝よっか」ナデナデ
ヨハネ「うん」
-
梨子「よっちゃん...ひとつ約束して」
梨子「私が見てないところで、いなくなったりしないって」
梨子「ほ、ほんとはずっと傍にいて欲しいけど」ボソッ
ヨハネ「...」
梨子「聞いてる?」
ヨハネ「すーすー」zzZ
梨子「寝てるし...ばか」
梨子「おやすみ、よっちゃん」
-
---マスター---
桜内梨子
---スキル---
前参照。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:ランサー
真名:津島善子
秩序・善
---ステータス---
筋力:D
耐久:A
敏捷:B
レズ:E++++
幸運:E
---クラス別能力---
【対ノンケ力:E-】
ほぼ意味がない。
---保有スキル---
【悪運:A】
いくら不運が降りかかっても致命傷にはならない。
【中二病(偽):A】
彼女のキャラそのもの。
自身を堕天使と謳っている。
先天的なものなので偽。
【匿名:B】
彼女の真名を知らない者から受けるダメージが半分になる。
【???:?】
???
---宝具---
【雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)】
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
膨大なエネルギーで作られた槍。
投げて使うもよし、持って戦うもよし。
あまりにも威力が大きいため対軍宝具となっている。
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
-----
---
-
音ノ木坂学院
希「お、重い...」
絵里「はぁ、なんとか到着ね」
絵里「ここに寝せて」
希「んしょっと」
バタリッ
???「すーすー」グゴゴッ
希「のんきに寝とるなぁ」
絵里「私たちの苦労も知らないでね」
-
絵里「ほんとにこの子が音ノ木坂の聖杯なの?」
希「一週間前に聞いたんよ、この子が聖杯で、ある目的のためにこの戦争があるって」
希「ウチはその人たちの願いを聞いてゾッとした...絶対に防がないと大変なことになる」
絵里「その願いを本当に叶えようとしているなら、それに気づいている私たちがやるしかないわね」
希「たとえμ'sのみんなを倒さなきゃいけないとしてもな」
絵里「ところでその人たちって、この子の母親と...」
希「...サーヴァントはたぶんあの人」
希「果たしてウチらで倒せるか...」
-
絵里「彼らの隙をみて聖杯を奪ってきたってのに」
絵里「いつかは戦わないといけないなんて」
希「そこが問題やな」
希「他のメンバーの手を借りるって手もあるけど」
絵里「でも今はあの作戦を遂行させるのよね」
希「うん、うまくいけば戦う必要なく、この戦争ウチらの勝利で終われるはずや」
希「決行は今夜、それまで準備しといてえりち...永い夜になるかもしれん」
絵里「わかってる」
-
真姫部屋 午後1時
にこ「そこをにこがずどーんっとやってやったってわけ」フフンッ
海未「にこの武勇伝は置いておくとして、結局真姫のお母さまはどのクラスのサーヴァントだったんですか?」
ことり「そこ大事、にこちゃんの話なんかよりそこ知りたい!」
にこ「ちょっとぉ!!」
真姫「それが、なんとも言えないのよね」
ことり「なんで?」
海未「話を聞いている感じだと、セイバークラスな気がしますが」
真姫「私も最初はそう思ったのだけど」
真姫「それは宝具の一部として剣を出しただけだし」
にこ「槍とか盾、他にも武器と呼べるものならいっぱいあったわね」
真姫「ええ、だからそこからクラスを導き出すのは難しいと思う」
海未「そうですか...」
-
ことり「セイバーだったら嬉しいんだけどね」
にこ「そうね、一番強そうだし」
真姫「というかセイバークラスって一番安定してるイメージがあるわね」
海未(ことりと私はお母さまのイメージがどうしても拭い切れませんね)
ことり(セイバーで海未ちゃんのママが呼ばれてないならこれほどいいことはないんだけど)
にこ「で、海未たちのほうはどうだったの?」
真姫「成果なしかしら?」
ことり「穂乃果ちゃんはあそこから連れ去られた後みたいだったね」
真姫「やっぱり...」
にこ「...」
-
海未「ただそこでランサーであろうサーヴァントと鉢合わせになりまして」
真姫「ランサー?」
にこ(前に見たあの子か...)
海未「マスターのほうはうちの学校の者でしたが」
ことり「ランサーのサーヴァントは他の高校の制服だったね」
ことり「あーあの制服、海未ちゃんにも着せたいなぁ」グヘヘヘ
にこ「んなことはどーでもいいけど、戦ったの?」
海未「はい、なかなか手強かったですが、私からしてみれば所詮その程度の使い手でしたね」
ことり「きゃー海未ちゃんかっこいい!」
にこ「はいはい、とりあえず勝てて良かったわ」
真姫「そうね」
-
真姫「今の話を聞いてると、ママはセイバーの確率が高いわね」
ことり「どうして?」
真姫「単純に考えて残りのクラスはセイバー、ライダー、キャスター、ランサーだったんだけど」
真姫「ママは魔術は使ってなかったからキャスターではない、ライダーって感じでもなかった」
真姫「あとはセイバーかランサーだけど、海未たちのほうにいたのがランサーだとしたら」
海未「真姫のお母さまがセイバーってことですね」
真姫「そうね」
にこ「だとすると残りはライダーとキャスターか」
海未「私は、神田明神が怪しいと思います」
海未「あそこはキャスターが陣地を築くには最良の場所な気がします」
ことり(そっか、前回の聖杯戦争でキャスターはあそこに陣地を作ってたから...)
真姫「ならそこに行ってみる?」
海未「そうですね、今からでも行って様子だけでも確認しましょうか」
ことり「うん!」
にこ「...」
-
-----
ヨハネ「んーサンドイッチおいしー!」
梨子(この聖杯戦争、最後まで勝ち残らないと、戦争中の記憶が消えちゃうらしいけど)
ヨハネ「梨子の分ももーらい!」モグモグ
梨子(この子との記憶が消えちゃうなんて絶対嫌だし)
梨子(聖杯にはそこまで興味ないけど、本気で勝ち残らなきゃ)
ヨハネ「ん、美味しい!!」
梨子「はぁ...だからってこれからどうしたらいいんだろう」
ヨハネ「どしたの?」モグモグ
梨子「あれ、私のサンドイッチは?」
ヨハネ「もぐもぐ」
梨子「...ちょっと」
-
梨子「私サンドイッチは!?!!?」
ヨハネ「んー」ナデナデ
梨子「あ?」
ヨハネ「ヨハネのここに」ポンポン
梨子「なにしてるのぉぉ!!!」グワッ
ヨハネ「きゃあああああ梨子のえっちぃぃぃ!」
梨子「私のサンドイッチ返しなさい!!」コチョコチョ
ヨハネ「ぎゃははははははやめてええええ」
-
梨子「もぉ楽しみにしてとっておいたのにぃ」
ヨハネ「ぜぇ...ぜぇ...」
ヨハネ「ふふふ...ならこのヨハネを食べる?」
梨子「...」
ヨハネ「なーんて」
梨子「このぉぉぉぉ!」
ヨハネ「きゃあああああ食べられるぅぅぅ!!」
梨子「自業自得よ!」ガバッ
ヨハネ「あははははは!」
梨子(こんな時がずっと続けばいいのに)
-
-----
---
-
にこ「神田明神ねぇ...希あたりがいそうな気がするけど」
真姫「...」
スタッ
にこ「ん、どうしたの海未?」
海未「私とことりは昨日の場所をもう一度確認してから向かいます」
にこ「昨日の場所って、穂乃果のぱんつを拾ったところ?」
海未「ええ」
ことり「あの施設についても謎だらけだしね」
にこ「わかったわ、くれぐれも油断しないで」
海未「ええ、にこたちも気をつけて」
にこ「わかってるわよ」
真姫「いきましょうか、にこちゃん」
にこ「うん」
-
ことり「やっぱりお母さんも関わってたね」
海未「予想通りです...これならお母さまの参加も間違いないです」
ことり「真姫ちゃんのお母さんがセイバーだとしたら、んみちゃのお母さんはライダーかな」
海未「ふむ、その可能性が大きいですが」
海未(あの人がライダーで召喚されるとしたら...いったい何に乗るのでしょうか)
ことり「んみちゃ?」
海未「まぁとにかくまずはキャスターを潰すとこからですね」
ことり「あとは穂乃果ちゃんの奪還!」
海未「そうですね、穂乃果は私たちのものなんですから!」ギュッ
-
タッ タッ タッ
にこ「とうとう一般人誰一人いなくなったわね」
にこ「秋葉の街を貸しきったみたい」
真姫「...」
にこ「どうしたのさっきから黙って、また考え事?」
真姫「ねぇにこちゃん、海未の気配はない?」
にこ「海未の気配?」
にこ「さっき別れたばかりじゃない」
真姫「いいから、どうなのよ」
にこ「近くにはないけど...」
真姫「...」
にこ「ん?」
-
真姫「残り陣営が凛と花陽のアサシン陣営、ライダーとキャスター、それに私たちの4組」
真姫「そろそろ裏切りにきてもいい頃かと思ってるんだけど」
にこ「海未とことりが?」
真姫「ええ」
にこ「たしかにね...」
真姫「私たちは神田明神に向かってるけど、怪しいって言い出した海未たちは来ない」
にこ「嵌められてるんじゃないかってこと?」
真姫「ええ」
にこ「考えすぎのような気もするけど」
にこ「まぁ可能性として考慮しとくにこしたことはないわね」
-
真姫「っっっっ!!??!?」ゾクゾクゾク
にこ「なに...これ...!?」
真姫「なにこの感じ...」
にこ「凄まじいレズ力が街中に散ってるわ!」
真姫「どういうこと!?」
にこ「わからない、でも...!」
にこ「あっちの方角から...だとすると」
にこ「真姫、急ぐわよ、計画は中断!」
真姫「急ぐってどこに」
にこ「この現象の元凶に決まってるでしょ、さぁ捕まって!」
真姫「う、うん」
ダキッ
真姫「ヴェェェ!?お姫様抱っこ!?」
にこ「我慢しなさい!」ダッ
真姫「うわぁぁあ!!」
-
希「この調子やと時間の問題やな」
絵里「そうね、できればもう1陣営の魂が欲しいところだけど」
ブォォォオオン
絵里「さすが希には呆れるわ、まさか自分達で聖杯を起動させようなんて」
希「そうかなぁ、こういうゲームには抜け道ってのが付きものなんよ」
絵里「ふふ、最後の一組になるまでやらなくてもいいなんて、これで上手くいけば」
希「実質うちらの勝ちや」
???「おーい希ちゃーん」
希「ん、どうした凛二等兵、何故持ち場を離れている!」
凛「だって退屈なんだもーん」
絵里「今に忙しくなるわ、だからお願いね」
凛「本当かなぁ...」チラッ
-
希「どうしたん凛ちゃん?」
凛「いや、まさか穂乃果ちゃんが聖杯だなんて思わなかったからさぁ」
希「凛ちゃんも言ってたやろ」
凛「りんもかよちんママから聞いただけだったからさ、この光景を見るまでは信じられなかったよ」
絵里「さっ、早く自分の持ち場に戻りなさい」
凛「はーい...あっ」
希「ん?」
凛「凛と絵里ちゃんたちが勝ち残ったらさ、ちゃんと願い叶えさせてくれるんだよね?」
絵里「もちろんよ、安心して」
希「そういう約束で協力してもらってるしね」
凛「絶対だよー」
タッ タッ タッ
希「まぁ、うちらに願いなんてないからええんやけどね」
絵里「希はこのゲーム楽しんでるだけでしょ、本来の目的忘れないでよ?」
希「わかってるわかってる」
絵里「ほんとかしら」
-
真姫「ここって...」
にこ「やっぱりね」
真姫「学校が、音ノ木坂学院が元凶だっていうの?」
にこ「いや、正確に言うとこの中からね、何が起きてるかは行けばわかるでしょ」
「やぁやぁにこちゃん、性懲りもな現れたね!」
にこ「誰!?」
真姫「あなた」
にこ「凛!」
真姫「この現象、あなたが原因ね!」
凛「なーに言ってるにゃ、凛は関係ないよ」
にこ「ならなんであんたがここにいるのよ、まるで」
凛「ふふっ」
にこ「にこたちをこの先に行かせたくないみたいじゃない」
凛「その通りだよ、にこちゃん」
-
凛「凛はね、かよちんとの願いを叶えるために任務を全うしなきゃいけないの」
真姫「任務?」
凛「おっと、お喋りはここまで...それじゃ」
にこ「来るわ、真姫、さがってなさい」
真姫「うん、それよりにこちゃん気を付けて、何故か分からないけど、凛のステータスが見えてないわ」
にこ「ステータスが見えない?おかしいわね、なにか新しいスキルでも手に入れたか...いや、他のサーヴァントのスキルが関係してる可能性が高いか」
凛「にこちゃんにリベンジ...いざ、参るにゃ!!」ダッ
にこ「ふんっ、胸を貸すわ、我が後輩よ!!」
-
ことり「すごいレズ力の量、押し潰されそう」
海未「街中に充満してますね、どの陣営のものかわかりませんが」
海未「とにかくレズ力が濃い方へ向かってみましょう」
ことり「穂乃果ちゃん探しは?」
海未「それも兼ねてです、というか」
海未(なんでしょうこの胸騒ぎは...穂乃果)
ことり「いったい誰の仕業なんだろ」
海未「脱落したバーサーカー、ランサー、セイバーかライダー、それに能力が分かっているアサシン、アーチャー...残りは」
ことり「うん、そうなるとキャスターの可能性が大きい気がする」
海未「そうですね、今まで放置してしまった結果がこれかもしれません」
ことり「っていっても、姿を隠されたら見つけようにも難しいからねぇ...」
海未「ええ、だからこそ今この瞬間に仕留めなければ、本当に手遅れになりかねませんね、急ぎましょう!」
ことり「うん!」
-
にこ「はぁああああああ!」ブンッ
凛「ほっ」サッ
にこ「くそっ!」ブンッ
凛「ふんにゃー!」サッ
にこ「ふんっ、時間稼ぎが見え見えだわ!」ブンッ
真姫(おかしい、凛は攻撃をただ避けてるだけ...それはにこちゃんの言う通り時間稼ぎが目的だからでしょうけど)
凛「ふっ!」サッ
真姫(でもそれとは別に何かを狙ってるような動き...にこちゃんにわざわざ近づいて攻撃を誘導しているように見えるけど、でも)
にこ「間合いよ!」ブンッ
凛「っっっとりゃ!」ドスッ
にこ「がはっ」ヨロッ
凛「ふん、凛の間合いでもあるにゃ」
真姫(凛はにこちゃんの攻撃を避けてるだけでいっこうに反撃しないと思ってたけど)
-
凛「ふふっ、ゲームオーバーだよにこちゃん」
にこ「...なによ、ただの1発入れただけでもう勝った気かしら」
凛「そうだよ、もう凛の任務は完了、あとはどうぞご勝手に」バイニャー
にこ「あ、ちょ、待ちなさい!」ダッ
真姫「え、待ってにこちゃん!」
タッ タッ タッ
真姫「行っちゃった...」
真姫「なんなのよもう」
真姫(でもおかしいわね...ただ1発食らわせただけで任務完了なんて...)
真姫(いや、目的は別か...時間稼ぎでもダメージを与えることでもない...ならなんのために)
真姫(記憶を消すスキル、令呪を奪うスキル...どれも条件が必要だった、なら今回も何かスキル発動条件を満たすためだと考えるのが妥当か)
真姫(だとするとまずいわね、早くにこちゃんを追わないと!)ダッ
-
絵里「さっ、始まったようね」
希「最初の犠牲者はにこっちかー」
絵里「ふふふっ」
希「うわっ、悪党の顔やえりち」
絵里「悪者役もなかなか楽しいわ、さてさて」
希「行くんか?」
絵里「ええ、他陣営に増援に来られても厄介だし、早々ににこだけでも仕留めておかないとね」
希「それじゃうちはここから高見の見物♪」
絵里「くれぐれも気をつけるのよ、敵は見えてるものだけじゃないわ」
希「ほいほい、穂乃果ちゃんは任せといて」
チュッ
絵里「行ってくる」
希「うん、気をつけてな」
-
にこ「くそっ、こんなレズ力が充満してるなんて...さすがの私も気持ち悪くなってきた」
にこ「どうやら屋上のほうからみたいだけど、罠に警戒するのも面倒ね」
カツン
にこ「だれ!?」クルッ
絵里「はぁいにこ、かしこいかわいいエリーチカよ」ニコッ
にこ「絵里...あんた」
絵里「そんな怖い顔しないの」
にこ「なんであんたがここにいるのよ」
絵里「ふふっ、わかってるくせして」
にこ「...なら、にこの判断は間違ってなかったってことね」
ブォォォオオン
絵里「なっ!?」
にこ「もう遅いわ、終わりよ!」
ドドドドドド
-
にこ「ふんっ、疑わしいやつに躊躇う気はないのよ」
にこ「あんたを見た瞬間に発動させた、避けるのはふか...の...」
絵里「ふふっ」
にこ「な、なんで!?手応えはあったのに!」
絵里「そうかしら、見えてるものが全てだとは限らないわよ?」
にこ「くっ」
にこ(おそらく絵里はサーヴァント...キャスターか)
絵里「にこ、あなたは聖杯に何を願うの?」
にこ「あんたには言いたくないわね」
絵里「いいじゃない、減るものじゃないんだし」
にこ「そういうあんたはどうなのよ」
絵里「ん、私の願いねぇ...なんだと思う?」
-
にこ「ポンコツな自分が賢くなることじゃないの?」
絵里「あら、なら私の願いは既に叶ってるわね」
にこ「ご冗談を」
絵里「ふふっ」
にこ「ふふふ」
絵里「あはははははははは!!!」
にこ「あはははははははは!!!」
絵里「ふふふ、くっくっくっ.........にこ」
絵里「口のききかたを慎むことね...何があなたの最後の言葉になるかわからないわよ」
にこ「ふんっ、アイドル部部長をなめるんじゃないわよ...解け」
にこ「伝伝伝、連続投射!」
ズドドドドド
絵里「...」ドスッ
にこ「!?」
-
絵里「こっちよにこ!」
にこ(まただ、命中したと思ったのに...絵里特有のスキルか)
にこ「逃がさない!」ダッ
コツンッ
にこ「ん?」
ブォォォオオン
にこ「んなっ、魔法陣!?」
絵里「わな、ワナ、罠、罠なんだぁ♪」
ピカーン
にこ「くっ!!!」
ドゴォォォォォオン
ズサァァァアア
パラパラパラ
絵里「ふぅ...他愛ない」
-
タッ タッ タッ
カランカランカラン
絵里「武器も粉々、やったかしら?」
ビュッ
絵里 !?
にこ「それ、フラグって言うのよ!」
ザスッ
絵里「がはっ」
絵里「ど...どうして...」
にこ「瞬時に武器を具現化して体を覆ったのよ...」カハッ
にこ(致命傷にはならなかったけど...結構やばいわね)
にこ「ただ...絵里の致命はとれた!」
-
タッ タッ タッ
海未「にこ!」
ことり「にこちゃん!」
にこ「遅いわよあんたたち!」
ことり「にこちゃん...なに...してるの...?」
にこ「何って、絵里に一撃キメたところよ、これなら致命傷だわ」
ことり「え...?」
海未「なにを...言ってるのですかにこ...」
にこ「ん?」
海未「それは絵里じゃなく...」
「に...にこちゃ...」
ゾクゾクゾク
にこ「う...そ...」
真姫「なん...で...」ガハッ
にこ「う...」
-
にこ「うわぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?!!?!???!?!???!?!???!???!??!?!??!??!????!???!?!?」
-
真姫 ヨロッ
バタッ
海未「真姫!」
にこ「うそ...うそだうそだうそだウソウソウソうそ嘘嘘嘘ダ嘘だ嘘だ嘘だ嘘うそうそウソダ嘘ダ嘘ウソだうそうそだウソ嘘ウソウソうそ嘘嘘嘘ダ嘘だうそ嘘ウソダうそダうそ???!???!??!?!??!??!????!?????!???!??!?!???!???!??!?!??!??!????!????!?」
海未「落ち着くんですにこ!!!」
-
にこ(絵里が真姫?絵里に真姫が攻撃真姫がにこに絵里が真姫ににこがにこ真姫が絵里に???!???!??!?)
にこ(なんでどうして...わかんない???!??!?)
ことり「にこちゃん危ない!!!」
ドスッ
にこ「え?」
がはっ...
にこ「なによ.........これ」フラッ
バタッ
海未「にこぉ!」
にこ「がはっ...」
にこ「ま...き...」
-
絵里「いったいいつから...」
にこ「え...」
絵里「いったいいつから...私を刺したと錯覚していた...」
にこ(そんな...)
にこ(...ごめん...真姫)
サァァァァァァァ
ことり「にこちゃん...真姫ちゃん...」
海未「脱...落...」
絵里「ふふっ」
海未「絵里!!」
絵里「自分で自分のマスターを手にかけるなんてどんな気持ちなのかしら...それも恋人の真姫を...ふふっ」
海未「くっ」キッ
絵里「そんな睨まないでよ、攻撃してきたのはにこのほうからなのよ」
絵里「正当防衛正当防衛」
海未「何をしたんですか...」
-
絵里「いい海未、誰かを倒しにくるってことは逆に倒される覚悟があるってことなのよ」
絵里「私が恨まれるのはお門違いだと思うけど?」
海未「...それなら」
絵里「ん?」
海未「わかりました、なら、絵里もその覚悟があるという認識でいいのですね」
絵里「まぁ...ね」
海未「ことりも何か言ってやってください!」
ことり「...」
ピトッ
-
海未「ん?」
海未「どうしました、こと...」
ドスッ
海未「え...」
海未「うっ!?」カハッ
絵里 !?
海未「いったい...なに...を...」
ことり「仲良しごっこは終わりだよ、海未ちゃん」
絵里「なにしてるの...ことり」
ことり「見ての通りだよ」
海未「がはっ」ヨロッ
バタリッ
-
ことり「さよなら、海未ちゃん...」
海未「こ...と...」
絵里「どういうこと...マスターのことりが海未を...」
ことり「簡単なことだよ」
絵里「簡単なこと?」
ことり「穂乃果ちゃんを奪ったのって、絵里ちゃんだよね」
絵里「...なんのことかしら」
ことり「誤魔化そうったってそうはいかないよ」
ことり「絵里ちゃんから、穂乃果ちゃんの香りがぷんぷんするもん」
絵里(なんなのこの子...)
ことり「別に責めたりしないよ」
-
ことり「ことりはただ、穂乃果ちゃんがいるほうにつくだけ」
絵里「穂乃果がいるほうに...?」
ことり「そう」
絵里「だからって自分のサーヴァント...ましてや恋人の海未を裏切るなんて!」
ことり「ことりも海未ちゃんも、穂乃果ちゃんの大ファンなんだよ」
ことり「だから、穂乃果ちゃんに関してはお互い嫉妬しないって約束してたの」
絵里「だからってここまですること」
ことり「するんだよ...なにぬるいこと言ってるの絵里ちゃん」
絵里「え...」
ことり「ライバルは倒せるときに倒す...ことりはそれをしたまでだよ」
ことり「さっ、案内してよ絵里ちゃん」
ことり「穂乃果ちゃんのとこへさ」ニコッ
-
絵里(...狂気)
絵里(狂気の沙汰だわ...)
ことり「いこっ?」ピトッ
絵里(今ここで断ることもできる)
絵里(ことりはマスターで私はサーヴァント...力の差は歴然...倒してしまっても構わないほどに)
タッ タッ タッ
ことり「ふんふんふーん♪」
絵里(でも...)
絵里(...今のこの子は...なにをしてくるかわからない...)
絵里(余計なことはせず...様子を見たほうがいいわね) ギィィィィ
バタンッ
希「お、えりちおつかれ〜」
絵里「おつかれさま」
ザッ
希「おっとこれは、予想外の来客やね」
-
---マスター---
東條希
---スキル---
【もしもからきっと:EX】
自分の思うままに未来をねじ曲げるスキル。
サーヴァントで召喚されなければ使用不可。
【ゾンビカーニバル:B】
脱落したサーヴァントの魂をこの世に留めて手駒にするスキル。
サーヴァント本来のスキルや宝具は失われるが、サーヴァントとしての潜在能力は残っている。
【タロット占い:E】
タロットカードで占いが出来る。
-
---サーヴァント---
クラス:キャスター
真名:絢瀬絵里
中立・悪
---ステータス---
筋力:B
耐久:B
敏捷:B
レズ:D
幸運:C
---クラス別能力---
【陣地作成:E】
彼女が作れるのは工房でなく、
よくある女子高生の部屋くらいである。
【道具作成:B】
さまざまな効果をエンチャントした
アクセサリーを作成することができる。
---保有スキル---
【魔術:C】
前回の聖杯戦争でキャスターから習った。
【ロシア語:E】
ある程度なら...たぶん。
---宝具---
【レズがくれた予感】
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
作成したアクセサリーを対象に身につけることで発動できる。
対象者に幻覚を見せる。レズランクがC以上のサーヴァントのみ対象。
スキルに「心眼」を持ってる者には無効。
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
【???】
ランク:? 種別:? レンジ:? 最大捕捉:?
???
-
にこまきちゃん…
-
エリチの宝具もレズノート並みに怖いな
-
急展開だな
どんなオチになるんだ
-
.....
希「...ふーんなるほどね」
ことり「だからことりは早く穂乃果ちゃんに会いたいんだけど」
希「穂乃果ちゃんなら向こうで寝とるよ」
絵里「屋上に布団まで用意したのは流石にやりすぎたかしら」
希「その代わり、1つお願いがあるんやけど、ことりちゃん」
ことり「ん?」
希「うちのスキルを海未ちゃんに使わせてもらってもいいかな?」
ことり「スキル?」
希「そう」
絵里「希のスキルは脱落したサーヴァントの魂を縛って手駒として操ることができるの」
ことり「...」
絵里「それを海未にもって」
希「どうかな?」
-
ことり「やだ」
希「え?」
ことり「ついさっき裏切ったばかりだもん、顔合わせたくない、気まずい」
希「でもことりちゃんな、今のこの状況理解しとる?」
希「えりちはサーヴァント、ウチだってそれなりに戦える」
希「むしろことりちゃんに選択の余地なんてないと思うんやけど...」
ことり「嫌だって言ってるの」
のぞえり !? ゾクゾクゾク
ことり「き こ え な か っ た か な ?」ギロッ
絵里「ご、ごめんなさいことり」
絵里「ことりも嫌がってるようだし、やめておきましょう希」
希「...せやな」
希(なんや今の感じ...)
絵里「(ことりの気分を害したら何が起こるかわからない...とりあえずここは様子を見ましょう)」
希「(ん、了解)」
-
ことり「んじゃことりは、穂乃果ちゃんに会ってくるよ」
タッ タッ タッ
希「走ると転ぶよー」
絵里「はぁ...とんでもない子を引き取っちゃったわね」
希「しかもウチらに良いことなんてないんやない?」
絵里「そうね...海未を倒してくれたことには感謝してるけど」
希「はぁ...あと少しで儀式が完了するとこやったのに、まさかことりちゃんが来るとは」
絵里「ことりの前であんなことしたら、殺されかねないわ」
絵里「やっぱりどこか隙を見て、ことりを出し抜かないと」
希「.......なぁえりち」
絵里「ん?」
希「なんか聞こえてこへん?」
-
ァァァァァァァ
絵里「...叫び声」
ァァァァァァァアアアアア!
希「上や!」
???「きゃぁあああああ!!?!?」
フワッ
???「よっと」スタッ
???「はぁ...はぁ...」涙目
絵里「飛んできたけど」
希「サーヴァントやな...」
???「大丈夫、梨子?」
梨子「もぉやだぁ...おうち帰るぅ...」グスッ
ヨハネ「思ったよりふわふわで楽しかったでしょ?」
梨子「楽しくないよ!全然ふわふわじゃないじゃない!」
ヨハネ「だって梨子を抱えながらなんだから少しはふらふらしても仕方ないでしょ」
梨子「私が重いって言うこと?私の体重が重いって言ったの今?!」
ヨハネ「そんなこと言ってないでしょ!」
ギャーギャー
-
絵里「変なのが来たわね」
希「どうするん」
絵里「屋上まで飛んできたってことは、玄関にいる凛にもおそらく会ってないわね」
絵里「私の作ったアクセサリーも付けられてないみたいだし」
希「ならウチの出番かな」
絵里「あら、別に宝具を使わなくたって十分戦えるわよ私?」
希「ええやん、少しくらい手伝わせてよ」
絵里「まぁ希がそう言うのなら...」
絵里「.........あれ」
希「ん?」
絵里「ことり...何処にいったのかしら」
ザワ...ザワ...
希「まさか!?」
絵里「穂乃果!」ダッ
ヨハネ「歳が1つ上だからって!!」
梨子「今はそんな話してないでしょ!」
ギャーギャー
-
絵里「...やられた!」
絵里「希、穂乃果とことりがいないわ!」
希「なんやて!!」
絵里「たぶんことりが穂乃果を連れ出したんでしょうけど」
希「ならそこまで遠くには行ってないはずや」
希「ここはウチがやるから、えりちはことりちゃんを追って!」
希「万が一あの人たちに穂乃果ちゃんがまた捕まるようなことがあれば、今度こそこの街は終わってまう!」
絵里「わかったわ、希、気を付けて!」ダッ
希「ウチもすぐ後から追うから!」
希「まったく、こっちは正義のつもりでやってることなのに」
梨子「あ、逃げた!」
ヨハネ「まちなさい!」
希「はいはいお二人さん、ストップな」
-
ヨハネ「マスターごときがヨハネの足止めしようなんて笑わせる」
梨子「悪いことは言いません東條先輩、そこを退いてください」
希(さっきまで口喧嘩してたんやなかったんか)
希(マスターはうちの高校の子みたいやけど、サーヴァントの子は...)チラッ
ヨハネ「?」
希「実はな、二人にお願いがあるんよ」
ヨハネ「おねがい?」
希「ウチらに協力してくれへんかな」
梨子「どういうことですか」
-
希「ウチらは今、聖杯を起動しようとしてたとこなんやけど」
希「ちょっとその作戦に支障がでてな」
梨子「聖杯を手に入れるためには最後の1組まで勝ち残らなければいけないはずです!」
希「そんなんは思い込み、現に聖杯を起動しようとしたときに溢れ出たレズ力を追って、二人はここまで来たはずや」
ヨハネ「あの禍々しいレズ力は聖杯から溢れたものだったのね」
梨子「先輩たちに協力することで私たちにメリットがあるんですか?」
希「もしウチらと一緒に聖杯を起動できたら、願いを叶えさせてあげてもええよ?」
ヨハネ「ほんと!?」
希「ウチらの望みは聖杯の機能を無にすること、だからさっさと害のない陣営に願いを叶えてもらいたんよ」
-
梨子「信用できません、そんな都合のいい話」
希「まぁ普通はそうなるやろな」スッ
梨子(令呪?)
ピカーンッ
ヨハネ「え!?」
希「これでウチのキャスターは二人に攻撃できない、令呪によって禁止した」
梨子「んなっ!?」
希「これでも信用できない?」
ヨハネ「どうする梨子」
梨子「うーん...とりあえず協力しましょう、ただし、まだ完全に信用したわけじゃありませんから」
梨子「それに、令呪を一つ消費してまで私たちに協力を仰ぐなんて、尋常じゃない理由があるはずです」
梨子「東條先輩にはそれをちゃんと、私たちに説明する義務があると思います」
希「ええよ、もちろん」
希(切り替えが速い...頭の良い子やね)
-
希「実はこの聖杯戦争...裏で糸を引いてる黒幕がいてな」
希「そいつらの願いを防ぐことがウチとえりち...絢瀬絵里の望みなんよ」
梨子「だから聖杯を先に私たちや他の誰かに使わせるってことですか?」
希「その通り」
希「ここ2,3日のウチとえりちの調査の結果から、おそらく高坂穂乃果ちゃんのお母さんがこの聖杯戦争の主犯...」
希「そしてマスターとして参加しているはずや」
ヨハネ「黒幕がマスターで参加してる?」
希「サーヴァントがだれかはまだ確定してないんやけど」
希「西木野真姫の母親、星空凛の母親、小泉花陽の母親、そして南ことりの母親である理事長」
希「μ'sの母親たちが多く参加しているということは」
梨子「サーヴァントもそれに近い人物ってことですか」
希「そう...まぁ十中八九、海未ちゃんのお母さんやろうけどな」
???「なかなか良い観察眼をお持ちですね、東條希さん」
希「え!?」
-
ザスッ
よしりこ !?
希「なん...や...」ガハッ
梨子「東條先輩!」
???「きぃちゃんの家での作戦会議が、まさかあなたに漏れていたなんて」
希「その...声は...」
???「こんばんは、お会いするのは初めてですね、東條さん」
希「海未ちゃんの...お母さん...」
ヨハネ(なに...この人...)
ヨハネ(一目でわかる...やばい...この人はやばすぎる...!!!)ガタガタガタ
梨子「園田先輩のお母さん...ステータスが......!??」
-
海未ママ「穂乃果さんを奪ったのはあなたですよね、返してもらいますよ」
希「にげ...るんや...早く...」
海未ママ「さぁ、穂乃果さんの居場所を吐いてください」ザスッ
希「がはっ...」
梨子「逃げるわよよっちゃん!!」
ヨハネ「あ、うん!」ダッ
海未ママ「ランサーのサーヴァントですか...逃げても無駄です」
希「ふふふっ...それはどうやろなぁ...」
ブォォォン
海未ママ「あなた方は...」
凛ママ「...」
真姫ママ「...」
にこ「...」
凛「...」
-
希「ふふっ...かつてそちらの仲間だったママたちも...いまやウチの配下...」
希「むしろ逃げるべきなんは...あなたのほう...」
海未ママ「ふむ、面白い」
海未ママ「それがあなたのスキルですか」
海未ママ「見たところによると、どうやら脱落したサーヴァントを下部にするといったところでしょうか」
希「...」サァァァァァ
海未ママ「...聞こえてないですね」
-
梨子「よっちゃん、着地任せた!」
ヨハネ「飛ぶのあれだけ怖がってたくせに」
カシャカシャ
梨子(うぅ...屋上から飛び降りなんて...なんで自殺みたいになってるの)ヒュウウゥゥゥ
梨子「(怖いけど...)行くしかない!」タァッ
梨子「好きの力で」
ヨハネ「飛んで飛んでみようか!!」ビュゥゥゥゥ
梨子「っっっっっっっっ!!!」
ヨハネ「はっ!」ギュッ
ビュゥゥゥゥ
フワッ
ヨハネ「よしっ!」スタッ
梨子「ひぃぃぃもう絶対いやぁ...」ナミダメ
ヨハネ「屋上から堕天なんて、やっぱり梨子はリトルデーモンになる才能があるわね」ウンウン
梨子「ばか...」グスッ
梨子「それより早く逃げよ、いつ追いつかれるかわからない」
ヨハネ「そうね、正直あの人とは戦いたくない、悔しいけどこのヨハネでも無理」
-
-----
絵里「追い詰めたわよことり」
穂乃果「すーすー」zzZ
ことり「穂乃果ちゃんはことりのものだよ!!」
絵里「悪いようにはしないから穂乃果をこっちに返しなさい」
ことり「やだ!」
タッ タッ タッ
希「はぁ...追い付いた」
絵里「お疲れ様、希」
ことり「2対1なんて卑怯だよ!」
絵里「卑怯で結構」
絵里「それに自分のパートナーを裏切ったのは他でもないことりでしょ」
ことり「...」
-
絵里「返す言葉もないでしょうね、あなたは穂乃果を独り占めするために、海未を裏切ったんだから」
ことり「...」
絵里「海未も災難ね、まさか自分のマスター、それも恋人のことりに裏切られるとは思わなかったでしょうに」
ことり「...」
絵里「さぁ、ゲームオーバーよことり、海未のところへ送ってあげるわ」
ブォォォン
絵里「むこうで仲直りすることね」
ことり「...絵里ちゃんさ、にこちゃんに言ったよね」
絵里「え」
-
ことり「いつから真姫のことを絵里ちゃんだと錯覚してたんだって」
絵里「ええ、それが私の宝具だからね」
ことり「ふふっ...あははははは!」
絵里「何がおかしいのよ」
ことり「なんだ...大したことない宝具だね」
絵里「なんですって!」
ことり「だって...ことりでも使えるもん、その宝具」
絵里「どういうこ...」
ザスッ
絵里「え.........?」
希「...」
絵里「のぞ...み...」カハッ
-
ことり「いったいいつから...」
絵里「な...に...」
ことり「いったいいつから...ことりが海未ちゃんを裏切ったと錯覚していた?」
希「...」
絵里「希じゃない...あなた...」
希?「やはり絵里...私の見立て通り...」
希?「賢いふりして、どこか抜けてますね」ザスッ
絵里「う...み...」ヨロッ
バタッ
海未「作戦成功です」
絵里「な...ぜ...」
-
ことり「ふふっ、まさかここまでうまくいくとは思わなかったよ」
絵里「いつから...この計画を」
ことり「にこちゃんがやられた瞬間に思い付いたんだよ、それで海未ちゃんを刺すふりして作戦を伝えたんだぁ」
絵里「まさか...あんな状況で...」
海未「作戦を聞いたときは私も驚きましたが」
海未「私はやられたフリをして倒れたあの後部室へ行き、ことりの連絡を受け、希の格好に変装した」
ことり「希ちゃんと絵里ちゃんの行動は随時海未ちゃんに携帯で連絡してたし、あとはなるようになれって感じでね」
海未「今に至ります」
-
絵里「くっ...ほんと...うまくいかないわね」
海未「なぜ穂乃果を攫ったりしたのか、説明してもらわないといけないですね」
絵里「ふふっ...私を倒した褒美に良いことを教えて上げるわ...」
ことり「ん?」
絵里「穂乃果のお母さん...それに海未」
海未「?」
絵里「あなたのお母さんには、絶対願いを叶えさせてはだめ...よ」
海未「どういうことですか!」
絵里「黒幕は...穂乃果のお母さんよ...決して」
絵里「穂乃果を...わた...しては...だ...め..」パタッ
サァァァァァァ
-
ことり「絵里ちゃん脱落」
海未「...」
ことり「海未ちゃん?」
海未「やはり穂乃果のお母さま、それに私のお母さまが...」
ことり「でも二人の願いってなんなんだろう」
ンショッ
海未「とりあえず穂乃果を安全な場所へ運びますか」
ことり「ことりの家にいこっ」
海未「そうですね、急ぎましょう」
穂乃果「すーすー」
ことうみ(寝顔可愛い...)
-
---マスター---
穂乃果ママ(きぃちゃん)
---スキル---
【カリスマ:A】
元音ノ木坂学院生徒会長。
令呪を使用する際、最初の1回は刻印を消費しない。
【常世全てのレズと成る者:A】
他のマスターのスキルを一度でも見ることで、そのスキルを一度だけ使うことができる。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:セイバー
真名:海未ママ
混沌・中庸
---ステータス---
筋力:A
耐久:A
敏捷:A+
レズ:A
幸運:A
宝具:B
---クラス別能力---
【騎乗:A】
馬に乗れる。夫にも跨る。
---保有スキル---
【園田の血:B】
園田家に流れる血によって武の才能が抜群にある。
たいていの武術はある程度すぐに使いこなせるようになる。
【心眼(真):B】
日々の修行で培った洞察力でその場の状況に
すばやく対応できる。
娘の海未よりもくぐった修羅場の数が桁外れに多いためランクも高い。
【直感:B】
その状況で自身に最善の行動を直感で感じることができる。
---宝具---
【約束された勝利のレズ】
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
命中した相手ステータスのレズをEXにする勝利の剣。
命中した相手は海未ママを好きになる。
対象のレズがランクA以上でかつ意中の者(♀)が存在する場合、効果はない
殺傷能力はほとんどなく、一般人相手でも少し気を失う程度。
【常世全てのレズを敷く者】
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
レズランクC以上のサーヴァントに負けることはない。
-
海未ママ「さて、めんどうなことになりましたね」
海未ママ「いくら脱落したサーヴァント相手とはいえ四人がかりは骨が折れそうです...物理的な意味でも」
フゥ
海未ママ「死人には興味ないのですが」スチャ
???「何してるの、海未ママ?」
海未ママ「あら、きぃちゃん」
きぃちゃん「屋上が騒がしいと思ってきてみれば...」
凛ママ「...」
真姫ママ「...」
きぃちゃん「なんとまぁ、かつての同志が操り人形だなんて」
海未ママ「直ぐに済ませます」
きぃちゃん「その必要はないわよ...」
海未ママ「ん...?」
海未ママ「あぁ、なるほど、あなたのスキルですか、便利ですね」
きぃちゃん「ふふっ」
-
梨子「はぁ...はぁ...」ゼェゼェ
ヨハネ「校門まで来れば、さすがに大丈夫よね...」ハァハァ
ヨハネ「ねぇ梨子、聞くまでもないかもしれないけど、さっきの人のステータス」
梨子「うん、バグってるよあんなの...勝てっこない」
ヨハネ「普通に戦っても倒せる気がしないわね」
梨子「それこそ、作戦を十分に練ってから嵌めでもしない限り道はないかもね」
ヨハネ「なら、いったんお家に戻ろう、形勢を整えないと」
梨子「うん」
ドゴォォォォオン
よしりこ !?
海未ママ「そうは問屋がおろさんのですよ」
ヨハネ「くっ!」ガタガタ
梨子「園田先輩のお母さん...!」
-
海未ママ「ふふっ、体が震えてますよランサーのサーヴァント、大切な者を失うのが怖いですか?」
ヨハネ「!?」
海未ママ「自分の力足らず故に恋人を守れない、とても悲しいことです」
ヨハネ「り、梨子には指一本触れさせない!」
梨子「こ、恋人じゃないです!」
海未ママ「安心してください、あなたの相手は私ではなく、この者達です」
真姫ママ「...」
にこ「...」
海未ママ「そして早々に倒され、あなたがいるべき時代に帰るのですね、未来から喚ばれたサーヴァント」
梨子「未来から...?」
ヨハネ「........」
梨子「どういうことですか、未来って!」
海未ママ「そこの者に聞くのですね、まぁ」
海未ママ「そんな余裕はないかもしれませんが」
-
ヨハネ「梨子さがって!」
梨子「!!」
ヨハネ「はぁっ!」ッコーン
にこ「...」ブンッ
ガキンッ
ヨハネ「幽霊のくせに...!」
きぃちゃん「さぁ海未ママ、あの子達のところへ行きましょう、時間が勿体ないです」
海未ママ「そうですね」
ギュッ
きぃちゃん「だからお姫様抱っこはやめてって言ってるでしょ!」
海未ママ「あれ、そうでしたっけ?」
きぃちゃん「もう、あなたも頑固なんだから」
海未ママ「舌を噛みますよ」ダッ
-
ヨハネ(このおばけ、戦闘能力はそこまで高くない...だけど)
梨子「よっちゃん後ろ!」
ヨハネ「っっっ!」ブンッ
バシュッ
真姫ママ「...」サァァァァァ
梨子「いくら攻撃が当たっても体が元通りに...」
ヨハネ「これじゃほんとに幽霊だわ!」ブンッ
にこ「...」シュッ
ドスッ
ヨハネ「うぐっ!!」カハッ
梨子「よっちゃん!?」
ヨハネ「っこのぉ!」ブンッ
サァァァァァ
真姫ママ「...」シュッ
ドゴッ
ヨハネ「うわぁぁあああ!」ザァァァァァ
-
梨子「なによ...いくら攻撃したって、体が元に戻るなら勝ち目なんてないじゃない!」
ヨハネ「げほっげほっ」
梨子「よっちゃん平気?」
ヨハネ「正直まずいわね......たぶん、単発の攻撃をいくら入れても修復して意味がないわ」
梨子「なら逃げようよ、戦うことなんてないよもう!」
梨子「私もうやだよこんなの...よっちゃんが傷つくとこなんて見たくないよ...」ポタッポタッ
ヨハネ「梨子...」
ヨハネ「...」 ナデナデ
梨子「え...」
ヨハネ「先輩が後輩の前で泣くんじゃないわよ...それに、ヨハネは負けたりしない」
梨子「で、でも!」
ヨハネ「あのおばけを倒す方法、思い付いたよ...」
梨子「...ほんとう?」
ヨハネ「うん...(でも)」
ヨハネ(たぶんこれが最後...)
ヨハネ(ごめん梨子...)
-
ヨハネ「すぅ...はぁ...」
バサッ
ヨハネ「梨子、捕まって」
梨子「え...う、うん」
ヨハネ「おんぶ」
梨子「え、おんぶ!?」
ヨハネ「いいから早くしなさいよ、あいつらが来る!」
梨子「う、うん!」
ギュッ
ヨハネ「こんなの、ヨハネらしくないわね」ボソッ
梨子「ん?」
ヨハネ「飛ぶわよ!」
梨子「っ!」
ビュゥゥゥゥ
-
シュッ
ヨハネ「ここまで高く飛べば大丈夫なはず」
梨子「うわぁ...秋葉をこんなところから見れるなんて」
ヨハネ「怖くない?」
梨子「うん、少し」
ヨハネ「ふふっ」
ブォォォン
ヨハネ「梨子」
ヨハネ「今から、あの宝具を使う」
梨子「え?」
ヨハネ「それを此処から地上に落として」
ヨハネ「やつらを破片残さず木っ端微塵にする...」
ヨハネ「そのためには、尋常じゃないほどの威力が必要...だから」
ヨハネ「ちょっと無理させちゃうかも」
-
ギュッ
ヨハネ「?」
梨子「平気だよ、そんなの」
梨子「なんたって私は、あなたの先輩なんですから」ニコッ
ヨハネ「梨子...」
梨子「だから、思いっきりやりなさい、私のことは気にしないで、下のやつらを一人残らず消し去りなさい!」ピカーン
ヨハネ「ふふっ、こんなところで令呪なんて使わなくたって」
ゴォォォォォォ
ヨハネ「やってやるわよ!!」
-
梨子(うわっ...)クラッ
梨子(やばい...意識が飛びそう...)
梨子「でも...!」
ヨハネ「大丈夫?」
梨子「全然平気!(よっちゃんとなら...!)」
ヨハネ「雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)!!」
梨子「飛ばして!」
梨子「個の街ごと吹き飛ばしちゃうくらい!!」
ヨハネ「ふふっ、やってやるわ!!」
よしりこ「「はぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」」
ヨハネ「去れよ、ゴースト!!!」
ビュッ
シュゥ
ドゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
よしりこ「「バニッシュだ!!!」」
-
ゴォォォォォォオオオオオオオオオオ
海未「な、なんですかこれはぁああああ!?」
ことり「飛ばされちゃうよぉおおおお!!!」
穂乃果「すーすー」
海未「捕まってくださいことり!」
ことり「うん!」
-
きぃちゃん「なんて力...」
海未ママ「みくびってましたね、あそこまでやるなんて」
海未ママ「私が手合わせしとけば良かったです、勿体ないことをしました」
きぃちゃん「ならあとで戦えばいいじゃない」
海未ママ「いえ、あの者たちはもう...」
きぃちゃん「?」
-
梨子「す、すごい...学校があった場所が」
梨子「月にあるみたいなクレーターが出来ちゃった」
ヨハネ「はぁ...はぁ...」
ヨハネ「...」
梨子「やったよよっちゃん、これならあいつらも...」
梨子「よっちゃん...?」
スーッ
梨子「体が...」
梨子「体が透けてるよよっちゃん!!?」
ヨハネ「やっぱりだめだったかぁ」
梨子「え...」
梨子「う、うわぁぁあああ!」
-
ビュゥゥゥゥ
梨子(落ちる!!?) ギュッ
ヨハネ「ごめんなさい梨子、ヨハネもここまでみたい...」
梨子「なに...いってるの?」
ヨハネ「さっきの宝具で梨子のレズ力使いきっちゃったみたいで」
梨子「うそ...」
ヨハネ「翼どころか、体さえ保ってられなそう」アハハ
梨子「うそよね...」
ヨハネ「ごめんなさい」
梨子「......まさかこうなることを知ってて...」
ヨハネ「いやぁ、翼は無理だろうなと思ったんだけど」
ヨハネ「まさか存在すら保てなくなるとは思わなかったわ」
-
梨子「ばか!」
ヨハネ「わっ!?」
梨子「なんでよ...なんで」
梨子「それなら...あいつらを倒す必要なんて...なかったじゃない」
梨子「なのに...」
ヨハネ「梨子...」
ヨハネ「いつかはお別れしなきゃいけないときが来るんだよ」
ヨハネ「ヨハネは...ここの時の人じゃないから...」
梨子「え...」
ヨハネ「薄々は気づいてたんだぁ、ヨハネだけがみんなと違うことに」
ヨハネ「なんせ梨子が秋葉にいて、しかも音ノ木坂の制服着てるんだもん」
ヨハネ「自分はこの時間軸の人じゃないんだなって、さっき言われて確信した」
梨子「で、でも!」
チュッ
-
梨子「ん!?」
ヨハネ「...」
梨子「んっ...」
ヨハネ「っはぁ...」
梨子「な...なな...」
梨子「なにしてんの!!」///
ヨハネ「嫌だった?」
梨子「い、嫌とか嫌じゃないとかじゃなくて!」///
ブォォォ
梨子「うわっ!」
ヨハネ「ヨハネの最後の宝具」
梨子「力が...」
-
ヨハネ「これでヨハネがいなくても、着地の心配はいらないから」
梨子「なによそれ...これが本当に最後のお別れみたいじゃない」グスッ
ヨハネ「梨子、これ」
梨子「紙?」
ヨハネ「ここに、ヨハネの名前が書いてあるから」
ヨハネ「最後まで黙っててごめんね」
梨子「名前って...今更」フフッ
サァァァァァ
ヨハネ「それじゃ、さよなら梨子」
梨子「ん」
ヨハネ「未来で待ってるから」ニコッ
梨子「...」
梨子「...うん」
ニコッ
サァァァァァ
ヨハネ(ねぇ梨子...)
ヨハネ(君は)
ヨハネ(何処に堕ちたい?)
-
-----
---
-
フワッ
梨子「...」スタッ
梨子「はぁ...」
梨子「...」
梨子「終わっちゃったんだなぁ...」
梨子「...」スッ
梨子「堕天使ヨハネ、だなんて」
梨子「ちゃんと、良い名前があるのに...おばかなんだから」
梨子「つしま...よしこ...」
ありがとう
キャスター陣営 脱落
ランサー陣営 脱落
-
相変わらずステがバケモンだな
-
そっかにこまき陣営脱落したんだな…残念
-
去れよゴーストバニッシュだ!ってはつゆきさくらか
なつかしいな
-
---マスター---
桜内梨子
---スキル---
【音楽:D】
ピアノ、ビオラが得意。
【絵画:E】
趣味は絵画。画伯。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:ランサー
真名:津島善子
秩序・善
---ステータス---
筋力:D
耐久:A
敏捷:B
レズ:E++++
幸運:E
---クラス別能力---
【対ノンケ力:E-】
ほぼ意味がない。
---保有スキル---
【悪運:A】
いくら不運が降りかかっても致命傷にはならない。
【中二病(偽):A】
彼女のキャラそのもの。
自身を堕天使と謳っている。
先天的なものなので偽。
【匿名:B】
彼女の真名を知らない者から受けるダメージが半分になる。
【片翼の堕天使:E】
飛行スキル。
---宝具---
【雷霆の槍(ランサ・デル・レランパーゴ)】
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
膨大なエネルギーで作られた槍。
投げて使うもよし、持って戦うもよし。
あまりにも威力が大きいため対軍宝具となっている。
【堕天と悪魔の契約(カンパニーオブリトルデーモン)】
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人
対象の唇にキスをすることで発動。
スキルに"リトルデーモン"が追加される。
彼女の下部と化し、かつ自分の力を分け与えることが出来る。
ただし、保有スキルに「中二病」を持った者には効果がない。
-
海未「いったいさっきの爆発はなんだったんでしょうか」タッタッタッ
ことり「学校のほうからだったね、誰か戦ってたのかな」
海未「ふむ...おかしいですね」
ことり「なにが?」
海未「にこと真姫が脱落し、キャスターの絵里を仕留めた今、残りの陣営は多くても私たちともう1陣営のはずです」
ことり「えーんとぉ、凛ちゃんのお母さんがバーサーカー、凛ちゃんがアサシン、知らない子のランサー、にこちゃんがアーチャー、絵里ちゃんがキャスター、真姫ちゃんのお母さんがセイバーもしくはライダー...」
ことり「ってことは、あとはセイバーかライダーのどちらかだね」
海未「そうです...なのでさっきのは戦闘によるものではないはずなんですけど」
ゴォォォォォォ
ことうみ !?
-
きぃちゃん「もう既に気づいているでしょう?」
きぃちゃん「穂乃果は聖杯...正確には体の内に聖杯の器が秘められている」
きぃちゃん「私はね海未ちゃん、あなたたちがこの聖杯戦争で何を思って、何を見て、何を得て、何を失って、何を感じて...」
きぃちゃん「そんなドラマチックなことなんてこれっっっっっっっっぽっちもどうだっていいくらい、自分の願いを叶えたいと思ってる」
きぃちゃん「あなたたちがここで私に攻めてこようが、降参しようがどうでもいいのよ、聖杯が手に入るまでの過程が変わるだけで、結果は変わらない」
海未「随分な自信ですね...」ギリッ
きぃちゃん「ええ、私のサーヴァント、あなたが一番知ってるでしょう?」
きぃちゃん「常人がどうこう出来る相手じゃない」
ことり「で、でも!」
ことり「前回の聖杯戦争で海未ちゃんは勝ったんだよ!」
ことり「正々堂々勝負して勝ったんです!」
-
きぃちゃん「ふふっ」
海未「なにがおかし...」
きぃちゃん「あはははははははは!」
ことり「っ!!」
きぃちゃん「はぁ...」
きぃちゃん「前回と一緒だと思ってるなら、考え方を改めるのね」
海未「どういうことですか」
きぃちゃん「いい二人とも、マスターとサーヴァントの間ではお互いのレズ力が結び付いているの」
きぃちゃん「知っての通りマスターはサーヴァントへ自身のレズ力を供給している」
きぃちゃん「なら、同じサーヴァントでも、レズ力の質が良いマスターとそれに劣るマスターなら、どちらのほうがいいかしら?」
きぃちゃん「それ以上にレズ力にはお互いの相性もある...これがどういう意味かわかる?」
ズドォォォォォォ
-
海未(剣圧!!?)
海未「ことり!!!(くっ、間に合わない!)」
ことり「うわぁああああ!!」
ドスッ
きぃちゃん「ことりちゃんは預からせてもらうわ、海未ちゃん」
海未「ことり!!」
きぃちゃん「それと、穂乃果も返してもらうわね」
にこ「...」
凛「...」
海未「にこ、それに凛!?」
きぃちゃん「二人はにこちゃんと凛ちゃんが安全に運ぶわ」
きぃちゃん「取り返したければ神田明神にくるのね」
きぃちゃん「まぁ、意味のないことだろうけど」ダッ
-
海未「まっ、まってください!!」ズッ
海未「うわっ!?」ズテンッ
きぃちゃん「早々に来ないと...手遅れになっても知らないわよ...あはは」
アハハハハ!!
海未「ことりぃぃぃぃぃ!!」
海未「くっ...神田明神ですか」
海未「おそらく敵の陣地、罠があってもおかしくはない...」
海未(いや、迷ってられませんが、きっと最後の戦いになるでしょう...先にあれを取ってこなければ)
-
-----
---
-
神田明神
きぃちゃん「やっとこの時がきたわ...」
きぃちゃん「あとはレズ力の詰まった海未ちゃんの魂をくべるだけ」
ことり「海未ちゃんは負けないよ!」
きぃちゃん「あら、もう目を覚ますなんて、ことりちゃんも侮れないわねえ」
きぃちゃん「準備はいい、海未ママ?」
ヒュゥゥゥゥゥゥ
海未ママ「今夜は月がきれいですね...風も心地いいです」
ことり「海未ちゃんの...お母さん(相変わらず美人です!うっ、頭が!)」
フルフル
きぃちゃん「ん、あなたが震えてるなんて珍しいわね、もしかして自信ないの?」
海未ママ「...」
海未ママ「いいえ...これは武者震い...というのでしょうか...」
きぃちゃん「ふふっ、それを聞いて安心したわ...」
きぃちゃん「絶対に勝ちなさい、海未ママ...私たちの祈願を果たすときです」
海未ママ「わかってます...」スーッ
-
ことり(やっぱり海未ちゃんのママ...他のサーヴァントとはまるで違う)
ことり(強さとか、すごみとか、そういうのを通り越して)
ことり(この人がまさに、海未ちゃんのママ...って感じ)
ことり(海未ちゃんじゃ...勝てないかも)
ことり(って、なに考えてるの南ことり!)
ことり(私が信じてあげなくて、誰が信じてあげるの!)
ことり(海未ちゃんは勝つ...絶対に)
海未ママ「さて」ザッ
きぃちゃん「どうしたの?」
海未ママ「娘に稽古をつけてこようかと」
ことり(きた、海未ちゃん!)
きぃちゃん「あら早い、さすがに恋人のことりちゃんを連れ去られたのが効いたみたいね」
-
海未ママ「1つお願いがあります、きぃちゃん」
きぃちゃん「なに?」
海未ママ「私は願いを叶えること以上に、この瞬間を楽しみにしていました」
きぃちゃん「知ってるわよ、そんなこと」
海未ママ「ならばわかりますね...」
海未ママ「邪魔だけは控えてください...いくら愛するきぃちゃんと言えど、許しませんよ」ゴォォォォォォ
ことり !? ゾクゾクゾク
きぃちゃん「もちろん...思いっきりやってきなさい」
ザッ ダッ
きぃちゃん「ふぅ...まったく、自分の娘と戦うことが最大の楽しみだなんて、羨ましい親子ね」
ことり(す、すごい気迫だったよぉ...)
-
海未「はぁ...はぁ...着きました、神田明神」
海未「この階段の上に...待っててください、穂乃果、ことり...!」
???「ようやくこの時が来ましたね...」
ダッ
海未「!?」
ヒュゥゥゥゥゥ
海未(上から奇襲!?)
海未「我が手に彼方射す弓を!!」ブォォォン
シュッ シュッ シュッ
キンッ
海未(一太刀で3本の矢を薙ぎ払った!?)
???「刀を握りなさい」
-
ガキンッ
シュィィィィン
海未「くっ...」
海未ママ「久しぶりですね...海未さん」
海未「お母さま!!」
ガキンッ
海未「ぐぉっ!?」
キンッ
海未「うわぁああああ!!!?」
ヒュゥゥゥ
スタッ
海未「くっ」
-
キィィィィィン
海未ママ「ほのキチじゃなくなったのですか...」
海未「...」
海未ママ「残念です」
海未「いったい、何が望みなんですか」
海未ママ「ほのぱんに宿したレズの思念...それは無数のほのぱんと共に音ノ木坂を巡り...やがて街を侵食する」
海未ママ「私の望みはねぇ海未さん、レズ力の詰まったほのパンを街中にばら蒔き、皆をレズにすることなんですよ...かつてからきぃちゃんが望んでいるように」
海未「なにを...」
海未ママ「やがて我らはレズがいて当たり前の世界を見いだし、その地で輝ける未来を創造する...」
海未「穂乃果の気持ちはどうなるのです!」
海未ママ「さぁ、海未さん次第ですね」
ダッ
海未「っっっはぁ!」
海未ママ「ふんっ!」
ガキンッ
-
きぃちゃん「始まったみたいね...」
ことり「おばさんたちはいったいなにが目的で」
きぃちゃん「ことりちゃんは、UTXの地下にある施設を見たのよね」
ことり「う、うん...」
きぃちゃん「あそこはね、穂乃果の内に秘めてある聖杯からレズ力を吸いとって、それを穂乃果のパンツに詰める施設なの」
ことり「なにそれ羨ましい!!?」
ことり「じゃなかった...穂乃果ちゃんの中の聖杯って」
きぃちゃん「前回の聖杯戦争を思い出して...確かに海未ちゃんが勝ち残った、だけど勝ち方に問題があった」
ことり「勝ち方?」
ことり「穂乃果ちゃんのレズ力を吸い尽くして勝った...んだっけ」
きぃちゃん「そう、それは聖杯の中身を空っぽにしたことに等しいわ」
きぃちゃん「聖杯が機能しなかったのも当然」
ことり「あっ...そんなのただのおまぬけさんじゃん!」
きぃちゃん「そうだよ(便乗」
-
きぃちゃん「わたしたちはね、レズ力を宿した穂乃果のぱんつを街中にばら撒くつもりなの」
ことり「そんな、あんな刺激的なものをばら撒いたりなんかしたら!」
きぃちゃん「そう、この街の女性を全てレズにするんですもの、そのくらいはしないと」
ことり「全て...レズに?」
きぃちゃん「それが私たちの願い...」
きぃちゃん「今の日本は腐ってる...同性結婚が法律で認められていない、あまつさえ彼女たちを蔑む者も少なくはない」
きぃちゃん「私はそんな世の中を少しでも変えたいのよ」
ことり「...」
きぃちゃん「誰かがやらなければならない」
きぃちゃん「ノンケを無理にレズにするなんて無謀なことだとはわかってる けどもうそれでしか正せない!」
きぃちゃん「これは私に与えられた使命...」
きぃちゃん「ならどうすればいいか...わかる、ことりちゃん?」
ことり「レズの人口割合を大きくすること...」
ことり「レズがいて...当たり前の世界をつくること...ですか」
きぃちゃん「その通り」
きぃちゃん「ふふっ、わかってるじゃないことりちゃん...さすが南さんの血を引いてることだけはある」
-
ことり「レズの世界...」
きぃちゃん「あなたにも魅力的なはずよ、恋人の海未ちゃんと堂々といちゃいちゃできるなんて」
ことり「堂々と...海未ちゃんと...」
ことり「ふふふ...」
きぃちゃん(堕ちたか...)
ことり「あははははは!」
ことり「...しょうもない」ボソッ
きぃちゃん「ん?」
ことり「なんてしょうもない願い...」
きぃちゃん「なんですって」
-
ことり「レズが跋扈する街、確かにことりたちみたいなレズにとっては過ごしやすい場所かもしれないですね」
きぃちゃん「なら...」
ことり「ことりと海未ちゃんがそんなことに屈するわけないよ」
ことり「ことりは海未ちゃんが好き、堂々と、胸を張ってそう言える」
ことり「今の世界に怯えることなく、回りの声に屈することなく」
きぃちゃん「ふんっ、そんなのは口だけよ、現実は甘くない...私だって昔は」
ことり「負けたんだよ、おばさんは...この世界に」
きぃちゃん「戯言を」
きぃちゃん「まだまだ若いわね、愚かな程に」
-
きぃちゃん「おばさんだってね、若い頃はそう思ってたわ...でも」
きぃちゃん「世の中にはどうにもならないことがあるのよ!」
ことり「...」
きぃちゃん「だから私は、聖杯で願いを叶えることにした...変えてやるのよ」
海未「ぐわぁぁぁああああ!!」ザァァァァァ
ドゴォォオオオ
ことり「海未ちゃん!!?」
海未「...がはっ」ヨロッ
海未ママ「ふんっ、その程度ですか...」ハァ
海未「くっ...」ジリッ
きぃちゃん「勝負は決したみたいね、ことりちゃん」
海未「いえ...まだまだいけます...!」
-
ザッ ザッ
海未ママ「ふふっ、そう来なくては面白くありません」
海未「いきます...!」ダッ
海未ママ「っっ!」ハッ
ガキンッ
きぃちゃん(さすが海未ちゃんね...あの人と互角にやりあうなんてあの子も人間を超越してる)
きぃちゃん「でも...」
海未ママ「...」キンッ
海未「うっ!」シュッ
海未ママ「まだ現状がわかっていないようですね、海未さん」キンッ
海未「っっっ!」
-
海未ママ「あなたがここで母に負けるということがどういうことか」ブンッ
海未「うぐっ!」キンッ
海未ママ「ことりさんとの思い出を無にしようとしていることを」
ことり「どういうこと」
海未「はぁ...はぁ...なにが言いたいのですか...」
海未ママ「この聖杯戦争で勝ち残らなければ、どうなるか知っての通り」
海未ママ「脱落した陣営の記憶は消える、あなたはことりさんと結ばれた夏からの記憶を賭けて母と戦っているのですよ?」
ことり「夏から...今回の聖杯戦争は三日前からでしょ?」
海未「ことりの言う通り、記憶が消えるとしたら三日前からのはずです、それが何故前回の聖杯戦争からの記憶を失わなければならないのですか!」
きぃちゃん「やっぱり気づいてなかったのね」フフッ
ことり「え...」
-
きぃちゃん「あなたたちの戦いはね、あれからずっと続いてるのよ」
海未「...なんですって」
海未ママ「ですから、ことりさんは今回海未さん召喚の儀式を行う必要はなかったはずですよ」
ことり「そ、そんなはずない!」
ことり「ことりはちゃんと儀式したよ、触媒まで用意して海未ちゃんを狙った!」
海未「...!?」
海未「...まさか」
きぃちゃん「海未ちゃんは気づいたようね」
海未「始めからことりの令呪が1つ減っていたのは...」
ことり「え」
きぃちゃん「ことりちゃん、あなたは儀式で召喚したと思い込んでいるだけで」
きぃちゃん「実際は令呪を使って、海未ちゃんを自分の傍に飛ばしただけなのでは?」
ことり「うそ...」
-
海未ママ「これでわかりましたよね、海未さん」
海未ママ「あなたが負けることが何を意味するのか」
海未「...止まって」ガタガタガタ
ことり(海未ちゃんが震えてる)
海未「震えないで...止まってください!」ガタガタガタ
きぃちゃん「ふふっ、大切な人との思い出が消えるんだもの、それも自分のせいで」
きぃちゃん「震えないはずがない」
海未「はぁ...はぁ...」カタタタタ
ことり「海未...ちゃん...」
海未ママ「やはりこうなりましたか、覚醒ワンチャンあると思ったのですが、逆効果でしたね」
海未ママ「ならば...無理にでも目を醒まさせてあげます」
ザッ ザッ
-
きぃちゃん「どうしたの?」
海未ママ「ことりさんを借ります」グイッ
ことり「ん、うわっ!?」ヨロッ
海未「ことり!」
きぃちゃん(何をする気...)
海未ママ「ことりさん...」スッ
海未「んなっ!?」
ことり(お、おっぱい触られてる!?)ドキドキ
海未「な、何してるのですかお母さま!!!」クワッ
海未ママ「なにって...」ペロッ
ことり「ひゃう!」ドキッ
海未「っっ!」ザッ
海未ママ「あまりにも可愛いものですから、愛でているのです」
チュッ
ことり「んっ...あ...」ハァハァ
海未ママ「ふふっ、可愛いですね...さすが海未さんが選んだ人」
海未「お母さま...それ以上ことりに手を出してみなさい」
海未ママ「...」
海未「斬りますよ...」キッ
海未ママ「ふふっ、まだまだ元気ではありませんか、それに」
きぃちゃん(あの構えは...)
-
海未ママ「素晴らしいです、いつの間にかここまで成長していたとは」
海未ママ「縮地...ですね、誰に習ったのですか」
海未「習ってなどいません、お母さまの真似をしただけです」
海未ママ「母のですか?」
海未「あなたに見せた覚えなどないのですが...」
きぃちゃん「前回の聖杯戦争でつかったんでしょ」
海未ママ「ふむ、どうりで」
海未「正確には、お母さまの構えを自分なりに改良し、この型になりました」
ことり「海未ちゃん独自の縮地の構えだよ!」
海未ママ「なるほど...さすが母の娘ですね」
スーッ カチャ
ことり「あれは」
きぃちゃん「海未ちゃんと同じ構え...」
-
海未ママ「それを聞いて安心しました」
海未「あんしん?」
海未ママ「ええ、どうやら前回での私は、あなたに本気を出してなかったようなので」
海未「どういうことですか...」
海未ママ「先程、母の構えを自分なりに改良したと言いましたね」
海未ママ「ですが、それは改良ではなく、正確には"本物に近づいた"が正しいでしょう」
ことり「ほんものって...」
海未ママ「前回母があなたに見せた縮地、おそらく縮地の一歩...いや、二歩手前の技でしょう」
海未「なん...ですって!?」
ことり「あれが全力スピードじゃなかったの!?」
海未ママ「だから感心はしてるのですよ、海未さん」
海未ママ「あれにはまだ先があると予感し、その構えを編み出したのでしょう、母は嬉しいです」
海未「ありがとうございます」
海未ママ「ですが...」
-
ズサァァァァァァ
海未「がはっ!???」
ことり !???
海未ママ「...」
海未「う...あ...」バタッ
ことり「うみ...ちゃん...」
ことり「海未ちゃん!!」
海未「いったい...なにが...」
海未ママ「やはり見えませんでしたか」
海未ママ「まだまだ修行不足ですね、海未さん」
海未ママ「今のが本物の縮地、今のあなたには到底できないでしょうけど」
ザッ ザッ ザッ
ことり「海未ちゃん立って!!!」
-
海未(だ...だめです...体に力が入らない...)
海未(やはりお母さまには...敵わない...)ガハッ
海未(ごめんなさい...ことり)
海未ママ「ふんっ」ギュッ
プラーン
海未「う...あ...あ...」
海未ママ「海未さん、前に母に誓いましたよね」
海未ママ「ことりさんは必ず自分が護ると」
海未ママ「どんな敵が現れようと死ぬまで護ってみせると」
海未「ぁ...ぁ...」
海未ママ「ことりさん、これがあなたの恋人の限界です」
ことり「そんな...」
海未ママ「約束を守れない者には」
海未ママ「お仕置きが必要だとは思いませんか?」ニコッ
ことり「や、やめ...」
海未ママ「さよなら、私を楽しませる唯一の人」
ことり「やめてえええええええええええええええええええ!!!」
ザスッ
-
海未「」
パッ
ドサッ
ことり「う...うそ...」
海未「」
ことり「うみちゃあああああああああああああ!!!!!!!!!!」ダッ
ことり「海未ちゃん、海未ちゃんやだよぉ!!」
きぃちゃん「ふぅ、一件落着ですか」
海未ママ「...」
きぃちゃん「どうしたの海未ママ、納得いかないようだけど」
海未ママ「いえ、早々に願いを叶える儀式を行いましょう、ようやくここまで来たのですから」
きぃちゃん「...そうね」
-
海未ちゃん…
-
前スレのことうみデート編の続きって書くの?
-
続きマダー?
-
穂乃果「すーすー」zzZ
きぃちゃん「ほのかーおきなさいほのか!」
海未ママ「ぐっすりですね、まるで若い頃のあなたみたい」
きぃちゃん「何年前の話してるのよ」
きぃちゃん「そうだ、ついでにことりちゃんも連れて行きましょうか」
きぃちゃん「エンディングは人数が多いほうがいいでしょう」
-
神社中
ことり「これって...」
海未ママ「私たち以外のサーヴァントの魂で穂乃果さんの中の聖杯満たしました」
海未ママ「これで聖杯の機能をフルに使えるはずです」
きぃちゃん「長かったわ...ここまで来るまで...」
きぃちゃん「いや、まだゴールではない...これは入り口」
きぃちゃん「レズの世界創造の第一歩...」
ことり「本気...なんですね」
きぃちゃん「愚問よことりちゃん、何度も言っているでしょう」
きぃちゃん「あなたたちの記憶を消してしまうのは気が引けるけど」
-
海未ママ「きぃちゃん」
きぃちゃん「わかってるわ...この願いの前ではちっぽけな障害よ」
きぃちゃん「ごめんなさいね、ことりちゃん」クスッ
ことり「このぉ!!!」ブンッ
海未ママ「無駄ですよ」ガシッ
ことり「離して、離して!!」
海未ママ「それ以上抵抗するなら、あなたも斬りますよ」
海未ママ「海未さんだけでなく、あなたまで記憶を失いたいのですか」
ことり「いいもん、海未ちゃんが覚えてないんならことりだって忘れてやる!!!」グイグイグイ
-
海未ママ「はぁ、そうですか...」
海未ママ「あなたにもガッカリしましたよ、ことりさん」スーッ
ことり「くそぉ!くそぉ!......なんで...なんでこんなことに...」
ことり「こうなるってわかってたら...海未ちゃんのことなんて...好きにならなきゃよかった...」
海未ママ「いいですね、きぃちゃん」
きぃちゃん「好きにしていいわ、儀式に邪魔なだけだし」
ことり「海未ちゃんのばか.........」
海未ママ「さよなら、ことりさん」
ことり「...ごめんなさい」
ドスッ
-
海未ママ「......え」
ことり「...なに」
きぃちゃん「う...そ...」フラッ
海未ママ「きぃちゃん!!」
ことり「え...」
海未ママ「これは...」
きぃちゃん「がはっ...」バタッ
サァァァァァ
海未ママ「矢...ということは」
ビュッ ビュッ ビュッ
海未ママ「!?」
-
ことり「ぴぃぃぃぃ!?」
海未ママ「はぁ!!」キンキンキンッ
海未ママ「はぁ...はぁ.........まさか、あなた」
ザッ ザッ
ことり「うそ...」
ことり「海未...ちゃん...」
海未「...」
海未ママ「その姿は...なんですか」
海未「...」ザッ ザッ
海未ママ「あなたは...」
海未ママ「誰ですか」
-
ことり「頭になにか被ってる...」
海未ママ「あれは...穂乃果さんの」
ことり「パンツだ!!!」
海未「...」ゴゴゴゴゴゴ
海未ママ「いえ、そんなことよりも」
海未ママ「何故、立っていられるのですか...確実に急所を貫いたはず...」
海未「...」カチャ
海未ママ「ふふっ...あはは...」
海未ママ「さすが私の娘です、まだ楽しませてくれるというのですか!」
-
ブォォォォン
ことり「弓矢!?」
海未「...」
海未ママ「弓矢を使えるのが自分だけだと思ったら、大間違いですよ海未さん」
ことり「同時に6つ!?こんなの避けれない!!」
海未ママ「避けてみなさい」
ビュッ ビュッ ビュッ
ビュッ ビュッ ビュッ
海未「NO(無駄です)」スッ
スーッ ピタッ ピタッ
ピタッ ピタッ
海未ママ「なん...ですって...」
ことり「矢が、海未ちゃんの手前で...止まった...!?」
-
海未ママ「海未さん!!はぁああああああああああああああ!!」ダッ
海未「...ことり」
ことり「え...」
海未「今まで...」
海未「ありがとうございました」ニコッ
ことり「海未ちゃん...?」
海未ママ「はぁ!!」ザスッ
海未「がはっ...」
海未ママ「ふふっ、今度こそ捕らえましたよ海未さん、終わりです」
ギュッ
海未「捕らえたのは」
海未ママ「なに!?」
海未「私の方です!!」
-
ブンッ
ザスッ
海未ママ「な...に...」
海未「がはっ...肉を斬らせて...骨を絶つ...」
海未「剣士としては最悪の...」フラッ
海未「戦法...ですね...」バタッ
サァァァァァァ
海未ママ「なるほど...これは...1本とられましたね...」フフッ
バタッ
サァァァァァァ
ことり「...そんな」
-
ことり「ことりだけ...おいてけぼりなんて...」
ことり「...」
ことり「海未ちゃん...」
ことり「...」グスッ
ことり「もう...わかんないよ...」
ことり「ことり...どうしたらいいの...」
ザッ ザッ
ことり「え、だれ?」クルッ
ドスッ
ことり「!?」ガハッ
バタッ
-
ことり「な...に...」
ザッ
???「ふーん、海未ちゃんのお母さんの宝具...」
???「普通ならレズ力がBランクの海未ちゃんが勝つことはないはずなんだけど」
???「なるほどねぇ、このノートでレズランクをEに下げてたってことかぁ」
ことり「なんで...あなたが...」
???「おやすみ、ことりちゃん」
???「君は死に、そして夢を忘れ、朝に目覚める...解放されるんだよ」
???「この忌々しい、レズの悪夢から…」
ことり「ほのか...ちゃん...」
穂乃果「ゲームオーバーだよ」ニコッ
-
ことり「うわぁぁっ!!?」バスッ
ことり「はぁ...はぁ...」
ことり「ここは...ことりのお部屋...」
ことり「...夢...だったの...?」
ことり「いたっ...」
ことり「擦りむいた跡があるってことは、夢じゃない...」
理事長「ことりー早くしないと遅刻するわよー!」
ことり「あ、はーい!」
ことり「普通の日に戻ってる...」
-
-----
---
-
ことり「あ、海未ちゃん...」
海未「ことり、おはようございます」
ことり「う、うん、おはよう」
海未「どうしました、浮かない顔をしていますが」
ことり「え、ううんなんでもないよ...」
海未「そうですか?なにかあるなら言ってくださいね」
ことり「うん...」
ことり「あのさ...昨日は...秋休みは大変だったね、海未ちゃん」チラッ
海未「秋休み...ですか」
ことり「海未ちゃん?」
-
海未「うーん、何故だか分かりませんが...秋休みどのように過ごしたか覚えてないんですよね...」
ことり「!!」
海未「というか、最近の記憶が曖昧で...」
ことり「あ、あの...」
海未「なにかあったのでしょうかことり」
ことり「え!?ううん、わかんないよことりも...ことりもよく覚えてなくて」アハハ
海未「ふむ、ラブライブも近いというのに弛んでいる証拠ですね、いつも以上に気を引きしめて鍛練しなければ」
ことり「あはは...真面目だな海未ちゃん(やっぱり忘れてる...)」
ことり(記憶が...消えてるんだ)グスッ
-
海未「こ、ことり!?何故泣いているのですか!??」オロオロ
ことり「ううん、大丈夫...大丈夫...だから...」グスッ
ことり(やだ...やだやだ...涙が止まらない...)
???「あー、海未ちゃんがことりちゃん泣かせてるー!」
海未「誤解です穂乃果、いや、誤解ですよね??」
穂乃果「えー大丈夫ことりちゃん、海未ちゃんになにされたの?」
海未「だ、だから私はなにも...たぶん...たぶん......ことり泣き止んでください」ナデナデ
ことり(穂乃果ちゃん...穂乃果ちゃん...?)
-
ことり(そういえば...最後どうなったんだっけ)
ことり(穂乃果ちゃんのお母さんが海未ちゃんの矢に射たれて)
ことり(海未ちゃんと海未ちゃんのお母さんは相討ちになって...)
ことり(ことりは...?ことりはどうなったんだっけ...?)
ことり(うっ、頭が!)
海未「ことり、ことり!」
ことり「わっ...」ハッ
海未「大丈夫ですかことり?」
ことり「...うん」
穂乃果「ねぇ早く行かないと遅刻しちゃうよ?」
海未「そもそもあなたが遅れてくるからでしょう!!」
穂乃果「ひぃぃぃ」
-
ことり(その日過ごしてわかったことは、海未ちゃん以外のみんなの記憶も消えているということ)
ことり(覚えていたのはことりだけ)
ことり(試しにお母さんにも聞いてみたけど、やっぱり覚えてないみたい)
ことり(そして、海未ちゃんとの関係も逆戻り...)
凛「ばいばーい!」
花陽「凛ちゃんひっぱらないでー」
にこ「ちょっと待ちなさいよ」
凛「にこちゃんはお呼びでないにゃあ」
にこ「ぬわぁんでよ!」
バタンッ
ことり「こんなことなら...ことりも忘れたかったな...」
-
ことり「はぁ...」
穂乃果「どうしたのことりちゃん、帰らないの?」
ことり「あ、穂乃果ちゃん...うん、ちょっとね」
ことり「穂乃果ちゃんはどうして戻ってきたの?」
穂乃果「うーん、ことりちゃんにお話があって、かなぁ」
ことり「おはなし?」
穂乃果「うん、大事な大事なね」
ことり「え?」
穂乃果「ねぇ.........ことりちゃん」ズッ
穂乃果「聖杯戦争って知ってる?」
はいおわり
-
---マスター---
南ことり
---スキル---
【お菓子作り:C】
お菓子作りが得意。
【おねだり:B】
おねだりをして自分の意見を通そうとする。
【レズノート:E】
対象の顔と名前が分からなければ使用できない。
使用時、対象者の顔を頭に浮かべながらその人物の本名を書く。
書き終えた40秒後、名前を書かれた者のレズランクがEまで下がる。
ランクがEになったことはノート所有者しかわからない。
この宝具は1度使うと次の使用まで24時間のインターバルが必要となり、
その間は自身の全スキルが無効となる。
前回の聖杯戦争で拾った(?)ノートだが、本来の能力からかなり劣化している。
-----------------------------------------------------
---サーヴァント---
クラス:アーチャー
真名:園田海未
中立・中庸
---ステータス---
筋力:B
耐久:B
敏捷:B++
レズ:B
幸運:C
---クラス別能力---
【単独行動:B】
マスターがいなくても2日はだいじょぶ。
しかし、宝具のような大掛かりなものは使えない。
---保有スキル---
【園田の血:B】
園田家に流れる血によって武の才能が抜群にある。
たいていの武術はある程度すぐに使いこなせるようになる。
【心眼(真):C】
日々の修行で培った洞察力でその場の状況に
すばやく対応できる。
【中二病(偽):C】
かつてひどく患っていた、そして前回の聖杯戦争でそのスキルは盗まれた。
しかし本当の意味で失われることはなかった...彼女は根っから(先天的=偽)の中二病だったからだ。
---宝具---
【レズ化の矢(ラブアローシュート)】
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:100 最大捕捉:1人
命中した相手ステータスのレズをAにする矢。
殺傷能力はほとんどなく、一般人相手でも少し気を失う程度。
【ことりを助ける為なら、私は今一度ホノキチに戻る】
ランク:B 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
瀕死時に穂乃果のパンツを被ることで覚醒する。
膨大なレズ力が脳へ流れるため、3分しかもたない。
-
---マスター---
なし
---サーヴァント---
クラス:アヴェンジャー
真名:高坂穂乃果
混沌・善
---ステータス---
筋力:E(X)
耐久:E(X)
敏捷:E(X)
レズ:E(X)
幸運:E(X)
---保有スキル---
【レズ力ヴァンパイア:A】
街に溢れたレズ力を吸収して自分の物にできる。
---宝具---
【レズだけがいない街】
ランク:A 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
自分以外のすべてのサーヴァントが脱落したら発動する。
全ステータスがEXとなる。
-
何だかスッキリしないヲチだ
-
おいおいまだ続けられるだろう?
モヤっとしたままだぜ
-
打ち切りかな?
-
(・8・)
-
下部ってなんだよ、部下の間違いかな?あ、しもべか
しもべは僕だろ、と思って調べてみたら、一応下部と書いてしもべと読むんだな
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