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憂「チョコのお酒」
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唯「ふう〜やっと残業終わった〜」
唯(もうこんな時間…憂待たせちゃってるな〜、早く帰らなきゃ)
唯(いつも遅くなってごめんね、憂。教師って大変だなあ)
唯「えっと、戸締まり戸締まり…よし!」
唯「さあ帰ろ〜…って、ええっ!?雪すごーい!」
唯「帰れるかな…あ、憂からライン来てる。…2時間前」
『雪すごくなってきたよ!電車遅れてて、今やっと着いたの。お姉ちゃん、気をつけて帰ってきてね。あったかいシチュー作って待ってるから』
唯「わーい、シチューだ!さすが憂〜大好きだよ〜」
唯「…よし、早く帰ろ〜」
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………
唯「はあ、はあ…雪積もりすぎ…」
ビュォォッ!
唯「ひいぃぃ寒ぅぅい!」
唯「…うわわ!?」ドテッ
唯「げほっ、げほっ! つつつめたーーい!!?」
唯「あぅ…真っ白になっちゃった」
唯「う、うい…お姉ちゃん、今帰りますからね…うぅさぶさぶ」
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………
ガチャ
唯「はあ、はあ…た、ただいまぁ…」
憂「お姉ちゃん!?おかえり、大丈夫!?転んだの?真っ白になっちゃって」
唯「うん…ちべたいちべたい」
憂「風邪引いちゃうよ、着替えてストーブであったまって?はい、荷物持つから」
唯「ありがと〜、憂は本当にいいお嫁さんだねえ」
憂「…ふふ、どうしたの?ほら、早く着替えて」
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………
唯「はぁ〜あったまるぅ〜」
憂「はいお姉ちゃん、シチューだよ」
唯「おお、憂さすが〜!」
憂「褒めすぎだよお姉ちゃん、いつも作ってるでしょ?」
唯「いやぁ…なんか吹雪の中帰ってきたから、憂がいるおうちと憂のごはんがとってもあったかいなぁと思って」
憂「…そっか。私も、雪の中帰ってきて、ごはん作って、お姉ちゃんが帰ってきてあったまってくれるのがすごく嬉しいよ」
唯「憂…えへへ」
憂「ほ〜ら、早く食べないと冷めちゃうよ?」
唯「はーい!…おいしい!」パクパク
憂「…はむ…あ、よかった、美味しく出来た」パク
唯「はぁ、あったかあったかだね」パクパク
憂「あったかあったかだね…でも」パク
唯「でも〜?」
憂「デザートは、冷たいアイス?」
唯「うん!さっすが憂わかってるぅ」
憂「ふふ、お姉ちゃんの好みなら何でもわかるよ…あと、今日はちょっと特別なものも買ってみたよ」
唯「特別?何かな?」
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憂「今日は…」
唯「あ、バレンタインだね!もしかして、チョコ?」
憂「うん。でもアイスもチョコも、だと食べ過ぎだから…はい、これ」ゴト
唯「…ちょこりきゅーる?」
憂「そうだよ、チョコのお酒」
唯「へえ〜、チョコのお酒なんてあるんだ!おいしそう」
憂「これをね、アイスにかけるとおいしいって書いてあったよ」
唯「おお!それすごくいいよ!なんかすごくおいしそうな気がする!!」
憂「でしょ〜?お姉ちゃん、きっと喜ぶと思って」
唯「さっすが憂わかってるぅ〜!」
憂「でもごめんね、せっかくのバレンタインなのに手作りできなくて…」
唯「ううん、いいんだよ憂。憂もお仕事忙しいもんね」
憂「お姉ちゃんに比べたらまだ楽だよ。だからせめて、お姉ちゃんに楽しんでもらおうと思って。食べよ?」
唯「うん!アイスを開けて〜」
憂「ちょっと真ん中辺りを食べて〜」
唯「ふぅぅつめたいおいしい〜!」
憂「チョコリキュールをかけます!」トロトロ
唯「おお、トロトロだぁ…ほんとにチョコみたいだね」
憂「ね〜、お酒というよりは溶かしたチョコみたい」
唯「じゅるり…これはおいしそう…食べていい?」
憂「どうぞ!」
"
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唯「…はむ…む!これは…おいしい!!」
憂「…はむ…ほんとだ、すごくおいしいね、これ」
唯「ちょっと大人の味がするよ」
憂「ね、でもおいしいからどんどん食べちゃいそう」
唯「ね〜、えへへ、追加しちゃお〜」トロトロ
憂「お姉ちゃん、飲み過ぎたら酔っちゃうよ?」
唯「大丈夫だよ、チョコだもん」
憂「もう…でも、私も追加しちゃおうかな」トロトロ
唯「う〜ん、おいしい…」
憂「おいしいね…」
唯「…」パクパク
憂「…」パクパク
唯「…うい〜」
憂「…なあに?」
唯「…えへへ」
憂「…酔っちゃったの?」
唯「…だいじょうぶだよ、うい〜」
憂「酔ってるでしょ、おねえちゃん」
唯「…ういもでしょ?」
憂「…わかんない」
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唯「…うい」ギュ
憂「…あったかい」
唯「…ありがとう」
憂「どうして?」
唯「お仕事して、ごはん作ってくれて、チョコのお酒のアイスも作ってくれて…ありがとう」
憂「…どういたしまして、おねえちゃん」
唯「うい…いつも遅くてごめんねぇ」
憂「…しょうがないよ?唯先生は忙しいんだもんね」
唯「…わたし、ういがいないとやっぱりダメだなぁ。おうちにかえったらういがいて、ういのごはんがあって…」
憂「…私も、おねえちゃんが帰ってくるのを待って、おねえちゃんにごはんを作って…じゃないと、ダメだよ」
唯「えへへ…じゃぁ、ずっと一緒にいなきゃだね、わたしたち」
憂「そうだよ。ずっと一緒にあったかあったかだよ?」
唯「あれ、これってプロポーズ?」
憂「…さあ?」
唯「…やっぱり酔ってるのかなぁ?」
憂「…酔ってないよ」
唯「うん、そうだね、酔ってないよ」
憂「…だって、本心だもん」
唯「…うい…」ギュ
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唯「今日、バレンタインだね」
憂「そうだね」
唯「バレンタインは、チョコを渡して愛の告白をする日なんだよ?」
憂「…じゃぁ、チョコ、もう少し追加するね」トロトロ
唯「え?」
憂「はい、あーん」
唯「あーん」
唯「えへへ、じゃぁ憂も…」トロトロ
唯「う〜い、あーん」
憂「あーん」
憂「もう、酔わせたいの?」
唯「ういだって…」
憂「えへへ…」
唯「うい…」
憂「…ゆい」
唯「…好き」
憂「…好き」
唯「…酔ってないよ?」
憂「…酔ってないよ?」
唯「…ずっと、一緒にいて…うい」
憂「うん…ずっと一緒だよ、おねえちゃん」
唯「なんとなく一緒に住んでたけど…」
憂「家族として?」
唯「…ううん、それだけじゃないかな」
憂「家族だから、じゃなくて。私は、お姉ちゃんだから、ずっと一緒にいたいな」
唯「…うん!」ギュ
憂「おねえちゃん…」チュ
唯「…あまい、チョコ…味」
憂「おね…え…ちゃ…」
唯「…うい…」
憂「…」zzz
唯「…」zzz
おわり!
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ええ話や…癒されるわ
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素敵な姉妹話をありがとう。
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乙
心が浄化した……
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乙
唯みたいな先生がいたら学校も楽しそう
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おつおつ
素晴らしい
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