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選択形式で進めるスレIN型月板 part26
1僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/04(土) 14:25:09 ID:kOvwcZQM0

───時は来た。
世界の未来をかけた常人の戦いを始めよう。
貴方は選択を打破しようと決めた、ただの人間。
新たなネタを書き上げるべくこのスレへやってきたのだが、
『埋めたての呪い』によって書きこみを禁止されてしまった!
しかし宿命は待ってくれない。
悲嘆にくれる貴方の前に、以前の選択肢における矛盾がつきつけられた……!
気にしないなら14へ。改定するなら14へ進め。
「―――――――――、な」
 何かが心に直接語りかけてくる。
 あまりに古い言語の為。何を言っているかはまったく分からなかったのだが、

「な、なんてコトだ……! このスレは選択形式で進めるSSスレで、
 なんだかこれで26スレ目で、その住人は展開を思い通りにできるだと……!!!!?」

 とまあ、概要はおおむね掴めた。



まとめサイト(wiki)
http://www16.atwiki.jp/sentakushi/
ルールや関連スレッドについては>>2を参照。

2僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/04(土) 14:28:15 ID:kOvwcZQM0
・基本的に、選択は先に5名が選んだものに決定される
・基本的に、一度選んだ選択肢は撤回しない
・書き手は名前欄に「シナリオ名」・「トリップ」必須
・書き始める人間はシナリオを占有するかリレーにするか書く
 占有中のシナリオをリレー化した場合は後戻りできない
・選択肢のシンボルは重ならないようにすること(特に同時投下のとき)
・選択するときは、シンボルはなるべく省略せずに正確に記入する
・BADENDになっても泣かない
・直接的な性描写部分についてはうpロダ使うことを推奨
 あくまでも推奨なので微妙なシーンについてなど最終的には作者の判断次第
・とにかく判断に困ったときは作者の判断を優先すべし
・多分sage進行
・次スレは>>970が立てること

まとめサイト(wiki)
http://www16.atwiki.jp/sentakushi/
保管庫(更新停止)
http://yozakuranosakumatild.hp.infoseek.co.jp/select/index.html

前スレ
選択形式で進めるスレIN型月板part25
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1220626085/

01 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1094950062.html
02 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1100685553.html
03 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1104132458.html
04 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1134547400.html
05 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1141919424.html
06 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1149529951.html
07 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1155827851.html
08 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1157217754.html
09 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1158930388.html
10 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1161178801.html
11 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1163722759.html
12 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1168701341.html
13 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1174732445.html
14 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1180220470.html
15 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1186403922.html
16 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1188916471.html
17 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1192629078.html
18 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1197244449.html
19 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1198501878.html
20 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1198980903.html
21 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1199274079.html
22 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1201419432.html
23 http://jbbs.livedoor.jp/otaku/995/storage/1205200558.html
24 http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1211119234/

関連スレ
選択形式で進めるスレ支部・ゲームブック形式スレ Part62
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/995/1246685181/

3僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/05(日) 10:15:43 ID:dE10jCm.0
>>1

4僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/06(月) 03:56:24 ID:Db.4Vkg20
>>1


5僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/08(水) 20:42:25 ID:Azsw4npM0
>>1


6 ◆bvueWC.xYU:2009/07/15(水) 02:53:34 ID:AkF4ADlI0
新スレが立ったばかりに突然の書き込み失礼。


ども、リアルタイムで初めて会う人にははじめましてを。以前に会ってる人には久しぶり、そして謝罪を。
約三年前に失踪していた者です。ブロードウェイの中の人といえば分かるでしょうか。

この書き込みでもって更新再開の表明をしたいんだが、みんないいかな?

7僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/15(水) 03:01:15 ID:Ftmp/epE0
どんどんやってくれ・・・!
待っていたよブロードウェイの中の人!

8僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/15(水) 09:29:43 ID:thDIoZX.0
mjdk
wktk

9僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/16(木) 02:26:09 ID:BNzxz2Nc0
>ブロードウェイの中の人
はじめまして!OK!というかむしろお願いします!!

10僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/16(木) 20:36:59 ID:5DIXsIq.0
おひさしぶりじゃないですか!
貴殿もご存知のとおり当スレは誰でもウェルカム!

11ブロードウェイの中の人 ◆bvueWC.xYU:2009/07/17(金) 10:38:22 ID:/naWHShA0
お待たせしたよ>>7、もしや我らが同胞サチニスト?

mjですよ>>8、投下はもうちょい待ってくれ

はじめまして>>9、wiki見る限り連載は自分ふくめて五作品だが大丈夫かな?

お久しぶり>>10。ありがとう、失踪していた作者ですらも歓迎してくれるおまい達に感謝!



選択肢スレだけに五人の意見を聞きたかったが、暫定GOサインのようなので今から書いてきます!

127:2009/07/17(金) 12:07:52 ID:.GYVWm2M0
>>11
そうさ同胞、サチニストさ・・・
さっちんルートを希求する兄弟さ
どんどんやっちゃってください

13ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2009/07/17(金) 23:09:09 ID:/naWHShA0
 間違いない、弓塚だ。特徴的なツインテール、夜のライトに映える茶髪。
 ただ目に光がなく、無意識に人の波をかわしている印象を受けたのが気になった。

「ゆみ……」

 声をかけようとレンをすり抜けて右手を上げようとして、その手をおさえられた。

「レン?」
「…………」

 レンは俺の顔を見ずに、まっすぐ弓塚を見据えている。七夜と対峙した時の殺気は感じられないが、
それに匹敵するような険しさがあった。

「どうした? すぐそこに弓塚が」
「…………(フルフル)」
「お、おいレン」

 首を振って振り返り、元来た道へと引っ張る。一体何がどうなってるのかさっぱり分からない。

「ちょっと待てレン。俺は弓塚を探してたんだぞ。何で見つけてすぐ帰らなきゃならないんだよ」
「…………(キッ)」

 俺が抵抗しているとレンはさっきと同じきつい目で俺を睨みつけた。黒い少女のまっすぐな視線に
俺は気圧されながらも抗議を続ける。

「何か理由があるのか? 理由もないのにこんな理不尽なことしないだろ、レンは。教えてくれよ」

 気まぐれで何を考えてるかよく分からない所はあるけれど、ただ何となくでここまで必死になること

はないはずだ。
 探し人の気配が段々と小さくなっていく。答えを待つ時間はそれほどない。俺とレンは人が流れる中
立ち止まって向き合った。

「レン」
「…………」

 拗ねたようでもなく、見下すでもへつらうでもない、一つの純粋な意思が瞳の中にあった。それは、

「……警告?」

 コク、とレンが頷く。近づいてはいけない、触れてはいけない、名を呼んではいけない。今の彼女は

危険だ。
そう言っているようだった。

「そんな。さっきの様子見ただろ? 明らかに普通じゃなかっただろ」
「……(フルフル)」

 俺の言葉はレンの考えを覆すには足りないようで、頑なに否定するだけだった。
 俺は強引に腕を振り払って踵を返した。

「……っ」
「それでも行くよ、レン。今あいつが危ない状態なら尚更だ」

 こうしている間にも弓塚との距離は離れていく。俺は言い捨てるようにレンを置いて歩き出した。
背中からは言いようもない昂ぶった視線が突き刺さるが、あえて無視して人の波をかき分けるように進んだ。

14ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2009/07/17(金) 23:11:18 ID:/naWHShA0
「弓塚っ」

 背中に声をかけることができたのは公園だった。追いついた時には空は完全に暗がりになっていて、人通りもまったくない。
 弓塚は立ち止まってくれたが、振り向くことはなかった。空気のようにつかみ所無い儚げな後姿しか見ることができない。

「弓塚!」

 もう一度、強く彼女の名を呼ぶ。俺の胸の中で焦りにも似た何かがこみ上げてくる。

「とおの、クン?」

 いつもと違うイントネーションで言葉が発せられる。しかし、その場から動くことはせずに背中ごしからの声だった。

「そうだ、俺だよ」
「……そっかぁ」

 返ってきたのは何故か自嘲じみたなげやりな声。明るい声を聞いて俺は無意識の内に姿勢を低くしていて、
いつでも動ける状態になっていた。
 何かがおかしい。レンの警告とはこのことだったのか。

「だめだよ、遠野くん。わたしを見つけちゃ。せっかく何も考えないようにしてきたのに」
「…………」
「ううんチガウ。本当は見つけてほしかった。だから嬉しい、死んじゃいたいぐらいに。幸せだな、シアワセだなぁ」
「…………」
「だめ。遠野くん。今だけはだめ。ほんの少しでいいから時間をちょうだい。そうじゃないとわたし……」
「弓塚?」
「ちがう、チガウの。わたしは、わたしは……」

 弓塚は否定した言葉を否定するちぐはぐなやりとりを一人でしている。その声は何かに急き立てられているような声だった。
 街灯の明かりを浴びるように仰ぎ見ていて、ここからでは表情がまったく読み取れない。と、



「………………ねぇ」



 うって変わって落ち着いた声。何か冷たいものに触れたような錯覚を覚えながらも、逆光で表情は見えないがようやく振り向いてくれた。

「遠野くんは、わたしのこと好き?」
「え?」

 平坦で抑揚のない声。その言葉に何が含まれているのか、俺は理解することができずに聞き返すことしか出来なかった。

「単純に考えてくれればいいの。その考えを、教えて?」
「俺は」

 意図が分からずに口が次の言葉を成せずにいる。

「もし、遠野くんが好きでいてくれてるなら」

 弓塚が両手を胸にあてる。何かを願うように、何かを待つように。











「…………今すぐ、わたしを抱きしめてよ」




 俺は、

弓塚:抱きしめる
さつき:抱きしめない

15僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 03:07:15 ID:SiIWvt.E0
さつき:抱きしめない

ああ・・・

16僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 05:10:15 ID:OdXgdxbo0
弓塚:抱きしめる

17僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 10:31:31 ID:9Np7wZ9E0
弓塚:抱きしめる

18僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 22:40:27 ID:83oqtqoo0
さつき:抱きしめない

19僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 22:55:07 ID:017nbW.60
弓塚:抱きしめる

20僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 22:57:05 ID:PKV3IG/A0
さつき:抱きしめない
なんかありげだから

21僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 23:49:51 ID:sb7msnb60
さつき:抱きしめない

思ったより割れてるなー

22僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/18(土) 23:54:36 ID:FHz/l6Fc0
弓塚:抱きしめる

23僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/19(日) 01:02:37 ID:QBFTmqYA0
さつき:抱きしめない

24僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/19(日) 23:23:56 ID:BNOQ3ehE0
>>11
お帰りなさい。
ずっとずっと待っていたんだよ、ブロードウェイの中の人!

25僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/19(日) 23:44:27 ID:aWqUMP.20
さつき:抱きしめない
で決定か。
ああ、次回が楽しみだぜ。

26ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2009/07/21(火) 03:42:16 ID:ZRpA.fX.0
 歩み寄ろうとするが、何故か足が動かない。
 頭で弓塚に触れたいという強い想いと、本能的な何かが触れてはいけないという強い衝動がぶつかっている。

「トオノ、くん?」

 未だ表情の見えない弓塚がか細い声を漏らす。俺は応えようとするが、それすらできずに立ちすくむ。

「そっか……やっぱり、あたしじゃ駄目なのかな」

 ここからでも弓塚の肩が震えているのが分かる。手を伸ばしたいけど、なぜかそれが出来ない。
一体俺はどうしてしまったんだろうか。




 その時だった。




「違うわ。あんた『だから』動けないのよ、志貴は」
「……っ!」

 突然の第三者の声に俺の意識は弓塚からそちらに向けられた。凛とした声、暗がりでもはっきりと分かる黄金色の髪。
傍らに先ほど別れたばかりのレンを従えて、そこにアルクェイドが立っていた。

「志貴、早くどこかに行きなさい。でないとあの娘、取り返しがつかなくなるわ」
「な、に……?」
「もしくはあんた、まだ理性が少しでも残ってるならあんたが目の前から消えるでもいいわよ」

 俺と弓塚にそれぞれ目配せしながらアルクェイドは告げる。俺はかろうじてアルクェイドの言葉に反応するが、
弓塚の様子は変わることはなかった。

「でないと、この場であんたを殺さなきゃならない」
「っ! アルクェイド、何で」

 決定的な言葉を聞いて俺はようやくまともに口が動き始めた。アルクェイドに詰め寄りながら俺は言った。

「志貴。貴方の選択肢は彼女の前から姿を消すか、この場に留まってあたしの前に立ちはだかるかのどちらかよ」
「どうしてだよ! どういうことか説明しろよ!」
「説明? 志貴のことだから分かってたと思っていたんだけど。レンの制止も振り切ったんだから」

 アルクェイドの視線が一瞬斜め後ろにいる少女を見やる。

「簡単なことよ。あの娘は今……」



―――――――ああぁぁあぁぁアァあああぁァああああ!!






「ゆみ、づか?」

 狂ったような甲高い叫び声が、彼女の口から発せられたというのを認識するのにどれだけ時間がかかっただろうか。
俺は息が詰まりながらも、やっとの思いで彼女の名を呼んだ。だが、それだけだった。

「志貴、下がってて。もう手遅れよ」

 言い終わらないうちに俺の前に回り、殺気を込めた右腕が空を切る。

「今死んだ方があの娘も幸せよ」

 タン、と軽いステップが聞こえたかと思うと、アルクェイドはたった一歩で弓塚との距離をゼロにした。

「恨まないでね……っ!」

 真祖である彼女の右腕が弓塚の心臓めがけてうなりをあげて伸びていく。

「アルク……」
「もう、遅い!!」

 言葉通り遅すぎた。ここから見えるだけでもアルクェイドは弓塚の懐に入っていて、がら空きの左胸に彼女の杭と化した腕を突き刺すだけだった。









 突き刺す『はず』だった。

27ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2009/07/21(火) 03:47:58 ID:ZRpA.fX.0
 肉や骨が貫かれる音はしなかった。弓塚の胸から血が噴き出ることもなかった。ましてや、アルクェイドの腕が彼女の血に染まっていることもなかった。

「……な」

 一番驚いているのはアルクェイドのようだった。アルクェイドは右腕を掴んでいる弓塚の手をただ凝視していた。

「はぁ……はぁ…………アルクェイド、さん」

 荒い息で弓塚は対峙している名を呼ぶ。必殺の一撃を止めた左手と逆の手は、心臓を掴むように服を握り締めている。

「お願い……もうちょっとだけ、待って……ください」
「ふん……どうやら今は正気みたいね」
「必ず、何とか…………してきますから」

 相手の言葉を返す余裕もないのか、弓塚はそれだけ口にすると必死にアルクェイドに視線を向ける。
アルクェイドは黙って弓塚の様子を観察していた。弓塚の何を見ているかは分からない。と、しばらくそんな状態が続いていると、

「手を放しなさい」
「…………でも」
「殺すのはやめたわ。とにかく放しなさい」
「あ、ありがとうございます」

 弓塚が震える左手を緩めると、アルクェイドは改めて弓塚と真正面に向き合った。

「代わりにいくつか質問するわ。そうなったのはいつから?」

 息苦しくて答えることができないようではなかった。弓塚は明らかに答えたくないといった風にうつむいて口を閉ざしている。

「答えなければわたしの気が変わるだけよ」
「今日……稽古に行こうとした時からです」
「第三者は絡んでる?」
「いえ……」
「そう」

 それはそれで厄介ね、とアルクェイドはため息をついた。そして、

「これが最後の質問よ。こうなった原因は分かってるわね?」

 弓塚の息が止まった。体も一瞬引きつり、明らかに動揺の色を示している。

「イエスかノーか、それしか答えは受け付けないわ」

 有無を言わさない高圧的な態度に弓塚はさらに萎縮する。しかしやがて、

「……はい、分かっています」
「なら、どうするか分かってるわね」
「………………はい」

 消え入りそうな声で答える。アルクェイドはそれ聞き届けると一歩退いた。

「行きなさい。その様子なら一週間もしないで収まるはずよ」
「……最後に、遠野君と」
「駄目よ。理性が残ってるうちに行きなさい」

 弓塚はそれでも何かを言いたそうに口を開くが、何かを諦めるようにして閉ざした。
そして弓塚はアルクェイドに一度だけ軽く会釈をして、音も立てずに姿を消してしまった。


「とりあえずは大丈夫、かな」

 しばらくした後、アルクェイドの独り言が俺の耳に響く。

「まだいたの? さっさと帰らないと妹がうるさいんじゃないの?」
「俺のことはいい。弓塚はどうしたっていうんだよ」

 気づかないうちに口調が低くなっている。しかしアルクェイドは少しも気にしていないようで答える。

「見て分からない? 吸血衝動よ」
「そんな……昨日までそんな様子はまったくなかったのに」
「でも本人も自覚している。志貴に近づきすぎたせいでね」
「俺に……?」
「お芝居と同じね、これじゃ」

 え、とつぶやく俺にアルクェイドは月を見上げながら答えた。

「帝に恋したかぐや姫は自らの宿命により自分の在るべき場所へと帰るのでした、ってね」
「…………それじゃあ、かぐや姫は吸血鬼だったのかもな」
「なるほど、そういう考え方もあるかもね」

 アルクェイドは俺の説を笑い飛ばし、俺の横を通り過ぎてレンの所まで歩いていった。と、

「志貴」
「…………」
「安心しなさい。あの娘は帰ってくるわ、必ず。前と変わらない姿でね」
「……どうして」
「根拠はないわ。でも、確信はある」

 でもね、とアルクェイドは続ける。

「もしわたしの目の前で同じことになったら、今度は躊躇うことなく殺すわ」

 視線だけで俺を殺すように、否、俺の中にいる弓塚を殺すように告げる。
 弓塚との日々を大切にしたいのであれば、これ以上弓塚と距離を縮めてはならない。
 目の前の彼女が言いたいのはそういうことだ。

俺は弓塚のことを、

枯渇:諦める
庭園:諦めない

28僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/21(火) 04:23:03 ID:Yo7sRdVM0
庭園:諦めない

29僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/21(火) 05:11:37 ID:z16Q6TGs0
庭園:諦めない

30僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/21(火) 07:28:16 ID:Q8M2IC0.0
庭園:諦めない
一択でしょう

31僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/21(火) 19:00:30 ID:qpsscZPs0
庭園:諦めない

32僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/22(水) 17:01:42 ID:/o1DTw1sO
庭園:諦めない

ハイルサチーソ!!!

33うたかたの:2009/07/25(土) 22:00:01 ID:tHd6bpdc0

 これは己の不運か、それとも天意、すなわち世界の悪意か。
 だとしたら相変わらずくだらない真似をする、とアーチャーは二人の剣士を辟易したように見やった。

「なぜ貴女が、ここに?」

 己が前方には白き聖杯を守護する白銀の剣士が。

「貴様らの帰りが遅いから迎えに行ってやれ、とキリツグに言われたからだ」

 己が後方には問答無用の不意打ちを仕掛けてきた漆黒の剣士が。
 互いに相手を警戒し軽蔑しきった表情で互いを睨んでいた。

「…………」

 面倒なことになった、と思う。
 だが予感はあった。もう一人の存在を予見したわけではないが、疑わしいとは思っていた。
 そもそも十年前に汚染されながら純化したといのが不自然なのだ。
 如何なる意図によるものかは定かではないが、敵地に等しい学園に編入した聖杯の娘に付き添い守護する敵。
 その姿があの泥を浴びる前に戻っていると判明した途端、内なる意思は追撃を命じた。
 その意思は拒否できない。拒否すれば肉体の主導権を奪われる。彼の青年体が具現するような事態は出来れば避けたかった。

「だがその話は後にしよう。この子供が何者かは知らぬが、敵ならば斬り伏せるのみだ。───まさか異存はあるまいな“騎士王“」
「敵ならばそうしよう。……だが貴女と共闘するなど願い下げだ」
「この敵に遅れをとった貴様がよく言う」

 ……その結果がこれだ。
 白と黒。二人の騎士王を相手取る事態。流石のアーチャーもここまでの事態は想定していなかった。

「……まあこんなコトになっても不思議じゃないって諦めはついてましたけど」

 それは言峰士郎に呼び出されて遠坂桜の尻拭いをさせられた時からか。
 それとも深山町の商店街で三枝由紀香との語らいを邪魔した自称未来のハリウッド女優・蒔寺楓と不幸な遭遇を果たした時からか。
 
『キッキッキ、まさか由紀っちにこんな年下の彼氏がいるとは思わなかったYO☆』
『えー、この子は弟の友達だ蒔ちゃん』

 まあその話は後にしようと気を引き締める。
 前方には余裕の笑みを変える事のない聖杯の娘と、こちらの動きに全神経を集中する白き騎士王。
 そして背後には十年前に受肉し、彼の言うところによれば飼う価値すらなくなったという黒き騎士王。

「貴方が誰か知らないけど……ここまでね。まさか勝てるとは思ってないでしょう? わたしの“セイバーたち”は最強なんだから!」

 子供っぽく自慢する少女の台詞に思わず失笑するところだった。
 最強を誇るセイバーが二人───だがその認識は増長以外の何物でもない。
 脅威ではなく、敵ですらない。魔力不足のため乖離剣を抜くことは適わないが、この程度の敵、王の財宝で処理するに十分過ぎる。
 だからアーチャーは言った。
 その頬を邪悪に歪めて。
 その顔に高揚と嘲笑すら浮かべて────


 【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。
 【心】うるさいなあ。さっきから『アレは王である我の物だ』ってわめかないでくださいよ、もう。

34うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/25(土) 22:06:08 ID:tHd6bpdc0

どうもお久しぶりです。まずはまとめサイトの更新に最大限の感謝を。
今回は間に選択肢を挟む必要があったために短めの投稿となります。
あり過ぎて困るくらいツッコミどころがあると思いますけど、辻褄合わせの解説は後でしっかりやりますのでご容赦を。

以上、作者からでした。

35うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/25(土) 22:11:37 ID:tHd6bpdc0

ああ、それと誤字報告。
まさか異存はあるまいな“騎士王“→“騎士王”
えー、この子は弟の友達だ蒔ちゃん→友達だよ蒔ちゃん、ですね済みません。

36僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 00:21:10 ID:c9aM7.Ac0
【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。

37僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 00:53:32 ID:B51uMMPo0
 【心】うるさいなあ。さっきから『アレは王である我の物だ』ってわめかないでくださいよ、もう。

38僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 02:32:02 ID:hbR9KFow0
【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。

39僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 02:39:39 ID:zSL1Zf0M0
 【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。

帰省ラッシュ(スレ的な意味で)だと?
なにはともあれお久しぶりです

6人セイバーカモン!

40僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 05:28:03 ID:Oe8GE7IQ0
 【心】うるさいなあ。さっきから『アレは王である我の物だ』ってわめかないでくださいよ、もう。

41僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/26(日) 11:40:02 ID:5O56b5pg0
【心】うるさいなあ。さっきから『アレは王である我の物だ』ってわめかないでくださいよ、もう。

42僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/27(月) 08:23:44 ID:DI6hFzHA0
【心】うるさいなあ。さっきから『アレは王である我の物だ』ってわめかないでくださいよ、もう。

43僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/27(月) 09:35:30 ID:62RS8mkg0
【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。

44僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/27(月) 19:08:29 ID:QWbuzT.E0
【慢】セイバーさんが二人? このボクを倒したければ、せめてその三倍は持ってきてもらわないと。

子ギルの癖にハーレム願望とは!

45うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/28(火) 04:14:06 ID:KmJbWd8U0

 視認も許さぬ剣の雨。魔弾の射手は自身に倍する敵を物ともしない。

「なに───これは……!」
「イリヤスフィース、退がって……!」

 黒い剣士が足止めを余儀なくされ、白い剣士は踏み込むことも出来ない。
 最優の剣の騎士が二人。所在の知れた弓の騎士を間合いに捉える事も適わず。
 勝敗は、その初撃をもって決したかのような有様だった。

「……嘘、こんな事って……」
「あれ、どうしたんですか? そんなに驚いた顔をしちゃって?」
「っ……馬鹿にして! もう謝っても許してあげないんだからッ!!」

 思わず漏らしたイリヤスフィールの呟きに、絶対の勝利者として君臨するアーチャーは、残酷なまでの優しさをもって嘲笑する。
 
「セイバーッ、そいつの宝具は“弓”よ! 強力だけど数が少ないから無駄撃ちを誘って!!」
「了解しました! イリヤスフィールは射程外で待機を!!」
「そんな事は言われるまでもない! 黙っていろ!!」

 アーチャーの嘲弄に激昂したかに見えたイリヤスフィールは、だが冷静だった。
 何も正体不明の射出宝具を正面から受ける事はない。
 速射を得意とする弓兵に迫るのではなく、その周囲を旋回することで魔弾の切れ目を見つけるこの試みは、しかし……。

「躱せぬ……だと……?」
「ぐっ……ここで真横からくるか……?」

 躱した筈の因果逆転の槍に背中を抉られた白い剣士が転倒し、旋回する進路を妨害するように現れた鎚矛に脇腹を撃たれた黒い剣士が宙を舞うことで終わった。

「あれ? これで終わりかな?」

 そうして放たれる止めの一撃。
 白い剣士が立ち上がるより迅く、黒い剣士が着地するより迅く、魔弾の射手は躱しようもない瞬間に四挺の宝剣を放つ。

「ありゃりゃ、躱されちゃいましたか」

 ……その一撃を予見していたように防いだのは流石ではあるが。

「今の槍か……いや、それはいい。問題は私の背を抉った槍が何処に消えたかということだ……」
「この攻撃は似ているが違う……あの男のように単調な攻撃なら如何様にも対処できた……」

 だが状況は何も変わっていない。
 二人のセイバーは、未だにアーチャーの攻撃を捉えられずにいる。
 何らかの宝具による攻撃を受けていることは理解できても、その正体、その原理は想像すらできない。

 ……そう。
 油断とも慢心とも無縁なこのアーチャーは、射撃の瞬間───つまり己の手の内を見せることすら許していない。
 その宝具を戦場となった空き地が跡形もなく破壊されるほど使用しているにも関わらず、超音速で飛来する物体すら視認するサーヴァントが二人もその瞬間に存在しているにも関わらず、である。

「休んでいる暇はありませんよ二人とも」
「『づ……っ!』」

 その理由は『運用法』の違い。
 アーチャー───英雄王ギルガメッシュの宝具である“王の財宝”とは、そもそも撃ち出される“蔵”の中身ではない。
 彼の宝具は黄金の都へ繋がる鍵剣。此方と彼方の空間を繋げ、宝物庫の中にある道具を自由に取り出せるのがその能力である。
 だがそれならば、なにも此方の周囲に『待機』させる事はない。
 彼の青年体は己の財を周囲に侍らせ、その威容、その事実をもって自らの名を高らかに謳い上げることを好んだが、幼年体はその手順を無駄と断じた。
 召喚、展開、待機、射出という四つの工程と、召喚、直ちに射出という二つの工程のどちらがより戦闘に適しているかは一目瞭然。
 それに加えて数に任せて撃ち出すのではなく、相手の進路を妨害する足止めや、本命の攻撃を当てるための牽制を交えるとあらば、その効果は飛躍的に高まるというもの。

 その総量は後の世に散逸した全ての宝物を含むという英雄王の財。
 そして使用者の財があればあるほど強力な宝具となる王の財宝。

「セイバーさんの戦いぶりは賞賛に値しますけど……そろそろ飽きてきたので終わりにしますね?」
「うわあああ……!」
「ぐああああ……!」

 それ故に奮闘した二人の剣士が、王の財宝を巧みに使いこなした幼年体に敵わぬのは当然のこと。

「『っ……これしきの傷で……』」

 利き腕と利き足を潰されてなお立ち上がる二人の騎士。
 それを感心したように見やるアーチャーは無敵の存在だった。

46うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/28(火) 04:15:24 ID:KmJbWd8U0

 ……むしろ。
 いやだからこそ彼の敵は……。

“───痴れ者め。アレは王である我の物だぞ!?”
“───うるさいなあ。さっきからワケが分からないコトをわめかないでくださいよ、もう”

 今は魂の奥底に沈殿するもう一人の自分だった。

“ふん、やはり貴様には解らぬか。王にはな、王に相応しい勝利というものがあるのだ。貴様の戦いには王の誇りというものが決定的に欠けている”
“……例えば?”
“例えば……そうだな、高笑いだ”
“……………………………………”
“我ならば我が財を見せつける。騎士王の心を絶望に染め上げるほどの数を見せつけて、恐怖に彩られた顔をゆるり鑑賞してだな、我こそが唯一の王である事を理解させた上で軍門に降す。───それこそがこの我に相応しい勝利というものではないか”
“……そうして手の内を晒して反撃されるんですね慢心王(あなた)は”
“慢心せずして何が王かッ!?”
“だからあなた(慢心王)みたいになりたくないって言ってるんですッ!!
 ……知ってますよ。聖杯さえ背にしていれば攻撃されることはないと高をくくったあなた(慢心王)がどんな醜態を晒したか”
“だから貴様には王の誇りが分からぬという。……良いか。己の道というのはな、損得勘定で破棄していいものではない。最後まで貫いてこその道であると知れ”
“で──────王の道は慢心であると言うんですね?”
“如何にも”
“あはは、もう死んでくれないかなこの人……!”

「ふうん……思ったよりやるじゃない、貴方」

 内なる意思と決別した少年が呆れたような少女の声で我に返る。
 見れば戦闘不能に追い込んだはずの二人も傷を癒して再起していた。

「でもセイバーに止めを刺さなかったのはいただけないわ……なに、余裕のつもり?」

 ……その言葉が胸に痛い。
 アーチャーとしては別に余裕のあまり敵の再起を許したわけではない。
 だが傍目には慢心の極地と見えるもの事実。
 せめてもの救いは恥ずかしい自問自答を聞かれなかったことだけ……。

「……まあいいじゃないですか」

 バツが悪そうな顔をしたアーチャーは照れ隠しに微笑み続ける。
 その頬を神経質に痙攣させて。
 その顔に自暴自棄と自嘲すら浮かべて────

「セイバーさんの一人や二人、はっきり言ってボクの敵ではありません。どうしても倒したければ、せめてその三倍は数を揃えてもらわないと」
「ええ、最初からそのつもりよ」

 ……眉をひそめたのは一瞬だった。

「な────?」

 第三の攻撃を王の財宝に防がせたアーチャーは言葉を失った。
 振り向いた先には、可憐極まりない騎士の姿。
 性別を偽装するための武装ではなく、際立たせる武装を纏いし少女。

「セイバー・リリィ、参る」

 それがアーチャーに襲いかかった。

「くっ……!」

 剣撃の苛烈さは先の二人に劣るものではない。
 セイバー・リリィと名乗ったこの少女。
 生まれながらに王の娘として育てられたこの騎士姫は、騎士王に勝るとも劣らぬ強敵……!

「だが対処できないほどじゃないッ」

 白い剣士と黒い剣士を退けたのと同じ手並み───絶対に回避できない剣群を見舞う。

「────させぬよ」

 だがその攻撃は第四の騎士によって阻まれる。

「アーサー……余計な手出しを」
「やれやれ、気難しい姫君もいたものだ。これが異なる世界の“私”とは、愉快と言っていいものかどうか」

 ……今度は男性だった。
 どこか皮肉な笑みを浮かべた騎士───不可思議な障壁で王の財宝を防いだ騎士王は、騎士姫を庇ってアーチャーの前に立つ。

「……あやや。本当に六人いますね、これ」

 もはや驚く気にもなれない。
 イリヤスフィールの隣には、明らかに員数合わせくさいメイドセイバーが姿を現し。
 その後ろには、明らかに偽物くさい仮面の騎士まで姿を現そうとしていた────

「言ったでしょう、わたしの“セイバーたち”は最強だって」

 勝ち誇る少女に答える気にもなれない。
 だが答えないわけにはいかない。
 なぜなら彼は英雄王ギルガメッシュ。
 たとえ未熟な幼年体であろうと、その誇りだけは譲れない。

「───悪いんですけど」

 だから彼は言った。
 その頬を悪戯に歪めて。
 その顔に茶目っ気とツッコミ待ちの表情すら浮かべて────

「急用を思い出しました。命拾いしましたね、みなさん」

47うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/28(火) 04:17:22 ID:KmJbWd8U0

 ○アナウンス
  *イリヤスフィールの登場と六騎のセイバーの登場をもって『聖杯戦争勃発フラグその3』の成立となります。
  *残るフラグは空席の四つに誰が納まるかで決まります。


 ●言峰士郎のステータス
  *遠坂桜の言峰士郎に対する好感度初期値(+8)より+2
  *間桐凛の言峰士郎に対する好感度初期値(+10)より+8
  *間桐慎二の言峰士郎に対する好感度初期値(+10)より+6
  *美綴綾子の言峰士郎に対する好感度初期値(+6)より+1
  *柳洞一成の言峰士郎に対する好感度初期値(+8)
  *言峰可憐の言峰士郎に対する好感度初期値(±0)より+2
  *タイガースタンプ一個獲得。

 ●遠坂桜ステータス
  *言峰士郎の遠坂桜に対する好感度初期値(??)より+1
  *間桐凛の遠坂桜に対する好感度初期値(??)より+4
  *間桐慎二の遠坂桜に対する好感度(+12)より+4

 ●間桐凛のステータス
  *言峰士郎の間桐凛に対する好感度初期値(+6)より+6
  *遠坂桜の間桐凛に対する好感度初期値(±18)より−4
  *間桐慎二の間桐凛に対する好感度初期値(+12)
  *三枝由紀香の間桐凛に対する好感度(+6)より+2

 ●間桐慎二のステータス
  *言峰士郎の間桐慎二に対する友情度初期値(+6)より+6
  *遠坂桜の間桐慎二に対する軽蔑度初期値(±0)より−4
  *間桐凛の間桐慎二に対する哀れみ度初期値(+6)+1
  *言峰可憐の間桐慎二に対する嗜虐度初期値(−256)より+2048


 【正】そのころ言峰士郎に誘われた間桐慎二はうだるような熱気のなか全裸で切ない吐息を漏らしていた(慎二→士郎の好感度上昇、可憐→慎二の嗜虐度上昇)
 【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)
 【聖】イリヤスフィールの事情と、なぜか六人もいるセイバーそれぞれの事情(タイガースタンプ一個獲得)

48うたかたのユメ ◆6l0Hq6/z.w:2009/07/28(火) 04:30:22 ID:KmJbWd8U0

……蛇足と思いますが補足。

【正】は可憐→慎二の嗜虐度(友好度)がなぜあれほど上昇したかが明らかになり。
【生】はこの板が許容する限界ぎりぎりのエロスを含み。
【聖】は仮面の騎士が他の五人に虐められたり無視されたり冷たくあしらわされたりするお話となります。

以上、作者からでした。

49僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 04:45:22 ID:23LMDu/Q0
 【聖】イリヤスフィールの事情と、なぜか六人もいるセイバーそれぞれの事情(タイガースタンプ一個獲得)

50僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 08:18:40 ID:6Tysxe/Y0
【聖】イリヤスフィールの事情と、なぜか六人もいるセイバーそれぞれの事情(タイガースタンプ一個獲得)

51僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 11:40:55 ID:UxxBHiZA0
ここはこれでしょう
 【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

52僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 12:55:38 ID:8r92Syb20
 【正】そのころ言峰士郎に誘われた間桐慎二はうだるような熱気のなか全裸で切ない吐息を漏らしていた(慎二→士郎の好感度上昇、可憐→慎二の嗜虐度上昇)
せっかくなのでこれをえらぶぜ

53僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 20:55:58 ID:8qUlAavQ0
【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

54僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 21:06:13 ID:2NRgJ0m.0
【聖】イリヤスフィールの事情と、なぜか六人もいるセイバーそれぞれの事情(タイガースタンプ一個獲得)

55僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 22:54:18 ID:B8izKX3.0
【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

56僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/28(火) 23:55:11 ID:mzq7hlDc0
【正】そのころ言峰士郎に誘われた間桐慎二はうだるような熱気のなか全裸で切ない吐息を漏らしていた(慎二→士郎の好感度上昇、可憐→慎二の嗜虐度上昇)

57僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/29(水) 01:07:35 ID:aKTmS16c0
【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

58僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/29(水) 21:23:49 ID:DiZwhkx60
 【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

59僕はね、名無しさんなんだ:2009/07/30(木) 08:37:34 ID:Sh8orKMQ0
さすがの慎ちゃんもエロスの前には敵わないのか…

一応、【生】そのころ間桐凛の寝間着を脱がせて裸にした遠坂桜は一糸まとわぬその身を重ねようとしていたとかいないとか(桜→士郎の好感度上昇、凛←→桜の好感度上昇)

60僕はね、名無しさんなんだ:2009/08/11(火) 07:15:50 ID:teUroQBs0
投下がこなくてザビジイヨォな状態なので久しぶりに描いたよ

がおー
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0199.gif
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0202.jpg
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0203.png
遠坂桜
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0200.jpg
ブロードウェイ
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0201.jpg

ずっとマウスかちかちさせてると腕が死ぬ

61僕はね、名無しさんなんだ:2009/08/11(火) 18:22:20 ID:F4PZV3t.0
>>60
遠坂桜の絵がまさに群像劇っぽくていいな

62僕はね、名無しさんなんだ:2009/10/08(木) 02:00:24 ID:c2nueSLw0
作品投下を祈ってカキコ

63僕はね、名無しさんなんだ:2009/10/19(月) 00:05:50 ID:z3ZmMzuc0
専ブラで未取得順にしてるから
最近スレが上がってこないなあと思ったらこんな停滞してたのか
こういうスレって一旦停滞すると作者さんも書きづらそうで心配。

64僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/04(水) 03:11:52 ID:c3Wcf//EO
久しぶりに覗きに来たら……おぉ過疎ってしますとは情けない

今更続き書くのもあれなんで、未読の作品を読んでくるかな

65僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/06(金) 20:16:47 ID:fzP0DXUo0
>>64
続き期待age

66僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/09(月) 10:08:22 ID:ftZO9loAO
>>65
残念ながら、プロットから何から全て消えてしまったので続きは無理wまたでっちあげる気力も無いw
今妄想してるのが形になれば、投下するかもしれないけど。ただこれだけ過疎ってると、票が集まらない可能性がががww

67僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/09(月) 19:53:54 ID:I4L3F3Sg0
どの作者かわからんが
もし復帰するなら協力するぜ

68僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/13(金) 02:48:27 ID:PoCVte5w0
住人がほぼ共通な支部スレは普通に進行してるし、
何かしら始まれば支部スレで話題になったりもするだろうし
集まりが悪すぎるというケースは少ないような気も

69僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/15(日) 18:12:41 ID:ox.j6HUkO
支部は賑わってるのに本部ときたら……
PC復活したら頑張ってみようかと思うw

70僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/15(日) 23:20:35 ID:5/V55RMs0
>>66
作品が投下されたら投票するって人はそれなりに居るはず。

71 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/21(土) 23:53:10 ID:DXPiIiEA0
てす

72僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/21(土) 23:56:56 ID:KgQSTFkc0


73とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/21(土) 23:57:18 ID:DXPiIiEA0
右手にコーラ膝の上にポップコーン、心にゆとりを、携帯の電源は切り過度のおしゃべりは御法度。
まもなく開演となります。開演までの間、スクリーンに表示される注意事項をお読みになり座ってお待ちください。

[注意!]
タイトルを見ての通りこの話は型月と有名な作品のクロスオーバーとなります。
いくらか話が進んだ所でクロス先の作品名を明らかにしますが、タイトルを見た時点、
あるいはプロローグの時点で分かる人も多々いると思います。その辺はまあ、
わかっちゃった人も発表までニヤニヤしながらお待ちください。では開演です。

(ブザーが鳴り照明が落ちる)



プロローグ「F文書」

その日遠坂凛は彼女の祖国から遠く離れた地倫敦(ロンドン)にて最悪の誕生日を迎えていた。
父がいなくなってから始めた迎えた誕生日も、母がいなくなってから始めて迎えた誕生日も
今年ほど不快では無かったと記憶している。

(まったく、何だってこんな日に私がこんな場所にこんな状況で)

そう、こんな日、今日2月4日は彼女の19歳の誕生日。
そう、こんな場所、ここは講義が終わり彼女以外の学生達が全て去った後の教室。
そう、こんな状況、今この空間には凛と講師の二人のみ、教壇を間に挟み二人は1メートルの距離で
じっとにらみ合っていた。

凛は納得がいかなかった。今日の講義では簡単なアンケートが一枚でただけ、
空白の部分を埋めて提出、講師が全員分を受け取った後ぱらぱらと目を通し、
「ミス・トオサカ以外は合格、この教室で補習を行うので他の人はすぐに出て行くように」である。
最悪の誕生日というのを訂正せねばなるまい。別に誕生日でなくても凛にとって今日は最悪の気分だった。

これまで遠坂凛という人物は学業において不可・赤点といったものとは無縁だった。
それは今いる時計塔、一般のそれとは違い『魔術を学ぶ為の場』においてもである。
そんな優秀な、優秀だった自分だけが補習として教室に残されたという事実。
凛にとって初めての経験であり、しかもその理由すらまだ説明されていない。

「ロード・エルメロイ、この補習の意味を説明してもらえないかしら?」

苛立ちを隠そうともしない声色と表情で人生初の補習を突き付けた張本人へと声をかける。

「私は何がいけなかったのでしょう?私はどうすればよいのでしょう?
そして私はどうすれば補習という辱めから解放され、寮に帰る事ができるのでしょう?
さっさと答えてくれませんか、ねえロード?」

凛は腹立たしかった。理由も分からない事で自分のみに失格を告げた講師も、
去り際にこちらを見てバカにするような笑みを浮かべて行ったクラスメートも。

(この補習が終わったらあのドリルヘアー引っこ抜いちゃる。でもその前にまずはこのロンゲね)

そんな凛の心を読んでか、エルメロイ講師は穏やかに、だが真剣な眼差しで凛へと語り出す。

「君がそういうのならば答えよう、ミス・トオサカ。君には補習を受けなければならない理由、
他の生徒よりも大きく劣る欠点が存在する。それは今すぐにでも改善せねばならない致命的なものだ」
「それは何でしょう、もったいぶらずにおっしゃってもらえないでしょうか」
「慌てるなミス・トオサカ。この問題は順を追って説明しなければならない。君に納得して補習を受けてもらう為にも」

そこで一旦言葉を切り、ロード・エルメロイはコホンと小さく咳払いしてから凛に質問した。

「あー、君はケイネスという人物は知っているかね?」

[選択肢]
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。
ロ.読んだ事がある、そう自分達の使っているテキストに名が載っている。
ハ.ケイ…ネス?どこかで聞いたきもするが、そう咄嗟に思い出せなかった。

74僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/21(土) 23:59:49 ID:KgQSTFkc0
ロ.読んだ事がある、そう自分達の使っているテキストに名が載っている。

新連載キタコレ!

75僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 01:04:07 ID:Q/BrQylI0
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。

76僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 01:12:12 ID:2f98kmro0
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。

77僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 01:20:14 ID:qiapTOIc0
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。

78僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 01:41:34 ID:QEFCFyPE0
おお、楽しみだ
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。

79僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 02:02:37 ID:/0mL5k/g0
イ.聞いた事がある、そうあれは10年ほど前の言峰の言葉だ。

80とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/22(日) 16:00:31 ID:dh1wh8420
「知っているもなにも」

そう、あれは10年前の言峰の言葉だ。

「『ケイネス事変』は私も当事者ですから。あの時の事で言峰から聞かされた事は一時も
忘れた事はありませんわ。無論、ケイネスを始めととした関係者の名前も全て」

『ケイネス事変』。11年前に日本で起きた4次聖杯戦争の別名であり、時計塔ではこちらの名称で呼ばれる事も多い。
外道に手を染め時計塔を除籍されたケイネスという男が誘拐した元婚約者と共に極東の魔術比べに参加。
しかし、結果はまるで振るわず聖杯戦争の中盤で敗退。ケイネスは魔術師として無様な最期を果たす。
もしも、彼の除籍が聖杯戦争参戦前だったなら。時計塔にとって大きな恥部となったであろう事は想像に難くない。
凛は兄弟子であり参加者の一人である言峰からこの様に聞かされていた。そしてそれは時計塔の見解とも寸分の違いも無い。

「ケイネスは時計塔に所属していたというだけの家柄すら不明の魔術師。しかし聖杯戦争においては
他の参加者に比べれば誰よりも魔術師らしかったと聞いています。知識と腕だけで言えば我が父時臣とも
五分だと言っていました。事実、ケイネスの理論だけは今も時計塔の学術書に記されています」
「その通り、だが名無しのケイネスが破れたのは君の父ではなく参加していた魔術師もどきの一人だ。
その敗因を知っているならば今回の補習の理由ぐらいはわかるだろうミス・トオサカ?」

ロード・エルメロイは凛の提出したアンケート用紙を手に取り読みあげる。

「このアンケートの通りなら君はビデオ予約が出来ない。DVD録画が出来ない。
インターネットの履歴の閲覧方法を知らない。電化製品に最期に触れたのは3日以上前」
「…う」
「浄水器のカートリッジ交換が出来ない。ブレーカーの復旧方法をしらない。
留守番電話の音声設定変更が出来ない。電子レンジでゆで卵を作る方法を知らない」
「ストップ、ロードストップ、もういいです、分かりましたから!」

彼女・遠坂凛は魔術師の中でも抜きんでて科学に類する製品、特に家電の扱いが苦手だった。
それは遠坂家代々の苦手分野でもあるのだが、凛にいたっては五大属性を全部こなせる分
科学分野の才能がさらに目減りしたのかと思われるほどである。
そして記録に示されているケイネスの敗北理由、これも一言でいってしまえば「魔術以外の要素」だった。

「魔術師だからといって科学を毛嫌いするのは構わない、でも無知であっていいというわけではない。
科学など魔術でたやすく超える事ができると言うのならば科学を理解したうえでそう主張すべきだと私は考えている」

反論したかったが凛はぐうの音も出なかった。彼は凛の人生の根本に存在する意思とそこから生じている欠点を
データを元に述べているだけだ。相手が正しい発言をしておりそしてそれが自分を評価する立場のものならば
沈黙が最優だと凛の優秀な理性は本能を押しとどめていた。

「別に私は魔術の勉強をおろそかにしてまで科学に触れろとまでは言わないよ。ただ、優秀な教え子が
将来ケイネスの様になって欲しくないだけだ。分かってもらえるかなミス・トオサカ?」

[選択肢]
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。
ロ.全くもってエルメロイ講師の言う通り。さあ補習を受けましょう。

81僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 16:05:52 ID:KdAZF4us0
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

82僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 17:03:49 ID:QEFCFyPE0
ここは
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

83僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 17:47:32 ID:/0mL5k/g0
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

84僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 17:48:26 ID:/0mL5k/g0
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

85僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 20:26:03 ID:FN6mWHRs0
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

86僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 21:22:12 ID:/0mL5k/g0
ごめん、今戻ってみたら二重カキコになってるね。

87僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/22(日) 23:13:52 ID:bY1opWqg0
ではラスト。
イ.さすがにそれは大げさだ。とはいえこの場は補習を受けないと。

88とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/23(月) 12:23:28 ID:WqdxcIPA0
凛は冷静にここまでの発言を洗い直してみた。

①ケイネスは科学の方面で大敗し無残な最期を迎えた魔術師である。
②私は家電を避けている。(それ以外は学業に問題はなかった)
③アンケートの結果②が判明し、①を根拠にロードは私に特別授業を行う。

まあ、例えが極端だとは思う。科学に無頓着かつ科学を苦手とする魔術師が皆ケイネスの様な
人生を送るとは限らない。むしろ、ケイネスは数十万人に一人ぐらいのレアケースだろう。
だが、それはそれとしてロードの補習に問題性はないしここまでの言葉に理論の飛躍も見られない。
補習はしゃくだが断って単位修得できなくなったり期末判定が1ランク下になるのよりはずっとまし。

「ロードのおっしゃる通りだと思います。確かにこの補習は必要ですね」

凛は補習を受ける事を肯定した。そしてその意見を耳にすると同時にエルメロイは教壇の下に潜り、
目の前から姿を消す。

「ロード?」

ガッサガッサと何かを探る音が鳴り、教壇の上に次々とモノが置かれていく。
ビニールで出来た細い電気コードと思われるもの、数冊のメモ帳、プラスチック製の箱型の電子機器が二つ、
両腕に収まる12インチほどだが新しいテレビ、最後に赤や緑や灰色の長方形の物質が10数個教壇の上に
置かれた後、ロード・エルメロイがよっこいせと呟きながら頭を出す。

「ミス・トオサカ、確かに言ったね。補習を受ける、と」

教壇から生えて来たロード・エルメロイの顔、その変化と教壇一杯に置かれたモノを見て凛は自分の先程の発言を
ただちに後悔する。

ニヤニヤとして緩みきった少年の様な三十男の表情は、先程までのプロフェッサーとまで呼ばれた男の
普段のそれとは全くの別モノ。この場に部外者がいたならば、教壇の下に潜った時に双子の兄と入れ替わったのではないかと
錯覚をおこすだろう。しかし、凛はこういう顔をするエルメロイを知っていた。
7月の暑い日、前期の課題を提出しに部屋を訪れた時、彼は今の様な顔をしながらコントローラーを握っていた。

「始めようか」

Tシャツ一枚姿ではないしあの時からきっちり半年分ふけた顔ではあるが、あの日のままのゲーマーの眼差し。
今日は凛にとって最悪の誕生日だった。


               ゲームセンターCX有野の挑戦×Fate倫敦編
               とある魔術師と超電子箱(スーパーファミコン)
                     プロローグ終了

89とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/23(月) 12:25:17 ID:WqdxcIPA0
(映像が消え館内に明かりが戻る)

第一章は20分後に開始となります。外に出て休憩する場合はチケットの半券をお見せになってください。
次の休憩はかなり先になりますので今の内にトイレに向かう事をお勧めいたします。



間もなく、第一章が始まります。席にお着きください。

(再度照明落ちる)

第一章『いっき』

「ミス・トオサカ、これが何か分かるかね?」
「舐めないでください先生。流石に私でもピコピコぐらいは知っています」

遠坂凛は現時点で全魔術師中10指に入る科学オンチであるが幸いにも日本人であり、普通の学生に交じり日常を過ごしてきた。
ゆえに分かる。ロードが用意した二つの箱の名称とその差が分かる。

「向かって左、赤と白に塗られた小さなピコピコの名はファミコン。私が小学校入学前頃にピークを迎えた
テレビを使った遊具。
向かって右、ファミコンより一回り大きなグレー一色のピコピコの名はスーパーファミコン。略してスーファミ。
ファミコンから数年後発売されたバージョンアップ機ですね」
「おおむね正解だよ、さて、今回の補習では私の持ってきたゲームソフトの内どれか一つでもエンディングを見たら
合格、君の科学に対する能力の成長を認めよう」
「分かりましたわ。やればいいんでしょう?さっさと終わらせて帰らせていただきます」

とにかく了承してしまった以上、凛はロードの趣味全開の茶番とも思える補習を早く終わらせたかった。
その為に教壇の上に無造作に置かれたソフトを見て最短のクリアへの道を考える。
まず、スーパーファミコンのソフトはファミコンよりも大容量だという話をクラスメートが喋っていたのを思い出す。
何を持って大容量なのかは分からないが、おそらくスーパーファミコンの方が話しが難しく長いと推測される。
それにあんなボタンいっぱい付いたスーファミのコントローラーは触る気にもなれない。
よって、凛がプレイするのはファミコンのゲーム。その中でもより単純そうなものがいい。

「ドラゴンクエストⅠ」…パス、内容はともかく凛もこれがビッグタイトルだと知っている。一日でクリアできなさそう。
「ドルアーガの塔」…パス、パッケージがドラゴンクエストと似ているので危険。
「高橋名人の冒険島」…パス、高校の悪友が「キャラゲーはクソだぜ」と発言していたし、カセットのイラストも凝っている。長編かも。

そして、凛はついに自分の考えた条件に見合うカセットを見つける。
(あ、これいいかも)
「いっき」というタイトルが書かれたカセットを手に取り確認する。
くすみきった古いカセットには適当に書かれた主役らしき江戸時代の農民とそれに寄り添う町娘のイラスト。
大作っぽくないし容量とかも少なそうである。

「ふうん、それにするのかい」
「はい」

カセットをファミコンに差し込み電源を入れる。テレビの中で大冒険が今、始まら、ない。

「…?」

テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。
一旦スイッチを切り、再度電源を入れ直す。
テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。
一旦スイッチを切り、再度電源を入れ直す。

テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。一旦スイッチを切り、再度電源を入れ直す。
テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。一旦スイッチを切り、再度電源を入れ直す。
テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。一旦スイッチを切り、再度電源を入れ直す。
テレビからはブーンという不快な音。画面は灰色一色。

[選択肢]
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」
ロ.自分で何とかする。

90とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/23(月) 12:29:16 ID:WqdxcIPA0
すみません、挨拶が遅れました。
初めての人ははじめまして、『もしハサ』を読んだ方はお久しぶりです。

以前『もしハサ』という作品を投稿した時の問題点を踏まえて
登場人物とバッドエンド選択肢を減らし、密室拷問モノを作りなおそうとしたんですが、こんなんになってしまいました。

91僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 12:37:29 ID:rS8.U/.60
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

FCにはよくあることだが、これは素人がなんとかしようとしても無駄。というか凛なら確実に壊す。
真ん中押しや斜め挿し、フー、麺棒といった数々の奥義を知っているであろうロードに素直に任せるべき。

92僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 15:34:05 ID:37CrwoT20
ロ.自分で何とかする。

しかし俺はあえて自分で何とかさせるぜ
いっきに・・・エンディング・・・?
中々ロードも外道だな

93僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 17:19:41 ID:B9bHQuNY0
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

94僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 18:57:02 ID:y4jcr3EQO
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

ドラクエ1は初心者でも一日でクリアーできる程度には簡単なのになあ。

95僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 19:10:12 ID:m7QdrmPs0
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

正直ゲーム機をピコピコと形容している時点で舐められても仕方ないと思うw

96僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 19:18:56 ID:li5z6mvo0
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」
いっきw永遠にクリアできねえw

97僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/23(月) 19:23:22 ID:DjibJlkc0
イ.「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

FCのソフトは難しいぞw

98とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/25(水) 21:45:13 ID:eHedbMtg0
カチカチカチカチカチカチ、納豆ならば30回はかき混ぜられるほどの時間。

10回近く電源スイッチを上下に動かすがブーンという不快な音と灰色の画面は一向に変わらない。
ここから凛が得た結論は―、

「ロード、このピコピコ壊れてますよ」

電源を入れても動かない家電は壊れているものである。そう考えロードに主張した凛はある意味正しい。

「ピコピコが壊れてちゃ残念ながら補習はできませんよね。ですから補習を後日に、
出来ればピコピコ以外のもので普通の補習をやっていただけるとありがたいんですけど」
「ミス・トオサカ、君は二つほど間違っている」

一見正論を吐いているかに見える凛の意見を真っ向から否定するエルメロイ。

「これ以外の家電だときっと君はもっと酷い思いをする事になるよ、そしてもう一つ」

電源がオフの状態なのを確認してから彼はカセットを本体から抜き取り、
接触部分にフーと息を吹きかける。凛にはその姿がカセットに命を吹き込んでいる様にも見えた。

 アリーノ オ ン
「挑戦、開始」

ポツリと呟きながら凛がやったよりも若干ゆっくり目に電源をオンにする。
10回近くに渡り響き続けた不快な音は聞こえないし画面も灰色では無い。

「…何よ、私の時は応えてくれなかったくせにロードの時は一発なんて」

結果として自分が恥をかいた形になった気がして凛はグチをこぼす。

「昔のゲームはこういうものなのだよ。息吹を与え呼びかけてやらないとすぐに機嫌を損ねる」
「まるでクセの強い使い魔ですわね」
「その通り、だから家電も突き詰めれば使い魔との付き合いより怖いものじゃない。
どちらも人間が怠ける為に生み出したものだからな。さ、ここからは君がやるんだ」
「はい」

右手で本体にはめられたコントローラーを抜き取り胸元に構える。
指の腹で並んだ丸い二つのボタンと十字型のボタンの感触を確かめる。当たり前の話だが
数週間前にいじったホテルのエアコンのリモコンのボタン同様押したら戻ってくる。
つまりボタンは壊れてはいないようだ。(エアコンはその後壊れ、凛は脱兎となったのだが)

だが、しばらくして新たな問題発生。一通りのボタンを押したのにテレビ画面に変化が訪れないのだ。
どれがのボタンがゲームスタートに関わっているはず、それなのに全てのボタン、十字のボタンの
右上についているレバーと四角に並んだ空気穴にも指を置いてためしたのだが相変わらず
「いっき」と大きく書かれたタイトルと思われる画面から動かない。そして凛は当然の結論に辿り着く。

「ロード、画面がフリーズしてます」
「ミス・トオサカ、君が持っているのは二人プレイ時用のコントローラーだ。そっちではスタートは出来ない」

エルメロイのツッコミから数秒、自分がまたポカをやった事を自覚し顔を真っ赤にする。

「ううっ、スタート地点にも立ってないのに凡ミス二回目。留年確定だわ…」
「その判断を下すのは君じゃ無くて私だ、まだ大丈夫だから落ち着きなさい」
「…ハイ」

ちょっとだけ滲んでいた涙を拭きとり、何事も無かったかのように向かって左のⅠと書かれた方の
コントローラーを持つ。さあ準備は整った、整った?本当に?
(…はて、何か忘れていないかしら私?)
後はボタンを押してゲームをスタートするだけ、じゃあその後は何をすればいいのか。
凛はこのゲームの目的も操作方法も理解していない事を今この瞬間に理解した。
家電ならマニュアル、この場合は説明書と言った方が通りがイイだろう。それが必要だ。

[選択肢]
イ.当然ロードに説明書を要求する。
ロ.読んだら、というかこれ以上ロードに頼ったら負けな気がするからこのままスタート。
ハ.10秒ほど考え込む。

99僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/25(水) 21:51:49 ID:FbjpJPSE0
イ.当然ロードに説明書を要求する。

100僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/25(水) 22:05:03 ID:M8ZX.c7k0
イ.当然ロードに説明書を要求する。

101僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/25(水) 22:37:51 ID:gRVxxWNQ0
イ.当然ロードに説明書を要求する。

102僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/25(水) 23:47:33 ID:3MrpvyrQ0
イ.当然ロードに説明書を要求する。

むしろ、今まで無しでいこうとしてたのが間違いだw

103僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/26(木) 00:31:10 ID:NEcIvBWYO
ハ.10秒ほど考え込む。

凛ちゃんの面白い発想に期待する。

104僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/26(木) 01:36:17 ID:bwZUCBr20
イ.当然ロードに説明書を要求する。

105僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/26(木) 16:59:06 ID:FegFdO0g0
イで決定か、しかし久しぶりに来たらカオスなクロス物がw
とあるとのクロスじゃないのかよw

106僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/26(木) 20:30:41 ID:6bh/CjqcO
俺もあっちとのクロスだと思ってたwまんまとひっかかったww

107とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/27(金) 21:01:30 ID:iolGxMF.0
「ロード、このゲームの説明書はありませんか?」

エルメロイは「そこ」と言い、教壇の端っこに置かれたメモの束を指す。
ファミコンとスーファミと一緒に置かれていたそれらは確かに説明書だった。
何冊も重ねられたそれらから凛はいっきの説明書を見つけそれを読み始める。

(凛の手のアップで映像が停止し、ポップなタイトルが浮かび上がる)


『電子箱のうらっかわ』

ナレーター「ミス・トオサカが説明書を読んでいる間こちらをお楽しみください」
(映像のピントがぼやけ、画面の端から二人のデフォルメされた少女が出てくる)

サファイア「突然物語を中断して驚いたでしょう?」
ナレーター「ドレス姿の彼女はミス・サファイア。凛の時計塔での悪友である」

パンサー「こんにちはよろしくね!このコーナーは読者の皆さんに遠坂がプレイする
ゲームを紹介するコーナーなんだぜ」
ナレーター「こっちのブレザー着たのはミス・パンサー。高校時代の悪友である」

サファイア「肝心のゲームの内容が分からないと読者の皆様がおいてけぼりになってしまいますものね」
パンサー「以降、選択肢で『説明書を読む』を選ぶたびにこのコーナーが始まるんだぜ」
サファイア「それでは、お客様を待たせるのも悪いですしさっそく『いっき』の説明を致しましょう」

【いっきとは】

パンサー「遠坂が最初に挑戦するこのゲームは1980年代スクロールアクションの金字塔なんだぜ。
主人公は赤と緑のヒゲの濃い二人組。こいつらが敵と敵の飛ばす攻撃を避けながらコインを集めて
ステージ内を走りまわる事でステージクリアになるんだぜ。以上」
サファイア「パンサー、その説明だとマリオにしか聞こえませんわ」
パンサー「あたしは間違った事は言ってないぜ」
サファイア「はあ…今回は私が全部説明しますから、貴方はそこで見ていなさい」
パンサー「ラジャ」

サファイア「いっきというゲームは、鎌を投げて敵の忍者達を倒しながらステージを移動し
小判を全部拾う事で次のステージに進んでいくゲームですわ。
マップはゼルダの伝説と同じ見降ろし型、1ステージにつきテレビ画面数個分の広さとなっています。
このゲームにライフは無く、敵にぶつかったり飛び道具をくらった時点でワンミスとなります。
続いてストーリーについて説明します。主人公の農民は年貢を取り過ぎる殿様の元に
たった一人(もしくは二人)で攻め込むのですわ、落ちてる小判を拾いながら。
この『いっき』は日本史の教科書に書かれている一揆と随分違いますわね。でもゲームだから気にしちゃめーですわ」
パンサー「おおー、こうやって説明すりゃいいのか(パチパチパチ)」

サファイア「このゲームには小判以外にもいくつかアイテムがあります。拾うと移動力がアップする大根、
一定時間分身の術が使えて無敵になれる葉っぱ、上方向に連続攻撃ができて移動力も上がる竹やり、
そしてワンアップアイテムの巻物。ステージクリアの為には拾う必要はありませんがこれらのアイテムを
利用して攻略するのもだいごみですわね。
最期に敵の種類を紹介しましょう。このゲームには普通の敵とおじゃまキャラが存在します。

普通の敵…忍者と鉄砲隊がそれに当たりますわ。彼らや彼らの放つ弾にに触れたら即ワンミスです。
おじゃまキャラ…美人の腰元と幽霊の2種います。こいつらに触れてもミスにはなりませんが移動や攻撃を妨害してきます。
おじゃまキャラから逃げながら敵を倒し活路を開くのが勝利への道ですわね」

パンサー「おーい、遠坂の方も説明書を読み終わったみたいだぜ」
サファイア「それでは私達は引っ込みましょう、引き続き本編をどうぞ」

(カメラのピントが戻り、凛の手がはっきりと映される)

108とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/11/27(金) 21:03:44 ID:iolGxMF.0
(カセットにでていた忍者とヒロインらしき女性は敵だったのね、油断してたわ)
説明書を読むのは正解だった。

(それと十字のボタンにも騙される所だったわ。これは移動用のボタン、攻撃用のボタンではない)
もしあのままスタートしていたら、十字架発射と高らかに叫びながらキーを連打し再びロードの失笑を買っていたに違いない。
だが説明書を読んでいる間に流れたデモ画面でゲームの進行も予習できた凛に隙は無い(当社比)。
万全の準備の元、ついにスタートボタンを押しゲームを開始する。

テーテレテレテレテレテー、テーテレテレテレテレテー、テレテレテーテー、テレテレテーテー、テレテレテーレ!

「っ!」

説明書でもデモ画面でも学べなかった脅威が襲う。ゲーム開始時に流れる大音量の電子音。
いっきのオープンニング音は数あるファミコンゲームの中でも屈指の奇襲力を誇る。
一般人でも初見ではゲーム本編開始直前に対応するのがやっと、ましてや家電に相性最悪の凛である。
我にかえり、再びゲームに集中した時には―、完全に先手を許してしまっていた。

敵の忍者の投げる手裏剣が緑の上着を着た主人公の農民へと迫る。

[選択肢]
イ.即座に反応し全力で横に避ける。
ロ.魔術師らしく後ろに退く事でやり過ごす。
ハ.こちらも鎌を投擲し相殺を試みる。

109僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/27(金) 21:49:43 ID:3qV.EcTY0
イ.即座に反応し全力で横に避ける。
いっきの自機は農民だから! 魔術師じゃねーから!

110僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/27(金) 23:10:20 ID:Pi/OOsiQ0
イ.即座に反応し全力で横に避ける。

パンサーの説明に吹いてしまった、悔しいw

111僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/27(金) 23:36:48 ID:Bs2Or6V2O
イ.即座に反応し全力で横に避ける。

たしかに間違ってはいないなw

112僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/28(土) 00:06:10 ID:yDSLS/Jw0
イ.即座に反応し全力で横に避ける。

「いっき」と「マリオ」にこんな共通点があるとはw

113僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/28(土) 00:13:39 ID:lH1FqyVg0
イ.即座に反応し全力で横に避ける。

動きすぎて自滅しそうな予感

114僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/28(土) 00:52:20 ID:RnHJtmIs0
箇条書きマジック理論すげえ

115僕はね、名無しさんなんだ:2009/11/30(月) 19:24:38 ID:v5zlGqEo0
>何を持って大容量なのかは分からないが、おそらくスーパーファミコンの方が話しが難しく長いと推測される。
有野課長の勘違いそのままで笑った。
そしてまさかの十字キーで腹がよじれた。

116とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/01(火) 20:53:14 ID:X4yt.TB20
手裏剣が刺さるまで数瞬。このままじっとしてやられるのを待つのは合格から一歩遠のく。
凛は間に合うよう祈りを込め全力で右方向のキーを押す。
そして、初心者のプレイにありがちだがこの時凛は体も傾けつつキーを押していた。

忍者の投げた手裏剣は農夫の立っていた場所を通り過ぎる。凛の反応は間に合っていたのだ。
しかし凛がいくらキーを押しても農夫は二度と動かない。農夫の首は胴体から離れ田んぼに転がり、
画面の上半分は竹やりで覆われていた。
凛は自分が持っている聞きかじりの情報を照らし合わせ答えを導き出す。

「ふっ、早くも裏面突入というやつですかロード?」

裏面の意味も分からないがハッタリでそう言ってみる。

「違う、これこそ正真正銘のフリーズだ」

遠坂凛不正解。正解はこちら。
手裏剣を交わす為の操作で凛が体を傾けた時、その運動はコントローラーのコードを通して
本体にも伝わっていた。並みの初心者を遥かに凌駕する凛のムーブは本体の重心を狂わせるのに
十分なものだった。結果ファミコンは凛達から見て90度回転し、Ⅱコンを足場とした縦置き型にチェンジした。
家庭用ゲーム機が縦置きに対応したのはプレステ2の時代以降。ファミコンのフリーズは
時代を先取りしすぎた凛の無茶振りへの精いっぱいの抵抗だったのかもしれない。

さて、フリーズしてしまったゲームは再起動しなければプレイできない。
凛は電源をオフにしてからソフトを抜きロード・エルメロイに渡す。

「先生、お願いします」
「自分でやんなさい」
「だってぇ、さっき先生の息が入ったじゃないですか。間接キッスになりますよ」
「はいはい、カマトトぶったフリして嫌な事を私に押し付けない」
「…はーい」

これも補習の一部と諦めロードがやった通りの行為を繰り返す。
カセットに息を吹き込み本体に差し込んでからゆっくりと―、

 アリーノ オン
「挑戦、開始」

『いっき』のオープニング画面が出る、だが少し様子がおかしい。
文字が所々潰れており、キーを押すたびに画面にノイズが走る。

「まさか、今度こそ裏面」
「フリーズしかかってるね、やり直し」

4回目の電源切り替えでようやく最初に見た『いっき』と同じ完全なタイトル絵に到達。
凛はこのプレイで絶対にクリアする事を決意しつつスタートボタンを押す。
フリーズする度にアリーノオンアリーノオン連呼するのは19歳の女性にとってかなり恥ずかしいものだから。

今度はタイトル音に物怖じする事なく、凛はある閃きをゲーム開始と共に実践する。
これこそがまだ手裏剣一回避けただけの彼女なりに辿り着いた攻略法。

[選択肢]
イ.その名もアンリミテッドブレイドワークス戦法
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法

117僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 21:08:10 ID:T6sqyOao0
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法

やった、さすがは遠坂だ
家電に関しては常に俺達の予想の斜め上を行く
そこに痺れないし憧れない

さて、これで死ぬってことはないだろうからより面白そうな方を選ぶか

118僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 21:10:29 ID:v2CGUekY0
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法

どこに突っ込んでいいのが分からないが、凛の行動として違和感ないのがすげーw

119僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 21:29:41 ID:xOsCVCgsO
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法

たしかに無駄に動きながら操作する奴っているよなあ。
とくに格ゲーで。

120僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 21:36:39 ID:FWXhLR6o0
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法
手裏剣一回避けただけでこんな展開になるとはw

121僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 21:37:06 ID:SgZmY6fo0
ロ.名付けてゴッドハンド戦法&アンリミテッドブレイドワークス戦法

>とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA様
まとめに載せておきました。
あらすじはどう書けば良いのか分からないのでまだ真っ白ですけど。

122とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/01(火) 23:11:07 ID:X4yt.TB20
ゲームを始める時、一回目と違い凛は多少の操作を加えていた。
オープニング音が鳴る中タイトル下のカーソルは2プレイの方を指している。
エルメロイはそれに気付き、凛に注意を呼び掛ける。

「ミス・トオサカ、カーソルが二人プレイの方になっているのは間違えたのかね?
それとも私にもプレイしろと?」
「そんなわけありませんわ。これはわざとやったんですよ」

やがて、1ステージの画面に切り替わり、画面中央に緑と赤の二人の農夫が現れる。

「いくわよ権ベ。田吾はそこで待っていてね」

権べ・田吾というのが農夫の名前であり、今回凛は緑の農夫の権べを操作する。
2Pの担当するはずだった田吾は、ぽつんとその場に寂しそうに残され、やがて―

(テンテテンテ テンテン テンテンテン テン)

敵忍者の投げる手裏剣を受け回転しながら天に召されていった。
直後、残機が1減り復活する田吾。その間に凛の操作する権べはステージ内の小判を悠々と集めにいく。

「なるほど、エグイ事を考えたね」
「別にこの試験において反則じゃないでしょう?」

そう、これこそが凛が思いついた計画の一つ。名付けてゴッドハンド戦法。
ようは動かない2Pをおとりにしてクリアーするズル技。
開始直前にふと二人プレイ始めたら残機2倍みたいなものかもかしらと閃いて試してみたら、
うまい具合に忍者は田吾の方に向かってくれるわ復活直後は無敵らしく結構持つわで上手く肉壁として機能している。

だがこんな作戦いつまでも上手くいくものではない。最後の小判を入手するより前に田吾の残機は尽き、
ついにその生涯を終える。必然的に手のあいた忍者達は権ベの方を攻め、敵の濃度は本来のそれに戻る。

(さーて、頑張って画面端に見える小判を取ればこのステージはクリアできるけれど)
そう、後一枚右下に見える小判まで移動させればクリアーになるのだが、凛は権ベを動かさず
忍者の攻撃を待つ。やがて二人の忍者が斜めから手裏剣を投げてきて凛はあっさりとそれを受ける。

(テンテテンテ テンテン テンテンテン テン)

本来ならありえないはずのワンミス、そして復活後も凛は権ベを小判に向かわせず、敵の攻撃を待ち
今度はギリギリで避けながら鎌で忍者を倒していく。

「ミス・トオサカ、なぜクリアしない」
「ちょっと黙っていてくれませんか?今距離をつかんでいる所なので」

これまでの田吾の犠牲には肉壁以外にももう一つの意味があった。田吾の死と先程のワンミスで凛は
大体を理解する。農夫はどこまで手裏剣が刺さったら死ぬのか、いつかわせば間に合うのか、
どのくらい体を動かすとファミコンはひっくり返るのか。
幸い、このゲームにタイムアウトは無かった。凛は後の面のノーミスクリアの為にここに時間を費やし続ける。

「さあ権ベ、あなたはここで戦いを学ぶのよ。勝つ為じゃなく負けない為の戦い方をね」

―――――体は鎌で出来ている。

手塩にかけて 肥料は鳥糞。
幾たびの冬を超えて不作。
ただの一俵も蓄えはなく、
ただの一度も減税されない。
田のものは常に独り 段々畑で小判に酔う。

故に、相方の生涯に意味はなく。
その体は、きっと鎌で出来ていた。

(アンリミテッドブレイドワークス戦法完成よ!)
元より動体視力は一般人の倍以上ある凛、このステージの経験で距離感はバッチリだ。
凛の目から見て権ベはもうただの農夫ではない、無限の武器を複製投擲し戦闘のプロ達と
渡り合う戦士の姿をその背中に見ていた。
後は落ち着いてプレイすればもう手裏剣は当たらない。そのはずだった。
最後の小判の奥にある、田んぼに突き立った竹槍を見るまでは。

[選択肢]
イ.そのまま最後の小判を取って1ステージクリアー。
ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

123とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/01(火) 23:11:54 ID:X4yt.TB20
まとめありがとうございます。わあい

124僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/01(火) 23:46:29 ID:v2CGUekY0
ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

地雷は早めに踏んでおくのが良いと思うんだ、そして凛マジ外道

125僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/02(水) 01:30:31 ID:nrkVtHt.0
手抜かりなくいこう

ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

126僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/02(水) 02:00:33 ID:2Hw0ie8I0
ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

あのFC音源特有の物悲しい死亡時効果音を聞いても気にしない凛。
まさに外道である。

127僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/02(水) 04:40:04 ID:4P2a9W0I0
ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

初っ端から廃人寄りの攻略法を見出す凛にさすがとしかいえない。

128僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/02(水) 05:11:13 ID:ILfxi4DM0
ロ.竹やりでの戦闘も経験しておく。

129僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 19:37:33 ID:GtuA1dD2O
とあるを見てると、意外と住人居るんだなw

まだプロットも何も無いが、書いてみたいのが二つ。
仮面ライダーになりたかった戦闘員を読み返してたら書きたくなった仮面ライダー士郎物。
もう一つは登場人物オールTS物。鯖はそのまま。
前者はこのスレの名作があるので気後れするw後者は終わらせる自信無いw

まだ投下出来るかはわからないが、どちらが読んでみたいか頼む。
①仮面ライダー物

②TS物









③藤村大河の聖杯戦争

130とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/11(金) 19:41:56 ID:O0XW9HjY0
②TS物に一票

ご存じですか?奈須きのこの起源は『TS』なのです。

131とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/11(金) 19:42:41 ID:O0XW9HjY0
このまま進むか一歩踏みとどまるか、凛は後者を選択した。
竹やりの説明文には武器の変化と移動力アップ敵撃破時のスコア上昇と3つもの効果が示されている。
移動力アップのみとされているダイコンよりはるかに優秀。間違いなくこのゲーム最強のアイテムである。

凛は小判を避け奥にある竹やりまで権ベを移動させる。
竹やりに触れた途端、権ベの姿が変化した。
竹やりを構えた逞しい背中、かつて自分と共に戦場を駆け抜けたパートナーを思い出させる
頼もしい姿がそこに現れた。

それはきっと幻聴だったのだろう、だが凛は確かにそれを聞いた。

(凛よ、小判を集めるのはいいが―、別にあの忍者を全滅させてもかまわんべな?)

凛はこの時勝利へのパターンに入った事を確信した。
迫って来た手裏剣を避けるために時計回りに動くと、背中を見せたまま今までの倍ほどのスピードで
華麗に右へとかわす。

(テンテテンテ テンテン テンテンテン テン)

「あ」

確信は間違いだった事に気付く。手裏剣を避けた後一旦間合いを取り落ち着こうと画面下へ下がると、
この時も権べは男らしい背中を見せたままバックステップをし、先程自分の左を通過した手裏剣に後頭部から激突した。
今までに見せた事のない権ベのフルスペックに凛の指先と頭脳が追いつかなかった故のミスだった。
呆然とする凛、だが復活した権べを見て必死に冷静な自分を手繰り寄せる。とりあえず復活後の無敵時間のうちに
最後の小判を取り1ステージをクリアする。

竹やりのムーブは見れたからもう同じミスは犯さない。寧ろ、今の内にいずれしてしまうミスをする事が出来て
ラッキーだったと自分を騙しながら2ステージに挑む。

1ステージ目と全く同じBGM、画面端から攻めてくる忍者、ここは1ステージと変わらない。
違いは二つ、一つは相棒である田吾は既に亡き者になった事、そしてMAPそのもの。
田畑と川で構成されていた1ステージに対し2ステージ目は迷路の様になった石垣で構成され、場面は夜になっていた。

MAPを慎重に進みながら凛はミスしない為の戦術をひねり出す。
MAPが壁に囲まれて動ける範囲が限られているから手裏剣をかわしにくくなるのは確実。
故に進行方向に鎌を投げながらジグザグに漸進する。これなら忍者が攻撃するよりも先に迎撃できるし
万一手裏剣が飛んできても、軌道から外れる事が出来る。

「一つ目ゲーット」

多少時間はかかったが迷路になっていた通路を無事に抜け一つ目の小判を手に入れ、呟きながら小さくガッツポーズ。
と、その時画面の端、壁の向こう側に見たことのないキャラが動くのが見えた。
左画面奥で男を誘惑する様に体をくねらせながら動き、そして下の方にスーッと消えて行ったあれは―、

「美人の腰元」
「そう、美人の腰元だミス・トオサカ」

凛の呟きにエルメロイが肯定する。「いっき」のおじゃまキャラの一人美人の腰元は最初凛がヒロインだと勘違いした
カセットのイラストで権ベに寄り添っているあのキャラである。
腰元さんは美人なので権ベをお婿さんにしようと迫って来る、美人の腰元に捕まるとしばらくの間攻撃が出来なくなる。
説明書にはそう書いてある。自分の美貌を利用して恋人ヅラで正義の味方の足を引っ張るなんて、まるで桜の様な女だと凛は思った。

とにかくおじゃまキャラには近付かないに限る、だがそうは問屋が降ろさない。
細い通路に続き二つ目の危機にしてチャンスが凛に迫っていた。
迷路風の通路を抜け広い場所に出る。目の前には壁一つない広場、少し上に行ったところには水で囲まれた掘りの様な地形があり、
その中央には小判でも竹やりでもない赤い棒状のアイテムが置いてある。それはダイコンにもはっぱにも見えない。
という事は、つまりそれは最後の候補、すなわちワンアップアイテムなのだろう。

既に2ミスしていて割と余裕が無い凛にとってまさに今欲しかったアイテムである。採りに行かない理由は無い。
だが、アイテムが置かれた掘りに向かう途中に奴が現れた。間桐桜、ではなく美人の腰元。
さっき画面下に去って行ったばかりの彼女が上から来た事に驚きを禁じえない凛。だが即座に決意せねばならない時である。
幸い辺りに忍者はまだいない。美人の腰元から逃げるならばさっき通った通路とまだ足を踏み入れていない
広場の右に伸びる道がある。

[選択肢]
イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する。
ロ.通路に戻り壁を利用して美人の腰元をやり過ごす。
ハ.画面右側のMAPに一直線に逃げる。

132僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 19:43:16 ID:.8Fv7Y/U0
②TS物
当然虎もTSですよね?

133僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 20:42:57 ID:RAtwqsI.0
②TS物

虎が漢主人公の仮面ライダーを見てみたい。

134僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 21:04:39 ID:RAtwqsI.0
ロ.通路に戻り壁を利用して美人の腰元をやり過ごす。

安全第一で

135僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 21:04:42 ID:XxvKBufU0
②TS物
>>132天才だな

ハ.画面右側のMAPに一直線に逃げる。

136僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 21:06:43 ID:5yx4O49k0
イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する。

ここは突撃すべきだな
大丈夫、今の凛ならやれる

137僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 21:11:52 ID:.8Fv7Y/U0
イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する。

数字上は死んでも±0で中の人の経験値になる…はず

138僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 22:07:29 ID:T1r.QK22O
①仮面ライダー物
最近はネタ系が多かったから、久し振りに熱血系が読みたいんだぜ。

イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する。
桜に喰われるエミヤを見て憤慨する凛は美しい。

139僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 22:52:24 ID:IBWtwlmw0
③藤村大河の聖杯戦争
TSも含まれますか?

イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する。
欲張って失敗する課長クオリティ

140僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 23:17:18 ID:o3.a8ikg0
③藤村大河の聖杯戦争

イ.駄目もとでワンアップアイテムに突撃する
退かぬ!媚びぬ!顧みぬ!

141僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 23:29:54 ID:MWx2Qsz60
②TS物

142僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/11(金) 23:57:27 ID:fUDA.ueI0
仮面ライダー物

143僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/12(土) 00:14:09 ID:xhejJ6Ss0
③藤村大河の聖杯戦争

144僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/12(土) 16:08:23 ID:r87enoqA0
③藤村大河の聖杯戦争

虎だ、虎になるんだ!

145僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/12(土) 17:41:15 ID:BHZXKyVQ0
>>142-144
>>130>>132>>133>>135>>141でTSに確定済みだよ

146129:2009/12/13(日) 09:14:38 ID:R8TpktJQO
TS物か。他の二つはいつか何処かで書いてみるかもしれんw
まだ何も形になってないので、投下出来るのはまだ先になりそう。気長に待っていてくれ。

147僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/13(日) 14:05:02 ID:FnIb/KDkO
>>146
了解、楽しみに待ってます。

148129:2009/12/14(月) 20:31:17 ID:A4uuyCNgO
諸君、私は重大なミスをしてしまったようだ。








名前考えてなかったYO○| ̄|_

って訳で、各キャラクターの名前を募集したいと思う。出来れば元の名前の雰囲気を残しつつ、程よく香ばしい名前を考えてくれたまへ

士郎、凜、桜、慎二、etc……

本当お願いしますorz

orz
orz
orz


ちなみに五票集まらくても、気に入れば採用の可能性もry

149僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/14(月) 22:25:53 ID:TczHXq3.0
>>148
士郎 → 士(つかさ)
凛 → 凛央(りお) 凛也(りんや)
桜 → 桜良(さくら)
慎二 → 慎琴(まこと) 真琴(まこと)
イリヤ → イリオ

切嗣 → 切(せつ) 霧(きり) 嗣美(つぐみ) 
綺礼 → 綺紀(きき)
時臣 → 時子(ときこ) 時羽(ときわ)
臓硯 → 硯(すずり)
宗一郎 → 宗(そう)

大河 → 大賀(たいが)
綾子 → 綾緒(あやお)
一成 → 一(はじめ)
楓 → 楓雅(ふうが)
由紀香 → 由紀路(ゆきじ)
鐘 → 鐘禰(かね)
雷画 → 雷香(らいか)

150僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/15(火) 00:39:32 ID:14cEcIqI0
士郎 → 志保(しほ) 志穂(しほ) 志帆(しほ)
凛 → 凛(りん)
桜 → 桜(さくら)
慎二 → 慎(しん)
イリヤ → イリヤ

大河 → 大河(たいが)

綾子 → 綾人(あやと)
一成 → いつな 一奈(いつな) 一那(いつな) 
楓 → 楓(かえで)
由紀香 → 佑樹(ゆき、ゆうき) 由紀夫(ゆきお)
鐘 → 鐘(かね)

151僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/15(火) 00:46:43 ID:14cEcIqI0
>>149
イリヤ(Илья)っていうのはロシアの男性名称。
だから、そのままで日本語の「○○オ」みたいな感じになっているんだぜ?
ちなみに、女性名称ならイリヤじゃなくてイリーナ(Ирина)だったりする。

152僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/15(火) 06:36:10 ID:xs0zZ5ic0
確かにロシアっぽい服装だけどドイツ人だろw

153僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/15(火) 17:17:38 ID:PE0IX3dA0
>>148
士郎 → シェリー
凛 → リード
桜 → チェリーボーイ
慎二 → ワカメ
イリヤ → ブロッケンJr
アルトリア → アーサー

大河 →キャプテンタイガー

154129:2009/12/17(木) 20:24:32 ID:yzJaAKUoO
名前の案ありがとうw個人的には>>150みたいなのが好みだな、うん。
>>153の案を採用したら、どう頑張ってもギャグしか思い付かないww

引き続き募集しますが、もう案がなければ>>150をベースでいってみたいとおもいます。
今週中に嘘予告くらいは投下したいかもw

155僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/17(木) 20:46:06 ID:jju8u83Q0
良い名前は思いつかないけど応援してます!
無理しない程度に頑張ってください!

156僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/17(木) 21:32:23 ID:6gQ5i3RA0
>>154
凛・桜・イリヤ・大河・楓・鐘そのまんまかい

157僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/17(木) 23:21:35 ID:5XiUitegO
名前変わりすぎると読んでいて訳分からなくなる
士郎以外はそのままで分かりやすい方がいい

158僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/18(金) 00:57:56 ID:VEDPglec0
変えてもいいとは思うがTS前がわかる名前にしてもらえると助かるかな

159僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/19(土) 14:02:41 ID:kCevfj0s0
>>150くらいがわかりやすくて助かる

160129:2009/12/26(土) 00:29:32 ID:htQrH1VIO
なかなか筆が進まないorzなのに余計なネタばかり浮かんでくる。こんなのとか……
―――――――――――――――――――――――――

 無数の宝具を所有する、サーヴァントの天敵。源初の英雄、ギルガメッシュ。目の前に立ちはだかる絶対的な壁を越えなければ、先には進めない。
 凡庸なるこの身では越える事なぞ不可能。ならばどうする? 答えは簡単。――――越えられぬならば突き破れば良いだけの事。

「さぁ行くぞ、英雄王。」

 本来ならばアレに立ち向かうなど具の骨頂。最強を誇ったバーサーカーですら届かなかったのだから。だが、この身には最凶を打破する術がある。アレにとっては自分こそが天敵なのだ。だがそれでも届かないかもしれない。

――――天地乖離す開闢の星エヌマエリシュ――――

 あれを出されれば防ぐ手立てなど無いのだ。だがそんな心配などは要らない。何故なら――――

「ああ、アーチャーの兄貴。さっさと終わらせるぜ」
 こいつがいるのだから。勝てる可能性が0でなければ十分。私達にとっては100%と同じ。アレに勝てぬのが世界の摂理だと云うならば、勝てる世界を創ってみせよう。

「――俺を――」
「――俺達を――」

「誰だと思っていやがる!!」

――――――――――――――――――――――

気分転換に、暑苦しいFateなんか読んでみたいなーなんて思ってたら浮かんできた衛宮シモンw

161とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2009/12/28(月) 19:15:07 ID:pWRvmlRA0
遠坂凛は魔術師である。目の前にぶらさがった人参を追わない魔術師がこの世にいようか。
失敗した時のリスクは命一つ、任務達成時に得られるのもまた命一つ。

(つまり等価交換、魔術師として行かない手はないわ)

たとえ失敗しようが復活後無敵中にワンアップアイテムに突撃すれば損得なし、
もし、上手くノーミスでアイテムゲットできればそれでよし、そして本音としては
魔術師としてのプライドよりも何よりも―

マトウ サクラ
美人の腰元から逃げ続けるのは姉として出来ぬ事だった。

(桜なんて怖くない桜なんて怖くない桜なんて怖くない桜は人気投票6位桜なんて怖くない)

自己暗示をかけ続けながら美人の腰元がこちらに向かってくるのにも関わらず権べをワンアップアイテムまで
全力で突撃させる。十字キーをめいっぱい押し込み最高の速度で権ベはアイテムまで走る、
その後ろから背中を追う様に走る美人の腰元。クネクネと体をくねらせながらにも関わらず、
全力疾走の権ベに徐々に近づいていく。愛は鎌よりも強しといった所か。いつの時代もコンカツ中の女は恐ろしい。

「やっぱ桜こえええええ!!!!」
「ミス・トオサカ、サクラとは何だね?」
「恥ずかしながらこのキャラそっくりなうちの妹です」
「…それは、気の毒に」

後ろのロードと会話しながらも画面から目を離さず最短最速で権ベを走らせる。
だが、このゲームシステムは甘くは無い。巻物のある池の目の前でついに美人の腰元に権ベは追いつかれ
完全に体を密着させられる。こうなるともう一歩も動けない。そして、まってましたとばかりに忍者が右側から
現れ権ベに手裏剣を投げつける。

(テンテテンテ テンテン テンテン テンテン)

美人の腰元の手にかかりワンミス、結局こうなったがまあ想定の範囲内。復活直後池の中を進みアイテムゲット、
これでプラマイゼロ。美人の腰元は満足したのか権ベ復活までの間に画面下まで走り去っていた。
出来れば二度と会いたくないものだと凛は思った。
これで2面を半分ほど攻略したした時点で残機3、2ミス分だけ余裕があるわけだ。
凛は残りステージ数と残機を見比べて自分が持つ余裕を確かめたいと思った。が、後何面かが分からない。
説明書にもそれは書いてなかった。

[選択肢]
イ.ロードに残り何面か聞いてみる事にした。
ロ.どうせ聞いても答えてくれないだろう。
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

162僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/28(月) 20:03:03 ID:oJRe1H.E0
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

163僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/29(火) 02:04:03 ID:kHze/58.O
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

愛は鎌よりも強し(笑)

164僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/29(火) 05:09:10 ID:bNkcrFhI0
ロ.どうせ聞いても答えてくれないだろう。
気がつかず最後まで延々と突っ走ってほしいw

165僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/29(火) 11:12:13 ID:uDcT03XU0
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

こういうのは元ネタがわかってこそ楽しめる
知らない子は「いっき」でググってね!
特に美人の腰元に注目だ!

166僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/29(火) 15:09:15 ID:AQZtA6IQ0
ロ.どうせ聞いても答えてくれないだろう。
ググったwなるほど、こういうゲームかw
なんで凛にやらせようと思ったのか大体分かったw

167僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/29(火) 21:00:16 ID:FqN7hJNM0
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

168僕はね、名無しさんなんだ:2009/12/30(水) 00:51:38 ID:te3J1LYw0
ハ.試験なので正直に聞いても答えてくれないと思い、カマをかける事にした。

169僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/01(金) 12:06:34 ID:ooWWVqnkO
新年明けましておめでとうございます。
連載作品の続編投下、楽しみに待っています。
とくにブロードウェイ。銀剣。いつまでも待っています。

支部スレの活気に比べて停滞感が否めない昨今ではありますが
今年も宜しくお願いしますm(._.)m

170僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/01(金) 15:13:39 ID:QLrTAQ1E0
今年は寅年だからバーボンが復活する

171僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/01(金) 16:17:47 ID:.t2xI8Jk0
そろそろstarlightが来てもいい

172僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/02(土) 14:39:34 ID:2J4V2yrk0
http://tsukitemp.web.infoseek.co.jp/cgi-bin/snuploader/src/up0209.jpg

応援初書き
無理じゃないくらいに頑張ってください

173僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/02(土) 16:30:47 ID:EWSUqJYA0
>>172
桜がwww

乙です。

174僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/03(日) 13:29:35 ID:mjAFBU1c0
>>172
これはwGJ!

175僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/06(水) 19:41:23 ID:P1QK.r5Q0
ちょww桜w

176僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/06(水) 20:09:42 ID:alAKR0Sk0
>>172
これは良いsakura

177僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 02:02:28 ID:ZqQhEV1U0
サクラの表情が実に良いねw

178ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/01/08(金) 11:05:29 ID:k2c3BTVM0
【特定選択肢が選ばれました。???ポイントが加算されます。現在 2P/5P 】
みんな忘れていたシステムが発動されました。
次にポイントが加算されたらヒントを出そうと思います。

というか絶賛停滞中ですいません><今更ですが新年の挨拶に代えて謝罪をば。
では本編をどうぞ

-----------------------------------------------------------------

「させないよ、アルクェイド」

 不思議と落ち着いた声で俺は告げた。

「させないよ。絶対」
「……志貴、本気で言ってるの?」
「あぁ、本気だ。弓塚は何があっても殺させはしない」

 臆することなく俺は続けた。

「生き死になんてものは他人が決めるもんじゃない。本人が決めるもんだ。弓塚が死にたいと思うま


 俺は絶対にあいつを守り抜いてみせる。それが……」
「それが誰であっても、でしょ?」

 俺はあぁ、と頷いてみせて様子を伺った。何を考えているのかよく分からない表情でアルクェイド

はこちらを見ている。
 冷たい風が一度だけ頬を撫でた後、

「ま、いいわ」

 観念したようにアルクェイドはため息をつきながら肩をすくめた。

「薄々感づいてるだろうけど、シエルや他の皆には一応伏せておくわ」
「……ありがとう」
「礼なんていらないわ。言ったでしょ? どっちみちあの子が衝動を抑えられなくなったらあたしは

やることをやるんだし」

 たとえ志貴が止めたとしてもね。口には出さなかったが、そんな言葉が続くのは明白だった。

「とにかく志貴、この一週間は大人しくお芝居の練習でもしてることね。これ、善意で言ってるんだ

からね」
「あぁ、どうやらそうした方がよさそうだな」

 ともあれ、今は何か考えもなしに弓塚に近づくのは危険だ。今夜のところは素直に従っておこう。

「でもな、アルクェイド。芝居のことを言うんだったらお前も人のこと言えないだろ」
「う……」

 眉をひそめ、痛いところをつかれたといった顔をする。

「べ、別にいいのよ。志貴とまともに話もできない役なんてやったって意味ないし」
「そう言うなよ。お前とレンの衣装はかぐや姫以上にすごい衣装だって聞いてるぞ?
 手作りする裏方の人が張り切ってた、ってシエル先輩が。俺、見てみたいな」
「そ、そう……?」
「あぁ、きっと似合うと思うぞ」
「ん……それならちょっと真面目にやってみようかしら」

 途端に明るい声が公園に響く。とりあえず明日の稽古の欠席者を減らすことはできたようだ。

「それじゃあ志貴。あたしはレンと一緒にマンションで練習するわ」
「おう、そうしてくれ」

 そして今夜の屋敷は猫の不法侵入で騒がなくてもいいみたいだ。
 今度アルクェイドが何かやらかした時は、これを引き合いに出せば大人しくしてくれるかもしれな

い。
 おやすみ〜、と瞬く間に遠ざかっていくアルクの声が完全に聞こえなくなってから俺はふぅ、と一

息ついた。
 
「俺も帰るかな……」

 まっすぐ屋敷への岐路へ向かうために踵を返す。ふと、足を止めて振り返り、

「……弓塚」

 誰もいない公園で呟く。守ろうと決めた女の子の名を。たった一人で強すぎる力に抗っている儚い

女の子の名を。

「……弓塚」
 
 もう一度呼んでみる。返事は返ってくるはずがない。

「弓塚……さつき」

 そうだ、文化祭が終わって何もかもが片付いたら彼女のことを名前で呼んでみよう。
きっと目を丸くして驚いたあとに、顔を真っ赤にするに違いない。

「……帰ろう」

 今は一人で帰ろう。いつか二人で笑い合いながら帰れるその日まで。

179ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/01/08(金) 11:11:11 ID:k2c3BTVM0
選択肢なしの投下で申し訳ない><
無意味に皆を焦らすより、少しでも形になったものを投下しようという方向になりました

続編を期待している方々、もう少々お待ちをm(_ _)m

180僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 11:31:33 ID:Ibgt3Qvo0
投下乙です!これを機にスレに活気が戻れば良いですね!

181僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 16:38:18 ID:ZqQhEV1U0
投下乙であります。いつまでもお待ちしております。

182とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/08(金) 18:41:16 ID:otjUUDk.0
スタートボタンを押し一旦タイムを掛け、凛は手の汗をハンカチで拭きとる。
本当の目的をロードに悟られない様に、ハンカチを持った手で目元を押さえながら
向こうから声をかけてくるのを待った。

「疲れたのかい?まあ、君にとって初めてのプレイだからね」

来た。手で覆った顔を相手に見えない様に、策を練っている表情を見られない様にしながら
凛はカマをかけていく。

「ええ、ピコピコがこんなに大変な作業なんて思いませんでした」

相手から情報を引き出す為の言葉だが、半分は演技ではない。ゲームから目を離した途端、
眼精疲労が凛を襲い魔力が枯渇した時に近い眩暈を感じた。

「ロードもこのゲームをクリアするまでにはこうやって何度か休憩を挟んだのですか?」

クリアまでのステージ数では無く時間、それも自分の休憩の頻度というあいまいな基準。
これなら残りステージを聞いている様には聞こえないだろう。テスト中に先生にヒントをもらおうと
する劣等生のマネなど凛には考えられないゆえの行為。これはこれで性根がせせこましいが、
ようするに見た目である。外面さえ優雅なら遠坂家的にセーフ。

ロードが全部で何面かを隠す気が無いなら、どのくらいかかるのかを詳細に言ってくれるはずだし
隠すつもりでも発言からある程度のヒントが得られるはず。
だが、ロードの口から洩れた返答はどちらでも無い、凛が予想していないものだった。

「あ、私このゲームクリアした事ないぞ」
「―――――――――マジですか、じゃあロードにも後どのくらいかわかんないんですか」
「一人プレイで34面までは行けたんだけど、いっこうに終わらずそこでミスしたきりだな」

目論見が170度違いで素っ飛んでいき凛は飾り気の無いリアクションをとってしまう。
そして、ロード・エルメロイもまた自分が不味い事言ってしまった事に気付き、
しまったと表情を変え脂汗を垂れ流し始める。
何とかしてさっきの発言を取り繕おうとするより早く凛がその問題点に気付きそこを攻める。

「ふうん、つまりロードは自分にも出来ない事を私にやらせたわけですか」
「い、いや、でも『いっき』をプレイする事にしたのはミス・トオサカ自身で決めた事であり―」
「ロードが単位を利用してこんな真似する人だなんて思いませんでした。こんな試験には
付き合ってられませんわ。いいえ、そもそもこんなの追試になるはずがありません。
私の家電音痴が魔術師としての欠陥であるというのなら後日改めて別の補習を、誰が見ても
納得のいく補習を用意してください」

そう言って、凛は立ち上がる。実の所魔術師の補習にファミコンを使うという前代未聞の点を
除けば、ロード・エルメロイにはまだ落ち度は無い。魔術師の試験でも学生の手には負えない
レベルの選択を混ぜ、それを選んだ時点で失格とするパターンはいくらでもある。
だが、このまま押し切れば寮に帰って昨日から用意しておいたケーキを食べ最悪の誕生日を
いくらか挽回出来そうである。凛は勢いにのり教室を出ようとする。

「では、ごきげんよう」
「待ちたまえ、ミス・トオサカ!!まずはお互い冷静になろう!」

[選択肢]
イ.このまま出て行くとややこしい事になりそうだと踏みとどまる。
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

183とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/08(金) 18:59:12 ID:otjUUDk.0
172さん応援絵ありがとうございます。美人の腰元の格好した桜が見事にハマってます。

作中ではいっきの説明書を読み2面にて実際に腰元を見た凛が、腰元を桜の様な女と評しましたが
本編で語られる部分も含め以下の理由があります。
・ゲーム中では髪の色が青。
・主人公の攻撃では倒せないし積極的に邪魔をしてくるという点である意味最強の敵。
・公式設定による美人設定と権ベをお婿さんにしようとしている発言。

今更ですが、桜と美人の腰元を同一に見るというネタをしてしまい反省しております。
美人の腰元ファンの皆さんごめんなさい。

184僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 19:16:31 ID:Ibgt3Qvo0
イ.このまま出て行くとややこしい事になりそうだと踏みとどまる。
早速投下ktkr!というかそっちに謝るんですかw

185僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 19:26:18 ID:yRAFTCDs0
イ.このまま出て行くとややこしい事になりそうだと踏みとどまる。

場外乱闘では勝ち目がない
相手は枕営業される講師ナンバー1だ

186僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/08(金) 20:53:29 ID:BZk/hOs20
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

こっちの方が凛が素敵な目に遭ってくれそうな気がした。

187僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/09(土) 00:32:35 ID:Bd8rz4f20
イ.このまま出て行くとややこしい事になりそうだと踏みとどまる。

188僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/09(土) 11:10:30 ID:4OJlSVBE0
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

ネバーエンディングストーリーから一転、みたいな。

189僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/09(土) 22:01:16 ID:Z5.ldc260
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

さあ誰が来るだろうか。赤ザコとか、いいね。

190僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/09(土) 22:14:35 ID:vXScafdAO
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

>>179
乙です!
楽しみに待ってます。

191僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 00:11:41 ID:6TLgOpJM0
ロ.教室の外へ出て今日の事を他の講師に相談する。

凛に相談できる講師のこころあたりがあるのだろうか?

192とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/10(日) 08:01:56 ID:eXYQh2ag0
ロード・エルメロイのが何やら叫んでいるのが聞こえるが無視して凛は廊下を走る。
講師なら誰だっていい、今日あった事を誇張して泣きつけば彼は終わりだ。
そうなればマトモな追試が行われる、いや家電の事すらエルメロイの言いがかりにすれば
追試すら免除にする事だってできる。
エルメロイが追いつけない程の速さで学園内を走り、そして凛の目的はあっけなく果たされる。
その人物はエルメロイごときの意見は全部はねのける程の権力と講師として一流の評価を持つ
凛にとっては願っても無い人物。

「エルメロイの言った事など気にする必要は無い、家電が使えなくても魔術師として一人前の
仕事が出来ればなんの問題ない。安心しなさい、私がわけのわからない補習から解放してあげよう。
その代わりと言ってはなんだが、ちょうど私の講義が人数が足りなかったからこうして構内を歩き
参加者を探していたんだ。私のクラスの授業に参加してもらえないかな?」

時計塔の名物教授コルネリウスの代案に内容も確認せず凛は首を縦に振る。
とにかく、あんなピコピコ地獄から解放されるなら何でも良かった。
眼精疲労から涙をポロポロと流し続ける凛を教授はそっと抱く。

「教授…」
「よしよし、本当に辛かったんだね。エルメロイの奴、生徒をこんなふうにするなんて許せないな。
後でお仕置きが必要だな。まあ彼へのお仕置きは後で考えるとして、他の生徒も待っているし
さっそくいこう。ついて来なさい」
「あっ、そう言えばまだ教授の方の補習の内容を聞いてませんが」
「ちょっと遠くの山での標本採集さ」

時計塔の講義にしては肉体を使うかもしれないが凛はそっちの分野には自信がある。
エルメロイに強要されたピコピコに比べれば非常に魔術師的なそのテーマに凛は肝心の標本が何か
など聞かずに彼の背中について行った。


一カ月後。

「実に面倒だ。一度に全員連れて研修旅行でもやればいいものを」
「ですがアルバ教授の時のような事が起きては取り返しがつきません」

少し前の話だ。コルネリウス・アルバが今回のように弟子の研修に赴いた事があった。
9名の弟子と一人の飛び入りを連れて向かったのは火竜が出るという噂の山脈で、
それを観察して標本を採取するというのが彼の課した実地研修だった。
結果、半数が帰還せず生き残った者についても“評価するに値せず”とだけ報告した。

「あの時私が引きとめていれば…」
「過ぎた事は仕方ありません。ミス・ルヴィアは決して同じ目に合わさぬよう」

GAME OVER

『残念ながら会場の皆さんの選んだ答えの結果、凛の挑戦は終了してしまいました。
あなたにあたえられた選択肢は3つ。
こんなゲームにまじになってどうするのと我に返りゲームを終了するか、
直前の選択肢でやり直すか、記憶を引き継いで2週目に突入するか。どうぞ話し合って
決定してください』

[選択肢]
イ.ゲームを終了する
ロ.コンテニュー
ハ.強くてニューゲーム

193僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 12:53:21 ID:fyIPv/yk0
ハ.強くてニューゲーム
まあどこぞの封印指定が相手じゃなくてよかったじゃないかw

194僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 15:03:53 ID:hYEmOlKoO
ハ.強くてニューゲーム

クロノトリガーは名作。
ただ、ハード移植させすぎ。

195僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 15:30:12 ID:6TLgOpJM0
ハ.強くてニューゲーム

次の凛はうまくやってくれるでしょう

196僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 18:48:20 ID:Na5R2joY0
ハ.強くてニューゲーム

197僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/10(日) 19:10:07 ID:hXHggzbQ0
ハ.強くてニューゲーム

198僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/11(月) 19:16:10 ID:kiu3xfW60
ハ.強くてニューゲーム

199とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/17(日) 19:10:07 ID:3oPJjhjE0
『投票の結果強くてニューゲームとなりました、それではよりよい結末に向け奮迅なさってください。
私はその姿を心より応援いたします』


右手にコーラ膝の上にポップコーン、心にゆとりを、携帯の電源は切り過度のおしゃべりは御法度。
まもなく開演となります。開演までの間、スクリーンに表示される注意事項をお読みになり座ってお待ちください。

[注意!]
もうご存じの事ですが、これから始まるオープニングはゲームセンターCXとの
クロスオーバーである事を隠し皆さまを驚かす為のものでした。しかし、もうその効果は
意味を持たなくなってしまいました。よってスキップする事が出来ます。
スキップしますか?

[選択肢]
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)
ロ.スキップしない

200僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/17(日) 21:36:52 ID:yJT5zZGQ0
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)
オープニングではかなり驚かされましたw

201僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/17(日) 23:36:50 ID:OtKOPZ0I0
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)

202僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/17(日) 23:43:02 ID:eL7do4kE0
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)

203僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/18(月) 00:43:30 ID:PHwgfqGU0
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)

204僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/18(月) 13:55:51 ID:jdDwf7.60
イ.スキップする(ゲーム選択シーンまで早送り)

205ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/01/18(月) 23:21:37 ID:Jbj2vTKs0
〜interlude〜

 いつから走り続けているのだろう。五分か、十分か。それともそれよりも長いのか短いのか。
 そんなどうでもいいことを考えながら私はビルの屋上から屋上へと飛び移った。

「もっと……もっと離れなきゃ」

 すぐ近くで遠野君のにおいがする。いや、する気がする。

「消えない、消えないよ……」

 けれど、頭の中から感覚の残滓が消えてくれない。考える暇があるからだ。
記憶を探ってしまう時間なんてものがあるからだ。そんなもの、なくしてしまえばいい。

「だめ、考えちゃだめ……」

 そのためにもっと速く、もっと一歩を遠くすることに集中した。
 足の運びを今より鋭く、地を蹴る足をさらに強く。切る風を一身に受ける。

 考えるな。考えるな。考えるな。

「…………」

 足場にしていたビル郡が途切れ、眼下に簡素な並木道が進行方向に対してまっすぐ続いている。
 わたしはスピードを保ったまま踏み切った。

 今まで聞いたことのないが風切り音が鼓膜を震わせる。重力によって次第に速度が増していく中でも、
 わたしは恐怖を感じることはなかった。というより、感じるという機能を麻痺させないと今の自分には耐えられない。


 と、


「死ぬの?」
「っ!?」




 聞き覚えのある声がわたしの耳元で囁く。しかし、それは聞こえてはいけない声。
 今、わたしは口を開いて声を発してはいないのだから。

「あら、どうしたの? わたし」
「…………うそ」

 背後に視線を向けてこぼれた言葉は現実逃避めいたものだった。耳で聞いたもの、目で見たものが嘘だと信じたかった。
 そこにもう一人のわたしがいた。

「本当に死ぬの? ぶつかるよ?」
「!!」

 とっさに声に従って、本当は従うことなどしたくなかったけれど、わたしは前方を確認すると、
既に手を伸ばせばアスファルトに届くほどの距離にまで迫っていた。
 わたしは蹴り飛ばすように加減をせずに右足を突き出した。

「くっ……!」

 地面が音を立ててめり込む。膝でいくらか衝撃を和らげたものの、足がびりびりと響いてしょうがない。
 けど、今は泣き言を言っている場合じゃない。両手両膝をつけた状態で顔を上げた。

「あれ、大丈夫? 怪我してない?」
「…………」

 真正面にもう一人のわたしが眉をひそめてわたしを案じるような表情をしていた。
 わたしは相手の様子を見ながらゆっくりと立ち上がった。そして恐る恐る尋ねる。

「……あなた、誰?」
「誰って……あなたに決まってるじゃない。あなたと全く同じ存在、弓塚さつきだよ」
「そんなわけ、ないじゃない。あるはずが……」

 わたしは動揺を隠すこともせずにかぶりを振った。
 そっくりさんや双子なんてものじゃない、同じ存在なんているはずがない。
 目の前のわたしはひどく場違いなくらい冷ややかな目で応える。

「いいえ、存在するのよ。誰でもない自分自身が原因でね」
「……わたしが?」
「えぇ。吸血衝動に従わずに苦しんでいる、どうしようもない新米吸血鬼のせいでね」

 そう言ってクスクスと笑い出す。一体何が面白いというのだろう。
 わたしの頭は混乱してしまって何がどうなっているのか分からないでいる。

「だからね、わたしは貴女に代わっていっぱい血を吸ってあげる。一番最初はもちろん……」
「っ! だめ!!」

206ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/01/18(月) 23:22:38 ID:Jbj2vTKs0
 気づけば金切り声になりながら必死に叫んでいた。

「させない……そんなこと、絶対」
「あれ? 嘘はいけないよ、わたし。そうすれば遠野君はずっとわたしの物なのに」
「違う。わたしはそうしたい訳じゃない。わたしは、わたしは……」

 それから先が口から出てこない。わたしは何を言おうとしているのだろうか。
 彼を求めていいの? 求めてはいけないの?
 さっきアルクェイドさんに言われたばかりなのにそんなことを考えてしまう。

「とにかく、遠野君に危害を与える人は誰であろうと許さない!」
「こちらの要望を聞き入れるつもりはないってことね。
 それなら殺してでも言うことを聞いてもらうことになるけど……それでも?」

 目を細めた途端に空気が冷たいものへと変わっていく。
 わたしは身構える態勢は取ったものの、頭の中は不安でいっぱいだった。

 もし相手が本当にわたし自身だというのなら、身体能力やその他の技能も同じということ。
 正直に言って今のわたしはさっきまでのやりとりによって、体力面精神面が万全とはいえない。
 わたし自身ではなかったとしても、相手の正体は分からないままなのだ。
 どちらにしろこちらの有利に働く要素は一切ない。
 
「…………」
「睨んでも無駄だよ。って言いたいところだけど、邪魔者が来たみたいね」
「え?」

 思わぬ言葉にわたしは相手の視線を追った。ちょうどわたしの後ろにいた先には、




一富士:黒鍵を携えたシエル先輩がこちらに向かって歩いていた

二鷹:髪を真っ赤に染めて秋葉さんが仁王立ちしていた

三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた

207僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/18(月) 23:57:55 ID:DFkCmPpo0
三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた

208僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/19(火) 00:12:41 ID:MvmwKaG2O
三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた

友情パワー、万歳。

209僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/19(火) 07:43:27 ID:xPu3ezWE0
三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた
最近投下が順調で嬉しいです。

210僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/19(火) 12:57:45 ID:480TLH8E0
三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた

211僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/19(火) 20:07:01 ID:xKAaqgRU0
三茄子:シオンがエーテライトを展開して猛然と駆けてきた

212とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/20(水) 02:11:17 ID:IDT4sb.M0
『オープニングをスキップします。しばらくお待ちください』

[スキップ8倍速]

エルメロイ「ケイネスは本当に残念な人だった。特に科学で遅れを取り残念な事になった」
凛「私も残念な事になりえると」
エルメロイ「そこでこれだ。君にはこれらを使い家電への苦手を克服してもらう」
凛「これは…ちっさいピコピコとおっきいピコピコ!何これふざけてんの」
エルメロイ「ガンバ」
凛「さっさと帰りてえ」

今日は彼女の19歳の誕生日だった。

[通常再生]


2週目第一章「いっき(暫定)」

(こんな茶番、今すぐ終わらせて帰ってやるんだから)

凛はファミコンとスーパーファミコンを見比べて最初の選択、すなわち
どっちをプレイした方が早く終わるかを考え、高校の時の悪友が言っていた
ゲームに関する事をふと思い出した。
それは、スーパーファミコンの方が大容量だという会話内容だった気がする。
大容量と言う事はゲームの内容が長くクリアに時間が掛るという事だろう。
それにあんなボタンいっぱい付いたスーファミのコントローラーは触る気にもなれない。
よって、凛がプレイするのはファミコンのゲーム。その中でもより単純そうなものがいい。

「…」
「ミス・トオサカ、今手に持っているそのソフトで挑戦するのかね?」

凛が手にした白いソフトには『いっき』というタイトルが書かれ、竹やりを構えた
農民とヒロインらしい着物の女性のイラストが貼られたゲームだった。
ゲームのイメージがつかみやすくかつ長編っぽくないという理由で手にしたのだが、
ロードの言う通りこれにしておこうか。
それとも他のいくつかよさそうな候補があったのでそっちにしようか。

[選択肢]
イ.いっき
ロ.ゼビウス
ハ.キン肉マンマッスルタッグマッチ
ニ.悪魔城ドラキュラ
ホ.イーアルカンフー
ヘ.魔界村
ト.ワープマン
チ.星をみるひと

213僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 02:58:33 ID:tdu5SOLw0
ヘ.魔界村
やっぱりエンディングの無いゲームは色々と

214僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 04:53:04 ID:XuC21sm60
ヘ.魔界村

215僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 06:00:25 ID:1f2Ul1c.0
ニ.悪魔城ドラキュラ

216僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 19:02:41 ID:ivASHfCw0
チ.星をみるひと

いや、この中で俺が唯一最後まで行ったゲームってだけだが
序盤こそ厳しいけど軌道に乗ればけっこう面白いよ?
かりうは最後まで理不尽だけど

217僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 19:17:25 ID:vHZ9bPyw0
ハ.キン肉マンマッスルタッグマッチ

218僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 19:43:03 ID:1jax8xSg0
ヘ.魔界村
セイバー(アルトリア)を望んだ遠坂にはこれが一番だよ! 難易度に絶望するがいい

219僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 20:39:08 ID:4j.HeYC.0
チ.星をみるひと

220僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/20(水) 23:04:31 ID:f1TaH4Rk0
チ.星をみるひと
とりあえず最初の雑魚で死ぬなw

221僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/21(木) 11:37:39 ID:75Gl.cRU0
チ.星をみるひと
せめてスターゲイザーの方であればまだ楽なんだが

222僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/22(金) 17:43:04 ID:wt0OmNY60
ニ.悪魔城ドラキュラ
SFC無印なら雰囲気に恐れ戦けとも言えようが、まあいいや

223僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/23(土) 15:36:24 ID:fAQcSFac0
ヘ.魔界村
投擲とは相性が良いはず
アーチャー的な意味で

224僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/23(土) 18:50:59 ID:GIOoj3/A0
現投票数

イ:0
ロ:0
ハ:1
ニ:2
ホ:0
ヘ:4
ト:0
チ:4

225僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/23(土) 20:34:26 ID:roXV3HJ.0
じゃあそろそろ決めとくか。
選択肢が多いとなかなか決まらんね。
ヘ.魔界村

226とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/28(木) 18:50:11 ID:ijshJkKU0
凛は『いっき』のカセットを一旦置き、顎に手を当て少し考え込む。

「ふーむ」
「さっきのソフトで決めたんじゃないのか?」
「もうちょっと考えさせてください」

単純なゲームに見える、だから早くクリアできると考えていた。だが、凛はこうも思う。
イラストは単調な『いっき』、もしこれが延々と同じ内容が続きその内容も面白みの無いもの
だった場合、自分の精神は耐えられるのか。そして、最初に取ったゲームがそうである可能性は
決して低いものではないと思った。

凛は選択条件を追加する。『短そうで』『話が単純そうで』『多少は面白みがありそうなパッケージ』のソフト。
こうして、ゲームを選ぶ事を吟味している時点で凛は既にファミコンの楽しみ方を一歩踏み込んだ
事になるのだが、本人はまだそれには気付いていない。しばらく考えてから凛は脳内の条件に近いと思った
ソフトを手に取る。

「…これにします」
「『魔界村』、でいいのかね?」

ロード・エルメロイの表情は選択の瞬間明らかに暗くなった。きっとこの選択に何か思う事があるのだろうが
今は自分の勘を信じて凛はソフトを本体に差し込む。そして、電源スイッチを上げると
ブーンという不快音と灰色一色の画面が広がった。一旦電源を切り、入れ直す。
またもやブーンという不快音と灰色一色の画面。

「ロード、テレビ画面がまさに魔界です」
「ミス・トオサカちょっとどきなさい」

エルメロイは電源を落とした後カセットを引きぬき、フッと息を吹きかける。
そして、再度カセットをゆっくりと差し込み言葉を吐く。

 アリーノ オ ン
「挑戦、開始」

灰色の画面ではない、真の魔界への扉が開かれた。


2週目第一章「いっき(暫定)」


2週目第一章「いっき カタカタカタ


2週目第一章 カタカタカタカタ


2週目第一章『魔界 ガガガッ


2週目第一章『魔界村』ジャキーン


[選択肢]
イ.説明書を読む。
ロ.読んだら負けだと思う。

227僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/28(木) 19:09:57 ID:uLCtM3Rs0
イ.説明書を読む。

困る前に読む……ファミコンの場合、必須事項が攻略本にしか書いてない落ちもあるが

228僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/28(木) 19:59:54 ID:3szqKeXA0
イ.説明書を読む。
>>227
PS2になってもそういうのあるけどね
アンサガとか

229僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/28(木) 20:13:38 ID:y2UrjQRA0
イ.説明書を読む。

アンサガはクオリティの高いクソゲー

230僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/28(木) 22:00:13 ID:w4.vXrq20
イ.説明書を読む。

アンサガの説明書が別売りなのは仕様(キリッ)

231僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/28(木) 22:00:18 ID:ygGj5hSM0
イ.説明書を読む。

232僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/29(金) 10:59:53 ID:LfeYv2cg0
うってかわってストレートかい
アーサーという名前だけで吹くだろうな

233僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/30(土) 20:44:10 ID:5hF3ZqfQ0
しかも苺のパンツだもんな

234とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/30(土) 23:03:56 ID:A89c/0hw0
「ロード、このゲームの説明書はありませんか?」

エルメロイは「そこ」と言い、教壇の端っこに置かれたメモの束を指す。
ファミコンとスーファミと一緒に置かれていたそれらは確かに説明書だった。
何冊も重ねられたそれらから凛は魔界村の説明書を見つけそれを読み始める。

(凛の手のアップで映像が停止し、ポップなタイトルが浮かび上がる)


『電子箱のうらっかわ2』

ナレーター「ミス・トオサカが説明書を読んでいる間こちらをお楽しみください」
(映像のピントがぼやけ、画面の端から二人のデフォルメされたおっさんが出てくる)

フリーター「やあ、僕と一緒に冒険しよう!」
ナレーター「戦士のオッサンはミスター・フリーター。男前で家族思いな30代のドジっ子である」

子安「ダマスカスがまだ出来ないのです〜」
ナレーター「ビーバーのオッサンはミスター・子安。子安の無駄遣いである」

子安「皆さんがアンサガアンサガ言うから来ちゃいました〜」
フリーター「パンサー好きとサファイア好きの皆にはすまない。でも魔界村の説明は
ちゃんとするから安心してくれ」

【魔界村とは】

子安「このゲームは手動型横スクロールアクションなんです〜。主人公を操作して
画面の一番右端にいるボスを倒せば次のステージに進めるんですよ〜。
ボス以外の敵は倒さずに進む事も出来ますが倒さないと凄く邪魔な敵が沢山いるので
大抵は戦いながら右側に進む事になります〜」
フリーター「主人公は鎧を着ているんだが、どんな敵の攻撃でもくらうと裸になり
裸の状態で攻撃を受けるとワンミス。このほかにも穴に落ちたりタイムオーバーに
なるのもミスになる条件だね」
子安「では次は主人公の使う武器の説明です〜、主人公はマップに落ちてる武器を拾う事で
新たな装備で戦えるんですよ〜」
フリーター「状況によっては拾ったら逆に不利になる事もあるんだけどね。
皆も装備を見つけも安易に装備するなよ。僕みたいになっても知らないぞ!」
子安「武器はこんなのです〜」

ランス:初期装備。連射力おいては普通。真っ直ぐ画面端まで飛ぶ。
ナイフ:ランスと同じ軌道で連射が早い。使いやすいが中々手に入らない。
斧:よく拾うイメージがある。オーノーまた斧ズラか。
たいまつ:放物線を描いて飛び、着弾と同時に火柱が上がる。火柱が消えるまで次が撃てないのが弱点。
十字架:めったに手に入らない上に射程がとても短い。出来れば使いたくないよねー。

フリーター「じゃあ今回の仕事も終わったし行こうか子安君。新たな冒険へ出発だ!」
子安「はい〜」
ナレーター「その後、マキリ民主主義連盟に偉大なる自由騎士が訪問したとかしなかったとか」

(カメラのピントが戻り、凛の手がはっきりと映される)

235とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/01/30(土) 23:06:41 ID:A89c/0hw0
(もう少しで十字のボタンに騙される所だったわ。これは移動用のボタン、攻撃用のボタンではない)
この点では説明書を読むのは正解だった。
もしあのままスタートしていたら、十字架発射と高らかに叫びながらキーを連打し
ロードの失笑を買っていたに違いない。
だが説明書を読んでいる間に流れたデモ画面でゲームの進行も予習できた凛に隙は…。

(テンテケテーンテンテンテンデンデケデーン)

(それにしても、うふ、うふふふふ)
ゲームが始まりオープニングを見る凛の様子がおかしい。
凛の顔が赤く染まり、臨界点に達した笑いが口から洩れる。

説明書には最初の方にこうあった。
主人公の騎士の名前は『アーサー』だと。凛にとって騎士でアーサーと言えば一人しかいない。

オープニングで赤パンツ一枚のアーサーがお姫様と一緒にいる。(確かファミコンのグラフィックだと赤パンツだったはず)
非武装で隙だらけのアーサーはあっさりと姫をさらわれる。
姫を助ける為鎧を着るアーサー。ひげ面のオッサンのアーサー。
ああ、アーサー。そんな君の名はアーサー。

オッサン「凛、魔力をまわしてください」
オッサン「はむっ、はむっ…、士郎のご飯は本当に美味しいです」
オッサン「あぁん、凛…士郎…、恥ずかしいからそんなに見ないでください…」

「あーはははっ、何よこの主人公ー!!」

凛は限界だった。マッチョ体型でひげ面中年のアーサー、そんなのぶっちゃけありえない。
アーサー名乗るなら髪を金髪にしてトリートメントして股間のブツとってから名乗れ、
お前みたいな見た目でアーサーはないわと思った。
凛は間違いだらけのアーサーに対して横隔膜と腹筋が爆発し続けていた。

ゲームが始まっても凛の笑いは止まらない。とりあえず真っ直ぐ右に進んでみると
足元からはい出て来たゾンビを踏み、鎧が割れ再びパンツ一丁に。

「ロードー!この主人公面白すぎですー!うぷっ!」
「こら、君の言いたい事は何となくわかるが真面目に」

(ティロティロティロ)

完全に集中を欠いている凛は右キーを押しっぱなしで全身し再びゾンビを踏んでしまった。
ロードが注意する暇も無く、アーサーは白骨化してワンミス。残機残り2。

「ミス・トオサカ、まず落ち着こう。な?」
「はひ、で、でもあのアーサーがアーサーで…ぷっ!あはははは!!」
「このゲームのアーサーはアーサー王の事じゃなくてアーサーの名を冠した
無関係の騎士だと私は思うのだけどな」

そう言われればそうかもしれない。あのアーサーがイコールで結ばれなければこの笑いも静まるだろうか。

[選択肢]
イ.言われてみれば騎士王じゃなくて騎士だ。
ロ.言われてみれば時代設定がアーサー王伝説と食い違っている。
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

236僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/30(土) 23:37:58 ID:Lh9ydkGw0
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

さあ聖剣フジキの出番だ

237僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/31(日) 04:50:11 ID:ALEz6McE0
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

238僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/31(日) 05:42:43 ID:.6p9OtfY0
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

239僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/31(日) 08:43:18 ID:yURZ/Ags0
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

240僕はね、名無しさんなんだ:2010/01/31(日) 08:46:14 ID:bdDRb38.0
ハ.言われてみればエクスカリバー持っていない。

もっと突っ込むべきところもある気がするがw

241僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/02(火) 21:47:37 ID:U199b5/Y0
またストレートか
そして斧バカにすんな唯一の貫通武器だぞ

242とある魔術師と超電子箱 ◆yfIvtTVRmA:2010/02/13(土) 21:11:15 ID:E8Ur29Ow0
そう言えば、そう言われてみればこのヒゲセイバーには決定的足りないものがある。
約束された勝利の剣(エクスカリバー)、その名の通り黄金に輝く剣なのだがこの
アーサーが使う武器の中には剣は存在しない。つまり、彼は騎士王の名を騙る偽物。

「ふっ、エクスカリバーも持たずして何が騎士王か。ロード、私はもう大丈夫です」
「いやその、確かにこのゲームのアーサーは持ってないんだけど…。
まあ君が納得したのならそれでいいか、笑いが落ち付いたのなら再会したまえ」

このアーサーが自分の知るそれとは違うと気付き、冷静に100%の力で魔界村に向かう凛。
ゲームを再会し、地面から生えて来たゾンビを踏み(ティロ)

「あっ」


も一回ゾンビを踏み白骨化(ティロティロティロティロ)。

「ああっ!」

真剣にやったのに同じ結果で2ミス。
頭を押さえ塞ぐ凛にたまらずロードの助言が飛ぶ。

「ミス・トオサカ」
「何ですか」
「十字キーの右側にめり込み続けている親指を一旦離したまえ、ゲームの攻略にも君の健康にも良くない」
「え?」

言われて左手を見ると親指の先が十字キーとほとんど一体化していた。

「いつの間にこんな事に」
「楽しんでるね、熱中してるねえ」
「してません!さっさと終わらせたいだけです!」

ゲームに熱中などしていないと否定し、ともあれ空回りしていた力を解放する。
左手を添える様に置き直し余力は目と脳に回し三回目のトライ。

「ほっ、やあっ、やあっ」
「うまいうまい、その調子」

転んでもただでは起きない凛。二回のミスを反省し、ゾンビがはい出てくる手前で待ち
槍で倒して前進していく。持ち前の反射神経と学習能力によりもうゾンビは彼女の相手じゃない。
最初とは違いロードのアドバイスもあり初心者にしてはかなり上手いキーさばきで凛の
操る騎士アーサーは墓場を進んでいく。しばらく進むとゾンビに混ざりカラスも襲ってきたが
これも難なく撃破して前進し続ける。

その足がぴたりと止まった。
画面右側、アーサーの目線の先に今までの敵とは明らかに雰囲気の違う新たな敵が居座っていた。
これまでの敵はゾンビにしろカラスにしろ戦闘態勢が整いしだいアーサーに向かって来た。
だが、その敵は胡坐をかきアーサーなど気にもしないかのように向こうを見据えている。

「何よ、この『あかいあくま』は」

凛の言う通りその敵の外見は『あかいあくま』としか言いようの無い外見だ。
オープニングで姫を攫った悪魔をそのままスリムにしたかのような姿。
凛は確信する、こいつがここのボスだと。

遠坂凛とあかいあくまの戦いが始まる。

[選択肢]
イ.初撃と共に接近する。
ロ.初撃を撃ちその場で様子を見る。
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。
ニ.攻撃をせずに慎重に接近する。

243僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/13(土) 21:25:18 ID:Jl96aOSc0
ロ.初撃を撃ちその場で様子を見る。
これはもしや話に聞くあの有間さんかw

244僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/13(土) 21:41:36 ID:nk2QcpV60
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。
命中しないから実質様子見と同じ気もする

245僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/13(土) 22:45:11 ID:KMscauDg0
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。
命中を待っていた彼女に衝撃走る!

246僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/14(日) 11:18:10 ID:a8LN/kjA0
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。

247僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/14(日) 12:58:59 ID:0WOuNVvc0
ロ.初撃と共に接近する。
初心者にこれ以上の選択ができるだろうか
助言者居るけど脳がおっつかないと思う

248僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/14(日) 13:00:06 ID:0WOuNVvc0
ごめん変な間違え方した
ロ.初撃を撃ちその場で様子を見る。ね

249僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/14(日) 17:03:12 ID:61FjTRG20
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。

250僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/14(日) 17:07:50 ID:e9Sz9Yfk0
ハ.初撃を撃ち命中と共にバックステップ。
あかい魔術師ならばこれ一択だろw

251 ◆cKC.7spQfY:2010/02/27(土) 22:22:11 ID:iHezfe.Y0
 冬木市は名前の通りに冬が長い。その反面、夏は余所と同じく茹だるような暑さに包まれる。

 どうも今年は、例年以上に気温が高いらしい。ゆらめく陽炎を眺めながらそんなコトを思う。
 温暖化がどうの異常気象がどうのと、世間で一昔前から騒がれているのも納得だ。アスファルトの熱で靴底が溶け出しそうな暑さに、気が滅入ってくる。

 すれ違う人影が、まるで砂漠の町に居るようだとぼやいて消えた。

 ――――なるほど。砂漠の町とは、言い得て妙だ。

 歩けども人影は見えず、視界は蜃気楼まがいの陽炎に惑わされる。道路を走る車の影は皆無で、ふらふら蛇行して歩いていようが交通事故の心配もない。
 誰もが建物の中へと逃げ込み、日の差し込まない場所に隠れている。
 まるで砂漠にある街の中、打ち捨てられたゴーストタウンのような空気が漂っていた。

 自分こと衛宮士郎は、そんな廃墟染みた街の中を歩いている。


 あの聖杯戦争が終わった冬の後、俺が桜のもとへと舞い戻ってしばらく経った。
 今の身体は人形になってしまったが、日常生活の中で困ることはなく平凡に毎日を過ごせている。
 名のある人形師の作らしく、身体的なスペックは過去の自分を上回っている……らしい、と遠坂が言っていた。

 時折、思うことがある。

 俺が暢気に過ごしている今この瞬間、助けを求める誰かがいる。
 それは正義の味方にとっては見過ごせない現実。差し伸べるべき手を引っ込めているという現状。
 朝に見た中東の紛争地帯のニュース。
 その映像が、過去の冬木大火災とダブって見えた。

 ――あの地獄のような大火災の中、見捨てた人々の断末魔の声。

 焼け焦げた人たちの姿が、今度は黒い泥に溶かされる姿へと一転する。

 ――桜が■してしまった人たち、その贖罪を求める怨嗟の声。

 吐き気がしてくる。
 ふと見れば指の先まで土気色で、相当に顔色が悪くなっているだろうと鏡を見ずともわかってしまう。

 切っても切れない過去。切り捨てたつもりでいても、その切断痕はいつまでも付いて回る。
 脳裏に響くそれらの声を、桜の味方になった俺には関係ないと、断じることは出来そうになかった。

 どこまでも中途半端。

 桜の味方であろうとする信念。正義の味方への未練。その板挟みになっている俺は、捻じれ曲がった道の上で右往左往と迷走している。
 そして疑問に思う。

 ――――セイギノミカタをやめた俺は、果たしてどこに向かって行くのだろうか…………?


「…………やめよう」

 これ以上考えても埒が明かない。
 俺は正義の味方から桜の味方になった。助けるべき大多数よりも、守るべき一人を守ると決めた。
 あるのはその結果だけ。
 その選択によって辿る末路になど意味はない。

「さて、どこか涼むところでも探すとするか」

 この暑さが思考をオカシクさせている。そう結論付けて、俺は辺りを見回した。
 ふと、過ごしやすそうな場所を発見。
 俺は今までの思考を振り払うようにして、足早にそこへ向かうことにした。

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見慣れぬ喫茶店:Another All Around TYPE-MOON
新風雲イリヤ城:プリズマ☆わんにゃん大決戦24時〜狩人×狩人の如く、打ち切り寸前更新停滞の巻〜

252僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/27(土) 22:54:12 ID:bT9V.U8w0
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253僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/27(土) 23:39:31 ID:2ZN1dZzQ0
新風雲イリヤ城:プリズマ☆わんにゃん大決戦24時〜狩人×狩人の如く、打ち切り寸前更新停滞の巻〜

礼儀として一つはこれを選ばねば

254僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 00:14:31 ID:W1.MoifQ0
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255僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 01:52:21 ID:tuODyp7o0
新風雲イリヤ城:プリズマ☆わんにゃん大決戦24時〜狩人×狩人の如く、打ち切り寸前更新停滞の巻〜

礼儀としてチキンレース

256僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 02:34:24 ID:/4/Qq8WA0
新風雲イリヤ城:プリズマ☆わんにゃん大決戦24時〜狩人×狩人の如く、打ち切り寸前更新停滞の巻〜

257僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 07:52:13 ID:bSibPCIc0
見慣れぬ喫茶店:Another All Around TYPE-MOON

ひびちかの登場ですね。判ります。

258 ◆cKC.7spQfY:2010/02/28(日) 12:18:41 ID:e8zYfGNk0
人気のない公園:2
見慣れぬ喫茶店:1
新風雲イリヤ城:3

これは……(;^ω^)

259僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 12:31:33 ID:BvjeymkI0
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260僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 16:35:01 ID:lKqVO8cMO
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作者は紫髪の巨乳娘好きなんですね、わかります。

261僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 21:23:04 ID:YXAktclI0
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262僕はね、名無しさんなんだ:2010/02/28(日) 23:49:24 ID:MI4pe7uk0
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263 ◆cKC.7spQfY:2010/03/01(月) 01:31:45 ID:kAIR5cq60
「…………」

 ……なんなんだこれは、いったいどうなっているんだ――?

「やあやあ良く来たな我が精鋭たちよ! 今回もこのわたし、無敵で素敵で快適なサージェント! みんな大好き軍曹様と一緒にイリヤ城を攻略しましょうね!!」

 どかーん、という古典的な特撮効果とともに登場したのは、なんか見たことありそうでなさそうな摩訶不思議アドベンチャー的ナマモノ。
 なんか、見てはいけないものを見ている気がする。
 さっきまでのシリアス調も何のその。果たして夏の蜃気楼を抜けた先――――スレ住人の手によって導かれたそこは、芸風の異なるまさしく異界であったのだった……!

 ……っていうか、なぜこんな悲惨な結末しか見えないネタ選択肢を選ぶのか。書き手を苦しめるのは、いつだってスレ住民のドS心と、自身からこぼれ落ちたほんのちょっとの好奇心(ワルノリ)なのである。

「では今日のクエスト、新・風雲イリヤ城攻城戦の参加者を発表する! 耳の穴をかっぽじってよく聞け新兵どもー!」
「ちょ、ちょっと待て! いつの間にそんなモノに参加することにー!?」
「……おやや、これは珍しい。ナンバー46、人形にされた改造人間こと衛宮ドール二等兵に、ナンバー49、匿名希望魔法少女プリズマ☆サファイアちゃんね!」
「無視かーいッ!!!?」

 なぜに二等兵? それに、魔法少女…………?

「よろしくお願いします」
「え? って、ぶほおっ――――!!!?」

 突如背後に現れたのは、肩までの黒髪をリボンで束ね、マジカル風味のボディースーツ一歩手前な格好をした小柄な美少女。
 恐らく年齢は十代半ば未満、リリカルマジカルそのものド真ん中。
 小柄な身体は例えるならイリヤほどで、つくしの様にグングン伸びた俺との身長からすれば一回りも二回りも小さく感じる。

 ……なんというか、どこからどう見ても主人公のライバル系魔法少女です。本当にありがとうございました。

 っつーか、ヤバいぞこの子。
 衣装はトンでもなくふざけているが、その身から感じられる魔力は遠坂には見劣りするものの、十分以上に強大だ。このまま成長すれば遠坂に匹敵する魔術師になるのは間違いない。
 それに加えて、青を基調とした魔法のステッキからは、なにやら莫大な魔力と共にいつぞやの宝石剣に通じるモノが感じられる。
 魔具としては一級品。ただし匠がマジメにふざけたワルノリの産物、みたいな?

 ……自分で言ってて何がなんだかワカラナイが、とりあえず目の前の魔法少女がもの凄い娘っ子だということは理解できた。

「えっと、サファイアちゃん……で、いいのかな?」
「はい。今日こそ、ここで戦いを終わらせましょう」

 うわー、流行りのクール属性ですねわかります。
 さっきから変わらず無表情。ライダーのクールさと違ったクールタイプである。
 そしてどことなく感じる雰囲気から察するに、遠坂と違ったタイプの完璧超人と見た。
 更にプラスで魔法少女属性とな? なにそのフルハイスペックヒロイン……サファイア恐ろしい娘……ッ!

 ――なんて、ふざけるのも大概にして、とりあえず挨拶だけは済ませよう。

「まぁ……状況というかイロイロよくわからないけど。とりあえずよろしくな」

 そう言って俺は右手を伸ばし――――、

【タッチコミュ選択肢】
握手:にこやかに握手。第一印象は大事デスヨ?(好感度+1)
撫手:ナデポ、これ以外に言葉は不要ず。(好感度+5)
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

※注意
登場人物の一部には好感度システム(MAX値は20)が適用されるとかしないとか。
好感度が一定以上、もしくは一定以下の場合にしか発生しない選択肢もあったりなかったりなのでよく考えて選んでネ☆

264プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/01(月) 01:37:02 ID:kAIR5cq60
名前欄の変更忘れてた……

ちなみに、投下が早かったのは昼の時点でこの結末を予期して書き始めてたってだけで、
次の投下もすぐとか期待されても無理だから! 絶対期待すんなよ!! 絶対だぞ!?

265僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/01(月) 01:42:41 ID:blFqX.UMO
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

メルブラクロスでシリアス風味を味わいたかっただけに残念だ。
本当に残念だ。
だが、ネタ系で決定された以上、全力でネタ選択肢に突っ走るZE!

266僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/01(月) 07:21:45 ID:33ObZI/k0
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

流石魔法少女は格が違った

267僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/01(月) 10:49:18 ID:qnbwb9TI0
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

作者南無

268僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/01(月) 11:18:02 ID:elfv6dHM0
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

うっうー
はい、たっーち!いぇい!

269僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/01(月) 15:54:40 ID:jwDiR6HE0
触手:タッチコミュと言えば定番のアレ(好感度+???)

ネタがあればそれが踏まれる、これ物理法則のごとき常識ネ

270プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/01(月) 20:35:05 ID:kAIR5cq60
「ま、まずはシェイクハンドですよね?」

スレ住人「NONONONONO」

「じゃ、じゃあナデナデ?」

スレ住人「NONONONONO」

「定番のアレですかああああー?」

スレ住人「YESYESYESYESYES」

「もしかしてπタッチですかーッ!!!?」

スレ住人「YESYESYES…………Oh My God」

(  ゚д゚)オーマイゴッド……

(  ゚д゚)……

( ゚д゚ )

271プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/02(火) 00:06:11 ID:EI3J72.w0
 おお、神よ。なにゆえこのような試練を与えてくれたんですかコンチクショウ!
 さすがはネタを見れば選ばずにはいられない、良く訓練された選択形式スレ住人たち。当初の思惑とは裏腹に、ド変態街道を突っ走ることになってしまうとは……ッ!
 待て、うろたえるな俺。ドイツ軍人はうろたえない。
 逆に考えるんだ。たとえ変態だとしても、変態という名の紳士だと考えるん、だ……?

「――――、ッ!!!?」

 ――――その時、エミヤシロウに電流走る。

 そうだ。そもそも悩む必要などないではないか。俺はもともと紳士的な日本男児。
 プールの水着イベントで、「イリヤの水着に一番ドキドキ」発言をした衛宮士郎(注:ロリコン末期患者)に隙はなかったッ!

 ……ようやくわかったよ。これこそが、俺の目指すべき理想(モノ)だったんだな爺さん。
 女の子には優しくしろって言ってた意味が、ようやく分かった気がする。そうだ。俺が代わりに、


 ――――性戯の味方(セイギノミカタ)になってやるから…………!


 ……視界の片隅でふと、草葉の陰で泣いてる切嗣を幻視する。
 ああ、――嬉し泣きですねわかります。

 溢れ出しそうな涙をギュッと堪え、前を見据える。そこには俺の右手を見つめながら疑問符を浮かべる少女の姿。
 そうだ。俺にはやらねばならない使命がある。紳士として、性戯の味方として、そしてなにより選択肢の結果として、目の前の少女にπタッチをしなければならぬのだ…………ッ!!


 差し出した俺の右手をしばらく見つめるプリズマ☆サファイア(仮名)。
 そしてようやくその意図に気付いたように、おずおずと俺に向かって右手を伸ばし返してくる。

 ……だがしかし、少女の予想に反して俺の意図は握手などではない。

 その小さな手が俺の手を掴もうとした一瞬の隙を突き、流れるような動作で手を滑らせる。
 少女が右手を伸ばしたことによって、胸元のガードはガラ空き。俺はそこへ向かって、しなる鞭のような軌道で右手を突き込む。
 いやっふー、と心の中で歓声を上げる。目指せ小さな理想郷。俺の右手が光って唸って妖精郷でおっぱいおっぱい!

 ――――それは、強化の魔術を使用した、目にも止まらぬ一瞬の早業。

 これにはさすがの少女も反応することは出来ず、その未成熟な魅惑の果実を差し出すことになるだろう。


 ――――だが知るがいい魔術使い(エミヤシロウ)よ。神秘は神秘によって打ち破られる。
 目の前の存在は未熟な魔術使いよりも、遥かに優れた神秘の使い手であるということを――――


「――――、…………あれ?」

 ふと気づけば、目の前から少女が消えていた。伸ばした右手は何もない空間を泳ぎ――――ボトリ、と肘から先がこぼれ落ちる。

「え……、あ……?」

 閃く白刃。
 ステッキの先端の、魔力で編まれた刀身が振るわれる。それは、無慈悲に命を刈り取る死神の刃。
 まさに疾風迅雷の動きを見せる少女の身には、俺のなんかよりも数段上の――――トンでもなく強力な強化の魔術が掛けられている。

 ――――ああ、なんだ。

 次に狙われているのは、無防備に晒された首筋。右手を斬り飛ばして振り切った状態のステッキが、返す刃で迫ってくる。

 ――――どうやら俺は、

 強化された視力によって、少女と視線が交差する。その奥には確かな怒りの色が見え、テ……

 ――――ヒドい、思い違いをしていたらしい。

 【DEAD END】


 ※この先はカレイド鏡面界です。接界(ジャンプ)しますか?

【選択肢】
 はい :アドバイスを受ける
 いいえ:令呪を使用して直前の選択肢に戻る(残り3回)

272僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 05:43:29 ID:d.rNy/gg0
はい :アドバイスを受ける

好感度が足りなかったのか

273僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 06:19:49 ID:kc7atVno0
はい :アドバイスを受ける

274僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 07:24:21 ID:NwH4yBzA0
はい :アドバイスを受ける
開始直後に死亡!ホント選択スレは地獄だぜ!フゥハハハーハァー

275僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 08:29:42 ID:rz5bM.r60
 はい :アドバイスを受ける
直前スキップは3回までか。それもまたよし!

276僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 09:14:34 ID:bngpIkwg0
はい :アドバイスを受ける

開始直後にデッドエンド・・・これこそ選択肢スレだぜ!

277プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/02(火) 20:43:19 ID:EI3J72.w0
 『触手』と『魔法少女』の組合せに釣られたみなさん! ようこそカレイド鏡面界へ!
 本編で出るかどうか、そもそも選択肢で選ばれるのか、未定で未確定でシュレディンガーなチェシャ猫状態のルビーちゃんでーす!
 ……みなさんがネタ選択を選んだ結果が、ご覧の有り様ですよ?

 さてさて。士郎さんの今回の死因ですが、…………あちゃー。
 これは見事な首チョンパ。ギロチンも真っ青ですねー。
 ギロチンと言えば昔、フランスのギヨタンという人がギロチンは非道な行為だとして――(中略)――その化学者は、斬られた首に「声が聞こえるならまばたきしろ!」って叫んだらしいんですよー。おかしな人たちですねー?

 まあ、そんな話はどうでも良くてですね。
 それでは早速、ルビーちゃんからのアドバイスいきますよー!

 ズバリ! あなたたちは思い違いをしています!
 士郎さんは作品中のヒエラルキー最底辺のへっぽこ。つまり、士郎さんが襲う側になってしまえば返り討ちは避けられません!
 そもそも、士郎さんの本質は朴念仁のラッキースケベ。偶然か、魅了される以外でのエロ展開なんてランサーのサーヴァントが噛ませ犬じゃなくなるくらいありえません!
 ここは焦らずじっくりと、身も心もしゃぶり尽くす感じで足元からフラグを積み上げていくのが最良です!
 急がば回れ。それはもう回って回って虎バターを作る勢いで! きゃー!

 それでは、今回はこのくらいでカンベンしてあげます! く・れ・ぐ・れ・も! ピュアなリビドーを抑えて選択肢を選んでくださいね?
 さあ、いざ行かん! めくるめく愛と肉染みのラブロマンスへ! 私たちの戦いはまだ始まったばかりですよー☆


【令呪を使用しました(残り2回)。直前の選択肢へ戻ります】
握手:にこやかに握手。第一印象は大事デスヨ?(好感度+1)
撫手:ナデポ、これ以外に言葉は不要ず。(好感度+5)

それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)

278僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 20:49:43 ID:CK1UONccO
それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)

これだけ作者が誘いネタを振るってことは、これを選べってことだろう?

279僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 22:54:02 ID:9kaRiKNE0
それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)

別にこの選択肢を選んでしまっても、構わんのだろ?

280僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/02(火) 23:02:22 ID:087jSi3M0
それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)

三択同じ内容のイリヤ救出を思い出した、諦めないからこそ到達出来る地平がある、そういうことだろ?

281僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/03(水) 05:05:44 ID:aZOSJhkU0
それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)


俺たちは・・・諦めない!

282僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/03(水) 05:06:22 ID:ZujyEuf20
撫手:ナデポ、これ以外に言葉は不要ず。(好感度+5)
空気を読まずに助け船?を一応出してみるw

283僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/03(水) 06:07:14 ID:oqa9BmEk0
撫手:ナデポ、これ以外に言葉は不要ず。(好感度+5)

284僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/03(水) 10:40:53 ID:u25ngSm20
握手:にこやかに握手。第一印象は大事デスヨ?(好感度+1)

少しは真面目な士郎も見たい

285僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/03(水) 11:35:25 ID:xA/vxlNE0
それでも士郎なら、士郎ならなんとかしてくれる…!:定番のアレ、リターンズ(好感度+9)

俺は……この道が間違いじゃなかったって信じてる……!

286僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 01:14:20 ID:Zi4heGNM0
3回チェンジしたらヤクザがきたでござる的な何かを期待するおろかものども、俺ら。

287プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/04(木) 19:58:07 ID:WMe2Fc9s0
 握手をしようと差し出した右手。ちょっと距離があるかな、なんて思って足を踏み出したのが運の尽き。

「おっと」

 足が木の根に引っ掛かる。俺は目の前の少女に意識を集中していたため、たったそれだけのことで容易く体勢を崩してしまう。
 前のめりに倒れそうになる身体を支えようと、右手は支えとなるものを探してあらぬ方向へと伸びた。
 そして、何やら柔らかいモノに手が触れる。

   ――――あっ。

 支えとするには頼りないが、背に腹は代えられない。触れたものをそのままわし掴みにして、どうにか倒れそうな身体を支え切る。

 ふぅ、とため息が漏れた。

 落ち着いたところで、右手の感触に意識を向ける。
 その触り心地抜群な感触に、思わずにぎにぎと確認するように手を動かしてしまう。

   ――――ひぅ!

 スベスベしていながらも手に張り付くような肌触り。ほんの少し指を動かしてみれば、こちらの手をプニプニした柔らかさが押し返してくる。

   ――――くぅ、ん……

 押せば押しただけ返し、引けばしっとりと吸い付く。
 そんな極上の肌触りと柔らかさに、思考が熱を持ったかのように茹で上がる。その感触に意識を向けるだけで、脳がジリジリと焼け付いた。

 …………ヤバい。――これ、クセになりそう。
 
 なにか中毒性のある成分でも手のひらから吸収してるんじゃないか、これ? ――なんて、そんなよく分からない不安が浮かぶぐらいに、俺が触れているモノは尋常じゃないほどこちらを誘惑してくる。
 まさに魅惑の果実。
 アダムとイヴが食べたという林檎でも、これ以上に人を惹き付ける魔力は持っていなかっただろ、う……? ――って、あれ?

   ――――は、ぁ…………あぅ……ッ!

 ところで。今さら過ぎるとは思うのだけど。


 …………俺は、いったいナニに触れているのでしょうか――――?

288プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/04(木) 19:59:09 ID:WMe2Fc9s0

「――――そぉいッ!!!!」

「まそっぷ!?」

 ばちこーん! と響き渡る竹刀の音。
 視界の裏がスパークしてチカチカと瞬く。ほ、星が見えたスター! これがあれかー!? 爺さんが言ってた手に入れれば願いが叶うという、あの天頂の星なのかー!!!?

「――――ちょっとそこのおバカさん。説明を聞くのをうっちゃって何をしているかと思えば、わたしの話も聞かずにフラグ立てとな……?」

 まるで地の底から響いてくるような、重々しい響きのサージェントボイス。その背後からはズゴゴゴゴゴー、と地鳴りのような音が鳴り響く。
 な、なんという怒りの波動! 大地が、いや、この星そのものが共鳴しているとでもいうのか――ッ!?

 吹きすさぶ風、荒れ狂う稲光、激震する新緑の森。そしてにゃーにゃー鳴く怪ネコ軍団。

 ……やばいなー。人形の調子が悪いのだろうか?
 これで主役の座はアチシたちのものにゃー、なんて空耳が聞こえてくる。
 フラグはフラグでも、今この瞬間に立ったのは確実に死亡フラグ。あれれー? なんかさっきも似たような目に遭った気がする。

 選択スレ住民が望んでいるのは、あくまでも俺の面白可笑しいDEAD END集だとでもいうのか……!? ――――そんな望み、犬にでも食わせてしまえ。

 なんかどっかの並行世界で『お待ちしてますよー☆』なんて言ってる不思議ステッキが手招きしてる。
 ああ、ヤバい。とうとうオカシナ次元に繋がり始めた。
 そもそも俺が望んでいたのはシリアスなバトルものか、喫茶店でのワイワイワールドクロスであって、こんなイロモノネタで死にまくるなんてどこで二転三転したんだか。ネタを入れる礼儀に従った結果がこれだよ! 礼儀ってこわいね。

 そして、もう一度振り上げられる虎竹刀。もうやめて、俺のカラダはボドボドだ……!

「だが断る――と、本当は死亡フラグ(グレネード)投下のプランBを実行したいところですが! これ以上グダグダして話が進まないのは、いろんな人にとって不本意です!」

 アンタと作者ですねわかります。 

「な・の・で、今回のクエストの説明は肉体言語でファイナルアンサー! さぁ、我が必殺剣『先生と初めての殺し愛☆私の拳で記憶を失えー!』を受けてみよ――――!!」
「なんかツッコミどころが多すぎるぞその名前!?」

 っていうか『必殺』――――!!!?

「問答無用に天地無用! 往生せいやーッ!!」

 放たれる虎竹刀。
 視界の半分を埋めるほどに迫ったその刀身を見つめながら、

 ――――視界の隅で、顔を赤くして胸元を押さえる少女の姿を見た気がした。


【システムメッセージ】
プリズマ☆サファイア(仮)の好感度が+9されました。(現在の好感度:9)


【選択肢】
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく
マジ狩るサファイア:本編進行。スキップして次のシーンへ進む
Fate/stay nightスクープ:緊急特報! イリヤ城森林奥地に謎の知的生命体を見た!

289僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 20:09:43 ID:I/grnjx60
Fate/stay nightスクープ:緊急特報! イリヤ城森林奥地に謎の知的生命体を見た!

謎の知的生命体と聞いては黙っていられない

290僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 20:54:27 ID:cw/09O2E0
Fate/stay nightスクープ:緊急特報! イリヤ城森林奥地に謎の知的生命体を見た!

ロケットで突き抜けろ!

291僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 21:25:34 ID:0qwel2rA0
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく

まともとネタの割合は4対6ぐらいがベストだと思う。
もしくは、10:0

292僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 22:07:59 ID:P83x2F3AO
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく

まあ、そろそろ話しが展開していくのを見たいので。

293僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/04(木) 23:39:33 ID:z6q6ZhDg0
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく

胸を揉んで更には好感度まで上げてしまうなんて、流石士郎

294僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 00:39:44 ID:fJbFFUns0
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく

295僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 01:24:56 ID:KNFCX83o0
おねがい☆サージェント:説明回。詳しく状況を聞いておく

296プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/05(金) 21:01:40 ID:cPESir1E0
 ――――ほう、わたしの説明が聞きたいとな?

 くふふ。うれしいのう、うれしいのう。いやー、一番選ばれると思ってなかっただけに、これがまた嬉しいのなんの。
 ……でも、いざ出番をもらってみるとほんのちょっぴり場違いな気分。個人的には水曜スペシャル風味の探検隊も楽しみだったのよねー。
 やっぱり謎の知的生命体の正体は客寄せパンダ的なナニかなのかしらん?

 まあ個人的に残念だろうとなんだろうと、出番をもらったからにはギャラの分の仕事はするわよ? わたしのギャラは――――破格だ!!


【イリヤ城の現状】

 ここには今、三つの勢力が集まっています。

 一つ目はネコアルク率いる猫二十七キャットとその仲間たち。
 イリヤ城の奥の奥、城主の間に隠されているという超弩級のレアアイテム『伝説の猫缶』を求め、他作品より侵略してきたナマモノとかが主力みたい。
 数はそれほど多くないけど、トゥーンワールド的なコメディ補正による個体の強さはシャレになんないのよねー。

 二つ目は無数に湧き出る残骸たち。
 ネコアルクに協力してるやさぐれ遠坂さんが、ちょっとふざけてサーヴァント召喚陣を使用したら出てきたらしいわ。
 正規の召喚じゃないから命令を聞かないらしくて、今でも召喚陣から無限湧き状態なんだって。
 ぶっちゃけ雑魚ばっかりだけど、『戦争は数』の迷言の通りに圧倒的物量は脅威よ。残骸たちを指揮する人がいる、って未確認情報があるから気をつけてねー?

 三つ目はその他、個人での攻略を目的としたソロプレイヤーたちの集まり。
 正確に何人いるかわからないし、個人の能力はピンキリだけど、それでも異常に能力値が高い連中が揃ってるキワモノチーム。
 わたしことサージェント率いる士郎やサファイア(仮)ちゃんもここ。

【攻略目標】

 現時点では、次の二点のどちらかかしらね。

 『自軍を除く全勢力の排除』
 『イリヤ城の城主撃破』

 現在の戦力じゃあ、前者の条件はちょっと厳しいかなー?
 なので、今のところは『イリヤ城の城主撃破』を最優先事項よ!


 ……うーん、と。今のところ説明が必要なのはこんなところかな?


 じゃあ最後にわたしの話を聞いてくれたお礼にアドバイスを授けてやろう!

 まず、第三勢力のソロプレイヤーたちは交渉によって仲間にできるヒトもいるから、ガンガン交渉してみるといいかも!
 マッカとか魔石は要求されないけど、条件がそろってないと仲間にできないヒトもいるから気をつけてねー?
 それと、味方の好感度は後々死亡フラグに影響してくるから、その辺りにも注意。ガンパレのトラウマで泣かないでね☆

 それではみなさんごきげんよう! またわたしの選択肢を見かけたら投票してね?
 ……って、なんかカンペが飛んできた。えーっと、なになに?


『※これ以降、サージェントの登場シーンはありません。ご了承ください。』


 ――――なん、だと……?


【選択肢】
森を調査:まずは下準備。怪しい気配が漂う森を調べる
城に吶喊:最短攻略ルート(?)狙うは短期決戦
携帯電話:シロウはなかまをよんだ


【↓ここからチラシの裏】

 なにやら選ばれる可能性皆無と思ってた大穴(ダークホース)が一着でゴールイン……だと……!?
 ネタにしか投票してこなかったスレ住民のこの変わり身の早さ。ネタの需要と供給の関係がさっぱりわかりません。
 あ、頭がどうにかなりそうだった……スレ住民の本当の恐ろしさの片鱗を味わったぜ……
 などとポルポル状態な作者の内心。もうどうしろっちゅうねん(´・ω・`)

【↑ここまでチラシの裏】

297僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 21:07:12 ID:KucSYfiY0
ホント 選択肢スレは地獄だぜ!(ry

携帯電話:シロウはなかまをよんだ

とりあえず現代人らしい事してみようか。

298僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 21:25:18 ID:5uEWawKA0
森を調査:まずは下準備。怪しい気配が漂う森を調べる

下準備は大切です。仲間は後からでも呼べるしね!
>ポルポルさん
みんなちょっとカオスとエロスとDEADENDが好きなだけなんです!
程よく刺激的かつ活かさずこ・・・まったりと皆楽しめることを願って、応援してます!

299僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 22:07:28 ID:z8enPfrs0
森を調査:まずは下準備。怪しい気配が漂う森を調べる

ok
じゃあ冒険の準備だ

300僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 22:07:52 ID:uF33/LCkO
携帯電話:シロウはなかまをよんだ

SOS(士郎きゅんを お助け し隊)の出番だな

301僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 22:56:03 ID:9Jqjb8sg0
携帯電話:シロウはなかまをよんだ

しかしなにもおこらなかった

302僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/05(金) 23:21:02 ID:KNFCX83o0
携帯電話:シロウはなかまをよんだ

303僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 01:23:01 ID:VN.I41EY0
携帯電話:シロウはなかまをよんだ
まず絶対あり得ないだろうけど、
”ちょっと綺麗だけど微妙に嫌なやつでそこはかとなく頼れる気がしないでもない慎二”が出る事を期待して。

304プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/06(土) 03:16:46 ID:bq0L4oQs0

 さて。気絶から立ち直った俺は、肉体言語によって叩きこまれた状況説明から、まず何をするべきかを考えることにした。
 なぜこんなことをしなければならないのか、とか。どうしてこんなことになったのか、なんてことは考えるだけ無駄だと何となくわかる。

 ならば、考えるべきはイリヤ城の攻略のみ。

 そのために必要な戦略として、まずは戦力の補充が必要だろう。そんなことを考えながら、傍らに立つ一人の少女を見る。
 どことなく落ち着かない様子で、キョロキョロと辺りを見回しているプリズマ☆サファイア(仮)――もとい、美遊・エーデルフェルトは、今回の戦いにおける俺のパートナーらしい。
 自己紹介で顔合わせしたときのクールさはどこへ行ったのか、俺と視線がかち合うと恥ずかしげに俯いたりして、なんだか年相応の可愛らしさを感じる。

 ……いや。ホント、いつの間にこんなことに。

 目が覚めてから多少の会話を経て、サファイアちゃんという呼称が気に入らないのか、名前を教えられてからずっとこんな感じである。
 ――いや、目が覚めた直後からこんな感じだったかもしれない。
 どことなく頬を染めて、ひたすら胸元を隠すようにしてこちらに話掛けてくるのが酷く印象的だった。
 今もこの手に残る、なにやら柔らかいモノの感触との因果関係は不明だが、パートナーとの仲が良好なのは良いことだと考えることにして、無理やり納得する。

 彼女は戦力としては十分以上。多分、彼女一人を打倒するには俺が十人居ても足りはしないだろう。

 ――――だがそれも、数の暴力の前では無力と言える。

 いくら束になっても叶わない存在でも、いずれは消耗する。一人の負担を軽くする、という点で言えば、仲間を増やすことはイリヤ城攻略には不可欠かつ、急務である問題だ。

「さて、と」

 現状で俺に心当たりがある頼もしい仲間と言っても、そんなに数はいない。
 まず、桜を巻き込むなんて真似は絶対にできない――桜の味方として、それだけは認められない。
 次に遠坂だが、アイツはなんだかんだで倫敦は時計塔へと出向いているため、助っ人に呼ぶのは無理だろう。
 虎は論外。考慮する必要は無し。

 ならば当然、残るのは――――

305プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/06(土) 03:18:32 ID:bq0L4oQs0

「ライダー、だけだよなぁ……」

 現代に召喚された英霊。聖杯戦争の最後の一騎。天馬(ペガサス)を操る蛇の女神(メデューサ)。
 助っ人としてはこれ以上ないほどの人材なのだが、手助けしてくれるかは、正直五分と言ったところである。
 桜至上主義のライダーを、こんな摩訶不思議幻想卿パラダイスに呼ぶのは並大抵のことでは無理だ。

 …………まぁ、それでも。試してみないことには何とも言えないのだが。

 とりあえず携帯を操作して、ライダーに持たせたプリペイド携帯の番号を呼び出し、電話を掛ける。
 ちなみに、ライダーに携帯を持たせることを提案したのは桜である。理由はバイトなどで家を空けることも多くなり、マトモな連絡手段としての携帯所持を厳命したのだ。(マトモでない連絡手段として、念話も多用されているらしい)

 プルルル、プルルル、プル、ガチャ。

「はい。どうかしましたか、士郎」

 たった数コールで電話に出るライダー。
 ディスプレイに表示された情報から、俺からの電話というのもちゃんと理解できているようだ。遠坂よりもよっぽど文明の利器を使いこなしている。
 ――――遥か昔の人(?)よりも機械に不慣れな現代人とか……不覚にも涙が止まりません。

「士郎? 用があるなら手短にお願いします。バイト中に電話は少々……」

 おっと、ライダーはこの時間バイト中だったっけか。遠坂じゃあるまいし、うっかりしてた。
 ならば手短に、――――

【選択肢】
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?
説明不足:ライダー、――――お前(の力)が欲しい!
意味不明:ライダーのお姉さんを紹介して欲しいんだ☆

【↓ここからチラシの裏】

 美遊に名前を教えてもらうイベントは、実は選ばれなかった選択肢の展開だったりする。>マジ狩るサファイア
 さらに言えば、マジ狩るサファイアも好感度上昇により発生したイベントだったりする設定。
 選ばれなかった選択肢については、こんな風にちょろっと概要が出たり出なかったりします。
 そんな風になんとなくの小ネタで楽しんでいただけたらいいなー、なんて思う文才のないワタクシ(´・ω・`)
 スレ埋めの時など、機会があれば『実はこんな展開に!』という解説をしたいと思ってます。いつになることやら……

 今日からしばらくはあんまり時間が取れそうにないので、最短でも二日に一回の投下になりそうです。
 だから今回は短時間連続投下という無茶をやらかしてみた。反省はしていない。

【↑ここまでチラシの裏】

306僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 04:55:25 ID:ri9cm3fg0
意味不明:ライダーのお姉さんを紹介して欲しいんだ☆

307僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 05:06:50 ID:H0.2sepE0
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?
説明不足はあの変態魔導師かw

308僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 05:36:59 ID:Iw12CfHU0
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?

ネタ選択肢を振り落とすのは、何故こんなにも悲しいのだろう。

309僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 06:04:15 ID:f/JE50lI0
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?

310僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 06:42:51 ID:2qOnEM/I0
説明不足:ライダー、――――お前(の力)が欲しい!

311僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 09:47:04 ID:kwXGKxZw0
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?

312僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 10:37:10 ID:N.PUxV0s0
説明不足:ライダー、――――お前(の力)が欲しい!
ぷよラー的に選ばざるを得ない

313僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 11:56:22 ID:DnkgRydw0
意味不明:ライダーのお姉さんを紹介して欲しいんだ☆

お姉さん方が好きなので

314僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/06(土) 11:59:04 ID:veoXWwS20
単刀直入:困ってるんだけど、力を貸してくれないか?
バイト中だと言ってるのに呼び出す空気の読めなさ、それこそが士郎!

315プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/03/27(土) 19:30:56 ID:OH4lLFa20
私事も終わって時間を取れるようになりましたが、
プリズマツヴァイを買ったら伏線が気になりすぎて筆が進まなくなってしまいました(´・ω・`)

再開はもうちょっと待っててくださいね

316僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/27(土) 22:39:10 ID:yAEQUaW.0
伏線?世界各地に散らばった、士郎の7人の腹違いの妹たちのことだろ?

317僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/27(土) 23:26:16 ID:DwjqV70w0
了解
待機
おっぱい

318僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/28(日) 01:52:56 ID:FY4xMrdk0
fateで一番エロイ乳の持ち主はバゼットだと思う。
時点でセラ。マジで。

319僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/31(水) 20:32:41 ID:PcAHxeIU0
報告乙です!

320僕はね、名無しさんなんだ:2010/03/31(水) 21:06:06 ID:bN81NSpY0
>>310は多分セラとリズの区別が付かない人間と観た。
主に胸囲的な意味で。

321僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/01(木) 21:56:55 ID:Zye8eFm2O
いや、>>318は純粋にボケボケメイドの巨乳よりもツンデレメイドの貧乳にエロさを感じている人なのかもしれない。

まあ、FATEで一番エロイ乳の持ち主はバーサーカーなんだけどな。
大胸筋的な意味で。

322僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/02(金) 01:30:30 ID:gdYQmex60
俺はおっぱい星人だが、ロリコンではない。
しかし、でっかいおっぱいの素晴らしさは言うまでもないが、
スレンダーなボディにささやかな胸という、体系にマッチした美しい乳の存在を忘れるべきではないと思う。

貧乳じゃなくて美乳と呼べ!

323僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/02(金) 22:27:24 ID:Y4UQo.Jc0
黒豹乙

324僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/10(土) 02:07:45 ID:4eb.H85wO
>>315
気長に待ってます。

325ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/04/22(木) 12:16:37 ID:eY0Zis.A0
「シオン!」
「さつき、一旦私の後ろへ」

 月の光を受けて綺麗な弧を描くエーテライト。
 そしてシオンの命を受けてたちまち目の前にいる敵の首を狙う。

「性懲りもなく出てきたのですか、ワラキア」
「あら、駄目? でもあなたもわたしが出てきてくれないと困るでしょ?」
「私の親友の真似事などするなっ!」

 シオンの怒号と共に首だけでなく両手足をも捕縛しようとエーテライトの糸が伸びてゆく。
 が、いつのまにかもう一人のわたしは体一つ分後ろに立っていた。

「怖いよシオン。わたし達親友でしょ?」
「……これが最後の忠告だ、ワラキア。このまま姿を消すか私に殺されるか選びなさい。
 これ以上お前の悪趣味には付き合ってられない」
「そう……でもあなたにできる? いつも誰かの手を借りてきたあなたが」
「これまでの計算でお前の力は十分把握している。仮にも同じエルトナムの人間ならば
 ハッタリなど意味がないと分かっていることでしょう?」

 エーテライトをまとめ半身に構えて銃を構えるシオン。
 対して、わたしの姿をしている相手は棒立ちのまま顔を傾けて冷たく笑っていた。

「そうね……いくらこの体のポテンシャルが悪くないと言っても今のわたしの力では
 完全に再現するのは難しい」

 表情を崩すことなくシオンの言葉を肯定する。

「わたしも誰かとやり合おうなんて考えてなかったよ、『今日はね』」
「…………」
「でもね、もう少しでそうもいかなくなる。それまでは我慢しなきゃね」

 追い詰められているはずなのに声を押し殺して笑うのを見て、シオンも攻め気を
何とか抑えて睨みつけるまでに留めている。

「ならば今日は去りなさいワラキア」
「あら、見逃してくれるの?」
「計算は出ていると言ったでしょう。こちらが負ける要素は一切ない、と。
 それよりも今はさつきを保護することが最優先です」

 もちろん、お前のことではないと対峙しているわたしに告げるシオン。
 それを聞いてもう一人のわたしは拍子抜けした表情を作り、ため息を漏らすと

「そう。それならお言葉に甘えようかしら。でもね、シオン」

 振り向きざまにわたしですらしたことのないような鋭い目を向けて彼女は言った。

「わたしが言うのも何だけど、計算だけがすべてじゃないよ。
 かつてわたしが負けたときのように、ジョーカーは常に存在する」

326ブロードウェイを目指して ◆bvueWC.xYU:2010/04/22(木) 12:18:24 ID:eY0Zis.A0
     *     *     *

「ここなら周囲は安全です、体調はどうですか?」

 シオンは足を止めてこちらを振り向いた。
 自分の足でここまで来たようだけど、いまいち実感がない。

「うん……多分大丈夫、かな」

 言われて体のあちこちを手探りしながら答える。
 ビルからものすごい勢いで降りた割には怪我らしい怪我は一切ないようだった。

「はっきりとしない返事ですが、まぁいいでしょう。
 見たところさっきほど動揺しているようには見えませんし」

 わたしの曖昧な返事を聞いて、シオンはすぐにわたしの目の前まで歩み寄ってきて
 両手を首に回して引き寄せてきた。

「え……シ、シオン!?」
「少しだけお願いします、さつき」
「いや、でもわたしさっきまで走り回ってたから汗が……」
「それなら私もです。さつきを探し回ってクタクタです。だから問題ありません」

 いや、わたしが気にするんだけど……という心の叫びは当たり前だけど届かず、
 シオンのされるがままに身を預けることにした。

「よかった……さつきが無事で」

 よかった、よかったと何度も小さく呟くシオンの肩は小さく震えているようで、
 長い髪に隠れていた首筋からは彼女のいいにおいが香ってきた。

「シオン……そろそろいい?」
「駄目ですか? さつきの体はいいにおいがするので離れがたいのですが」
「っ!!!!?」

 シオンの言葉にわたしの心臓が跳ね上がる。そしてタイミングを計ったかのように
 肩に顎をのせて寄りかかろうとするシオン。よけい密着する体勢になりお互いの存在が
 いっそう強く嗅覚を刺激する。

 あ……シオンの髪ってサラサラだなぁ。毎日シャワーなんて入れないはずなのに枝毛もないみたいだし。
 っていうかシオンの心臓の音も聞こえてくる……わたしと同じくらいおっきくて速い…………。

「っ!」

 おかしな方向に向かっていた思考を理性でブレーキをかけ、頭の中で当たり前のことを何度も繰り返す。

 わたしは女シオンも女、わたしは女シオンも女、わたしは女シオンも女、わたしは女シオンも女。
 こんな状況はおかしい、こんな状況はおかしい、こんな状況はおかしい、こんな状況はおかしい。

「えい!」
「わっ!?」

 突き飛ばすように体を引き剥がし、わたしはなぜか肩で息をしながらシオンと微妙に距離を取った。

「……シオン、ごめんね。びっくりさせちゃって」
「いえ、それはいいのですが。本当に大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫。本当に大丈夫だから気にしないで」

 シオンのせいでおかしくなりかけた、とは言えない。心中で罪悪感を抱きながらも、
 わたしは平静を装いつつ別の話題を投げかけた。

「それよりシオン、さっきのもう一人のわたしとはどういう関係なの?」
「ワラキアのことですか? さつきには以前話したことが……と言っても、
 実物を見ずに分かれというのも無理な話ですね」

 シオンは嫌な顔せずに最初から話してくれた。
 日本に来た理由、ワラキアという人について、そして今回のことについて関係していることを。

「じゃあ、今あの人がわたしになってるってことは」
「さつきが自分自身を不安の対象にしているということです」
「……そっか」

 立ったまま壁に寄りかかり、どこか冷めた気持ちでシオンの言葉を受け止める。
 シオンも同じ格好で向かい合ったままだ。

「あまり驚かないんですね」
「うん、まぁ何となくそうなるんじゃないかな……とは思ってたから」
「そう、ですか」

 それからお互いから言葉が出なくなって沈黙が続いた。
 わたしはシオンの顔に視線を向けずに地面を見つめている。シオンもそうだろう。
 繁華街はまだ少し先なのに静けさで遠くで車が走る音がかすかに聞こえる。

「さつきは……」
「ん?」
「自分にどんな不安を抱いていると思うのですか?」
「…………」

 かすかだった車の音が一際大きく路地裏の壁に反響する。
 わたしはゆっくりと口を開き、



1:遠野君を○してしまいそうな自分が不安

2:遠野君の血を吸ってしまいそうな自分が不安

3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安

327僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/22(木) 23:36:57 ID:ceBVwoEs0
2:遠野君の血を吸ってしまいそうな自分が不安

328僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/23(金) 00:10:43 ID:ZpNg3G/20
3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安
さっちんがんばれ

329僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/23(金) 02:16:24 ID:MMPofXLg0
3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安
醗酵せずしてなにがさっちんか

330僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/23(金) 07:12:32 ID:Z7NUgvhc0
2:遠野君の血を吸ってしまいそうな自分が不安

331僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/24(土) 08:20:17 ID:mdB5inCY0
3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安

332僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/24(土) 10:13:57 ID:/Mhx7lGI0
1:遠野君を○してしまいそうな自分が不安

○にネタ的な字が入ってくれるのを期待w

333僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/24(土) 12:06:55 ID:UBqEYfpAO
3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安

334僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/25(日) 01:28:12 ID:Tqn0Tyxg0
3:遠野君に忘れられてしまいそうな自分が不安

335僕はね、名無しさんなんだ:2010/04/25(日) 04:08:28 ID:Zmjm7UOMO
2:遠野君の血を吸ってしまいそうな自分が不安

好きだけど吸わないさっちん萌え。

336僕はね、名無しさんなんだ:2010/06/29(火) 01:47:17 ID:kATvJ2bo0
来月頭くらいには時間とれそうなので投下を再開しようとしたら……
皆さん、生きていますか?

1:生きてる

337僕はね、名無しさんなんだ:2010/06/29(火) 01:51:53 ID:fMgVr1c.0
2:生きてますん

338僕はね、名無しさんなんだ:2010/06/29(火) 05:12:01 ID:ovFfY6MU0
3.生きてる

339僕はね、名無しさんなんだ:2010/06/29(火) 06:34:57 ID:ca8fXHvs0
4.死んでたが蘇る

340僕はね、名無しさんなんだ:2010/06/30(水) 20:35:51 ID:L4uODeqc0
5.殺してでも よみがえる

341僕はね、名無しさんなんだ:2010/07/01(木) 22:06:22 ID:AqQemyXs0
6.(暑さで)死んでいるけど問題なし

342僕はね、名無しさんなんだ:2010/07/05(月) 21:45:44 ID:fUDJ9.q.0
7:さっちんを忘れてしまいそうな自分が不安

34317分割:17分割
17分割

344僕はね、名無しさんなんだ:2010/07/28(水) 20:34:19 ID:Mmvh7JwQ0
1:生きてる

スマン、ちょっと巡回を怠っていた。しかし今月は少しタイミングが悪いかも。

345僕はね、名無しさんなんだ:2010/08/31(火) 20:42:39 ID:qupwLhk.0
8:死ぬまで詫び続けられる位には生きてる

あれから3カ月、人類はいまだ生存していた……

346プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/06(月) 21:59:46 ID:Ou1E/FRU0

「困ってるんだけど、力を貸してくれないか?」

 向こうも忙しいようだし、さっさと話を終わらせるとしよう。俺が率直に要件を告げるとライダーはしばし沈黙し、

「……また、関わらなくてもいい厄介事に巻き込まれたんですね?」

 なんて、顔が見えていたならジロリと睨まれるような声色で俺を非難する。

「あ、ああ。悪い……」

 『また』の部分をやけに強調されて、思わずたじたじと返してしまう。電話口の向こうで、ライダーが溜め息を吐いたのが分かる。
 ……今回は巻き込まれたくて巻き込まれたわけじゃないんだけど。
 なんて思うが、口には出さない。
 普段から厄介事に向かって、自分から首を突っ込んでいるのは事実なのだ。それを知っているライダーが、俺に呆れるのも無理はない。

「それで、私の力が必要とのことですが。今すぐにそちらに向かった方がよろしいですか?」
「ああいや、そこまで切羽詰まってない。なんならバイトが終わってからでもいいぞ」

 普段通りならあと一、二時間でバイトは終わるはず。それまでに片が付く問題でもないし、わざわざ急かすほどのことでもない。

「状況説明は合流してから――――というか、来ればわかると思う」
「――――?」

 トンでも摩訶不思議大冒険的な現状の説明は難しいが、実際にこの場所に来たら一発で理解できる。
 言葉で説明するのは何とも難しい感覚なのだが、なんていうか、ここはそういう感じの謎時空なのだ。

「それじゃ、アインツベルンの森まで来たらまた連絡してくれ」
「あの森ですか? ……何やら物凄く身に覚えのある不穏な気配がするので近づきたくないのですが…………。わかりました、士郎の頼みを断るわけにもいきませんし」

 バイトが終わったらすぐに向かいます、と言葉の間になにやら壮絶な葛藤があったようだが、ライダーは快く引き受けてくれた。
 さすがは我らのライダーさん。その不穏な気配とやらに巻き込まれないことを祈ってます。

 というか、人知を超えた存在であるサーヴァントにここまで言わせるなんて、本当にどんな状況なんだこの森……っ!?

「……すまん。よろしく頼む、ライダー」
「ええ、頼まれました」

 ではこれで、とライダーが通話を切る。
 俺は携帯をポケットに突っ込み、一息吐いて、

 ――――さて、これで戦力のあては出来たわけだけど。

【選択肢1】
問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
先導:「とりあえず、城まで一直線に行こう」
    覚悟を決めて、森への一歩を踏み出した。
面倒:「俺たちの冒険はまだ始まったばかりだぜ……ッ!」
    プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 未完ッ!
【選択肢2】
追加パッチα:キャラ勢力Z■■■が追加されます
追加パッチβ:キャラ勢力E■■■■が追加されます
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

347プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/06(月) 22:07:36 ID:Ou1E/FRU0
ものすごい過疎っぷりに脱帽ついでに投下してみました。
ネタ選択肢があるのはいつものこと。ただし選んだ場合は……( ^ω^)ニヤッ
ある程度までは、またそれなりの期間で投下できると思います。
しかし、プリズマツヴァイの2巻が出ないことにはなんとも……はやく出てくれー

エクストラが思った以上に良ゲーでびっくりな筆者からの近況報告でした。
キャスター(狐耳)かわいいよキャスター(狐耳)

348僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/06(月) 22:42:42 ID:zD4zx9Qw0
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

せっかくだから俺はこのセットを選ぶぜ!

349僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/06(月) 23:29:08 ID:6K4NHDKg0
一応毎日監視してはいるんだぜ

問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
追加パッチβ:キャラ勢力E■■■■が追加されます

350僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/06(月) 23:41:04 ID:zD4zx9Qw0
あ、もう一個選択肢があったのか

問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。

351プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/07(火) 00:14:14 ID:Y.rtbQ4c0
プリズマ2巻好評発売中……だと……?:(;゙゚'ω゚'):
3ヶ月近く発売していない近所の本屋は何を(ry

前言撤回で意地でも探し出して更新スピードアップさせます。お待たせした皆様すいません

352僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/07(火) 02:44:41 ID:t4J2zTLk0
問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

下はこれ以外ないだろw
そして上でもネタを選びたくなる理性を感情の手綱で必死で抑えるのであった。

353僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/08(水) 02:20:46 ID:GHi5rI7I0
先導:「とりあえず、城まで一直線に行こう」
    覚悟を決めて、森への一歩を踏み出した。
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

354僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/09(木) 19:44:50 ID:pI4boAcg0
問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

>>351
そんな貴方にネット通販

355僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/10(金) 00:19:51 ID:Kryj3yHE0
問答:「これからどうしたらいいと思う?」
    後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
追加パッチセット:キャラ勢力が大幅に追加されます!

356プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/10(金) 18:33:12 ID:oHHVm/s.0
「これからどうしたらいいと思う?」

 後ろに佇む少女、美遊・エーデルフェルトに声を掛けた。
 いきなり声を掛けられたにも関わらず、そうですね、なんて言いながら真剣に考え始めるあたり、相当な良い子である。
 口元に手を当てて考える姿は様になっており、スカートの前が切り取られたような扇情的な格好も相まって、ドキリとしてしまう。

 …………少し、顔が赤くなってるかもしれない。

 待て、待つのだ衛宮士郎!
 相手は明らかに、なんて言うかその……ギリギリどころではないぐらいヤバい年齢の女の子である。
 何個か前の選択肢で血迷った覚えがないこともないが、ここでときめくのは色々とヤバい!

 そんな風にあたふたとしていたところで、こちらを見つめる美遊の視線に気付く。
 ちょっと首を傾げてこちらを見る少女の視線をむず痒く感じながら、無理やり気持ちを落ち着かせる。

「んっ、と。それで、これからどうしようか」
「…………では、わたしの考えを話させてもらいます」

 仕切り直し。
 何やら腑に落ちないといった表情を垣間見せたが、何も言わずに話を進めてくれる美遊。大人の対応である。

 ――――で、彼女を話を要約すると。

 まず、一直線に城に向かうのは無謀であるということ。
 城は三つの勢力がぶつかり合う最前線であり、それぞれの勢力における一線級(エースクラス)の実力者たちがしのぎを削っているはずなのだ。
 そんなところに現状の戦力でノコノコと出ていくのは自殺行為である、とのこと。

 …………判断をこの少女にまかせてよかった。俺が先導していた場合、数時間後には物言わぬ屍が森の中に転がっていたかもしれない。

 次に、森の中を探索すべきだということ。
 他にも最初の考えに至った単独攻略組(ソロプレイヤー)がいるのなら、無謀な突撃はせず、確実に森をうろついているはずである。
 それらの戦力を取り込み、自勢力を強化して城を目指すことを現状での大方針とするべきである。

 つまり、仲間を集めて魔王の城へ向かう王道ルートを進むべき。

 以上が、美遊の話をまとめた内容である。

 ……うーむ、さすがはフルハイスペックヒロイン。某諸葛凛に負けず劣らずな戦略家っぷり。
 しかし、完璧超人は得てして使い辛いもの。
 どこぞの宝石魔術師の如く、いずれは黒化(イロモノ)と言う名のキャラ崩壊を起こす気がするのは、俺の気のせいだろうか?

「あの……どうでしょうか?」
「ああ、俺からは特になにも言うことはないぞ。むしろ俺じゃあこんなに良い案は出せなかったと思う」
「――――っ」

 もじもじと恥ずかしげに、そしてどこか不安げに尋ねてくる美遊に、正直に思ったところを話す。
 人から評価されたのが嬉しかったのか、美遊は顔を真っ赤にして俯いてしまった。

 ――――それにしても、彼女は他人の評価なんて気にせず我が道を行く性格だと思っていたのだが。なんで俺ごときの評価を気にするのだろう……?

【システムメッセージ】
美遊・エーデルフェルトの好感度が+1されました。(現在の好感度:10)
好感度が10を超えたので、イベント『衣装変更:2期ver』が解放されました!

前回選択肢によりパッチが適応されました!
キャラ勢力『Zero』および『EXTRA』,『Character material + α』が追加されます。

【選択肢】
森での戦闘:残骸との遭遇戦+α
城での一幕:幕間「■■■、■■■■の憂鬱」
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」

357プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/10(金) 18:47:21 ID:oHHVm/s.0
konozamaもといamazonでプリズマツヴァイ2巻を注文したら、セットで頼んだキャラマテⅡしか届かなかった件について。
品切れで入荷次第発送ってどういうことなの……

ともあれ、キャラマテⅡの裏話でネタの補充もできたし、とりあえずモチベーションが下がらないうちに、ちゃちゃっと書き上げまくります。
その割りにいつもクオリティ低くてごめんね(´・ω・`)

まほよ出るし、新規の書き手さん参上に期待してまつ……発売延期したけどなッ!チクショー!!

358僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/10(金) 23:26:59 ID:Kryj3yHE0
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」

むしろ選択肢が決定するまで作者氏をお待たせしそうな状況だな。

359僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/10(金) 23:36:46 ID:VGNn86gw0
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」

360僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/12(日) 20:36:34 ID:Dne4/JpQ0
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」
み、見逃してた・・・orz
ともかく、再開ありがとうございます!待ってました!!

361僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/13(月) 20:26:34 ID:aLcyymBg0
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」

362僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/15(水) 22:07:41 ID:Dh7plX4w0
森での戦闘:残骸との遭遇戦+α

だが決まらせない。

363僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/15(水) 22:40:57 ID:tnCYCyyE0
月から登場:新章「彼女の新たなる戦い」

364プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/17(金) 02:18:38 ID:kkgqCCxM0
 タイムプ−ン
 タイムプーン
 フルカウント☆マジックサーキット
 体は何でできている――?

「――――マーブル・ファンタズム!」

 きゃろーん☆、なんてふざけたSEと同時に杖(ロッド)が振るわれ、荒れ果てていた森が復活する。
 抉れた地面やらへし折れた樹木がドゴーンッと再生する様に、おおー! と湧き立つ観衆(猫アルク)たち。

「ありがとにゃー!」
「たすかったにゃー!」
「アチシたちにできにゃいことをやってくれる!そこにシビレる憧れるぅー!」

 騒ぎ立てる観衆。それらに囲まれて立つのは、白い魔法少、女……? うん、まぁギリギリ。
 彼女は露出の多い服装(具体的には「パンツ隠してください」と言いたくなるような格好)で、なんか月っぽい杖(ファンタズムロッド)を片手に持っている。
 頭のネコミミは大きなお兄さんたちに大ヒット間違いなしのアイテムであり、ぶっちゃけどこぞの魔法少女に対抗して付けた付属品。
 周りの猫アルクたちが彼女に仲間意識を持っているのは、頭のソレとかキャラ崩壊的なところで共感しているためだろう。シンパスィー。

「わたしは白き月姫ファンタズムーン! 困ったことならおまかせよ!」

 ビシィッ! とファンタズムロッドを構えてポーズを取るファンタズムーン。
 パシャパシャとカメラの撮影音。猫アルク撮影班協力のファンタズムーンブロマイド、1枚猫缶1個で販売中!

 そんな撮影会の群衆から、一匹(?)の黒い猫アルクが飛び出して、ファンタズムーンにすがり付く。

「城があの黒んぼたちのせいでメチャメチャにゃ〜! 助けてくれにゃファンタズムーン!」

 目をキラキラさせて期待の目で彼女を見る、無駄にいい声の猫カオス(CV:ジョージ)。キャラちげぇコイツ。
 そんな哀れな民(ねこ)の声を聞いたファンタズムーンは、いい笑顔で快く頷いて。

「それ無理。わたし人工物とか苦手だから」

 さらっと依頼を選り好みする白き月姫。
 にゃんだってー?! っと白目で叫ぶ猫カオスを尻目に、彼女はその場を立ち去ってゆく。
 
 ――――そもそも、今回の彼女の目的は人助けではない。

 最近は姿を見なくなっていたライバルキャラの気配的な何かを察知して、これは陰謀の臭いがすると活動拠点の街を飛び出してきたのだ!
 そのために払った犠牲は数知れず、映画三部作が作れるほどの濃い内容の展開があったのだが、ここでは割愛させてもらう。

 彼女の目的はただひとつ。軍事系魔法少女カレイドルビーの野望を打ち砕くこと(誤解)である!

「さーて。みんなのためにも、はやくあのミリオタをギッタンギッタンにしてやらないと!」


 〜次回予告〜
 ファンタズムーンが訪れた不可思議な森。そこには有象無象の敵キャラたちが!
 雑魚をばったばったとなぎ倒すわたしの前に、金色の強敵が現れる。
 相手はギャグの象徴にして天敵。王様シリアスモードに隙はなかった!
 絶対絶命の危機に突如現れたお助けキャラの正体は――?

 白き月姫ファンタズムーン・アナザー第2話「魔法少女のメランコリィ」

 ――――次回もあなたの心に、マーブル・ファンタズム!!


【システムメッセージ】
特殊ユニット、白き月姫ファンタズムーンが登場しました。

【選択肢】
続きが見たい:白き月姫ファンタズムーン・アナザー第2話「魔法少女のメランコリィ」
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」

365プリズマ☆わんにゃん大決戦24時 ◆cKC.7spQfY:2010/09/17(金) 02:21:02 ID:kkgqCCxM0
「エクストラ女主人公だと思った? 白き月姫(わたし)だよ!」

……いやはや、エクストラ組に期待してた人は残念無念。わかるわけないね。ごめんね。
ちなみにこの話は外伝的なもので、本編にはまったく関係しません(=こっちで出たキャラは本編に出ません)。
打ち切りエンドほぼ確定済み。だから選択肢で本編に戻っても何の支障もないですよ?

あと、エクストラ主人公は出ません。出しません。
キャラが掴めないというのが大きな理由。汎用キャラだからって無個性すぎて書いてて辛い。
英霊エミヤとか凛の扱いにも困るし……まぁ、超不思議時空なので何でもありと言えばそこまでですがw

ところで、一話投下ごとにやってるこのあとがきみたいのって邪魔ですかね?
無駄なレスすんな、と言う方がいれば自重しようと思うのですが……(´・ω・`)

366僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/17(金) 07:02:50 ID:j0/N8hvQ0
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」

367僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/17(金) 10:15:19 ID:Pu7nBJNI0
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」

過疎ってるし無駄があるくらいで丁度いいだろ。

368僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/17(金) 21:19:57 ID:1wgp7VyA0
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」

369僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/18(土) 20:59:00 ID:fBV1ADfQ0
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」
たまに後書きがあるくらいのユルイ空気で良いんじゃないでしょうかね?

370僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/18(土) 21:00:16 ID:fBV1ADfQ0
↑訂正。良いんじゃないでしょうか。
・・・もう寝よう。

371僕はね、名無しさんなんだ:2010/09/18(土) 23:04:10 ID:Lj0oGr..0
もう見ねぇよ:本編「残骸との遭遇戦」

372僕はね、名無しさんなんだ:2010/10/23(土) 15:57:02 ID:MuXf2B1.0
FateとDBとのクロスの作者復活してほしいな
その際に完結したあの作品は正規のルートはどれだったのかとかも教えてほしい

37317分割:17分割
17分割

374僕はね、名無しさんなんだ:2010/11/03(水) 09:53:10 ID:rroszMeE0
ずいぶん過疎ってるな

375僕はね、名無しさんなんだ:2010/11/11(木) 17:08:13 ID:U9bVPyGk0
まあ型月の二次創作自体、一時期から見ると下火だし

376僕はね、名無しさんなんだ:2011/04/02(土) 10:45:58 ID:ggBs50S20
過疎

37717分割:17分割
17分割

378僕はね、名無しさんなんだ:2011/09/11(日) 16:29:02 ID:IUDFUAd.O
一年でレスが10か……もうこのスレも終わりだな

379僕はね、名無しさんなんだ:2011/12/24(土) 15:54:54 ID:s8tRhO1Y0
過疎だな

380僕はね、名無しさんなんだ:2012/10/29(月) 20:59:53 ID:MKHx9Rzg0
遠坂桜のガードの真名ってなんだったんだろなー

38117分割:17分割
17分割

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