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ミセ*゚ー゚)リきみを呼ぶようです(・∀ ・)
-
ミセ*;ー;)リ
(・∀ ・;)「ああもう、泣くなよ」
泣き続ける少女の前で、少年はいらいらと足踏みをした。
たぶん困っていたのだけれど、少女にはそれが分からず、余計に涙が溢れるだけだった。
(・∀ ・)「ほら、おまえ呼んでるんじゃねーの、あれ」
ミセ*;ー;)リ「え……?」
ミ...リ..
ミ...
ミセ*゚ー゚)リ「わたしを、呼んでる」
(・∀ ・)「そうだろ。な、だからそっちの方行けよ」
ミセ*゚ー゚)リ「でも」
こわい、と少女の目に再び涙が溜り始める。
少女を呼ぶ声の方には、暗い闇と、その中で蠢く影があった。
こわくてこわくて、逃げた所に少年がいた。
(・∀ ・;)「ああ、だから泣くなよ、拭いてやれないんだってば」
::ミセ* ー )リ::
(・∀ ・)「……大丈夫だって、おれが守ってやるから」
ミセ*゚ー゚)リ「……きみが?」
(・∀ ・)「ああ。あの声の所まで、お前を守ってやる」
ミセ*゚ー゚)リ「ほんとう?」
(・∀ ・)「本当だって」
だからさ、と困ったように、しかめ面で、少年は言った。
「もう、泣きやめよ」
.
-
* * * * * *
ミセ*゚ー゚)リきみを呼ぶようです(・∀ ・)
* * * * * *
-
...リ...セリ...
(゚、゚トソン「ミセリ!」
ミセ*゚ー゚)リ「うわっ!」
(゚、゚トソン「わっ」
ミセ*゚ー゚)リ「……へ? あ、トソン?」
(゚、゚トソン「ええ。目は覚めました? ここどこか分かります? この指何本?」
ミセ*゚ー゚)リ「覚めた覚めた。えーと放課後の教室。指2本。
そして目の前にはちょっと私を馬鹿にしてるトソン」
(゚、゚トソン「よく出来ました」
ミセ*゚ー゚)リ「馬鹿にしてるって否定して欲しかったなー」
(゚、゚トソン「事実ですので」
ミセ*゚ー゚)リ「ひどい!」
夢を見ていた。
幼い頃、怖い夢で怯えていた時、その夢の中で自分を助けてくれた男の子の夢。
ミセ*゚ー゚)リ(なんだろうなあ)
時々そのことを思い出してはいたけれど、高校生にもなってあんなにはっきり夢に見たのは久しぶりだった。
(゚、゚トソン「ミセリ。帰らないんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、ごめん、今行くー」
荷物を詰め込んでスクールバックを肩に掛ける。
トソンの所まで駆けて、ふと教室を振り返った。
夕日に染まって、赤く黄色く、教室に光が満ちていた。
* * * * * *
-
水瀬理子(みなせりこ)、あだ名はミセリ。
都村真紀(つむらまき)、あだ名はトソン。
二人は幼馴染で、昔は名前で呼びあっていた記憶があるが、小学校でこのあだ名がついてからはすっかりそれが定着した。
ちなみに、トソンに本来の読みがかすりもしないあだ名を進呈したのはとある男子で、
ミセリはあいつトソンが好きだったんじゃないのと睨んでいる。
ミセ*゚ー゚)リ「ねーねー、クレープ食べに行こーよ」
(゚、゚トソン「太りますよ」
ミセ*゚ー゚)リ「いいもん、おいしいものの方が大事だもん」
(゚、゚トソン「お小遣いなくなりますよ」
ミセ;*゚ー゚)リ「そ、それはちょっと困るなー」
軽口を叩きながら階段を降りる。
トソンは物静かで大人しい。けれどミセリや近しい人たちにはこうしてちょっと意地悪な言動もしてみせる。
それがミセリは、結構好きだった。
おかしいな、と気付いたのはすぐだった。
降りても降りても、階段が終わらない。
より正確に言えば、一階に降りたと思ったら三階の階段に戻ってきている。
ミセ*゚ー゚)リ「……何これ」
(゚、゚トソン「……ちょっと、教室に戻りましょう。よくわかりませんが、ずっと歩き続けても疲れます」
ミセ*゚ー゚)リ「そだね……」
トソンの提案に従って、二人は元いた教室へと向かう。
教室の扉を開けると、
∬´_ゝ`)
( ゚д゚ )
( ・∀・)
同級生が三人、一斉に振り返った。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「あれっ、みんな居たの?」
姉者、ミルナ、モララー(全員あだ名である)の三人だった。
この中ではミルナがミセリとトソンと同じクラスで、姉者とモララーはそれぞれ別のクラスの筈だった。
( ・∀・)「二人もやっぱ出られない感じ?」
(゚、゚トソン「も、ということは」
( ・∀・)「僕たち全員、出られなくて困ってたとこ」
ミセリとトソンは顔を見合わせる。
まあ座れ、とミルナに勧められてイスに座り、お互いの状況を話し合った。
結果分かったのは、降りようとすると、三階に戻ってしまうこと。
二階や一階を探そうとしても、廊下の端でループしていること。
∬´_ゝ`)「ミセちゃん達も同じね」
ミセ*゚ー゚)リ「だねえ。あ、私たちはまだ二階とか探してないけど」
ミルナはとりあえず自分の教室に戻り、廊下で出会っていた姉者とモララーは、人の気配を感じて教室に。
そしてそこにミセリとトソンが加わったのである。
( ゚д゚ )「どうも参ったな」
(゚、゚トソン「困りましたね」
と傍目には全く変わらぬ表情でミルナとトソンがため息をつく。
ちなみにこの二人は我が2-3組が誇る無表情クールの二強である。
学校一というと3年の素直先輩が挙がるが、この二人だって負けていない。
と、激しくどうでもいいことをミセリは考えていた。
.
-
( ・∀・)「つーか皆、結構落ち着いてんね」
∬´_ゝ`)「正直言うと、何が何だか分からなすぎて」
ミセ*゚ー゚)ノ「はいはいはーい、わたしも何が何だか分かんないでーす」
(゚、゚トソン「いつものことでしょうに」
ひょい、と肩を竦めた姉者はその仕草が何だか様になっていた。
( ・∀・)「まあ、三階に戻ってくるってことは、原因が三階にあるって考えてもいいじゃないかな」
( ゚д゚ )「そうだな。二人は一階と二階は見たんだろう?」
∬´_ゝ`)「ええ。ちゃんと探索する前に戻ってきちゃったけど、少なくとも三階の廊下は端と端が繋がってたりはしなかったわ」
( ・∀・)「ならやっぱ、三階に何かあるっつーのがゲームの定石じゃね?」
ミセ*゚ー゚)リ「ゲームってRPGとか?」
( ・∀・)「この場合、脱出ゲームとかホラーゲームかね」
∬´_ゝ`)「わ、やだそこ考えないようにしてたのに」
(゚、゚トソン「ホラーを?」
( ゚д゚ )「考えざるを得ないがな」
ミルナが窓に目を向ける。
( ゚д゚ )「まだ、夕焼けのままだ」
ミセリも目を向ける。
振り向いた時と同じ、輝く夕日が教室を美しく染めていた。
――ぞっとするくらいに。
* * * * * * *
-
それから5人は三階を探索することにした。
手分けすることも考えたが、ひとかたまりの方が安心だということでまとまっている。
(゚、゚トソン「何がどうなってるか分かりません。
もし別れてる間に何らかの条件を満たして、誰かが取り残されてしまったら……」
( ・∀・)「だね。別れて操作しなきゃなんないギミックがあったら、その時考えりゃいいし」
モララーの同意に、トソンは微かに頬を緩めた。
おや、とミセリは思う。これは珍しい。おやおやおや。もしかして?
( ゚д゚ )「ギミックってお前な」
( ・∀・)「いーじゃん、よくあることだぜ」
( ゚д゚ )「ゲームでは、だろう」
∬´_ゝ`)「真面目にやってくれるなら何でもいいわよ」
( ・∀・)「真面目真面目、ちょーマジメ」
道化たモララーの言い方に、ふわりと空気が緩む。
モララーはこういう物言いが上手い。
ゲーム云々の発言も本心かもしれないが、それはそれとして。
∬´_ゝ`)「夕日がどこからでも見えてるっていうのはまあ、不可解よね」
(゚、゚トソン「状況自体が不可解ですからね、そこは深く考えなくてもいいかもしれません」
.
-
2-1から2-6までの教室を調べる。
まあ、わりと、色々あった。
2-1では紙のリボンが飾られてたし、2-2ではいつの間にか全員の裾に安全ピンでリボンが留められていた。
(∞・∀・)「ミルナくんにリボン……に、似合わねえwww」
( ゚д゚ )「言っとくがお前、一番愉快な位置についてるからな」
∞
ミセ*゚ー゚)リ「リボンonリボンだね姉者!」
∞
(゚、゚トソン「お揃いですねあなたたち」
∬´_ゝ`)「あら、トソちゃんも似合うわよ、頭のも制服のも」
∞
(゚、゚;∩ン「えっ、あっ」
2-4では黒板に薔薇だの蕎麦だの鬱だの、画数の多い漢字が落書きしてあった。
2-5は何もない、と思いきや出る直前にクラッカーらしき音がした。
うがぁっ、とモララーが倒れるフリをしてミルナに蹴られていた。
結構ガチだったらしく、暫く本気で呻いていた。
が、全員さっさと立てよという雰囲気を醸し出していたので少々哀れだったかもしれない。
2-6には誰かの忘れ物らしきシャーペンがあった。モララーがくるりとペン回しをしてみせる。
( ・∀・)「実はこのシャーペンが重要な鍵だった! みたいな」
ミセ*゚ー゚)リ「普通の忘れ物っぽいよ」
( ・∀・)「だろーね」
ひょいと机に戻して、次へ。
.
-
三階には図書室がある。
ぶっちゃけ一番なんかありそうじゃね、というモララーの提案に同意して、図書室へ向かった。
図書室の扉をミルナが開けた――瞬間。
髪を巻き上げるほどの風が、5人の間を駆け抜けた。
∬;´_ゝ`)「きゃっ」
( ゚д゚ )「おい、みんな大丈夫か」
( ・∀・)「おk、問題なし」
ミセ*゚ー゚)リ「だいじょーぶ」
(゚、゚トソン「同じく」
風は本当に一瞬で――髪や制服の裾を直していると、ふわり、と何かが落ちて来た。
∬´_ゝ`)「……花びら?」
ミセ*゚ー゚)リ「わあ、きれー」
淡い桃色、穏やかな紫色、柔らかな白色、色とりどりの花びらがふわふわと舞い踊る。
さきほどの風が運んできたのだろうか。
.
-
(゚、゚トソン「……何というか……」
ミセ*゚ー゚)リ「ん、なに、トソン」
(゚、゚トソン「上手く、言えないんですが。その……悪意、みたいなものが感じられないなあ、と」
( ゚д゚ )「……なるほど。確かにな」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ漢字のあれは? 頭痛くなりそうだったけど」
∬´_ゝ`)「うーん。ほら、こんなの書けるよーすごいでしょー、みたいなのじゃないかしら」
( ・∀・)「何だそれ、ちょっと微笑ましいな」
ミセ*゚ー゚)リ「え、わたしは? 頭痛くなりそうだったわたしは?」
( ゚д゚ )
( ・∀・)
∬´_ゝ`)
(゚、゚トソン「……おばかなので」
( ・∀・)∬´_ゝ`)「「「ああ」」」( ゚д゚ )
ミセ*゚ー゚)リ「待ってそのシンクロ!」
トソンだけじゃなくて他の皆にも同じ扱いをされている!
少々危機感を覚えるミセリだったが、覚えるだけで結局どうともしようがないのであった。
.
-
( ・∀・)「ま、中入るか」
( ゚д゚ )「ああ」
当初よりも気の抜けた声で、男子二人が先行する。
∬´_ゝ`)「一応、油断はしないでね」
続いて姉者とトソンが。
(゚、゚トソン「ミセリ、行きましょう」
ミセ*゚ー゚)リ「うん、ちょっと待って、結構花びらついちゃって」
花びらを大雑把に払いながら、ミセリは図書室へ踏み出した。
――ぐらりと、足元がなくなるまでは。
ミセ*゚ー゚)リ「え」
「ミセリ!?」
親友の声を遠く聞きながら、ミセリは黒い空間へ落ちていった。
* * * * * *
-
ミセ*;ー;)リ
小さな理子は泣いていた。
幼馴染の真紀ちゃんとかくれんぼしていたのに、いつの間にか知らない影に追いかけられていた。
こわくてこわくて、一生懸命走った。
どこをどう走っても戻れない。それでも影に捕まるのはこわくて、立ち止まれなかった。
――ほんの少し、明るい空間を見つけた時、ようやくほっとした。
どこだろう。どこに行ったら帰れるんだろう。
緩んだ心には、代わりの恐怖がやってきた。
ミセ*;ー;)リ
こわいよ。こわいよ。
でもここから動くのもこわいよ。
うずくまってしまった理子の前に、いつの間にか知らない靴が立っていた。
(・∀ ・)「……なにしてんだ、おまえ」
ミセ*;ー;)リ
顔を上げた先には、少年がいた。
.
-
「何してんだ、お前」
ミセリは目を開けた。
(・∀ ・)
ミセ*;ー;)リ
知らぬ間にあふれていた涙の先には。
青年が、立っていた。
ミセ*゚ー゚)リ「へ? あれ? 今の夢じゃない?」
(・∀ ・)「お前、今さっきまで眠りこけてたけどな」
ミセ*゚ー゚)リ「えっマジで。いやそーゆーアレでなく……あれぇ?」
ひとまず身体を起こすと、青年はしゃがんで視線が合った。
(・∀ ・)「追いかけられて、ここまで来たのか」
ミセ*゚ー゚)リ「……あ」
そうだった。
あの黒い空間に落ちて、気付いたら周囲がうごうごしていて、ひとまず走ることにしたのだ。
そうする内に遠くにほんのりと灯りを見つけて、そこまで全力疾走。
灯りに辿りつくとうごうごした影はやって来なくて、ほっとしたミセリはへたり込んだのだった。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「あのさ、ここどこ?」
(・∀ ・)「あっちとそっちの狭間」
ミセ*゚ー゚)リ「ハザマ?」
(・∀ ・)「……隙間みたいなとこ」
ミセ*゚ー゚)リ「ほう。何でそんな所に」
(・∀ ・)「おれの台詞だ。お前、何でこんな所にいるんだよ」
かくかくしかじか、そんなわけです。
無駄に擬音の多い説明を一通り聞き終わると、青年はため息をついた。
(・∀ ・)「そりゃお前、ついてなかったな。多分、ちょっと遊ぶだけだったんだろうが」
ミセ*゚ー゚)リ「お? きみ知ってるの? わたしらを学校に閉じ込めたひと」
(・∀ ・)「直接は知らねーよ。でも、ちょっと悪戯好きの奴らだと思う。
少しばかりお前らからかって遊んでもらって、そろそろ満足する頃だろうよ」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃ、わたしら帰れる?」
(・∀ ・)「だと思うぜ」
ミセ*゚ー゚)リ「これも悪戯の一部?」
8=(-∀ -)「……そこがお前、ついてないって部分だよ」
もう一度盛大にため息をついて、青年はがしがしと乱暴に頭をかいた。
髪乱れちゃうよ、とミセリは思った。
ちょっとくらいワイルドな方がモテるかもしれないけど。
.
-
(・∀ ・)「黄昏時は色んなものを交わらせる。
……お前、波長が合っちまって落ちやすかったんだろうなあ」
ミセ*゚ー゚)リ「……」
(・∀ ・)「お前らに悪戯した奴らは、遊ぶだけでそんなつもりなかったと思うぜ。
落ちてきちまったのはほんと、運が悪いっつーかさ、そんだけで」
ミセ*゚ー゚)リ「ね」
(・∀ ・)「あ?」
ミセ*゚ー゚)リ「前に、会ったことあるよね」
青年は言葉を止めて、ミセリを見つめた。
ふ、と笑う。
(・∀ ・)「何だよ、覚えてたのか」
ミセ*゚ー゚)リ「うん」
正直、夢の中の出来事だと思ってたけど。
それでも時々、夢で反芻するくらいには覚えていた。
ミセ*゚ー゚)リ「おっきくなったねえ」
(・∀ ・)「おれからすりゃ、お前が大きくなったんだよ」
ミセ*゚ー゚)リ「わたしより背ぇ高いのに」
(・∀ ・)「そういうこっちゃねーよ」
えへへ、と笑うと青年はやっぱり呆れた顔をした。
昔はこの顔を、困った足の動きを、怒っていると思ったのだ。
.
-
(・∀ ・)「ほら、帰んだろ」
立てよ、と青年は自分も立ち上がって声を掛けた。
うん、とミセリも頷いて立ち上がった。
ミセ*゚ー゚)リ「……でもさ、帰れるのかな」
あのうごめく影を思い出す。
あれはよくない。
学校で青年いわく悪戯してきた者たちは、トソンの言う通り悪意を感じなかった。
でもあれは違う。そういうんじゃない。
思わず、ぶるりと身体を震わせた。
(・∀ ・)「何だよお前、そこは覚えてないのか」
これはまた呆れたような――いや。拗ねたような? そんな声で、青年はこぼした。
(・∀ ・)「言ったろ。お前を呼ぶ声の所まで、おれがお前を守ってやるって」
言った。言われた。
もちろんミセリは覚えてる。
ミセ*゚ー゚)リ「……今も、守ってくれるの?」
あの、幼い自分を守ってくれた、ぶっきらぼうな約束を。
(・∀ ・)「だからそうだって言ってんだろ」
青年は、込めた意味に気付いたのか気付いてないのか、あっさりと断言した。
あの日、泣いたミセリを慰めて、守ってくれた。
帰るのを手伝ってくれた。
それをどれほど心に留めておいたと思っているのだ、この青年は。
.
-
(・∀ ・)「でもな、おれが守れるのは声の所までだ。
お前を呼ぶあの声がなくなったら、守れない」
ミセ*゚ー゚)リ「わたしを呼ぶ声」
(・∀ ・)「ああ。……でも、よかったな」
ほら、と青年は笑う。
ミ...リ...
(・∀ ・)「お前は呼ばれてる。守られてる」
とても優しい、笑みだった。
ああ、声が聞こえる。
あの時、呼んでくれた声。今もずっと呼んでくれる彼女の声。
...セ...
ミ...
ミセ*゚ー゚)リ「トソン!」
ミセリ...!
(・∀ ・)「ほら、行け」
ミセ*゚ー゚)リ「うん」
.
-
声の方に行く前に、青年に手を伸ばす。
ミセ*゚ー゚)リ「あのさ、一緒には行かない?」
(・∀ ・)「行けねえし、行かない」
ミセ*゚ー゚)リ「何で?」
(・∀ ・)「お前の涙は拭えない」
ミセ*゚ー゚)リ「え、何それわたしが泣き虫みたいに」
(・∀ ・)「今日だった泣いてたろ」
ミセ*゚ー゚)リ「あれはノーカン!」
ええい実行あるのみ。
手を取ろうとして――するりと、何も掴まずにすり抜けた。
ミセ*゚ー゚)リ「……ほえ」
(・∀ ・)「だーから言ったろ」
青年は笑う。
相変わらず、優しく。
何だそれ。何だその顔。そんなの似合わない。
どうしてかムッとしてしまう。
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあさ、名前は?」
(・∀ ・)「……はあ?」
あ、そう、その顔。そういう呆れたり困ったりした顔の方が、何だかそれっぽい。
それっぽいってお前は何を知ってる、と突っ込んでくれる人はここにはいない。
.
-
(・∀ ・)「おっまえ、ほんと、覚えてねーのなー……」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
(・∀ ・)「覚えてねーならいいんだよ。そういうもんだから」
ミセ*゚ー゚)リ「タンマ、タイム、ストップ」
待て待て待て。
自分は何を忘れてる。思い出せ思い出せ。
ミセ*゚ー゚)リ「あ」
『ねえ、きみ、なんていうの?』
『ねえよ』
『そうなの? どうして?』
『そういうもんなの』
『でも、なまえないとよべないよ』
『……じゃあ、おまえがつけろよ。おまえが大事におもうなまえなら、きっとなまえがつくから』
『え。えっと、だいじ……ま、まきちゃん!』
『ばか、それ女のなまえだろ! しかももういる!』
『えええ……だってぇ……』
『だってじゃねえよ』
『じゃあ、じゃあ次! 次また会ったら、ぜったい!』
ミセ*゚ー゚)リ『やくそくね!』
(・∀ ・)『……おう』
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「そ、そうだったー! わたしがつけるんだったー!」
(・∀ ・)「……お前ね。もういいからとっとと行けよ。
あの子、そろそろ泣いちまうぞ」
ミセ*゚ー゚)リ「えっ」
慌てて耳を澄ます。
みせり、とどこか拙くなったトソンの声がする。
あ、これはマズい、本気で泣きそう。
ミセ*゚ー゚)リ「うわっちょ、もーどうしよー!」
(・∀ ・)「どうしようって」
ミセ#゚ー゚)リ「大体、まきの何が気に入らないっていうの! いいじゃん! 可愛いしカッコいいじゃん!」
(・∀ ・)「お前、妙な言い方すんじゃねーよ。つーか他人の名前だっつってんだろ!」
ミセ*゚ー゚)リ「えーとえーと、大事な名前、大事な名前……」
ミセリ...
ミセ;*゚ー゚)リ「あああトソーン! 待って、ごめんちょっと待ってえ!」
(・∀ ・)「だからもう行けって」
ミセリは考えた。
それはもう必死に、一生で一番頭使ってるんじゃないかってくらい考えた。
ちなみにテストの時はこんなに頭使わない。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「じゃ」
ミセ*゚ー゚)リ「じゃあ」
そうして、ポンコツな頭で気付いたら口が回ってた。
ミセ*゚ー゚)リ「またんき」
(・∀ ・)「……は?」
ミセ*゚ー゚)リ「またんき! でどうよ!」
(・∀ ・)「え、センスねえ……」
ミセ*゚ー゚)リ「ひどい! だ、だって、真紀ちゃんの『まき』に、またねの『また』!」
(・∀ ・)「『ん』はどっから来た」
ミセ;*゚ー゚)リ「……気分!!」
(・∀ ・)「お前」
もはや呆れて声もない、といった風情の青年にミセリはキレた。
いいじゃん! 大事な名前じゃん!
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「ええい! つべこべ言うなあ!」
そして勢いのまま青年の手を引っ掴んで、
(・∀ ・)「……え」
ミセ*゚ー゚)リ「へ」
……掴んで?
青年とミセリは、まじまじと互いの手を見た。
確かに、触れている。
しん、と沈黙が落ちる。
(・∀ ・)「……ぶっは」
青年が――またんきが、吹き出した。
(・∀ ・)「なんなんだよ、お前。ほんと、何なんだ」
ミセ*゚ー゚)リ「み、ミセリだよ! 水瀬、」
(・∀ ・)「そっちは言わなくていい」
笑い続けて涙まで浮かべるまたんきに、ミセリもにへらと笑う。
泣き虫、と言うと空いた片手で小突かれた。
.
-
(・∀ ・)「ありがとな」
そっと手を解いて、ミセリの肩を掴んでくるりと方向転換させる。
今度はミセリも逆らわなかった。
(・∀ ・)「ちゃんと帰れよ、ミセリ」
ミセ*゚ー゚)リ「うん。……ありがとね、またんき!」
とん、と背中を押されて、ミセリは走り出す。
ミセリ、と呼び続けてくれる声の許へ。
* * * * * *
-
親友が、目の前でどこかへ落ちていった。
(゚、゚;トソン「ミセリ!?」
伸ばした手は間に合わない。
トソンの手に掠りもせずに、ミセリは消えてしまった。
∬´_ゝ`)「どうしたのトソちゃん!」
∬;´_ゝ`)「……ミセちゃんは?」
図書室の入り口にへたり込んで縋りつく。
姉者が慌ててトソンを支えた。
(゚、゚トソン「ミセリ……ミセリが……ゆ、かに」
∬´_ゝ`)「床? 床に……?」
( ・∀・)「ちょ、どうしたの」
( ゚д゚ )「ミセリは?」
(゚、゚トソン「床に」
声が震える。信じられない。
(゚、゚トソン「落ちて、しまって」
きえた、と、それこそ消え入りそうな声で、トソンは呟いた。
.
-
影も形もないミセリを、とにかく助けないと、とだけはすぐに浸透した。
入り口を調べ、床を調べ、図書室内にいないかと探した。
何故か、室内には戸惑った空気が流れている気がした。
( ゚д゚ )「だめだ、図書室にはいない」
∬´_ゝ`)「ねえ、階段がループしたみたいに他の教室に居るかもしれないわ。外も探しましょう」
( ゚д゚ )「そうだな、こうなった以上手分けして――」
(゚、゚トソン「待ってください」
班分けをしようとしたミルナをトソンが止める。
入り口の辺りをずっと調べていたその手は、姉者に止められるまで傷ついていたことも気付かなかった。
(゚、゚トソン「ミセリは、多分ここにいるんです」
( ゚д゚ )「だが、図書室内には」
(゚、゚トソン「勝手にどこかに行く子じゃないんです。かくれんぼしたら、ちゃんと決められた範囲を守るような」
だから、きっとここにいる。
自分たちが勝手にどこかに行っては、きっと迷う。
どこか確信した風なトソンにミルナと姉者は思わず顔を見合わせる。
( ・∀・)「……僕もそう思う」
( ゚д゚ )「モララー」
( ・∀・)「ミセリさんがどういう子かはまあ、トソンさんほどは分かんないけどさ。
この床の中に消えたっていうなら、ここにまた現れる可能性は高い」
∬´_ゝ`)「でも、探したわ。私達が床の中へ行けない以上、他の可能性も潰さないと」
( ・∀・)「トソンさん、当てはある?」
.
-
モララーを、トソンは見上げる。
大きな目が真っ直ぐトソンを見下ろしていた。
(゚、゚トソン「呼びます」
その目を見つめたまま、トソンは言った。
(゚、゚トソン「ミセリを、呼びます」
( ・∀・)「……分かった。やろう」
( ゚д゚ )「本気か」
( ・∀・)「本気」
∬´_ゝ`)「……そうね。どうせ分かんないことばかりなのよ。
なら一番ミセちゃんを知ってる人に賭けるわ」
( ゚д゚ )「……」
( ・∀・)「ミルナくんは?」
( ゚д゚ )「やるさ。姉者の意見に同意だ」
( ・∀・)「うし」
( 、 トソン「……ありがとう、ございます」
目を伏せたトソンに、三人がそれぞれ、頭や背を軽く撫でる。
次に顔を上げた時、トソンの目に涙はなかった。
.
-
(゚、゚トソン「ミセリ」
∬´_ゝ`)「ミセちゃん」
( ゚д゚ )「ミセリ」
( ・∀・)「ミセリさん」
呼ぶ。
(゚、゚トソン「ミセリ」
あの時のように。
( ・∀・)「ミセリさん」
あの時と違って、皆と。
∬´_ゝ`)「ミセちゃん。ミセリちゃん」
あの時と違って、あだ名を。
( ゚д゚ )「ミセリ」
早く、帰ってきて。ミセリ。
* * * * * *
-
(;、;トソン『理子ちゃん』
幼い頃、かくれんぼをしたら理子ちゃんが見つからなかった。
真紀が何度呼んでも、出てこなかった。
(;、;トソン『理子ちゃあん』
勝手におうちに帰る子じゃない。
でも、見つからない。
だれか、わるいひとに見つかったのだろうか。
(;、;トソン『どこぉ、理子ちゃあん』
へんじして、理子ちゃん。
それとも、名前だけだからいけないんだろうか。
全部呼ばないと、もしかして理子ちゃんは自分の名前を忘れてしまったんだろうか。
幼い故の不思議な発想だったけど、一度そう思うとそうなのだと真紀は思ってしまった。
だから、呼び方を変えた。
(;、;トソン『水瀬、理子ちゃん』
どこにいるの。おなまえわすれたなら、呼ぶよ。
ねえ、どこ。
かえってきて。
.
-
(;、;トソン『みなせ、りこ、ちゃ』
声が嗄れそうになっても、やめなかった。
(;、;トソン『みな、せ、りこ、』
『もうだいじょうぶだよ』
(;、;トソン『え』
ミセ*゚ー゚)リ『まき、ちゃん?』
(;、;トソン『あ……』
ミセ*゚ー゚)リ『まきちゃん、ただいま』
(;、;トソン『りこちゃん』
そうして理子は、真紀の前に帰って来たのだ。
* * * * * *
-
(゚、゚トソン「ミセリ」
だから、呼び続ける。
(゚、゚トソン「ミセリ」
今度は一人じゃないよ。
みんなで呼んでるよ。
( 、 トソン「みせり」
ぎゅっと、後ろから姉者がトソンを抱きしめる。
モララーが右手を、ミルナがおずおずと左手を握った。
ねえ、ミセリ。
帰ってきて。
『ほら』
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「……あ、トソン」
∬´_ゝ`)「ミセちゃん!」
( ・∀・)「ミセリさん、来た!」
( ゚д゚ )「無事か、ミセリ!」
ミセ*゚ー゚)リ「あ、ども、ご心配おかけしまして」
へらへらといつものようにミセリが笑う。
(゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ「はは。ただいま」
正面から、馬鹿な親友を抱きしめる。
(-、-トソン「おかえり、ミセリ」
ミセ*゚ー゚)リ「ん」
ありがとね、と耳元で情けない声が囁いた。
* * * * * *
-
それから気付くとすっかり日が暮れていて、用事がないなら帰れと先生がやってきた。
ミルナと姉者は部活があったのだが、そんな気分じゃないと全員で下校することにした。
ミセ*゚ー゚)リ「いや、ほんと心配かけちゃってごめんね。助かったよー」
ミセリは簡単に「よくわかんない隙間に入っちゃったけど、呼んでくれたから帰れた」と説明した。
トソンの「呼ぶ」が大正解ということで、全員がトソンに一つ奢ることした。
ミセ*゚ー゚)リ「あの、奢るのはいいんだけど、みんな無事生還したわたしに何かあったりは」
∬´_ゝ`)( ・∀・)「「「「心配かけた分でャラ」」」」( ゚д゚ )(゚、゚トソン
ミセ*゚ー゚)リ「ハモんなくてもいいじゃん!」
結局、近所のクレープ屋やコンビニでわいわい買い食いして、それぞれ家路につく。
∬´_ゝ`)「じゃあね。気を付けて帰るのよ」
と姉者が大家族の長女らしく注意して。
( ゚д゚ )「お疲れ様。また明日」
とミルナがクラスメートらしい挨拶をして。
( ・∀・)「やー、楽しかったよ。ばいばーい」
とモララーがミルナに小突かれながら能天気な発言をした。
家が近所のミセリとトソンは、二人並んで歩く。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「いやあ、モララーじゃないけどなかなか楽しかったよ」
(゚、゚トソン「私は肝が冷えました」
ミセ*゚ー゚)リ「ごめん。でも、探索してる時は楽しくなかった?」
(゚、゚トソン「……それは同意します」
ミセ*゚ー゚)リ「でしょ」
(゚、゚トソン「ねえ、ミセリ」
ミセ*゚ー゚)リ「なーにー?」
(゚、゚トソン「また、あの子が助けてくれたんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「へ」
思わず足を止め、ミセリはトソンを見る。
こくりとトソンは首を傾げた。
(゚、゚トソン「違うんですか?」
ミセ*゚ー゚)リ「え、あの子って、トソン、知ってるの?」
(゚、゚トソン「ああ、やっぱりそうなんですね。昔、かくれんぼした時の」
ミセ*゚ー゚)リ「そ、そうなんだけど、なんで?」
(゚、゚トソン「あの時、だいじょうぶって声がしたんです。そしたら、ミセリが帰ってきました。
今回も声が聞こえて……やっぱり、帰ってきました」
何という新事実。トソンもまたんき――という名前は知らないが、少年、いや青年?――を知っていたとは。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「そっかー、そうだったんだ」
(゚、゚トソン「はい」
ミセ*゚ー゚)リ「うん、そうなの。助けてもらった」
(゚、゚トソン「よかった。……ああ、またお礼言い損ねました」
ミセ*゚ー゚)リ「うーん、きっと大丈夫じゃないかなあ。
それとねトソン、ありがとう」
(゚、゚トソン「さっきも聞きましたよ」
ミセ*゚ー゚)リ「うん。でも何回でも言いたいの。トソンが呼んでくれたから帰れた」
ミセ*゚ー゚)リ「ありがとう」
(゚、゚*トソン「……どういたしまして」
いつも通りそっけない口調だけど、ミセリは知っている。
ほんのりトソンの目元が染まっている。それで十分なのだ。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「ミセリって呼び方も馴染んだねえ、しかし」
(゚、゚トソン「あなたが言い出したんじゃないですか」
ミセ*゚ー゚)リ「んえ?」
(゚、゚トソン「んえ、じゃなくて。あのかくれんぼの後から、あなたがミセリって呼んでって」
ミセ*゚ー゚)リ「え。そうだっけ」
(゚、゚トソン「そうですよ。覚えてないんですか?」
てっきりあの子と何かあってそんな気になったのかと、というトソンの呟きはミセリには届いていない。
ポンコツな頭を再稼働していたからだ。
あれはそう、またんき当時の少年と別れる直前の更に直前のこと。
ミセ*゚ー゚)リ『り……ん? み、? よくきこえないや』
(・∀ ・)『み……? みせ、り?』
ミセ*゚ー゚)リ『み……せ、り』
ミセ*゚ー゚)リ『ミセリ』
(・∀ ・)『ミセリ。おまえのこと?』
ミセ*゚ー゚)リ『うん。そうだね』
呼ばれたことないけどきっとそうだ。
だってしんゆうの声だもの。
ミセ*゚ー゚)リ「おうふ」
.
-
思い出した。そうでした。
自分を呼んでくれた声が嬉しくて、またそう呼ばれたくなったからお願いした。
だって、あの呼び声があったから帰れた。守ってくれた。呼んでくれた。
いっぱい、呼んで欲しいと思ったのだ。
何ということだ。忘れ過ぎではないか。
一番の当事者の筈なのに。これはまたんきに呆れられても仕方ない。
ミセ*゚ー゚)リ「……トソンは呆れないでね!」
(゚、゚トソン「大丈夫ですよ。大体、常に呆れてます」
ミセ*゚ー゚)リ「ひどい!」
いつも通りのやりとりをして、肘で軽く小突く。やり返されて、ミセリは笑った。
(゚、゚トソン「あなた、こういうのをあの子にもやって呆れさせてたりするんじゃないでしょうね」
ミセ*゚ー゚)リ「あああああ呆れさせてたりしないもん!」
(゚、゚トソン「それはそれは。昔より向こうの方が大きいんですから、手加減してもらってたんでしょうね」
ミセ*゚ー゚)リ「だからしてな、って見たの?」
(゚、゚トソン「ちらっと。声と一緒にちょっとだけ」
ミセ*゚ー゚)リ「マジかーマジかよー」
(゚、゚トソン「今も昔もよく見えませんでしたが、何となくモララーくんに似てる気がしますね」
ミセ*゚ー゚)リ「え」
そ、そうだっけ。
ミセリにはいまいち分からない。またんきはまたんきだ。
まあ、よく見えなかったと言うからそうなのだろう。
.
-
ミセ*゚ー゚)リ「ってそれはつまり、タイプということ!?」
(゚、゚トソン「はい?」
ミセ*゚ー゚)リ「だ、だって似てるって思うモララーに笑いかけてたじゃん、つまりあいつが好みってこと!?」
(゚、゚トソン「えー……と。……私の好みがあの子だ、と言ってるので合ってますか?」
ミセ*゚ー゚)リ「合ってる!」
(゚、゚トソン「違います。あの子もモララーくんも特に好みだというわけではありません」
まあ一般的にはよい評価だと思いますが、という一言はトソンの心の中に留めておく。
(゚、゚トソン「モララーくんを見ると、あの子を思い出します。
ミセリを助けてくれたと連想すると、ちょっと気が緩むみたいですね」
ミセ*゚ー゚)リ「へー……なんだ、そーゆーことかー」
あからさまにほっとしたミセリは、全くもって隠し事に向かない。
こういうのは、気付くまでが面白い。
もちろん、気付いてからも面白い。
何といっても、モララーが好みか、ではなく、あいつが好みか、ときたのだから。
きっと前途多難だぞ親友よ、とやはり言葉にはせず、そっとトソンは微笑んだ。
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ミセ*゚ー゚)リきみを呼ぶようです(・∀ ・)
おわり
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以上、ブン動会参加作品でした
投下報告いってきます
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乙
良かった
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【連絡事項】
主催より業務連絡です。
只今をもって、こちらの作品の投下を締め切ります。
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乙乙!
いい雰囲気だった
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乙
なんでミセリたちをこの名前にしたんだろうと気になってたけど、すごくスッキリしたわ
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またんきイケメソやな…
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今更ながら誤字訂正を
>>18
(・∀ ・)「今日だって泣いてたろ」
>>32
「「「「心配かけた分でチャラ」」」」
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票入れてくれた人、好きな作品欄に挙げたり感想書いてくれた人ありがとう
0票覚悟してました ありがとうございました
その1票で作者賞はハゲタカに並んだぜ+(・∀ ・)
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