【5:1000】リリカルなのはクロスSS木枯らしスレ
- 1 名前:魔法少女リリカル名無し :2009/11/01(日) 22:57:05 ID:djyhu5eQ
- 2chが現在大規模規制中のため、12月の中旬まで避難所進行となりました。
期間中の投下はこのスレにお願いします。
- 994 名前: ◆jTyIJlqBpA :2013/05/16(木) 19:14:11 ID:gHbTqa0c
- 「はい?」
思わず聞き返したフェイトに、淳は鬱陶しそうにため息を吐きながらも、同じことを繰り返した。
「だから儀式が失敗したから、俺達は異界に放り込まれたんだよ」
思わず足取りが止まりかけた。なんとか歩みを続けながらも、フェイトは口を開けたまま絶句した。 とりあえず、その儀式とやらとこの状況が直接的に関わりがあると淳が言っていることは分かった。しかし、神に『だたつし』、異界……話が突飛過ぎるが、淳に嘘を言っているような態度は無い。 混乱して口を噤んだフェイトの方に、淳は怪訝そうに目を細めて振り向いた。
「どうした?今度はだんまりか」
「いや……その」
色々聞きたいことはある、が、ありすぎて逆になにから聞けばいいのか分からないというのが、フェイトの心境だった。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 995 名前: ◆jTyIJlqBpA :2013/05/16(木) 19:15:05 ID:gHbTqa0c
- 幾分か感情を表情に出しながら、フェイトは言った。すると淳はあからさまに不快な顔をしながら「ちっ」と大きな舌打ちをして、何も言わずにフェイトから顔を背けて歩き始めた。
「ちょ、ちょっと!まだ話は……」
フェイトがその腕に掴みかかると、淳はその手を引き離そうと激しく抵抗した。
「うるさい!離せ外国人!」
「あなたこそ!どうして話してくれないんですか!?」
「何度も言ってるだろ!痴呆なのかお前は!?」
「痴呆って……」
雨に濡れた泥道の真ん中で堂々と掴み合い、大声で怒鳴る淳と、それに比べれば静かな声で言い返すフェイト。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 996 名前: ◆jTyIJlqBpA :2013/05/16(木) 19:15:58 ID:gHbTqa0c
- 「待ち なさ あ ぁあ い」
警官は制止を呼び掛けながら、フェイトの背中に向かって発砲した。 飛んできた弾丸は、揺れ動くフェイトの金髪を結ぶリボンに当たり、それを引き裂いた。 広がる髪の毛も意に介さず、フェイトは全速力で走り続ける。 今の騒ぎで他の村人達にも気付かれた可能性がある。一刻も早くこの地から去りたかった。
途中、橋が崩落した堀があったが、勢いでそれを飛び越える。着地してからも走り続け、傷付いた腕を庇いながらフェイトは思考した。
まだ淳の言ったこと全てが信用に足るかも分からないが、先の話を信じるとなると、今起きている異変は、この村に根付く土着信仰と何か深い関係にあるらしい。 近頃管理局を騒がせているレリックや戦闘機人が絡んでいるという可能性も無きにしも非ずだ。
だが、淳に会ったことでフェイトの行動方針は固まった。 一つは、淳の零したマナ教とやらの概要、秘祭や『だたつし』についての調査。また一つは緑色の服を着た男と『みやこ』との接触。 キャロとティアナや、他の生存者との合流は引き続き目指すとして、まずは淳の連れて行こうとした『教会』に向かいたい。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 997 名前: ◆jiPkKgmerY :2013/05/23(木) 23:20:16 ID:95QYaPs.
- 本スレへ投下できないのでコチラへ
久し振りの投下となりますが、リリカルTRIGUN第二十三話投下したいと思います
- 998 名前: ◆jiPkKgmerY :2013/05/23(木) 23:21:40 ID:95QYaPs.
―――星にひとつの伝説が穿たれた。
人々は見た。 地上から伸びる白色の極光。 世界が怯えるように震え、音を立てていた。 それはまるで世界の終焉が始まったかのよう。 常識という枠から外れた天災。 人智を越えた現象。 その現実とは思えぬ光景に、人々はただ寄り添う。 そうしてなければ圧し潰されてしまいそうな『跡』であった。
悠久の時を惑星に寄り添い見守っていた衛星。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 999 名前: ◆jiPkKgmerY :2013/05/23(木) 23:22:18 ID:95QYaPs.
- 「別れは、すんだか」
心地よい沈黙。 それを打ち破ったのはナイブズであった。 はやての傍らに立つシグナムを、無表情に見詰める。
「……ああ」
答えたシグナムは沈痛な面持ちで立ち上がった。 申し訳なくて仕方がないのだ。 主の願いも聞き入れられず、その盟約すら破らざるを得なくなった事に。 それでも前に進まなくてはいけない現状。 自分に力があれば、自分に冷徹な心があれば……悔恨は留まる事を知らずに次から次へと浮かび上がってくる。
「すまないな。わがままを聞いてもらって」 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
- 1000 名前: ◆jiPkKgmerY :2013/05/23(木) 23:23:13 ID:95QYaPs.
- 『ここが巨大隕石が落下したとされる海鳴市桜台です―――』
冗談だろうと思ってしまう。 下らなすぎて、苦笑すら浮かばない。 あれは、そんなものではない。 隕石などといった言葉で片付けられる現象ではない。 誰もが誰も見たのだ。 地上から伸びる白色の極光を。世界を呑み込む白色の極光を。 数十万キロと彼方に在る衛星を穿つ極光を。 見た。 誰もが。 それこそ老人から子どもまで。 世界が終わるやもしれぬ光景を見たのだ。 それを人間の知識の内に在る言葉で説明しようという事が、烏滸がましくすら思えてしまう。 (省略されました・・全てを読むにはここを押してください)
|